JP2010078692A - 光学素子、それを備えた光源ユニット及び液晶表示装置 - Google Patents

光学素子、それを備えた光源ユニット及び液晶表示装置 Download PDF

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Abstract

【課題】エッジライト方式の光源ユニットにおいて導光板の光出射面の上に配置される光学素子であって、エッジライト方式の光源ユニットの正面輝度をより高くし得ると共に、且つ視野角をより広くし得る光学素子を提供する。
【解決手段】光学素子3は、光透過性の光学シート20と、光透過性の光拡散シート10とを備えている。光学シート20は、光入射面20aと、光出射面20bとを有する。光出射面20bには、5μm以下のピッチで周期的に配列された凸状の複数のレンズ部21が形成されている。光拡散シート10は、光学シート20の光出射面20b側に配置されている。光拡散シート10は、入射光を屈折させることによって拡散させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、光学素子、詳細には、エッジライト方式のバックライトに対して好適に用いられる光学素子、それを備えた光源ユニット及び液晶表示装置に関する。
従来、液晶表示装置などに使用されるバックライトとしては、例えば、直下方式のバックライトと、下記の特許文献1に開示されているようなエッジライト方式のバックライトが知られている。なかでも、エッジライト方式のバックライトは、薄型化が可能なものとして、ノート型パソコンなどの用途に広く用いられている。
ノート型パソコンなどの表示装置に用いられるバックライトにおいては、従来、正面輝度を高くすると共に、視野角を広くすることが大きな課題となっており、高正面輝度化かつ広視野角化を実現する技術が種々提案されている。
例えば、下記の特許文献1では、導光板の光出射面に多数の線条のレンズ列を形成すると共に、導光板の光出射面の上にプリズムシートを配置することにより、高正面輝度化かつ広視野角化を図ったバックライトが開示されている。
尚、特許文献1においては、レンズ列のピッチは、10〜500μm程度が好ましく、30〜300μm程度がより好ましいとされている。
特開2005−38863号公報
しかしながら、近年、表示装置の高性能化が急速に進んできており、特許文献1に記載のバックライトでは、近年求められているような高い正面輝度と広い視野角とを実現することが困難であるという問題がある。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、エッジライト方式の光源ユニットにおいて導光板の光出射面の上に配置される光学素子であって、エッジライト方式の光源ユニットの正面輝度をより高くし得ると共に、且つ視野角をより広くし得る光学素子を提供することにある。
本発明に係る光学素子は、光透過性の光学シートと、光透過性の光拡散シートとを備えている。光学シートは、光入射面と、光出射面とを有する。光出射面には、5μm以下のピッチで周期的に配列された凸状の複数のレンズ部が形成されている。光拡散シートは、光学シートの光出射面側に配置されている。光拡散シートは、入射光を屈折させることによって拡散させる。
本発明に係る光学素子のある特定の局面では、複数のレンズ部のピッチは2.2μm以下、0.35μm以上である。
本発明に係る光学素子の他の特定の局面では、複数のレンズ部のピッチは1.4μm以下、0.4μm以上である。
本発明に係る光学素子の別の特定の局面では、レンズ部は、線条のレンチキュラーレンズであり、複数のレンチキュラーレンズは、レンチキュラーレンズの幅方向に沿って配列されている。
本発明に係る光学素子のさらに他の特定の局面では、複数のレンチキュラーレンズは、隣接するレンチキュラーレンズ同士が接するように配列されている。
本発明に係る光学素子のさらに別の特定の局面では、レンチキュラーレンズの横断面形状は、略半円である。
本発明に係る光学素子のまた他の特定の局面では、レンズ部は、断面形状が半円状のマイクロレンズであり、複数のマイクロレンズは、マトリクス状に配列されている。
本発明に係る光学素子のまた別の特定の局面では、マイクロレンズの直径は、複数のマイクロレンズのピッチの80%以上である。
本発明に係る光学素子のまたさらに他の特定の局面では、複数のマイクロレンズは、平面視において、隣接するマイクロレンズの中心を結んでなる図形が正三角形となるように配列されている。
本発明に係る光学素子のまたさらに別の特定の局面では、光拡散シートは、光拡散シートの光出射面に対面する光入射面と、光出射面とを有し、光出射面には、10μm以上のピッチで周期的にマトリクス状に配置された複数のマイクロレンズアレイが形成されているマイクロレンズアレイシートである。
本発明に係る光源ユニットは、上記本発明に係る光学素子と、光源デバイスとを備えている。光源デバイスは、光学素子の光入射面側に配置され、光入射面に向けて光を出射させる。光源デバイスは、光を出射する光源と、導光板とを有する。導光板は、主面が光学素子の光入射面側を向くように配置されている。導光板は、光源からの光を側面において受光し、受光した光を主面から光学素子の光入射面側に出射する。
本発明に係る光源ユニットのある特定の局面において、レンズ部は、光源からの光を受光する導光板の側面に対して平行に延びる線条のレンチキュラーレンズであり、複数のレンチキュラーレンズは、レンチキュラーレンズの幅方向に沿って配列されている。
