JP2010065783A - 軸受装置の組立方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】固有振動数のばらつきを抑制して予圧量の管理にかかる精度を向上させることのできる軸受装置の組立方法を提供する。
【解決手段】転がり軸受装置1の固定体3のフランジ部32は、加振部9によって、振動を付与される。そして、転がり軸受装置1に付与された振動は、振動検出部10の非接触型のセンサによって、検出されるとともに、演算判定部11によって、固定体3の曲げ振動モードが検出される。固定体3の曲げ振動モードの固有振動数は、予め設定した固定体3の曲げ振動モードの固有振動数に基づいて、転がり軸受装置1の予圧量が推定される。
【選択図】図2

Description

本発明は、車両の車体に取り付けられた車軸を回転可能に支持する軸受装置の組立方法に関し、より詳細には、軸受装置の予圧量の測定方法に関する。
上記軸受装置としては、車軸と共に回転する回転体と、車体に取り付けられるとともに回転体を外囲する固定体と、回転体および固定体の間に配置される転動体とを備える転がり軸受装置が知られている。そして、一般に、転がり軸受装置では、回転体と固定体との間の軸方向隙間および径方向隙間の精度の確保や軸方向における振動および異音の抑制を目的として、回転体と固定体とによって、転動体に予圧が付与される。
また、転がり軸受装置の予圧の大きさを示す予圧量の管理は、転がり軸受装置の組立の際に、振動付与装置によって転がり軸受装置に振動を付与するとともに、転がり軸受装置に付与された振動を検出し、その検出結果に基づいて算出した転がり軸受装置の固有振動数から予圧量を推定することによって行われていた(例えば、特許文献1参照)。
ここで、図9を参照して、従来の転がり軸受装置の予圧量の測定方法について説明する。
図9に示すように、転がり軸受装置100は、車軸を回転可能に支持するハブシャフト101と、ハブシャフト101に固定された内輪部材102と、内輪部材102を外囲する外輪部材103と、ハブシャフト101および内輪部材102のそれぞれと外輪部材103との間に配置された転動体104とにより構成されている。また、ハブシャフト101の軸方向の上側には、ねじ部101aが設けられている。そして、ねじ部101aには、軸方向において、内輪部材102を挟むようにナット105が螺合される。
上記転がり軸受装置100の予圧量を測定する測定装置ARは、転がり軸受装置100を載置する治具110、転がり軸受装置100に軸方向の振動を付与する加振器120、転がり軸受装置100の振動を検出する振動検出部130、および振動検出部130により検出された情報から固有振動数を算出する演算処理部140により構成されている。
加振器120は、所定の測定周波数帯の下限から上限まで掃引するように振動して、転がり軸受装置100に振動を付与する。即ち、転がり軸受装置100は、加振器120によって、転がり軸受装置100の軸方向の振動モードである縦振動モードの振動が主に付与される。
振動検出部130は、外輪部材103およびねじ部101aに取り付けられた振動検出センサ131により、転がり軸受装置100の振動をモニタする。即ち、振動検出センサ131は、転がり軸受装置100の振動に応じた信号を出力する。この出力信号は、加算アンプ132、メインアンプ133、およびハイパスフィルタ134を通過し、演算処理部140に入力される。
演算処理部140は、固有振動数の振動モードを得る伝達関数演算装置141、固有振動数から軸受剛性を算出する剛性変換演算装置142、および軸受剛性から予圧量を算出する予圧演算装置143の順に、振動検出センサ131からの出力信号を通過させた後、予圧演算装置143の演算結果としての予圧量を表示部144に表示する。
特開2000−74788号公報
ところで、予圧量の測定において、ハブシャフト101、内輪部材102、および外輪部材103と転動体104との接触角の公差等に起因して、固有振動数にばらつきが生じるようになる。
上記従来の測定装置ARでは、伝達関数演算装置141により得られる固有振動数のばらつきが特に大きいため、固有振動数に基づいて最終的に得られる予圧量についてもばらつきが比較的大きくなる。したがって、予圧量のばらつきに起因して、予圧量の管理にかかる精度を十分に高めることが困難となっている。
そこで、本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、固有振動数のばらつきを抑制して予圧量の管理にかかる精度を向上させることのできる軸受装置の組立方法を提供することである。
