JP2010082726A - 丸鋸盤の安全カバー装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 丸鋸盤の丸鋸を保護する安全カバーの開閉を、簡単な機構で確実に行えるようにする丸鋸盤の安全カバー装置を提供する。
【解決手段】 丸鋸11を、作業部12aを除いて覆う鋸刃ケーシング12の該丸鋸11の回転中心から偏倚した位置に配した揺動軸14aに、ほぼ扇形の安全カバー14の中心部を揺動自在に支持させ、その円弧の端部14cの近傍に植設した作動ピン14bに、制御レバー15の先端部を連繋させる。制御レバー15の基端部を、鋸刃ケーシング12に一端を連繋させた作動レバー13の支持軸13aに回動自在に支持させる。作動レバー13の揺動により丸鋸11が退避位置から切断位置に旋回する途中で、制御レバー15の揺動を停止するストッパ板18を設け、制御レバー15の停止後の作動レバー13の揺動により安全カバー14が作業部12aを開放し、該作業部12aに露呈した丸鋸11の鋸刃で紙管Cを切断する。
【選択図】 図1

Description

この発明は、外周面に刃が形成された円盤の回転により被切断物を切断する丸鋸の、前記刃を覆う安全カバーに関する。
被切断物の形状や寸法、材質等に応じて、種々の切断装置が用いられるが、この種の切断装置のうち、円盤の外周に鋸刃が形成された丸鋸の回転により被切断物を切断する丸鋸盤がある。この丸鋸盤は丸鋸の回転の中心軸が該丸鋸の円盤の径方向を含む面内で旋回することにより被切断物を切断するようにしてある。
ところで、長尺のシート状物を製造する際に、該シート状物をコアに巻き取られることが行われている。例えば、製紙工程では、生産効率を高める等のため、抄紙機において幅広の紙シートが製造されてリールに巻き取られた後、ワインダーに供されて、ユーザー等が所望する適宜な幅員に切断されてコアである紙管に巻き取られる。この紙管は紙シートが密に巻き取られて管状に形成されたもので、予め長尺物として製造され、巻き取られる紙シートの幅員に応じた長さに切断される。この紙管の切断に丸鋸盤による切断装置が用いられている。
図3及び図4に紙管Cを切断する丸鋸盤1による従来の切断装置を示している。丸鋸盤1は、円盤の外周に鋸刃が形成された丸鋸2を備えた構造とされており、この丸鋸2が支持軸2aを中心として旋回し、回転軸2bを中心として回転することにより、被切断物である紙管Cを切断するようにしてある。なお、紙管Cは一対のローラ5a、5bに載置されて支持される。丸鋸2は鋸刃ケーシング3に収容されており、この丸鋸ケーシング3の一部が切欠されて作業部3aが形成され、この作業部3aに丸鋸2の一部が露呈しており、丸鋸2の回転によりこの作業部3aに位置している部分が紙管Cに押圧されることにより、該紙管Cが切断されるようにしてある。前記鋸刃ケーシング3には、前記支持軸2aを中心として揺動自在に一端部が支持された作動レバー4の他端部が連繋させてあり、この作動レバー4の揺動により、作業部3aが、図3に示すように紙管Cから離隔した退避位置と、図4に示すように紙管Cに臨んだ切断位置との間を揺動するようにしてある。すなわち、作動レバー4を図3に示す状態から反時計回り方向へ揺動させると、鋸刃2が同方向に旋回し、作業部3aが切断位置に位置し、鋸刃2を押圧することにより紙管Cが切断される。なお、この作動レバー4の揺動は、該作動レバー4の中央部に、作動シリンダ6により往復移動するピストンロッド6aの先端部を回動自在に連繋させて、この作動シリンダ6の動作により行うようにしてある。また、作動シリンダ6は、その基端部がフレーム7に軸6bにより回動自在に支持されている。
丸鋸盤は、上述したように回転する円盤の外周に鋸刃が形成されている丸鋸を備えた構造であり、該丸鋸の回転の中心軸を旋回させることにより被切断物を切断するから、切断に供される部分は、円盤の全域でなく、回転によって前記作業部3aに位置する外周の一部分となる。このため、切断に供されない部分を常に丸鋸カバーで覆うことが好ましく、さらに、丸鋸盤の不使用時には前記作業部3aを安全カバーで覆い、切断に供される際に安全カバーが該作業部3aから退避して鋸刃を露呈されるようにすることが好ましい。
