JP2010059682A - ローダ作業機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 機体フレームの上方側に運転部が設けられ、機体フレーム及び運転部の左右両側に左右一対のアームが設けられ、左右一対のアームの先端側が機体フレームの前方側で昇降するように、機体フレームの後上部に左右一対のアームの基部側が後側の左右一対の第1リフトリンクと前側の左右一対の第2リフトリンクとを介してそれぞれ上下揺動自在に支持されたローダ作業機であって、
左右一対のアームの先端側に左右一対のアームを連結する前連結部材が設けられると共に、左右一対のアームの基部側に左右一対のアームを連結する後連結部材が設けられて、左右一対のアームと前連結部材と後連結部材とで矩形の枠体が構成されている。
【選択図】図9
Description
この種の従来のローダ作業機は、左右一対のアームの先端側に左右一対のアームを連結する前連結部材が設けられているが、アームの基端側では左右一対の第1リフトリンクの上端部間に左右一対の第1リフトリンクを連結する連結部材が設けられているのみで、ボンネットが高い位置にあってボンネットと連結部材とが干渉するおそれがあるため、左右一対のアームの基部側には左右一対のアームを連結する後連結部材は設けられていなかった(例えば特許文献1)。
本発明は上記問題点に鑑み、左右一対のアームの剛性を高め、作業の際等に左右一対のアームが互いにねじれたりガタ付いたりするのをより確実に防止できるようにしたものである。
左右一対のアームの先端側に左右一対のアームを連結する前連結部材が設けられると共に、左右一対のアームの基部側に左右一対のアームを連結する後連結部材が設けられて、左右一対のアームと前連結部材と後連結部材とで矩形の枠体が構成されている点にある。
前記後連結部材が、アームの基部の第1アーム支軸よりも前方に配置されている点にある。
また、本発明の他の技術的手段は、前記後連結部材が、上シリンダ支軸よりも第1アーム支軸寄りに配置されている点にある。
また、本発明の他の技術的手段は、アームシリンダが縮小してアームが下降した状態で、後連結部材が第1アーム支軸の下方に位置し、アームシリンダが伸長してアームが上昇した状態で、後連結部材が第1アーム支軸の上方に位置するように構成されている点にある。
また、本発明の他の技術的手段は、機体フレームの後端部にエンジンを収納するボンネットが設けられ、ボンネットは、その上部側を塞ぐボンネット上壁を有し、ボンネット上壁は、その前端側を支点に支軸廻りに上下揺動自在に支持されて、ボンネットの上部側を塞ぐ閉塞姿勢と後上がりに傾斜してボンネットの上部側を開放する開放姿勢とに開閉自在とされ、ボンネット上壁を開放姿勢に保持する保持部材が設けられており、
アームシリンダが縮小してアームが下降した状態で、ボンネット上壁が前記保持部材により開放姿勢に保持可能となるように、前記後連結部材はボンネット上壁よりも上方側に離間した位置に配置されている点にある。
図1及び図2において、本発明に係るローダ作業機であるトラックローダは、機体フレーム1と機体フレーム1に装着したローダ作業装置(掘削作業装置)2と機体フレーム1を支持する左右一対の走行装置3とを備える。機体フレーム1の上方側に、後述する運転座席63や操縦レバー等を有する運転部5が設けられ、機体フレーム1の前部側に運転部5を取り囲むキャビン(運転者保護装置)4が搭載されている。
図3〜図7において、機体フレーム1は鉄板等により構成され、機体フレーム1は、フレーム本体9と、左右一対の支持枠体11とを備え、左右一対の支持枠体11はフレーム本体9の後端側に溶接により連結され、フレーム本体9は、底壁6と左右一対の側壁7と前壁8とを有する上端が開口した箱形に形成されている。左右一対の側壁7の後端部上縁は、円弧状に形成されて後方に向かうに従って徐々に下方に進むように後下がり状に傾斜されている。左右一対の側壁7の上端に左右方向外方に突出した折曲縁部7aが設けられている。前壁8の上端に後方に突出した折曲縁部8aが設けられ、折曲縁部8aの左右両側に連結片8bがそれぞれ後方に延長突設され、各連結片8bが左右一対の側壁7の折曲縁部7aの前端にそれぞれ溶接されている。
