JP2010061074A - 電気光学装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ペルチェ素子を備え、画素領域の開口率を低下させることなく、より良い冷却効果が得られる電気光学装置を提供すること。
【解決手段】電気光学装置は、素子基板10と、素子基板10に配列された画素4と、素子基板10の画素4の領域に設けられた光反射層26と、素子基板10に設けられたペルチェ効果を有するペルチェ素子50と、を備え、ペルチェ素子50は、光反射層26からなる金属層と、金属層51と、金属層52と、光反射層26と金属層51との間に設けられたP型半導体素子53と、光反射層26と金属層52との間に設けられたN型半導体素子54とを含む。
【選択図】図6

Description

本発明は、電気光学装置に関する。
液晶装置等の電気光学装置は、その使用環境において、太陽光、照明光、あるいはバックライト等の外光が照射されることで温度上昇が起こり易い。このような温度上昇により、液晶装置の液晶層が熱劣化すると、液晶装置の表示品質が低下してしまう。
このような温度上昇による表示品質の低下を防止するため、液晶装置において、遮光層をペルチェ素子の吸熱体として利用する構成が提案されている(例えば、特許文献1参照)。このような構成によれば、ペルチェ素子の吸熱体である遮光層で液晶装置の熱を吸熱して冷却することにより、液晶層の熱劣化を抑制することができる。
特開2002−303880号公報
ところで、遮光層は、スイッチング素子のチャネル領域に光が入射することによる光電効果等でリーク電流が発生するのを防止するため、チャネル領域に入射する光を遮蔽するよう局所的に設けられている。したがって、遮光層をペルチェ素子の吸熱体とする場合、実質的に表示に寄与する画素領域には吸熱体を配置できず、また、画素領域の開口率低下を避けるため吸熱体を広い範囲に配置することは困難である。そのため、冷却効果が十分に得られない場合があるという課題があった。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態または適用例として実現することが可能である。
[適用例1]本適用例に係る電気光学装置は、第1の基板と、前記第1の基板に配列された画素と、前記第1の基板の前記画素の領域に設けられた第1の光反射層と、前記第1の基板に設けられたペルチェ効果を有する第1のペルチェ素子と、を備え、前記第1のペルチェ素子は、第1の金属層と、第2の金属層と、第3の金属層と、前記第1の金属層と前記第2の金属層との間に設けられたP型半導体素子と、前記第1の金属層と前記第3の金属層との間に設けられたN型半導体素子と、を含み、前記第1の金属層は前記第1の光反射層からなることを特徴とする。
この構成によれば、電気光学装置は第1の光反射層と第1のペルチェ素子とを備えており、第1のペルチェ素子の第1の金属層は第1の光反射層からなる。この第1のペルチェ素子では、第2の金属層および第3の金属層間に直流電圧を印加してN型半導体素子側からP型半導体素子側に直流電流を流すことにより、第1の金属層すなわち第1の光反射層で吸熱が起こり、第2の金属層および第3の金属層で発熱が起こる。第1の光反射層は、電気光学装置において実質的に表示に寄与する画素の領域に配置されている。このため、第1のペルチェ素子の吸熱側となる金属層を、画素の領域に配置するとともに、画素の開口率を低下させることなく広い範囲に配置することができる。これにより、電気光学装置において、画素の領域を効果的に冷却できるので、熱劣化による電気光学装置の表示品質の低下を抑えることができる。
また、第1のペルチェ素子では、直流電圧の極性を逆にしてP型半導体素子側からN型半導体素子側に直流電流を流すことにより、第1の光反射層で発熱が起こり、第2の金属層および第3の金属層で吸熱が起こる。したがって、電流の向きを反転すれば、第1のペルチェ素子により電気光学装置の画素の領域を加熱することもできる。
[適用例2]上記適用例に係る電気光学装置であって、前記第2の金属層および前記第3の金属層は、前記第1の光反射層とは異なる層に設けられていてもよい。
この構成によれば、第2の金属層および第3の金属層は第1の光反射層とは異なる層に設けられるので、吸熱側の金属層と発熱側の金属層との間に別の層を介在させることができる。これにより、第2の金属層および第3の金属層が第1の光反射層に平面的に近い位置にあっても、吸熱側の金属層と発熱側の金属層との間で互いに熱が伝達しにくくすることができる。
[適用例3]上記適用例に係る電気光学装置であって、前記第2の金属層および前記第3の金属層は、前記第1の光反射層と同層に設けられていてもよい。
この構成によれば、第2の金属層および第3の金属層が第1の光反射層と同層に設けられるので、吸熱側の金属層と発熱側の金属層とを同一工程で形成できる。なお、第2の金属層および第3の金属層を第1の光反射層から離れた位置に配置すれば、吸熱側の金属層と発熱側の金属層との間で互いに熱が伝達しにくくすることができる。
[適用例4]上記適用例に係る電気光学装置であって、前記第1の光反射層は、互いに隣り合う前記画素に亘って連なって形成されていてもよい。
この構成によれば、第1の光反射層が互いに隣り合う画素に亘って連なって形成されているので、冷却または加熱するための金属層をより大きくすることができる。これにより、第1のペルチェ素子の吸熱効果または放熱効果を高めることができる。
[適用例5]上記適用例に係る電気光学装置であって、前記第1の基板に対向して配置された第2の基板と、前記第1の基板と前記第2の基板との間に配置された液晶層と、前記第1の光反射層の前記第2の基板側に設けられた第1の電極および第2の電極と、を備えていてもよい。
この構成によれば、液晶装置において、第1のペルチェ素子で液晶層を冷却することにより、液晶層の熱劣化による表示品質の低下を抑えることができる。また、液晶装置を低温環境下で使用する場合に、第1のペルチェ素子で液晶層を加熱することにより、低温環境下でのコントラストの低下を抑えることや、応答速度を向上させることができる。
[適用例6]上記適用例に係る電気光学装置であって、前記第1の基板の前記第1の光反射層上に設けられた第1の電極および第2の電極と、前記第1の電極および前記第2の電極の間に配置された少なくとも発光層を含む有機機能層と、を備えていてもよい。
この構成によれば、有機EL装置において、第1のペルチェ素子で有機機能層を冷却することにより、有機機能層の熱劣化による表示品質の低下を抑えることができる。
[適用例7]上記適用例に係る電気光学装置であって、前記第1の基板の前記画素の領域に配置された第2の光反射層と、前記第1の基板に設けられたペルチェ効果を有する第2のペルチェ素子と、をさらに備え、前記第2のペルチェ素子は、前記第2の光反射層からなる金属層を含んでいてもよい。
この構成によれば、電気光学装置は第2の光反射層を吸熱側または発熱側の金属層とする第2のペルチェ素子をさらに備えている。したがって、第1のペルチェ素子と第2のペルチェ素子とで個別に電気光学装置の画素の領域を冷却または加熱できる。ところで、同一のペルチェ素子で電流の向きを反転させて、同一の金属層を吸熱側から発熱側、または発熱側から吸熱側に切り替える場合、金属層の温度が雰囲気の温度に戻るまでにある程度の時間を要する。これに対して、第1のペルチェ素子と第2のペルチェ素子とのいずれか一方を冷却用とし他方を加熱用として、第1のペルチェ素子と第2のペルチェ素子とを切り替えて使用すれば、金属層の温度が雰囲気の温度に戻るまでの時間が不要になるので、画素の領域の冷却から加熱への切り替え、または加熱から冷却への切り替えを速やかに行うことができる。
以下に、本実施の形態について図面を参照して説明する。なお、参照する各図面において、構成をわかりやすく示すため、各構成要素の層厚や寸法の比率、角度等は適宜異ならせてある。また、参照する各図面において、素子、配線、接続部等を省略してある。
(第1の実施形態)
<液晶装置>
