JP2010058901A - シート搬送装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】定着部から急ターン部までに位置する用紙の状態に変化があっても、複雑な構造とすることなく、省スペースで安価に、省消費電力で、厚紙や薄紙にも対応でき、搬送品質を向上させる。
【解決手段】画像形成装置の定着部より用紙搬送下流側で使用可能な最大用紙長さより遠い用紙搬送経路の位置に曲率の大きな湾曲路を有し、この湾曲路に用紙搬送経路の切り替えを行うターン分岐爪が設けられ、当該ターン分岐爪と共に湾曲路の少なくとも一部における用紙搬送経路幅を規定するターンローラが備えられたシート搬送装置において、定着部と湾曲路の間で用紙の搬送遅延や搬送待機が検知された際に、ターン分岐爪が、用紙の搬送遅延や搬送待機により生じる用紙状態の変化に対応して、ターンローラと共に通常の湾曲路と異なる搬送経路幅を与える遅延対応位置をとる。
【選択図】図4

Description

本発明はプリンタ、複写機、ファックス、あるいはこれらの機能を兼ね備えたデジタル複合機等の画像形成装置、特に曲率半径の小さなシート搬送構造に関するものである。
例えば特許文献1に記載されるような構成の両面画像形成機能を有した画像形成装置が知られている。これは、複数枚の転写材たる用紙に対する両面画像形成の生産性向上を図るため、画像データを記憶し、この記憶された画像データに基づいて、1枚目の用紙の表面の画像形成から裏面の画像形成までの間に、他の2枚以上の用紙の表面の画像形成を行うインターリーフ制御に関するものである。
ところで、画像形成装置では、省スペース化を目的として、定着後の用紙搬送経路を急激に湾曲させているもの(曲率の大きな湾曲部:急ターン部)がある。このような急ターン部は、両面機能を有する画像形成装置に多く見られる。即ち、両面機能を有する画像形成装置では、片面の定着を終えた後、両面搬送部に搬送する必要があり、その際に省スペース化を考慮すると、両面搬送部は作像部と同一投影位置、例えば下方側に配置されることが多く、用紙は90度以上180度程度までターンして両面搬送部に送られる。
しかし、定着後の搬送経路のターン角度が急なもの(大きいもの)では、搬送される用紙の状態(特に紙のコシ、カール、波打ち、搬送挙動)にばらつきがあるとターン部でジャムする可能性が高くなる。特にインターリーフ制御を行って画像形成効率を上げているものでは、搬送経路内に複数の用紙が存在し、滞留あるいは移動するので、用紙搬送路でジャムが発生すると、用紙の搬送順のこともあり、ジャム処理が面倒なものとなる。
特開平11−143138号公報
そこで、本発明は、定着部から急ターン部までに位置する用紙の状態に変化があっても、複雑な構造とすることなく、省スペースで安価に、省消費電力で、厚紙や薄紙にも対応でき、搬送品質を向上させることを課題とする。
上記課題は、本発明にしたがって、画像形成装置の定着部より用紙搬送下流側で使用可能な最大用紙長さより遠い用紙搬送経路の位置に曲率の大きな湾曲路を有し、この湾曲路に用紙搬送経路の切り替えを行うターン分岐爪が設けられ、当該ターン分岐爪と共に湾曲路の少なくとも一部における用紙搬送経路幅を規定するターンローラが備えられたシート搬送装置において、定着部と湾曲路の間で用紙の搬送遅延や搬送待機が検知された際に、ターン分岐爪が、用紙の搬送遅延や搬送待機により生じる用紙状態の変化に対応して、ターンローラと共に通常の湾曲路と異なる搬送経路幅(図4におけるターンローラと分岐爪との隙間)を与える遅延対応位置をとることで、解決される。枢動可能なターン分岐爪は分岐する用紙搬送経路における切り替えを行う(一方を開放し他方を閉鎖する)だけでなく、開放した搬送経路に対して回動変位して搬送経路幅を変化させるのである。ここで、曲率の大きな湾曲部とは、曲率が大きいために用紙にダメージを与え得る湾曲部をいう。用紙に許容外のカールを発生させるほど湾曲経路の曲率が大きい場合、本明細書では「曲率が大きい」と表現する。したがって、曲率が小さいとは、用紙のカール発生に余裕がある場合を指す。一般オフィス用の画像形成装置においては、曲率半径25mm以下で曲率が大きいといえるが、用紙のカールの発生は、曲率と用紙の紙のコシ(剛性)、その位置での用紙の温度等に影響され、曲率以外の特性によって変化するものである。簡単に言えば、機械内の湾曲経路の中での比較において、曲率が大きい、小さいと考えるべきものである。
