JP2010057625A - 車椅子のタイヤ洗浄装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】回転ブラシと固定ブラシとを備えた車椅子のタイヤ洗浄装置に関し、キャスター車輪と主車輪とを同時に洗浄でき、汚れの除去能力に優れ、タイヤの接地部と側部とを同時に洗浄可能な上記装置を得る。
【解決手段】主車輪61を洗浄する主回転ブラシ21bと、キャスター車輪62を洗浄する前回転ブラシ21fと、主回転ブラシ21bの反キャスター車輪側で主車輪61に摺接する固定ブラシ50と、キャスター車輪62の反主車輪側に当接する押圧ローラ38とを備えている。主回転ブラシ21b及び各前回転ブラシ21fは、タイヤ周面の接地部に当接する円筒ブラシ23とタイヤ周面の側部に当接する側面ブラシ25とを備えている。固定ブラシ50は、洗浄される車輪の車軸側から見た形状がU字形状のブラシである。
【選択図】図1

Description

この発明は、車椅子のタイヤの洗浄装置に関するもので、往復回転する回転ブラシと定位置に設けた固定ブラシとを備えた上記装置に関するものである。
この種のタイヤ洗浄装置として、車椅子の主車輪を当該主車輪の軸と平行な軸回りに回転する駆動ローラと自由回転ローラとの前後のローラで支持し、これらのローラで支持された主車輪のタイヤに接触するブラシを設けたタイヤ洗浄装置が公知である。ブラシとしては、主車輪の軸と平行な軸回りに回転駆動される回転ブラシが多く用いられている。前後のローラとブラシとは、車椅子の両側(左右)の主車輪に対応する位置にそれぞれ設けられて両側の主車輪のタイヤを同時に洗浄する構造となっている。
この構造のタイヤ洗浄装置は、車椅子の左右の主車輪がそれぞれの側の前後のローラで支持される位置に車椅子を乗り入れ、駆動ローラを回転駆動して主車輪を回転させることにより、主車輪の外周に設けたタイヤの全周をブラシで摺擦して、当該タイヤに付着した塵埃を除去する。
特開2007−82883号公報
タイヤを摺擦するブラシとして剛性の高い毛(剛毛)を備えたブラシを用いるとブラシの磨耗が大きい。一方、柔らかい毛を備えたブラシを用いると、タイヤとの接触部でブラシの毛が摺擦方向の下流側に簡単に撓んでしまうので、タイヤの周面に形成されたトレッドパターンの溝の部分に付着した塵埃を除去するのが困難になる。また、専用のブラシを使用するタイヤ洗浄装置では、ブラシの価格が高くなり、当該装置のメンテナンスコストを上昇させる。
車椅子のタイヤ洗浄装置は、多くの車椅子を所持している車椅子のレンタル元や介護施設などに設置されることが多い。そのような場所に設置されたタイヤ洗浄装置は、多数の車椅子の洗浄に使用されるため、ブラシの磨耗や毛の変形のために洗浄能力が低下するので、頻繁にブラシを交換しなければならず、このメンテナンスのための手間や費用が大きくなる。
また多数の車椅子の洗浄を行うときは、洗浄に要する時間が短いことが要求される。従来の車椅子は、タイヤのトレッドパターンに入り込んだ汚れが落ちにくく、洗浄に時間がかかる問題があった。また車椅子は主車輪の他に前輪となるキャスター車輪を備えているが、このキャスター車輪の洗浄を主車輪と同時に行うことができないと、キャスター車輪の洗浄に手間を要し、作業負担と作業時間が多くなる問題がある。
この発明は、上記のような問題に鑑み、摩耗の激しいブラシが安価で入手しやすく、キャスター車輪と主車輪とを同時に洗浄することができ、トレッドパターンに入り込んだ汚れの除去能力に優れ、更にタイヤの接地部と側部とを同時に効率よく洗浄することが可能な車椅子のタイヤ洗浄装置を得ることを課題としている。
この発明のタイヤ洗浄装置は、車椅子の主車輪61を洗浄する左右の主回転ブラシ21bと、キャスター車輪62を洗浄する左右の前回転ブラシ21fとを備え、更に、主回転ブラシ21bの反キャスター車輪側で主車輪61に摺接する左右の固定ブラシ50を備えている。主回転ブラシ21bと固定ブラシ50とは、洗浄される車椅子の前後方向定位置に設けられている。前回転ブラシ21fは、車椅子の車軸間隔と車輪径に合わせて主回転ブラシ21bと前回転ブラシ21fとの前後方向の間隔を調整可能とするために、洗浄される車椅子の前後方向に位置調整可能にした移動台32に装着されている。この移動台32には、キャスター車輪62の反主車輪側に当接する押圧ローラ38が設けられている。