まず、第1の実施形態に係る電気光学装置としての液晶装置の構成について図を参照して説明する。図1は、第1の実施形態に係る液晶装置の構成を示す図である。詳しくは、(a)は斜視図であり、(b)は(a)中のA−A’線に沿った断面図である。図2は、第1の実施形態に係る液晶装置の表示領域を拡大して示した平面図である。図3は、第1の実施形態に係る液晶装置の電気的な構成を示す等価回路図である。
本実施形態に係る液晶装置は、スイッチング素子としてTFT(Thin Film Transistor:薄膜トランジスタ)素子を備えたアクティブマトリクス型の液晶装置であるとともに、TN(Twisted Nematic)方式の半透過反射型の液晶装置である。図1に示すように、液晶装置100は、第1の基板としての素子基板10と、素子基板10に対向して配置された第2の基板としての対向基板30とを備えている。素子基板10と対向基板30とは、枠状のシール剤41を介して対向して貼り合わされている。
素子基板10と対向基板30とシール剤41とによって囲まれた空間には、液晶層40が封入されている。素子基板10の液晶層40とは反対側の面には、偏光板44が配置されており、対向基板30の液晶層40とは反対側の面には、偏光板45が配置されている。素子基板10は、対向基板30より大きく、一部が対向基板30に対して張り出した状態で貼り合わされている。この張り出した部位には、液晶層40を駆動するためのドライバIC42が実装されている。液晶装置100は、液晶層40が封入された表示領域2において表示を行う。
図2に示すように、表示領域2には、赤(R)、緑(G)、青(B)の表示に寄与する画素4R,4G,4B(以下では、対応する色について区別しない場合には単に画素4とも呼ぶ)が配列されている。画素4は、液晶装置100の表示の最小単位であり、隣り合う画素4同士の間に間隔が空くように、X軸およびY軸に沿ってマトリクス状に配置されている。画素4の領域は、例えば矩形状である。画素4の領域外、すなわち隣り合う画素4同士の間には、遮光層32が配置されている。遮光層32は、格子状に形成されており、画素4の領域を区画している。遮光層32は、画素4同士の間から漏れる光を遮って表示のコントラストを向上させる役割を果たす。なお、X軸は画素4の行方向を示し、Y軸は画素4の列方向を示している。
画素4は、反射表示領域Rと透過表示領域Tとを有している。図2において、斜線で示した部分が反射表示領域Rである。反射表示領域Rは、画素4の領域においてTFT素子20(図4参照)側に位置している。X軸に沿った方向には反射表示領域R同士または透過表示領域T同士が対向するように配列され、Y軸に沿った方向には反射表示領域Rと透過表示領域Tとが互いに対向するように配列されている。画素4R,4G,4Bから画素群6が構成されている。液晶装置100では、画素群6において画素4R,4G,4Bの表示の輝度を適宜変えることで、種々の色の表示を行うことができる。
図3に示すように、表示領域2には、走査線12とデータ線14とが交差するように形成され、走査線12とデータ線14との交差に対応して画素4が設けられている。画素4には、第1の電極としての画素電極16と、画素電極16をスイッチング制御するためのTFT素子20とが形成されている。TFT素子20は、例えばNチャネル型のTFTである。
TFT素子20のソース電極20s(図4参照)は、データ線駆動回路13から延在するデータ線14に電気的に接続されている。データ線14には、データ線駆動回路13からデータ信号(画素信号)S1、S2、…、Snが線順次で供給される。TFT素子20のゲート電極20g(図4参照)は、走査線駆動回路15から延在する走査線12の一部である。走査線12には、走査線駆動回路15から走査信号G1、G2、…、Gmが線順次で供給される。TFT素子20のドレイン電極20d(図4参照)は、画素電極16に電気的に接続されている。
データ信号S1、S2、…、Snは、TFT素子20を一定期間だけオン状態とすることにより、データ線14を介して画素電極16に所定のタイミングで書き込まれる。このようにして画素電極16を介して液晶層40に書き込まれた所定レベルのデータ信号は、第2の電極としての共通電極18(図5参照)との間に形成される液晶容量で一定期間保持される。なお、保持されたデータ信号S1、S2、…、Snがリークするのを防止するため、走査線12に沿って形成された容量線17と画素電極16との間に蓄積容量17aが形成され、液晶容量と並列に配置されている。
次に、第1の実施形態に係る液晶装置100の詳細な構成について図を参照して説明する。図4および図5は、第1の実施形態に係る液晶装置100の画素4の構成を示す図である。詳しくは、図4は、液晶装置100の画素4を対向基板30側から見たときの平面図であり、対向基板30の図示を省略している。図5は、図4中のB−B’線に沿った断面図である。なお、図4において、画素4の領域を2点鎖線で示すが、この画素4の領域外に平面的に重なるように遮光層32(図5参照)が配置されている。また、X軸およびY軸は、それぞれ図2におけるX軸およびY軸の方向を示している。
図5に示すように、素子基板10は、基板11を基体として構成されており、基板11上に、TFT素子20と、ゲート絶縁層22と、中間層23と、絶縁層24と、中間層25と、第1の光反射層としての光反射層26と、絶縁層28と、画素電極16と、第1のペルチェ素子としてのペルチェ素子50(図6参照)と、を備えている。基板11は、透光性を有する材料からなり、例えばガラスからなる。基板11の材料は、石英や樹脂であってもよい。
基板11の液晶層40側には、半導体層21が島状に形成されている。半導体層21は、例えばポリシリコンからなる。半導体層21は、非晶質シリコンや他の半導体であってもよい。半導体層21には、チャネル領域21cと、チャネル領域21cの両側に位置するソース領域21sとドレイン領域21dとが設けられている。ゲート絶縁層22は、基板11と半導体層21とを覆うように形成されている。ゲート絶縁層22は、例えばSiO2(酸化ケイ素)からなる。
ゲート絶縁層22上には、ゲート電極20gが形成されている。ゲート電極20gは、同層に形成された走査線12から分岐した部分であり、チャネル領域21cに対向するように配置されている。中間層23は、ゲート絶縁層22とゲート電極20g(走査線12)とを覆うように形成されている。中間層23は、例えばアクリル樹脂等からなる。
中間層23上には、ソース電極20sとドレイン電極20dとが形成されている。ソース電極20sは、データ線14の一部分であり、その一部がソース領域21sの一部を覆うように形成されている。ソース電極20sは、中間層23とゲート絶縁層22とを貫通するコンタクトホールを介して、ソース領域21sに電気的に接続されている。ドレイン電極20dは、ドレイン領域21dの一部を覆うように形成されている。ドレイン電極20dは、中間層23とゲート絶縁層22とを貫通するコンタクトホールを介して、ドレイン領域21dに電気的に接続されている。ソース電極20sとドレイン電極20dとは、例えばAl(アルミニウム)からなる。ソース電極20sとドレイン電極20dとの材料は、他の金属やITO(Indium Tin Oxide:インジウム錫酸化物)であってもよい。また、ソース電極20sとドレイン電極20dとが異なる材料で形成されていてもよい。
半導体層21と、ゲート絶縁層22と、ゲート電極20gと、ソース電極20sと、ドレイン電極20dとでTFT素子20が構成される。TFT素子20は、素子基板10においてゲート電極20gが半導体層21よりも基板11から遠くに位置するトップゲート構造を有している。なお、半導体層21に基板11の側から入射した光が照射されないように、半導体層21よりも基板11側に、チャネル領域21cに平面的に重なるように遮光層が配置されていてもよい。