上記遅延対応位置は、湾曲路に入るカールや波打ちした用紙の先端をガイドするのに適しカールや波打ちを抑えるように湾曲路前半の用紙搬送経路の幅を狭めるターン分岐爪受取位置や、ターン分岐爪より湾曲路の用紙搬送下流側に、ターンローラと共に湾曲路の用紙搬送経路幅を規定するガイド板を有する場合には、用紙先端を上記ガイド板に渡すのに適しカールや波打ちを抑えるように湾曲路後半の用紙搬送経路の幅を狭めガイド板との間で用紙搬送経路段差を生じるターン分岐爪渡し位置であることが想定される。用紙先端が湾曲路を通過するにしたがってターン分岐爪の向きが漸次変化するようになっているのが好適である。用紙の厚みが所定範囲の下限若しくは上限を超える場合にのみ、ターン分岐爪が遅延対応位置をとるように制御されるのも好ましい。
画像形成装置の定着部より用紙搬送下流側で使用可能な最大用紙長さより遠い用紙搬送経路の位置に曲率の大きな湾曲路を有し、この湾曲路に用紙搬送経路の切り替えを行うターン分岐爪が設けられ、当該ターン分岐爪と共に湾曲路の少なくとも一部における用紙搬送経路幅を規定するターンローラが備えられたシート搬送装置において、ジャムリカバリー時等の残紙検出時に、用紙先端が湾曲路を通過するにしたがってターン分岐爪の向きが漸次変化するように構成されていても、上記課題が解決される。
請求項1に係る発明によれば、画像形成装置の定着部より用紙搬送下流側で使用可能な最大用紙長さより遠い用紙搬送経路の位置に曲率の大きな湾曲路を有し、この湾曲路に用紙搬送経路の切り替えを行うターン分岐爪が設けられ、当該ターン分岐爪と共に湾曲路の少なくとも一部における用紙搬送経路幅を規定するターンローラが備えられたシート搬送装置において、定着部と湾曲路の間で用紙の搬送遅延や搬送待機が検知された際に、ターン分岐爪が、用紙の搬送遅延や搬送待機により生じる用紙状態の変化に対応して、ターンローラと共に通常の湾曲路と異なる搬送経路幅を与える遅延対応位置をとるので、用紙の温度低下によって用紙状態が変化する時のみ必要な動作をすることになり、しかもターン分岐爪駆動部の電圧を上げるようなことをしないので省電力で、用紙折れやジャムを防止して、搬送品質の向上を安価にできる。
上記遅延対応位置は、湾曲路に入るカールや波打ちした用紙の先端をガイドするのに適しカールや波打ちを抑えるように湾曲路前半の用紙搬送経路の幅を狭めるターン分岐爪受取位置や、ターン分岐爪より湾曲路の用紙搬送下流側に、ターンローラと共に湾曲路の用紙搬送経路幅を規定するガイド板を有する場合には、用紙先端を上記ガイド板に渡すのに適しカールや波打ちを抑えるように湾曲路後半の用紙搬送経路の幅を狭めガイド板との間で用紙搬送経路段差を生じるターン分岐爪渡し位置であることが想定され、搬送経路中の用紙の橋渡しに際しての用紙折れやジャムを防止できる。用紙先端が湾曲路を通過するにしたがってターン分岐爪の向きが漸次変化するようになっていれば、用紙経路中の搬送負荷を抑制すべく、ターン分岐爪の位置を最適化することが可能である。用紙の厚みが所定範囲の下限若しくは上限を超える場合にのみ、ターン分岐爪が遅延対応位置をとるように制御されていれば、用紙状態の変化によって特に不具合が発生し易い特定の用紙の時のみターン分岐爪の位置/向きを適切なものとするので、消費電力や温度上昇の抑制を果たすことができる。
