JP2010081586A - 制御装置、画像形成装置、制御方法およびプログラム - Google Patents

制御装置、画像形成装置、制御方法およびプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】機器の省電力化を促進すること。
【解決手段】ネットワークに接続された機器の省電力状態における処理を制御するための制御装置であって、前記機器が前記省電力状態でないときに前記機器における通信を制御するネットワーク部によって、前記省電力状態において当該制御装置が処理可能な受信情報を判別するための判別情報が記録される情報記録部と、前記省電力状態においてネットワークを介して受信される受信情報を前記判別情報と照合し、該受信情報が前記判別情報に適合する場合に、前記受信情報に応じた処理を実行する省電力制御部とを有する。
【選択図】図2

Description

本発明は、プリンタ、MFP(MultiFunction Peripheral)、PC等のネットワークに接続された機器の省電力化を図るための制御装置、その制御装置を含む画像形成装置、その制御方法およびその制御方法を実現するための装置可読なプログラムに関する。
プリンタ、MFP、PC等のネットワークに接続される機器は、長時間使用されない場合に、その機器内にある各デバイスへの電源供給を停止し、省電力状態へ入る省エネルギーモードを備えるものが増えてきている。MFPやPCでは、ほとんどのものがこの省エネルギーモードを備えている。
しかしながら、この省エネルギーモードにおいても、機器が備えるコントローラ部のメインCPUは、ネットワークから受信した問い合わせに対し、処理を行うべく動作を継続している。例えば、ネットワークに接続されたMFPが省電力状態のとき、同じネットワークに接続されるPCから、そのMFPの最新のステータスに対する問い合わせがあった場合、MFP内部のコントローラ部には電源が供給され、メインCPUが動作を継続しているため、すべてのデバイスへ電源を供給し、問い合わされたステータスの状態を検知するために各デバイスと通信し、その結果を、ネットワークを介してPCへ送信する。
しかしながら、これでは、省電力状態であるにもかかわらず、問い合わせを受けるたびに機器全体に電源を供給するか、電源を常時通電しておく必要があり、近年の省電力化に相反するものとなっている。そこで、ネットワークから問い合わせを受信するインタフェース制御部に、サブCPUを備え、サブCPUがメインCPUへの電源供給の制御を行うようにして、消費電力を抑制する技術が提案されている(特許文献1参照)。
この技術では、通常モードから省エネルギーモードに移行する際に、サブCPUにメインCPUが省エネルギーモード移行を指示し、この移行指示に基づいてサブCPUがメインCPUへのデータ転送を停止させることなく送受信制御を自己の管理下におくため、省エネルギーモード時のメインCPUの消費電力を最小限に抑えることができる。また、所定時間サブCPUで処理すべきデータが転送されない場合、このサブCPUも省エネルギーモードに移行するため、機器全体として消費電力を最小限に抑えることができる。
また、ステータス状態の問い合わせがあるたびに、機器全体に電源を供給するのでは省電力化に反するため、省エネルギーモードの状態を維持しつつ、最新のステータス情報を提供するための技術が提案されている(特許文献2参照)。
この技術では、CPU、RAM、ROM等を備えるサブチップが採用され、省電力状態でもステータス更新や外部への情報通知を行うことができ、また、電源制御、ステータス監視、ネットワークからのコマンド監視および応答を行うことができるようにされている。なお、サブチップは、省電力化を考慮し、メインチップより消費電力が小さいものとされている。
近年登場したWindows(登録商標) Vistaは、ネットワーク上の機器同士の接続を容易にするために、機器間の接続を目的としたwebサービス技術であるWSD(Web Services on Device)機能が搭載され、そのWSD機能には、マルチキャストを用いて通信可能な機器を発見するディスカバリ機能、発見した機器がMFPである場合にそのMFPに対し印刷指示を行うプリント機能、イベントの監視を行っている機器に対し、イベントが発生したときに通知を行う通信機能が含まれている。このWSD機能が搭載された機器には、上記のWindows(登録商標) Vistaを搭載したPCのほか、MFPにWSD機能が搭載されたものもある。
こういったPCやMFPから送信されるパケットには、WSD機能に関する各種パケットが含まれ、その各種パケットには、イベントが発生したときにイベント通知メッセージを送信するイベント監視、そのイベント監視の有効時間の更新、WSD関連のイベント送付間隔、ディスカバリ時の機器のアドレス情報や能力情報等を取得するためのリクエスト、ネットワーク上に機器が追加や削除された場合のメッセージ等がある。WSD機能が搭載された機器は、これらのパケットを送信するため、頻繁にパケットを受けることになる。
そうした場合に、上述したサブCPUを備える装置を用いたとしても、サブCPUがメインCPUへ頻繁にパケットを送ることとなり、メインCPUは省エネルギーモードへ移行してもすぐに復帰してしまい、これでは十分に消費電力を抑制することができない。
上述したサブチップを備える装置では、省エネルギーモードにおいて、サブチップがステータス要求を受け取り、ステータス情報を通知することができるが、このサブチップでは、イベント監視等のMFPが自発的にメッセージを送信する可能性がある要求や、ネットワーク上に機器が追加された場合や削除された場合等の主記憶部の情報に変更を加える要求を受けた場合には対応することができず、そのたびにメインチップを省電力状態から復帰させるか、あるいは電源を常時通電しておかなければならない。
そこで、WSD機能に関するパケットを受けるたびに機器全体に電源を供給しなくても済み、当該機器の消費電力を十分に抑制することができる制御装置およびその制御方法の提供が望まれている。
本発明は、上記の点に鑑みてなされたものであって、機器の省電力化を促進することのできる制御装置、画像形成装置、制御方法およびプログラムの提供を目的とする。
そこで上記課題を解決するため、本発明は、ネットワークに接続された機器の省電力状態における処理を制御するための制御装置であって、前記機器が前記省電力状態でないときに前記機器における通信を制御するネットワーク部によって、前記省電力状態において当該制御装置が処理可能な受信情報を判別するための判別情報が記録される情報記録部と、前記省電力状態においてネットワークを介して受信される受信情報を前記判別情報と照合し、該受信情報が前記判別情報に適合する場合に、前記受信情報に応じた処理を実行する省電力制御部とを有する。
本発明によれば、機器の省電力化を促進することができる。
第一の実施の形態におけるネットワーク環境を例示した図。 第一の実施の形態においてネットワークに接続された機器であるMFPの構成を示した図。 通常状態からSTR状態へ移行する処理を示したシーケンス図。 通常状態からSTR状態へ移行する際のWSD機能部および情報記録部で行われる処理を示したフローチャート図。 問い合わせとして受信したパケットに含まれるXMLデータを例示した図。 情報記録部に記録する情報を例示した図。 情報記録部に記録する情報を例示した図。 応答メッセージを例示した図。 STR状態時にWSD機能に関する問い合わせを受けた場合に行われる処理を示したシーケンス図。 STR状態時にWSD機能に関する問い合わせを受けた場合に行われる処理を示したフローチャート図。 STR状態時に印刷ジョブを受け付けた場合に、STR状態から復帰し、印刷ジョブを行う処理を示したシーケンス図。 WSD関連のパケット以外でもSTR状態から復帰する場合に行われる処理を示したフローチャート図。 第二の実施の形態におけるネットワーク環境を例示した図。 第二の実施の形態におけるMFPの構成を示した図。 ウィジェット連携部によるウィジェットの検索処理の処理手順を説明するためのシーケンス図である。
