JP2010084705A - 触媒コンバータ - Google Patents

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Abstract

【課題】内燃機関より排出される排ガス中に含まれる煤の堆積を抑制でき、煤を効率的に燃焼除去できる触媒コンバータを提供すること。
【解決手段】内燃機関の排気通路に配置され、前記内燃機関から排出される排ガスを浄化するための触媒コンバータ10であって、煤燃焼用触媒15を担持可能な触媒担体から形成された柱状の浄化フィルタ11と、前記浄化フィルタ11の外周面に巻回されたマット状の保持材12と、前記保持材12を圧縮した状態で前記浄化フィルタ11を保持するケーシング13と、を備え、前記保持材12の上流側端面の少なくとも一部に、煤燃焼用触媒15が担持されていることを特徴とする触媒コンバータ10を提供する。
【選択図】図2

Description

本発明は、触媒コンバータに関し、特に、内燃機関より排出される排ガス中に含まれる煤の堆積を抑制でき、煤を効率的に燃焼除去できる触媒コンバータに関する。
ディーゼル排ガス中に含まれる煤を浄化するための浄化装置として、ディーゼル微粒子除去装置(DPF:diesel particulate filter、以下DPFという)が知られている。DPFは排ガス通路内に設置され、排ガス中の煤はDPFにより捕集されて燃焼除去される。
ところで、煤の燃焼温度は650℃程度と高温である。このため、DPFにより捕集された煤を燃焼除去する手段として、内燃機関において燃料を過剰噴射させて排ガス温度を高温化させることにより、DPF内部を高温化させる技術が検討されている。
しかしながら、この技術では燃料を過剰噴射させる必要があるため、燃費が悪化するうえ、周辺部品の熱負荷も大きい。また、DPF内部の熱が外部へ拡散するため、煤の燃焼を継続させるためには、燃料の過剰噴射を継続的に行う必要がある。
また、DPFにより捕集された煤を燃焼除去する手段として、DPF内部に煤燃焼用触媒を担持させることにより、低温から煤を燃焼させる技術が検討されている。この技術によれば、DPFで捕集された煤を低温域で燃焼除去できるとされている。
しかしながら、例えば特許文献1に開示されているように、触媒担体を触媒コンバータケース(以下、ケーシングという)内に固定して保持させるためには、ガラス繊維等で形成されたマット状の保持材や金属から成る網状の保持材(以下、メッシュリングという)が必要であり、これらの部材に煤が堆積するという問題が生じている。
特開平9−234377号公報
即ち、排ガス中に含まれる煤は、DPF内部へ侵入するのみならず、保持材の端部等に堆積する。このため、保持材の端部に堆積した煤により、保持材が風蝕されて飛散するおそれがある。
また、DPFの上流側端面にも煤が堆積することにより、DPF内部に捕集された煤の燃焼時においても、堆積した煤は残存し続け、排ガス通路を狭めて圧損増加をもたらす。
さらには、メッシュリングの周辺部やメッシュリング上の外周部は、構造上、煤が残存し易く、メッシュリング内を通過する排ガスの大きな妨げとなる。ひいては、煤の効率的な浄化の妨げとなる。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、内燃機関より排出される排ガス中に含まれる煤の堆積を抑制でき、煤を効率的に燃焼除去できる触媒コンバータを提供することにある。
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意研究を重ねた。その結果、触媒コンバータ内の煤が堆積し易い部位に煤燃焼用触媒を担持させることにより、上記課題を解決できることを見出し、本発明を完成するに至った。より具体的には、本発明は以下のような発明を提供する。
