JP2010084731A - オイル噴射装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】エンジンが運転状態のとき、簡単な構造でオイルの噴射量を最適化して燃費の向上を図ることができる内燃機関のオイル噴射装置を提供すること。
【解決手段】シリンダ50と、シリンダ50を囲みクロスハッチが形成されたシリンダボア51と、を有するシリンダブロック5と、シリンダ50内で往復運動するピストン8とを備え、ピストン8の内周側面82bから外周側面82cに貫通しオイルを通すオイル孔82aを有し、ピストン8から離隔した下方で、内周側面82bに開口するオイル孔82aの開口部に向かってオイルを噴射する噴射ノズル9が設けられ、ピストン8の圧縮行程の上死点直前で噴射ノズル9から噴射されるオイルの噴射量を最大にし、ピストン8の圧縮行程以外の他の行程中にオイルの噴射量を最小にするよう、オイルの噴射量を調節するようにしたことを特徴とする。
【選択図】図4

Description

本発明は、内燃機関のオイル噴射装置、詳しくは、吸気、圧縮、燃焼、排気の行程中でオイル噴射量を変化させるオイル噴射装置に関する。
一般に、自動車などの車両に設けられた内燃機関においては、シリンダ内で往復運動するピストンが設けられており、シリンダを囲みクロスハッチが形成されたシリンダブロック内壁部にピストンから離隔した下方に設けられオイルを噴射するオイル噴射装置を備え、このオイル噴射装置によりピストンの潤滑および冷却を行い、ピストンを円滑に往復運動させるとともに、焼き付けなどの損傷が発生するのを防止している。
従来、この種のオイル噴射装置として、クランクシャフトとクランクシャフトのジャーナルとクランクアームにオイルを流通させるオイル通路を設け、クランクピンにピストンに向けてオイルを噴射するオイル噴射孔を設けたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
このオイル噴射装置においては、ポンプ機構によってオイルパン内に貯留されたオイルをクランクシャフトとクランクシャフトのジャーナルとクランクアームに設けられたオイル通路内に圧送し、クランクピンのオイル噴射孔から上死点近傍位置にあるピストンに向けてオイルを噴射し、ピストンの潤滑および冷却を行うようにしている。
また、従来、この種のオイル噴射装置として、クランクシャフトにオイルを流通させるオイル通路を設け、コネクティングロッドにピストンに向けてオイルを噴射するオイル噴射孔を設けたものが知られている(例えば、特許文献2参照)。
このオイル噴射装置においては、ポンプ機構によってオイルパン内に貯留されたオイルをクランクシャフトに設けられたオイル通路内に圧送し、クランクシャフトが1回転したとき、クランクシャフトのオイル通路と、コネクティングロッドのオイル噴射孔が1度だけ連通し、クランクシャフトの回転による遠心力によりコネクティングロッドのオイル噴射孔から上死点近傍位置にあるピストンに向けてオイルを噴射し、ピストンの潤滑および冷却を行うようにしている。
実開平6−69323号公報 特開2005−220835号公報
しかしながら、特許文献1に記載されたオイル噴射装置においては、ポンプ機構によってオイルが圧送され、圧送されたオイルは常にオイル噴射孔から上死点近傍位置にあるピストンに向けてオイルが噴射されているので以下のような問題があった。すなわち、特に、エンジンの燃焼行程においては、ピストンが燃焼圧によって下方に大きな外力を受ける。このとき、外力は、コネクティングロッドに対して斜め下方向の分力とシリンダブロック内壁部であるシリンダボア方向の分力として作用する。このシリンダボア方向の分力がピストンをシリンダボアに押圧し、ピストンの外周側面とシリンダボア内面部との摩擦抵抗が大きくなる。すなわち、フリクションが増大するのでオイルの噴射量を増やす必要がある。そのため、エンジンの燃焼行程では、クロスハッチにおける適正なオイルの保持量により、フリクションを低減するようにしている。しかし燃焼行程以外の、吸気と圧縮と排気の各行程のとき、クロスハッチにおける、オイルの保持量が多すぎて、オイルの粘性による引き摺りトルクが発生し、フリクションが増加するという問題があった。
また、特許文献2に記載されたオイル噴射装置においては、ポンプ機構によってオイルが圧送され、圧送されたオイルはクランクシャフトが1回転したとき、クランクシャフトのオイル通路と、コネクティングロッドのオイル噴射孔が1度だけ連通し、クランクシャフトの回転による遠心力によりコネクティングロッドのオイル噴射孔からピストンが上死点近傍位置にあるとき、ピストンに向けてオイルが噴射される。すなわち、エンジンが燃焼、吸気の各行程のときにピストンに向けてオイルが噴射される。そのため、特に、エンジンの燃焼行程では、クロスハッチにおける適正なオイルの保持量により、フリクションが低減できるが、吸気行程では、オイルの保持量が多すぎて、オイルの粘性による引き摺りトルクが発生し、フリクションが増加する問題があった。
本発明は、前述の従来の問題を解決し、以下の目的を達成することを課題とする。すなわち、本発明は、オイルの噴射量を最適化して燃費の向上を図ることができる内燃機関のオイル噴射装置を提供することを目的とする。
