JP2010090490A - 不燃性繊維シート - Google Patents
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Abstract
【解決手段】アルミナ繊維を主体とする繊維のシートであって、上記シートには合成樹脂が塗布および/または含浸および/または混合されている不燃性繊維シートを提供する。該繊維シートは成形が容易であり、用途に応じて所定形状に成形が出来る。
【選択図】 なし
Description
上記繊維シートを難燃性にするためには、通常上記繊維シートにリン酸系難燃剤、ジカルボン酸のハロゲン化物、三酸化アンチモン、塩化パラフィン等の難燃剤を塗布あるいは含浸あるいは混合する方法が採用されている。
上記合成樹脂は低融点合成樹脂および/またはフェノール系樹脂であることが望ましく、また上記フェノール系樹脂はスルホメチル化および/またはスルフィメチル化されていること、更に上記低融点合成樹脂は繊維状であることが望ましい。
通常上記繊維シートは所定形状に成形されている。
本発明にあっては、シートがそれ自体不燃性であるアルミナ繊維を主体とするから、高度に難燃性あるいは不燃性でかつ軽量の繊維シートが得られる。
フェノール系樹脂を使用する場合には、スルホメチル化および/またはスルフィメチル化して樹脂水溶液が広いpH範囲で安定になるようにすることが望ましい。
また低融点合成樹脂を使用する場合には、シートを加熱軟化させて冷間プレス成形が出来る。この場合上記低融点合成樹脂として繊維状のものを使用すると、アルミナ繊維等と強固に絡み合うので結着力が大きくなる。
上記繊維シートは通常用途に応じて所定形状に成形される。
本発明の繊維シートは不燃あるいは高度に難燃性であり、しかも軽量であるから、自動車の内装材等に好適である。
〔アルミナ繊維を主体とする繊維のシート〕
本発明のアルミナ繊維シートは、例えば塩基性塩化アルミニウム水溶液にケイ素化合物を添加した紡糸液を用いてブローイング法で紡糸したアルミナ繊維前駆体をシート化し、該アルミナ繊維前駆体シートを焼成してアルミナ繊維シートとする方法が一般的である。上記方法の詳細は、例えば特開2007−332531号公報、特開2008−7933号公報等に詳記されている。上記方法で製造されたアルミナ繊維前駆体シートあるいはそれから得られたアルミナ繊維シートには、ニードルパンチングが施されても良い。
本発明の繊維シートには、合成樹脂が塗布および/または含浸および/または混合される。
本発明において使用される合成樹脂としては、例えばポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−プロピレン共重合体、エチレン−プロピレンターポリマー、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリスチレン、ポリ酢酸ビニル、フッ素樹脂、熱可塑性アクリル樹脂、熱可塑性ポリエステル、熱可塑性ポリアミド、熱可塑性ウレタン樹脂、アクリロニトリル−ブタジエン共重合体、スチレン−ブタジエン共重合体、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体等の熱可塑性合成樹脂、ウレタン樹脂、メラミン樹脂、熱硬化型アクリル樹脂、尿素樹脂、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、熱硬化型ポリエステル等のような熱硬化性合成樹脂等が使用されるが、該合成樹脂を生成するウレタン樹脂プレポリマー、エポキシ樹脂プレポリマー、メラミン樹脂プレポリマー、尿素樹脂プレポリマー(初期縮合体)、フェノール樹脂プレポリマー(初期縮合体)、ジアリルフタレートプレポリマー、アクリルオリゴマー、多価イソシアナート、メタクリルエステルモノマー、ジアリルフタレートモノマー等のプレポリマー、オリゴマー、モノマー等の合成樹脂前駆体が使用されてもよい。上記合成樹脂は単独あるいは二種以上併用されてもよく、通常粉末、エマルジョン、ラテックス、水溶液、有機溶剤溶液等として使用される。