請求項1記載の触媒コンバータは、内燃機関の排気通路に配置され、前記内燃機関から排出される排ガスを浄化するための触媒コンバータであって、煤燃焼用触媒を担持可能な触媒担体から形成された柱状の浄化フィルタと、前記浄化フィルタの外周面に巻回されたマット状の保持材と、前記保持材を圧縮した状態で前記浄化フィルタを保持するケーシングと、を備え、前記保持材の上流側端面の少なくとも一部に、煤燃焼用触媒が担持されていることを特徴とする。
この発明では、浄化フィルタを、保持材を介してケージング内に挿入して固定させるにあたり、保持材の上流側端面の少なくとも一部に、煤燃焼用触媒が担持されている構成とした。
これにより、保持材の上流側端面に堆積した煤を低温で燃焼除去でき、保持材が風蝕されて飛散するのを抑制できる。また、保持材の上流側端面における煤の燃焼により発生する反応熱は、浄化フィルタ内部の高温化に寄与し、浄化フィルタ内部における煤の燃焼反応を促進させることができる。このため、従来に比して、煤を効率的に浄化することができる。
また、浄化フィルタ内部を高温化できる結果、浄化フィルタ内部に排ガス浄化触媒を担持させた場合にあっては、一酸化炭素(CO)、炭化水素(HC)、及び窒素酸化物(NOx)の浄化反応を促進させることもできる。
請求項2記載の触媒コンバータは、請求項1記載の触媒コンバータにおいて、前記保持材の上流側端面以外の部分にも煤燃焼用触媒が担持されていることを特徴とする。
この発明では、保持材の上流側端面のみならず、保持材の内部や表面の一部あるいは全体に、煤燃焼用触媒が担持されている構成とした。
これにより、保持材の上流側端面のみならず、上流側端面以外の部分に付着して堆積した煤を低温から効率的に燃焼除去できる。このため、保持材上における煤の燃焼により、大きな反応熱が得られる結果、浄化フィルタ内部の高温化に大きく寄与でき、浄化フィルタ内部における煤の燃焼反応、ひいてはCO、HC、及びNOxの浄化反応を促進させることができる。
請求項3記載の触媒コンバータは、請求項1又は2記載の触媒コンバータにおいて、前記保持材の少なくとも一部に熱伝導部材が担持されていることを特徴とする。
この発明では、保持材の内部や表面の一部あるいは全体に、熱伝導部材が担持されている構成とした。
これにより、保持材上における煤の燃焼により生ずる反応熱を、効率的に浄化フィルタ内部に熱伝導させることができる。このため、浄化フィルタ内部における煤の燃焼反応、ひいてはCO、HC、及びNOxの浄化反応をさらに促進させることができる。
請求項4記載の触媒コンバータは、請求項1から3いずれか記載の触媒コンバータにおいて、前記保持材に、一酸化炭素、炭化水素、及び窒素酸化物からなる群より選ばれる少なくとも1つを浄化可能な排ガス浄化触媒が担持されていることを特徴とする。
この発明では、保持材の内部や表面の一部あるいは全体に、CO、HC、及びNOxからなる群より選ばれる少なくとも1つを浄化可能な排ガス浄化触媒が担持されている構成とした。
これにより、保持材上におけるCO、HC、NOxの浄化反応により生ずる反応熱を、浄化フィルタ内部の高温化に利用できる。このため、浄化フィルタ内部における煤の燃焼反応、ひいてはCO、HC、及びNOxの浄化反応をさらに促進させることができる。
請求項5記載の触媒コンバータは、請求項1から4いずれか記載の触媒コンバータにおいて、前記浄化フィルタの上流側側面のうち、前記保持材に覆われていない部分の少なくとも一部に、煤燃焼用触媒が担持されていることを特徴とする。
この発明では、浄化フィルタの上流側側面のうち、保持材に覆われていない部分の少なくとも一部に、煤燃焼用触媒が担持されている構成とした。
これにより、浄化フィルタの上流側側面のうち、保持材に覆われていない部分に堆積した煤を低温から燃焼除去でき、浄化フィルタ内部における煤の燃焼反応、ひいてはCO、HC、及びNOxの浄化反応をさらに促進させることができる。
