JP2010071498A - 空気調和機 - Google Patents

Abstract

【課題】
本発明は、室内機と室外機を接続線により電気的に接続する室内外分離形の空気調和機に関し、商用電源を室内機と室外機のいずれからでも受電できるものとし、室外側受電の場合においても室内機の電源コードに電源電圧が発生しない手段および、商用電源の誤接続による危険防止を図ることができる安全性の優れた空気調和機を提供する。
【解決手段】
室内機の商用電源ラインに室内側受電と室外側受電を切換える開閉器を設ける。開閉器は室外側受電時に室内機の電源コードへの商用電源の印加を遮断し電源コードへの電源電圧の発生を防止する。また、商用電源が本来接続されるべき室内機または室外機以外に接続された場合は、室内電源回路への商用電源の供給を遮断し電気品の破壊を防止する。
【選択図】図１

Description

本発明は、室内機と室外機を接続線により電気的に接続する室内外分離型の空気調和機に係わり、特に商用電源の受電方式に関するものである。

図２に従来技術による空気調和機の全体構成図を示す。１は圧縮機、２は圧縮機用電動機、３は室内熱交換器、４は室外熱交換器、５は四方弁、６は膨張弁またはキャピラリチューブであり、以上で冷凍サイクルを構成する。また、７は室内送風機、８は室外送風機であり送風装置を構成する。９は商用電源であり、空気調和機の電源である。１０は室内電源回路、１１は室内制御回路、１２は室外電源回路、１３は室外制御回路、１４は室内機と室外機を接続する接続線であり、２４は商用電源９に接続するための電源コードである。

室内機１５で商用電源９を受電し、室内電源回路１０および接続線１４により室外電源回路１２，圧縮機用電動機２に供給する。室内電源回路１０および室外電源回路１２は５Ｖから２０Ｖ程度の低電圧の直流電源を作成して室内制御回路１１，室外制御回路１３に供給する。室内制御回路１１は冷暖房の種々の運転モード設定や室内外の温度および設定室温により、圧縮機１の回転数制御や室内送風機７の制御等、空気調和機の全体制御を行う。室外制御回路１３は室内制御回路１１の指令に従って、圧縮機用電動機２の駆動等，室外機１６の制御を行う。室内制御回路１１と室外制御回路１３の通信は接続線１４により行われる。

従来技術によれば、接続線１４が誤接続された場合でも制御回路および周辺部品が壊れないように保護する機能を設けており、特開２００６−２８４１０４号公報では接続線を誤った接続にした場合、誤接続を早期に認識させる方法が提案されている。

特開２００６−２８４１０４号公報

通常、一般家庭においては、ルームエアコンを据付ける室内の壁面に、予めルームエアコン用のコンセントが設けられており、一般家庭用に販売されている空気調和機の大多数の室内機には、このコンセントから受電するための電源コードが付いている。前途の従来技術による空気調和機は商用電源を室内機の電源コードにて受電しているため、商用電源を室外機で受電する空気調和機に適用した場合は、同じ電源ラインに接続されている室内機の電源コード（プラグ部）に商用電源の電源電圧が発生してしまい感電およびショート等の危険があるという問題点があった。

本発明の目的は、室外側受電時に感電およびショート等の危険を防止するため、電源コードを室内機から取り外したり、プラグ部に絶縁カバー等を付けることなく、室外機からの受電を可能とし、さらに感電防止等電気的な安全を確保する手段を提供することにある。

かかる課題を解決するため、本発明では、室内機の商用電源ラインに室内側受電と室外側受電を切換える開閉器を設け、室外側受電時に室内機の電源コードに電源電圧が発生しないようにする。また、該開閉器の操作部前面には開閉器カバーを設けることにより誤って開閉器が操作されることを防止する。

本発明を適用することにより、室外側受電時における室内機の電源コードへの電源電圧の発生を防止し、さらに、開閉器の操作部前面には、開閉器の作動状態が確認できるように開閉器カバーを取り付けたので、商用電源の誤接続による機器の破壊や触手での感電を防止でき、確認することにより電気的な安全を確保することができる。

以下、本発明の実施例について図面を用いて説明する。

図１は本発明の実施例の全体構成図である。１は圧縮機、２は圧縮機用電動機、３は室内熱交換器、４は室外熱交換器、５は四方弁、６は膨張弁またはキャピラリチューブであり、以上で冷凍サイクルを構成する。また、７は室内送風機、８は室外送風機であり送風装置を構成する。９−ａ，９−ｂは商用電源であり、空気調和機の電源である。１０は室内電源回路、１１は室内制御回路、１２は室外電源回路、１３は室外制御回路、１４は室内機と室外機を接続する接続線である。２３は室内機１５の商用電源ラインに設けた開閉器であり、開閉器２３は室内機１５より商用電源９−ｂを受電する場合は図３（１）Ａ側に切換えた状態とし、また、室外機１６より商用電源９−ａを受電するときは図３（２）Ｂ側に切換えた状態とする。