側壁7の後端部に円弧状に湾曲した取付板16の内側部が側壁7に対してT字形又はL字形に交わるように配置されて溶接により固着されている。取付板16の前端部が側壁7の折曲縁部7aの後端部に溶接により重合固着されている。取付板16の外側部は側壁7の上端から外側方に突出しており、側壁7の折曲縁部7aと取付板16とで、走行装置3の上側及び後側を覆うフェンダー17が構成されている。
左右一対の支持枠体11の内側壁12の上部同士は横連結部材19により連結されている。横連結部材19は、門型の前壁板20と前壁板20の上端から後方に突出した上壁板21とを有し、上壁板21の後部21aが後下がりに下降傾斜されている。横連結部材19の上壁板21の左右両端部にU字状の左右一対の支持ブラケット22が上方突設されている。左右一対の支持ブラケット22は、それぞれ左右一対の支持板部23を有しており、各支持板部23に左右に貫通した前側の取付孔24と後側の係止孔25とが設けられている。
図1〜図7において、横連結部材19はキャビン4の後方側に設けられ、フレーム本体9の後端部であって左右一対の支持枠体11間の横連結部材19の下方側がエンジン101を収納するエンジンルームとされ、このエンジンルームを覆うボンネット39は機体フレーム1の後端部に設けられ、ボンネット上壁41と蓋部材40とを備える。
図1、図2及び図12に示すように、機体フレーム1の後端部に、エンジンルーム(左右一対の支持枠体11間)の後端開口を塞ぐ蓋部材40が開閉自在に設けられ、蓋部材40の上壁部40aが、ボンネット上壁41に対応して後下がりに傾斜されている。
左右方向の支持軸55が支持ブラケット22の取付孔24及び取付ブラケット47の取付孔に挿通保持され、キャビン4は、取付ブラケット47を介して機体フレーム1の支持ブラケット22に、支持軸55廻りに揺動自在に支持されている。これにより、キャビン4の底部側が機体フレーム1の上端開口を塞ぐように機体フレーム1に載置される載置状態と、キャビン4の底部側が機体フレーム1から上方に離間して機体フレーム1の上端開口を開放する倒伏状態とに姿勢変更自在とされている。図12に実線で示すように、キャビン4を支持軸55廻りに前側に揺動したとき、載置板50が緩衝材等を介して前壁8の上縁部8aに接当載置され、これによりキャビン4を載置状態に保持するように構成されている。また、図12に鎖線で示すように、キャビン4を支持軸55廻りに後方に揺動して倒伏したとき、一対の取付ブラケット47の係止孔49と一対の支持ブラケット22の係止孔25とが一致し、この係止孔25,49に係止ピン56を挿入することにより、キャビン4を後方に揺動した倒伏状態に保持できるようになっている。キャビン4が機体フレーム1に対して、揺動自在に支持されている。
キャビン4の揺動支点となる支持軸55が、キャビン4の背面側であってキャビン4の上下方向の中央部に配置され、ボンネット39がキャビン4の揺動支点である支持軸55よりも下方に設けられ、ボンネット39の上面(上壁板21上面及びボンネット上壁41上面)は、支持軸55よりも上方に突出することがないように後方に向けて水平状又は下降傾斜状に配置されている。
図1及び図2において、左右一対の走行装置3は、前後一対の従動輪68と一対の従動輪68間の上方に配置した駆動輪69とトラックフレーム73とを有し、左右一対の走行装置3のトラックフレーム73が、フレーム本体9の左右一対の側壁7に溶接により一体に取り付けられている。左右一対の走行装置3は、従動輪68及び駆動輪69にクローラ70を巻き掛けてなるクローラ走行装置により構成され、駆動軸71の回転により駆動輪69を駆動軸71廻りに回転させて、走行装置3が駆動するようになっている。一対の従動輪68はトラックフレーム73の前後両端にそれぞれ横軸廻りに遊転自在に支持され、一対の従動輪68のうちの一方は図示省略のテンション調整機構によりテンション調整方向に付勢されている。一対の従動輪68間に複数の転輪72が設けられ、複数の転輪72はそれぞれトラックフレーム73に横軸廻りに遊転自在に支持されている。走行装置3の駆動軸71はキャビン4の後端部の下方に配置されている。
ローダ作業装置2は、左右一対のアーム77とアーム77の先端に装着したバケット(作業具)78とを備える。
左右一対のアーム77は、機体フレーム1の後上部にアーム77の基部側が後側の第1リフトリンク81と前側の第2リフトリンク82とを介して上下揺動自在に支持され、アーム77の先端側が機体フレーム1の前方側で昇降するようになっている。左右一対のアーム77の基部側と機体フレーム1の後下部との間に複動式油圧シリンダからなる左右一対のアームシリンダ79が設けられている。