各主回転ブラシ21b及び各前回転ブラシ21fは、タイヤ周面の接地部に当接する円筒ブラシ23とタイヤ周面の側部に当接する一対の側面ブラシ25とを備えている。
円筒ブラシ23及び側面ブラシ25は、洗浄される車椅子のトレッド幅に合った位置に左右の回転ブラシが自由に移動できるように、車幅方向の主駆動軸13b及び前駆動軸13fに、左右のものがそれぞれ相対回転不能かつ軸方向移動可能に設けたブラシ軸22に装着されている。ここで円筒ブラシ23は、ブラシ軸22に軸方向移動不能に装着され、側面ブラシ25は、一対のもののそれぞれがブラシ軸22に軸方向に移動可能かつ互いに相手に向けてばね付勢して設けられている。
主駆動軸13bは装置の基台に軸支され、前駆動軸13fは移動台32に軸支されている。主駆動軸13bを駆動する主電動機16bは、設定された時間間隔で往復回転する。往路側の時間を長く設定し、復路側の時間を短く設定することにより、洗浄される車椅子の主車輪61は、往復動しながら往路方向に回転駆動される。
固定ブラシ50は、車幅方向に移動する左右のブラシ台44に、基台1上への車椅子の出入り時に車幅方向に退避可能にして、装着されている。固定ブラシ50は、洗浄される車輪の車軸側から見た形状がU字形状のブラシである。固定ブラシ50は、洗浄されるタイヤ側を向いた剛毛を少なくとも備えたブラシ、好ましくは芯線52の放射方向の全方向に剛毛53を植設したブラシであって、その芯線52をU字状に屈曲したブラシである。
ここで剛毛とは、芯線52から放射方向に伸びる毛53がそのそれぞれの方向に自立しており、回転による遠心力などを付与しない状態においても、毛先がタイヤのトレッドパターンの溝内に毛自身が有する剛性によって差し込まれる程度に強い強い毛を意味する。
この出願の請求項1の発明に係る車椅子のタイヤ洗浄装置は、基台1上に搬入した車椅子の左右の主車輪61を支持する左右の主回転ブラシ21bと、定位置で当該タイヤの周面に摺接する左右の固定ブラシ50と、当該車椅子の左右のキャスター車輪62を支持する左右の前回転ブラシ21fと、前記主回転ブラシを往復回転駆動する主電動機16bと、前記前回転ブラシを回転駆動する前電動機16fとを備え、前記固定ブラシは、前記主車輪のタイヤ側を向いた剛毛を備えたU字形のブラシであり、当該ブラシは、そのU字の中心線aを前記タイヤの周方向にしてそのU字の底部50aの毛が前記タイヤの接地部に当接し、U字の両側の直線部50bの毛が前記タイヤの側面に当接するようにばね付勢されて設けられ、前記主電動機の正転側と逆転側とで回転継続時間が異なる正逆回転により、前記主車輪が往復しながら一方向に回転してタイヤの全周の接地部と側部とを洗浄することを特徴とする車椅子のタイヤ洗浄装置である。
この出願の請求項2の発明に係る車椅子のタイヤ洗浄装置は、前記手段を備えたタイヤ洗浄装置において、それぞれの回転ブラシ21b、21fが、駆動軸13b、13fに軸方向移動自在かつ相対回転不能に装着されたブラシ軸22と、このブラシ軸に固定されて前記タイヤの接地部を洗浄する円筒ブラシ23と、この円筒ブラシを挟んでそれぞれが軸方向移動自在に装着されて当該タイヤの両側面を洗浄する一対の側面ブラシ25とを備え、当該一対の側面ブラシは、その対向面にブラシ軸方向に伸びるブラシ毛を備え、かつ互いに接近する方向にばね付勢されて前記ブラシ軸に装着されていることを特徴とする、車椅子のタイヤ洗浄装置である。
また、この出願の請求項3の発明に係る車椅子のタイヤ洗浄装置は、前記手段を備えたタイヤ洗浄装置において、固定ブラシ50が主回転ブラシ21bから見て洗浄される主車輪の反キャスター車輪側に配置され、キャスター車輪62を当該固定ブラシ側に押圧する押圧ローラ38を備えていることを特徴とする、車椅子のタイヤ洗浄装置である。