本発明に係るオイル噴射装置は、目的を達成するため、(1)シリンダを有するとともに、前記シリンダを囲みクロスハッチが形成されたシリンダブロック内壁部とを有するシリンダブロックと、前記シリンダ内で往復運動するピストンとを備え、前記ピストンが内周側面と外周側面と側面上部とを有するとともに、前記側面上部で前記内周側面から前記外周側面に貫通しオイルを通すオイル孔を有し、前記ピストンから離隔した下方で、前記内周側面に開口する前記オイル孔の開口部に向かってオイルを噴射するノズル部が設けられ、前記ピストンの圧縮行程の上死点直前で前記ノズル部から噴射される前記オイルの噴射量を最大にし、前記ピストンの圧縮行程以外の他の行程中に前記オイルの噴射量を最小にするよう、前記オイルの噴射量を調節するようにしたものから構成されている。
この構成により、ピストンが圧縮行程の上死点直前にオイルの噴射量が最大となり、ピストンの燃焼行程での、フリクションが低減されると、ピストンとシリンダボアとの摩擦抵抗が少なくなり摩擦によるエネルギ損失が減りエンジンの負荷が減少し、燃料消費量(g/kW・h)が低下し、いわゆる燃費が向上する。また、その他の吸気、圧縮、排気のピストンの各行程では、オイルの噴射量が最小となり、余剰なオイルによる引き摺りトルクが低減され燃費の悪化が防止される。
本発明によれば、オイルの噴射量を最適化して燃費の向上を図ることができる内燃機関のオイル噴射装置を提供することができる。
以下、本発明の第1の実施の形態に係るオイル噴射装置について、図面を参照して説明する。
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の第1の実施の形態に係るオイル噴射装置を適用した車両のエンジンの概略斜視図、図2は、シリンダブロック5の部分断面図、図3は、シリンダヘッド6の斜視図、図4は、ピストン8を収容するシリンダブロック5の部分断面図、図5は、ピストン8が圧縮行程のときの図4の部分拡大図である。
まず、構成を説明する。
図1に示すように、エンジン1は、オイル噴射装置2と、クランクシャフト3と、オイル供給装置4と、エンジン1内に直接燃料を噴射する図示しない燃料噴射装置と、によって構成されている。
オイル噴射装置2は、シリンダブロック5と、シリンダヘッド6と、可変バルブタイミング機構(VVT−i:Variable Valve Timing−intelligent)7と、ピストン8と、ノズル部としての噴射ノズル9と、オイルパイプ10と、によって構成されている。
図2に示すように、シリンダブロック5は、シリンダ50を有し、シリンダ50を囲みクロスハッチA、Bが形成されたシリンダブロック内壁部としてのシリンダボア51によって構成されている。シリンダボア51は、シリンダボア内面部51aにクロスハッチを有している。シリンダボア上部51jには、クロスハッチAが形成され、シリンダボア下部51kには、クロスハッチBが形成されており、シリンダボア上部51jのクロスハッチAの交叉角度αは、シリンダボア下部51kのクロスハッチBの交叉角度βに対して浅くしてシリンダボア上部51jのオイルの保持性を向上するようにしている。
図3に示すように、シリンダヘッド6は、シリンダヘッド本体60と、図1に示すように、可変バルブタイミング機構7に設けられた吸気カムシャフト71と排気カムシャフト74を保持するカムキャップ61と、シリンダヘッド本体60とカムキャップ61とを締結するボルト62と、によって構成されている。
図3ないし図5に示すように、シリンダヘッド本体60は、クランクシャフト3の軸線方向で所定間隔置きに可変バルブタイミング機構7に設けられた吸気カムシャフト71と排気カムシャフト74とを下側からそれぞれ支持する略半円弧状の軸受け溝60aを有し、また、カムキャップ61を固定するためのボルト62が挿入されるボルト孔60bを有する。
図5に示すように、カムキャップ61は、吸気カムシャフト71を保持する略半円弧状の軸受け溝61aを有し、オイルパイプ10を挿入させるオイル通路61bを有する。また、カムキャップ61は、シリンダヘッド本体60に固定されるためのボルト62が挿通される貫通孔61cを有する。
図1に示すように、可変バルブタイミング機構7は、ベーン型アクチュエータ72を駆動する吸気側油圧コントローラ73に連結された吸気カムシャフト71と、ベーン型アクチュエータ75を駆動する排気側油圧コントローラ76に連結された排気カムシャフト74と、によって構成されている。吸気側油圧コントローラ73および排気側油圧コントローラ76は、チェーン77を介してクランクシャフト3と連結されており、クランクシャフト3によって駆動されるようになっている。
吸気側油圧コントローラ73は、吸気側油圧コントローラ73に供給される油圧を制御する吸気側オイルコントロールバルブ73cに接続されている。また、排気側油圧コントローラ76にも、排気側油圧コントローラ76に供給される油圧を制御する排気側オイルコントロールバルブ76cが接続されている。