第2リフトリンク82の前側基部が、機体フレーム1の第2取付ボス36に対応するステー部材34と内側壁12との間に挿入されて、第2リンク支軸86が第2取付ボス36の取付孔に挿通されると共に第2リフトリンク82の前側基部に挿通されることにより、第2リフトリンク82の前側基部が、機体フレーム1(第2取付ボス36)に第1リンク支軸85の前方で第2リンク支軸86廻りに上下揺動自在に支持されている。
図9及び図10において、左右一対のアーム77は、長手方向に基部材106と中間部材107と先端部材108とを有し、アーム77の中間部材107は、天壁110と外側壁111と内側壁112とをコの字状に有する中間部材本体113と、中間部材本体113の外側壁111の下端部と内側壁112の下端部とを連結する底壁板114とを備え、中間部材本体113と底壁板114とは別体に構成されて、底壁板114が中間部材本体113の外側壁111の下端部と内側壁112の下端部とに溶接により固着されている。
アーム77の先端部材108の後端部が中間部材107の前端部に外嵌されて溶接されている。即ち、先端部材108の内側壁116の後端部と外側壁117の後端部とが中間部材107の前端部を左右から挟むように配置され、内側壁116及び外側壁117の溶接孔123の開口縁部が中間部材107の内側壁及び外側壁にそれぞれ溶接され、先端部材108の上連結壁119の後端部と下連結壁120の後端部とが中間部材107の前端部を上下に挟むように配置され、先端部材108の上連結壁119の後縁等と下連結壁120の後縁等とが中間部材107の天壁110及び底壁板114にそれぞれ溶接されている。
アーム77の基部材106(アーム77の基部)は外側壁128と内側壁129とを有し、アーム77の基部材106の内側壁129に、三角形状の延長取付壁131が外側壁128の下縁よりも下方側に延長突出され、延長取付壁131の左右方向内方側に延長取付壁131に対向する内側ブラケット132が設けられている。
アーム77の基部材106に、内側壁129と外側壁128との上縁部に沿うように設けられた上連結壁133と、内側壁129と外側壁128との下縁部に沿うように設けられた下連結壁134とが具備されている。アーム77の基部材106の内側壁129と外側壁128とが上連結壁133と下連結壁134とで連結され、内側ブラケット132はその上縁部に沿うように設けられたブラケット連結壁136により延長取付壁131の内側面又は内側壁129の内側面に連結されている。側面から見てブラケット連結壁136が下連結壁134と交差するように、ブラケット連結壁136の中途部が下連結壁134よりも上方に突出されている。
図9及び図10に示すように、左右一対のアーム77の先端側に左右一対のアーム77を連結する前連結部材145が設けられると共に、左右一対のアーム77の基部側に左右一対のアーム77を連結する後連結部材146が設けられている。前連結部材145は角筒状のパイプ材により構成され、前連結部材145は左右一対のアーム77の先端側(先端部材108の内側壁116及び外側壁117)に貫通状に挿通されて各アーム77に溶接されている。後連結部材146は円筒状のパイプ材により構成され、後連結部材146は左右一対のアーム77の基端側(基部材106の内側壁129及び外側壁128)に貫通状に挿通されて各アーム77に溶接されている。前連結部材145と後連結部材146とで、左右一対のアーム77をキャビン4の前後で左右に連結し、左右一対のアーム77と前連結部材145と後連結部材146とで矩形の枠体が構成されている。
第2アーム支軸89及び第2リンク支軸86は、第1リンク支軸85、第1アーム支軸88、下シリンダ支軸91、上シリンダ支軸92と共に機体フレーム1の外側方から視認可能に構成されている。
アームシリンダ79が縮小してアーム77が下降した状態で、後連結部材146が第1アーム支軸88の下方に位置し、アームシリンダ79が伸長してアーム77が上昇した状態で、後連結部材146が第1アーム支軸88の上方に位置するように構成されている。また、後連結部材146の前方に上シリンダ支軸92が配置され、アームシリンダ79が縮小してアーム77が下降した状態で、後連結部材146の下方に上シリンダ支軸92が位置し、アームシリンダ79が伸長してアーム77が上昇した状態で、後連結部材146の上方に上シリンダ支軸92が位置するように構成されている。また、後連結部材146が、左右一対のアーム77の基部における第1アーム支軸88と上シリンダ支軸92との中間位置に配置されている。
