JP2010077805A - 内燃機関の空燃比制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】燃料性状にかかわらず内燃機関の異常検出を精度よく実施する。
【解決手段】エンジン10の排気通路には、空燃比センサとしてA/Fセンサ26aが設けられている。ECU40は、A/Fセンサ26aの出力値に基づいて空燃比フィードバック制御を実施するとともに、空燃比変動に伴うA/Fセンサ26aの出力変化に基づいてA/Fセンサ26aの応答性異常などの異常検出を実施する。この異常検出において、ECU40は、エンジン10に供給される燃料の性状を検出し、同異常検出で用いる空燃比変動のパラメータを燃料性状に基づいて可変に設定する。
【選択図】図1

Description

本発明は、内燃機関の空燃比制御装置に関し、詳しくは内燃機関の排気通路に配置された空燃比センサの出力値を用いて異常検出を行う内燃機関の空燃比制御装置に関するものである。
従来、内燃機関の排気管に、例えば空燃比を広域で検出可能な空燃比センサを配置し、この空燃比センサにより検出される空燃比を目標値で安定させるべく、例えば比例制御などにより空燃比フィードバック制御を実施する空燃比制御装置が知られている。また、この空燃比制御装置において、空燃比センサの出力値に基づいて内燃機関の異常を検出することが提案されている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1では、目標空燃比を周期的に変更させて空燃比を強制的に変動させる空燃比ディザ制御を実施したときの空燃比センサの出力値に基づいて、内燃機関での異常を検出することが開示されている。
また、近年、石油資源の枯渇に対する危惧や地球温暖化の緩和等を背景に、ガソリン等の化石燃料の代替としてアルコール燃料が注目を集めており、それ単独であるいはガソリンなどの他の燃料と混合することで内燃機関の燃料として使用されている。このような背景を基に、アルコールを含む燃料を用いて内燃機関の燃焼制御を実施するための方法が種々提案されている(例えば、特許文献2参照)。
特開2008−121534号公報 特開平2−91435号公報
ところで、ガソリンとアルコールとでは燃料性状が異なり、例えば理論空燃比については、ガソリンよりもアルコールの方が小さい。そのため、空燃比を目標値(例えば理論空燃比)で制御するには、アルコールの方がガソリンよりも空燃比補正量が大きくなる。その結果、上記異常診断において空燃比を強制的に変動させる場合に、目標空燃比に収束する時間がアルコールとガソリンとで異なり、アルコールの方が長くなることが考えられる。かかる場合、空燃比センサの出力レベルの変化が燃料性状に応じて相違することとなり、結果として、実際には正常であるのにもかかわらず異常発生である旨の誤検出がなされることが懸念される。また逆に、実際には異常であるのにもかかわらず異常発生でない旨の誤検出がなされることが懸念される。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、燃料性状にかかわらず内燃機関の異常検出を精度よく実施することができる内燃機関の空燃比制御装置を提供することを主たる目的とする。
本発明は、上記課題を解決するために、以下の手段を採用した。
請求項1に記載の発明は、内燃機関の排気通路に設置された空燃比センサの出力値に基づいて空燃比フィードバック制御を実施する内燃機関の空燃比制御装置に関するものである。本発明は、内燃機関の空燃比を変動させる空燃比変動手段と、前記空燃比変動手段による空燃比変動に伴う前記空燃比センサの出力変化に基づいて異常検出を実施する異常検出手段と、前記内燃機関に供給される燃料の性状を検出する燃料性状検出手段と、前記異常検出手段による異常検出で用いる前記空燃比変動手段による空燃比変動のパラメータを、前記燃料性状検出手段により検出した燃料性状に基づいて可変に設定する設定手段と、を備えることを特徴とする。
空燃比変動に伴う空燃比センサの出力変化により、内燃機関の異常の有無が検出される。ここで、燃料性状が異なると、理論空燃比の相違により、空燃比を目標値とするのに必要な燃料量が異なり、結果として空燃比を目標値に収束させるのに要する時間が異なることが考えられる。そのため、空燃比センサの出力レベルの変化が燃料性状に応じて異なり、上記異常検出において誤検出がなされることが懸念される。その点、本発明によれば、上記異常検出を実施するのにあたり、空燃比変動のパラメータを燃料性状に基づいて可変に設定するため、内燃機関に供給される燃料の性状に応じて空燃比センサの出力レベルにばらつきが生じるのを抑制することができる。したがって、空燃比センサの出力変化に基づいて異常検出する際に、誤検出が発生するのを防止することができる。
ここで、空燃比センサの出力変化として具体的には、目標空燃比を変化させた後の所定タイミングにおけるセンサ出力値や、目標空燃比を変化させた後におけるセンサ出力値の微分値がある。
