JP2010079468A - ファイルサーバリソース分割方法、システム、装置及びプログラム - Google Patents

ファイルサーバリソース分割方法、システム、装置及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】
既存の仮想ファイルサーバ技術は、会社組織やデータセンタなどの運営で必要となる階層的な管理体制に対応させることが困難であった。
【解決手段】
複数のIPアドレス及び前記複数のファイルキャッシュ領域と前記複数の仮想ファイルサーバとの対応関係を含むリソース管理情報と、を格納し、前記リソース管理情報に従って、前記複数の仮想ファイルサーバの各々に対応する前記複数のファイルキャッシュ領域の一部である貸与ファイルキャッシュ領域と、前記複数のIPアドレスの一部である貸与IPアドレスと、前記複数のボリュームの一部である貸与ボリュームと、を利用して前記クライアント計算機から前記複数の仮想ファイルサーバを指定して送信された複数のファイル要求を処理し、前記複数の仮想ファイルサーバの一つを指定した子仮想ファイルサーバの生成要求を受信し、子仮想ファイルサーバを生成する。
【選択図】図5

Description

本発明は、ファイルサーバリソース分割方法、システム、装置及びプログラムに関する。
ファイルサーバ計算機の運用管理を一元化し、管理コストを削減するため、複数のファイルサーバ計算機で提供していたファイル共有サービスを一台のファイルサーバ計算機で提供するファイルサーバコンソリデーションが提案されている。ファイルサーバコンソリデーションでは、複数のファイルサーバ計算機で提供していたファイル共有サービスを1台のファイルサーバ計算機で提供可能とするために、仮想ファイルサーバを用いる。仮想ファイルサーバとは、1台の物理的なファイルサーバ計算機のハードウェアリソースをいくつかに分割し、分割したリソース毎にファイルサーバプログラムを動かすことで、1台のファイルサーバ計算機上で仮想的に複数のファイルサーバ計算機が動作しているかのように見せる技術である。
特許文献1や特許文献2では、サーバ計算機上で動作する単一のOS上で、ファイルサーバ計算機上のリソースの一部を分割して複数の独立したファイル要求処理プログラムの実行環境を作り、仮想ファイルサーバとする技術が開示されている。
米国特許公開明細書2004/143608 米国特許第7269696号明細書
既存のファイルサーバの仮想化技術は、仮想サーバの作成・削除を一括して管理している平坦な管理しかできないため、会社組織やデータセンタなどの運営で必要となる階層的な管理体制に対応させることが困難であった。
本発明は、クライアント計算機と、一つ以上のボリュームを有するストレージ装置と、管理計算機と、複数の仮想ファイルサーバを提供するファイルサーバとから構成される情報処理システムのファイル共有サービスに関する、装置、システム、方法、プログラム、及び記憶メディアを提供する。
本発明の一実施例によると、前記複数の仮想ファイルサーバのキャッシングに用いる複数のファイルキャッシュ領域を確保し、前記管理計算機により設定された複数のIPアドレスと、前記複数のIPアドレス及び前記複数のファイルキャッシュ領域と前記複数の仮想ファイルサーバとの対応関係を含むリソース管理情報と、を格納し、前記リソース管理情報に従って、前記複数の仮想ファイルサーバの各々に対応する前記複数のファイルキャッシュ領域の一部である貸与ファイルキャッシュ領域と、前記複数のIPアドレスの一部である貸与IPアドレスと、前記複数のボリュームの部分領域である貸与ボリューム領域と、を利用して前記クライアント計算機から前記複数の仮想ファイルサーバを指定して送信された複数のファイル要求を処理し、前記複数の仮想ファイルサーバの一つを指定した子仮想ファイルサーバの生成要求を受信し、子仮想ファイルサーバを生成する。
なお、前記複数の仮想ファイルサーバに対応する複数の識別子であって、各々は対応する前記複数の仮想ファイルサーバの一つが用いる前記貸与ファイルキャッシュ領域の貸与元である前記ファイルサーバを指す識別子を階層化管理情報に格納してもよく、前記子仮想ファイルサーバの生成として、前記指定された仮想ファイルサーバの識別子を前記子仮想ファイルサーバに対応する識別子として前記階層化管理情報に格納してもよい。
なお、前記複数の仮想ファイルサーバの一つであるログイン先仮想ファイルサーバを指定した第一のログイン要求と、前記第一のログイン要求に関連し、前記子仮想ファイルサーバを指定した第一の管理要求と、を受信し、前記階層管理情報に格納した識別子であって前記子仮想ファイルサーバに関連した識別子が前記ログイン先仮想ファイルサーバを指す場合に、前記第一の管理要求に従った第一の管理処理を実行してもよい。
また、前記ファイルサーバを指定した第二のログイン要求と、前記第二のログイン要求に関連し、前記子仮想ファイルサーバを指定した第二の管理要求と、を受信し、前記第二の管理要求に従った第二の管理処理を実行してもよい。
また、前記第一の管理処理は、前記子仮想ファイルサーバに対応する前記複数のファイルキャッシュ領域の一部を用いて孫仮想ファイルサーバを生成する処理であってもよい。
また、前記第一の管理処理は、前記複数のファイルキャッシュ領域の一つであって前記操作対象仮想ファイルサーバに対応するファイルキャッシュ領域を所定の容量に削減する処理であってもよい。
また、前記貸与ボリューム領域は、前記一つ以上のボリュームの一部のボリュームが提供する記憶領域であっても、前記一つ以上のボリュームのパーティションであってもよい。
また、前記一つ以上のボリュームにはファイルシステムが作成され、前記貸与ボリューム領域は、前記一つ以上のボリュームのファイルシステムの所定のディレクトリ以下のファイルシステム空間に対応する領域であってもよい。
本発明の別な一実施例によると、本発明よるファイルサーバは、前記管理計算機により設定された複数のIPアドレスと、前記複数の仮想ファイルサーバのキャッシングに用いる複数のファイルキャッシュ領域と、前記複数のIPアドレス及び前記複数のファイルキャッシュ領域と前記複数の仮想ファイルサーバとの対応関係を含むリソース管理情報と、を格納するメモリと、前記リソース管理情報に従って、前記複数の仮想ファイルサーバの各々に対応する前記複数のファイルキャッシュ領域の一部である貸与ファイルキャッシュ領域と、前記複数のIPアドレスの一部である貸与IPアドレスと、前記複数のボリュームの一部である貸与ボリュームと、を利用して前記クライアント計算機から前記複数の仮想ファイルサーバを指定して送信された複数のファイル要求を処理するプロセッサと、を有し、前記メモリは、前記複数の仮想ファイルサーバに対応する複数の識別子であって、各々は対応する前記複数の仮想ファイルサーバの一つが用いる前記貸与ファイルキャッシュ領域の貸与元である前記複数の仮想ファイルサーバの一つ又は前記ファイルサーバを指す識別子を格納する階層化管理情報を有し、前記プロセッサは、前記複数の仮想ファイルサーバの一つであるログイン先仮想ファイルサーバを指定した第一のログイン要求と、前記第一のログイン要求に関連し、前記複数の仮想ファイルサーバの一つである操作対象仮想ファイルサーバを指定した第一の管理要求と、を受信し、前記階層管理情報に格納した識別子であって前記操作対象仮想ファイルサーバに関連した識別子が前記ログイン先仮想ファイルサーバを指す場合に、前記第一の管理要求に従った第一の管理処理を実行する。
なお、前記複数の識別子の少なくとも一つの識別子は前記複数の仮想ファイルサーバの一つを指し、前記複数の識別子の他の少なくとも一つの識別子は前記ファイルサーバを指してもよい。
また、前記プロセッサは、前記ファイルサーバを指定した第二のログイン要求と、前記第二のログイン要求に関連し、前記操作対象仮想ファイルサーバを指定した第二の管理要求と、を受信し、前記第二の管理要求に従った第二の管理処理を実行してもよい。
また、前記第一の管理処理は、前記操作対象仮想ファイルサーバに対応する前記複数のファイルキャッシュ領域の一部を用いて仮想ファイルサーバを生成する処理であってもよい。
また、前記プロセッサは、前記階層管理情報に格納された複数の識別子の一つであって前記操作対象仮想ファイルサーバに関連した識別子が前記ファイルサーバを指す場合は、前記第一の管理処理の実行を抑止してもよい。
また、前記第一の管理処理は、前記複数のファイルキャッシュ領域の一つであって前記操作対象仮想ファイルサーバに対応するファイルキャッシュ領域を所定の容量に削減する処理としてもよい。
また、前記ファイルキャッシュ領域であって削減の対象となった領域は、前記操作対象仮想ファイルサーバが用いてもよい。
また、前記操作対象仮想ファイルサーバのキャッシュアルゴリズムと連携して前記ファイルキャッシュ領域の削減を処理してもよい。
本発明によれば、会社組織やデータセンタなどの運営で必要となる階層的な管理体制に対応可能なファイルサーバを提供できる。
以下に、本発明の実施の形態を説明する。
図1は、ファイルサーバ100と、管理計算機120と、一つ以上のクライアント計算機(以後、クライアントと省略して呼ぶことがある)と、ストレージ装置130から構成される情報処理システムの構成を示すブロック図である。なお、以後の説明ではファイルサーバ100とストレージ装置130をまとめてNAS(Network Attached Storage)と呼ぶことがあり、またNASには管理計算機120が含まれることがある。
ファイルサーバ100は、ファイル共有サービスとして、クライアントからのファイル要求に応じたファイルのデータに対するリードやライト、ファイルの作成や削除や属性の参照、ディレクトリの作成や削除や属性参照といったいわゆるアクセスを、クライアントに提供する計算機である。ファイルサーバ100は、NIC104A乃至104C、105と、CPU(Central Processing Unit)106A乃至106Dと、ローカルメモリ107と、アダプタ108A乃至108Bから構成され、それぞれの構成部位は内部バスまたは内部ネットワークにて接続される。なお、NIC104、CPU106、ローカルメモリ107、アダプタ108は、それぞれ図1に示した数に限定しない。また、ファイルサーバ100は各計算機が連携して仮想的な一つのファイルサーバとする機能を有するような複数の計算機から構成されてもよい。
CPU106は、ファイルサーバ100を制御するプロセッサである。CPU106は、ローカルメモリ107に格納されたプログラムを実行する。例えば、CPU106は、ファイル共有サービスを提供するプログラム(サーバプログラム)を実行し、ストレージ装置130に格納されているファイルをクライアント110へ提供する。ローカルメモリ107内のプログラムの詳細な構成は、図2に示す。
ローカルメモリ107は、例えば半導体メモリであり、CPU106が実行するプログラム及びCPU106が参照するデータやファイルキャッシュを格納する主記憶装置である。なお、ローカルメモリ107の一部としてHDDなどの半導体メモリよりも低速な記憶装置を組み入れて使用してもよい。
NIC104は、ファイルサーバ100がクライアント110と通信のためのデータの送信や受信を行うために用いる。また、NIC105は、ファイルサーバ100が管理計算機120と通信のためのデータの送信や受信を行うために用いる。ファイルサーバ100、クライアント110、管理計算機120は、それぞれ互いにTCPやUDP等のネットワークプロトコルを使って通信を行う。なお、NICはNetwork Interface Cardの略であるが、ネットワークポートと呼ばれることがある。なお、NIC104とNIC105は性能、信頼性等の理由からそれぞれが別なハードウェアであることが好ましいが、同一のハードウェアをNIC104とNIC105として用いても良い。