請求項6記載の触媒コンバータは、請求項1から5いずれか記載の触媒コンバータにおいて、前記浄化フィルタの上流側端面の少なくとも一部に、煤燃焼用触媒が担持されていることを特徴とする。
この発明では、浄化フィルタの上流側端面の一部あるいは全体に、煤燃焼用触媒が担持されている構成とした。
これにより、浄化フィルタの上流側端面に堆積した煤を低温から燃焼除去できるため、
浄化フィルタの有効断面積を減少させることなく、圧損の増加を抑制できる。また、浄化フィルタの上流側端面における煤の燃焼により生ずる反応熱を浄化フィルタ内部の高温化に利用できるため、浄化フィルタ内部における煤の燃焼反応、ひいてはCO、HC、及びNOxの浄化反応をさらに促進させることができる。
請求項7記載の触媒コンバータは、請求項6記載の触媒コンバータにおいて、前記浄化フィルタは、下流側が目封止された排ガス流入路と、前記排ガス流入路に隣接し上流側が目封止された排ガス流出路と、前記排ガス流入路と前記排ガス流出路とを区画するフィルタ隔壁と、を備えるウォールフロー型の浄化フィルタであり、前記浄化フィルタの上流側端面の目封止部分に、煤燃焼用触媒が担持されていることを特徴とする。
この発明では、浄化フィルタをウォールフロー型の浄化フィルタとするとともに、浄化フィルタの上流側端面の目封止部分に、煤燃焼用触媒が担持されている構成とした。
これにより、浄化フィルタの上流側端面に多くの煤燃焼用触媒を担持させることができるため、圧損の増加をさらに抑制できるとともに、煤の燃焼、CO、HC、及びNOxの浄化をさらに効率的に行うことができる。
請求項8記載の触媒コンバータは、請求項6又は7記載の触媒コンバータにおいて、前記浄化フィルタの上流側端面の目封止部分に、一酸化炭素、炭化水素、及び窒素酸化物からなる群より選ばれる少なくとも1つを浄化可能な排ガス浄化触媒が担持されていることを特徴とする。
この発明では、浄化フィルタの上流側端面の目封止部分に、CO、HC、及びNOxからなる群より選ばれる少なくとも1つを浄化可能な排ガス浄化触媒が担持されている構成とした。
これにより、浄化フィルタの上流側端面におけるCO、HC、NOxの浄化反応により生ずる反応熱を、浄化フィルタ内部の高温化に利用できる。このため、浄化フィルタ内部における煤の燃焼反応、ひいてはCO、HC、及びNOxの浄化反応をさらに促進させることができる。
請求項9記載の触媒コンバータは、請求項1から8いずれか記載の触媒コンバータにおいて、前記触媒コンバータは、前記浄化フィルタの上流側に設けられた上流側メッシュリングをさらに備え、前記上流側メッシュリングの少なくとも一部に、煤燃焼用触媒が担持されていることを特徴とする。
この発明では、浄化フィルタの上流側に設けられた上流側メッシュリングをさらに備える構成とするとともに、上流側メッシュリングの一部あるいは全体に、煤燃焼用触媒が担持されている構成とした。
これにより、上流側メッシュリングの表面あるいは内部に堆積した煤を低温から燃焼除去でき、上流側メッシュリング内を通過する排ガスに対して、有効断面積を減少させることなく、圧損の増加を抑制できる。また、上流側メッシュリングにおける煤の燃焼により生ずる反応熱を、浄化フィルタ内部の高温化に利用でき、浄化フィルタ内部における煤の燃焼反応、CO、HC、及びNOxの浄化反応をさらに促進させることができる。
請求項10記載の触媒コンバータは、請求項9記載の触媒コンバータにおいて、前記上流側メッシュリングの少なくとも一部に、一酸化炭素、炭化水素、及び窒素酸化物からなる群より選ばれる少なくとも1つを浄化可能な排ガス浄化触媒が担持されていることを特徴とする。
この発明では、上流側メッシュリングの一部あるいは全体に、CO、HC、及びNOxからなる群より選ばれる少なくとも1つを浄化可能な排ガス浄化触媒が担持されている構成とした。