画像形成装置の定着部より用紙搬送下流側で使用可能な最大用紙長さより遠い用紙搬送経路の位置に曲率の大きな湾曲路を有し、この湾曲路に用紙搬送経路の切り替えを行うターン分岐爪が設けられ、当該ターン分岐爪と共に湾曲路の少なくとも一部における用紙搬送経路幅を規定するターンローラが備えられたシート搬送装置において、ジャムリカバリー時等の残紙検出時に、用紙先端が湾曲路を通過するにしたがってターン分岐爪の向きが漸次変化するように構成されていれば、残紙の強制排紙においてターン分岐爪の位置を適切なものにでき、強制排紙中のジャム等を防止できる。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
図1は本発明に係る画像形成装置の内部構成の概略を示すものである。同図において、画像形成装置1は画像形成部2、給紙部3、定着部4、給紙搬送部5、反転部6、両面給送部7、排紙部8、反転排紙経路部16、及び用紙ターン部17から基本的に構成されている。
このような構成要素を備えた画像形成装置1で、片面に画像形成する時、給紙部3に積載された用紙Pは給紙搬送部5の縦搬送路11を通ってレジストローラ対12によって、画像形成部2で形成された画像の先端部とタイミングをとられて画像形成部2に給紙される。本例に係る画像形成装置は、所謂間接転写方式のタンデム型カラー画像形成装置である。間接転写方式のタンデム型カラー画像形成装置は、Y,M,C,K各色のトナー画像が形成される4本の感光体ドラム2Y,2M,2C,2Kと、各感光体ドラム2Y,2M,2C,2K上に形成されたトナー画像を各色毎に重畳する中間転写ベルト2−1と、中間転写ベルト2−1上で重畳されたフルカラー画像を用紙Pに転写する2次転写ローラ2−2と、画像転写された用紙Pを定着部4まで搬送する搬送ベルト2−3とを備えている。なお、本明細書では用紙と称しているが、ここでいう用紙は、両面に画像形成可能なシート状記録媒体全般を含むものである。
前述のように画像形成部2に給紙された用紙Pは中間転写ベルト2−1と転写ローラ2−2とのニップに導かれ、両者間を通過するときに中間転写ベルト2−1から用紙P上にカラー画像が転写される。複数(ここでは4色)のカラー画像が重畳された用紙は、用紙上のカラー画像が定着部4で定着され、反転排紙経路部9を通って反転部6に放出される。反転部6に放出された用紙は、反転部6でスイッチバック反転され、排紙部8を通って排紙される。
両面に画像形成するときには、給紙部3に積載された用紙Pが画像形成部2、定着部4、反転部6へと進んでスイッチバック反転されるまでは上記説明と同じであるが、その後、反転用紙Pは、搬送方向が逆(反転部6に進入するとき先端であったものが、反転部6から搬出されるときは後端)となって両面給送部7に送られ、両面給送部7から給紙搬送部5を経て画像形成部2に再び送り込まれる。画像形成部2では、前述のように中間転写ベルト2−1上の画像が用紙Pの裏面に転写され、転写された画像は定着部4で定着される。両面に画像が形成された用紙Pは排紙部8を通って排紙される。
図2は、用紙搬送制御系の主要構成を示すブロック図である。同図において、各用紙検知センサ(用紙検知装置)18、駆動モータ21、用紙サイズ検知センサ19を複数図示しているが、その個数は設計条件に応じて変化するものであり、ここでは総括的な個数で代表している。本例における制御構成は、操作部31、第1〜第nの用紙検知センサ18−1,18−2,18−3・・・18−n、第1及び第2の紙サイズ検知センサ19−1,19−2、CPU20、RAM21、ROM22、定着ヒータ23、表示部24、及びターン分岐爪を駆動するステッピングモータ25−1やその駆動回路のためのターン駆動モータ26−1、それらモータのドライバ25−2,26−1等を有している。ここで、CPU20は、ROM22に格納されたプログラムを、RAM21をワークエリアとして使用しながら実行する。その際、制御条件は、操作部31,第1〜第nの用紙検知センサ18−1〜18−n、第1及び第2の紙サイズ検知センサ19−1,19−2等から入力され、これらからの入力データに基づいて、モータM1,M2,・・・(25−1,26−2・・・)、定着ヒータ23、表示部24等を制御する。なお、用紙検知センサは図1に18−1〜10に示すようにこの例では10個例示している。
