JP2010058050A - 歯科用殺菌水製造装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明の目的は、一方で手指や器具等の洗浄を可能とし、他方で歯科用チェアユニットの殺菌及び防錆を可能にする歯科用殺菌水製造装置を提供することである。
【解決手段】本発明では、塩素系水溶液と酸水溶液とを水に混入させて殺菌水を製造する歯科用殺菌水製造装置1であって、第1の流路2及び第2の流路3と、塩素系水溶液及び酸水溶液をそれぞれ貯留する原液貯留装置10a,10bと、原液貯留装置10a,10bから供給される塩素系水溶液及び酸水溶液をそれぞれ第1の流路2に混入させて第1の殺菌水を生成する混入装置9a,9bと、混入装置9a,9bにより生成された第1の殺菌水を貯留する殺菌水用タンク20と、殺菌水用タンク20の第1の殺菌水を第2の流路3に混入させて第2の殺菌水を生成する希釈装置とを備えている歯科用殺菌水製造装置1が提供される。
【選択図】図1
【解決手段】本発明では、塩素系水溶液と酸水溶液とを水に混入させて殺菌水を製造する歯科用殺菌水製造装置1であって、第1の流路2及び第2の流路3と、塩素系水溶液及び酸水溶液をそれぞれ貯留する原液貯留装置10a,10bと、原液貯留装置10a,10bから供給される塩素系水溶液及び酸水溶液をそれぞれ第1の流路2に混入させて第1の殺菌水を生成する混入装置9a,9bと、混入装置9a,9bにより生成された第1の殺菌水を貯留する殺菌水用タンク20と、殺菌水用タンク20の第1の殺菌水を第2の流路3に混入させて第2の殺菌水を生成する希釈装置とを備えている歯科用殺菌水製造装置1が提供される。
【選択図】図1
Description
本発明は、殺菌水の製造装置に関する。さらに詳細には、次亜塩素酸ナトリウムから生成された塩素系水溶液と、塩酸もしくは酢酸、又はこれらの混合物の酸水溶液とを水に混入させて生成される歯科用殺菌水の製造装置に関する。
従来、塩素系殺菌水の酸性度(pH)を調整して、殺菌力の強い殺菌水を製造する装置が提案されている(例えば、特許文献1)。
特許文献1の殺菌水製造装置では、1系統の水道水の流路を2系統に分岐させて、各系統において酸水溶液と塩素系水溶液(次亜塩素酸ナトリウム水溶液)とがそれぞれ混入される。そして、生成された各希釈水溶液は、希釈後に互いに混合されて、塩素系殺菌水としてタンクに蓄えられるようになっている。
特開2006−297174号公報
特許文献1の殺菌水製造装置では、1系統の水道水の流路を2系統に分岐させて、各系統において酸水溶液と塩素系水溶液(次亜塩素酸ナトリウム水溶液)とがそれぞれ混入される。そして、生成された各希釈水溶液は、希釈後に互いに混合されて、塩素系殺菌水としてタンクに蓄えられるようになっている。
現在、歯科医療の現場では、手指の洗浄、器具の洗浄、及び清掃等に塩素系殺菌水が用いられている。その一方で、歯科医療の現場では、歯科用チェアユニット内の水回路の水が菌の増殖によって腐敗することが大きな問題となっている。そのため、歯科用チェアユニット内の水回路を殺菌することが必要となってくる。
しかしながら、手指の洗浄、器具の洗浄等に使用するような高濃度の塩素系殺菌水を歯科用チェアユニット内に流すと、水回路を殺菌することは可能となるが、塩素の濃度が高いため、錆が発生して水回路が腐食劣化してしまうという問題がある。したがって、高濃度の塩素系殺菌水とは別に、常時チェアユニットへ通水しても錆を発生させずにチェアユニット内の水回路を殺菌できる極低濃度の塩素系殺菌水を、安定した精度で生成する必要がある。
しかしながら、手指の洗浄、器具の洗浄等に使用するような高濃度の塩素系殺菌水を歯科用チェアユニット内に流すと、水回路を殺菌することは可能となるが、塩素の濃度が高いため、錆が発生して水回路が腐食劣化してしまうという問題がある。したがって、高濃度の塩素系殺菌水とは別に、常時チェアユニットへ通水しても錆を発生させずにチェアユニット内の水回路を殺菌できる極低濃度の塩素系殺菌水を、安定した精度で生成する必要がある。
ここで、例えば、従来の希釈装置等を利用して、塩素系水溶液(原液)を希釈して低濃度の塩素系殺菌水を生成することも考えられる。
しかしながら、希釈装置の不具合等により塩素系水溶液と水とが混合せず、希釈がうまくいかない場合には、塩素系水溶液が希釈されないまま歯科用チェアユニットを介して患者の口腔内に入る可能性もあり、安全性の面で問題となる。
しかしながら、希釈装置の不具合等により塩素系水溶液と水とが混合せず、希釈がうまくいかない場合には、塩素系水溶液が希釈されないまま歯科用チェアユニットを介して患者の口腔内に入る可能性もあり、安全性の面で問題となる。
本発明は、このような実状に鑑みてなされたものであって、一方で手指や器具等の洗浄を可能とし、他方で歯科用チェアユニットの殺菌及び防錆を可能とする歯科用殺菌水製造装置を提供することを目的とする。
さらに、本発明は、装置の不具合等により塩素系水溶液と水とが混合せず、希釈がうまくいかない場合でも、患者の口腔内に害を与えるような殺菌水が歯科用チェアユニット内に流れることを防止する歯科用殺菌水製造装置を提供することを目的とする。
上記従来技術の有する課題を解決するために、請求項1の本発明においては、次亜塩素酸ナトリウムから生成された塩素系水溶液と、塩酸もしくは酢酸、又はこれらの混合物から生成された酸水溶液とを水に混入させて殺菌水を製造する歯科用殺菌水製造装置であって、水が流れる第1及び第2の流路と、前記第1の流路に設けられ、前記塩素系水溶液及び前記酸水溶液をそれぞれ貯留するように構成された原液貯留装置と、前記第1の流路に設けられ、前記原液貯留装置から供給される前記塩素系水溶液及び前記酸水溶液をそれぞれ前記第1の流路に混入させて第1の殺菌水を生成するように構成された混入装置と、前記第1の流路に設けられ、前記混入装置により生成された前記第1の殺菌水を貯留するように構成された殺菌水用タンクと、該殺菌水用タンクと前記第2の流路とを接続するように設けられ、前記殺菌水用タンクの前記第1の殺菌水を前記第2の流路に混入させて第2の殺菌水を生成するように構成された希釈装置とを備えている歯科用殺菌水製造装置が提供される。
