JP2010073233A - 光ピックアップ装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】複数のレーザ素子を用いた場合にも部品点数を少なくし小型化し、かつ安価で高い効率の光ピックアップ装置を提供する。
【解決手段】第1レーザ光を出射する第1光源素子と、第1光源素子に近接して配置され、第1レーザ光と同一方向に第2レーザ光を出射する第2光源素子と、第1レーザ光および第2レーザ光を共通の光学軸により光記録媒体に導く共通光学経路と、第1光源素子および第2光源素子と前記共通光学経路の間に、第1レーザ光を回折する第1回折格子と第2レーザ光を回折する第2回折格子を領域分割して形成した1つの回折素子とを備える。
【選択図】図1
【解決手段】第1レーザ光を出射する第1光源素子と、第1光源素子に近接して配置され、第1レーザ光と同一方向に第2レーザ光を出射する第2光源素子と、第1レーザ光および第2レーザ光を共通の光学軸により光記録媒体に導く共通光学経路と、第1光源素子および第2光源素子と前記共通光学経路の間に、第1レーザ光を回折する第1回折格子と第2レーザ光を回折する第2回折格子を領域分割して形成した1つの回折素子とを備える。
【選択図】図1
Description
本発明は、光ディスクなどの情報記録媒体に情報を光学的に記録、再生および消去することができる光ピックアップ装置に関する。
図5は、第1の従来の技術による光ピックアップ装置20の構成を示す図である。
光ピックアップ装置20は、DVD再生記録用の650nm帯域の光ビームを発生するレーザ素子21と、CD再生記録用の780nm帯域の光ビームを発生するレーザ素子23と、レーザ素子21より出射された光ビームを光記録媒体29に向けて反射する第1ビームスプリッタ25と、第1ビームスプリッタ25で反射した光ビームを透過させるとともにレーザ素子23より出射された光ビームを光記録媒体29に向けて反射する第2ビームスプリッタ26と、第2ビームスプリッタ26からの光ビームを平行光にするコリメートレンズ27と、コリメートレンズ27からの平行光を光記録媒体29に集光する対物レンズ28と、光記録媒体29で反射し第2ビームスプリッタ26および第1ビームスプリッタ25を透過した戻り光を受光する共通の受光素子30を備える。
光ピックアップ装置20は、DVD再生記録用の650nm帯域の光ビームを発生するレーザ素子21と、CD再生記録用の780nm帯域の光ビームを発生するレーザ素子23と、レーザ素子21より出射された光ビームを光記録媒体29に向けて反射する第1ビームスプリッタ25と、第1ビームスプリッタ25で反射した光ビームを透過させるとともにレーザ素子23より出射された光ビームを光記録媒体29に向けて反射する第2ビームスプリッタ26と、第2ビームスプリッタ26からの光ビームを平行光にするコリメートレンズ27と、コリメートレンズ27からの平行光を光記録媒体29に集光する対物レンズ28と、光記録媒体29で反射し第2ビームスプリッタ26および第1ビームスプリッタ25を透過した戻り光を受光する共通の受光素子30を備える。
また、レーザ素子21と第1ビームスプリッタ25との間には第1回折素子22が配置され、レーザ素子23と第2ビームスプリッタ26との間には第2回折素子24が配置されており、第1回折素子22で得られたレーザ素子21の回折光および第2回折素子24で得られたレーザ素子22の回折光により、光ピックアップ装置20では差動プッシュプル法(DPP法)などによりトラッキングエラー検出が行われる。
ここで第1回折素子22および第2回折素子24は、それぞれレーザ素子21およびレーザ素子22より出射されたレーザ光の波長にあわせて回折格子の段差高さが設定されている。例えば段差高さは0.1〜0.5μm程度とされる。
