JP2010088325A - 肉豚用飼料製造方法、及びその製造方法により製造された肉豚用飼料 - Google Patents

肉豚用飼料製造方法、及びその製造方法により製造された肉豚用飼料 Download PDF

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Abstract

【課題】肉豚用飼料の製造方法において、配合飼料に比べて安価でありながら、良質の肉豚を飼育することができ、しかも長期保存に適した肉豚用飼料を製造できるようにする。
【解決手段】スーパーマーケット2等の食品販売店から排出された余剰食品のうち、肉類26と魚類27と花類28と、乾燥したお菓子類29と、乳製品以外の飲料品とを、不使用排出食品に分類し、日配(水物以外)21と、日配(水物)22(乳製品以外の飲料品を除く)と、フルーツ23及び野菜24と、デリカ25(乾燥したお菓子類29を除く)とを、使用排出食品に分類する。また、食品工場3から排出される野菜副産物31やパン副産物32等も使用排出食品に分類する。そして、肉豚用飼料製造工場5で使用排出食品を乾燥させて、パン副産物32を原料とする肉豚用飼料と、それ以外の使用排出食品を原料とする肉豚用飼料とを製造する。
【選択図】図1

Description

本発明は、スーパーマーケット等の食品販売店から排出される余剰食品を含む排出食品を原料として使用した肉豚用飼料の製造方法、及びその製造方法により製造された肉豚用飼料に関する。
従来から、日本の食料自給率は先進国中で最も低く、飼料穀物についても、その殆どを輸入に依存している状況下にある。最近の輸入穀物の高騰という状況下においては、輸入穀物に代わる新たな飼料の原料を国内で調達する必要性が増している。一方、スーパーマーケットを中心とした食品販売店からは、店頭販売期限切れ(賞味期限の数日前から数ヶ月前)の余剰食品が大量に廃棄され、また、パン工場からは、パンの副産物(いわゆるパンのヘタ、焼きむらのあるパン、食品たんぱくのグルテンが多量に含まれたナマ生地等)が、大量に廃棄され、その多くは焼却処理されているのが現状である。
これらの背景と資源の有効活用の観点から、食品販売店から排出される余剰食品や、製パン工場等の食品工場から排出される食品副産物を含む排出食品を飼料化する必要性がある。
しかしながら、以前から養豚に使用されていた残飯飼料は、油成分の多い肉類や魚類を含む全ての種類の排出食品をそのまま砕いて飼料にしたものであるため、配合飼料に比べて、飼育した豚に「脂肪の融点が低い」、「肉のしまりが悪い」という問題が生じ、養豚農家から敬遠されていた。
そこで、パンの副産物等の原料と水や牛乳を混合してスープ状にした液状飼料を肉豚に与えるリキッドフィーディング方式を採用する養豚業者が存在する。しかしながら、この液状飼料には、腐敗しやすく、長期保存に適さないという欠点がある。
これに対して、食品販売店から排出される余剰食品を含む排出食品を乾燥させて、腐敗を防ぎ、長期保存を可能にする排出食品の処理方法が知られている(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、上記特許文献1に示される排出食品の処理方法で得られた飼料は、長期保存には適しているが、油成分の多い肉類や魚類を含む全ての種類の排出食品を原料にしているために、配合飼料に比べて、飼育した豚に「脂肪の融点が低い」、「肉のしまりが悪い」という問題が生じる。
特許第3584915号公報
本発明は、上記の問題を解決するためになされたものであり、配合飼料に比べて安価でありながら、飼育した豚に「脂肪の融点が低い」、「肉のしまりが悪い」という問題が生じにくく、しかも液状飼料と比べて長期保存に適した肉豚用飼料を製造することが可能な肉豚用飼料の製造方法及び肉豚用飼料を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために請求項1の発明は、食品販売店から排出される余剰食品を含む排出食品を原料として使用した肉豚用飼料の製造方法において、前記排出食品を肉豚用飼料の原料に適した排出食品(以下、使用排出食品という)と、肉豚用飼料の原料に適さない排出食品(以下、不使用排出食品という)とに分類する分類工程と、前記分類工程によって分類された使用排出食品を乾燥させる乾燥工程とを備え、前記分類工程において不使用排出食品に分類される排出食品には、肉類の排出食品と魚類の排出食品とが含まれるものである。
