JP2010075501A - 医療用材料の製造方法および医療用材料 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明は、ヘパリンを除く多糖類を溶解した溶液Aとリン脂質を溶解した溶液Bを別々に調製し、攪拌する溶液Bに溶液Aを添加することにより、多糖類分子鎖中にリン脂質をイオン結合により導入することを特徴とする医療用材料の製造方法である。
【選択図】 なし
Description
(1)ヘパリンを除く多糖類を溶解した溶液Aとリン脂質を溶解した溶液Bを別々に調製し、攪拌する溶液Bに溶液Aを添加することにより、多糖類分子鎖中にリン脂質をイオン結合により導入することを特徴とする医療用材料の製造方法。
(2)イオン結合が多糖類分子鎖中のアニオン性基とリン脂質のカチオン性基との結合であることを特徴とする(1)に記載の医療用材料の製造方法。
(3)溶液Bに溶液Aを添加する際の温度が80℃以下であることを特徴とする(1)または(2)に記載の医療用材料の製造方法。
(4)溶液Aが多糖類/アルコール/水=0.01/0/99.9〜20/56/24からなることを特徴とする(1)〜(3)いずれかに記載の医療用材料の製造方法。
(5)溶液Bがリン脂質/アルコール/水=0.01/99.9/0〜20/32/48であることを特徴とする(1)〜(4)いずれかに記載の医療用材料の製造方法。
(6)多糖類が、フコイダン、アルギン酸、ヒアルロン酸、コンドロイチン硫酸、ヘパラン硫酸、デルマタン硫酸、ケラタン硫酸、デキストラン硫酸、カルボキシメチルセルロース、ペクチン、ペクチン酸、ヘキスロン酸、カラギーナン、キサンタンガム、ラムナン硫酸から選ばれる酸性多糖類の少なくとも1種以上であることを特徴とする(1)〜(5)いずれかに記載の医療用材料の製造方法。
(7)多糖類の分子量が500〜150万であることを特徴とする(1)〜(6)いずれかに記載の医療用材料の製造方法。
(8)リン脂質が、下記一般式1〜5で示される化合物から選ばれる少なくとも1種以上である(1)〜(7)いずれかに記載の医療用材料の製造方法。
(9)溶液Bにさらに1価または/および2価イオンを添加することを特徴とする(1)〜(8)いずれかに記載の医療用材料の製造方法。
(10)(1)〜(9)いずれかに記載の方法により、多糖類分子鎖中にリン脂質がイオン結合により導入された複合体からなることを特徴とする医療用材料。
一般式1においてR1=14、R2=16であれば、ミリストイルパルミトイルホスファチジルコリン(MPPC)と表記される。また、天然に存在するリン脂質、例えば卵由来、大豆由来、牛乳由来のレシチンは一般式1〜5に示されるリン脂質が混合されたものであり、その組成比は由来によって異なる。このように、本発明に適用されるリン脂質は天然由来もしくは合成物の一般式1〜5に示されるリン脂質を少なくとも1種類以上含んでおり、レシチンのように数種類のリン脂質の組み合わせでもよい。これらのリン脂質を選択する理由としては、N+のイオン性基が含まれているため、本発明の製造方法によって多糖類とのイオン結合が可能になるためである。
結合率の測定は、ESCA測定(PERKIN ELMER PHI社製のESCA−5500MC)により試料の表面元素組成分析を行い算出した。測定条件は、使用した励起源はAl−Kα線で、出力14kV、150W、モノクロメーター使用、取り出し角65度とした。対照となる元素及び官能基は、多糖類のS元素もしくはCOO基、リン脂質はP元素を測定し、これらの比から結合率を算出した。S元素もしくはCOO基と、P元素が同じ強度であれば、結合率は100%となる。
