JP2010087674A - 受信装置及び受信方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】受信装置において、不要な希望波有無の確認動作を極力排除する。
【解決手段】受信信号強度と所定の閾値とを比較する比較手段と(ステップ24)、受信信号に基づいて希望波の有無を判定する判定手段と(ステップ30)を備え、定期的に(ステップ23)比較手段による比較を行い、これにより受信信号強度が前記閾値以上であるとの比較結果を得たときに判定手段による判定を行い、これにより希望波が存在するとの判定結果を得たときに希望波の受信動作を開始する(ステップ33)受信装置において、判定手段による判定により希望波が存在しないとの判定結果を得たとき、前記閾値がその時点での受信信号強度よりも所定量だけ大きくなるように前記閾値又は受信利得を変更する(ステップ32)ようにする。
【選択図】図2

Description

本発明は、定期的に希望波の有無を判定し、希望波が存在すると判定した場合に受信動作を行う受信装置及び受信方法に関する。
図7は従来の受信機の構成を示すブロック図である。同図に示すように、この受信機9は、アンテナ2からの受信信号に基づき、第2中間周波信号を出力する受信部100、受信部100からの中間周波信号に基づき、復調処理を行う復調処理部200、受信機1の各部を制御するCPU300、並びにCPU300、受信部100、及び復調処理部200に対してそれぞれ電源電圧を供給するためのAVR(自動電圧調整器)401〜403を備える。
受信部100は、アンテナ2からの高周波信号に基づいて第2中間周波信号を出力する中間周波出力部101、第2中間周波信号に基づいてRSSI値(受信信号強度)を出力するRSSI変換部102、及び該RSSI値に基づいてスケルチの開閉を制御するスケルチ回路103、及びスケルチ回路103においてRSSI値と比較される閾値(以下、「スケルチレベル」という。)を設定する閾値設定回路104を備える。復調処理部200は、受信部100からの第2中間周波信号に基づき、CPU300に対し、衛星ロックがなされた旨を示す信号Sat Lockや復調処理により得られた復調データを供給する。
図3(a)、図4(a)及び図5(a)はこの受信機9の動作を示すタイミングチャートである。図中の701は信号検出動作により消費される電力、702は復調処理部200における希望波有無の確認動作により消費される電力、703は希望波を受信する受信動作により消費される電力である。信号検出動作は、RSSI値がスケルチレベルの設定値以上かどうかを検出する動作である。信号検出動作に際しては、受信部100に対して電力を供給するが、復調処理部200には電力を供給しない。希望波有無の確認動作や受信動作に際しては、復調処理部200に対しても電力を供給する。したがって、電力701よりも電力702の方が大きい。T1は衛星の通過期間、T2は受信機1が受信動作を行っている期間、t1〜t11は所定の間隔で定期的に信号検出動作が行われる時点である。
なお、信号検出動作で使用されるスケルチレベルとしては、その値を固定する閾値レベル固定方式の場合、生産過程の調整時に、信号無入力時のRSSI値よりも少し大きな値が、閾値設定回路104により固定値として設定される。また、閾値レベル半固定方式の場合には、受信動作時に、手動操作により、閾値設定回路104を介して、外来ノイズなどによるキャリアの誤検出が生じない最適な値に設定される。
図3(a)、図4(a)及び図5(a)に示すように、受信機9においては、各時点t1、t2・・・において定期的に信号検出動作(701)が行われる。この間に、目的の信号又は外来ノイズが入力されたことに起因して、信号検出動作によりRSSI値がスケルチレベル以上であると判定された場合には、スケルチが開かれ、CPU300によりAVR403がオン状態とされ、復調処理部200により希望波有無の確認動作(702)が行われる。この結果、希望波が存在することが確認された場合には受信動作(703)が開始され、存在しないことが確認された場合にはCPU300によりAVR403がオフ状態とされ、希望波有無の確認動作は終了する。
なお、特許文献1には、スケルチの開閉が誤って行われるのを防止する技術が開示されている。この技術においては、検波信号を濾波して複数の帯域のノイズ成分を抽出し、各ノイズ成分の整流電圧と、所定の閾値との比較結果に基づいてスケルチの開閉を制御するようにしている。
特開2004−56183号公報