フェノール系樹脂は、フェノール系化合物とホルムアルデヒドおよび/またはホルムアルデヒド供与体とを縮合させることによって得られる。
上記フェノール系樹脂に使用されるフェノール系化合物としては、一価フェノールであってもよいし、多価フェノールであってもよいし、一価フェノールと多価フェノールとの混合物であってもよいが、一価フェノールのみを使用した場合、硬化時および硬化後にホルムアルデヒドが放出され易いため、好ましくは多価フェノールまたは一価フェノールと多価フェノールとの混合物を使用する。
上記一価フェノールとしては、フェノールや、o−クレゾール、m−クレゾール、p−クレゾール、エチルフェノール、イソプロピルフェノール、キシレノール、3,5−キシレノール、ブチルフェノール、t−ブチルフェノール、ノニルフェノール等のアルキルフェノール、o−フルオロフェノール、m−フルオロフェノール、p−フルオロフェノール、o−クロロフェノール、m−クロロフェノール、p−クロロフェノール、o−ブロモフェノール、m−ブロモフェノール、p−ブロモフェノール、o−ヨードフェノール、m−ヨードフェノール、p−ヨードフェノール、o−アミノフェノール、m−アミノフェノール、p−アミノフェノール、o−ニトロフェノール、m−ニトロフェノール、p−ニトロフェノール、2,4−ジニトロフェノール、2,4,6−トリニトロフェノール等の一価フェノール置換体、ナフトール等の多環式一価フェノールなどが挙げられ、これら一価フェノールは単独でまたは二種以上混合して使用することが出来る。
上記多価フェノールとしては、レゾルシン、アルキルレゾルシン、ピロガロール、カテコール、アルキルカテコール、ハイドロキノン、アルキルハイドロキノン、フロログルシン、ビスフェノール、ジヒドロキシナフタリン等が挙げられ、これら多価フェノールは単独でまたは二種以上混合して使用することができる。多価フェノールのうち好ましいものは、レゾルシンまたはアルキルレゾルシンであり、特に好ましいものはレゾルシンよりもアルデヒドとの反応速度が速いアルキルレゾルシンである。
エストニア産オイルシェールの乾留によって得られる多価フェノール混合物は安価であり、かつ5−メチルレゾルシンのほか反応性の高い各種アルキルレゾルシンを多量に含むので、本発明において特に好ましい多価フェノール原料である。
本発明では上記フェノール系化合物とホルムアルデヒドおよび/またはホルムアルデヒド供与体が縮合せしめられるが、上記ホルムアルデヒド供与体とは分解するとホルムアルデヒドを生成供与する化合物またはそれらの二種以上の混合物を意味する。このようなアルデヒド供与体としては例えばパラホルムアルデヒド、トリオキサン、ヘキサメチレンテトラミン、テトラオキシメチレン等が例示される。本発明ではホルムアルデヒドとホルムアルデヒド供与体とを合わせて、以下ホルムアルデヒド類と云う。
上記フェノール系樹脂には二つの型があり、上記フェノール系化合物に対してホルムアルデヒド類を過剰にしてアルカリ触媒で反応することによって得られるレゾールと、ホルムアルデヒド類に対してフェノールを過剰にして酸触媒で反応することによって得られるノボラックとがあり、レゾールはフェノールとホルムアルデヒドが付加した種々のフェノールアルコールの混合物からなり、通常水溶液で提供され、ノボラックはフェノールアルコールに更にフェノールが縮合したジヒドロキシジフェニルメタン系の種々な誘導体からなり、通常粉末で提供される。
本発明に使用されるフェノール系樹脂にあっては、まず上記フェノール系化合物とホルムアルデヒド類とを縮合させて初期縮合物とし、該初期縮合物を繊維シートに付着させた後、硬化触媒および/または加熱によって樹脂化する。