これにより、メッシュリングにおけるCO、HC、NOxの浄化反応により生ずる反応熱を、浄化フィルタ内部の高温化に利用でき、浄化フィルタ内部における煤の燃焼反応、CO、HC、及びNOxの浄化反応をさらに促進させることができる。
請求項11記載の触媒コンバータは、請求項9又は10記載の触媒コンバータにおいて、前記浄化フィルタの下流側に設けられた下流側メッシュリングをさらに備え、前記下流側メッシュリングの少なくとも一部に、一酸化炭素、炭化水素、及び窒素酸化物からなる群より選ばれる少なくとも1つを浄化可能な排ガス浄化触媒が担持されていることを特徴とする。
この発明では、下流側メッシュリングの少なくとも一部に、CO、HC、及びNOxからなる群より選ばれる少なくとも1つを浄化可能な排ガス浄化触媒が担持されている構成とした。
これにより、浄化フィルタ出口から排出される排ガス中に含まれるCO、HC、及びNOxを浄化できる。また、その反応熱で浄化フィルタの下流側内部を昇温できるため、煤の燃焼速度を増加させることができる。
請求項12記載の触媒コンバータは、請求項1から11いずれか記載の触媒コンバータにおいて、前記煤燃焼用触媒は、Ag、貴金属元素、及びCeを含む複合酸化物から構成されていることを特徴とする。
この発明では、煤燃焼用触媒を、Ag、貴金属元素、及びCeを含む複合酸化物から構成されている触媒で構成した。
これにより、Agを含む高活性の煤燃焼用触媒の作用によって、煤の燃焼除去をさらに促進させることができる。なお、Agを用いることによる高活性化の原因としては、Ag表面の活性種AgOによるものと考えられる。
本発明によれば、内燃機関より排出される排ガス中に含まれる煤の堆積を抑制でき、煤を効率的に燃焼除去できる触媒コンバータを提供できる。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、第2実施形態の記載において、第1実施形態と共通する構成、効果についてはその説明を省略する。
<第1実施形態>
本実施形態の触媒コンバータ10の分解斜視図を図1に示す。触媒コンバータ10は、内燃機関の排気通路に配置され、内燃機関から排出される排ガスを浄化するための触媒コンバータである。特に、ディーゼル内燃機関から排出される排ガスの浄化に好ましく利用される。
触媒コンバータ10は、煤燃焼用触媒を担持可能な触媒担体から形成された円柱状の浄化フィルタ11と、浄化フィルタ11の外周面に巻回されたマット状の保持材12と、保持材12を圧縮した状態で浄化フィルタ11を保持するケーシング13と、を備える。
触媒コンバータ10の縦断面図及び部分拡大図を図2に示す。図2に示されるように、触媒コンバータ10は、保持材12の上流側端面に、煤燃焼用触媒15が担持されていることを特徴とする。
また、本実施形態では、煤燃焼用触媒15として、表1に示す触媒組成を有する煤燃焼用触媒が用いられているが、従来公知の煤燃焼用触媒を用いることもできる。Agを含む煤燃焼用触媒15は、非常に高い活性を有することから、煤の燃焼除去をさらに促進させることができる。なお、Agを用いることによる高活性化の原因としては、Ag表面の活性種AgOによるものと考えられている。
Figure 2010084705
保持材12の上流側端面にのみ、煤燃焼用触媒15を担持させる方法としては特に限定されないが、本実施形態では、触媒担体に保持材を巻回する前に、保持材の端面のみにゾーンコートを施す方法が採用されている。ここで、ゾーンコートとは、特定の部位のみを触媒溶液中に浸漬させて、特定の部位のみに触媒を担持させることをいう。
浄化フィルタ11は、煤燃焼用触媒を担持可能な触媒担体から形成される。本実施形態では、触媒担体として炭化珪素(以下、SiCという)製の触媒担体が用いられているが、SiC以外の多孔質セラミックの他、セラミック発泡体、金属発泡体、金属メッシュ等から形成された触媒担体を用いることができる。