例えば、特許文献1や特許文献2には、丸鋸の旋回に応じて安全カバーが被切断物に対する作業開放部から退避して切断に供させる部分を露呈させるようにした構造が開示されている。これら特許文献1、2に記載された安全カバーは、丸鋸盤の丸鋸部を被切断物に向けて押し下げることにより丸鋸盤の回転中心を軸として揺動しながら、鋸刃の切断に供させる部分を露呈するようにしたものである。
特開平9−29707号 特開平10−34431号
前記特許文献1や特許文献2に開示された従来の安全カバーでは、該安全カバーを作業開放部から退避させる構造が複雑となっている。例えば、特許文献2に開示された構造では、安全カバーと一体にセンタープレートが設けられ、丸鋸の押し下げ動作により、該丸鋸の旋回中心から偏倚している位置にある枢着部を支点として強制的に旋回される作動リンクが、前記センタープレートの掛止板を引き込みながら前記センタープレートを回転させることによって、前記安全カバーが回転する構造が採用されている。
安全カバーを退避させる構造が複雑であるため、部品点数が多く、作動させるために大きな動力を必要とする。特に、卓上丸鋸盤では、切断動作は人力により丸鋸を押し下げるため、前記作動リンクを旋回させる力に続けて切断のために丸鋸を被切断物に押し込む力を必要として、労力が大きくなっている。
また、作動リンクやその旋回中心の位置、前記掛止板、センタープレート等の位置関係を適宜な状態となるように調整する調整作業を必要とする。しかも、切断作業が繰り返されることにより、これら部品の位置関係にずれが生じるおそれがあり、その都度調整作業の必要が生じるおそれがある。
そこで、この発明は、これらの不都合な点に鑑みて、不使用時には丸鋸を覆って鋸刃が露呈しないようにして作業員等の安全を確保する安全カバーを、簡単な構造によって、使用時には丸鋸の切断に供される作業部分から確実に退避させることができるようにする丸鋸盤の安全カバー装置を提供することを目的としている。
前記目的を達成するための技術的手段として、この発明に係る丸鋸盤の安全カバー装置は、円盤の外周面に鋸刃を形成した丸鋸を回転させながら、前記鋸刃を被切断物に押圧して該被切断物を切断する際に、丸鋸を覆う鋸刃ケーシングの一部に丸鋸を露呈させるために形成した作業部を覆った安全カバーを、該作業部から退避させて、該作業部に丸鋸の切断に供される部分を露呈させる丸鋸盤の安全カバー装置において、前記丸鋸を被切断物の切断を行う切断位置と、切断に供しない退避位置との間で旋回自在に案内する作動レバーを設け、前記作動レバーの基端部を支持軸に揺動自在に支持させ、先端部に前記鋸刃ケーシングを連繋させて、該作動レバーの揺動により前記鋸刃の旋回を行わせ、前記安全カバーを、前記鋸刃ケーシングの一部であって、前記丸鋸の回転軸から偏倚させた位置に設けた揺動軸に揺動自在に支持させ、前記丸鋸を旋回自在に支持する前記支持軸に、制御レバーを揺動自在に支持させ、前記制御レバーの先端部を、前記安全カバーと移動自在に連繋させ、前記制御レバーの揺動範囲を、前記作動レバーの揺動範囲よりも小さくしてあることを特徴としている。
前記丸鋸盤の不使用時には、前記安全カバーが前記作業部を覆った保護位置に位置しているため、丸鋸は前記鋸刃ケーシングと安全カバーとにより覆われて、露呈した部分がない。丸鋸盤で被切断物を切断する場合には、丸鋸を前記支持軸を中心として旋回させて被切断物に押圧させる。この丸鋸の旋回動作は、前記作動レバーを前記支持軸を中心に揺動させることにより行われる。この作動レバーの揺動により、前記鋸刃ケーシングに安全カバーを軸支させた前記揺動軸が該鋸刃ケーシングに伴われて同方向に旋回する。このとき、前記制御レバーの揺動範囲を作動レバーの揺動範囲よりも小さくしてあるから、該制御レバーが途中で停止した後にも作動レバーは揺動を継続することになる。制御レバーが停止し、作動レバーが揺動を継続すると、安全カバーの制御レバーに連繋させた部分が拘束された状態で前記揺動軸のみ旋回する。このため、安全カバーが鋸刃ケーシングに対して揺動軸を中心として揺動して、前記保護位置から移動して作業部を開放する開放位置に位置することになる。これにより作業部に丸鋸を露呈させることができることになり、作業部に露呈した鋸刃により被切断物が切断される。