請求項2の本発明においては、前記殺菌水用タンクが、貯留した前記第1の殺菌水の液面を検知するための液面検知手段を備え、該液面検知手段の検知結果を用いることにより前記殺菌水用タンクにおいて殺菌力の保持される所定期間を経過した前記第1の殺菌水が検知されるように構成されている歯科用殺菌水製造装置が提供される。
請求項3の本発明においては、前記原液貯留装置は、前記塩素系水溶液を貯留するように構成された第1の貯留器と、前記酸水溶液を貯留するように構成された第2の貯留器とを備え、前記第1の貯留器が、貯留した前記塩素系水溶液の液面を検知するための第1の検知手段を備え、該第1の検知手段の検知結果を用いることにより前記第1の貯留器において殺菌力の保持される所定期間を経過した前記塩素系水溶液が検知されるように構成され、前記第2の貯留器が、貯留した前記酸水溶液の液面を検知するための第2の検知手段を備え、該第2の検知手段の検知結果を用いることにより前記第2の貯留器において殺菌力の保持される所定期間を経過した前記酸水溶液が検知されるように構成されている歯科用殺菌水製造装置が提供される。
上述の如く、本発明に係る歯科用殺菌水製造装置によれば、次亜塩素酸ナトリウムから生成された塩素系水溶液と、塩酸もしくは酢酸、又はこれらの混合物から生成された酸水溶液とを水に混入させて殺菌水を製造する歯科用殺菌水製造装置であって、水が流れる第1及び第2の流路と、前記第1の流路に設けられ、前記塩素系水溶液及び前記酸水溶液をそれぞれ貯留するように構成された原液貯留装置と、前記第1の流路に設けられ、前記原液貯留装置から供給される前記塩素系水溶液及び前記酸水溶液をそれぞれ前記第1の流路に混入させて第1の殺菌水を生成するように構成された混入装置と、前記第1の流路に設けられ、前記混入装置により生成された前記第1の殺菌水を貯留するように構成された殺菌水用タンクと、該殺菌水用タンクと前記第2の流路とを接続するように設けられ、前記殺菌水用タンクの前記第1の殺菌水を前記第2の流路に混入させて第2の殺菌水を生成するように構成された希釈装置とを備えているので、1つの装置で塩素濃度の高い第1の殺菌水と塩素濃度の低い第2の殺菌水の2種類の殺菌水を生成することができる。これにより、例えば、塩素濃度の高い第1の殺菌水を手指や器具等の洗浄に使用し、塩素濃度の低い第2の殺菌水を歯科用チェアユニットの殺菌に使用することができる。しかも、第2の殺菌水は、塩素濃度が低いので、歯科用チェアユニット内に流しても、歯科用チェアユニットの水回路等に錆が発生することもない。このように、本発明に係る歯科用殺菌水製造装置によれば、歯科医療システム全体の衛生管理が可能となる。
また、本発明に係る歯科用殺菌水製造装置によれば、装置の不具合等により第1の殺菌水と第2の流路の水とが混合せず、第1の殺菌水がうまく希釈されない場合でも、塩素系水溶液が既に一度希釈されているので、患者の口腔内に害を与えるような濃度で塩素系殺菌水が歯科用チェアユニット内に流れることはない。
また、本発明に係る歯科用殺菌水製造装置によれば、装置の不具合等により第1の殺菌水と第2の流路の水とが混合せず、第1の殺菌水がうまく希釈されない場合でも、塩素系水溶液が既に一度希釈されているので、患者の口腔内に害を与えるような濃度で塩素系殺菌水が歯科用チェアユニット内に流れることはない。
また、例えば、従来の希釈装置において、塩素系水溶液を希釈して低濃度の塩素系殺菌水を生成する場合には、塩素系水溶液が水にうまく混ざり合うように攪拌機構を設ける必要があった。
これに対して、本発明に係る歯科用殺菌水製造装置によれば、既に一度希釈された第1の殺菌水を水と混合するような構成となっているので、塩素系水溶液を直接水に混ぜる場合に比べて混ざり易く、特別な攪拌機構を設ける必要がない。このように、本発明に係る歯科用殺菌水製造装置によれば、より簡易な構成で塩素濃度の低い第2の殺菌水を生成することができる。
これに対して、本発明に係る歯科用殺菌水製造装置によれば、既に一度希釈された第1の殺菌水を水と混合するような構成となっているので、塩素系水溶液を直接水に混ぜる場合に比べて混ざり易く、特別な攪拌機構を設ける必要がない。このように、本発明に係る歯科用殺菌水製造装置によれば、より簡易な構成で塩素濃度の低い第2の殺菌水を生成することができる。
さらに、本発明に係る歯科用殺菌水製造装置によれば、前記殺菌水用タンクが、貯留した前記第1の殺菌水の液面を検知するための液面検知手段を備え、該液面検知手段の検知結果を用いることにより前記殺菌水用タンクにおいて殺菌力の保持される所定期間を経過した前記第1の殺菌水が検知されるように構成されている。
歯科用殺菌水製造装置において、塩素系殺菌水は経時変化をするため、第1の殺菌水を殺菌水用タンク内に貯留しておくと、時間とともに第1の殺菌水から塩素がぬけて塩素濃度が低くなる。これにより、第1の殺菌水から生成される第2の殺菌水の塩素濃度も低くなってしまい、歯科用チェアユニットに効果的な殺菌水を送ることができなくなるという問題が生じる。
これに対して、本発明に係る歯科用殺菌水製造装置によれば、殺菌水用タンクにおいて所定期間経過した第1の殺菌水を検知することができるので、装置の使用者が殺菌水用タンク内の第1の殺菌水の取替時期を知ることができる。これにより、殺菌水用タンク内の第1の殺菌水の塩素濃度がある一定の範囲で維持されるので、その結果、第1の殺菌水から生成される第2の殺菌水の塩素濃度もある一定の範囲で維持されることになる。このように、歯科用殺菌水製造装置から出力される第1及び第2の殺菌水の殺菌効果を維持することが可能となる。