図1は、第一の実施の形態におけるネットワーク環境を例示した図である。同図において、1台のPC10と4台のMFP11〜14とがネットワーク15によって接続されている。同図では、さらに、ネットワーク15上のデータを他のネットワークへ中継、および他のネットワーク上のデータをこのネットワーク15へ中継するためのルータ16が備えられている。
PC10は、ソフトウェアとして、文書を作成するためのアプリケーション等の多くのアプリケーションや、それらのアプリケーションに共通に利用される基本的機能を提供するOSを備え、ハードウェアとして、それらのアプリケーションおよびOSを格納するメモリやHDD、それらのアプリケーションおよびOSを読み出して実行するCPU、ネットワーク15とを接続し、ネットワーク15を介した通信を実現するネットワークI/F、キーボードやマウス等の入力装置、作成された文書等を表示するディスプレイ等の表示装置を備えている。
MFP11〜14は、プリンタ、コピー、FAX、スキャナ、それらの動作を制御するコントロール部、ネットワーク15とを接続し、ネットワーク15を介した通信を実現するネットワーク部、データ等の入力やパラメータの変更を受け付け、現在の状況等を表示するための非図示の操作パネル、用紙を供給する非図示の給紙トレイ、印刷された用紙を排出する非図示の排紙トレイ等を備える。これらのMFP11〜14も、これら装置全体を制御するためのCPU、その制御に必要とされるプログラムを格納するRAMやROM等のメモリやHDDを備えている。なお、コントロール部とネットワーク部のそれぞれに、CPUおよびメモリを備えている。ただし、ネットワーク部が備えるCPUおよびメモリは、コントロール部が備えるCPUおよびメモリに比較して、処理量および記憶領域が大幅に小さいものとされている。
これらのPC10、MFP11〜14はいずれも、処理すべきジョブが無い場合、予め指定された期間が経過した後、省電力状態へ移行する省エネルギーモードを有するものとされている。
省エネルギーモードでは、現状の設定等をメモリに保持したまま、CPUやHDD等のほとんどのデバイスへの電源供給を停止するSTR(Suspend To RAM)状態とされる。STR状態では、OSが起動した状態のデータ(メモリイメージ)が保持されているため、復帰の際、OSは再起動されることはなく、STR前の状態にそのまま復帰することができる。
PC10は、OSとして、Windows(登録商標) Vistaを備えており、WSD機能が搭載された装置とされている。また、MFP11〜14も、WSD機能を備えている。このWSD機能は、上述したように、ネットワーク15に接続されている機器を発見するためのディスカバリ機能、ディスカバリ機能により発見したMFPに対し、印刷命令により印刷指示を行い、印刷データをSOAPメッセージに添付して送信するプリント機能、イベントの発生を監視している機器に対し、イベントが発生したときに通知を行う通知機能を有する。SOAPは、ソフトウェア同士がメッセージを交換するためのプロトコルである。
WSD機能が搭載された機器は、WSD機能に関する各種パケットを、ネットワーク15に接続された他の機器へ送信する。各種パケットには、イベントが発生したときにイベント通知メッセージを送信するイベント監視、そのイベント監視の有効時間の更新、WSD関連のイベント送付間隔、ディスカバリ時の機器のアドレス情報や能力情報等を取得するためのリクエスト、ネットワーク上に機器が追加や削除された場合のメッセージ等がある。
Windows(登録商標) Vistaが搭載されたPCは、イベントの発生をWebサービスが監視したり、イベントが発生した旨の通知を受理したりすることを可能にするためのプロトコルについて記述するWS−Eventingという仕様に準拠した実装を有し、イベントの監視リクエスト(Renew)を30分に1回送信している。このため、PCが1台であっても、ネットワーク上の各機器は、30分に1回はイベントの監視リクエスト(Renew)を受けることになる。なお、最初のリクエストはSubscribeである。
また、あるネットワークでは、機器がDHCPサーバによりIPアドレスの自動割り当てを実施している場合が多くある。IPアドレスを有効に使用するために、IPアドレスの割り当て期間は約2〜8時間に設定されることが多い。IPアドレスの割り当て期間の経過後には自動割り当てが再度実施される。このため、各機器は、数時間に1回はその自動割り当てのためにアクセスを受ける。
さらに、機器がIPv6環境下に属する場合、DHCPサーバを使用せずにIPアドレスを設定するStateless IPv6アドレスが使用されることが多い。このアドレスは、ルータ16からのRA(Router Advertisement)のPrefixを基に機器により生成される。このRAは、ルータ16から定期的に送信されるマルチキャストパケットであり、数時間に1回程度送付される。
STR状態へ移行した機器は、これらのリクエスト等に対応するために、STR状態から復帰する必要があるが、これらのリクエスト等を受けるたびにSTR状態から復帰したのでは、消費電力を抑制することはできない。しかしながら、本発明の制御装置を備える機器では、その制御装置が、STR状態から復帰する必要があるかを判断し、必要がない場合にはSTR状態を維持しつつ問い合わせに対する処理を行うので、頻繁に復帰することがなくなり、より効果的に消費電力を抑制することができる。
図2は、第一の実施の形態においてネットワーク15に接続された機器であるMFP11の構成を示した図である。MFP11は、WSD機能が搭載されており、制御装置を含んで構成されている。その制御装置は、コントローラ部として、MFP11全体を制御するためのコントローラ主制御部20と、プリンタを制御するためのプリンタ制御部21と、コピー機能を制御するためのコピー制御部22と、FAX機能を制御するためのFAX制御部23と、操作パネルを制御するための操作パネル制御部24と、各主制御部がアクセスする設定情報等を記憶する主記憶部25とを備えている。この主記憶部25は、MFP11内の全デバイスへ通電された通常状態時に、各制御部がアクセスするもので、STR状態ではなく、通常状態時に各制御部やネットワーク主制御部30の各部が使用する情報を記憶するための記憶領域である。
また、制御装置は、ネットワーク部を含み、そのネットワーク部は、ネットワークに関連する全体の制御管理を行うネットワーク主制御部30と、WSD機能に関する各種パケットを受信し、それに対して回答等を行うWSD機能部31と、印刷指示や印刷データを受け取り、それらをコントローラ主制御部20へ送り、プリンタ制御部21へ与えて印刷処理を実行させるネットワーク印刷機能部32と、ネットワーク15に接続されている機器等の情報を管理するネットワーク情報管理機能部33と、Webブラウザで閲覧するコンテンツを提供するWebサーバ34とを備えている。
ネットワーク印刷機能部32は、印刷処理において使用されるネットワークプロトコル(例えば、SOAP)に対応し、ネットワーク情報管理機能部33は、例えばSNMP(Simple Network Management Protocol)に対応し、Webサーバ34は、HTTP(HyperText Transfer Protocol)に対応する手段である。したがって、SOAPを使用して送受信されるデータは、ネットワーク印刷機能部32が取り扱い、SNMPを使用して送受信されるデータは、ネットワーク情報管理機能部33が取り扱い、HTTPを使用して送受信されるデータは、Webサーバ34が取り扱う。
