JP2010078162A - 管状火炎バーナの設計方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】燃焼容量が10〜40MWと大型な場合において、燃焼安定性に優れ、且つ燃焼排ガスが低NOxな管状火炎バーナの設計方法を提供する。
【解決手段】燃焼炎が形成される管状の燃焼室と、前記燃焼室に燃料ガスと酸素含有ガスよりなる予混合気を吹き込むノズル、または燃料ガスを吹き込むノズルと酸素含有ガスを吹き込むノズルがその内壁面の接線方向に向けて設けられた管状火炎バーナの設計方法であって、初期条件として最大燃焼量、ガス性状(理論空気量、低位発熱量)、空気比、炉内圧、供給圧、上限NOx量、燃焼室の内径、スリットノズルのギャップ、および前記スリットノズルのギャップから求まるノズル部助走距離を設定し、前記ノズル部の圧力損失制約から上限Sw数を求め、前記上限NOx量および前記上限Sw数を満足させるバーナ寸法制約と、管状火炎を保炎するためのバーナ寸法制約からバーナレイアウトを決定する。
【選択図】図2

Description

本発明は、管状火炎バーナの設計方法に関し、特に燃焼容量が10〜40MWと大型な場合において、燃焼安定性に優れ、且つ燃焼排ガスが低NOxなものの設計方法に関する。
工業的に用いられる従来型のガスバーナは、燃料ガスと酸素含有ガスの混合法によって、拡散燃焼方式(ノズル吐出後混合)のものと、予混合燃焼方式(ノズル前混合)のものとに大別されるが、何れも、バーナの先端よりも前方下流側で火炎が形成される構造である。
拡散燃焼方式のものは、バーナの先端吐出後に上記両者のガスを混合して燃焼させるものであって、高温の火炎を得ることができ、広く利用されている。又、予混合燃焼方式のものは、比較的短い火炎を形成させることができる等の利点を有している。
しかし、上記従来型のバーナは、バーナの先端よりも前方下流側で火炎が形成されるため、バーナの前方下流側に広い燃焼用の空間を確保しなければならず、燃焼設備が大型となる。
ガスバーナは、燃焼量の調節範囲が比較的広いバーナではあるが、燃焼量をさらに大幅に変更する必要がある場合には、複数のバーナを設置しなければならず、燃焼設備が一層大型になる。
又、燃焼条件によっては、NOなどの有害物質の生成量が増加したり、炭化水素などの未燃焼分が排出したり、煤煙が生成したりし、環境汚染源の一つになることが懸念される。
そのため、さまざまな発熱量の燃料の燃焼が可能で、かつ燃焼量の調節範囲が非常に大きく、小型化されると共に、環境汚染が起こりにくい管状火炎バーナが開発された。
例えば、特許文献1には、管状火炎バーナとして、一端が開放され、燃焼炎が噴出する管状の燃焼室を有し、当該燃焼室の閉じられた他端部には燃料ガスと酸素含有ガスよりなる予混合気を吹き込むノズル、または燃料ガスを吹き込むノズルと酸素含有ガスを吹き込むノズルがその内壁面の接線方向に向けて設けられているものが記載されている。
特開平11−281015号公報
ところで、製鉄所においては燃焼容量が10〜40MW程度と大きく、且つ低カロリーな製鉄所副生ガス(コークス炉ガスCOG、高炉ガスBFG、転炉ガスLDG)を燃焼後の燃焼排ガスにおいて低NOxで燃焼させるボイラー用のガスバーナが必要とされ、管状火炎バーナの適用が期待されている。
管状火炎バーナで、管状の火炎を形成、保炎させるためには、燃焼場の温度が使用される燃焼ガスの自己着火温度を上回る必要があるが、バーナ内部における断熱性能の高さから、従来バーナに比べて、低カロリーのガスまで着火、燃焼できることが特徴となっている。
しかしながら、従来の管状火炎バーナは燃焼容量が2MW程度で、燃焼容量が大きなものを製造する、具体的な設計手法は明らかにされてこなかった。
そこで、本発明は、燃焼容量が10〜40MW程度と大きく、製鉄所副生ガスなど、低カロリーガスでの火炎形成、保炎が可能で、燃焼性と低NOx性を両立させるバーナの設計方法を提供することを目的とする。