絶縁層24は、中間層23と、ソース電極20sと、ドレイン電極20dとを覆うように形成されている。絶縁層24は、例えばSiN(窒化ケイ素)からなる。中間層25は、絶縁層24を覆うように形成されている。中間層25は、例えばアクリル樹脂等からなる。
光反射層26は、中間層25上に形成されている。図4において、斜線で示した部分が光反射層26である。光反射層26は、反射表示領域Rに設けられており、TFT素子20に平面的に重なるように配置されている。光反射層26をTFT素子20に重なるように配置することにより、反射表示領域Rをより大きくし、実質的に表示に寄与する画素4の領域を大きくできる。
光反射層26は、光反射性を有する金属膜からなり、例えばAlからなる。光反射層26の材料は、Ag(銀)やAPC(銀−パラジウム−銅の合金)であってもよい。光反射層26には、開口部26aが設けられている。開口部26aは、画素電極16とドレイン電極20dとを電気的に接続するコンタクトホールに接しないように、コンタクトホールの径よりも一回り大きく形成されている。なお、光反射層26は、ペルチェ素子50の構成要素でもある。ペルチェ素子50の構成については後述する。
図5に示すように、絶縁層28は、中間層25と光反射層26とを覆うように形成されている。絶縁層28は、例えばSiNやSiON(酸化窒化ケイ素)からなる。画素電極16は、絶縁層28上に、反射表示領域Rと透過表示領域Tとに亘って形成されている。画素電極16は、ドレイン電極20dに平面的に重なるように配置されている。画素電極16は、透光性を有する導電材料からなり、例えばITOからなる。画素電極16は、絶縁層28と中間層25と絶縁層24とを貫通するコンタクトホールを介して、ドレイン電極20dに電気的に接続されている。なお、図4および図5では図示を省略するが、画素電極16と、走査線12に沿って形成された容量線17(図3参照)との間に蓄積容量17a(図3参照)が形成される。
素子基板10の液晶層40に接する側には、絶縁層28と画素電極16とを覆うように配向膜(図示しない)が形成されている。配向膜は、例えばポリイミド樹脂からなる。配向膜の表面には、液晶層40の配向方向を規制するため、例えば、画素4の行方向(図4のX軸方向)に沿った方向を配向方向とするラビング処理等の配向処理が施されている。
なお、中間層25は、光反射層26に接する側の反射表示領域Rに、凹凸面を有していてもよい。中間層25の凹凸面上に光反射層26が形成されると、光反射層26の表面に中間層25の凹凸面が反映され、液晶層40側から入射した光を散乱反射することができる。なお、中間層25が凹凸面を有する場合、光反射層26の凹凸面の段差を埋めることにより反射表示領域Rにおける液晶層40側の面を略平坦化するために、光反射層26と画素電極16との間に平坦化層が設けられていてもよい。
次に、対向基板30は、液晶装置100の観察側に位置している。対向基板30は、基板31を基体として構成されており、基板31上に、遮光層32と、カラーフィルタ層34と、オーバーコート層35と、配向膜36と、位相差層38と、共通電極18とを備えている。基板31は、透光性を有する材料からなり、例えばガラスからなる。基板31の材料は、石英や樹脂であってもよい。
遮光層32とカラーフィルタ層34とは、基板31の液晶層40側に形成されている。遮光層32は、基板31上の隣り合う画素4同士の間の領域に配置されている。カラーフィルタ層34は、遮光層32により区画された領域に配置されている。カラーフィルタ層34は、例えばアクリル樹脂等からなり、画素4で表示するR、G、Bの各色に対応する色材を含有している。オーバーコート層35は、遮光層32とカラーフィルタ層34とを覆うように形成されている。オーバーコート層35は、透光性を有する樹脂からなる。
配向膜36は、オーバーコート層35を覆うように形成されている。配向膜36は、例えばポリイミド樹脂からなる。配向膜36の表面には所定の方向に配向処理が施されている。
位相差層38は、配向膜36上に設けられ、反射表示領域Rに配置されている。位相差層38は、例えば、複屈折性を有する光硬化性材料が配向膜36に施された配向処理により配向された状態で硬化されて形成されている。位相差層38は、入射される可視光の波長に対し所定の位相差、例えば1/4波長分の位相差を付与する。位相差層38は、自身の層厚により、反射表示領域Rと透過表示領域Tとにおいて液晶層40の層厚を異ならせる液晶層厚調整層としての役割も果たしている。なお、位相差層38は、オーバーコート層35と同じ材料で形成された保護層であってもよいし、保護層と位相差層とを含む構成であってもよい。
共通電極18は、配向膜36と位相差層38とを覆うように形成されている。共通電極18は、画素電極16に平面的に重なる領域に、画素電極16に対向するように配置されている。共通電極18は、透光性を有する導電材料からなり、例えばITOからなる。共通電極18は、画素電極16との間に、素子基板10および対向基板30に垂直な方向の縦電界を発生させる。
対向基板30の液晶層40に接する側には、共通電極18を覆うように配向膜(図示しない)が形成されている。配向膜は、例えばポリイミド樹脂からなる。配向膜の表面には、素子基板10の配向膜の配向方向と略直交する方向に配向処理が施されている。
液晶層40は、素子基板10と対向基板30との間に配置されている。液晶層40は、反射表示領域Rと透過表示領域Tとで層厚が異なる。具体的には、液晶層40の反射表示領域Rにおける層厚は、液晶層40の透過表示領域Tにおける層厚の略1/2となっている。
液晶層40において、画素電極16と共通電極18との間に電界が発生していない状態(オフ状態)では、液晶分子は配向処理面に対して略水平に配向した状態となり、素子基板10の配向膜と対向基板30の配向膜とに施された配向処理によって略90°ツイストしている。オフ状態では、液晶層40は入射される可視光の波長に対して、例えば、反射表示領域Rにおいて1/4波長分の位相差を付与し、透過表示領域Tにおいて1/2波長分の位相差を付与する。
また、液晶層40において、画素電極16と共通電極18との間に電界が発生している状態(オン状態)では、液晶分子は素子基板10および対向基板30に垂直な電界の方向に沿って立ち上がる。液晶層40は、オン状態では入射される可視光の波長に対して位相差を付与しない。
偏光板44の透過軸は、画素4の列方向(図4のY軸方向)に沿うように設けられており、偏光板45の透過軸は、画素4の行方向(図4のX軸方向)に沿うように設けられている。したがって、偏光板44の透過軸と偏光板45の透過軸とは、互いに略直交するように設けられている。なお、偏光板44の側にはバックライト装置が、偏光板44に対向して配置されていてもよい。
次に、液晶装置100の動作について説明する。まず、透過表示(透過モード)について説明する。素子基板10の外面側から透過表示領域Tに入射した光は、偏光板44によって画素4の列方向に平行な直線偏光に変換されて液晶層40に入射する。ここで、オフ状態の場合には、液晶層40に入射した直線偏光は、液晶分子のツイストによって入射時の偏光方向と直交する直線偏光に変換されて液晶層40から射出される。そして、この直線偏光は、その偏光方向が偏光板45の透過軸と平行であるため、偏光板45を透過して表示光として視認されるので、明表示となる。
一方、オン状態の場合には、液晶層40に入射した直線偏光は、液晶層40により入射時と同一の偏光状態で液晶層40から射出される。そして、この直線偏光は、その偏光方向が偏光板45の透過軸と直交するため、偏光板45で遮断されるので、暗表示となる。
続いて、反射表示(反射モード)について説明する。対向基板30の外面側から入射した光は、偏光板45によって画素4の行方向に平行な直線偏光に変換された後、位相差層38により円偏光に変換されて液晶層40に入射する。ここで、オフ状態の場合には、液晶層40に入射した円偏光は、画素4の列方向に平行な直線偏光に変換されて光反射層26に到達する。そして、光反射層26でそのままの偏光状態で反射された直線偏光は、液晶層40により再び円偏光に戻り、位相差層38により画素4の行方向に平行な直線偏光に変換される。この直線偏光は偏光板45を透過して表示光として視認されるので、明表示となる。