アダプタ108は、ファイルサーバ100と二次記憶装置であるストレージ装置130を接続するために用いる。CPU106は、アダプタ108を経由し、ストレージ装置130に格納されているプログラムやファイルをリードやライトに代表されるブロックアドレス形式のアクセス要求を送信したり、データを受信する。なお、アダプタ108は通信を行うという視点からはNIC104とNIC105と同じハードウェアであってもよいが、NIC104及びNIC105とは別なハードウェアであることが性能や信頼性の視点からは好ましい。なお、以後に詳細に述べるが、本発明では、NIC104はクライアント110Aまたはクライアント110Bやクライアント110C(以後、このような特定のNICに接続するクライアントとして特定する必要のない場合は単にクライアント110と表記する)からのファイル形式のアクセス要求を受信し、要求に応じたデータまたは制御情報を送信するが、アダプタ108はCPU106が生成するブロックアドレス形式のアクセス要求を送信し、ストレージ装置130からブロック形式のデータを受信したり、制御情報を受信する。
クライアント110は、ファイルサーバ100上が提供しているファイル共有サービスにアクセスする計算機である。図示はしていないが、クライアント110はCPU、メモリ、NICから構成される。
管理計算機120は、ファイルサーバ100やファイルサーバ100上で動作するプログラムを管理する計算機である。管理計算機120は、NIC121、CPU122、ローカルメモリ123、入力装置124、管理画面125、内蔵ディスク装置126から構成され、それぞれの構成部位は内部バスまたは内部ネットワークにて接続される。
NIC121は、LAN102を介してファイルサーバ100と通信するために用いる。
CPU122は、管理計算機120を制御するプロセッサである。CPU122は、ローカルメモリ123に格納されたプログラムを実行する。例えば、CPU122は、ファイルサーバ100を管理するプログラム(管理プログラム)を実行し、ファイルサーバ上で動作するサーバプログラムの設定変更などを行う。
ローカルメモリ123は、例えば半導体メモリであり、CPU122が実行するプログラム及びCPU122が参照するデータを格納する主記憶装置である。なお、ローカルメモリの一部として内蔵ディスク装置126を用いても良い。
入力装置124は、管理計算機120上で動作するプログラムに指示を与えるためのキーボードやマウスである。管理画面125は、管理計算機120上で動作するプログラムのユーザインタフェースを表示するディスプレイである。管理計算機120は、複数あっても良い。なお、入力装置と管理画面は管理計算機とは別な操作用の計算機が担うことも考えられる。その場合、操作用計算機への入力は通信として管理計算機が受信し、同様に管理計算機が表示する情報を操作用計算機に送信し、当該表示情報を受信した操作用計算機は表示情報に従った画面表示を行うことになる。
ストレージ装置130は、ファイルサーバ100が使用するプログラムやファイルを格納するための二次記憶装置である。ストレージ装置130は、ストレージキャッシュ131と、ストレージコントローラー132A乃至132B、ディスク装置133A乃至133Dとから構成され、それぞれの構成部位は内部バスまたは内部ネットワークにて接続される。ストレージキャッシュ131、ストレージコントローラー132、ディスク装置133は、それぞれ図1に示した数に限定しない。なお、本発明のNASシステムは複数のストレージ装置を含んでもよい。
ストレージコントローラー132は、ファイルサーバ100と通信し、ストレージ装置130を制御する。具体的には、ストレージコントローラー132は、ファイルサーバ100と通信し、ファイルサーバ100からの要求に従って後述のストレージキャッシュ131を用いつつディスク装置133にデータを書き込み、又はストレージキャッシュ131を用いつつディスク133からデータを読み出す。前述の通り、ストレージコントローラーが受信するアクセス要求または送信するデータはブロックアドレス形式によって指定されるブロックデータ(単にブロックと呼ぶことがある)を対象とする。
ストレージキャッシュ131は、例えば、半導体メモリであり、ディスク装置133に書き込むデータ又はディスク装置133から読み出したブロックデータを一時的に格納するために用いる。なお、ストレージキャッシュの一部として半導体メモリより低速な記憶装置を用いても良いものとする。
ディスク装置133は、データを格納する装置である。図1では、4個のディスク装置(133A乃至133D)を示しているが、ストレージ装置130には、任意の数のボリューム133を設置できる。なお、ディスク装置133A乃至133DはHDDが典型的な装置であるがブロック形式のデータを保存できるのであればHDD以外であってもよいため、例えばDVDやCDやSolid State Disk(半導体ディスク)で代用しても良い。
なお、高速化や冗長化や高信頼化等の理由から、ストレージコントローラーは、複数のディスク装置133を一つ以上の仮想的なディスク装置してファイルサーバ100にアクセスを提供する処理(より具体的にはRAID技術に開示された処理)を実施してもよい。なお、以後の説明ではこの仮想的なディスク装置をボリュームと呼び、「ストレージ装置またはストレージコントローラーがボリュームにブロックデータを書き込む」と説明した場合は、実際はストレージコントローラー132がストレージキャッシュ131またはディスク装置133にブロックデータを書き込むことを意味する。同様に、「ストレージ装置またはストレージコントローラーがボリュームからブロックデータを読む」と説明した場合は、実際はストレージコントローラー132がストレージキャッシュ131またはディスク装置133からブロックデータを読み出すことを意味する。
ファイルサーバ100のアダプタ108とストレージ装置130のストレージコントローラー132間のFC103は、スイッチを介して繋がっていても良い。また、ファイルサーバ100と接続するストレージ装置130は、複数あっても良い。また、ファイルサーバ100と複数のストレージ装置130がストレージエリアネットワーク(SAN)を構成しても良い。また、図1では、3つのLAN101A乃至101C上にそれぞれ複数のクライアント110A乃至110Cがつながっているが、これ以外の接続形態であってもよい。同様にファイルサーバ100はLAN102を介して管理計算機120と接続しているが、LAN102とLAN101A乃至101Cが共通のネットワークであってもよい。
アダプタ108とストレージ装置130間の通信路103は、例えばファイバーチャネル(FC)での接続が考えられるが、通信可能であればこれ以外の接続媒体(例えばEthernet(登録商標))を採用してもよい。
次に、図5の模式図を用いて本発明の概要を説明する。なお、本概要で説明した事項は例示に過ぎず、本発明の権利をこれに限定するものではない。
組織内の情報機器の管理体制として、代表担当者、部内担当者、課内担当者といった階層的な管理体制を敷いている場合がある。例えば、部内で共通に使用するサーバ計算機の増減設は部内担当者の権限で行い、課内で使用するサーバ計算機の増減設は、課内担当者の権限で行うというように、管理権限を分散している。
一方、従来の仮想ファイルサーバは、ファイルサーバ内のリソースを割当てて仮想ファイルサーバを作成・削除する権限は、ファイルサーバを最初に動かす特定の権限を持ったOS(ホストOS)の管理者などに限定されていた。
そのため、例えば仮想ファイルサーバを用いる組織では、部内担当者や課内担当者が直接新たに仮想サーバを用意することはできない。その結果、仮想ファイルサーバの新設が必要であれば、その度にサーバ計算機のホストOSを管理する代表担当者に依頼することになる。このような状況を打開する運用方法として、部内担当者や課内担当者をホストOSの管理者とすることも考えられる。しかしこのような運用では、全ての管理者が自由に仮想サーバを作ることが可能となり、サーバ計算機のリソースを占有することが可能となってしまう。データセンタのように、複数の組織でサーバ計算機を共有する場合、リソースの運用管理およびセキュリティ上好ましくない。
こうした状況下でもセキュリティを確保しつつ、仮想ファイルサーバの運用を行うために、本発明では、仮想ファイルサーバの多階層管理を実現する。
なお、本発明による仮想ファイルサーバは、従来技術で実現していた部分も含め、以下の全ての特徴を有するものとする。ただし、一部の特徴については有さなくても本発明による恩恵を受けることが可能である(例えば(D)と(G))。
(A)各仮想ファイルサーバは、ファイルサーバが有するCPU106、ローカルメモリ107、アダプタ108、NIC104、NIC105(いずれも複数であってもよい)の少なくともいずれか一つまたは一部(一つしかない場合はCPU106やNICやアダプタであれば時分割したタイムスライスの一部で、ローカルメモリであれば空間分割または使用容量分割したことによって確保した全容量の一部を指しても良い)を割り当てられ、ファイル共有サービスを提供するために使用する。なお、ファイル共有サービスの提供とは、ファイルの生成及び更新及び削除及び属性変更や、ディレクトリの生成及び更新及び削除及び属性変更や、ファイルやディレクトリが含まれるファイルの名前空間の提供及び操作を提供することが含まれるが、これ以外のサービスを含んでも良い。また、これら提供する項目は、XAMに代表されるオブジェクト形式のアクセスを提供するために必要な操作で代替してもよいし、他のプロトコルで必要な操作で代替してもよい。。
(B)ファイル共有サービスを提供するために、各仮想ファイルサーバ毎に個別のIPアドレスを有する。これによってクライアント110からは各仮想ファイルサーバは個別に計算機として物理的に存在するように見せる。
(C)ファイル共有サービスを提供するために各仮想ファイルサーバが提供するファイルの名前空間は、各々で異なる。各仮想ファイルサーバは、ファイルサーバ100がストレージ装置130のボリュームに格納したファイルの名前空間の別々な部分空間を、仮想ファイルサーバがファイルの名前空間として提供するとも言える。
(D)ファイル共有サービスを提供するために、各仮想ファイルサーバは、独立な提供するファイルの名前空間に対応したユーザー群を有し、当該ユーザーに基づいたアクセス制御を実施する。
(E)ファイル共有サービスを提供するために、各仮想ファイルサーバは、個別に設定管理を実施することができる。なお、設定管理の一例としては、先ほどのユーザーに関する設定であったり、仮想ファイルサーバが使用中のCPU106、ローカルメモリ107、アダプタ108、NIC104、NIC105に関する設定(例えば、IPアドレスの割り当て)などがある。
(F)ファイル共有サービスまたは(E)の管理において、各仮想ファイルサーバは、割り当てられていないCPU106、ローカルメモリ107、アダプタ108、NIC104、NIC105を使用しない。これによってセキュリティの確保や性能保証を実現することがある。
(G)各仮想ファイルサーバは、各々が提供するファイル共有サービスの利用を許可する(仮想ファイルサーバが提供するファイルの名前空間へのアクセスを許可すると表現してもよい)一つ以上のクライアントの識別子情報、または当該サービスの利用を制限する一つ以上のクライアントの識別子情報を有し、アクセス制御を行っても良い。
なお、(A)で割り当てられたCPU106、ローカルメモリ107、アダプタ108、NIC104、NIC105は(E)による設定変更以外では割り当てが変化しない実装や、一部の部位については動的に割り当て状況が変化する場合があってもよい。例えば、ローカルメモリ107に余剰がある場合に自動的に仮想ファイルサーバに割り当てたり、各部位の動作不良が検知または予知した場合に代替部位を用いる場合が考えられるが、これ以外の理由であってもよい。
また、(E)の仮想ファイルサーバ毎の設定については、各ファイルサーバ毎に独自の管理用のIPアドレスと管理操作を行う前の認証用のパスワードを有することが考えられる。しかし、IPアドレスの代替として各仮想ファイルサーバを特定可能な情報が、管理用計算機から送信されるのであれば、他の情報で代替してもよい。その一例としては、ファイルサーバ100共通の認証画面に認証対象の仮想ファイルサーバを入力できる処理が存在する場合がある。
