JP2010092101A - 情報処理装置 - Google Patents

情報処理装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2010092101A
JP2010092101A JP2008258664A JP2008258664A JP2010092101A JP 2010092101 A JP2010092101 A JP 2010092101A JP 2008258664 A JP2008258664 A JP 2008258664A JP 2008258664 A JP2008258664 A JP 2008258664A JP 2010092101 A JP2010092101 A JP 2010092101A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
semaphore
cpu
register
wait
shared resource
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2008258664A
Other languages
English (en)
Inventor
Shunichi Iwata
俊一 岩田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Renesas Technology Corp
Original Assignee
Renesas Technology Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Renesas Technology Corp filed Critical Renesas Technology Corp
Priority to JP2008258664A priority Critical patent/JP2010092101A/ja
Publication of JP2010092101A publication Critical patent/JP2010092101A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Multi Processors (AREA)

Abstract

【課題】マルチプロセッサシステムにおけるセマフォ制御では、共有リソースへのアクセス権を得るまでCPUを待たせるソフトウェア処理が必要となるため、コードサイズの増加を招くという課題があった。
【解決手段】複数のCPU(10,11)と、上記複数のCPU間で共有される共有リソースに対するアクセス管理を行うためのセマフォ制御部(12)とを含んで、情報処理装置(100)を構成する。上記セマフォ制御部は、上記複数のCPUにおけるひとつのCPUが上記共有リソースへのアクセス権を獲得している期間、他のCPUから上記共有リソースへのアクセス権の要求に対してウェイト制御を行う。このようなセマフォ制御によって、共有リソースへのアクセス権を得るまでCPUを待たせる処理をソフトウエアで追加する必要がなくなるため、コードサイズの増加を抑えることができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、情報処理装置、さらには情報処理装置において共有資源(共有リソース)をシステム全体で利用する場合の排他制御のためのセマフォ(Semaphore)制御技術に関する。
膨大なデータ処理を高速で行うには、複数のプロセッサや複数のコンピュータにより並列処理を行う、いわゆるマルチプロセッサシステムやマルチコンピュータシステムが有効である。マルチプロセッサシステムやマルチコンピュータシステムなどの情報処理装置において、タイマやA/Dコンバータなどの周辺回路やプログラムの一部、メモリの一部の領域など(共有資源)を複数のCPUが使用することになる。このように複数のCPUが共有資源を同時にアクセスして競合が発生する可能性がある場合には、あるCPUにリソースを独占的に利用させている間は、他のCPUが使用できないようにする事で整合性を保つように制御する必要があり、これを排他制御と呼んでいる。このような排他制御を実現するために、セマフォと呼ばれる変数を用いて行なうソフトウェア的な手法がよく使われる。この手法を改善する一手段として、セマフォ変数を情報処理装置のレジスタ上のビットに割り付け、ハードウエアとして実現した例を特許文献1が提案している。本発明は、特許文献1が提案している手法を以下に記載される手段によってさらに改良したものである参照)。
特開平5−89057号公報
セマフォ制御は以下のように行われる。
