JP2010073047A - 情報処理装置およびプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】カメラにより撮像される搬送物の画像から文字認識対象となる帳票の画像を画質を保ったまま効果的に切り出せるようにすること。
【解決手段】カメラPC2は、カメラ1により撮像される搬送物の画像G1から文字認識対象となる帳票13の画像G2を切り出す処理を行う情報処理装置である。この装置は、搬送物である小包12の画像を一定の方向に走査し、画素の濃度値の変動が一定以上となる特徴部分を複数抽出し、抽出した複数の特徴部分がそれぞれ存在する領域を、前記帳票の領域の一部を構成する領域候補であると決定し、決定した複数の領域候補を取り囲む領域の画像を切り出す。
【選択図】 図1
【解決手段】カメラPC2は、カメラ1により撮像される搬送物の画像G1から文字認識対象となる帳票13の画像G2を切り出す処理を行う情報処理装置である。この装置は、搬送物である小包12の画像を一定の方向に走査し、画素の濃度値の変動が一定以上となる特徴部分を複数抽出し、抽出した複数の特徴部分がそれぞれ存在する領域を、前記帳票の領域の一部を構成する領域候補であると決定し、決定した複数の領域候補を取り囲む領域の画像を切り出す。
【選択図】 図1
Description
本発明は、カメラにより撮像される搬送物の画像から文字認識対象となる帳票の画像を切り出す処理を行う情報処理装置およびプログラムに関する。
従来、小包や書状に貼り付けられている帳票(宛先や差出人の住所などが書かれた伝票)に対する文字認識(住所認識や郵便番号認識など)を認識装置で行う際には、カメラで撮像した小包や書状の全体画像をそのまま用いていた。すなわち、カメラにより撮像された小包や書状の画像が、専用の通信経路を通じて情報処理装置(以下、「カメラPC」と称す)に入力されると、当該画像は、入力された画像を撮像されたそのままの範囲の画像として認識装置へ転送されていた。そのため、画像のサイズが大きくなり、ネットワークに負担をかけていた。
そのような負担を軽減するためには、カメラPCにおいて、画像に対し、減色したり、解像度を落としたり、圧縮したりする方法がある。
また、特許文献1や特許文献2のように、位置決めマークなどを用いて対象となる画像の範囲を決める方法がある。
特開平04−123497号公報
特開2003−011336号公報
しかしながら、画像に対し、減色したり、解像度を落としたり、圧縮したりする方法を採用した場合、画像の質が下がり認識率の低下を招くという問題がある。
また、位置決めマークを用いて対象となる画像の範囲を決める方法を採用した場合、すべての帳票もしくは小包や書状に特別な位置決めマークを事前に印字しなければならず、コストや手間がかかるという問題がある。
本発明は上記実情に鑑みてなされたものであり、カメラにより撮像される搬送物の画像から文字認識対象となる帳票の画像を画質を保ったまま効果的に切り出すことが可能な情報処理装置およびプログラムを提供することを目的とする。
本発明に係る情報処理装置は、カメラにより撮像される搬送物の画像から文字認識対象となる帳票の画像を切り出す処理を行う情報処理装置であって、前記搬送物の画像を一定の方向に走査し、画素の濃度値の変動が一定以上となる特徴部分を複数抽出する特徴抽出手段と、前記特徴抽出手段により抽出された複数の特徴部分がそれぞれ存在する領域を、前記帳票の領域の一部を構成する領域候補であると決定する領域候補決定手段と、前記領域候補決定手段により決定された複数の領域候補を取り囲む領域の画像を切り出す画像切出手段とを具備することを特徴とする。
また、本発明に係る情報処理装置は、カメラにより撮像される搬送物の画像から文字認識対象となる帳票の画像を切り出す処理を行う情報処理装置であって、前記搬送物の画像を走査し、登録されているパターン画像と一致する度合いが一定以上となる特徴部分を複数抽出する特徴抽出手段と、前記特徴抽出手段により抽出された複数の特徴部分がそれぞれ存在する領域を、前記帳票の領域の一部を構成する領域候補であると決定する領域候補決定手段と、前記領域候補決定手段により決定された複数の領域候補を取り囲む領域の画像を切り出す画像切出手段とを具備することを特徴とする。