なお、本発明では上記処理は後ほど説明するファイルサーバ100が有するファイル要求処理プログラムまたはVS階層化管理プログラムにて行われる。
図5は、本発明の仮想ファイルサーバ(以後、VSと呼ぶことがある)220同士の関係やリソースの分割状況の一例を模式的に表した図面である。
図5において、ファイルサーバ100は、220A乃至220Hに示す8個のVS220をクライアント110に提供するよう処理を行っている。またファイルサーバ100は、各VS220を階層的に管理している。VS220A、VS220B、VS220D、VS220Eは、管理VSを示す。なお、管理仮想ファイルサーバ(管理VS)とは、新たな仮想ファイルサーバを定義し、仮想ファイルサーバに関する説明(A)と同様に、自身に割り当てられたCPU106、ローカルメモリ107、アダプタ108、NIC104、NIC105(いずれも複数であってもよい)の少なくともいずれか一つまたは一部を新たな仮想ファイルサーバに割り当てることができる設定処理を有する(またはこのような設定機能を管理計算機120に提供することを許された)仮想ファイルサーバである。
各VS220内には、VS220が管理しているリソースの代表例として複数存在するボリューム501を示す。なお、実線で表示したボリューム501は、VS220自身が使用可能なボリュームを示す。破線で表示したボリューム501は、当該管理VS220が定義した仮想ファイルサーバに割り当てたことによって、自身が使用できないボリュームを示す。
本例では、管理VS220Aは、8個のボリュームを管理しており、管理VS220A自身が使用可能なボリュームとしてボリューム501Aを持ち、管理VS220A自身が使用不可能なボリュームとして、7個のボリューム501B乃至501Hを持つ。また、VS220Hは、1個のボリューム501Hを管理しており、そのボリューム501はVS220Hが利用可能なボリューム501である。
前述の通り、管理VS220(親VS220)が子VS220を定義する(作るとも表現することがある)場合、管理VS220は、管理VS220が使用可能なボリューム501のいくつかを子VS220に割り当て(以後、貸与すると表現することがある)て子VS220を作る。例えば、管理VS220Aが管理するボリューム501のうち、使用不可能なボリューム501B乃至501Hは、管理VS220Bと管理VS220Cに貸与しているボリューム501である。管理VS220Aが貸与しているボリューム501は、管理VS220A自身が使用することはできない。
逆に、管理VS220が子VS220を削除する場合、管理VS220は、削除対象のVS220が管理していたボリューム501(つまり、管理VS220が子VS220に貸与したリソース)の割り当てを解除する(これを回収と呼ぶことがある)。管理VS220が回収したボリューム501は、管理VS220自身が使用可能な状態となる。例えば、管理VS220Aが管理VS220Cを削除した場合、管理VS220Aは、管理VS220Cが管理するボリューム501Cとボリューム501Fを回収する。この時、ボリューム501Cとボリューム501Fは、管理VS220Aが使用可能なボリューム501Cとボリューム501Fとなる。
図5の階層構造は、
管理VS220Aがボリューム501B、ボリューム501D、ボリューム501E、ボリューム501G、ボリューム501Hを貸与する管理VS220Bを作成し、
管理VS220Aがボリューム501C、ボリューム501Fを貸与する管理VS220Cを作成し、
管理VS220Bがボリューム501Dを貸与するVS220Dを作成し、
管理VS220Bがボリューム501E、ボリューム501G、ボリューム501Hを貸与するVS220Eを作成し、
管理VS220Cがボリューム501Fを貸与するVS220Fを作成し、
管理VS220Eがボリューム501Gを貸与するVS220Gを作成し、
管理VS220Eがボリューム501Hを貸与するVS220Hを作成したときの階層構造である。
図5の模式図では、VS220が管理するリソースの代表例としてボリューム501を使い説明した。しかし、本発明でVS220が管理するリソースは、ボリューム501に限らない。VS220は、CPU106、ローカルメモリ107(キャッシュメモリとして用いる場合も含む)、アダプタ108、NIC104、NIC105などに例示される各リソースを管理可能である。
以上、例示を用いて説明したように、階層的に仮想ファイルサーバを管理可能とするために、一部の仮想ファイルサーバ(管理仮想ファイルサーバ)に仮想ファイルサーバを作成・削除する権限を与え、仮想サーバ間に親子関係を作ることができる。なお、前述の通り仮想ファイルサーバは各々管理操作を行う管理者の認証パスワードを個別に持つことが出来るため、ある管理仮想ファイルサーバの管理者が他の管理仮想ファイルサーバのパスワードを知る必要なしに、自身に割り当てられたリソースを元に仮想サーバの作成・削除が可能となるため、セキュリティも向上する。
本発明による仮想ファイルサーバを、データセンタで運用する場合を例として考える。管理VS220Aの管理操作を許されたデータセンタの管理者は、顧客に管理仮想ファイルサーバの管理権限を貸与することで、顧客自身が任意の契機で(例えば顧客が新たな子会社を設立し、そこに小規模なコンピューター管理部門を設立した場合がある)与えられたリソースの範囲内で柔軟に仮想ファイルサーバの作成・削除・リソース割り当ての変更を行うことができる(例えば管理VS220B)。さらに顧客の仮想ファイルサーバが作成した孫VS220(例えばVS220D)についても個別な設定を行うことができるため、例えば前述の小規模なコンピューター管理部門が、子会社に対する人員の増減に応じて、ユーザーの生成や削除をVS220Dに対して設定することも可能となる。
また、別例として、ファイルサーバ100の管理を行うデータセンタが、会社Aと会社Bにそれぞれにファイルサーバ100のVS220を貸し出す場合について説明する。データセンタの持つ管理VS220をVS220DC、会社Aに貸し出す管理VS220をVS220A、会社Bに貸し出す管理VS220をVS220Bと呼ぶ。また、VS220A、VS220Bは、それぞれVS220DCの子VS220とする。
データセンタのファイルサーバ100のシステム管理者は、ファイルサーバ100の全てをコントロール可能な権限で管理プログラム230にログインすることができる。そして、管理プログラム230にログインしたファイルサーバ100のシステム管理者は、ファイルサーバ100のリソースを自由にVS220AやVS220Bへ貸与・回収することができる。
一方、会社Aの管理者は、VS220Aのリソースをコントロール可能な権限で管理プログラム230にログインすることができる。そして、管理プログラム230にログインした会社Aの管理者は、VS220Aが持つリソースの範囲内で自由に子VS220を作成・削除、リソースの貸与・回収を行うことができる。また会社Aの管理者は、会社A内の部門ごとに管理VS220として子VS220を作ることで、データセンタから借りているリソースを社内の部門ごとに貸与することが可能となる。
また、会社A内の各部門の管理VS220の管理者は、会社Aの管理者から貸与されたリソースに応じて、更に子VS220を作成することができる。会社A内の各部門の管理者は、部門内の子VS220の作成・削除や、リソースの貸与・回収に際し、上位層のVS220Aを管理する会社Aの管理者や、より上位層のVS220DCを管理するシステム管理者の手を借りることなく行うことが可能となる。VS220の管理者が、より上位層の管理VS220の管理者の手を借りる場面は、例えばVS220が持っていないリソースを上位層の管理VS220から割り当ててもらう(貸与してもらう)場合などに限定することができる。
従って本発明によって、データセンタから借りているVS220Aのリソースを部門ごとの管理者や、更に部門内の小規模の組織の管理者間で、効率よく分散して管理することが可能となる。
会社Aの管理者が管理可能なVS220は、VS220Aの下位層のVS220だけである。会社A内での子VS220の作成・削除、リソースの貸与・回収処理は、会社Bが管理するVS220BやVS220Bの下位層のVS220に影響を与えずに実行することができる。また、データセンタのシステム管理者が管理するVS220DCにも影響を与えずに実行することができる。
以上のように、特にファイルサーバ100で異なる組織が多くのVS220を運用する場合、本発明による階層化管理によって、ファイルサーバ100上のVS220やVS220に貸与するリソースを効率良く複数の管理者で分散管理することができる。
なお、上記ユースケースはあくまでも例示に過ぎず、本発明の用途を限定するものではない。
以下、本発明の詳細な説明を行う。
図2は、本発明のプログラム及び情報の構成及び、当該プログラム及び情報とハードウェアの関係を示すブロック図である。
ファイルサーバ100のローカルメモリ107には、VS階層化管理プログラム200、複数の仮想サーバ情報(以後VSIと呼ぶことがある)2200を格納している。
VSI2200は、複数の仮想ファイルサーバを提供するために必要となる情報やプログラムを有する情報である。
VSI2200は、ルーティングテーブル221、ファイル要求処理プログラム222、ファイルキャッシュ223、マウント情報224からなる。
ルーティングテーブル221は、VS220のファイル要求処理プログラム222がクライアント110へ情報を送信する場合に使用するNIC104の識別情報を格納するデータ構造である。ルーティングテーブル221には、VS220が使用可能な複数のNIC104の識別情報を格納していても良い。なお、ルーティングテーブル221に格納した情報を有していれば、データ構造がテーブル以外の構造である情報(ルーティング情報と呼ぶ)であっても良い。
ファイル要求処理プログラム222は、VS220がファイル共有サービスをクライアント110に提供するプログラムである。単一のVSI2200内に複数の異なる種類のファイル要求処理プログラム222があっても良い(例えば、あるプログラムはNFSプロトコル対応であり、別種類のプログラムはCIFS対応である場合)。例えば、単一のVSI2200がNFSによるファイル共有サービスとCIFSによるファイル共有サービスを同時にクライアント110に提供しても良い。また、異なるVSI2200上に同じ種類のファイル要求処理プログラム222があっても良い。
また、VS220AとVS220BとVS220Cが同じファイル共有サービスを同時に提供するようにしても良い。なお、VSI2200が実際のファイル要求処理プログラムの実行形式を有する代わりに、各VSI2200が有する実行形式をVSI2200ではないローカルメモリ107の領域に格納し(同じ実行形式であれば同じものは省いて)、VSI2200にはローカルメモリ107の一つ以上の実行形式を識別可能な識別子のみを含ませても良い。また、ファイル要求処理プログラムの実行形式がVSI2200で全て同じで設定情報のみ異なる場合は、当該設定情報のみVSI2200に含めてもよい。