セマフォレジスタは、セマフォ制御用に1ビット(=Sビットと呼ぶことにする)を備える。Sビットが論理値“1”の時に読み出したCPUが共有リソースをアクセスできる権利を獲得する。SビットはCPUが読み出すと自動的に論理値“1”から論理値“0”に変化する。他方のCPUが本レジスタを読み出してSビットが論理値“0”の場合には共有リソースが使用中であることを知ることができる。共有リソースを使用していたCPUは、共有リソースの使用が終わるとSビットに論理値“1”を書き込む。他方のCPUは、ソフトウエアループによって繰り返しSビットの読み出しを行ない、Sビットが論理値“1”になった時点で共有リソースのアクセス権を獲得したことになり、共有リソースへのアクセスを開始できるようになる。
しかしながら、このようなセマフォ制御によれば、以下のような不都合を生ずる。
Sビットが論理値“1”になるまで待つための処理をソフトウエアによるループ処理で実現しなければならず、コードサイズがその分必要である。例えば、シングルコア向けのソフトウエアをマルチコア向けのソフトウエアに変更する場合、シングルコアでは不要だった排他制御のためのループ処理のコードが共有リソース毎に増加することになり、マルチコアにすることによりコードサイズの増大をまねくことになる。特にコードをマイコンの内蔵メモリで配置するような組込みシステムでは、このようなコードサイズの増大が無視できないシステムコストの増大をまねくことになり、大きな問題となる。また、シングルコアからマルチコアへの移行を容易にするためには、用途やソフトウエアの構成に依存するが、排他制御が必要な共有リソースは大量に必要となる場合がある。しかし、最大限のセマフォ制御に備えてその分のレジスタを用意するのは非現実的と考えられる。
本発明の目的は、セマフォ制御における共有リソース空きを待つためのソフトウェア処理を省略することによってソフトウェアのコードサイズを小さくするための技術を提供することにある。また、本発明の他の目的として、限られた量のハードウエアによって大量のセマフォ制御を実現するための技術を提供することにある。
本発明の前記並びにその他の目的と新規な特徴は本明細書の記述及び添付図面から明らかになるであろう。
本願において開示される発明のうち代表的なものについて簡単に説明すれば下記のとおりである。
すなわち、複数のCPUと、上記複数のCPU間で共有される共有リソースに対するアクセス管理を行うためのセマフォ制御部とを含んで情報処理装置を構成する。上記セマフォ制御部は、上記複数のCPUにおけるひとつのCPUから上記共通リソースへのアクセスが行われている期間、他のCPUから上記共通リソースへのアクセスに対するウェイト制御を行う。このようなセマフォ制御によれば、例えばSビットが論理値“1”になるまで待つための処理をソフトウエアで追加する必要がないから、コードサイズの増加を招くことはない。
本願において開示される発明のうち代表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば下記の通りである。
セマフォ制御における共有リソース空きを待つためのソフトウェア処理を省略することによってソフトウェアのコードサイズを小さくすることができる。また、限られた量のハードウエアによって大量のセマフォ制御を実現することができる。
1.代表的な実施の形態
先ず、本願において開示される発明の代表的な実施の形態について概要を説明する。代表的な実施の形態についての概要説明で括弧を付して参照する図面の参照符号はそれが付された構成要素の概念に含まれるものを例示するに過ぎない。
〔1〕本発明の代表的な実施の形態に係る情報処理装置(100)は、複数のCPU(10,11)と、上記複数のCPU間で共有される共有リソースに対するアクセス管理を行うためのセマフォ制御部(12)とを含む。上記セマフォ制御部は、上記複数のCPUにおけるひとつのCPUが上記共有リソースへのアクセス権を獲得している期間、他のCPUから上記共有リソースへのアクセス権の要求に対してウェイト制御を行う。
上記ウェイト制御をハードウエア的に実施することにより、Sビットが論理値“1”になるまで待つための処理をソフトウエアで追加する必要がないから、コードサイズの増加を招くことはない。
〔2〕上記〔1〕において、上記セマフォ制御部は、それぞれ上記共有リソースの排他制御を可能とする複数のセマフォレジスタ(121)と、上記複数のセマフォレジスタに対応する複数のウェイトフラグレジスタ(122)と、を含み、上記ウェイトフラグレジスタのフラグ状態に応じて、上記他のCPUから上記共通リソースへのアクセス権の要求に対してウェイト制御が行われるように構成することができる。
〔3〕上記〔2〕において、上記セマフォレジスタは、上記セマフォレジスタにおける所定ビットの論理値と、それに対応する上記ウェイトフラグレジスタの保持値との論理演算を行い、その結果に基づいて上記ウェイト制御を行うように構成することができる。
〔4〕上記〔3〕において、上記セマフォ制御部は、ウェイト数をカウントするウェイトカウンタを含み、上記ウェイトカウンタのカウント結果に基づいて割り込み要求を行うウェイト状態をリセットするように構成することができる。