重量組成比の測定は、NMR(日本電子 JNM−alpha400)により行い、得られたmol組成比に各組成物の分子量を掛け算し、重量組成比を算出した。
溶液Aに含まれる多糖類の重量と溶液Bに含まれるリン脂質の重量の和を100%とした時の、得られた複合体の重量を収率とした。すなわち「得られた複合体の重量/(溶液Aに含まれる多糖類の重量+溶液Bに含まれるリン脂質の重量)×100」と算出した。収率が15%未満の場合を△、15〜49%の場合を○、50%以上の場合を◎とした。
複合体0.1gを水10gの入ったビーカーに加えて室温で24時間以上十分に攪拌した後に、遠心分離機で3000rpm、15分間遠心し、上澄みを捨てて残った沈殿物を凍結乾燥した後の重量が、初期重量の50%以上であった場合に水不溶性であると判断し○とした。
20mlバイアル中に試料0.1gと蒸留水10gを加え、一時間程度十分に攪拌した後、バイアルの蓋をしめ、室温(25℃)にて24時間静置する。その後溶液を分光光度計にて600nmの波長で測定し、吸光度が1.000以上であった試料を○とした。なお、溶液静置後に沈殿が生じていた場合は上澄みを測定した。例として、吸光度2.313である溶液の写真を示す(図5)。
25×25×1mmの塩ビシート上に複合体をコーティングして試料とした。この試料を37℃生理食塩水中で30日間エージングを行い、血液適合性及び親水性試験用エージングサンプルとした。
ウサギより脱血した新鮮血を0.2mLとり、60×15mmのシャーレ(コーニング社、ポリスチレン製)内の血液適合性試験用エージングサンプル上面に滴下した後、蓋をして37℃で24時間インキュベートした。その後、2.5重量%のグルタルアルデヒド水溶液5mLを加え、室温で24時間静置した。水でシャーレ内の溶液を置換する操作を3回行った後、水を除去した。水で洗浄した塩ビシートを-5℃で24時間凍結させた後、0.1Torrにて24時間乾燥させた。血液が付着した部分から10×10mm切り出し、走査型電子顕微鏡(SEM)用サンプル台に両面テープで貼り付け、測定サンプルとした。イオン蒸着を行った測定サンプルを用いてSEMにて血液成分(血小板、赤血球、白血球)の付着の様子を撮影した。撮影したSEM写真(×1000倍)を目視により比較観察し、付着血液成分(血小板、赤血球、白血球)が10個以下の場合を◎、10個以上50個未満の場合を○、50個以上の場合を△とした。
オレンジII試薬(Wako製)0.1重量%の着色水溶液を60×15mmのシャーレ(コーニング社、ポリスチレン製)内の親水性試験用エージングサンプルの中央に0.5ml滴下し、1分間静置後の円状水滴領域の直径を測定した。基材であるポリスチレンは疎水性であるため、基材そのものに着色試薬を滴下した場合、疎水性によって円状水滴領域の直径は小さくなる。基材表面に親水性処理が施されていれば、基材表面は親水性となり円状水滴領域の直径は大きくなる。この直径が20mmを超えれば十分な親水性表面であるとみなし、25mm以上の場合を◎、20mm以上25mm未満の場合を○、20mm未満の場合を△とした。また、未処理のシャーレの場合は10.9mmであった。
血液に接触する医療基材にコーティングして使用する際、もしくは体内に注入する際に考えうるリスクがあるかどうかを判断し、(1)血中に溶出する可能性は高いか、(2)複合体中に有害な物質が含まれている危険性はあるか、を判断し、(1)と(2)の両方とも考えられない場合は○、(1)と(2)のいずれかもしくは両方の可能性が考えられるものを△と評価した。