一方、オン状態の場合には、液晶層40に入射した円偏光は、そのままの状態で光反射層26に到達する。そして、光反射層26で反射され回転方向が逆転された円偏光は、そのままの状態で液晶層40を通過した後、位相差層38により入射時の偏光方向と直交する直線偏光に変換される。この直線偏光は、その偏光方向が偏光板45の透過軸と直交するため、偏光板45で遮断されるので、暗表示となる。
次に、第1の実施形態に係る液晶装置100が備えるペルチェ素子の構成について図を参照して説明する。図6および図7は、第1の実施形態に係る液晶装置100の素子基板10の構成を示す図である。詳しくは、図6は素子基板10を対向基板30側から見たときの平面図である。図7は、図6中のC−C’線に沿った断面図である。
図6に示すように、ペルチェ素子50は、素子基板10に設けられている。ペルチェ素子50は、第1の金属層としての光反射層26と、第2の金属層としての金属層51と、第3の金属層としての金属層52と、光反射層26と金属層51との間に設けられたP型半導体素子53と、光反射層26と金属層52との間に設けられたN型半導体素子54と、を備えている。
光反射層26は、互いに隣り合う画素4に亘って連なって形成されており、走査線12の延在方向に沿って延在している。金属層51は、表示領域2外に位置しており、データ線14の延在方向に沿って延在している。金属層52は、表示領域2外の金属層51とは反対側に位置しており、データ線14の延在方向に沿って延在している。つまり、光反射層26の延在方向の一端側に光反射層26の延在方向と略直交するように金属層51が配置されており、光反射層26の延在方向の他端側に光反射層26の延在方向と略直交するように金属層52が配置されている。金属層51および金属層52は、例えばAlからなる。金属層51および金属層52の材料は、Ag、Mo(モリブデン)、W(タングステン)、Ti(チタン)、Ta(タンタル)、Cr(クロム)、Cu(銅)等やこれらを含む合金であってもよい。
P型半導体素子53は、光反射層26と金属層51とに平面的に重なるように配置されている。N型半導体素子54は、光反射層26と金属層52とに平面的に重なるように配置されている。P型半導体素子53およびN型半導体素子54は、例えばポリシリコンからなる。P型半導体素子53およびN型半導体素子54の材料は、4族元素(Si、Ge、Sn、Pb等)系半導体、3族元素(B、Al、Ga、In等)系半導体および5族元素(N、P、As、Sb等)系半導体、または、2族元素(Zn、Cd、Hg等)系半導体および6族元素(S、Se、Te、Po等)系半導体等の組み合わせであってもよい。P型半導体素子53は、例えば、1E+12cm3〜1E+16cm3程度の濃度のP型不純物を含んでいる。N型半導体素子54は、例えば、1E+12cm3〜1E+16cm3程度の濃度のN型不純物を含んでいる。
図7に示すように、金属層51および金属層52は、中間層23上に形成されている。つまり、金属層51および金属層52は、ソース電極20sおよびドレイン電極20dと同層に設けられており、光反射層26とは異なる層に設けられている。P型半導体素子53およびN型半導体素子54は、基板11上に形成されている。つまり、P型半導体素子53およびN型半導体素子54は、TFT素子20の半導体層21と同層に設けられている。金属層51は、中間層23とゲート絶縁層22とを貫通するコンタクトホールを介して、P型半導体素子53に電気的に接続されている。金属層52は、中間層23とゲート絶縁層22とを貫通するコンタクトホールを介して、N型半導体素子54に電気的に接続されている。
光反射層26の一端側は、中間層25と絶縁層24と中間層23とゲート絶縁層22とを貫通するコンタクトホールを介して、P型半導体素子53に電気的に接続されている。また、光反射層26の他端側は、中間層25と絶縁層24と中間層23とゲート絶縁層22とを貫通するコンタクトホールを介して、N型半導体素子54に電気的に接続されている。つまり、光反射層26は、P型半導体素子53を介して金属層51に電気的に接続されるとともに、N型半導体素子54を介して金属層52に電気的に接続されている。
ペルチェ素子50は、ペルチェ効果を有している。ペルチェ効果とは、異種の導体または半導体を電気的に直列に接合して直流電流を流すと、その接合部に吸熱および発熱が発生する現象である。図6に示すように、金属層51と金属層52との間に、金属層52が陽極側になるように直流電源55を接続して、金属層52側すなわちN型半導体素子54側から、光反射層26を経て、金属層51側すなわちP型半導体素子53側に直流電流を流すことにより、光反射層26で吸熱が起こり、金属層51および金属層52で発熱が起こる。光反射層26で吸収された光反射層26の周囲の熱は、金属層51および金属層52に移動し、金属層51および金属層52から液晶装置100の外部へ放出される。このようにして、液晶装置100において、ペルチェ素子50により光反射層26の周囲を冷却することができる。
なお、図7に示すように、発熱側となる金属層51および金属層52と、吸熱側となる光反射層26との間には、中間層25と絶縁層24とが介在している。これにより、金属層51および金属層52が光反射層26に平面的に近い位置にあっても、金属層51および金属層52と光反射層26との間で互いに熱が伝達しにくくすることができる。金属層51および金属層52と光反射層26との間に、さらに別の層を介在させてもよい。また、素子基板10またはその外部に金属層51および金属層52に接続する放熱板を設けてもよい。
一般に、液晶装置は、その使用環境において、太陽光、照明光、あるいはバックライト等の外光が照射されることで温度上昇が起こり易い。また、夏の炎天下での使用や温度の高い場所での使用においても温度上昇が起こり易い。このような温度上昇により、液晶層が熱劣化すると、液晶装置の表示品質が低下してしまう。
本実施形態の液晶装置100では、外光が照射された環境や温度の高い環境での使用において、ペルチェ素子50で冷却することにより、液晶層40の温度上昇を抑え、液晶層40の熱劣化を抑制することができる。したがって、外光が照射された環境や温度の高い環境での使用において、液晶装置100の表示品質の低下を抑えることができる。
ここで、液晶装置100に遮光層を設けて、その遮光層をペルチェ素子の一方の金属層とする場合を想定してみる。遮光層は、半導体層21のチャネル領域21cに入射する光に起因する光電効果等によるリーク電流の発生を防止するため、チャネル領域21cに入射する光を遮蔽するように、半導体層21よりも基板11側に局所的に設けられる。したがって、画素4の領域の開口率低下を避けるため、遮光層を広い範囲に配置することは困難である。また、遮光層は、光反射層26よりも液晶層40から遠い位置に配置される。
これに対して、液晶装置100では、画素4の領域に配置された光反射層26をペルチェ素子50の吸熱側金属層として用いている。したがって、ペルチェ素子50では、遮光層を吸熱側金属層として用いる場合に比べて、実質的に表示に寄与する画素4の領域において、より広い範囲で液晶層40を冷却することができる。また、ペルチェ素子50では、遮光層を用いる場合に比べて、より液晶層40に近い位置で液晶層40を冷却することができる。したがって、本実施形態の液晶装置100の構成によれば、液晶層40をより効果的に冷却することができる。
なお、光反射層26がTFT素子20に平面的に重なるように配置されているので、ペルチェ素子50により液晶層40とともにTFT素子20を冷却することができる。これにより、TFT素子20が温度上昇することによりリーク電流が発生するのを抑えることができる。
