JP2010079959A - 磁気記憶媒体、磁気記憶装置、及び磁気記憶媒体の製造方法 - Google Patents

磁気記憶媒体、磁気記憶装置、及び磁気記憶媒体の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】パターンド磁気記憶媒体におけるビットの磁化状態の安定性を向上させる。
【解決手段】磁気ディスク20のサーボ情報領域の少なくとも一部には、反転磁界の大きさが大小異なる第1、第2ビット21,22が交互に配置されている。これにより、層の厚み方向に沿って各ビット21,22を一方向に着磁した後、磁界強度を下げて逆方向に着磁を行う際に、反転磁界が小さい第2ビット22のみを確実に磁化反転させることができるので、ビット間で磁束のループが形成され、磁化の安定性が向上する。
【選択図】図4

Description

本発明は、磁気記憶媒体、磁気記憶装置、及び磁気記憶媒体の製造方法に関し、特に、ハードディスク(HDD:Hard Disk Drive)などの磁気記憶装置で用いられる磁気記憶媒体及びその製造方法、当該磁気記憶媒体を具備する磁気記憶装置に関する。
磁気記憶媒体におけるサーボパターンの形成例として、保磁力が互いに異なるパターン部分と非パターン部分とが隣接して形成された磁性膜を設ける技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。この磁性膜は、媒体上に連続して設けられている。また、他の例として、媒体上に連続して設けた磁性膜に凹部を形成し、磁性膜の厚みを異ならせる技術が知られている(例えば、特許文献2参照)。この磁性膜でも、保磁力が互いに異なるパターン部分と非パターン部分とが隣接して形成され、磁性膜は媒体上に連続して設けられている。
上記特許文献1、2のような媒体構成によれば、パターン部分と非パターン部分とで反転磁界の大きさを異ならせることが可能である。反転磁界の大きさが異なれば、各ビットを一方向に着磁後、反転磁界が小さいビットのみが磁化反転するような磁界強度で逆方向に着磁することにより、パターン部分と非パターン部分とが逆方向に磁化する。これにより、磁束のループが形成され、磁化状態が安定するようになる。
特開2002−15418号公報 特開2007−95115号公報
ところで、近年、磁気記憶装置における高記録密度化の要求に応えるべく、磁性膜が連続ではなく、粒子状に(ビット状に)分離したパターンド媒体が開発されている。パターンド媒体における非パターン部分は非磁性である。このパターンド媒体におけるサーボパターンの記録は、一般的に、磁性膜を位置決め用にパターニングした状態で基板にビット状に埋め込み、媒体垂直方向(媒体厚み方向)に着磁することによって行われる。
ここで、パターンド媒体では、磁性膜が粒子状に分離しており、単磁区(磁壁が無い)を特徴とするため、隣り合うビットが同じ方向に磁化されていると、磁束がぶつかり合い、磁化が不安定になり易い。これに対し、隣り合うビット同士を互いに逆方向に磁化してビット間で磁束のループを形成することができれば、磁化状態が安定し、サーボ情報の信頼性を確保することができる。
しかしながら、単磁区を特徴とするパターンド媒体では、隣り合うビットを互いに逆方向に磁化するにあたり、特許文献1、2に記載された技術を適用することは難しい。すなわち、特許文献1、2に記載された技術は、グラニュラ構造の連続磁性膜からなる媒体あるいはディスクリート媒体を前提とするものであり、これらの媒体では非パターン部分にも磁性膜が存在する。このように非パターン部分に磁性膜が存在すると、パターンド媒体では、磁界強度を下げて行う2回目の着磁の際に磁化が反転する位置が不定となってしまう。このため、磁化の向きが正、負のパターン(ビット)を交互に配置することが困難である。
更に、特許文献1のように保磁力が相違する部分が隣接して連続する状態となるように、パターンド媒体用の磁性膜を形成することにより、磁性膜の各部における反転磁界の大きさを異ならせることも考えられる。しかしながら、この場合、保磁力が異なる部分が接触しているため、単磁区を特徴とするパターンド媒体では、着磁の際にこれらの部分の交換結合が強く働く。このため、磁化を反転させることは難しく、磁化の向きが異なるパターン(ビット)を交互に配置することは困難である。
本発明は、かかる事情の下になされたものであり、磁化状態の安定性を向上させることが可能な磁気記憶媒体及びその製造方法、及び高精度な情報の記録・再生が可能な磁気記憶装置を提供することを目的とする。