請求項2に記載の発明は、前記設定手段が、前記パラメータとして前記空燃比変動手段による空燃比変動の振幅を可変に設定するようにしたものである。この構成によれば、燃料性状に応じた振幅で空燃比変動が実施されるため、異常検出に要する時間が燃料性状に応じて変更されない。したがって、異常検出に要する時間が長引くのを抑制しつつ誤検出を防止することができる。
請求項3に記載の発明は、前記異常検出手段が、空燃比をリッチ側又はリーン側に変化させた後に、予め定めた収束タイミングで実空燃比の出力変化量に基づいて異常検出を実施するものであり、前記設定手段が、前記パラメータとして前記空燃比変動手段による空燃比変動の周期を可変に設定するようにしたものである。この構成によれば、燃料性状に応じた周期で空燃比変動が実施されるため、空燃比変動の振幅が燃料性状に応じて変更されない。したがって、空燃比の変動の度合いを抑制しつつ誤検出を防止することができる。
燃料としてガソリン又はアルコールをそれぞれ単独で用いたり、あるいはガソリンとアルコールとの混合燃料を用いたりする場合、アルコールの方がガソリンよりも理論空燃比が小さいため、空燃比を所定値に収束させるには、ガソリンよりもアルコールにおいて空燃比補正量を多くする必要がある。その点に鑑み、請求項4に記載の発明は、前記燃料性状検出手段が、燃料性状として燃料中のアルコール濃度を検出し、前記設定手段が、前記燃料性状検出手段により検出したアルコール濃度が高いほど、空燃比変動中における前記空燃比フィードバック制御の空燃比補正量のリッチ側積算値及びリーン側積算値の少なくともいずれかを大きくする側に前記パラメータを変更するようにしたものである。この構成によれば、燃料中のアルコール濃度が高いほど、空燃比変動中における空燃比補正量のリッチ側積算値及びリーン側積算値の少なくともいずれかを大きくするため、アルコール濃度に応じて空燃比センサの出力レベルがばらつくのを抑制することができる。その結果、燃料中のアルコール濃度にかかわらず、空燃比センサの出力変化に基づく異常検出を高精度に行うことができる。
請求項5に記載の発明は、内燃機関の排気通路に設置された空燃比センサの出力値に基づいて空燃比フィードバック制御を実施する内燃機関の空燃比制御装置に関するものである。本発明は、内燃機関の空燃比を変動させる空燃比変動手段と、前記空燃比変動手段による空燃比変動に伴う前記空燃比センサの出力変化に基づいて異常検出を実施する異常検出手段と、前記内燃機関に供給される燃料の性状を検出する燃料性状検出手段と、前記異常検出手段による異常検出において、前記空燃比フィードバック制御のゲインを前記燃料性状検出手段により検出した燃料性状に基づいて可変に設定する設定手段と、を備えることを特徴とする。
空燃比変動に伴う空燃比センサの出力変化により、内燃機関の異常の有無が検出される。ここで、燃料性状が異なると、理論空燃比の相違により、空燃比を目標値とするのに必要な燃料量が異なり、結果として空燃比を目標値に収束させるのに要する時間が異なることが考えられる。そのため、空燃比センサの出力レベルの変化が燃料性状に応じて異なり、上記異常検出において誤検出がなされることが懸念される。その点、本発明によれば、空燃比センサの出力変化に基づく異常検出を実施するのにあたり、空燃比フィードバック制御のゲインを燃料性状に応じて可変に設定するため、内燃機関に供給される燃料の性状に応じて空燃比センサの出力レベルがばらつくのを抑制することができる。その結果、上記異常検出において誤検出が発生するのを防止することができる。
なお、空燃比フィードバック制御のゲインの種類は特に限定せず、比例制御の比例ゲイン、微分制御の微分ゲイン及び積分制御の積分ゲインのいずれであってもよいが、空燃比フィードバック制御として比例制御を含み、少なくとも比例ゲインを燃料性状に応じて可変に設定する構成が望ましい。
上述したように、ガソリンとアルコールとでは、アルコールの方がガソリンよりも理論空燃比が小さいため、空燃比を目標値とするには、ガソリンよりもアルコールにおいて空燃比補正量を多くする必要がある。その点に鑑み、請求項6に記載の発明は、前記燃料性状検出手段が、燃料性状として燃料中のアルコール濃度を検出し、前記設定手段が、前記燃料性状検出手段により検出したアルコール濃度が高いほど前記ゲインを大きくするようにしたものである。この構成によれば、燃料中のアルコール濃度が高いほど空燃比フィードバック制御のゲインを大きくするため、アルコール濃度に応じて空燃比センサの出力レベルがばらつくのを抑制することができる。その結果、燃料中のアルコール濃度にかかわらず、空燃比センサの出力変化に基づく異常検出を高精度に行うことができる。
