JP2010060881A - 表示装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】外部からの静電気に起因して、ドライバに異常が生じるのを防ぐことができる構造簡単な表示装置を提供する。
【解決手段】複数の画素が設けられた液晶パネル(表示部)を具備し、液晶パネルに情報を表示する液晶表示装置(表示装置)であって、複数の画素を駆動するソースドライバ(ドライバ)23を備えている。そして、液晶表示装置において、ソースドライバ23の近傍には、当該ソースドライバ23と独立して静電気を吸収する吸収体11を設けた。
【選択図】図3
【解決手段】複数の画素が設けられた液晶パネル(表示部)を具備し、液晶パネルに情報を表示する液晶表示装置(表示装置)であって、複数の画素を駆動するソースドライバ(ドライバ)23を備えている。そして、液晶表示装置において、ソースドライバ23の近傍には、当該ソースドライバ23と独立して静電気を吸収する吸収体11を設けた。
【選択図】図3
Description
本発明は、複数の画素が設けられた表示部を有し、文字や画像などの情報を表示部に表示する表示装置に関する。
近年、例えば液晶表示装置は、在来のブラウン管に比べて薄型、軽量などの特長を有するフラットパネルディスプレイとして、液晶テレビ、モニター、携帯電話などに幅広く利用されている。このような液晶表示装置では、複数の画素を有する液晶パネルが表示部に用いられている。そして、液晶表示装置では、複数の各画素に対して、表示すべき情報の階調値に応じた電圧信号を供給することにより、表示動作が行われて、当該情報が液晶パネルの表示面に表示されるようになっている。
また、従来の液晶表示装置には、例えば下記特許文献1に記載されているように、液晶パネルの各画素を駆動する駆動回路に対して、外部からの静電サージ(静電気)を吸収するためのサージ吸収回路を接続していた。そして、この従来の液晶表示装置では、外部からの静電気を低減して、上記駆動回路に入力される映像信号などの信号に劣化が生じるのを防ぐことが可能とされていた。
特開2007−232945号公報
しかしながら、上記のような従来の液晶表示装置では、駆動回路(ドライバ)が実装された基板(フレキシブルプリント回路基板)に対して、映像信号などの信号が入力される信号線毎に、サージ吸収回路を設けていた。このため、この従来の液晶表示装置では、基板の構造が複雑で大型化するという問題点があった。
また、上記従来の液晶表示装置では、液晶パネル(表示部)に対して、駆動回路及びサージ吸収回路が基板上の信号線上で電気的に接続された状態で、順次配置されていた。それゆえ、この従来の液晶表示装置では、サージ吸収回路が液晶パネル側から進入してくる静電気を低減することは困難であった。この結果、従来の液晶表示装置では、液晶パネル側からの静電気により駆動回路に故障や破損などの異常が生じるのを防ぐことは難しいという問題点があった。
上記の課題を鑑み、本発明は、外部からの静電気に起因して、ドライバに異常が生じるのを防ぐことができる構造簡単な表示装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明にかかる表示装置は、複数の画素が設けられた表示部を具備し、前記表示部に情報を表示する表示装置であって、
前記複数の画素を駆動するドライバを備え、
前記ドライバの近傍に、当該ドライバと独立して静電気を吸収する吸収体を設けたことを特徴とするものである。
前記複数の画素を駆動するドライバを備え、
前記ドライバの近傍に、当該ドライバと独立して静電気を吸収する吸収体を設けたことを特徴とするものである。
上記のように構成された表示装置では、上記吸収体がドライバと独立して当該ドライバの近傍に設けられている。これにより、上記従来例と異なり、静電気が表示部側から進入してきたときでも、その静電気を吸収することができる。この結果、上記従来例と異なり、外部からの静電気に起因して、ドライバに異常が生じるのを防ぐことができる構造簡単な表示装置を構成することができる。
