JP5221047B2 - 圧縮率の向上のために改善されたコンテキストモデル選択を使用するcabac符号化方法及び装置、並びにcabac復号化方法及び装置 - Google Patents

圧縮率の向上のために改善されたコンテキストモデル選択を使用するcabac符号化方法及び装置、並びにcabac復号化方法及び装置 Download PDF

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Description

本発明は、コンテキスト基盤の適応二進算術コーディング(Context−based Adaptive Binary Arithmetic Coding:CABAC)に係り、特に、圧縮率の向上のために改善されたコンテキストモデル選択を使用するCABAC符号化及び復号化に関する。
CABACは、H.264のような動映像圧縮に使われるアルゴリズムであって、以前に入力されたデータによってコンテキストを選択する部分、二進算術コーディングを行う部分、及び統計情報を更新する部分で構成される。コンテキストは、シンボルの確率をさらに正確に予測するために、以前に生じたシンボルによって定義される統計情報収集環境である。
CABACの圧縮率は、コンテキストモデル方法によって決定される。コンテキストモデルをLPS(Least Probable Symbol)値が低くなるように設定することが有利である。しかし、従来の技術では、コンテキストモデルで予想した値が入力シンボルとなれば、コーディングの効率、すなわち圧縮率が高くなるが、コンテキストモデルで予想しない値が入力シンボルとなれば、コーディングの効率が低くなるという問題点があった。
本発明が達成しようとする技術的課題は、入力シンボルによってコンテキストモデルを選択して、コーディングの圧縮率を向上させうるCABAC符号化方法及び装置、そして前記CABAC符号化方法をコンピュータで実行させるためのプログラムを記録したコンピュータで読み取り可能な記録媒体を提供することである。
本発明が達成しようとする他の技術的課題は、前記CABAC符号化により符号化されたシンボルを復号化するためのCABAC復号化方法及び装置、そして前記CABAC復号化方法をコンピュータで実行させるためのプログラムを記録したコンピュータで読み取り可能な記録媒体を提供することである。
前記技術的課題を達成するためのCABAC符号化方法は、現在の入力シンボルに対して、以前の入力シンボルに対する統計に基づく第1コンテキストモデル、及び前記第1コンテキストモデルのMPS(Most Probable Symbol)と異なるMPS値を有する第2コンテキストモデルを選択する段階と、現在の入力シンボルが前記第1コンテキストモデルのMPSと同じ値を有するために、前記第1コンテキストモデルが選択され、第2コンテキストモデル選択されない場合、前記第1コンテキストモデルを用いて前記入力シンボルを符号化する段階と、前記現在の入力シンボルが前記第1コンテキストモデルのMPS値と異なる値を有し、第2コンテキストモデルを選択できる場合、前記第2コンテキストモデルを用いて前記入力シンボルを符号化する段階とを含むことが望ましい。
前記技術的課題を達成するためのCABAC符号化装置は、現在の入力シンボルに対して、以前の入力シンボルに対する統計に基づく第1コンテキストモデル、及び前記第1コンテキストモデルのMPSと異なるMPS値を有する第2コンテキストモデルを選択するコンテキストモデル選択部と、現在の入力シンボルが前記第1コンテキストモデルのMPSと同じ値を有するために、前記第1コンテキストモデルが選択され、第2コンテキストモデル選択されない場合、前記第1コンテキストモデルを用いて前記入力シンボルを符号化する第1符号化部と、前記現在の入力シンボルが前記第1コンテキストモデルのMPS値と異なる値を有し、第2コンテキストモデルを選択できる場合、前記第2コンテキストモデルを用いて前記入力シンボルを符号化する第2符号化部とを備えることが望ましい。
前記他の技術的課題を達成するためのCABAC復号化方法は、現在の入力シンボルに対して、以前の復号化されたシンボルに対する統計に基づく第1コンテキストモデル、及び前記第1コンテキストモデルのMPSと異なるMPS値を有する第2コンテキストモデルを選択する段階と、符号化されたシンボルを前記第1コンテキストモデルを用いて復号化することで、第1復号シンボルを求める段階と、前記第1復号シンボルが前記第1コンテキストモデルのMPSと同じ値を有する場合、前記第1復号シンボルをCABAC復号化の結果値として選択する段階と、前記第1復号シンボルが前記第1コンテキストモデルのMPSと異なる値を有する場合、前記符号化されたシンボルを前記第2コンテキストモデルを用いて復号化することで、第2復号シンボルを求める段階とを含むことが望ましい。