空燃比変動に伴う広域タイプの酸素センサの出力変化により、同酸素センサの応答性異常の有無が検出される。この異常検出において、燃料性状の相違により理論空燃比が異なれば、その燃料性状に応じて酸素センサの出力レベルがばらつくことが考えられる。その点に鑑み、請求項7に記載の発明は、前記空燃比センサが、前記内燃機関の排気ガス中の酸素濃度に比例した広域の空燃比信号を出力する酸素センサであり、前記異常検出手段が、前記酸素センサの応答性異常を検出するようにしたものである。この構成によれば、酸素センサの出力変化が燃料性状に応じてばらつくのが抑制されるため、酸素センサの応答性異常を燃料性状にかかわらず精度よく検出することができる。
また、排気浄化触媒の上流側と下流側とに空燃比センサがそれぞれ配置された構成において、空燃比変動に伴う各空燃比センサの出力変化に基づいて触媒の劣化異常の有無が検出される。具体的には、上流側の空燃比センサの出力変化量に基づいて算出される異常判定値と、下流側の空燃比センサの出力変化量とを比較し、下流側センサの出力変化量が異常判定値よりも大きければ、触媒の劣化異常が発生しているものと判断される。この異常検出において、燃料性状の相違により理論空燃比が異なれば、その燃料性状に応じて空燃比センサの出力レベルが相違することが考えられる。つまり、空燃比センサの出力レベルが低いほど、上流側と下流側との出力変化の差がノイズと判別しにくくなり、触媒劣化異常の検出精度が低下することが懸念される。
その点に鑑み、請求項8に記載の発明は、前記内燃機関の排気通路に、排気ガスを浄化する排気浄化触媒が配置され、前記空燃比センサが、前記排気浄化触媒の上流側と下流側とにそれぞれ設けられ、前記異常検出手段が、前記上流側の空燃比センサの出力変化量に基づいて算出される異常判定値と前記下流側の空燃比センサの出力変化量とを比較し、その比較結果に基づいて前記排気浄化触媒の異常を検出するようにしたものである。この構成によれば、空燃比センサの出力レベルが燃料性状に応じてばらつくのが抑制されるため、排気浄化触媒の異常を燃料性状にかかわらず精度よく検出することができる。
(第1の実施形態)
以下、本発明を具体化した第1の実施の形態について図面を参照しつつ説明する。本実施の形態は、内燃機関である車載多気筒の火花点火式エンジンを対象にエンジン制御システムを構築するものとしている。このエンジンでは、燃料としてガソリン及びアルコール(例えばエタノールやメタノールなど)の少なくともいずれかが使用される。つまり、当該エンジンでは、ガソリン単独の燃料が使用されたり、あるいはアルコールが任意の割合で混合された混合燃料が使用されたりする。また、当該制御システムにおいては、電子制御ユニット(以下、ECUという)を中枢として燃料噴射量の制御や点火時期の制御等を実施する。このエンジン制御システムの全体概略構成図を図1に示す。
図1に示すエンジン10において、吸気管11の最上流部にはエアクリーナ12が設けられ、エアクリーナ12の下流側には吸入空気量を検出するためのエアフロメータ13が設けられている。エアフロメータ13の下流側には、DCモータ等のスロットルアクチュエータ15によって開度調節されるスロットルバルブ14が設けられている。スロットルバルブ14の開度(スロットル開度)は、スロットルアクチュエータ15に内蔵されたスロットル開度センサにより検出される。
スロットルバルブ14の下流側にはサージタンク17が設けられている。このサージタンク17には、エンジン10の各気筒に空気を導入する吸気マニホールド18が接続されており、吸気マニホールド18において、各気筒の吸気ポート近傍には、燃料を噴射供給する電磁駆動式の燃料噴射弁19が取り付けられている。
燃料噴射弁19は、燃料配管31を介して燃料タンク32に接続されている。燃料タンク32内には、アルコール濃度を検出可能な燃料性状センサ37が設けられている。この燃料性状センサ37の検出値により、燃料タンク32内のアルコール濃度(燃料タンク32内の燃料のガソリンとエタノールとの比率)が検出される。
エンジン10の吸気ポート及び排気ポートには、それぞれ吸気バルブ21及び排気バルブ22が設けられている。この吸気バルブ21の開動作により空気と燃料との混合気が燃焼室23内に導入され、排気バルブ22の開動作により燃焼後の排ガスが排気管24に排出される。
エンジン10のシリンダヘッドには気筒毎に点火プラグ27が取り付けられている。点火プラグ27には、点火コイル等よりなる点火装置(図示略)を通じて、所望とする点火時期において高電圧が印加される。この高電圧の印加により、各点火プラグ27の対向電極間に火花放電が発生し、燃焼室23内に導入した混合気が着火され燃焼に供される。
排気管24には、排出ガス中のCO,HC,NOx等を浄化するための三元触媒等の触媒25が設けられている。また、触媒25の上流側と下流側とには、排出ガスを検出対象として混合気の空燃比(酸素濃度)を検出するための酸素センサがそれぞれ設けられている。酸素センサについて本実施形態では、触媒25の上流側に、センサ素子への電圧印加により排出ガス中の酸素濃度に比例した広域の空燃比信号を出力する広域検出タイプのA/Fセンサ26aが設けられ、触媒25の下流側に、空燃比がリッチかリーンかで異なる起電力を発生する起電力出力タイプのO2センサ26bが設けられている。