しかしながら、受信機の動作環境に応じ、外来ノイズの入力レベルは大小様々である。したがって、上述図7の従来技術によれば、受信機が外来ノイズの多い動作環境に設置された場合、外来ノイズの入力レベルの変動により、スケルチの誤開放が頻発する。また、周囲の温度が変化し、受信機内部の低雑音増幅部の利得やRSSI変換利得などの温度特性によりRSSIレベルのノイズフロアが高くなると、スケルチが誤開放する。スケルチ回路の誤開放は、希望波有無の確認動作(702)が行われるが、受信動作(703)には移行しないことを意味する。信号検出動作(701)においては消費電力は低いが、受信動作(703)及び希望波有無の確認動作(702)においては消費電力が大きいので、希望波有無の確認動作(702)の頻度が多いと、無駄な電力の消費量が増大することになる。電池で駆動する受信機の場合には、電池の寿命が短くなる。
一方、RSSI変換利得の温度特性により、受信機の信号入力レベルに対するRSSIレベルの変換利得が小さくなった場合には、所定の入力レベルの希望波を受信している場合でも、スケルチが開かなくなる。つまり、受信動作(703)に移行する最小受信入力レベルが高くなる。
本発明の目的は、このような従来技術の問題点に鑑み、不要な希望波有無の確認動作を極力排除することにある。
この目的を達成するため、第1の発明に係る受信装置は、受信信号強度と所定の閾値とを比較する比較手段と、受信信号に基づいて希望波の有無を判定する判定手段とを備え、定期的に前記比較手段による比較を行い、これにより受信信号強度が前記閾値以上であるとの比較結果を得たときに前記判定手段による判定を行い、これにより希望波が存在するとの判定結果を得たときに希望波の受信動作を開始する受信装置において、前記判定手段による判定により希望波が存在しないとの判定結果を得たとき、前記閾値がその時点での受信信号強度よりも所定量だけ大きくなるように前記閾値又は受信利得を変更することを特徴とする。
第2の発明に係る受信装置は、第1発明において、前記閾値又は受信利得の変更後、前記判定手段による希望波が存在しないとの判定結果が連続して所定の回数得られたとき、前記閾値又は受信利得を元の値に戻すことを特徴とする。
第3の発明に係る受信装置は、第1又は第2発明において、前記閾値は、スケルチの開閉を制御するために受信信号強度と比較されるスケルチレベルであることを特徴とする。
第4の発明に係る受信装置は、第1〜第3のいずれかの発明において、前記判定手段による判定に際し、スケルチが開放されることを特徴とする。
第5の発明に係る受信方法は、受信信号強度と所定の閾値とを比較する比較手段と、受信信号に基づいて希望波の有無を判定する判定手段とを備えた受信装置において、定期的に前記比較手段による比較を行い、これにより受信信号強度が前記閾値以上であるとの比較結果を得たときに前記判定手段による判定を行い、これにより希望波が存在するとの判定結果を得たときに希望波の受信動作を開始する受信方法であって、前記判定手段による判定により希望波が存在しないとの判定結果を得たとき、前記閾値がその時点での受信信号強度よりも所定量だけ大きくなるように前記閾値又は受信利得を変更することを特徴とする。
本発明によれば、不要な希望波有無の確認動作を極力排除することができる。
図1は本発明の一実施形態に係る受信機の構成を示すブロック図である。同図に示すように、この受信機1は、アンテナ2からの受信信号に基づき、第2中間周波信号を出力する受信部100、受信部100からの第2中間周波信号に基づき、復調処理を行う復調処理部200、受信機1の各部を制御するCPU300、並びにCPU300、受信部100、及び復調処理部200に対してそれぞれ電源電圧を供給するためのAVR(自動電圧調整器)401〜403を備える。
受信部100は、アンテナ2からの高周波信号に基づいて第2中間周波信号を出力する中間周波出力部101、第2中間周波信号に基づいてRSSI値(受信信号強度)を出力するRSSI変換部102、及び該RSSI値に基づいてスケルチの開閉を制御するスケルチ回路103を備える。中間周波出力部101は、アンテナ2から入力された高周波信号を増幅する低雑音増幅部、低雑音増幅部の出力から必要な帯域を抽出する帯域制限部、及び帯域制限部の出力信号に対して周波数変換を2回行い、第2中間周波信号を出力する周波数変換部を備える。
