JP2010077937A - ディーゼルエンジン付き作業機械 - Google Patents

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Abstract

【課題】連続再生式のフィルタへの粒子状物質の堆積を未然に防止して、強制再生を少なくすることができるディーゼルエンジン付き作業機械を提供する。
【解決手段】油圧ポンプ10を駆動するディーゼルエンジン12を備えたディーゼルエンジン付き作業機械において、前記ディーゼルエンジン12の排気通路に設けられて、該ディーゼルエンジン12の排気ガス中の粒子状物質を捕集し、且つ、捕集した該粒子状物質を酸化する触媒を担持したフィルタ28と、前記ディーゼルエンジン12の排気ガス温度を計測する温度センサ30と、を備え、前記温度センサ30によって計測された前記排気ガス温度が所定の温度以下の場合に、前記ディーゼルエンジン12の負荷を増大させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、ディーゼルエンジン付き作業機械に関する。
建設機械等の作業機械においてはディーゼルエンジンが広く用いられているが、ディーゼルエンジンの排気ガス中には粒子状物質が含まれている。この粒子状物質を捕集するため、フィルタが用いられている。
このフィルタには、連続再生式のフィルタがある。連続再生式のフィルタは、粒子状物質を捕集する機能と、捕集した粒子状物質を触媒の作用で酸化除去してフィルタを連続的に再生する機能と、を併せ持っており、例えば多孔質セラミックスに酸化触媒が担持されて構成されている。このため、連続再生式のフィルタに捕集された粒子状物質は、触媒の作用で連続的に酸化除去され、フィルタは自己再生される。
この自己再生は必ずしも常に良好に行われるわけではなく、フィルタには粒子状物質が徐々に堆積してしまう。フィルタへの粒子状物質の堆積量が多くなると、排気ガスがフィルタを通過する際の抵抗が大きくなり、排気系の圧力が上昇してしまい、エンジンの本来の性能が得られなくなる。
これに対し、特許文献1では、エンジン排気圧をセンシングして、フィルタの目詰まりを警告する技術が開示されている。
特開2005−299436号公報
しかしながら、特許文献1に記載の技術は、エンジン排気圧をセンシングしているため、フィルタに粒子状物質が堆積してフィルタの目詰まりがある程度進行した段階を検出することとなる。
このため、フィルタに堆積した粒子状物質を強制的に除去する強制再生を行う必要がある。
強制再生は、例えば、通常の燃料噴射時期(圧縮行程の上死点付近)とは別に、排気弁が閉止する直前に気筒内の燃焼室へ燃料噴射を行うことによりなされる。これにより、燃料は未燃のまま燃焼室外に排出され、酸化触媒に供給されて酸化(燃焼)する。これにより、フィルタの温度が上昇し、フィルタに捕集された粒子状物質が焼却されて、フィルタが再生する。
一方、粒子状物質が所定量以上フィルタに堆積するたびに強制再生を行うと、余計な燃料を消費するだけでなく、エンジンオイルの早期劣化等の悪影響がある。
本発明は、かかる問題点に鑑みてなされたものであって、連続再生式のフィルタへの粒子状物質の堆積を未然に防止して、強制再生を少なくすることができるディーゼルエンジン付き作業機械を提供することを課題とする。
本発明に係るディーゼルエンジン付き作業機械は、油圧ポンプを駆動するディーゼルエンジンを備えたディーゼルエンジン付き作業機械において、前記ディーゼルエンジンの排気通路に設けられて、該ディーゼルエンジンの排気ガス中の粒子状物質を捕集し、且つ、捕集した該粒子状物質を酸化する触媒を担持したフィルタと、前記ディーゼルエンジンの排気ガス温度を計測する温度センサと、を備え、前記温度センサによって計測された前記排気ガス温度が所定の温度以下の場合に、前記ディーゼルエンジンの負荷を増大させることにより、上記課題を解決したものである。
