JP2010087364A - 露光装置、光源装置、漏出検出方法及びデバイスの製造方法 - Google Patents

露光装置、光源装置、漏出検出方法及びデバイスの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】流体流路内から漏出した冷却用流体を好適に検出できる露光装置、光源装置、漏出検出方法及びデバイスの製造方法を提供する。
【解決手段】露光装置11は、内部が真空雰囲気に設定される第1チャンバ12と、光源装置13から出力される露光光ELが照明されるレチクルRを保持するレチクルステージ15と、レチクルRで反射した露光光ELが照射されるウエハWを保持するウエハステージ17とを備えている。また、露光装置11は、冷却用水を用いて、各ステージ15,17の静電チャック27,31を冷却する冷却装置35を備え、該冷却装置35は、冷却用水に検出用水を混入させ、該混入水を用いて静電チャック27,31を冷却させる。さらに、露光装置11には、検出用水を構成する原子を検出可能な検出装置45が設けられている。
【選択図】図1

Description

本発明は、熱エネルギーを蓄熱する部材を冷却する機能を有する露光装置、光を出力する光源を冷却する機能を有する光源装置、冷却溶媒などの冷却用流体の漏出を検出するための漏出検出方法及び露光装置を用いたデバイスの製造方法に関するものである。
一般に、EUV(Extreme Ultraviolet )光やEB(Electron Beam )などを露光光として用いる露光装置は、内部が真空雰囲気に設定されるチャンバ内に配置されている。こうした露光装置は、光源から出力された露光光をレチクルに導くための照明光学系と、レチクルに形成された所定のパターンの像を所定倍率に縮小させた状態でウエハに投影するための投影光学系とを備えている。また、EUV光を露光光として用いる露光装置に備えられる各光学系は、複数の反射ミラーからそれぞれ構成されている。
ところで、一例としてEUV光が露光光として用いられる場合、反射ミラーは、露光光が非常に短波長であるため、その反射面に入射する露光光の全てを反射することはできない。すなわち、反射ミラー内には、入射する露光光の一部(即ち、30%程度の露光光)が吸収され、該吸収に基づき発生した熱エネルギーが蓄熱される。こうして蓄熱された熱エネルギーが多くなると、反射ミラーが熱変形し、該反射ミラーの光学特性が変わってしまうおそれがある。そこで、近年では、反射ミラーを冷却するための冷却装置を備える露光装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
すなわち、上記冷却装置は、反射ミラーの反射面の反対側に配置され、且つ反射ミラーを輻射冷却するための輻射部材と、該輻射部材を冷却する冷却部とを備えている。この冷却部内には、冷却用流体としての冷却溶媒を流通させる流体流路としての冷媒流路が形成されており、該冷媒流路は、チャンバ外に配置された冷媒供給装置に冷媒用配管などを介して連結されている。そのため、反射ミラーは、冷却部によって常に冷却される輻射部材の輻射冷却に基づき冷却されていた。
特開2004−336026号公報
ところが、冷却溶媒を用いた反射ミラーの冷却方法では、例えば、冷却部と冷媒用配管とを連結する連結部位などから露光装置内に冷却溶媒が漏出する可能性がある。このように漏出した冷却溶媒(以下、「漏出冷媒」という。)が露光光の光路に進入すると、漏出冷媒が露光光によって光化学反応を起こし、反射ミラーの反射面を酸化させたり、反射ミラーの反射面上に炭素膜を形成したりするおそれがある。そのため、冷却溶媒の漏出に気付かずに露光装置を利用し続けた場合、反射ミラーの寿命が短くなり、結果として、露光装置のメンテナンスを行う間隔が短くなる問題があった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、流体流路内から漏出した冷却用流体を好適に検出できる露光装置、光源装置、漏出検出方法及びデバイスの製造方法を提供することにある。
上記の課題を解決するため、本発明は、実施形態に示す図1〜図5に対応付けした以下の構成を採用している。
本発明の第1の手段である露光装置は、内部が所定雰囲気に設定される装置本体(12)と、該装置本体(12)内に配置され、且つ光源(20)から出力される光(EL)で第1面(27a)を照明可能な照明光学系(14)と、前記装置本体(12)内に配置され、且つ所定のパターンの像を前記第1面(27a)とは異なる第2面(31a)上に投影可能な投影光学系(16)と、冷却用流体及び該冷却用流体とは異なる検出用流体が流通する流体流路(40,42)を有し、且つ熱エネルギーを蓄熱する蓄熱部(26,27,30,31)を冷却する冷却部(28A,31)と、前記装置本体(12)内に存在する前記検出用流体を検出可能な検出装置(45)とを備えたことを要旨とする。
本発明の第2の手段である光源装置は、内部が所定雰囲気に設定される装置本体(18)と、該装置本体(18)内に配置され、且つ所定のパターンを基板(W)上に形成するための光(EL)を露光装置(11)内に出力する光源部(19)と、冷却用流体及び該冷却用流体とは異なる検出用流体が流通する流体流路(38)を有し、且つ前記光源部(19)を冷却する冷却部(36)と、前記装置本体(18)内に存在する前記検出用流体を検出可能な検出装置(45)とを備えたことを要旨とする。
