JP2010082557A - 接着剤塗布方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】ムキ肌が悪い単板のように凹部を有する基材であっても、接着剤を凹部に確実に塗布することができ、基材全体の塗布量が過剰とならない接着剤塗布方法を提供する。
【解決手段】オーバーフローコーターやロールコーターなどの第一の塗布手段2によって、合板、LVLまたはLVB製造用単板1に接着剤を基材の凹部まで達するような量を塗布後、第二の塗布手段として基材の進行方向と同方向に回転する塗布ロール3によって接着剤を塗布することにより、合板、LVLまたはLVBを製造する。
【選択図】図1
【解決手段】オーバーフローコーターやロールコーターなどの第一の塗布手段2によって、合板、LVLまたはLVB製造用単板1に接着剤を基材の凹部まで達するような量を塗布後、第二の塗布手段として基材の進行方向と同方向に回転する塗布ロール3によって接着剤を塗布することにより、合板、LVLまたはLVBを製造する。
【選択図】図1
Description
本発明はムキ肌が悪い単板のように凹部を有する基材であっても、接着剤を凹部に確実に塗布することができ、基材全体の塗布量が過剰とならない接着剤塗布方法に関する。圧締圧力や圧締時間を増加することなく合板の材料として使用することを可能とする接着剤塗布方法に関する。
合板、LVL(単板積層材)、LVB(単板積層板)は原木をロータリーレーサーなどで薄く切削した単板に接着剤を塗布し、これを積層圧締することによって得られる汎用的な建築材料である。原木としては東南アジア諸国からラワンなどの広葉樹が輸入されて用いられてきたが、過剰伐採が問題となったことからこれらの国から原木を入手することが困難となり、代わりにロシア産のカラ松などの針葉樹が使用されるようになっている。
一部の針葉樹材は堅いため、原木をスムーズに切削することが困難であり、単板の表面が凹凸状になりやすい(ムキ肌が悪い)。このようなムキ肌が悪い単板を使用して合板を製造した場合、凹部には接着剤が十分に塗布されないため接着不良が発生しやすくなるが、ムキ肌の悪い単板を選別することは困難であるし、歩留まりが低下することになるため、ムキ肌が悪い単板を使いこなす必要がある。
ムキ肌が悪い単板への対処方法として、圧締時間や圧締圧力を増加することにより凹凸をつぶす方法が挙げられるが、製品厚みが減少してしまうため歩留まりの低下が問題となる。また、単板の凹部まで接着剤を行き渡らせるために単に塗布量を増やした場合、全体として接着剤が過剰となり、通常の圧締条件では接着剤が未硬化となり、接着不良となるなどの問題があった。
特許文献1には、凹部や孔のある基材に塗布剤を塗布加工する装置が開示されている。該装置は塗料などを微量塗布するには有効であるが、接着剤を片面当たり100〜300g/m2程度塗布することはできなかった。また、特許文献2および3には、単板の任意箇所へ他の面より接着剤を多く塗布できる接着剤塗布方法が開示されているが、単板における凹部の位置や形状は一定ではないため、単板の凹部に確実に接着剤を塗布できるわけではなかった。
実公昭62−27255号公報
特公昭61−47586号公報
特公昭62−1803号公報
本発明は前記課題に鑑みてなされたものであり、ムキ肌が悪い単板のように凹部を有する基材であっても、接着剤を凹部に確実に塗布することができ、基材全体の塗布量が過剰とならない接着剤塗布方法を提供するものである。
本発明は第一の塗布手段によって基材に接着剤を塗布後、第二の塗布手段として基材の進行方向と同方向に回転する塗布ロールによって接着剤を塗布することを特徴とする接着剤塗布方法である。
本発明の接着剤塗布方法により、ムキ肌が悪い単板のように凹部を有する基材であっても、接着剤を凹部に確実に塗布することができ、基材全体の塗布量が過剰とならない。例えば、合板製造用単板の中にムキ肌の悪いものが混入していても、圧締圧力や圧締時間を増加することなく通常の圧締条件で接着することができる。
本発明の接着剤塗布方法は、まず第一の塗布手段によって基材に接着剤を塗布する。第一の塗布方法は特に限定されないが、オーバーフローコーターやロールコーターなど、接着剤が基材の凹部まで達するような量の塗布ができる手段が好ましい。また、第一の塗布において片面だけではなく両面に塗布してもよいし、両面に塗布する場合にそれぞれの面への塗布方法が異なってもよい。
第一の塗布により、最終的に必要な塗布量以上に接着剤を塗布しておくことが好ましい。基材が合板、LVLまたはLVB製造用単板の場合、片面当たり100〜300g/m2程度塗布することが好ましい。
前記第一の塗布後、第二の塗布を行うことを特徴とする。第二の塗布手段として基材の進行方向と同方向に回転する塗布ロールを用いる必要がある。第二の塗布ロールにより、第一の塗布によって塗布された接着剤が凹部には十分に残留し、その他の部位の余剰接着剤は取り除かれるため、基材全体の塗布量が最適化される。なお、基材の進行方向と逆方向に回転する塗布ロールを用いた場合、第一の塗布によって塗布された接着剤が必要以上に取り除かれることにより、十分な接着力が得られないため好ましくない。
以下、本発明の接着剤塗布方法の例に基づいて具体的に説明する。図1において2および2´は第一の塗布手段となる塗布ノズルである。図1では省略されているが、2および2´はそれぞれ接着剤のサービスタンクに接続されており、通過する単板に十分な接着剤を塗布する。3および3´は第二の塗布手段となる塗布ロールであり、それぞれ基材の進行方向と同方向に回転する。
1 単板
2 塗布ノズル
2´ 塗布ノズル
3 塗布ロール
3´ 塗布ロール
2 塗布ノズル
2´ 塗布ノズル
3 塗布ロール
3´ 塗布ロール
Claims (3)
- 第一の塗布手段によって基材に接着剤を塗布後、第二の塗布手段として基材の進行方向と同方向に回転する塗布ロールによって接着剤を塗布することを特徴とする接着剤塗布方法。
- 前記基材が合板、LVLまたはLVB製造用単板であることを特徴とする請求項1記載の接着剤塗布方法。
- 請求項1または2記載の接着剤塗布方法を用いて製造された合板、LVLまたはLVB。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2008254865A JP2010082557A (ja) | 2008-09-30 | 2008-09-30 | 接着剤塗布方法 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2008254865A JP2010082557A (ja) | 2008-09-30 | 2008-09-30 | 接着剤塗布方法 |
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Publication Number | Publication Date |
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JP2010082557A true JP2010082557A (ja) | 2010-04-15 |
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ID=42247045
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2008254865A Pending JP2010082557A (ja) | 2008-09-30 | 2008-09-30 | 接着剤塗布方法 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2010082557A (ja) |
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2008
- 2008-09-30 JP JP2008254865A patent/JP2010082557A/ja active Pending
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