前記他の技術的課題を達成するためのCABAC復号化装置は、現在の入力シンボルに対して、以前の復号化されたシンボルに対する統計に基づく第1コンテキストモデル、及び前記第1コンテキストモデルのMPSと異なるMPS値を有する第2コンテキストモデルを選択するコンテキストモデル選択部と、符号化されたシンボルを前記第1コンテキストモデルを用いて復号化することで、第1復号シンボルを求める第1復号化部と、前記第1復号シンボルが前記第1コンテキストモデルのMPSと同じ値を有する場合、前記第1復号シンボルをCABAC復号化の結果値として選択する第1結果値選択部と、前記第1復号シンボルが前記第1コンテキストモデルのMPSと異なる値を有する場合、前記符号化されたシンボルを前記第2コンテキストモデルを用いて復号化することで、第2復号シンボルを求める第2復号化部とを備えることが望ましい。
本発明によるCABAC符号化方法及び装置、並びにCABAC復号化方法及び装置によれば、以前の入力シンボルに対する統計に基づく一般的なコンテキスト選択以外に、現在の入力シンボルを用いてコンテキスト選択を追加で行うことにより、符号化の圧縮率を向上させることができる。また、符号化過程で検査用の復号化過程を予め行ってアンビギュイティな場合を除去するので、復号化過程で元の入力データをアンビギュイティな場合なしに復元できる。
以下、添付された図面を参照しつつ、本発明によるCABAC符号化方法及び装置、並びにCABAC復号化方法及び装置について詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施形態によるCABAC符号化方法の各段階を示すフローチャートである。
まず、現在の入力シンボルとしてxが入力される(S100)。
関数F(z)によって第1コンテキストモデルCmを選択し、MPS値とLPSの発生確率であるP_lps値とによって第2コンテキストモデルCaを選択する(S110)。関数F(z)は、モデリング関数である。関数F(z)は、以前の入力シンボルに対する統計に基づいてコンテキストモデルを決定する。
第2コンテキストモデルCaを選択する方法は、次の通りである。まず、CaとCmとは互いに異なるMPS値を有さなければならない。例えば、CmのMPS値が0である場合、MPS値として1を有するコンテキストモデルのうち一つをCaとして選択する。CmのMPS値と異なるMPS値を有するコンテキストモデルが複数個である場合、そのうちP_lps値が最も小さいコンテキストモデルを選択する。もし、P_lps値が最も小さいものが複数個である場合、順序が一番になるコンテキストモデルを選択できる。実施例によって、コンテキストモデルの順序は、コンテキストを示すインデックスの値によって決定される。
入力シンボルxがCmのMPSと同じ値を有するか、第2コンテキストモデルCaを選択できない場合、従来の方式によってCmを用いて入力シンボルを符号化する(S140)。
第2コンテキストモデルを選択できない場合の例としては、選択できるコンテキストモデルが全てCmと同じMPS値を有する場合を考えられる。
入力シンボルxがCmのMPSと異なる値を有し、第2コンテキストモデルCaを選択できる場合、Cmを用いて入力シンボルを符号化すると、圧縮効率が低くなる。したがって、Caを用いて入力シンボルを符号化する(S130)。
このように、入力シンボル値がCmのMPS値と同じ場合、Cmを用いて符号化し、入力シンボル値がCmのMPS値と異なる場合、Caを用いて符号化する。このような方式によりコーディングの圧縮効率を高めることができる。
しかし、このような方式によれば、復号化過程でどのコンテキストモデルを用いて復号化しなければならないかアンビギュイティ(ambiguity)な場合が発生しうる。このような場合を本発明においてアンビギュイティな場合の発生であると呼ぶ。
本発明では、アンビギュイティな場合の発生を防止するために、CABAC符号化部で検査用復号化を行うことでアンビギュイティな場合があるか検査し、前記S130段階によって符号化された値にアンビギュイティな場合があると判断される場合、入力シンボルを第1コンテキストモデルCmを用いて符号化してアンビギュイティな場合を除去する。
このために、まず符号化された入力シンボルを第1コンテキストモデルCmを用いて復号化してx'を求める(S150)。
もし、符号化された入力シンボルがCaを用いて符号化されたものであり、x'がCmのMPS値と同じ値を有するならば、これはアンビギュイティな場合を有することである。すなわち、復号化過程で符号化された入力シンボルをCmを用いて復号化する場合、CmのMPS値が得られるので、復号化部では、入力シンボルがCmを用いて符号化されたと認識する可能性が存在する。したがって、このような場合には、圧縮効率が少し低くなっても入力シンボルを再びCmを用いて符号化しなければならない(S180)。
Cmを用いて復号化された値がCmのMPSと異なる値を有するならば、アンビギュイティな場合が発生しない。したがって、次の入力シンボルXk+1に対して符号化を行う(S170)。
図2は、本発明の一実施形態によるCABAC復号化方法の各段階を示すフローチャートである。
まず、モデリング関数F(z)により以前の復号化されたシンボルに対する統計に基づいて第1コンテキストモデルCmを選択し、CmのMPS値と異なるMPS値を有する第2コンテキストモデルCaを選択する(S200)。このときにも、CmのMPS値と異なるMPS値を有するコンテキストモデルが複数個である場合、そのうち最も小さなP_lps値を有するコンテキストモデルを選択する。