請求項2の発明は、請求項1に記載の肉豚用飼料製造方法において、前記分類工程において不使用排出食品に分類される排出食品には、食品販売店から排出された余剰食品のうち、花類と、乾燥したお菓子類と、乳製品以外の飲料品とが含まれるものである。
請求項3の発明は、請求項1又は請求項2に記載の肉豚用飼料製造方法において、前記排出食品には、製パン工場から排出されるパンの副産物が含まれ、前記分類工程において、前記使用排出食品は、前記製パン工場から排出されるパンの副産物を中心とした第1の使用排出食品と、第1の使用排出食品以外の第2の使用排出食品とに分類され、前記分類工程によって分類された第1の使用排出食品と第2の使用排出食品とに対して、別々に、前記乾燥工程における乾燥処理を施すようにしたものである。
請求項4の発明は、請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の肉豚用飼料製造方法により製造された肉豚用飼料である。
請求項1の発明により製造された肉豚用飼料は、食品販売店から排出される余剰食品を含む排出食品を原料として使用しているので、配合飼料に比べて安価である。しかも、請求項1の発明によれば、油成分の多い肉類や魚類の排出食品を不使用排出食品にしたことにより、飼育した豚に「脂肪の融点が低い」、「肉のしまりが悪い」という問題が生じにくい。さらに、使用排出食品を乾燥させるようにしたことにより、液状飼料と比べて長期保存に適した肉豚用飼料を得ることができる。
請求項2の発明によれば、食品販売店から排出される余剰食品のうち、本来飼料の原料とするべきでない花類と、塩分や糖分を多量に含む乾燥したお菓子類と、糖分を多量に含む乳製品以外の飲料品(例えばジュースや炭酸飲料)を、確実に肉豚用飼料の原料から除外することができる。ここで、塩分を多量に含む乾燥したお菓子類は、脳卒中の原因になる。また、糖分を多量に含む乾燥したお菓子類は、乾燥工程において焦げてしまうので、肉豚用飼料の原料から除外することが望ましい。さらにまた、乳製品以外の飲料品も、糖分を多量に含むことが多く、乾燥工程において焦げを作る原因になる可能性が高いので、肉豚用飼料の原料から除外することが望ましい。
請求項3の発明によれば、主に製パン工場から排出されるパンの副産物を中心とした第1の使用排出食品から製造された第1の肉豚用飼料と、第1の使用排出食品以外の第2の使用排出食品から製造された第2の肉豚用飼料とを別々に製造することができる。第1の肉豚用飼料は、主に製パン工場から排出されるパンの副産物を中心とした第1の使用排出食品を原料として使用しているため、グルテン等のたんぱく質を多量に含んでおり、生後5ヶ月から6ヶ月の肉豚の飼料として適している。また、第2の肉豚用飼料は、食品販売店から排出される各種の余剰食品を原料として使用しているため、各種の栄養素をバランスよく含んでおり、飼料の利用効率(摂取量に対する肉豚の体重増加量の割合)も高く、生後3ヶ月から4ヶ月の肉豚の飼料として適している。
請求項4の発明によれば、上記に記載の発明の効果と同様な効果を得ることができる。
以下、本発明の一実施形態に係る肉豚用飼料の製造方法、及びその製造方法により製造された肉豚用飼料について、図面を参照して説明する。図1は、本実施形態による肉豚用飼料製造方法を適用した肉豚用飼料製造システムにおける、使用排出食品と不使用排出食品との分類方法を示す。ここで、使用排出食品とは、肉豚用飼料の原料に適し、肉豚用飼料の製造に使用される排出食品であり、不使用排出食品とは、肉豚用飼料の原料に適さず、肉豚用飼料の製造に使用されない排出食品である。
肉豚用飼料製造システム1は、スーパーマーケット2(請求項における食品販売店に相当)から排出される余剰食品や、野菜カット工場から排出される野菜のヘタ等の野菜副産物31や、製パン工場から排出されるパン副産物(パンのヘタ、焼きむらのあるパン、食品たんぱくのグルテンが多量に含まれたナマ生地等)32を含む排出食品を原料として使用した肉豚用飼料の製造システムである。
