JP2010090786A - 車両用蓄熱装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】省スペースで単純な構成の車両用蓄熱装置を提供する。
【解決手段】エンジン100と排気通路110とを備えた車両に適用され、排気通路110から分岐して設けられ、排気の一部を流通させる分岐通路10と、分岐通路10に設けられ、排気の少なくとも1成分を反応媒体とするとともに所定の温度及び圧力を境に発熱/吸熱反応が切り替わる化学蓄熱剤が充填された蓄熱部20と、分岐通路10の蓄熱部20よりも下流側に接続され、蓄熱部20を通過した排気を熱輸送媒体として流通させて加熱対象に熱を供給する第1通路30と、分岐通路10の蓄熱部20よりも下流側に接続され、蓄熱部20を通過した排気を外部に排出する第2通路40と、第1通路30及び第2通路40の開度を調整可能なバルブ31、41と、加熱対象の温度に基づいてバルブ31、41を制御するECU90とを有するように構成する。
【選択図】図1

Description

本発明は、内燃機関の排気を用いて蓄熱する車両用蓄熱装置に関する。
特許文献1には、車両に適用される従来の蓄熱システムが開示されている。この蓄熱システムでは、CaO等のアルカリ土類金属酸化物が蓄熱剤として用いられ、アルカリ土類金属酸化物の脱水反応及び加水反応を用いて蓄放熱が繰り返し行われるようになっている。蓄熱剤から放熱された熱は、加熱対象(例えば、低温始動時における触媒やLLC等)へ供給される。
特開平7−180539号公報
しかしながら、上記の蓄熱システムでは、反応媒体として用いられる水を貯蔵しておくための容器が必要になる。このため、反応媒体の貯蔵容器スペースを車両内に確保する必要があるという問題点があった。また、貯蔵容器内の反応媒体の凍結を防止するための特別な手段が必要となる。このため、蓄熱システムの構成が複雑化するという問題があった。
本発明の目的は、省スペースで単純な構成の車両用蓄熱装置を提供することにある。
本発明は上記目的を達成するために、以下の技術的手段を採用する。
請求項1に記載の発明は、内燃機関(100)と、内燃機関(100)の排気を外部に排出する排気通路(110)とを備えた車両に適用され、排気通路(110)から分岐して設けられ、排気の一部を流通させる分岐通路(10)と、分岐通路(10)に設けられ、排気の成分のうち少なくとも1つの成分を反応媒体とするとともに所定の温度及び圧力を境に発熱/吸熱反応が切り替わる化学蓄熱剤が充填された蓄熱部(20)と、分岐通路(10)の蓄熱部(20)よりも下流側に接続され、蓄熱部(20)を通過した排気を熱輸送媒体として流通させて加熱対象に熱を供給する第1通路(30)と、分岐通路(10)の蓄熱部(20)よりも下流側に接続され、蓄熱部(20)を通過した排気を外部に排出する第2通路(40)と、第1通路(30)及び第2通路(40)の開度を調整可能な開度調整手段(31、41)と、加熱対象の温度に基づいて開度調整手段(31、41)を制御し、第1通路(30)及び第2通路(40)の開度を調整する制御手段(90)とを有することを特徴とする車両用蓄熱装置である。
これにより、内燃機関(100)の排気の成分が反応媒体となり得るとともに、排気そのものが熱輸送媒体となり得る。このため、反応媒体を別途用いることなく蓄熱部(20)での蓄放熱を行うことが可能となる。したがって、反応媒体の貯蔵容器スペースや凍結防止手段が不要となるため、省スペースで単純な構成の車両用蓄熱装置が得られる。
請求項2に記載の発明は、制御手段(90)は、加熱対象の温度が所定温度よりも低い場合、第1通路(30)が開となり第2通路(40)が閉となるように開度調整手段(31、41)を制御し、加熱対象の温度が所定温度以上の場合、第1通路(30)が閉となり第2通路(40)が開となるように開度調整手段(31、41)を制御することを特徴としている。
これにより、加熱対象の温度が所定温度よりも低い場合、第2通路(40)を遮断して第1通路(30)に排気を流通させることによって、加熱対象に熱を確実に供給できる。一方、加熱対象の温度が所定温度以上の場合、第1通路(30)を遮断し、第2通路(40)を介して排気を外部に排出することによって、加熱対象への熱の供給を確実に回避できる。
請求項3に記載の発明は、第1通路(30)は、分岐通路(10)の蓄熱部(20)よりも下流側と内燃機関(100)の吸気通路(120)とを接続しており、加熱対象は、内燃機関(100)の吸気であることを特徴としている。