本発明の第3の手段である露光装置は、上述の第2の手段の光源装置から出力された光を用い、所定のパターンの像を基板(W)上に投影することを要旨とする。
本発明の第4の手段である漏出検出方法は、基板(W)上に所定のパターンの像を投影するための露光装置(11)内には、露光時に発生する熱エネルギーを蓄熱する蓄熱部(26,27,30,31)を冷却するための冷却部(28A,31)が設けられており、該冷却部(28A,31)の流体流路(40,42)内には、冷却用流体及び該冷却用流体とは異なる検出用流体を供給し、該検出用流体が前記露光装置(11)内で検出される場合に、前記冷却用流体が前記流体流路(40,42)外に漏出したと判定することを要旨とする。
本発明の第5の手段である漏出検出方法は、基板(W)上に所定のパターンの像を投影するための露光装置(11)内に光(EL)を出力する光源部(19)を有する光源装置(13)には、前記光源部(19)を冷却するための冷却部(36)が設けられており、該冷却部(36)の流体流路(38)内には、冷却用流体及び該冷却用流体とは異なる検出用流体を供給し、該検出用流体が前記光源装置(13)内で検出される場合に、前記冷却用流体が前記流体流路(38)外に漏出したと判定することを要旨とする。
本発明の第6の手段であるデバイスの製造方法は、リソグラフィ工程を含むデバイスの製造方法において、前記リソグラフィ工程は、上述の第1の手段の露光装置、又は上述の第3の手段の露光装置を用いることを要旨とする。
なお、本発明をわかりやすく説明するために実施形態を示す図面の符号に対応づけて説明したが、本発明が実施形態に限定されるものではないことは言うまでもない。
本発明によれば、流体流路内から漏出した冷却用流体を好適に検出できる。
(第1の実施形態)
以下に、本発明を具体化した第1の実施形態について図1〜図3に基づき説明する。
図1に示すように、本実施形態の露光装置11は、波長が100nm程度以下の軟X線領域である極端紫外光、即ちEUV(Extreme Ultraviolet )光を露光光ELとして用いるEUV露光装置であって、内部が大気よりも低圧の真空雰囲気に設定される装置本体としての第1チャンバ12(図1では二点鎖線で示す。)を備えている。この第1チャンバ12内には、所定のパターンが形成された反射型のレチクルRと、表面にレジストなどの感光性材料が塗布されたウエハWとが設置される。なお、第1チャンバ12には、その内部に外部からレチクルRを収容させるための図示しないレチクル収容部、及び、その内部に外部からウエハWを収容させるための図示しないウエハ収容部が設けられている。
また、第1チャンバ12の−Y方向側(図1では左側)には、波長が「5〜20nm(例えば13.5nm)」となるEUV光を露光光ELとして第1チャンバ12内に射出可能な光源装置13が設けられている。そして、光源装置13から射出された露光光ELは、第1チャンバ12内に配置される照明光学系14を介してレチクルステージ15にて保持されるレチクルRを照明し、該レチクルRで反射した露光光ELは、第1チャンバ12内に配置される投影光学系16を介してウエハステージ17に保持されるウエハWを照射するようになっている。
光源装置13は、図2に示すように、第1チャンバ12に隣接するように配置される第2チャンバ18を備え、該第2チャンバ18内は、第1チャンバ12の内部と同様に、内部が真空雰囲気に設定されている。こうした第1チャンバ12内には、露光光ELを出力する光源部19が設けられている。この光源部19は、プラズマPLを発生させるプラズマ発生部20と、プラズマPLから放射される露光光ELを集光させるための筒状の集光ミラー21とを備えている。プラズマ発生部20は、EUV光発生物質(ターゲット)として高密度のキセノンガス(Xe)を高速で噴出するノズル22と、例えば半導体レーザ励起を利用したYAGレーザやエキシマレーザなどの高出力レーザ23とを備えている。そして、高出力レーザ23から射出されたレーザ光LRがノズル22から高速で噴出される高密度のキセノンガスを照射することによりプラズマPLが発生し、該プラズマPLからは、EUV光が露光光ELとして放射される。こうした露光光ELは、集光ミラー21の入射側(−Y方向側であって、図2では左側)の開口から集光ミラー21内に入射する。
集光ミラー21は、Y軸方向における各部位の断面形状が円環状をなすように形成されており、集光ミラー21の内周面には、露光光ELを反射可能な反射層が形成されている。そして、集光ミラー21で反射した露光光ELは、集光ミラー21の射出側の開口(+Y方向側であって、図2では右側)から第2チャンバ18内の照明光学系14に向けて射出される。なお、集光ミラー21の反射層は、モリブデン(Mo)とシリコン(Si)を交互に積層した多層膜から構成されている。
照明光学系14は、図1に示すように、第1チャンバ12の内部と同様に、内部が真空雰囲気に設定される筐体25(図1では一点鎖線で示す。)を備えている。この筐体25内には、光源装置13から筐体25内に入射された露光光ELを反射可能な複数枚の図示しない反射ミラーが設けられており、各反射ミラーによって順に反射された露光光ELは、後述する鏡筒29内に設置された折り返し用の反射ミラー26に入射し、該反射ミラー26で反射した露光光ELがレチクルステージ15に保持されるレチクルRに導かれる。なお、照明光学系14を構成する各反射ミラー(折り返し用の反射ミラー26も含む。)の反射面には、モリブデン(Mo)とシリコン(Si)を交互に積層した多層膜である反射層がそれぞれ形成されている。しかし、こうした反射層を形成しても各反射ミラーは、入射する露光光ELの一部を吸収し、該吸収に基づき発生する熱エネルギーを蓄熱してしまう。そのため、照明光学系14には、各反射ミラーを冷却するための図示しない冷却機構が設けられている。