その他本システムには、冷却水温を検出する冷却水温センサ29や、エンジンの所定クランク角毎に矩形状のクランク角信号を出力するクランク角度センサ28が設けられている。
ECU40は、周知の通りCPU、ROM、RAM等よりなるマイクロコンピュータ(以下、マイコンという)41を主体として構成され、ROMに記憶された各種の制御プログラムを実行することで、都度のエンジン運転状態に応じてエンジン10の各種制御を実施する。すなわち、ECU40のマイコン41は、前述した各種センサなどから各々検出信号を入力するとともに、それらの各種検出信号に基づいて燃料噴射量や点火時期等を演算し、燃料噴射弁19や点火装置の駆動を制御する。
燃料噴射量制御について、マイコン41は、エンジン10の吸入空気量とエンジン回転速度とから基本燃料量Tpを算出するとともに、その基本燃料量Tpに対して各種補正を行って最終燃料量Teを算出する。そして、最終燃料量Teを噴射時間TAUに換算し、算出した噴射時間TAUだけ燃料噴射弁19を開弁する。また、マイコン41は、噴射量補正として空燃比フィードバック補正を行う。具体的には、A/Fセンサ26aにより検出される空燃比検出値を目標値(例えば理論空燃比)に一致させるべく、空燃比検出値と目標値との偏差Δλに基づいて空燃比補正量FAFを算出し、その空燃比補正量FAFを用いて基本燃料量Tpを増側又は減側に補正する。ここで、本実施形態では、空燃比フィードバック制御として比例制御を実施しており、空燃比偏差Δλに比例ゲインKPを乗算することで空燃比補正量FAFを算出している。
なお、本システムでは、A/Fセンサ26aの出力に基づいて触媒25の上流側の空燃比が目標空燃比になるように燃料噴射量をフィードバック補正するメインフィードバック制御を実施するとともに、O2センサ26bに基づいて燃料噴射量又はメインフィードバック制御の空燃比補正量を修正するサブフィードバック制御を実施している。
ここで、良好なる空燃比制御を実現するには、空燃比センサとしてのA/Fセンサ26aが正常に機能していることが前提となる。そこで、本システムのマイコン41は、A/Fセンサ26aの異常検出処理を実施している。具体的には、所定のダイアグ実行条件が成立した場合に空燃比を所定の振幅で周期的かつ強制的に変動させ、その強制変動に伴うA/Fセンサ26aの出力変化を検出する。そして、その出力変化後の所定タイミングでのセンサ出力を基に算出される空燃比検出値が判定値未満の場合に、A/Fセンサ26aにて劣化等による応答性異常が発生しているものと判断する。
図2は、A/Fセンサ26aの異常検出処理の処理手順を説明するためのタイムチャートである。図2では、燃料としてガソリンを用いた場合を示す。また、図2のうち(a)はA/Fセンサ26aの正常時における空燃比検出値の推移を示し、(b)はA/Fセンサ26aの異常時における空燃比検出値の推移を示す。また、図2中、一点鎖線は目標空燃比の推移を示す。
図2において、A/Fセンサ26aの異常検出処理では、空燃比を強制変動させる際の振幅(ディザ振り幅)をλdiとし、異常検出開始前の目標空燃比λtgに対してディザ振り幅λdiだけ空燃比を周期的に増減させている。つまり、異常検出時には、周期A(例えば1〜2sec)での空燃比の目標値をλtg±λdiとし、その周期を所定回数(例えば10〜20回数)繰り返す。本実施形態では、この空燃比制御の下で検出される空燃比検出値λaと判定値λthとを所定の検出タイミング毎に比較することにより異常検出を行っている。なお、判定値λthは、リッチ側判定値λthriとリーン側判定値λthleとが設定してあり、例えば目標値λtg±λdiに係数α(0<α<1)を乗じた値としている。また、判定値λthは、ガソリン基準の適合値(固定値)にしてある。
図2(a)に示すように、A/Fセンサ26aの正常時では、目標値の変化に対して空燃比が高応答で変化し、検出タイミングta(例えば空燃比の目標値の切り替えから時間B後)での空燃比検出値λaがリーン側判定値λthle以上になっている。これに対し、A/Fセンサ26aの応答性の異常時には、図2(b)に示すように、空燃比検出値λaが目標値の変化に対する空燃比の応答が悪く、検出タイミングtaでの空燃比検出値λaがリーン側判定値λthle未満になっている。
なお、本実施形態では、上記のセンサ応答性の異常検出処理を、エンジン10の始動から停止までの間(例えばECU40の電源オン中)に少なくとも1回実施している。