なお、本発明でいう低カロリーガスとは、低位発熱量が20000(kJ/Nm)以下のものを指す。
本発明者等は、燃焼実験より、NOxの発生に関して知見を得るとともに、火炎の浮き上がりを防止し、安定した管状火炎の形成を確保しつつ、燃焼室を増大させる場合の、燃焼室の内径D、スリット形状Ls×Bおよび筒長さLxの設計原理についても種々の知見を得た。
本発明は、得られた知見を基に更に検討を加えてなされたもので、すなわち、本発明は、
1.燃焼炎が形成される管状の燃焼室と、該燃焼室に燃料ガスと酸素含有ガスとを各々または予混合して吹き込むノズルがその内壁面の接線方向に向けて設けられた管状火炎バーナの設計方法であって、初期条件として最大燃焼量および上限NOx量を与え、前記ノズル部の圧力損失制約から決まる上限スワール数および管状火炎を保炎するための制約を考慮して、管状火炎バーナの燃焼室およびノズル部寸法を決定することを特徴とする管状火炎バーナの設計方法。
2.燃焼炎が形成される管状の燃焼室と、前記燃焼室に燃料ガスと酸素含有ガスよりなる予混合気を吹き込むノズル、または燃料ガスを吹き込むノズルと酸素含有ガスを吹き込むノズルがその内壁面の接線方向に向けて設けられた管状火炎バーナの設計方法であって、
初期条件として最大燃焼量、ガス性状(理論空気量、低位発熱量)、空気比、炉内圧、供給圧、上限NOx量、燃焼室の内径、スリットノズルのギャップ、および前記スリットノズルのギャップから求まるノズル部助走距離を設定し、
前記ノズル部の圧力損失制約から上限Sw数を求め、
前記上限NOx量および前記上限Sw数を満足させるバーナ寸法制約と、
管状火炎を保炎するためのバーナ寸法制約からバーナレイアウトを決定することを特徴とする管状火炎バーナの設計方法。
本発明によれば、燃焼容量が10〜40MW程度と大きな場合においても、燃焼性と低NOx性が両立する管状火炎バーナが得られ、産業上、極めて有用である。
以下、本発明により、燃焼容量が10〜40MW程度の管状火炎バーナを製造する手順を具体的に説明する。図5は説明に用いる管状火炎バーナの各部の呼称を説明する断面模式図で(a)は側断面図、(b)は正面図を示す。
図において、Bはスリットノズルのギャップ(ノズル開口高さ(m))、Lは燃焼室2の長さ(m)、Dは燃焼室2の内径(m)、Lsはノズル幅(m)、Lbはノズル3と燃焼室2の閉口端2bまでの距離であるバックスペース(m)、Lxは開口端2aからノズル3の幅方向中心までの距離(m)(以下、ノズル中心〜バーナ先端距離(m))を示す。
尚、1は管状火炎バーナ、2は燃焼室、2aは燃焼室2の開口端、2bは燃焼室2の閉口端、3はノズル、4は燃焼ガスまたは酸素含有ガス、あるいはそれらの予混合ガス、5は管状火炎バーナ1を取り付ける架台を示す。図1に本発明の一実施例に係る設計方法のフローチャートを示す。
1.ステップ1:目標性能の設定
まず、目標性能として、最大燃焼量Q(MW)、上限NOx量を設定し、設計における初期条件として、ガス性状を規定する。
ガス性状から、低位発熱量HL(kJ/Nm)と理論空気量Aoが決定されるので、空気比μ(〔実際に燃焼させる燃料1Nmあたりの空気量〕/〔理論空気量Ao〕)を決め、最大燃料ガス流量Vf(Nm/s)を式(1)、最大空気流量Va(Nm/s)を式(2)で求めておき、以下に述べるバーナ寸法の規定の際に利用する。
Figure 2010078162
Figure 2010078162
2.ステップ2:バーナ寸法の規定
バーナ寸法を規定する場合、まず、燃焼量の増大に及ぼすバーナ各部の寸法の影響を調査した燃焼実験結果(実験式)を満足することを前提に(燃焼制約1)、燃焼室の内径D、スリットノズルのギャップB、スリットノズルのギャップBから求められるノズル部助走距離Lr、および(ノズル中心〜バーナ先端距離)Lxを規定する(S21)。
燃焼室の内径D(m)は、燃焼実験より求められる、最大燃焼量Q(MW)と燃焼室の内径D(m)の関係を規定する実験式(式(3))を満足するように規定する。