レチクルステージ15は、投影光学系16の物体面側に配置されており、レチクルRを静電吸着する吸着面27aを有する静電チャック27と、レチクルRをY軸方向(図1における左右方向)に所定ストロークで移動させるレチクルステージ駆動部28と、静電チャック27を支持する支持ステージ28Aとを備えている。このレチクルステージ駆動部28は、レチクルRをX軸方向(図1において紙面と直交する方向)及びθz方向(Z軸周りの回転方向)にも移動可能に構成されている。そして、レチクルRにおいて上記パターンが形成されたパターン面Raで反射された露光光ELは、投影光学系16に導かれる。なお、レチクルRのパターン面Raに露光光ELが照明される場合、該パターン面Raの一部には、X軸方向に延びる照明領域が形成される。
投影光学系16は、第1チャンバ12の内部と同様に、内部が真空雰囲気に設定される鏡筒29を備えている。この鏡筒29内には、複数枚(一例としては6枚であって、図1では1枚のみ図示)の反射型のミラー30が収容されている。そして、物体面側であるレチクルR側から導かれた露光光ELは、各ミラー30に順に反射され、ウエハステージ17に保持されるウエハWに導かれる。なお、各ミラー30の反射面には、モリブデン(Mo)とシリコン(Si)を交互に積層した多層膜である反射層がそれぞれ形成されている。しかし、上述したように、こうした反射層を形成しても各ミラー30は、入射する露光光ELの一部を吸収し、該吸収に基づき発生する熱エネルギーを蓄熱してしまう。そのため、投影光学系16には、各ミラー30を冷却するための図示しない冷却機構が設けられている。
ウエハステージ17は、ウエハWを静電吸着する吸着面31aを有する静電チャック31と、ウエハWをY軸方向に所定ストロークで移動させるウエハステージ駆動部32とを備えている。このウエハステージ駆動部32は、ウエハWをX軸方向及びZ軸方向にも移動可能に構成されている。また、ウエハステージ17には、静電チャック31を保持する不図示のウエハホルダと、該ウエハホルダのZ軸方向における位置及びX軸周り、Y軸周りの傾斜角を調整する図示しないZレベリング機構とが組み込まれている。
なお、本実施形態の露光装置11にてウエハWにパターンの像を投影する場合、レチクルRは、レチクルステージ駆動部28の駆動によって、Y軸方向に所定ストローク毎に移動する。すると、レチクルRにおける照明領域は、該レチクルRのパターン面Raの−Y方向側から+Y方向側(図1では左側から右側)に沿って移動する。すなわち、レチクルRのパターンが−Y方向側から+Y方向側に順にスキャンされる。また、ウエハWは、ウエハステージ駆動部32の駆動によって、レチクルRのY軸方向に沿った移動に同期して移動する。その結果、ウエハWの一つのショット領域には、レチクルR及びウエハWの同期移動に伴って、レチクルR上のパターンを所定倍率に縮小したパターンが形成される。
次に、光源装置13、レチクルステージ15及びウエハステージ17を冷却するための冷却装置35について図1及び図2に基づき説明する。
図1及び図2に示すように、冷却装置35は、冷却用水を用いて、光源装置13の高出力レーザ23、レチクルステージ15の静電チャック27及びウエハステージ17の静電チャック31を個別に冷却する構成である。具体的には、冷却装置35には、高出力レーザ23に直接接触して該高出力レーザ23を冷却する第1冷却部36と、該第1冷却部36内に冷却用水を供給し且つ第1冷却部36側から冷却用水を回収するための第1冷却水供給管路37とが設けられている。また、第1冷却部36内には、冷却装置35から第1冷却水供給管路37を介して供給される冷却用水が流動する第1流体流路38が形成されている。
また、冷却装置35には、レチクルステージ15の支持ステージ28A内に冷却用水を供給し且つレチクルステージ15側から冷却用水を回収するための第2冷却水供給管路39が設けられている。また、支持ステージ28A内には、冷却装置35から第2冷却水供給管路39を介して供給される冷却用水が流動する第2流体流路40が形成されている。そして、第2流体流路40内を流動する冷却用水は、支持ステージ28A及び静電チャック27を介してレチクルRから熱エネルギーを吸熱する。すなわち、支持ステージ28Aが、第2冷却部として機能する。
また、冷却装置35には、ウエハステージ17の静電チャック31内に冷却用水を供給し且つウエハステージ17側から冷却用水を回収するための第3冷却水供給管路41が設けられている。また、静電チャック31内には、冷却装置35から第3冷却水供給管路41を介して供給される冷却用水が流動する第3流体流路42が形成されている。そして、第3流体流路42内を流動する冷却用水は、静電チャック31の吸着面31aを介してウエハWから熱エネルギーを吸熱する。すなわち、静電チャック31のうち吸着面31a近傍の部分が蓄熱部として機能し、第3流体流路42近傍の部分が第3冷却部として機能する。