〔5〕上記〔2〕において、上記セマフォ制御部は、上記セマフォレジスタに対応する複数のセマフォ番号レジスタ(124)を更に含み、上記CPUによって上記セマフォレジスタが読み出されたとき、そのセマフォレジスタが空いていれば、それに対応する上記セマフォ番号レジスタには、そのセマフォレジスタのアドレスの下位ビットがセマフォ番号として書き込まれ、セマフォレジスタが空いていなければ、当該CPUに対してウェイト制御が行われるように構成することができる。
かかる構成によれば、セマフォレジスタの数が少なくても、仮想的なセマフォ数を多く割り当てることが可能になるため、必要なセマフォ数分レジスタを用意する必要はなく、ハードウェア規模の低減を図ることができる。
2.実施の形態の説明
次に、実施の形態について更に詳述する。
<実施の形態1>
図1には、本発明にかかる情報処理装置の一例とされるマルチプロセッサシステムが示される。
図1に示されるマルチプロセッサシステム100は、特に制限されないが、二つのCPU10,11、セマフォ制御部12、バスブリッジ15,16、周辺モジュール17,18,19及びメモリ21を含み、公知の半導体集積回路製造技術により、例えば単結晶シリコン基板などの1つの半導体基板に形成される。
CPU10は、第1ローカルバス13を介してセマフォ制御部12に結合されるとともに、バスブリッジ15及びシステムバス20を介して周辺モジュール17,18,19及びメモリ21に結合される。また、CPU11は、第2ローカルバス14を介してセマフォ制御部12に結合されるとともに、バスブリッジ16及びシステムバス20を介して周辺モジュール17,18,19及びメモリ21に結合される。
図2には、上記セマフォ制御部12の構成例が示される。
上記セマフォ制御部12は、セマフォレジスタ121、ウェイトフラグレジスタ122、及びウェイトカウンタ123を含む。
上記セマフォレジスタ121は、CPU10,11との間の共通リソースに対応して複数個配置されている。複数のセマフォレジスタ121は、それぞれセマフォ制御用のSビットを備え、このSビットが論理値“1”の時に読み出したCPUが共有リソースのアクセス権を得る。このSビットは一方のCPUに読み出されると、論理値“1”から論理値“0”に変更される。これにより、他方のCPUは、このSビットが論理値“0”の場合に共有リソースが使用中であることを知ることができる。共有リソースを使用していたCPUは、共有リソースの使用が終わるとSビットに論理値“1”を書き込む。他方のCPUは、Sビットが論理値“1”になったことを確認して共有リソースのアクセスを開始することができる。
上記ウェイトフラグレジスタ122は、上記複数のセマフォレジスタ121に対応して複数個配置される。一方のCPUによってセマフォレジスタが読み出されることでSビットが論理値“0”に変更された状態で、他方のCPUから当該Sビットの読み出しが行われた場合に、他方のCPUに対してウェイトさせるか否かを上記ウェイトフラグレジスタ122に設定することができる。セフォマ制御部12では、Sビットとウェイトフラグとの論理演算により論理積を求め、それに基づいてウェイト制御を行う。ウェイトフラグが論理値“0”に設定されている場合、ウェイト機能が無効とされ、ウェイトフラグが論理値“1”に設定されている場合、ウェイト機能が有効とされる。ウェイトフラグが論理値“0”に設定されている場合には、ウェイト機能が無効とされるため、他方のCPUからのSビットの読み出しに対してEND信号が返される。これに対して、ウェイトフラグが論理値“1”に設定されている場合には、ウェイト機能が有効とされるため、他方のCPUからのSビットの読み出しに対してEND信号を返さずにウェイトさせる。このように、ウエイト制御の有効/無効を選択できるようにしているのは、次の理由からである。共有リソースが他のCPUによって使用されている場合のソフトウエア処理として、共有リソースが空くのを待つだけでよい場合と、共有リソースが空くまでの間に他の処理をさせたい場合が考えられる。ウエイト制御を無効にすれば、論理値”0”の読み出しにより共有リソースが使用中であると分かった段階で、別の処理を引き続き実行することができるようになる。
上記ウェイトカウンタ123は、他方のCPUからのSビットの読み出しに対してEND信号を返さずにウェイトさせた場合にウェイト数のカウント動作を開始し、ウェイト数が予め設定された値に達した場合に、CPU10又はCPU11に対するウェイト解除を行うとともに、割り込み要求信号をアサートする。これによりCPU10又はCPU11は、所定の割り込み処理を実行する。このようなウェイトカウンタを設けることにより、ソフトウエアの不具合やCPUの暴走などによって、共有リソースの使用が完了したにもかかわらずSビットに論理値”1”が書き込まれずに「ウエイトがいつまでたっても解除されないためにシステムがハングアップする」という状況を防ぐことができる。
図3には、上記CPU10,11によるセマフォレジスタのアクセスタイミングが示される。