また、上記表示装置において、前記吸収体には、金属部材が用いられているとともに、前記金属部材は接地されていることが好ましい。
この場合、金属部材によって外部からの静電気を確実に吸収することができ、外部からの静電気に起因するドライバの異常の発生を確実に防止することができる。
また、上記表示装置において、前記ドライバが電気的に接続されるプリント回路基板と、前記ドライバが実装されるとともに、前記表示部と前記プリント回路基板との間に設けられたフレキシブルプリント回路基板を備え、
2つの前記吸収体が、前記ドライバを挟むように、前記表示部と前記プリント回路基板との間に設置されていることが好ましい。
2つの前記吸収体が、前記ドライバを挟むように、前記表示部と前記プリント回路基板との間に設置されていることが好ましい。
この場合、フレキシブルプリント回路基板に実装されたドライバに対して、2つの吸収体により、外部からの静電気をより確実に吸収することができ、外部からの静電気に起因するドライバの異常の発生をより確実に防止することができる。
また、上記表示装置において、前記2つの吸収体が、前記フレキシブルプリント回路基板に一体的に設けられていることが好ましい。
この場合、2つの吸収体とフレキシブルプリント回路基板とを同時に表示装置に組み付けることができるので、当該表示装置の組立作業を簡単に行うことができる。
また、上記表示装置において、前記吸収体は、前記プリント回路基板に設けられた接地線に電気的に接続されてもよい。
この場合、接地線を介在させて外部からの静電気を確実に吸収することができ、外部からの静電気に起因するドライバの異常の発生を確実に防止することができる。
また、上記表示装置において、前記フレキシブルプリント回路基板を覆うように設けられたベゼルを備え、
前記フレキシブルプリント回路基板には、2つのスリットが前記ドライバを挟むように形成され、
2つの前記吸収体が、前記ドライバに対して、前記2つのスリットの外側領域にそれぞれ設けられるとともに、前記2つのスリットの間の中央領域が変形することにより、当該吸収体が前記ベゼルに電気的に接続されてもよい。
前記フレキシブルプリント回路基板には、2つのスリットが前記ドライバを挟むように形成され、
2つの前記吸収体が、前記ドライバに対して、前記2つのスリットの外側領域にそれぞれ設けられるとともに、前記2つのスリットの間の中央領域が変形することにより、当該吸収体が前記ベゼルに電気的に接続されてもよい。
この場合、ベゼルを介在させて外部からの静電気を確実に吸収することができ、外部からの静電気に起因するドライバの異常の発生を確実に防止することができる。
本発明によれば、外部からの静電気に起因して、ドライバに異常が生じるのを防ぐことができる構造簡単な表示装置を提供することが可能となる。
以下、本発明の表示装置の好ましい実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、以下の説明では、本発明を透過型の液晶表示装置に適用した場合を例示して説明する。また、各図中の構成部材の寸法は、実際の構成部材の寸法及び各構成部材の寸法比率等を忠実に表したものではない。
[第1の実施形態]
図1は、本発明の第1の実施形態にかかる液晶表示装置を説明する概略断面図である。図において、本実施形態の液晶表示装置1には、図の上側が視認側(表示面側)として設置される表示部としての液晶パネル2と、液晶パネル2の非表示面側(図の下側)に配置されて、当該液晶パネル2を照明する照明光を発生する照明装置3とが設けられている。
図1は、本発明の第1の実施形態にかかる液晶表示装置を説明する概略断面図である。図において、本実施形態の液晶表示装置1には、図の上側が視認側(表示面側)として設置される表示部としての液晶パネル2と、液晶パネル2の非表示面側(図の下側)に配置されて、当該液晶パネル2を照明する照明光を発生する照明装置3とが設けられている。