第1コンテキストモデルCmを用いて暗号化された入力シンボルを復号化する(S210)。以下、S210段階で復号化された値を第1復号シンボルと呼ぶ。
第1復号シンボルがCmのMPS値と同一であるか比較する(S220)。もし、同じ値を有するならば、入力シンボルは、第1コンテキストモデルCmを用いて符号化されたものである。したがって、Cmを用いて復号化された値である第1復号シンボルを復号化の結果値として選択し、次の入力シンボルに対して復号化を行う(S270)。
第1復号シンボルがCmのMPS値と異なる値を有する場合、第2コンテキストモデルCaを用いて暗号化された入力シンボルを復号化する(S230)。以下、S230段階で復号化された値を第2復号シンボルと呼ぶ。
第2復号シンボルがCaのMPS値と同一であるか比較する(S240)。もし、異なる値を有するならば、入力シンボルは、第1コンテキストモデルCmを用いて符号化されたものである。したがって、Cmを用いて復号化された値である第1復号シンボルを復号化の結果値として選択し、次の入力シンボルに対して復号化を行う(S270)。
第2復号シンボルがCaのMPS値と同じ値を有する場合、第2復号シンボルをCaを用いて再符号化し、その結果をCmを用いて復号化する(S250)。以下、S250段階で復号化された値を第3復号シンボルと呼ぶ。
第3復号シンボルがCaのMPS値と同一であるか比較する(S260)。もし、同じ値を有するならば、入力シンボルは、第2コンテキストモデルCaを用いて符号化されたものである。したがって、Caを用いて復号化された値である第2復号シンボルを復号化の結果値として選択し、次の入力シンボルに対して復号化を行う(S280)。
もし、第3復号シンボルがCaのMPS値と異なる値を有するならば、入力シンボルは、第1コンテキストモデルCmを用いて符号化されたものである。したがって、Cmを用いて復号化された値である第1復号シンボルを復号化の結果値として選択し、次の入力シンボルに対して復号化を行う(S270)。
図1及び図2にそれぞれ示されているCABAC符号化方法及び復号化方法によれば、アンビギュイティな場合を有せずとも、圧縮効率を向上させることができる。以下、本発明の原理及びアンビギュイティな場合が防止される理由などを説明する。以下、理解の便宜上、H.264の場合を主な実行例として説明する。
Binary Arithmetic Coding(BAC)は、二進シンボルの入力を受けて算術コーディング(Arithmetic Coding:AC)を行う。ACは、周知のハフマンコーディングより効率の高いエントロピーコーディング方法である。P個のビットを利用するp−ビットBACは、数字の初期区間を[0,2)に設定し、各入力シンボルごとにそのシンボルの確率によって区間を分ける方法でコーディングを行う。区間は、開始値を示すL(Lower bound)と大きさを示すR(Range)とを用いて表現するが、初期区間の場合、Lは0であり、Rは2−1となる。シンボルは、発生確率の高いものをMPS、低いものをLPSに区分する。MPSとLPSとの値をそれぞれvalMPS、valLPSという。
BACは、区間選択に使用するために、各入力シンボルの確率を管理する。MPSが発生する確率P_mpsとLPSが発生する確率P_lpsとは、以前の入力シンボルの統計を使用するが、例えば、100個の入力シンボルのうち0と1とがそれぞれ20回と80回ずつ入力されたら、MPS値は1であり、P_lpsは0.2となる。新たな入力シンボルをコーディングした後、次のコーディングにこのシンボルの出現を反映できるように確率値を調節する。最初の入力シンボルの場合、以前のシンボルの統計値がないので、特定初期値を使用するが、一般的にP_lpsは0.5に設定される。H.264の場合、いろいろな動映像データを予め分析して統計値を得て、この値を初期値として使用する。確率値は、P_lpsのみ知っていればP_mps(=1−P_lps)は求められるので、P_lpsのみ管理する。
図7は、理想的な場合のLPS値の発生確率による圧縮効率を示すグラフである。理想的な場合、1ビットを表現するために必要なビット量は、下記の式(1)の通りであり、図7は、P_lps値による最小ビットの数を示すグラフである。
P_lps*log2(1/P_lps)+P_mps*log2(1/P_mps) (1)
前記式(1)によれば、同じ長さのデータをエントロピーコーディングするとき、同じシンボルの比率が高いほど圧縮効率が高くなるが、BACの場合にP_lps値が低いほど圧縮効率が高くなるのである。例えば、同じ10ビットストリングであっても、1111011110が1010100110より多く圧縮することが可能である。CABACは、圧縮効率を高めるために、二進入力ストリームを同じ値を有するシンボル同士グループ化する。現在の入力シンボルは、統計的に以前に出現したシンボル値と関連性が多いので、以前に現れたシンボル値(これをzとする)によってグループを分ける。このとき、それぞれのグループをコンテキストとし、P_lpsとvalMPSとをコンテキストごとに管理する。