ファイルキャッシュ223は、ファイル要求処理プログラム222がボリューム133に書き込むデータや、ファイル要求処理プログラム222がボリューム133から読み出したデータを一時的に保管するメモリ領域である。ファイルキャッシュ223は、ファイル要求処理プログラム222に対して高速なボリュームアクセスを提供するために用いる。例えば、ファイル要求処理プログラム222がボリューム133からデータを読み込む場合、ファイル要求処理プログラム222は、読み込んだデータをファイルキャッシュ223に格納する。ファイル要求処理プログラム222が再度同じデータの読み込みを行う場合、高速なローカルメモリ107中のファイルキャッシュ223からデータを読み出すことができる。また、ファイル要求処理プログラム222がボリューム133へデータを書き込む場合、ファイル要求処理プログラム222は、高速なローカルメモリ107中のファイルキャッシュ223からデータを読み込み、データを更新し、ボリューム133に書き込むことができる。また、ファイルキャッシュの領域は必ずしもローカルメモリ上の連続領域である必要はなく、容量など定められた基準に則ってファイルキャッシュが必要な場合に動的に確保される領域である場合も考えられる。また、当然ながらローカルメモリ上の連続領域をファイルキャッシュとしてもよい。連続領域の場合、ファイルキャッシュの領域に格納したデータや空き領域の管理に用いる情報(例えばフリーキューやダーティーキュー)を個々のVS220で管理できるため、キャッシュ管理情報の参照に伴うVS220同士の性能競合を回避することができ、また当該情報が指し示すファイルキャッシュの領域が小さくなることから情報量そのものを小さくできるメリットがある。以後、特に断らない限り、ファイルキャッシュの領域とはこれら両方の場合を含むものとする。
マウント情報224は、ファイル要求処理プログラム222が使用するファイルの名前空間における位置と、その名前空間を形成するファイルシステムを格納しているボリューム133の識別情報との対応を格納する情報である。マウント情報224には、複数のボリューム133の識別情報を格納しても良い。なお、マウント情報のデータ構造は表以外の構造であってもよい。ファイル要求処理プログラム222は、マウント情報224に識別情報を格納しているボリューム133を使用してクライアント110にサービスを提供する。このサービスの提供は、ファイル要求処理プログラム222が、クライアント110が読み書きするファイルをマウント情報224に格納された識別情報に対応したボリューム133に格納することで実現する。
VS階層化管理プログラム200は、管理計算機120からの指示に応じてVS220の作成や削除を行い、各VS220のリソース管理や、VS間の親子関係を管理するプログラムである。VS階層化管理プログラム200はVS作成・削除処理部203、リソース貸与・回収処理部204を有する。また、当該プログラムが主に使用する情報として、階層化管理情報201、リソース管理情報202、がある。
階層化管理情報201は、VS間の親子関係を管理し、VSを階層化管理可能とするための情報である。なお、階層化管理情報201の実現方式の一例を図3に示す。
リソース管理情報202は、VS220ごとに使用可能なリソースを管理するテーブルである。本発明では、VS220がクライアント110に対してファイル共有サービスなどを提供するために必要なハードウェアリソースのことを単にリソースと呼ぶ。具体的には、本発明におけるリソースとは、NIC104、CPU106、ファイルキャッシュ223、またはボリューム133の一つ以上または全てを意味する。さらに、IPアドレスは物理的な存在ではないものの、ファイルサーバ100に対して有限数を割り当てられたいわば論理的なリソースと考えられるため、リソースの一部として扱う。なお、IPアドレスは管理計算機120より設定されることが考えられ、設定の結果、ファイルサーバ100はローカルメモリ107に格納する。リソース管理情報202の詳細は図4に示す。
VS作成・削除処理部203は、管理計算機120上の管理プログラム230からの指示に基づき、階層化管理情報201の操作、リソース管理情報202の操作、VS220のファイル要求処理プログラム222のロードやVS220のデータ構造の作成・削除を行う。
例えば、管理者が管理計算機120上の管理プログラム230を使ってVS220の作成をリクエストした場合、VS階層化管理プログラム200がリクエストを受け取り、VS作成・削除処理部203を実行する。前記リクエストには、新しいVS220をどのVS220(親VS220)の管理下のVS220(子VS220)とするか、子VS220に貸与するNIC104の識別子、ボリューム133の識別子、ファイルキャッシュ223量、CPU106の識別子(または分割比率)などのリソース情報を含む。
VS作成・削除処理部203は、リソース情報を元にリソース管理情報202を操作し、前記リクエストに含まれていたリソースを親VS220が使用可能なリソースから、子VS220が使用可能なリソースへと変更する。また、VS作成・削除処理部203は、親子関係を保つように子VS220の管理用エントリを階層化管理情報201に追加する。
次にVS作成・削除処理部203は、前記リクエストに基づき、ローカルメモリ107上にルーティングテーブル221、ファイルキャッシュ223、マウント情報224を作る。なお、VS作成・削除処理部203は、ボリューム133からファイル要求処理プログラム222のプログラムをローカルメモリ107上にロードしてもよい。VS作成・削除処理部203の実際の処理フローは図6、図8に示す。
リソース貸与・回収処理部204は、管理計算機120上の管理プログラム230からの指示に基づき、既存のVS220にリソースを貸与したり、既存のVS220からリソースを回収する処理である。リソース貸与・回収処理部204の詳細は、図7、図9に示す。
VSスケジューラ205は、各VS220を提供するためのファイル要求処理プログラム222を実行するCPU106を複数のCPU106の中から選択する処理である。VSスケジューラ205は、リソース管理情報202を参照することで、各VS220が使用可能なCPU106を判断することができる。
管理計算機120上のローカルメモリ123には、管理プログラム230を格納している。
管理プログラム230は、管理者からの指示に基づき、ファイルサーバ100上のVS階層化管理プログラム200に指示を出す。具体的には、管理プログラム230は、VSの作成要求やVSの削除要求、VSへリソースを貸与する要求、VSのリソースを回収する要求を行う。管理プログラム230を用いた管理例は、図10、図11、図12、図13に示す。
ここで、図1、図2を使い、クライアント110AがVS220Aで提供中のファイル共有サービス(ファイル要求処理プログラム222A)に対してファイルの読み込み要求を出した場合の全体の流れについて説明する。
クライアント110Aからの読み込み要求は、LAN101Aを介してファイルサーバ100のNIC104Aに届く。
ファイル要求処理プログラム222Aは、リソース管理情報202に格納されている使用可能なNIC104Aを定期的に確認し、クライアント110Aからのファイル読み込み要求を受信する。
次にファイル要求処理プログラム220Aは、読み込むファイルのデータをファイルキャッシュ223Aに格納しているか確認する。
読み込むファイルのデータをファイルキャッシュ223A上に格納していなかった場合、ファイル要求処理プログラム222Aは、マウント情報224Aに格納している識別情報に対応するボリューム133からファイルのデータを読み込み、そのデータをファイルキャッシュ223Aに格納する。次に、ファイル要求処理プログラム222Aは、ファイルキャッシュ223Aからファイルのデータを読み込む。ファイルキャッシュ223Aからファイルのデータを取り出したファイル要求処理プログラム222Aは、ルーティングテーブル221Aに格納している識別情報に対応するNIC104Aを使い、LAN101Aを介してクライアント110Aに要求したファイルのデータを返す。
次に、図1、図2を使い、クライアント110AがVS220Aで提供中のファイル共有サービスに対してファイルの書き込み要求を出した場合の全体の流れについて説明する。
クライアント110Aが送信した書き込み要求と書き込むファイルのデータは、LAN101Aを介してファイルサーバ100のNIC104Aが受信する。ファイル要求処理プログラム222Aは、リソース管理情報202に格納している識別情報に対応するNIC104Aを定期的に確認することで、クライアント110Aからの書き込み要求と書き込むファイルのデータを受信する。次にファイル要求処理プログラム220Aは、書き込み要求のファイルのデータをファイルキャッシュ223Aに格納しているか確認する。書き込み要求のあったファイルのデータをファイルキャッシュ223A上に格納していなかった場合、ファイル要求処理プログラム222Aは、マウント情報224Aに格納している識別情報に対応するボリューム133からファイルのデータを読み込み、そのデータをファイルキャッシュ223Aに格納する。
次にファイル要求処理プログラム222Aは、ファイルキャッシュ223A上のデータを更新する。次にファイル要求処理プログラム222Aは、マウント情報224Aに格納している識別情報に対応するボリューム133上のファイルのデータをファイルキャッシュ223A上のデータで更新する。
ボリューム133にファイルのデータを書き込んだファイル要求処理プログラム222Aは、ルーティングテーブル221Aに格納している識別情報に対応するNIC104Aを使い、LAN101Aを介してクライアント110Aに前記ファイルのデータの書き込みが完了したことを通知する。
なお、本実施例では、各VS220が個別にルーティングテーブル221やマウント情報224を持つ構成としたが、各VS220が単一のルーティングテーブル221やマウント情報224を共有する構成でも本発明を実施可能である。
図3は、階層化管理情報201を示す。
階層化管理情報201は、VS220間の親子・兄弟関係を管理し、VS220を階層化管理可能とするためのデータ構造を示している。図3は、6つのVSの親子関係を表すデータ構造になっている。
300A乃至300Fは個々のVS220の情報を管理するVS管理構造体300である。name301にはVS名を格納している。parent302にはVSを作ったVS(親VS220)へのポインタを格納している。bros303には、同じ親VS220を持つVS220(兄弟VS220)へのポインタを格納しており、兄弟VS220は、bro303によって循環リストとなっている。
child304には、VS220が作ったVS220(子VS220)へのポインタを格納している。VS220に子VS220がいない場合、child304には、何も情報を格納していない。301乃至305以外にもVS管理構造体300内には、各VS220を管理するための情報を格納している。
ここで、ポインタとは、ローカルメモリ107中のVS管理構造体300の位置を示すアドレスのことである。例えば、parent302のポインタは、親VS220のVS管理構造体300が格納しているローカルメモリ107上の位置を示しているため、親VS220のVS管理構造体300の情報を参照できる。つまり、階層化管理情報201は、ローカルメモリ107上に分散したVS管理構造体300の集合であり、VS管理構造体300同士がポインタによって互いの情報を辿ることができる構造となっている。
階層化管理情報201にVS管理構造体300を追加する場合、VS作成・削除処理部203は、name301にVS名を格納し、parent302に親VS220のポインタを格納し、既に兄弟となるVS220が存在すればbros303に兄弟へのポインタを格納する。ただし、VS作成・削除処理部203は、bros303のポインタを兄弟となるVS220間で常に循環リストとなるように作成する。
例えば、300Cの子VSを作成する場合、VS作成・削除処理部203は、child305Cを子VS220を指すポインタとし、子VS220のparent302を300Cを指すポインタとし、子VS220のbros303を300Dを指すポインタとする。
一方、階層化管理情報201からVS管理構造体300を削除する場合、VS作成・削除処理部203は、bros303による兄弟VS220間による循環リストを切らないようにする。例えば、300Dを削除する場合、VS作成・削除処理部203は、300Cのchild304Cを300Eを指すポインタにし、300Fのbros303Fが指すポインタを300Eを指すポインタに張り替える。
