JP2010063867A - 経腸栄養チューブの胃内到達判定方法 - Google Patents

経腸栄養チューブの胃内到達判定方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 栄養チューブによって胃の内部に栄養剤を供給する前に、栄養チューブが胃内に到達しているか否かを簡単、迅速、確実且つ安全に判定することができる栄養チューブの胃内到達判定方法を提供する。
【解決手段】 経腸栄養チューブ3によって胃に栄養剤を供給する前に、経腸栄養チューブ3を、その前記栄養剤の出口側である先端開口部7に予めpH電極8をその検出部を露出させて配置した状態で、所要距離体内に進入させて留置するステップと、pH電極8によって前記検出部の接触する対象のpHを測定するステップと、前記測定によって得られたpHの値に基づいて前記チューブ3の先端開口部7が胃に到達しているか否かを判定するステップとを備えたものである。
【選択図】図1

Description

本発明は経腸栄養チューブの胃内到達判定方法に関する。
人体への栄養を摂取する場合、通常、口内に取り込んだ飲食物は舌を動かすことにより咽頭に送って嚥下し、更に食道を経て胃に到達して消化され小腸以降の消化器によって栄養の吸収が行われるが、その場合に、飲食物は、咽頭蓋が気管の入り口を閉じることによって、気管更には肺内に入り込まずに食道に移動するようになっている。
これに対して、例えば脳障害等の原因によって、咽頭蓋の開閉機能が低下し又は失われている嚥下障害がある場合には、いわゆる誤嚥を起こし、即ち、飲食物が咽頭を通過する際に咽頭蓋が閉じないために気管内に更には肺内に進入してしまい、そのため、肺炎を発症したり、最悪の場合には肺の機能停止即ち窒息による死亡を招くという重大な事態が生ずる。
そこて、口から飲食物を取り込む代わりに、口又は鼻孔から経腸栄養チューブ(以下、「栄養チューブ」と略す)を挿入して胃に到達させ、栄養チューブ内に注入した液状の栄養剤を胃に送り込むという方法が行われている。そして、その場合には、嚥下障害によって咽頭蓋が閉じないために栄養チューブそのものが気管に入り込んでしまうことを防止するために、栄養チューブを所要長さ挿入した段階で、聴診器によっていわゆるグル音を聴取して栄養チューブの進入部位が正しいか即ち胃内に進入しているか否かを判定している。また、より厳密に判定をする場合には、X線を照射して栄養チューブの存在位置を透視して確認する方法が行われている。
しかしながら、従来のように、聴診器によって栄養チューブの位置を判定する方法は、当該グル音が肺内に到達した栄養チューブによって発生しているのか、胃内の動きから発生しているのか判別しにくい場合があるため、判定に時間がかかるうえ、確実な判定は困難であるという問題があった。また、X線を照射する方法は、判定の信頼度は満たされるが、栄養チューブを交換しつつ長期間にわたって使用する場合には、人体への放射線被曝量が累積するので好ましくないという問題があった。
本発明は、前述のような問題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、第一に、栄養チューブによって胃の内部に栄養剤を供給する前に、栄養チューブが胃内に到達しているか否かを簡単、迅速、確実且つ安全に判定することができる栄養チューブの胃内到達判定方法を提供することである。
第二に、本発明の目的は、前記第一の目的に加えて、栄養チューブが胃内に到達しているか否かを判定する際の時間を短縮して、判定者の負担を軽減するとともに、栄養剤の供給を受ける者(以下、「被供給者」という)の肉体的及び精神的負担を軽減することのできる、栄養チューブの胃内到達判定方法を提供することである。
第三に、本発明の目的は前記第一の目的又は第二の目的に加えて、経腸栄養チューブの先端開口部におけるpHの測定誤差が小さく、従って、判定の確実度の高い、栄養チューブの胃内到達判定方法を提供することである。
第四に、本発明の目的は前記第一の目的又は第二の目的に加えて、栄養チューブの先端開口部におけるpHの測定誤差が実用性を満たしながら、測定コストを低廉にすることのてきる、栄養チョーブの胃内到達判定方法を提供することである。