本発明では、温度センサにより計測された排気ガス温度を検出し、検出された排気ガス温度が所定の温度よりも低い場合に、ディーゼルエンジンの負荷を増大させるという手法を採用している。この結果、常に排気ガス温度を所定の温度よりも高い状態に維持することができる。これにより、フィルタに担持された触媒が活性化され、フィルタに捕集された粒子状物質は直ちに酸化除去されていく。このため、常に粒子状物質がほとんど堆積していない状態にフィルタを保つことができ、強制再生をほとんど行う必要がない。したがって、強制再生を行うことによるデメリットの発生を未然に防止でき、ディーゼルエンジンを常に良好な状態で運転することができる。
ディーゼルエンジンの負荷を増大させることを前記油圧ポンプの吐出量及び吐出圧の少なくとも一方を増大させることにより行ってもよい。具体的には、例えば、前記油圧ポンプによって駆動される油圧アクチュエータを制御する切換制御弁と、該切換制御弁の中立位置を貫通するセンタバイパス油路の下流側出口に設けられた開閉制御可能なカット弁と、前記ディーゼルエンジンの回転速度を一定に制御するコントローラと、を備えさせ、前記温度センサによって計測された前記排気ガス温度が所定の温度以下の場合、前記カット弁が前記センタバイパス油路を遮断して、前記油圧ポンプの吐出圧を増大させて、前記ディーゼルエンジンの負荷を増大させるように構成してもよい。
また、具体的には、例えば、前記油圧アクチュエータを制御する切換制御弁の中立位置を貫通するセンタバイパス油路の下流側出口に設けられたネガコン絞りと、該ネガコン絞りにより発生するネガコン圧によって制御されて前記油圧ポンプの吐出量を制御するレギュレータと、該ネガコン絞りと並列に設けられ、パイロット圧によってリリーフ圧が制御されるリリーフ弁と、前記ディーゼルエンジンの回転速度を一定に制御するエンジンコントローラと、を備えさせ、前記温度センサによって計測された前記排気ガス温度が所定の温度以下の場合、前記リリーフ弁に加わるパイロット圧を増大させて該リリーフ弁のリリーフ圧を減少させ、前記ネガコン絞りにより発生するネガコン圧を減少させ、前記油圧ポンプの吐出量を前記レギュレータによって増大させて、前記ディーゼルエンジンの負荷を増大させるように構成してもよい。
また、前記ディーゼルエンジンの回転速度を制御可能なエンジンコントローラを備えさせ、該エンジンコントローラにより、前記ディーゼルエンジンの回転速度を増大させ、前記ディーゼルエンジンの負荷を増大させるように構成してもよい。
また、前記油圧アクチュエータの未操作時かつ前記ディーゼルエンジンのアイドリング時に、前記ディーゼルエンジンの負荷を増大させるように構成した場合、作業機械の本来の作業に支障を与えずに、前記フィルタへの粒子状物質の堆積を防止することができる。
本発明によれば、連続再生式のフィルタへの粒子状物質の堆積を防止して、強制再生を少なくすることができる。
以下図面に基づいて、本発明に係るディーゼルエンジン付き作業機械の好適な実施形態の例について詳細に説明する。
図1は本発明の第1実施形態に係るディーゼルエンジン付き作業機械を示すブロック構成図である。
このディーゼルエンジン付き作業機械1は、可変容量型の油圧ポンプ10と、油圧ポンプ10を駆動するディーゼルエンジン12と、油圧ポンプ10の吐出量を調整するレギュレータ14と、油圧ポンプ10から作動油(圧油)を供給されて駆動する油圧アクチュエータ16、18、20と、油圧アクチュエータ16、18、20に供給される作動油(圧油)の方向、圧力、流量を制御する制御弁22、24、26と、ディーゼルエンジン12から排出される排気ガス中の粒子状物質を捕集して排気ガスを浄化する連続再生式のフィルタ28と、ディーゼルエンジン12から排出される排気ガス温度を計測する温度センサ30と、ディーゼルエンジン12の回転速度を制御するエンジンコントローラ52と、を有している。なお、温度センサ30による温度の計測は、この実施形態では、油圧アクチュエータ16、18、20の未操作時かつディーゼルエンジン12のアイドリング時にのみ行うようにしている。
また、センタバイパス油路32の下流側出口には開閉制御可能なカット弁34が設けられ、カット弁34の下流側出口にはネガコン絞り36とリリーフ弁38が並列に設けられ、センタバイパス油路32の終端にはタンク40が設けられている。