復調処理部200は受信部100からの第2中間周波信号に基づき、CPU300に対し、衛星ロックがなされた旨を示す信号Sat Lockや復調処理により得られた復調データを供給する。CPU300はスケルチ回路103におけるスケルチレベルを設定するためのDA変換器301を備える。CPU300は、制御信号AVR2 cont及びAVR3 contにより、それぞれAVR402及び403のオン・オフを制御する。
図2は受信機1における希望波の受信動作が終了するまでの動作を示すフローチャートである。この処理は起動時又は希望波の受信動作の終了後に開始される。処理を開始すると、受信機1はまず、ステップ21において、スケルチ回路103におけるスケルチレベルをデフォルト値に設定する。デフォルト値としては、RSSI値よりも必ず小さくなるような値が用いられる。次に、ステップ22においてカウンタCを0に設定する。カウンタCは、信号検出動作が、その直後の希望波有無の確認動作を伴うことなく、連続して行われた回数をカウントするためのものである。
次に、ステップ23において、信号検出動作を行うべきタイミングの到来を待機する。このタイミングは、所定の間隔で定期的に到来する。該タイミングが到来したと判定した場合には、ステップ24へ進み、信号検出動作を行う。すなわち、スケルチ回路103により、RSSI変換部102からのRSSI値がスケルチレベル以上であるかどうかを判定する。RSSI値がスケルチレベル以上ではないと判定した場合には、ステップ25において、カウンタCが所定の値Nに等しいか否かを判定する。等しくはないと判定した場合にはステップ26においてカウンタCをインクリメントし、ステップ23へ戻る。等しいと判定した場合にはステップ27においてスケルチレベルをデフォルト値に設定し、ステップ23へ戻る。
ステップ24における信号検出動作によりRSSI値がスケルチレベル以上であると判定されたた場合にはステップ28へ進んでスケルチを開放し、ステップ29においてカウンタCを0にリセットする。さらに、AVR403をオン状態とし、ステップ30において、復調処理部200により、希望波の有無を確認する。この結果、希望波が存在しないことを確認した場合には、ステップ31へ進み、スケルチを閉じ、AVR403をオフ状態として、希望波有無の確認動作を停止させる。次にステップ32において、スケルチレベルを、今回の信号検出動作におけるRSSI値よりも所定値だけ大きい値に設定する。すなわち、RSSI値に基づき、スケルチレベルを最適化する。その後、ステップ23へ戻る。
ステップ30において希望波が存在することを確認した場合にはステップ33へ進み、受信動作を開始する。この後、ステップ34において、希望波が無くなったかどうかを監視する。希望波が無くなった場合には、ステップ35において、受信動作を停止する。すなわちAVR403をオフ状態とし、復調処理部200における復調動作を停止させる。この後、図2の処理を終了し、再度、最初から繰り返す。このように、本実施形態においては、信号検出動作(ステップ24)で使用するスケルチレベルを、使用状況により、RSSI値及び真の希望波の有無に基づいて、ダイナミックに設定・変更するようにしている(ステップ27、32)。
図3は受信機1の動作の一例を、図7の従来の受信機9の場合と比較して示すタイミングチャートである。同図(a)が従来の受信機、同図(b)が受信機1のタイミングチャートである。各チャートは、各受信機の動作を、受信機の見通し範囲を通過する衛星からの同一の希望波を受信する場合について示している。図中の701は信号検出動作(ステップ24)により消費される電力、702は希望波有の無確認動作(ステップ30)により消費される電力、703は受信動作により消費される電力である。各電力701〜703の振幅(高さ)はそれぞれの電力値を表している。T1は衛星の通過期間、T2は受信機1が受信動作を行っている受信期間(ステップ33〜35)、t1〜t4は定期的に信号検出動作(ステップ24)が行われる時点である。
同図(b)の例において、図2の処理の開始後、1回目の信号検出動作(ステップ24)の時点t1では、スケルチレベルが、希望波の信号入力が無い状態でも必ずスケルチが開放するようなデフォルト値L1に設定されているので(ステップ21)、スケルチが開放され(ステップ28)、希望波有無の確認動作が行われる(ステップ30)。これにより、電力701及び702が消費される。希望波有無の確認の結果、希望波の存在が確認されないので、スケルチが閉塞され(ステップ31)、スケルチレベルが、今回のRSSIレベルより少し大きい値L2に設定される(ステップ32)。