歯科用殺菌水製造装置において、塩素系殺菌水は経時変化をするため、第1の殺菌水を殺菌水用タンク内に貯留しておくと、時間とともに第1の殺菌水から塩素がぬけて塩素濃度が低くなる。これにより、第1の殺菌水から生成される第2の殺菌水の塩素濃度も低くなってしまい、歯科用チェアユニットに効果的な殺菌水を送ることができなくなるという問題が生じる。
これに対して、本発明に係る歯科用殺菌水製造装置によれば、殺菌水用タンクにおいて所定期間経過した第1の殺菌水を検知することができるので、装置の使用者が殺菌水用タンク内の第1の殺菌水の取替時期を知ることができる。これにより、殺菌水用タンク内の第1の殺菌水の塩素濃度がある一定の範囲で維持されるので、その結果、第1の殺菌水から生成される第2の殺菌水の塩素濃度もある一定の範囲で維持されることになる。このように、歯科用殺菌水製造装置から出力される第1及び第2の殺菌水の殺菌効果を維持することが可能となる。
また、通常、塩素濃度を計測するものとして塩素濃度計を使用することも考えられるが、塩素濃度計は、高価でコストがかかるだけでなく、試薬を使用するものであり、試薬の補充及び数値の校正で、装置のメンテナンスが必要となってしまう。また、塩素濃度計は、測定精度の安定性に欠ける。
これに対して、本発明に係る歯科用殺菌水製造装置によれば、貯留した第1の殺菌水の液面を検知する検知手段を設けるだけよいので、コストもかからず、塩素濃度も安定し、装置のメンテナンスも容易となる。
これに対して、本発明に係る歯科用殺菌水製造装置によれば、貯留した第1の殺菌水の液面を検知する検知手段を設けるだけよいので、コストもかからず、塩素濃度も安定し、装置のメンテナンスも容易となる。
また、本発明に係る歯科用殺菌水製造装置によれば、前記原液貯留装置は、前記塩素系水溶液を貯留するように構成された第1の貯留器と、前記酸水溶液を貯留するように構成された第2の貯留器とを備え、前記第1の貯留器が、貯留した前記塩素系水溶液の液面を検知するための第1の検知手段を備え、該第1の検知手段の検知結果を用いることにより前記第1の貯留器において殺菌力の保持される所定期間を経過した前記塩素系水溶液が検知されるように構成され、前記第2の貯留器が、貯留した前記酸水溶液の液面を検知するための第2の検知手段を備え、該第2の検知手段の検知結果を用いることにより前記第2の貯留器において殺菌力の保持される所定期間を経過した前記酸水溶液が検知されるように構成されている。
例えば、塩素系水溶液を第1の貯留器内に貯留しておくと、時間とともに塩素系水溶液から塩素がぬけて塩素濃度が低くなる。これにより、混入装置で生成される第1の殺菌水の塩素濃度も低くなってしまい、所定の塩素濃度の第1の殺菌水を生成することができなくなるという問題が生じる。
これに対して、本発明に係る歯科用殺菌水製造装置によれば、第1の貯留器において殺菌力の保持される所定期間を経過した塩素系水溶液を検知することができるので、装置の使用者が第1の貯留器内の塩素系水溶液の取替時期を知ることができる。これにより、第1の貯留器内の塩素系水溶液の塩素濃度がある一定の範囲で維持されるので、その結果、混入装置で生成される第1の殺菌水の塩素濃度もある一定の範囲で維持されることになる。
また、第2の貯留器に貯留される酸水溶液も同様に、第2の検知手段を用いることにより、酸性度をある一定の範囲で維持することができる。
例えば、塩素系水溶液を第1の貯留器内に貯留しておくと、時間とともに塩素系水溶液から塩素がぬけて塩素濃度が低くなる。これにより、混入装置で生成される第1の殺菌水の塩素濃度も低くなってしまい、所定の塩素濃度の第1の殺菌水を生成することができなくなるという問題が生じる。
これに対して、本発明に係る歯科用殺菌水製造装置によれば、第1の貯留器において殺菌力の保持される所定期間を経過した塩素系水溶液を検知することができるので、装置の使用者が第1の貯留器内の塩素系水溶液の取替時期を知ることができる。これにより、第1の貯留器内の塩素系水溶液の塩素濃度がある一定の範囲で維持されるので、その結果、混入装置で生成される第1の殺菌水の塩素濃度もある一定の範囲で維持されることになる。
また、第2の貯留器に貯留される酸水溶液も同様に、第2の検知手段を用いることにより、酸性度をある一定の範囲で維持することができる。
以下、本発明に係る歯科用殺菌水製造装置を、図面を参照しながら説明する。図1は、本発明の実施形態に係る歯科用殺菌水製造装置の全体図である。
本発明の実施形態に係る歯科用殺菌水製造装置1は、次亜塩素酸ナトリウムから生成された塩素系水溶液(以下、A液という)と、塩酸もしくは酢酸、又はこれらの混合物から生成された酸水溶液(以下、B液という)とを水に混入させて殺菌水を製造するものである。
図1に示すように、歯科用殺菌水製造装置1には、水道水が供給される第1の流路2及び第2の流路3が設けられている。
本実施形態に係る歯科用殺菌水製造装置1では、第1の流路2で機能水(第1の殺菌水)が生成され、第2の流路3で希釈水(第2の殺菌水)が生成されるようになっている。
本実施形態に係る歯科用殺菌水製造装置1では、第1の流路2で機能水(第1の殺菌水)が生成され、第2の流路3で希釈水(第2の殺菌水)が生成されるようになっている。
以下では、まず第1の流路2において機能水を生成する構成について説明する。
図1に示すように、第1の流路2には、水道水の供給を断続させるための電磁弁4と、水道水の流量を計測する流量計5と、供給される水道水の圧力を調整するための圧力調整器6と、装置が停止した際の水の逆流を防止するための逆止弁7とが設けられている。
図1に示すように、第1の流路2には、水道水の供給を断続させるための電磁弁4と、水道水の流量を計測する流量計5と、供給される水道水の圧力を調整するための圧力調整器6と、装置が停止した際の水の逆流を防止するための逆止弁7とが設けられている。
図1に示すように、歯科用殺菌水製造装置1は、装置全体を制御するための制御装置8を備えており、第1の流路2の電磁弁4及び流量計5は、制御装置8に接続されている。電磁弁4は、制御装置8により開閉動作が制御され、流量計5は、計測した水道水の流量を制御装置8に送信するようになっている。