図5に示すように、吸気カムシャフト71は、吸気カムシャフト71内に軸線方向のオイル通路71aと、オイル通路71aとカムキャップ61のオイル通路61bとを連通させる連通孔71bと、を有し、ロッカーアーム55を介して吸気バルブ52に連結され、排気カムシャフト74は、ロッカーアーム53を介して排気バルブ54に連結されている。吸気バルブ52の開閉タイミングは、吸気側油圧コントローラ73により、遅角制御や進角制御を実行し、吸気および排気の効率を向上させるとともに、エンジン1の出力(kW)およびトルク(N・m)が調整されるようになっている。また、排気バルブ54の開閉タイミングも同様に、排気側油圧コントローラ76により、遅角制御や進角制御を実行し、吸気および排気の効率を向上させるとともに、エンジン1の出力(kW)およびトルク(N・m)が調整されるようになっている。
吸気カムシャフト71は、カムキャップ61をボルト62によりシリンダヘッド本体60に固定したとき保持される。吸気カムシャフト71の連通孔71bが上方にあるとき吸気カムシャフト71の連通孔71bと、カムキャップ61のオイル通路61bと、オイルパイプ10のオイル通路10aとが連通して矢印C方向にオイルが圧送される。
図4に示すように、ピストン8は、シリンダ50内で往復運動するようシリンダ50に収容されており、ピストンヘッド80と、ピストンリング81と、ピストンスカート82と、ピストンピン83と、によって構成されている。なお、ピストン8は、ピストンピン83を介してコネクティングロッド12に連結されている。
また、ピストン8は、図示しない他の3個のピストン8を含めて直列4気筒のエンジン1を構成している。なお、エンジン1は、直列4気筒のものに限られず、単気筒や任意に気筒配列された多気筒であってもよく、ガソリンエンジン、ディーゼルエンジンなど公知のエンジンであってもよい。
ピストンスカート82は、内周側面82bと外周側面82cと側面上部82dとを有し、側面上部82dで内周側面82bから外周側面82cに貫通しオイルを通すオイル孔82aを有し、ピストンピン83が挿入される貫通孔82eを有している。
噴射ノズル9は、内部に形成されたオイル通路9aを有し、ピストン8が上死点直前位置すなわち図4に示す位置にあるとき、噴射ノズル9の先端部がピストンスカート82のオイル孔82aに向くよう、基端部がシリンダボア51に支持されている。噴射ノズル9の先端部はオイル噴射口9fを有し、オイルがオイル噴射口9fからピストンスカート82の内周側面82bに向かって噴射されるようになっている。また、噴射ノズル9は、図示しない他の3個のピストンにもピストン8同様に設けられている。
図5に示すように、オイルパイプ10は、内部にオイル通路10aを有し、カムキャップ61のオイル通路61bと、噴射ノズル9のオイル通路9aと、を連結するようになっている。
図1に示すように、クランクシャフト3は、クランクジャーナル11を介してシリンダブロック5に回転可能に支持されるとともに、コネクティングロッド12を介してピストン8に連結されており、ピストン8の往復運動が伝達されて回転運動するようになっている。
オイル供給装置4は、オイルパン41と、オイルストレーナ42と、ポンプ機構43と、ポンプ機構43から吐出されたオイルをろ過するオイルフィルタ44と、オイル通路部45と、によって構成されている。オイル供給装置4は、エンジン1内の各潤滑部13にオイルを圧送し各潤滑部13を潤滑するとともに冷却するよう構成されている。
この潤滑部13は、エンジン1内の潤滑を必要とする構成要素であり、例えば、ピストン8と、クランクシャフト3を回転可能に支持するクランクジャーナル11と、コネクティングロッド12をクランクシャフト3に連結するクランクピンと、吸気カムシャフト71と、排気カムシャフト74と、ロッカーアーム53、55と、吸気カムシャフトジャーナル57と、排気カムシャフトジャーナル58と、を含んで構成されている。
オイルパン41は、潤滑部13の各潤滑要素から還流されたオイルを貯留するケースからなり、シリンダブロック5の下部に固定されている。このオイルパン41に貯留されたオイル内には、オイルストレーナ42の吸入口が浸漬されており、この吸入口からオイルが吸入されるようになっている。
オイル通路部45は、オイルフィルタ44で浄化されたオイルを潤滑部13の各潤滑要素に圧送する複数のオイル通路45aを含んで構成されている。このオイル通路45aはメインオイルギャラリ5aなどのシリンダブロック5の壁部内に形成されたものと、噴射ノズル9とオイルパイプ10とカムキャップ61と吸気カムシャフト71とに形成されたオイル通路と、を含んで構成されている。
次に、作用について図面を参照して説明する。
図6は、ピストンスカート82の外周側面82cとシリンダボア51のシリンダボア内面部51aとで発生するフリクションを示す概略図、図7は、ピストン8が燃焼行程のときの図4の部分拡大図、図8は、ピストン8が排気行程のときの図4の部分拡大図、図9は、ピストン8が吸気行程のときの図4の部分拡大図である。
上述のように構成された本実施形態のオイル噴射装置2においては、エンジン1が運転時にあるときは、クランクシャフト3によってポンプ機構43が駆動され、オイルパン41からオイルが吸引されて潤滑部13の各潤滑要素にオイルが圧送される。