第五に、本発明の目的は、前記第一の目的に加えて、栄養チューブの先端開口部におけるpHの測定誤差が実用性を満たしながら、判定のための事前準備作業が簡易であり、判定者の負担を軽減するとともに、栄養剤の供給を受ける者(以下、「被供給者」という)の肉体的及び精神的負担を軽減することができ、且つ判定のための測定コストを低廉にすることのできる、栄養チューブの胃内到達判定方法を提供することである。
前記第一の目的を達成する手段(以下、「第一の手段」という)として、本発明に係る栄養チューブの胃内到達判定方法は、経腸栄養チューブによって胃に栄養剤を供給する前に、前記経腸栄養チューブを、その前記栄養剤の出口側である先端開口部に予めpH電極をその検出部を露出させて配置した状態で、所要距離体内に進入させて留置するステップと、前記pH電極によって前記検出部の接触する対象のpHを測定するステップと、前記測定によって得られたpHの値に基づいて前記チューブの前記先端開口部が胃に到達しているか否かを判定するステップとを備えたことを特徴とする。
前記第二の目的を達成する手段(以下、「第二の手段」という)として、本発明に係る栄養チューブの胃内到達判定方法は、前記第一の手段において、前記pH電極が、予め前記栄養チューブ内に抜き差し自在に挿通して前記先端開口部に配置した状態であることを特徴とする。
前記第三の目的を達成する手段(以下、「第三の手段」という)として、本発明に係る経腸栄養チューブの胃内到達判定方法は、前記第一の手段又は第二の手段において、前記pH電極がガラス電極であることを特徴とする。
前記第四の目的を達成する手段(以下、「第四の手段」という)として、本発明に係る経腸栄養チューブの胃内到達判定方法は、前記第一の手段又は第二の手段において、前記pH電極がアンチモン電極であることを特徴とする。
前記第五の目的を達成する手段(以下、「第五の手段」という)として、本発明に係る経腸栄養チューブの胃内到達判定方法は、前記第一の手段において、前記pH電極が、アンチモン電極であり、且つ、その検出部を露出させて前記栄養チューブの先端開口部の外側近傍に固着して配置した状態であることを特徴とする。
本発明によれば、第一の効果として、前述の第一の手段として記載した構成によって、栄養チューブによって胃の内部に栄養剤を供給する前に、栄養チューブが胃内に到達しているか否かを簡単、迅速、確実且つ安全に判定することができるような、栄養チューブの胃内到達判定方法を提供することができる。
本発明によれば、第二の効果として、前述の第二の手段として記載した構成によって、前記第一の効果に加えて、栄養チューブが胃内に到達しているか否かを判定する際の時間を短縮して、判定者の負担を軽減するとともに、栄養剤の供給を受ける者の肉体的及び精神的負担を軽減することのできるような、栄養チューブの胃内到達判定方法を提供することができる。
本発明によれば、第三の効果として、前述の第三の手段として記載した構成によって、前記第一又は第二の効果に加えて、栄養チューブの先端開口部におけるpHの測定誤差が小さく、従って、判定の確実度の高い、栄養チューブの胃内到達判定方法を提供することができる。
本発明によれば、第四の効果として、前述の第四の手段として記載した構成によって、前記第一又は第二の効果に加えて、栄養チューブの先端開口部におけるpHの測定誤差が実用性を満たしながら、測定コストを低廉にすることのできるような栄養チューブの胃内到達判定方法を提供することができる。
本発明によれば、第五の効果として、前述の第五の手段として記載した構成によって、前記第一の効果に加えて、栄養チューブの先端開口部におけるpHの測定誤差が実用性を満たしながら、判定のための事前準備作業が簡易であり、判定者の負担を軽減するとともに、栄養剤の供給を受ける者の肉体的及び精神的負担を軽減することがてき、且つ判定のための測定コストを低廉にすることのできる、栄養チューブの胃内到達判定方法を提供することができる。
本発明の第一の実施の形態について、以下、図面を参照しながら説明すると、図1は、本発明に係る栄養チューブの胃内到達判定方法の説明図である。同図に示すように、嚥下障害を有する者(以下、「嚥下障害者」という)1の鼻孔2から挿入された栄養チューブ3が、気管に進入することなく、食道4を経て胃6の内部に到達している状態が示されている。栄養チューブ3が、鼻孔2から挿入されているのは、嚥下障害者1にとって口からの場合より肉体的、精神的苦痛が小さいことによるもので、口から挿入することも勿論可能である。