上記縮合物を製造するには、一価フェノールとホルムアルデヒド類とを縮合させて一価フェノール単独初期縮合物としてもよいし、また一価フェノールと多価フェノールとの混合物とホルムアルデヒド類とを縮合させて一価フェノール−多価フェノール初期共縮合物としてもよい。上記初期縮合物を製造するには、一価フェノールと多価フェノールのどちらか一方または両方をあらかじめ初期縮合物としておいてもよい。
上記フェノール−アルキルレゾルシン共縮合物の望ましい製造方法は、まずフェノールとホルムアルデヒド類とを反応させてフェノール系樹脂初期縮合物を製造し、次いで該フェノール系樹脂初期縮合物にアルキルレゾルシンを添加し、所望なればホルムアルデヒド類を添加して反応せしめる方法である。
上記アルキロール化トリアゾン誘導体は尿素系化合物と、アミン類と、ホルムアルデヒド類との反応によって得られる。アルキロール化トリアゾン誘導体の製造に使用される上記尿素系化合物として、尿素、チオ尿素、メチル尿素等のアルキル尿素、メチルチオ尿素等のアルキルチオ尿素、フェニル尿素、ナフチル尿素、ハロゲン化フェニル尿素、ニトロ化アルキル尿素等の単独または二種以上の混合物が例示される。特に望ましい尿素系化合物は尿素またはチオ尿素である。またアミン類としてメチルアミン、エチルアミン、プロピルアミン、イソプロピルアミン、ブチルアミン、アミルアミン等の脂肪族アミン、ベンジルアミン、フルフリルアミン、エタノールアミン、エチレンジアミン、ヘキサメチレンジアミン、ヘキサメチレンテトラミン等のアミン類のほか更にアンモニアが例示され、これらは単独でまたは二種以上の混合物として使用される。上記アルキロール化トリアゾン誘導体の製造に使用されるホルムアルデヒド類はフェノール系樹脂の初期縮合物の製造に使用されるホルムアルデヒド類と同様なものである。
上記アルキロール化トリアゾン誘導体の合成には、通常、尿素系化合物1モルに対してアミン類および/またはアンモニアは0.1〜1.2モル、ホルムアルデヒド類は1.5〜4.0モルの割合で反応させる。上記反応の際、これらの添加順序は任意であるが、好ましい反応方法としては、まずホルムアルデヒド類の所要量を反応器に投入し、通常60℃以下の温度に保ちながらアミン類および/またはアンモニアの所要量を徐々に添加し、更に所要量の尿素系化合物を添加し、80〜90℃で2〜3時間攪拌加熱して反応せしめる方法がある。ホルムアルデヒド類としては通常37%ホルマリンが用いられるが、反応生成物の濃度をあげるためにその一部をパラホルムアルデヒドに置き換えても良い。またヘキサメチレンテトラミンを用いると、より高い固形分の反応生成物が得られる。尿素系化合物と、アミン類および/またはアンモニアと、ホルムアルデヒド類との反応は通常水溶液で行われるが、水の一部または全部に代えてメタノール、エタノール、イソプロパノール、n−ブタノール、エチレングリコール、ジエチレングリコール等のアルコール類の単独または二種以上の混合物が使用されても差し支えないし、またアセトン、メチルエチルケトン等のケトン類等の水可溶性有機溶剤の単独または二種以上の混合物が添加使用出来る。上記硬化剤の添加量はホルムアルデヒド類の場合は本発明のフェノール系樹脂の初期縮合物(初期共縮合物)100質量部に対して10〜100質量部、アルキロール化トリアゾン誘導体の場合は上記フェノール系樹脂の初期縮合物(初期共縮合物)100質量部に対して10〜500質量部である。
水溶性フェノール系樹脂の安定性を改良するために、上記フェノール系樹脂をスルホメチル化および/またはスルフィメチル化することが望ましい。
水溶性フェノール系樹脂の安定性を改良するために使用できるスルホメチル化剤としては、例えば、亜硫酸、重亜硫酸またはメタ重亜硫酸と、アルカリ金属またはトリメチルアミンやベンジルトリメチルアンモニウム等の第四級アミンもしくは第四級アンモニウムとを反応させて得られる水溶性亜硫酸塩や、これらの水溶性亜硫酸塩とアルデヒドとの反応によって得られるアルデヒド付加物が例示される。