本発明に係る液晶表示装置は、上記本発明に係る光源ユニットと、光拡散シートの光出射面側に配置された液晶表示セルとを備えている。
本発明の光学素子では、光学シートが5μm以下のピッチで周期的に配列された凸状の複数のレンズ部を有し、且つ入射光を屈折させることによって拡散させる光拡散シートが光学シートの光出射面側に配置されている。このため、本発明の光学シートをエッジライト方式のバックライトにおいて用いた場合、高い正面輝度と広い視野角との両方を実現することができる。
以下、本発明を実施した好ましい形態の一例について、図1に示す液晶表示装置1を例に挙げて説明する。但し、液晶表示装置1は、単なる例示であって、本発明は、液晶表示装置1に限定されない。
図1に示すように、液晶表示装置1は、液晶表示セル40と、一対の偏光板41a,41bと、光源ユニット2とを備えている。液晶表示セル40は、後述する光拡散シート10の光出射面10b側に配置されている。液晶表示セル40は、一対の偏光板41a,41bの間に配置されている。偏光板41aと偏光板41bとは、偏光方向が相互に直交するように配置されている。
光源ユニット2は、偏光板41aを介して液晶表示セル40の下方に配置されている。光源ユニット2は、光源デバイス30と、光学素子3とを備えている。光源デバイス30は、光学素子3の光入射面側に配置されており、光学素子3の光入射面に向けて光を出射させるものである。
光源デバイス30は、所謂エッジライト方式のバックライトである。光源デバイス30は、光源31と、ミラー32と、導光板33とを備えている。光源31は、導光板33の側面33aの側方において導光板33の側面33aに対面するように配置されている。光源31は、導光板33の側面33aに対して光を出射する。光源31は、例えば、冷陰極蛍光ランプ(Cold Cathode Fluorescent Lamp:CCFL)や、側面33aに沿って配列された複数のLED(Light Emitting Diode)などにより構成される。
導光板33は、側面33aと、主面33bと下面33cとを有し、光源31からの光の出射方向に沿った断面形状が台形となるように形成されている。導光板33は、主面33bが光学素子3の光入射面側を向くように配置されている。導光板33の下面33cには、反射層34が設けられている。尚、導光板33の材質は、光透過性である限りにおいて特に限定されない。導光板33は、例えば、アクリル樹脂、環状オレフィンポリマー、環状オレフィンコポリマー、ポリカーボネートなどにより形成されている。
光源31から出射された光は、ミラー32により反射され、または直接、導光板33の側面33aから導光板33内に入射する。導光板33内に入射した光は、反射層34により反射されながら導光板33内において導光され、導光板33の主面33bから、面状光として、光学素子3の光入射面側に向けて出射される。
光学素子3は、光源デバイス30から出射された面状光を拡散させる機能を有する。光学素子3は、光透過性の光学シート20と、光透過性の光拡散シート10とを備えている。本実施形態では、光学シート20が光源デバイス30からの光を回折させることにより拡散させる機能を主として有している。一方、光拡散シート10は、光学シート20側から入射した入射光を屈折させることによって拡散させるシートである。光拡散シート10は、光学シート20において発生する色分散を解消するための拡散機能と、光学シート20からの光をさらに光出射面10bの法線方向に集光する機能とを有している。
図1に示すように、光学シート20は、導光板33の主面33b上に配置されている。光学シート20は、光学シート20から出射される光が光学シート20の法線方向に対して40度以内の範囲に含まれるように光学シート20を配置することが好ましい。
図1及び図3に示すように、光学シート20は、光入射面20aと、光出射面20bとを備えている。図1に示すように、光入射面20aは、光源デバイス30と対面している。光出射面20bは、光拡散シート10と対面している。
光学シート20は、レンチキュラーレンズシートにより構成されている。具体的には、図2及び図3に示すように、光学シート20の光出射面20bには、平面視において、図1に示す導光板33の側面33aに対して平行なy方向に延びる線条の複数のレンチキュラーレンズ21が形成されている。レンチキュラーレンズ21は、幅方向xに沿った横断面形状が略半円形状であるレンズである。複数のレンチキュラーレンズ21は、レンチキュラーレンズ21の幅方向xに沿って周期的に配列されている。尚、以下の説明において、光出射面に周期的に形成された複数のレンチキュラーレンズ21をレンチキュラーレンズアレイ21Aとすることがある。
本実施形態では、レンチキュラーレンズアレイ21AのピッチPは、5μm以下とされている。このため、複数のレンチキュラーレンズ21において、回折光が生じる。レンチキュラーレンズアレイ21AのピッチPは、2.2μm以下であることが好ましく、1.4μm以下であることがより好ましい。また、レンチキュラーレンズアレイ21AのピッチPは、0.35μm以上であることが好ましく、0.4μm以上であることがより好ましい。
本実施形態では、レンチキュラーレンズ21のx方向に沿った幅は、レンチキュラーレンズアレイ21AのピッチPと略同一とされている。このため、隣接するレンチキュラーレンズ21同士は相互に接している。但し、本発明において、隣接するレンチキュラーレンズ21同士は相互に離間していてもよい。隣接するレンチキュラーレンズ21相互間の間隔は、ピッチPの10%以下であることが好ましい。隣接するレンチキュラーレンズ21相互間の間隔をピッチPの10%以下とすることにより、直接透過光の光量に対する回折光の光量の割合を高くすることができる。このため、正面輝度をより高くすることができる。さらに高い正面輝度を得る観点から、隣接するレンチキュラーレンズ21相互間の間隔は、ピッチPの5%以下であることがさらに好ましい。