ところで、ペルチェ効果は可逆的であり、電流の向きを変えると吸熱と発熱とが逆転する。このため、ペルチェ素子50において、直流電源55の極性を逆にして接続し、上述とは逆方向の金属層51側から光反射層26を経て金属層52側に直流電流を流すと、光反射層26で発熱が起こり、金属層51および金属層52で吸熱が起こる。これにより、光反射層26の周囲を加熱することが可能である。したがって、液晶装置100において、ペルチェ素子50を、加熱用に用いることができ、使用環境に応じて冷却用と加熱用とで切り替えて用いることもできる。
液晶装置は、温度の低い環境下での使用においては、液晶層の温度が低下してコントラストの低下や応答速度の低下が起こり易い。本実施形態の液晶装置100では、温度の低い環境での使用において、ペルチェ素子50で加熱することにより、液晶層40の温度低下を抑え、コントラストの低下や応答速度の低下を抑制することができる。したがって、温度の低い環境での使用においても、液晶装置100の表示品質の低下を抑えることができる。
なお、ペルチェ素子50を加熱用に用いる場合、TFT素子20の温度上昇を避けるため、光反射層26がTFT素子20に平面的に重ならないように配置されていてもよい。また、画素4の領域において、反射表示領域Rと透過表示領域Tとの位置関係が入れ替わり、反射表示領域RがTFT素子20とは反対側に配置されていてもよい。
次に、第1の実施形態に係るペルチェ素子を備えた素子基板の製造方法について図を参照して説明する。図8および図9は、第1の実施形態に係る素子基板10の製造方法を説明する図である。
まず、図8(a)に示すように、基板11上に、半導体層21aと半導体層53aと半導体層54aとを形成する。ここでは、基板11上に、例えばプラズマCVD法により非晶質シリコンからなる半導体膜を形成する。そして、半導体膜に例えばエキシマレーザ光を照射することにより、半導体膜をアニールして結晶化させる。続いて、フォトリソグラフィ法を用いて半導体膜をエッチングし、半導体層21aと半導体層53aと半導体層54aとを島状に形成する。
次に、図8(b)に示すように、基板11と半導体層21aと半導体層53aと半導体層54aとを覆うゲート絶縁層22を形成する。そして、ゲート絶縁層22上に、ゲート電極20g(走査線12)を半導体層21aに対向するように形成する。
次に、図8(c)に示すように、半導体層21aと半導体層53aと半導体層54aとに不純物の注入を行う。半導体層21aと半導体層54aとにはN型の不純物イオンを注入する。このとき、半導体層21aにおいては、例えばゲート電極20gをマスクとして、ゲート電極20gに平面的に重ならない部分にN型の不純物イオンを注入する。これにより、チャネル領域21cとソース領域21sとドレイン領域21dとを有する半導体層21が形成され、N型半導体素子54が形成される。また、半導体層53aにはP型の不純物イオンを注入する。これにより、P型半導体素子53が形成される。N型の不純物イオン注入とP型の不純物イオン注入とは、どちらを先に行ってもよいが、不純物を注入する際は注入する領域以外をマスキングする。
次に、図8(d)に示すように、ゲート絶縁層22とゲート電極20g(走査線12)とを覆うように、中間層23を形成する。そして、半導体層21のソース領域21sとドレイン領域21dとに平面的に重なる部分、P型半導体素子53に平面的に重なる部分、およびN型半導体素子54に平面的に重なる部分に、エッチングにより中間層23とゲート絶縁層22とを貫通するコンタクトホールを形成する。
次に、図8(e)に示すように、中間層23上に、ソース電極20sおよびドレイン電極20dと、金属層51および金属層52とを形成する。このとき、上記の工程で形成したコンタクトホールを介して、ソース電極20sをソース領域21sに電気的に接続させ、ドレイン電極20dをドレイン領域21dに電気的に接続させる。また、同様にして、金属層51をP型半導体素子53に電気的に接続させ、金属層52をN型半導体素子54に電気的に接続させる。
次に、図9(a)に示すように、中間層23と、ソース電極20sおよびドレイン電極20dと、金属層51および金属層52とを覆うように絶縁層24を形成する。そして、絶縁層24上に中間層25を形成する。続いて、P型半導体素子53に平面的に重なる部分、およびN型半導体素子54に平面的に重なる部分に、エッチングにより中間層25と絶縁層24と中間層23とゲート絶縁層22とを貫通するコンタクトホールを形成する。
次に、図9(b)に示すように、中間層25上に光反射層26を形成する。このとき、上記の工程で形成したコンタクトホールを介して、光反射層26の一端側をP型半導体素子53に電気的に接続させ、光反射層26の他端側をN型半導体素子54に電気的に接続させる。そして、光反射層26のドレイン電極20dに平面的に重なる部分に、エッチングにより開口部26aを、次の工程で形成されるコンタクトホールの径よりも一回り大きく形成する。
次に、図9(c)に示すように、中間層25と光反射層26とを覆うように絶縁層28を形成する。そして、ドレイン電極20dに平面的に重なる部分に、光反射層26に接しないように、エッチングにより絶縁層28と中間層25と絶縁層24とを貫通するコンタクトホールを形成する。
次に、図7に示すように、絶縁層28上に画素電極16を形成する。このとき、上記の工程で形成したコンタクトホールを介して、画素電極16をドレイン電極20dに電気的に接続させる。以上により、素子基板10を製造できる。
上述のように、本実施形態の液晶装置100では、ペルチェ素子50のP型半導体素子53およびN型半導体素子54を、半導体層21を形成する工程で形成できる。また、ペルチェ素子50の金属層51および金属層52を、ソース電極20sおよびドレイン電極20dを形成する工程で形成できる。したがって、ペルチェ素子50を形成するための新たな工程を必要としない。
なお、本実施形態の液晶装置100において、TFT素子20は、トップゲート構造を有していたが、ゲート電極20gが半導体層21よりも基板11側に位置するボトムゲート構造を有していてもよい。また、TFT素子20は、LDD構造を有していてもよい。
(第2の実施形態)
<液晶装置>
次に、第2の実施形態に係る電気光学装置としての液晶装置の構成について図を参照して説明する。第2の実施形態に係る液晶装置は、第1の実施形態に係る液晶装置に対して、ペルチェ素子の構成が異なっているが、その他の構成は同じである。第1の実施形態と共通する構成要素については、同一の符号を付しその説明を省略する。
図10および図11は、第2の実施形態に係る液晶装置110の素子基板60の構成を示す図である。詳しくは、図10は素子基板60の平面図である。図11は、図10中のD−D’線に沿った断面図である。
図11に示すように、素子基板60は、基板11を基体として構成されており、基板11上に、TFT素子20と、ゲート絶縁層22と、中間層23と、絶縁層24と、中間層25と、光反射層26と、絶縁層28と、画素電極16と、ペルチェ素子62とを備えている。
図10に示すように、ペルチェ素子62は、光反射層26と、第2の金属層としての金属層63と、第3の金属層としての金属層64と、光反射層26と金属層63との間に設けられたP型半導体素子53と、光反射層26と金属層64との間に設けられたN型半導体素子54と、を備えている。
金属層63は、表示領域2外に位置しており、データ線14の延在方向に沿って延在する部分と、その部分の延在方向の両端から走査線12の延在方向に沿って表示領域2の略半分まで延在する一対の部分とを有している。金属層64は、表示領域2外の金属層63とは反対側に位置しており、データ線14の延在方向に沿って延在する部分と、その部分の延在方向の両端から走査線12の延在方向に沿って表示領域2の略半分まで延在する一対の部分とを有している。
また、金属層63はP型半導体素子53に平面的に重なるように配置されており、金属層64はN型半導体素子54に平面的に重なるように配置されている。金属層63および金属層64は、例えば光反射層26の材料と同じ材料からなる。金属層63および金属層64の材料は、Mo(モリブデン)、W(タングステン)、Ti(チタン)、Ta(タンタル)、Cr(クロム)、Cu(銅)等やこれらを含む合金であってもよい。