WSD機能部31は、WSD機能に関するパケットを取り扱う。WSD機能部31は、イベントの監視リクエストを受信し、当該監視リクエストに含まれている属性情報(イベント通知メッセージの送付先情報や送付間隔情報等)を含む回答可能な問い合わせ(要求)に関する情報、無視すべき問い合わせ(要求)に関する情報を保持している。このため、WSD機能部31は、イベントの発生を監視している機器に対し、イベントが発生したときにイベント通知メッセージをその送付間隔情報にある送付間隔で送付先情報にある送付先へ送信する。WSD機能部31は、WSD関連の問い合わせがあった場合、回答可能な問い合わせであれば、イベント通知メッセージ等の応答メッセージを送り、無視すべき問い合わせであれば、その問い合わせに対しては無視し、応答メッセージは送信しない処理を行う。
この制御装置はさらに、省電力制御部40と、情報記録部41とを備える。STR状態への移行の際は、コントローラ主制御部20がプリンタ制御部21、コピー制御部22、FAX制御部23、操作パネル制御部24、及びネットワーク主制御部30へ移行の可否を問い合わせる。ネットワーク主制御部30は、WSD機能部31、ネットワーク印刷機能部32、ネットワーク情報管理機能部33、Webサーバ34へ移行の可否を問い合わせる。プリンタ制御部21、コピー制御部22、FAX制御部23、操作パネル制御部24、ネットワーク主制御部30、WSD機能部31、ネットワーク印刷機能部32、ネットワーク情報管理機能部33およびWebサーバ34のすべてから移行可能である旨の応答を受けた場合、コントローラ主制御部20がそれらの制御部21〜24、ネットワーク主制御部30、省電力制御部40へ移行通知を行うことによりSTR状態への移行は開始される。STR状態では、コントローラ主制御部20、プリンタ制御部21、コピー制御部22、FAX制御部23、操作パネル制御部24、ネットワーク主制御部30、WSD機能部31、ネットワーク印刷機能部32、ネットワーク情報管理機能部33、Webサーバ34への電源供給が停止される。
情報記録部41には、STR状態への移行直前に、WSD機能部31により、WSD機能部31が保持する送付先情報や送付間隔情報を含む回答可能な問い合わせに関する情報、無視すべき問い合わせに関する情報が記録される。この情報記録部41に記録された情報は、省電力制御部40によりアクセスされ、STR状態へ移行後に、省電力制御部40がWSD機能に関するパケットを受け取った場合に使用される。
情報記録部41は、STR状態時に省電力制御部40がアクセスする記憶領域で、STR状態時に、ネットワーク15から受信したパケットを基に、STR状態を維持するか、通常状態へ復帰するかを判断するために使用される情報を記録する記憶領域である。
これらの各部は、コントローラ部およびネットワーク部が備える各CPUが、各メモリからプログラムを読み出し実行することにより実現することができる。省電力制御部40および情報記録部41も同様にして実現することができ、省電力制御部40および情報記録部41として小基板にCPUおよびメモリを搭載したものを用いることができる。
まず、図3を参照して、通常状態からSTR状態へ移行する処理について詳細に説明する。コントローラ主制御部20は、予め設定された条件が満たされた場合、例えば、コントローラ主制御部20が処理を行うことなく予め設定された期間が経過した場合、MFP全体のSTR状態への移行を試みる。まず、コントローラ主制御部20は、プリンタ制御部21、コピー制御部22、FAX制御部23に対し、STR状態へ移行してもよいかを問い合わせる。ここでは、3つの制御部のみとしているが、操作パネル制御部24を含めることもできる。これらの問い合わせは、逐次実行してもよいし、並列に実行してもよい。パフォーマンスを向上させるためには、並列に実行することが好ましい。なお、これらの問い合わせは、プロセス間通信により実現することができる。
問い合わせを受けた各制御部21〜23は、ジョブの有無を判断し、実行すべきジョブがあれば移行不可と判定し、実行すべきジョブが無い場合には移行可能と判定し、その判定結果をコントローラ主制御部20へ返す。なお、返された判定結果のうち、1つでも移行不可という判定結果がある場合、コントローラ主制御部20は、MFP全体のSTR状態への移行を中止する。
一方、問い合わせに対して返された判定結果のすべてが移行可能である場合、コントローラ主制御部20は、ネットワーク主制御部30に対してSTR状態へ移行してよいかを問い合わせる。
ネットワーク主制御部30は、WSD機能部31、ネットワーク印刷機能部32、ネットワーク情報管理機能部33、Webサーバ34に対し、STR状態へ移行してもよいかを問い合わせる。これらの問い合わせも、逐次実行することもできるし、並列に実行することもできる。パフォーマンスを向上させるために、並列に実行することが好ましい。これらの問い合わせも、プロセス間通信により実現することができる。
WSD機能部31は、この問い合わせを受けると、STR状態時にアクセスする記憶領域である情報記録部41に、WSD機能に関するイベント送付間隔情報や送付先情報を含む回答可能な問い合わせに関する情報および無視すべき問い合わせに関する情報を記録する。この記録は、STR状態へ移行する直前のこの段階において行われる。
WSD機能部31、ネットワーク印刷機能部32、ネットワーク情報管理機能部33、Webサーバ34は、ネットワーク接続通信の有無や、プリンタ制御部21、コピー制御部22、FAX制御部23との通信の有無等を判断し、通信があれば移行不可と判定し、通信がなければ移行可能と判定する。WSD機能部31、ネットワーク印刷機能部32、ネットワーク情報管理機能部33、Webサーバ34は、その判定結果をコントローラ主制御部20へ返す。
ネットワーク主制御部30は、受け取った判定結果の中に、1つでも移行不可である結果が含まれている場合、コントローラ主制御部20に対し、STR状態への移行が不可である旨を通知する。これに対し、すべての判定結果が移行可能である場合は、ネットワーク主制御部30は、コントローラ主制御部20に対し、STR状態への移行が可能である旨を通知する。
コントローラ主制御部20は、ネットワーク主制御部30から移行不可である通知を受け取ると、MFP全体のSTR状態への移行を中止する。一方、コントローラ主制御部20は、ネットワーク主制御部30から移行可能である通知を受け取ると、プリンタ制御部21、コピー制御部22、FAX制御部23に対し、STR状態への移行確定通知を送る。この通知を受けて、プリンタ制御部21、コピー制御部22、FAX制御部23は、STR状態へ移行する前に行うべき処理、すなわち現状の各パラメータ等を主記憶部25に保持し、その後にコントローラ主制御部20に対してSTR状態への移行確定通知を受理した旨を通知する。
コントローラ主制御部20は、プリンタ制御部21、コピー制御部22、FAX制御部23のすべてからSTR状態への移行確定通知を受け取った後、省電力制御部40へ制御を移行させ、コントローラ部全体とネットワーク部の全体の電源供給を停止する。このようにして、MFPをSTR状態へ移行させることができる。
通常状態からSTR状態へ移行する際にネットワーク主制御部30から省電力移行可否問い合わせを受けたWSD機能部31で行われる処理を、図4に示すフローチャートを参照して説明する。まず、ステップ400で、この処理を開始し、ステップ410で、新たな送付先から監視リクエストを受けているかを判定する。受けている場合、ステップ420へ進み、その送付先から取得した送付先情報を基に応答してステップ410へ戻る。ステップ410において新たな監視先から監視リクエストを受けていない場合、ステップ430で、情報記録部41へ記録する情報を保持しているか否かを判定する。この判定はステップ410で新たな送付先情報を取得していればそれを含めて判定する。ステップ430で、記録する情報がある場合、ステップ440で当該情報を情報記録部41へ記録する。記録する情報がない場合、又はステップ440で記録が完了した場合、ステップ450へ進み、この処理を終了する。
このSTR状態への移行において、情報記録部41に記録すべき情報としては、上述したものがあるが、以下、それらの情報について詳細に説明する。まず、WSD関連のイベント送付間隔情報について説明する。