本発明の請求項1に記載の発明は、車軸と共に回転する回転体と、前記回転体を外囲する固定体と、径方向において、前記回転体および前記固定体の間に配置されるとともに、前記回転体および前記固定体によって予圧が付与される転動体とを備える軸受装置の組立方法において、前記回転体、前記固定体、および前記転動体をそれぞれ組み合わせて軸受装置を組立てる第1工程と、前記第1工程により組立てられた前記軸受装置の予圧を測定する第2工程とを備え、前記第2工程は、加振手段によって前記軸受装置に振動を付与する第3工程と、前記第3工程において、前記軸受装置に付与した前記振動を検出手段によって検出し、前記検出手段の検出結果に基づいて、前記軸受装置の曲げ振動モードの固有振動数を演算する第4工程と、前記第4工程によって検出された曲げ振動モードの固有振動数と、予め設定した判定値としての曲げ振動モードの固有振動数とに基づいて、前記軸受装置の前記転動体に付与された予圧量を推定する第5工程とを備えることを要旨とする。
本願発明者によれば、曲げ振動モードの固有振動数のばらつきと縦振動モードの固有振動数のばらつきとの比較検討したところ、曲げ振動モードの固有振動数のばらつきの方が小さくなることが確認されている。これは、曲げ振動モードの固有振動数が接触角の公差の影響を受けにくいためと考えられる。上記発明は、こうした事実に鑑み、予圧量の測定の際、曲げ振動モードの固有振動数を演算するようにしているため、図9に示す従来の転がり軸受装置の予圧量の測定方法と比較して、固有振動数のばらつきを抑制して予圧量の管理にかかる精度を向上させることができる。
本発明の請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の軸受装置の組立方法において、前記第5工程では、前記判定値として、曲げ振動モードの固有振動数の上限値及び下限値を用い、前記第4工程によって検出した曲げ振動モードの固有振動数が、前記上限値及び前記下限値との間の領域である閾値領域の範囲内にあるか否かに基づいて、前記予圧量の推定を行うことを要旨とする。
この発明によれば、予め設定された判定値として、軸受装置の曲げ振動モードの固有振動数の上限値と下限値との間の領域である閾値領域と測定された軸受装置の固有振動数との比較によって、予圧量が適正か否かを推定することができるため、作業者が、容易に予圧量が適正か否かの推定を行うことができる。
本発明の請求項3に記載の発明は、請求項1および請求項2のいずれかに記載の軸受装置の組立方法において、前記第3工程では、前記加振手段として、前記軸受装置の前記固定体をハンマリングする装置を用いることを要旨とする。
この発明によれば、加振手段をハンマリングとすることにより、従来の加振器によって振動を付与する構造と比較して、軸受装置に振動を付与する時間を短縮することができる。したがって、軸受装置の組立時間を短縮することができるとともに、軸受装置に振動を付与し続ける必要がないため、振動によって、転動体と固定体および回転体とが接触することにより互いに発生する傷を抑えることができる。
本発明の請求項4に記載の発明は、請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の組立方法において、前記第4工程では、前記検出手段として、前記軸受装置に対して非接触のセンサを用いることを要旨とする。
この発明によれば、検出手段として、軸受装置に非接触のセンサを用いることにより、軸受装置の検出手段による重量変化を防止することができる。即ち、軸受装置の検出手段の重量による固有振動数の変化を防止することができる。したがって、軸受装置の予圧量の管理にかかる精度を向上させることができる。
本発明によれば、固有振動数のばらつきを抑制して予圧量の管理にかかる精度を向上させることのできる軸受装置の組立方法を提供することができる。
図1〜図8を参照して、本発明の軸受装置の組立方法について、車両の車体および車輪に取り付けられるとともに車軸を回転可能に支持する転がり軸受装置の組立方法として具体化した一実施形態について説明する。
また、以降では、転がり軸受装置の中心軸に沿う方向を「軸方向」とし、転がり軸受装置の中心軸に対して直交する方向を「径方向」とし、回転体が回転する方向を「周方向」とする。
まず、図1を参照して、本実施形態の転がり軸受装置1について説明する。
図1に示すように、転がり軸受装置1は、車輪に取り付けられて、車軸と共に回転する回転体2と、車体に取り付けられて、回転体2を外囲する固定体3と、径方向において、回転体2および固定体3の間の空間に配置される保持器5と、保持器5によってそれぞれ保持される複数の転動体4とにより構成されている。そして、転動体4を介して、回転体2が、固定体3に対して中心軸を中心に回転可能となる。