種々の用途に用いる汎用のブラシとして、亀の子たわし(登録商標)が知られている。亀の子たわしは、一端にループを形成して折り曲げた2本の針金の間に毛の中心部を挟んで、当該2本の針金を捻じることにより、毛が芯線の放射方向の全方向を向くようにしたものであり、その2本の針金の切断端を折曲げ端のループに連結した構造をしている。亀の子たわしは、大量に生産され、安価に提供されている。
芯線を連結する前の段階の亀の子たわし、あるいは市販の亀の子たわしの芯線の連結を解いたものをこの発明の固定ブラシとして用いれば、いつでもどこでも安価かつ手軽に、固定ブラシの交換を行うことができる。更に、毛が摩耗したときに上下逆に取付けることにより、ブラシの表裏を用いることができて経済的である。
中心線aを洗浄する車輪の周方向にして設けたU字形の固定ブラシ50は、タイヤがU字の内側に収まる寸法にU字を形成することにより、U字の底の部分50aの毛がタイヤの接地部を摺接し、芯線が直線となった両側の部分50bの毛がタイヤの両側部を摺接するようにできる。これにより、1個の固定ブラシでタイヤの接地部と両側部を同時に洗浄することが可能である。
この発明のタイヤ洗浄装置では、回転ブラシ21b、21fの回転により主車輪61及びキャスター車輪62が回転し、タイヤの全周が洗浄される。これにより、車椅子の主車輪61とキャスター車輪62とを同時に洗浄することができる。また、主回転ブラシ21bの往復回転により回転する主車輪61の往復動により、固定ブラシ50に主車輪61のタイヤが前後に摺接しながら回転することにより、主車輪のタイヤに設けられているトレッドパターンの溝に入り込んだ汚れも速やかに除去できる。更に、円筒ブラシ23と側面ブラシ25とを備えた主回転ブラシ21b及びU字形の固定ブラシ50との作用により、主車輪61のタイヤの接地部と両側部を同時にかつ短時間で洗浄できる。
また、この発明のタイヤ洗浄装置は、固定ブラシ50を安価に提供することができ、簡単な改造で市販の亀の子たわしを固定ブラシ50として用いることができる。従って、剛毛を備えた摩耗の激しい固定ブラシ50が安価となりかつ交換も簡単になり、タイヤ洗浄装置のメンテナンスの手間と費用を軽減できる。また、固定ブラシ50としてU字形のブラシを用い、そのU字の中心線aをタイヤの周方向に角度を付けて装着するようにしたので、一個の固定ブラシでタイヤの接地部と両側部とを同時に摺擦して洗浄することが可能である。
以下、図面を参照してこの発明の車椅子のタイヤ洗浄装置の最も好ましい実施形態の一例を図面を参照して説明する。図1は装置全体の内部構造を示す側面図、図2は装置全体の平面図、図3は主回転ブラシとその駆動系を示す平面図、図4は回転ブラシの拡大平面図、図5は固定ブラシ取付部の拡大側面図、図6は固定ブラシの平面図、図7は固定ブラシの構造を示す模式図、図8は洗浄時の車輪の回転方向を示す側面図である。
装置の基台1は、平面が略正方形の偏平な箱状で、その上面の車椅子60の主車輪61とキャスター車輪62の接地点に対応する位置に、洗浄される車椅子60の幅方向(以下、単に「幅方向」という)に長い矩形の左右の主開口11bと左右の前開口11fとが設けられている。
左右の主開口11bの直下の位置には、基台1の側板1aと基台1の内部に設けた支持板12bとで両端を軸支されて、角棒からなる左右の主駆動軸13bが設けられている。左右の主駆動軸13bの間には、基台1の内部に設けた支持板12b、12bで両端を軸支された中間軸14が配置され、この中間軸14と左右の主駆動軸13bとは、カップリング15で連結されている。中間軸14には、従動プーリ17aが固定され、操作盤31に設定された時間間隔で往復駆動される主電動機16bの出力軸に設けたプーリ17と従動プーリ17aとの間に同期ベルト18が巻架されている。
左右の主駆動軸13bには、回転ブラシ21bが幅方向(主駆動軸13bの軸方向)に移動可能、かつ相対回転不能に装着されている。図3及び4は、主回転ブラシの装着構造を示した図である。主回転ブラシ21bは、角棒からなる主駆動軸13bに軸方向移動自在、かつ相対回転不能に挿通されたブラシ軸22を備えている。ブラシ軸22の長手中央には、円筒ブラシ23が固定されている。ブラシ軸22の両端には、フランジ24がねじ止めされており、このフランジとブラシ軸22に軸方向移動可能に設けた側面ブラシ25との間に圧縮コイルばね26が介装されている。側面ブラシ25は、円板27の側面にブラシ軸22と平行な方向の毛28を植立したブラシで、毛28は洗浄される車椅子のタイヤを挟むように向き合っている。