次の、信号検出動作(ステップ24)の時点t2では、スケルチレベルが値L2に設定されおり、かつRSSIレベルもほぼ変化していないので、希望波有無の確認動作は行われず、次の信号検出動作の時点t3の到来を待つ。時点t3においても同様に、希望波有無の確認動作は行われない。その後、衛星通過期間T1に入ると、衛星からの受信信号に基づいてRSSI値が上昇し始める。そして、次の信号検出動作時点t4においてはスケルチレベルの値L2よりもRSSI値の方が高くなっているので、スケルチが開放され(ステップ28)、希望波有無の確認動作が行われる(ステップ30)。この結果、希望波の存在が確認されるので、受信動作が開始される(ステップ33)。この後、希望波が存在しなくなったことが検出されると(ステップ34)、受信動作が停止され(ステップ35)、スケルチレベルがデフォルト値L1に設定される(ステップ21)。
同図(a)の従来の受信機9の場合には、スケルチレベルがすべての期間において一定のレベルであるため、各信号検出動作時点t1〜t4のすべてにおいて希望波有無の確認動作が行われる。これに対し、本実施形態では、時点t1において希望波が存在しないと確認された場合にはスケルチレベルをRSSIレベルより少し大きい値L2まで上げるようにしているので、希望波有無の確認動作が不要である各信号検出動作時点t2及びt3においては、希望波有無の確認動作が省略される。したがって、従来の受信機では信号検出動作時点t2及びt3においても消費される希望波有無の確認動作のための電力を、本実施形態においては節約することができる。
図4は受信機1の動作の別の例を、従来の受信機9の場合と比較して示すタイミングチャートである。同図(a)が従来の受信機、同図(b)が受信機1のタイミングチャートである。各チャートにおいては、希望波が存在せず、スケルチレベルよりもRSSI値に含まれるノイズフロアのレベルの方が大きい場合における各受信機の動作を示している。ただし、この例において、図2のステップ25においてカウンタCと比較されるNの値は2であるものとする。
図4(b)の例において、図2の処理の開始後、1回目の信号検出動作(ステップ24)の時点t1では、スケルチレベルが、希望波の信号入力が無い状態でも必ずスケルチが開放するようなデフォルト値L1に設定されているので(ステップ21)、スケルチが開放され(ステップ28)、希望波の有無の確認動作が行われる(ステップ30)。これにより、電力701及び702が消費される。希望波有無の確認の結果、希望波の存在が確認されないので、スケルチが閉塞され(ステップ31)、スケルチレベルが、今回のRSSIレベルより少し大きい値L2に設定される(ステップ32)。
次の、信号検出動作(ステップ24)の時点t2では、スケルチレベルが値L2に設定されおり、かつRSSI値もほぼ変化していないので、希望波有無の確認動作は行われずに、カウンタCがインクリメントされる(ステップ26)。その次の信号検出動作の時点t3においても同様に、希望波有無の確認動作は行われず、カウンタCがインクリメントされる。さらに、その次の信号検出動作の時点t4においては、カウンタC=Nとなるので、スケルチレベルをデフォルト値L1に戻す(ステップ27)。この後においてもRSSI値に変化が無いので、時点t5〜t8における処理は、時点t1〜t4における処理と同じである。時点t9以後においても、RSSI値が上昇しない限り、同じ処理を繰り返すことになる。
同図(a)の従来の受信機の場合には、スケルチレベルがすべての期間において一定のレベルであるため、すべての信号検出動作時点t1、t2、・・・、t11において希望波有無の確認動作が行われる。これに対し、本実施形態においては、信号検出動作時点t1において希望波が存在しないと確認された場合には、スケルチレベルを、RSSI値より少し大きい値L2まで上げるようにしたため、希望波有無の確認動作が不要であるその次の各信号検出動作時点t2、t3及びt4においては、希望波有無の確認動作が省略される。したがって、従来の受信機では信号検出動作時点t2、t3及びt4において消費される希望波有無の確認動作のための電力を、本実施形態においては節約することができる。信号検出動作時点t6、t7及びt8等においても同様に希望波有無の確認動作のための電力を節約することができる。
また、希望波有無の確認動作の省略が3回連続した時点t4やt8においては、スケルチレベルをデフォルト値L1に戻し、希望波有無の確認動作が行われるようにしているので、RSSI変換利得の温度特性に起因して受信機の信号入力レベルに対するRSSIレベルの変換利得が小さくなり、所定の入力レベルの希望波が入力されているときでも、スケルチが開かずに希望波が受信できなくなるといった不具合が発生するのを防止することができる。