回転体2には、軸方向に沿って設けられた円筒部21と、径方向において、円筒部21から外側に向けて延設されるフランジ部22と、円筒部21の軸方向の車体側に固定された内輪24とが設けられている。フランジ部22は、車両の車輪にボルトによって固定される。また、径方向において、フランジ部22の内側には、フランジ部22から軸方向の車外側に向けて延設される略円筒形状のインロー部23が設けられている。インロー部23は、車輪のホイールと嵌合する。また、内輪24は、かしめにより円筒部21の上端部21bに固定されている。内輪24には、転動体4が潤滑油を介して摺接する車体側軌道溝24aが設けられている。また、円筒部21の軸方向の車外側には、転動体4が潤滑油を介して摺接する車外側軌道溝21aが設けられている。
固定体3には、回転体2の円筒部21を外囲する円筒部31と、径方向において、円筒部31から外側に向けて延設されるフランジ部32とが設けられている。フランジ部32には、ボルトを固定する貫通孔32aが設けられている。そして、固定体3は、フランジ部32に車体と接続するナックルがボルトによって固定されることにより、車体に対して固定される。また、周方向において、フランジ部32は、一定の距離を介して4個設けられている。円筒部31の内周面(即ち、径方向における円筒部31の内側の面)には、車体側軌道溝31aおよび車外側軌道溝31bが設けられている。
保持器5は、回転体2の円筒部21の外周面、即ち、径方向における円筒部21の外側の面と円筒部31の内周面との間に形成された空間において、各転動体4が、車体側軌道溝24a,31aおよび車外側軌道溝21a,31bに対応する態様で設けられている。即ち、回転体2の車体側軌道溝24aと固定体3の車体側軌道溝31aとの間には、潤滑油を介して、内輪24および固定体3のそれぞれに接触した状態で転動体4が配置されている。また、回転体2の車外側軌道溝21aと固定体3の車外側軌道溝31bとの間には、潤滑油を介して、円筒部21および固定体3のそれぞれに接触した状態で転動体4が配置されている。各転動体4には、円筒部21と内輪24とがかしめられた状態において、回転体2および固定体3によって予圧が加えられている。
径方向において、回転体2と固定体3との間には、転がり軸受装置1の外部の空間より、転動体4に向かい塵および泥水等の侵入を抑制するシールである車外側シール6および車体側シール7がそれぞれ設けられている。即ち、軸方向において、車外側軌道溝21a,31bより車外側に車外側シール6が設けられ、また、軸方向において、車体側軌道溝24a,31aより車体側に車体側シール7が設けられている。
次に、図2および図3を参照して、転がり軸受装置の予圧量の測定装置Aの構成について説明する。
図2に示すように、測定装置Aは、転がり軸受装置1を載置する治具8と、治具8に載置された転がり軸受装置1に振動を付与する加振部9と、加振部9により付与された転がり軸受装置1の振動を検出する振動検出部10と、振動検出部10の出力信号に基づいて、転がり軸受装置1の予圧量が適正か否かの判定を行う演算判定部11とにより構成されている。
治具8は、例えば、ゴムシートのような転がり軸受装置1の振動を吸収する弾性部材により構成された平板状の部材である。そして、転がり軸受装置1は、治具8の軸方向の車体側の面8aに対して、回転体2のインロー部23の車外側の端部23aが接触するように、治具8に載置される。
加振部9は、軸方向において、転がり軸受装置1の固定体3のフランジ部32より車体側に配置されるとともに、フランジ部32に衝撃を与えることによって、転がり軸受装置1に振動を付与する。即ち、固定体3に対して、ハンマリングを行う。
ここで、図3を参照して、加振部9の詳細な構成について説明する。
図3に示すように、加振部9は、直動型の電磁式ソレノイド(以下、単に「ソレノイド9a」という。)と、ソレノイド9aを固定するとともに支持するフレーム9bとにより構成されている。ソレノイド9aは、フレーム9bに固定された中空円筒形状の固定鉄心9c、固定鉄心9cに導電線を巻きつけて形成されたコイル9d、および固定鉄心9cに対して往復運動である略円柱形状の可動鉄心9eにより構成されている。可動鉄心9eの軸方向の車体側の端部9fには、フレーム9bと可動鉄心9eとを接続するコイルバネ等の弾性部材9gが配設されている。また、可動鉄心9eの軸方向の車外側の端部には、フランジ部32に衝撃を付与するためのハンマ9hが固定されている。また、弾性部材9gは、ハンマ9hをフランジ部32から離間方向(即ち、図3の軸方向の車体側)に付勢する。これにより、可動鉄心9eは、コイル9dへの通電されていないとき、弾性部材9gの力により初期設定位置、即ち、フランジ部32に対して軸方向に所定の間隔を経た位置に保持される。
フランジ部32への衝撃の付与は、次のように行われる。