ところで、ガソリンとアルコールとでは燃料性状が異なり、例えば理論空燃比について言えば、ガソリンよりもアルコールの方が小さい。具体的には、ガソリンの理論空燃比(A/F)が14.6であるのに対し、エタノールの理論空燃比は9.0である。そのため、空燃比を目標値とする場合に、同じ吸入空気量に対する燃料噴射量がガソリンよりもアルコールで多くなり、結果として空燃比を目標値へ収束させるのに要する時間が、ガソリンよりもアルコールで長くなる。したがって、上記のA/Fセンサ26aの異常検出処理において、燃料中にアルコールを含む場合には、例えば図2(b)のA/Fセンサ26aの応答性異常時のように、空燃比検出値λaが周期A内に目標値λtg±λamに収束せず、A/Fセンサ26aの応答性があたかも悪化したようになることが考えられる。かかる場合、実際にはA/Fセンサ26aは正常であるにもかかわらず、応答性異常である旨の誤検出がなされてしまう。
そこで、本実施形態では、空燃比を周期的にかつ強制的に変動させた際のA/Fセンサ26aの出力変化に基づいて同センサ26aの異常検出を実施するのにあたり、その空燃比変動のディザ振り幅λdiをアルコール濃度に応じて可変に設定する。これにより、アルコール含有燃料において、A/Fセンサ26aの応答性異常が発生している旨の誤検出がなされるのを防ぐ。この処理として、ECU40のマイコン41は、以下の処理を実行する。
図3は、A/Fセンサ26aの異常検出処理の処理手順を示すフローチャートである。この処理は、所定周期毎にECU40のマイコン41により実施される。
図3において、まずステップS10では、A/Fセンサ26aの異常検出処理がECU40のオン後に実施済みか否かを判定する。A/Fセンサ26aの異常検出処理がECU40のオン後に未だ実施されていなければ、ステップS10で否定判定がなされ、ステップS11へ進み、ディザ振り幅λdiが設定済みか否かを判定する。ディザ振り幅λdiが未設定であれば、ステップS12へ進み、燃料中のアルコール濃度を検出する。本実施形態では、燃料性状センサ37の検出値を取得し、そのセンサ検出値に基づいてアルコール濃度を算出する。
続くステップS13では、検出したアルコール濃度に応じてディザ振り幅λdiを算出する。本実施形態では、燃料をガソリン単独とした場合のディザ振り幅λdigを基準とし、このガソリン用のディザ振り幅λdigに、アルコール濃度に応じた補正係数KDを乗算することにより、燃料性状に応じたディザ振り幅λdiを算出している。
図4は、アルコール濃度と補正係数KDとの関係を示す図である。図4に示すように、本実施形態では、アルコール濃度がゼロの場合(ガソリン単独の場合)の補正係数KDを値1とし、アルコール濃度が高いほど補正係数KDを大きい値にしている。つまり、アルコール濃度が高いほどディザ振り幅λdiを大きくしている。
図3の説明に戻り、ステップS13でディザ振り幅λdiを算出した後、ステップS14へ進み、空燃比を強制変動させて異常検出を実行するためのダイアグ実行条件が成立しているか否かを判定する。ここでは、エンジン運転状態が定常運転状態である場合をダイアグ実行条件としている。ダイアグ実行条件が成立していれば、ステップS15へ進み、異常診断のための処理として以下のA/F応答性劣化検出処理を実施して本ルーチンを終了する。
なお、異常診断の実行途中で、エンジン運転状態が定常運転状態から過渡運転状態に移行した場合には、その異常診断を途中で終了し、次回のダイアグ実行条件の成立時まで待機する。
図5は、A/F応答性劣化検出処理の処理手順を示すフローチャートである。図5において、まずステップS20では、A/Fセンサ26aの応答性異常を検出する検出タイミングか否かを判定する。検出タイミングであれば、ステップS21へ進み、A/Fセンサ26aの検出値に基づいて算出される空燃比検出値λaを取得する。続くステップS22で、空燃比検出値λaと判定値λth(リーン側判定値λthle,リッチ側判定値λthri)とを比較する。そして、空燃比検出値λaが、リーン側判定値λthle以上か又はリッチ側判定値λthri以下であれば、ステップS23へ進み、A/Fセンサ26aの応答性異常はない旨の判断をする。一方、空燃比検出値λaが、リーン側判定値λthle未満か又はリッチ側判定値λthriよりも大きければ、ステップS24へ進み、A/Fセンサ26aの応答性異常が発生している旨の判断をする。
図6は、アルコール濃度に応じたディザ振り幅λdiによりA/Fセンサ26aの応答性異常の検出処理を説明するためのタイムチャートである。図6のうち(a)は燃料をガソリン単独とした場合の空燃比検出値の推移を示し、(b)は燃料をアルコール単独とした場合の空燃比検出値の推移を示す。また、図6中、一点鎖線は目標空燃比の推移を示す。なお、A/Fセンサ26aの劣化の程度は、(a)と(b)とで同等であるものとする。
図6の(a)と(b)とを比較すると分かるように、燃料がアルコールの場合には、ガソリンの場合に比べてディザ振り幅λdiを大きくしている。そのため、アルコールでは、ガソリンに比べて空燃比補正量FAFが多くなる。これにより、空燃比検出値λaの推移を、ガソリンとアルコールとでほぼ同じにすることができる。したがって、A/Fセンサ26aの劣化の程度が同じであれば、ガソリンとアルコールとで同じ判定結果が得られる。