図4ないし図6に示すように、エンジン1の燃焼行程において、ピストン8が燃焼圧によって下方に外力を受ける。このとき、外力は、コネクティングロッド12に対して斜め下方向の分力とシリンダボア51方向の分力として作用する。このシリンダボア51方向の分力がピストン8をシリンダボア51のシリンダボア内面部51aに押圧し、ピストンスカート82の外周側面82cとシリンダボア51のシリンダボア内面部51aとのフリクションが増大する。燃焼行程のときに発生する高いフリクションを低減するために、ピストン8が圧縮行程の上死点直前位置にあるとき、吸気カムシャフト71のオイル通路71aとカムキャップ61のオイル通路61bとが、吸気カムシャフト71が1回転に1度だけ連通し、図5に示すように、矢印C方向にオイルが圧送され、噴射ノズル9へ多量のオイルが圧送される。そして、ピストンスカート82の内周側面82bからオイル孔82aに向かってオイルが噴射される。
図1に示すように、吸気カムシャフト71とクランクシャフト3はチェーン77を介して、クランクシャフト3の回転が吸気カムシャフト71に伝達されるので、吸気カムシャフト71は吸気、圧縮、燃焼、排気の4行程で1回転し、また、クランクシャフト3は吸気、圧縮、燃焼、排気の4行程で2回転する。したがって、ピストン8が燃焼圧により生じるフリクションが高い燃焼行程前にだけシリンダボア内面部51aにオイルの噴射量が増大されるので、オイルの保持性が向上しフリクションが低減され燃費が向上する。
また、図6に示すように、ピストン8が燃焼行程の上死点位置にあるときクランクシャフト3の角度を0度とし、クランクシャフト3が180度回転したとき、すなわち、図6のクランク角度が180度のとき、つまり、吸気カムシャフト71が90度回転したとき、ピストン8が燃焼行程の下死点位置にあり、吸気カムシャフト71と、シリンダヘッド本体60の各軸受け溝60aとの隙間63と、吸気カムシャフト71と、カムキャップ61の軸受け溝61aとの隙間64から漏れたオイルにより、図7に示すように、矢印D、矢印E方向にオイルが圧送され、噴射ノズル9へ少量のオイルが圧送される。そして、ピストンスカート82に向かってオイルが噴射される。したがって、排気行程では、オイルの噴射量が減らされ、余剰なオイルによる引き摺りトルクが低減される。
また、ピストン8が燃焼行程の上死点位置にあるときクランクシャフト3の角度を0度とし、クランクシャフト3が360度回転したとき、すなわち、図6のクランク角度が360度のとき、つまり、吸気カムシャフト71が180度回転したとき、ピストン8が排気行程の上死点位置にあり、吸気カムシャフト71と、シリンダヘッド本体60の各軸受け溝60aとの隙間63と、吸気カムシャフト71と、カムキャップ61の軸受け溝61aとの隙間64から漏れたオイルにより、図8に示すように、矢印D、矢印E方向にオイルが圧送され、噴射ノズル9へ少量のオイルが圧送される。そして、ピストンスカート82に向かってオイルが噴射される。したがって、吸気行程では、オイルの噴射量が減らされ、余剰なオイルによる引き摺りトルクが低減される。
また、ピストン8が燃焼行程の上死点位置にあるときクランクシャフト3の角度を0度とし、クランクシャフト3が540度回転したとき、すなわち、図6のクランク角度が−180度のとき、つまり、吸気カムシャフト71が270度回転したとき、ピストン8が吸気行程の上死点位置にあり、吸気カムシャフト71と、シリンダヘッド本体60の各軸受け溝60aとの隙間63と、吸気カムシャフト71と、カムキャップ61の軸受け溝61aとの隙間64から漏れたオイルにより、図9に示すように、矢印D、矢印E方向にオイルが圧送され、噴射ノズル9へ少量のオイルが圧送される。そして、ピストンスカート82に向かってオイルが噴射される。したがって、圧縮行程では、オイルの噴射量が減らされ、余剰なオイルによる引き摺りトルクが低減される。
このように、本実施形態のオイル噴射装置2は構成されているので、以下のような効果が得られる。すなわち、本発明のオイル噴射装置2は、シリンダヘッド本体60に軸受け溝60aと、吸気カムシャフト71内に軸線方向のオイル通路71aと、オイル通路71aとカムキャップ61のオイル通路61bが連通する連通孔71bと、ピストンスカート82にオイル孔82aと、を形成し、噴射ノズル9と、オイルパイプ10と、カムキャップ61と、を備え、吸気カムシャフト71の連通孔71bとカムキャップ61のオイル通路61bが連通したとき、オイルパイプ10を介して噴射ノズル9に圧送されオイルがピストンスカート82の内周側面82bからオイル孔82aに向かって噴射されるように構成されている。
その結果、ピストン8が燃焼行程のときは、ピストン8が圧縮行程の上死点直前位置にあるときに、吸気カムシャフト71の連通孔71bとカムキャップ61のオイル通路61bとが連通し、噴射ノズル9へ多量のオイルが圧送され、ピストンスカート82の内周側面82bからオイル孔82aに向かってオイルが噴射される。したがって、ピストン8が燃焼圧により生じるフリクションが高い燃焼行程のときにシリンダボア内面部51aにオイルの噴射量を増大させることができ、オイルの保持量を増大しフリクションを低減することができ燃費を向上させることができるという効果がある。