また、本発明に係る情報処理装置は、カメラにより撮像される搬送物の画像から文字認識対象となる帳票の画像を切り出す処理を行う情報処理装置であって、前記搬送物の画像を走査し、一定以上の濃度値を有する画素群が直線もしくは破線を形成している特徴部分を複数抽出する特徴抽出手段と、前記特徴抽出手段により抽出された複数の特徴部分がそれぞれ存在する領域を、前記帳票の領域の一部を構成する領域候補であると決定する領域候補決定手段と、前記領域候補決定手段により決定された複数の領域候補を取り囲む領域の画像を切り出す画像切出手段とを具備することを特徴とする。
本発明によれば、カメラにより撮像される搬送物の画像から文字認識対象となる帳票の画像を画質を保ったまま効果的に切り出すことが可能となる。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。
<各実施形態に共通>
図1は、本発明の各実施形態に共通する情報処理システムの構成の一例を示す図である。
図1は、本発明の各実施形態に共通する情報処理システムの構成の一例を示す図である。
この情報処理システムは、例えば小包等の集配施設などに設けられ、小包等に貼り付けられた帳票(伝票)に記載された住所を認識するシステムである。なお、ここでは、集配施設においてコンベア等の搬送媒体により搬送される小包を扱う場合の例を挙げるが、小包に限らず、書状など、他の搬送物を扱うことも可能である。
上記情報処理システムは、カメラ1、カメラPC2、および認識装置3を含む。カメラ1とカメラPC2との接続は、ある程度大きなサイズの画像データを伝送することが可能な専用の通信経路で形成されている。一方、カメラPC2と認識装置3との接続は、一般的な通信経路で形成されており、負担を縮減するために画像データをなるべく小さなサイズにて伝送することが望まれる。
カメラ1は、宛先や差出人の住所などが書かれた帳票13が貼り付けられた小包12をその背景11も含めて所定の方向から撮影し、撮影結果をモノクロの画像G1(例えばグレイスケールによる濃淡画像)として生成するものである。生成された画像G1は、専用の通信経路を通じてカメラPC2へ伝送される。
カメラPC2は、カメラ1から得られる画像G1から文字認識対象となる帳票13の画像G2を切り出す処理を行う情報処理装置(コンピュータ)である。切り出された画像G2は、一般の通信経路を通じて認識装置3へ伝送される。
認識装置3は、画像G2に基づき、帳票13に記載された住所等を構成する文字の認識処理を既存の手法にて実行するものである。
図2は、図1中に示されるカメラPC2の機能構成の一例を示す図である。
カメラPC2は、制御部4および記憶部5を含む。制御部4は、例えばCPUなどのプロセッサが実行するコンピュータプログラムによって実現される機能であり、画像取込部41、特徴抽出部(特徴抽出手段)42、領域候補決定部(領域候補決定手段)43、画像切出部(画像切出手段)44、画像出力部45などの各種の機能を含む。記憶部5は、メモリなどの記憶媒体により形成される記憶領域であり、制御部4により生成される情報や制御部4が使用する情報を記憶するものである。
画像取込部41は、カメラ1からカメラPC2に転送されてくる画像G1を取り込む機能である。この場合の画像G1は、図3に示されるように、帳票13が貼り付けられた小包12をその背景11も含めて所定の方向から撮影した結果を含むものである。画像取込部41は、この画像G1を記憶部5に記憶させる。
特徴抽出部42は、画像取込部41により取り込まれた記憶部5上の画像G1を画素単位で走査し、各画素の濃度値の違いなどに基づき、図4に示されるように帳票13の特徴の一部を構成する特徴部分14を複数抽出する機能である。この特徴抽出部42は、特徴部分14を示す情報を画像G1と共に記憶部5に記憶させる。なお、特徴抽出部42の機能や動作の詳細については、後述する第1〜第3の実施形態にて説明する。
領域候補決定部43は、特徴抽出部42により抽出された記憶部5上の複数の特徴部分14がそれぞれ存在する領域を、図5に示されるように、帳票13の領域の一部を構成する領域候補15であると決定する機能である。また、この領域候補決定部43は、図6に示されるように、複数の領域候補15を取り囲む帳票領域(もしくは住所領域)16を決定する機能も備えている。領域候補決定部43は、複数の領域候補15を取り囲む帳票領域16を示す情報を画像G1と共に記憶部5に記憶させる。