ここで第1回折素子22および第2回折素子24は、それぞれレーザ素子21およびレーザ素子22より出射されたレーザ光の波長にあわせて回折格子の段差高さが設定されている。例えば段差高さは0.1〜0.5μm程度とされる。
図6は、第2の従来の技術による光ピックアップ装置31の構成を示す図である。
光ピックアップ装置31は、DVD再生記録用の650nm帯域の光ビームとCD再生記録用の780nm帯域の光ビームを1つの光軸に出射する2波長レーザ素子32と、2波長レーザ素子32より出射された複数帯域の光ビームを光記録媒体37に向けて反射するビームスプリッタ34と、ビームスプリッタ34からの光ビームを平行光にするコリメートレンズ35と、コリメートレンズ35からの平行光を光記録媒体37に集光する対物レンズ36と、光記録媒体37で反射しビームスプリッタ34を透過した戻り光を受光する共通の受光素子38とを備えている。また、2波長レーザ素子32とビームスプリッタ34との間には2波長回折素子33が配置されており、2波長回折素子33で得られた2波長レーザ素子32の複数帯域の光ビームの回折光により、光ピックアップ装置31では差動プッシュプル法(DPP法)などによりトラッキングエラー検出が行われる。(たとえば特許文献1及び2参照)。
特開2001−281432号公報
特開2004−327005号公報
光ピックアップ装置31は、DVD再生記録用の650nm帯域の光ビームとCD再生記録用の780nm帯域の光ビームを1つの光軸に出射する2波長レーザ素子32と、2波長レーザ素子32より出射された複数帯域の光ビームを光記録媒体37に向けて反射するビームスプリッタ34と、ビームスプリッタ34からの光ビームを平行光にするコリメートレンズ35と、コリメートレンズ35からの平行光を光記録媒体37に集光する対物レンズ36と、光記録媒体37で反射しビームスプリッタ34を透過した戻り光を受光する共通の受光素子38とを備えている。また、2波長レーザ素子32とビームスプリッタ34との間には2波長回折素子33が配置されており、2波長回折素子33で得られた2波長レーザ素子32の複数帯域の光ビームの回折光により、光ピックアップ装置31では差動プッシュプル法(DPP法)などによりトラッキングエラー検出が行われる。(たとえば特許文献1及び2参照)。
しかしながら第1の従来の技術では、2つのレーザ素子21、23と、2つの回折素子22、24と、2つのビームスプリッタ25、26を用いるので、部品点数が多く大型化し、かつ、2つの回折素子22、24をそれぞれ位置調整する必要があるため光ピックアップ装置の組み立てに多大な手間がかかる。
また第2の従来の技術では、2波長レーザ素32より出射された複数波長の光ビームは、いずれの波長の光ビームも他方の波長のレーザ光に対応した側の回折素子33を通過する際に不要光が多く発生し、効率低下、ノイズの原因になる。
図7は、第2の従来の技術に用いられている2波長回折素子33の詳細図である。図7(a)に示すように、2波長レーザ素子32に近い側の面に第1回折格子d1、反対面に第2回折格子d2を形成している。図7(b)は、2波長回折素子33の別の例を示し、第1回折格子d1は、第1のレーザ光を回折し、第2のレーザ光をそのまま透過させ、第2回折格子d2は、第2のレーザ光を回折し、第1のレーザ光をそのまま透過させる。この2波長回折素子33は、2つの波長を有するレーザ光が同じ領域を通るため互いの波長を考慮した格子高さを持つ回折格子が刻まれている。格子高さd1は波長780nmの光ビームが透過したときに2πの整数倍、すなわち1波長の整数倍分の光路差を発生させる寸法でなければならない。つまり
d1=a×780/(n−1)
である必要がある。同様に格子高さd2は波長650nmの光ビームが透過したときに2πの整数倍で無ければならない。
d2=a×650/(n−1)
このように格子高さについて制約が付き、技術的難易度が高くコストアップの要因になる。