以上、階層化管理情報201の操作を説明した。なお、階層化管理情報201は、各仮想ファイルサーバ同士の親子関係を格納することができ、上記で説明した以外のデータ構造であってもよい。また、ファイルサーバ100が直接生成した仮想ファイルサーバの場合は当該仮想ファイルサーバの親としてファイルサーバ100を指してもよい。
図4は、リソース管理情報202を示す。
リソース管理情報202は、各VS220が保持するリソースを管理するテーブルである。
テーブルの各行411乃至416は、VS220ごとに管理しているリソースを表している。
名前401の列には、VS220を特定するVS名(または識別子)を保持している。
管理フラグ402の列は、VS220が管理VS220かどうかを示すフラグを保持する。管理フラグ402の列にチェックがある場合は、VS220は、管理VS220であり、チェックがない場合は、通常のVS220(通常VS220)である。管理VS220は、自VS220内で管理しているリソースの一部を貸与することで新たなVS220を作ることができる。管理VS220は、一つのファイルサーバ100内に複数存在してもよい。また、管理VS220は、新たなVS220を管理VS2220として作ることが可能である。さらに、管理プログラムからの要求によって、通常のVS220を管理VS220に変更してもよい。
NIC403の列は、VS220が使用可能なNIC104の識別子を示している。なお、当該列には各VS220がファイル共有サービス提供のために割り当てられたIPアドレス(または当該IPアドレスと判別できる識別子)や、各管理VS220が子VS220を作成したときに貸与するIPアドレス(または当該IPアドレスと判別できる識別子)を格納してもよい。
Disk404の列は、VS220が使用可能なボリューム133の識別子を示している。なお、各VS220に分割する単位がボリューム以外の領域(例えば、ボリュームを分割した部分領域であるパーティションや、ボリュームに対してファイルシステムを作成し、当該ファイルシステム中の特定ディレクトリ以下を特定VS220に分配する場合)である場合は、ボリューム識別子以外の分配する領域の識別子を示すことができればよい。すなわち、複数のボリュームにはファイルシステムが作成され、各VS220へ貸与し、使用する領域は、ファイルシステムの所定のディレクトリ以下のファイルの名前空間に対応する。
なお、このようなディレクトリを対象とした分割方法(または貸与方法)の場合、分割ポイントとして指定されたディレクトリ以下に所定のVS220が作成したファイルが格納されるボリューム上の領域と、分割ポイントとして指定されたディレクトリより上のディレクトリに別なVS220が作成したファイルが格納されるボリューム上の領域と、は分割時に定められるものではなく、ファイルの生成時・更新時に定まるものであり、ボリュームの領域に混在して存在することになる。そのため、上記の領域とファイルシステムの所定のディレクトリ以下のファイルの名前空間との対応とは、対応後のファイル要求に従って生成されるファイル及びディレクトリが前記所定のディレクトリ以下を生成先とすることを意味するものである。
また、ファイルシステムを作成した場合、各ファイルのメタデータ(ファイルの属性やファイルのデータが格納されたボリューム上のアドレスを格納する)をボリューム上の連続領域を一つ以上用いて格納することが考えられる。この場合、ボリュームの読み書きの単位であるブロックに複数のメタデータを格納することになるため、あるブロックに別々のVS220が生成したファイルのメタデータが混在することがある。そのため、各VS220に対応するファイルキャッシュ領域に格納するのはファイルに対応したデータとし、メタデータをキャシングする領域は複数のVS220に共通の領域としてもよい。
反対に、ファイルシステムを管理するプログラムが、あるブロックに格納するメタデータに関するファイルが一つのVS220に対応させるように制御するのであれば(言い方を買えると、一つのブロックに複数のVS220が生成したファイルに関するメタデータを格納することを抑止処理するのであれば)、VS220に対応するファイルキャッシュ領域にメタデータを格納してもよい。なお、メタデータのキャシングについてはこれら以外の理由でVS220対応のファイルキャッシュ領域や複数のVS220の共通領域を用いても良い。以後、特に断らない限りはボリュームの部分領域とはこれら個々のボリュームの領域、パーティション、ディレクトリ以下のケースを指すものとする。
CPU405の列には、VS220が使用可能なCPU106の識別子を示している。単一のCPU106が複数のCPU回路の中核部分を持つマルチコア(Multi−core)CPUの場合、リソース管理情報202は、CPU405の列をCPU106内のコア単位で管理しても良い。また、特定のCPUを時分割で複数のVS220で共有する場合は、時分割に関するパラメーターを当該部分に含めても良い。
File cache406の列には、VS220が使用可能なファイルキャッシュ223のサイズ(閾値)を示している。なお、ファイルキャッシュを作成するメモリが複数のハードウェアで構成される場合は、当該ハードウェアの識別子を含めても良い。
CPU405やFile cache406の列には、一部「share」と記載されているセルがある。これは、親VS220と子VS220とがリソースを共有して使用することを示している。
各VS220が列403乃至406に挙げたリソースを使用する場合は、リソース管理情報204を参照して使用可能か判定を行う。その一例としては、リソース管理情報204を参照し、VS220の処理を実行するCPU106を決定する処理(スケジューリング処理)を行ったり、VS220の処理でファイルを読み込む時には、ファイルキャッシュ223の使用量が超過していないか判定し、超過している場合はダーティデータをボリュームに書き戻してからファイルを読み込むなどの処理を行う。
なお、リソース管理情報204で管理するリソースは、前述したNIC104、ボリューム133、CPU106、ファイルキャッシュ223に限定されるものではない。リソース管理情報204のデータ構造は必ずしも表である必要はなく、これまで示した情報を格納することができれば他のデータ構造であってもよい。また、列403乃至406に記したリソースの一部を分配せずに複数のVS220で共有する場合は当該リソースに関する列はリソース管理情報204に含めなくても良い。
図6は、VS作成・削除処理部203によるVS作成処理フローである。管理プログラム230から送信する、ある管理VS220を親とした子VS220の作成要求を、ファイルサーバ100が受信することで、ステップ601乃至606で示すVS作成処理が動作する。なお、当該作成要求は、親となるVS220の識別子と、親のVS220が貸与されたリソースの一部であって子VS220に貸与すべきリソースに関する識別子を指定する。
(ステップ601)VS作成・削除処理部203は、当該要求が指定した情報を入力として処理を開始する。
(ステップ602)VS作成・削除処理部203は、子VS220のVS管理構造体300(つまり、作成する子VS220の識別子と親のVS220の識別子の対応関係)を階層化管理情報201に登録する。
例えば、図3におけるVS4(300C)の子VS220として登録する場合、VS作成・削除処理部203は、301に子VS220の名前、302に親VS220として300Cへのポインタ、303に兄弟VS220として300Dへのポインタを設定する。次にVS作成・削除処理部203は、303Fのポインタを子VS220のVS管理構造体300を指すポインタ(ローカルメモリ107中の子VS220のVS管理構造体300のアドレス)へと更新する。以上の処理をすることで、VS4(300C)の子VS220として登録することができる。
(ステップ603)VS作成・削除処理部203は、リソース管理情報202に子VS220のエントリを追加登録する処理である。
具体的には、VS作成・削除処理部203は、603は、リソース管理情報202に新規行を確保し、名前401の欄に子VS220の名前を書き込み、管理フラグ402の欄に管理VSとするかどうかの情報を書き込む。
(ステップ604)VS作成・削除処理部203は、子VS220にリソースを割り当てる処理を行うリソースの貸与処理である。詳細は図7で示す。
(ステップ605)VS作成・削除処理部203は、VS220のデータ構造としてルーティングテーブル221、ファイルキャッシュ223、マウント情報224を作成する。なお、当該ステップで併せてファイル要求処理プログラム222をローカルメモリ107上にロードしてもよい。
(ステップ606)VS作成・削除処理部203は、子VS220の作成が正常終了した結果を管理プログラム230へ返す。
図7は、リソース貸与・回収処理部204によるリソース貸与処理の動作フローを示した図である。VS作成・削除処理部203は、下記(A)(B)の契機で、以下の処理を実行する。
(A)管理プログラム230から送信したリソース貸与要求を、ファイルサーバ100が受信した場合。当該貸与要求は、貸与元のVS220の識別子と、貸与先のVS220の識別子と、貸与元のVS220から貸与先のVS220に貸与するリソースの一部の識別子を指定する。
(B)VS削除処理がリソース貸与処理を呼び出した場合。当該処理実行にあたっては図6で受信した要求で指定された情報を用いる。
(ステップ701)VS作成・削除処理部203は、図6で受信した要求で指定された情報を受け取る。
(ステップ702)VS作成・削除処理部203は、親VS220にCPU106を解放させ、解放完了を待つ。ステップ702の詳細は図14で示す。
(ステップ703)VS作成・削除処理部203は、親VS220にファイルキャッシュ223を解放させ、解放完了を待つ。ステップ703の詳細は図15で示す。
(ステップ704)VS作成・削除処理部203は、親VS220にNIC104を解放させ、解放完了を待つ。ステップ704の詳細は図16で示す。
(ステップ705)VS作成・削除処理部203は、親VS220にボリューム133を解放させ、解放完了を待つ。705の詳細は図17で示す。
(ステップ706)VS作成・削除処理部203は、リソース管理情報202に登録された、親VS220から子VS220に貸与するリソースの情報を親VS220のエントリから消去する。より具体的には、VS作成・削除処理部203は、親VS220の名前をキーとしてリソース管理情報202を検索し、親VS220のエントリから貸与するリソースを削除することで行うことが考えられる。
(ステップ707)VS作成・削除処理部203は、子VS220に対応するエントリに対して、子VS220へ貸与するリソースの識別子を追加する。より具体的には、VS作成・削除処理部203は、子VS220の名前をキーとしてリソース管理情報202を検索し、子VS220のエントリに貸与するリソースを追加することが考えられる。
(ステップ708)VS作成・削除処理部203は、リソース貸与処理が正常終了した結果を管理プログラム230へ返す。
なお、上記説明では、親VS220が自身に貸与されたリソースを使用していることを前提として説明を行った。しかし、親VS220は貸与されたリソースの一部を使用しないでファイル共有サービスを提供していることもある(例えば、当初から子VS220に貸与することが明らかなリソースである場合)。その場合は各種開放処理のすべてまたは一部を省略してもよい。
図8は、VS作成・削除処理部203によるVS削除処理フローである。管理プログラム230から送信するVS削除要求を、ファイルサーバ100が受信することで、当該処理が動作する。なお、当該削除要求は、削除対象のVS220の識別子を指定する。
(ステップ801)VS作成・削除処理部203は、当該要求が指定した情報を入力として受け取る。
(ステップ802)VS作成・削除処理部203は、削除対象のVS220が管理VSかどうか判定し、削除対象のVS220が管理VS220でなければステップ804を実行し、削除対象のVS220が管理VS220ならばステップ803を実行する。なお、判定に当たって、VS作成・削除処理部203は、削除対象のVS220が管理VS220かどうか判定するために、802は、削除対象のVS220の名前をキーとしてリソース管理情報202を引き、管理フラグ402を参照することが考えられる。