カット弁34は2位置2ポートの切換弁であり、2つの切り換え位置A、Bを備えており、また、ポートP1、P2を備えている。カット弁34は、パイロットポート34aにパイロット圧が供給されていない状態では、ばね34bの付勢力によって切り換え位置Aとなっており、ポートP1、P2が連通してセンタバイパス油路32は連通する。パイロット圧が供給されている状態では、パイロット圧により押されてカット弁34は切り換え位置Bとなっており、ポートP1、P2は連通されず、センタバイパス油路32は遮断される。
電磁切換弁44は2位置3ポートの切換弁であり、2つの切り換え位置C、Dを備えており、また、ポートP3、P4、P5を備えている。温度センサ30で計測された排気ガス温度が所定の温度以下である場合、コントローラ46が(油圧アクチュエータ16、18、20が未操作の状態で、かつ、ディーゼルエンジン12がアイドリングの状態であることを確認した上で)電磁切換弁44のソレノイド部44aに電気信号を送る。これにより、電磁切換弁44の切り換え位置はDとなり、ポートP3、P5が連通し、カット弁34にパイロット圧が供給される。電気信号がソレノイド部44aに供給されていない状態では、ばね44bの付勢力によって電磁切換弁44の切り換え位置はCとなり、ポートP4、P5が連通し、カット弁34にパイロット圧は供給されない。
コントローラ46は、温度センサ30で計測された排気ガス温度が所定の温度以下であると判断すると、油圧アクチュエータ16、18、20が未操作の状態で、かつ、ディーゼルエンジン12がアイドリングの状態であることを確認した上で、電磁切換弁44のソレノイド部44aに電気信号を送る。この確認は、エンジン負荷の増大を、油圧アクチュエータ16、18、20の未操作時かつディーゼルエンジン12のアイドリング時に行わせるようにするためである。コントローラ46にはモニタ48が接続されており、コントローラ46から電磁切換弁44のソレノイド部44aに電気信号が供給されているときには、モニタ48の画面に「自己再生中」との文字が表示されるようになっている。
ネガコン絞り36によって発生するネガコン圧は、ネガコン油路50を介してレギュレータ14に作用し、油圧ポンプ10の傾転角を変化させて吐出量を調整する。
また、ディーゼルエンジン12の回転速度は、エンジンコントローラ52により、油圧ポンプ10の負荷とは無関係に所定の回転速度に制御される。したがって、油圧ポンプ10の吐出量および/または吐出圧が大きくなり、油圧ポンプ10に加わる負荷が大きくなると、ディーゼルエンジン12の負荷も大きくなるようになっている。
フィルタ28は、ディーゼルエンジン12の排気通路12Aに設けられている。フィルタ28は連続再生式のフィルタであり、粒子状物質を捕集する機能と、捕集した粒子状物質を触媒の作用で酸化除去してフィルタを連続的に再生する機能と、を併せ持っており、例えば多孔質セラミックスに酸化触媒が担持されて構成されている。このため、フィルタ28に捕集された粒子状物質は、触媒の作用で連続的に酸化除去され、フィルタ28は自己再生される。
また、油圧ポンプ10と制御弁22との間には、制御弁22と並列にリリーフ弁64が取り付けられており、センタバイパス油路32の圧力の上限値を規定している。
次に、上述のように構成された第1実施形態に係るディーゼルエンジン付き作業機械1の作用について説明する。
ディーゼルエンジン付き作業機械1を作動させるためには、まずディーゼルエンジン12を駆動させて油圧ポンプ10を駆動させ、作動油(圧油)をセンタバイパス油路32に供給する必要がある。この状態でオペレータがコントロールレバー(図示せず)を操作して、制御弁22、24、26を操作すると、センタバイパス油路32に供給された作動油は、オペレータの操作に従い、油圧アクチュエータ16、18、20に送り込まれる。これにより油圧アクチュエータ16、18、20が作動して、目的とする作業を行うことができる。
ディーゼルエンジン12が駆動すると粒子状物質を含んだ排気ガスが排出されるが、この排気ガスは排気通路12Aに送り込まれ、フィルタ28を通過する際に粒子状物質が捕集されて、外部に排出される。