図5は受信機1の動作のさらに別の例を、従来の受信機の場合と比較して示すタイミングチャートである。同図(a)が従来の受信機、同図(b)が受信機1のタイミングチャートである。各チャートは、希望波が存在せず、ノイズフロアのレベルがスケルチレベルよりも小さい状態から大き状態へ遷移する場合の各受信機の動作を示している。ただし、この例において、図2のステップ25においてカウンタCと比較されるNの値は2であるものとする。
図5(b)の例において、図2の処理の開始後、1回目の信号検出動作(ステップ24)の時点t1では、スケルチレベルが、デフォルト値L1に設定されはいるが、デフォルト値L1よりもRSSI値の方が大きいので(ステップ21)、希望波の有無の確認動作が行われることなく、カウンタCがカウントアップされる(ステップ30)。次の、信号検出動作(ステップ24)の時点t2においても同様に、希望波の有無の確認動作が行われることなく、カウンタCがカウントアップされる(ステップ30)。次の、信号検出動作(ステップ24)の時点t3では、RSSI値がスケルチレベルの値L1以上となっているので、スケルチが開放され(ステップ28)、希望波の有無の確認動作が行われる(ステップ30)。希望波有無の確認の結果、希望波の存在が確認されないので、スケルチが閉塞され(ステップ31)、スケルチレベルが、今回のRSSIレベルより少し大きい値L2に設定される(ステップ32)。
次の信号検出動作の時点t4では、スケルチレベルの値がL2であり、RSSIレベルに変化がないので、希望波有無の確認動作は行われず、カウンタCがインクリメントされる(ステップ26)。次の信号検出動作の時点t5においても同様に、希望波有無の確認動作は行われず、カウンタCがインクリメントされる。さらにその次の信号検出動作の時点t6においては、カウンタC=Nとなるので、スケルチレベルをデフォルト値L1に戻す(ステップ27)。これにより、RSSI値はスケルチレベル以上となる。したがって次の信号検出動作時点t7においては、スケルチが開放され(ステップ28)、カウンタCが0にクリアされ(ステップ29)、希望波有無の確認動作が行われる(ステップ30)。希望波有無の確認の結果、希望波の存在が確認されないので、スケルチが閉塞され(ステップ31)、スケルチレベルが、今回のRSSI値よりも少し大きい値L2に設定される(ステップ32)。次の信号検出動作の時点t8及びt9においては、RSSI値はスケルチレベルの値L2以上であるので、希望波有無の確認動作は行われず、カウンタCがインクリメントされる。次の信号検出動作時点t10においてはカウンタC=Nとなっているので、スケルチレベルはデフォルト値L1に戻される(ステップ27)。その後、RSSI値は低下し、次の信号検出動作の時点t11においては、RSSIレベルは、スケルチレベルの値L1りも小さくなっているので、希望波有無の確認動作は行われない。
図5(a)の従来の受信機の場合には、スケルチレベルがすべての期間において一定のレベルであるため、RSSI値がスケルチレベル以上である信号検出動作時点t3〜t10のすべてにおいて、希望波有無の確認動作が行われる。これに対し、本実施形態においては、信号検出動作時点t3において希望波が存在しないと確認された場合には、スケルチレベルを、RSSIレベルより少し大きい値L2まで上げるようにしたため、希望波有無の確認動作が不要である各信号検出動作時点t4〜t6、t8〜t10においては、希望波有無の確認動作が省略される。したがってその分、希望波有無の確認動作のための電力を節約することができる。
また、希望波が存在しないと確認された後、希望波有無の確認動作が連続して3回なされなかった時点t6においてはスケルチレベルをデフォルト値L1に下げるようにしたため、その後にノイズフロアが低下したことによって希望波の検出が不能となる事態を防止することができる。
以上説明したように、本実施形態によれば、希望波有無の確認動作により希望波が存在しないとの判定結果を得たときには、スケルチレベルがその時点でのRSSI値よりも所定量だけ大きくなるようにスケルチレベルの設定値を変更し、さらにはその後、希望波が存在しないとの判定結果が連続して所定の回数得られたときにはスケルチレベルの設定値を元の値に戻すようにしたため、手動操作によらずにスケルチレベルを最適な値に設定することができる。すなわち、妨害波の入力や受信機各部の温度特性に起因して行われる無駄な希望波有無の確認動作や受信動作への移行を、手動操作によることなく、減少させることができる。つまり、受信機の周囲の温度を測定することなく、受信機の温度特性を補正することができる。また、周囲温度の変化による受信機のスケルチ開閉への影響を無くすることができる。また、消費電力が大きい希望波有無の確認動作を行う回数が減少するので、電池により動作する場合における電池の消耗を減少させることができる。したがって、電池交換を行うことなく電池で動作させる場合の受信機の総動作可能時間を長時間化することができる。