本明細書記載の磁気記憶媒体は、単磁区の硬磁性記憶層を含み軟磁性層を含まない第1パターンと、前記硬磁性記憶層及び前記硬磁性記憶層の表層側に設けられた前記軟磁性層を含む第2パターンとを有する位置決め用のサーボパターンが形成され、前記第1パターンの磁界を反転させるための反転磁界は、前記第2パターンの反転磁界よりも大きく、前記第1パターンと前記第2パターンとが、少なくとも一方向に交互に配置されている磁気記憶媒体である。
これによれば、第2パターンは、硬磁性記憶層に、硬磁性記憶層よりも磁化や減磁が容易な軟磁性層が積層されているので、磁界印加時に軟磁性層が励起する高磁気モーメントの作用によって反転磁界が第1パターンよりも小さくなる。すなわち、反転磁界の大きさが異なるパターンが、少なくとも一方向に交互に配置される。このため、第1、第2パターンを所定方向に着磁した後、磁界強度を下げて所定方向とは逆方向に着磁を行うことで、反転磁界が小さい第2パターンのみを確実に磁化反転させることができる。これにより、磁化の向きが異なるパターンを少なくとも一方向に交互に配置することができるので、パターン間で磁束のループが形成され、磁化の安定性の向上、及びサーボ情報の信頼性の確保が可能となる。
また、それぞれのビットの磁化状態が正負交互に形成されるため、一方向の着磁のみ行う場合(1回の着磁により初期化する)と比べ、再生信号出力が2倍となり、S/N(signal/noise)比を大きくすることができる。すなわち、再生信号品質を良好にすることができる。
本明細書記載の磁気記憶媒体は、単磁区の記憶層を含む第1パターンと、前記第1パターンよりも厚い単磁区の記憶層を含む第2パターンとを有する位置決め用のサーボパターンが形成され、前記第1パターンの磁界を反転させるための反転磁界は、前記第2パターンの反転磁界よりも小さく、前記第1パターンと前記第2パターンとが、少なくとも一方向に交互に配置されている磁気記憶媒体である。
これによれば、硬磁性記憶層が厚い第2パターンの方が第1パターンよりも磁性体内部の反磁界が小さいため磁性が保持され易いので、硬磁性記憶層の厚みが大きい第2パターンのほうが反転磁界が大きくなる。このため、反転磁界の大きさが異なるパターンが、一方向に交互に配置される。これにより、上述と同様に、磁化の安定性が向上し、サーボ情報の信頼性を確保できるとともに、S/N比を大きくできることによって信号品質を良好にすることができる。
本明細書記載の磁気記憶装置は、本明細書に記載の磁気記憶媒体と、前記磁気記憶媒体への情報の記録・再生を行う磁気ヘッドと、を備えることを特徴とする磁気記憶装置である。
これによれば、サーボ情報の信頼性が確保された磁気記憶媒体を備えるため、磁気ヘッドの位置決め、及び情報の記録・再生を精度良く行うことができる。
本明細書記載の磁気記憶媒体の製造方法は、2種類の深さの凹部が少なくとも一方向に交互に形成された非磁性の凹凸基板に対して、浅い方の凹部の深さ以上、かつ深い方の凹部の深さ未満の厚みで硬磁性記憶層を設ける硬磁性記憶層配設工程と、前記硬磁性記憶層の表層側に、軟磁性層を設ける軟磁性層配設工程と、前記基板表面から突出した前記硬磁性記憶層および前記軟磁性層を除去する除去工程と、を含む磁気記憶媒体の製造方法である。
これによれば、2種類の深さの凹部が形成された凹凸基板に対して、硬磁性記憶層および軟磁性層を設け、凹凸基板から突出した部分を除去するので、浅い方の凹部には硬磁性記憶層が残り、深い方の凹部には硬磁性記憶層と軟磁性層が残る。これにより、反転磁界の大きさが異なるパターンが少なくとも一方向に交互に配置されるので、着磁の際に反転磁界が小さいパターンが確実に磁化反転する。これにより、磁化の安定性および信号品質を向上させることができる。したがって、このようなパターンをサーボパターン領域や不揮発性データ領域に形成することにより、サーボ情報や不揮発性データの信頼性を確保することができる。
本明細書記載の磁気記憶媒体の製造方法は、2種類の深さの凹部が少なくとも一方向に交互に形成された非磁性の凹凸基板に対して、深い方の凹部の深さ以上の厚みで硬磁性記憶層を設ける硬磁性記憶層配設工程と、前記基板表面から突出した前記硬磁性記憶層を除去する除去工程と、を含む磁気記憶媒体の製造方法である。
これによれば、2種類の深さの凹部における硬磁性記憶層の厚みを異ならせることができるため、反転磁界の大きさが異なるパターンが、少なくとも一方向に交互に配置される。これにより、着磁の際に反転磁界が小さいパターンが確実に磁化反転するので、磁化の安定性および信号品質を向上させることができる。したがって、このようなパターンをサーボパターン領域や不揮発性データ領域に形成することにより、サーボ情報や不揮発性データの信頼性を確保することができる。
本明細書記載の磁気記憶媒体及び磁気記憶媒体の製造方法は、磁化状態の安定性を向上させることができるという効果を奏する。また、本明細書記載の磁気記憶装置は、高精度な情報の記録・再生ができるという効果を奏する。