該アルデヒド付加物とは、ホルムアルデヒド、アセトアルデヒド、プロピオンアルデヒド、クロラール、フルフラール、グリオキザール、n−ブチルアルデヒド、カプロアルデヒド、アリルアルデヒド、ベンズアルデヒド、クロトンアルデヒド、アクロレイン、フェニルアセトアルデヒド、o−トルアルデヒド、サリチルアルデヒド等のアルデヒドと、上記水溶性亜硫酸塩とが付加反応したものであり、例えばホルムアルデヒドと亜硫酸塩からなるアルデヒド付加物は、ヒドロキシメタンスルホン酸塩である。
水溶性フェノール系樹脂の安定性を改良するために使用できるスルフィメチル化剤としては、ホルムアルデヒドナトリウムスルホキシラート(ロンガリット)、ベンズアルデヒドナトリウムスルホキシラート等の脂肪族、芳香族アルデヒドのアルカリ金属スルホキシラート類、ナトリウムハイドロサルファイト、マグネシウムハイドロサルファイト等のアルカリ金属、アルカリ土類金属のハイドロサルファイト(亜ジチオン酸塩)類、ヒドロキシメタンスルフィン酸塩等のヒドロキシアルカンスルフィン酸塩等が例示される。
スルホメチル化剤および/またはスルフィメチル化剤の添加は、縮合反応前、反応中、反応後のいずれの段階で行ってもよい。
合成樹脂として上記低融点合成樹脂を使用すると、繊維シートは熱可塑性となり、容易に加熱軟化するから、冷間プレス成形、真空および/または圧空成形が容易になる。
合成樹脂を含浸または混合した該繊維シート内の合成樹脂量を調節するには、合成樹脂含浸または混合後、繊維シートを絞りロールやプレス盤を使用して絞る。この場合繊維シートは厚みを減少するが、該繊維シートの主体であるアルミナ繊維は剛性が高く、絞った後は厚みが弾性的に復元し、ある程度の厚みが確保される。特に該繊維シートに低融点合成繊維が含まれている場合には、該繊維シートを加熱して前記低融点合成樹脂あるいは前記低融点合成繊維を溶融させ、繊維を該溶融物によって結着しておくことが望ましい。そうすると該繊維シートは強度および剛性が更に向上し、合成樹脂含浸の際の作業性が向上し、また絞り後の厚みの復元も顕著になる。
本発明の繊維シートは平板状あるいは所定形状に成形されるが、通常成形にはホットプレス成形が適用される。本発明の繊維シートはホットプレスにより平板状に成形した後、熱圧プレスにより所定形状に成形されてもよく、また低融点合成樹脂や低融点合成樹脂繊維あるいはその他の熱可塑性樹脂が含まれている場合には、加熱して該低融点合成樹脂や熱可塑性樹脂を軟化させてからコールドプレスによって所定形状に成形してもよい。本発明の繊維シートは、複数枚重ねて使用してもよい。本発明の繊維シートは、例えば、自動車の天井材、ダッシュサイレンサ、フードサイレンサ、エンジンアンダーカバーサイレンサ、シリンダーヘッドカバーサイレンサ、ダッシュアウターサイレンサ、フロアマット、ダッシュボード、ドアトリアム等の内装材の基材、あるいは基材に積層する補強材あるいは、吸音材、断熱材、建築材料等として有用である。
ここで通気抵抗R(Pa・s/m)とは通気性材料の通気の程度を表す尺度である。この通気抵抗Rの測定は定常流差圧測定方式により行われる。図1に示すように、シリンダー状の通気路W内に試験片Tを配置し、一定の通気量V(図中矢印の向き)の状態で図中矢印の始点側の通気路W内の圧力P1と、図中矢印の終点P2の圧力差を測定し、次式より通気抵抗Rを求めることが出来る。
(式)R=ΔP/V
ここで、ΔP(=P1−P2):圧力差(Pa)、V:単位面積当りの通気量(m3/m2・s)である。なお通気抵抗R(Pa・s/m)は通気度C(m/Pa・s)とC=1/Rの関係にある。
通気抵抗は、例えば、通気性試験機(製品名:KES−F8−AP1、カトーテック株式会社製、定常流差圧測定方式)によって測定することが出来る。
通気抵抗が0.01〜100kPa・s/mの範囲にある成形物は吸音性に優れる。
