JP2010065651A - 蒸気タービン装置及びボイラシステム装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 本発明の蒸気タービン装置は、蒸気を効率良く回転動力に変換することができ、且つ、小型化することができ、更に、部品構成を簡略化することにより製造コストを削減することができる蒸気タービン装置の提供を目的とする。
【解決手段】 本発明の蒸気タービン装置は、外部装置から供給された蒸気を運搬する複数の静翼を設けたハウジング部材と、前記ハウジング部材に内接して前記複数の静翼から蒸気が流入される複数の対を成すように形成された蒸気伝達部及び前記蒸気伝達部から蒸気が逆流することを防止する蒸気逆流防止部を設けた回動可能な動翼部材と、前記動翼部材と接続され前記動翼部材に従動することにより回転運動を外部に伝達する回転部材とを有することを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、蒸気により発生させた回転動力を外部に伝達する蒸気タービン装置、及び蒸気タービン装置を備えたボイラシステム装置に関する。
従来、蒸気タービンにおいては、蒸気タービンに形成された動翼の回転方向と略垂直方向に蒸気を当てることにより動翼を回転させる方式がある。具体的には、動翼に当てられた蒸気は、動翼の後部に形成された静翼により膨張させられ、当該静翼の後部に形成された動翼に当てるという動作を繰り返し行うことで、複数形成された動翼を連結するロータを回転させる構成としている(例えば、非特許文献1参照。)。
沼野正博・中島健・加茂信行著 「蒸気工学 −蒸気プラント工学入門」 朝倉書店 1987年4月20日 p.104 図8.1
非特許文献1に開示されているような蒸気タービンにおいては、動翼及び静翼によって形成される段の間を蒸気が移動する際に、蒸気の状態が変化してしまうことにより、十分な熱効率を得ることができなかった。また、十分な熱効率を得るためには段を複数段形成する必要があるが、この場合には蒸気タービン全体のロータの軸方向長さが長くなることから、蒸気タービンを小型化することは困難であった。
このため、外部から供給された蒸気が流入されるハウジングと、ハウジングに流入された蒸気を受けてロータを回転させる複数の動翼とを備え、ハウジングに流入された蒸気を膨張させて排出する静翼が形成される構成の蒸気タービンがある(特許文献1参照。)。
特開2006-144720号公報
しかしながら、前述の構成では、ハウジングから動翼に流入された蒸気が動翼の回転動力に十分に変換されない問題があった。また、蒸気タービンの部品数が多いことから製造コストが掛かる問題があった。
そこで、本発明は前述の技術的な課題に鑑み、蒸気を効率良く回転動力に変換することができ、且つ、小型化することができ、更に、部品構成を簡略化することにより製造コストを削減することができる蒸気タービン装置の提供を目的とする。
前述の課題を解決すべく、本発明に係る蒸気タービン装置は、外部装置から供給された蒸気を運搬する複数の静翼を設けたハウジング部材と、前記ハウジング部材に内接して前記複数の静翼から蒸気が流入される複数の対を成すように形成された蒸気伝達部及び前記蒸気伝達部から蒸気が逆流することを防止する蒸気逆流防止部を設けた回動可能な動翼部材と、前記動翼部材と接続され前記動翼部材に従動することにより回転運動を外部に伝達する回転部材とを有することを特徴とする。
本発明に係る蒸気タービン装置によれば、動翼部材における流入蒸気に接する表面積を増大させることにより、蒸気を効率良く回転動力に変換することができ、且つ、蒸気タービン装置を小型化することができる。また、蒸気タービン装置を構成するハウジング部材に複数設けられた静翼を用いて、動翼部材をより効率良く回転させる構成とすることにより、蒸気タービン装置を更に小型化することができる。また、蒸気タービン装置の構成を簡略化することにより、蒸気タービン装置に係る製造コストを削減することができる。