また、ピストン8が排気行程のとき、吸気カムシャフト71と、シリンダヘッド本体60の各軸受け溝60aとの隙間63と、吸気カムシャフト71と、カムキャップ61の軸受け溝61aとの隙間64から漏れたオイルにより、噴射ノズル9へ少量のオイルが圧送され、ピストンスカート82に向かってオイルが噴射される。したがって、排気行程では、オイルの噴射量を減らすことができる。その結果、余剰なオイルによる引き摺りトルクを低減することができ、燃費の悪化を防止することができるという効果がある。
また、ピストン8が吸気行程のとき、吸気カムシャフト71と、シリンダヘッド本体60の各軸受け溝60aとの隙間63と、吸気カムシャフト71と、カムキャップ61の軸受け溝61aとの隙間64から漏れたオイルにより、噴射ノズル9へ少量のオイルが圧送され、ピストンスカート82に向かってオイルが噴射される。したがって、吸気行程では、オイルの噴射量を減らすことができる。その結果、余剰なオイルによる引き摺りトルクを低減することができ、燃費の悪化を防止することができるという効果がある。
また、ピストン8が圧縮行程のとき、吸気カムシャフト71と、シリンダヘッド本体60の各軸受け溝60aとの隙間63と、吸気カムシャフト71と、カムキャップ61の軸受け溝61aとの隙間64から漏れたオイルにより、噴射ノズル9へ少量のオイルが圧送され、ピストンスカート82に向かってオイルが噴射される。したがって、圧縮行程では、オイルの噴射量を減らすことができる。その結果、余剰なオイルによる引き摺りトルクを低減することができ、燃費の悪化を防止することができるという効果がある。
本発明の第1の実施形態のオイル噴射装置2の変形例について説明する。図10は本実施形態のオイル噴射装置2の変形例を示すシリンダブロック5の部分断面図である。
なお、本実施の形態に係るオイル噴射装置2では、噴射ノズル9からピストンスカート82のオイル孔82aにオイルを噴射する場合について説明したが、図10に示すように、ピストンスカート82のオイル孔82aを無くして、噴射ノズル9からピストン108のピストンスカート182の下端に向かってオイルを噴射してもよい。
また、本実施の形態に係るオイル噴射装置2では、吸気カムシャフト71にオイル通路を形成し、カムキャップ61を吸気カムシャフト71に設けた場合について説明したが、本発明のオイル噴射装置においては、排気カムシャフトにオイル通路を形成し、カムキャップを排気カムシャフトに設けてもよい。
また、本実施の形態に係るオイル噴射装置2では、カムキャップ61を各ピストン8に設け、オイルパイプ10を4本有する場合について説明したが、本発明のオイル噴射装置においては、カムキャップを同じ周期で往復運動するそれぞれのピストンごとに設け、オイルパイプを2本にしてコストを低くするようにしてもよい。
(第2の実施の形態)
図11は、本発明の第2の実施の形態に係るオイル噴射量制御装置を適用した車両のエンジンの概略斜視図、図12は、オイル噴射量制御装置のオイル噴射量制御の回路図である。なお、本実施の形態に係るオイル噴射量制御装置は、オイル噴射制御装置の制御の形態が上述の第1の実施の形態とは相違するものの、それ以外は上述の第1の実施の形態と同一のものである。したがって、同一の構成については、図1から図10に示した第1の実施の形態と同一の符号を用いて説明し、特に相違点についてのみ詳述する。
まず、構成を説明する。
図11に示すように、エンジン101は、オイル噴射量制御装置102と、シリンダヘッド106と、可変バルブタイミング機構107と、クランクシャフト3と、オイル供給装置104と、エンジン101内に直接燃料を噴射する図示しない燃料噴射装置と、によって構成されている。
オイル噴射量制御装置102は、シリンダブロック5と、ピストン8と、噴射ノズル9と、オイルパイプ110と、電子制御ユニット(ECU:Electronic Control Unit)130と、オイル流量調整バルブ140と、クランクポジションセンサ150と、スロットルバルブセンサ160と、によって構成されている。
図12に示すように、オイルパイプ110は、オイルパイプ内にオイル通路110aを有し、シリンダブロック5に形成されたメインオイルギャラリ5aと、噴射ノズル9のオイル通路9aと、を連結するようになっている。
ECU130は、マイクロプロセッサおよびその動作に必要な一時的にデータを記憶するRAM(Random Access Memory)と、動作を実行させるプログラムなどが記憶されたROM(Read Only Memory)と、バッテリを電源として作動し書換え可能な不揮発性のメモリからなるEEPROM(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory)と、A/D変換器やバッファなどの入力インターフェース回路および駆動回路などの出力インターフェース回路と、によって構成されている。
ECU130のROMには、予め、実験または数値設計などにより求められた、エンジン101のエンジン回転数(rpm)と、クランクシャフト3のクランク位置(度)と、によりピストンスカート82の外周側面82cとシリンダボア51のシリンダボア内面部51aとのフリクションが記憶されている。また、予め、実験または数値設計などにより算出された、ピストンスカート82の外周側面82cとシリンダボア51のシリンダボア内面部51aとの潤滑に必要なオイル量と、ピストンスカート82の外周側面82cとシリンダボア51のシリンダボア内面部51aとのフリクションを低減できるオイル噴射タイミングが記憶されている。そして、エンジン101のエンジン回転数とクランクシャフト3のクランク位置と、オイル噴射量とオイル噴射タイミングとの関係としてのマップが記憶されている。