該ホットメルトシートやホットメルト接着剤粉末は、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−エチルアクリレート共重合体等のポリオレフィン系樹脂(ポリオレフィン系樹脂の変性物を含む)、ポリウレタン、ポリエステル、ポリエステル共重合体、ポリアミド、ポリアミド共重合体等の1種または2種以上の混合物等の低融点合成樹脂を材料とする。
ホットメルトシートを接着に使用する場合には、例えば、Tダイより押し出されたホットメルトシートを本発明の繊維シートにラミネートし、更にその繊維シートに他の材料を積層して熱圧プレス成形する。
また更に、該繊維シートを部品に取付けるには、金具を使用したり、上記接着剤を用いたり、また部品がプラスチックの場合、熱融着や高周波、超音波接着剤を用いて取付けることが出来る。
上記積層物を所定形状に成形して得られる積層物の通気抵抗は0.01〜100kPa・s/mであることが望ましい。通気抵抗が0.01〜100kPa・s/mの範囲にある成形物は吸音性に優れる。
アルミナ繊維(繊度:12.5dtex、繊維長:55mm)80質量%および低融点ポリエステル繊維(軟化点:110℃、繊度:15dtex、繊維長:50mm)20質量%からなる混合繊維のウェブにニードルパンチングを施すことによって目付量120g/m2の繊維シートを製造した。次に合成樹脂としてフェノール−ホルムアルデヒド初期縮合物(45質量%固形分の水溶液)を該繊維シートに対して30質量%の塗布量になるようにロールにて塗布含浸した後、130〜140℃で3分間乾燥させ、該繊維シートをプレキュアして上記フェノール−ホルムアルデヒド初期縮合物をB状態にすることによって、不燃性繊維シートを得た。得られた該不燃性繊維シートを200℃で60秒間熱圧プレス成形し、厚さ3mmの成形物を得た。
アルミナ繊維の再生屑を開繊機により綿状にして反毛綿を得た。次にヘキサメチレンテトラミン入りノボラック型フェノール樹脂粉末(粒子径:20〜30μm、融点:78〜85℃)を該反毛綿に対して30質量%になるように添加し、更に該反毛綿を開繊ミキシングしてフリースを形成した後、該フリースの両面を150℃の熱風でプレキュアして該フェノール樹脂をB状態とし、厚さ15mm、目付量800g/m2の不燃性繊維シートを得た。得られた該不燃性繊維シートを200℃で60秒間熱圧プレス成形し、厚さ5mmの成形物を得た。
アルミナ繊維の再生屑を開繊機により綿状にして反毛綿を得た。次にヘキサメチレンテトラミン入りノボラック型フェノール樹脂粉末(粒子径:20〜30μm、融点:78〜85℃)を該反毛綿に対して20質量%になるようにそれぞれ添加し、更に該反毛綿を開繊ミキシングしてフリースを形成した後、該フリースの両面を150℃の熱風でプレキュアして該フェノール樹脂をB状態とし、厚さ15mm、目付量600g/m2の不燃性繊維シートを得た。得られた該不燃性繊維シートを200℃で60秒間熱圧プレス成形し、厚さ5mmの成形物を得た。
ポリエステル繊維(繊度:6.6dtex、繊維長:60mm)80質量%および低融点ポリエステル繊維(軟化点:110℃、繊度:3.3dtex、繊維長:55mm)20質量%からなる混合繊維のウェブにニードルパンチングを施すことによって目付量120g/m2の繊維シートを製造した。次に合成樹脂としてフェノール−ホルムアルデヒド初期縮合物(45質量%固形分の水溶液)70質量%、および難燃剤としてメラミン被覆ポリリン酸アンモニウム粉末(粒度:20〜40μm)30質量%からなる混合溶液を上記の該繊維シートに対し60質量%の塗布量になるようにロールにて塗布含浸した後、130〜140℃で5分間乾燥させ、該繊維シートをプレキュアした後200℃で60秒間熱圧プレス成形し、厚さ3mmの成形物を得た。
上記実施例1,2,3および比較例1で得た成形物を用い、常態時および耐久試験後の難燃性をUL94規格に準じて行った結果を表1に示す。