また、図1に示すように、第1の流路2は、逆止弁7の下流側において、第1の分岐路2aと第2の分岐路2bとに分岐している。
第1の分岐路2aには、第1の混入器9aが設けられ、第2の分岐路2bには、第2の混入器9bが設けられている。本実施形態において、第1の混入器9a及び第2の混入器9bは、流路を流れる水流の流速を利用してA液やB液を吸い込み混入するように構成されたエジェクターである。これらの構成により、第1の混入器9aでは希釈塩素系水溶液が生成され、第2の混入器9bでは希釈酸水溶液が生成されることになる。また、エジェクターで水流の水圧を利用する希釈は、吸引と同時に攪拌効果があり、且つ、水流が停止すると自動的に希釈も停止するので、故障による塩素ガスの発生を防止でき、最良の希釈ができる。
第1の分岐路2aには、第1の混入器9aが設けられ、第2の分岐路2bには、第2の混入器9bが設けられている。本実施形態において、第1の混入器9a及び第2の混入器9bは、流路を流れる水流の流速を利用してA液やB液を吸い込み混入するように構成されたエジェクターである。これらの構成により、第1の混入器9aでは希釈塩素系水溶液が生成され、第2の混入器9bでは希釈酸水溶液が生成されることになる。また、エジェクターで水流の水圧を利用する希釈は、吸引と同時に攪拌効果があり、且つ、水流が停止すると自動的に希釈も停止するので、故障による塩素ガスの発生を防止でき、最良の希釈ができる。
図1に示すように、第1の混入器9aは、A液を貯留するための第1の原液カートリッジ10aを備えている。
第1の原液カートリッジ10aは、十分な対薬品性のある樹脂(例えば、ポリエチレン樹脂)等で形成された容器部11aを備えており、容器部11aは、その内部にA液を蓄えるようになっている。また、この容器部11aは、開口部が下方に位置するように配置されている。
第1の原液カートリッジ10aは、十分な対薬品性のある樹脂(例えば、ポリエチレン樹脂)等で形成された容器部11aを備えており、容器部11aは、その内部にA液を蓄えるようになっている。また、この容器部11aは、開口部が下方に位置するように配置されている。
また、図1に示すように、第1の原液カートリッジ10aの下方には、A液を受けるように第1の原液貯留器12aが配置されている。第1の原液貯留器12aは、第1の原液カートリッジ10aの容器部11aの開口部を受けるように上方が開放されている。
さらに、第1の原液貯留器12aの底面中央部には、上方に突出した穿孔棒(図示せず)が設けられおり、穿孔棒は、第1の原液カートリッジ10aの容器部11aの開口部を通って第1の原液カートリッジ10aの内部に達するまで突出している。穿孔棒は、この棒自身を貫通するとともに上下に延びるように形成された流出孔(図示せず)を有している。これにより、第1の原液カートリッジ10a内のA液が流出孔を通って第1の原液貯留器12a内に流れるようになっている。
さらに、第1の原液貯留器12aの底面中央部には、上方に突出した穿孔棒(図示せず)が設けられおり、穿孔棒は、第1の原液カートリッジ10aの容器部11aの開口部を通って第1の原液カートリッジ10aの内部に達するまで突出している。穿孔棒は、この棒自身を貫通するとともに上下に延びるように形成された流出孔(図示せず)を有している。これにより、第1の原液カートリッジ10a内のA液が流出孔を通って第1の原液貯留器12a内に流れるようになっている。
また、図1に示すように、第1の原液貯留器12aは、レベルセンサ13aを備えている。レベルセンサ13aは、制御装置8に接続されており、第1の原液貯留器12a内のA液の液面の計測値を制御装置8に送信するようになっている。
なお、第2の混入器9bも、B液を貯留するための第2の原液カートリッジ10bと第2の原液貯留器12bとを備えており、これらの構成は、上述の第1の原液カートリッジ10a及び第1の原液貯留器12aと同様の構成である。
なお、第2の混入器9bも、B液を貯留するための第2の原液カートリッジ10bと第2の原液貯留器12bとを備えており、これらの構成は、上述の第1の原液カートリッジ10a及び第1の原液貯留器12aと同様の構成である。
図1に示すように、第1の原液貯留器12aは、第1の原液用流路14aを介して第1の混入器9aに接続されている。第1の原液用流路14aには、A液の流量を制御する流量制御装置15aが設けられており、流量制御装置15aは、フローセンサ16aと、このフローセンサ16aの上下流側に配置された流量制御弁17a,18aとを備えている。
フローセンサ16a及び流量制御弁17a,18aは、制御装置8に接続されている。フローセンサ16aは、計測したA液の流量を制御装置8に送信し、流量制御弁17a,18aは、制御装置8により開閉動作が制御されるようになっている。
なお、第2の原液貯留器12bも、第2の原液用流路14bを介して第2の混入器9bに接続されている。ここで、第2の原液用流路14bに設けられた流量制御装置15bは、上述の流量制御装置15aと同様の構成である。
フローセンサ16a及び流量制御弁17a,18aは、制御装置8に接続されている。フローセンサ16aは、計測したA液の流量を制御装置8に送信し、流量制御弁17a,18aは、制御装置8により開閉動作が制御されるようになっている。
なお、第2の原液貯留器12bも、第2の原液用流路14bを介して第2の混入器9bに接続されている。ここで、第2の原液用流路14bに設けられた流量制御装置15bは、上述の流量制御装置15aと同様の構成である。
図1に示すように、第1の流路2は、2つの分岐路2a,2bに分流した後、第1及び第2の混入器9a,9bの下流側で再び合流して1つの流路となる。この合流した第1の流路2において、希釈酸水溶液と希釈塩素系水溶液とが混合することにより、所定の塩素濃度で、且つ、所定の酸性度(pH)の機能水が生成されることになる。