これにより、熱交換器を介さずに内燃機関(100)の吸気に熱が供給されるため、より効率良く吸気温度を上昇させることができる。
請求項4に記載の発明は、排気通路(110)と吸気通路(120)とを接続し、内燃機関(100)の排気の一部を還流させて内燃機関(100)に再度吸気させる排気再循環通路(130)と、排気再循環通路(130)に設けられ、排気再循環通路(130)を流通する排気の流量を調整可能な流量調整手段(131)とをさらに有し、分岐通路(10)の蓄熱部(20)よりも下流側は、排気再循環通路(130)の流量調整手段(131)よりも吸気通路(120)側に位置する接続部(132)に接続され、接続部(132)よりも吸気通路(120)側の排気再循環通路(130a)は第1通路(30)として機能し、接続部(132)よりも排気通路(110)側の排気再循環通路(130b)は第2通路(40)として機能し、流量調整手段(131)は、第2通路(40)の開度を調整可能な開度調整手段(41)として機能することを特徴としている。
これにより、排気再循環通路(130)及び流量調整手段(131)を備えた車両に車両用蓄熱装置を搭載する場合に、第1通路(30)及び第2通路(40)と第2通路(40)の開度調整手段(41)とを新たに設ける必要がないため、車両用蓄熱装置を簡易な構成とすることができる。
請求項5に記載の発明は、加熱対象は、内燃機関(100)を冷却する冷却水であることを特徴としている。
これにより、冷却水の温度上昇が促進されるため、内燃機関(100)の暖機や冷却水を用いた暖房の立ち上がりを早期に行うことができる。
請求項6に記載の発明は、反応媒体はHO又はCOであり、化学蓄熱剤は金属酸化物であることを特徴としている。
金属酸化物を化学蓄熱剤として用いた場合、排気の温度変化範囲は、発熱/吸熱反応が切り替わる平衡線を跨ぎ得るため、発熱反応又は吸熱反応のどちらが進行するかを排気温度により制御するのが容易になる。
請求項7に記載の発明は、反応媒体はHOであり、化学蓄熱剤はCaOであることを特徴としている。
CaOは高温に加熱しても劣化度合いが小さいため、化学蓄熱剤にCaOを用いることにより蓄熱部(20)の蓄熱性能の劣化を抑制できる。
請求項8に記載の発明は、蓄熱部(21)は、化学蓄熱剤の粒子(24)と金属粒子(23)とを混合した混合粒子群(25)が焼結成型された構造体(26)を有していることを特徴としている。
これにより、化学蓄熱剤の粒子(24)は金属粒子23に囲まれて保持されるため、発熱/吸熱反応に伴って体積変化が生じても固定が維持され、崩壊が抑制される。
請求項9に記載の発明は、蓄熱部(21)は、構造体(26)が筒状に開口され、内部に排気を流通させる筒状開口部(27、28)を有していることを特徴としている。
これにより、筒状開口部(27、28)内に排気を流通させることができるため、排気が蓄熱部(21)を通過する際の圧力損失を低減することができる。
なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態記載の具体的手段との対応関係の一例を示している。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態について図1乃至図5を用いて説明する。まず、本実施形態における車両用蓄熱装置の原理について説明する。図1及び図2は、本実施形態における車両用蓄熱装置の基本構成を模式的に示している。図1は、車両用蓄熱装置において放熱プロセスが行われている状態を示し、図2は、車両用蓄熱装置において蓄熱プロセスが行われている状態を示している。
図1及び図2に示すように、車両用蓄熱装置は、エンジン(内燃機関)100と、エンジン100の排気を外部に排出する排気通路110と、排気通路110に設けられ、触媒作用により排気を浄化する触媒コンバータ(図示せず)とを備えた車両に適用される。車両用蓄熱装置は、触媒コンバータよりも上流側の分岐部111で排気通路110から分岐して排気の一部を分流させる分岐通路10を有している。分岐通路10の途中には、蓄放熱が繰り返し行われる蓄熱部20が設けられている。蓄熱部20は、粒子状の化学蓄熱剤(例えば金属酸化物)が筒状体の内部に所定の空隙率で充填された充填層構造を有している。化学蓄熱剤は、エンジン100の排気の成分のうち少なくとも1つの成分(例えば、HOやCO)を反応媒体とし、発熱反応と吸熱反応とが可逆的に行われるようになっている。蓄熱部20内では排気が化学蓄熱剤の粒子間隙を通過するため、排気と化学蓄熱剤との間では直接接触式の熱交換が行われるようになっている。