以下、本発明の蒸気タービン装置に係る好適な実施形態について図面を参照しながら説明する。なお、本発明の蒸気タービン装置は、以下の記述に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、適宜変更可能である。
まず、本発明の実施形態の蒸気タービン装置1の構成について、図1乃至図3を参照しながら説明する。図1に分解した状態における蒸気タービン装置1の斜視図を示し、図2に組み立てた状態における蒸気タービン装置1の斜視図を示す。また、図3に蒸気タービン装置1に配設されたハウジング部材10及び動翼部材20の上面図を示す。
蒸気タービン装置1は、動翼部材20に対して動力源である蒸気を供給するハウジング部材10、ハウジング部材10から供給された蒸気により回転駆動する動翼部材20、動翼部材20の回転中心となる位置に配設され動翼部材20に従動して回転することにより蒸気タービン装置1で発生した回転動力を外部に伝達する回転部材30、及びハウジング部材10を両面から封止するハウジング蓋部材40から構成される。以下、蒸気タービン装置1を構成する各構成部材について説明する。
ハウジング部材10は、動翼部材20に対して動力源である蒸気を供給する。この様なハウジング部材10は円筒形状部で形成され、外周部であるハウジング外周部10A、内周部であるハウジング内接部10C、及び上下の平面部であるハウジング封止部10Bから成る。また、ハウジング部材10は、蒸気流入部11、蒸気流出部12、静翼であるノズル13、及びネジ貫通部14から構成される。以下、蒸気タービン装置1を構成するハウジング部材10について説明する。
ハウジング部材10を構成する蒸気流入部11は、蒸気タービン装置1の外部から流入蒸気51を取り込む蒸気流入口である。蒸気流入部11に流入した流入蒸気51は、ハウジング部材10に複数配設された後述するノズル13、及び動翼部材20に複数配設された後述する蒸気伝達孔21を伝達する。ハウジング部材10と動翼部材20とを伝達しながら一周した流出蒸気52は、蒸気流出口である蒸気流出部12から蒸気タービン装置1の外部に流出される。なお、蒸気流入部11及び蒸気流出部12は近接して設けられる。また、蒸気流入部11は、流入蒸気51の進行方向に対して先細りの溝形状部から形成される。具体的には、蒸気流入部11の形状は、ハウジング外周部10Aに開口した蒸気流入部11の開口面積と比較して、ハウジング内接部10Cに開口した蒸気流入部11の開口面積が小さくなるように形成される。同様に、蒸気流出部12は、流出蒸気52の進行方向に対して先広がりの溝形状部から形成される。具体的には、蒸気流出部12の形状は、ハウジング外周部10Aに開口した蒸気流出部12の開口面積と比較して、ハウジング内接部10Cに開口した蒸気流出部12の開口面積が小さくなるように形成される。この様な蒸気流入部11及び蒸気流出部12は、ハウジング蒸気還流部10Dを図示せぬ例えば複数個のM3ネジを用いて、ハウジング封止部10Bに対して一定距離だけ隔てた状態でハウジング蓋部材40に固定することにより、ハウジング蒸気還流部10Dとハウジング封止部10Bとの空間に形成される。又は、蒸気流入部11及び蒸気流出部12の溝深さを、例えばハウジング内接部10Cの厚みの10分の9とすることにより、蒸気流入部11及び蒸気流出部12をハウジング10と一体に形成する。
ハウジング部材10を構成するノズル13は、静翼であり、蒸気流入部11から取り込まれた流入蒸気51を動翼部材20に複数配設された後述する蒸気伝達孔21に伝達する。なお、ノズル13については、図1乃至図3に加えて図5を参照しながら説明する。ノズル13は、ハウジングノズル形成部10Eを図示せぬ例えば複数個のM2ネジを用いて、ハウジング封止部10Bに対して一定距離だけ隔てた状態でハウジング蓋部材40に固定することにより、ハウジングノズル形成部10Eとハウジング封止部10Bとの空間に形成される。又は、ノズル13の溝深さを、例えばハウジング内接部10Cの厚みの10分の9とすることにより、ノズル13をハウジング10と一体に形成する。この様なノズル13は、複数配設された蒸気伝達孔21に対応するように、ハウジング部材10に複数配設される。なお、ノズル13は、図5に示すように、例えば長さL1=40mm及び長さL2=30mmの略鉤型から形成され、蒸気の流入口13Aにおける開口面積と比較して、蒸気の流出口13Bにおける開口面積が小さくなるように形成される。具体的には、流入口13Aの形状を例えば一辺4mmの略長方形状とし、流出口13Bの形状を例えば一辺2mmの略長方形状とすると、流入口13Aに対して流出口13Bが小さいことから、ノズル13に流入した蒸気に圧力損失が発生して、当該蒸気が膨張してノズル13から蒸気伝達孔21に伝達される。