本実施形態の冷却装置35は、冷却水供給管路37,39,41を介して光源装置13、レチクルステージ15及びウエハステージ17側に冷却用水を供給する際に、冷却用水とは異なる検出用水(本実施形態では、重水)を冷却用水に所定割合(例えば1%程度)だけ混入させ、該混合水を供給するようになっている。なお、重水とは、原子核の中性子数の異なる核種を有する同位体原子を備えた構成の水(「重水」ともいう。)のことである。
すなわち、冷却装置35は、水素原子、重水素原子(普通の水素より中性子を1個多く持つ原子)及び酸素原子が各1個で構成される検出用水(重水)を冷却用水に混入させた第1混合水を貯留する図示しない第1貯留タンクを備え、該第1貯留タンクからは、第1混入水が第1冷却水供給管路37内に供給される。また、冷却装置35は、2つの水素原子及び1つの第1の重酸素原子(普通の酸素より中性子を1個多く持つ原子)で構成される検出用水(重水)を冷却用水に混入させた第2混合水を貯留する図示しない第2貯留タンクを備え、該第2貯留タンクからは、第2混合水が第2冷却水供給管路39内に供給される。さらに、冷却装置35は、2つの水素原子及び1つの第2の重酸素原子(普通の酸素より中性子を2個多く持つ原子)で構成される検出用水(重水)を冷却用水に混入させた第3混合水を貯留する図示しない第3貯留タンクを備え、該第3貯留タンクからは、第3混合水が第3冷却水供給管路41内に供給される。なお、これら各種検出用水は、冷却用水と略同等の冷却作用をそれぞれ有している。
重水素原子、第1の重酸素原子及び第2の重酸素原子は、通常、各チャンバ12,18内に存在しない原子である。すなわち、上記重水素原子及び各重酸素原子のうち何れか一つの原子を含んだ構成の各検出用水は、該検出用水が第1チャンバ12内及び第2チャンバ18内に漏出しない限り、第1チャンバ12内及び第2チャンバ18内に存在しない。そのため、もし仮に第1チャンバ12内及び第2チャンバ18内で重水素原子、第1の重酸素原子及び第2の重酸素原子の存在が検出されたとすると、各冷却水供給管路37,39,41内から冷却用水がチャンバ12,18内に漏出した可能性が非常に高い。そこで、本実施形態の露光装置11には、重水素原子、第1の重酸素原子及び第2の重酸素原子を検出するための検出装置45が設けられている。
次に、検出装置45について説明する。
検出装置45は、チャンバ12,18内のガス分子をイオン化し、電場・磁場を用いて特定の質量電荷比(M/e)を持つイオンを検出することで分圧を検出する装置(例えば、質量分析計やガスクロマトグラフィ)である。こうした検出装置45には、図2に示すように、第2チャンバ18内の高出力レーザ23近傍に存在するガスに熱電子を放射して該ガス又は該ガスを構成する原子をイオン化させる図示しない第1フィラメント部と、イオン化された分子イオン又は原子イオンを増幅させる第1イオン増幅部46とが設けられている。そして、第1イオン増幅部46によって増幅された信号に基づき、検出装置45は、特定の原子(この場合、重水素原子)の原子量を計測するようになっている。
また、検出装置45には、図1に示すように、第1チャンバ12内のレチクルR近傍に存在するガスに熱電子を放射して該ガス又は該ガスを構成する原子をイオン化させる図示しない第2フィラメント部と、イオン化された分子イオン又は原子イオンを増幅させる第2イオン増幅部47とが設けられている。そして、第2イオン増幅部47によって増幅された信号に基づき、検出装置45は、特定の原子(この場合、第1の重酸素原子)の原子量を計測するようになっている。さらに、検出装置45には、第1チャンバ12内のウエハW近傍に存在するガスに熱電子を放射して該ガス又は該ガスを構成する原子をイオン化させる図示しない第3フィラメント部と、イオン化された分子イオン又は原子イオンを増幅させる第3イオン増幅部48とが設けられている。そして、第3イオン増幅部48によって増幅された信号に基づき、検出装置45は、特定の原子(この場合、第2の重酸素原子)の原子量を計測するようになっている。
次に、本実施形態の露光装置11の露光時の作用について、図3に基づき説明する。なお、露光の途中に第3冷却水供給管路41から冷却用水が漏出するものとする。
さて、露光が開始されると、レチクルR及びウエハWをY軸方向に沿って同期移動させるべく各駆動部28,32がそれぞれ駆動する。この際、レチクルRやウエハWには、露光光ELが照射されるため、該露光光ELの照射に基づき発生する熱エネルギーが蓄熱される。しかし、こうした熱エネルギーは、静電チャック27,31の吸着面27a,31aを介してレチクルステージ15側やウエハステージ17側に伝達される。そして、レチクルステージ15側やウエハステージ17側に供給される上記第2混合水及び第3混合水は、熱エネルギーを吸熱した後、冷却水供給管路39,41を介してレチクルステージ15外やウエハステージ17外に流出される。その結果、レチクルRやウエハWの温度上昇が良好に抑制される。
また、光源装置13側では、第1冷却部36の第1流体流路38内には、上記第1混合水が供給される。その結果、レーザ光LRを射出する高出力レーザ23の温度上昇は、第1冷却部36によって良好に抑制される。