CPU10が例えばアドレス08番地のセマフォレジスタを読み出す場合、CPU10はリード要求信号を論理値”1”にするとともにアドレス信号を”08”にする。セマフォ制御部12は08番地のセマフォレジスタのSビット値“1”をデータ信号に載せるとともにEND信号を論理値”1”にする。CPU10は、Sビットの値が”1”であることから、この共有リソースのアクセス権を得たものとして引き続き処理を続行する(301)。このとき、08番地のセマフォレジスタのSビットは論理値”0”に変化する。
アドレス08番地のセマフォレジスタに対応するウェイトフラグレジスタ122にはあらかじめウェイトフラグが論理値“1”に設定されており、ウェイト機能が有効となっているものとする。CPU11は、上記CPU10よりも1サイクル遅れてアドレス08番地のセマフォレジスタを読みだそうとしたが(302)、当該共有リソースのアクセス権はCPU10によって獲得された後であり、しかもウェイト機能が有効とされているため、CPU11にEND信号が返されず、CPU11はEND信号のリード待ち状態となる。
その後、CPU10による共有リソース使用が終了し、CPU10はアドレス08番地のセマフォレジスタのSビットに論理値“1”を書き込んで共有リソースを解放する(303)。
08番地のセマフォレジスタのSビットに”1”が書き込まれると、CPU11に対するEND信号が論理値“1”にアサートされる(304)。CPU11はリード処理を終了し、この共有リソースを使用する処理に移行する。
次に、CPU11による共有リソース使用が終了し、CPU11はアドレス08番地のセマフォレジスタに論理値“1”を書き込んで共有リソースを解放する。
ここで、従来のセマフォ制御によれば、CPU11は、Sビットが論理値“1”になるまで繰り返しSビットを読み出すためのループ処理を行なうプログラムが必要である。例えば、シングルコアからマルチコアにシステムを変更した際に共有リソースの排他制御のための上記のようなソフトウエアループ処理を追加する必要があるので、コードサイズが増加するという問題点があった。
これに対して、実施の形態1によれば、以下の作用効果を得ることができる。
(1)上記のように、CPUにEND信号を返さずに、当該CPUをEND信号のリード待ち状態とする方式では、Sビットが論理値“1”になるまで待つためのループ処理などのような処理をソフトウエアで追加する必要がないから、コードサイズの増加を招くことはない。
(2)ウェイトフラグレジスタ122を備え、ウェイト機能の有効及び無効を選択的に設定することができるので、システム設計の自由度の向上を図ることができる。
(3)ウェイトカウンタ123が設けられ、ウェイト数が予め設定された値に達した場合に、CPU10又はCPU11に対するウェイト解除が行われるとともに、割り込み要求信号がアサートされるようになっているので、END信号のリード待ち状態が延々と続くことで、システムがハングアップ状態に陥るのを回避することができる。
<実施の形態2>
図4には、上記マルチプロセッサシステム100の別の構成例が示される。
図4に示されるマルチプロセッサシステム100が、図1に示されるのと大きく相違するのは、セマフォ番号レジスタ124が設けられている点である。尚、図面上、省略されているが、ウェイトフラグレジスタ122やウェイトカウンタ123は、図4に示されるマルチプロセッサシステム100においても設けられている。セマフォ番号レジスタ124は、セマフォレジスタ121に対応して配置される。このセマフォ番号レジスタ124によってセマフォ番号を動的に変更できるため、セマフォレジスタの数が少なくても、仮想的なセマフォ数を多く割り当てることが可能になる。
セマフォレジスタの割り当てられている空間を、例えば0xFFFC 1E00〜0xFFFC 1EFF番地とする。また、アドレスの下位8ビットの値がセマフォ番号(セマフォNo.)となることにする。この場合、セマフォ番号は、0x00〜0xFF(10進数で0〜255)まで使用可能となる。これに対して、例えばセマフォレジスタを16本にする。セマフォ番号は、空いている(=Sビットが”1”の)レジスタがあれば順番に割り付けられる。空きが無い場合には、ウェイトか割り込み発生で対処される。
具体的には、次のようにセマフォ番号を動的に変更する処理が行われる。
CPU10は、セマフォ番号08の共有リソースを使用したい場合には、「0xFFFC 1E08」のアドレスでセマフォレジスタ121を読み出す。セマフォ制御部は、16本あるセマフォレジスタ121の中から、まず、セマフォ番号レジスタ124に”08”が書き込まれており、かつ、それに対応するSビットが”0”となっているセマフォレジスタを探す。ない場合には、Sビットが”1”となっているセマフォレジスタをひとつ選択し、このSビットを論理値“1”から論理値“0”に変更する(401)。また、アドレスの下位8ビットの値がセマフォ番号を表しているため、選択したセマフォレジスタに対応するセマフォ番号レジスタ124に”08”を書き込む。これにより、CPU10は、セマフォ番号08の共有リソースのアクセス権を得たことになる。(401)。