液晶パネル2は、液晶層4と、液晶層4を狭持するアクティブマトリクス基板5及びカラーフィルタ基板6と、アクティブマトリクス基板5及びカラーフィルタ基板6の各外側表面上にそれぞれ設けられた偏光板7、8とを備えている。また、液晶パネル2には、フレキシブルプリント回路基板9と、このフレキシブルプリント回路基板9に接続されたプリント回路基板10とが設けられている。
フレキシブルプリント回路基板9には、液晶層4を画素単位に駆動するドライバとしてのソースドライバ23が実装されている。また、ソースドライバ23の近傍には、当該ソースドライバ23を挟むように、2つの静電気吸収用の吸収体11が設置されている(詳細は後述。)。尚、フレキシブルプリント回路基板9では、ソースドライバ23が実装された表面とは反対側の表面(図1の上側の表面)は例えば合成樹脂にて構成された放熱シートHに当接しており、放熱シートHを介してソースドライバ23で生じた熱を後述のベゼルに伝えて外部に放熱するよう構成されている。また、プリント回路基板10には、後述のパネル制御部が電気的に接続されており、当該パネル制御部によってソースドライバ23の駆動制御が行われるようになっている。そして、液晶パネル2では、液晶層4によって偏光板7を介して入射された上記照明光の偏光状態が変調され、かつ、偏光板8を通過する光量が制御されることにより、所望画像が表示される。
尚、液晶パネル2の液晶モードや画素構造は任意である。また、液晶パネル2の駆動モードも任意である。すなわち、液晶パネル2としては、情報を表示できる任意の液晶パネルを用いることができる。それ故、図1においては液晶パネル2の詳細な構造を図示せず、その説明も省略する。
照明装置3には、図の上側(液晶パネル2側)が開口した有底状のシャーシ12と、シャーシ12の液晶パネル2側に設置された枠状のフレーム13とが設けられている。また、シャーシ12及びフレーム13は、金属または合成樹脂によって構成されており、フレーム13の上方に液晶パネル2が設置された状態で、断面L字状のベゼル14にて狭持されている。これにより、照明装置3は、液晶パネル2に組み付けられて、当該照明装置3からの照明光が液晶パネル2に入射される透過型の液晶表示装置1として一体化されている。
また、照明装置3は、シャーシ12の開口部を覆うように設置された拡散板15と、拡散板15の上方で液晶パネル2側に設置された光学シート17と、シャーシ12の内面に設けられた反射シート21とを備えている。また、照明装置3では、複数、例えば6本の冷陰極蛍光管20がシャーシ12の内部で液晶パネル2の下方側に設けられており、直下型の照明装置3を構成している。そして、照明装置3では、各冷陰極蛍光管20からの光が液晶パネル2に対向配置される照明装置3の発光面から上記照明光として出射されるようになっている。
尚、上記の説明では、直下型の照明装置3を用いた構成について説明したが、本実施形態はこれに限定されるものではなく、導光板を有するエッジライト型の照明装置を用いてもよい。また、冷陰極蛍光管以外の熱陰極蛍光管やLEDなどの他の光源を有する照明装置も用いることができる。
拡散板15は、例えば厚さ2mm程度の長方形状の合成樹脂またはガラス材を用いて構成されており、冷陰極蛍光管20からの光を拡散して、光学シート17側に出射する。また、拡散板15は、その四辺側がシャーシ12の上側に設けられた枠状の表面上に載置されており、弾性変形可能な押圧部材16を介在させてシャーシ12の当該表面とフレーム13の内面とで狭持された状態で照明装置3の内部に組み込まれている。さらに、拡散板15では、その略中央部がシャーシ12内部に設置された透明な支持部材(図示せず)にて支えられており、シャーシ12の内側に撓むのが防がれている。
また、拡散板15は、シャーシ12と押圧部材16との間で移動可能に保持されており、冷陰極蛍光管20の発熱やシャーシ12の内部の温度上昇などの熱の影響により、当該拡散板15に伸縮(塑性)変形が生じたときでも、押圧部材16が弾性変形することにて当該塑性変形が吸収されて、冷陰極蛍光管20からの光の拡散性を極力低下しないようになっている。また、合成樹脂に比べて熱に強いガラス材の拡散板15を用いる場合の方が、上記熱の影響による反り、黄変、熱変形等が生じ難い点で好ましい。