本発明は、上記課題を解決するために、複数のレーザ素子を用いた場合にも部品点数を少なくし小型化し、かつ安価で高い効率の光ピックアップ装置を提供することを目的とする。
d1=a×780/(n−1)
である必要がある。同様に格子高さd2は波長650nmの光ビームが透過したときに2πの整数倍で無ければならない。
d2=a×650/(n−1)
このように格子高さについて制約が付き、技術的難易度が高くコストアップの要因になる。
本発明は、上記課題を解決するために、複数のレーザ素子を用いた場合にも部品点数を少なくし小型化し、かつ安価で高い効率の光ピックアップ装置を提供することを目的とする。
本発明の光ピックアップ装置は、上記課題を解決するために、第1レーザ光を出射する第1光源素子と、第1光源素子に近接して配置され、第1レーザ光と同一方向に第2レーザ光を出射する第2光源素子と、第1レーザ光および第2レーザ光を共通の光学軸により光記録媒体に導く共通光学経路と、第1光源素子および第2光源素子と前記共通光学経路の間に、第1レーザ光を回折する第1回折格子と第2レーザ光を回折する第2回折格子を領域分割して形成した1つの回折素子とを備える。
ここで、本発明の第1光源素子と第2光源素子は、互いに近接して配置されるけれども第1光源素子より出射される第1レーザ光と第2光源素子より出射される第2レーザ光は、互いに重なり合わないように配置される。そして、第1光源素子および第2光源素子と、共通光学経路の間で、第1レーザ光と第2レーザ光が重なり合わない位置に、1つの回折素子を配置する。これにより、回折素子に形成した第1回折格子は第1レーザ光のみが通過して第1レーザ光のみが回折され、第2回折格子は第2レーザ光のみが通過して第2レーザ光のみが回折される。
ここで、本発明の第1光源素子と第2光源素子は、互いに近接して配置されるけれども第1光源素子より出射される第1レーザ光と第2光源素子より出射される第2レーザ光は、互いに重なり合わないように配置される。そして、第1光源素子および第2光源素子と、共通光学経路の間で、第1レーザ光と第2レーザ光が重なり合わない位置に、1つの回折素子を配置する。これにより、回折素子に形成した第1回折格子は第1レーザ光のみが通過して第1レーザ光のみが回折され、第2回折格子は第2レーザ光のみが通過して第2レーザ光のみが回折される。
本発明によれば、2つの光源素子をごく近傍に配置できるので、光ピックアップ装置を小型化できる。そして、本発明は1つの回折素子を用いるので、2つの光源素子との位置調整が簡易化できピックアップ装置の組み立てが容易にできる。さらに、2つの光源素子から出射される2つのレーザ光は領域分割して形成した2つの回折格子によってそれぞれ回折するので、2波長を鑑みた複雑な回折格子構成とする必要がなく、単純かつ高い効率の回折素子を備え、ノイズの少ない光ピックアップを提供できる。
図1は、本発明の一実施形態である光ピックアップ装置10の構成を示す平面図である。光ピックアップ装置である光ピックアップ装置10は、DVDやCDなどの基板厚さや記録密度が異なる複数種類の光記録媒体6に対して情報の再生、記録および消去を行うものである。DVDやCDは、再生のみのもの、記録および再生可能なもの、1回だけ記録可能なものなどがあるので、それぞれの態様に応じて、光ピックアップ装置が使用される。CD用光記録媒体に対しては、波長が650nm帯域の第1レーザ光を出射する第1光源素子レーザ1が使用され、DVD用光記録媒体に対しては、波長が780nm帯域の第2レーザ光を出射する第2光源素子2が使用される。