こうした露光装置11の露光時において、レチクルステージ15やウエハステージ17は、Y軸方向に沿って同期移動する。そのため、図3に示すように、冷却水供給管路39,41とステージ15,17との連結部位には移動に伴う負荷が発生し、最悪の場合には、該連結部位から混合水が外部に漏出する可能性がある。すると、第1チャンバ12内に漏出した混合水は、気化した状態でレチクルRやウエハW近傍で漂うことになる。この状態で露光が継続されると、レチクルRやウエハW近傍の気体(水素や酸素など)が露光光ELを吸収したり、気体が光化学反応を起こしてレチクルR上やウエハW上に酸化膜などを形成したりする可能性がある。
ところが、本実施形態では、プラズマPLが発生する領域近傍、レチクルR近傍及びウエハWの近傍において、検出装置45を用いて特定の原子の検出が行われている。例えば、検出装置45によって第2の重酸素原子の存在が検出されると、ウエハWを冷却するための第3混合水が第1チャンバ12内に漏出していると判断され、該判断結果が報知される。すると、露光装置11による露光処理を一時中断させる。その後、作業者による上記連結部位の補修によって、ウエハステージ17側に供給される第3混合水の第1チャンバ12内への漏出が解消された場合には、露光装置11による露光処理が再開される。
また、第1チャンバ12内において第1の重酸素原子が検出された場合、レチクルRを冷却するための第2混合水が第1チャンバ12内に漏出していると判断され、露光装置11による露光処理が一時中断される。その後、レチクルステージ15側に供給される第2混合水の第1チャンバ12内への漏出が解消された場合には、露光装置11による露光処理が再開される。
さらに、第2チャンバ18内において重水素原子が検出された場合、高出力レーザ23を冷却するための第1混合水が第2チャンバ18内に漏出していると判断され、露光装置11による露光処理が一時中断される。その後、第1冷却部36側に供給される第1混合水の第2チャンバ18内への漏出が解消された場合には、露光装置11による露光処理が再開される。
したがって、本実施形態では、以下に示す効果を得ることができる。
(1)各流体流路38,40,42内には、熱エネルギーが多く蓄熱される高出力レーザ23、静電チャック27,31の吸着面27a,31aに蓄熱される熱エネルギーを吸熱するための冷却用水だけではなく、検出用水が流動している。そのため、流体流路38,40,42からチャンバ12,18内に冷却用水が漏出する場合には、検出用水も流体流路38,40,42からチャンバ12,18内に漏出することになる。この際、検出装置45によって検出用水を構成する同位体原子(重水素原子、各重酸素原子)が検出された場合には、流体流路38,40,42から冷却用水(即ち、混合水)が漏出したと判断できる。したがって、流体流路38,40,42内から冷却用水が漏出した場合には、該漏出した冷却用水を好適に検出できる。
(2)流体流路38,40,42内に冷却用水に混入した状態で供給される検出用水は、冷却用水と略同等の冷却作用を有している。そのため、冷却用水に検出用水を所定割合で混入させた混入水を流体流路38,40,42内に供給しても、高出力レーザ23、静電チャック27,31の吸着面27a,31aを好適に冷却させることができる。
(3)通常、水素原子や酸素原子の同位体原子である重水素原子や各重酸素原子は、チャンバ12,18内に存在しない。こうした同位体原子を含んだ構成の検出用水を冷却用水と共に流体流路38,40,42内に供給している。そのため、チャンバ12,18内で重水素原子や各重酸素原子を検出した場合には、流体流路38,40,42内からチャンバ12,18内に冷却用水が漏出したと判断できる。
(4)レチクルR近傍に第2イオン増幅部47を設けることにより、レチクルR近傍で冷却用水が第1チャンバ12内に漏出したか否かを速やかに検出できる。そのため、レチクルRに酸化膜が生成されることに起因したレチクルRの劣化を抑制できる。
(5)ウエハW近傍に第3イオン増幅部48を設けることにより、ウエハW近傍で冷却用水が第1チャンバ12内に漏出したか否かを速やかに検出できる。そのため、ウエハW近傍に漏出した冷却用水が気化し、該気体がウエハWを照射する露光光ELの一部を吸収してしまうことが抑制される。したがって、ウエハWにパターンを確実に形成させることができる。
(6)プラズマPLの発生位置近傍に第1イオン増幅部46を設けることにより、プラズマPLの発生位置近傍で冷却用水が第2チャンバ18内に漏出したか否かを速やかに検出できる。そのため、プラズマPLの発生位置近傍に漏出した冷却用水が気化し、該気体がプラズマPLにて発生する露光光ELの一部を吸収してしまうことが抑制される。したがって、露光光ELの光量不足に起因したウエハWへのパターンの形成不良を抑制できる。
(7)各流体流路38,40,42内には、互いに種類の異なる検出用水が供給される。そのため、検出装置45によって検出された同位体原子の種類によって、何れの流体流路38,40,42から混入水が漏出したかを特定できる。
なお、上記実施形態は以下のような別の実施形態に変更してもよい。
・実施形態において、冷却装置35は、冷却水を貯留する冷却水用タンクと、重水素原子を含んで構成される検出用水を貯留する第1検出用タンクと、第1の重酸素原子を含んで構成される第2検出用タンクと、第2の重酸素原子を含んで構成される第3検出用タンクとを備えた構成であってもよい。この場合、高出力レーザ23を冷却させる際には、冷却水用タンクから供給された冷却水に第1検出用タンクから供給された検出用水を混合させ、該第1混合水を第1冷却水供給管路37に供給させることが望ましい。同様に、静電チャック27(又は静電チャック31)に静電吸着されるレチクルR(又はウエハW)を冷却させる際には、冷却水用タンクから供給された冷却水に第2検出用タンク(又は第3検出用タンク)から供給された検出用水を混合させ、該第2混合水(又は第3混合水)を第2冷却水供給管路39(又は第3冷却水供給管路41)に供給させることが望ましい。