Figure 2010078162
この実験式は、燃焼室を増大させる場合の設計指針としては燃焼室の内径Dを燃焼容量の0.5乗に比例させて増大させればよいとの知見、および、最大燃焼量0.3MWバーナで内径Dが100mm、最大燃焼量2MWバーナで内径Dが300mmの時に良好な燃焼状態が得られたことを根拠とする。
スリットノズルのギャップB(m)は、燃焼実験より求められる、燃焼室の内径D(m)とスリットノズルのギャップB(m)の関係を規定する実験式(式(4))を満足するように規定する。
Figure 2010078162
この実験式は、燃焼室の内径Dに対するスリットノズルのギャップ分を除いた燃焼室の内径(D−2×B)の2乗比が0.6〜0.92の範囲で、管状火炎を形成し易いとの実験結果を根拠とする。
ノズル部助走距離Lrは、ノズル出口の整流のために、燃焼実験より求められる実験式(式(5))を満足するように設定するが、ノズル部における圧力損失を小さくするため、短くすることが好ましい。
Figure 2010078162
ノズル中心〜バーナ先端距離Lxは、ノズル部の圧力損失ΔP(mmAq)の制約から旋回に伴う流れにおいて旋回強度を示す無次元数であるSw数の上限を求め、Sw数−NOx量−Lx/D間の実験的相関より求める。
ノズル部の圧力損失ΔP(mmAq)は、ノズル部分を水力学直径に換算し、助走距離、急収縮、急拡大を考慮した理論式(「機械工学便覧」(日本機械学会)等、一般的な文献に記載の式)を用いて算出することが可能である。
一方、旋回強度の指標となるスワール数(Sw数)は式(8)を用いて算出する。式(8)において、空気吐き出し流速Wa(m/s)は、式(6)のLs×B(m)を上記最小断面積として算出される最大流速Wa(m/s)とする。また、燃料ガス流速Wf(m/s)は、式(7)のLs×B(m)を上記最小断面積として算出される最大流速Wf(m/s)とする。その結果、式(8)で算出されるSw数は、圧力損失制約から決まる上限Sw数となる。
Figure 2010078162
Figure 2010078162
Figure 2010078162
但し、式(6)においてTa:予熱空気温度(℃)、式(7)においてTf:燃料ガス温度(℃)、式(8)において、G:周方向角運動量(kg・m/s)、 G:軸方向並進運動量(kg・m/s)、R:バーナの出口半径(m)、ρ:空気密度(kg/m)、ρ:燃料ガス密度(kg/m)、w:空気吐出流速(m/s)、w:燃料ガス吐出流速(m/s)、V:空気流量(m/s)、V:燃料ガス流量(m/s)、A:バーナ断面積(m)とする。ここで、密度および流量は、それぞれの流体の温度および圧力条件の下での値を用いる。
図2は、このようにして算出されるSw数−スリット断面積(Ls×B)−圧力損失ΔPの関係を説明する相関図であり、図中の点線が圧力損失ΔPとスリット断面積(Ls×B)の相関、図中の実線がSw数とスリット断面積(Ls×B)の相関である。
ここで、供給圧、排気圧(炉内圧力)に基づくノズル部の圧力損失制約(上限値)をΔPa(mmAq)とするとき、圧力損失ΔP≦ΔPa の制約条件から、許容される最小断面積Ls×B(m)が決まる。
既に、スリットギャップBは式(5)で決定済みなので、許容されるスリット長さLsが決まる。尚、ΔPaは、気体燃料および酸素含有ガス供給用ブロワの仕様条件等により決まる値である。
したがって、図2の圧力損失ΔPとスリット断面積(Ls×B)の相関(図中、点線で表示)より、ノズル部の圧力損失制約(上限値)ΔPa(mmAq)が決定すると、最小スリット断面積(Ls×B)が求まる。
次に、図2のSw数−スリット断面積(Ls×B)の相関(図中、実線で表示)より、最小スリット断面積(Ls×B)におけるSw数、すなわち、圧力損失制約から決まる上限スワール数SwUが求まる。