浄化フィルタ11は、ウォールフロー型の浄化フィルタである。より詳しくは、浄化フィルタ11は、下流側が目封止された排ガス流入路と、排ガス流入路に隣接し上流側が目封止された排ガス流出路と、排ガス流入路と排ガス流出路とを区画するフィルタ隔壁と、を備えるウォールフロー型の浄化フィルタである。また、浄化フィルタ11では、排ガス流入路の下流側、及び排ガス流出路の上流側の目封止材として、SiCが用いられているが、コージェライト、アルミナ、シリカ等のセラミック材料や金属材料を目封止材として用いることもできる。
ウォールフロー型の浄化フィルタ11を用いることにより、浄化フィルタ11内部において、煤を効率的に捕集して燃焼除去できるうえ、浄化フィルタ内部にCO、HC、及びNOx浄化触媒を担持させた場合にあっては、CO、HC、及びNOxの効率的な浄化が可能となる。
保持材12は、マット状の保持材であり、浄化フィルタ11をケーシング13内に固定して保持するために用いられる。本実施形態では、保持材12として、アルミナ及びシリカを主成分とするセラミック繊維に、蛭石の一種であるバーミキュライトを混ぜ込んで高温時に膨張する特性を付与したものが用いられているが、アルミナ繊維やムライト繊維等の耐熱性を有する繊維から形成されたものを用いることもできる。
ケーシング13は、保持材12を圧縮した状態で浄化フィルタ11を固定して保持する。具体的には、ケーシング13は、円柱状に形成された浄化フィルタ11の軸線方向が、排ガスの流通方向と一致するように浄化フィルタ11を保持する。
本実施形態では、ケーシング13はステンレスにより形成されているが、Ni−Cr合金等により形成されたものを用いることもできる。
本実施形態の触媒コンバータ10によれば、以下の効果が奏される。
触媒コンバータ10では、保持材12の上流側端面に煤燃焼用触媒15が担持されているため、保持材12の上流側端面に堆積した煤を低温で燃焼除去でき、保持材12が風蝕されて飛散するのを抑制できる。また、保持材12の上流側端面における煤の燃焼により発生する反応熱は、浄化フィルタ11内部の高温化に寄与し、浄化フィルタ11内部における煤の燃焼反応を促進させることができる。このため、従来に比して、煤を効率的に浄化することができる。
また、浄化フィルタ11内部を高温化できる結果、浄化フィルタ11内部にCO、HC、及びNOx浄化触媒を担持させた場合にあっては、CO、HC、及びNOxの浄化反応を促進させることもできる。
なお、本実施形態では、保持材の上流側端面のみならず、上流側端面以外の部分、例えば保持材全体に煤燃焼用触媒が担持された構成を備える変形例を採用することができる。
これにより、保持材全体において煤の燃焼反応が生じて大きな反応熱が得られる結果、浄化フィルタ内部の高温化に大きく寄与でき、浄化フィルタ内部における煤の燃焼反応を促進させることができ、ひいてはCO、HC、及びNOxの浄化反応を促進させることができる。
また、本実施形態では、保持材に熱伝導部材が担持された構成を備える変形例を採用することができる。熱伝導部材としては、熱伝導性が良好なものであれば特に限定されず、金、鉄、銅等から成る金属単体や、化合物から成るワイヤ状又は粒子状形態の物質等が用いられる。
これにより、保持材上における煤の燃焼により生ずる反応熱を、効率的に浄化フィルタ内部に熱伝導させることができる。このため、浄化フィルタ内部における煤の燃焼反応をさらに促進させることができ、ひいてはCO、HC、及びNOxの浄化反応をさらに促進させることができる。
また、本実施形態では、保持材に、CO、HC、及びNOxよりなる群から選ばれる少なくとも1つを浄化可能な排ガス浄化触媒が担持された構成を備える変形例を採用することができる。排ガス浄化触媒としては、従来公知のものを用いることができ、従来公知の酸化触媒、三元触媒、NOx浄化触媒等を用いることができる。