コンテキストを決定する因子zをコンテキストパラメータという。コンテキストの例として、1010101010を圧縮するために二つのコンテキストを作るならば、奇数番目のビットと偶数番目のビットとに対するコンテキストを作りうる。この場合、奇数番目のビットは1のみで構成されており、偶数番目のビットは0のみで構成されているので、高い圧縮効率を示す。
図3は、本発明の一実施形態によるCABAC符号化装置の構成を示すブロック図である。CABACは、各二進入力値に対して下記の過程を繰り返して圧縮を行う。
入力されるデータ10が二進値でなければ、適当な方法で二進コードに変換される(300)。次に、各ビットに対するコンテキストを選択する(310)。
選択されたコンテキストから取り出したP_lpsとvalMPS、入力ビットを用いてBACを行う(320)。
最後に、現在コーディングされたビットを、選択されたコンテキストの確率値に反映する(330)。
図4は、二進算術コーディングアルゴリズムが適用される一例を示す図である。
BACの入力は、現在区間[L,L+R)、1ビット入力値、入力値のコンテキスト(valMPSとP_lps値とを有する)が使われる。符号化は、入力ビット値がMPSであるかLPSであるかによって、区間をそれぞれ[L,L+R*P_mps)、[L+R*P_mps、L+R)に変更する。
区間を繰り返して変更すると、それ以上分けることができない状況となるので、これを防止するために再規格化(renormalization)を行う。再規格化は、現在の区間を拡大し、このために必要な情報をメモリに保存する過程である。
コーディング以後には、選択されたコンテキストのP_lpsとvalMPSとに現在コーディングされたビットを反映するように更新する。この値は、直前まで現れたシンボルの頻度を用いて設定される。例えば、100個の入力シンボルのうち、0と1とがそれぞれ20回と80回ずつ入力されたら、valMPSは1であり、P_lpsは0.2となる。
最初の入力シンボルの場合、シンボルに対する統計値がないため、仮定された初期値を使用するが、一般的にP_lpsは0.5に設定される。H.264の場合、いろいろな動映像データを予め分析して統計値を得て、この値を初期値として使用する。確率は、入力シンボルの回数ではない他の方法で管理されてもよい。
BACでは、同じ長さのデータを圧縮するときに同じシンボルが多く発生すれば、圧縮効率が高くなるので、入力シンボルを同じ値を有するグループ(すなわちコンテキスト)に分ける方法を提供する。
図5Aないし図5Cは、H.264でのマクロブロックの動作ベクトル差(mvd:motion vector difference)を示す図であり、図6Aないし図6Cは、H.264でのマクロブロックのmvdを二進化した値の一番目のビットを符号化する場合のコンテキストモデリングの一例を示す図である。図5Aないし図5C、図6Aないし図6Cを参照して、H.264のmvdを二進化した一番目のビットをコーディングするときに用いられるグループ化方法を説明する。
図5Aを参照するに、マクロブロックBのmvdが現在コーディングされるビットとすれば、左側マクロブロックAと上側マクロブロックCとのmvdによってコンテキストが決定される。コンテキストパラメータzは、ブロックAとブロックBとのmvd値によって決定される。コンテキストパラメータzからコンテキスト集合C(本例では0,1,2)へのマップをF(z)とすれば、mvdの場合にF(z)は、次の式(2)の通りである。
F(0,0)=0,F(0,1)=0,F(0,2)=0,F(0,3)=1
F(1,0)=0,F(1,1)=0,F(1,2)=1,F(1,3)=1 (2)
デコーダは、エンコーダと初期R、コンテキストを決定するマッピングF、コンテキストパラメータ値のないときに使用するコンテキスト、及び各コンテキストごとの初期P_lpsとvalMPSとを共有する。符号化されたデータが入力されれば、Pビットほど読み取ってL値に設定し、P_lps、valMPS、L、Rを用いてAC復号化を行う。AC復号化過程でLおよびRは再調整される。復号化の後、復号化されたシンボルを反映するように、選択されたコンテキストのP_lpsとvalMPSとを更新する。
コンテキストモデリングは、入力されるビットストリームのパターンを調べて同じ値を有するビット同士でグループを作るようにモデリングする。このとき、特定状況でのコンテキストは、統計的に以前の値と相関関係があるので、以前値によって決定する。図6Aないし図6Cに示されている例で見れば、現在コーディングしようとするブロックBのmvd値の一番目のビットのためのコンテキストは、ブロックAとCの値によって決定される。図6Bに示すように、AとCのmvd値が2であれば、図6Bのように、Bのmvdの一番目のビットのためのコンテキストは、1に固定される。このような状況であれば、コンテキスト1は、シンボル値がほとんど1である可能性が高いため、圧縮効率を高めることができる。同じ値を有するシンボルの頻度が高いほど圧縮効率が高いためである。
しかし、図5Cに示すように、Bのmvdが0であれば、図6Cに示すように、mvdの一番目のビットの値は1でないため、他のコンテキストを選択することが圧縮に好都合でありうる。
本発明は、状況によってコンテキストを選択できる方法を提示することで、望ましくないパターンを有する入力に対してコーディング効率を高める方法を提案する。