(ステップ803)VS作成・削除処理部203は、削除対象のVS220に子VS220が存在するか判定する。削除対象のVS220に対応する子VS220が存在しなければステップ804を実行し、存在するのであれば、子VS220が存在するために削除できない旨のエラーを返すために、ステップ808を実行する。なお、VS作成・削除処理部203は、削除対象のVS220に子VS220が存在するか判定するために、階層化管理情報201を削除対象のVS220の名前を元に検索し(ポインタを辿り)、child304にVS管理構造300へのポインタを持つかどうかで確かめる。child304にVS管理構造300へのポインタがあれば、子VS220が存在していることになる。
(ステップ804)VS作成・削除処理部203は、削除対象VS220のルーティングテーブル221、ファイルキャッシュ223、マウント情報224、ファイル要求処理プログラム222をローカルメモリ107上から削除(または当該情報が含まれるローカルメモリ上の領域を解放する)する。
(ステップ805)VS作成・削除処理部203は、削除対象VS220のリソースを回収する。リソース回収処理の詳細は図9で示す。
(ステップ806)VS作成・削除処理部203は、リソース管理情報202から削除対象VS220のエントリを削除する。具体的には、VS作成・削除処理部203は、削除対象VS220の名前をキーとしてリソース管理情報202引き、該当する行を削除することが考えられる。
(ステップ807)VS作成・削除処理部203は、階層化管理情報201に登録された、削除対象のVS220のVS管理構造体300を消去する。より具体的には、VS作成・削除処理部203は、削除対象のVS220の名前をキーとして階層化管理情報201を検索し、削除対象のVS220のVS管理構造体300を削除することが考えられる。
例えば、図3におけるVS6(300D)を削除する場合、807は、VS管理構造体300Cのchild304Cに格納しているポインタをVS管理構造体300Eへのポインタへと変更する。また807は、300Fのbros303Fに格納しているポインタをVS管理構造体300Eへのポインタへと変更する。また807は、VS管理構造体300Dをローカルメモリ107上から削除する。以上の処理をすることで、削除対象のVS6(300D)を階層化管理情報201から削除することができる。
(ステップ808)VS作成・削除処理部203は、所定の結果を管理プログラム230へ返す。なお、所定の結果とは当該ステップ実行前にステップ807を実行していた場合は所定の結果は子VS220の削除が正常終了した事を指し、当該ステップ実行前にステップ803を実行していた場合は所定の結果は子VS220が存在するために削除できないことを指す。
以上、VS削除処理のフローを説明した。なお、上記説明では子VS220が存在する場合は削除を禁止する処理を行っているが、本処理を再帰的に実行することによって子VS220が存在するVS220を削除するようにしてもよい。
図9は、リソース貸与・回収処理部204によるリソース回収処理フローである。本処理は下記(A)(B)の契機にて以下の処理を実行する。
(A)管理プログラム230から送信したリソース回収要求を、ファイルサーバ100が受信した場合。当該回収要求は、回収元のVS220の識別子と、回収元のVS220に貸与されたリソースの一部の識別子を指定する。
(B)VS削除処理がリソース回収処理を呼び出した場合。当該呼び出しの場合は削除対象のVS220を回収対象のVS220として、当該VS220に貸与した全てのリソースの識別子が伴う。
(ステップ901)リソース貸与・回収処理部204は、各呼び出しまたは受信元から得た情報を元に、処理を開始する。
(ステップ902)リソース貸与・回収処理部204は、回収対象のVS220にCPU106を解放させ、解放完了を待つ。ステップ902の詳細は図14で示す。
(ステップ903)リソース貸与・回収処理部204は、回収対象のVS220にファイルキャッシュ223を解放させ、解放完了を待つ。ステップ903の詳細は図15で示す。
(ステップ904)リソース貸与・回収処理部204は、回収対象のVS220にNIC104を解放させ、解放完了を待つ。ステップ904の詳細は図16で示す。
(ステップ905)リソース貸与・回収処理部204は、回収対象のVS220にボリューム133を解放させ、解放完了を待つ。ステップ905の詳細は図17で示す。
(ステップ906)リソース貸与・回収処理部204は、リソース管理情報202に登録された、回収対象のVS220に貸与したリソースであって、指定されたリソースについての情報を回収対象VS220のエントリから消去する。より具体的には、当該処理は回収対象のVS220の名前をキーとしてリソース管理情報202を検索し、回収対象VS220のエントリから指定されたリソースを削除する。
(ステップ907)リソース貸与・回収処理部204は、回収対象のVS220の親のVS220に対応するエントリに対して、回収対象VS220から回収したリソースの識別子を追加する。より具体的には、当該処理は回収対象のVS220の親VS220の名前をキーとしてリソース管理情報202を検索し、親VS220のエントリに回収したリソースを追加する。
(ステップ908)リソース貸与・回収処理部204は、リソース回収処理が正常終了した結果を管理プログラム230または呼び出し元の処理へ返す。
図14は、リソース貸与・回収処理部204内のCPU回収フローである。なお、当該処理はリソース貸与処理フロー(図7)またはリソース回収処理フロー(図9)から呼び出される。
(ステップ1401)リソース貸与・回収処理部204は、解放対象のCPU106を管理しているVS220の名前と、解放するCPU106の識別子を入力として受け取り、処理を開始する。ただし、CPU106の解放が不要の場合、1401には何も入力されない。なお、当該処理部の呼び出し元が図8の処理に起因する場合はVS220の全てのCPU106を解放対象とし、リソース回収要求に起因する場合はVS220の全てまたは一部のCPU106を解放対象とすることが典型である。
(ステップ1402)リソース貸与・回収処理部204は、CPU106の識別子が入力されたか判定し、CPU106の識別子を受け取った場合はステップ1403を実行し、CPU106の識別子を受け取らなかった場合はステップ1405を実行する。
(ステップ1403)リソース貸与・回収処理部204は、CPU106を管理しているVS220がCPU106を使用中かどうか確認し、CPU106を使用中ならばステップ1404を実行し、CPU106を使用中でないならばステップ1405を実行する。
(ステップ1404)リソース貸与・回収処理部204は、解放対象のCPU106で実行中のファイル要求処理プログラム222を代替のCPU106で実行するように変更する。代替のCPU106は、解放対象のCPU106を管理しているVS220が管理している他のCPU106であり、リソース管理情報202を参照して決定する。
(ステップ1405)リソース貸与・回収処理部204は、呼び出し元のリソース貸与処理フロー(図7)またはリソース回収処理フロー(図9)に正常終了を返す。
図15は、リソース貸与・回収処理部204内のファイルキャッシュ解放フローである。当該処理は、リソース貸与処理フロー(図7)またはリソース回収処理フロー(図9)から呼び出される。
(ステップ1501)リソース貸与・回収処理部204は、解放対象のファイキャッシュ223を管理しているVS220の名前と、ファイルキャッシュ223の新しい閾値を受け取り、処理を開始する。ただし、ファイルキャッシュ223の解放が不要の場合、1501には何も入力されない。なお、当該処理部の呼び出し元が図8の処理に起因する場合はVS220に関するファイルキャッシュの全ての容量(または閾値)を解放対象とし、リソース回収要求に起因する場合はVS220に関するファイルキャッシュの全てまたは一部の容量(または閾値)を解放対象とすることが典型である。
(ステップ1502)リソース貸与・回収処理部204は、1502は、ファイルキャッシュ223の新閾値が入力されたか判定し、ファイルキャッシュ223の新閾値を受け取った場合はステップ1503を実行し、ファイルキャッシュ223の新閾値を受け取らなかった場合はステップ1506を実行する。
(ステップ1503)リソース貸与・回収処理部204は、解放対象のファイルキャッシュ223を管理しているVS220のファイル要求処理プログラム222が使用しているファイルキャッシュ223の現在の使用量が、入力で受け取った新閾値以上かどうか判定する。判定の結果、ファイル要求処理プログラム222が使用しているファイルキャッシュ223の現在の使用量が、入力で受け取った新閾値以上の場合はステップ1504を実行し、ファイル要求処理プログラム222が使用しているファイルキャッシュ223の現在の使用量が、入力で受け取った新閾値未満の場合はステップ1506を実行する。
(ステップ1504)リソース貸与・回収処理部204は、ファイル要求処理プログラム222が使用しているファイルキャッシュ223の現在の使用量がリソース管理情報202に格納されたファイルキャッシュ223の閾値以上かどうか判定する。判定の結果、ファイル要求処理プログラム222が使用しているファイルキャッシュ223の現在の使用量がリソース管理情報202に格納されたファイルキャッシュ223の閾値以上だった場合はステップ1503を実行し、ファイル要求処理プログラム222が使用しているファイルキャッシュ223の現在の使用量がリソース管理情報202に格納されたファイルキャッシュ223の閾値未満だった場合はステップ1505を実行する。
(ステップ1505)リソース貸与・回収処理部204は、1505は、リソース管理情報202に格納されたファイルキャッシュ223の閾値を現在の使用量の値へと更新し、1503を再度実行する。
最後に1506は、呼び出し元のリソース貸与処理フロー(図7)またはリソース回収処理フロー(図9)に正常終了を返す。
ファイルキャッシュ223はキャッシングアルゴリズムに従ってファイル要求処理プログラムが受領し、書き込んだライトデータをボリュームへ書き戻す。キャッシングアルゴリズムはファイルキャッシュの容量に対して所定の比率または所定の容量を差し引いた容量を元に計算を行うため、ステップ1503乃至ステップ1505のループを行うことで、ファイル要求処理プログラム222のファイルキャッシュ223の使用状況に合わせて、徐々にリソース管理情報202のファイルキャッシュ223の閾値を下げていき、最終的リソース管理情報202の閾値を新閾値に更新する。このようなキャッシングアルゴリズムと連携した多段階のキャッシュ容量削減は、クライアントの急激なアクセス性能劣化を回避できる結果、管理者は容易にファイルキャッシュ容量の削減指示を要求することができる。
図16は、リソース貸与・回収処理部204内のNIC解放フローである。当該処理は、リソース貸与処理フロー(図7)またはリソース回収処理フロー(図9)が1601乃至1604で示すNIC解放フローから呼び出される。
(ステップ1601)リソース貸与・回収処理部204は、解放するNIC104を管理しているVS220の名前と、解放するNIC104の識別子を入力として受け取り、処理を開始する。ただし、NIC104の解放が不要の場合、1601には何も入力されない。なお、当該処理部の呼び出し元が図8の処理に起因する場合はVS220に関するNIC104の全てを解放対象とし、リソース回収要求に起因する場合はVS220に関するNIC104の全てまたは一部を解放対象とすることが典型である。