まず、コイル9dへ通電する。これにより、可動鉄心9eは、弾性部材9gの付勢力に対抗して、初期設定位置からフランジ部32に向かい軸方向に沿って直線移動する。そして、ハンマ9hが、フランジ部32に衝突し(図3における2点鎖線のハンマ9h)、これによりフランジ部32に衝撃が付与される。その後、コイル9dの通電を遮断すると、可動鉄心9eは、弾性部材9gの付勢力により、フランジ部32から離間方向(即ち、図3の軸方向の車体側)に移動する。そして、可動鉄心9eは、再び初期設定位置に保持される。
ここで、測定装置Aは、転がり軸受装置1の曲げ振動モードに基づいて予圧量の測定を行うため、ハンマ9hによるフランジ部32への衝撃の付与は、曲げ振動モードの振動がより顕著に現れるように行われることが望ましい。そこで、フランジ部32に対するハンマ9hの衝突位置を、フランジ部32において、貫通孔32aより径方向の外側の部位(以下、「外側部位」という。)に設定している。
また、図2を参照して、振動検出部10および演算判定部11の構成について説明する。
図2に示すように、軸方向において、振動検出部10は、固定体3のフランジ部32に対向して配置されるとともに、フランジ部32に対して、軸方向に離間して配置される非接触型のセンサである。この振動検出部10には、レーザドップラ振動計を用いる。そして、振動検出部10は、加振手段9によって、転がり軸受装置1に付与された振動を検出するとともに、演算判定部11に、検出した振動を出力信号として伝達する。
演算判定部11は、振動検出部10からの出力信号を周波数毎に分解する演算部11aと、固定体3の曲げ振動モードの固有振動数の閾値領域との比較を行う判定部11bとを有する。演算部11aは、アナライザとして、高速フーリエ変換(Fast Fourier Transform:FFT)を備えている。また、判定部11bは、演算部11aから得た固定体3の曲げ振動モードの固有振動数と、予め設定された固定体3の曲げ振動モードの固有振動数の閾値領域とに基づいて、予圧量が適正か否かを判定する。この閾値領域は、固定体3の曲げ振動モードの固有振動数の上限値および下限値の間にある領域として予め設定される。また、これら固有振動数の上限値および下限値は、転がり軸受装置1の負隙間量(以下、単に「負隙間量」という。)についての上限値および下限値に基づいて、予め設定される。
ここで、負隙間量とは、円筒部21と内輪24とがかしめられた後の状態において、転動体4とそれぞれ接触する車体側軌道溝24a,31aの位置との軸方向の差の値から、円筒部21と内輪24とが加締められる前の状態において、転動体4と車体側軌道溝24a,31aの位置との軸方向の差の値を引いた量をいう。即ち、転動体4および車体側軌道溝24aの接触位置と転動体4および車体側軌道溝31aの接触位置との軸方向の距離であって、円筒部21および内輪24をかしめた後の距離から円筒部21および内輪24をかしめる前の距離を減じた量に相当する。さらに換言すれば、負隙間量とは、転動体4に予圧が加えられた後の状態において、転動体4とそれぞれ接触する車体側軌道溝24a,31aの位置との軸方向の差の値から、転動体4に予圧が加えられる前の状態において、転動体4と車体側軌道溝24a,31aの位置との軸方向の差の値を引いた値をいうことができる。
次に、図4および図5を参照して、本実施形態の転がり軸受装置の予圧量の判定方法と従来の転がり軸受装置の予圧量の判定方法との違いについて説明する。
図4および図5は、固定体3の曲げ振動モード(図4)および縦振動モード(図5)のそれぞれにおける固有振動数と負隙間量との関係について、転がり軸受装置1の三次元モデルから有限要素法によって、転動体4と回転体2、内輪24、および固定体3との接触角および曲率の公差の合計の上限値および下限値をそれぞれ解析した結果である。
図4に示すように、例えば、負隙間量が−35μmの地点において、曲げ振動モードの固有振動数の上限値の曲線(以下、単に「上限曲線A1」という。)の固有振動数および曲げ振動モードの固有振動数の下限値の曲線(以下、単に「下限曲線B1」という。)の固有振動数との差R1は、約40Hzである。そして、下限曲線B1上において、上記地点での上限曲線A1の固有振動数と同じ固有振動数が得られる負隙間量は、約−44μmの地点である。したがって、同じ曲げ振動モードの固有振動数において、上限曲線A1における負隙間量と下限曲線B1における負隙間量との差D1は、約9μmとなる。