図3は反転部とその周辺の主要構成を示す図である。画像を転写・定着された用紙Pは、反転部6に搬送される。反転部6では、反転入口ローラ9と反転搬送爪10の対が用紙Pを反転テーブル13上へ導く。さらに、反転テーブル13上には用紙Pの位置や姿勢を整えるジョガーフェンス対14が設けられている。反転テーブル13上に搬入された用紙Pは、用紙Pを受入れるため用紙幅より広めの位置で待機していたジョガーフェンス対14によってジョギング動作により搬送方向と直交する方向が揃えられ、用紙をガイドする位置まで移動する。ジョガーフェンス14が用紙Pをガイドした状態で、上方に解除されていた逆転従動コロ16が降下し、逆転する逆転駆動ローラ27に用紙Pを圧接させる。これにより用紙Pはスイッチバックして用紙ターン部17(ターンローラ15)へと搬送される。その後、逆転従動コロ16は上昇し、圧接を解除する。
ここで、片面に画像を形成する際には、ターン分岐爪34が図面中時計方向に回動して、両面給送部7側の搬送路を閉鎖し、排紙部側の搬送路を開放することから、用紙Pは反転して(ここでは、画像形成面を下にして)、ターンローラ15によって排紙部8(図1)に搬送され、排紙部8からフェースダウンで排紙される。
一方、両面に画像を形成する際には、ターン分岐爪34が図面中反時計方向に回動して排紙部側の搬送路を閉鎖し、両面給送部7側の搬送路を開放する。これにより、用紙Pは両面ターンローラ15によって両面給送部7へと搬送される。そして、両面給送部7では用紙を中継ローラ728へと搬送し、画像形成部2へ再給紙する。その間に、逆転従動コロ16は上昇し、圧接を解除している。
この過程で、反転入口ローラ9と反転搬送爪10の対が用紙Pを反転テーブル13上へ搬入した状態で待機した後、用紙Pがターンローラ15へ搬送されたとき、ターンローラ15で180度急ターンするが、その際、ジャムが発生することがある。ジャムは搬送タイミングの調整を行う際に、位置関係がずれて発生する。すなわち、搬送される用紙P間の間隔(紙間)は、レジストローラ対(以下、単にレジストローラと称する)12以降一定に制御されている。そこで、定着部4から用紙ターン部17に早く到達するような場合、一時停止して待機する。そのため、定着してから急ターンするまでの時間が長くなり、用紙の状態が変化してジャムが発生することがある。
ここでいう急ターンをなす用紙ターン部は、定着後にジャムの発生確率が最も高いターン領域であって、定着後の搬送経路において曲率の大きな湾曲部である。図1においては、スイッチバック反転後に用紙Pを両面給送部7へ向けるターンローラ15が位置する領域の用紙ターン部17が急ターン部となっている。ターン部のジャムの発生確率は、用紙の状態(紙のコシ、カール、波打ち等の変形、搬送挙動)、用紙の温度、ターン部の曲率、ターン部の搬送ガイドの三次元的形状などによって変化する。
定着部を通過してから用紙ターン部までの間で次の動作に対し時間的に早く到達した場合、あるいは先行する用紙が下流側の近傍にいるなどの理由により、一時停止して待機した後に急ターンすることがある。このため、定着部から急ターン部までの通過時間が長なり、用紙の状態が通常の場合と変化してジャムが発生することがある。時間経過によって用紙の温度が低下して、用紙の所謂コシが強くなる(剛性が高くなる)ためである。用紙のコシが強くなると用紙は曲がり難くなり、曲げて搬送するための抵抗(搬送負荷)が増大する。用紙ターン部17で用紙を搬送する搬送ローラであるターンローラ15は、大きな搬送力を必要とする。また、カール、波打ち、挙動(流動的な用紙の形状)等、用紙は3次元的に変化するため、用紙がターンし難い形状やガイド板に引っ掛かり易い形状になっていると、ジャムや折れ等が発生する。