光学シート17には、例えば厚さ0.5mm程度の合成樹脂フィルムにより構成された集光シートが含まれており、液晶パネル2への上記照明光の輝度を上昇させるように構成されている。また、光学シート17には、液晶パネル2の表示面での表示品位の向上を行うためなどのプリズムシート、拡散シート、偏光シートなどの公知の光学シート材が必要に応じて適宜積層されるようになっている。そして、光学シート17は、拡散板15から出射された光を、所定の輝度(例えば、10000cd/m2)以上で、かつ、均一な輝度を有する面状光に変換し照明光として液晶パネル2側に入射させるように構成されている。なお、上記の説明以外に、例えば液晶パネル2の上方(表示面側)に当該液晶パネル2の視野角を調整するための拡散シート等の光学部材を適宜積層してもよい。
また、光学シート17では、例えば液晶表示装置1の実使用時に上側となる、図1の左端辺側の中央部に、同図の左側に突出した突出部が形成されている。そして、光学シート17では、上記突出部だけが弾性材18を介在させてフレーム13の内面と押圧部材16とで狭持されており、当該光学シート17は、照明装置3の内部に伸縮可能な状態で組み込まれている。これにより、光学シート17では、冷陰極蛍光管20の発熱などの上記の熱の影響により、伸縮(塑性)変形が生じたときでも、上記突出部を基準とした自由な伸縮変形が可能となり、シワや撓みなどが当該光学シート17に発生するのが極力防がれるように構成されている。この結果、液晶表示装置1では、光学シート17の撓み等に起因して、輝度ムラなどの表示品位の低下が液晶パネル2の表示面に発生するのを極力防止できるようになっている。
各冷陰極蛍光管20には、直管状のものが用いられており、その両端部に設けられた電極部(図示せず)がシャーシ12の外側にて支持されている。また、各冷陰極蛍光管20には、直径3.0〜4.0mm程度の発光効率に優れた細管化されたものが使用されており、各冷陰極蛍光管20は、図示しない光源保持具によって拡散板15及び反射シート21との各間の距離を所定距離に保たれた状態で、シャーシ12の内部に保持されている。さらに、冷陰極蛍光管20は、その長手方向が重力の作用方向と直交する方向に平行となるように、配置されている。これにより、冷陰極蛍光管20では、その内部に封入された水銀(蒸気)が重力の作用により長手方向の一方の端部側に集まるのが防がれて、ランプ寿命が大幅に向上されている。
反射シート21は、例えば厚さ0.2〜0.5mm程度のアルミニウムや銀などの光反射率の高い金属薄膜により構成されており、冷陰極蛍光管20の光を拡散板15に向かって反射する反射板として機能するようになっている。これにより、照明装置3では、冷陰極蛍光管20から発光された光を拡散板15側に効率よく反射して当該光の利用効率及び拡散板15での輝度を高めることができる。なお、この説明以外に、上記金属薄膜に代えて、合成樹脂製の反射シート材を使用したり、例えばシャーシ12の内面に光反射率の高い白色等の塗料を塗布することによって当該内面を反射板として機能させたりすることもできる。
次に、図2も参照して、液晶パネル2について具体的に説明する。
図2は、図1に示した液晶パネルの要部構成を説明する図である。
図2において、液晶表示装置1(図1)には、文字や画像等の情報を表示する表示部としての液晶パネル2(図1)の駆動制御を行う上記パネル制御部22と、このパネル制御部22からの指示信号を基に動作する上記ソースドライバ23及びゲートドライバ24が設けられている。
パネル制御部22には、液晶表示装置1の外部からの映像信号が入力されるようになっている。また、パネル制御部22は、入力された映像信号に対して所定の画像処理を行ってソースドライバ23及びゲートドライバ24への各指示信号を生成する画像処理部22aと、入力された映像信号に含まれた1フレーム分の表示データを記憶可能なフレームバッファ22bとを備えている。そして、パネル制御部22が、入力された映像信号に応じて、ソースドライバ23及びゲートドライバ24の駆動制御を行うことにより、その映像信号に応じた情報が液晶パネル2に表示される。