この送付間隔情報は、具体的な例で示すと、WSD機能を有するネットワークプリンタに関するWebサービスプロトコル仕様を記述したPrinterServiceDefinition中のEventRateパラメータに相当するものである。この情報は、WSD機能部31ではWSD関連のイベントをPC10へ送信する際の送信間隔を表すものである。
図5は、問い合わせとして受信したパケットに含まれるXMLデータを例示した図である。この問い合わせは、イベント送付間隔を変更したいという問い合わせ(要求)である。送付間隔情報に関する問い合わせであるか否かの判断は、受信したパケットに含まれるXMLデータのヘッダに記述されている<wsa:Action>の項目に、例えば「SetEventRate」を含む「http://schemas.aaa.com/bbb/2006/08/wdp/print/SetEventRate」のようなアドレスを含むか否かにより行うことができる。なお、ヘッダは、開始タグ<soap:Header>と閉じタグ</soap:Header>で囲まれた部分である。
この問い合わせでは、ヘッダにMessageIDとしてイベントIDが含まれている。また、開始タグ<soap:Body>と閉じタグ</soap:Body>で囲まれた部分に、変更したい送付間隔が記述されており、送付間隔は3秒とされている。送付間隔はイベントの送付先の全部に共通する情報であり、送付先ごとに個別に設定することはできない。
原則としてSTR時はイベントが発生しないので、次にMFPが自発的にメッセージを送信するのは「通常状態へ移行した」イベントの通知である。よって、送付間隔の変更を主記憶部25へ反映するのは通常状態へ移行するときでよい。前回のメッセージ送信時から主記憶部25へ反映された送付間隔が経過していればイベント通知メッセージの送信が行われる。
次に、WSD関連のイベントの送付先情報について説明する。この送付先情報としては、イベントの発生を監視しているPC10のアドレス、そのPC10が監視しているイベントのID(イベントID)、その監視の有効時間である。すなわち、送付先情報の監視には有効時間があり、有効時間が0になるとその監視は効力を失う。なお、この有効時間は時間の経過とともに減少する。
送付先情報に関する問い合わせであるか否かの判断は、受信したパケットに含まれるXMLデータのヘッダに記述されている<wsa:Action>の項目に、例えば「eventing」を含む「http://schema.xmlsoap.org/ws/2004/08/eventing/」のようなアドレスを含むか否かにより行うことができる。
イベント監視の更新依頼に関する問い合わせである場合には、上記アドレスは、「http://schema.xmlsoap.org/ws/2004/08/eventing/Renew」となり、監視を終了するときの依頼に関する問い合わせは、「http://schema.xmlsoap.org/ws/2004/08/eventing/Unsubscribe」となる。これらは、送付先情報の更新、送付先情報の削除である。
MFPは、STR状態へ移行する直前にWSD機能部31が保持する送付先情報を情報記録部41に記録する。例えば図6(a)に示す送付先情報が記録される。WSD機能部31が保持する送付先情報がそのまま記録されるので、WSD機能部31が保持する送付先情報と同じ情報が情報記録部41に記録される。図6(a)では、このMFPは、当該MFPに接続されている4つの機器から監視を受けていることが示されている。すなわち、図6(a)の送付先情報には、当該4つの機器のIPアドレス、それらが監視するイベントのID、有効時間が含まれている。
STR状態へ移行後、4つの機器のうちの1つの機器から有効時間の変更依頼を受け、その機器が、例えば3番の機器だとする。そうした場合、3番の機器は、有効時間を60分へ変更するよう問い合わせをMFPに対して出す。MFPでは、省電力制御部40がその問い合わせを受け取り、当該問い合わせの内容が情報記録部41に記録されている情報に適合するかを判定する。送付先情報に適合することから、省電力状態を維持しつつ、有効時間を60分へ変更する。すると、情報記録部41が記録する送付先情報は、図6(b)に示すような情報へと変更される。 STR中は原則としてイベントが発生しないので、有効時間は通常状態への移行時に主記憶部25へ変更を反映させればよい。有効時間はSTR状態の時に減少させる必要も無く、STR状態の移行時間と通常状態からの復帰時間、有効時間と有効時間の更新時間から計算することもできる。送付先情報の削除も有効時間を0に変更することとして処理することが可能である。
上記では、STR状態へ移行する直前に、情報記録部41に上記のすべての情報を記録するものとしているが、必ずしもすべての情報を記録する必要はなく、記憶容量によって、有効時間が小さいものを優先して記録することもできる。
この場合において、有効時間が一定時間内、すなわち30分以内のものを記録すると設定されているとき、図6(c)に示す2つのイベントのみが抽出され、記録される。ここでは、有効時間が5分、20分のもののみが抽出され、記録される。
この例では、有効時間が30分以内としたが、これに限られるものではなく、1時間以内や15分以内等とすることもできる。また、このように記録すべき情報の有効時間を設定し、その時間内のものを有効時間が小さい順に記録するのではなく、設定した有効時間内か否かを判断し、有効時間内のものであれば記録するようにしてもよい。また、記録すべきイベントの数を設定しておき、有効時間が小さい順に、その数に到達するまで記録するようにすることもできる。通常、有効時間は切れる直前に更新されることが多いので、有効時間が小さいものほど変更の要求が通知される可能性が高く、STR状態を維持する効果を上げることができる。
送付間隔情報および送付先情報のほか、回答可能な問い合わせとしては、ある機器が他の機器を検出するために送信する「Probe」、および、その「Probe」により検出した他の機器について、それ以降の通信で必要とされるアドレス情報を得るために、ある機器が送信する「Resolve」がある。「Probe」では、ネットワーク上の機器に対し、応答を要求する。「Resolve」では、検出した機器に対し、その機器との通信を可能にするために、その機器のアドレス情報の取得を要求する。
無視すべき問い合わせとしては、主にインタネットで利用される標準プロトコルであるUDP(User Diagram Protocol)のもので、WSD対応機器がネットワークに新規に追加されたときに送付される「Hello」、および、WSD対応機器がネットワークから取り除かれたときに送付される「Bye」がある。これらは、一方的に送られてくるものである。これらの問い合わせは受け取った機器が、その機能上利用しない場合は保存する必要が無いので、無視することができる。
STR状態へ移行した後に、WSD関連のパケットを省電力制御部40が受け取った場合に、STR状態から復帰するか否かを判定する処理について説明する。STR状態から復帰するか否かは、受信されたパケット(受信情報)がSTR状態において省電力制御部40によって処理可能であるか否かによる。
STR状態において省電力制御部40によって処理可能なパケットである否かは、受信されたパケットが、省電力制御部40によって処理可能であることを示す判別情報に適合するか否かに基づいて判定される。本実施の形態において、判別情報は、例えば、受信したパケットに含まれるXMLデータのヘッダに記述されている<wsa:Action>の項目に指定されうる以下の情報が該当する。
(1)イベント送付間隔を設定していることを表す上記のような「SetEventRate」を含むアドレス
(2)送付先情報の記述があることを表す上記のような「eventing」を含むアドレス
(3)WSD対応機器がネットワークに新規に追加されたときに送付される「Hello」あるいはWSD対応機器がネットワークから取り除かれたときに送付される「Bye」のいずれかを含むアドレス