尚、本明細書において、「レンチキュラーレンズアレイのピッチ」とは、隣接するレンチキュラーレンズの、レンチキュラーレンズの幅方向における頂点間の距離をいう。
光学シート20の材質は、光透過性を有するものである限り特に限定されない。光学シート20は、例えば光透過性の合成樹脂により形成することができる。合成樹脂の具体例としては、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、アクリル樹脂、ポリカーボネート、ポリスチレン、ポリオレフィン、セルロースアセテート、耐候性塩化ビニル、エネルギー硬化型樹脂などが挙げられる。エネルギー硬化型樹脂の具体例としては、紫外線硬化型樹脂、電子線硬化型樹脂などが挙げられる。これらの中でも、紫外線硬化型樹脂や電子線硬化型樹脂などに代表されるエネルギー硬化型樹脂が特に好ましい。エネルギー硬化型樹脂を用いることによって、マイクロレンズアレイ23を比較的容易に形成することができるからである。
また、光学シート20には、各種フィラー、可塑剤、安定化剤、劣化防止剤及び分散剤などの少なくとも1つが含まれていてもよい。
尚、光学シート20は、一体に形成されていてもよいし、複数の光学部材が貼り合わされたものであってもよい。具体的には、ポリエチレンテレフタレートフィルムやポリエチレンナフタレートフィルムまたはポリカーボネートフィルムなどの光学フィルムの上に、紫外線硬化型樹脂などによって形成されたマイクロレンズが貼付されたものであってもよい。
光学シート20の厚みは特に限定されない。光学シート20の平均厚みは、例えば、10μm以上、500μm以下であってもよい。光学シート20の光透過性を考慮すれば、光学シート20の平均厚みは、35μm以上、300μm以下であることが好ましく、50μm以上、250μm以下であることがより好ましい。
光学シート20の厚みが薄すぎると、光源デバイス30などの熱などにより光学シート20の形状が変化するおそれがある。一方、光学シート20の厚みが厚すぎると、光学シート20の光透過率が低下する傾向にある。
光学シート20の製造方法も特に限定されない。光学シート20は、既知の種々の製造方法により製造することができる。光学シート20の製造方法としては、例えば、成形型の上に合成樹脂層を形成した後に、その合成樹脂層を成形型から剥離する方法、シート化された樹脂を、成形型を用いてヒートプレスする方法などが挙げられる。
図1に示すように、光学シート20の上方には、光拡散シート10が配置されている。本実施形態では、光拡散シート10は、マイクロレンズアレイシートにより構成されている。
図4は、光拡散シートの一部分を表す平面図である。図5は、図4におけるV−V矢視図である。
図5に示すように、光拡散シート10は、光入射面10aと、光出射面10bとを備えている。光入射面10aは、図1に示すように、光学シート20の光出射面20bと対向している。光出射面10bは、偏光板41aに対向している。光入射面10aには、光源デバイス30からの光が入射する。入射した光は、光出射面10bから液晶表示セル40側に出射される。
図4及び図5に示すように、拡散シート10は、光出射面10bに形成されたマイクロレンズアレイ11を備えている。マイクロレンズアレイ11は、図4に示すように周期的且つマトリクス状に配列された複数のマイクロレンズ12を備えている。
複数のマイクロレンズ12の配列は特に限定されない。複数のマイクロレンズ12は、例えば、第1の方向と、第1の方向と直交する第2の方向とのそれぞれにおいて規則的且つ周期的に配列されていてもよい。すなわち、複数のマイクロレンズ12は、所謂正方形格子パターンで配列されていてもよい。また、図4に示すように、複数のマイクロレンズ12は、平面視において、隣接するマイクロレンズ12の中心を結んでなる図形が三角形(好ましくは、正三角形)となるように所謂三角形格子パターン(好ましくは、正三角形格子パターン)で配列されていてもよい。
具体的に、本実施形態では、図4に示すように、複数のマイクロレンズ12は、隣接するマイクロレンズ12の中心C〜Cを結んでなる図形Tが、正三角形となるように、所謂正三角形格子パターンで配列されている。このように、複数のマイクロレンズ12を、平面視において、所謂正三角形格子パターンで配列させることによって、単位面積当たりに配置されるマイクロレンズ12の数量を多くすることができる。すなわち、マイクロレンズ12の占有率を高くすることができる。従って、高い拡散機能を実現することが可能となる。
図4及び図5に示すように、本実施形態では、マイクロレンズ12の形状は半球状である。但し、本発明において、マイクロレンズ12の形状は特に限定されない。マイクロレンズ12は、例えば楕円球状、円錐状、円錐台状、角錐状または角錐台状などの形状に形成されていてもよい。
複数のマイクロレンズ12は、マイクロレンズ12において回折光が実質的に発生せず、屈折光のみが実質的に発生するようなピッチで配列されている。具体的には、複数のマイクロレンズ12は、10μm以上のピッチで配列されている。マイクロレンズアレイ11のピッチは、例えば、20μm以上であることが好ましい。