図8は、一般的なコンテキストモデリングと本発明によるコンテキストモデリングとを比較して示す図である。図8を参照するに、コンテキストモデルは、直前に出たシンボル値をそのまま利用したのであるが、この場合、コンテキスト0
ctx0とコンテキスト1 ctx1とのP_lpsは、それぞれ1/5、1/4となる。このモデルは、0と1とが交互に生じる場合を予想して作られたものである。しかし、図8の例では、入力x6とx8が予想されたパターンとは違って入力された。この場合、x6、x8のコンテキストを異なるものに変更することが、コーディング効率がさらに高くなる。
本発明によるCABAC復号化方法では、コンテキストを選択するときに、コンテキストパラメータとして各コンテキストが有しているP_lpsとvalMPS値とをヒントとして使用して、P_lps値を低く維持できるモデリング方法を提案する。Caは、コーディング効率を高めるために選択可能な候補となるコンテキストをいう。
本発明によるCABAC符号化アルゴリズムは、現在の入力が選択された第1コンテキストのMPSと同じ場合、選択された第1コンテキストを用いてコーディングし、異なる場合に現在入力された値がvalMPSである第2コンテキストを用いてコーディングする。
図8の場合を例として説明すれば、x1ないしx5、x7、及びx9は、既存に選択された第1コンテキストCmを使用し、x6、x8は、復号化がアンビギュイティな場合の問題がなければ、コーディング効率を高める異なるコンテキストを使用する。コーディング効率を高めるコンテキストは、valMPSが入力シンボル値と同一であり、P_lpsが最も低いコンテキストとなる。かかる条件を有するコンテキストが存在しなければ、既存に選択されたコンテキストを使用し、複数存在するならば、順序上一番目のものを選択する。新たに選択されたコンテキストCaを用いてコーディングするというのは、入力シンボルをそのシンボルが発生する可能性の高いコンテキストを用いて符号化するということなので、コーディング効率は高くなる。しかし、この場合にデコーダでアンビギュイティな場合が発生して復号化の不可能な場合が起こる。したがって、アンビギュイティな場合が発生しないようにしなければならない。デコータでアンビギュイティな場合が発生しないようにするために、エンコーダは、検査用復号化を共に行ってアンビギュイティな場合があるか検査し、アンビギュイティな場合があると判断されれば、既存に選択したコンテキストを用いてコーディングする。
図9は、本発明によるCABAC符号化方法の遂行過程を入力シンボルの進行によって示す図である。図9において、Case1は、xとCmとのvalMPSが同じ場合であり、Case2は、xとCmとのvalMPSが異なる場合ある。
まず、xがCmのLSPであれば、Caを用いてコーディングする(402)。エンコーダは、コーディングされるデータを復号化する間にCaを用いて符号化してxが発見されれば、唯一の復号化が可能であるか検査する(404)。唯一の復号化が可能であれば、次に進み(407)、そうでなければ、xから再度コーディングする(406)。また、コーディング時には、Caの代わりにCmを使用しなければならない。すなわち、符号化過程で復号化で発生する状況を予測してアンビギュイティな場合が発生する状況では、従来の方法で選択したコンテキストをそのまま選択するという規則を置いてアンビギュイティな場合を回避することである。
以下、本発明による符号化及び復号化でアンビギュイティな場合が発生しないことを説明する。
エンコーダは、符号化時に復号化のアンビギュイティな場合の検査のために、符号化されたデータαを毎度復号化する。復号化過程でアンビギュイティな場合が発生しない時のみ、新たなコンテキストを用いてコーディングする。
次は、符号化アルゴリズムのコンテキスト選択方法である。
Encode(x
e1.Cm、Caを決定
e2.E(Cm,x
e3.if(x==mps(Cm)orCaが存在しない)
e4.Encode(xi+1
e5.else(xがCmのLPSであるが、xをMPSとして有する他のコンテキストがある状況)
e6.E(Ca,x
e7.if(αを復号化して現在復号化されるxがCaを用いて符号化されたシンボルであれば)
e8.if(D(Cm、α==mps(Cm))
e9.xから再度符号化。この場合は無条件Cmを利用する。
ea.else
eb.next Encode()(Caを用いて符号化しても、復号化でアンビギュイティな場合が無い)
このような符号化アルゴリズムでe8及びe9段階は、Caを用いて符号化されたxは、Cmを用いて復号化すれば、その結果が常にmps(Ca)であるということを保証する。
デコータのコンテキスト選択は、次のように行う。
Decode(α,i)(i番目シンボルxを復号化する)
d1.Cm、Caを決定
d2.if(D(Cm,α)==mps(Cm))
d3.Decode(α,i+1)(すなわち、Cmを用いて復号化し、次のシンボルに進む)
d4.else if((D(Ca,α==mps(Ca))(この場合は、Cmを用いて復号化してもMPS(Ca)となる)
d5.if(D(Cm,E(Ca,mps(Ca)))==mps(Ca))
d6.D(Ca,α,Decode(α,i+1)(すなわち、Caを用いて復号化し、次のシンボルに進む)
