JP2010064422A - 印刷機における色濃度測定装置及び色濃度測定装置を備えた印刷機 - Google Patents

印刷機における色濃度測定装置及び色濃度測定装置を備えた印刷機 Download PDF

Info

Publication number
JP2010064422A
JP2010064422A JP2008234559A JP2008234559A JP2010064422A JP 2010064422 A JP2010064422 A JP 2010064422A JP 2008234559 A JP2008234559 A JP 2008234559A JP 2008234559 A JP2008234559 A JP 2008234559A JP 2010064422 A JP2010064422 A JP 2010064422A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
color
printing
color density
measured
printing paper
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2008234559A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Sugimoto
博 杉本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ryobi Ltd
Original Assignee
Ryobi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ryobi Ltd filed Critical Ryobi Ltd
Priority to JP2008234559A priority Critical patent/JP2010064422A/ja
Publication of JP2010064422A publication Critical patent/JP2010064422A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Inking, Control Or Cleaning Of Printing Machines (AREA)
  • Spectrometry And Color Measurement (AREA)

Abstract

【課題】コスト面において有利にしながらも、煩雑な作業を行うことがなく、高精度な色測定が行える印刷機における色濃度測定装置及び色濃度測定装置を備えた印刷機を提供する。
【解決手段】
印刷用圧胴7Dにより印刷されて搬送される印刷用紙が排紙されるまでの間に印刷用紙を撮像する撮像手段9を配置し、撮像手段9により撮像した印刷用紙の色濃度を測定するための印刷機における色濃度測定装置であって、印刷用紙の全領域を撮像する撮像手段9と、印刷用紙のカラーバーを構成する基本カラーパッチの色濃度を測定するための分光測色計とを、印刷用圧胴7Dにより印刷された印刷用紙の搬送経路上に配置し、分光測色計により測定した色濃度に基づいて撮像手段9の色データの合わせ込みを行う色合わせ制御手段13を備えた。
【選択図】図2

Description

本発明は、印刷用圧胴により印刷された印刷用紙が排紙されるまでの間に、印刷用紙の色濃度を測定するための印刷機における色濃度測定装置に関し、更には、測定した色濃度値に基づいてフィードバックを行うための色濃度測定装置を備えた印刷機に関する。
従来から、印刷された印刷用紙の全ての領域を印刷機内に設けた多数の分光測色計(分光光度計)を用いて高精度な色測定を行えるように構成したものがある。この構成では、高価な分光測色計を多数設けなければならないことから、非常に高価になるだけでなく、多数の分光測色計からの検出情報を処理するための大型の制御装置を必要とする不都合があった。
上記不都合を解消できるものとして、相対的な色測定を行う安価なCCDカメラ等の撮像手段により印刷された印刷用紙の全領域の色測定を行うインライン測定装置を印刷機内部に配置し、印刷用紙の各カラーパッチの絶対的な色測定を行う分光光度計等でなる色測定装置を印刷機外部に配置したものが提案されている。これは、インライン測定装置による色測定値が所定期間において所定の許容域内にあるときに信号が出力され、この信号が出力されると、オペレータは印刷された印刷用紙の1枚を取り出して、色測定装置により色測定を行うことによって、高精度な絶対値測定を行えるようにしている。(引用文献1参照)