図11に示すように、金属層63および金属層64は、中間層25上に形成されている。つまり、金属層63および金属層64は、光反射層26と同層に設けられている。金属層63は、中間層25と絶縁層24と中間層23とゲート絶縁層22とを貫通するコンタクトホールを介して、P型半導体素子53に電気的に接続されている。金属層64は、中間層25と絶縁層24と中間層23とゲート絶縁層22とを貫通するコンタクトホールを介して、N型半導体素子54に電気的に接続されている。したがって、光反射層26は、P型半導体素子53を介して金属層63に電気的に接続されるとともに、N型半導体素子54を介して金属層64に電気的に接続されている。
ペルチェ素子62は、図10に示すように金属層63と金属層64との間に直流電源55を接続し、金属層64側すなわちN型半導体素子54側から、光反射層26を経て、金属層63側すなわちP型半導体素子53側に直流電流を流すことにより、光反射層26で吸熱が起こり、金属層63および金属層64で発熱が起こる。また、直流電源55の極性を逆にして接続し、上述とは逆方向に直流電流を流すことにより、光反射層26で発熱が起こり、金属層63および金属層64で吸熱が起こる。したがって、ペルチェ素子62を、冷却用または加熱用のいずれか一方に用いることができ、冷却用および加熱用で切り替えて用いることもできる。
本実施形態の液晶装置110が備えるペルチェ素子62では、金属層63および金属層64が、光反射層26と同じ材料で光反射層26と同層に設けられるので、金属層63および金属層64を光反射層26を形成する工程において形成できる。なお、金属層63および金属層64を光反射層26から平面的に離れた位置に配置すれば、吸熱側の金属層と発熱側の金属層との間で互いに熱が伝達しにくくすることができる。
本実施形態の液晶装置110が備えるペルチェ素子62の構成によれば、第1の実施形態の液晶装置100が備えるペルチェ素子50と同様の効果が得られる。
(第3の実施形態)
<液晶装置>
次に、第3の実施形態に係る電気光学装置としての液晶装置の構成について図を参照して説明する。第3の実施形態に係る液晶装置は、第1の実施形態に係る液晶装置に対して、液晶装置が反射型であり、第2の光反射層と第2のペルチェ素子とをさらに備えている点が異なっているが、その他の構成は同じである。第1の実施形態と共通する構成要素については、同一の符号を付しその説明を省略する。
図12は、第3の実施形態に係る液晶装置120の素子基板70の構成を示す平面図である。素子基板70は、素子基板10(図7参照)の構成要素に加えて、第2の光反射層としての光反射層78と、第2のペルチェ素子としてのペルチェ素子72とを備えている。光反射層78は、ペルチェ素子72の構成要素でもある。液晶装置120は、反射型の液晶装置であり、画素4の領域において、液晶層40(図示しない)側から入射した光を光反射層26および光反射層78で反射することにより、反射表示を行う。
ペルチェ素子72は、光反射層78と、金属層73と、金属層74と、光反射層78と金属層73との間に設けられたN型半導体素子75と、光反射層78と金属層74との間に設けられたP型半導体素子76と、を備えている。
光反射層78は、中間層25(図示しない)上に形成され、画素4の領域に光反射層26とともに設けられている。光反射層78と光反射層26とは、画素4の領域を2分するように配置されている。光反射層78は、例えば、光反射層26の材料と同じ材料からなる。金属層73および金属層74は、金属層51および金属層52と同様に、中間層23(図示しない)上に形成されている。金属層73および金属層74は、例えば、金属層51および金属層52と同じ材料からなる。
光反射層78は、互いに隣り合う画素4に亘って連なって形成されており、光反射層26の延在方向に沿って延在している。金属層73は、表示領域2外の金属層51側に位置しており、金属層51の延在方向に沿って延在している。金属層74は、表示領域2外の金属層52側に位置しており、金属層52の延在方向に沿って延在している。光反射層78の延在方向の一端側に光反射層78の延在方向と略直交するように金属層73が配置されており、光反射層78の延在方向の他端側に光反射層78の延在方向と略直交するように金属層74が配置されている。
N型半導体素子75は、光反射層78と金属層73とに平面的に重なるように配置されている。P型半導体素子76は、光反射層78と金属層74とに平面的に重なるように配置されている。N型半導体素子75およびP型半導体素子76は、基板11(図示しない)上に形成されている。N型半導体素子75およびP型半導体素子76は、例えばポリシリコンからなる。
図示しないが、金属層73は、中間層23とゲート絶縁層22とを貫通するコンタクトホールを介して、N型半導体素子75に電気的に接続されている。金属層74は、中間層23とゲート絶縁層22とを貫通するコンタクトホールを介して、P型半導体素子76に電気的に接続されている。
光反射層78の一端側は、中間層25と絶縁層24と中間層23とゲート絶縁層22とを貫通するコンタクトホールを介して、N型半導体素子75に電気的に接続されている。また、光反射層78の他端側は、中間層25と絶縁層24と中間層23とゲート絶縁層22とを貫通するコンタクトホールを介して、P型半導体素子76に電気的に接続されている。つまり、光反射層78は、N型半導体素子75を介して金属層73に電気的に接続されるとともに、P型半導体素子76を介して金属層74に電気的に接続されている。ペルチェ素子50とペルチェ素子72とでは、P型半導体素子とN型半導体素子との位置関係が反転している。
ペルチェ素子72では、金属層73と金属層74との間に、金属層74が陽極側になるように直流電源55を接続し、金属層74側すなわちP型半導体素子76側から、光反射層78を経て、金属層73側すなわちN型半導体素子75側に直流電流を流すことにより、光反射層78で発熱が起こり、金属層73および金属層74で吸熱が起こる。また、直流電源55の極性を逆にして接続し、上述とは逆方向に直流電流を流すことにより、光反射層78で吸熱が起こり、金属層73および金属層74で発熱が起こる。したがって、ペルチェ素子72を、冷却用または加熱用のいずれか一方に用いることができ、冷却用および加熱用で切り替えて用いることもできる。このように、液晶装置120では、ペルチェ素子50とペルチェ素子72とで個別に画素4の領域を冷却または加熱できる。
ところで、液晶装置を高温環境下から低温環境下に、あるいはその逆に短時間で移動して使用する際に、同一のペルチェ素子で電流の向きを反転させて、同一の金属層を吸熱側から発熱側、または発熱側から吸熱側に切り替える場合、金属層の温度が雰囲気の温度に戻るまでにある程度の時間を要する。これに対して、液晶装置120では、ペルチェ素子50と第2のペルチェ素子72とのいずれか一方を冷却用とし他方を加熱用として、ペルチェ素子50とペルチェ素子72とを切り替えて使用すれば、金属層の温度が雰囲気の温度に戻るまでの時間が不要になるので、画素4の領域の冷却から加熱への切り替え、または加熱から冷却への切り替えを速やかに行うことができる。
(第4の実施形態)
<有機EL装置>
次に、第4の実施形態に係る電気光学装置としての有機エレクトロルミネセンス装置(以下、有機EL装置と呼ぶ)の構成について図を参照して説明する。図13は、第4の実施形態に係る有機EL装置の電気的な構成を示す等価回路図である。図14は、有機EL装置の構成を示す断面図である。なお、第1の実施形態と共通する構成要素については、同一の符号を付しその説明を省略する。
本実施形態に係る有機EL装置200は、スイッチング素子としてTFT素子を備えたアクティブマトリクス型の有機EL装置である。