≪第1の実施形態≫
以下、本発明に係る磁気記憶媒体、磁気記憶装置、および磁気記憶媒体の製造方法の第1の実施形態について、図1〜図12に基づいて説明する。
図1は、本第1の実施形態に係る磁気記憶装置としてのハードディスクドライブ(HDD)100の内部構成を示している。この図1に示すように、HDD100は、箱型の筺体11、筺体11内部の空間(収容空間)に収容された磁気記憶媒体としての磁気ディスク20、スピンドルモータ15、ヘッド・スタック・アッセンブリ(HSA)16、及びヘッド駆動回路、各種の制御用LSI等が実装された制御基板(図示せず)等を備える。なお、筺体11は、実際には、ベースと上蓋(トップ・カバー)とにより構成されているが、図1では、上蓋の図示を省略している。ヘッド・スタック・アッセンブリ16は、磁気ヘッド161を有する。
磁気ディスク20は、ガラスやアルミナ製の非磁性の基板を有し、スピンドルモータ15によって高速度で回転駆動される。なお、本第1の実施形態では、磁気ディスク20の表側の面のみが記録面であるものとする。ただし、磁気ディスク20は、表側の面と裏側の面の両面が記録面であっても良い。また、磁気ディスク20は、回転軸に沿って(図1の紙面直交方向に沿って)複数枚設けられていても良い。
この磁気ディスク20は、いわゆるパターンドメディアであり、その記録面には、ビット状に分離した単結晶、単磁区の磁性膜を有する。
図2、図3はそれぞれ、磁気ディスク20の部分拡大平面図であり、磁気ディスク20のサーボ情報が記憶される領域に形成されたサーボパターンのレイアウトの一例を示す。図2には、主に直線パターンにより構成される位相検出用のサーボパターンが示され、図3には、主に正方形のパターンにより構成される振幅検出用のサーボパターンが示されている。図4は、図2、図3に共通のIV−IV線断面図である。図2、図3のサーボパターンは、反転磁界が相違する第1パターンとしての第1ビット21と、第2パターンとしての第2ビット22と、から構成されている。これら第1ビット21および第2ビット22は、図2の紙面左右方向、図3の紙面上下方向及び左右方向に1個おきに交互に配置されている。なお、反転磁界は、ビットの厚み方向に沿って一方向に磁化させた場合に、その磁化状態を反転可能な磁界のことをいう。
第1、第2ビット21,22は、図4に示すように、磁気ディスク20の基板20Aに形成された2種類の深さの凹部にそれぞれ埋め込まれている。これにより、第1、第2ビット21,22は、非磁性である基板20Aの部分(非パターン部分)を介して分離した状態とされている。
第1ビット21は、硬磁性記憶層31を含んで構成されており、第2ビット22は、硬磁性記憶層31と、硬磁性記憶層31の上層に積層された軟磁性層32と、を含んで構成されている。
硬磁性記憶層31は、例えば、Co、Cr等の合金などから構成されている。本実施形態では、第2ビット22における硬磁性記憶層31の膜厚の方が、第1ビット21における硬磁性記憶層31の膜厚よりも厚く形成されている。
軟磁性層32は、例えば、FeCo合金などで形成されており、軟磁性層32の物性は、硬磁性記憶層31と比較して、高飽和磁化、高透磁率となっている。
なお、図4等では不図示であるが、基板20A表面の最上層には、保護膜および潤滑層が設けられている。
次に、磁気ディスク20に対する上記サーボパターンの製造方法について図5〜図11に基づいて説明する。
図5は、サーボパターンの製造工程を示すフローチャートである。本第1の実施形態におけるサーボパターンの製造工程は、原盤製作工程S11と、スタンパ製作工程S12と、凹凸基板製作工程S13と、ビット製作工程S14と、初期化工程S15と、を含んでいる。
図6(a)〜図6(d)には、原盤製作工程S11の具体的な処理が示されている。この原盤製作工程S11では、まず、図6(a)に示すように、原盤用基板40Aに低感度の第1レジスト層41を塗布し、第1レジスト層41の上層に、高感度の第2レジスト層42を塗布する。
低感度の第1レジスト層41の材料としては、例えば、ポリメチルメタアクリレート(通称PMMA、必要ドーズ量500μC/cm2)などがある。高感度の第2レジスト層42の材料としては、例えば、ポジ型レジストであるZEP−520(日本ゼオン製、必要ドーズ量150μC/cm2)や、化学増幅ポジレジストであるFEP−171(富士フィルム製、必要ドーズ量20μC/cm2)や、化学増幅レジストであるNEB−22(住友化学製、必要ドーズ量20μC/cm2)などがある(参考文献:横山浩監修、秋永広幸編、「電子線リソグラフィー教本 第1版(平成19年6月20日発行)」144〜146頁、オーム社、ISBN978-4-274-20415-9)。