また、請求項2の発明に係る丸鋸盤の安全カバー装置は、前記制御レバーの揺動範囲を規制する規制手段を設けたことを特徴としている。
制御レバーの揺動範囲を規制するための規制手段を設けたものである。規制手段としては、例えば、一定の角度まで制御レバーが揺動した場合に、該制御レバーが当接してそれ以上の回動を阻止するストッパピンを配設したり、あるいは、制御レバーにストッパ部材を固着し、一定角度まで揺動した場合にこのストッパ部材が装置の不動部分に当接させるようにすることによる。
また、請求項3の発明に係る丸鋸盤の安全カバー装置は、円盤の外周面に鋸刃を形成した丸鋸を回転させながら、前記鋸刃を被切断物に押圧して該被切断物を切断する際に、丸鋸を覆う鋸刃ケーシングの一部に丸鋸を露呈させるために形成した作業部を覆った安全カバーを、該作業部から退避させて、該作業部に丸鋸の切断に供される部分を露呈させる丸鋸盤の安全カバー装置において、前記丸鋸を被切断物の切断を行う切断位置と、切断に供しない退避位置との間で旋回自在に案内する作動レバーを設け、前記作動レバーの基端部を支持軸に揺動自在に支持させ、先端部に前記鋸刃ケーシングを連繋させて、該作動レバーの揺動により前記鋸刃の旋回を行わせ、前記安全カバーを、前記鋸刃ケーシングの一部であって、前記丸鋸の回転軸から偏倚させた位置に設けた揺動軸に揺動自在に支持させ、
前記丸鋸を旋回自在に支持する前記支持軸に、制御レバーを揺動自在に支持させ、前記制御レバーの先端部を、前記安全カバーと移動自在に連繋させ、前記制御レバーを揺動させるのに要する力を、前記丸鋸の揺動に要する力よりも大きいものとしてあることを特徴としている。
前記作動レバーの揺動により、前記鋸刃ケーシングに安全カバーを軸支させた前記揺動軸が該鋸刃ケーシングに伴われて同方向に旋回する。このとき、安全カバーには前記制御レバーの先端部が連繋させてあり、該制御レバーの揺動に要する力を作動レバーの揺動に要する力よりも大きくしてあるから、安全カバーの制御レバーに連繋させた部分が拘束された状態で前記揺動軸のみ旋回する。このため、安全カバーが鋸刃ケーシングに対して揺動軸を中心として揺動して、前記保護位置から移動して作業部を開放する開放位置に位置することになる。これにより作業部に丸鋸を露呈させることができることになり、作業部に露呈した鋸刃により被切断物が切断される。
また、請求項4の発明に係る丸鋸盤の安全カバー装置は、前記制御レバーを揺動させるのに要する力の大きさを調整する調整手段を設けたことを特徴としている。
前記制御レバーの揺動力を調整できるようにしたものである。すなわち、前記作業部が被切断物に臨む位置まで丸鋸が揺動する間に、前記安全カバーが作業部から退避する必要があるが、制御レバーの揺動力を調整することにより、安全カバーの揺動動作が円滑に行われるようにする。
この調整手段には、例えば、制御レバーの揺動軸に圧縮コイルバネを遊嵌して、該圧縮コイルバネを制御レバーに押圧させる。この圧縮コイルバネを伸縮させて前記押圧の状態を調整することにより制御レバーの揺動力を調整することができる。
この発明に係る丸鋸盤の安全カバー装置によれば、安全カバーを作業部から退避させための揺動と、作業部を覆う状態まで揺動させることを、簡単な構造で確実に行わせることができる。しかも、安全カバーの動作を適宜なものとするための調整を容易に行うことができる。