これにより、保持材上におけるCO、HC、及びNOxの浄化反応により生ずる反応熱を、浄化フィルタ内部の高温化に利用できる。このため、浄化フィルタ内部における煤の燃焼反応をさらに促進させることができ、ひいてはCO、HC、及びNOxの浄化反応をさらに促進させることができる。
また、本実施形態では、ウォールフロー型の浄化フィルタの上流側端面の目封止部分に、CO、HC、及びNOxよりなる群から選ばれる少なくとも1つを浄化可能な排ガス浄化触媒が担持された構成を備える変形例を採用することができる。上流側端面の目封止部分にのみ排ガス浄化触媒を担持させる方法としては、目封止部分の上流側端面を、浄化フィルタの上流側端面よりも下流側に設定することにより形成される穴部に、排ガス浄化触媒を添加して担持させる方法が挙げられる。
これにより、浄化フィルタの上流側端面におけるCO、HC、及びNOxの浄化反応により生ずる反応熱を、浄化フィルタ内部の高温化に利用できる。このため、浄化フィルタ内部における煤の燃焼反応をさらに促進させることができ、ひいてはCO、HC、及びNOxの浄化反応をさらに促進させることができる。
<第2実施形態>
本実施形態の触媒コンバータ20の縦断面図及び部分拡大図を図3に示す。図3に示されるように、触媒コンバータ20では、浄化フィルタ21の上流側側面のうち、保持材22に覆われていない部分に煤燃焼用触媒25が担持されていることを特徴とする。浄化フィルタ21の上流側側面のうち、保持材22に覆われていない部分にのみ煤燃焼用触媒25を担持させる方法としては、浄化フィルタの上流側端面にフィルム膜等を貼り付けて上流側端面をカバーした後、触媒粒子を含む溶液中に、担持させたい部位まで浄化フィルタの上流側部分を含浸させて乾燥する方法が挙げられる。
なお、その他の構成については第1実施形態と同様であり、煤燃焼用触媒25も第1実施形態と同様のものが用いられている。また、本実施形態においても、第1実施形態と同様の変形例を採用することができる。
本実施形態の触媒コンバータ20によれば、以下の効果が奏される。
触媒コンバータ20では、浄化フィルタ21の上流側側面のうち、保持材22に覆われていない部分の少なくとも一部に、煤燃焼用触媒25が担持されているため、浄化フィルタ21の上流側側面のうち、保持材22に覆われていない部分に堆積した煤を低温から燃焼除去できる。これにより、浄化フィルタ21内部における煤の燃焼反応を促進させることができ、ひいてはCO、HC、及びNOxの浄化反応を促進させることができる。
<第3実施形態>
本実施形態の触媒コンバータ30の縦断面図及び部分拡大図を図4に示す。図4に示されるように、触媒コンバータ30では、浄化フィルタ31の上流側端面に、煤燃焼用触媒35が担持されていることを特徴とする。
なお、その他の構成については第1実施形態と同様であり、煤燃焼用触媒35も第1実施形態と同様のものが用いられている。また、本実施形態においても、第1実施形態と同様の変形例を採用することができる。
本実施形態の触媒コンバータ30によれば、以下の効果が奏される。
触媒コンバータ30では、浄化フィルタ31の上流側端面に、煤燃焼用触媒35が担持されているため、浄化フィルタ31の上流側端面に堆積した煤を低温から燃焼除去できる。このため、浄化フィルタ31の有効断面積を減少させることなく、圧損の増加を抑制できる。また、浄化フィルタ31の上流側端面における煤の燃焼により生ずる反応熱を浄化フィルタ31内部の高温化に利用できるため、浄化フィルタ31内部における煤の燃焼反応を促進させることができ、ひいてはCO、HC、及びNOxの浄化反応を促進させることができる。
なお、本実施形態では、煤燃焼用触媒35は、浄化フィルタ31の上流側端面の全体に担持されているが、ウォールフロー型の浄化フィルタの上流側端面の目封止部分に煤燃焼用触媒が担持された構成を備える変形例を採用することができる。
これにより、浄化フィルタの上流側端面に、多量の煤燃焼用触媒を担持させることが可能となり、浄化フィルタの上流側端面における煤の燃焼反応をより促進させることができる。