特開2007−269027号公報(図1参照)
上記特許文献1の構成によれば、信号が出力される度にオペレータは印刷用紙を一枚取り出し、その取り出した印刷用紙を色測定装置により色測定を行わなければならず、その作業が非常に煩わしいものであった。
また、インライン測定装置により測定する印刷用紙は、印刷直後のインキが未乾燥状態のものであるのに対して、印刷機外部に配置された色測定装置により測定する印刷用紙は、印刷後において所定時間経過してインキが乾燥した状態のものであることから、測定条件に大きな差異があり、正確な色測定を行うことがそもそもできないものであった。
因みに、前記測定条件に差異を無くすために、インライン測定装置の許容域に補正値を施すなどの対策を講じることが考えられるが、印刷機を使用する室内の温度や湿度の変化に応じて前記補正値の値を精度よく変更しなければならない。このため、補正値の設定が非常に難しく、実施し難いものであった。
本発明は、前記問題に鑑みてなされたもので、コスト面において有利にしながらも、煩雑な作業を行うことがなく、簡素な構成で精度のよい色濃度の測定が行える印刷機における色濃度測定装置及び色濃度測定装置を備えた印刷機を提供することを課題とする。
本発明の印刷機におけるカラーバーの色濃度測定装置は、印刷用圧胴により印刷された印刷用紙が排紙されるまでの間に該印刷用紙を撮像する撮像手段を配置し、該撮像手段により撮像した印刷用紙の色濃度を測定するための印刷機における色濃度測定装置であって、前記印刷用紙の全領域を撮像する撮像手段と、該印刷用紙のカラーバーを構成する基本カラーパッチの色濃度を測定するための分光測色計とを、前記印刷用圧胴により印刷された印刷用紙の搬送経路上に配置し、前記分光測色計により測定した色濃度に基づいて前記撮像手段の色データの合わせ込みを行う色合わせ制御手段を備えたことを特徴としている。
分光測色計により印刷用紙の基本カラーパッチの絶対的な色測定を行い、その色測定結果である色濃度(正確な値)に合うように撮像手段の色データの合わせ込みを行う。この合わせ込みによって、撮像手段の色検出精度を向上させることができる。しかも、撮像手段と分光測色計とを印刷用圧胴により印刷された印刷用紙の搬送経路上に配置しているから、印刷用紙を同一条件で色測定を行うことができる。
前記基本カラーパッチは、例えば4色印刷機の場合には、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ブラック(K)が順に並んだ形状となり、この基本カラーパッチは、どのサイズの枚葉紙でも紙幅方向(搬送方向と直交する左右方向)において同じ位置にあるものである。そして、これら基本カラーパッチのうちの1個の基本カラーパッチの色測定を、絶対的な色を測定できる分光測色計により精度よく行うことができる。
また、本発明は、前記分光測色計を印刷用紙の幅方向に移動自在に構成し、前記色合わせ制御手段が、前記分光測色計を移動させることにより印刷用紙の基本カラーパッチのうちの複数又は全ての基本カラーパッチの色濃度を測定し、該測定した色濃度に基づいて前記撮像手段の色データの合わせ込みを行う手段であることを特徴とする。
上記のように単数又は複数の分光測色計を移動させながら、基本カラーパッチの全て又は複数を測色し、測色した色濃度に基づいて撮像手段の色データの合わせ込みを行うことによって、一色のみを測色する固定式の分光測色計の場合に比べて、撮像手段の色データの合わせ込みを一層精度よく行うことができる。
前記印刷用圧胴が複数備えられ、それら複数の印刷用圧胴のうちの印刷用紙搬送方向終端に位置する印刷用圧胴の上方に、前記撮像手段と分光測色計を配置することができる。
請求項1〜請求項3のいずれかに記載の印刷機における色濃度測定装置を用いて撮像手段の色データの合わせ込みを行い、該合わせ込み後において撮像手段により撮像された色データに基づいてインキ量を調整するインキ量調整手段を備えたことを特徴とする印刷機を構成することができる。
前記分光測色計により特定の基本カラーパッチの色を測定したときの測定値と予め設定した目標値との差を算出し、その差に基づいて前記インキ量調整手段によるインキ量を補正するインキ量補正手段を備えていてもよい。