第1レーザ光および第2レーザ光は、複数帯域の光ビームを光記録媒体6に向けて直角に反射し、1つの光軸にするビームスプリッタ3を備える。ビームスプリッタ3からの光ビームは、コリメートレンズ4により平行光にされ、コリメートレンズ4からの平行光は、対物レンズ5によって光記録媒体6上に微小スポット光に集光される。光記録媒体6で反射した第1レーザ光または第2レーザ光の光ビームは、ビームスプリッタ3を透過して、受光素子7によって戻り光が受光される。第1光源素子1と第2光源素子2の詳細な位置関係は後述するが、互いの底面同士を貼り合わせ表裏に重なるように配置されている。
図1に示すように、第1光源素子1および第2光源素子2と、ビームスプリッタ3との間には回折素子8が配置されており、回折素子8で得られた回折光により、光ピックアップ装置10では差動プッシュプル法(DPP法)などによりトラッキングエラー検出が行われる。
上記構造に示したように、第1レーザ光と第2レーザ光は、ビームスプリッタ3によって直角に反射されて、共通光学経路となる1つの光学軸に沿って、複数帯域の光ビームが光記録媒体6に向けられる。一方、戻り光はビームスプリッタ3を透過するので、戻り光は回折素子8に入射しない。
上記構造に示したように、第1レーザ光と第2レーザ光は、ビームスプリッタ3によって直角に反射されて、共通光学経路となる1つの光学軸に沿って、複数帯域の光ビームが光記録媒体6に向けられる。一方、戻り光はビームスプリッタ3を透過するので、戻り光は回折素子8に入射しない。
図2は、第1レーザ光を出射する第1光源素子1と、第2レーザ光を出射する第2光源素子2を構成する素子構造の詳細図である。第1光源素子1及び第2光源素子2は、同一形状に形成されているので、図2では共通に示す。
図2(a)は、第1光源素子1及び第2光源素子2の平面図を示し、底面に基準面を形成する基台11は、例えば銅合金を使用して構成され、合金平板を金型でプレスして作製される。基台11にレーザ素子チップ12が熱圧着、半田付け等により搭載される。基台11に対して、レーザ素子チップ12を覆うようにLCP樹脂などからなるパッケージ13が熱圧着により固定される。このようにして作製された第1光源素子1および第2光源素子2は、図2(b)の側面図に示すように、基台11の底面を基準面として、レーザ素子チップ12より出射されるレーザ光出射端面が、0.6mmの位置に取り付けられる。パッケージ13の厚さは、上記基準面から1.8mmである。
図2(a)は、第1光源素子1及び第2光源素子2の平面図を示し、底面に基準面を形成する基台11は、例えば銅合金を使用して構成され、合金平板を金型でプレスして作製される。基台11にレーザ素子チップ12が熱圧着、半田付け等により搭載される。基台11に対して、レーザ素子チップ12を覆うようにLCP樹脂などからなるパッケージ13が熱圧着により固定される。このようにして作製された第1光源素子1および第2光源素子2は、図2(b)の側面図に示すように、基台11の底面を基準面として、レーザ素子チップ12より出射されるレーザ光出射端面が、0.6mmの位置に取り付けられる。パッケージ13の厚さは、上記基準面から1.8mmである。
図2(c)の裏面図に示すように、第1光源素子1および第2光源素子2のレーザ光出射面14は、パッケージ13の一方端部の中央に形成される。図2(d)の底面図に示すようにパッケージ13の他方端部からレーザ素子チップ12に電圧を印加するためのリードが4本導出される。図2中、X,Y,Zは、第1光源素子1および第2光源素子2の方向を示すためのものであり、X方向は幅、Y方向は厚さ、Z方向は長さを示す。
図3は、第1光源素子1と、第2光源素子2と、回折素子8の配置関係を示す側面図である。第1光源素子1と第2光源素子2は互いの底面同士を貼り合わせ表裏に重なるように配置される。そして、第1光源素子1から出射される第1レーザ光と、第2光源素子2から出射される第2レーザ光が重なり合わないように2つの光軸として出射し、2つのレーザ光が重なり合わない位置に回折素子8が配置される。従って、回折素子8に、第1レーザ光が通過する部分に第1回折格子81と、第2レーザ光が通過する部分に第2回折格子82を形成する。このように回折格子81,82を配置することにより、第1回折格子81には第1レーザ光のみが通過し、第2回折格子82には第2レーザ光のみが通過する。