(4)ある機器が他の機器を検出するために送信する「Probe」あるいはその「Probe」により検出した他の機器について、それ以降の通信で必要とされるアドレス情報を得るために、ある機器が送信する「Resolve」のいずれかを含むアドレス
省電力制御部40は、受信されたパケットが、上記(1)〜(4)において例示される判別情報の少なくともいずれか一つを含む場合は、STR状態において処理可能であると判断し、いずれも含まない場合にはSTR状態から復帰すべきと判断する。
なお、判別情報は、回答可能な問い合わせに関する情報又は無視すべき問い合わせに関する情報の一部として、WSD機能部31によって情報記録部41に記録される。例えば、上記(1)(2)、及び(4)は、回答可能な問い合わせに関する情報に該当する。上記(3)は、無視すべき問い合わせに関する情報に該当する。また、イベントの監視リクエスト等に関するパケットに対しては、送付先情報や送付間隔情報も判別情報を構成する。
ところで、「Probe」又は「Resolve」に対するレスポンスとして必要な情報は、(A)送信者のIPアドレスとそのポート番号、(B)送信者のメッセージID、(C)WSD機能部を備える機器のIPアドレスとそのポート番号、(D)WSD機能部が提供するプリンタやスキャナ等の機能情報、(E)送信者を一意に識別するためのIDである。
しかしながら、上記(A)、(B)、(E)については、送信者からの問い合わせにおいて記述されている項目であるため、情報記録部41に記録しておく必要はなく、上記(C)、(D)のみを記録すればよい。すなわち、情報記録部41には図7に示すような情報のみが記録される。
この情報を用いて返されるレスポンス、すなわち応答メッセージは、図8に示すようなものとなる。図8では、応答メッセージがXMLデータとして例示されている。なお、情報記録部41に記録される情報は、送付間隔情報、送付先情報、IPアドレス、イベントID、有効時間のほか、CPUの処理速度やメモリの記憶容量等の機器の能力情報も含まれる。
図9を参照して、STR状態時にWSD機能に関する問い合わせを受けた場合に行われる処理について説明する。コントローラ主制御部20が、省電力制御部40へ制御を移行させると、コントローラ部全体とネットワーク部全体の電源供給は停止され、MFPはSTR状態へ移行する。MFPのSTR状態への移行後、クライアントPC10が機器の能力に対する問い合わせをマルチキャストを用いて行うと、この問い合わせは、ネットワークに接続された他のMFP12に対しても行われる。なお、クライアントPC10は、他のMFP12からは能力情報を受け取っている。
STR状態へ移行しているため、省電力制御部40が機器の能力に対する問い合わせを受け取り、STR状態から復帰する必要があるかを決定するために、その問い合わせの内容と情報記録部41に記録されている判別情報とを照合する。省電力制御部40は、その問い合わせに適合する判別情報が情報記録部41に存在するか、存在する場合にはどの判別情報に適合するかの確認を行う。ここでは、その問い合わせが、回答可能な問い合わせに関する判別情報に適合すると判定される。この結果に応じ、この問い合わせに対する処理は省電力制御部40によって実行される。省電力制御部40は、情報記録部41に対し、機器の能力情報取得依頼をする。情報記録部41は、機器の能力情報を省電力制御部40へ返す。省電力制御部40は、クライアントPC10へ能力情報を送り、問い合わせに対する処理を終了する。
他のMFP12が自己の機器能力の一部を削除する通知を、マルチキャストを用いて送信する。すると、ネットワーク15に接続されているクライアントPC10および省電力制御部40へ送られる。省電力制御部40は、その問い合わせに適合する判別情報が情報記録部41に存在するか、存在する場合にはどの判別情報に適合するかの確認を行う。ここでは、その問い合わせが、無視できる問い合わせに関する判別情報に適合すると判定される。この結果から、省電力制御部40は、何の動作もせず、他のMFP12に対して回答を返さない。
クライアントPC10が送信間隔情報の更新に対する問い合わせを行うと、その問い合わせは、省電力制御部40が受け取る。省電力制御部40は、STR状態から復帰する必要があるかを決定するために、その問い合わせの内容と情報記録部41に記録されている判別情報とを照合する。省電力制御部40は、その問い合わせに適合する判別情報が情報記録部41に存在するか、存在する場合にはどの判別情報に適合するかの確認を行う。ここでは、その問い合わせが、回答可能な問い合わせに関する判別情報に適合すると判定される。この結果に応じ、この問い合わせに対する処理は省電力制御部40によって実行される。省電力制御部40は、情報記録部41に対し、送付間隔情報の取得依頼をする。情報記録部41は、送付間隔情報を省電力制御部40へ返す。省電力制御部40は、情報記録部41へ更新依頼をし、送付間隔情報を更新した後、情報記録部41から更新結果が返される。省電力制御部40は、更新結果を受け、クライアントPC10へ更新した旨のレスポンスを送り、問い合わせに対する処理を終了する。
また、送付先情報の更新に関する問い合わせがクライアントPC10から送信されると、省電力制御部40がその問い合わせを受け取る。省電力制御部40は、STR状態から復帰する必要があるかを決定するために、その問い合わせの内容と情報記録部41に記録されている判別情報とを照合する。省電力制御部40は、その問い合わせに適合する判別情報が情報記録部41に存在するか、存在する場合にはどの判別情報に適合するかの確認を行う。ここでは、その問い合わせが、回答可能な問い合わせに関する判別情報に適合すると判定される。この結果に応じ、この問い合わせに対する処理は省電力制御部40によって実行される。省電力制御部40は、情報記録部41に対し、送付先情報の更新依頼をし、その送付先情報を更新した後、情報記録部41から更新結果が返される。省電力制御部40は、更新結果を受け、クライアントPC10へ更新した旨のレスポンスを送り、問い合わせに対する処理を終了する。
上述した処理をまとめると図10に示すようになる。ステップ1200で処理を開始すると、ステップ1210で、省電力制御部40は、受信したパケットを確認し、それが回答可能なものであるか、無視すべきものであるか、それ以外の通常状態へ戻すべきものであるかを判定する。すなわち、省電力制御部40は、受信したパケットに含まれる問い合わせに適合する判別情報が情報記録部41に存在するか、存在する場合にはどの判別情報に適合するかの確認を行う。受信したパケットが回答可能な問い合わせに関する情報である場合、ステップ1220へ進み、省電力制御部40は、受信したパケットが情報記録部41に記録されている情報を更新する問い合わせに関するものか否かを判定する。受信したパケットが情報記録部41に記録されている情報を更新する問い合わせに関するものである場合、ステップ1230へ進み、省電力制御部40は、情報記録部41に記録されている情報を更新し、ステップ1210へ戻る。受信したパケットが情報記録部41に記録されている情報を更新する問い合わせに関するものない場合、ステップ1240へ進み、省電力制御部40は、情報記録部41から必要とされる情報を取得する。ステップ1250で、省電力制御部40は、取得した情報を基に、問い合わせをした送信元へ応答メッセージを送信する。その後、ステップ1210へ戻り、省電力制御部40は、次のパケット受信を待つ。
ステップ1210で、省電力制御部40が、受信したパケットに含まれる問い合わせに適合する判別情報が無視できる問い合わせに関する判別情報である場合、すなわち、受信したパケットが無視すべきパケットであると判定した場合、ステップ1210へ戻る。また、ステップ1210で、省電力制御部40が、受信したパケットに含まれる問い合わせに適合する判別情報が回答可能な問い合わせに関する判別情報でも、無視できる問い合わせに関する判別情報でもなく、受信したパケットは通常状態へ戻すべきパケットであると判定した場合、当該パケットは、STR状態から復帰すべき問い合わせに関するものである。したがって、ステップ1260へ進み、省電力制御部40は、STR状態からの復帰をコントローラ主制御部20に依頼し、ステップ1270で処理を終了する。