フィルタ28は、連続再生式のフィルタであり、捕集された粒子状物質は、フィルタ28に担持された触媒によって酸化除去されるが、捕集された粒子状物質の酸化除去が十分になされるためには、排気ガス温度が、触媒が活性化される高温に達していることが必要である。
そのため、本実施形態では、温度センサ30が排気ガス温度を計測し、計測結果が電気信号線54を介してコントローラ46に送られるようになっている。そして、コントローラ46は、排気ガス温度が所定の温度以下となっていることを検知したとき、電気信号線56を介して、電気信号をソレノイド部44aに送る。電磁切換弁44では、この電気信号を受けてスプールが図1において下方向に移動し、切り換え位置がDに切り換わる。これにより、ポートP3、P5は連通されて、パイロットポンプ42からのパイロット圧がパイロットポート34aに供給される。
パイロット圧がパイロットポート34aに供給されて、カット弁34の切り換え位置がBに切り換わると、ポートP1、P2は連通せず、センタバイパス油路32は遮断される。そのため、ポートP1よりも下流側には作動油(圧油)は供給されず、ネガコン絞り36によって発生するネガコン圧は小さくなる。これにより、ネガコン油路50を介してレギュレータ14に作用するネガコン圧が小さくなって、油圧ポンプ10の傾転角が大きくなり油圧ポンプ10の吐出量が増大する。その結果、センタバイパス油路32の圧力はリリーフ弁64のリリーフ圧まで上昇し、油圧ポンプ10の吐出圧が増大する。
一方、ディーゼルエンジン12は、エンジンコントローラ52により所定の回転速度になるように制御されている。このため、油圧ポンプ10の吐出量および吐出圧が増大して油圧ポンプ10の負荷が大きくなるとディーゼルエンジン12の負荷が大きくなり、エンジン回転速度を一定に保つために燃料供給量が増大され、ディーゼルエンジン12の排気ガス温度は上昇する。
本実施形態では以上のようなメカニズムにより、排気ガス温度が所定の温度よりも高い状態に維持される。これにより、フィルタ28に担持された触媒が活性化され、フィルタ28に捕集された粒子状物質は直ちに酸化除去されていく。このため、本実施形態では、粒子状物質がほとんど堆積していない状態にフィルタ28が保たれる。そのため、デメリットの多い強制再生の頻度を激減でき、且つ、ディーゼルエンジン12は良好な状態で運転を続けることができる。
次に、本発明の第2実施形態に係るディーゼルエンジン付き作業機械について説明する。図2はこのディーゼルエンジン付き作業機械を示すブロック構成図である。
第2実施形態に係るディーゼルエンジン付き作業機械2は、第1実施形態のネガコン油路50の中途にシャトル弁60を設け、シャトル弁60の一方の入力ポートにネガコン油路50を連結し、シャトル弁60のもう一方の入力ポートに電磁切換弁44のポートP5に連通するパイロット油路62を連結した点が第1実施形態と異なる。
このような構成の違いにより、第2実施形態に係るディーゼルエンジン付き作業機械2では、ネガコン油路50の圧力(ネガコン圧)およびパイロット油路62の圧力(パイロットポンプ42からのパイロット圧)のうち、大きい圧力の方がレギュレータ14に導入される。
このため、カット弁34の切り換え位置がBとなってセンタバイパス油路32が遮断されて、ネガコン圧が小さくなっても、レギュレータ14にはパイロット油路62の圧力(パイロットポンプ42からのパイロット圧)が導入されるため、油圧ポンプ10の吐出量は増大しない。
ただし、カット弁34によりセンタバイパス油路32は遮断されているため、センタバイパス油路32の圧力はリリーフ弁64のリリーフ圧まで上昇し、油圧ポンプ10に加わる負荷は増大する。このため、ディーゼルエンジン12に加わる負荷が大きくなり、ディーゼルエンジン12の排気ガス温度は上昇し、フィルタ28に捕集された粒子状物質は直ちに酸化除去されていく。
以上のように、第2実施形態に係るディーゼルエンジン付き作業機械2では、油圧ポンプ10の吐出圧は増大するが、吐出量は増大しないため、無駄な流量を吐出しない。
次に、本発明の第3実施形態に係るディーゼルエンジン付き作業機械について説明する。図3はこのディーゼルエンジン付き作業機械を示すブロック構成図である。