(ステップ1602)リソース貸与・回収処理部204は、1602は、NIC104の識別子が入力されたか判定し、NICの識別子を受け取った場合はステップ1603を実行し、NIC104の識別子を受け取らなかった場合はステップ1604を実行する。
(ステップ1603)リソース貸与・回収処理部204は、NIC104を管理しているVS220がNIC104を使用中かどうか確認し、当該処理は、NIC104を使用中ならば再度1603を実行し、NIC104を使用中でないならばステップ1604を実行する。
(ステップ1604)リソース貸与・回収処理部204は、呼び出し元のリソース貸与処理フロー(図7)またはリソース回収処理フロー(図9)に正常終了を返す。
図17は、リソース貸与・回収処理部204内のボリューム解放フローである。当該処理は、リソース貸与処理フロー(図7)またはリソース回収処理フロー(図9)が1701乃至1704で示すボリューム解放フローを呼び出す。
(ステップ1701)リソース貸与・回収処理部204は、解放するボリューム133を管理しているVS220の名前と、解放するボリューム133の識別子を入力として受け取り、処理を開始する。ただし、ボリューム133の解放が不要の場合、1701には何も入力されない。なお、当該処理部の呼び出し元が図8の処理に起因する場合はVS220に関するボリュームの全ての容量(または閾値)を解放対象とし、リソース回収要求に起因する場合はVS220に関するボリュームの全てまたは一部の容量(または閾値)を解放対象とすることが典型である。
(ステップ1702)リソース貸与・回収処理部204は、1702は、解放するボリューム133の識別子が入力されたか判定し、ボリューム133の識別子を受け取った場合はステップ1703を実行し、ボリューム133の識別子を受け取らなかった場合はステップ1704を実行する。
(ステップ1703)リソース貸与・回収処理部204は、ボリューム133を管理しているVS220がボリューム133を使用中かどうか確認し、ボリューム133を使用中ならば再度ステップ1703を実行し、ボリューム133を使用中でないならばステップ1704を実行する。
(ステップ1704)リソース貸与・回収処理部204は、呼び出し元のリソース貸与処理フロー(図7)またはリソース回収処理フロー(図9)に正常終了を返す。
図12は、管理計算機120上でCPU122が実行する管理プログラム230が管理画面125に表示するログインウィンドウ1200である。
ファイルサーバ100やVS220の管理者は、図12に表示した画面によって認証対象のVS220と、認証情報(ユーザー名、パスワード)を入力することで、管理プログラム230経由でのVS220の作成・削除等が可能となる。
ログインウィンドウ1200は、3つの入力領域と1つのボタンを持つ。入力領域1201は、ログイン名を入力する領域である。入力領域1202は、パスワードを入力する領域である。入力領域1203は、認証対象のVS220の識別子を入力する領域である。図12の画面の操作者が、ログイン名1201とパスワード1202と管理対象VS220の識別子1203を入力した後、「OK」ボタン1220を押すと、管理プログラム230がアカウントの認証を行う。図12の画面の操作者がファイルサーバ100のシステム管理者、またはいずれかのVS220の管理者として認証された場合、管理プログラム230は、図13に示すVS管理メニュー画面1300を管理画面125に表示する。
図13のVS管理メニュー画面1300は、管理プログラム230が認証したログイン名を示す表示領域1301と、以下の4つのボタンを有する。
(A)VS作成ボタン1310は、管理者がVS220を作成する指示をファイルサーバ100に与えるためのボタンである。管理者がVS作成ボタン1310を押すと、管理プログラム230は、親VS220の識別子と、子VS220の名前(識別子でもよい)と、子VS220を管理VSとするかのフラグ情報と、管理VS220から分割するリソース情報(例えば、リソースの識別子やCPUの場合は時分割に関係する設定情報やファイルキャッシュの場合は容量に関係する設定情報がある)の入力を可能とする。管理プログラム230は、管理者が入力した情報に基づき、子VS220の識別子と、フラグ情報と、分割するリソースの識別子と、親VS220の識別子(認証対象の管理VS220の識別子または認証対象の管理VS220が以前生成したVS220の識別子)とを指定したVS220の作成要求(以後、VS作成要求と呼ぶ)をVS階層化プログラム200に送信する。VS階層化プログラム200は、リクエストに基づきVS作成・削除処理部203を実行する。
(B)VS削除ボタン1320は、管理者がVS220を削除する指示をファイルサーバ100に与えるためのボタンである。管理者がVS削除ボタン1320を押すと、管理プログラム230は、管理者に対して削除対象のVS220の指定を可能とする。管理プログラム230は、画面の操作者が入力した情報に基づき、削除対象のVS220の識別子を指定したVS削除要求をVS階層化プログラム200に送信する。VS階層化プログラム200は、当該要求に基づきVS作成・削除処理部203を実行する。
(C)リソース貸与ボタン1330は、管理者がVS220へリソースを追加する指示をファイルサーバ100に与えるためのボタンである。管理者がリソース貸与ボタン1330を押すと、管理プログラム230は、管理者に対して、リソースの貸与元となる管理VS220と、リソースを貸与先となる子VS220との指定と、管理VS220から分割して子VS220に与えるリソース情報の入力を可能とする。なお、貸与するリソースは貸与元VS220のリソースの全てであってもよく、一部であってもよい。管理プログラム230は、画面の操作者が入力した情報に基づいて、子VS220の識別子と、リソース情報と、貸与元のVS220として現在操作中の管理VS220の識別子とを指定したリソース貸与要求をVS階層化プログラム200に送信する。VS階層化プログラム200は、リクエストに基づきリソース貸与・回収処理部204を実行する。
(D)リソース回収ボタン1340は、管理者がVS220のリソースを回収する指示をファイルサーバ100に与えるためのボタンである。管理者がリソース回収ボタン1340を押すと、管理プログラム230は、管理者に対して、リソース回収対象のVS220の指定と、リソース回収対象のVS220から回収するリソースの入力を可能とする。なお、回収するリソースはリソース回収対象のVS220のリソースの全てであってもよく、一部であってもよい。管理プログラム230は、管理者が入力した情報に基づき、リソース回収対象のVS220の識別子と、リソース情報とを指定したリソース回収要求をVS階層化プログラム200に送信する。VS階層化プログラム200は、リクエストに基づきリソース貸与・回収処理部204を実行する。
管理画面125の一例として、画面の操作者がVS作成ボタン1310を押し、VS220が管理するリソースを分割して子VS220を作成するときの管理画面125を図10、図11に示す。管理画面125は、ログインしている画面の操作者の認証結果に応じて異なる。
システム管理者がVS作成ボタン1310を押した場合、管理プログラム230は、図10に示すVS作成画面を管理画面125に表示する。
また、VS1管理者がVS作成ボタン1310を押した場合、管理プログラム230は、図11に示すVS作成画面を管理画面125に表示する。
図10は、ファイルサーバ100のシステム管理者がVS220を作成する場合、管理プログラム230が管理画面125に表示するVS作成画面1000である。VS作成画面1000上部1011は、認証したユーザー名(図10ではAdministrator)を表示する。また、VS作成画面1000は、1001乃至1004の4種類の入力項目を持つ。
入力領域1001は、新VS220の名前を入力するテキストボックスである。図10は、VS8という名前の新VS220を作る例である。入力領域1002は、新VS220を管理VS220とするか選択するチェックボックスである。システム管理者がチェックをつけた場合には、新VS220を管理VS220として作成する。
画面1003は、管理VS220を選択する画面である。管理者が1003で管理VS220を選択すると、選択した管理VS220の子VS220として新VS220を作る。図10の例では、VS3を選択している(1005)。なお、ここで選択可能なVS220は操作対象のVS220自身と、操作対象VS220が作成したVS220(さらには当該作成したVS220が作成したVS220(以後、操作対象VS220及び操作対象VS220が生成したVS220がVS220を生成する場合、「間接的に生成する」と呼ぶことがある。))である。また、1003にファイルサーバ0、 ファイルサーバ1という複数の管理VSツリーを示したように、管理プログラム230は、複数のファイルサーバ100やサーバ計算機の管理VSツリーを一括管理しても良い。
なお、当該画面及びファイルサーバ100の処理が、ログイン対象のVS220とログイン対象のVS220が生成したVS220及とログイン対象のVS220が間接的に生成したVS220に対する設定変更のみを許可し、その他のVS220に対する変更を抑制する理由は、ログイン対象のVS220が管理していないリソースを用いているVS220への操作を許すとセキュリティ上または性能上問題となるからである。また、当該抑制の方法としては以下の方法が考えられる。
(A)画面には抑制対象のVS220を表示するが、GUIで選択できないようにする。またはこれまで説明してきた要求に含まれている場合は当該要求を拒否する。
(B)図10の画面のように選択可能項目に抑制対象のVS220を表示しない。本方法は抑制対象のVS220の親子関係を表示しない意味もあるため、セキュリティ上はより好適である。
画面1004は、画面1003で選択した管理VS220から新VS220へ分割して貸与するリソースを操作者が選択する画面である。図10の例では、1006にCPU、1007にファイルキャッシュ量、1009にNIC、1010にボリュームの4つのリソースを分割するための入力項目がある。1006、 1009、 1010においては、各リソースの内訳のうちチェックボックスにマークをつけたリソースを新しいVS220のリソースとして分割する。1007のファイルキャッシュ量の分割では、1008に示す管理VS3が使用可能なファイルキャッシュ量(64GB)から1007のテキストボックスに入力した値(32GB)を分割して新しいVS220に与えることになる。
システム管理者が「OK」ボタン1020を押すと、管理プログラム230は、画面1001、画面1002、画面1003、画面1004に入力した情報を元にVS作成要求をVS階層化管理プログラム200に送信する。VS階層化管理プログラム200は、VS作成・削除処理部203を実行し、受信した入力項目に基づきリソースを分割して新しいVS220を作成する。一方、管理者が「Cancel」ボタン1021を押すと、管理プログラム230は、新しいVS220の作成を中止し、VS作成ウィンドウ1000を閉じる。
なお、図4で説明したようにCPUやファイルキャッシュは、管理VSと共有しても良いリソースである。これらのリソースは、管理VS220のリソースを分割しなくとも新しいVS220を作成することができる。
図11は、図10と同じ状況において、ファイルサーバ100のVS1管理者がVSを作成するとき、管理プログラム230が管理画面125に表示するVS作成ウィンドウ1100である。VS作成ウィンドウ1100上部1111は、ログインした管理者名(図11ではVS1−Administrator)を表示する。図10と図11は、基本的な画面構成は同じである。しかし、管理プログラム230にログインした管理者の権限が異なるため、画面1003と1103の管理VSを選択する画面の表示情報に相違点がある。図11では、VS1の管理者がVS作成画面を呼び出しているため、管理プログラム220は、1103の管理VSの選択対象として、VS1と、VS1の子VSでかつ管理VSであるVS4しか表示しない。