ハウジング部材10を構成するネジ貫通部14は、ハウジング封止部10Bに設けられ、ハウジング部材10を両面から封止するハウジング蓋部材40の固定に用いる固定ネジ43を貫通させるための孔である。この様なネジ貫通部14は、ハウジング蓋部材40に配設された後述する各ネジ固定孔42と対応するようにハウジング封止部10Bに複数個設けられる。例えば、図1に示した例においては、合計4つのネジ貫通部14が配設されている。なお、上述したハウジング部材10は、材質が例えばアルミニウムから成り、例えば旋盤を用いて所定の形状に切削加工することにより成形する。
動翼部材20は、ハウジング部材10から供給された蒸気により回転駆動する。この様な動翼部材20は円筒形状部で形成され、外周部である動翼外接部20A、内周部である動翼内周部20C、及び上下の平面部である動翼封止部20Bから成る。また、動翼部材20は、蒸気伝達孔21を有する。以下、蒸気タービン装置1を構成する動翼部材20について説明する。
動翼部材20は、動翼部材20の動翼外接部20Aとハウジング部材10のハウジング内接部10Cとが当接し、ハウジング部材10から供給された蒸気により回転可能に配設される。動翼部材20に複数配設された蒸気伝達孔21は、ハウジング封止部10Bに複数配設されたノズル13に対応するように、動翼部材20の動翼外接部20Aに面して一定間隔で設けられる。なお、蒸気伝達孔21については、図1乃至図3に加えて図4及び図5を参照しながら説明する。また、蒸気伝達孔21は、形状が略同一である第1蒸気伝達部21A、第2蒸気伝達部21B、及び蒸気逆流防止部21Cを隣接して構成される。このため第1蒸気伝達部21Aを用いて、蒸気伝達孔21の形状を説明する。第1蒸気伝達部21Aは、図5に示すように、例えば長さL3=20mm及び深さL4=10mmの略矩形状部から形成される。また、図4に示すように、蒸気が流入する面である第1蒸気伝達部21Aの蒸気流入側面部21Lは、蒸気が減衰しないように傾斜面で形成する。さらに、蒸気が流出する面である第1蒸気伝達部21Aの蒸気流出側面部21Nは、蒸気の圧力が蒸気伝達部21Aに効率良く伝達されてから流出するように凹面で形成する。なお、第1蒸気伝達部21Aの底面部21Mは、蒸気流入側面部21L及び蒸気流出側面部21Nを両側面に備えた底面部である。上述した様に蒸気伝達孔21を、形状が略同一である第1蒸気伝達部21A、第2蒸気伝達部21B、及び蒸気逆流防止部21Cを隣接して構成したことにより、動翼部材20において流入蒸気51に接する表面積を増大させ、且つ、容積を減らすことができる。なお、動翼部材20は、材質が例えばアルミニウムから成り、例えば旋盤を用いて所定の形状に切削加工することにより成形する。
回転部材30は、動翼部材20の回転中心となる位置に配設され動翼部材20に従動して回転することにより蒸気タービン装置1で発生した回転動力を外部に伝達する。また、回転部材30は、シャフト部31、スポーク軸受部32、及びスポーク33から構成される。以下、蒸気タービン装置1を構成する回転部材30について説明する。