d7.D(Cm,α,Decode(α,i+1)(Cmを用いて復号化し、次のシンボルに進む)
唯一に復号化することが可能であることを見せるためには、xを符号化するときに使用したコンテキストと復号化するときに使用したコンテキストとが常に同一であるということを示せばよい。エンコーダとデコータとで同じ方式でP_lps、valMPSを維持するため、デコータでxを復号化する直前のP_lpsとvalMPSとは、エンコーダでxを符号化する直前の値と同一である。したがって、この状況でCmとCaとは、エンコーダとデコータとが同様のものを探す。もし、Caがない場合であれば、符号化と復号化とがいずれもCmを利用せざるを得ないため問題とならない。したがって、Caがある場合だけ考えればよい。
符号化アルゴリズムによれば、入力シンボルxがmps(Cm)である場合には、E(Cm,x)が行われる。xがmps(Cm)でない場合には、E(Cm,x)やE(Ca,x)が行われる。それぞれの場合に、符号化されたデータをa1、a2、a3とすれば、式(3)ないし式(5)のように表現できる。
a1=E(Cm,mps(Cm)) (3)
a2=E(Ca,mps(Ca)) (4)
a3=E(Cm,mps(Ca)) (5)
式(3)の場合、D(Cm,a1)==mps(Cm)であり、d2段階の結果は真(true)となるので、同じコンテキストを使用して復号化する。
式(4)の場合、e8及びe9段階によってd2段階の結果が偽(false)となり、d4段階の結果が真となる。
式(5)の場合、Caを用いて復号化するか、Cmを用いて復号化する場合のいずれもmps(Ca)である。したがって、d2段階の結果が偽となり、d4段階の結果が真となる。
式(4)及び式(5)の場合、符号化時にe8及びe9を適用して選択するコンテキストを区分するので、d5段階でe7及びe8を適用して見れば、その結果によって式(4)の場合であるか、式(5)の場合であるか区分される。以上で、デコータとエンコーダとが特定の入力シンボルに対して常に同じコンテキストを使用するので、復号化は元の入力データを復元するようになる。
本発明によれば、CABACの圧縮効率を高める。CABACは、H.264などマルチメディアデータの圧縮に一般に使われるので、本発明を採用すれば、動映像圧縮の性能を高めることができる。本発明による方法を行うために、エンコーダおよびデコータの複雑度が少し高まるが、ハードウェア(H/W)の性能が継続的に向上しているので問題とならない。
本発明は、コンピュータで読み取り可能な記録媒体にコンピュータ(情報処理の機能を持つ装置を全て含む)が読み取り可能なコードとして具現可能である。コンピュータで読み取り可能な記録媒体は、コンピュータシステムによって読み取れるデータが保存されるあらゆる種類の記録装置を含む。コンピュータで読み取り可能な記録媒体の例としては、ROM、RAM、CD−ROM、磁気テープ、フロッピー(登録商標)ディスク、光データ保存装置などがある。
前記説明が多様な実施形態に適用される本発明の新規な特徴を中心に説明したが、当業者であれば、本発明の範囲を逸脱しない範囲内において、前記説明された装置及び方法の形態及び細部事項から多様な削除、代替、変更が可能であるということが理解できるであろう。したがって、本発明の範囲は、前述した説明ではなく、特許請求の範囲によって定義される、それと同等な範囲内にある全ての変更は、本発明の範囲に属する。
本発明は、動映像圧縮関連の技術分野に好適に用いられる。
本発明の一実施形態によるCABAC符号化方法の各段階を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態によるCABAC復号化方法の各段階を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態によるCABAC符号化装置の構成を示すブロック図である。 二進算術コーディングアルゴリズムが適用される一例を示す図である。 H.264でのマクロブロックのmvdを示す図である。 H.264でのマクロブロックのmvdを示す図である。 H.264でのマクロブロックのmvdを示す図である。 H.264でのマクロブロックのmvdを符号化する場合のコンテキストモデリングの一例を示す図である。 H.264でのマクロブロックのmvdを符号化する場合のコンテキストモデリングの一例を示す図である。 H.264でのマクロブロックのmvdを符号化する場合のコンテキストモデリングの一例を示す図である。 理想的な場合のLPS値の発生確率による圧縮効率を示すグラフである。 一般的なコンテキストモデリングと本発明によるコンテキストモデリングとを比較して示す図である。 本発明によるCABAC符号化方法の遂行過程を入力シンボルの進行によって示す図である。
符号の説明
x 入力シンボル
i番目入力シンボル
mps(C) コンテキストCのMPS値
Cm 一般的なコンテキストモデリングにより選択されたコンテキスト
CmのためのCm
Ca xとMPS(Cm)とが異なるときに使用するコンテキスト
CaのためのCa
α 符号化されたデータ
E(C,x) コンテキストCと入力xとを用いて算術コーディング(符号化)の遂行