なお、第1の流路2の合流個所においては、希釈酸水溶液の濃度に揺らぎがなく、希釈酸水溶液が均一に水道水に混入しているので、希釈塩素系水溶液と合流しても塩素ガスは発生しない。
本実施形態においては、機能水は、A液とB液のそれぞれを300倍〜400倍に希釈して、所定の塩素濃度とpH(例えば、60ppm、pH6.0)になるように生成されている。
なお、第1の流路2の合流個所においては、希釈酸水溶液の濃度に揺らぎがなく、希釈酸水溶液が均一に水道水に混入しているので、希釈塩素系水溶液と合流しても塩素ガスは発生しない。
本実施形態においては、機能水は、A液とB液のそれぞれを300倍〜400倍に希釈して、所定の塩素濃度とpH(例えば、60ppm、pH6.0)になるように生成されている。
図1に示すように、第1の流路2には、生成された機能水を貯留するように構成された殺菌水用タンク20が設けられている。殺菌水用タンク20は、機能水の温度を検知する温度センサ21と、生成された機能水を一定の温度に保つためのヒータ22とを備えている。温度センサ21及びヒータ22は、制御装置8に接続されている。温度センサ21は、検知した機能水の温度を制御装置8に送信し、制御装置8が、これに応じてヒータ22を制御するようになっている。
また、殺菌水用タンク20は、機能水の液面を検知する液面センサ23と24を備えている。液面センサ23及び24は、液面に応じて上下に動くフロート(浮き)から構成されている。液面センサ23及び24は、制御装置8に接続されており、殺菌水用タンク20内の機能水の液面の計測値を制御装置8に送信するようになっている。
また、殺菌水用タンク20は、機能水の液面を検知する液面センサ23と24を備えている。液面センサ23及び24は、液面に応じて上下に動くフロート(浮き)から構成されている。液面センサ23及び24は、制御装置8に接続されており、殺菌水用タンク20内の機能水の液面の計測値を制御装置8に送信するようになっている。
また、図1に示すように、殺菌水用タンク20は、機能水を吐出するための吐水用流路25を備えている。吐水用流路25は、装置が停止した際の水の逆流を防止するための逆止弁26と、機能水を吐水するための吐水用ポンプ27と、吐水用ポンプ27の下流側に配置された圧力スイッチ28とを備えている。吐水用ポンプ27及び圧力スイッチ28は、制御装置8に接続されている。圧力スイッチ28は、計測した圧力を制御装置8に送信し、制御装置8は、計測された圧力が所定圧力以下となった場合に吐水用ポンプ27を制御するようになっている。
これにより、機能水は、吐水用流路25の出口29に接続した機能水専用蛇口配管(図示せず)に送水され、手指、器具の洗浄及び清掃等に使用することができる。さらに、吐水用流路25及び機能水専用蛇口配管は、殺菌水用タンク20内で所定期間を経過した機能水の排水にも使用することができる。
これにより、機能水は、吐水用流路25の出口29に接続した機能水専用蛇口配管(図示せず)に送水され、手指、器具の洗浄及び清掃等に使用することができる。さらに、吐水用流路25及び機能水専用蛇口配管は、殺菌水用タンク20内で所定期間を経過した機能水の排水にも使用することができる。
次に、機能水を生成する際の制御装置8の動作について説明する。
まず、歯科用殺菌水製造装置1を作動すると、制御装置8は、第1の流路2の電磁弁4を開くように制御し、第1の流路2に水道水が流れるようにする。この際、制御装置8は、第1の流路2の流量計5の計測値に基づいて流量制御装置15a,15bを制御する。これにより、機能水が所定の塩素濃度及び所定の酸性度となるように、A液及びB液が適切な量で第1及び第2の混入器9a,9bに吸引(添加)される。
そして、殺菌水用タンク20の液面センサ24のフロートが上限まで達すると、制御装置8は、第1の流路2の電磁弁4を閉じるように制御し、水道水の流れを止める。さらに、制御装置8は、流量制御装置15a,15bを制御して、A液及びB液の流れを止めるようにする。
以上の制御により、機能水を生成して殺菌水用タンク20に溜めることができる。
なお、液面センサ23のフロートが下限まで達した場合には、制御装置8は、上述と同様の流れで、再び殺菌水用タンク20に機能水を溜めるようになっている。
まず、歯科用殺菌水製造装置1を作動すると、制御装置8は、第1の流路2の電磁弁4を開くように制御し、第1の流路2に水道水が流れるようにする。この際、制御装置8は、第1の流路2の流量計5の計測値に基づいて流量制御装置15a,15bを制御する。これにより、機能水が所定の塩素濃度及び所定の酸性度となるように、A液及びB液が適切な量で第1及び第2の混入器9a,9bに吸引(添加)される。
そして、殺菌水用タンク20の液面センサ24のフロートが上限まで達すると、制御装置8は、第1の流路2の電磁弁4を閉じるように制御し、水道水の流れを止める。さらに、制御装置8は、流量制御装置15a,15bを制御して、A液及びB液の流れを止めるようにする。
以上の制御により、機能水を生成して殺菌水用タンク20に溜めることができる。
なお、液面センサ23のフロートが下限まで達した場合には、制御装置8は、上述と同様の流れで、再び殺菌水用タンク20に機能水を溜めるようになっている。
また、制御装置8は、時間計測部(図示せず)を備えており、時間計測部は、機能水が殺菌水用タンク20に溜まって液面センサ24のフロートが上限に達すると、タイムカウントを開始するようになっている。制御装置8は、タイムカウントの開始から所定の期間(例えば、3日)液面センサ23のフロートが下限まで達しない場合には、それを検知して、操作パネル(図示せず)にアラームを表示するようになっている。時間とともに機能水から塩素がぬけて、機能水の塩素濃度が低くなっているためである。
なお、本実施形態において、制御装置8は、アラームが表示した後は、殺菌水用タンク20内の機能水が一旦排出されるまでアラームを表示し続けるようになっている。