アームシリンダ79が縮小してアーム77が下降した状態で、ボンネット上壁41が保持部材51により開放姿勢に保持可能となるように、後連結部材146はボンネット上壁41よりも上方側に離間した位置に配置されている。
図11及び図12に示すように、第1リフトリンク81は、内側壁156と外側壁157とを有すると共に、内側壁156と外側壁157との後端部間を連結する後連結壁158を有し、内側壁156と外側壁157との前後方向の中途部同士を連結する中途部連結壁159を有している。
そして、図8に示すように、左右一対のアーム77は、機体フレーム1、運転部5乃至キャビン4の左右両側に配置されている。左右一対のアーム77の離間幅は、フレーム本体9の左右側壁7の離間幅よりも大に設定されている。左右一対のアーム77はその全長亘って、左右一対の走行装置3の外側端間の左右幅内に配置されると共に、左右一対の走行装置3の内側端間の左右幅よりも外方に配置されている。キャビン4の左右幅がフレーム本体9の左右側壁7の離間幅よりも大に設定され、キャビン4の左右両側部がフレーム本体9の左右側壁7よりも左右方向外方に突出されている。
バケット78はブラケット95を介してアーム77の先端部に支持軸97廻りに揺動自在に支持されている。バケット78のブラケット95とアーム77の先端側中途部との間に、複動式油圧シリンダからなるバケットシリンダ98が介装されている。このバケットシリンダ98の伸縮によってバケット78が揺動動作(スクイ・ダンプ動作)するように構成されている。
ストッパー機構161は、前連結部材145に後方突設した左右一対のストッパー162と、機体フレーム1の前壁に前方突設した左右一対の受け体163とを備え、アームシリンダ79が縮小してアーム77が下降した状態で、左右一対のストッパー162が左右一対の受け体163に対してそれぞれ前側から接当又は近接するように構成されている。
図9、図11、図12に示すように、アームシリンダ79の上先端側はアーム77の基部の外側壁128と内側壁129との間に挿入され、このアームシリンダ79の上先端側に第3連結ボス143に挿通した上シリンダ支軸92が挿通されて、アームシリンダ79の上先端側がアーム77の基部に上シリンダ支軸92により揺動自在に連結されている。
第1リフトリンク81が第2リフトリンク82よりも長く形成されていて、第1リフトリンク81の第1リンク支軸85と第1アーム支軸88との距離が、第2リフトリンク82の第2リンク支軸86と第2アーム支軸89との距離よりも長く設定されている。第1アーム支軸88と第2アーム支軸89との距離が、第1リフトリンク81の長さよりも短くて第1リフトリンク81の第1リンク支軸85と第1アーム支軸88との距離よりも短く設定されている。また、第2リンク支軸86は、走行装置3の駆動軸71よりも前側に配置されている。
また、機体フレーム1の後端部に、左右一対の支持枠体11間の後端開口を塞ぐ蓋部材40が設けられ、蓋部材40の上壁部4aが、ボンネット上壁41に対応して後下がりに傾斜されているので、蓋部材40の上壁部40aが後方視界の妨げにならないようにすることができ、この点からも、後方視界を向上させることができる。
上記実施形態によれば、左右一対のアーム77の先端側に左右一対のアーム77を連結する前連結部材145が設けられると共に、左右一対のアーム77の基部側に左右一対のアーム77を連結する後連結部材146が設けられて、左右一対のアーム77と前連結部材145と後連結部材146とで矩形の枠体が構成されているので、左右一対のアーム77の剛性を高めることができ、例えば作業の際にアーム77の先端側の作業具78から大きな衝撃を受けるようなことがあっても、左右一対のアーム77が互いにねじれたりガタ付いたりするのを効果的に防止できる。
また、後連結部材146が、アーム77の基部の第1アーム支軸88よりも前方に配置され、上シリンダ支軸92よりも第1アーム支軸88寄りに配置されているので、アームシリンダ79が伸縮によりアーム77が昇降動作する際に、左右の第1リフトリンク81が左右にガタ付いたりするのを、後連結部材146によってより確実に防止することができる。
