JP2010087949A - デコーダー検証装置およびデコーダー検証方法 - Google Patents

デコーダー検証装置およびデコーダー検証方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2010087949A
JP2010087949A JP2008256070A JP2008256070A JP2010087949A JP 2010087949 A JP2010087949 A JP 2010087949A JP 2008256070 A JP2008256070 A JP 2008256070A JP 2008256070 A JP2008256070 A JP 2008256070A JP 2010087949 A JP2010087949 A JP 2010087949A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
verification
encoded data
generation unit
value
variable
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2008256070A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasuhiro Saegusa
保裕 三枝
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NEC Electronics Corp
Original Assignee
NEC Electronics Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NEC Electronics Corp filed Critical NEC Electronics Corp
Priority to JP2008256070A priority Critical patent/JP2010087949A/ja
Publication of JP2010087949A publication Critical patent/JP2010087949A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Compression Of Band Width Or Redundancy In Fax (AREA)

Abstract

【課題】データを画像にデコードするデコーダーを検証するために適切な符号化データを生成すること。
【解決手段】符号化に関する制約情報5に基づいて検証用符号化データ6を生成する検証部1を備えている。検証用符号化データ6がデコードされた期待値画像8は、検証対象2により検証用符号化データ6からデコードされた結果画像7と比較される。すなわち、ユーザは、結果画像7を期待値画像8に比較することにより、検証対象2が検証用符号化データ6を適切にデコードしたかどうかを検証することができる。本発明によるデコーダー検証装置は、ユーザにより作成される制約情報5に応じた検証用符号化データ6を生成することができ、符号化データをデコードする検証対象2を検証するために適切な検証用符号化データ6を生成することができる。
【選択図】図2