次いで、図6(b)に示すように、原盤用基板40Aに対して電子線(Electric Beam;EB)を照射し、レジスト層41,42を露光する。このとき、図示しない電子線描画装置により、第1ビット21および第2ビット22に対応するそれぞれの領域に応じて、露光速度(電子線の走査速度)および露光強度の一方、あるいは露光速度および露光強度の両方を二段階に変えて描画処理(露光処理)を行う。具体的には、図6(b)に示すように、第1ビット21に対応する領域は速い露光速度、弱い露光強度で描画し、第2ビット22に対応する領域は遅い露光速度、強い露光強度で描画する。これにより、露光速度:速、露光強度:弱の領域では、積算露光量が小さいので、高感度の第2レジスト層42のみが感光し、露光速度:遅、露光強度:強の領域では、積算露光量が大きいので、低感度の第1レジスト層41および高感度の第2レジスト層42の両方が感光される。その結果、ビットパターンに応じて、レジストの膜厚(レジスト層41,42の合計の膜厚)が厚い部分と薄い部分とが1個おきに交互に形成される。
次いで、図6(c)に示すように、原盤用基板40Aに対し、これらの第1、第2レジスト層41,42を介して反応性イオンエッチング(Reactive Ion Etching;RIE)を行う。これにより、原盤用基板40Aには、露光速度および露光強度の少なくとも一方(すなわち、積算露光量)の相違に応じた2種類の深さの凹部25,26を有する凹凸パターンが形成される。この場合において、図6(d)に示すように、レジストが基板に残存した場合には、当該レジストの除去を行う。以上により原盤40が製作される。
なお、本実施形態では電子線による露光を行ったが、ビットパターンに対応するマスクを使用して第1、第2レジスト層41,42に光を照射することにより、露光を行ってもよい。このとき、露光強度の強弱を二段階に変えることにより、第1、第2レジスト層41,42の露光処理を行う。その結果、ビットパターンに応じて、レジストの膜厚が厚い部分と薄い部分とが1個おきに交互に形成されるので、以降の処理は上述と同様に行えばよい。
図7(a)〜図7(c)には、スタンパ製作工程S12が示されている。このスタンパ製作工程S12では、図7(a)に示す原盤40に対して、図7(b)に示すように、当該原盤40に形成された凹凸の表面を覆うように皮膜51(例えば、メッキ)を設けた後、図7(c)に示すように、原盤40から皮膜51を剥離する。この皮膜51は、凹凸ネガパターンを有するスタンパ50として使用される。
図8(a)〜図8(c)には、凹凸基板製作工程S13が示されている。この凹凸基板製作工程S13では、図8(a)に示すように、磁気ディスク20用の基板20Aにレジスト層55を塗布し、図8(b)に示すように、レジスト層55にスタンパ50の凹凸ネガパターンを押し当ててインプリント(転写)する。その結果、レジスト層55には、ビットパターンに応じて、膜厚が厚い部分と薄い部分とが1個おきに交互に形成される。
そして、基板20Aに対し、レジスト層55を介して反応性イオンエッチング(RIE)を行うと、図8(c)に示すように、基板20Aに原盤用基板40A(図6(c)参照)と同一の、2種類の深さの凹部25,26が交互に形成される。以上により凹凸基板としての基板20Aが製作されるようになっている。なお、本第1の実施形態では、図8(c)に示すように、凹部25と凹部26との間の基板表面に、レジスト層55を残存させている。
図5に戻り、ビット製作工程S14は、硬磁性記憶層配設工程S141と、軟磁性層配設工程S142と、除去工程としての研磨工程S143とを含んでいる。
図9(a)〜図9(c)には、硬磁性記憶層配設工程S141が示されている。この硬磁性記憶層配設工程S141では、図9(a)に示す基板20Aに対して、図9(b)に示すように凹部25の深さ以上、かつ凹部26の深さ未満の厚み寸法となるように硬磁性記憶層31を成膜する。これにより、凹部26には、その深さの一部を残した状態で硬磁性記憶層31が充填される。次いで、図9(c)に示すように、レジスト層55、およびレジスト層55よりも上方に成膜された硬磁性記憶層31を除去(リフトオフ)する。この際、レジスト層55が基板20Aから剥離されるので、レジスト層55の上方に成膜された硬磁性記憶層31を容易に除去することができる。
図10(a)、図10(b)には、軟磁性層配設工程S142および研磨工程S143が示されている。軟磁性層配設工程S142では、図10(a)に示すように、基板20Aに対して軟磁性層32を成膜し、研磨工程S143では、図10(b)に示すように、基板20Aを研磨する。これにより、凹部25と凹部26との間の基板表面よりも上方に設けられた硬磁性記憶層31および軟磁性層32が基板20A上から除去される。なお、この研磨によって基板20Aの表面が平滑になることから、磁気ディスク20に対する磁気ヘッド161の浮上特性を向上することが可能である。