本発明においては、この栄養チューブ3は、その先端開口部7にpH電極8が予め配置された状態で人体に挿入することを特徴としている。pH電極8からのケーブル9は、嚥下障害者1の体外に置かれたpH計(pHの値を表示、記録等する計器)10に接続されている。このpH計10には、また、嚥下障害者1の身体のいずれかの部位例えば胸部に取り付けられた比較電極11からのケーブル12が接続されており、これら両電極8,11の作用によって栄養チューブ3の先端開口部7におけるpHが測定されるようになっている。
このような構成によって栄養チューブ3の先端開口部7におけるpHの値が得られ即ちpH計10に表示されるが、胃6の内部のpHの値は、通常約1.0〜2.0であるため、得られたpHの値がこの範囲内にあれば、pH電極8従って栄養チューブ3の先端開口部7は、図示のように胃6の内部に存在していると判定することができる。この場合には、栄養チューブ3を留置したままpH電極8を引き出した後に、栄養剤を栄養チューブ3に注入して胃6の内部に送給することができる。
これに対して、得られたpHの値が前記範囲の外にあれば、栄養チューブ3の先端部は胃6の内部ではなく、その他の器官、例えば気管又は肺の内部に到達しているものと判定することができるから、この場合には、栄養チューブ3及び電極8を体内より抜き出して、再度同様な操作をして測定し、栄養チューブ3が胃6の内部に到達していると判定されてから、栄養剤を注入することになる。
このように、本発明方法によれば、栄養チューブを人体内に挿入する前に、その先端開口部に予めpH電極を配置しておくことにより、栄養チューブが胃の内部に到達しているか否かを、簡単、迅速且つ確実に判定することができるので、嚥下障害者が栄養チューブによって栄養剤を摂取する場合に誤って嚥下してしまうことから起きる肺炎の発症、窒息による死亡等を確実に防止することができる。また、本発明方法によれば、前記判定が確実に行われるため、従来のようにX線を照射して栄養チューブの位置を透視する必要がなくなるから、判定作業者にとっても嚥下障害者にとっても安全である。
以下、前記の実施の形態をも含めて、本発明の実施例を図面を参照しながら説明する。
(第一の実施例)
図2は本発明方法を使用するのに適した栄養チューブ及びpH電極の一実施例を示すものである。図中符号3で表される栄養チューブは、例えば軟質の合成樹脂製のチューブ本体15と、その一方の端部即ち栄養剤の出口側の端部16に例えば接着剤(図示省略)によって接合された軟質の合成樹脂製のキャップ部材17とからなっている。キャップ部材17は、チューブ本体15との接合側の部分にpH電極としてのガラス電極18の挿通孔19が設けられている。挿通孔19の入り口側は口径が先細りになったテーパー状面20として形成されている。また、キャップ部材17には、その側面に開き且つ前記挿通孔19と通じる透孔22が形成されている。この透孔22は、栄養チューブ3の前述した先端開口部7に相当し、pHが測定される液状体又は気体をガラス電極18の検出部23に導くためのものであると同時に、ガラス電極18を引き抜いた後に、チューブ本体15を経て送られてくる栄養剤を胃に供給するためのものでもある。
一方、ガラス電極18は、チューブ本体15の図示しない他の一方の端部開口部25即ち栄養剤を注入する側の端部から挿入されて前記挿通孔19を経てキャップ部材17内に位置せしめられ、ガラス電極18の検出部23が前記透孔22内に露出している状態にある。ガラス電極18のケーブル21は栄養チューブ3の前記端部開口部25から延びてpH計10に接続される。このガラス電極18は、既に述べたように、栄養チューブ3を人体内に挿入する前に図示のように栄養チューブ3の先端開口部7としての透孔22の部分に固着せずに即ち抜き差し自在に挿通して配置しておくことが本発明の特徴をなしている。
この実施例において、本発明方法を使用する際には、このように栄養チューブ3の先端開口部としての透孔22にガラス電極18が予め挿通して配置されるが、その作業は例えば次のようにして行われる。即ち、まず準備段階として、ガラス電極18及びそのケーブル21を栄養チューブ3の先端開口部7としての透孔22の部分まで円滑に送り込むために、ケーブル21にはその弾力性を与えるためにステンレスワイヤーを巻回したものを使用し、また、医療用の潤滑ゼリーを塗布しておくことが望ましい。この潤滑ゼリーはその素材としてpHの測定に影響を与えない中性のものが望ましい。