回転部材30を構成するシャフト部31は、蒸気タービン装置1で発生した回転動力を外部に伝達する。この様なシャフト部31は、円柱形状部から形成される。また、スポーク軸受部32は、円筒形状部から形成され、シャフト部31と複数の後述するスポーク33とを接続する。なお、スポーク軸受部32の中央部にはシャフト接続部32Aが設けられ、シャフト部31が貫通する。なお、スポーク軸受部32とシャフト部31は例えばセットスクリュにより固定される。また、スポーク33は、略角柱形状から形成され、回転部材30と動翼部材20を接続する。具体的には、スポーク33のスポーク軸受接続部33Aはスポーク軸受部32に接続され、スポーク33の動翼部材接続部33Bは動翼部材20の動翼内周部20Cに接続される。なお、図1においては、スポーク33がスポーク軸受部32に対して例えば120°毎に配設されている。また、回転部材30を構成するシャフト部31、スポーク軸受部32、及びスポーク33を、それぞれ金型又は旋盤を用いて個別に成型又は成形した後に一体に組み立てる構成に限定されることはない。例えば、回転部材30を構成するシャフト部31、スポーク軸受部32、及びスポーク33を、所定の金型を用いて一体成型しても良い。また、回転部材30と前述した動翼部材20を、所定の金型を用いて一体成型しても良い。
ハウジング蓋部材40は、ハウジング部材10を両面から封止する。また、ハウジング蓋部材40は、回転軸当接部41、ネジ固定孔42、及び固定ネジ43から構成される。以下、蒸気タービン装置1を構成するハウジング蓋部材40について説明する。
ハウジング蓋部材40は、所定の厚みを有する円盤状部から形成される。また、ハウジング蓋部材40は、動翼部材20及び回転部材30を上下から挟むように、一対の上部ハウジング蓋部材40Aと下部ハウジング蓋部材40Bから構成される。具体的には、図1及び図2に示すように、上部ハウジング蓋部材40Aに挿入した複数の固定ネジ43を、ハウジング部材10に設けられた複数のネジ貫通部14にそれぞれ通し、下部ハウジング蓋部材40Bに設けられた複数のネジ固定孔42に対してそれぞれ係留する。なお、図1及び図2においては、固定ネジ43、ネジ貫通部14、及びネジ固定孔42が同軸上になるように設けられている。この様なハウジング蓋部材40は、ハウジング部材10に流入される流入蒸気51が蒸気タービン装置1の外部に漏れることを防止し、且つ、動翼部材20に設けられたスポーク軸受部32及びスポーク33のような駆動部分をシールする。また、上部ハウジング蓋部材40A及び下部ハウジング蓋部材40Bの中央部に設けられた回転軸当接部41を、回転部材30のシャフト部31がそれぞれ貫通している。なお、ハウジング蓋部材40は、材質が例えばアルミニウムから成り、例えば所定の金型を用いて成型する。又は、旋盤を用いて所定の形状に切削加工することにより成形する。
次に、本発明の実施形態の蒸気タービン装置1の動作について、図5及び図6を参照しながら説明する。図5及び図6に蒸気タービン装置1の動作に係るハウジング部材10及び動翼部材20の模式図を示す。
図5に示すように、ハウジング部材10に設けられた蒸気流入部11から、動翼部材20に設けられた蒸気伝達孔21の第1蒸気伝達部21Aに対して、流入蒸気51が流入される。当該流入蒸気51により、動翼部材20は図5を基準にすると反時計回りである左方向に回転し、例えば図6に示すような状態になる。ここで、動翼部材20が長さL3に相当する距離を超えて図6中の左方向に回転すると、蒸気流入部11から、第1蒸気伝達部21Aの図中右隣の第2蒸気伝達部21Bに対して、流入蒸気51が流入される。さらに、動翼部材20が長さL3に相当する距離を超えて図6中の左方向に回転すると、蒸気流入部11から、第2蒸気伝達部21Bの図中右隣の蒸気逆流防止部21Cに対して、流入蒸気51が流入される。このようにして、隣接して形成された第1蒸気伝達部21A、第2蒸気伝達部21B、及び蒸気逆流防止部21Cに流入した流入蒸気51は、ハウジング部材10に設けられたノズル13の流入口13Aに順に流入する。なお、蒸気逆流防止部21Cは、流入蒸気51の逆流を防止する。また、蒸気伝達孔21を、第1蒸気伝達部21A、第2蒸気伝達部21B、及び蒸気逆流防止部21Cから構成することにより、蒸気を一時的に格納する空間の表面積を広げ、且つ、空間の容積を減らすことができる。