D(C,α) コンテキストCと符号化されたデータαとを用いて算術コーディング(復号化)の遂行
(C,α) コンテキストCと符号化されたデータαとを用いてi番目のデータ(x)を復号化

Claims (14)

  1. 現在の入力シンボルに対して、以前の入力シンボルに対する統計に基づく第1コンテキストモデル、及び前記第1コンテキストモデルのMPSと異なるMPS値を有する第2コンテキストモデルを選択する段階と、
    前記現在の入力シンボルが前記第1コンテキストモデルのMPSと同じ値を有するために、前記第1コンテキストモデルが選択され、第2コンテキストモデル選択されない場合、前記第1コンテキストモデルを用いて前記入力シンボルを符号化する段階と、
    前記現在の入力シンボルが前記第1コンテキストモデルのMPS値と異なる値を有し、第2コンテキストモデルを選択できる場合、前記第2コンテキストモデルを用いて前記入力シンボルを符号化する段階と、を含むことを特徴とするコンテキスト基盤の適応二進算術コーディング(CABAC)符号化方法。
  2. 前記第1コンテキストモデルまたは第2コンテキストモデルを用いて符号化された入力シンボルを前記第1コンテキストモデルを用いて復号化する段階と、
    前記符号化された入力シンボルが前記第2コンテキストモデルを用いて符号化されたものであり、前記第1コンテキストモデルを用いて復号化された値が前記第1コンテキストモデルのMPS値と同じ場合、前記現在の入力シンボルを前記第1コンテキストモデルを用いて符号化する段階をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載のコンテキスト基盤の適応二進算術コーディング(CABAC)符号化方法。
  3. 前記第1コンテキストモデル及び第2コンテキストモデルを選択する段階は、
    前記第1コンテキストモデルのMPSと異なるMPS値を有する二つ以上のコンテキストモデルのうち、LPSの発生確率値が最も小さいものを前記第2コンテキストモデルとして選択する段階を含むことを特徴とする請求項1に記載のコンテキスト基盤の適応二進算術コーディング(CABAC)符号化方法。
  4. 現在の入力シンボルに対して、以前の入力シンボルに対する統計に基づく第1コンテキストモデル、及び前記第1コンテキストモデルのMPSと異なるMPS値を有する第2コンテキストモデルを選択するコンテキストモデル選択部と、
    前記現在の入力シンボルが前記第1コンテキストモデルのMPSと同じ値を有するために、前記第1コンテキストモデルが選択され、第2コンテキストモデル選択されない場合、前記第1コンテキストモデルを用いて前記入力シンボルを符号化する第1符号化部と、
    前記現在の入力シンボルが前記第1コンテキストモデルのMPS値と異なる値を有し、第2コンテキストモデルを選択できる場合、前記第2コンテキストモデルを用いて前記入力シンボルを符号化する第2符号化部と、を備えることを特徴とするコンテキスト基盤の適応二進算術コーディング(CABAC)符号化装置。
  5. 前記第1コンテキストモデルまたは第2コンテキストモデルを用いて符号化された入力シンボルを、前記第1コンテキストモデルを用いて復号化するシンボル復号化部と、
    前記符号化された入力シンボルが前記第2コンテキストモデルを用いて符号化されたものであり、前記第1コンテキストモデルを用いて復号化された値が前記第1コンテキストモデルのMPS値と同じ場合、前記現在の入力シンボルを前記第1コンテキストモデルを用いて符号化する第3符号化部をさらに備えることを特徴とする請求項4に記載のコンテキスト基盤の適応二進算術コーディング(CABAC)符号化装置。
  6. コンテキストモデル選択部は、
    前記第1コンテキストモデルのMPSと異なるMPS値を有する二つ以上のコンテキストモデルのうち、LPSの発生確率値が最も小さいものを前記第2コンテキストモデルとして選択することを特徴とする請求項4に記載のコンテキスト基盤の適応二進算術コーディング(CABAC)符号化装置。
  7. 現在の入力シンボルに対して、以前の復号化されたシンボルに対する統計に基づく第1コンテキストモデル、及び前記第1コンテキストモデルのMPSと異なるMPS値を有する第2コンテキストモデルを選択する段階と、
    符号化されたシンボルを前記第1コンテキストモデルを用いて復号化することで、第1復号シンボルを求める段階と、
    前記第1復号シンボルが前記第1コンテキストモデルのMPSと同じ値を有する場合、前記第1復号シンボルをCABAC復号化の結果値として選択する段階と、
    前記第1復号シンボルが前記第1コンテキストモデルのMPSと異なる値を有する場合、前記符号化されたシンボルを前記第2コンテキストモデルを用いて復号化することで、第2復号シンボルを求める段階とを含むことを特徴とするコンテキスト基盤の適応二進算術コーディング(CABAC)復号化方法。
  8. 前記第2復号シンボルが前記第2コンテキストモデルのMPSと異なる値を有する場合、前記第1復号シンボルをCABAC復号化の結果値として選択する段階と、