アルミナ繊維(繊度:12dtex、繊維長:60mm)100質量%のシートに対して更にニードルパンチングを施し、目付量100g/m2の繊維シートを製造した。次に合成樹脂としてフェノール−アルキルレゾルシン−ホルムアルデヒド初期縮合物(50質量%固形分の水溶液)を該繊維シートに対して40質量%の塗布量になるようにロールにて塗布含浸した後、130〜140℃で1分間乾燥プレキュアして該フェノール−アルキルレゾルシン−ホルムアルデヒド初期縮合物をB状態として、不燃性繊維シートを得た。該不燃性繊維シートを表皮材として使用し、基材として未硬化のレゾール型フェノール樹脂が15質量%塗布されたガラスウール原綿(目付量700g/m2)を用い、該不燃性繊維シートの裏面とガラスウール原綿とを重合させて200℃で60秒間熱圧プレス成形し厚さ10mmの成形物を得た。該成形物をFMVSS−302法に準じて測定した結果、難燃性は不燃であった。
フェノール−ホルムアルデヒド初期縮合物(50質量%固形分の水溶液)30質量部、カーボンブラック分散液(30質量%固形分)1質量部、フッ素系撥水撥油剤(20質量%固形分)0.5質量部、水68.5質量部からなる混合液をホモミキサーを用いて均一に混合して合成樹脂液を調製した。アルミナ繊維90質量部、低融点ポリエステル繊維(融点120℃)10質量部の繊維シートを200℃、0.5分加熱して得られた繊維シート(目付量30g/m2)の裏面に上記合成樹脂液をスプレー塗布により該繊維シートに固形分として30質量%となるように塗布し、140〜150℃の乾燥室内で2分間乾燥してプレキュアし、該フェノール−ホルムアルデヒド初期縮合物をB状態として、不燃性繊維シートを得た。該不燃性繊維シートを表皮材として使用し、基材として未硬化のレゾール型フェノール樹脂が15質量%塗布されたガラスウール原綿(目付量600g/m2)を用い、該不燃性繊維シートの裏面とガラスウール原綿を重合させて200℃で65秒間熱圧プレスし厚さ10mmの成形物を得た。このものは自動車内装用品の安全基準、FMVSS−302法による不燃であり、軽量で、耐候性に優れた成形物である。
アルミナ繊維(繊度:12dtex、繊維長:60mm)70質量%と低融点ポリエステル繊維(軟化点:110℃、繊度:10dtex、繊維長:60mm)30質量%とからなる繊維ウェブを使用し、該ウェブ中に含まれている該低融点ポリエステル繊維を溶融せしめ、該溶融物によって繊維相互を接着して繊維シート(目付量:400g/m2、厚さ:40mm)を製造した。次に実施例5で用いたフェノール−ホルムアルデヒド初期縮合物(50質量%固形分の水溶液)30質量部、カーボンブラック分散液(30質量%固形分)1質量部、フッ素系撥水撥油剤(20質量%固形分)0.5質量部、水68.5質量部からなる混合液に該繊維シートを浸漬し、該繊維シートに固形分として40質量%の含浸量になるように含浸せしめ、乾燥室内で吸引しながら100〜110℃で3分間乾燥し、該含浸繊維シートをプレキュアして該フェノール−ホルムアルデヒド初期縮合物をB状態とし、不燃性繊維シートを得た。次に該不燃性繊維シートを基材とし、実施例4で作成した不燃性繊維シートを表皮材として重合し、200℃で60秒間所定形状に熱圧プレスした。このものは自動車内装用品の安全基準、FMVSS−302法による不燃であり、軽量で、耐候性に優れた成形物である。
アルミナ繊維再生屑を開繊機により綿状にして反毛綿を得た。次にヘキサメチレンテトラミン入りノボラック型フェノール樹脂粉末(粒子径:20〜30μm、融点:78〜85℃)を該反毛綿に対し15質量%となるように添加し、更に該反毛綿を開繊ミキシングしフリースを形成した後、150℃の熱風で該フリースをプレキュアして該フェノール樹脂をB状態とし、厚さ15mm、目付量1000g/m2の不燃性繊維シートを得た。得られた該不燃性繊維シートを200℃で60秒間熱圧プレス成形し、厚さ3mmの成形物を得た。このものはUL94規格のV−0であり、軽量で、耐候性、剛性に優れ、自動車のドアトリムやダッシュボードとして有用である。