以上説明した本実施の形態によれば、以下の優れた効果を有する。
空燃比の強制変動に伴い検出したA/Fセンサ26aの出力変化に基づいて同センサの異常検出を実施する場合に、ディザ振り幅λdiをアルコール濃度に応じて可変に設定する構成としたため、アルコール濃度に応じてA/Fセンサ26aの出力レベルにばらつきが生じるのを抑制することができる。その結果、同異常検出において誤検出が発生するのを防止することができ、ひいてはA/Fセンサ26aの応答性異常を精度よく検出することができる。
また、ディザ振り幅λdiを可変に設定することによりA/Fセンサ26aの出力レベルのばらつきを抑制するため、異常検出に要する時間をアルコール濃度に応じて変更する必要がなく、エミッション悪化を抑制することができる。
(第2の実施形態)
以下、第2の実施形態について、先の第1の実施形態との相違点を中心に図面を参照しつつ説明する。本実施形態では、空燃比をディザ振り幅λdiで強制変動させることに伴うA/Fセンサ26a及びO2センサ26bの出力変化を検出し、その検出した出力変化に基づいて触媒25の劣化異常を検出するための処理を実施する。
図7は、触媒25の異常検出処理の処理手順を説明するための図である。図7中(a)は、触媒25の正常時におけるA/Fセンサ26a及びO2センサ26bの出力値の推移を示し、(b)は、触媒25の異常時におけるA/Fセンサ26a及びO2センサ26bの出力値の推移を示す。
触媒25の排気浄化機能が正常であれば、排気ガス中の未燃ガス等が触媒25で除去されるため、図7(a)に示すように、触媒25の上流側に配置されたA/Fセンサ26aの出力変化(空燃比変化)に対し、その下流側に配置されたO2センサ26bの出力変化(電圧変化)が小さくなる。これに対し、触媒25の浄化機能が低下している場合には、排気ガス中の未燃ガス等が触媒25の下流側へ排出されてしまうため、図7(b)に示すように、O2センサ26bの出力変化(電圧変化)が正常時よりも大きくなる。したがって、空燃比を強制変動させた場合に、A/Fセンサ26a及びO2センサ26bにおける所定時間Δtごとの空燃比変化量の絶対値|λi|,電圧変化量の絶対値|Vi|をそれぞれ積算し、その積算値Σ|λi|,Σ|Vi|に基づいて、触媒25の劣化異常検出を実施している。
なお、触媒劣化検出時において、ディザ振り幅λdiやその周期は、エンジン運転状態(例えばエンジン回転速度や吸入空気量)に応じて都度変更しており、例えばエンジン回転速度が高く吸入空気量が多いほどディザ振り幅λdi及び周期を大きくしている。
ここで、上述したように、ガソリンとアルコールとでは、アルコールの方がガソリンよりも理論空燃比が小さく、具体的にはガソリンのA/Fは14.6であるのに対しエタノールのA/Fは9.0であるため、空燃比を目標値とする場合に、同じ吸入空気量に対する燃料噴射量がガソリンよりもアルコールで多くなる。また、空燃比を目標値へ収束させるのに要する時間が、ガソリンよりもアルコールで長くなる。したがって、触媒25の劣化異常検出において、例えばガソリンを基準に比例ゲインKPが設定されていると、燃料中にアルコールを含む場合に、所定時間ΔtあたりのA/Fセンサ26aの出力変化が小さくなり、その結果、O2センサ26bの出力変化が小さくなる。かかる場合、ノイズ等の影響を受けやすくなり、アルコール含有燃料において検出精度が低下することが考えられる。
そこで、本実施形態では、空燃比を周期的にかつ強制的に変動させるのに伴うA/Fセンサ26a及びO2センサ26bの出力変化に基づいて触媒25の劣化異常検出を実施するのにあたり、その空燃比変動のディザ振り幅λdiをアルコール濃度に応じて可変に設定する。これにより、アルコール含有燃料において、触媒25の劣化異常が発生している旨の誤検出がなされるのを防止する。この処理としてマイコン41は、上記図3のステップS10〜S14の処理を実施することによりアルコール濃度に応じてディザ振り幅λdiを設定するとともに、ステップS15の異常診断として、図8に示すサブルーチンを実行する。
図8は、触媒劣化検出処理の処理手順を示すフローチャートである。図8において、ステップS30ではまず、触媒25の劣化異常を検出する検出タイミングか否かを判定する。検出タイミングであれば、ステップS31へ進み、A/Fセンサ26aにおける空燃比変化量の積算値Σ|λi|(AF積算値)及びO2センサ26bにおける電圧変化量の積算値Σ|Vi|(O2積算値)を算出する。続くステップS32では、AF積算値及びO2積算値による異常判定の際に用いる劣化判定値O2thを算出する。劣化判定値O2thについて本実施形態では、AF積算値と劣化判定値O2thとの関係を予めマップとして記憶しておき、同マップを用いてAF積算値から算出する。
図9に、AF積算値と劣化判定値O2thとの関係を示す。図9によれば、AF積算値が大きいほど劣化判定値O2thを大きい値にしている。