図11を参照して、STR状態時に印刷ジョブを受け付けた場合に、STR状態から復帰し、印刷ジョブを行う処理について説明する。コントローラ主制御部20が、省電力制御部40へ制御を移行させ、コントローラ部全体とネットワーク部全体の電源供給を停止し、MFPをSTR状態へ移行させた後、クライアントPC10が印刷ジョブを行う問い合わせを行っている。
省電力制御部40は、印刷データを受け取ると、STR状態から復帰する必要があるかを決定するために、その問い合わせ(印刷データ)が情報記録部41に記録されている判別情報と適合するかを判定する。省電力制御部40は、その問い合わせに適合する判別情報が情報記録部41に存在するか、存在する場合にはどの判別情報に適合するかの確認を行う。ここでは、その問い合わせが、情報記録部41に記録されているいずれの判別情報にも適合しないため、STR状態から復帰すべき問い合わせであると判定される。この結果に応じ、省電力制御部40は、コントローラ主制御部20に対し、STR状態からの復帰を依頼する。その依頼を受け、コントローラ主制御部20は、プリンタ制御部21、コピー制御部22、FAX制御部23へ通常状態への復帰通知を送り、プリンタ制御部21、コピー制御部22、FAX制御部23から通知を受理した旨の通知を受ける。
これらの通知を受けた後、コントローラ主制御部20は、ネットワーク主制御部30へも復帰通知を送る。ネットワーク主制御部30は、WSD機能部31へ復帰通知を送る。WSD機能部31は、情報記録部41に記録されている情報を取得し、自己が保持している情報を更新し、復帰通知を受理した旨をネットワーク主制御部30へ返す。ネットワーク主制御部30は、コントローラ主制御部20へ復帰通知を受理した旨を返し、省電力制御部40へ復帰完了通知を送る。
続いて、省電力制御部40は、クライアントPC10から受け取った印刷データを、復帰したWSD機能部31へ送る。WSD機能部31は、印刷データを受理した旨の通知を省電力制御部40へ送る。WSD機能部31は、その後、印刷データをプリンタ制御部21へ送る。プリンタ制御部21は、印刷データの送信が完了した旨の通知をWSD機能部31へ返す。WSD機能部31は、印刷データの送信が完了した旨のレスポンスをクライアントPC10へ送信する。
STR状態からの復帰は、WSD関連のパケットによるものがすべてではない。WSD関連のパケット以外でもSTR状態から復帰する場合がある。
STR状態からの復帰処理を、図12を参照して詳細に説明する。ステップ1500から処理を開始し、ステップ1510で、WSD機能部31は、ネットワーク主制御部30から復帰通知を受ける。ステップ1520で、WSD機能部31は、情報記録部41に記録されている送付先情報を取得する。ステップ1530で、WSD機能部31は、取得された送付先情報が更新されているかを自己が保持している送付先情報と照合することにより判定する。更新されている場合、ステップ1540へ進み、WSD機能部31は、自己が保持している送付先情報を、この情報記録部41に記録されている送付先情報により更新する。更新後、ステップ1550へ進む。なお、ステップ1530で更新されていない場合も、ステップ1550へ進む。
次に、ステップ1550で、WSD機能部31は、情報記録部41に記録されているイベント送付間隔情報を取得する。ステップ1560で、WSD機能部31は、取得された送付間隔情報が更新されているかを自己が保持している送付間隔情報と照合することにより判定する。更新されている場合、ステップ1570へ進み、WSD機能部31は、自己が保持している送付間隔情報を、この情報記録部41に記録されている送付間隔情報により更新する。更新後、ステップ1580へ進む。なお、ステップ1560で更新されていない場合も、ステップ1580へ進む。
ステップ1580で、更新された送付間隔が予め設定された時間間隔を超えているかを判定する。超えている場合は、ステップ1590へ進み、送信すべき応答メッセージが有るかを判定する。有る場合は、ステップ1600へ進み、応答メッセージを送信し、ステップ1610へ進む。ステップ1580又は1590で、超えていない場合又は無い場合はそのままステップ1610へ進む。
ステップ1610で、WSD機器部31は、ネットワーク主制御部30へ復帰通知を受理した旨の通知を送り、ステップ1620で、すべての処理を終了する。
上述したように、第一の実施の形態のMFPでは、省電力状態において処理を実行する省電力制御部40を設け、省電力状態における受信情報について省電力制御部40が処理可能な条件(判別情報)が、省電力状態へ移行する直前に省電力制御部がアクセス可能な情報記録部に記録される。省電力状態時にネットワークからパケットを受けた場合、その条件に基づき省電力状態を維持するか、通常の状態へ移行させるかを判定される。これにより、不必要に機器の省電力状態を解除することがなくなり、効果的に節電することが可能となる。
また、省電力状態において、送付先情報又は送付間隔情報等、WSD機器部31によって保持されるべき情報の更新を要求する受信情報が受信された場合であっても、その更新内容(追加、変更、削除等の内容)は一時的に情報記録部41に記録される。その後、省電力状態から復帰後に情報記録部41に記録されている更新内容によってWSD機器部31に保持されている情報は更新される。したがって、省電力状態において省電力制御部40によって代替的に処理が行われる場合であっても、斯かる更新要求を適切にWSD機器部31に反映させることができる。
また、省電力制御部40は、送付先情報および送付間隔情報に基づき応答メッセージを送信するが、送付間隔情報が予め設定された時間間隔を超えるものについては応答メッセージを送信しないようにすることができる。これにより、イベント通知回数が減少し、省電力状態時における消費電力を抑制することができる。
また、送付先情報の監視には有効時間があり、情報記録部41は、有効時間が所定時間内のもののみを記録する。また、情報記録部41は、有効時間が所定時間内のものを、有効時間が短い順に記録する。情報記録部41の記憶領域は、主記憶部25の記憶領域に比較して非常に小さい。したがって、有効時間が一定時間以内のものに限って記録するようにすることで、少ない記憶領域を有効に活用することができる。このため、有効時間が0のものや、一定時間を超えるものについては情報記録部41には記録されない。その結果、これらに関連する応答メッセージは送信されない。
次に、第二の実施の形態について説明する。図13は、第二の実施の形態におけるネットワーク環境を例示した図である。
同図において、MFP11は、ユーザ端末120a及びユーザ端末120bと、LAN(Local Area Network)等のネットワーク140を介して接続されている。また、MFP11は、LAN等のネットワーク150に接続されているユーザ端末120c及び120dとルータ130を介して接続されている。すなわち、ユーザ端末120a及び120bは、MFP11と同一セグメント(同一ネットワーク)に属し、ユーザ端末120c及び120dは、MFP11と別セグメント(別ネットワーク)に属する。なお、ユーザ端末120a、ユーザ端末120bを、それぞれローカル端末120a、ローカル端末120bともいい、ユーザ端末120c、ユーザ端末120dを、それぞれリモート端末120c、リモート端末120dともいう。「ローカル」は、MFP11と同一セグメントであることを意味し、「リモート」は、MFP11と別セグメントであることを意味する。また、ユーザ端末120a、120b、120c、及び120dを区別しない場合、単に「ユーザ端末120」という。また、ネットワーク140及びネットワーク150は、有線であってもよいし、無線であってもよい。また、同図では、MFP11のみが示されているが、第一の実施の形態と同様、MFP12〜14等の複数のMFPがネットワーク140又は150に接続されていてもよい。