NOx量に及ぼすSw数の影響は、Lx/Dで整理される直線関係で示される(図3)。例えば、目標性能として設定した上限NOx量を満足するSw数は、Lx/D=aとする場合はSw1,Lx/D=bとする場合は、Sw2となる。従って、上限NOx量を満足するLx/DとSw数の関係は、Lx/DをY軸、Sw数をX軸としたXY座標軸上で直線で整理され(図4)、圧力損失制約から決まる上限スワール数SwUに対応したLx/Dの上限値cが求まる。なお、図3の相関図は、予め小型のモデルにより実験的に求めておけばよい。
管状火炎バーナの設計においては、安定した燃焼を維持する、保炎の観点からも、各部の寸法に制約が生じる(燃焼制約2)。
ノズル中心〜バーナ先端距離Lxは保炎のために一定の長さが必要で、以下のように求められる。燃料ガスとエアがバーナ内部を通過するのに要する時間α(sec)は、冷間、未反応と仮定すると式(9)で求まる。
Figure 2010078162
また、流速Wa(m/s)でノズルから吐出される流体が、直径Dの内径のバーナを1回転するのに要する時間βは、式(10)で求まる。
Figure 2010078162
燃焼実験より、保炎するのに必要な条件として、ノズルから噴射された燃料ガスとエアがバーナ先端に達するまでに最低5回転は必要であるという実験的知見から、α/β≧5(回転)が規定される。式(8)、式(9)の右辺を代入すると、1.25×(Vf+Va)/(D×Wa) ≦ Lxとなり、Lxの下限が決定される。
Lx/Dの上限値はCであるので Lxは、1.25×(Vf+Va)/(D×Wa) ≦ Lx ≦ c×Dと規定される。
最後にバックスペース長さLb(m)は、Lb=0.3×DまたはLb=0.01×(Vf+Va)のいずれかで求まる値の小さいものとする。これは、これまでの実験結果から、バックスペース長さLbは燃焼室の内径Dの30%程度に設計すればよく、また、バックスペースの容量は、最大負荷時の単位時間(1秒)に供給される気体量の1%以下とすればよいとの知見を根拠とする。
以上の手順により、バーナレイアウトを確定する全ての数値を決定することができる。
なお、上述した、本発明に係る管状火炎バーナの設計方法は、ノズル断面形状が円形、または円形を複数繋げた形状にも適用可能である。
本発明に係る管状火炎バーナの設計方法を用いて、上限NOx量が75ppm(5%O2換算)で最大燃焼量Qが34(MW)の、燃焼ガスとしてLDGを使用する大型管状火炎バーナを試製作し、燃焼性と低NOx性を確認した。なお、式(1)〜(7)は既出のものとする。
まず、バーナ寸法の規定に利用するガス性状(最大燃料ガス流量Vfと最大空気流量Va)を決定する。燃焼ガスとしてLDGを使用することより、低位発熱量HLは 8600 (kJ/Nm)で空気比μ(〔実際に燃焼させる燃料1Nmあたりの空気量:1.94〕/〔理論空気量Ao:1.62〕)は1.2、空気予熱温度400℃とする。
最大燃料ガス流量Vfは式(1)より、Vf:3.95(Nm/s)、最大空気流量Vaは式(2)より、Va:7.69(Nm/s)とする。
燃焼室の内径Dは、式(3)より、1.065≦D≦1.237 となるので、燃焼室の内径Dを 1.2 (m)とする。次に、スリットノズルのギャップBは式(4)より、0.0245≦B≦ 0.135 となるので、0.08(m)とする。
ノズル部助走距離Lrは式(5)より、Lr≧0.4となるので、本実施例では最短距離である0.4(m)とする。
次に、ノズル部の圧力損失ΔP(mmAq)を表す理論式により、圧力損失ΔPとスリット断面積(Ls×B)の相関を図6の点線のように求める。
一方、圧力損失制約(上限値)ΔPa(mmAq)を、気体燃料および酸素含有ガス供給用ブロワの仕様条件等により1200mmAqとすると、図6の点線より、スリットノズルの許容される最小断面積Ls×B:0.048(m)が決まる。B:0.08(m)としたので、許容されるスリット長さLsは0.6(m)となる。
一方、スワール数Swは、式(6)より、空気吐出流速Wa:198(m/s)、式(7)より、燃料ガス吐出流速Wf:4.4(m/s)となるので、式(8)より、Sw数とスリット断面積(Ls×B)の相関を図6の実線のように求める。