ソースドライバ23は、上述したように、フレキシブルプリント回路基板9に実装されている。同様に、ゲートドライバ24は、図示を省略したフレキシブルプリント回路基板に実装されている。また、これらのソースドライバ23及びゲートドライバ24は、液晶パネル2の有効表示領域A内に設けられた複数の画素Pを画素単位に駆動する駆動回路であり、ソースドライバ23及びゲートドライバ24には、複数のソース配線S1〜SM(Mは、2以上の整数、以下、“S”にて総称する。)及び複数のゲート配線G1〜GN(Nは、2以上の整数、以下、“N”にて総称する。)がそれぞれ接続されている。
また、ソース配線S及びゲート配線Gは、少なくとも有効表示領域A内において、マトリクス状に配列されており、当該マトリクス状に区画された各領域には、上記複数の各画素Pの領域が形成されている。具体的にいえば、図2に例示するように、ソース配線Sには、液晶パネル2の縦方向に平行に配列されたソース配線本体部S1b、S2b、S3b、…と、これらソース配線本体部S1b、S2b、S3b、…とソースドライバ23を距離が可能な限り長くならないように繋ぐ接続配線部S1a、S2a、S3a、…とが含まれている。同様に、ゲート配線Gには、液晶パネル2の横方向に平行に配列されたゲート配線本体部G1b、G2b、…と、これらゲート配線本体部G1b、G2b、…とゲートドライバ24を距離が可能な限り長くならないように繋ぐ接続配線部G1a、G2a、…とが含まれている。
また、複数の画素Pには、赤色、緑色、及び青色の画素が含まれている。また、これらの赤色、緑色、及び青色の画素は、例えばこの順番で、各ゲート配線Gのゲート配線本体部G1b、g2b、…に平行に順次配設されている。
また、ゲート配線本体部G1b、g2b、…には、画素P毎に設けられたスイッチング素子25のゲートが接続されている。一方、ソース配線本体部S1b、S2b、S3b、…には、スイッチング素子25のソースが接続されている。また、各スイッチング素子25のドレインには、画素P毎に設けられた画素電極26が接続されている。また、各画素Pでは、共通電極27が液晶パネル2に設けられた液晶層4(図1)を間に挟んだ状態で画素電極26に対向するように構成されている。そして、ゲートドライバ24は、画像処理部22aからの指示信号に基づいて、ゲート配線G1〜GNに対して、対応するスイッチング素子25のゲートをオン状態にする走査信号を順次出力する。一方、ソースドライバ23は、画像処理部22aからの指示信号に基づいて、表示画像の輝度(階調)に応じた電圧信号(階調電圧)を対応するソース配線S1〜SMに出力する。
次に、図3も参照して、吸収体11について具体的に説明する。
図3は、図1に示したフレキシブルプリント回路基板及び吸収体を示す平面図である。
図3に示すように、2つの吸収体11が、フレキシブルプリント回路基板9の右側及び左側で、当該フレキシブルプリント回路基板9に実装されたソースドライバ23を挟むように、設けられている。
吸収体11には、例えば銅や銅にNiメッキしたものやSnメッキしたものなどの導電性を有する金属部材が用いられており、一端部側及び他端部側がそれぞれアクティブマトリクス基板5及びプリント回路基板10に接続されている。同様に、フレキシブルプリント回路基板9では、その一端部側が液晶パネル2のアクティブマトリクス基板5上に設けられたソース配線Sに電気的に接続され、他端部側がプリント回路基板10に設けられたプリント配線(図示せず)に電気的に接続されている。
また、吸収体11は、矩形状に形成された一端部11aと、一端部11aに連続的に形成された平板状の中間部11bと、中間部11bに連続的に形成された矩形状の他端部11cを備えている。また、吸収体11は、図1に示したように、液晶パネル2に対して、プリント回路基板10がほぼ直交するように、設置されたときに、中間部11bがフレキシブルプリント回路基板9と同様に、ほぼ90°屈曲するように変形するようになっている。さらに、吸収体11では、一端部11aがアクティブマトリクス基板5の段差部5aに形成された導電性パッド5bに電気的に接続され、他端部11cがプリント回路基板10に設置された接地線10aに電気的に接続されている。そして、吸収体11は、導電性パッド5aと接地線10aとの間を接地電位として、外部から進入してきた静電気を吸収するようになっている。