一方、図5に示すように、同様に、負隙間量が−35μmの地点において、縦振動モードの固有振動数の上限値の曲線(以下、「上限曲線A2」という。)における固有振動数および曲げ振動モードの固有振動数の下限値の曲線(以下、「下限曲線B2」という。)における固有振動数との差R2は、約500Hzである。そして、下限曲線B2上において、上記地点での上限曲線A2の固有振動数と同じ固有振動数が得られる負隙間量は、約−65μmの地点である。したがって、同じ縦振動モードの固有振動数において、上限曲線A2における負隙間量と下限曲線B2における負隙間量との差D2は、約30μmとなる。
このように、曲げ振動モードと縦振動モードとの間において、同じ負隙間量における上限曲線上の固有振動数と下限曲線上の固有振動数との差R1,R2が互いに異なる。即ち、上記に例示したケースにおいて、曲げ振動モードでは、約40Hz(図4のR1)であるのに対して、縦振動モードでは、約500Hz(図5のR2)であり、曲げ振動モードの方が小さい値を示す。
また、同じ固有振動数における上限曲線の負隙間量と下限曲線の負隙間量との差D1,D2も互いに異なる。即ち、上記にて例示したケースにおいて、曲げ振動モードでは、約9μm(図4のD1)であるのに対して、縦振動モードでは、約30μm(図5のD2)であり、曲げ振動モードの方が小さい値を示す。
したがって、本実施形態の曲げ振動モードを用いた転がり軸受装置1の予圧量の測定方法によれば、従来の縦振動モードを用いた転がり軸受装置の予圧量の測定方法と比較して、任意の固有振動数に対する負隙間量のばらつきが小さいため、即ち、負隙間量から推定される転がり軸受装置の予圧量のばらつきが小さいため、転がり軸受装置の予圧量の測定を高精度に行うことができる。
次に、図2および図9を参照して、本実施形態の転がり軸受装置の予圧量の測定方法における振動付与方法と従来の転がり軸受装置の予圧量の測定方法における振動付与方法との違いについて説明する。
図9に示すように、従来の転がり軸受装置100の予圧量の測定方法では、加振器120が、測定周波数帯の下限から上限まで掃引するように振動して、転がり軸受装置100に振動を付与する。即ち、加振器120は、転がり軸受装置100に付与する振動の周波数を変更することによって、外輪部材103の固有振動数との共振周波数を検出していた。
一方、図2に示すように、本実施形態の転がり軸受装置1の予圧量の測定方法では、加振器120が、固定体3のフランジ部32を、1回衝突するのみで、固定体3の曲げ振動モードの固有振動数を検出している。したがって、従来の転がり軸受装置100の予圧量の測定方法と比較して、本発明の転がり軸受装置1の予圧量の測定方法は、作業者が転がり軸受装置の予圧量が適正か否かを判定する時間を短縮することができる。その結果、従来の転がり軸受装置100と比較して、転がり軸受装置1の生産効率を向上させることができる。その上、本発明の転がり軸受装置1の予圧量の測定方法における加振部9の加振の時間は、従来の転がり軸受装置100の予圧量の測定方法における加振器120の加振の時間と比較して、短いため、転動体4と回転体2、内輪24、および固定体3の車体側軌道溝24a,31aと車外側軌道溝21a,31bとの振動による傷の形成を抑制することができる。
次に、図6を参照して、本実施形態の転がり軸受装置1の測定装置Aの振動検出部10と、従来の転がり軸受装置の予圧量の測定方法に用いられる接触式のセンサとの違いについて説明する。
図6のグラフは、固定体3の重量変化量に対する固定体3の曲げ振動モードの固有振動数の関係を示している。このグラフにより、固定体3の曲げ振動モードの固有振動数は、固定体3の重量変化とともに変化することが分かる。具体的には、固定体3の曲げ振動モードの固有振動数は、固定体3の重量が増加するに伴い、減少することが分かる。
ここで、例えば、図9に示すように、従来の転がり軸受装置の予圧量の測定装置ARのように振動検出センサ131として接触型のセンサを用いる場合、固定体3にセンサを直接取り付けなければならない。したがって、センサの重量が固定体3に加算されるため、固定体3の固有振動数は、センサの重量分、減少してしまう。その結果、図4において解析した曲げ振動モードと負隙間量との関係から推定される転がり軸受装置の予圧量と、実際の転がり軸受装置の予圧量とは、大幅に異なってしまう。
そこで、本実施形態の転がり軸受装置1の測定装置Aの振動検出部10は、非接触型のセンサを用いることにより、固定体3にセンサの重量が加算されることを回避している。また、センサの重量、およびセンサを固定体3へ取り付ける際のセンサと固定体3との接触圧(即ち、固定体3にセンサを取り付ける際、センサが固定体3に加える力)のばらつきによる固定体3の曲げ振動モードの固有振動数のばらつきを回避することができる。その結果、固定体3の曲げ振動モードの固有振動数が変化することなく、図4に示すグラフに基づいて、転がり軸受装置1の予圧量を推定することができる。