図13に示すように、表示領域2には、走査線12とデータ線14とが交差するように形成され、電源線82がデータ線14に並列に形成されている。データ線14には、データ線駆動回路13が接続されている。また、走査線12には、走査線駆動回路15が接続されている。走査線12とデータ線14および電源線82との交差に対応して画素4が設けられている。
画素4には、走査線12を介して走査信号がゲート電極に供給されるスイッチング用のTFT素子19と、スイッチング用のTFT素子19を介してデータ線14から供給されるデータ信号を保持する保持容量81と、保持容量81によって保持されたデータ信号がゲート電極に供給される駆動用のTFT素子20と、駆動用のTFT素子20を介して電源線82に電気的に接続したときに電源線82から駆動電流が流れ込む第1の電極としての画素電極84と、第2の電極としての陰極86と、画素電極84と陰極86との間に配置された有機機能層85とが設けられている。画素電極84と有機機能層85と陰極86とで、有機EL素子8が構成される。
有機EL装置200では、走査線12が駆動されてスイッチング用のTFT素子19がオン状態になると、そのときのデータ線14の電位が保持容量81に保持され、保持容量81の状態に応じて駆動用のTFT素子20のオン・オフ状態が決まる。そして、駆動用のTFT素子20のチャネルを介して電源線82から画素電極84に電流が流れ、さらに有機機能層85を介して陰極86に電流が流れる。有機機能層85は、これを流れる電流量に応じた輝度で発光する。
次に、有機EL装置200の概略構成を説明する。図14に示すように、有機EL装置200は、第1の基板としての素子基板80を備えている。素子基板80は、基板11を基体として構成されており、基板11上に、TFT素子20と、ゲート絶縁層22と、中間層23と、絶縁層24(図示しない)と、中間層25と、光反射層27と、絶縁層28と、画素電極84と、有機機能層85と、陰極86と、第1のペルチェ素子としてのペルチェ素子50a(図15参照)と、を備えている。有機EL装置200は、有機機能層85から発した光が陰極86側に射出されるトップエミッション方式の有機EL装置である。
光反射層27は、中間層25上に形成されている。光反射層27は、画素4の領域に配置されている。光反射層27は、例えばAlからなる。絶縁層28は、光反射層27を覆うように形成されている。
画素電極84は、絶縁層28上に設けられている。画素電極84は、例えばITOからなる。画素電極84は、絶縁層28と中間層25と絶縁層24とを貫通するコンタクトホールを介して、TFT素子20に電気的に接続されている。画素電極84上には、親液性制御層87が形成されている。親液性制御層87は、画素電極84に対応する開口部を有している。親液性制御層87は、例えばSiO2等の無機材料からなる。親液性制御層87上には、隔壁層88が形成されている。隔壁層88は、例えばアクリル樹脂からなる。なお、隔壁層88に平面的に重なるように遮光層が設けられていてもよい。
有機機能層85は、隔壁層88により区画された領域に形成されており、画素電極84上に位置している。有機機能層85は、図示しないが、順に積層された正孔輸送層と発光層とで構成されている。有機機能層85では、正孔輸送層から注入される正孔と、陰極86から注入される電子とが発光層で再結合することにより発光が得られる。本実施形態では、R、G、Bの各色に発光する有機機能層85R、85G、85Bにより、有機EL素子8R、8G、8Bが構成される。なお、有機機能層85は、発光層の上に積層された電子注入層をさらに有していてもよいし、発光層を含む4層以上の機能層で構成されていてもよい。
正孔輸送層の材料としては、例えば、ドーパントとしてポリスチレンスルホン酸(PSS)を含有する3,4−ポリエチレンジオキシチオフェン(PEDOT)等のポリチオフェン誘導体を用いることができる。発光層の材料としては、(ポリ)フルオレン誘導体(PF)、(ポリ)パラフェニレンビニレン誘導体(PPV)、ポリフェニレン誘導体(PP)、ポリパラフェニレン誘導体(PPP)、ポリビニルカルバゾール(PVK)、PEDOT等のポリチオフェン誘導体、ポリメチルフェニルシラン(PMPS)等を用いることができる。
有機機能層85は、隔壁層88により区画された領域に、例えば液滴吐出法を用いて、正孔輸送層の材料と発光層の材料とを順に配置することにより形成される。有機機能層85を、真空蒸着法を用いて成膜してもよい。
陰極86は、有機機能層85と、隔壁層88の上面および側部壁面とを覆っている。陰極86は、有機EL装置がトップエミッション方式であることから、ITO等の透光性導電材料からなる。また、陰極86の材料は、電子注入効果の大きい材料、例えば、カルシウムやマグネシウム、ナトリウム、リチウム金属、またはこれらの金属化合物であってもよい。
陰極86上には、陰極86を覆う保護層90が形成されている。保護層90は、酸素や水分が浸入することによる陰極86や有機機能層85の劣化を防止するためのものである。保護層90の材料としては、透光性、ガスバリア性、耐水性を考慮して、SiNやSiON等の窒素を含む珪素化合物等が好適に用いられる。
保護層90は、封止層92に覆われている。封止層92は、例えば、エポキシ樹脂、アクリル樹脂、液状ガラス等の透光性を有する材料からなる。封止層92上には、さらにガラス、樹脂フィルム、プラスチック、その他の透光性を有する封止部材94が積層接着されている。なお、保護層90上に、缶状の封止部材が接着固定されていてもよい。
本実施形態の有機EL装置200においては、有機機能層85から陰極86側に発した光が陰極86側に射出されるとともに、有機機能層85から基板11側に発した光が光反射層27により反射されて、陰極86側に射出される。
次に、第4の実施形態に係る有機EL装置が備えるペルチェ素子の構成について図を参照して説明する。図15は、第4の実施形態に係る有機EL装置200の素子基板80の構成を示す平面図である。なお、第1の実施形態と共通する構成要素については、同一の符号を付しその説明を省略する。
図15に示すように、ペルチェ素子50aは、素子基板80に設けられている。ペルチェ素子50aは、第1の金属層としての光反射層27と、金属層51と、金属層52と、光反射層27と金属層51との間に設けられたP型半導体素子53と、光反射層27と金属層52との間に設けられたN型半導体素子54と、を備えている。
光反射層27は、互いに隣り合う画素4に亘って連なって形成されており、走査線12の延在方向に沿って延在している。光反射層27の延在方向の一端側には光反射層27の延在方向と略直交するように金属層51が配置されており、光反射層27の延在方向の他端側には光反射層27の延在方向と略直交するように金属層52が配置されている。P型半導体素子53は、光反射層27と金属層51とに平面的に重なるように配置されている。N型半導体素子54は、光反射層27と金属層52とに平面的に重なるように配置されている。
図示しないが、光反射層27の一端側は、中間層25と絶縁層24と中間層23とゲート絶縁層22とを貫通するコンタクトホールを介して、P型半導体素子53に電気的に接続されている。また、光反射層27の他端側は、中間層25と絶縁層24と中間層23とゲート絶縁層22とを貫通するコンタクトホールを介して、N型半導体素子54に電気的に接続されている。つまり、光反射層27は、P型半導体素子53を介して金属層51に電気的に接続されるとともに、N型半導体素子54を介して金属層52に電気的に接続されている。
ペルチェ素子50aでは、金属層51と金属層52との間に、金属層52が陽極側になるように直流電源55を接続して、金属層52側から光反射層27を経て金属層51側に直流電流を流すことにより、光反射層27で吸熱が起こり、金属層51および金属層52で発熱が起こる。光反射層27で吸収された光反射層27の周囲の熱は、金属層51および金属層52に移動し、金属層51および金属層52から有機EL装置200の外部へ放出される。このようにして、ペルチェ素子50aにより、光反射層27の周囲を冷却することができる。