従って、室内機１５と室外機１６のいずれからでも安全に受電できるものであり室内側受電の時は室内機１５の室内電源回路１０および接続線１４により室外電源回路１２と圧縮機用電動機２に商用電源９−ｂを供給し、室外側受電の時は室外機１６の室外電源回路１２，圧縮機用電動機２および接続線１４により室内電源回路１０に商用電源９−ａを供給する。室内電源回路１０および室外電源回路１２は商用電源９−ａまたは９−ｂにより５Ｖから２０Ｖ程度の低電圧の直流電源を作成して、室内制御回路１１および室外制御回路１３に供給する。室内制御回路１１は冷暖房の種々の運転モード設定や室内外の温度および設定室温により、圧縮機１の回転数制御や室内送風機７の制御等、空気調和機の全体制御を行う。室外制御回路１３は室内制御回路１１の指令に従って、圧縮機用電動機２の駆動等、室外機１６の制御を行う。室内制御回路１１と室外制御回路１３の通信は接続線１４により行われる。

なお、室内機１５の構造は図４に示すように、一般的に箱形を呈しており、その後部は室内熱交換器３，室内送風機７，室内電気品１７などを載置したキャビネット１８で形成し、その前方を空気吸込部１９と空気吐出部２０を形成した前面パネル２１で覆っている。前記構造において、開閉器２３の操作部前面に当接する位置の前面パネル２１の一部を開口部２２とし、開口部２２には開閉器カバー２５をネジ止めなどにより着脱可能に取り付けてある。

また、開閉器カバー２５は、開閉器２３の作動状態が外から確認できるように例えば、透明樹脂の成型品で形成している。

ここで、開閉器２３が図３（１）Ａ側（室内側受電）の時に、誤って商用電源９−ａを室外機１６に接続された場合、室内電源回路１０は開閉器２３で遮断される。また、開閉器２３が図３（２）Ｂ側（室外側受電）の時に、誤って商用電源９−ｂを室内機１５に接続された場合も室内電源回路１０は開閉器２３で遮断されるので、商用電源の誤接続による電気品の破壊などの恐れはない。さらに透明な樹脂等で成型された、開閉器カバー２５が取り付けられているので、触手による感電の恐れもなく、開閉器２３の作動状態が外から確認できるので、電気的な安全が確保できる。

この発明の実施例による空気調和機の全体構成図である。 この発明の実施例による空気調和機の開閉器の回路図を示す。 従来の空気調和機の全体構成図である。 この発明の実施例による室内機構造の斜視図を示す。

符号の説明

１ 圧縮機
２ 圧縮機用電動機
３ 室内熱交換器
４ 室外熱交換器
５ 四方弁
６ 膨張弁またはキャピラリチューブ
７ 室内送風機
８ 室外送風機
９，９−ａ，９−ｂ 商用電源
１０ 室内電源回路
１１ 室内制御回路
１２ 室外電源回路
１３ 室外制御回路
１４ 接続線
１５ 室内機
１６ 室外機
１７ 室内電気品
１８ キャビネット
１９ 空気吸込部
２０ 空気吐出部
２１ 前面パネル
２２ 開口部
２３ 開閉器
２４ 電源コード
２５ 開閉器カバー

Claims (5)

1. 冷媒圧縮用の圧縮機と圧縮機用電動機，室内熱交換器と室外熱交換器、さらに冷媒の循環方向を切換える四方弁と膨張弁またはキャピラリチューブにより冷凍サイクルを構成するとともに室内送風機と室外送風機による送風装置およびマイコンを含む制御系手段により構成される空気調和機において商用電源は室内機または室外機のどちらからでも受電可能とし室内側受電の場合には室内機と室外機を接続する接続線により室内機から室外機に室外電源回路と圧縮機用電動機の電力を供給し室外側受電の場合には室内機と室外機を接続する接続線により室外機から室内機に室内電源回路の電力を供給し、室内機と室外機の接続線は、室内機および室外機に設けた室内制御回路と室外制御回路の通信にも使用されることを特徴とする空気調和機。
2. 請求項１において、室内機の商用電源ラインに室内側受電と室外側受電を切換える開閉器を設けたことを特徴とする空気調和機。
3. 請求項２において、開閉器の操作部前面に開閉器カバーを設けたことを特徴とする空気調和機
4. 請求項３において、開閉器カバーは、室内機の前面を覆っている前面パネル等の一部を開口部とし該開口部に開閉器カバーを着脱可能に取り付けたことを特徴とする空気調和機。
5. 請求項４において、開閉器の作動状態が開閉器カバーの外から確認できるようにしたことを特徴とする空気調和機。

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