<第4実施形態>
本実施形態の触媒コンバータ40の分解斜視図を図5に示す。触媒コンバータ40は、煤燃焼用触媒を担持可能な触媒担体から形成された円柱状の浄化フィルタ41と、浄化フィルタ41の外周面に巻回されたマット状の保持材42と、保持材42を圧縮した状態で浄化フィルタ41を保持するケーシング43に加えて、浄化フィルタ41の上流側に設けられた上流側メッシュリング44をさらに備える。
触媒コンバータ40の縦断面図及び部分拡大図を図6に示す。図6に示されるように、本実施形態では、上流側メッシュリング44に煤燃焼用触媒45が担持されていることを特徴とする。上流側メッシュリング44に煤燃焼用触媒45を担持させる方法としては、上流側メッシュリング44を触媒溶液中に浸漬させる浸漬法が採用され、これにより、リング部分に煤燃焼用触媒45を担持させることができる。
なお、その他の構成については第1実施形態と同様であり、煤燃焼用触媒35も第1実施形態と同様のものが用いられている。また、本実施形態においても、第1実施形態と同様の変形例を採用することができる。
上流側メッシュリング44としては、金属繊維を網状に形成して金属メッシュ材料を得た後、リング形状に成形したものが用いられている。図6に示されるように、上流側メッシュリング44は、上流側と下流側とで内径が異なっており、上流側に位置して内径が浄化フィルタ41よりも若干小さく設計された第1内径部と、下流側に位置して内径が浄化フィルタ41の内径よりも若干大きく設計された第2内径部とから構成されている。このため、上流側メッシュリング44の断面形状は逆L字状であり、第2内径部が浄化フィルタ41の外周部に係合して浄化フィルタ41の外周部を覆う構造となっている。
本実施形態の触媒コンバータ40によれば、以下の効果が奏される。
触媒コンバータ40では、浄化フィルタ41の上流側に設けられた上流側メッシュリング44に、煤燃焼用触媒45が担持されているため、上流側メッシュリング44の表面あるいは内部に堆積した煤を低温から燃焼除去できる。このため、上流側メッシュリング44内を通過する排ガスに対して、有効断面積を減少させることなく、圧損の増加を抑制できる。また、上流側メッシュリング44における煤の燃焼により生ずる反応熱を、浄化フィルタ41内部の高温化に利用できるため、浄化フィルタ41内部における煤の燃焼反応を促進させることができ、ひいてはCO、HC、及びNOxの浄化反応を促進させることができる。
なお、本実施形態では、上流側メッシュリングに、CO、HC、及びNOxよりなる群から選ばれる少なくとも1つを浄化可能な排ガス浄化触媒が担持された構成を備える変形例を採用することができる。
これにより、上流側メッシュリングにおけるCO、HC、及びNOxの浄化反応により生ずる反応熱を、浄化フィルタ内部の高温化に利用できるため、浄化フィルタ内部における煤の燃焼反応をさらに促進させることができ、ひいてはCO、HC、及びNOxの浄化反応をさらに促進させることができる。
また、本実施形態では、浄化フィルタの下流側に下流側メッシュリングが設けられているとともに、この下流側メッシュリングに、CO、HC、及びNOxよりなる群から選ばれる少なくとも1つを浄化可能な排ガス浄化触媒が担持された構成を備える変形例を採用することができる。
これにより、浄化フィルタ出口から排出される排ガス中に含まれるCO、HC、及びNOxを浄化できる。また、その反応熱で浄化フィルタの下流側内部を昇温できるため、煤の燃焼速度を増加させることができる。
第1実施形態の触媒コンバータの分解斜視図である。 第1実施形態の触媒コンバータの縦断面図である。 第2実施形態の触媒コンバータの縦断面図である。 第3実施形態の触媒コンバータの縦断面図である。 第4実施形態の触媒コンバータの分解斜視図である。 第4実施形態の触媒コンバータの縦断面図である。