画像切出部44は、領域候補決定部43により決定された記憶部5上の複数の領域候補15を取り囲む帳票領域(もしくは住所領域)16を図7に示されるように切出し対象領域17としてその画像G2を切り出す機能である。
画像出力部45は、画像切出部44により切出された画像G2を認識装置3へ伝送すべく制御部4から出力する機能である。
次に、図8を参照して、図2中に示される制御部4の動作の一例を説明する。
帳票13が貼り付けられた小包12および背景11を含む画像G1がカメラ1からカメラPC2に転送されてくると、画像取込部41はその画像G1を入力し(ステップS1)、記憶部5に記憶させる。
次いで、特徴抽出部42は、画像取込部41により取り込まれた記憶部5上の画像G1を画素単位で走査し、各画素の濃度値の違いなどに基づき、例えば文字(もしくはラベル)位置などの特徴部分14を複数抽出し(ステップS2)、特徴部分14を示す情報を画像G1と共に記憶部5に記憶させる。
次いで、領域候補決定部43は、特徴抽出部42により抽出された記憶部5上の複数の特徴部分14がそれぞれ存在する領域を、帳票13の領域の一部を構成する領域候補15であると決定し(ステップS3)、更に、複数の領域候補15を取り囲む帳票領域(もしくは住所領域)16を決定し(ステップS4)、当該帳票領域16を示す情報を画像G1と共に記憶部5に記憶させる。
次いで、画像切出部44は、領域候補決定部43により決定された記憶部5上の複数の領域候補15を取り囲む帳票領域(もしくは住所領域)16を切出し対象領域17としてその画像G2を切り出す(ステップS5)。
最後に、画像出力部45は、画像切出部44により切出された画像G2を認識装置3へ伝送すべく制御部4から出力する(ステップS6)。
<第1の実施形態>
次に、図9〜図11を参照して、本発明の第1の実施形態による特徴抽出部42の機能および動作について説明する。
次に、図9〜図11を参照して、本発明の第1の実施形態による特徴抽出部42の機能および動作について説明する。
図9は、本発明の第1の実施形態による特徴抽出部42の機能構成の一例を示す図である。
同実施形態による特徴抽出部42は、画像G1を一定の方向に走査し、画素の濃度値の変動が一定以上となる特徴部分を複数抽出する(例えば、隣接する画素の値の差が規定値以上となる特徴部分を抽出する)ものであり、画素濃度差演算部61、記載部分判定部62、位置カウンタ60A、濃度差カウンタ60Bなどの機能を有する。
画素濃度差演算部61は、隣接する画素の濃度値の差を算出する機能である。記載部分判定部62は、画素濃度差演算部61により算出された値に基づき、文字などが記載されている箇所を判定する機能である。位置カウンタ60Aは、対象となっている画素の位置を認識するための機能である。濃度差カウンタ60Bは、隣接する画素どうしの濃度値の差が一定値以上となる回数を計数するための機能である。
次に、図10を参照して、同実施形態による特徴抽出の手法について説明する。
まず、画像G1を搬送方向にスキャンする。次にスキャン方向に濃度値の変化を見る。すなわち、暗い部分(濃度値が一定値以上となる黒画素の部分)と明るい部分(濃度値が一定値未満となる白画素の部分)とがどのように変化するかを調べる。例えば、小包の端や、小包以外の背景の部位では、通常濃度値の変化は無いか、あるいはあった場合でも頻繁ではない。しかし、帳票の住所領域近辺では、文字が書かれていたり、罫線や模様などがあったりするために、濃度値の変化が頻繁に起こっている。
そこで、この濃度値の変化が頻繁に起こっている部位(例えば、所定の画素数を走査する間に、暗い部分と明るい部分との間の変化が一定数以上起こっている部位)を、帳票の領域の一部を構成する領域候補として抽出する。各領域候補を全て含む領域を作成し、これを帳票領域(もしくは住所領域)とみなして画像を切出す。この際に、この帳票領域(もしくは住所領域)とみなした領域の外側にマージンをつけて切出すことにより、誤って住所の文字などが欠落することを防ぐことができる。
次に、図11を参照して、図9中に示される特徴抽出部42の動作の一例を説明する。
特徴抽出部42は、最初、位置カウンタ60Aを0にすると共に、濃度差カウンタ60Bを0にする(ステップS11)。
次いで、特徴抽出部42は、画素濃度差演算部61により、対象の画素の濃度値と右隣の画素の濃度値との差を算出し、この差が一定値以上となる場合には濃度差カウンタ60Bの値に1を加える(ステップS12)。また、特徴抽出部42は、位置カウンタ60Aの値にも1を加える(ステップS13)。