ここで、研磨工程S143後には、凹部26にのみ軟磁性層32が残るようになっている。これにより、基板20A上には、硬磁性記憶層31を含む第1ビット21と、硬磁性記憶層31および軟磁性層32を含む第2ビット22とが交互に形成されることになる。
この凹部26に残った軟磁性層32は、その下層に存在する硬磁性記憶層31の磁化反転をアシストする働きを有し、磁界印加時に高磁気モーメントを励起する。この軟磁性層32が励起する高磁気モーメントの作用により、第2ビット22の反転磁界は、第1ビット21の反転磁界よりも小さくなる。
以上のようにして、磁気ディスク20におけるサーボパターンのパターニングが完了する。
図11(a)、図11(b)には、サーボパターンを着磁する初期化工程S15が示されている。この初期化工程S15は、図5に示すように、第1、第2ビット21,22を共に一方向に磁化させる第1着磁工程S151と、第2ビット22のみを逆方向に磁化させる第2着磁工程S152との2つの工程を含んでいる。
第1着磁工程S151では、図11(a)のように、強力な永久磁石の磁極N,S間に基板20Aを配置し、基板20Aの厚み方向に磁界を印加する。なお、このときの磁界強度をHと表すものとする。この着磁により、第1、第2ビット21,22のそれぞれが、図11(a)に実線矢印にて示す方向(紙面上方向)に磁化される。
次いで、第2着磁工程S152では、図11(b)のように、永久磁石の磁極N,Sの向きを上述とは逆にした状態で磁界を印加する。このときの磁界強度はH(H>H)とされている。この磁界(磁界強度H)は、反転磁界が小さい第2ビット22については磁化反転するものの、反転磁界が大きい第1ビット21については磁化反転しない程度の磁界に設定されている。ここで、本実施形態では、反転磁界の異なる第1、第2ビット21,22が、非磁性の基板20Aの一部を介して分離した状態で交互に配置されているので、第2着磁工程S152では、反転磁界が小さい第2ビット22のみが確実に磁化反転し、その結果、第2ビット22のみが逆方向(図11(b)の紙面下方向)に磁化される。すなわち、図11(a)の磁極N,Sの方向を正方向としたとき、2回目の着磁後には、磁化の向きが正である第1ビット21と、磁化の向きが負である第2ビット22とが交互に配置される。
図12には、第2着磁工程S152終了後の、第1、第2ビット21,22の磁束および再生信号波形が示されている。この場合、磁化の向きが正負のビット21,22が交互に配置されることから、第1、第2ビット21,22の周囲に広がろうとする磁束同士のループが形成される。これにより、ビットの磁化の安定性が向上するため、着磁時とは逆の外部磁界によりビットの磁化が容易に反転するようなことがない。すなわち、サーボ情報の破壊を抑制することができるので、サーボ情報の信頼性を確保することができる。
加えて、第2ビット22の磁化の向きは、第1ビット21の磁化の向きに対して反転している。このため、着磁を1回のみ行う従来の初期化方法によって第1、第2ビット21,22を厚み方向の片側方向に磁化させた場合と比べて、サーボパターンの再生信号の出力は2倍に、周波数は1/2になる。再生信号出力が2倍であることから、S/N比が大きい良質な信号を生成できる。
なお、本実施形態では、上記片側方向に磁化させる場合と比べて周波数が1/2となるが、再生信号の復調系の信号周波数を1/2として、再生信号の周波数に合わせることとすれば、サーボパターンを容易に読み取ることが可能である。
以上、詳細に説明したように、本第1の実施形態によると、第2ビット22は、硬磁性記憶層31と、硬磁性記憶層31上に積層された硬磁性記憶層31よりも磁化や減磁が容易な軟磁性層32とを有しているので、外部磁界を印加したときに軟磁性層が励起する高磁気モーメントの作用によって反転磁界が第1ビットよりも小さくなる。すなわち、本第1の実施形態では、反転磁界の大きさが異なるビットが交互に配置されるため、第1、第2ビット21,22を厚さ方向の所定方向に着磁した後、磁界強度を下げて当該所定方向とは逆方向に着磁を行うことで、反転磁界が小さい第2ビットのみを確実に磁化反転させることができる。これにより、磁化の向きの異なるビットを交互に配置することができるので、ビット間で磁束のループが形成され、磁化の安定性の向上、及びサーボ情報の信頼性の確保が可能となる。