Description

本発明は、デコーダー検証装置およびデコーダー検証方法に関し、特に、データを画像にデコードするデコーダを検証するときに利用されるデコーダー検証装置およびデコーダー検証方法に関する。
静止画像を圧縮、伸長させるアルゴリズムが知られている。そのアルゴリズムのうちのJPEG(Joint Photographic Experts Group)の勧告書(ISO/IEC10918−1:1993(E))で規定されるJPEG規格は、静止画像圧縮フォーマットとして広く普及し、デジタルスチルカメラ、デジタルビデオカメラ、携帯電話などで広く使われている。その静止画の圧縮伸長は、主に、このような機器に搭載されたハードウェア(たとえば、LSI)により実行されている。そのハードウェアは、JPEG規格で定義されている事項を満足しているかどうかを検証する必要がある。
特開2001−238212号公報には、ハフマン符号化などにより生成された可変長符号からなるデータをより高速に復号処理する可変長符号の符号化装置および復号化装置が開示されている。その画像データ符号化装置は、画像データを可変長符号に順次符号化する画像データ符号化装置であって、前記データ符号化装置からの出力データは復号に必要なマーカー情報と複数の可変長符号からなり、前記マーカー情報の種類を任意に選択できる手段を備えたことを特徴としている。
特開2003−174650号公報には、回路規模がより小さく、様々な符号化方式によって異なる識別子挿入処理にも柔軟に対応可能で、さらに木目細やかな符号量制御および適応的な不正動作制御が可能な可変長符号化装置ならびに該装置を備えた画像符号化装置が開示されている。その可変長符号化装置は、画像データを量子化した量子化データを可変長符号化データに変換し、所定のデータ構造を有する符号化データ列を生成する可変長符号化装置であって、前記生成する符号化データ列の符号化方式を記憶する符号化方式記憶手段と、外部から入力した識別子またはパディング・ビットと識別子の組み合わせとからなる書き込みデータを記憶する書き込みデータ記憶手段と、前記書き込みデータ記憶手段に書き込みデータが書き込まれた場合には該書き込みデータを、それ以外の場合には、前記可変長符号化データを選択する選択手段と、前記選択手段により選択されたデータを連結し、データ列を生成するデータ連結手段と、外部から入力した前記書き込みデータのビット数を記憶する書き込みビット数記憶手段と、前記データ連結手段において生成されたデータ列内の有効なビット数を計数し外部に信号出力する有効ビット数制御手段と、を備えることを特徴としている。
特開平08−317219号公報には、量子化テーブル値を新たに量子化テーブルに書き込むことなく、処理毎に演算を行うことにより、見かけ上、量子化/逆量子化部の量子化テーブルの値を変更できる画像圧縮伸長装置が開示されている。その画像圧縮伸長装置は、離散コサイン変換された係数を係数位置ごとに異なるステップ・サイズで線形量子化を行う量子化部と、ハフマン復号化で得られた係数を逆量子化できる逆量子化部と、量子化処理と逆量子化処理に必要な量子化テーブルとを備え、画像データを圧縮/伸長する画像圧縮伸長装置において、外部から必要な値を設定できるレジスタと、前記量子化テーブルと前記レジスタとの間でデータ処理が可能なデータ処理ユニットとを備え、前記データ処理ユニットにおいて、外部から前記レジスタに設定された値と量子化テーブル間で演算を行い、その結果に基づいて量子化処理または逆量子化処理を行うことを特徴としている。
特開平09−326935号公報には、量子化テーブルが頻繁に変更される場合であっても、量子化テーブルを示す情報の増加を抑え、伝送効率の低下を防止することができる画像伝送システムが開示されている。その画像伝送システムは、画像メモリ上の画像データを複数のブロックに分割し、このブロック単位で分割された複数の分割画像データのそれぞれに対して所定の変換符号化を行い、該分割画像データの画像特性に応じた量子化テーブルを用いて該所定の変換符号化されたデータを量子化し、この量子化されたデータに対して所定のエントロピー符号化を行った複数のエントロピー符号化データを生成する一連の符号化処理を行い、該複数のエントロピー符号化データ及び該一連の符号化処理に使用した所定のパラメータを前記画像データの圧縮データとして伝送するとともに、該伝送された圧縮データをもとに前記画像データを復元する画像伝送システムにおいて、1以上の前記ブロックから構成される特定領域単位毎に適用する前記量子化テーブルが同一である1以上の前記特定領域をグループ化するグループ化手段と、前記グループ化手段によってグループ化された1以上の特定領域に共通して用いる前記量子化テーブルのパラメータを該1以上の特定領域単位毎に付加するパラメータ付加手段とを具備したことを特徴としている。
図1は、JPEGデータをデコードする公知のハードウェアの検証方法を示している。ユーザは、まず、HDLなどで設計されたそのハードウェアであるJPEG Decoder DUT(Device Under Test)100を検証するために、ハードウェアの仕様としての処理アルゴリズムが実行されるリファレンスソフト101を用意する。ユーザは、既存のJPEG画像103をJPEG Decoder DUT100とリファレンスソフト101との両方に入力する。JPEG Decoder DUT100は、JPEG画像103をデコードして結果104を算出する。リファレンスソフト101は、コンピュータにより実行され、JPEG画像103をデコードして期待値105を算出する。ユーザは、結果104と期待値105とを比較し、一致していれば、JPEG画像103に関する処理について、JPEG Decoder DUT100の動作が正しいことが確認することができる。ユーザは、一致していなければ、JPEG Decoder DUT100の動作が正しくないので、HDLを修正して、再度、JPEG画像103による動作比較を行う。ユーザは、できるだけ多くのJPEG画像で、比較一致を確認することにより、JPEG Decoder DUT100の動作を検証することができる。
特開2001−238212号公報 特開2003−174650号公報 特開平08−317219号公報 特開平09−326935号公報
このような検証方法では、既存のJPEG画像を用いるため、マーカーセグメントの各パラメータの値振り、マーカーセグメントの生成順番、オプションマーカーの有無、ハフマンテーブルの種類、符号化データ(ECS:Entropy Coded Segment)でのハフマン符号の網羅性などが、検証に用いる既存のJPEG画像として存在するものに限定され、適切な時間内に十分に検証することができないという問題がある。すなわち、ユーザは、マーカーセグメントの各パラメータの値振り、マーカーセグメントの生成順番、オプションマーカーの有無、ハフマンテーブルの種類、符号化データ(ECS)でのハフマン符号の網羅性を十分に検証するために、それに適したJPEG画像データを膨大に用意する必要がある。ユーザは、さらに、各画像ファイルを解析して、そのJPEG画像データがその検証に適しているかどうかを判断する必要がある。このために、ユーザは、その検証に十分なJPEG画像データを準備するのに時間がかかってしまう。さらに、その適したJPEG画像データが見つからない場合に、JPEG Decoder DUT100のある部分が検証することができなくて検証漏れとなってしまうことがある。
JPEGデータをデコードするこのようなハードウェアは、開発期間の短サイクル化が望まれ、このため、その膨大な画像を作成するための工数と期間とを低減することが望まれている。
以下に、発明を実施するための最良の形態・実施例で使用される符号を括弧付きで用いて、課題を解決するための手段を記載する。この符号は、特許請求の範囲の記載と発明を実施するための最良の形態・実施例の記載との対応を明らかにするために付加されたものであり、特許請求の範囲に記載されている発明の技術的範囲の解釈に用いてはならない。
本発明によるデコーダー検証装置は、符号化に関する制約情報(5)に基づいて検証用符号化データ(6)を生成する検証部(1)(20)を備えている。検証用符号化データ(6)がデコードされた期待値画像(8)は、検証対象(2)により検証用符号化データ(6)からデコードされた結果画像(7)と比較される。すなわち、ユーザは、結果画像(7)を期待値画像(8)に比較することにより、検証対象(2)が検証用符号化データ(6)を適切にデコードしたかどうかを検証することができる。本発明によるデコーダー検証装置は、ユーザにより作成される制約情報(5)に応じた検証用符号化データ(6)を生成することができ、符号化データをデコードする検証対象(2)を検証するために適切な検証用符号化データ(6)を生成することができる。
本発明によるデコーダー検証方法は、符号化に関する制約情報(5)を作成するステップと、制約情報(5)に基づいて検証用符号化データ(6)を生成するステップと、リファレンス部を用いて検証用符号化データ(6)をデコードして期待値画像(8)を生成するステップと、検証対象(2)を用いて検証用符号化データ(6)をデコードして結果画像(7)を生成するステップと、結果画像(7)を期待値画像(8)と比較するステップとを備えている。すなわち、ユーザは、結果画像(7)が期待値画像(8)に一致しているかどうかを判別することにより、検証対象(2)が検証用符号化データ(6)を適切にデコードしたかどうかを検証することができる。本発明によるデコーダー検証方法は、ユーザにより作成される制約情報(5)に応じた検証用符号化データ(6)を生成することができ、符号化データをデコードする検証対象(2)を検証するために適切な検証用符号化データ(6)を生成することができる。