なお、本実施形態において、制御装置8は、アラームが表示した後は、殺菌水用タンク20内の機能水が一旦排出されるまでアラームを表示し続けるようになっている。
さらに、制御装置8の時間計測部は、A液が第1の原液貯留器12aに溜まってレベルセンサ13aが液面を検知すると、タイムカウントを開始するようになっている。制御装置8は、タイムカウントの開始から所定の期間(例えば、4カ月)経過した場合には、それを検知して、操作パネルにアラームを表示するようになっている。時間とともにA液から塩素がぬけて、A液の塩素濃度が低くなっているためである。
なお、制御装置8は、第2の原液貯留器12bについても同様に、B液が所定の期間経過した場合には操作パネルにアラームを表示するようになっている。
以上の制御により、生成される機能水の塩素濃度及び酸性度をある一定の範囲で維持することができる。
なお、制御装置8は、第2の原液貯留器12bについても同様に、B液が所定の期間経過した場合には操作パネルにアラームを表示するようになっている。
以上の制御により、生成される機能水の塩素濃度及び酸性度をある一定の範囲で維持することができる。
次に、第2の流路3において希釈水を生成する構成について説明する。
図1に示すように、第2の流路3には、装置が停止した際の水の逆流を防止するための逆止弁30と、供給される水道水の圧力を調整するための圧力調整器31と、水道水の流量を計測する流量計32とが設けられている。
流量計32は、制御装置8に接続されており、流量計32は、計測した水道水の流量を制御装置8に送信するようになっている。
図1に示すように、第2の流路3には、装置が停止した際の水の逆流を防止するための逆止弁30と、供給される水道水の圧力を調整するための圧力調整器31と、水道水の流量を計測する流量計32とが設けられている。
流量計32は、制御装置8に接続されており、流量計32は、計測した水道水の流量を制御装置8に送信するようになっている。
図1に示すように、第2の流路3には、流量計32の下流側に混合器33が設けられている。混合器33は、機能水用流路34を介して殺菌水用タンク20に接続されており、送られてきた機能水を第2の流路3に添加するように構成されている。これにより、機能水を更に希釈した希釈水が生成されることになる。ここで、第2の流路3の混合器33が設けられた箇所は、他の箇所に比べて管径が大きく形成されている。これにより、水の流れが遅くなり、機能水と水道水とが混合し易くなっている。
そして、生成された希釈水は、第2の流路3の出口35に接続した歯科用チェアユニット(図示せず)に送水されることになる。
なお、本実施形態においては、希釈水は、機能水を20倍〜30倍に希釈して、所定の塩素濃度(例えば、2〜3ppm)になるように生成されている。
そして、生成された希釈水は、第2の流路3の出口35に接続した歯科用チェアユニット(図示せず)に送水されることになる。
なお、本実施形態においては、希釈水は、機能水を20倍〜30倍に希釈して、所定の塩素濃度(例えば、2〜3ppm)になるように生成されている。
図1に示すように、機能水用流路34は、機能水を送水するための送水用ポンプ36と、機能水の流量を計測する流量計37と、送水用ポンプ36が停止した際の水の逆流を防止するための逆止弁38とを備えている。
送水用ポンプ36及び流量計37は、制御装置8に接続されている。流量計37は、計測した流量を制御装置8に送信し、送水用ポンプ36は、制御装置8により送水する水量が調節されるようになっている。
送水用ポンプ36及び流量計37は、制御装置8に接続されている。流量計37は、計測した流量を制御装置8に送信し、送水用ポンプ36は、制御装置8により送水する水量が調節されるようになっている。
また、図1に示すように、機能水用流路34には、送水用ポンプ36内に溜り送水量の低下を引き起こすガスを殺菌水用タンク20に戻すための第1の管路39と、機能水用流路34内の過剰な圧力を殺菌水用タンク20に逃がすための第2の管路40とが設けられている。
第1の管路39は、電磁空気弁41を備えている。電磁空気弁41は、制御装置8に接続されており、電磁空気弁41は、制御装置8に制御されることにより、装置の運転開始時及び所定の時間経過時(例えば、3時間から6時間に1回)に弁の開閉を行い、送水用ポンプ36内に溜まるガスを殺菌水用タンク20に戻すようになっている。
第2の管路40は、リリーフ弁42を備えており、リリーフ弁42は、機能水用流路34に過大圧が発生した時に、自動的に圧力を開放するようになっている。
第1の管路39は、電磁空気弁41を備えている。電磁空気弁41は、制御装置8に接続されており、電磁空気弁41は、制御装置8に制御されることにより、装置の運転開始時及び所定の時間経過時(例えば、3時間から6時間に1回)に弁の開閉を行い、送水用ポンプ36内に溜まるガスを殺菌水用タンク20に戻すようになっている。
第2の管路40は、リリーフ弁42を備えており、リリーフ弁42は、機能水用流路34に過大圧が発生した時に、自動的に圧力を開放するようになっている。
次に、希釈水を生成する際の制御装置8の動作について説明する。
まず、制御装置8は、第2の流路3の流量計32により第2の流路3の水道水の流量を検知する。
そして、制御装置8は、流量計32の計測値に基づいて機能水用流路34の送水用ポンプ36を制御する。この際、制御装置8は、機能水用流路34の流量計37に基づいて送水用ポンプ36による送水量をフィードバック制御するようになっている。これにより、希釈水が所定の塩素濃度となるように、機能水が適切な量で第2の流路3の混合器33に添加される。
以上の制御により、希釈水を生成して歯科用チェアユニット内に流すことができる。
まず、制御装置8は、第2の流路3の流量計32により第2の流路3の水道水の流量を検知する。