・実施形態において、第1冷却部36は、集光ミラー21を冷却させる構成であってもよい。
・実施形態において、冷却装置35は、露光光ELを光学素子、レチクルR及びウエハWが吸収することにより発生した熱エネルギーを蓄熱する蓄熱部を冷却するのではなく、冷却用水を用いて各駆動部28,32の駆動源(例えばモータ)を冷却させる構成であってもよい。この場合、各駆動部28,32の駆動源が、蓄熱部として機能する。
・実施形態において、冷却装置35は、照明光学系14を構成する各ミラーを冷却させる構成であってもよい。この場合、検出装置45は、筐体25内に存在する検出用水又は検出用水を構成する原子(特定の原子)を検出可能な構成にすることが望ましい。
・実施形態において、冷却装置35は、照明光学系14を構成する各ミラーを冷却させる構成であってもよい。この場合、検出装置45は、筐体25内に存在する検出用水又は検出用水を構成する原子(特定の原子)を検出可能な構成にすることが望ましい。
・実施形態において、冷却用流体は、水以外の他の液体(例えばハロゲン含有化合物)であってもよい。この場合、検出量流体としては、ハロゲン含有化合物を構成するハロゲンや炭素の同位体を含んで構成される液体(より望ましくは、ハロゲン含有化合物の同位体)を用いることが望ましい。
・実施形態において、冷却用流体は、オゾンなどの気体であってもよい。この場合、検出量流体としては、冷却用流体以外の他の気体であることが望ましい。また、検出量流体としては、冷却用流体を構成する原子の同位体原子を含んだ構成の気体であってもよい。
・実施形態において、検出用流体は、チャンバ12,18内に存在する原子(水素、酸素、窒素、炭素)以外の原子(例えばアルゴン)を含んだ構成の流体であることが望ましい。
・実施形態において、各混合水に混入される検出用水は、全て同一の重水であってもよい。このように構成しても、混合水がチャンバ12,18外に漏出したことを良好に検出できる。
・実施形態において、検出用流体は、該検出用流体が流体流路38,40,42からチャンバ12,18内に漏出していない場合であっても、検出可能な原子のみから構成される流体であってもよい。この場合、検出装置45によって、検出用流体を構成する原子の量が増加することが検出された場合には、冷却用水がチャンバ12,18内に漏出したと判断される。
・実施形態において、冷却装置35は、光源装置13の蓄熱部のみを冷却する構成であってもよい。また、冷却装置35は、レチクルRのみを冷却する構成であってもよい。また、冷却装置35は、ウエハWのみを冷却する構成であってもよい。
・実施形態において、露光装置11は、半導体素子などのマイクロデバイスだけでなく、光露光装置、EUV露光装置、X線露光装置、及び電子線露光装置などで使用されるレチクルまたはマスクを製造するために、マザーレチクルからガラス基板やシリコンウエハなどへ回路パターンを転写する露光装置であってもよい。また、露光装置11は、液晶表示素子(LCD)などを含むディスプレイの製造に用いられてデバイスパターンをガラスプレート上へ転写する露光装置、薄膜磁気ヘッド等の製造に用いられて、デバイスパターンをセラミックウエハ等へ転写する露光装置、及びCCD等の撮像素子の製造に用いられる露光装置などであってもよい。
・実施形態において、光源装置13は、例えば、g線(436nm)、i線(365nm)、KrFエキシマレーザ(248nm)、Fレーザ(157nm)、Krレーザ(146nm)、Arレーザ(126nm)、COレーザ等を供給可能な光源であってもよい。また、光源装置13は、DFB半導体レーザまたはファイバレーザから発振される赤外域、または可視域の単一波長レーザ光を、例えばエルビウム(またはエルビウムとイッテルビウムの双方)がドープされたファイバアンプで増幅し、非線形光学結晶を用いて紫外光に波長変換した高調波を供給可能な光源であってもよい。また、こうした光源装置13の場合、例えば、第1チャンバ12内は、特に、大気圧より減圧させる必要はなく、大気圧であってもよい。
・実施形態において、光源部19において供給されるEUV光発生物質(ターゲット)は、キセノンガスに限定されず他の物質であってもよく、例えば、気体状のスズ(Sn)であってもよいし、液体状又は固体状のスズであってもよく、スズを含む化合物などであってもよい。
また、こうした光源装置13を利用する場合、各チャンバ12,18内を、真空雰囲気ではなく、例えば窒素などの不活性ガスが充填された所定雰囲気に設定してもよい。
次に、本発明の実施形態の露光装置11によるデバイスの製造方法をリソグラフィ工程で使用したマイクロデバイスの製造方法の実施形態について説明する。図4は、マイクロデバイス(ICやLSI等の半導体チップ、液晶パネル、CCD、薄膜磁気ヘッド、マイクロマシン等)の製造例のフローチャートを示す図である。
まず、ステップS101(設計ステップ)において、マイクロデバイスの機能・性能設計(例えば、半導体デバイスの回路設計等)を行い、その機能を実現するためのパターン設計を行う。引き続き、ステップS102(マスク製作ステップ)において、設計した回路パターンを形成したマスク(レチクルRなど)を製作する。一方、ステップS103(基板製造ステップ)において、シリコン、ガラス、セラミックス等の材料を用いて基板(シリコン材料を用いた場合にはウエハWとなる。)を製造する。