ターンローラ15と共に用紙搬送路を形成するターン分岐爪34は、両面画像形成のため両面給送部7へ用紙を搬送する場合と、反転排紙のために排紙部8へ用紙を搬送する場合とで切り換えられる。従来構成では、両面給送部7へ用紙を搬送する場合、ターン分岐爪34は両面給送位置として常に一定の位置をとっている。しかしながら、用紙にカールや波打ち等の3次元的に大きな変化があったり、用紙のコシが強くてターン分岐爪自体が変形して、適正な分岐爪の位置・形状を保てないと、ジャムや折れ等が発生する可能性が高くなる。そこで本発明では、従来では一定の位置をとっていた両面給送位置を必要に応じて変更するものである。以下、例を用いて説明する。
図4は、ターン分岐爪34に関する構成を詳細に示したものである。ターン分岐爪34は支点軸を中心に回転可能に設けられている。この支点軸と同軸に設けられた分岐爪従動ギヤ43は分岐爪駆動部25の分岐爪駆動ギヤ44に連結している。したがって、ターン分岐爪駆動部25の駆動により、ターン分岐爪34は適正な位置/向きに移動可能である。図において、符号40はターン駆動モータ、41はその連結ギヤ、46はターンローラギヤ、47はターン従動ローラ、49は次ガイド板である。なお、ターン分岐爪の切り替えを行うターン分岐爪駆動部は、ステッピングモータでなくて、ソレノイドの組合せ構成で駆動されるようになっていてもよい。
図5は、本例の用紙搬送システムの主要機能を概念的に示すものである。この用紙搬送システムの主要機能は、用紙の位置を判定する用紙位置演算部30、用紙検知手段群18、搬送遅延条件判定部33、ターン分岐爪位置テーブル29、紙厚設定手段38を有し、用紙位置演算部30には別途クロック36が入力され、紙厚設定手段38には操作部31から入力される。用紙の位置を判定する用紙位置演算部30は、用紙の搬送経路に設けられ用紙の有無を検知する複数の用紙検知手段18からの情報とクロック36の情報に基づいて、予め有している用紙の速度データ等と合わせて演算することにより、現在の用紙位置を推定する。その値から用紙と用紙の間隔(紙間;速度と位置から求まる時間的間隔)を算出する。また搬送遅延条件判定手段33によって、用紙の定着部から用紙ターン部到達までの時間に遅延が発生しているか否かの判断、ジャム時の残紙の判断等、ターン分岐爪が遅延対応位置に存する必要性の有無を判断する。ここで遅延対応位置とは、用紙の搬送遅延や搬送待機により生じた用紙状態の変化に対応して、通常の用紙搬送経路と異なる用紙搬送経路の幅を与える分岐爪の回動変位位置をいう。ターン分岐爪を遅延対応位置とすることが必要な場合、ターン分岐爪位置テーブル29のデータにより、ターン分岐爪駆動部25を駆動して、ターン分岐爪を所定位置に移動する。本例では、ターン分岐爪が遅延対応位置に存する必要性の有無の判断を、ROM22(図2)に記録されたプログラムとデータに基づき行う構成を想定している。
動作中のジョブと各用紙の位置から画像形成システムの状態を監視し、用紙は最適な紙間を保って搬送される。待機や遅延により、定着部4から用紙ターン部17到達までの時間が長くなる時、用紙の搬送負荷が大きくなるのは、主に用紙が厚い場合である。よって、用紙が所定厚(閾値)を超える場合にのみ、ターン分岐爪を遅延対応位置に移動すると動作に無駄がなくなる。操作部31によって設定された各々の紙厚設定値を記録した紙厚設定手段38の紙厚設定値Ynを超える数値を有する用紙が検知される場合にのみ、ターン分岐爪を遅延対応位置とするのである。一方、波打ちや挙動変化の大きいのは、薄い用紙である。よって、用紙が別の所定厚以下の場合に、ターン分岐爪を遅延対応位置とするのも有用である。