スーパーマーケット2から排出される余剰食品には、図に示されるように、日配物コーナー11に置かれる日配(水物以外)21及び日配(水物)22と、農産(青果)コーナー12に置かれるフルーツ23及び野菜24と、デリカコーナー13に置かれるデリカ25と、肉魚コーナー14に置かれる肉類26及び魚類27とが含まれている。ここで、デリカ25は、スーパーマーケット2内で調理された食品のことである。また、「日配物」は、外部メーカーで製造された食品をそのまま店頭に並べたものを言い、具体的には、スーパーマーケット2に置かれる食品のうち、農産(青果)コーナー12に置かれる食品とデリカコーナー13に置かれる食品と肉魚コーナー14に置かれる食品とを除く食品を意味する。日配(水物)22は、「日配物」のうち、水分を多量に含む食品を指し、日配(水物以外)21は、「日配物」のうち、日配(水物)22以外の食品を指す。
本肉豚用飼料製造システム1では、上記のスーパーマーケット2から排出される余剰食品のうち、肉魚コーナー14に置かれる肉類26及び魚類27を肉豚用飼料の原料として使用しないで、廃棄する。言い換えると、スーパーマーケット2から排出される余剰食品のうち、肉魚コーナー14に置かれる肉類26及び魚類27を肉豚用飼料製造工場5に搬送しない。
また、上記の農産(青果)コーナー12から排出される商品のうちの花類28と、デリカコーナー13から排出されるデリカ25のうちの乾燥したお菓子類(例えばビスケット、ポテトチップス、飴、キャラメル等)29と、日配物コーナー11に置かれる日配(水物)22のうちの乳製品以外の飲料品(例えばジュースや炭酸飲料)とを肉豚用飼料の原料として使用しないで、廃棄する。言い換えると、スーパーマーケット2から排出される余剰食品のうち、農産(青果)コーナー12から排出される花類28と、デリカコーナー13から排出される乾燥したお菓子類(例えばビスケット、ポテトチップス、飴、キャラメル等)29と、日配物コーナー11から排出される乳製品以外の飲料品とを肉豚用飼料製造工場5に搬送しない。
ここで、上記のスーパーマーケット2から排出される余剰食品のうち、肉類26及び魚類27を肉豚用飼料の原料として使用しない理由は、油成分の多い肉類や魚類の排出食品を飼料の原料として使用すると、この飼料を与えて飼育した肉豚に「脂肪の融点が低い」、「肉のしまりが悪い」という問題が生じ易いからである。また、スーパーマーケット2から排出される余剰食品のうち、花類28を肉豚用飼料の原料として使用しない理由は、花類28は、農産(青果)コーナー12に置かれているが、本来食品ではなく、飼料の原料とするべきではないからである。また、スーパーマーケット2から排出される余剰食品のうち、乾燥したお菓子類29を肉豚用飼料の原料として使用しない理由は、乾燥したお菓子類29は、塩分又は糖分を多量に含むことが多く、塩分を多量に含む乾燥したお菓子類は、脳卒中の原因になり、また、糖分を多量に含む乾燥したお菓子類は、乾燥工程において焦げてしまうので、肉豚用飼料の原料から除外することが望ましいからである。さらにまた、スーパーマーケット2から排出される余剰食品のうち、乳製品以外の飲料品を肉豚用飼料の原料として使用しない理由は、乳製品以外の飲料品は、糖分を多量に含むことが多く、乾燥工程において焦げを作る原因になる可能性が高いので、肉豚用飼料の原料から除外することが望ましいからである。
上記のように、本肉豚用飼料製造システム1では、スーパーマーケット2における実際の食品の配置に即して、スーパーマーケット2から排出される余剰食品のうち、肉豚用飼料の原料として適さない余剰食品を分類して除去するようにしたので、スーパーマーケット2より排出される余剰食品から、肉豚用飼料の原料として適さない余剰食品を容易に取り除くことができる。
図2は、本肉豚用飼料製造システム1において飼料の原料として使用される食品の品目を、種類毎に分類して示す。図2中の青果欄61には、図1中の農産(青果)コーナー12に置かれる食品の具体例が示されている。図2中の日配(水物以外)欄62には、図1中の日配(水物以外)21に分類される食品の具体例が示されている。これらと同様に、図2中の日配(水物)欄63とデリカ欄64とには、図1中の日配(水物)22に分類される食品とデリカ25に分類される食品との具体例が示されている。また、図2中の食品工場副産物欄65には、図1中の野菜副産物31やパン副産物32の具体例に加えて、麺工場から排出されるうどん麺(量目不足のうどん麺等)が含まれている。なお、図2において、日配(水物以外)欄62とデリカ欄64の両方に、「ケーキ」と「ちくわ」が記載されているが、日配(水物以外)欄62に記載されている「ケーキ」と「ちくわ」は、外部メーカーで製造された「ケーキ」と「ちくわ」をそのまま店頭に並べたものを指し、デリカ欄64に記載されている「ケーキ」と「ちくわ」は、スーパーマーケット2内で調理された「ケーキ」と「ちくわ」を指す。また、デリカ欄64に記載されている「そば」と「うどん」は、いずれもスーパーマーケット2内で何らかの調理を施された「そば」と「うどん」を指し、日配(水物以外)欄62に記載されている「そば麺」と「うどん麺」は、製麺メーカーで製造された「そば麺」と「うどん麺」をそのまま店頭に並べたものを指す。