尚、本明細書において、「マイクロレンズアレイのピッチ」とは、隣接するマイクロレンズの中心間距離のうち最も短い距離をいう。具体的に、図4に示す場合では、複数のマイクロレンズ12は、隣接するマイクロレンズ12の中心を結んでなる図形が正三角形となるように配列されているため、図4に示すピッチPとピッチPとは等しい。このため、本実施形態におけるマイクロレンズアレイ11のピッチPはピッチP及びピッチPと等しい。
本実施形態において、マイクロレンズ12の直径Dは特に限定されない。マイクロレンズ12の直径Dは、マイクロレンズアレイ11のピッチPと、占有率とに応じて適宜設定することができる。例えば、マイクロレンズ12の直径Dは、15〜100μm程度にすることができる。マイクロレンズアレイ11のピッチとの関係でいえば、マイクロレンズ12の直径Dは、マイクロレンズアレイ11のピッチの80%以上であることが好ましい。
光拡散シート10の材質は特に限定されない。光拡散シート10は、例えば合成樹脂により形成されていてもよい。合成樹脂の具体例としては、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、アクリル樹脂、ポリカーボネート、ポリスチレン、ポリオレフィン、セルロースアセテート、耐候性塩化ビニル、エネルギー硬化型樹脂などが挙げられる。
また、光拡散シート10の平均厚みも特に限定されない。光拡散シート10の平均厚みは、例えば、50〜400μm程度であることが好ましい。
以上説明したように、本実施形態の光学素子3は、5μm以下のピッチで配列された複数のレンチキュラーレンズ21が光出射面20bに形成された光学シート20と、入射光を屈折させることによって拡散させる光拡散シート10とを備えている。よって、例えば、光学素子3に替えて光を屈折させることによって拡散させる光拡散板のみを用いる場合と比較して、高い光の取り出し効率と高い光拡散性との両方が実現されている。従って、広い視野角を実現することができる。
また、レンチキュラーレンズアレイ21AのピッチPを5μm以下とすることにより、光学シート20において発生する1次回折光の回折角(1次回折角)を大きくすることができる。すなわち、1次回折光の出射方向を光拡散シート10の光入射面10aの法線方向に近づけることができる。換言すれば、光学シート20において発生する1次回折光の出射方向と光入射面10aの法線方向とのなす角の大きさを小さくすることができる。従って、正面輝度を高めることができる。
さらに、本実施形態では、回折光を発生させる光学シート20に対して入射光を屈折させることによって拡散させる光拡散シート10が組み合わせられている。このため、レンチキュラーレンズアレイ21Aにおいて高い光拡散性を実現しつつ、レンチキュラーレンズアレイ21Aにおいて発生した色分散を光拡散シート10において効果的に解消させることができる。
以上のように、レンチキュラーレンズアレイ21AのピッチPを5μm以下にすると共に、光学シート20の光出射面20b側に、入射光を屈折させることによって拡散させる光拡散シート10を配置することにより、広い視野角と高い正面輝度を同時に実現することができ、且つ、色分散に起因する虹色模様が視認されることを効果的に抑制することができる。
一方、レンチキュラーレンズアレイ21AのピッチPが5μmを超える場合は、1次回折角が小さくなる傾向にあり、十分に正面輝度を高めることが困難となる。
以下、本実施形態における効果についてさらに詳細に説明する。
例えば、レンチキュラーレンズアレイのピッチが10μmよりも大きい場合は、レンチキュラーレンズにおいて回折光が実質的に発生しない。このため、光学シートの透過光は、拡散角=0度の位置に集中する。従って、十分な拡散性能が得られない。
レンチキュラーレンズアレイのピッチが10μm以下となるとレンチキュラーレンズにおいて回折光が発生する。このため、透過光のピークと共に複数の回折光のピークが発生する。従って、拡散性能が高くなる傾向にある。また、レンチキュラーレンズアレイのピッチが小さくなるほど回折光のピークの拡散角が大きくなる傾向にある。従って、レンチキュラーレンズアレイのピッチを小さくするほど高い拡散性能が得られる。このため、本発明に従い、レンチキュラーレンズアレイのピッチを5μm以下とすることにより、高い拡散性能を実現することができる。さらには、レンチキュラーレンズアレイのピッチを2.2μm以下とすることにより高い拡散性能が得られ、1.4μm以下とすることによりさらに高い拡散性能が得られる。
上述のように、レンチキュラーレンズアレイのピッチを10μmとすることにより、光学シート20において回折光を発生させることにより高い拡散性能が得られる。しかしながら、レンチキュラーレンズアレイのピッチが5μmより大きい場合は、十分に高い正面輝度が得られない。
次に、図6を参照して、レンチキュラーレンズアレイのピッチが5μmより大きい場合に十分に高い正面輝度が得られない理由について詳細に説明する。
図6(a)は、導光板33からの出射光の拡散角が64度である場合の、レンチキュラーレンズアレイのピッチと1次回折光の回折角との関係を表すグラフである。図6(b)は、図6(a)の一部を拡大したグラフである。図6(a)に示すように、レンチキュラーレンズアレイのピッチが5μmよりも大きい場合は、レンチキュラーレンズアレイのピッチが小さくなっても1次回折角の大きさはそれほど変化しないものの、レンチキュラーレンズアレイのピッチが5μm以下となると、レンチキュラーレンズアレイのピッチが小さくなるにつれて1次回折角が急激に大きくなる。