符号の説明
10、20、30、40 触媒コンバータ
11、21、31、41 浄化フィルタ
12、22、32、42 保持材
13、23、33、43 ケーシング
44 上流側メッシュリング
15、25、35、45 煤燃焼用触媒

Claims (12)

  1. 内燃機関の排気通路に配置され、前記内燃機関から排出される排ガスを浄化するための触媒コンバータであって、
    煤燃焼用触媒を担持可能な触媒担体から形成された柱状の浄化フィルタと、
    前記浄化フィルタの外周面に巻回されたマット状の保持材と、
    前記保持材を圧縮した状態で前記浄化フィルタを保持するケーシングと、を備え、
    前記保持材の上流側端面の少なくとも一部に、煤燃焼用触媒が担持されていることを特徴とする触媒コンバータ。
  2. 前記保持材の上流側端面以外の部分にも煤燃焼用触媒が担持されていることを特徴とする請求項1記載の触媒コンバータ。
  3. 前記保持材の少なくとも一部に熱伝導部材が担持されていることを特徴とする請求項1又は2記載の触媒コンバータ。
  4. 前記保持材に、一酸化炭素、炭化水素、及び窒素酸化物からなる群より選ばれる少なくとも1つを浄化可能な排ガス浄化触媒が担持されていることを特徴とする請求項1から3いずれか記載の触媒コンバータ。
  5. 前記浄化フィルタの上流側側面のうち、前記保持材に覆われていない部分の少なくとも一部に、煤燃焼用触媒が担持されていることを特徴とする請求項1から4いずれか記載の触媒コンバータ。
  6. 前記浄化フィルタの上流側端面の少なくとも一部に、煤燃焼用触媒が担持されていることを特徴とする請求項1から5いずれか記載の触媒コンバータ。
  7. 前記浄化フィルタは、下流側が目封止された排ガス流入路と、前記排ガス流入路に隣接し上流側が目封止された排ガス流出路と、前記排ガス流入路と前記排ガス流出路とを区画するフィルタ隔壁と、を備えるウォールフロー型の浄化フィルタであり、
    前記浄化フィルタの上流側端面の目封止部分に、煤燃焼用触媒が担持されていることを特徴とする請求項6記載の触媒コンバータ。
  8. 前記浄化フィルタの上流側端面の目封止部分に、一酸化炭素、炭化水素、及び窒素酸化物からなる群より選ばれる少なくとも1つを浄化可能な排ガス浄化触媒が担持されていることを特徴とする請求項6又は7記載の触媒コンバータ。
  9. 前記触媒コンバータは、前記浄化フィルタの上流側に設けられた上流側メッシュリングをさらに備え、
    前記上流側メッシュリングの少なくとも一部に、煤燃焼用触媒が担持されていることを特徴とする請求項1から8いずれか記載の触媒コンバータ。
  10. 前記上流側メッシュリングの少なくとも一部に、一酸化炭素、炭化水素、及び窒素酸化物からなる群より選ばれる少なくとも1つを浄化可能な排ガス浄化触媒が担持されていることを特徴とする請求項9記載の触媒コンバータ。
  11. 前記触媒コンバータは、前記浄化フィルタの下流側に設けられた下流側メッシュリングをさらに備え、
    前記下流側メッシュリングの少なくとも一部に、一酸化炭素、炭化水素、及び窒素酸化物からなる群より選ばれる少なくとも1つを浄化可能な排ガス浄化触媒が担持されていることを特徴とする請求項9又は10記載の触媒コンバータ。
  12. 前記煤燃焼用触媒は、Ag、貴金属元素、及びCeを含む複合酸化物から構成されていることを特徴とする請求項1から11いずれか記載の触媒コンバータ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102606261A (zh) * 2011-01-20 2012-07-25 揖斐电株式会社 废气净化装置的制造方法以及废气净化装置

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