なお、エンジン回転数が高回転となると、ピストン8の往復回数が増えるためピストン8を下降させるために強い爆発力が必要となる。そのため、燃焼圧により生じるフリクションが高くなる。この高いフリクションを低減するために、ECU130においては、エンジン回転数が高回転となると、オイル噴射量が増大するように構成されている。
また、ECU130のROMには、予め、実験または数値設計などにより求められた、エンジン101のピストン8の往復運動にかかる往復抵抗すなわちエンジン負荷とクランクシャフト3のクランク位置とにより、ピストンスカート82の外周側面82cとシリンダボア51のシリンダボア内面部51aとのフリクションが記憶されている。また、予め、実験または数値設計などにより算出された、ピストンスカート82の外周側面82cとシリンダボア51のシリンダボア内面部51aとの潤滑に必要なオイル量と、ピストン8とシリンダボア51とのフリクションを低減できるオイル噴射タイミングが記憶されている。そして、エンジン101のエンジン負荷とクランクシャフト3のクランク位置と、オイル噴射量とオイル噴射タイミングとの関係としてのマップが記憶されている。
なお、エンジン101が高負荷となると、エンジンが高回転のときと同様に、ピストン8の往復抵抗が高くなるためピストン8を下降させるために強い爆発力が必要となる。そのため、燃焼圧により生じるフリクションが高くなる。すなわち、エンジン101が高負荷となると、オイル噴射量を増大するようになっている。
また、ECU130のROMには、予め、実験または数値設計などにより求められた、燃料噴射量とエンジン負荷との関係としてのマップが記憶されている。
図12に示すように、オイル流量調整バルブ140は、オイルパイプ110のオイル通路110aを開閉する機能を有する開閉弁からなり、例えば、電磁力により動作するソレノイドバルブで構成されている。
クランクポジションセンサ150は、シリンダブロック5に固定されている。このクランクポジションセンサ150は、クランク角度の回転を検出し、検出された回転の信号は、ECU130に出力されるようになっている。
スロットルバルブセンサ160は、エンジン101内の図示しないスロットルバルブに設けられている。このスロットルバルブセンサ160は、スロットルバルブの開度を検出し、検出された信号は、ECU130に出力されるようになっている。
シリンダヘッド106は、第1の実施形態に係るシリンダヘッド6と同様に、クランクシャフト3の軸線方向所定間隔置きに可変バルブタイミング機構107に設けられた吸気カムシャフト171と排気カムシャフト74とを下側からそれぞれ支持する略半円弧状の軸受け溝を有する。
図11に示すように、可変バルブタイミング機構107は、第1の実施形態に係る可変バルブタイミング機構7と同様に、ベーン型アクチュエータ72を駆動する吸気側油圧コントローラ73に連結された吸気カムシャフト171と、ベーン型アクチュエータ75を駆動する排気側油圧コントローラ76に連結された排気カムシャフト74と、によって構成されている。吸気側油圧コントローラ73および排気側油圧コントローラ76は、チェーン77を介してクランクシャフト3と連結されており、クランクシャフト3によって駆動されるようになっている。
吸気カムシャフト171は、第1の実施形態に係る吸気カムシャフト71と同様に、ロッカーアーム55を介して吸気バルブ52に連結されている。吸気バルブ52の開閉タイミングは、吸気側油圧コントローラ73により、遅角制御や進角制御を実行し、吸気および排気の効率を向上させるとともに、エンジン1の出力(kW)およびトルク(N・m)が調整されるようになっている。
オイル供給装置104は、第1の実施形態に係るオイル供給装置4と同様に、オイルパン41と、オイルストレーナ42と、ポンプ機構43と、ポンプ機構43から吐出されたオイルをろ過するオイルフィルタ44と、オイル通路部145と、によって構成されている。オイル供給装置104は、エンジン101内の各潤滑部113にオイルを圧送し各潤滑部113を潤滑するとともに冷却するよう構成されている。
この潤滑部113は、第1の実施形態に係る潤滑部13と同様に、エンジン101内の潤滑を必要とする構成要素であり、例えば、ピストン8と、クランクシャフト3を回転可能に支持するクランクジャーナル11と、コネクティングロッド12をクランクシャフト3に連結するクランクピンと、吸気カムシャフト171と、排気カムシャフト74と、ロッカーアーム53、55と、吸気カムシャフトジャーナル57と、排気カムシャフトジャーナル58と、を含んで構成されている。
図12に示すように、オイル通路部145は、第1の実施形態に係るオイル通路部45と同様に、オイルフィルタ44で浄化されたオイルを潤滑部113の各潤滑要素に圧送する複数のオイル通路145aを含んで構成されている。このオイル通路145aはメインオイルギャラリ5aと、噴射ノズル9とオイルパイプ110とに形成されたオイル通路と、を含んで構成されている。