図3は、上記図1に示される余剰食品の分類方法によって取り除かれた余剰食品を除くスーパーマーケット2からの余剰食品と、野菜カット工場や製パン工場から排出された野菜副産物31やパン副産物32とを用いて、肉豚用飼料が製造されて、この肉豚用飼料を与えて飼育された肉豚が食肉店の店頭に並ぶまでの過程を示す。図に示されるように、スーパーマーケット2で発生した余剰食品は(S1)、食品の種類毎に、食品の種類等の情報を示すバーコード42が添付されたケース41に入れられて回収され、トラック(冷蔵車)で肉豚用飼料製造工場5に搬送される(S2及びS7)。また、野菜カット工場や製パン工場で発生した野菜副産物31やパン副産物32もケース43に入れられて回収され、トラック(冷蔵車)で肉豚用飼料製造工場5に搬送される(S3乃至S7)。スーパーマーケット2から搬入された余剰食品が、肉豚用飼料製造工場5に搬送されると、肉豚用飼料製造工場5の作業者は、各余剰食品のケース41に添付されたバーコード42が有する食品の種類等の情報を図1に示されるバーコードリーダー51で読み取ると共に、各ケース41毎の重量をディジタルスケール52で計量する。バーコードリーダー51で読み取られた各ケース41内の食品の種類等の情報と、ディジタルスケール52で計量された各ケース41の重量とは、パーソナル・コンピュータ53(以下、パソコンと略す)に入力されて、パソコン53内のハード・ディスクに保管(記録)される。
肉豚用飼料製造工場5の作業者は、スーパーマーケット2から搬入された余剰食品の中に、不要なもの(肉類26、魚類27、花類28、乾燥したお菓子類29及び乳製品以外の飲料品等)があれば、それらを取り除いて廃棄し(S11)、必要な余剰食品のみをAラインのホッパーに投入する(S10)。また、作業者は、野菜カット工場から搬入された野菜副産物31を、トラックスケールで計量した後(S17)、Aラインのホッパーに投入する(S10)。これに対して、製パン工場で発生したパン副産物32については、作業者は、これをトラックスケールで計量した後(S17)、Bラインのホッパーに投入する(S18)。
Aラインのホッパーに投入された使用排出食品の包装は、作業者により手動で、又は破袋選別機により自動的に、使用排出食品から分離される(S12)。この分離された包装は、廃棄される(S14)。ここで、使用排出食品とは、肉豚用飼料の原料に適した排出食品であり、Aラインに投入される使用排出食品は、具体的には、スーパーマーケット2から搬入された余剰食品から、乳製品以外の飲料品、肉類26、魚類27、花類28、及び乾燥したお菓子類29を取り除いた余剰食品と、野菜カット工場から搬入された野菜副産物31とである。また、Bラインに投入される使用排出食品は、具体的には、製パン工場で発生したパン副産物32である。
次に、作業者は、上記のAラインのホッパーに投入された使用排出食品を乾燥機で乾燥させた後(S13)、乾燥した乾燥排出食品を振るい機にかけて(S15)、この振るい機の振動と風力で発泡スチロール等の不要物を取り除き、不要物を取り除いた乾燥排出食品を保管用のサイロへ投入する(S16)。また、作業者は、Bラインのホッパーに投入された使用排出食品についても、乾燥機で乾燥させた後(S19)、乾燥した乾燥排出食品を振るい機にかけて(S20)、この振るい機の振動と風力で発泡スチロール等の不要物を取り除き、不要物を取り除いた乾燥排出食品を保管用のサイロへ投入する(S21)。
Aラインの保管用サイロに投入された乾燥排出食品(以下、肉豚用飼料Aという:請求項3の(発明の効果)に記載の第2の肉豚用飼料に相当)と、Bラインの保管用サイロに投入された乾燥排出食品(以下、肉豚用飼料Bという:請求項3の(発明の効果)に記載の第1の肉豚用飼料に相当)とは、別々に袋詰めされた後に、飼料メーカーを介して養豚農家に販売されるか(S22及びS23)、又は養豚農家に直接販売される(S24)。