以上のように構成された本実施形態の液晶表示装置1では、2つの吸収体11がソースドライバ(ドライバ)23を挟むように、当該ソースドライバ23の近傍に設けられている。これにより、本実施形態の液晶表示装置1では、上記従来例と異なり、静電気が液晶パネル(表示部)2側から進入してきたときでも、その静電気を吸収することができる。また、本実施形態の液晶表示装置1では、ドライバに接続される信号線毎にサージ吸収回路を設けていた上記従来例と異なり、ソースドライバ23とは電気的に接続されていない2つの吸収体11により静電気を吸収している。この結果、本実施形態では、上記従来例と異なり、外部からの静電気に起因して、ソースドライバ23に異常が生じるのを防ぐことができる構造簡単な液晶表示装置1を構成することができる。
また、本実施形態では、吸収体11には金属部材が用いられているとともに、吸収体11はプリント回路基板10に設けられた接地線10aに電気的に接続されている。これにより、本実施形態では、吸収体11により、外部からの静電気を確実に吸収することができ、外部からの静電気に起因するソースドライバ23の異常の発生を確実に防止することができる。
[第2の実施形態]
図4は本発明の第2の実施形態にかかる液晶表示装置を説明する概略断面図であり、図5は図4に示したフレキシブルプリント回路基板及び吸収体を示す平面図である。図において、本実施形態と上記第1の実施形態との主な相違点は、フレキシブルプリント回路基板に対して、2つの吸収体を一体的に設けた点である。なお、上記第1の実施形態と共通する要素については、同じ符号を付して、その重複した説明を省略する。
図4は本発明の第2の実施形態にかかる液晶表示装置を説明する概略断面図であり、図5は図4に示したフレキシブルプリント回路基板及び吸収体を示す平面図である。図において、本実施形態と上記第1の実施形態との主な相違点は、フレキシブルプリント回路基板に対して、2つの吸収体を一体的に設けた点である。なお、上記第1の実施形態と共通する要素については、同じ符号を付して、その重複した説明を省略する。
すなわち、図4及び図5に示すように、本実施形態では、フレキシブルプリント回路基板29の左端部側及び右端部側に、吸収体31が一体的に形成されている。言い換えれば、図5に示すように、2つの吸収体31が、ソースドライバ23を挟むように、当該ソースドライバ23が実装されたフレキシブルプリント回路基板29の表面に設けられている。また、吸収体31は、フレキシブルプリント回路基板29の配線パターンを用いて構成されたものであり、金属部材によって形成されている。また、吸収体31は、導電性パッド5b及び接地線10aにそれぞれ電気的に接続された一端部31a及び他端部31cと、これらの一端部31a及び他端部31cの間に連続的に形成された中間部31bを備えている。
以上の構成により、本実施形態では、上記第1の実施形態と同様な作用・効果を奏することができる。また、本実施形態では、2つの吸収体31がフレキシブルプリント回路基板29に一体的に設けられているので、これらの吸収体31とフレキシブルプリント回路基板29とを同時に液晶表示装置1に組み付けることができるので、当該液晶表示装置1の組立作業を簡単に行うことができる。
[第3の実施形態]
図6は本発明の第3の実施形態にかかる液晶表示装置を説明する概略断面図であり、図7は図6に示したフレキシブルプリント回路基板及び吸収体を示す平面図である。図において、本実施形態と上記第1の実施形態との主な相違点は、ソースドライバを挟むように、2つのスリットをフレキシブルプリント回路基板に設けるとともに、2つのスリットの外側領域に2つの吸収体をそれぞれ設置して、当該2つのスリットの間の中央領域が変形することにより、吸収体をベゼルに電気的に接続した点である。なお、上記第1の実施形態と共通する要素については、同じ符号を付して、その重複した説明を省略する。