本発明によるデコーダー検証装置およびデコーダー検証方法は、ユーザにより作成される制約情報に応じた検証用符号化データを生成することができ、デコーダーを検証するために適切な検証用符号化データを生成することができる。
図面を参照して、本発明によるデコーダー検証装置の実施の形態を記載する。そのデコーダー検証装置は、図2に示されているように、JPEG Decoder DUT2を検証することに利用される。そのデコーダー検証装置は、JPEG検証コンポーネント1とリファレンスソフト3とを備えている。
JPEG検証コンポーネント1は、ユーザにより入力される制約情報5に基づいてJPEGデータ6を算出する。制約情報5は、マーカーセグメントの各パラメータの値の指定や、オプションマーカーの生成の指定や、ハフマンコードに関する指定とを示している。そのマーカーセグメントの各パラメータの値の指定は、そのパラメータの値を示し、または、そのパラメータの値が取り得る範囲を示している。そのオプションマーカーは、DNLやEXPなどが例示される。そのハフマンコードに関する指定は、生成されるLi(iは1から16までの整数で、Liは長さiのハフマン符号の数を示す)のiの最大値(ハフマン符号の長さの最大値)と各Liの設定値(0、1以上、0以上)とを示している。JPEGデータ6は、符号化されているデータであり、静止画像を示している。
リファレンスソフト3は、コンピュータにより実行され、JPEGデータ6をデコードすることにより期待値8を算出する。期待値8は、符号化されていないデータであり、JPEGデータ6が示す静止画像を示している。
JPEG Decoder DUT2は、外部機器により入力されるJPEGデータに基づいて画像データを出力する。そのJPEGデータは、符号化されているデータであり、静止画像を示している。その画像データは、符号化されていないデータであり、そのJPEGデータが示す静止画像を示している。JPEG Decoder DUT2は、JPEGデータ6が入力されたときに、JPEGデータ6をデコードすることにより結果7を出力する。結果7は、符号化されていないデータであり、JPEGデータ6が示す静止画像を示している。
図3は、JPEG検証コンポーネント1を示している。JPEG検証コンポーネント1は、マーカーセグメントパラメータランダム生成部11と量子化テーブル生成部12とハフマンテーブルランダム生成部14と符号化データランダム生成部15とフレーム生成部16とを備えている。
マーカーセグメントパラメータランダム生成部11は、ユーザにより入力される制約情報5に基づいて、複数のマーカーセグメントの各パラメータをJPEGの勧告書(ISO/IEC10918−1:1993(E))で規定された値の範囲内でランダムに生成する。その複数のマーカーセグメントは、マーカーセグメントSOIとマーカーセグメントSOFとマーカーセグメントSOSとマーカーセグメントEOIとを含んでいる。その複数のマーカーセグメントは、それぞれ、複数のパラメータの値を指定している。すなわち、マーカーセグメントSOFは、量子化テーブルセレクタTqiの値を指定している。マーカーセグメントSOSは、DCエントロピ符号化テーブルセレクタTdjの値とACエントロピ符号化テーブルセレクタTajの値とを指定している。
量子化テーブル生成部12は、マーカーセグメントパラメータランダム生成部11により生成されたマーカーセグメントSOFのパラメータである量子化テーブルセレクタTqiに基づいて量子化テーブル識別子Tを生成する。量子化テーブル識別子Tは、少なくともマーカーセグメントSOFで指定された量子化テーブルセレクタTqiに対応している。量子化テーブル生成部12は、さらに、全て値が1である量子化テーブル要素Qから量子化テーブルマーカーセグメントDQTを生成する。
ハフマンテーブルランダム生成部14は、制約情報5とマーカーセグメントパラメータランダム生成部11により生成されたマーカーセグメントSOSのパラメータであるDCエントロピ符号化テーブルセレクタTdjとACエントロピ符号化テーブルセレクタTajとに基づいて、ハフマンテーブルマーカーセグメントDHTを生成する。ハフマンテーブルマーカーセグメントDHTは、DCエントロピ符号化テーブルとACエントロピ符号化テーブルとを示している。そのDCエントロピ符号化テーブルとACエントロピ符号化テーブルとは、ハフマン符号として成立する範囲内でランダムに生成される。
符号化データランダム生成部15は、量子化テーブル生成部12により生成された量子化テーブルマーカーセグメントDQTとハフマンテーブルランダム生成部14により生成されたハフマンテーブルマーカーセグメントDHTとに基づいて、符号化データECSを生成する。符号化データECSは、ハフマンテーブルマーカーセグメントDHTが示すDCエントロピ符号化テーブルで指定されたハフマン符号を網羅するように、かつ、ハフマンテーブルマーカーセグメントDHTが示すACエントロピ符号化テーブルで指定されたハフマン符号を網羅するように、ランダムに生成される。
フレーム生成部16は、マーカーセグメントパラメータランダム生成部11により生成された複数のマーカーセグメントと量子化テーブル生成部12により生成された量子化テーブルマーカーセグメントDQTとハフマンテーブルランダム生成部14により生成されたハフマンテーブルマーカーセグメントDHTと符号化データランダム生成部15により生成された符号化データECSに基づいて、JPEGの勧告書(ISO/IEC10918−1:1993(E))で規定された範囲内でマーカーセグメントの生成順序がランダムなJPEGデータ6を生成する。
図4は、ハフマンテーブルランダム生成部14の動作を示している。ハフマンテーブルランダム生成部14は、制約情報5が示すハフマン符号の長さの最大値l_maxに代入されている値をチェックする(ステップS1)。すなわち、ハフマンテーブルランダム生成部14は、DCエントロピ符号化テーブルを生成する場合で最大値l_maxの値が4以上16以下でないときに、または、ACエントロピ符号化テーブルを生成する場合で最大値l_maxの値が8以上16以下でないときに(ステップS1、NO)、エラーメッセージを出力して、制約情報5がハフマン符号として成立しない制約を与えていることをユーザに通知する(ステップS2)。ハフマンテーブルランダム生成部14は、DCエントロピ符号化テーブルを生成する場合で最大値l_maxの値が4以上16以下であるときに、または、ACエントロピ符号化テーブルを生成する場合で最大値l_maxの値が8以上16以下であるときに(ステップS1、YES)、制約情報5が示す配列l_unused[]に基づいて配列l_list[]に値を代入する。配列l_unused[i]は、インデックス値i(iは、1から16までの整数を示す。)を用いて、Liが0である場合に0を示し、Liが1以上である場合に1を示し、Liが0以上である場合に2を示している。ハフマンテーブルランダム生成部14は、配列l_unused[]のうちのi番目の変数l_unused[i]が1を示すときに、配列l_list[]のうちの変数l_list[i]に1を代入し、変数l_unused[i]が1以外の値を示すときに、変数l_list[i]に0を代入する(ステップS3)。
ハフマンテーブルランダム生成部14は、配列l_unused[]のうちの1を示す変数l_unused[i]の個数を変数l_cntに代入する(ステップS4)。
ハフマンテーブルランダム生成部14は、変数l_limを用いて、次式:
Figure 2010087949
が満たされているかどうかを確認する(ステップS5)。変数l_limは、DCエントロピ符号化テーブルを生成するときに12を示し、かつ、ACエントロピ符号化テーブルを生成するときに162を示している。ハフマンテーブルランダム生成部14は、その式が満足していないときに(ステップS5、NO)、エラーメッセージを出力して、制約情報5がハフマン符号として成立しない制約を与えていることをユーザに通知する(ステップS6)。
ハフマンテーブルランダム生成部14は、その式が満足しているときに(ステップS5、YES)、インデックス値iに1を代入し、変数l_totalに0を代入する(ステップS7)。
ハフマンテーブルランダム生成部14は、インデックス値iの値が変数l_maxの値より小さいときに(ステップS8、YES)、変数l_unused[i]に基づいて変数l_valueにランダムな値を代入する(ステップS9)。すなわち、ハフマンテーブルランダム生成部14は、変数l_unused[i]が0を示すときに、変数l_valueに0を代入する。ハフマンテーブルランダム生成部14は、変数l_unused[i]が1を示すときに、変数l_valueに乱数を代入する。その乱数は、1以上であり、かつ、次式:
l_lim−(l_total+l_cnt)
により示される値以下であり、かつ、2未満である。ハフマンテーブルランダム生成部14は、変数l_unused[i]が2を示すときに、変数l_valueに乱数を代入する。その乱数は、0以上であり、かつ、次式:
l_lim−(l_total+l_cnt)
により示される値以下であり、かつ、2未満である。
ハフマンテーブルランダム生成部14は、変数l_valueが示す値を変数l_list[i]に代入する(ステップS10)。ハフマンテーブルランダム生成部14は、次式:
Figure 2010087949
が満足していないときに(ステップS11、NO)、その式が満足するまで再度ステップS9の処理とステップS10の処理とを繰り返し実行する。ハフマンテーブルランダム生成部14は、その式が満足しているときに(ステップS11、YES)、変数l_totalが示す値と変数l_valueが示す値とを加算した値を変数l_totalに代入する。ハフマンテーブルランダム生成部14は、変数l_unused[i]が1を示すときに、変数l_cntが示す値から1を減算した値を変数l_cntに代入する。ハフマンテーブルランダム生成部14は、インデックス値iが示す値に1を加算した値をインデックス値iに代入する(ステップS12)。ハフマンテーブルランダム生成部14は、インデックス値iがl_maxと等しくなるまでステップS9〜ステップS12を繰り返して実行する。