数平均分子量が5万のフコイダン(シグマアルドリッチ社)2gを80gの蒸留水に溶解させ、さらにエタノール20gを加えてよく攪拌した。次に卵由来のホスファチジルコリン(Egg-PC、製品名:COATSOME NC−50、日本油脂社)8gを80gのエタノールに溶解させ、さらに攪拌しながら塩化カルシウム(Wako社)0.2gを溶解させた蒸留水20gを加えた。これらの溶液を70℃に加熱し、Egg-PCの入った溶液に攪拌しながらフコイダンの入った溶液を少しずつ加えた。すべての溶液を混合し1時間攪拌した後、固体の沈殿物を回収した。沈殿物に含まれた溶液を十分に除去し、50gの蒸留水を加え、十分に攪拌し分散させた。この分散溶液を1Lビーカー中のエタノール500g中に攪拌しながら滴下し精製を行い、同じ精製操作を2回行った。精製後に得られた沈殿物のエタノールを十分に除去した後に凍結乾燥を行い複合体1を得た。
数平均分子量30万のヒアルロン酸ナトリウム(シグマアルドリッチ社)3.3gを70gの蒸留水に溶解させ、さらにエタノール30gを加えてよく攪拌した。次にジエルコイルホスファチジルエタノールアミン(DEPE、製品名:COATSOME ME2121-AL、日本油脂社)6.7gを70gのエタノールに溶解させ、さらに攪拌しながら塩化ナトリウム0.3gを加えた蒸留水30gを加えた。これらの溶液を60℃に加熱し、DEPEの入った溶液に攪拌しながらヘパリンナトリウムの入った溶液を少しずつ加えた。すべての溶液を混合し1時間攪拌した後、固体の沈殿物を回収した。沈殿物に含まれた溶液を十分に除去し、50gの蒸留水を加え、十分に攪拌し分散させた。この分散溶液を1Lビーカー中のエタノール500g中に攪拌しながら滴下し精製を行い、同じ精製操作を2回行った。精製後に得られた沈殿物のエタノールを十分に除去した後に凍結乾燥を行い複合体2を得た。
数平均分子量60万のアルギン酸ナトリウム(シグマアルドリッチ社)5.0gを90gの蒸留水に溶解させ、さらにエタノール10gを加えてよく攪拌した。次にジデカノイルホスファチジルコリン(DDPC、製品名:COATSOME MC1010、日本油脂社)5.0gを90gのエタノールに溶解させ、さらに攪拌しながら塩化マグネシウム0.3gを加えた蒸留水10gを加えた。これらの溶液を60℃に加熱し、Egg-PCの入った溶液に攪拌しながらフコイダンの入った溶液を少しずつ加えた。すべての溶液を混合し1時間攪拌した後、固体の沈殿物を回収した。沈殿物に含まれた溶液を十分に除去し、50gの蒸留水を加え、十分に攪拌し分散させた。この分散溶液を1Lビーカー中のエタノール500g中に攪拌しながら滴下し精製を行い、同じ精製操作を2回行った。精製後に得られた沈殿物のエタノールを十分に除去した後に凍結乾燥を行い複合体3を得た。
数平均分子量100万のフコイダン(シグマアルドリッチ社)2.5gを50gの蒸留水に溶解させ、さらにエタノール50gを加えてよく攪拌した。次に卵由来のレシチン(Wako社)7.5gを70gのエタノールに溶解させ、さらに攪拌しながら蒸留水30gを加えた。これらの溶液を40℃に加熱し、卵由来のレシチンの入った溶液に攪拌しながらフコイダンの入った溶液を少しずつ加えた。すべての溶液を混合し1時間攪拌した後、固体の沈殿物を回収した。沈殿物に含まれた溶液を十分に除去し、50gの蒸留水を加え、十分に攪拌し分散させた。この分散溶液を1Lビーカー中のエタノール500g中に攪拌しながら滴下し精製を行い、同じ精製操作を2回行った。精製後に得られた沈殿物のエタノールを十分に除去した後に凍結乾燥を行い複合体4を得た。