また、接触型のセンサにおいては、作業者が、固定体3に接触型のセンサを取り付ける工程およびセンサを固定体3から取り外す工程が必要である。しかしながら、本実施形態の非接触型のセンサにおいては、転がり軸受装置1を治具8に載置した時点で、非接触型のセンサが、フランジ部32と軸方向に対向する位置に配置されることとなるため、上記の2つの工程を不要とすることができる。その結果、本発明の転がり軸受装置1の予圧量の測定方法は、従来の転がり軸受装置100の予圧量の測定方法と比較して、作業者が予圧量を判定する時間を短縮することができる。
次に、図4、図7、及び図8を参照して、本発明の転がり軸受装置の組立方法について説明する。
まず、ステップS1において、第1工程として、回転体2、固定体3、および転動体4を組み合わせることにより、転がり軸受装置1を組立てる。具体的には、回転体2に内輪24を固定し、保持器5に保持された転動体4を径方向における回転体2および固定体3の間に配置する。そして、回転体2の円筒部21の上端部21bと内輪24とを加締める。また、径方向において、回転体2、内輪24および固定体3の間に、車外側シール6および車体側シール7を配設する。
次に、第2工程として、第1工程において組み立てられた転がり軸受装置1の予圧量を測定する。
具体的には、まず、ステップS2において、転がり軸受装置1を治具8に載置する。そして、第3工程として、ステップS3において、転がり軸受装置1の固定体3のフランジ部32に加振手段である加振部9によって、振動を付与する。
次に、第4工程として、加振部9によって転がり軸受装置1の固定体3のフランジ部32に付与された振動を振動検出手段である振動検出部10によって検出するとともに、曲げ振動モードの固有振動数を検出する。具体的には、ステップS4において、振動検出部10によって、固定体3に付与された振動の曲げ振動モードの振動を測定する。そして、ステップS5において、振動検出部10によって測定された振動から、演算判定部11の演算部11aによって、固定体3の曲げ振動モードの固有振動数を検出する。より詳細には、まず、振動検出部10によって、測定された振動は、演算部11aでの高速フーリエ変換によって、図8に示すグラフのように、振動値(dB)が、周波数(Hz)毎に分解される。そして、図8の結果より、最も振動値が大きいP地点を、固定体3の曲げ振動モードの固有振動数として検出する。即ち、加振部9によって、振動が付与された場合の共振周波数(即ち、最も振動値が高い周波数)が固定体3の曲げ振動モードの固有振動数となる。特に、測定装置Aでは、加振部9が、固定体3のフランジ部32の外側部位に衝撃を付与することにより、固定体3の曲げ振動モードが大きくなる。したがって、図8に示されるグラフから固定体3の曲げ振動モードの固有振動数を的確に検出することが可能となる。
そして、ステップS6において、第5工程として、図4に示す予め設定された転がり軸受装置1の固定体3の曲げ振動モードの固有振動数と転がり軸受装置1の予圧量との関係を示すデータと、第3工程によって検出された固定体3の曲げ振動モードの固有振動数とを比較して、転がり軸受装置1に付与された予圧量が適正か否かを判定する。ここで、図4において、予圧量は、負隙間量から推定することが可能であるため、予圧量の上限値および下限値の閾値から転がり軸受装置1の負隙間量の上限値および下限値の閾値を設定することができる。したがって、負隙間量の上限値および下限値の閾値に対応する固定体3の曲げ振動モードの固有振動数の上限値および下限値の閾値との間である閾値領域が、転がり軸受装置1の予圧量の閾値領域となる。これにより、振動モードの固有振動数の閾値領域内に、第4工程において検出された固定体3の曲げ振動モードの固有振動数が入るか否かに基づいて、予圧量が適正か否かを判定する。
本実施形態の転がり軸受装置1の組立方法によれば、以下の効果を得ることができる。
(1)本実施形態の転がり軸受装置1の組立方法では、固定体3の曲げ振動モードの固有振動数により、転がり軸受装置1の予圧量を測定する方法とする。この方法によれば、縦振動モードに基づく転がり軸受装置1の予圧量を測定する方法と比較して、曲げ振動モードに基づく転がり軸受装置1の予圧量を測定する方法では、転動体4と固定体3の車体側軌道溝31aおよび車外側軌道溝31b、回転体2の車外側軌道溝21a、および内輪24の車体側軌道溝24aとの接触角や曲率の影響が小さいため、検出された固有振動数に基づく負隙間の公差幅(ばらつき)を小さくすることができる。したがって、負隙間に基づいて予圧量が推定されるため、固有振動数による転がり軸受装置1の予圧量の推定を高精度に行うことができる。その結果、転がり軸受装置1の予圧量の管理にかかる精度を向上させることができる。