次いで、特徴抽出部42は、位置カウンタ60Aの値が規定値以下であるか否かを判定する(ステップS14)。規定値以下であれば(ステップS14のYES)、右隣の画素に移動し(ステップS15)、ステップS12からの処理を繰り返す。一方、規定値以下でなければ(ステップS14のNO)、特徴抽出部42は、濃度差カウンタ60Bの値が規定値以上であるか否かを判定する(ステップS16)。規定値以上であれば(ステップS16のYES)、その位置を特徴点とし、当該位置が特徴点であることを示す情報を位置情報と共に記憶部5に記憶させる(ステップS17)。一方、規定値以上でなければ(ステップS16のNO)、その位置を特徴点とはしない。
次いで、特徴抽出部42は、位置の起点を一定値右にずらし(ステップS18)、ステップS11からの処理を繰り返す。
上述した第1の実施形態によれば、画像の濃度値の変化を観測することにより、帳票領域もしくは住所領域を効果的に特定することができ、また、特定した領域の画像を画質を低下させずに切り出し、伝送媒体に負荷を与えずに認識装置へ伝送することが可能となる。
<第2の実施形態>
次に、図12〜図15を参照して、本発明の第2の実施形態による特徴抽出部42の機能および動作について説明する。
次に、図12〜図15を参照して、本発明の第2の実施形態による特徴抽出部42の機能および動作について説明する。
図12は、本発明の第2の実施形態による特徴抽出部42の機能構成の一例を示す図である。
同実施形態による特徴抽出部42は、画像G1を走査し、登録されているパターン画像(登録パターン画像)と一致する度合いが一定以上となる特徴部分を複数抽出する(例えば、登録パターン画像との濃度値の差が規定値以上となる特徴部分を抽出する)ものであり、部分画像濃度差演算部71、マーク部分判定部72、位置カウンタ70A、濃度差カウンタ70B、登録パターン画像記憶部70Cなどの機能を有する。
部分画像濃度差演算部71は、登録パターン画像の濃度値と比較対象となる部分画像の濃度値との差を算出する機能である。マーク部分判定部72は、部分画像濃度差演算部71により算出された値に基づき、マークなどが記載されている箇所を判定する機能である。位置カウンタ70Aは、対象となっている画素の位置を認識するための機能である。濃度差カウンタ70Bは、隣接する画素どうしの濃度値の差が一定値以上となる回数を計数するための機能である。登録パターン画像記憶部70Cは、帳票領域(もしくは住所領域)を特徴付ける登録パターン画像(「様」、「〒」、郵便番号枠、業者のロゴ、等のマークを示す画像)を記憶するための機能である。
次に、図13を参照して、同実施形態による特徴抽出の手法について説明する。
事前に、例えば図14に示されるような文字「様」の画像のほか、文字「小包」の画像や、複数の矩形が連なった郵便番号枠を、登録パターン画像23Aとして登録しておく。そのほか、郵便番号の標章「〒」や業者のロゴなどの画像を登録しておいてもよい。
そして、小包12の画像から順次、一定の大きさの部分画像を取り出し、その部分画像を登録パターン画像との比較対象として照合を試みる。例えば、画素ごとの濃度値の差を確認する周知の手法などを利用することにより、当該部分画像がマーク部分に相当するものであるか否かを判定することができる。
これにより、例えば、帳票13の中に記載されているロゴ21、郵便番号枠22、様23などのマーク部分を判定できるため、これらのマーク部分を包含する帳票領域もしくは住所領域20を特定することができる。
この手法では、帳票13の領域全体を特定することができない場合もあるが、認識対象は一般的に住所領域であるため、支障は生じない。また、この場合、特定される住所領域20の画像は小さいサイズで済むため、伝送媒体にかかる負荷をより一層軽減することが可能となる。
次に、図15を参照して、図12中に示される特徴抽出部42の動作の一例を説明する。なお、位置カウンタ70Aおよび濃度差カウンタ70Bの使用方法は、前述の位置カウンタ60Aおよび濃度差カウンタ60Bの使用方法と同様となるため、その説明を省略する。
特徴抽出部42は、画像のある点から縦横規定値の部分画像(あらかじめ設定された縦幅・横幅のサイズの画像)を切り出し(ステップS21)、その部分画像とあらかじめ登録しておいた登録パターン画像とを重ね合わせ(ステップS22)、部分画像濃度差演算部71により、部分画像のある画素の濃度値と、登録パターン画像のある画素の濃度値との差を算出する(ステップS23)。