具体的には、レンチキュラーレンズアレイのピッチが10μm以上である場合は、1次回折角が63度程度であり、レンチキュラーレンズアレイのピッチ:5μmにおいては、1次回折角が約52度である。図6(b)に示すように、レンチキュラーレンズアレイのピッチが5μm以下となると、レンチキュラーレンズアレイのピッチが小さくなるに従って1次回折角が小さくなり、レンチキュラーレンズアレイのピッチが:2.2μmにおいては1次回折角が約40度にまで急激に小さくなる。そして、レンチキュラーレンズアレイのピッチが1.4μmとなると、1次回折角が30度にまで小さくなる。
レンチキュラーレンズアレイのピッチが約0.6μmのときに1次回折角は約0度となる。レンチキュラーレンズアレイのピッチが約0.6μm以下となると1次回折角はマイナスの値となる。レンチキュラーレンズアレイのピッチが0.4μmのときに1次回折角が−30度となり、0.35μmのときに1次回折角が−40度となる。
この結果から、1次回折角を大きくすることにより正面輝度を高くする観点からは、レンチキュラーレンズアレイのピッチが5μmより大きいことは好ましくなく、レンチキュラーレンズアレイのピッチが5μm以下であることが好ましく、2.2μm以下0.35μm以上であることがより好ましく、1.4μm以下0.4μm以上であることがさらに好ましいことがわかる。
また、本実施形態では、光拡散シート10は、マイクロレンズアレイ11のピッチが10μm以上であり、回折光を実質的に発生させないマイクロレンズアレイシートにより構成されている。本実施形態のように、光拡散シート10としてマイクロレンズアレイシートを用いた場合、例えば、光拡散材を用いた光拡散シートを用いる場合のように不要な方向への光の拡散や光拡散材による光の吸収を抑制することができる。従って、より高い光の取り出し効率を実現することができる。
尚、本実施形態において、光拡散シート10に要求される最小限の機能は、光学シート20において発生した色分散を解消させる機能のみである。このため、例えば、光学素子3に替えて光を屈折させることによって拡散する光拡散板のみを光学素子3に替えて配置する場合の光拡散板と比較して、光拡散シート10に要求される光拡散性は比較的低い。よって、例えば、光拡散シート10を、光拡散材を用いた光拡散シートによって構成する場合、光拡散シート10中の光拡散材の濃度を低くすることができる。従って、光拡散材を用いた光拡散シートによって構成する場合であっても、光を屈折させることによって拡散する光拡散板のみを光学素子3に替えて配置する場合の光拡散板と比較して、光拡散シート10における不要な方向への光拡散や、光吸収を抑制することができる。その結果、高い光の取り出し効率を実現することができる。
(第1の変形例)
上記実施形態では、光学シート20としてレンチキュラーレンズシートを用いる例について説明した。但し、本発明において、光学シートは、5μm以下のピッチで周期的に配列された凸状の複数のレンズ部が光出射面に形成されているシートである限りにおいて特に限定されない。以下、本変形例では、光学シート20としてレンチキュラーレンズシート以外の光学シートを用いる例について説明する。尚、以下の説明において、上記実施形態と実質的に共通の機能を有する部材を共通の符合で参照し、説明を省略する。
図7は、第1の変形例に係る液晶表示装置の概略断面図である。図7に示すように、第1の変形例では、光学シート20として、マイクロレンズアレイシートが用いられている。
図8は、本変形例における光学シートの一部分を表す平面図である。図9は、図8におけるIX−IX矢視図である。以下、図8及び図9を参照しつつ、本変形例における光学シート20の構成について詳細に説明する。尚、本変形例における光学シート20の厚み等の他の好ましい条件は、上記実施形態と同様であるため、説明を省略する。
図8及び図9に示すように、光学シート20の光出射面20bには、マイクロレンズアレイ23が形成されている。マイクロレンズアレイ23は、複数のマイクロレンズ22を有する。各マイクロレンズ22は凸状に形成されている。より詳細には、各マイクロレンズ22は、略半球状に形成されている。但し、本発明においてマイクロレンズ22の形状はこれに限定されない。マイクロレンズ22は、例えば楕円球状、円錐状、円錐台状、角錐状または角錐台状などの形状に形成されていてもよい。
複数のマイクロレンズ22は、周期的且つマトリクス状に配列されている。複数のマイクロレンズ22は、例えば、第1の方向と、第1の方向と直交する第2の方向との両方において規則的且つ周期的に配列されていてもよい。すなわち、複数のマイクロレンズ22は、例えば、所謂正方形格子パターンで配列されていてもよい。また、図8に示すように、複数のマイクロレンズ22は、隣接するマイクロレンズ22の中心C〜Cを結んでなる図形Tが三角形となるように配列されていてもよい。すなわち、複数のマイクロレンズ22は、所謂三角形格子パターンで配列されていてもよい。複数のマイクロレンズ22は、三角形格子パターンの中でも、図形Tが正三角形となる正三角形格子パターンで配列されていることが好ましい。そうすることにより、単位面積当たりに配置されるマイクロレンズ22の数量を多くすることができる。すなわち、マイクロレンズ22の占有率を高くすることができる。従って、高い拡散機能を実現することが可能となる。
本変形例において、マイクロレンズアレイ23のピッチP(=P=P)は5μm未満に設定されている。マイクロレンズアレイ23のピッチは、2.2μm以下であることが好ましく、1.4μm以下であることがより好ましい。また、マイクロレンズアレイ23のピッチは、0.35μm以上であることが好ましく、0.4μm以上であることが好ましい。