図8の説明に戻り、続くステップS33では、O2積算値と劣化判定値O2thとを比較し、O2積算値が劣化判定値O2th未満であれば、ステップS34へ進み、触媒25の劣化異常なしである旨の判定をする。一方、O2積算値が劣化判定値O2th以上であれば、ステップS35へ進み、触媒25の劣化異常が発生している旨の判定をする。
図10は、アルコール濃度に応じたディザ振り幅λdiにより触媒25の劣化異常を検出する手順を説明するためのタイムチャートである。図10のうち、(a)は、ディザ振り幅λdiを固定値にした場合のA/Fセンサ26aの出力値λaの推移を示し、(b)は、ディザ振り幅λdiをアルコール濃度に応じて可変にした場合のA/Fセンサ26aの出力値λaの推移を示す。なお、図10中、実線は燃料をアルコール単独とした場合を示し、点線は燃料をガソリン単独とした場合を示す。また、図10中、一点鎖線はガソリン用の目標空燃比の推移を示し、二点鎖線はアルコール用の目標空燃比の推移を示す。
図10(a)に実線で示すように、ディザ振り幅λdiをアルコール濃度によらず固定値にした場合、アルコールではガソリンよりもA/Fセンサ26aの出力レベルが小さくなる。これに対し、図10(b)に示すように、ディザ振り幅λdiをアルコールの場合にガソリンよりも大きくすることで、アルコールでの出力レベルがガソリンと同等になる。したがって、上記の触媒劣化診断において、アルコール含有燃料を用いた場合に、その検出精度の低下が抑制される。
以上説明した本実施の形態によれば、以下の優れた効果を有する。
空燃比変動に伴うA/Fセンサ26a及びO2センサ26bの出力変化に基づいて触媒25の劣化異常を検出する場合に、ディザ振り幅λdiをアルコール濃度に応じて可変に設定する構成としたため、アルコール濃度に応じてA/Fセンサ26aの出力レベルにばらつきが生じるのを抑制することができる。つまり、アルコール濃度が高いほどディザ振り幅λdiを大きくする構成としたため、アルコール濃度が高い場合にA/Fセンサ26aの出力レベルが小さくなるのが抑制される。したがって、触媒25の上流側と下流側とのセンサ出力変化の差がノイズと区別しにくくなるといった不都合を回避することができ、その結果、アルコール濃度にかかわらず触媒25の劣化異常を精度よく検出することができる。
(他の実施形態)
本発明は上記実施形態の記載内容に限定されず、例えば次のように実施されてもよい。
・上記第1及び第2の実施形態では、空燃比変動のパラメータをディザ振り幅λdiとし、アルコール濃度に応じてディザ振り幅λdiを可変にする構成としたが、同パラメータを空燃比変動の周期Aとし、アルコール濃度に応じて周期Aを可変にする構成としてもよい。つまり、理論空燃比の相違により、空燃比を目標値に収束させるのに要する時間がガソリンよりもアルコールで長くなることに鑑み、周期Aについて、燃料中のアルコール濃度が高いほど周期Aを長くする。これにより、アルコール含有燃料において、空燃比の強制変動による異常検出の精度を高めるといった効果を得ることができる。なお、エミッションの観点からすると、周期Aを可変にするよりもディザ振り幅λdiを可変にするのが望ましい。
・また、上記第1及び第2の実施形態において、アルコール濃度に応じてディザ振り幅λdiを可変にする代わりに、空燃比フィードバック制御の比例ゲインKPを可変にする構成としてもよい。具体的には、異常検出時における空燃比変動において、アルコール濃度が高いほど比例ゲインKPを大きくする。この場合にも、上記と同様の効果を得ることができる。また、上記第1の実施形態において、ディザ振り幅λdiの代わりに、A/Fセンサ26aの出力値を補正してもよい。例えば、センサ出力値に補正係数(≧1)を乗算することによりセンサ出力値を補正する。このとき、アルコール濃度が高いほど補正係数を大きくするのが望ましい。
・上記第1の実施形態では、A/Fセンサ26aの応答性異常を検出し、上記第2の実施形態では、触媒25の劣化異常を検出したが、空燃比を強制変動させて異常検出を行うものであれば異常検出の対象は特に限定しない。例えば、上記特許文献1に記載されているように、空燃比を強制変動させたときのA/Fセンサ26aの出力変化に基づいて空燃比の気筒間偏差を検出し、その気筒間偏差に基づいて気筒ごとの異常(例えば燃料噴射弁の故障等)が発生している旨を検出する構成としてもよい。
・上記第1及び第2の実施形態では、空燃比変動に伴う空燃比センサの出力変化に基づいて異常検出を実施するのにあたり、同センサの出力変化として、目標空燃比を変化させた後の所定タイミングにおけるセンサ出力値を用いる構成としたが、同センサの出力変化として、目標空燃比の変化後におけるセンサ出力の微分値としてもよい。