養豚農家は、上記の肉豚用飼料Aと肉豚用飼料Bとを購入し、これらの肉豚用飼料A,Bをそのまま、又はこれらの肉豚用飼料A,Bを一般の配合飼料と混同して肉豚に与え、肉豚の飼育を行う(S25)。なお、上記の肉豚用飼料Bは、主に製パン工場から排出されるパンの副産物を中心とした、Bラインの使用排出食品を原料として使用しているため、グルテン等のたんぱく質を多量に含んでおり、生後5ヶ月から6ヶ月の肉豚の飼料に適している。また、肉豚用飼料Aは、スーパーマーケット2から排出される各種の余剰食品や、野菜カット工場から排出される野菜副産物31を原料として使用しているため、各種の栄養素をバランスよく含んでおり、飼料の利用効率(飼料摂取量に対する肉豚の体重増加量の割合)も高く、生後5ヶ月から6ヶ月の肉豚の飼料に適している。
生後6ヶ月を過ぎた肉豚は、養豚農家から食肉センターに送られて、食肉センターで精肉に加工された後(S26)、食肉販売企業で商品化されて(S27)、食肉店の店頭で販売される(S28)。
次に、上記の肉豚用飼料Aを一般の配合飼料と混合させて肉豚に与えた場合における、肉豚の飼料に対する嗜好性と飼育状況の調査結果を、一般の配合飼料をそのまま肉豚に与えた場合と比較して説明する。この調査は、平成20年6月23日から7月4日の間(11日間)に、兵庫県立農林水産技術総合センター家畜部試験豚舎において、4頭のWLD種(三元雑種肉用素豚)の雌豚を対象にして行った。2つの豚房(区)を使用し、各豚房(試験区と対照区)には、肉豚(雌豚)を2頭ずつ入れた。各豚房の面積は、2.6メートル×1.2メートル=3.12平方メートルであった。また、肉豚用飼料Aの原料として使用した排出食品の比率は、デリカ25が20%、青果(フルーツ23、野菜24及び野菜副産物31)が50%、日配(日配(水物以外)21及び日配(水物)22)が30%であった。試験区の肉豚には、肉豚用飼料A20%と一般の配合飼料80%とを攪拌した飼料を自由に摂取させた。また、対照区の肉豚には、一般の配合飼料100%を自由に摂取させた。
図4は、兵庫県立農林水産技術総合センターがまとめた、上記の調査(試験)の結果である。また、兵庫県立農林水産技術総合センターがまとめた考察は、以下の通りである。
1.子豚(肉豚)の発育は、試験区がわずかに優れた。
2.飼料要求率は、試験区が優れた。
3.試験区において、エコフィード(上記の肉豚用飼料Aと配合飼料とを攪拌した飼料)の選び食い傾向が見られ、エコフィードの嗜好性は良いと考えられる。
(飼料は常に食べられる状態にしたが、朝見に行くと餌箱の中にエコフィードは見られず、配合飼料のみが目立った。)
上記のように、肉豚用飼料Aと配合飼料とを攪拌した飼料(以下、混合飼料Cという)は、一般の配合飼料と比べて、肉豚からの飼料要求率(飼料摂取量/体重増加量)の値が小さく、一定量の飼料を摂取した場合の肉豚の体重増加率が高い。また、混合飼料Cは、一般の配合飼料と比べて肉豚に好まれ、混合飼料Cを与えた肉豚は、配合飼料のみを与えた肉豚と比べて、発育も良かった。
上記のように、本実施形態による肉豚用飼料製造システム1に採用されている肉豚用飼料の製造方法により製造された肉豚用飼料は、スーパーマーケット2等の食品販売店から排出される余剰食品を含む排出食品を原料として使用しているので、配合飼料に比べて安価である。しかも、この肉豚用飼料の製造方法によれば、油成分の多い肉類26や魚類27の排出食品を不使用排出食品にしたことにより、飼育した豚に「脂肪の融点が低い」、「肉のしまりが悪い」という問題が生じにくい。さらに、使用排出食品を乾燥させるようにしたことにより、液状飼料と比べて長期保存に適した肉豚用飼料A,Bを得ることができる。また、乾燥した乾燥排出食品を振るい機にかけて、この振るい機の振動と風力で不要物を取り除くようにしたことにより、乾燥排出食品から発泡スチロール等の不要物を自動的に取り除くことができる。