以下、図示した好ましい実施形態に基づいて、この発明に係る丸鋸盤の安全カバー装置を具体的に説明する。なお、この実施形態では、管状に形成された紙管を切断する丸鋸盤を例示してある。
図1及び図2はこの発明に係る安全カバー装置を備えた丸鋸盤10を示す側面図であり、要部の構造のみを示している。また、図1は切断に供されない状態にある退避位置、図2は切断を行う状態にある切断位置にある場合を示している。この丸鋸盤10は下方に配された管状の紙管Cを被切断物として、該紙管Cの軸直角方向で切断する際に用いられるものであり、切断のための丸鋸11を備えている。
前記丸鋸11は円盤の外周に鋸刃が形成されており、この丸鋸11の回転軸11bを中心とした回転により紙管Cを切断する。丸鋸11は、一部の作業部12aを除き鋸刃ケーシング12で覆われており、作業部12aを紙管Cに臨ませて位置させ、丸鋸11を紙管Cに押圧することにより該作業部12aに露呈した鋸刃の部分で該紙管Cが徐々に切断されるようにしてある。
他方、鋸刃ケーシング12には支持軸13aを軸として揺動自在に支持された作動レバー13を連繋させてあり、この作動レバー13の揺動により、前記作業部12aが紙管Cに臨んで該紙管Cを切断する切断位置と、紙管Cから離隔した退避位置との間で丸鋸11が前記支持軸13aを中心として往復で旋回するようにしてある。なお、支持軸13aは切断装置のフレーム17等に設けられている。また、前記作動レバー13の中央部には、作動シリンダ21により往復移動するピストンロッド21aの先端部が回動自在に連繋されている。この作動シリンダ21は、その基端部が前記フレーム17に軸21bにより回動自在に支持されている。
前記鋸刃ケーシング12の一部であって前記回動軸11bから偏倚した位置には、安全カバー14の揺動軸14aが配されている。安全カバー14は、ほぼ扇形に形成されており、その扇形の中心部で前記揺動軸14aに揺動自在に支持されており、該扇形の円弧の部分が、前記作業部12aを覆うようにしてある。すなわち、安全カバー14は鋸刃ケーシング12の外側を挟む状態となるよう断面ほぼコ字形に形成されており、そのコ字形の中央部が鋸刃を臨むようにしてある。そして、安全カバー14が揺動軸14aを中心として、作業部12aを覆う保護位置と作業部12aを開放する開放位置との間で揺動するようにしてある。
前記安全カバー14の円弧の部分の端部であって、紙管Cから離隔している側の端部14cの近傍には作動ピン14bが、揺動軸14aと平行な方向に突出させて植設されている。一方、前記支持軸13aにはほぼく字形に形成された制御レバー15の基端部が揺動自在に支持されており、この制御レバー15の自由端部に形成された長孔15aに前記作動ピン14bが遊挿されている。
前記制御レバー15の支持軸13aを中心とした揺動範囲を、前記作動レバー13の同じく支持軸13aを中止とした揺動範囲よりも小さくしてある。この制御レバー15の揺動範囲を規制するために、該制御レバー15の支持部にはストッパ板18が固着されている。このストッパ板18は、図1に示す退避位置にある状態で、フレーム17から離隔した位置にあり、制御レバー15が所定の角度まで回動することにより、フレーム17に当接し、制御レバー15のそれ以上の回動が阻止されるようにしてある。
なお、前記紙管Cは一対のローラ16a、16bに載置されて配され、ローラ16a、16bのうちの一方が、駆動力を受けて回転する駆動ローラ16a(16b)とされ、この駆動ローラ16a(16b)により紙管Cが回転し、この紙管Cの回転が他方の被動ローラ16b(16a)に伝達されて回転する。
以上により構成されたこの発明に係る丸鋸盤の安全カバー装置の動作を、以下に説明する。