印刷用紙の全領域を撮像する撮像手段と、該印刷用紙のカラーバーを構成する基本カラーパッチの色濃度を測定するための分光測色計を、印刷用圧胴により印刷された印刷用紙の搬送経路上に配置し、前記分光測色計により精度よく測定した色濃度に基づいて前記撮像手段の色データの合わせ込みを行う色合わせ制御手段を備えることによって、分光測色計により印刷用紙の全領域の色測定を行う場合に比べて、コスト面及び構成面において有利にしながらも、従来のようなオペレータが煩雑な作業を行うことがなく、自動的にしかも補正等も不要にして精度のよい色測定が行える印刷機における色濃度測定装置及び色濃度測定装置を備えた印刷機を提供することができる。
分光測色計を印刷用紙の幅方向に移動自在に構成することによって、基本カラーパッチの全て又は複数を測色することができ、それら測色した多くの測色値に基づいて撮像手段の色データの合わせ込みを行うことができるから、一色のみを測色する固定式の分光測色計の場合に比べて、撮像手段の色データの合わせ込みを精度よく行うことができ、更に高精度な色測定を行うことができる。
分光測色計により特定の基本カラーパッチ、つまり重要な色となる基本カラーパッチの色を測定したときの測定値と予め設定した目標値との差を算出し、その差に基づいてインキ量調整手段によるインキ量を補正するインキ量補正手段を備えることによって、特に重要な画像の色変化が発生した場合でも、その色変化を分光測色計により高感度に測定して、その重要な画像の色管理を精度よく行うことができる商品価値の高い印刷機を提供することができる。尚、前記測定する特定の基本カラーパッチは、単数であってもよいし、複数であってもよい。
以下、本発明に係る実施の形態について図面を参照しながら説明する。図1は、本発明の印刷機1を示し、この印刷機1は、基本の4色であるシアン色(C)、マゼンタ色(M)、イエロー色(Y)、ブラック色(Bk)の4色刷りが行えるように構成され、給紙部2、印刷部3及び排紙部4を備えている。前記給紙部2は、印刷用紙Sを印刷部3に供給することができる。また、前記印刷部3は、給紙部2から供給される印刷用紙Sを印刷することができ、前記4色のインキを備えた印刷ユニット3a〜3dを備えている。さらに、前記排紙部4は、グリッパを備えるチェーン搬送装置からなり、印刷部3により印刷された印刷用紙が一枚ずつ排紙されて搬送された後、上下方向に積み重ねておくことができるように構成されている。尚、前記排紙部4のない印刷機であってもよいし、又、印刷機を構成する各部の具体的な構成は図に示されるものに限定されるものではない。
前記印刷ユニット3a〜3dは、版胴5A〜5Dと、ブランケット胴(ゴム胴)6A〜6Dと、印刷用圧胴7A〜7Dとを備え、これら印刷用圧胴7A〜7Dの搬送方向上流側のそれぞれには、各印刷用圧胴へ印刷用紙Sを渡すための渡し胴8A〜8Dを備えている。尚、前記渡し胴8A〜8Dのうちの搬送方向始端側に位置する渡し胴8Aを給紙胴とも言い、この渡し胴8Aとフィーダ装置や用紙分離装置等とから前記給紙部2を構成している。そして、図示していないが、前記印刷用圧胴7A〜7D及び渡し胴8A〜8Dのそれぞれには、送り出されてきた印刷用紙Sを爪台と爪とで把持するグリッパ(図示せず)を円周方向の複数箇所に備えている。
前記版胴5A〜5Dには印刷用の版が配設される。この版にはインキ及び水が供給され、版の回転によりインキが前記ゴム胴6A〜6Dに転写される。そしてゴム胴6A〜6Dに転写されたインキがゴム胴6A〜6D及び印刷用圧胴7A〜7Dに挟持されつつ搬送されてくる枚葉紙に転写される。これにより、給紙部2から供給される印刷用紙Sに対して、版胴5A〜5Dにそれぞれ設けられた版にて印刷を行うことができる。
前記印刷用圧胴のうちの印刷用紙の搬送方向終端に位置する印刷用圧胴7D上に、撮像装置であるCCDカメラ9と、分光測色計を内部に備えた分光ユニット10とを配置して、カラーバー内のカラーパッチの色濃度を測定する色濃度測定装置を構成している。
前記CCDカメラ9は、平面的な画像を捉えることができる比較的低コストな色測定器であり、印刷用紙の全領域を撮像して、全てのカラーパッチの相対的な色濃度を測定するものである。また、分光測色計は、各カラーパッチの絶対的な色を測定できる高精度な色測定器であり、部品点数が多く構成が複雑になり、コストも高くなる。
前記分光ユニット10は、図2に示すように、リニアアクチュエータ11により印刷用紙の幅方向に(印刷用圧胴7Dの幅方向全域に渡って)移動自在に構成され、リニアアクチュエータ11を駆動することによって、搬送されてくる印刷用紙に印刷されているカラーバーを構成する全て又は特定の複数の基本カラーパッチの色測定を順次行えるように構成している。