(2)また、縦振動モードに基づく転がり軸受装置1の予圧量を推定する方法と比較して、曲げ振動モードに基づく転がり軸受装置1の予圧量を推定する方法では、図4に示す縦振動モードの固有振動数数のデータの上限曲線A2と下限曲線B2との差R2と比較して、図3に示す予め作成された固有振動数のデータの上限曲線A1と下限曲線B1との差R1が小さいため、固有振動数の上限曲線と下限曲線とに基づく負隙間量のばらつきを小さくすることができる。したがって、縦振動モードに基づく転がり軸受装置1の予圧量を推定する方法と比較して、曲げ振動モードに基づく転がり軸受装置1の予圧量を推定する方法では、固有振動数の上限曲線と下限曲線とに基づく負隙間量のばらつきが小さいため、負隙間量の上限値および下限値の閾値を小さく設定することができる。その結果、固有振動数による転がり軸受装置1の予圧量の測定をより高精度に行うことができる。その結果、転がり軸受装置1の予圧量の管理にかかる精度を向上させることができる。
(3)本実施形態の転がり軸受装置1の組立方法によれば、予め設定された固定体3の曲げ振動モードの上限値および下限値の間の領域である閾値領域内に、第4工程において検出された固定体3の曲げ振動モードの固有振動数が入るか否かによって、予圧量が適正か否かを推定する方法とする。したがって、第4工程において検出された固定体3の曲げ振動モードの固有振動数が閾値領域内に入るか否かに基づいて、転がり軸受装置1の予圧量が適正か否かを推定することが可能であるため、作業者が、容易に転がり軸受装置1の予圧量が適正か否かを推定することができる。
(4)本実施形態の転がり軸受装置1の組立方法によれば、加振手段である加振部9をハンマリングする装置を用いる。これにより、図9に示す従来の加振器120によって振動を付与する構造と比較して、転がり軸受装置1に振動を付与する時間を短縮することができる。したがって、転がり軸受装置1の組立時間を短縮することができる。その上、ハンマリングは、転がり軸受装置1に振動を付与し続ける必要がないために、振動によって、転動体4と固定体3の車体側軌道溝31aおよび車外側軌道溝31b、回転体2の車外側軌道溝21a、および内輪24の車体側軌道溝24aとが互いに接触することにより発生する傷を抑えることができる。
(5)本実施形態の転がり軸受装置の組立方法によれば、検出手段である振動検出部10が、非接触型のセンサを用いる。これにより、転がり軸受装置1の固定体3の振動検出部10のセンサによる重量変化を回避することができる。即ち、固定体3の振動検出部10のセンサの重量による曲げ振動モードの固有振動数の変化を回避することができる。したがって、転がり軸受装置1の予圧量を高精度に測定することができる。その結果、転がり軸受装置1の予圧量の管理にかかる精度を向上させることができる。
(その他の実施形態)
本実施形態の転がり軸受装置および予圧の推定方法によれば、以下の変形も可能である。
・上記実施形態では、加振部9の非接触型のセンサとして、レーザドップラ振動計を用いたが、本発明は、レーザドップラ振動計に限定されることはない。例えば、レーザドップラ振動計の他に、渦電流型、静電容量型、およびレーザ型のような非接触の振動計を用いてもよい。
・上記実施形態では、加振部9として、ソレノイド9aを用いたが、本発明の加振部9の構造は、ソレノイド9aに限定されることはない。例えば、加振部9として、固定体3のフランジ部32に、鋼球等の部材を落下させることによって、フランジ部32に衝撃を与えてもよい。また、例えば、棒状の部材によって、フランジ部32を打つことにより、フランジ部32に衝撃を与えてもよい。
・上記実施形態では、回転体2と内輪24とを固定する構造として、回転体2と内輪24とをかしめたが、本発明は、この回転体2と内輪24との固定構造に限定されることはない。例えば、上記固定構造として、回転体2にねじ部を設けるとともに、ねじ部にナットを螺合することによって回転体2と内輪24とを固定してもよい。また、例えば、転がり軸受装置は、等速ジョイント(不図示)と一体型となる構成であってもよい。
・上記実施形態では、加振部9によって、固定体3のフランジ部32に振動を与えたが、本発明の加振部9によって衝撃を与える部位は、これに限定されることはない。転がり軸受装置1の曲げ振動モードの固有振動数を検出できればよいために、加振部9によって、回転体2のフランジ部22に振動を与えてもよい。
・上記実施形態では、転がり軸受装置1の予圧量の推定方法として、固有振動数の上限値および下限値の閾値である閾値の差R1と測定された固定体3の曲げ振動モードの固有振動数との比較を作業者が行ったが、本発明は、この予圧量の推定方法に限定されることはない。例えば、閾値の差R1と測定された固定体3の曲げ振動モードの固有振動数との比較結果(例えば、比較結果としてOK/NGのみが表示される。)を表示する表示装置を設けることにより、表示装置に表示される上記比較結果のみから、作業者が転がり軸受装置1の予圧量が適正か否かを推定してもよい。