ユーザ端末120は、ユーザが利用する個人端末であり、ソフトウェアプログラムのインストール及び実行が可能であり、通信機能を有するものであれば、特定の装置に限定されない。ユーザ端末120の具体例として、デスクトップ型のPC(Personal Computer)、ノートPC、PDA(Personal Digital Assistance)、又は携帯電話等の情報処理装置が挙げられる。本実施の形態において、各ユーザ端末120には、ウィジェット121と呼ばれるアプリケーションプログラムがインストールされている。
近年では、ウィジェット(Widget)又はガジェット(Gadget)とよばれる手軽なアプリケーションプログラムが流通している。本実施の形態では、手軽にインストールして利用可能なアプリケーションプログラムという程度の意味においてこれらのアプリケーションプログラムをウィジェット121と呼ぶ(すなわち、技術的な意義において限定する趣旨ではない)。本実施の形態において、ウィジェット121は、MFP11の機能を遠隔的に利用して、所定のサービス(例えば、ワークフロー等の一連の処理フロー)をユーザに提供するという点において共通する。ウィジェット121が実行する典型的又は代表的な処理としては、MFP11にスキャンを実行させ、スキャンされた画像データをユーザ端末120内に保存するといったものである。なお、各ウィジェット121が実行する処理手順(各ウィジェット121に実装されている機能)は、それぞれ異なりうる。また、各ウィジェット121は、ユーザ端末121において任意に起動される。したがって、ネットワークシステム内において起動されているウィジェット121の一覧は、極めて流動的なものである。
図14は、第二の実施の形態におけるMFPの構成を示した図である。図14中、図2と同一部分には同一符号を付し、その説明は省略する。
第二の実施の形態において、MFP11は、ネットワーク部においてウィジェット連携部35を有する。ウィジェット連携部35は、MFP11をウィジェット121と連携させるための処理を実行するアプリケーションプログラムである。例えば、ウィジェット連携部35は、ウィジェット121がMFP11に要求する処理(スキャン等)をMFP11に実行させるための処理を制御する。ウィジェット121との連携を実現するために、ウィジェット連携部35は、ネットワーク140又はネットワーク150上において起動されているウィジェット連携部35を検索する。斯かる検索処理について説明する。
図15は、ウィジェット連携部によるウィジェットの検索処理の処理手順を説明するためのシーケンス図である。
MFP11の起動時において、ウィジェット連携部35は、主記憶部25内において、ウィジェット121の一覧情報を記憶するための記憶領域(以下、「ウィジェット一覧情報記憶部」という。)をクリアしておく(ステップ2110)。
その後、ウィジェット連携部35は、リモート端末120c及び120d(以下、両者を区別しない場合、単に「リモート端末120」という。)のそれぞれより、各リモート端末120の識別情報の登録要求を受信する(ステップ2120、ステップ2140)。ウィジェット連携部35は、受信された識別情報を主記憶部25に記録する(ステップ2130、ステップ2150)。なお、識別情報は、IPアドレス又はホスト名等、各リモート端末120をネットワーク通信において識別可能な情報であればどのようなものでもよい。本実施の形態では、当該識別情報としてIPアドレスを採用した例について説明する。
ステップ2150の後、MFP11は操作待ち状態となっている。その後、ユーザによってオペレーションパネルを介してウィジェット連携部35の実行指示が入力されると(ステップ2160)、ウィジェット連携部35は、主記憶部25に登録されているIPアドレスを読み出す(取得する)(ステップ2170)。続いて、ウィジェット連携部35は、ウィジェット一覧情報記憶部の内容をクリアする(ステップ2180)。ステップ2180におけるウィジェット一覧情報記憶部のクリアは、検索実行前の初期化処理に該当する。すなわち、ステップ2160以降は、MFP11の起動中において、ウィジェット連携部35が実行対象として選択されるたびに実行される。したがって、2回目以降にウィジェット連携部35が実行対象として選択された場合、前回の検索結果が残ったままとなっている。そうすると、これから実行される検索について正しい検索結果を表示させることができないからである。
続いて、ウィジェット連携部35は、取得された各IPアドレスに対してユニキャストによる検索要求を送出する(ステップ2190、ステップ2200)。続いて、ウィジェット連携部35は、マルチキャストによる検索要求をMFP11と同一セグメントであるネットワーク140上に送出する(ステップ2210、ステップ2220)。
検索要求が受信されたユーザ端末120において起動されているウィジェット121は、検索要求に応じて応答情報を返信する。応答情報には、ログインユーザのユーザID、ユーザ端末120の識別情報(IPアドレス)、及びウィジェットの属性情報等が含められる。ウィジェット連携部35は、ユニキャスト又はマルチキャストによる検索要求に対する応答情報を受信し、ウィジェット一覧情報記憶部に記録する。ウィジェット連携部35は、ウィジェット一覧情報記憶部に記録された応答情報に基づいて、ウィジェット121の一覧画面をオペレーションパネルに表示させる。ユーザは、当該一覧画面に表示された一覧画面において所望のウィジェット121を選択することにより、当該ウィジェット121を利用することができる。
以上のように、ウィジェット連携部35は、MFP11と同一セグメント上に存在するウィジェット121に関してはマルチキャストを利用して検索を行い、MFP11と別セグメント上に存在するウィジェット121に関してはユニキャストを利用して検索を行う。マルチキャストによる検索要求は、別セグメントまで届かないからである。
但し、ユニキャストを利用するためには、ウィジェット連携部35は、予めユニキャスト先のIPアドレスを知っておく必要がある。そこで、少なくともMFP11と別セグメント上に存在するウィジェット121は、定期的に自らのIPアドレスの登録要求(以下、「検索先登録要求」という。)をウィジェット連携部35に送信する。図15におけるステップ2120及びステップ2140が検索先登録要求に相当する。なお、検索先登録要求が定期的に送信されるのは、検索先登録要求に基づいて記録されるIPアドレスが有効期間を有するからである。すなわち、ウィジェット連携部35は、検索先登録要求に応じて主記憶部25に記録したIPアドレスについて、当該検索先登録要求に指定されている有効期間が経過した場合は主記憶部25より削除する。有効期間が経過したIPアドレスが削除されることにより、当該IPアドレスが記録されることによる、主記憶部25における記憶領域の消費量を低減することができる。
したがって、MFP11は、定期的に検索先登録要求を受信することになる。検索先登録要求のタイミングはウィジェット121ごとに異なる。また、ネットワーク上には多数のウィジェット121が起動される可能性がある。
そうすると、MFP11は、省電力状態(STR状態)からから復帰してしまう可能性が高まってしまい、適切に省電力化を図ることができなくなってしまう。
そこで、第二の実施の形態において、ウィジェット連携部35は、第一の実施の形態と同様の方法によって検索先登録要求による省電力状態の短縮化を回避する。
すなわち、ウィジェット連携部35は、MFP11がSTR状態へ移行する際に、検索先登録要求に関するパケットを識別するための判別情報及び検索先登録要求に対する応答情報を、回答可能な問い合わせに関する情報として情報記録部41に記録する。検索先登録要求を識別するための判別情報としては、例えば、検索登録要求であることを示すキーワード又は宛先ポート番号等が挙げられる。なお、第二の実施の形態では、STR状態への移行の際に、ネットワーク主制御部30は、ウィジェット連携部35に対してもSTR状態への移行の可否の問い合わせを行う。ウィジェット連携部35は、当該問い合わせに基づいてSTR状態への移行を検知する。