図2に示すように、前記CCDカメラ9により撮像した画像及び前記分光ユニット10により測定した基本カラーパッチの色測定情報が入力される制御装置12が設けられている。図に示す9AがCCDカメラ9の撮像範囲を示し、印刷用圧胴7Dの幅方向全域に渡って撮像することができるようになっている。また、図に示す10Aが分光ユニット10の測定範囲を示し、カラーパッチ一個分を測定することができるようになっている。
前記制御装置12は、CCDカメラ9からの印刷用紙の全領域の画像をRGBデータに変換し、その変換されたRGBデータからカラーバーの位置情報を取得し、取得した位置情報に基づいて、カラーバー内のカラーパッチの色濃度を測定しかつ前記分光ユニット10の色濃度測定ヘッド(図示せず)が所定のカラーパッチに位置するようにリニアアクチュエータ11を駆動するための駆動信号を出力するように構成されている。尚、前記所定のカラーパッチは、特に管理したい特定領域に印刷される画像の特定色を管理する場合に用いられることになり、特定画像の色精度を高めることができるようになっている。
また、前記制御装置12は、前記分光ユニット10により測定した色濃度に基づいてCCDカメラ9の色データの合わせ込みを行う色合わせ制御手段13を備えている。つまり、分光ユニット10により測定した色濃度にCCDカメラ9の色データを合わせることによって、CCDカメラ9の色データを精度のよいものにすることができる。
前記色合わせ制御手段13は、印刷開始前に試し刷りを行うべく、印刷用紙Sを印刷部3に供給し、例えば順次印刷されてきた印刷用紙Sのうちの一枚目の印刷用紙Sで該印刷用紙Sの基本カラーパッチの1個目を色測定し、次の第2枚目の印刷用紙Sで該印刷用紙Sの2個目の基本カラーパッチを色測定するようにし、全ての基本カラーパッチの色測定が終了すると、それら色測定した全てのカラーパッチの色濃度結果に基づいて前記CCDカメラ9の色データの合わせ込みを行うように構成されている。つまり、前述したように、CCDカメラ9で測定した全てのカラーパッチの色濃度値を高精度な測定が行える分光ユニット10の色濃度値に合わせるように補正することによって、CCDカメラ9で高精度な測定結果を得ることができる利点がある。しかも、CCDカメラ9と分光ユニット10とが近接した位置にあるから、印刷用紙のインキの乾き具合も同一の状態での色データの合わせ込みが行えるので、その合わせ込み精度が低下するといったこともない。
前記制御装置12は、前記カラーバーの色濃度測定装置を用いてCCDカメラ9の色データの合わせ込みを行い、該合わせ込み後においてCCDカメラ9により撮像された色データに基づいてインキ量を調整するインキ量調整手段14を備えるとともに、前記分光ユニット10により特定の基本カラーパッチの色を測定したときの測定値と予め設定した目標値との差を算出し、その差に基づいて前記インキ量調整手段14によるインキ量を補正するインキ量補正手段15を備えている。前記のように、CCDカメラ9の色データの合わせ込みを行うことによって、色データの合わせ込みを行わない場合に比べて印刷用紙の全領域の色管理を精度よく行うことができる。しかし、CCDカメラ9による色の測定感度は、分光ユニット10による測定感度よりも低下する。このため、特に色管理を精度よく行いたい画像においては、分光ユニット10により測定したときの測定値と予め設定した目標値との差に基づいて、前記インキ量調整手段14によるインキ量を補正することによって、色管理を行いたい画像の色変化を精度よく測定して色合わせを高精度に行うことができるように構成している。
前記基本カラーパッチPは、図3に示すように、長方形状の枠内に、左側からシアン色(C)、マゼンタ色(M)、イエロー色(Y)、ブラック色(K)の4色の基本色インキから構成され、この基本カラーパッチPは、枚葉紙の大きさに無関係で枚葉紙の左右幅方向中央位置に位置し、その基本カラーパッチPの両横側それぞれに多数のカラーパッチPとP1〜P6を備えさせてカラーバーBを構成している。
そして、前記制御装置12は、前記CCDカメラ9により撮像した印刷用紙Sの全域の画像の中から、予め記憶されている基本カラーパッチPの形状(ここでは長方形状)及び位置情報に基づいて各基本カラーパッチPを認識し、認識した各基本カラーパッチPの色データを取り込むことができるようになっている。