ハフマンテーブルランダム生成部14は、インデックス値iが示す値と変数l_maxが示す値とが等しいときに(ステップS8、NO)、変数l_limが示す値から変数l_totalが示す値を減算した値を変数l_list[l_max]に代入する(ステップS13)。
ハフマンテーブルランダム生成部14は、DCエントロピ符号化テーブルを生成するときに、使用可能な0x00〜0x0Bの12個の値をランダムな順序で生成して配列v_list[0:11]に格納する。ハフマンテーブルランダム生成部14は、ACエントロピ符号化テーブルを生成するときに、使用可能な0x00〜0x0A、0x10〜0x1A、…、0xF0〜0xFAの162個の値をランダムな順序で生成し、配列v_list[0:161]に格納する。
ハフマンテーブルランダム生成部14は、マーカーセグメントSOSで指定されたDCエントロピ符号化テーブルセレクタTdjとACエントロピ符号化テーブルセレクタTajとに対応するハフマンテーブル識別子ThとハフマンテーブルマーカーセグメントDHTとを生成する。ハフマンテーブルマーカーセグメントDHTは、DCエントロピ符号化テーブルとACエントロピ符号化テーブルとを示している。そのDCエントロピ符号化テーブルは、マーカーセグメントSOSで指定されたDCエントロピ符号化テーブルセレクタTdjに対応し、ハフマンテーブルランダム生成部14により算出された配列l_list[]をL値とし、配列v_list[0:11]をV値としている。そのACエントロピ符号化テーブルは、マーカーセグメントSOSで指定されたACエントロピ符号化テーブルセレクタTajに対応し、ハフマンテーブルランダム生成部14により算出された配列l_list[]をL値とし、配列v_list[0:161]をV値としている。
符号化データランダム生成部15は、ハフマン符号を生成する動作と、DC成分の符号化データを生成する動作と、AC成分の符号化データを生成する動作とを実行する。
図5は、そのハフマン符号を生成する動作を示している。符号化データランダム生成部15は、変数kに0を代入し、インデックス値iに1を代入し、変数jに1を代入する(ステップS20)。符号化データランダム生成部15は、変数jの値が変数l_list[i]の値より大きいときに(ステップS21、NO)、配列huffsize[]のうちのi番目の変数huffsize[i]に1を代入し、変数kが示す値に1を加算した値を変数kに代入し、変数jが示す値に1を加算した値を変数jに代入する(ステップS22)。符号化データランダム生成部15は、次式:
j>l_list[i]
が成立するまで、ステップS22の処理を繰り返して実行する。
符号化データランダム生成部15は、変数jの値が変数l_list[i]の値より大きいときに(ステップS21、YES)、インデックス値iが示す値に1を加算した値をインデックス値iに代入し、変数jに1を代入する(ステップS23)。符号化データランダム生成部15は、インデックス値iが16より大きいかどうかを判別し(ステップS24)、インデックス値iが16より大きくないときにステップS21〜ステップS22の処理を繰り返し実行する。
符号化データランダム生成部15は、インデックス値iが16より大きいときに(ステップS24、YES)、変数huffsize[k]に0を代入する(ステップS25)。符号化データランダム生成部15は、変数kに0を代入し、変数codeに0を代入し、変数huffsize[0]が示す値を変数siに代入する(ステップS26)。
符号化データランダム生成部15は、変数codeが示す値を変数huffsize[k]に代入し、変数codeが示す値に1を加算した値を変数codeに代入し、変数kが示す値に1を加算した値を変数kに代入する(ステップS27)。符号化データランダム生成部15は、変数huffsize[k]が示す値と変数siが示す値とを比較し(ステップS28)、変数huffsize[k]が示す値と変数siが示す値とが異なるまで、ステップS27の処理を繰り返し実行する。
符号化データランダム生成部15は、変数huffsize[k]が示す値が0でないときに(ステップS29、NO)、変数codeを1ビット論理左シフトし、変数siが示す値に1を加算した値を変数siに代入する(ステップS30)。符号化データランダム生成部15は、変数huffsize[k]が示す値と変数siが示す値とを比較し(ステップS31)、変数huffsize[k]が示す値と変数siが示す値とが等しくなるまで、ステップS30の処理を繰り返し実行する。
符号化データランダム生成部15は、変数huffsize[k]が示す値と変数siが示す値とが等しいときに(ステップS31、YES)、ステップS27〜ステップS31を繰り返し実行する。このとき、符号化データランダム生成部15は、変数huffsize[k]が示す値が0であるときに(ステップS29、YES)、この動作を終了する。
すなわち、符号化データランダム生成部15は、配列l_list[]に基づいて配列huffsize[]と配列huffcode[]とを生成して、符号化データECSを生成する。このとき、配列huffcode[]は、ハフマン符号のリストを示し、配列huffsize[]は、配列huffcode[]が示すハフマン符号の長さのリストを示している。なお、このアルゴリズムは、JPEGの勧告書に規定されているものと同一である。
図6は、DC成分の符号化データを生成する動作を示している。ここでは、JPEGの処理単位である1データユニット(DC成分1個、AC成分63個)の処理動作について説明する。符号化データランダム生成部15は、−1023〜1023の範囲のうちからランダムに選択された整数を変数dcdに代入する(ステップS40)。符号化データランダム生成部15は、変数dcdと同一成分で前のユニットで生成した変数predとの差分を算出し、その差分を付加ビットdiffに代入し、変数dcdが示す値を変数predに代入する(ステップS41)。符号化データランダム生成部15は、付加ビットdiffを絶対値化する。すなわち、符号化データランダム生成部15は、付加ビットdiffが示す値が0より小さいときに(ステップS42、YES)、付加ビットdiffが示す値から1を減算した値を付加ビットdiffに代入し、付加ビットdiffが示す値に−1を乗算した値を付加ビットdiffに代入する(ステップS43)。
符号化データランダム生成部15は、次式:
S=log(diff+1)
によりカテゴリ値Sを算出する(ステップS44)。符号化データランダム生成部15は、配列v_list[]のうちからカテゴリ値Sと一致する変数v_list[i]をサーチして、一致するときのインデックス値iを求める。すなわち、符号化データランダム生成部15は、インデックス値iに0を代入した後に(ステップS45)、カテゴリ値Sが変数v_list[i]に一致するまで(ステップS46、YES)、インデックス値iが示す値に1を加算した値をインデックス値iに代入する(ステップS47)。
符号化データランダム生成部15は、変数huffcode[i]が示す値と変数huffsize[i]が示す値とに基づいてハフマン符号hcodeと付加ビットdiff[0:S−1]を生成して、符号化データECSを生成する(ステップS48)。
図7は、AC成分の符号化データを生成する動作を示している。ここでは、JPEGの処理単位である1データユニット(DC成分1個、AC成分63個)の処理動作について説明する。このとき、符号化データランダム生成部15は、その63個のAC成分のデータを処理する。符号化データランダム生成部15は、まず、変数jに1を代入する(ステップS60)。符号化データランダム生成部15は、変数jが示す値が63以下であるかどうかを判別することにより、63個のAC成分のデータのうちの何個目のデータの処理を行っているのかを判定して(ステップS61)、63個目であれば(ステップS61、NO)、終了する。
符号化データランダム生成部15は、変数jが示す値が63以下であるときに(ステップS61、YES)、63個のAC成分のデータのうちの処理が行われていない残りのデータの個数が15個より少ないかどうかを判別する(ステップS62)。符号化データランダム生成部15は、その残りのデータの個数が15個より少ないときに(ステップS62、YES)、変数r_maxに63にその残りのデータの個数を代入する(ステップS63)。符号化データランダム生成部15は、その残りのデータの個数が15個より少なくないときに(ステップS62、NO)、変数r_maxに15を代入する(ステップS64)。
符号化データランダム生成部15は、0から変数r_maxが示す値までの範囲のうちからランダムに選択された整数をラン長Rに代入する(ステップS65)。符号化データランダム生成部15は、ラン長Rの値を変数jに代入する(ステップS66)。符号化データランダム生成部15は、ラン長Rが0あるいは15を示すときに(ステップS67、YES)、0から10までの範囲のうちからランダムに選択された整数をカテゴリ値Sに代入する(ステップS68)。符号化データランダム生成部15は、ラン長Rが0あるいは15を示していないときに(ステップS67、NO)、1から10までの範囲のうちからランダムに選択された整数をカテゴリ値Sに代入する(ステップS69)。
符号化データランダム生成部15は、ラン長Rとカテゴリ値Sとがともに0を示すときに変数jに63を代入する(ステップS70)。符号化データランダム生成部15は、変数jが示す値に1を加算した値を変数jに代入する(ステップS71)。符号化データランダム生成部15は、0から(2−1)までの範囲のうちからランダムに選択された整数を付加ビットabdに代入する(ステップS72)。