・上記実施形態では、転動体4として、球状の鋼球を用いたが、本発明の転動体4の構成はこれに限定されることなく、円柱状のころ等の他の形状のものを用いてもよい。
本発明の転がり軸受装置の組立方法を具体化した一実施形態について、同転がり軸受装置の断面構造を示す断面図。 同実施形態の転がり軸受装置の組立方法について、同転がり軸受装置の予圧の測定装置を示す模式図。 同実施形態の転がり軸受装置の組立方法について、同転がり軸受装置の予圧の測定装置の加振部を示した模式図。 同実施形態の転がり軸受装置の組立方法について、同転がり軸受装置の固定体の固有振動数と軸方向における負隙間量との関係を三次元モデルから有限要素法によって解析した転動体と回転体、内輪、および固定体との接触角および曲率の公差の上限および下限による曲げ振動モードの閾値を示すグラフ。 同実施形態の転がり軸受装置の組立方法について、同転がり軸受装置の固定体の固有振動数と軸方向における負隙間量との関係を三次元モデルから有限要素法によって解析した転動体と回転体、内輪、および固定体との接触角および曲率の公差の上限および下限による縦振動モードの閾値を示すグラフ。 同実施形態の転がり軸受装置の組立方法について、センサの重量と固定体の曲げ振動モードの固有振動数との関係を示すグラフ。 同実施形態の転がり軸受装置の組立方法について、同転がり軸受装置の組立工程を示すフロー図。 同実施形態の転がり軸受装置の組立方法について、演算判定部の演算部によって得られた周波数と振動値との関係を示すグラフ。 従来の転がり軸受装置の組立方法について、同転がり軸受装置の予圧の測定装置を示す模式図。
符号の説明
1…転がり軸受装置(軸受装置)、2…回転体、21…円筒部、21a…車外側軌道溝、21b…上端部、22…フランジ部、23…インロー部、23a…端部、24…内輪(回転体)、24a…車体側軌道溝、3…固定体、31…円筒部、31a…車体側軌道溝、31b…車外側軌道溝、32…フランジ部、32a…貫通孔、4…転動体、6…車体側シール、7…車外側シール、8…治具、8a…面、9…加振部(加振手段)、9a…ソレノイド、9b…フレーム、9c…固定鉄心、9d…コイル、9e…可動鉄心、9f…端部、9g…弾性部材、9h…ハンマ、10…振動検出部(検出手段)、11…演算判定部、11a…演算部、11b…判定部。

Claims (4)

  1. 車軸と共に回転する回転体と、前記回転体を外囲する固定体と、径方向において、前記回転体および前記固定体の間に配置されるとともに、前記回転体および前記固定体によって予圧が付与される転動体とを備える軸受装置の組立方法において、
    前記回転体、前記固定体、および前記転動体をそれぞれ組み合わせて軸受装置を組立てる第1工程と、
    前記第1工程により組立てられた前記軸受装置の予圧を測定する第2工程とを備え、
    前記第2工程は、
    加振手段によって前記軸受装置に振動を付与する第3工程と、
    前記第3工程において、前記軸受装置に付与した前記振動を検出手段によって検出し、前記検出手段の検出結果に基づいて、前記軸受装置の曲げ振動モードの固有振動数を演算する第4工程と、
    前記第4工程によって検出された曲げ振動モードの固有振動数と、予め設定した判定値としての曲げ振動モードの固有振動数とに基づいて、前記軸受装置の前記転動体に付与された予圧量を推定する第5工程とを備える
    ことを特徴とする軸受装置の組立方法。
  2. 請求項1に記載の軸受装置の組立方法において、
    前記第5工程では、前記判定値として、曲げ振動モードの固有振動数の上限値及び下限値を用い、前記第4工程によって検出した曲げ振動モードの固有振動数が、前記上限値及び前記下限値との間の領域である閾値領域の範囲内にあるか否かに基づいて、前記予圧量の推定を行う
    ことを特徴とする軸受装置の組立方法。
  3. 請求項1および請求項2のいずれかに記載の軸受装置の組立方法において、
    前記第3工程では、前記加振手段として、前記軸受装置の前記固定体をハンマリングする装置を用いる
    ことを特徴とする軸受装置の組立方法。
  4. 請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の組立方法において、
    前記第4工程では、前記検出手段として、前記軸受装置に対して非接触のセンサを用いる
    ことを特徴とする軸受装置の組立方法。
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