次に、ステップS104(基板処理ステップ)において、ステップS101〜ステップS104で用意したマスクと基板を使用して、後述するように、リソグラフィ技術等によって基板上に実際の回路等を形成する。次いで、ステップS105(デバイス組立ステップ)において、ステップS104で処理された基板を用いてデバイス組立を行う。このステップS105には、ダイシング工程、ボンティング工程、及びパッケージング工程(チップ封入)等の工程が必要に応じて含まれる。最後に、ステップS106(検査ステップ)において、ステップS105で作製されたマイクロデバイスの動作確認テスト、耐久性テスト等の検査を行う。こうした工程を経た後にマイクロデバイスが完成し、これが出荷される。
図5は、半導体デバイスの場合におけるステップS104の詳細工程の一例を示す図である。
ステップS111(酸化ステップ)おいては、基板の表面を酸化させる。ステップS112(CVDステップ)においては、基板表面に絶縁膜を形成する。ステップS113(電極形成ステップ)においては、基板上に電極を蒸着によって形成する。ステップS114(イオン打込みステップ)においては、基板にイオンを打ち込む。以上のステップS111〜ステップS114のそれぞれは、基板処理の各段階の前処理工程を構成しており、各段階において必要な処理に応じて選択されて実行される。
基板プロセスの各段階において、上述の前処理工程が終了すると、以下のようにして後処理工程が実行される。この後処理工程では、まず、ステップS115(レジスト形成ステップ)において、基板に感光性材料を塗布する。引き続き、ステップS116(露光ステップ)において、上で説明したリソグラフィシステム(露光装置11)によってマスクの回路パターンを基板に転写する。次に、ステップS117(現像ステップ)において、ステップS116にて露光された基板を現像して、基板の表面に回路パターンからなるマスク層を形成する。さらに続いて、ステップS118(エッチングステップ)において、レジストが残存している部分以外の部分の露出部材をエッチングにより取り去る。そして、ステップS119(レジスト除去ステップ)において、エッチングが済んで不要となった感光性材料を取り除く。すなわち、ステップS118及びステップS119において、マスク層を介して基板の表面を加工する。これらの前処理工程と後処理工程とを繰り返し行うことによって、基板上に多重に回路パターンが形成される。
本実施形態における露光装置を示す概略構成図。 本実施形態における光源装置を示す概略構成図。 ウエハステージの一部を模式的に示す側断面図。 デバイスの製造例のフローチャート。 半導体デバイスの場合の基板処理に関する詳細なフローチャート。
符号の説明
11…露光装置、12…装置本体としての第1チャンバ、13…光源装置、14…照明光学系、16…投影光学系、18…装置本体としての第2チャンバ、19…光源部、20…光源としてのプラズマ発生部、26…蓄熱部、光学素子としての反射ミラー、27…蓄熱部としての静電チャック、27a…第1面としての吸着面、28A…冷却部としての支持ステージ、30…蓄熱部、光学素子としてのミラー、31…蓄熱部としての静電チャック、31a…第2面としての吸着面、36…第1冷却部、37,39,41…流体供給路としての冷却水供給管路、38,40,42…流体流路、45…検出装置、EL…露光光、PL…プラズマ、W…基板としてのウエハ。

Claims (25)

  1. 内部が所定雰囲気に設定される装置本体と、
    該装置本体内に配置され、且つ光源から出力される光で第1面を照明可能な照明光学系と、
    前記装置本体内に配置され、且つ所定のパターンの像を前記第1面とは異なる第2面上に投影可能な投影光学系と、
    冷却用流体及び該冷却用流体とは異なる検出用流体が流通する流体流路を有し、且つ熱エネルギーを蓄熱する蓄熱部を冷却する冷却部と、
    前記装置本体内に存在する前記検出用流体を検出可能な検出装置と
    を備えた露光装置。
  2. 前記流体流路内では、前記冷却用流体に前記検出用流体を混入させた状態で前記各流体が流動する請求項1に記載の露光装置。
  3. 前記検出用流体は、前記冷却用流体を構成する原子の同位体原子を含んで構成される流体である請求項1又は請求項2に記載の露光装置。
  4. 前記冷却用流体及び前記検出用流体は、前記流体流路内を流動可能な液体であり、該液体が前記流体流路内を流通することにより、前記冷却部は、前記蓄熱部を冷却させる請求項1〜請求項3のうち何れか一項に記載の露光装置。
  5. 前記装置本体内の所定雰囲気とは、大気よりも低圧の真空雰囲気である請求項1〜請求項4のうち何れか一項に記載の露光装置。
  6. 前記第1面は、前記照明光学系から射出される前記光に基づき発生する熱エネルギーを蓄熱する前記蓄熱部の少なくとも一部であり、前記冷却部は、前記第1面を冷却するように配置されており、
    前記検出装置は、前記第1面近傍に存在する前記検出用流体の検出を行う請求項1〜請求項5のうち何れか一項に記載の露光装置。
  7. 前記第2面は、前記投影光学系から射出される前記光に基づき発生する熱エネルギーを蓄熱する前記蓄熱部の少なくとも一部であり、前記冷却部は、前記第2面を冷却するように配置されており、