符号化データランダム生成部15は、ラン長R(4ビット)とカテゴリ値S(4ビット)を組み合わせてRS値(8ビット)を生成し、配列v_list[]からそのRS値と一致する変数v_list[i]をサーチして、一致するときのインデックス値iを求める。すなわち、符号化データランダム生成部15は、インデックス値iに0を代入した後に(ステップS75)、RS値が変数v_list[i]に一致するまで、インデックス値iが示す値に1を加算した値をインデックス値iに代入する(ステップS77)。
符号化データランダム生成部15は、求まったインデックス値iに対応するhuffcode[i]とhuffsize[i]により、ハフマン符号hcodeと付加ビットabd[0:S−1]を生成して、ECSデータを生成する(ステップS78)。符号化データランダム生成部15は、変数jの値が64になるまで、ステップS61〜S78を繰り返して実行する。符号化データランダム生成部15は、このような動作により1データユニットに対応するECSデータを生成するが、これを繰り返すことにより、1フレーム分(1画像分)の符号化データECSを生成する。
本発明によるデコーダー検証方法の実施の形態は、本発明によるデコーダー検証装置を用いて実行される。ユーザは、JPEG Decoder DUT2を検証するときに、制約情報5を作成する。JPEG検証コンポーネント1は、制約情報5に基づいてJPEGデータ6を生成する。リファレンスソフト3は、コンピュータにより実行され、JPEGデータ6をデコードすることにより期待値8を算出する。ユーザは、JPEG Decoder DUT2を用いて、JPEGデータ6をデコードし、結果7を生成する。ユーザは、結果7と期待値8とが一致しているときにJPEG Decoder DUT2が適切に動作していると判別し、結果7と期待値8とが異なっているときにJPEG Decoder DUT2が適切に動作していないと判別する。
このようなデコーダー検証方法によれば、ユーザは、JPEG Decoder DUT2を検証するための膨大な画像を作成する必要がなく、JPEG Decoder DUT2を検証するための工数と期間とを低減することができる。この結果、JPEGデータをデコードするこのようなハードウェアは、開発期間を短サイクル化することができる。
JPEG検証コンポーネント1は、JPEGの勧告書で規定された符号化データフォーマットの範囲内で、マーカーセグメントの各パラメータの値振り、マーカーセグメントの生成順番、ハフマンテーブルの種類がランダムなJPEGデータを生成することができる。JPEG検証コンポーネント1は、また、制約を与えることにより、各パラメータの値を特定の値あるいはある範囲内に、オプションマーカーの有る場合無い場合に、あるいは、特殊なハフマン符号を用いたJPEGデータを生成することができ、さらに、ハフマンテーブルで定義されたハフマン符号を網羅したJPEGデータを生成することができる。このため、このようなデコーダー検証方法によれば、ユーザは、JPEG検証コンポーネント1を用いることにより、マーカーセグメントの各パラメータの値振り、マーカーセグメントの生成順番、オプションマーカーの有無、ハフマンテーブルの種類、符号化データでのハフマン符号の網羅性などを十分に検証するための多種多様なデータを瞬時に生成することができるため、検証対象であるJPEG Decoder DUT2を適切な時間内に十分に検証することができる。
ビット長が長いハフマン符号は、一般的に、画像からハフマン符号に符号化されるときに、生成されにくい。JPEG検証コンポーネント1は、制約条件5を適切に与えることにより、ビット長の長いハフマン符号を含んでいる検証用符号化データを生成することができる。
なお、JPEG検証コンポーネント1は、コンピュータプログラムから形成されることもできる。そのコンピュータプログラムは、コンピュータにより実行され、JPEG検証コンポーネント1と同様にして、ユーザにより入力される制約情報5に基づいてJPEGデータ6を算出する。さらに、本発明によるデコーダー検証装置は、そのコンピュータプログラムとリファレンスソフト3との両方を実行するコンピュータから形成されることもできる。さらに、リファレンスソフト3は、JPEG検証コンポーネント1と別個のハードウェアから形成されることもできる。そのハードウェアは、リファレンスソフト3を実行するコンピュータと同様にして、JPEGデータ6をデコードすることにより期待値8を算出する。
なお、ハードウェアであるJPEG Decoder DUT2は、HDL(Hardware description language)ハードウェア記述言語により表現されるソフトウェアに置換することもできる。このとき、本発明によるデコーダー検証方法は、JPEG Decoder DUT2を検証するときと同様にして、そのソフトウェアを検証することができ、この結果、JPEGデータをデコードするハードウェアの開発期間を短サイクル化することができる。
図8は、本発明によるデコーダー検証装置に適用されるJPEG検証コンポーネントの実施の他の形態を示している。そのJPEG検証コンポーネント20は、マーカーセグメントパラメータランダム生成部21と量子化テーブルランダム生成部22とハフマンテーブルランダム生成部24と符号化データランダム生成部25とフレーム生成部26とを備えている。
マーカーセグメントパラメータランダム生成部21は、既述の実施の形態におけるマーカーセグメントパラメータランダム生成部11と同様に動作する。すなわち、マーカーセグメントパラメータランダム生成部21は、ユーザによりJPEG検証コンポーネント20に入力される制約情報5に基づいて、複数のマーカーセグメントの各パラメータをJPEGの勧告書で規定された値の範囲内でランダムに生成する。
量子化テーブルランダム生成部22は、マーカーセグメントパラメータランダム生成部21により生成されたマーカーセグメントSOFのパラメータである量子化テーブルセレクタTqiに基づいて量子化テーブル識別子Tを生成する。量子化テーブル識別子Tは、少なくともマーカーセグメントSOFで指定された量子化テーブルセレクタTqiに対応している。量子化テーブルランダム生成部22は、さらに、全て値が1である量子化テーブル要素Qから量子化テーブルマーカーセグメントQTを生成する。量子化テーブルランダム生成部22は、さらに、マーカーセグメントパラメータランダム生成部21により生成されたマーカーセグメントSOFのパラメータである量子化テーブルセレクタTqiと符号化データランダム生成部25により生成された配列qb_max[0:63]とに基づいてに基づいて量子化テーブル識別子Tを生成する。量子化テーブル識別子Tは、少なくともマーカーセグメントSOFで指定された量子化テーブルセレクタTqiに対応している。量子化テーブルランダム生成部22は、さらに、量子化テーブル要素Qから量子化テーブルマーカーセグメントDQTを生成する。その量子化テーブル要素Qは、1から1023/qb_max[k]までの範囲でランダムに生成される。
ハフマンテーブルランダム生成部24は、既述の実施の形態におけるハフマンテーブルランダム生成部14と同様に動作する。すなわち、ハフマンテーブルランダム生成部24は、制約情報5とマーカーセグメントパラメータランダム生成部21により生成されたマーカーセグメントSOSのパラメータであるDCエントロピ符号化テーブルセレクタTdjとACエントロピ符号化テーブルセレクタTajとに基づいて、ハフマンテーブルマーカーセグメントDHTを生成する。ハフマンテーブルマーカーセグメントDHTは、DCエントロピ符号化テーブルとACエントロピ符号化テーブルとを示している。そのDCエントロピ符号化テーブルとACエントロピ符号化テーブルとは、ハフマン符号として成立する範囲内でランダムに生成される。
符号化データランダム生成部25は、量子化テーブルランダム生成部22により生成された量子化テーブルマーカーセグメントQTとハフマンテーブルランダム生成部24により生成されたハフマンテーブルマーカーセグメントDHTとに基づいて、配列qb_max[]と符号化データECSとを生成する。符号化データECSは、ハフマンテーブルマーカーセグメントDHTが示すDCエントロピ符号化テーブルで指定されたハフマン符号を網羅するように、かつ、ハフマンテーブルマーカーセグメントDHTが示すACエントロピ符号化テーブルで指定されたハフマン符号を網羅するように、ランダムに生成される。
フレーム生成部26は、既述の実施の形態におけるフレーム生成部16と同様に動作する。すなわち、フレーム生成部26は、マーカーセグメントパラメータランダム生成部21により生成された複数のマーカーセグメントと量子化テーブルランダム生成部22により生成された量子化テーブルマーカーセグメントDQTとハフマンテーブルランダム生成部24により生成されたハフマンテーブルマーカーセグメントDHTと符号化データランダム生成部25により生成された符号化データECSに基づいてJPEGデータを生成する。そのJPEGデータは、JPEGの勧告書で規定された範囲内でマーカーセグメントの生成順序がランダムになるように生成されている。
符号化データランダム生成部25は、ハフマン符号を生成する動作と、DC成分の符号化データを生成する動作と、AC成分の符号化データを生成する動作とを実行する。
そのハフマン符号を生成する動作は、既述の実施の形態における符号化データランダム生成部15が実行するハフマン符号を生成する動作と一致している。