第3実施形態に係るディーゼルエンジン付き作業機械3は、第1実施形態のカット弁34を取り除くとともに、リリーフ弁38に替えて、外部からのパイロット圧によってリリーフ圧が変更可能なリリーフ弁70を設けた点が第1実施形態と異なる。
リリーフ弁70のパイロットポート70aと電磁切換弁44のポートP5との間はパイロット油路72で連結されており、電磁切換弁44の切り換え位置がDになると、パイロット圧がパイロットポート70aに加わり、リリーフ弁70のリリーフ圧が低下し、ネガコン圧が低下するように構成されている。
このため、コントローラ46が、排気ガス温度が所定の温度よりも低くなっていることを検知して、電気信号線56を介して電気信号をソレノイド部44aに送り、電磁切換弁44の切り換え位置がDに切り換わると、パイロットポンプ42からのパイロット圧がパイロット油路72を介してリリーフ弁70のパイロットポート70aに加わり、リリーフ弁70のリリーフ圧が低下して、ネガコン圧が低下する。
このため、ネガコン油路50を介してレギュレータ14に作用するネガコン圧が小さくなって、油圧ポンプ10の傾転角が大きくなり油圧ポンプ10の吐出量が増大する。これによりディーゼルエンジン12に加わる負荷が大きくなり、ディーゼルエンジン12の排気ガス温度は上昇し、フィルタ28に捕集された粒子状物質は直ちに酸化除去されていく。
一方、第3実施形態に係るディーゼルエンジン付き作業機械3では、カット弁34が取り除かれており、第1実施形態のようにカット弁34によりセンタバイパス油路32が遮断されることはなく、センタバイパス油路32の圧力はリリーフ弁64のリリーフ圧とリリーフ弁70のリリーフ圧のうち、低い方のリリーフ圧までしか上昇しない。このため、第3実施形態では、センタバイパス油路32に加わる圧力を抑えることができる。
以上説明した第1、2実施形態において、カット弁34の切り換え位置A、Bの切り換えの程度は供給するパイロット圧によって調整することもできるので、センタバイパス油路32の遮断の程度を排気ガス温度に応じて調整することができる。この結果、例えば、排気ガス温度が所定の温度から大きく下回っている場合には、カット弁34による遮断の程度を大きくしてエンジン負荷の増大量を大きくし、排気ガス温度が所定の温度から少し下回っている程度の場合には、カット弁34による遮断の程度を小さくしてエンジン負荷の増大量を小さくするように制御することができ、排気ガス温度に応じてエンジン負荷の増大量を調整することもできる。また、第3実施形態においては、リリーフ弁70のリリーフ圧を、供給するパイロット圧によって調整することができるので、第3実施形態においても第1、2実施形態と同様に、排気ガス温度に応じてエンジン負荷の増大量を調整することができる。
以上説明した第1〜第3実施形態は、ネガティブコントロール制御が用いられた油圧回路に本発明を適用した実施形態であるが、温度センサにより計測された排気ガス温度が所定の温度以下の場合に、ディーゼルエンジンの負荷を増大させて排気ガス温度を上昇させるための構成は、ポジティブコントロール制御が用いられた油圧回路やロードセンシング制御が用いられた油圧回路等にも適用することができ、本発明はネガティブコントロール制御が用いられた油圧回路に限定されない。ロードセンシング制御が用いられた油圧回路に本発明を適用すると、ポンプ吐出圧を一定に保ったままポンプ吐出量を増大させてディーゼルエンジンの負荷を増大させることもできる。
また、ディーゼルエンジン12の負荷を増大させることを、エンジンコントローラ52によってディーゼルエンジン12の回転速度を増大させることにより行ってもよい。この手法は、油圧制御回路側の変更を一切必要としないため、設計変更が簡易で済む場合がある。また、検出された排気ガス温度に応じてエンジン負荷の上昇の程度を変更することも比較的容易である。
また、上記実施形態のように、排気ガス温度の計測自体を、油圧アクチュエータ16、18、20の未操作時かつディーゼルエンジン12のアイドリング時に行うようにし、且つ、油圧アクチュエータ16、18、20の未操作時かつディーゼルエンジン12のアイドリング時に、ディーゼルエンジン12の負荷を増大させるようにすると、コントローラ46の負担を軽減でき、作業機械1、2、3の本来の作業に支障を与えずに、フィルタ28への粒子状物質の堆積を防止することができる。