図6は本発明の別の実施形態に係る受信機の構成を示すブロック図である。同図において、図1中の符号と同一の符号は図1の場合と同様の要素を示す。本実施形態においては図1の実施形態におけるスケルチ回路103を廃止し、その機能をCPU300により行うようにしている。図中の302は、RSSI変換部102が出力するアナログのRSSI値をデジタル値に変換する低速ADコンバータである。CPU300は、ADコンバータ302により得られたRSSI値に基づき、スケルチレベルとの比較、スケルチレベルの設定・変更、スケルチの制御等を所定のプログラムに従って行う。他の点については図1の実施形態の場合と同様である。
なお、本発明は上述実施形態に限定されることなく、適宜変形して実施することができる。たとえば、上述においては、希望波有無の確認動作の結果、希望波の存在が確認されなかった場合には、スケルチレベルの値をRSSI値より少し上のレベルとなるように設定変更するようにしているが(ステップ32)、この代わりに、同様の場合には、スケルチレベルの値がRSSI値より少し上のレベルとなるように、受信利得を変更するようにしてもよい。
本発明の一実施形態に係る受信機の構成を示すブロック図である。 図1の受信機における動作を示すフローチャートである。 図1の受信機の動作の一例を示すタイミングチャートである。 図1の受信機の動作の別の例を示すタイミングチャートである。 図1の受信機の動作のさらに別の例を示すタイミングチャートである。 本発明の別の実施形態に係る受信機の構成を示すブロック図である。 従来の受信機の構成を示すブロック図である。
符号の説明
1:受信機、2:アンテナ、9:受信機、100:受信部、101:中間周波出力部、102:RSSI変換部、103:スケルチ回路、200:復調処理部、300:CPU、301:DAコンバータ、401〜403:AVR、302:ADコンバータ。

Claims (5)

  1. 受信信号強度と所定の閾値とを比較する比較手段と、
    受信信号に基づいて希望波の有無を判定する判定手段とを備え、
    定期的に前記比較手段による比較を行い、これにより受信信号強度が前記閾値以上であるとの比較結果を得たときに前記判定手段による判定を行い、これにより希望波が存在するとの判定結果を得たときに希望波の受信動作を開始する受信装置において、
    前記判定手段による判定により希望波が存在しないとの判定結果を得たとき、前記閾値がその時点での受信信号強度よりも所定量だけ大きくなるように前記閾値又は受信利得を変更することを特徴とする受信装置。
  2. 前記閾値又は受信利得の変更後、前記判定手段による希望波が存在しないとの判定結果が連続して所定の回数得られたとき、前記閾値又は受信利得を元の値に戻すことを特徴とする請求項1に記載の受信装置。
  3. 前記閾値は、スケルチの開閉を制御するために受信信号強度と比較されるスケルチレベルであることを特徴とする請求項1又は2に記載の受信装置。
  4. 前記判定手段による判定に際し、スケルチが開放されることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の受信装置。
  5. 受信信号強度と所定の閾値とを比較する比較手段と、
    受信信号に基づいて希望波の有無を判定する判定手段とを備えた受信装置において、
    定期的に前記比較手段による比較を行い、これにより受信信号強度が前記閾値以上であるとの比較結果を得たときに前記判定手段による判定を行い、これにより希望波が存在するとの判定結果を得たときに希望波の受信動作を開始する受信方法であって、
    前記判定手段による判定により希望波が存在しないとの判定結果を得たとき、前記閾値がその時点での受信信号強度よりも所定量だけ大きくなるように前記閾値又は受信利得を変更することを特徴とする受信方法。
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