また、それぞれのビットの磁化状態が正負交互に形成されるため、一方向にのみ着磁する場合(1回の着磁により初期化する)と比べ、再生信号出力が2倍となり、S/N(signal/noise)比を大きくすることができる。すなわち、再生信号品質を良好にすることも可能である。
また、本第1の実施形態によると、凹凸基板製作工程S13において、1つの原盤40を使用して製作したスタンパ50から、複数の基板20Aを製作することができる。したがって、複数の基板20Aのそれぞれに対して露光処理、エッチング処理等を行う場合よりもコスト面で有利となる。
≪第2の実施形態≫
次に、本発明の第2の実施形態について、図13〜図16を参照して説明する。本第2の実施形態は、サーボパターンの各ビットが軟磁性層を含んでいない点に特徴を有している。以下においては、第1の実施形態と相違する構成のみ説明し、第1の実施形態と同様の構成については説明を省略する。
本第2の実施形態の磁気ディスクには、第1の実施形態と同様に、サーボパターンが形成されており(図2、図3参照)、それぞれのサーボパターンは、図13に示すように、1個おきに交互に配置された第1パターンとしての第1ビット61(第1の実施形態の第1ビット21に対応)および第2パターンとしての第2ビット62(第1の実施形態の第2ビット22に対応)から構成されている。
第1、第2ビット61,62は、基板20Aに形成された凹部25,26にそれぞれ埋め込まれている。第1、第2ビット61,62はいずれも硬磁性記憶層31を含んで構成され、軟磁性層を含んでいない。第1、第2ビット61,62のそれぞれにおける硬磁性記憶層31の膜厚は、凹部25,26の深さの違いに対応して異なっている。具体的には、第2ビット62における硬磁性記憶層31の膜厚は、第1ビット61における硬磁性記憶層31の膜厚よりも厚くなっている。
図14には、本第2の実施形態のサーボパターンの製造工程を示すフローチャートが示されている。本第2の実施形態のサーボパターンの製造工程は、原盤製作工程S11と、スタンパ製作工程S12と、凹凸基板製作工程S13と、ビット製作工程S24と、初期化工程S15と、を含む。
工程S11〜S13は第1の実施形態と同様の処理である。これら工程S11〜S13の処理を行った後に実行するビット製作工程S24は、図14に示すように、硬磁性記憶層配設工程S241と、研磨工程S143とを含む。
図15(a)〜図15(d)には、硬磁性記憶層配設工程S241及び研磨工程S143が示されている。硬磁性記憶層配設工程S241では、図15(a)に示す基板20Aに対して、図15(b)に示すように、深い方の凹部26の深さ以上の厚み寸法となるように硬磁性記憶層31を成膜する。次いで、図15(c)に示すように、基板20A上に成膜されているレジスト層55、およびレジスト層55よりも上方に成膜された硬磁性記憶層31を除去(リフトオフ)した後、第1の実施形態と同様に基板20Aを研磨する(図15(d)参照)。これにより、硬磁性記憶層31の膜厚が異なる第1、第2ビット61,62が交互に形成されるようになっている。なお、図15(c)のリフトオフを省略して、図15(b)の状態から基板20Aを直接研磨して、図5(d)の状態にすることとしても良い。
ここで、厚い硬磁性記憶層31を含む第2ビット62の方が、薄い硬磁性記憶層31を含む第1ビット61よりも磁性体内部の反磁界が小さいため磁性が保持され易い。このため、第1ビット61と第2ビット62との比較において、第2ビット62の反転磁界は大きく、第1ビット61の反転磁界は小さい。
上記のようにして硬磁性記憶層配設工程S241及び研磨工程S143を行った後、初期化工程S15を第1の実施形態と同様に行うと(図11参照)、第2着磁工程S152では、反転磁界が小さい第1ビット61は磁化反転するが、反転磁界が大きい第2ビット62は磁化反転しない。このため、図16に示すように、磁化の向きが互いに逆向きとなる第1、第2ビット61,62が交互に配置される。
以上説明したように、本第2の実施形態によると、硬磁性記憶層31が厚い第2ビット62の方が第1ビット61よりも磁性体内部の反磁界が小さいため磁性が保持され易いので、硬磁性記憶層31の厚みが大きい第2ビットのほうが反転磁界が大きくなる。すなわち反転磁界の大きさが異なるパターンが、交互に配置されるため、第1、第2ビット61,62を厚さ方向の一方向に着磁した後、磁界強度を下げて一方向とは逆方向に着磁を行うことで、反転磁界が小さい第1ビット61のみを確実に磁化反転させることができる。これにより、磁化の向きの異なるビットを交互に配置することができるので、ビット間で磁束のループが形成され、磁化の安定性の向上、及びサーボ情報の信頼性の確保が可能となる。