図9は、そのDC成分の符号化データを生成する動作を示している。ここでは、JPEGの処理単位である1データユニット(DC成分1個、AC成分63個)の処理動作について説明する。符号化データランダム生成部25は、−1023〜1023の範囲のうちからランダムに選択された整数を変数dcdに代入する(ステップS80)。符号化データランダム生成部25は、変数dcdと同一成分で前のユニットで生成した変数predとの差分を算出し、その差分を付加ビットdiffに代入し、変数dcdが示す値を変数predに代入する(ステップS81)。
符号化データランダム生成部25は、付加ビットdiffを絶対値化する。すなわち、符号化データランダム生成部25は、付加ビットdiffが示す値が0より小さいときに(ステップS82、YES)、付加ビットdiffが示す値から1を減算した値を付加ビットdiffに代入し、付加ビットdiffが示す値に−1を乗算した値を付加ビットdiffに代入する(ステップS83)。符号化データランダム生成部25は、次式:
S=log(diff+1)
によりカテゴリ値Sを算出する(ステップS84)。
符号化データランダム生成部25は、配列bq_max[]のうちの変数bq_max[0]の値が変数dcdの値の絶対値より小さいときに(ステップS85)、変数dcdの値の絶対値を変数bq_max[0]に代入する(ステップS86)
符号化データランダム生成部25は、配列v_list[]のうちからカテゴリ値Sと一致する変数v_list[i]をサーチして、一致するときのインデックス値iを求める。すなわち、符号化データランダム生成部25は、インデックス値iに0を代入した後に(ステップS87)、カテゴリ値Sが変数v_list[i]に一致するまで(ステップS88、YES)、インデックス値iが示す値に1を加算した値をインデックス値iに代入する(ステップS89)。
符号化データランダム生成部25は、変数huffcode[i]が示す値と変数huffsize[i]が示す値とに基づいてハフマン符号hcodeと付加ビットdiff[0:S−1]を生成して、符号化データECSを生成する(ステップS90)。
このような動作によれば、変数bq_max[0]は、変数dcdの値の絶対値の最大値を示している。
図10は、そのAC成分の符号化データを生成する動作を示している。ここでは、JPEGの処理単位である1データユニット(DC成分1個、AC成分63個)の処理動作について説明する。このとき、符号化データランダム生成部25は、その63個のAC成分のデータを処理する。符号化データランダム生成部25は、まず、変数jに1を代入する(ステップS100)。符号化データランダム生成部25は、変数jが示す値が63以下であるかどうかを判別することにより、63個のAC成分のデータのうちの何個目のデータの処理を行っているのかを判定して(ステップS101)、63個目であれば(ステップS101、NO)、終了する。
符号化データランダム生成部25は、変数jが示す値が63以下であるときに(ステップS101、YES)、63個のAC成分のデータのうちの処理が行われていない残りのデータの個数が15個より少ないかどうかを判別する(ステップS102)。符号化データランダム生成部25は、その残りのデータの個数が15個より少ないときに(ステップS102、YES)、変数r_maxに63にその残りのデータの個数を代入する(ステップS103)。符号化データランダム生成部25は、その残りのデータの個数が15個より少なくないときに(ステップS102、NO)、変数r_maxに15を代入する(ステップS104)。
符号化データランダム生成部25は、0から変数r_maxが示す値までの範囲のうちからランダムに選択された整数をラン長Rに代入する(ステップS105)。符号化データランダム生成部25は、ラン長Rの値を変数jに代入する(ステップS106)。符号化データランダム生成部25は、ラン長Rが0あるいは15を示すときに(ステップS107、YES)、0から10までの範囲のうちからランダムに選択された整数をカテゴリ値Sに代入する(ステップS108)。符号化データランダム生成部25は、ラン長Rが0あるいは15を示していないときに(ステップS107、NO)、1から10までの範囲のうちからランダムに選択された整数をカテゴリ値Sに代入する(ステップS109)。
符号化データランダム生成部25は、ラン長Rとカテゴリ値Sとがともに0を示すときに変数jに63を代入する(ステップS110)。符号化データランダム生成部25は、変数jが示す値に1を加算した値を変数jに代入する(ステップS111)。符号化データランダム生成部25は、0から(2−1)までの範囲のうちからランダムに選択された整数を付加ビットabdに代入する(ステップS112)。
符号化データランダム生成部25は、変数bq_max[j]が示す値と付加ビットabdが示す値とを比較する(ステップS113)。符号化データランダム生成部25は、変数bq_max[j]が示す値が付加ビットabdが示す値より小さいときに、付加ビットabdが示す値を変数bq_max[j]に代入する(ステップS114)。
符号化データランダム生成部25は、ラン長R(4ビット)とカテゴリ値S(4ビット)を組み合わせてRS値(8ビット)を生成し、配列v_list[]からそのRS値と一致する変数v_list[i]をサーチして、一致するときのインデックス値iを求める。すなわち、符号化データランダム生成部25は、インデックス値iに0を代入した後に(ステップS115)、RS値が変数v_list[i]に一致するまで、インデックス値iが示す値に1を加算した値をインデックス値iに代入する(ステップS117)。
符号化データランダム生成部25は、求まったインデックス値iに対応するhuffcode[i]とhuffsize[i]により、ハフマン符号hcodeと付加ビットabd[0:S−1]を生成して、ECSデータを生成する(ステップS118)。符号化データランダム生成部25は、変数jの値が64になるまで、ステップS61〜S78を繰り返して実行する。符号化データランダム生成部25は、このような動作により1データユニットに対応するECSデータを生成するが、これを繰り返すことにより、1フレーム分(1画像分)の符号化データECSを生成する。
このような動作によれば、変数bq_max[j]は、付加ビットabdの最大値を示している。
このとき、量子化テーブルランダム生成部22は、マーカーセグメントパラメータランダム生成部11により生成された量子化テーブルセレクタTqiと符号化データランダム生成部25により生成された配列qb_max[0:63]とに基づいて、少なくともSOFで指定されたTqiに対応する量子化テーブル識別子Tと、1から1023/qb_max[k]の値までの範囲内でランダムに生成される量子化テーブル要素Qから、量子化テーブルマーカーセグメントDQTを生成して、フレーム生成部16へ出力する。すなわち、量子化テーブルランダム生成部22は、以上から、量子化テーブルDQTを逆量子化できる範囲内でランダムに生成する。
本発明によるデコーダー検証方法の実施の他の形態は、JPEG検証コンポーネント20が適用されるデコーダー検証装置を用いて実行される。ユーザは、JPEG Decoder DUT2を検証するときに、制約情報5を作成する。JPEG検証コンポーネント20は、制約情報5に基づいてJPEGデータ6を生成する。リファレンスソフト3は、コンピュータにより実行され、JPEGデータ6をデコードすることにより期待値8を算出する。ユーザは、JPEG Decoder DUT2を用いて、JPEGデータ6をデコードし、結果7を生成する。ユーザは、結果7と期待値8とが一致しているときにJPEG Decoder DUT2が適切に動作していると判別し、結果7と期待値8とが異なっているときにJPEG Decoder DUT2が適切に動作していないと判別する。
このようなデコーダー検証方法によれば、既述の実施の形態におけるJPEG検証コンポーネント1を用いるデコーダー検証方法と同様にして、ユーザは、JPEG Decoder DUT2を検証するための工数と期間とを低減することができる。
さらに、JPEG検証コンポーネント1では、量子化テーブルの各要素の値は1で固定されていたのに対して、JPEG検証コンポーネント20では、逆量子化できる範囲内でランダムに振ることができる。このため、JPEG検証コンポーネント20を用いたデコーダー検証方法によれば、JPEG Decoder DUT2の検証で量子化テーブルに依存する部分の検証深度を高めることができる。
図1は、公知のデコーダー検証方法を示すブロック図である。 図2は、本発明によるJPEG検証コンポーネントの実施の形態を示すブロック図である。 図3は、本発明によるJPEG検証コンポーネントの実施の形態を示すブロック図である。 図4は、ハフマンテーブルランダム生成部の動作を示すフローチャートである。 図5は、符号化データランダム生成部の動作を示すフローチャートである。 図6は、DC成分の符号化データを生成する動作を示すフローチャートである。 図7は、AC成分の符号化データを生成する動作を示すフローチャートである。 図8は、本発明によるJPEG検証コンポーネントの実施の他の形態を示すブロック図である。 図9は、DC成分の符号化データを生成する他の動作を示すフローチャートである。 図10は、AC成分の符号化データを生成する他の動作を示すフローチャートである。
符号の説明
1 :JPEG検証コンポーネント
2 :JPEG Decoder DUT
3 :リファレンスソフト
5 :制約情報
6 :JPEGデータ
7 :結果
8 :期待値
11:マーカーセグメントパラメータランダム生成部
12:量子化テーブル生成部
14:ハフマンテーブルランダム生成部
15:符号化データランダム生成部
16:フレーム生成部
20:JPEG検証コンポーネント
21:マーカーセグメントパラメータランダム生成部
22:量子化テーブルランダム生成部
24:ハフマンテーブルランダム生成部
25:符号化データランダム生成部
26:フレーム生成部