この後に、CPU11がセマフォ番号08の共有リソースを使用するため、「0xFFFC 1E08」のアドレスでセマフォレジスタ121を読み出すと、セマフォ制御部12は、セマフォ番号レジスタ124に”08”が書き込まれ、かつ、対応するSビットが”0”となっているセマフォレジスタ121を探す。CPU10によって、セマフォ番号08に対応するSビットが“0”となっているので、END信号が返らず、CPU11はウェイト状態となる(402)。
その後、CPU10による共有リソース使用が終了し、CPU10は「0xFFFC 1E08」のアドレスでセマフォレジスタ121に論理値“1”を書き込んでセマフォ番号08の共有リソースを解放する(403)。
CPU10による共有リソース使用が終了し、共有リソースが解放されたので、CPU11に対してEND信号が論理値“1”にアサートされる(404)。CPU11はリード処理を終了し、この共有リソースを使用する処理に移行する。すなわち、CPU11のリード処理により、Sビットが論理値“1”から論理値“0”に変更され、セマフォ番号08に対応する共有リソースのアクセス権は、今度はCPU11が獲得したことになる(404)。
図5には、上記セマフォ制御部12におけるダイナミックアロケーション機能が示される。
(a)上記セマフォ制御部12では、CPUからリード要求があると、アドレスの下位8ビットとセマフォ番号レジスタの値とを比較する。そして、この比較において、アドレスの下位8ビットの値に一致するセマフォ番号レジスタがあり、且つ、対応するセマフォレジスタのSビットが論理値“0”であったなら、ウェイトフラグレジスタ122における対応フラグの論理値に従ってウェイトさせるか、論理値“0”を返す。
(b)アドレスの下位8ビットの値に一致するセマフォ番号レジスタが無く、しかも全てのSビットが論理値“0”の場合には、セマフォ制御可能なセマフォレジスタの空きがないことを示しており、この場合には、セマフォ制御を空きができるまでCPUを待たせる(リード要求に対してウエイト制御を行なう)か、CPUに割り込みを入れて(割込み要求信号をアサートする)CPUにセマフォ制御がオーバーフローしたことを伝えるようにする。
(c)上記(a),(b)以外の場合、論理値“1”を返し、アドレス信号の下位8ビットをセマフォ番号レジスタに登録し、対応するセマフォレジスタのSビットを論理値“0”に設定する。
これに対して、CPUからライト要求がある場合、アドレス信号の下位8ビットと一致するセマフォ番号レジスタに対応するセマフォレジスタのSビットが論理値“1”に設定される。このとき、同じ番号でウェイトされているものがある場合には、END信号がアサートされるとともに、論理値“1”が返される。
ここで従来技術によれば、セマフォの数が大量に必要である場合には、必要なセマフォ数分レジスタを用意しなければならず、それは非現実的と考えられる。これに対して、上記の構成によれば、セマフォ番号を動的に変更することができるため、セマフォレジスタの数が少なくても(実施の形態2では16)、セマフォ数を多く割り当てることが可能(実施の形態2では256)になる。このため、必要なセマフォ制御の数が大量となっても、セマフォ制御のためのレジスタ数は少なくすることができ、ハードウエア規模の低減を図ることができる。この方式では、同時にセマフォ制御できる数はセマフォレジスタの数が上限となるが、現実のシステムでも同時に使用されるセマフォ制御の数はそれほど多く必要とされないため、本発明の方式は有効である。
以上本発明者によってなされた発明を具体的に説明したが、本発明はそれに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
例えば上記の例では、2個のCPU10,11を含むものについて説明したが、CPUを3個以上含む場合においても同様にセマフォ処理を行うことができる。また、セマフォ制御部のレジスタの数や種類、アクセスのためのプロトコル、システムの構成なども本発明の要旨を逸脱しない範囲で変更可能である。
以上の説明では主として本発明者によってなされた発明をその背景となった利用分野であるマルチプロセッサシステムに適用した場合について説明したが、本発明はそれに限定されるものはなく、各種情報処理装置に適用することができる。
本発明にかかる情報処理装置の一例とされるマルチプロセッサシステムの構成例ブロック図である。 上記マルチプロセッサシステムにおけるセマフォ制御部の構成例ブロック図である。 上記マルチプロセッサシステムにおけるCPUによるセマフォレジスタのアクセスタイミング図である。 上記マルチプロセッサシステムの別の構成例説明図である。 図4に示されるマルチプロセッサシステムにおけるセマフォ制御部のセマフォ番号制御を説明する図である。
符号の説明
10,11 CPU
12 セマフォ制御部
13,14 ローカルバス
15,16 バスブリッジ
17〜19 周辺モジュール
20 システムバス
21 メモリ
100 マルチプロセッサシステム
121 セマフォレジスタ
122 ウェイトフラグレジスタ
123 ウェイトカウンタ
124 セマフォ番号レジスタ

Claims (9)

  1. 複数のCPUと、