数平均分子量150万のフコイダン(シグマアルドリッチ社)6.7gを100gの蒸留水に溶解させよく攪拌した。次に牛乳由来のスフィンゴミエリン(Milk-SPM、製品名:COATSOME NM−70、日本油脂社)3.3gを50gのエタノールに溶解させ、さらに攪拌しながら硝酸銀0.5gを溶解させた蒸留水50gを加えた。これらの溶液を60℃に加熱し、Milk-SPMの入った溶液に攪拌しながらフコイダンの入った溶液を少しずつ加えた。すべての溶液を混合し1時間攪拌した後、固体の沈殿物を回収した。沈殿物に含まれた溶液を十分に除去し、50gの蒸留水を加え、十分に攪拌し分散させた。この分散溶液を1Lビーカー中のエタノール500g中に攪拌しながら滴下し精製を行い、同じ精製操作を2回行った。精製後に得られた沈殿物のエタノールを十分に除去した後に凍結乾燥を行い複合体5を得た。
数平均分子量5000のフコイダン(シグマアルドリッチ社)9.9gを40gの蒸留水に溶解させ、さらにエタノール60gを加えてよく攪拌した。次にミリストイルステアロイルホスファチジルコリン(MSPC、製品名:COATSOME MC−4080、日本油脂社)0.1gを40gのエタノールに溶解させ、さらに攪拌しながら塩化カルシウム0.6gを溶解させた蒸留水60gを加えた。これらの溶液を60℃に加熱し、MSPC溶液に攪拌しながらフコイダンの入った溶液を少しずつ加えた。すべての溶液を混合し1時間攪拌した後、固体の沈殿物を回収した。沈殿物に含まれた溶液を十分に除去し、50gの蒸留水を加え、十分に攪拌し分散させた。この分散溶液を1Lビーカー中のエタノール500g中に攪拌しながら滴下し精製を行い、同じ精製操作を2回行った。精製後に得られた沈殿物のエタノールを十分に除去した後に凍結乾燥を行い複合体6を得た。
数平均分子量3万のアルギン酸ナトリウム(シグマアルドリッチ社)8.9gを60gの蒸留水に溶解させ、さらにエタノール40gを加えてよく攪拌した。ジパルミトイルホスファチジルセリン(DPPS、製品名:COATSOME MS−6060LS、日本油脂社)1.1gを80gのエタノールに溶解させ、さらに攪拌しながら塩化カリウム0.2gを溶解させた蒸留水20gを加えた。これらの溶液を60℃に加熱し、DPPS溶液に攪拌しながらアルギン酸ナトリウムの入った溶液を少しずつ加えた。すべての溶液を混合し1時間攪拌した後、固体の沈殿物を回収した。沈殿物に含まれた溶液を十分に除去し、50gの蒸留水を加え、十分に攪拌し分散させた。この分散溶液を1Lビーカー中のエタノール500g中に攪拌しながら滴下し精製を行い、同じ精製操作を2回行った。精製後に得られた沈殿物のエタノールを十分に除去した後に凍結乾燥を行い複合体7を得た。
数平均分子量100万のヒアルロン酸ナトリウム(シグマアルドリッチ社)0.5gを30gの蒸留水に溶解させ、さらにエタノール70gを加えてよく攪拌した。ステアロイルリゾホスファチジルコリン(S−LysoPC、製品名:COATSOME MC−80H、日本油脂社)9.5gを100gのエタノールに溶解させた。これらの溶液を60℃に加熱し、S−LysoPC溶液に攪拌しながらヒアルロン酸ナトリウムの入った溶液を少しずつ加えた。すべての溶液を混合し1時間攪拌した後、固体の沈殿物を回収した。沈殿物に含まれた溶液を十分に除去し、50gの蒸留水を加え、十分に攪拌し分散させた。この分散溶液を1Lビーカー中のエタノール500g中に攪拌しながら滴下し精製を行い、同じ精製操作を2回行った。精製後に得られた沈殿物のエタノールを十分に除去した後に凍結乾燥を行い複合体8を得た。
ジオレオイルホスファチジルエタノールアミン(DOPE、製品名:COATSOME ME-8181、日本油脂社)とヒアルロン酸ナトリウムとEDC、HOBtを用いて特開2006−348071号記載の実施例1に従って、複合体9を得た。