特徴抽出部42は、登録パターン画像内の全ての画素について同じ作業を行い、濃度値の加算する(ステップS24)。
次いで、特徴抽出部42は、濃度値の差が一定以上ならその位置を特徴点とし(ステップS25)、当該位置が特徴点であることを示す情報を位置情報と共に記憶部5に記憶させる。
次いで、特徴抽出部42は、画像の起点を右または下にずらし(ステップS26)、ステップS21からの処理を繰り返す。
上述した第2の実施形態によれば、あらかじめ登録されたマーク等を画像の中から検出することにより、帳票領域もしくは住所領域を効果的に特定することができ、また、特定した領域の画像を画質を低下させずに切り出し、伝送媒体に負荷を与えずに認識装置へ伝送することが可能となる。
<第3の実施形態>
次に、図16〜図20を参照して、本発明の第3の実施形態による特徴抽出部42の機能および動作について説明する。
次に、図16〜図20を参照して、本発明の第3の実施形態による特徴抽出部42の機能および動作について説明する。
図16は、本発明の第3の実施形態による特徴抽出部42の機能構成の一例を示す図である。
同実施形態による特徴抽出部42は、画像G1を走査し、一定以上の濃度値を有する画素群が直線もしくは破線を形成している特徴部分を複数抽出する(例えば、一定以上の濃度値を有する画素が一定方向に連続している数が規定値以上となる特徴部分を抽出する)ものであり、画素確認部81、直線部分判定部82、位置カウンタ80などの機能を有する。
画素確認部81は、個々の画素の濃度値を得る機能である。直線部分判定部82は、画素確認部81により得られる個々の画素の濃度値に基づき、直線部分を判定する機能である。位置カウンタ80は、対象となっている画素の位置を認識するための機能である。
次に、図17〜図19を参照して、同実施形態による特徴抽出の手法について説明する。
直線成分とは、帳票13に記載されている罫線や破線を指す。直線成分は、画像を二値化したあとに周知のハフ変換などを行うことにより検出する。これにより、例えば図17に示されるように、複数の直線成分31の位置を判定できるため、例えば図18に示されるように、それらの直線成分31を包含する帳票領域もしくは住所領域32を特定することができる。
直線成分を検出する際には、例えば図19に示されるように、ある画素を起点として一定以上の濃度値を有する画素が一定方向(上下左右斜めの各方向のうちのいずれかの方向)に連続している数が規定値以上となる特徴部分を抽出する。このようにして得られる特徴部分を直線成分とみなす。
次に、図20を参照して、図16中に示される特徴抽出部42の動作の一例を説明する。なお、位置カウンタ80の使用方法は、前述の位置カウンタ60Aの使用方法と同様となるため、その説明を省略する。
まず、特徴抽出部42は、画像の中の黒画素(濃度値が一定値以上の画素)を全て抽出してく(ステップS31)。
次いで、特徴抽出部42は、画像の中のある黒画素を起点として、上下左右斜め方向に黒画素があるか調べ(ステップS32)、黒画素があった場合には、その方向の先に更に黒画素があるか調べる(ステップS33)。ある一定値以上黒画素があった場合には、それが直線成分(特徴点)であると判定し(ステップS34)、直線成分であることを示す情報を位置情報と共に記憶部5に記憶させる。
次いで、特徴抽出部42は、次の黒画素に起点を移し(ステップS35)、ステップS31からの処理を繰り返す。
上述した第3の実施形態によれば、画像の中の直線成分を検出することにより、帳票領域もしくは住所領域を効果的に特定することができ、また、特定した領域の画像を画質を低下させずに切り出し、伝送媒体に負荷を与えずに認識装置へ伝送することが可能となる。
なお、上述した実施形態で述べた本発明に係る各種の処理手順は、コンピュータプログラムとして、コンピュータ(情報処理装置)により読み取り可能な記憶媒体(例えば磁気ディスク,光ディスク,半導体メモリ)に記憶させておき、必要に応じてそれをプロセッサにより読み出して実行するようにしてもよい。また、このようなコンピュータプログラムは、通信媒体を介してあるコンピュータから他のコンピュータに伝送することにより配布することも可能である。
本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