    上記複数のCPU間で共有される共有リソースに対するアクセス管理を行うためのセマフォ制御部と、を含み、
    上記セマフォ制御部は、上記複数のCPUにおけるひとつのCPUが上記共有リソースへのアクセス権を獲得している期間、他のCPUから上記共有リソースへのアクセス権の要求に対してウェイト制御を行うことを特徴とする情報処理装置。
  2. 上記セマフォ制御部は、それぞれ上記共有リソースの排他制御を可能とする複数のセマフォレジスタと、上記複数のセマフォレジスタに対応する複数のウェイトフラグレジスタと、を含み、上記ウェイトフラグレジスタのフラグ状態に応じて、上記他のCPUから上記共有リソースへのアクセス権の要求に対するウェイト制御が行われる請求項1記載の情報処理装置。
  3. 上記セマフォレジスタは、上記セマフォレジスタにおける所定ビットの論理値と、それに対応する上記ウェイトフラグレジスタの保持値との論理演算を行い、その演算結果に基づいて上記ウェイト制御を行う請求項2記載の情報処理装置。
  4. 上記セマフォ制御部は、ウェイト数をカウントするウェイトカウンタを含み、上記ウェイトカウンタのカウント結果に基づいて上記CPUに対する割り込み要求を行い、ウェイト状態をリセットする請求項3記載の情報処理装置。
  5. 上記セマフォ制御部は、上記セマフォレジスタに対応する複数のセマフォ番号レジスタを更に含み、
    上記CPUによって上記セマフォレジスタが読み出されたとき、そのセマフォレジスタのアドレスの一部の領域をセマフォ番号として扱い、上記セマフォ番号レジスタのセマフォ番号情報が設定される制御が行われる請求項1記載の情報処理装置。
  6. 上記セマフォ番号は、上記セマフォレジスタの下位ビットを使用する請求項5記載の情報処理装置。
  7. 上記セマフォ制御部は、上記CPUの読み出しアドレスの情報と上記セマフォレジスタにおける所定ビットの論理値を使用して上記セマフォレジスタの空きの有無を判断する制御が行なわれる請求項5記載の情報処理装置。
  8. 上記セマフォ制御部は、上記セマフォレジスタの空きが無い場合には、読み出しを行なったCPUに対してウェイト制御を行う請求項7記載の情報処理装置。
  9. 上記セマフォ制御部は、上記セマフォレジスタの空きが無い場合には、読み出しを行なったCPUに対してウエイト制御を行なうか、割込み要求を行なうかを選択可能な請求項7記載の情報処理装置。
JP2008258664A 2008-10-03 2008-10-03 情報処理装置 Withdrawn JP2010092101A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008258664A JP2010092101A (ja) 2008-10-03 2008-10-03 情報処理装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008258664A JP2010092101A (ja) 2008-10-03 2008-10-03 情報処理装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2010092101A true JP2010092101A (ja) 2010-04-22

Family

ID=42254789

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008258664A Withdrawn JP2010092101A (ja) 2008-10-03 2008-10-03 情報処理装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2010092101A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2012029111A1 (ja) * 2010-08-30 2012-03-08 富士通株式会社 マルチコアプロセッサシステム、同期制御システム、同期制御装置、情報生成方法、および情報生成プログラム
JP2014099215A (ja) * 2014-02-27 2014-05-29 Fujitsu Ltd マルチコアプロセッサシステム、マルチコアプロセッサシステムの制御方法、およびマルチコアプロセッサシステムの制御プログラム
EP3467654A1 (en) * 2017-10-04 2019-04-10 Renesas Electronics Corporation Semiconductor device

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2012029111A1 (ja) * 2010-08-30 2012-03-08 富士通株式会社 マルチコアプロセッサシステム、同期制御システム、同期制御装置、情報生成方法、および情報生成プログラム