Claims (11)

  1. 符号化に関する制約情報に基づいて検証用符号化データを生成する検証部を具備し、
    前記検証用符号化データがデコードされた期待値画像は、検証対象により前記検証用符号化データからデコードされた結果画像と比較される
    デコーダー検証装置。
  2. 請求項1において、
    前記検証用符号化データは、ハフマン符号により表現される
    デコーダー検証装置。
  3. 請求項2において、
    前記検証用符号化データは、勧告書ISO/IEC10918−1で規定された符号化データフォーマットの範囲内で、マーカーセグメントの各パラメータの値振りがランダムであり、マーカーセグメントの生成順番がランダムであり、ハフマンテーブルの種類がランダムである
    デコーダー検証装置。
  4. 請求項2において、
    前記検証部は、
    全ての値が互いに等しい量子化テーブル要素から量子化テーブルマーカーセグメントを生成する量子化テーブル生成部と、
    前記量子化テーブルマーカーセグメントに基づいて前記検証用符号化データを生成するフレーム生成部とを備える
    デコーダー検証装置。
  5. 請求項2において、
    前記検証部は、
    ランダムに生成される量子化テーブル要素から量子化テーブルマーカーセグメントを生成する量子化テーブルランダム生成部と、
    前記量子化テーブルマーカーセグメントに基づいて前記検証用符号化データを生成するフレーム生成部とを備える
    デコーダー検証装置。
  6. 請求項2〜請求項5のいずれかにおいて、
    前記符号化データをデコードして前記期待値画像を算出するリファレンス部
    を更に具備するデコーダー検証装置。
  7. 符号化に関する制約情報を作成するステップと、
    前記制約情報に基づいて検証用符号化データを生成するステップと、
    リファレンス部を用いて前記検証用符号化データをデコードして期待値画像を生成するステップと、
    検証対象を用いて前記検証用符号化データをデコードして結果画像を生成するステップと、
    前記結果画像を前記期待値画像と比較するステップ
    とを具備するデコーダー検証方法。
  8. 請求項7において、
    前記検証用符号化データは、ハフマン符号により表現される
    デコーダー検証方法。
  9. 請求項8において、
    前記検証用符号化データは、勧告書ISO/IEC10918−1で規定された符号化データフォーマットの範囲内で、マーカーセグメントの各パラメータの値振りがランダムであり、マーカーセグメントの生成順番がランダムであり、ハフマンテーブルの種類がランダムである
    デコーダー検証方法。
  10. 請求項8において、
    全ての値が互いに等しい量子化テーブル要素から量子化テーブルマーカーセグメントを生成するステップと、
    前記量子化テーブルマーカーセグメントに基づいて前記検証用符号化データを生成するステップ
    とを更に具備するデコーダー検証方法。
  11. 請求項8において、
    ランダムに生成される量子化テーブル要素から量子化テーブルマーカーセグメントを生成するステップと、
    前記量子化テーブルマーカーセグメントに基づいて前記検証用符号化データを生成するステップ
    とを更に具備するデコーダー検証方法。
JP2008256070A 2008-10-01 2008-10-01 デコーダー検証装置およびデコーダー検証方法 Pending JP2010087949A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008256070A JP2010087949A (ja) 2008-10-01 2008-10-01 デコーダー検証装置およびデコーダー検証方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008256070A JP2010087949A (ja) 2008-10-01 2008-10-01 デコーダー検証装置およびデコーダー検証方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2010087949A true JP2010087949A (ja) 2010-04-15