図6は本発明の第3の実施形態にかかる液晶表示装置を説明する概略断面図であり、図7は図6に示したフレキシブルプリント回路基板及び吸収体を示す平面図である。図において、本実施形態と上記第1の実施形態との主な相違点は、ソースドライバを挟むように、2つのスリットをフレキシブルプリント回路基板に設けるとともに、2つのスリットの外側領域に2つの吸収体をそれぞれ設置して、当該2つのスリットの間の中央領域が変形することにより、吸収体をベゼルに電気的に接続した点である。なお、上記第1の実施形態と共通する要素については、同じ符号を付して、その重複した説明を省略する。
すなわち、図6及び図7に示すように、本実施形態では、フレキシブルプリント回路基板39の左端部側及び右端部側に、吸収体41が一体的に形成されている。具体的にいえば、図7に示すように、フレキシブルプリント回路基板39には、矩形状のスリット39cが左端部側及び右端部側に各々形成されている。つまり、フレキシブルプリント回路基板39では、図7の左右方向で、ソースドライバ23を挟むように、2つのスリット39cが形成されており、2つのスリット39cの間の中央領域39aと、左端部側及び右端部側の各外側領域39bとがスリット39cによって互いに変形可能に構成されている。
また、各外側領域39bでは、ソースドライバ23が実装されている表面とは反対側の表面上に、金属部材を用いた矩形状の吸収体41が取り付けられている。そして、図6に示すように、中央領域39aが放熱シートHに当接して、フレーム13側に変形することにより、各外側領域39bに設けられた吸収体41がベゼル14に電気的に接続されている。すなわち、ソースドライバ23に放熱シートHが必要な場合において、中央領域39aがフレーム13側に変形しても、スリット39cがあることによって、各外側領域39bは変形しないので、吸収体41をベゼル14に接触させることが可能となっている。
以上の構成により、本実施形態では、上記第1の実施形態と同様な作用・効果を奏することができる。また、本実施形態では、吸収体41がベゼル14に電気的に接続されているので、吸収体14はベゼル14を介在させて外部からの静電気を確実に吸収することができ、外部からの静電気に起因するソースドライバ23の異常の発生を確実に防止することができる。
尚、上記の説明以外に、第1及び第2の各実施形態と同様に、吸収体41をプリント回路基板10に設けられた接地線10aと電気的に接続し、当該吸収体41を接地処理して静電気を吸収する構成でもよい。また、上記の説明では、吸収体41がベゼル14に電気的に接続される場合について説明したが、本実施形態はこれに限定されるものではなく、吸収体41がベゼル14に近接する構成でもよい。
尚、上記の実施形態はすべて例示であって制限的なものではない。本発明の技術的範囲は特許請求の範囲によって規定され、そこに記載された構成と均等の範囲内のすべての変更も本発明の技術的範囲に含まれる。
例えば、上記の説明では、本発明を透過型の液晶表示装置に適用した場合について説明したが、本発明の表示装置は複数の画素が設けられた表示部を具備し、表示部に情報を表示可能に構成されたものであれば何等限定されない。具体的には、本発明は、半透過型や反射型の液晶表示装置、有機EL(Electronic Luminescence)、PDP(Plasma Display Panel)などの各種表示装置に適用することができる。
また、上記の説明では、フレキシブルプリント回路基板に実装されたソースドライバ(ドライバ)を挟むように、2つの吸収体を、液晶パネル(表示部)とプリント回路基板との間に設置した場合について説明した。しかしながら、本発明は、これに限定されるものではなく、複数の画素を駆動するドライバの近傍に、当該ドライバと独立して静電気を吸収する吸収体を設けたものであれば何等限定されない。具体的にいえば、例えば液晶パネルのアクティブマトリクス基板上にCOG(Chip On Glass)実装されたソースドライバに近接して、接地処理された金属部材を含む吸収体を設け、静電気を吸収する構成でもよい。