そのような準備を経て、ガラス電極18を栄養チューブ3の前記他の一方の開口部25から挿入してケーブル21を所定距離(所定距離とは、当該嚥下障害者について予め算出された鼻孔2と胃6との距離をいう。)押し込んでゆくと、ガラス電極18の先端部がキャップ部材17の挿通孔19の入り口に達する。その際に、ガラス電極18は、ケーブル21のねじれ等によって挿通孔19の中心からずれながら進もうとすることがあるが、前述のように挿通孔19の入り口側の表面20はテーパー状に形成されているから、この表面20に沿って円滑に移動して、図示のような所定の位置に配置されることとなる。ケーブル21は栄養チューブの開口部25側で位置を固定するから、ガラス電極18は図示のようにキャップ部材17内で保持される。
この状態で、栄養チューブ3を留置し、ガラス電極18によるpHの測定を開始する。栄養チューブ3の先端開口部として機能する透孔22内には当該部位に存在する液体、液状体又は気体が入り込んでいるので、そのpHが即座にガラス電極18によって測定されて、pHの値がpH計10によって表示される。前述のように胃6におけるpHの通常の値は知られているので、こうして得られたpHの値に基づいて栄養チューブ3が胃6の内部に間違いなく到達しているか又は他の器官即ち気管又は肺の内部に到達しているかを判定することができる。前記判定はpH電極によるpHの測定に基づいているから、極めて簡単に且つ迅速に行うことができる。
また、ガラス電極18は、栄養チューブ3に抜き差し自在に挿通してあるから、pH測定の終了後に栄養チューブ3より抜き出し、所定の洗浄、消毒等の処理をして、同一の嚥下障害者の次回の又は別の嚥下障害者の同様な測定のために繰り返し使用することができる。これはガラス電極18が高価であることを考えると、一回当たりの測定経費を低くすることができるので、極めて好都合である。また、ガラス電極18は、測定誤差が小さいから、これを用いることによってpH測定従って前記判定を高い確実度で行うことができる。また、ガラス電極は体内に留置されても、人体に有害な物質を溶出することがないから、嚥下障害者の人体にとって安全である。
発明者が実際に嚥下障害者について前述の実施例のようにガラス電極を使用して測定及び判定を現在までに数十例実施したところでは、ほぼ全例について本発明によって正しく判定がなされている。
(第二の実施例)
図2は本発明方法を使用するのに適した栄養チューブ及びpH電極の別の実施例を示すものである。この実施例において、前記第一の実施例に示した要素と同一の要素には同一の符号を付し、説明を省略する。
この実施例においては、第一の実施例の場合と同様に、栄養チューブ3内にpH電極としてのアンチモン電極28がその検出部29を透孔22内に露出させて、抜き差し自在に挿通された状態で配置されている。ケーブル30は、アンチモン電極28に対応したものが使用される。
この実施例においても、アンチモン電極28及びそのケーブル30を栄養チューブ3の先端開口部7としての透孔22の部分まで円滑に送り込むために、ケーブル30にはその弾力性を与えるためにステンレスワイヤーを巻回したものを使用し、また、ケーブル30に医療用の潤滑ゼリーを塗布しておくことが望ましい。
この実施例による栄養チューブ3及びアンチモン電極28を使用することによって、既に述べたところと同様にして、栄養チューブ3の胃6内への到達の有無を簡単に判定することができる。この実施例においても、アンチモン電極28は、栄養チューブ3に抜き差し自在に挿通してあるから、pH測定の終了後に栄養チューブ3より抜き出し、所定の処理を行えば再使用が可能である。アンチモン電極28は、ガラス電極のような高い精度は得られないが、本発明方法を実施する場合の実用性は満たされるので、安価であること及び構造上取り扱いに繊細な注意を払う必要がないことと相俟って、前述の判定作業には有効である。なお、アンチモン電極はガラス電極と異なり、測定中に極めて微量のアンチモンが溶出するが、人体に悪影響はないとされており、従って、アンチモン電極を使用しての前記判定作業において嚥下障害者の人体に体する悪影響はない。
なお、この実施例に示したアンチモン電極28は栄養チューブ3の例えばキャップ部材17に接着剤により固着しておけば、pH測定終了の都度、栄養チューブ3とともに使い捨てにすることもできる。
(第三の実施例)