そして、制御装置8は、流量計32の計測値に基づいて機能水用流路34の送水用ポンプ36を制御する。この際、制御装置8は、機能水用流路34の流量計37に基づいて送水用ポンプ36による送水量をフィードバック制御するようになっている。これにより、希釈水が所定の塩素濃度となるように、機能水が適切な量で第2の流路3の混合器33に添加される。
以上の制御により、希釈水を生成して歯科用チェアユニット内に流すことができる。
このように、本実施形態に係る歯科用殺菌水製造装置1によれば、塩素濃度の高い機能水を手指や器具等の洗浄に使用し、塩素濃度の低い希釈水を歯科用チェアユニットの殺菌に使用することができる。しかも、歯科用チェアユニット内に流す希釈水は、機能水が更に希釈されたものであり、塩素濃度が低いので、歯科用チェアユニット内に錆が発生することもない。このように、本実施形態に係る歯科用殺菌水製造装置1によれば、歯科医療システム全体の衛生管理が可能となる。
また、本実施形態に係る歯科用殺菌水製造装置1によれば、装置の不具合等により機能水と第2の流路3の水道水とが混合せず、機能水がうまく希釈されない場合でも、塩素系水溶液(A液)が既に一度希釈されているので、患者の口腔内に害を与えるような濃度で塩素系殺菌水が歯科用チェアユニット内に流れることはない。
また、例えば、従来の希釈装置において、原液(例えば120,000ppm)に近い極高濃度の塩素系水溶液を希釈して極低濃度の塩素系殺菌水を生成する場合には、塩素系水溶液が水にうまく混ざり合うように攪拌機構を設ける必要があったが、本実施形態に係る歯科用殺菌水製造装置1によれば、既に一度希釈された機能水を水道水と混合するような構成となっているので、極高濃度の塩素系水溶液を直接水に混ぜる場合に比べて混ざり易く、極微流量でも特別な攪拌機構を設ける必要がない。上述の通り、本実施形態に係る歯科用殺菌水製造装置1によれば、第2の流路3において混合器33の箇所の管径を大きくする等、より簡易な構成のみで塩素濃度の低い希釈水を生成することができる。
また、本実施形態に係る歯科用殺菌水製造装置1によれば、殺菌水用タンク20が、貯留した機能水の液面を検知するための液面センサ23を備え、殺菌水用タンク20において所定の期間経過した機能水を検知することができるので、装置の使用者が殺菌水用タンク20内の機能水の取替時期を知ることができる。これにより、殺菌水用タンク20内の機能水の塩素濃度がある一定の範囲で維持されるので、その結果、機能水から生成される希釈水の塩素濃度もある一定の範囲で維持されることになる。このように、歯科用殺菌水製造装置1から出力される機能水及び希釈水の殺菌効果を維持することが可能となる。
また、本実施形態に係る歯科用殺菌水製造装置1によれば、貯留した機能水の液面を検知するための液面センサ23と24を設けるだけよいので、コストもかからず、装置のメンテナンスも容易となる。
また、本実施形態に係る歯科用殺菌水製造装置1によれば、貯留した機能水の液面を検知するための液面センサ23と24を設けるだけよいので、コストもかからず、装置のメンテナンスも容易となる。
また、本発明に係る歯科用殺菌水製造装置によれば、第1の流路2が、逆止弁7の下流側において第1の分岐路2aと第2の分岐路2bとに分岐し、第1の分岐路2aには第1の混入器9aが設けられ、第2の分岐路2bには第2の混入器9bが設けられ、第1の混入器9aが第1の原液貯留器12aに貯留されたA液を吸い込み混入させるように構成され、第2の混入器9bが第2の原液貯留器12bに貯留されたB液を吸い込み混入させるように構成されている。
従来より、酸水溶液と塩素系水溶液とが互いに接触すると有害な塩素ガスが発生するという問題があったが、酸水溶液と塩素系水溶液とが別々の流路で、且つ、攪拌性の高いエジェクターの吸引により均一に希釈され、その後互いに混合されることにより、塩素ガスが発生することを防止することができる。これにより、希釈酸水溶液と希釈塩素系水溶液との合流箇所での安全性が確保されるだけでなく、安定して所定の酸性度(pH)の機能水を生成することができる。その結果、機能水から生成される希釈水も安定して所定の酸性度(pH)で得られることになる。
従来より、酸水溶液と塩素系水溶液とが互いに接触すると有害な塩素ガスが発生するという問題があったが、酸水溶液と塩素系水溶液とが別々の流路で、且つ、攪拌性の高いエジェクターの吸引により均一に希釈され、その後互いに混合されることにより、塩素ガスが発生することを防止することができる。これにより、希釈酸水溶液と希釈塩素系水溶液との合流箇所での安全性が確保されるだけでなく、安定して所定の酸性度(pH)の機能水を生成することができる。その結果、機能水から生成される希釈水も安定して所定の酸性度(pH)で得られることになる。
また、本実施形態に係る歯科用殺菌水製造装置1によれば、第1の原液貯留器12aにおいて所定の期間経過したA液を検知することができるので、装置の使用者が第1の原液貯留器12a内のA液の取替時期を知ることができる。これにより、第1の原液貯留器12a内のA液の塩素濃度がある一定の範囲で維持されるので、その結果、第1の流路2で生成される機能水の塩素濃度もある一定の範囲で維持されることになる。
また、第2の原液貯留器12bに貯留される酸水溶液も同様に、レベルセンサ13bを用いることにより、酸性度をある一定の範囲で維持することができる。
また、第2の原液貯留器12bに貯留される酸水溶液も同様に、レベルセンサ13bを用いることにより、酸性度をある一定の範囲で維持することができる。
以上、本発明の実施の形態につき述べたが、本発明は既述の実施形態に限定されるものでなく、本発明の技術的思想に基づいて各種の変形及び変更が可能である。
上述の実施形態において、機能水用流路34では流量計37を使用しているが、これに限定されることなく、圧力センサ、フロースイッチ等を使用してもよい。
上述の実施形態において、機能水用流路34では流量計37を使用しているが、これに限定されることなく、圧力センサ、フロースイッチ等を使用してもよい。