分岐通路10の下流端には、排気を熱輸送媒体として流通させて加熱対象に熱を供給する第1通路30と、排気を外部に排出する第2通路40とが互いに分岐して接続されている。第1通路30には、当該第1通路30の開度を調整可能なバルブ(開度調整手段)31が設けられている。第2通路40には、当該第2通路40の開度を調整可能なバルブ(開度調整手段)41が設けられている。バルブ31、41は、制御手段(図1及び図2では図示せず)によって加熱対象の温度に基づき作動制御されるようになっている。加熱対象の温度が比較的低い場合には、バルブ31の作動により第1通路30が高開度(例えば全開)になり、バルブ41の作動により第2通路40が低開度(例えば全閉)になる。これにより、分岐通路10を流れて蓄熱部20を通過した排気は、第1通路30に流入する。一方、加熱対象の温度が高い場合には、バルブ31の作動により第1通路30が低開度(例えば全閉)になり、バルブ41の作動により第2通路40が高開度(例えば全開)になる。これにより、分岐通路10を流れて蓄熱部20を通過した排気は、第2通路40に流入する。
図3は、本実施形態に用いられる化学蓄熱剤で進行する反応と温度及び圧力との関係を示すP−T線図である。図3の横軸は温度の逆数(1/T)を表し、縦軸は圧力Pを表している。図3に示すように、この化学蓄熱剤は、所定の温度及び圧力を境に発熱/吸熱反応が切り替わるようになっている。平衡線よりも低温側(高圧側)では、化学反応式(1)で表される発熱反応(加水反応)が進行し、平衡線よりも高温側(低圧側)では、化学反応式(2)で表される吸熱反応(脱水反応)が進行する。なお、式中の(s)は固相を表し、(g)は気相を表す。
X(s)+HO(g)→X(OH)(s)+Q(発熱) ・・・(1)
X(OH)(s)→X(s)+HO(g)−Q(吸熱) ・・・(2)
すなわち、温度と圧力を操作することにより、化学蓄熱剤で発熱反応又は吸熱反応のどちらが進行するかを制御することができる。化学蓄熱剤として金属酸化物(例えばCaO、MgO、BaO等)を用いた場合、エンジン100始動時から定常運転時までの排気の温度変化範囲は、発熱/吸熱反応が切り替わる平衡線を跨ぎ得るため、発熱反応又は吸熱反応のどちらが進行するかを排気温度により制御するのが容易になる。
加熱対象の温度が低い場合(例えば低温始動時等)には、低温の排気が蓄熱部20を通過し、排気に含まれるHOが化学蓄熱剤と発熱反応する。これにより、蓄熱部20を通過する排気が加熱される。蓄熱部20で加熱された排気は、第1通路30を流れて加熱対象へ運ばれるため、加熱対象に熱を供給することができる(図1に示す放熱プロセス)。
一方、加熱対象の温度が高い場合(例えば定常運転時等)には、高温の排気が蓄熱部20を通過し、化学蓄熱剤では排気の熱を吸収する吸熱反応が行われる。これにより、化学蓄熱剤を再生することができる。蓄熱部20を通過した排気は、第2通路40を流れて外部に排出される(図2に示す蓄熱プロセス)。
以上のように本実施形態では、エンジン100の排気の成分(本例ではHO)が反応媒体となり得るとともに、排気そのものが熱輸送媒体となり得る。このため、反応媒体を別途用いることなく放熱/蓄熱プロセスを行うことが可能となる。したがって、反応媒体の貯蔵容器スペースや凍結防止手段が不要となるため、省スペースで単純な構成の車両用蓄熱装置が得られる。
また本実施形態では、熱輸送媒体である排気と蓄熱部20の化学蓄熱剤との間では、直接接触式の熱交換が行われる。したがって本実施形態は、熱輸送媒体と蓄熱剤との間に熱交換器が介在する構成と比較すると、熱交換効率が高くなることに加え、熱交換器自体の熱容量を考慮する必要がなくなるため、熱出力を向上させることができる。
さらに本実施形態では、加熱対象の温度に基づいてバルブ31、41を作動させ、蓄熱部20下流側の排気流路を切り替えている。このため、加熱対象の温度が所定温度よりも低い場合、第2通路40を遮断して第1通路30に排気を流通させることによって、加熱対象に熱を確実に供給できる。一方、加熱対象の温度が所定温度以上の場合、第1通路30を遮断し、第2通路40を介して排気を外部に排出することによって、加熱対象への過度の熱供給を確実に回避できる。
上記の例では、反応媒体としてHOが用いられているが、エンジン100の排気に含まれる他の成分(例えばCO)を反応媒体として用いることもできる。COを用いた場合の化学蓄熱剤の発熱反応及び吸熱反応は、それぞれ化学反応式(3)及び(4)で表される。