さらに、ノズル13の流入口13Aに流入した流入蒸気51は、ノズル13内を通り流出口13Bから流出し、回転動作が開始された直後に蒸気流入部11から流入蒸気51が流入された第1蒸気伝達部21Aを基準とすると、一つ左側に設けられた第1蒸気伝達部21Aに流入される。なお、蒸気流入部11から流入された流入蒸気51は、動翼部材20に設けられた蒸気伝達孔21とハウジング部材10に設けられたノズル13とを交互に経由して一周した後に、蒸気流出部12から流出蒸気52として蒸気タービン装置1の外部に放出される。上述した動作により、蒸気流入部11から、動翼外接部20Aに面して複数配設された蒸気伝達孔21に対して、流入蒸気51が流入されている間、動翼部材20が回転駆動を継続する。
次に、本発明の実施形態の蒸気タービン装置1を備えたボイラシステム装置について、図7を参照しながら説明する。図7に蒸気タービン装置1を備えたボイラシステム装置の模式図を示す。
機関60により発生した蒸気は、蒸気管61に流入する。ここで、機関60は、例えばエンジンのような内燃機関、及び例えばラジエータのような熱交換器である。すなわち、内燃機関で生じるエンジン熱、及び熱交換器から放出される廃熱により発生した蒸気等を蒸気タービン装置1に用いる。また、蒸気管61に流入した流入蒸気51は、蒸気タービン装置1に設けられた蒸気流入部11に取り込まれ、蒸気タービン装置1で発生した回転動力は回転部材30により外部に伝達される。なお、流入蒸気51は、動翼部材20に設けられた蒸気伝達孔21とハウジング部材10に設けられたノズル13とを交互に経由して一周した後に、蒸気流出部12から流出蒸気52として蒸気管62に放出される。また、蒸気管62に放出された流出蒸気52は、冷却装置63に送られる。なお、冷却装置63は窒素ガスタンク等から構成され、流出蒸気52の温度を急激に下げて液化する。当該液化された水は、送水管64により機関60に還流される。上述した様なボイラシステム装置により、機関60の熱により発生させた蒸気を用いて、蒸気タービン装置1で発生させた回転動力を外部に伝達することができる。当該回転動力は、例えば発電機を接続することにより電力に変換することができる。
以上、本発明の実施形態に係る蒸気タービン装置1によれば、蒸気伝達孔21を第1蒸気伝達部21A及び第2蒸気伝達部21Bを隣接させて構成したことにより、動翼部材20において流入蒸気51に接する表面積を増大させることができた。従って、従来の蒸気タービンと比較して蒸気を効率良く回転動力に変換することができ、且つ、蒸気タービン装置1を小型化することができた。また、蒸気タービン装置1によれば、ハウジング部材10に複数設けられた静翼であるノズル13を用いて、蒸気流入部11から取り込まれた流入蒸気51を動翼部材20に複数配設された蒸気伝達孔21に伝達することにより、動翼部材20をより効率良く回転させる構成とすることができた。従って、従来の蒸気タービンと比較して蒸気タービン装置1を更に小型化することができた。また、蒸気タービン装置1によれば、特にハウジング部材10及びハウジング蓋部材40に係る構成を簡略化することにより、部品数を減らすことができた。従って、従来の蒸気タービンと比較して蒸気タービン装置1に係る製造コストを削減することができた。
上述した蒸気タービン装置1は、次のような適用方法がある。例えば、ハイブリット自動車のエンジン熱、又はラジエータの温水を用いて蒸気タービン装置1を動作させることにより、圧縮空気を発生させて燃焼効率を上げ、廃熱により更に蒸気タービン発電に利用する。また、観光用等のバスのエンジン熱を用いて蒸気タービン装置1を駆動して、バス内に設けられたエアコンの動力源とすることにより、エンジン発電機を不要にする。また、一般自動車のエンジン熱で蒸気タービン発電を行い、オルタネーターの負荷を軽減して燃費を改善する。また、小型軽量タービンで蒸気タービン発電を行い、船舶の船外機を電気モーター駆動にする。また、エンジン発電機の廃熱を用いて蒸気タービン装置1を回転させて圧縮空気を発生させることにより、燃焼効率を上げ、且つ、廃熱を蒸気タービンの発電に利用する。また、ハイブリット建設機械のエンジン熱で蒸気タービン発電を行い、又は圧縮空気を発生させる。また、ゴミ焼却熱、温泉熱、及び太陽熱を用いて蒸気タービン装置1を動作させることにより動力源として利用する。