アルミナ繊維(繊度:10.5dtex、繊維長:65mm)80質量%およびポリエステル繊維(繊度:12dtex、繊維長:60mm)20質量%からなる繊維シートに対してニードルパンチングを施し目付量80g/m2の繊維シートを製造した。次に、スルホメチル化・フェノール−アルキルレゾルシン−ホルムアルデヒド初期共縮合物(50質量%固形分の水溶液)30質量部、カーボンブラック分散液(30質量%固形分)1質量部、フッ素系撥水撥油剤(20質量%固形分)1.5質量部、水67.5質量部からなる混合液を調製し、該混合液に該繊維シートを浸漬し、該混合液を繊維シートに固形分として40質量%の含浸量になるように含浸せしめた後、該含浸繊維シートの裏面にホットメルト接着剤としてポリアミド粉末(軟化点:130℃、粒子径:40〜50μm)20質量部を水80質量部に分散させた分散液を、スプレーにより固形分として25質量%になるよう塗布し、130〜140℃で2分間乾燥し、該繊維シートをプレキュアして該スルホメチル化・フェノール−アルキルレゾルシン−ホルムアルデヒド初期共縮合物をB状態とし、不燃性繊維シートからなる表皮材を得た。次に実施例6による不燃性繊維シートを基材として、その両面に該不燃性繊維シートの表皮材を重合し、210℃で60秒間所定形状に熱圧プレス成形し成形物を得た。この成形物の通気抵抗は40.5kPa・s/mであり、難燃性はUL94規格のV−0であり、軽量で、吸音性、耐候性の良好な自動車のフードサイレンサやエンジンアンダーカバーサイレンサとして有用である。
T 試験片
Claims (5)
- アルミナ繊維を主体とする繊維のシートであって、上記シートには合成樹脂が塗布および/または含浸および/または混合されていることを特徴とする不燃性繊維シート。
- 上記合成樹脂は低融点合成樹脂および/またはフェノール系樹脂である請求項1に記載の不燃性繊維シート。
- 上記フェノール系樹脂はスルホメチル化および/またはスルフィメチル化されている請求項2に記載の不燃性繊維シート。
- 上記低融点合成樹脂は繊維状である請求項2または請求項3に記載の不燃性繊維シート。
- 上記繊維シートは所定形状に成形されている請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の不燃性繊維シート。
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|---|---|---|---|---|
| JP2013163869A (ja) * | 2012-02-09 | 2013-08-22 | Asahi Kasei Fibers Corp | 車両用ダッシュサイレンサーに用いる成形吸音材 |
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS6246977A (ja) * | 1985-08-24 | 1987-02-28 | イビデン株式会社 | 押出成形用セラミック繊維質組成物とその製造方法 |
| JPH03234890A (ja) * | 1990-02-03 | 1991-10-18 | Ibiden Co Ltd | 高温用シート |
| JPH0911374A (ja) * | 1995-06-27 | 1997-01-14 | Asahi Fiber Glass Co Ltd | 繊維集合体及び断熱吸音材 |
| JP2008087430A (ja) * | 2006-10-05 | 2008-04-17 | Nagoya Oil Chem Co Ltd | 内装材の製造方法 |
-
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Patent Citations (4)
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