但し、式(8)において、バーナの出口半径R:0.6(m)、予熱状態の空気密度ρ: 0.523(kg/m)、空気吐出流速w:198(m/s)、空気流量V:19.0(m/s)、燃料ガス密度ρ:1.13 [30℃](kg/m)、燃料ガス吐出流速w:4.4(m/s)、燃料ガス流量V:4.40(m/s)、バーナ断面積A:1.13(m)による。
そして、この図6におけるSw数−スリット断面積(Ls×B)の相関より、先に求めた最小スリット断面積(Ls×B):0.048(m)における上限スワール数SwU:7.0が求まる。
次に、予め求めておいたNOx量に及ぼすSw数の影響を示す図7より、目標性能として設定した上限NOx量:75ppm(5%O2換算)を満足するSw数は、Lx/D=2.6とする場合は14,Lx/D=4.25とする場合は、22となるので、図6,図7より求めた図8より、上限スワール数SwUに対応したLx/Dの上限値c:1.3が求まる。
ノズル中心〜バーナ先端距離Lxは、1.25×(Vg+Va)/(D×Wa) ≦ Lx ≦ c×DよりLx:1.5(m)、バックスペース長さLb(m)は、Lb=0.3×D=0.36 とLb=0.01×(Vg+Vair)=0.234 の間の値とし、バックスペース長さLb:0.3(m)とする。
上記寸法形状の管状火炎バーナを燃焼させたところ、燃焼状態(着火性、保炎性)は良好で、 NOx:73ppm(5%O2換算)と目標値75ppm以下の低NOx性が確認された。
本発明の一実施例に係る設計方法のフローチャートを示す図。 Sw数−スリット断面積(Ls×B)−圧力損失ΔPの関係を説明する図。 NOx量に及ぼすSw数の影響をLx/Dで整理した図。 Lx/DとSw数の関係を示す図。 管状火炎バーナの各部の呼称を説明する断面模式図で(a)は側断面図、(b)は正面図。 実施例におけるSw数−スリット断面積(Ls×B)−圧力損失ΔPの関係を説明する図。 実施例におけるNOx量に及ぼすSw数の影響をLx/Dで整理した図。 実施例におけるLx/DとSw数の関係を示す図。
符号の説明
1 管状火炎バーナ
2 管状の燃焼室
2a 開口端
2b 閉口端
3 ノズル
4 酸素、または燃焼ガス
5 架台
B ノズル開口高さ
L 燃焼室の長さ
D 燃焼室の内径
Ls ノズル幅
Lb バックスペース
Lx 開口端からノズルの幅方向中心までの距離

Claims (2)

  1. 燃焼炎が形成される管状の燃焼室と、該燃焼室に燃料ガスと酸素含有ガスとを各々または予混合して吹き込むノズルがその内壁面の接線方向に向けて設けられた管状火炎バーナの設計方法であって、
    初期条件として最大燃焼量および上限NOx量を与え、前記ノズル部の圧力損失制約から決まる上限スワール数および管状火炎を保炎するための制約を考慮して、管状火炎バーナの燃焼室およびノズル部寸法を決定することを特徴とする管状火炎バーナの設計方法。
  2. 燃焼炎が形成される管状の燃焼室と、前記燃焼室に燃料ガスと酸素含有ガスよりなる予混合気を吹き込むノズル、または燃料ガスを吹き込むノズルと酸素含有ガスを吹き込むノズルがその内壁面の接線方向に向けて設けられた管状火炎バーナの設計方法であって、
    初期条件として最大燃焼量、ガス性状(理論空気量、低位発熱量)、空気比、炉内圧、供給圧、上限NOx量、燃焼室の内径、スリットノズルのギャップ、および前記スリットノズルのギャップから求まるノズル部助走距離を設定し、
    前記ノズル部の圧力損失制約から上限Sw数を求め、
    前記上限NOx量および前記上限Sw数を満足させるバーナ寸法制約と、
    管状火炎を保炎するためのバーナ寸法制約からバーナレイアウトを決定することを特徴とする管状火炎バーナの設計方法。
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