CN103080921A (zh) * 2010-08-30 2013-05-01 富士通株式会社 多核处理器系统、同步控制系统、同步控制装置、信息生成方法以及信息生成程序
JP5488697B2 (ja) * 2010-08-30 2014-05-14 富士通株式会社 マルチコアプロセッサシステム、同期制御方法、および同期制御プログラム
US9367311B2 (en) 2010-08-30 2016-06-14 Fujitsu Limited Multi-core processor system, synchronization control system, synchronization control apparatus, information generating method, and computer product
JP2014099215A (ja) * 2014-02-27 2014-05-29 Fujitsu Ltd マルチコアプロセッサシステム、マルチコアプロセッサシステムの制御方法、およびマルチコアプロセッサシステムの制御プログラム
EP3467654A1 (en) * 2017-10-04 2019-04-10 Renesas Electronics Corporation Semiconductor device

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8676976B2 (en) Microprocessor with software control over allocation of shared resources among multiple virtual servers
US7581054B2 (en) Data processing system
US20190108144A1 (en) Mutual exclusion in a non-coherent memory hierarchy
EP2908252A1 (en) Inter-core communication apparatus and method
JP2006195823A (ja) Dma装置
JPS5812611B2 (ja) デ−タテンソウセイギヨホウシキ
JP2012038293A5 (ja)
JP2012038293A (ja) マシンビジョン用マルチプロセッサシステムオンチップ
US11243795B2 (en) CPU overcommit with guest idle polling
US7398378B2 (en) Allocating lower priority interrupt for processing to slave processor via master processor currently processing higher priority interrupt through special interrupt among processors
US10459771B2 (en) Lightweight thread synchronization using shared memory state
JP2007219816A (ja) マルチプロセッサシステム
US20190121659A1 (en) Housekeeping virtual processor overcommit for real time virtualization
JP2008033893A (ja) マルチプロセッサシステム及びマルチプロセッサシステムにおけるアクセス権設定方法
US10459747B2 (en) Exitless timer access for virtual machines
US20070260791A1 (en) Data processing device
CN114328350A (zh) 一种基于axi总线的通讯方法、装置以及介质
JP6201591B2 (ja) 情報処理装置および情報処理装置の制御方法
JP2010092101A (ja) 情報処理装置
Pitter et al. Towards a Java multiprocessor
Deri et al. Exploiting commodity multi-core systems for network traffic analysis
JP6206524B2 (ja) データ転送装置、データ転送方法、プログラム
US11914536B2 (en) Device and method for sharing resource via bus
WO1992006432A1 (en) Device for controlling bus
JP7449308B2 (ja) ハードウェアアクセラレータ中の競合カーネルのためのロック回路

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20100527

A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20111206