図1に示す退避位置では、丸鋸11が紙管Cから離隔し、作業部12aが紙管Cを臨むことがなく、安全カバー14が保護位置にあって作業部12aが閉成されて鋸刃が露呈することのない状態にある。この状態から、前記作動シリンダ21が作動してピストンロッド21aを前進させると、前記作動レバー13が、図1に示す状態から支持軸13aを中心として反時計回り方向に揺動する。これにより、該作動レバー13に連繋させてある鋸刃ケーシング12が支持軸13aを中心として同方向に旋回する。前記作業部12aも同方向に旋回することになり、該作業部12aが臨む方向が、図1に示す方向から徐々に下方向となり、図2に示すように、作業部12aが紙管Cを臨んだ切断位置に位置することになる。
前記鋸刃ケーシング12には、前記安全カバー14が支持されているから、この安全カバー14の揺動軸14aが、該鋸刃ケーシング12に伴われて、前記支持軸13aを中心として旋回することになる。他方、作動レバー13の揺動に伴われて、前記制御レバー15も同方向に揺動することになるが、前記ストッパ板18がフレーム17に当接すると該制御レバー15の揺動が停止する。その後は、作業レバー13が揺動しても制御レバー15は揺動しない。しかも、安全カバー14には前記作動ピン14bを介して前記制御レバー15の先端部が連繋されている。このため、安全カバー14の作動ピン14bが制御レバー15に拘束されて、鋸刃ケーシング12の旋回により安全カバー14が揺動軸14aを中心として、図1の保護位置にある状態から時計回り方向に回動することになる。すなわち、図1に示す状態にある作業部12aが、同図上反時計回り方向に旋回するのに対して、安全カバー14が揺動軸14aを中心として時計回り方向に回動するため、安全カバー14が作業部12aを覆う保護位置から退避して該作業部12aを開放させる開放位置に位置することになる。そして、作業部12aが開放された状態で、図2に示すように、紙管Cを切断することができる切断位置に位置し、さらに作動レバー13の揺動することにより、丸鋸11の鋸刃が紙管Cを切断することになる。
紙管Cが切断されたならば、前記作動シリンダ21をそれまでとは逆方向に作動させて、ピストンロッド21aを後退させることにより、作動レバー13を、支持軸13aを中心として図2に示す状態から時計回り方向に揺動させる。これにより、鋸刃ケーシング12が同方向に旋回し、作業部12aが切断位置から退避位置まで旋回することになる。この鋸刃ケーシング12の旋回により、安全カバー14の揺動軸14aも同方向に旋回する。安全カバー14の一部は作動ピン14bを介して制御レバー15によって拘束されているから、安全カバー14は揺動軸14aを中心として、図に示す状態から反時計回り方向、すなわち該安全カバー14が作業部12aを覆う方向に回動することになる。安全カバー14が作業部12aを覆う保護位置に位置すると、該安全カバー14の端部14dが鋸刃ケーシング12に当接して、それ以上回動できなくなる。このため、制御レバー15が鋸刃ケーシング14の旋回に伴われて、支持軸13aを中心として、図2に示す状態から反時計回り方向に揺動して、図1に示す退避位置に位置した状態となる。
前述したように、安全カバー14を保護位置と開放位置との間で揺動させるには、制御レバー15が作動レバー13に先行して揺動することがないようにする必要がある。このため、制御レバー15の揺動に要する力を作動レバー13の揺動に要する力よりも大きくして、作動レバー13が揺動しても制御レバー15が揺動しないようにしても、安全カバー14を揺動させることができる。すなわち、作動レバー13が揺動しても制御レバー15が停止した状態に保たれていれば、前記揺動軸14aのみが旋回することになり、安全カバー14が該揺動軸14aを中心に揺動して作業部12aを開閉することができる。
また、前記制御レバー15の揺動に要する力の大きさを調整することにより、これら作動レバー13と揺動レバー15とが円滑に揺動するようにすることが好ましい。このため、制御レバー15を揺動させる力を調整する調整手段を設けることが好ましい。この調整手段としては、たとえば、前記支持軸13aに制御レバー15の支持部に押圧される圧縮コイルバネを遊嵌し、この圧縮コイルバネを伸縮させることにより復元力を調整して制御レバー15の支持部への押圧力を調整するようにした構造とすることができる。