用紙が定着部4から用紙ターン部17までの間で待機することが予め分かっているインターリーフN枚の両面画像形成搬送制御において、2枚目〜N枚目の搬送では、待機の有無の判断なしに予めターン分岐爪を遅延対応位置とすることもできる。インターリーフ制御におけるインターリーフ枚数には、種々の定義があるが、本明細書では、最初に画像形成装置の用紙搬送路に搬送させる枚数をインターリーフ枚数とする。例えばN枚インターリーフでは最初にN枚の用紙を用紙搬送路内に送り込み、N+1枚目から給紙部と両面給送部からの交互給紙となる。即ち、2枚インターリーフでは最初に2枚搬送し、1枚目の用紙の第2面(裏面)を画像形成部2に送り出した後、給紙部3から3枚目の用紙を給紙する。その後、2枚目を画像形成部2に送り出した後、給紙部3から4枚目の用紙を給紙するというように両面給送部7からの給紙と給紙部3から給紙が交互に繰り返され、両面給送部7から給紙された用紙には裏面に、給紙部3から給紙された用紙には第1面(表面)にそれぞれ画像が形成される。3枚インターリーフでは最初に3枚搬送し、1枚目の用紙の裏面を画像形成部2に送り出した後、給紙部3から4枚目の用紙を給紙する。その後、2枚目を画像形成部2に送り出した後、給紙部3から5枚目の用紙を給紙するというように両面給送部7からの給紙と給紙部3から給紙が交互に繰り返され、両面給送部7から給紙された用紙には裏面に、給紙部3から給紙された用紙には表面にそれぞれ画像が形成される。その後、各用紙の間に次の用紙を入れて搬送するという動作が繰り返される。
以下にターン分岐爪34の位置制御について説明する。
図6は、ターン分岐爪34が反転部から用紙を受け取る場合のターン分岐爪受取位置を示すものである。従来、ターン分岐爪34は、両面給送部7側の搬送路と排紙部側の搬送路のいずれか一方を開放し、他方を閉鎖するために切り替えられるものであって、排紙部側の搬送路を閉鎖し両面給送部側の搬送路を開放する場合、その位置は図7に示すような両面搬送部側搬送路のガイド幅を一定にするような位置取りであり、用紙のカールや波打ちを抑制することが考慮されていなかった。そのため用紙の3次元的変化によってジャムする可能性が少なくなかった。図6のターン分岐爪受取位置では、ターン分岐爪34が用紙のガイド幅δiを狭くして(δi<δi’)、カールや波打ち等を抑制しているので、ジャムの発生を防止することができる。
図8は、ターン分岐爪34が用紙を次ガイド板49に渡すターン分岐爪渡し位置を示すものである。図7に関して説明したように、従来、ターン分岐爪34は両面搬送部側搬送路のガイド幅を一定にするような位置取りであり、図9から認識できるように、用紙のカールや波打ちにより次ガイド板49に引っ掛かりジャムが発生することがあった。また用紙のコシが強くなることによって、用紙が曲り難くなり、次ガイド板49に引っ掛ってジャムが発生することもある。図8では、ターン分岐爪34が用紙のガイド幅δoを狭くして(δo<δo’)、カールや波打ちを抑制している。またターン分岐爪34と次ガイド板49との段差Lを大きくとって引っ掛かりを防止している。
図10は、ターン分岐爪34を用紙先端が通過した後、用紙の面をガイドするターン分岐爪ガイド位置を示すものである。全体的に用紙に負荷がない位置である。本例では従来技術における排紙部側の搬送路を閉鎖し両面給送部側の搬送路を開放するターン分岐爪の通常位置とほぼ同じ位置としているが、用紙の面をガイドするのに特化した性能を発揮できる位置であるのがよい。
ターン分岐爪34の動作の流れを最後にまとめると、用紙先端がターンローラ15とターン従動ローラ47のニップ部を抜けた後、図7の通常位置→図6のターン分岐爪受取位置→図9(図7と同じ)の通常位置→図8のターン分岐爪渡し位置→図10のターン分岐爪ガイド位置→図7の通常位置と変位する。