次に、制御について図面を参照して説明する。
図13は、オイル噴射量制御装置のオイル噴射量制御を示すフローチャートである。
図12に示すように、まず、ECU130は、クランクポジションセンサ150によりクランクシャフト3のクランク角度(度)を取得する(ステップS11)。
ステップS12において、ECU130は、クランクポジションセンサ150によりエンジン回転数(rpm)を取得する。
ステップS13において、ECU130は、スロットルバルブセンサ160によりスロットルバルブの開度を取得し、スロットルバルブの開度によりエンジン101内の燃料噴射量を取得する。そして、ROMに記憶されているマップを参照して燃料噴射量によりエンジン負荷を取得する。
ステップS14において、ECU130は、図6に示すように、クランク角度が0度のとき燃焼行程とし、クランクポジションセンサ150により取得したクランク角度が、0度+720度×m(mは自然数)と一致したときクランク角度が0度を基準として燃焼行程にあるか否か判断する。
ステップS14でYESと判断されたとき、すなわち、燃焼行程と判断されたときは、ステップS15へ進む。ステップS15において、ECU130は、取得したエンジン回転数とエンジン負荷によりエンジン101が高回転または、高負荷であるか否か判断する。
一方、ステップS14でNOと判断されたとき、すなわち、吸気、圧縮、排気の各行程と判断されたときは、ステップS17へ進む。ステップS17において、ECU130は、ピストン8とシリンダボア51の潤滑に必要なオイル噴射量となるオイル流量調整バルブ140のバルブ開度、すなわち、MIN開度になるように信号を出力し、オイル流量調整バルブ140は、その信号によりバルブの開度を変更する。
ステップS15でYESと判断されたとき、すなわち、エンジン101が高回転または、高負荷であると判断されたときは、ステップS16へ進む。ステップS16において、ECU130は、オイル噴射量が最大となるオイル流量調整バルブ140のバルブの開度、すなわち、MAX開度になるように信号を出力し、オイル流量調整バルブ140は、その信号によりバルブの開度を変更する。
一方、ステップS15でNOと判断されたとき、すなわち、エンジン101が低回転または、低負荷であると判断されたときは、ステップS18へ進む。ステップS18において、ECU130は、MIN開度のときのオイル噴射量より多く、MAX開度のときのオイル噴射量より少ないオイル噴射量となるオイル流量調整バルブ140のバルブ開度、すなわち、MID開度になるように信号を出力し、オイル流量調整バルブ140は、その信号によりバルブの開度を変更する。
本実施の形態に係るオイル噴射量制御装置102は、このように構成されているので、以下のような効果が得られる。すなわち、クランクポジションセンサ150により、クランクシャフト3のクランク位置とエンジン101のエンジン回転数を取得し、スロットルバルブセンサ160により、スロットルバルブの開度を検出し、エンジン101のエンジン負荷を取得する。そして、クランクポジションセンサ150によりピストン8が燃焼行程と判断した場合、ECU130はピストン8のフリクションが高いときにオイルの噴射量を最大にし、オイルを噴射するように信号を出力する。その信号によりオイル流量調整バルブ140はバルブの開度とタイミングを変更する。そして、オイルパイプ110を介して噴射ノズル9へ多量のオイルが圧送され、ピストンスカート82の内周側面82bからオイル孔82aに向かってオイルが噴射される。
また、クランクポジションセンサ150によりピストン8が吸気、圧縮、排気の各行程と判断した場合、ECU130は、ピストン8とシリンダボア51の潤滑に必要なオイル油圧のまま変更しない信号を出力し、オイル流量調整バルブ140は、その信号によりバルブの開度は変更しない。そして、オイルパイプ110を介して噴射ノズル9へ少量のオイルが圧送され、ピストンスカート82に向かってオイルが噴射される。
その結果、ピストン8が燃焼圧により生じるフリクションが高い燃焼行程にだけシリンダボア内面部51aにオイルの噴射量を増大するので、オイルの保持量を増大しフリクションを低減することができ燃費を向上させることができる。また、吸気、圧縮、膨張の各行程では、オイルの噴射量を減らすことができるので、余剰なオイルによる引き摺りトルクを低減することができ燃費の悪化を防止できるという効果がある。
このように、本実施形態においては、噴射ノズル9と、オイルパイプ110と、ECU130と、オイル流量調整バルブ140と、クランクポジションセンサ150と、スロットルバルブセンサ160と、を設けるだけの簡単な構造で他の行程よりもフリクションが高いピストン8が燃焼行程にオイルの噴射量を増やし、その他、吸気、圧縮、膨張の各行程では、オイルの噴射量を減らすことができ、フリクションを低減して、燃費が向上するオイル噴射制御装置を提供することができる。
本発明の第2の実施の形態のオイル噴射量制御装置102の変形例について説明する。図14は本実施形態のオイル噴射量制御装置102の変形例を示すオイル噴射量制御装置のオイル噴射量制御の回路図である。