但し、上記の各実施形態のように、ソースドライバを挟むように、2つの吸収体を設置する場合の方が、外部からの静電気をより確実に吸収することができ、外部からの静電気に起因するドライバの異常の発生をより確実に防止することができる点で好ましい。
本発明は、外部からの静電気に起因して、ドライバに異常が生じるのを防ぐことができる構造簡単な表示装置に対して有用である。
1 液晶表示装置(表示装置)
2 液晶パネル(表示部)
9、29、39 フレキシブルプリント回路基板
39a 中央領域
39b 外側領域
39c スリット
10 プリント回路基板
10a 接地線
11、31、41 吸収体
23 ソースドライバ(ドライバ)
P 画素
2 液晶パネル(表示部)
9、29、39 フレキシブルプリント回路基板
39a 中央領域
39b 外側領域
39c スリット
10 プリント回路基板
10a 接地線
11、31、41 吸収体
23 ソースドライバ(ドライバ)
P 画素
Claims (6)
- 複数の画素が設けられた表示部を具備し、前記表示部に情報を表示する表示装置であって、
前記複数の画素を駆動するドライバを備え、
前記ドライバの近傍に、当該ドライバと独立して静電気を吸収する吸収体を設けた、
ことを特徴とする表示装置。 - 前記吸収体には、金属部材が用いられているとともに、前記金属部材は接地されている請求項1に記載の表示装置。
- 前記ドライバが電気的に接続されるプリント回路基板と、前記ドライバが実装されるとともに、前記表示部と前記プリント回路基板との間に設けられたフレキシブルプリント回路基板を備え、
2つの前記吸収体が、前記ドライバを挟むように、前記表示部と前記プリント回路基板との間に設置されている請求項1または2に記載の表示装置。 - 前記2つの吸収体が、前記フレキシブルプリント回路基板に一体的に設けられている請求項3に記載の表示装置。
- 前記吸収体は、前記プリント回路基板に設けられた接地線に電気的に接続されている請求項3または4に記載の表示装置。
- 前記フレキシブルプリント回路基板を覆うように設けられたベゼルを備え、
前記フレキシブルプリント回路基板には、2つのスリットが前記ドライバを挟むように形成され、
2つの前記吸収体が、前記ドライバに対して、前記2つのスリットの外側領域にそれぞれ設けられるとともに、前記2つのスリットの間の中央領域が変形することにより、当該吸収体が前記ベゼルに電気的に接続されている請求項3〜5のいずれか1項に記載の表示装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008226860A JP2010060881A (ja) | 2008-09-04 | 2008-09-04 | 表示装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008226860A JP2010060881A (ja) | 2008-09-04 | 2008-09-04 | 表示装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2010060881A true JP2010060881A (ja) | 2010-03-18 |
Family
ID=42187744
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2008226860A Withdrawn JP2010060881A (ja) | 2008-09-04 | 2008-09-04 | 表示装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2010060881A (ja) |
-
2008
- 2008-09-04 JP JP2008226860A patent/JP2010060881A/ja not_active Withdrawn
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20111206 |