X(s)+CO(g)→X(CO)(s)+Q(発熱) ・・・(3)
X(CO)(s)→X(s)+CO(g)−Q(吸熱) ・・・(4)
次に、本実施形態における車両用蓄熱装置をより具体的に説明する。図4は、車両用蓄熱装置1の構成をより具体的に示す図である。図4では、放熱プロセスを示している。図4に示すように、車両用蓄熱装置1は、上記の基本構成に加え、蓄熱部20よりも上流側で分岐通路10の開度を調整可能なバルブ11をさらに有している。バルブ11は、バルブ31、41と同様に、ECU(制御手段)90により作動制御されるようになっている。
第1通路30のバルブ31よりも下流側には、熱交換器50が設けられている。熱交換器50は、第1通路30を流通する排気との熱交換によりエンジン冷却水(LLC)を加熱するようになっている。すなわち本実施形態では、LLC(エンジンそのもの)が加熱対象になっている。ECU90は、LLC配管に設けられた不図示の温度センサからの検出信号、又は通信ネットワークを介した他のECUとの通信によって、LLCの温度を取得できるようになっている。
第1通路30の下流端は、分岐部111よりも下流側であって触媒コンバータよりも上流側で排気通路110に合流している。また、第2通路40の下流端も同様に、分岐部111よりも下流側であって触媒コンバータよりも上流側で排気通路110に合流している。すなわち、第1通路30を流通した排気及び第2通路40を流通した排気は、いずれも触媒コンバータを通過して外部に排出される。
本例では、蓄熱部20に充填される化学蓄熱剤としてCaOが用いられている。定常運転時の排気温度は高温になり、特に高負荷時には800℃近くに達する場合がある。CaOやCa(OH)は1200℃程度に加熱しても劣化度合いが小さいため、化学蓄熱剤としてCaOを用いることにより、蓄熱部20の蓄熱性能の劣化を抑制できる。またCaOは、他の金属酸化物等と比較して、加水/脱水反応における反応速度や安定性が高いという利点も有している。
図5は、LLC温度(又はエンジン温度)と、ECU90により制御される3つのバルブ11、31、41の作動との関係を示すタイミングチャートである。図5(a)はLLC温度の時間変化を示し、図5(b)はバルブ11の開度の時間変化を示し、図5(c)はバルブ31の開度の時間変化を示し、図5(d)はバルブ41の開度の時間変化を示している。
図5(a)〜(d)に示すように、初期状態では、LLC温度は比較的低温であり、バルブ11、31、41はいずれも閉状態(開度0)である。
時間t0にエンジンが起動すると、ECU90の制御によりバルブ11、31が開弁されて所定開度になる(図4に示した状態)。バルブ41は閉状態に維持される。これにより、エンジン100の排気の一部は分岐通路10を流れて蓄熱部20を通過する。このとき、排気は比較的低温であるため、蓄熱部20では式(5)に示す発熱反応が進行する。
CaO+HO→Ca(OH)+Q(発熱) ・・・(5)
蓄熱部20を通過する排気は、蓄熱部20での反応熱により加熱され、第1通路30を流れて熱交換器50に流入する。熱交換器50では、排気との熱交換によりLLCが加熱される。このように、蓄熱部20での反応熱は、排気を熱輸送媒体として加熱対象(LLC)に供給される。これにより、LLCの温度上昇が促進されるため、エンジン100の暖機やLLCを用いた暖房の立ち上がりを早期に行うことができる。
LLC温度が上昇して時間t1に所定温度T1に到達したとする。このとき、ECU90の制御により、バルブ31が閉弁されてバルブ41が開弁され、蓄熱部20の下流側で排気の流路が切り替えられる。バルブ11は開状態に維持される。またこのとき、排気は比較的高温になっているため、蓄熱部20では式(6)に示す吸熱反応が進行して化学蓄熱剤が再生される。
Ca(OH)→CaO+HO−Q(吸熱) ・・・(6)
蓄熱部20を通過した排気は、蓄熱部20での吸熱反応により温度が低下するものの依然として高温になっている。しかしながら、蓄熱部20の下流側では排気の流路が切り替えられており、蓄熱部20を通過した排気は第1通路30ではなく第2通路40を流通し、外部に排出される。したがって、熱交換器50には排気が到達しないため、LLC(又はエンジン100)が過度に加熱されて劣化してしまうのを防ぐことができる。ここで、排気流路が切り替えられる閾値となるLLCの温度T1は、例えば、LLCの温度劣化を許容できる上限の温度に設定される。