また、それぞれのビットの磁化状態が正負交互に形成されるため、一方向にのみ着磁する場合(1回の着磁により初期化する)と比べ、再生信号出力が2倍となり、S/N(signal/noise)比を大きくすることができる。すなわち、再生信号品質を良好にすることも可能である。
なお、上記各実施形態では、第1、第2ビットをサーボパターンに適用した場合について説明したが、これに限られるものではない。例えば、第1、第2ビットを、二値データを記憶する不揮発性の埋め込みデータ領域にも適用することができる。
図17には、埋め込みデータ領域70の一例が示されている。この埋め込みデータ領域70には、二値データに応じて凹部がパターニングされた後、初期化により、基板の厚み方向に沿って互いに反対方向に磁化された第1ビット21(又は61)および第2ビット22(又は62)が形成されている。
ここで、二値データは、0と1で示される情報であり、例えば、製造管理上の情報、HDDの機種情報、暗号かぎやパスワード等のセキュリティ情報など、ハードディスクドライブ100の出荷前に予め磁気ディスクに記憶される情報である。第1、第2ビット21,22(61,62)の一方は0に、他方は1に対応している。図17のIV−IV線断面においては、図4に示すのと同様に、第1、第2ビット21,22(61,62)が1個おきに交互に配置されている。
このような埋め込みデータ領域におけるビットパターンの製造方法は、第1の実施形態(又は第2の実施形態)で説明した製造方法と同様であり、反転磁界の異なる第1、第2ビット21,22(又は61,62)をパターニングし、初期化工程で互いに逆方向に着磁する。これにより、図17に示したように、第1、第2ビット21,22(61,62)が埋め込みデータ領域70において混在するため、それぞれのビットの磁束がループを形成することによる磁化安定化の効果が得られる。
また、上記各実施形態における振幅検出用サーボパターンは、図3のように、紙面上下方向および左右方向の両方において、正方形状の第1、第2ビット21,22が交互に配置されていたが、これに限らず、図18のように、反転磁界が大小異なる正方形状のビット21,22が一方向(ここでは紙面左右方向)においてのみ、交互に配置されていてもよい。
さらに、第1、第2ビット21,22は、サーボパターン領域の全体に亘って交互に配置されていなくても良い。このように第1、第2ビット21,22がサーボパターン領域の少なくとも一部において交互に配置されていれば、第1、第2ビット21,22がサーボパターン領域において混在するので、磁化安定化の効果が得られる。
また、上記各実施形態では、原盤40およびスタンパ50を製作し、スタンパ50を使用したインプリントによって複数の磁気ディスクの基板20Aを製作することとしたが、これに限られるものではない。例えば、原盤40を磁気ディスク20の基板20Aとして使用してもよい。この場合、図6(c)の原盤用基板40Aと、図9(a)の基板20Aとは同一の凹凸パターンを有することから、図6(c)の原盤用基板40Aから、第1実施形態における硬磁性記憶層配設工程S141、あるいは第2実施形態における硬磁性記憶層配設工程S241をそれぞれ行うことができる。すなわち、磁気ディスクのサーボパターンは、図19に示したフローチャートに沿って製造してもよく、図19の凹凸基板製作工程S33では、図6(a)〜図6(c)と同様の処理(原盤製作工程S11と同様の処理)が行われる。
なお、上記各実施形態では、第1、第2ビットが基板20Aの凹部25,26に埋め込まれていたが、第1、第2ビットは基板20Aに埋め込まれていなくてもよい。例えば、基板20A上に、第1、第2ビットを交互に設けるとともに、第1、第2ビットの間に非磁性の部材を充填する構成を採用してもよい。ただし、上記第1、第2の実施形態のように、基板20Aの凹部25,26に第1、第2ビットを設ける方が、非磁性部材の充填を不要にできる点で、コスト的に有利となる。
上述した各実施形態は本発明の好適な実施の例である。但し、本発明はこれに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の変形が可能である。
第1の実施形態に係るハードディスクドライブの構成を示す図である。 位相検出用サーボパターンの部分拡大平面図である。 振幅検出用サーボパターンの部分拡大平面図である。 図2、図3に共通のIV−IV線断面図である。 サーボパターンの製造工程のフローチャートである。 原盤製作工程を示す図である。 スタンパ製作工程を示す図である。 凹凸基板製作工程を示す図である。 硬磁性記憶層配設工程を示す図である。 軟磁性層配設工程および研磨工程を示す図である。 初期化工程を示す図である。 第1、第2ビットの磁束および再生信号波形を示す模式図である。 第2実施形態におけるサーボパターンの断面図である。 サーボパターンの製造工程を示すフローチャートである。 ビット製作工程を示す図である。 第1、第2ビットの磁束および再生信号波形を示す模式図である。 埋め込みデータ領域における埋め込みデータの一例を示す図である。 振幅検出用サーボパターンの変形例を示す平面図である。 サーボパターンの製造工程の変形例を示すフローチャートである。