Family

ID=42251425

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008256070A Pending JP2010087949A (ja) 2008-10-01 2008-10-01 デコーダー検証装置およびデコーダー検証方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2010087949A (ja)

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005159419A (ja) * 2003-11-20 2005-06-16 Canon Inc 画像処理装置及び方法、並びにコンピュータプログラム及びコンピュータ可読記憶媒体
JP2008131484A (ja) * 2006-11-22 2008-06-05 Matsushita Electric Ind Co Ltd ビデオコーデック用のエンコーダの利用なしにランダムテストビットストリームを生成する方法および装置

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005159419A (ja) * 2003-11-20 2005-06-16 Canon Inc 画像処理装置及び方法、並びにコンピュータプログラム及びコンピュータ可読記憶媒体
JP2008131484A (ja) * 2006-11-22 2008-06-05 Matsushita Electric Ind Co Ltd ビデオコーデック用のエンコーダの利用なしにランダムテストビットストリームを生成する方法および装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8666179B2 (en) Image encoding apparatus and decoding apparatus
JP5221047B2 (ja) 圧縮率の向上のために改善されたコンテキストモデル選択を使用するcabac符号化方法及び装置、並びにcabac復号化方法及び装置
KR101695681B1 (ko) 상황-기반의 적응형 이진 산술 코딩(cabac)비디오 스트림 준수
EP1832000B1 (en) Device and data method for selective compression and decompression and data format for compressed data
EP2572455B1 (en) Methods and devices for reducing sources in binary entropy coding
JP2000069292A (ja) 画像処理装置及び方法及び記憶媒体
JP2006157678A (ja) 可変長符号化装置及び可変長符号化方法
JPWO2003079692A1 (ja) 階層符号化装置および復号装置
JPH11340838A (ja) 符号化装置および復号装置
Djusdek et al. Adaptive image compression using adaptive Huffman and LZW
JPH06292019A (ja) 画像データ圧縮装置と画像符号圧縮装置
JP2010087949A (ja) デコーダー検証装置およびデコーダー検証方法
JP4034317B2 (ja) 画像符号化装置
JP2000049621A (ja) ハフマン復号化方法及びデータ処理装置
US10798383B2 (en) Method for decoding a digital image, coding method, devices, terminal and associated computer programs
JP2006033161A (ja) 符号化処理装置
Bonomini et al. Implementing an MPEG2 Video Decoder Based on TMS320C80 MVP
JP4612831B2 (ja) 可変長符号化装置及び可変長符号化方法
JP2014179709A (ja) 画像処理装置、方法及びプログラム
JP2004253889A (ja) 画像処理装置及び方法
Zheng et al. Improved lossless data hiding for JPEG images based on optimized VLC mapping
JP6280266B2 (ja) 復号装置、及び復号方法
US20110193729A1 (en) Information processing apparatus, information processing method, and storage medium
JP2006303670A (ja) 画像符号化装置及び画像符号化プログラム
JP4447903B2 (ja) 信号処理装置、信号処理方法、記録媒体及びプログラム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110915

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120810

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120815

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20121015

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20121107