STR状態へ移行すると、ネットワーク部の他の構成要素と同様、ウィジェット連携部35に対する電源供給も停止される。但し、情報記録部41には、検索先登録要求を識別するための判別情報が、回答可能な問い合わせに関する判別情報として記録されている。したがって、第一の実施の形態において説明した通り、検索先登録要求に応じた処理は、省電力制御部40において実行される。したがって、検索先登録要求に応じてSTR状態が解除されてしまうことを回避することができる。
すなわち、STR状態において、検索先登録要求は、省電力制御部40によって受信される。省電力制御部40は、受信された検索先登録要求が情報記録部41に記録されている判別情報と適合するかを判定する。検索先登録要求を識別するための判別情報は情報記録部41に記録されているため、省電力制御部40は、STR状態への復帰のための処理は実行せずに、検索先登録要求に対する処理を実行する。具体的には、省電力制御部40は、検索先登録要求に含まれているIPアドレスを情報記録部41に記録し、検索先登録要求に対する応答情報を返信する。但し、情報記録部41の空き容量が無い場合、又は所定の閾値以下である場合、省電力制御部40は、検索先登録要求を無視する。したがって、無視された検索先登録要求に含まれているIPアドレスについては、情報記録部41へは記録されない。
STR状態から復帰する際において、第二の実施の形態では、ネットワーク主制御部30は、ウィジェット連携部35に対してもSTR状態からの復帰通知を送る。ウィジェット連携部35は、当該復帰通知に基づいてSTR状態からの復帰を検知する。ウィジェット連携部35は、STR状態からの復帰を検知すると、情報記録部41に記録されているユニキャスト先のIPアドレス群を取得し、取得されたIPアドレス群によって主記憶部25に記録されているIPアドレス群を更新する。したがって、ウィジェット連携部35は、STR状態中において受信された検索先登録要求に係るIPアドレスについても、次回のユニキャストによる検索先の識別情報として利用することができる。なお、ここでは、対象とされるIPアドレスが一つである場合についても「IPアドレス群」という。
上述したように、第二の実施の形態におけるMFP11によれば、検索先登録要求の受信による省電力状態の短縮化を回避することができる。その結果、MFP11に関して省電力化を図ることができる。
これまで本発明を実施の形態をもって説明してきたが、本発明は上述した実施の形態に限定されるものではなく、他の実施の形態、追加、変更、削除など、当業者が想到することができる範囲内で変更することができ、いずれの態様においても本発明の作用・効果を奏する限り、本発明の範囲に含まれるものである。したがって、本発明は、省電力制御部および情報記録部を備える制御装置のほか、その制御装置を備える画像形成装置、その制御装置の機能を実現するためのプログラムとして提供することもできるものである。このプログラムは、FD、MD、SDカード、CD−ROM、DVD−ROM等の記録媒体に格納して提供することができる。
回答可能な問い合わせに関する情報は、上記に例示したものに限られるものではなく、情報記録部41に記録しておき、その記録した情報により回答できるものであればいかなる情報であってもよい。また、無視できる問い合わせについても、上記の「Hello」、「Bye」以外のものであってもよいものである。
10 PC
11〜14 MFP
15 ネットワーク
16 ルータ
20 コントローラ主制御部
21 プリンタ制御部
22 コピー制御部
23 FAX制御部
24 操作パネル制御部
25 主記憶部
30 ネットワーク主制御部
31 WSD機能部
32 ネットワーク印刷機能部
33 ネットワーク情報管理機能部
34 Webサーバ
35 ウィジェット連携部
40 省電力制御部
41 情報記録部
120a、120b、120c、120d ユーザ端末
121 ウィジェット
130 ルータ
140、150 ネットワーク
特開2005−267099号公報 特許第3984876号公報

Claims (7)

  1. ネットワークに接続された機器の省電力状態における処理を制御するための制御装置であって、
    前記機器が前記省電力状態でないときに前記機器における通信を制御するネットワーク部によって、前記省電力状態において当該制御装置が処理可能な受信情報を判別するための判別情報が記録される情報記録部と、
    前記省電力状態においてネットワークを介して受信される受信情報を前記判別情報と照合し、該受信情報が前記判別情報に適合する場合に、前記受信情報に応じた処理を実行する省電力制御部とを有する制御装置。
  2. 前記ネットワーク部は、前記機器において発生するイベントの監視要求を受信し、該監視要求に含まれる属性情報を保持し、該属性情報に従って前記イベントの通知メッセージを送信し、
    前記情報記録部には前記属性情報の更新要求に関する前記判別情報が記録され、
    前記省電力制御部は、前記更新要求に関する前記判別情報に適合する受信情報の受信に応じ、該更新要求において指定されている更新内容を前記情報記録部に記録する請求項1記載の制御装置。
  3. 前記省電力状態からの復帰後に、前記情報記録部に記録された更新内容に基づいて、前記ネットワーク部によって保持されている前記属性情報が更新される請求項2記載の制御装置。
  4. 前記属性情報は前記イベントの監視の有効期間を含み、前記有効期間が所定時間内の前記属性情報が前記判別情報として前記情報記録部に記録される請求項2又は3記載の制御装置。
  5. 請求項1乃至4のいずれか一項記載の制御装置を含む画像形成装置。
  6. ネットワークに接続された機器の省電力状態における処理を制御するための制御装置が実行する制御方法あって、
    前記機器が前記省電力状態でないときに前記機器における通信を制御するネットワーク部によって、前記省電力状態において当該制御装置が処理可能な受信情報を判別するための判別情報を情報記録部に記録する記録手順と、
    前記省電力状態においてネットワークを介して受信される受信情報を前記判別情報と照合し、該受信情報が前記判別情報に適合する場合に、前記受信情報に応じた処理を実行する省電力制御手順とを有する制御方法。
  7. ネットワークに接続された機器の省電力状態における処理を制御するための制御装置に、
    前記機器が前記省電力状態でないときに前記機器における通信を制御するネットワーク部によって、前記省電力状態において当該制御装置が処理可能な受信情報を判別するための判別情報を情報記録部に記録する記録手順と、
    前記省電力状態においてネットワークを介して受信される受信情報を前記判別情報と照合し、該受信情報が前記判別情報に適合する場合に、前記受信情報に応じた処理を実行する省電力制御手順とを実行させるためのプログラム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012108865A (ja) * 2010-05-28 2012-06-07 Kyocera Document Solutions Inc 画像形成装置およびシステム管理プログラム
JP2013061873A (ja) * 2011-09-14 2013-04-04 Ricoh Co Ltd 情報処理装置、情報処理装置の制御方法及び情報処理装置の制御プログラム
JP2021069040A (ja) * 2019-10-25 2021-04-30 株式会社リコー 電子制御装置、電子制御装置のメインプロセッサによる制御方法および電子制御装置のメインプロセッサが実行する制御プログラム

Cited By (3)

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