また、上記の肉豚用飼料の製造方法によれば、スーパーマーケット2等から排出される余剰食品のうち、本来飼料の原料とするべきでない花類28と、塩分や糖分を多量に含む乾燥したお菓子類29と、糖分を多量に含む乳製品以外の飲料品(例えばジュースや炭酸飲料)を、確実に肉豚用飼料の原料から除外することができる。ここで、塩分を多量に含む乾燥したお菓子類は、脳卒中の原因になる。また、糖分を多量に含む乾燥したお菓子類は、乾燥工程において焦げてしまうので、肉豚用飼料の原料から除外することが望ましい。さらにまた、乳製品以外の飲料品も、糖分を多量に含むことが多く、乾燥工程において焦げを作る原因になる可能性が高いので、肉豚用飼料の原料から除外することが望ましい。
また、上記の肉豚用飼料の製造方法によれば、主に製パン工場から排出されるパン副産物32を中心とした第1の使用排出食品から製造された肉豚用飼料Bと、第1の使用排出食品以外の第2の使用排出食品から製造された肉豚用飼料Aとを別々に製造することができる。肉豚用飼料Bは、主に製パン工場から排出されるパンの副産物を中心とした第1の使用排出食品を原料として使用しているため、グルテン等のたんぱく質を多量に含んでおり、生後5ヶ月から6ヶ月の肉豚の飼料として適している。また、肉豚用飼料Aは、スーパーマーケット2等の食品販売店から排出される各種の余剰食品を原料として使用しているため、各種の栄養素をバランスよく含んでおり、飼料の利用効率(摂取量に対する肉豚の体重増加量の割合)も高く、生後3ヶ月から4ヶ月の肉豚の飼料として適している。
なお、本発明は、上記実施形態の構成に限られず、発明の趣旨を変更しない範囲で種々の変形が可能である。例えば、上記実施形態では、肉豚用飼料の原料となる排出食品の例として、スーパーマーケット2から排出される余剰食品や、食品工場3から排出される野菜副産物31及びパン副産物32が挙げられているが、肉豚用飼料の原料となる排出食品は、これらに限られず、例えば、デパートや食堂から排出される余剰食品であってもよい。また、上記実施形態では、乾燥した乾燥排出食品を振るい機にかけたが、必ずしも振るい機にかける必要はない。
本発明の一実施形態に係る肉豚用飼料製造方法を適用した肉豚用飼料製造システムにおける排出食品の分類方法を示す図。 同肉豚用飼料製造システムにおいて飼料の原料として使用される食品の品目の分類図。 同肉豚用飼料製造システムにおける肉豚用飼料製造方法と、製造された肉豚用飼料を与えて飼育された肉豚が食肉店の店頭に並ぶまでの過程を示すフローチャート。 同肉豚用飼料製造システムにおいて製造した飼料と配合飼料とを混合した飼料を肉豚に与えた場合と、一般の配合飼料のみを肉豚に与えた場合における、肉豚の飼料に対する嗜好性と飼育状況を示す図。
符号の説明
2 スーパーマーケット
26 肉類
27 魚類
28 花類
29 乾燥したお菓子類
32 パン副産物

Claims (4)

  1. 食品販売店から排出される余剰食品を含む排出食品を原料として使用した肉豚用飼料の製造方法において、
    前記排出食品を肉豚用飼料の原料に適した排出食品(以下、使用排出食品という)と、肉豚用飼料の原料に適さない排出食品(以下、不使用排出食品という)とに分類する分類工程と、
    前記分類工程によって分類された使用排出食品を乾燥させる乾燥工程とを備え、
    前記分類工程において不使用排出食品に分類される排出食品には、肉類の排出食品と魚類の排出食品とが含まれることを特徴とする肉豚用飼料製造方法。
  2. 前記分類工程において不使用排出食品に分類される排出食品には、食品販売店から排出された余剰食品のうち、花類と、乾燥したお菓子類と、乳製品以外の飲料品とが含まれることを特徴とする請求項1に記載の肉豚用飼料製造方法。
  3. 前記排出食品には、製パン工場から排出されるパンの副産物が含まれ、
    前記分類工程において、前記使用排出食品は、前記製パン工場から排出されるパンの副産物を中心とした第1の使用排出食品と、第1の使用排出食品以外の第2の使用排出食品とに分類され、
    前記分類工程によって分類された第1の使用排出食品と第2の使用排出食品とに対して、別々に、前記乾燥工程における乾燥処理を施すようにしたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の肉豚用飼料製造方法。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の肉豚用飼料製造方法により製造された肉豚用飼料。
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