前記色合わせ制御手段13が、印刷開始前に行うCCDカメラ9の色濃度の合わせ込み制御用のプログラムを備えており、そのプログラムに基づいて印刷開始前の色合わせ込みを行う色合わせ制御と印刷中に色が目標値から大きくずれてしまわないように色を監視する色監視制御とを、前記制御装置12が実行することになり、それら制御を、図4及び図5に示すフローチャートに基づいて説明する。
印刷開始前に行うCCDカメラ9の色濃度の合わせ込み制御(色合わせ制御)を行うサブルーチンの処理を行う(ステップS1)。
前記色濃度の合わせ込み制御は、図5に示すように、印刷された後の印刷用紙の全領域をCCDカメラ9により撮像する(ステップS21)。撮像した画像をRGBデータに変換して取得する(ステップS22)。取得したRGBデータからカラーバーの位置を検出し(ステップS23)、カラーバーの色変換を行うべく、前記RGBデータを濃度変換する(ステップS24)。前記カラーバーの位置情報を取得すると(ステップS25)、分光ユニット10の測定ヘッドを左右に移動しながら、全てのインキツボキーに対応するカラーバー内のカラーパッチを分光測色する(ステップS26)。全てのカラーパッチの分光測色データを取得すると(ステップS27)、これらの分光測色データを分光濃度に変換する(ステップS28)。
前記RGBデータから計算した濃度値を前記分光測色データの濃度値に合わせ込んで(ステップS29)、濃度の合わせ込み制御が完了する。前述したように、CCDカメラ9の濃度値を高精度な分光測色計の濃度値に合うように補正することによって、比較的安価なCCDカメラ9により全てのカラーパッチの測色データを高精度なものにすることができる。
次に、濃度の合わせ込み制御が完了後、図4に戻って、印刷用紙の色管理を行う上で重要箇所となる特定の画像に対応するインキツボキー位置のカラーバー内のカラーパッチの目標ベタ濃度値とグレーパッチの目標Lab値との色差の許容範囲を設定する(ステップS2)。尚、前記重要箇所となるキー位置は、印刷用紙の色管理を行う上において重要となる画像の色を予めオペレータが決定することによって、その画像が存在する領域の重要色に対応するインキツボキー位置になり、そのインキツボキー位置に対応するカラーバー内のカラーパッチの目標ベタ濃度値とグレーパッチの目標Lab値との色差の許容範囲を設定することになる。
前記色差の許容範囲の設定が完了すると、CCDカメラ9を用いて印刷用紙をインラインで(印刷機内で印刷している経路中に)撮像し(ステップS3)、RGBデータを取得する(ステップS4)。RGBデータ取得後は、重要なインキツボキー管理を行う工程かCCDカメラ9により色管理を行う通常管理を行う工程かを判断する(ステップS5)。
重要キー管理を行う工程は、CCDカメラ9からの撮像情報に基づいてカラーバーの位置を検出し(ステップS6)、印刷用紙の色管理を行う上で重要箇所となる特定領域に印刷された画像の特定色に対応するインキツボキー位置のカラーバー(カラーパッチ)へ位置するように分光ユニット10の測定ヘッドを左右方向に移動させる(ステップS7)。前記移動が完了すると(ステップS8)、前記重要箇所となるインキツボキー位置のカラーパッチのベタ濃度値及びグレーパッチのLab値を実測する(ステップS9)。これら2つの実測値と前記予め定めた2つの目標値との色差が前記設定した許容範囲内にあるかどうかを判断する(ステップS10)。
前記色差が許容範囲内にあれば、現時点の目標値や条件を維持して印刷用紙管理(色管理)を継続し(ステップS11)、印刷が終了したかどうかを判断し(ステップS12)、印刷が終了するまでCCDカメラ9により撮像される色データが目標値になるようにインキ量を調整しながら印刷を続行する(ステップS13)。
前記色差が許容範囲内から外れている場合であれば、前記重要箇所となるインキツボキー位置のカラーパッチのベタ濃度値及びグレーパッチのLab値の色差が許容範囲に入るようにインキ量を調整する(ステップS14)。調整後、OKシートを設定し(ステップS15)、設定されたOKシートを目標に印刷用紙を管理する(ステップS16)。その後、前述同様に、印刷が終了したかどうかを判断し(ステップS12)、印刷が終了するまでCCDカメラ9により撮像される色データが前記設定したOKシートの目標値になるようにインキ量を調整しながら印刷を続行する(ステップS13)。