    前記第2復号シンボルが前記第2コンテキストモデルのMPSと同じ値を有する場合、前記第2復号シンボルを前記第2コンテキストモデルを用いて符号化し、その結果を前記第1コンテキストモデルを用いて復号化することで、第3復号シンボルを求める段階と、
    前記第3復号シンボルが前記第2コンテキストモデルのMPSと同じ値を有する場合、前記第2復号シンボルを前記CABAC復号化の結果値として選択する段階と、
    前記第3復号シンボルが前記第2コンテキストモデルのMPSと異なる値を有する場合、前記第1復号シンボルを前記CABAC復号化の結果値として選択する段階と、をさらに含むことを特徴とする請求項7に記載のコンテキスト基盤の適応二進算術コーディング(CABAC)復号化方法。
  9. 前記第1コンテキストモデル及び第2コンテキストモデルを選択する段階は、
    前記第1コンテキストモデルのMPSと異なるMPS値を有する二つ以上のコンテキストモデルのうち、LPSの発生確率値が最も小さいものを前記第2コンテキストモデルとして選択する段階を含むことを特徴とする請求項7に記載のコンテキスト基盤の適応二進算術コーディング(CABAC)復号化方法。
  10. 現在の入力シンボルに対して、以前の復号化されたシンボルに対する統計に基づく第1コンテキストモデル、及び前記第1コンテキストモデルのMPSと異なるMPS値を有する第2コンテキストモデルを選択するコンテキストモデル選択部と、
    符号化されたシンボルを前記第1コンテキストモデルを用いて復号化することで、第1復号シンボルを求める第1復号化部と、
    前記第1復号シンボルが前記第1コンテキストモデルのMPSと同じ値を有する場合、前記第1復号シンボルをCABAC復号化の結果値として選択する第1結果値選択部と、
    前記第1復号シンボルが前記第1コンテキストモデルのMPSと異なる値を有する場合、前記符号化されたシンボルを前記第2コンテキストモデルを用いて復号化することで、第2復号シンボルを求める第2復号化部と、を備えることを特徴とするコンテキスト基盤の適応二進算術コーディング(CABAC)復号化装置。
  11. 前記第2復号シンボルが前記第2コンテキストモデルのMPSと異なる値を有する場合、前記第1復号シンボルをCABAC復号化の結果値として選択する第2結果値選択部と、
    前記第2復号シンボルが前記第2コンテキストモデルのMPSと同じ値を有する場合、前記第2復号シンボルを前記第2コンテキストモデルを用いて符号化し、その結果を前記第1コンテキストモデルを用いて復号化することで、第3復号シンボルを求める第3復号化部と、
    前記第3復号シンボルが前記第2コンテキストモデルのMPSと同じ値を有する場合、前記第2復号シンボルを前記CABAC復号化の結果値として選択する第3結果値選択部と、
    前記第3復号シンボルが前記第2コンテキストモデルのMPSと異なる値を有する場合、前記第1復号シンボルを前記CABAC復号化の結果値として選択する第4結果値選択部をさらに含むことを特徴とする請求項10に記載のコンテキスト基盤の適応二進算術コーディング(CABAC)復号化装置。
  12. コンテキストモデル選択部は、
    前記第1コンテキストモデルのMPSと異なるMPS値を有する二つ以上のコンテキストモデルのうち、LPSの発生確率値が最も小さいものを前記第2コンテキストモデルとして選択することを特徴とする請求項10に記載のコンテキスト基盤の適応二進算術コーディング(CABAC)復号化装置。
  13. 現在の入力シンボルに対して、以前の入力シンボルに対する統計に基づく第1コンテキストモデル、及び前記第1コンテキストモデルのMPSと異なるMPS値を有する第2コンテキストモデルを選択する段階と、
    前記現在の入力シンボルが前記第1コンテキストモデルのMPSと同じ値を有するために、前記第1コンテキストモデルが選択され、第2コンテキストモデル選択されない場合、前記第1コンテキストモデルを用いて前記入力シンボルを符号化する段階と、
    前記現在の入力シンボルが前記第1コンテキストモデルのMPS値と異なる値を有し、第2コンテキストモデルを選択できる場合、前記第2コンテキストモデルを用いて前記入力シンボルを符号化する段階と、をコンピュータで実行させるためのプログラムを記録したコンピュータで読み取り可能な記録媒体。
  14. 現在の入力シンボルに対して、以前の復号化されたシンボルに対する統計に基づく第1コンテキストモデル、及び前記第1コンテキストモデルのMPSと異なるMPS値を有する第2コンテキストモデルを選択する段階と、
    符号化されたシンボルを前記第1コンテキストモデルを用いて復号化することで、第1復号シンボルを求める段階と、
    前記第1復号シンボルが前記第1コンテキストモデルのMPSと同じ値を有する場合、前記第1復号シンボルをCABAC復号化の結果値として選択する段階と、
    前記第1復号シンボルが前記第1コンテキストモデルのMPSと異なる値を有する場合、前記符号化されたシンボルを前記第2コンテキストモデルを用いて復号化することで、第2復号シンボルを求める段階と、をコンピュータで実行させるためのプログラムを記録したコンピュータで読み取り可能な記録媒体。
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