本変形例において、マイクロレンズ22の直径Dは特に限定されない。但し、マイクロレンズ22の直径Dは、マイクロレンズアレイ23のピッチPの50%以上であることが好ましく、80%以上であることが好ましい。マイクロレンズ22の直径Dをマイクロレンズアレイ23のピッチPに対して比較的大きくすることによって、光学シート20の光出射面20bのマイクロレンズ22が形成された領域における、マイクロレンズ22の占有率を比較的高くすることができる。マイクロレンズ22の占有率は、20%以上であることが好ましく、50%以上であることがより好ましい。
尚、本明細書において、マイクロレンズの占有率とは、平面視において、マイクロレンズが形成された面の面積に対するマイクロレンズの面積の割合である。具体的に、図8に示す場合であれば、マイクロレンズ22の中心C〜Cにより囲まれた正三角形Tの面積に対する、正三角形T内に位置するマイクロレンズ22の面積の割合をいう。
本変形例のように、レンチキュラーレンズに替えてマイクロレンズ22をレンズ部として用いた場合であっても上記実施形態と同様の理由により、マイクロレンズアレイ23のピッチを5μm以下とすることにより、高い正面輝度と、広い視野角を実現することができる。また、マイクロレンズアレイ23のピッチを2.2μm以下0.35μm以上とすることによりさらに高い正面輝度と、さらに広い視野角とを実現することができる。さらには、マイクロレンズアレイ23のピッチを1.4μm以下0.4μm以上とすることにより特に高い正面輝度と、特に広い視野角とを実現することができる。
(第2,3の変形例)
上記実施形態では、光拡散シート10がマイクロレンズアレイシートにより構成されている例について説明した。但し、本発明において、光拡散シートは、マイクロレンズアレイシートに限定されない。
例えば、図10に示すように、光拡散シート10は、多数の光拡散ビーズ19aが、光拡散ビーズ19aとは屈折率が異なる光透過性の母材19内に分散されているシートであってもよい。
また、図11及び図12に示すように、光出射面10bに複数のレンチキュラーレンズ13が周期的に形成されたレンチキュラーレンズシートであってもよい。この場合、レンチキュラーレンズ13の延びる方向は、レンチキュラーレンズ21の延びる方向と平行であることが好ましい。
(その他の変形例)
上記実施形態及び変形例では、1枚の光拡散シート10を配置する例について説明するが、光拡散シート10を複数配置してもよい。光拡散シート10を複数配置する場合は、同じ種類の光拡散シートを複数配置してもよいし、複数種類の光拡散シートを配置してもよい。
同様に、光学シート20を複数配置してもよい。
上記変形例では、マイクロレンズ22が所謂正三角形格子配列されている例について説明した。但し、本発明において、マイクロレンズ22の配列は所謂正三角形格子配列に限定されない。マイクロレンズ22は、例えば、相互に直交するx方向及びy方向のそれぞれにおいて規則的且つ周期的に配列されていてもよい。
相互に直交するx方向及びy方向のそれぞれにおいて規則的且つ周期的にマイクロレンズ22を配列した場合、x方向とy方向とにおいてマイクロレンズアレイ23のピッチを略同一にすることができる。このため、x方向における光学シート20の光拡散性能と、y方向における光学シート20の光拡散性能とを略同一にすることができる。
光学シート20と光源デバイス30との間や、光学シート20と光拡散シート10との間などにさらなる光学素子が配置されていてもよい。具体的には、例えば、光学シート20と光源デバイス30との間にさらなる光拡散シートを配置してもよい。
マイクロレンズアレイ23は、他の光学素子の表面に形成されていてもよい。例えば、図1に示す導光板33の表面などに形成されていてもよい。
光学シート20の少なくとも一方の表面にマット加工を施してもよい。また、光学シート20の少なくとも一方の表面に、バインダー中にビーズ粒子を分散させたスティッキング防止層を形成してもよい。すなわち、光学シート20の少なくとも一方の表面の表面荒さを荒くしてもよい。そうすることによって、光学シート20の透光基板33などに対するスティッキングを抑制することができる。
以下、本発明について、実施例に基づいてさらに具体的に説明する。但し、下記実施例は、単なる例示である。本発明は、下記実施例によって何ら限定されるものではない。
(実施例1)
まず、縦16.2cm、横21.3cm、厚さ180μmのポリカーボネートフィルム(帝人化成(株)製 品名:パンライト1225LL)をライン(L):スペース(S)=1:1の金型を用いてロールプレスすることによって、ピッチ:1μm、レンズ高さ:0.5μmのレンチキュラーレンズが複数形成された図2及び図3に示す構造の光学シート20を作製した。
光拡散シート10としては、スチレンビーズをアクリル系バインダーに分散させた光拡散層を厚み100μmのポリエチレンテレフタレート(PET)基材上に形成したビーズ付き光拡散シート(きもと社製 品番:100DX2)を用いた。
光源デバイス30としては、シャープ株式会社製の液晶テレビ(品名:AQUOS LC−20S1)に内蔵されているエッジライト方式のバックライトを用いた。このバックライトの寸法は、横218mm、縦178mm、厚さ2.48mmであった。このバックライトでは、36個の白色LEDが光源として用いられており、導光板は、HSOT(Highly Scattered Optical Transmission)と呼ばれるフォトニクスポリマー中にミクロンオーダーの不均一構造が形成されたものであった。