LLCの温度上昇により排気流路が第1通路30から第2通路40に切り替えられるタイミングと、蓄熱部20を通過する排気の温度上昇により化学蓄熱剤の反応が発熱から吸熱に切り替わるタイミングとは必ずしも一致させる必要はないが、これらのタイミングをできるだけ近づけるようにするか、又は、化学蓄熱剤の反応が切り替えられるのよりも先に排気流路が切り替えられるようにするのが望ましい。これにより、LLC温度が所定温度に到達するまでは、化学蓄熱剤の発熱反応によりLLCに熱を供給でき、LLC温度の上昇を促進できる。一方、LLC温度が所定温度に到達した後には、化学蓄熱剤の反応が発熱であるか蓄熱であるかに関わらず、蓄熱部20を通過した排気を第2通路40を介して外部に排出させることができるため、LLCが過度に加熱されるのを確実に防ぐことができる。排気流路が第1通路30から第2通路40に切り替えられるタイミングは、温度T1を低く設定するほど早くすることができる。また、化学蓄熱剤の反応が発熱から吸熱に切り替わるタイミングは、化学蓄熱剤の材料を適宜選定することにより変えることができる。
時間t1から所定時間経過すると、化学蓄熱剤の再生が完了する。化学蓄熱剤の再生完了後の時間t2には、ECU90の制御によりバルブ11、41が閉弁される。バルブ31は閉状態に維持される。これにより、分岐通路10が遮断されるため、エンジン100のほぼ全ての排気は分岐通路10に流入せずに外部に排出される。したがって時間t2以降においても、LLCが過度に加熱されるのを防ぐことができる。化学蓄熱剤の再生完了は、時間t1からの経過時間によって判断してもよいし、分岐通路10の蓄熱部20下流側での排気温度に基づいて判断してもよい。
時間t3にエンジン100が停止されたとする。時間t3以降、LLC温度は徐々に低下する。また時間t3以降も、バルブ11、31、41は閉状態に維持される。これにより、エンジン100の停止中における蓄熱部20への外気混入が回避されるため、化学蓄熱剤の劣化を抑制できる。
ここで、本例では、LLC温度がT1に到達するまで(時間t0〜t1)はバルブ31を全開に維持し、LLC温度がT1に到達した時間t1にバルブ31を全開から全閉に切り替える二位置制御を行っているが、図5(c)中の破線で示すように、LLC温度が高くなるほどバルブ31の開度が低くなるようにバルブ31を無段階又は多段に制御してもよい。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態について図6を用いて説明する。図6は、本実施形態における車両用蓄熱装置2の構成を模式的に示している。図6に示すように、本実施形態は、第1実施形態と比較すると、第1通路30の下流端がエンジン100の吸気通路120に接続されており、加熱対象がエンジン100の吸気である点に特徴を有している。これにより、分岐通路10の蓄熱部20よりも下流側と吸気通路120との間は第1通路30を介して接続され、蓄熱部20を通過して第1通路30を流通する排気は、合流部122で吸気通路120内の吸気と合流する。吸気通路120の合流部122よりも下流側には、エンジン100の吸気の温度を検出してECU90に検出信号を出力する吸気温度センサ121が設けられている。
本実施形態では、LLC温度に代えて吸気温度が用いられる点を除き、図5に示したタイミングチャートと同様にバルブ11、31、41が制御される。放熱プロセスにおいては、エンジン100の排気の一部は分岐通路10を流通して蓄熱部20を通過し、第1通路30を介して吸気通路120に到達する。これにより、蓄熱部20で加熱された排気は、吸気と混合される。すなわち排気の熱は、熱交換器を経ることなく直接的に吸気に供給される。
本実施形態によれば、熱交換器を介して排気と吸気との間で熱交換を行う構成と比較すると、より効率良く排気から吸気に熱を受け渡すことができる。すなわち、放熱プロセスにおける熱出力を向上させることができる。これにより、吸気の加熱効率が向上するため、排気が混合されることにより吸気中の酸素の分圧が低下することを考慮しても、吸気加熱によるエンジン100の燃焼効率向上が見込める。
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態について図7及び図8を用いて説明する。図7及び図8は、本実施形態における車両用蓄熱装置3の構成を模式的に示している。図7は、車両用蓄熱装置3において放熱プロセスが行われている状態を示し、図8は、車両用蓄熱装置3において蓄熱プロセスが行われている状態を示している。