前記通常管理を行う工程は、CCDカメラ9により撮像されたRGBデータを濃度変換して、色データ(濃度データ)を取得し、その色データが目標値になるようにインキ量を調整する(ステップS13)。調整後は、前述同様に、現時点の目標値や条件を維持して印刷用紙管理を継続し(ステップS11)し、印刷が終了したかどうかを判断し(ステップS12)、印刷が終了するまでCCDカメラ9により撮像される色データが目標値になるようにインキ量を調整しながら印刷を続行し(ステップS13)、印刷が終了するまで行われる。
前記撮像手段としては、平面的な画像を捉えるCCDカメラやエリアセンサの他、直線的に走査して印刷用紙の全領域を撮像することができるラインセンサやラインセンサ型CCDカメラ等を用いてもよい。
前記実施形態では、カラーバーBを搬送方向終端部に印刷したが、搬送方向始端部に印刷してもよいし、又搬送方向始端部と搬送方向終端部の両方に印刷するようにしてもよい。
また、前記実施形態では、全てのカラーパッチを分光測色計により測色し、CCDカメラ9により測定した濃度値を全てのカラーパッチの色濃度に合わせ込むようにしたが、重要となる1個のカラーパッチを分光測色計により測色したときの濃度値のみにCCDカメラ9により測定した濃度値を合わせ込むようにしてもよいが、2個以上のカラーパッチを分光測色計により測色したときの濃度値にこれに対応するCCDカメラ9により測定した濃度値を合わせ込むように構成する場合が色測定精度を向上させることができ、好ましい。
さらに、前記実施形態では、分光ユニット10を、リニアアクチュエータ11により印刷用紙の幅方向に移動させたが、電動モータやエアシリンダ等の他の駆動装置を用いてもよいし、場合によっては手動により移動させてもよい。
また、前記実施形態では、4色の印刷が行える印刷機を示したが、1色又は2色あるいは3色、更には5色以上の印刷機であってもよい。また、2色以上の印刷が行える印刷機の場合に、印刷が完了した印刷用紙の色測定を行う場合が好ましいが、印刷用紙の搬送方向終端に位置する印刷用圧胴よりも前の印刷用圧胴により印刷された印刷用紙の色測定を行い、該色測定値に基づいてCCDカメラ9により測定した濃度値を合わせ込むように構成してもよい。
印刷機の概略側面図である。 色濃度測定装置の概略斜視図である。 カラーバーが印刷された印刷用紙の平面図である。 色濃度測定装置による色管理を行うためのフローチャートである。 図4の色濃度の合わせ込み制御を行うサブフローチャートである。
符号の説明
1…印刷機、2…給紙部、3…印刷部、3a-3d…印刷ユニット、4…排紙部、5A〜5D…版胴、6A-6D…ゴム胴、7A-7D…印刷用圧胴、8A〜8D…渡し胴、9…CCDカメラ(撮像手段)、10…分光ユニット、11…リニアアクチュエータ、12…制御装置、13…色合わせ制御手段、14…インキ量調整手段、15…インキ量補正手段、B…カラーバー、P…基本カラーパッチ、S…印刷用紙

Claims (5)

  1. 印刷用圧胴により印刷された印刷用紙が排紙されるまでの間に該印刷用紙を撮像する撮像手段を配置し、該撮像手段により撮像した印刷用紙の色濃度を測定するための印刷機における色濃度測定装置であって、
    前記印刷用紙の全領域を撮像する撮像手段と、該印刷用紙のカラーバーを構成する基本カラーパッチの色濃度を測定するための分光測色計とを、前記印刷用圧胴により印刷された印刷用紙の搬送経路上に配置し、前記分光測色計により測定した色濃度に基づいて前記撮像手段の色データの合わせ込みを行う色合わせ制御手段を備えたことを特徴とする印刷機における色濃度測定装置。
  2. 前記分光測色計を印刷用紙の幅方向に移動自在に構成し、前記色合わせ制御手段が、前記分光測色計を移動させることにより印刷用紙の基本カラーパッチのうちの複数又は全ての基本カラーパッチの色濃度を測定し、該測定した色濃度に基づいて前記撮像手段の色データの合わせ込みを行う手段である請求項1に記載の印刷機における色濃度測定装置。
  3. 前記印刷用圧胴が複数備えられ、それら複数の印刷用圧胴のうちの印刷用紙搬送方向終端に位置する印刷用圧胴の上方に、前記撮像手段と分光測色計を配置したことを特徴とする請求項1又は2に記載の印刷機における色濃度測定装置。
  4. 請求項1〜請求項3のいずれかに記載の印刷機における色濃度測定装置を用いて撮像手段の色データの合わせ込みを行い、該合わせ込み後において撮像手段により撮像された色データに基づいてインキ量を調整するインキ量調整手段を備えたことを特徴とする印刷機。
  5. 前記分光測色計により特定の基本カラーパッチの色を測定したときの測定値と予め設定した目標値との差を算出し、その差に基づいて前記インキ量調整手段によるインキ量を補正するインキ量補正手段を備えていることを特徴とする請求項4記載の印刷機。