以上のように作製した光源デバイス30、光拡散シート10、光学シート20を図1に示す順で積層して光源ユニット2を作製した。
得られた光源ユニット2について、以下の要領で輝度及び輝度むらを測定した。すなわち、変位可能なステージ上に配置した光源ユニット2の光拡散シート10の光出射面中央部の上方1.2mmにELDIM社製の視野角特性測定装置(品名EZContrast80)を固定し、正面輝度を測定した。測定結果から、光源ユニット2の正面輝度及び半値角を求めた。尚、正面輝度とは、光源ユニット2の光出射面の法線方向における輝度をいう。半値角とは、x方向およびy方向において正面輝度の半分の輝度となる角度をいう。
さらに、得られた光源ユニット2を目視することによって、虹色模様が視認されるか否かを確認した。
(実施例2)
レンチキュラーレンズアレイのピッチを1.5μm、レンズ高さを0.75μmとしたこと以外は、上記実施例1と同様に光源ユニット2を作製し、正面輝度、半値角の測定及び視認検査を行った。
(実施例3)
レンチキュラーレンズアレイのピッチが2μm、レンズ高さが1μmとしたこと以外は、上記実施例1と同様に光源ユニット2を作製し、正面輝度、半値角の測定及び視認検査を行った。
(実施例4)
レンチキュラーレンズアレイのピッチを3μm、レンズ高さを1.5μmとしたこと以外は、上記実施例1と同様に光源ユニット2を作製し、正面輝度、半値角の測定及び視認検査を行った。
(実施例5)
光拡散シート10として図4及び図5に示すマイクロレンズアレイシートを用いたこと以外は、上記実施例1と同様に光源ユニット2を作製し、正面輝度、半値角の測定及び視認検査を行った。尚、本実施例では、マイクロレンズを直径63.3μmの略半球状とし、マイクロレンズアレイのピッチを64.3μmとした。
(実施例6)
光学シート20としてマイクロレンズアレイシートを用いたこと以外は、上記実施例1と同様に光源ユニット2を作製し、正面輝度、半値角の測定及び視認検査を行った。本実施例では、まず、縦16.2cm、横21.3cm、厚さ180μmのポリカーボネートフィルム(帝人化成(株)製 品名:パンライト1225LL)をロールプレスすることによって、マイクロレンズ22直径1.6μm、ピッチ1.7μmの略半球状のマイクロレンズ22が図8に示す正三角形格子パターンで形成されたマイクロレンズアレイシートを作製し、それを光学シート20として用いた。
(比較例1)
光学素子3として、三菱レーヨン株式会社製の逆さプリズムシート「ダイヤアート」Cからなる光拡散シート10のみを用い、光学シート20を用いなかったこと以外は、上記実施例1と同様に光源ユニット2を作製し、正面輝度、半値角の測定及び視認検査を行った。尚、逆さプリズムシート「ダイヤアート」Cからなる光拡散シート10は、光入射面側に光源デバイス30側に向かって突出する横断面三角形状の線条凸部が周期的に複数形成されたシートである。
(比較例2)
光学シート20の替わりに実施例1において光拡散シート10として用いたビーズ含有光拡散シートを配置した。光拡散シート10として、稜線方向が相互に直交するように設けられた2枚の住友スリーエム株式会社製プリズムシート「BEFIII」を配置した。それ以外は、上記実施例1と同様に光源ユニット2を作製し、正面輝度、半値角の測定及び視認検査を行った。
上記実施例1〜6及び比較例1,2の結果を下記の表1及び2に示す。
Figure 2010078692
Figure 2010078692
上記表1及び2に示すように、ピッチが5μm以下であるレンチキュラーレンズシートと屈折により拡散させる光拡散シートとを併用した実施例1〜4では、850cd/m以上という高い正面輝度が得られた。特に、レンチキュラーレンズアレイのピッチが2.2μm以下である実施例1〜3では、900cd/m以上という高い正面輝度が得られた。また、実施例1〜4のいずれにおいても、x方向及びy方向のそれぞれにおいて、大きな半値角が得られた。以上の結果から、ピッチが5μm以下であるレンチキュラーレンズシートと屈折により拡散させる光拡散シートとを併用することにより、高い正面輝度と広い視野角を得ることができることがわかる。また、より高い正面輝度を実現する観点からは、レンチキュラーレンズアレイのピッチが2.2μm以下であることがわかる。
光拡散シート10としてマイクロレンズアレイシートを用いた実施例5においても、光拡散シート10としてビーズ含有光拡散シートを用いた実施例1〜4と同様に高い正面輝度と大きな半値角が得られた。この結果から、光拡散シート10としてマイクロレンズアレイシートを用いた場合においても、高い正面輝度と広い視野角を得ることができることがわかる。また、光拡散シート10としてマイクロレンズアレイシートを用いた実施例5と、光拡散シート10としてビーズ含有光拡散シートを用いた実施例2とを比較すると、光拡散シート10としてマイクロレンズアレイシートを用いた実施例5の方が高い正面輝度が得られた。この結果から、光拡散シート10としてマイクロレンズアレイシートを用いることにより、光拡散シート10としてビーズ含有光拡散シートを用いた場合よりも、より高い正面輝度を実現できることがわかる。
光学シート20として、マイクロレンズアレイのピッチが1.7μmであるマイクロレンズアレイシートを用いた実施例6においても高い正面輝度と、x方向及びy方向の両方における広い半値角とが得られた。この結果から、光学シート20として、マイクロレンズアレイのピッチが5μm以下であるマイクロレンズアレイシートを用いた場合においても、ピッチが5μm以下であるレンチキュラーレンズシートを用いた場合と同様に、高い正面輝度と広い視野角を得ることができることがわかる。