上記実施形態によれば、左右一対の支持枠体11の内側壁12及び外側壁13は、フレーム本体9の側壁7よりも外側方に配置され、左右一対の第1リフトリンク81はフレーム本体9の左右一対の側壁7よりもそれぞれ外側方に配置されて、左右一対の第1リフトリンク81の下側基部が、左右一対の支持枠体11の内側壁12と外側壁13との間で第1リンク支軸85により枢支され、左右一対のアーム77の基部側が、フレーム本体9の側壁7よりも外側方で、第1リフトリンク81の上遊端側に第1アーム支軸88により枢支され、左右一対のアーム77はフレーム本体9の外側方に配置されているので、機体フレーム4に搭載されるキャビン4の左右両側部をフレーム本体9の左右側壁7よりも左右方向外方に突出させることが可能になり、このためキャビン4の左右幅をフレーム本体9の左右側壁7の離間幅よりも大に設定することができるようになり、例えばフレーム本体9の左右幅を狭くしてローダ作業機を小型化した場合でも、キャビン4の左右幅を十分に確保して、キャビン4の居住性を高めることができる。
上記実施形態によれば、アーム77の基部の内側壁129に、延長取付壁131が下方側に延長突出され、延長取付壁131の左右方向内方側に延長取付壁131に対向する内側ブラケット132が設けられ、第1リフトリンク81の上遊端側とアームシリンダ79の上先端側とは、アーム77の基部の内側壁129と外側壁128との間にそれぞれ揺動自在に連結され、第2リフトリンク82の遊端側は、延長取付壁131と内側ブラケット132との間に揺動自在に連結されているので、第1リフトリンク81の上遊端側とアームシリンダ79の上先端側とを、アーム77の基部にそれぞれ揺動自在に連結するには、アーム77の外側方から第1アーム支軸88、上シリンダ支軸92を、アーム77の基部の外側壁128と内側壁129と第1リフトリンク81の上遊端側又はアームシリンダ79の上先端側に挿入することにより、第1リフトリンク81の上遊端側とアームシリンダ79の上先端側とを、アーム77の基部に簡単に連結することができるし、第2リフトリンク82の遊端側を、アーム77の基部の内側壁129と内側ブラケット132との間に連結する場合でも、延長取付壁131がアーム77の基部の内側壁129から外側壁128の下端縁よりも下方側に突出しているため、アーム77の基部の外側壁128が邪魔になるようなことはなくなり、アーム77の外側方からアーム77の基部の延長取付壁131と内側ブラケット132と第2リフトリンク82の遊端側とに第2アーム支軸89を簡単に挿入するできるようになり、このため、第1リフトリンク81、第2リフトリンク82及びアームシリンダ79をアーム77の基部に連結する作業を楽になし得るようになる。
また、前記実施の形態では、第1リフトリンク81、アームシリンダ79及び第2リフトリンク82とアーム77との連結部分にグリースを注入するようにしているが、これに代え、、第1リフトリンク81、アームシリンダ79及び第2リフトリンク82とアーム77との連結部分にグリース以外の潤滑油を注入するようにしてもよい。
また、前記実施の形態では、左右一対の走行装置3のトラックフレーム73が、フレーム本体9の左右一対の側壁7に溶接により一体に取り付けられているが、これに代え、左右一対の走行装置3のトラックフレーム73を、フレーム本体9の左右一対の側壁7にボルトナット等の締結具により着脱自在に取り付けるようにしてもよい。
2 ローダ作業装置
3 走行装置
4 キャビン(運転者保護装置)
6 底壁
7 側壁
9 フレーム本体
11 支持枠体
12 内側壁
13 外側壁
14 連結壁
19 横連結部材
20 前壁板
21 上壁板
21a 後部
22 支持ブラケット
33 支軸
39 ボンネット
40 蓋部材
41 ボンネット上壁
51 保持部材
55 支持軸
63 運転座席
63a 座部
63b 背凭れ部
71 駆動軸
77 アーム77
78 バケット(作業具)
79 アーム77シリンダ
81 第1リフトリンク
82 第2リフトリンク
86 第2リンク支軸
88 第1アーム支軸
89 第2アーム支軸
91 下シリンダ支軸
92 上シリンダ支軸
101 エンジン
128 外側壁
129 内側壁
131 延長取付壁
132 内側ブラケット
133 上連結壁
134 下連結壁
136 ブラケット連結壁
145 前連結部材
146 後連結部材