JP2008234559A 2008-09-12 2008-09-12 印刷機における色濃度測定装置及び色濃度測定装置を備えた印刷機 Withdrawn JP2010064422A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008234559A JP2010064422A (ja) 2008-09-12 2008-09-12 印刷機における色濃度測定装置及び色濃度測定装置を備えた印刷機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008234559A JP2010064422A (ja) 2008-09-12 2008-09-12 印刷機における色濃度測定装置及び色濃度測定装置を備えた印刷機

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2010064422A true JP2010064422A (ja) 2010-03-25

Family

ID=42190422

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008234559A Withdrawn JP2010064422A (ja) 2008-09-12 2008-09-12 印刷機における色濃度測定装置及び色濃度測定装置を備えた印刷機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2010064422A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014233047A (ja) * 2013-05-30 2014-12-11 コニカミノルタ株式会社 画像形成方法、画像形成装置、画像形成プログラム、および記録媒体
JP2017005491A (ja) * 2015-06-10 2017-01-05 コニカミノルタ株式会社 画像読取装置及び画像形成システム
JP2019080327A (ja) * 2018-12-21 2019-05-23 コニカミノルタ株式会社 画像読取装置、画像形成装置、及び画像形成システム
US10432824B2 (en) 2014-12-01 2019-10-01 Konica Minolta, Inc. Image forming apparatus, image forming system, method of calibrating image detection unit, and post-processing apparatus
CN113776667A (zh) * 2021-09-30 2021-12-10 杭州日报报业集团盛元印务有限公司 一种基于油墨lab值的胶印专色墨调配方法

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014233047A (ja) * 2013-05-30 2014-12-11 コニカミノルタ株式会社 画像形成方法、画像形成装置、画像形成プログラム、および記録媒体
US10432824B2 (en) 2014-12-01 2019-10-01 Konica Minolta, Inc. Image forming apparatus, image forming system, method of calibrating image detection unit, and post-processing apparatus
US10652433B2 (en) 2014-12-01 2020-05-12 Konica Minolta, Inc. Image forming apparatus, image forming system, method of calibrating image detection unit, and post-processing apparatus
JP2017005491A (ja) * 2015-06-10 2017-01-05 コニカミノルタ株式会社 画像読取装置及び画像形成システム
US9930198B2 (en) 2015-06-10 2018-03-27 Konica Minolta, Inc. Image reading apparatus and image forming system