1…カメラ、2…カメラPC、3…認識装置、4…制御部、5…記憶部、11…背景、12…小包、13…帳票、14…特徴部分、15…領域候補、16…帳票領域(もしくは住所領域)、17…切出し対象領域、41…画像取込部、42…特徴抽出部、43…領域候補決定部、44…画像切出部、45…画像出力部。
Claims (9)
- カメラにより撮像される搬送物の画像から文字認識対象となる帳票の画像を切り出す処理を行う情報処理装置であって、
前記搬送物の画像を一定の方向に走査し、画素の濃度値の変動が一定以上となる特徴部分を複数抽出する特徴抽出手段と、
前記特徴抽出手段により抽出された複数の特徴部分がそれぞれ存在する領域を、前記帳票の領域の一部を構成する領域候補であると決定する領域候補決定手段と、
前記領域候補決定手段により決定された複数の領域候補を取り囲む領域の画像を切り出す画像切出手段と
を具備することを特徴とする情報処理装置。 - 前記特徴抽出手段は、隣接する画素の値の差が規定値以上となる特徴部分を抽出することを特徴とする請求項1記載の情報処理装置。
- カメラにより撮像される搬送物の画像から文字認識対象となる帳票の画像を切り出す処理を行う情報処理装置であって、
前記搬送物の画像を走査し、登録されているパターン画像と一致する度合いが一定以上となる特徴部分を複数抽出する特徴抽出手段と、
前記特徴抽出手段により抽出された複数の特徴部分がそれぞれ存在する領域を、前記帳票の領域の一部を構成する領域候補であると決定する領域候補決定手段と、
前記領域候補決定手段により決定された複数の領域候補を取り囲む領域の画像を切り出す画像切出手段と
を具備することを特徴とする情報処理装置。 - 前記特徴抽出手段は、前記登録されているパターン画像との濃度値の差が規定値以上となる特徴部分を抽出することを特徴とする請求項1記載の情報処理装置。
- カメラにより撮像される搬送物の画像から文字認識対象となる帳票の画像を切り出す処理を行う情報処理装置であって、
前記搬送物の画像を走査し、一定以上の濃度値を有する画素群が直線もしくは破線を形成している特徴部分を複数抽出する特徴抽出手段と、
前記特徴抽出手段により抽出された複数の特徴部分がそれぞれ存在する領域を、前記帳票の領域の一部を構成する領域候補であると決定する領域候補決定手段と、
前記領域候補決定手段により決定された複数の領域候補を取り囲む領域の画像を切り出す画像切出手段と
を具備することを特徴とする情報処理装置。 - 前記特徴抽出手段は、一定以上の濃度値を有する画素が一定方向に連続している数が規定値以上となる特徴部分を抽出することを特徴とする請求項1記載の情報処理装置。
- カメラにより撮像される搬送物の画像から文字認識対象となる帳票の画像を切り出す処理を行う情報処理装置であるコンピュータに、
前記搬送物の画像を一定の方向に走査し、画素の濃度値の変動が一定以上となる特徴部分を複数抽出する機能と、
前記抽出された複数の特徴部分がそれぞれ存在する領域を、前記帳票の領域の一部を構成する領域候補であると決定する機能と、
前記決定された複数の領域候補を取り囲む領域の画像を切り出す機能と
を実現させることを特徴とするプログラム。 - カメラにより撮像される搬送物の画像から文字認識対象となる帳票の画像を切り出す処理を行う情報処理装置であるコンピュータに、
前記搬送物の画像を走査し、登録されているパターン画像と一致する度合いが一定以上となる特徴部分を複数抽出する機能と、
前記抽出された複数の特徴部分がそれぞれ存在する領域を、前記帳票の領域の一部を構成する領域候補であると決定する機能と、
前記決定された複数の領域候補を取り囲む領域の画像を切り出す機能と
を実現させることを特徴とするプログラム。 - カメラにより撮像される搬送物の画像から文字認識対象となる帳票の画像を切り出す処理を行う情報処理装置であるコンピュータに、
前記搬送物の画像を走査し、一定以上の濃度値を有する画素群が直線もしくは破線を形成している特徴部分を複数抽出する機能と、
前記抽出された複数の特徴部分がそれぞれ存在する領域を、前記帳票の領域の一部を構成する領域候補であると決定する機能と、
前記決定された複数の領域候補を取り囲む領域の画像を切り出す機能と
を実現させることを特徴とするプログラム。
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