数平均分子量200万のフコイダン(シグマアルドリッチ社)5.0gを20gの蒸留水に溶解させ、さらにエタノール80gを加えてよく攪拌した。ジステアロイルホスファチジルグリセロールナトリウム(DSPG-Na、製品名:COATSOME MG−8080LS、日本油脂社)5.0gを10gのエタノールに溶解させ、塩化カルシウム0.9g溶解させた蒸留水90gを加えよく攪拌した。これらの溶液を60℃に加熱し、DSPG-Na溶液に攪拌しながらフコイダンの入った溶液を少しずつ加えた。すべての溶液を混合し1時間攪拌した後、固体の沈殿物を回収した。沈殿物に含まれた溶液を十分に除去し、50gの蒸留水を加え、十分に攪拌し分散させた。この分散溶液を1Lビーカー中のエタノール500g中に攪拌しながら滴下し精製を行い、同じ精製操作を2回行った。精製後に得られた沈殿物のエタノールを十分に除去した後に凍結乾燥を行い混合物1を得た。
数平均分子量10万のヘパリンナトリウム(シグマアルドリッチ社)0.5gをエタノール100gを加えてよく攪拌した。ジパルミトイルホスファチジル酸ナトリウム(DPPA-Na、製品名:COATSOME MA−6060LS、日本油脂社)9.5gを100gの蒸留水に加えよく攪拌させた。これらの溶液を60℃に加熱し、DPPA−Na溶液に攪拌しながらヘパリンナトリウムの入った溶液を少しずつ加えた。すべての溶液を混合し1時間攪拌した後、固体の沈殿物を回収した。沈殿物に含まれた溶液を十分に除去し、50gの蒸留水を加え、十分に攪拌し分散させた。この分散溶液を1Lビーカー中のエタノール500g中に攪拌しながら滴下し精製を行い、同じ精製操作を2回行った。精製後に得られた沈殿物のエタノールを十分に除去した後に凍結乾燥を行い混合物2を得た。
Claims (10)
- ヘパリンを除く多糖類を溶解した溶液Aとリン脂質を溶解した溶液Bを別々に調製し、攪拌する溶液Bに溶液Aを添加することにより、多糖類分子鎖中にリン脂質をイオン結合により導入することを特徴とする医療用材料の製造方法。
- イオン結合が多糖類分子鎖中のアニオン性基とリン脂質のカチオン性基との結合であることを特徴とする請求項1に記載の医療用材料の製造方法。
- 溶液Bに溶液Aを添加する際の温度が80℃以下であることを特徴とする請求項1または2に記載の医療用材料の製造方法。
- 溶液Aが多糖類/アルコール/水=0.01/0/99.9〜20/56/24からなることを特徴とする請求項1〜3いずれかに記載の医療用材料の製造方法。
- 溶液Bがリン脂質/アルコール/水=0.01/99.9/0〜20/32/48であることを特徴とする請求項1〜4いずれかに記載の医療用材料の製造方法。
- 多糖類が、フコイダン、アルギン酸、ヒアルロン酸、コンドロイチン硫酸、ヘパラン硫酸、デルマタン硫酸、ケラタン硫酸、デキストラン硫酸、カルボキシメチルセルロース、ペクチン、ペクチン酸、ヘキスロン酸、カラギーナン、キサンタンガム、ラムナン硫酸から選ばれる酸性多糖類の少なくとも1種以上であることを特徴とする請求項1〜5いずれかに記載の医療用材料の製造方法。
- 多糖類の分子量が500〜150万であることを特徴とする請求項1〜6いずれかに記載の医療用材料の製造方法。
- リン脂質が、下記一般式1〜5で示される化合物から選ばれる少なくとも1種以上である請求項1〜7いずれかに記載の医療用材料の製造方法。
- 溶液Bにさらに1価または/および2価イオンを添加することを特徴とする請求項1〜8いずれかに記載の医療用材料の製造方法。
- 請求項1〜9いずれかに記載の方法により、多糖類分子鎖中にリン脂質がイオン結合により導入された複合体からなることを特徴とする医療用材料。
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