図7及び図8に示すように、本実施形態は、第2実施形態と比較して、エンジン100の排気の一部を還流させてエンジン100に再度吸気させる排気再循環(EGR)通路130が設けられている点に特徴を有している。EGR通路130は、触媒コンバータよりも上流側に位置する分岐部112で排気通路110から分岐し、吸気通路120に接続されている。
EGR通路130には、当該EGR通路130の開度を調整可能なEGRバルブ(流量調整手段)131が設けられている。EGRバルブ131は、EGR通路130を流通する排気の流量をECU90の制御等により調整できるようになっている。
分岐通路10は、分岐部112よりも上流側の分岐部111で排気通路110から分岐している。分岐通路10の蓄熱部20よりも下流側は、EGR通路130のうちEGRバルブ131よりも吸気通路120側に位置する接続部132に接続されている。接続部132よりも吸気通路120側のEGR通路130aは、蓄熱部20で加熱された排気を流通させ、加熱対象(吸気)に熱を供給する第1通路としても機能する。EGR通路130aには、当該EGR通路130aの開度を調整可能なバルブ31が設けられている。また、接続部132よりも排気通路110側のEGR通路130bは、蓄熱部20を通過した排気を外部に排出する第2通路としても機能する。EGRバルブ131は、第1及び第2実施形態のバルブ41と同様の機能も有している。
本実施形態では、LLC温度に代えて吸気温度が用いられる点と、バルブ41に代えてEGRバルブ131が用いられる点とを除き、図5に示したタイミングチャートと同様に制御される。すなわち、図7に示すように放熱プロセスにおいては、エンジン100の排気の一部は分岐通路10を流通して蓄熱部20を通過し、EGR通路130aを介して吸気通路120に到達する。これにより、蓄熱部20で加熱された排気は吸気と混合される。すなわち排気の熱は、熱交換器を経ることなく直接的に吸気に供給される。
一方、図8に示すように蓄熱プロセスにおいては、蓄熱部20を通過した排気は、EGR通路130bを本来の流通方向とは逆向きに流れ、分岐部112で排気通路110に流入して外部に排出される。
本実施形態では、EGR通路130a、130b及びEGRバルブ131を第1及び第2実施形態の第1通路30、第2通路40及びバルブ41としてそれぞれ機能させている。このため、EGR通路130及びEGRバルブ131を備えた車両に車両用蓄熱装置3を搭載する場合に、第1通路30、第2通路40及びバルブ41を新たに設ける必要がない。したがって本実施形態によれば、第2実施形態と同様の効果が得られるとともに、車両用蓄熱装置3をさらに簡易な構成とすることができる。
(第4実施形態)
次に、本発明の第4実施形態について図9及び図10を用いて説明する。
既に述べたように、車両用蓄熱装置の蓄熱部20は、粒子状の化学蓄熱剤が筒状体内部に所定の空隙率で充填された充填層構造を有している。化学蓄熱剤の粒子同士は固定されており、排気が流通しても移動しないようになっている。ところが、化学蓄熱剤が発熱/吸熱反応する際にはHO又はCO等が出入りするため、反応に伴って体積変化が繰り返し生じる。したがって、化学蓄熱剤の粒子同士の固定が外れてしまい、充填層が崩壊してしまう場合があるという問題が生じていた。
本実施形態は上記問題点を解決するためのものである。図9(a)は、本実施形態における車両用蓄熱装置の蓄熱部21の構成を模式的に示している。図9(b)は、蓄熱部21を排気流通方向に垂直に切断した模式的な断面図である。図9(a)、(b)に示すように、蓄熱部21は分岐通路10の途中に設けられており、排気の流路を画定する金属製で円筒状の筒状体22を有している。筒状体22内には、円柱形状となるように焼結成型された混合粒子群25が所定の空隙率で充填されている。混合粒子群25は、例えばCu粒子23と化学蓄熱剤(CaO/Ca(OH))粒子24とによって構成されている。互いに隣接するCu粒子23同士は、焼結により比較的強固に接合している。またCaO/Ca(OH)粒子24は、周囲のCu粒子23に囲まれて保持されている。このような構成により混合粒子群25は、機械的な強度の高い構造体26を構成している。
本実施形態では、CaO/Ca(OH)粒子24はCu粒子23に囲まれて保持されるため、発熱/吸熱反応に伴ってCaO/Ca(OH)粒子24に体積変化が生じても固定が維持され、充填層の崩壊が抑制される。