ディーゼルエンジンが用いられた建設用の作業機械に好適に用いることができる。
本発明の第1実施形態に係るディーゼルエンジン付き作業機械を示すブロック構成図 本発明の第2実施形態に係るディーゼルエンジン付き作業機械を示すブロック構成図 本発明の第3実施形態に係るディーゼルエンジン付き作業機械を示すブロック構成図
符号の説明
1、2、3…ディーゼルエンジン付き作業機械
10…油圧ポンプ
12…ディーゼルエンジン
12A…排気通路
14…レギュレータ
16、18、20…油圧アクチュエータ
22、24、26…制御弁
28…フィルタ
30…温度センサ
32…センタバイパス油路
34…カット弁
36…ネガコン絞り
38、64…リリーフ弁
40…タンク
44…電磁切換弁
46…コントローラ
48…モニタ
50…ネガコン油路
52…エンジンコントローラ
54、56…電気信号線
60…シャトル弁
62、72…パイロット油路
70…リリーフ弁

Claims (6)

  1. 油圧ポンプを駆動するディーゼルエンジンを備えたディーゼルエンジン付き作業機械において、
    前記ディーゼルエンジンの排気通路に設けられて、該ディーゼルエンジンの排気ガス中の粒子状物質を捕集し、且つ、捕集した該粒子状物質を酸化する触媒を担持したフィルタと、
    前記ディーゼルエンジンの排気ガス温度を計測する温度センサと、を備え、
    前記温度センサによって計測された前記排気ガス温度が所定の温度以下の場合に、前記ディーゼルエンジンの負荷を増大させることを特徴とするディーゼルエンジン付き作業機械。
  2. 請求項1において、
    前記油圧ポンプの吐出量及び吐出圧の少なくとも一方を増大させて、前記ディーゼルエンジンの負荷を増大させることを特徴とするディーゼルエンジン付き作業機械。
  3. 請求項2において、
    前記油圧ポンプによって駆動される油圧アクチュエータを制御する切換制御弁と、
    該切換制御弁の中立位置を貫通するセンタバイパス油路の下流側出口に設けられた開閉制御可能なカット弁と、
    前記ディーゼルエンジンの回転速度を一定に制御するコントローラと、を備え、
    前記温度センサによって計測された前記排気ガス温度が所定の温度以下の場合、前記カット弁が前記センタバイパス油路を遮断して、前記油圧ポンプの吐出圧を増大させて、前記ディーゼルエンジンの負荷を増大させることを特徴とするディーゼルエンジン付き作業機械。
  4. 請求項2において、
    前記油圧アクチュエータを制御する切換制御弁の中立位置を貫通するセンタバイパス油路の下流側出口に設けられたネガコン絞りと、
    該ネガコン絞りにより発生するネガコン圧によって制御されて前記油圧ポンプの吐出量を制御するレギュレータと、
    該ネガコン絞りと並列に設けられ、パイロット圧によってリリーフ圧が制御されるリリーフ弁と、
    前記ディーゼルエンジンの回転速度を一定に制御するエンジンコントローラと、を備え、
    前記温度センサによって計測された前記排気ガス温度が所定の温度以下の場合、前記リリーフ弁に加わるパイロット圧を増大させて該リリーフ弁のリリーフ圧を減少させ、前記ネガコン絞りにより発生するネガコン圧を減少させ、前記油圧ポンプの吐出量を前記レギュレータによって増大させて、前記ディーゼルエンジンの負荷を増大させることを特徴とするディーゼルエンジン付き作業機械。
  5. 請求項1において、
    前記ディーゼルエンジンの回転速度を制御可能なエンジンコントローラが備えられており、該エンジンコントローラにより、前記ディーゼルエンジンの回転速度を増大させ、前記ディーゼルエンジンの負荷を増大させることを特徴とするディーゼルエンジン付き作業機械。
  6. 請求項1〜5のいずれかにおいて、
    前記油圧アクチュエータの未操作時かつ前記ディーゼルエンジンのアイドリング時に、前記ディーゼルエンジンの負荷を増大させることを特徴とするディーゼルエンジン付き作業機械。
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