それに対して、逆さプリズムシート「ダイヤアート」Cからなる光拡散シート10のみを用いた比較例1では、光源デバイス30の上に配置されるシートの枚数が少ない分だけ正面輝度は高かった。しかしながら、x方向とy方向とで半値角の値が大きく異なっていた。具体的には、x方向における半値角が非常に小さい値となった。この結果から、逆さプリズムシート「ダイヤアート」Cからなる光拡散シート10のみを用いた場合は、x方向における広い視野角を確保することが困難であることがわかった。
また、ビーズ含有拡散シートと2枚のプリズムシートとを併用した比較例2では、高い正面輝度が得られたものの、半値角はx方向及びy方向のそれぞれにおいて、小さな半値角しか得られなかった。従って、ビーズ含有拡散シートと2枚のプリズムシートとを併用した場合は、広い視野角を得ることが困難であることがわかる。
本発明を実施した好ましい形態の一例に係る液晶表示装置の概略断面図である。 光学シートの一部分を表す概略平面図である。 光学シートの一部分を表す概略断面図である。 光拡散シートの一部分を表す概略平面図である。 図4におけるV−V矢視図である。 図6(a)は、導光板からの出射光の拡散角が64度である場合の、レンチキュラーレンズアレイのピッチと1次回折光の回折角との関係を表すグラフである。図6(b)は、図6(a)の一部を拡大したグラフである。 第1の変形例に係る液晶表示装置の概略断面図である。 第1の変形例における光学シートの一部分を表す概略平面図である。 図8におけるIX−IX矢視図である。 第2の変形例における光拡散シートの一部分を表す模式的断面図である。 第3の実施形態における光拡散シートの一部分を表す概略平面図である。 図11におけるXII−XII矢視図である。
符号の説明
1…液晶表示装置
2…光源ユニット
3…光学素子
10…光拡散シート
10a…光拡散シートの光入射面
10b…光拡散シートの光出射面
11…マイクロレンズアレイ
12…マイクロレンズ
13…レンチキュラーレンズ
19…母材
19a…光拡散ビーズ
20…光学シート
20a…光学シートの光入射面
20b…光学シートの光出射面
21…レンチキュラーレンズ
21A…レンチキュラーレンズアレイ
22…マイクロレンズ
23…マイクロレンズアレイ
30…光源デバイス
31…光源
32…ミラー
33…導光板
33a…導光板の側面
33b…導光板の主面
33c…導光板の下面
34…反射層
40…液晶表示セル
41a…偏光板
41b…偏光板

Claims (13)

  1. 光入射面と、光出射面とを有し、前記光出射面に、5μm以下のピッチで周期的に配列された凸状の複数のレンズ部が形成されている光透過性の光学シートと、
    前記光学シートの前記光出射面側に配置され、入射光を屈折させることによって拡散させる光透過性の光拡散シートと、
    を備える光学素子。
  2. 前記複数のレンズ部のピッチが2.2μm以下、0.35μm以上である、請求項1に記載の光学素子。
  3. 前記複数のレンズ部のピッチが1.4μm以下、0.4μm以上である、請求項1または2に記載の光学素子。
  4. 前記レンズ部は、線条のレンチキュラーレンズであり、前記複数のレンチキュラーレンズは、前記レンチキュラーレンズの幅方向に沿って配列されている、請求項1〜3のいずれか一項に記載の光学素子。
  5. 前記複数のレンチキュラーレンズは、隣接するレンチキュラーレンズ同士が接するように配列されている、請求項4に記載の光学素子。
  6. 前記レンチキュラーレンズの横断面形状は、略半円である、請求項4または5に記載の光学素子。
  7. 前記レンズ部は、断面形状が半円状のマイクロレンズであり、前記複数のマイクロレンズは、マトリクス状に配列されている、請求項1〜3のいずれか一項に記載の光学素子。
  8. 前記マイクロレンズの直径は、前記複数のマイクロレンズのピッチの80%以上である、請求項7に記載の光学素子。
  9. 前記複数のマイクロレンズは、平面視において、隣接するマイクロレンズの中心を結んでなる図形が正三角形となるように配列されている、請求項7または8に記載の光学素子。
  10. 前記光拡散シートは、前記光拡散シートの光出射面に対面する光入射面と、光出射面とを有し、前記光出射面には、10μm以上のピッチで周期的にマトリクス状に配置された複数のマイクロレンズアレイが形成されているマイクロレンズアレイシートである、請求項1〜9のいずれか一項に記載の光学素子。
  11. 請求項1〜10のいずれか一項に記載の光学素子と、
    前記光学素子の光入射面側に配置され、前記光入射面に向けて光を出射させる光源デバイスと、
    を備え、
    前記光源デバイスは、光を出射する光源と、主面が前記光学素子の光入射面側を向くように配置されており、前記光源からの光を側面において受光し、前記受光した光を前記主面から前記光学素子の光入射面側に出射する導光板とを有する光源ユニット。
  12. 前記レンズ部は、前記光源からの光を受光する前記導光板の側面に対して平行に延びる線条のレンチキュラーレンズであり、前記複数のレンチキュラーレンズは、前記レンチキュラーレンズの幅方向に沿って配列されている、請求項11に記載の光源ユニット。
  13. 請求項11または12に記載の光源ユニットと、
    前記光拡散シートの光出射面側に配置された液晶表示セルと、
    を備える液晶表示装置。
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