即ち、第1光源素子1から出射されるレーザ光の光軸中心と、第2光源素子2から出射されるレーザ光の光軸中心との間隔をt、第1光源素子1から出射されるレーザ光の出射全角をθa、第2光源素子2から出射されるレーザ光の出射全角をθb、第1光源素子1のレーザ光出射端面及び第2光源素子2のレーザ光出射端面と、回折素子8の距離をZとするとき、
Z<t/(tanθa+tanθb)
に配置する。
即ち、第1光源素子1から出射されるレーザ光の光軸中心と、第2光源素子2から出射されるレーザ光の光軸中心との間隔をt、第1光源素子1から出射されるレーザ光の出射全角をθa、第2光源素子2から出射されるレーザ光の出射全角をθb、第1光源素子1のレーザ光出射端面及び第2光源素子2のレーザ光出射端面と、回折素子8の距離をZとするとき、
Z<t/(tanθa+tanθb)
に配置する。
例えば、図2に示したように、基台11の底面の基準面より、レーザ素子チップ12より出射されるレーザ光出射端面は、0.6mmであるので、第1光源素子1と第2光源素子2のレーザ出射端面間隔tはおよそ1.2mmである。またパッケージ13の厚さは1.8mmであり、重ね合わせたときの厚みTは3.6mmである。これはスリムタイプと呼ばれる光ピックアップ装置に要求される厚みがおよそ5mm程度であることを考えると十分にコンパクトであると言える。また、第1光源素子1と第2光源素子2のレーザ出射端面間隔tが1.2mm、第1光源素子1から出射されるレーザ光の出射全角θaと、第2光源素子2から出射されるレーザ光の出射全角θbが10degとすると、第1光源素子1のレーザ光出射端面及び第2光源素子2のレーザ光出射端面と、回折素子8の距離Zは、3.4mmとなる。上記のような厚さ及び距離Zにすることにより、軽量になり、ノートパソコン用のピックアップ装置として使用することができる。
図3は、第1光源素子1と第2光源素子2のレーザ出射端面間隔tを最も小さくするため、第1光源素子1と第2光源素子2は互いの底面同士を貼り合わせ表裏に重なるように配置したが、レーザ出射端面間隔tを最も小さくする必要がないときは、第1光源素子1と第2光源素子2を表側の順あるいは裏側の順、または表面同士を貼り合わせるようにしてもよい。このように、レーザ出射端面間隔tが大きくなったときも回折素子8に第1回折格子81と第2回折格子82を領域分割して形成する。
図4は、第1光源素子1、第2光源素子2、回折素子8およびビームスプリッタ3の立面図を示す。回折素子8には、第1光源素子1から出射される第1レーザ光が通過する位置に第1回折格子81を形成し、第2光源素子2から出射される第2レーザ光が通過する位置に第2回折格子82を形成する。第1回折格子81と第2回折格子82は、ガラスまたは透明樹脂などよりなる透光性基盤83の同一平面上に領域分割して同方向に並べて形成される。即ち、図7(a)に示した格子と同等の構造、形状に形成される。
第1回折格子81と第2回折格子82は、この回折格子を通過するレーザ光の有効径より広く形成されている。
第1回折格子81は、第1回折格子の半径をra、第1レーザ光と第2レーザ光の中心間隔をt、第1レーザ光の出射全角をθa、第1レーザ光及び第2レーザ光の出射端面と回折格子の距離をZとするとき、
Z・(tanθa)<ra<t/2
となる。第2回折格子は、第2回折格子の半径をrb、第2レーザ光の出射全角をθbとするとき、
Z・(tanθb)<rb<t/2
となる。
図4の第1回折格子81及び第2回折格子82は、四角形に形成されるが、第1レーザ光と第2レーザ光は断面が円形であるので、第1回折格子の半径ra及び第2回折格子の半径rbは、第1回折格子及び第2回折格子の短辺長さとなる。