この発明にかかる丸鋸盤の安全カバー装置によれば、簡単な構造で確実に安全カバーの動作を行わせることができ、しかも、既設の丸鋸盤に簡単な改良を加えることでよいから、従来の丸鋸盤を容易に転用することができる。また、作業レバーの動作をモータ等の動力を利用するものだけでなく、人力による丸鋸盤にあっても用いることができるため、紙管の切断のみならず種々の被切断物について用いられる。
この発明に係る安全カバー装置を備えた丸鋸盤であって、紙管を切断する紙管切断用丸鋸盤の概略の側面図であり、丸鋸が切断に供されない退避位置にある状態を示している。 図1に示す丸鋸盤であって、丸鋸が切断に供される切断位置にある状態を示している。 紙管を切断するのに用いられる従来の丸鋸盤の概略の側面図であり、丸鋸が切断に供されない退避位置にある状態を示している。 図3に示す従来の丸鋸盤の丸鋸が切断位置にある状態を示す側面図である。
符号の説明
C 紙管
10 丸鋸盤
11 丸鋸
11b 回転軸
12 鋸刃ケーシング
12a 作業部
13 作動レバー
13a 支持軸
14 安全カバー
14a 揺動軸
14b 作動ピン
14c 端部
14d 端部
15 制御レバー
17 フレーム

Claims (4)

  1. 円盤の外周面に鋸刃を形成した丸鋸を回転させながら、前記鋸刃を被切断物に押圧して該被切断物を切断する際に、丸鋸を覆う鋸刃ケーシングの一部に丸鋸を露呈させるために形成した作業部を覆った安全カバーを、該作業部から退避させて、該作業部に丸鋸の切断に供される部分を露呈させる丸鋸盤の安全カバー装置において、
    前記丸鋸を被切断物の切断を行う切断位置と、切断に供しない退避位置との間で旋回自在に案内する作動レバーを設け、
    前記作動レバーの基端部を支持軸に揺動自在に支持させ、先端部に前記鋸刃ケーシングを連繋させて、該作動レバーの揺動により前記鋸刃の旋回を行わせ、
    前記安全カバーを、前記鋸刃ケーシングの一部であって、前記丸鋸の回転軸から偏倚させた位置に設けた揺動軸に揺動自在に支持させ、
    前記丸鋸を旋回自在に支持する前記支持軸に、制御レバーを揺動自在に支持させ、
    前記制御レバーの先端部を、前記安全カバーと移動自在に連繋させ、
    前記制御レバーの揺動範囲を、前記作動レバーの揺動範囲よりも小さくしてあることを特徴とする丸鋸盤の安全カバー装置。
  2. 前記制御レバーの揺動範囲を規制する規制手段を設けたことを特徴とする請求項1に記載の丸鋸盤の安全カバー装置。
  3. 円盤の外周面に鋸刃を形成した丸鋸を回転させながら、前記鋸刃を被切断物に押圧して該被切断物を切断する際に、丸鋸を覆う鋸刃ケーシングの一部に丸鋸を露呈させるために形成した作業部を覆った安全カバーを、該作業部から退避させて、該作業部に丸鋸の切断に供される部分を露呈させる丸鋸盤の安全カバー装置において、
    前記丸鋸を被切断物の切断を行う切断位置と、切断に供しない退避位置との間で旋回自在に案内する作動レバーを設け、
    前記作動レバーの基端部を支持軸に揺動自在に支持させ、先端部に前記鋸刃ケーシングを連繋させて、該作動レバーの揺動により前記鋸刃の旋回を行わせ、
    前記安全カバーを、前記鋸刃ケーシングの一部であって、前記丸鋸の回転軸から偏倚させた位置に設けた揺動軸に揺動自在に支持させ、
    前記丸鋸を旋回自在に支持する前記支持軸に、制御レバーを揺動自在に支持させ、
    前記制御レバーの先端部を、前記安全カバーと移動自在に連繋させ、
    前記制御レバーを揺動させるのに要する力を、前記丸鋸の揺動に要する力よりも大きいものとしてあることを特徴とする丸鋸盤の安全カバー装置。
  4. 前記制御レバーを揺動させるのに要する力の大きさを調整する調整手段を設けたことを特徴とする請求項1に記載の丸鋸盤の安全カバー装置。
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