・上記第1及び第2の実施形態では、燃料性状検出手段として燃料性状センサ37によりアルコール濃度を計測する構成としたが、燃料性状を検出可能であればこの構成に限定しない。例えば、エンジン運転状態に基づいて演算によりアルコール濃度を算出する構成としてもよい。エンジン運転状態として具体的には、例えば筒内圧力やエンジン回転速度、排気ガスの成分濃度等が挙げられる。
・上記実施形態では、燃料としてガソリンとアルコールとを用いるエンジン10について説明したが、ガソリン及びアルコール以外の成分であって、理論空燃比が異なる複数成分を含む燃料を用いてもよい。
エンジン制御システムの全体概略構成図。 A/Fセンサの応答性異常を診断する手順を説明するためのタイムチャート。 A/Fセンサの異常検出処理の処理手順を示すフローチャート。 アルコール濃度と補正係数KDとの関係を示す図。 A/F応答性劣化検出処理の処理手順を示すフローチャート。 アルコール濃度に応じたディザ振り幅λdiによりセンサ応答性異常を検出する様子を示すタイムチャート。 触媒の異常診断の手順を説明するための図。 触媒劣化検出処理の処理手順を示すフローチャート。 AF積算値としきい値Vthとの関係を示す図。 アルコール濃度に応じたディザ振り幅λdiにより触媒劣化異常を検出する手順を説明するためのタイムチャート。
符号の説明
10…エンジン、24…排気管、25…触媒、26a…空燃比センサとしてのA/Fセンサ、26b…空燃比センサとしてのO2センサ、37…燃料性状センサ、40…ECU、41…マイコン。

Claims (8)

  1. 内燃機関の排気通路に設置された空燃比センサの出力値に基づいて空燃比フィードバック制御を実施する内燃機関の空燃比制御装置において、
    内燃機関の空燃比を変動させる空燃比変動手段と、
    前記空燃比変動手段による空燃比変動に伴う前記空燃比センサの出力変化に基づいて異常検出を実施する異常検出手段と、
    前記内燃機関に供給される燃料の性状を検出する燃料性状検出手段と、
    前記異常検出手段による異常検出で用いる前記空燃比変動手段による空燃比変動のパラメータを、前記燃料性状検出手段により検出した燃料性状に基づいて可変に設定する設定手段と、
    を備えることを特徴とする内燃機関の空燃比制御装置。
  2. 前記設定手段は、前記パラメータとして前記空燃比変動手段による空燃比変動の振幅を可変に設定する請求項1に記載の内燃機関の空燃比制御装置。
  3. 前記異常検出手段は、空燃比をリッチ側又はリーン側に変化させた後に、予め定めた収束タイミングで実空燃比の出力変化量に基づいて異常検出を実施するものであり、
    前記設定手段は、前記パラメータとして前記空燃比変動手段による空燃比変動の周期を可変に設定する請求項1又は2に記載の内燃機関の空燃比制御装置。
  4. 前記燃料性状検出手段は、燃料性状として燃料中のアルコール濃度を検出し、
    前記設定手段は、前記燃料性状検出手段により検出したアルコール濃度が高いほど、空燃比変動中における前記空燃比フィードバック制御の空燃比補正量のリッチ側積算値及びリーン側積算値の少なくともいずれかを大きくする側に前記パラメータを変更する請求項1乃至3のいずれか一項に記載の内燃機関の空燃比制御装置。
  5. 内燃機関の排気通路に設置された空燃比センサの出力値に基づいて空燃比フィードバック制御を実施する内燃機関の空燃比制御装置において、
    内燃機関の空燃比を変動させる空燃比変動手段と、
    前記空燃比変動手段による空燃比変動に伴う前記空燃比センサの出力変化に基づいて異常検出を実施する異常検出手段と、
    前記内燃機関に供給される燃料の性状を検出する燃料性状検出手段と、
    前記異常検出手段による異常検出において、前記空燃比フィードバック制御のゲインを前記燃料性状検出手段により検出した燃料性状に基づいて可変に設定する設定手段と、
    を備えることを特徴とする内燃機関の空燃比制御装置。
  6. 前記燃料性状検出手段は、燃料性状として燃料中のアルコール濃度を検出し、
    前記設定手段は、前記燃料性状検出手段により検出したアルコール濃度が高いほど前記ゲインを大きくする請求項5に記載の内燃機関の空燃比制御装置。
  7. 前記空燃比センサは、前記内燃機関の排気ガス中の酸素濃度に比例した広域の空燃比信号を出力する酸素センサであり、
    前記異常検出手段は、前記酸素センサの応答性異常を検出する請求項1乃至6のいずれか一項に記載の内燃機関の空燃比制御装置。
  8. 前記内燃機関の排気通路に、排気ガスを浄化する排気浄化触媒が配置され、
    前記空燃比センサは、前記排気浄化触媒の上流側と下流側とにそれぞれ設けられ、
    前記異常検出手段は、前記上流側の空燃比センサの出力変化量に基づいて算出される異常判定値と前記下流側の空燃比センサの出力変化量とを比較し、その比較結果に基づいて前記排気浄化触媒の異常を検出する請求項1乃至7のいずれか一項に記載の内燃機関の空燃比制御装置。
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