なお、本発明に係る実施形態においては、蒸気タービン装置1に蒸気を流入する構成として説明したが、蒸気タービン装置1に空気、二酸化炭素、及び窒素等の気体、又は、水、及び油等の液体を流入する構成としても良い。また、本発明に係る実施形態においては、蒸気タービン装置1で発生した回転動力を回転部材30を用いて外部に伝達する構成として説明したが、蒸気タービン装置1で発生した回転動力を回転部材30又は動翼部材20に配設した磁石の磁力を用いて外部に伝達する構成としても良い。
本発明の実施形態の蒸気タービン装置を構成する各構成部材を示す斜視図である。 本発明の実施形態の蒸気タービン装置を示す斜視図である。 本発明の実施形態の蒸気タービン装置に係るハウジング部材及び動翼部材を示す上面図である。 本発明の実施形態の蒸気タービン装置に係る蒸気伝達孔を示す上面図である。 本発明の実施形態の蒸気タービン装置の動作に係るハウジング部材及び動翼部材を示す模式図である。 本発明の実施形態の蒸気タービン装置の動作に係るハウジング部材及び動翼部材を示す模式図である。 本発明の実施形態の蒸気タービン装置を備えたボイラシステム装置を示す模式図である。
符号の説明
1 蒸気タービン装置
10 ハウジング部材
10A ハウジング外周部
10B ハウジング封止部
10C ハウジング内接部
10D ハウジング蒸気還流部
10E ハウジングノズル形成部
11 蒸気流入部
12 蒸気流出部
13 ノズル
13A 流入口
13B 流出口
14 ネジ貫通部
20 動翼部材
20A 動翼外接部
20B 動翼封止部
20C 動翼内周部
21 蒸気伝達孔
21A 第1蒸気伝達部
21B 第2蒸気伝達部
21C 蒸気逆流防止部
21L 蒸気流入側面部
21M 底面部
21N 蒸気流出側面部
30 回転部材
31 シャフト部
32 スポーク軸受部
32A シャフト接続部
33 スポーク
33A スポーク軸受接続部
33B 動翼部材接続部
40 ハウジング蓋部材
40A 上部ハウジング蓋部材
40B 下部ハウジング蓋部材
41 回転軸当接部
42 ネジ固定孔
43 固定ネジ
51 流入蒸気
52 流出蒸気
60 機関
61 蒸気管
62 蒸気管
63 冷却装置
64 送水管
L1,L2,L3,L4 長さ

Claims (6)

  1. 外部装置から供給された蒸気を運搬する複数の静翼を設けたハウジング部材と、
    前記ハウジング部材に内接して前記複数の静翼から蒸気が流入される複数の対を成すように形成された蒸気伝達部及び前記蒸気伝達部から蒸気が逆流することを防止する蒸気逆流防止部を設けた回動可能な動翼部材と、
    前記動翼部材と接続され前記動翼部材に従動することにより回転運動を外部に伝達する回転部材とを有することを特徴とする蒸気タービン装置。
  2. 前記静翼は、前記動翼部材が回動することにより、前記静翼の排出口から排出された前記蒸気が前記蒸気伝達部及び前記蒸気逆流防止部を経由して隣接した前記静翼の流入口に流入するように配設されているノズルであることを特徴とする請求項1に記載の蒸気タービン装置。
  3. 前記静翼は、前記蒸気を膨張させて運搬することを特徴とする請求項1に記載の蒸気タービン装置。
  4. 前記対は、前記静翼から前記蒸気が流入された後に流出される3以上の隣接した内壁であることを特徴とする請求項1に記載の蒸気タービン装置。
  5. 前記内壁は、前記蒸気が流入する側面に設けられた傾斜面と前記傾斜面に対向する位置に設けられた前記蒸気が当接してから流出する凹面とを有することを特徴とする請求項4に記載の蒸気タービン装置。
  6. 請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の蒸気タービン装置を有することを特徴とするボイラシステム装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP7128966B2 (ja) 2018-08-19 2022-08-31 ▲傳▼孚科技(厦▲門▼)有限公司 気体動力装置

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