放熱プロセスにおいては、発熱反応で生じた熱がCaO/Ca(OH)粒子24から周囲のCu粒子23に伝熱する。CuはCaO/Ca(OH)と比較すると熱伝達率が極めて高いため、充填層全体の温度をより早く均一に上昇させることができる。したがって、CaO/Ca(OH)粒子24で生じた熱は速やかに排気に伝熱し得る。また、CaO/Ca(OH)粒子24から排気に速やかに伝熱することにより、発熱反応に伴うCaO/Ca(OH)粒子24自身の温度上昇は抑制される。したがって、CaO/Ca(OH)粒子24の温度は、CaOの水酸化反応において反応速度の高い最適温度範囲(100℃〜200℃程度)を維持でき、CaOからCa(OH)への反応速度を高めることができる。これらの結果、化学蓄熱剤から排気への伝熱速度を向上させることができる。
一方、蓄熱プロセスにおいては、排気の熱がCaO/Ca(OH)粒子24に速やかに伝熱し得る。この結果、蓄熱プロセスの開始から短時間でCa(OH)の脱水反応を開始させることができる。換言すれば、蓄熱プロセスの完了に要する時間を短縮することができる。
図10(a)、(b)は、本実施形態の変形例を示す図であり、蓄熱部21の構造体26を排気流通方向に垂直に切断した模式的な断面図である。図10(a)に示す例では、それぞれ六角筒状に開口され、ハニカム状に配列する複数の筒状開口部27が構造体26に形成されている。筒状開口部27は、排気を流通させる流路として用いられる。構造体26は、例えば、押出し成型により各筒状開口部27を形成した後に焼結することにより作製されている。
本例では、構造体26に筒状開口部27が形成されていることにより、排気が蓄熱部21を通過する際の圧力損失を低減することができる。また本例では、六角筒状の筒状開口部27がハニカム状に配列しているため、構造体26に対する筒状開口部27の面積比率が比較的大きくても、高い機械的強度が維持される。
図10(b)に示す例では、それぞれ略円筒状に開口された複数の筒状開口部28が構造体26に形成されている。この構造体26は、図10(a)に示す例と同様に、押出し成型により各筒状開口部28を形成した後に焼結することにより作製されている。本例では、排気が流通する際の圧力損失を低減することができるとともに、筒状開口部28が略円筒状であるため、図10(a)に示す例と比較して筒状開口部28の形成が容易になる。
上記の変形例以外に、Cu粒子23及び/又はCaO/Ca(OH)粒子24をポーラス状に形成することによっても、排気が流通する際の圧力損失を低減することができる。
本実施形態の蓄熱部21の構成は、上記第1乃至第3実施形態のシステムのいずれにも適用できることはもちろん、内燃機関の排気を用いた蓄熱を行う他の車両用蓄熱装置にも適用可能である。
(その他の実施形態)
上記実施形態では、第1通路30及び第2通路40の開度を調整可能な開度調整手段として2つの個別のバルブ31、41を用いた例を挙げたが、第1通路30と第2通路40との間で排気流路を切り替えることができれば、第1通路30を流れる排気と第2通路40を流れる排気との流量比を変更可能な三方弁構造の切替えバルブ等を用いてもよい。
また上記実施形態では、化学蓄熱剤としてCaO等の金属酸化物を例に挙げたが、排気中の少なくとも1成分を反応媒体とし、所定の温度及び圧力を境に発熱/吸熱反応が切り替わる他の化学蓄熱剤を用いることもできる。
さらに上記第4実施形態では、Cu粒子23と化学蓄熱剤粒子24とによって混合粒子群が構成された例を挙げたが、Cu粒子23に代えて他の金属粒子を用いることもできる。
また上記実施形態では、加熱対象としてLLC(エンジン100そのもの)やエンジン100の吸気を例に挙げたが、エンジンオイルや触媒等を加熱対象として用いてもよい。
さらに上記実施形態では、蓄熱部20よりも上流側で分岐通路10を開閉するバルブ11が用いられた例を挙げたが、バルブ11は省略することもできる。
第1実施形態における車両用蓄熱装置の基本構成を模式的に示す図である。 第1実施形態における車両用蓄熱装置の基本構成を模式的に示す図である。 第1実施形態に用いられる化学蓄熱剤で進行する反応と温度及び圧力との関係を示すP−T線図である。 第1実施形態における車両用蓄熱装置の構成をより具体的に示す図である。 LLC温度と3つのバルブの作動との関係を示すタイミングチャートである。 第2実施形態における車両用蓄熱装置の構成を模式的に示す図である。 第3実施形態における車両用蓄熱装置の構成を模式的に示す図である。 第3実施形態における車両用蓄熱装置の構成を模式的に示す図である。 第4実施形態における車両用蓄熱装置の蓄熱部の構成を模式的に示す図である。 第4実施形態における車両用蓄熱装置の蓄熱部の変形例を示す図である。
符号の説明
1、2、3 車両用蓄熱装置
10 分岐通路
20、21 蓄熱部