図4から図5は、本発明方法を使用するのに適した栄養チューブ及びpH電極の更に別の実施例を示すものである。この実施例においては、pH電極としてアンチモン電極を使用し、且つ、その検出部を露出させて前記栄養チューブの先端開口部の外側に固着して配置したことに特徴がある。
図示のように、本実施例においては、栄養チューブ32は、栄養剤を流通させるチューブ本体33の先端開口部34の外側近傍に、隆起部として、チューブ本体33より口径の小さな即ちアンチモン電極及びケーブルの径を挿通するのに適した口径を有する導管部35をチューブ本体33の長さ方向にチューブ本体33と一体に成型したものである。そして、この導管部35にアンチモン電極が埋設され例えば接着剤36によって導管部35に固着されている。より詳しく述べると、チューブ本体33と導管部35とは軟質合成樹脂で一体に成型されている。そして、前記先端開口部34の近傍に位置する、導管部35の図中下端部37には透孔38が形成されており、この透孔38に、導管部35内に挿通されたアンチモン電極40の検出部41を露出させてある。符号41はケーブルである。
このように構成された栄養チューブ32を用いて、本発明の判定方法を実施することができる。即ち、この栄養チューブ32を前述したところと同様に、嚥下障害者の鼻孔より体内に挿入し所定距離進入させた位置で留置すれば、直ちにアンチモン電極40によるpH測定を行って、得られたpHの値に基づいて、栄養チューブ32が胃に到達しているか否かを短時間で判定することができる。この実施例によれば、アンチモン電極40は栄養チューブ32に予め固着されているため、ガラス電極のように事前に栄養チューブ内に挿通しておく手間がかからず、判定作業をより簡単に行うことができる。pH測定に基づく判定の確実性及びアンチモン電極による人体への安全性については、第二の実施例について述べたところと同様である。そして、この栄養チューブ32を使用した場合は、第一及び第二の実施例の場合と異なり、チューブ本体33にpH電極を配置していないから、栄養チューブ32が胃に到達しているとの判定がなされたときは、そのままの状態で速やかに栄養剤を栄養チューブ32に送り込むことができて至極便利である。なお、この栄養チューブ32は栄養摂取のために所定の日数使用した後、アンチモン電極40を含む全体を使い捨てることが可能であるから、栄養剤供与担当者等の手間、労力の軽減に役立つものである。
本発明に係る経腸栄養チューブの胃内到達判定方法を概念的に示す概略説明図である。 本発明の第一の実施例における経腸栄養チューブ及びガラス電極を概念的に示す断面図である。 本発明の第二の実施例における経腸栄養チューブ及びアンチモン電極を概念的に示す断面図である。 本発明の第三の実施例における経腸栄養チューブを概念的に示す正面図である。 図4中A−A断面図である。 図4中B−B断面図である。
符号の説明
3 経腸栄養チューブ
7 先端開口部
8 pH電極

Claims (5)

  1. 経腸栄養チューブによって胃に栄養剤を供給する前に、前記経腸栄養チューブを、その前記栄養剤の出口側である先端開口部に予めpH電極をその検出部を露出させて配置した状態で、所要距離体内に進入させて留置するステップと、
    前記pH電極によって前記検出部の接触する対象のpHを測定するステップと、
    前記測定によって得られたpHの値に基づいて前記チューブの前記先端開口部が胃に到達しているか否かを判定するステップとを備えたことを特徴とする、経腸栄養チューブの胃内到達判定方法。
  2. 前記pH電極は、予め前記経腸栄養チューブ内に抜き差し自在に挿通して前記先端開口部に配置した状態であることを特徴とする、請求項1に記載の経腸栄養チューブの胃内到達判定方法。
  3. 前記pH電極はガラス電極であることを特徴とする、請求項1又は2に記載の経腸栄養チューブの胃内到達判定方法。
  4. 前記pH電極はアンチモン電極であることを特徴とする、請求項1又は2に記載の経腸栄養チューブの胃内到達判定方法。
  5. 前記pH電極は、アンチモン電極であり、且つ、その検出部を露出させて前記経腸栄養チューブの先端開口部の外側近傍に固着して配置した状態であることを特徴とする、請求項1に記載の経腸栄養チューブの胃内到達判定方法。
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