符号の説明
20 磁気ディスク(磁気記憶媒体)
20A 基板(凹凸基板)
21 第1ビット(第1パターン)
22 第2ビット(第2パターン)
25 凹部
26 凹部
31 硬磁性記憶層
32 軟磁性層
40 原盤
40A 原盤用基板
41 第1レジスト層
42 第2レジスト層
50 スタンパ
61 第1ビット
62 第2ビット
70 埋め込みデータ領域
100 ハードディスクドライブ(磁気記憶装置)
161 磁気ヘッド

Claims (10)

  1. 単磁区の硬磁性記憶層を含み軟磁性層を含まない第1パターンと、前記硬磁性記憶層及び前記硬磁性記憶層の表層側に設けられた前記軟磁性層を含む第2パターンとを有する位置決め用のサーボパターンが形成され、
    前記第1パターンの磁界を反転させるための反転磁界は、前記第2パターンの反転磁界よりも大きく、前記第1パターンと前記第2パターンとが、少なくとも一方向に交互に配置されていることを特徴とする磁気記憶媒体。
  2. 単磁区の記憶層を含む第1パターンと、前記第1パターンよりも厚い単磁区の記憶層を含む第2パターンとを有する位置決め用のサーボパターンが形成され、
    前記第1パターンの磁界を反転させるための反転磁界は、前記第2パターンの反転磁界よりも小さく、前記第1パターンと前記第2パターンとが、少なくとも一方向に交互に配置されていることを特徴とする磁気記憶媒体。
  3. 前記第1、第2パターンは、互いに逆向きに着磁されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の磁気記憶媒体。
  4. 前記サーボパターンの形成された領域とは異なる領域に、二値データを記憶する不揮発性のデータ領域を有し、
    前記データ領域には、前記第1パターンと同一構成の第1ビットと、前記第2パターンと同一構成の第2ビットとが形成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の磁気記憶媒体。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項に記載の磁気記憶媒体と、
    前記磁気記憶媒体への情報の記録・再生を行う磁気ヘッドと、を備える磁気記憶装置。
  6. 2種類の深さの凹部が少なくとも一方向に交互に形成された非磁性の凹凸基板に対して、浅い方の凹部の深さ以上、かつ深い方の凹部の深さ未満の厚みで硬磁性記憶層を設ける硬磁性記憶層配設工程と、
    前記硬磁性記憶層の表層側に、軟磁性層を設ける軟磁性層配設工程と、
    前記基板表面から突出した前記硬磁性記憶層および前記軟磁性層を除去する除去工程と、を含む磁気記憶媒体の製造方法。
  7. 2種類の深さの凹部が少なくとも一方向に交互に形成された非磁性の凹凸基板に対して、深い方の凹部の深さ以上の厚みで硬磁性記憶層を設ける硬磁性記憶層配設工程と、
    前記基板表面から突出した前記硬磁性記憶層を除去する除去工程と、を含む磁気記憶媒体の製造方法。
  8. 前記除去工程の後に、前記硬磁性記憶層を前記凹凸基板の厚み方向に沿って一方向に着磁した後、この着磁の際の磁界強度よりも小さい磁界強度で、かつ逆方向に着磁する初期化工程を更に含む請求項6又は7に記載の磁気記憶媒体の製造方法。
  9. 感度が異なる2種類のレジスト層が積層された原盤用基板に対し、露光速度および露光強度の少なくとも一方を変えた露光処理、及びエッチング処理を行い、前記凹凸基板に形成されるパターンと同一のパターンを形成して原盤を製作する原盤用基板製作工程と、
    前記原盤から凹凸パターンの形成されたスタンパを製作するスタンパ製作工程と、
    前記スタンパの凹凸パターンを、レジストが塗布された基板材料に転写し、エッチング処理することにより前記凹凸基板を製作する凹凸基板製作工程と、を更に含む請求項6〜8のいずれか一項に記載の磁気記憶媒体の製造方法。
  10. 前記凹凸基板の基板材料に対し、感度が異なる2種類のレジスト層を積層し、露光速度および露光強度の少なくとも一方を変えた露光処理、及びエッチング処理を行う凹凸基板製作工程を更に含む請求項6〜8のいずれか一項に記載の磁気記憶媒体の製造方法。
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