1 歯科用殺菌水製造装置
2,3 流路
4 電磁弁
5,32,37 流量計
6,31 圧力調整器
7,26,30,38 逆止弁
8 制御装置
9a,9b 混入器
10a,10b 原液カートリッジ
12a,12b 原液貯留器
13a,13b レベルセンサ
14a,14b 原液用流路
15a,15b 流量制御装置
16a,16b フローセンサ
17a,17b,18a,18b 流量制御弁
20 殺菌水用タンク
21 温度センサ
22 ヒータ
23,24 液面センサ
25 吐水用流路
27,36 ポンプ
28 圧力スイッチ
33 混合器
34 機能水用流路
2,3 流路
4 電磁弁
5,32,37 流量計
6,31 圧力調整器
7,26,30,38 逆止弁
8 制御装置
9a,9b 混入器
10a,10b 原液カートリッジ
12a,12b 原液貯留器
13a,13b レベルセンサ
14a,14b 原液用流路
15a,15b 流量制御装置
16a,16b フローセンサ
17a,17b,18a,18b 流量制御弁
20 殺菌水用タンク
21 温度センサ
22 ヒータ
23,24 液面センサ
25 吐水用流路
27,36 ポンプ
28 圧力スイッチ
33 混合器
34 機能水用流路
Claims (3)
- 次亜塩素酸ナトリウムから生成された塩素系水溶液と、塩酸もしくは酢酸、又はこれらの混合物から生成された酸水溶液とを水に混入させて殺菌水を製造する歯科用殺菌水製造装置であって、
水が流れる第1及び第2の流路と、
前記第1の流路に設けられ、前記塩素系水溶液及び前記酸水溶液をそれぞれ貯留するように構成された原液貯留装置と、
前記第1の流路に設けられ、前記原液貯留装置から供給される前記塩素系水溶液及び前記酸水溶液をそれぞれ前記第1の流路に混入させて第1の殺菌水を生成するように構成された混入装置と、
前記第1の流路に設けられ、前記混入装置により生成された前記第1の殺菌水を貯留するように構成された殺菌水用タンクと、
該殺菌水用タンクと前記第2の流路とを接続するように設けられ、前記殺菌水用タンクの前記第1の殺菌水を前記第2の流路に混入させて第2の殺菌水を生成するように構成された希釈装置と
を備えている歯科用殺菌水製造装置。 - 前記殺菌水用タンクが、貯留した前記第1の殺菌水の液面を検知するための液面検知手段を備え、該液面検知手段の検知結果を用いることにより前記殺菌水用タンクにおいて殺菌力の保持される所定期間を経過した前記第1の殺菌水が検知されるように構成されている請求項1に記載の歯科用殺菌水製造装置。
- 前記原液貯留装置は、前記塩素系水溶液を貯留するように構成された第1の貯留器と、前記酸水溶液を貯留するように構成された第2の貯留器とを備え、
前記第1の貯留器が、貯留した前記塩素系水溶液の液面を検知するための第1の検知手段を備え、該第1の検知手段の検知結果を用いることにより前記第1の貯留器において殺菌力の保持される所定期間を経過した前記塩素系水溶液が検知されるように構成され、
前記第2の貯留器が、貯留した前記酸水溶液の液面を検知するための第2の検知手段を備え、該第2の検知手段の検知結果を用いることにより前記第2の貯留器において殺菌力の保持される所定期間を経過した前記酸水溶液が検知されるように構成されている請求項1又は2に記載の歯科用殺菌水製造装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008226427A JP2010058050A (ja) | 2008-09-03 | 2008-09-03 | 歯科用殺菌水製造装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008226427A JP2010058050A (ja) | 2008-09-03 | 2008-09-03 | 歯科用殺菌水製造装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2010058050A true JP2010058050A (ja) | 2010-03-18 |
Family
ID=42185466
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2008226427A Withdrawn JP2010058050A (ja) | 2008-09-03 | 2008-09-03 | 歯科用殺菌水製造装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2010058050A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE102015201034A1 (de) | 2014-07-18 | 2016-01-21 | J. Morita Tokyo Mfg. Corp. | Sterilisierungswassererzeugungseinrichtung, Rückschlagventil und Verbindungsstruktur für Leitungen |
-
2008
- 2008-09-03 JP JP2008226427A patent/JP2010058050A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE102015201034A1 (de) | 2014-07-18 | 2016-01-21 | J. Morita Tokyo Mfg. Corp. | Sterilisierungswassererzeugungseinrichtung, Rückschlagventil und Verbindungsstruktur für Leitungen |
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