なお、上記説明では、アカウント認証を管理計算機120上にて実施する形態について説明を行った。しかし変形例として、アカウント認証の処理をファイルサーバ100(例えばVS階層化管理プログラム200)にて実施することも考えられる。この場合、OKボタンを押した時点で管理対象VS220の識別子と認証情報をファイルサーバに送信し、これら情報を受信したファイルサーバは自身がVS220毎に管理している認証情報を比較し、その結果を管理プログラム230へ送信し、以後の要求送信の際は認証情報を付随させることで実現することが考えられる。ただし、本方法以外でも認証情報を用いたログインとその後の管理要求の送信元の認証ができるのであれば、代替してもよい。
また、管理プログラム230は各種要求を送信することができれば、上記説明した画面以外を採用してもよい。
なお、上記処理と連動してファイル要求処理プログラム222Aは、以下の処理を行う。
(A)VS220が作成された場合。リソース管理情報202を参照することで、ファイル要求処理プログラム222Aは、各リソースを用いてファイル共有サービスを処理するために起動及び初期化し、その後ファイル共有サービスに関するアクセスを受け付ける。
(B)VS220が削除された場合。ファイル要求処理プログラム222Aは終了する。
(C)VS220に関係するリソースが増加または削減を検知した場合。ファイル要求処理プログラム222Aは、リソース管理情報202を参照することで、各VS220がファイル共有サービス提供のために用いるリソースを変更し、当該サービスの提供を継続する。
なお、上記説明によれば、例えば図5のVS220Bが直接または間接的に生成元であるVS220D、VS220E,VS220G、VS220H(子孫VS220と呼ぶ)のリソースを回収する場合、個々のVS220を操作することでリソースの回収を実施することになるが、VS220の個数が多い場合は煩雑な操作となる。こうした課題に対応するために、特定のVS220に対してリソース回収を指定することで自身に関するリソースと、子孫VS220に関するリソースとをまとめて回収するようおこなってもよい。なお、各VS220におけるリソースの回収比率は以下のような方法が考えられる。
(方法A)現在割り当て済みのリソースの数及び量のVS220間の比率を一定変動内に維持しつつ、リソース回収を行う。
(方法B)各VS220に対して同じ数及び量のリソースを回収する。
(方法C)各VS220について、定義された時点のリソース量(ディフォルト値)に戻すように回収する。
(方法D)各VS220における未使用のリソースを抽出し、まとめて回収する。
以上、本発明によれば、複数の仮想サーバ220が動作するファイルサーバ100において、階層化管理情報201、リソース管理情報202に基づき、ファイルサーバ100内のリソース管理権限を複数の管理仮想サーバに貸与・回収が可能となる。
本発明の実施例のハードウェア構成を示すブロック図である。 本発明の実施例のソフトウェア構成を示すブロック図である。 階層化管理情報である。 管理仮想サーバに与えられたリソースを管理するリソース管理情報である。 本発明の概要を示す模式図である。 仮想サーバの作成処理を示すフローチャートである。 リソースの貸与処理を示すフローチャートである。 仮想サーバの削除処理を示すフローチャートである。 リソースの回収処理を示すフローチャートである。 システム管理者による仮想サーバを作成するときの管理画面の例である。 VS1管理者による仮想サーバを作成するときの管理画面の例である。 管理プログラムを使用するときのログイン画面の例である。 管理プログラムの仮想サーバの管理メニューである。 CPUの解放処理を示すフローチャートである。 ファイルキャッシュの解放処理を示すフローチャートである。 NICの解放処理を示すフローチャートである。 ボリュームの解放処理を示すフローチャートである。
符号の説明
100・・・ファイルサーバ
110・・・クライアント
120・・・管理計算機
130・・・ストレージ装置
104・・・NIC
105・・・NIC
106・・・CPU
107・・・ローカルメモリ
108・・・アダプタ

Claims (14)

  1. クライアント計算機と、一つ以上のボリュームを有するストレージ装置と、管理計算機と、に接続されたファイルサーバにおける複数の仮想ファイルサーバ提供方法であって、
    前記複数の仮想ファイルサーバのキャッシングに用いる複数のファイルキャッシュ領域を確保する確保ステップと、
    前記管理計算機により設定された複数のIPアドレスと、前記複数のIPアドレス及び前記複数のファイルキャッシュ領域と前記複数の仮想ファイルサーバとの対応関係を含むリソース管理情報と、を格納する格納ステップと、
    前記リソース管理情報に従って、前記複数の仮想ファイルサーバの各々に対応する前記複数のファイルキャッシュ領域の一部である貸与ファイルキャッシュ領域と、前記複数のIPアドレスの一部である貸与IPアドレスと、前記一つ以上のボリュームの部分領域である貸与ボリューム領域と、を利用して前記クライアント計算機から前記複数の仮想ファイルサーバを指定して送信された複数のファイル要求を処理するファイル要求処理ステップと、
    前記複数の仮想ファイルサーバに対応する複数の識別子であって、各々は対応する前記複数の仮想ファイルサーバの一つが利用する前記貸与ファイルキャッシュ領域の貸与元である前記ファイルサーバを指す識別子を階層化管理情報に格納する、階層情報格納ステップと、
    前記複数の仮想ファイルサーバの一つを指定した子仮想ファイルサーバの生成要求を受信し、前記指定された仮想ファイルサーバの識別子を前記子仮想ファイルサーバに対応する識別子として前記階層化管理情報に格納することで前記子仮想ファイルサーバを生成する、仮想ファイルサーバ生成ステップと、
    前記複数の仮想ファイルサーバの一つであるログイン先仮想ファイルサーバを指定した第一のログイン要求と、前記第一のログイン要求に関連し、前記子仮想ファイルサーバを指定した第一の管理要求と、を受信し、前記階層管理情報に格納した識別子であって前記子仮想ファイルサーバに関連した識別子が前記ログイン先仮想ファイルサーバを指す場合に、前記第一の管理要求に従った第一の管理処理を実行する、第一管理ステップと、
    を有することを特徴とする複数の仮想ファイルサーバ提供方法。
  2. 請求項1に記載の方法であって、
    前記ファイルサーバを指定した第二のログイン要求と、前記第二のログイン要求に関連し、前記子仮想ファイルサーバを指定した第二の管理要求と、を受信し、前記第二の管理要求に従った第二の管理処理を実行する、第二管理ステップと、
    を有することを特徴とする複数の仮想ファイルサーバ提供方法。
  3. 請求項2に記載の方法であって、
    前記第一の管理処理は、前記子仮想ファイルサーバに対応する前記複数のファイルキャッシュ領域の一部を用いて孫仮想ファイルサーバを生成する処理である、
    を有することを特徴とする複数の仮想ファイルサーバ提供方法。
  4. 請求項2に記載の方法であって、前記第一の管理処理は、前記複数のファイルキャッシュ領域の一つであって前記操作対象仮想ファイルサーバに対応するファイルキャッシュ領域を所定の容量に削減する処理である、
    ことを特徴とする複数の仮想ファイルサーバ提供方法。
  5. 請求項1記載の方法であって、
    前記貸与ボリューム領域は、前記一つ以上のボリュームの一部のボリュームが提供する記憶領域であることを特徴とする複数の仮想ファイルサーバ提供方法。
  6. 請求項1記載の方法であって、
    前記貸与ボリューム領域は、前記一つ以上のボリュームのパーティションであることを特徴とする複数の仮想ファイルサーバ提供方法。
  7. 請求項1記載の方法であって、
    前記一つ以上のボリュームにはファイルシステムが作成され、
    前記貸与ボリューム領域は、前記一つ以上のボリュームのファイルシステムの所定のディレクトリ以下のファイルシステム空間に対応することを特徴とする複数の仮想ファイルサーバ提供方法。
  8. クライアント計算機と、一つ以上のボリュームを有するストレージ装置と、管理計算機と、に接続された複数の仮想ファイルサーバを有するファイルサーバであって、
    前記管理計算機により設定された複数のIPアドレスと、前記複数の仮想ファイルサーバのキャッシングに用いる複数のファイルキャッシュ領域と、前記複数のIPアドレス及び前記複数のファイルキャッシュ領域と前記複数の仮想ファイルサーバとの対応関係を含むリソース管理情報と、を格納するメモリと、
    前記リソース管理情報に従って、前記複数の仮想ファイルサーバの各々に対応する前記複数のファイルキャッシュ領域の一部である貸与ファイルキャッシュ領域と、前記複数のIPアドレスの一部である貸与IPアドレスと、前記一つ以上のボリュームの部分領域である貸与ボリューム領域と、を利用して前記クライアント計算機から前記複数の仮想ファイルサーバを指定して送信された複数のファイル要求を処理するプロセッサと、
    を有し、
    前記メモリは、前記複数の仮想ファイルサーバに対応する複数の識別子であって、各々は対応する前記複数の仮想ファイルサーバの一つが用いる前記貸与ファイルキャッシュ領域の貸与元である前記複数の仮想ファイルサーバの一つ又は前記ファイルサーバを指す識別子を格納する階層化管理情報を有し、
    前記複数の識別子の少なくとも一つの識別子は前記複数の仮想ファイルサーバの一つを指し、前記複数の識別子の他の少なくとも一つの識別子は前記ファイルサーバを指し、
    前記プロセッサは、前記複数の仮想ファイルサーバの一つであるログイン先仮想ファイルサーバを指定した第一のログイン要求と、前記第一のログイン要求に関連し、前記複数の仮想ファイルサーバの一つである操作対象仮想ファイルサーバを指定した第一の管理要求と、を受信し、前記階層管理情報に格納した識別子であって前記操作対象仮想ファイルサーバに関連した識別子が前記ログイン先仮想ファイルサーバを指す場合に、前記第一の管理要求に従った第一の管理処理を実行する、
    ことを特徴とするファイルサーバ。
  9. 請求項8に記載のファイルサーバであって、
    前記プロセッサは、前記ファイルサーバを指定した第二のログイン要求と、前記第二のログイン要求に関連し、前記操作対象仮想ファイルサーバを指定した第二の管理要求と、を受信し、前記第二の管理要求に従った第二の管理処理を実行する、
    ことを特徴とするファイルサーバ。
  10. 請求項9に記載のファイルサーバであって、
    前記第一の管理処理は、前記操作対象仮想ファイルサーバに対応する前記複数のファイルキャッシュ領域の一部を用いて仮想ファイルサーバを生成する処理である、
    ことを特徴とするファイルサーバ。
  11. 請求項8に記載のファイルサーバであって、
    前記プロセッサは、前記階層管理情報に格納された複数の識別子の一つであって前記操作対象仮想ファイルサーバに関連した識別子が前記ファイルサーバを指す場合は、前記第一の管理処理の実行を抑止する、
    ことを特徴とするファイルサーバ。
  12. 請求項9に記載のファイルサーバであって、前記第一の管理処理は、前記複数のファイルキャッシュ領域の一つであって前記操作対象仮想ファイルサーバに対応するファイルキャッシュ領域を所定の容量に削減する処理である、
    ことを特徴とするファイルサーバ。
  13. 請求項12に記載のファイルサーバであって、前記ファイルキャッシュ領域であって削減の対象となった領域は、前記操作対象仮想ファイルサーバが用いる、
    ことを特徴とするファイルサーバ。
  14. 請求項13記載のファイルサーバであって、前記操作対象仮想ファイルサーバのキャッシュアルゴリズムと連携して前記ファイルキャッシュ領域の削減を処理する、
    ことを特徴とするファイルサーバ。
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