第1回折格子81は、第1回折格子の半径をra、第1レーザ光と第2レーザ光の中心間隔をt、第1レーザ光の出射全角をθa、第1レーザ光及び第2レーザ光の出射端面と回折格子の距離をZとするとき、
Z・(tanθa)<ra<t/2
となる。第2回折格子は、第2回折格子の半径をrb、第2レーザ光の出射全角をθbとするとき、
Z・(tanθb)<rb<t/2
となる。
図4の第1回折格子81及び第2回折格子82は、四角形に形成されるが、第1レーザ光と第2レーザ光は断面が円形であるので、第1回折格子の半径ra及び第2回折格子の半径rbは、第1回折格子及び第2回折格子の短辺長さとなる。
前述したようにそれぞれの回折格子は2つのレーザ光が分離した位置に形成されているので、それぞれに対応した光の波長に最適な格子高さとすることができる。つまり、第1回折格子81の格子高さは波長650nm帯域のみを考慮したものとすることができ、他方第2回折格子82の格子高さは波長780nm帯域のみを考慮したものとすることができる。すなわち従来例に挙げたような格子高さの制約はない。
1 第1光源素子
2 第2光源素子
3 ビームスプリッタ
4 コリメートレンズ
5 対物レンズ
6 光記録媒体
7 受光素子
8 回折素子
10 光ピックアップ装置
2 第2光源素子
3 ビームスプリッタ
4 コリメートレンズ
5 対物レンズ
6 光記録媒体
7 受光素子
8 回折素子
10 光ピックアップ装置
Claims (6)
- 第1レーザ光を出射する第1光源素子と、
第1光源素子に近接して配置され、第1レーザ光と同一方向に第2レーザ光を出射する第2光源素子と、
第1レーザ光および第2レーザ光を共通の光学軸により光記録媒体に導く共通光学経路と、
第1光源素子および第2光源素子と前記共通光学経路の間に、第1レーザ光を回折する第1回折格子と第2レーザ光を回折する第2回折格子を領域分割して形成した1つの回折素子と
を備える光ピックアップ装置。 - 前記回折素子は、第1レーザ光の光軸中心と第2レーザ光の光軸中心の間隔をt、第1レーザ光の出射全角をθa及び第2レーザ光の出射全角をθb、第1レーザ光及び第2レーザ光の出射端面と回折格子の距離をZとするとき、
Z<t/(tanθa+tanθb)
に配置する請求項1に記載の光ピックアップ装置。 - 第1光源素子と第2光源素子の底面同士を貼り合わせて構成する請求項1に記載の光ピックアップ装置。
- 前記回折素子は、第1回折格子を形成した第1回折格子形成領域と、前記第2回折格子を形成した第2回折格子形成領域とを有する透光性基盤からなる請求項1に記載の光ピックアップ装置。
- 第1回折格子形成領域および第2回折格子形成領域は、当該領域を通過する第1レーザ光および第2レーザ光の有効径より広く形成された請求項4に記載の光ピックアップ装置。
- 第1回折格子形成領域は、第1回折格子の半径をra、第1レーザ光と第2レーザ光の中心間隔をt、第1レーザ光の出射全角をθa、第1レーザ光及び第2レーザ光の出射端面と回折格子の距離をZとするとき、
Z・(tanθa)<ra<t/2
とし、第2回折格子形成領域は、第2回折格子の半径をrb、第1レーザ光と第2レーザ光の中心間隔をt、第2レーザ光の出射全角をθb、第1レーザ光及び第2レーザ光の出射端面と回折格子の距離をZとするとき、
Z・(tanθb)<rb<t/2
とする請求項5に記載の光ピックアップ装置。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2008236508A JP2010073233A (ja) | 2008-09-16 | 2008-09-16 | 光ピックアップ装置 |
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