Claims (7)
- 機体フレーム(1)の上方側に運転部(5)が設けられ、機体フレーム(1)及び運転部(5)の左右両側に左右一対のアーム(77)が設けられ、左右一対のアーム(77)の先端側が機体フレーム(1)の前方側で昇降するように、機体フレーム(1)の後上部に左右一対のアーム(77)の基部側が後側の左右一対の第1リフトリンク(81)と前側の左右一対の第2リフトリンク(82)とを介してそれぞれ上下揺動自在に支持されたローダ作業機であって、
左右一対のアーム(77)の先端側に左右一対のアーム(77)を連結する前連結部材(145)が設けられると共に、左右一対のアーム(77)の基部側に左右一対のアーム(77)を連結する後連結部材(146)が設けられて、左右一対のアーム(77)と前連結部材(145)と後連結部材(146)とで矩形の枠体が構成されていることを特徴とするローダ作業機。 - 前記運転部(5)を取り囲む運転者保護装置(4)が機体フレーム(1)に搭載され、左右一対のアーム(77)の基部側と機体フレーム(1)の後下部との間にアーム(77)を昇降動作させる左右一対のアームシリンダ(79)が設けられ、第1リフトリンク(81)の下側基部が機体フレーム(1)に第1リンク支軸(85)により枢支され、第2リフトリンク(82)の基部が、機体フレーム(1)に第1リンク支軸(85)の前方で第2リンク支軸(86)により枢支され、第1リフトリンク(81)の上遊端側にアーム(77)の基部側が第1アーム支軸(88)により枢支され、第2リフトリンク(82)の遊端側にアーム(77)の基部側が第1アーム支軸(88)よりも前側で第2アーム支軸(89)により枢支され、アームシリンダ(79)の下基端側が機体フレーム(1)に下シリンダ支軸(91)により揺動自在に連結され、アームシリンダ(79)の上先端側がアーム(77)の基部に上シリンダ支軸(92)により揺動自在に連結されており、
前記後連結部材(146)が、アーム(77)の基部の第1アーム支軸(88)よりも前方に配置されていることを特徴とする請求項1に記載のローダ作業機。 - 前記後連結部材(146)が、左右一対のアーム(77)の基部における第1アーム支軸(88)と上シリンダ支軸(92)とを結ぶ連結線(L1)上に配置されていることを特徴とする請求項2に記載のローダ作業機。
- 前記後連結部材(146)が、上シリンダ支軸(92)よりも第1アーム支軸(88)寄りに配置されていることを特徴とする請求項2又は3に記載のローダ作業機。
- アームシリンダ(79)が縮小してアーム(77)が下降した状態で、後連結部材(146)が第1アーム支軸(88)の下方に位置し、アームシリンダ(79)が伸長してアーム(77)が上昇した状態で、後連結部材(146)が第1アーム支軸(88)の上方に位置するように構成されていることを特徴とする請求項2〜4のいずれかに記載のローダ作業機。
- 後連結部材(146)の前方に上シリンダ支軸(92)が配置され、アームシリンダ(79)が縮小してアーム(77)が下降した状態で、後連結部材(146)の下方に上シリンダ支軸(92)が位置し、アームシリンダ(79)が伸長してアーム(77)が上昇した状態で、後連結部材(146)の上方に上シリンダ支軸(92)が位置するように構成されていることを特徴とする請求項2〜5のいずれかに記載のローダ作業機。
- 機体フレーム(1)の後端部にエンジン(101)を収納するボンネット(39)が設けられ、ボンネット(39)は、その上部側を塞ぐボンネット上壁(41)を有し、ボンネット上壁(41)は、その前端側を支点に支軸(33)廻りに上下揺動自在に支持されて、ボンネット(39)の上部側を塞ぐ閉塞姿勢と後上がりに傾斜してボンネット(39)の上部側を開放する開放姿勢とに開閉自在とされ、ボンネット上壁(41)を開放姿勢に保持する保持部材(51)が設けられており、
アームシリンダ(79)が縮小してアーム(77)が下降した状態で、ボンネット上壁(41)が前記保持部材(51)により開放姿勢に保持可能となるように、前記後連結部材(146)はボンネット上壁(41)よりも上方側に離間した位置に配置されていることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載のローダ作業機。
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