    前記検出装置は、前記第2面近傍に存在する前記検出用流体の検出を行う請求項1〜請求項6のうち何れか一項に記載の露光装置。
  8. 前記照明光学系は、少なくとも1つの光学素子を有し、該少なくとも1つの光学素子は、前記光が該光学素子に入射する際に発生する熱エネルギーを蓄熱する前記蓄熱部であり、前記冷却部は、前記少なくとも1つの光学素子を冷却するように配置されており、
    前記検出装置は、前記照明光学系近傍に存在する前記検出用流体の検出を行う請求項1〜請求項7のうち何れか一項に記載の露光装置。
  9. 前記投影光学系は、少なくとも1つの光学素子を有し、該少なくとも1つの光学素子は、前記光が該光学素子に入射する際に発生する熱エネルギーを蓄熱する前記蓄熱部であり、前記冷却部は、前記少なくとも1つの光学素子を冷却するように配置されており、
    前記検出装置は、前記投影光学系近傍に存在する前記検出用流体の検出を行う請求項1〜請求項8のうち何れか一項に記載の露光装置。
  10. 前記検出用流体は、前記冷却用流体と共に前記流体流路外に漏出する場合以外には、前記装置本体内での前記検出装置による検出が不能な流体である請求項1〜請求項9のうち何れか一項に記載の露光装置。
  11. 前記冷却部を複数備え、
    前記各冷却部の流体流路内には、前記流体流路毎に種類の異なる検出用流体が前記冷却用流体と共にそれぞれ供給される請求項1〜請求項10のうち何れか一項に記載の露光装置。
  12. 前記冷却用流体及び前記検出用流体を前記装置本体外から前記流体流路内に供給するための流体供給路をさらに備えた請求項1〜請求項11のうち何れか一項に記載の露光装置。
  13. 内部が所定雰囲気に設定される装置本体と、
    該装置本体内に配置され、且つ所定のパターンを基板上に形成するための光を露光装置内に出力する光源部と、
    冷却用流体及び該冷却用流体とは異なる検出用流体が流通する流体流路を有し、且つ前記光源部を冷却する冷却部と、
    前記装置本体内に存在する前記検出用流体を検出可能な検出装置と
    を備えた光源装置。
  14. 前記光源部は、ターゲットをプラズマ化し、生成されたプラズマから前記光を放射させる光源を有する請求項13に記載の光源装置。
  15. 前記流体流路内では、前記冷却用流体に前記検出用流体を混入させた状態で前記各流体が流動する請求項13又は請求項14に記載の光源装置。
  16. 前記検出用流体は、前記冷却用流体を構成する原子の同位体原子を含んで構成される流体である請求項13〜請求項15の何れか一項に記載の光源装置。
  17. 前記冷却用流体及び前記検出用流体は、前記流体流路内を流動可能な液体であり、該液体が前記流体流路内を流通することにより、前記冷却部は、前記光源部を冷却させる請求項13〜請求項16のうち何れか一項に記載の光源装置。
  18. 前記装置本体内の所定雰囲気とは、大気よりも低圧の真空雰囲気である請求項13〜請求項17のうち何れか一項に記載の光源装置。
  19. 前記冷却用流体及び前記検出用流体を前記装置本体外から前記流体流路内に供給するための流体供給路をさらに備えた請求項13〜請求項18のうち何れか一項に記載の光源装置。
  20. 前記検出用流体は、前記冷却用流体と共に前記流体流路外に漏出する場合以外には、前記装置本体内での前記検出装置による検出が不能な流体である請求項13〜請求項19の何れか一項に記載の光源装置。
  21. 請求項13〜請求項20のうち何れか一項に記載の光源装置から出力された光を用い、所定のパターンの像を基板上に投影する露光装置。
  22. 前記光源から出力される光は、EUV光である請求項1〜請求項12及び請求項21のうち何れか一項に記載の露光装置。
  23. 基板上に所定のパターンの像を投影するための露光装置内には、露光時に発生する熱エネルギーを蓄熱する蓄熱部を冷却するための冷却部が設けられており、
    該冷却部の流体流路内には、冷却用流体及び該冷却用流体とは異なる検出用流体を供給し、該検出用流体が前記露光装置内で検出される場合に、前記冷却用流体が前記流体流路外に漏出したと判定する漏出検出方法。
  24. 基板上に所定のパターンの像を投影するための露光装置内に光を出力する光源部を有する光源装置には、前記光源部を冷却するための冷却部が設けられており、
    該冷却部の流体流路内には、冷却用流体及び該冷却用流体とは異なる検出用流体を供給し、該検出用流体が前記光源装置内で検出される場合に、前記冷却用流体が前記流体流路外に漏出したと判定する漏出検出方法。
  25. リソグラフィ工程を含むデバイスの製造方法において、
    前記リソグラフィ工程は、請求項1〜請求項12、請求項21及び請求項22のうち何れか一項に記載の露光装置を用いることを特徴とするデバイスの製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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EP4182655A4 (en) * 2020-08-28 2024-08-07 Kla Corp COOLANT MICROLEAK SENSOR FOR A VACUUM SYSTEM

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