なお、本実施の形態に係るオイル噴射量制御装置102では、オイル流量調整バルブ140により、オイルの噴射量と噴射タイミングを変更する場合について説明したが、本発明のオイル噴射量制御装置においては、電磁力により開閉動作する弁を有する噴射ノズルにより、オイルの噴射量と噴射タイミングを変更するようにしてもよい。
また、本実施の形態に係るオイル噴射量制御装置102では、噴射ノズル9からピストンスカート82のオイル孔82aにオイルを噴射する場合について説明したが、図14に示すように、ピストンスカート82のオイル孔82aを無くして、噴射ノズル9からピストン108のピストンスカート182の下端に向かってオイルを噴射してもよい。
以上のように、本発明に係るオイル噴射装置は、ピストンスカート82の外周側面82cとシリンダボア51のシリンダボア内面部51aとに生じるフリクションが高い燃焼行程中にオイルの噴射量を増やしフリクションを低減し、吸気、圧縮、膨張の各行程では、オイルの噴射量を減らし余剰なオイルによる引き摺りトルクを低減することができるという効果を有し、ピストンにオイルを噴射することにより、ピストンとシリンダボアの潤滑を行うことができるオイル噴射装置に有用である。
本発明の第1の実施の形態に係るオイル噴射装置を適用した車両のエンジンの概略斜視図である。 本発明の第1の実施の形態に係るオイル噴射装置のシリンダブロックの部分断面図である。 本発明の第1の実施の形態に係るオイル噴射装置のシリンダヘッドの斜視図である。 本発明の第1の実施の形態に係るオイル噴射装置のピストンを収容するシリンダブロックの部分断面図である。 本発明の第1の実施の形態に係るオイル噴射装置のピストンが圧縮行程のときの図4の部分拡大図である。 本発明の第1の実施の形態に係るオイル噴射装置のピストンスカートの外周側面とシリンダボア内面部とで発生するフリクションを示す概略図である。 本発明の第1の実施の形態に係るオイル噴射装置のピストンが燃焼行程のときの図4の部分拡大図である。 本発明の第1の実施の形態に係るオイル噴射装置のピストンが排気行程のときの図4の部分拡大図である。 本発明の第1の実施の形態に係るオイル噴射装置のピストンが吸気行程のときの図4の部分拡大図である。 本発明の第1の実施の形態に係るオイル噴射装置の変形例を示すシリンダブロックの部分断面図である。 本発明の第2の実施の形態に係るオイル噴射量制御装置を適用した車両のエンジンの概略斜視図である。 本発明の第2の実施の形態に係るオイル噴射量制御装置のオイル噴射量制御の回路図である。 本発明の第2の実施の形態に係るオイル噴射量制御装置のオイル噴射量制御を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施の形態に係るオイル噴射量制御装置の変形例を示すオイル噴射量制御の回路図である。
符号の説明
1、101 エンジン
2 オイル噴射装置
3 クランクシャフト
4、104 オイル供給装置
5 シリンダブロック
6、106 シリンダヘッド
7、107 可変バルブタイミング機構
8、108 ピストン
9 噴射ノズル(ノズル部)
9f オイル噴射口
10、110 オイルパイプ
13、113 潤滑部
45、145 オイル通路部
45a、145a オイル通路
50 シリンダ
51 シリンダボア
51a シリンダボア内面部
51j シリンダボア上部
51k シリンダボア下部
60 シリンダヘッド本体
61 カムキャップ
71、171 吸気カムシャフト
82、182 ピストンスカート
82a オイル孔
82b 内周側面
82c 外周側面
82d 側面上部
102 オイル噴射量制御装置(オイル噴射装置)
130 電子制御ユニット(ECU)
140 オイル流量調整バルブ
150 クランクポジションセンサ
160 スロットルバルブセンサ

Claims (1)

  1. シリンダを有するとともに、前記シリンダを囲みクロスハッチが形成されたシリンダブロック内壁部とを有するシリンダブロックと、前記シリンダ内で往復運動するピストンとを備え、
    前記ピストンが内周側面と外周側面と側面上部とを有するとともに、前記側面上部で前記内周側面から前記外周側面に貫通しオイルを通すオイル孔を有し、
    前記ピストンから離隔した下方で、前記内周側面に開口する前記オイル孔の開口部に向かってオイルを噴射するノズル部が設けられ、
    前記ピストンの圧縮行程の上死点直前で前記ノズル部から噴射される前記オイルの噴射量を最大にし、前記ピストンの圧縮行程以外の他の行程中に前記オイルの噴射量を最小にするよう、前記オイルの噴射量を調節するようにしたことを特徴とする内燃機関のオイル噴射装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018040315A (ja) * 2016-09-08 2018-03-15 いすゞ自動車株式会社 エンジンオイル昇温装置
JP2019027417A (ja) * 2017-08-03 2019-02-21 スズキ株式会社 内燃機関の制御装置

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