JP2019080327A (ja) * 2018-12-21 2019-05-23 コニカミノルタ株式会社 画像読取装置、画像形成装置、及び画像形成システム
CN113776667A (zh) * 2021-09-30 2021-12-10 杭州日报报业集团盛元印务有限公司 一种基于油墨lab值的胶印专色墨调配方法
CN113776667B (zh) * 2021-09-30 2024-02-09 杭州日报报业集团盛元印务有限公司 一种基于油墨lab值的胶印专色墨调配方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10867222B2 (en) Printed object management apparatus and management method
US7398733B2 (en) Inline measurement and closed loop control method in printing machines
JP5715229B2 (ja) 異なる動作をする2つの測定装置を備えている、色に関する測定を行う装置
JP5306178B2 (ja) 印刷装置のインキ装置を調節する方法
US7637210B2 (en) Register sensor
US6860202B2 (en) Printing press equipped with color chart measuring apparatus
US8017927B2 (en) Apparatus, system, and method for print quality measurements using multiple adjustable sensors
US8540336B2 (en) Apparatus and method for controlling ink supply amount/registration adjustment in printing press
JP4714675B2 (ja) 印刷機において少なくとも1つのレジスタを制御する装置
US20190253583A1 (en) Determination of tone value increase from a printed image
US20130021600A1 (en) Imaging an imprinted substrate on a printing press
JP3384769B2 (ja) インキ供給量調整装置およびインキ供給量調整方法
JP2010064422A (ja) 印刷機における色濃度測定装置及び色濃度測定装置を備えた印刷機
EP3544277A1 (en) Image forming apparatus, recording medium conveying method, and carrier means
US20060285181A1 (en) Printing control scale, printing system and printing method
JP7037173B2 (ja) 段ボールシートの品質検査装置
US20080216685A1 (en) Method and apparatus for measuring color density of a color bar in a printing press, and printing press equipped with color density measuring apparatus
US8671838B2 (en) Method for hybrid inline color control for printing presses
EP1832421B1 (en) Ink feeding rates control method and representative point determining apparatus
JP2014133396A (ja) 測色装置、画像形成装置および測色方法
JP4019805B2 (ja) 印刷色調監視装置及び印刷色調制御装置並びに印刷色調監視方法
JP2014173948A (ja) 測色装置、画像形成装置、測色方法およびプログラム
JP6003457B2 (ja) 撮像ユニット、測色装置、測色システム及び画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20111206