なお、このようなターン分岐爪の動きは、ジャムリカバリー時等、定着部4から用紙ターン部17の間で残紙が検出された場合であって、図示の構成例と異なる搬送経路を有し残紙の強制排紙には曲率の大きな湾曲路を通過しなければならない場合に応用することが考えられる(図示の構成例では排紙部側搬送路を開放するようにターン分岐爪34を切り替えて強制排紙すれば足りる)。
画像形成装置の概略構成図である。 画像形成装置の用紙搬送制御系の主要構成を示すブロック図である。 本発明に係るシート搬送装置とその前後の反転部、両面給送部の主要構成を示す図である。 本発明に係るシート搬送装置の詳細構成図である。 本発明に係る搬送システムの主要機能を概念的に示す図である。 本発明におけるターン分岐爪受取位置を示す図である。 従来のターン分岐爪での受取位置を示す図である。 本発明におけるターン分岐爪渡し位置を示す図である。 従来のターン分岐爪での渡し位置を示す図である。 用紙先端がターン分岐爪を通過後に用紙の面をターン分岐爪がガイドする際の位置を示す図である。
符号の説明
15 ターンローラ
25 分岐爪駆動部
34 ターン分岐爪
40 ターン駆動モータ
41 連結ギヤ
43 従動ギヤ
44 駆動ギヤ
46 ターンローラギヤ
47 ターン従動ギヤ
49 次ガイド板

Claims (7)

  1. 画像形成装置の定着部より用紙搬送下流側で使用可能な最大用紙長さより遠い用紙搬送経路の位置に曲率の大きな湾曲路を有し、この湾曲路に用紙搬送経路の切り替えを行うターン分岐爪が設けられ、当該ターン分岐爪と共に湾曲路の少なくとも一部における用紙搬送経路幅を規定するターンローラが備えられたシート搬送装置において、
    上記定着部と上記湾曲路の間で用紙の搬送遅延や搬送待機が検知された際に、上記ターン分岐爪が、用紙の搬送遅延や搬送待機により生じる用紙状態の変化に対応して、ターンローラと共に通常の湾曲路と異なる搬送経路幅を与える遅延対応位置をとることを特徴とするシート搬送装置。
  2. 上記遅延対応位置が、湾曲路に入るカールや波打ちした用紙の先端をガイドするのに適しカールや波打ちを抑えるように湾曲路前半の用紙搬送経路の幅を狭めるターン分岐爪受取位置であることを特徴とする請求項1に記載のシート搬送装置。
  3. 上記ターン分岐爪より湾曲路の用紙搬送下流側に、上記ターンローラと共に湾曲路の用紙搬送経路幅を規定するガイド板を有し、上記遅延対応位置が、用紙先端を上記ガイド板に渡すのに適しカールや波打ちを抑えるように湾曲路後半の用紙搬送経路の幅を狭めガイド板との間で用紙搬送経路段差を生じるターン分岐爪渡し位置であることを特徴とする請求項1に記載のシート搬送装置。
  4. 用紙先端が湾曲路を通過するにしたがってターン分岐爪の向きが漸次変化することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載のシート搬送装置。
  5. 用紙の厚みが所定範囲の下限若しくは上限を超える場合にのみ、ターン分岐爪が遅延対応位置をとることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載のシート搬送装置。
  6. 画像形成装置の定着部より用紙搬送下流側で使用可能な最大用紙長さより遠い用紙搬送経路の位置に曲率の大きな湾曲路を有し、この湾曲路に用紙搬送経路の切り替えを行うターン分岐爪が設けられ、当該ターン分岐爪と共に湾曲路の少なくとも一部における用紙搬送経路幅を規定するターンローラが備えられたシート搬送装置において、
    ジャムリカバリー時等の残紙検出時に、用紙先端が湾曲路を通過するにしたがってターン分岐爪の向きが漸次変化することを特徴とするシート搬送装置。
  7. 請求項1〜6のいずれか一項に記載のシート搬送装置を備える画像形成装置。
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