一般に、有機EL装置では、有機機能層が電気的な抵抗を有するので、発光する際に有機機能層がある程度発熱する。また、夏の炎天下での使用や温度の高い場所での使用において、有機機能層の温度上昇が起こり易い。このような温度上昇により、有機機能層が熱劣化すると、有機機能層の発光輝度の低下や寿命の低下を招くこととなる。
本実施形態の有機EL装置200では、ペルチェ素子50aで冷却することにより、有機機能層85の温度上昇を抑え、有機機能層85の熱劣化を抑制することができる。したがって、有機EL装置200の発光輝度等の表示品質の低下や寿命の低下を抑えることができる。
なお、ペルチェ素子50aにおいても、直流電源55の極性を逆にして接続し、上述とは逆方向に直流電流を流せば、光反射層27で発熱が起こり、金属層51および金属層52で吸熱が起こる。これにより、光反射層27の周囲を加熱することも可能である。
以上、本発明の実施形態について説明したが、上記実施形態に対しては、本発明の趣旨から逸脱しない範囲で様々な変形を加えることができる。変形例としては、例えば以下のようなものが考えられる。
(変形例1)
上記の第1の実施形態および第2の実施形態の液晶装置は、半透過反射型の液晶装置であったが、この形態に限定されない。液晶装置は、反射型の液晶装置であってもよい。このような反射型の液晶装置では、反射層が画素の領域に配置されるので、第1の実施形態と同等またはそれ以上の効果が得られる。
(変形例2)
上記の第1の実施形態、第2の実施形態、および第3の実施形態の液晶装置は、TN方式の半透過反射型の液晶装置であったが、この形態に限定されない。液晶装置は、TN方式と同様に素子基板と対向基板との間に生じる縦電界により液晶分子の配向制御を行う、VA(Vertical Alignment)方式やECB(Electrically Controlled Birefringence)方式の液晶装置であってもよい。また、液晶装置は、素子基板に平行な方向の横電界により液晶分子の配向制御を行う、FFS(Fringe-Field Switching)方式やIPS(In-Plane Switching)方式の液晶装置であってもよい。このようなVA方式、ECB方式、FFS方式やIPS方式の液晶装置においても、TN方式の液晶装置と同様の効果が得られる。
(変形例3)
上記の第4の実施形態の有機EL装置は、R、G、Bの各色に発光する有機EL素子を有していたが、この形態に限定されない。有機EL装置は、R、G、Bのいずれか1色、または白色に発光する有機EL素子を有していてもよい。また、有機EL装置は、カラーフィルタと組み合わせて、R、G、Bの3色が得られる構成としてもよい。
(変形例4)
上記実施形態の電気光学装置は、液晶装置、有機EL装置であったが、この形態に限定されない。電気光学装置は、電気泳動素子を備えた電気泳動装置であってもよい。電気泳動素子を備えた電気泳動装置においても、ペルチェ素子を備えることにより、上記と同様の効果が得られる。
(変形例5)
上記実施形態の液晶装置または有機EL装置は、光センサまたは温度センサをさらに備えていてもよい。ペルチェ素子と光センサとを組み合わせることにより、例えば、所定の照度以上の外光が照射された場合に、ペルチェ素子が冷却動作をする構成としてもよい。また、ペルチェ素子と温度センサとを組み合わせることにより、例えば、所定の温度以上になった場合にペルチェ素子が冷却動作をする構成としてもよいし、所定の温度を境界としてペルチェ素子の冷却動作と加熱動作とが切り替わる構成としてもよい。
第1の実施形態に係る液晶装置の構成を示す図。 第1の実施形態に係る液晶装置の表示領域を拡大して示した平面図。 第1の実施形態に係る液晶装置の電気的な構成を示す等価回路図。 第1の実施形態に係る液晶装置の画素の構成を示す平面図。 図4中のB−B’線に沿った断面図。 第1の実施形態に係る液晶装置の素子基板の構成を示す平面図。 図6中のC−C’線に沿った断面図。 第1の実施形態に係る素子基板の製造方法を説明する図。 第1の実施形態に係る素子基板の製造方法を説明する図。 第2の実施形態に係る液晶装置の素子基板の構成を示す平面図。 図10中のD−D’線に沿った断面図。 第3の実施形態に係る液晶装置の素子基板の構成を示す平面図。 第4の実施形態に係る有機EL装置の電気的な構成を示す等価回路図。 第4の実施形態に係る有機EL装置の構成を示す断面図。 第4の実施形態に係る有機EL装置の素子基板の構成を示す平面図。
符号の説明
2…表示領域、4…画素、6…画素群、8…有機EL素子、10,60,70,80…素子基板、11…基板、12…走査線、13…データ線駆動回路、14…データ線、15…走査線駆動回路、16…画素電極、17…容量線、17a…蓄積容量、18…共通電極、19,20…TFT素子、21…半導体層、22…ゲート絶縁層、23…中間層、24…絶縁層、25…中間層、26,27,78…光反射層、28…絶縁層、30…対向基板、31…基板、32…遮光層、34…カラーフィルタ層、35…オーバーコート層、36…配向膜、38…位相差層、40…液晶層、41…シール剤、42…ドライバIC、44…偏光板、45…偏光板、50,50a,62,72…ペルチェ素子、51,52,63,64,73,74…金属層、53,76…P型半導体素子、54,75…N型半導体素子、55…直流電源、81…保持容量、82…電源線、84…画素電極、85…有機機能層、86…陰極、87…親液性制御層、88…隔壁層、90…保護層、92…封止層、94…封止部材、100,110,120…液晶装置、200…有機EL装置。

Claims (7)

  1. 第1の基板と、
    前記第1の基板に配列された画素と、
    前記第1の基板の前記画素の領域に設けられた第1の光反射層と、
    前記第1の基板に設けられたペルチェ効果を有する第1のペルチェ素子と、を備え、
    前記第1のペルチェ素子は、
    第1の金属層と、
    第2の金属層と、
    第3の金属層と、
    前記第1の金属層と前記第2の金属層との間に設けられたP型半導体素子と、
    前記第1の金属層と前記第3の金属層との間に設けられたN型半導体素子と、を含み、
    前記第1の金属層は前記第1の光反射層からなることを特徴とする電気光学装置。
  2. 請求項1に記載の電気光学装置であって、
    前記第2の金属層および前記第3の金属層は、前記第1の光反射層とは異なる層に設けられていることを特徴とする電気光学装置。
  3. 請求項1に記載の電気光学装置であって、
    前記第2の金属層および前記第3の金属層は、前記第1の光反射層と同層に設けられていることを特徴とする電気光学装置。
  4. 請求項1から3のいずれか一項に記載の電気光学装置であって、
    前記第1の光反射層は、互いに隣り合う前記画素に亘って連なって形成されていることを特徴とする電気光学装置。
  5. 請求項1から4のいずれか一項に記載の電気光学装置であって、
    前記第1の基板に対向して配置された第2の基板と、
    前記第1の基板と前記第2の基板との間に配置された液晶層と、
    前記第1の光反射層の前記第2の基板側に設けられた第1の電極および第2の電極と、を備えたことを特徴とする電気光学装置。
  6. 請求項1から4のいずれか一項に記載の電気光学装置であって、
    前記第1の基板の前記第1の光反射層上に設けられた第1の電極および第2の電極と、
    前記第1の電極および前記第2の電極の間に配置された少なくとも発光層を含む有機機能層と、を備えたことを特徴とする電気光学装置。
  7. 請求項1から6のいずれか一項に記載の電気光学装置であって、
    前記第1の基板の前記画素の領域に配置された第2の光反射層と、
    前記第1の基板に設けられたペルチェ効果を有する第2のペルチェ素子と、をさらに備え、
    前記第2のペルチェ素子は、前記第2の光反射層からなる金属層を含むことを特徴とする電気光学装置。
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