22 筒状部
23 Cu粒子
24 CaO/Ca(OH)粒子
25 混合粒子群
26 構造体
27、28 筒状開口部
30 第1通路
31、41 バルブ(開度調整手段)
40 第2通路
90 ECU(制御手段)
100 エンジン(内燃機関)
110 排気通路
120 吸気通路
130 EGR通路
131 EGRバルブ(流量調整手段)
132 接続部

Claims (9)

  1. 内燃機関(100)と、前記内燃機関(100)の排気を外部に排出する排気通路(110)とを備えた車両に適用され、
    前記排気通路(110)から分岐して設けられ、前記排気の一部を流通させる分岐通路(10)と、
    前記分岐通路(10)に設けられ、前記排気の成分のうち少なくとも1つの成分を反応媒体とするとともに所定の温度及び圧力を境に発熱/吸熱反応が切り替わる化学蓄熱剤が充填された蓄熱部(20)と、
    前記分岐通路(10)の前記蓄熱部(20)よりも下流側に接続され、前記蓄熱部(20)を通過した排気を熱輸送媒体として流通させて加熱対象に熱を供給する第1通路(30)と、
    前記分岐通路(10)の前記蓄熱部(20)よりも下流側に接続され、前記蓄熱部(20)を通過した排気を外部に排出する第2通路(40)と、
    前記第1通路(30)及び前記第2通路(40)の開度を調整可能な開度調整手段(31、41)と、
    前記加熱対象の温度に基づいて前記開度調整手段(31、41)を制御し、前記第1通路(30)及び前記第2通路(40)の開度を調整する制御手段(90)とを有することを特徴とする車両用蓄熱装置。
  2. 前記制御手段(90)は、
    前記加熱対象の温度が所定温度よりも低い場合、前記第1通路(30)が開となり前記第2通路(40)が閉となるように前記開度調整手段(31、41)を制御し、
    前記加熱対象の温度が所定温度以上の場合、前記第1通路(30)が閉となり前記第2通路(40)が開となるように前記開度調整手段(31、41)を制御することを特徴とする請求項1に記載の車両用蓄熱装置。
  3. 前記第1通路(30)は、前記分岐通路(10)の前記蓄熱部(20)よりも下流側と前記内燃機関(100)の吸気通路(120)とを接続しており、
    前記加熱対象は、前記内燃機関(100)の吸気であることを特徴とする請求項1又は2に記載の車両用蓄熱装置。
  4. 前記排気通路(110)と前記吸気通路(120)とを接続し、前記内燃機関(100)の排気の一部を還流させて前記内燃機関(100)に再度吸気させる排気再循環通路(130)と、
    前記排気再循環通路(130)に設けられ、前記排気再循環通路(130)を流通する排気の流量を調整可能な流量調整手段(131)とをさらに有し、
    前記分岐通路(10)の前記蓄熱部(20)よりも下流側は、前記排気再循環通路(130)の前記流量調整手段(131)よりも前記吸気通路(120)側に位置する接続部(132)に接続され、
    前記接続部(132)よりも前記吸気通路(120)側の前記排気再循環通路(130a)は前記第1通路(30)として機能し、
    前記接続部(132)よりも前記排気通路(110)側の前記排気再循環通路(130b)は前記第2通路(40)として機能し、
    前記流量調整手段(131)は、前記第2通路(40)の開度を調整可能な開度調整手段(41)として機能することを特徴とする請求項3に記載の車両用蓄熱装置。
  5. 前記加熱対象は、前記内燃機関(100)を冷却する冷却水であることを特徴とする請求項1又は2に記載の車両用蓄熱装置。
  6. 前記反応媒体はHO又はCOであり、
    前記化学蓄熱剤は金属酸化物であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の車両用蓄熱装置。
  7. 前記反応媒体はHOであり、
    前記化学蓄熱剤はCaOであることを特徴とする請求項6に記載の車両用蓄熱装置。
  8. 前記蓄熱部(21)は、前記化学蓄熱剤の粒子(24)と金属粒子(23)とを混合した混合粒子群(25)が焼結成型された構造体(26)を有していることを特徴とする請求項1乃至7に記載の車両用蓄熱装置。
  9. 前記蓄熱部(21)は、前記構造体(26)が筒状に開口され、内部に排気を流通させる筒状開口部(27、28)を有していることを特徴とする請求項8に記載の車両用蓄熱装置。
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