前開口11fの下方の位置には、幅方向に細長い平板状の移動台32が、両端に設けた車輪33を基台1の側部に設けた前後方向(洗浄される車椅子の前後方向。以下同じ。)のレール34に案内されて、位置調整可能に設けられている。基台1の中央には、端部にハンドル35を固定した前後方向のねじ杆36が軸支されており、このねじ杆36に移動台32の下面に設けたナット部材が螺合している。すなわち、ハンドル35を回転することにより、移動台32は前後方向に移動する。
移動台32には、前述した主回転ブラシと同様な構造で左右の前回転ブラシ21fが装着されている。すなわち、前回転ブラシ21fは、主回転ブラシ21bと同様な構造のブラシ軸22、円筒ブラシ23、フランジ24、一対の側面ブラシ25及び圧縮コイルばね26を備えている。前回転ブラシ21fは、移動台32に設けた支持板12f、12fで両端を軸支された角棒からなる前駆動軸13fに、軸方向移動自在かつ相対回転不能に装着されている。
左右の前駆動軸13f、13fの間には、移動台32に立設した支持板12f、12fで両端を軸支された中間軸14が設けられ、この中間軸に固定したプーリ17と前電動機16fの出力軸に固定したプーリとの間に同期ベルト18が巻架され、左右の前駆動軸13fと中間軸14とがカップリング15で連結されている。前電動機16fは、移動台32に搭載されている。図の例では、洗浄時に主電動機16bが正逆転するのに対し、前電動機16fは一方向にのみ回転する。
移動台32には、洗浄される車椅子のキャスター車輪62のトレッド幅に合わせて幅方向位置を設定される押圧ローラ38が自由回転可能に軸支されている。押圧ローラ38は、周面にV溝を備えたローラで、このV溝でキャスター車輪の外周を案内することにより、洗浄中のキャスター車輪の首振りを防止している。
図1に示すように、主回転ブラシ21bは、洗浄される車椅子の主車輪61の反キャスター車輪側下方で主車輪61を支持し、前回転ブラシ21fは、キャスター車輪62の下方でキャスター車輪62を支持している。押圧ローラ38は、キャスター車輪62の反主車輪側でキャスター車輪62を主車輪61側に押圧しており、この押圧力と車椅子の自重により、主車輪61のタイヤを主回転ブラシ21b及び固定ブラシ50に押付けている。
基台1の上面の主開口11bの後縁側(反前開口側)には、幅方向のレール板39が装架されている。レール板39は、その幅方向外側端を鉛直方向のピン40で旋回可能に支持され、かつ内側端をロック具41で固定及び開放可能に支持されている。レール板39には、直線軸受43を介して幅方向に自由移動可能に上向きコの字形のブラシ台44が装着されている。ブラシ台44には、幅方向の支持パイプ42が装架され、この支持パイプ回りに上下ないし前後方向に揺動可能に、U字形の固定ブラシ50が装着されている。固定ブラシ50は、コイルばね45及び巻ばね46で前上方、すなわち主回転ブラシ21bで支持された主車輪61に向けて付勢されている。
支持パイプ42には、途中に洗浄液ノズル47を設けたU字形の洗浄液パイプ48が連通されている。洗浄液パイプ48は、固定ブラシ50の反タイヤ側に位置している。洗浄液パイプ48には、支持パイプ42に連結した図示しない配管により洗浄液が供給される。
図の固定ブラシ50は、図7に示すように、折曲げ端にループ51aを形成して二つ折りに折曲げた2本の針金52の間に所定長さに切断した剛毛53の中央部を挟み込んで当該2本の針金を捻じり合わせることにより、当該捩られた2本の針金で形成される芯線52の放射方向の全方向に剛毛53が植立された構造で、当該芯線52をU字状に屈曲することにより、U字形のブラシとしたものである。芯線52の折曲げ端と反対の端は、2本の針金の先端同士を絡めてループ51bを形成してある。
支持パイプ42には、自由回転可能に2個の支持駒54が挿通されており、U字形の固定ブラシの両端に形成されたループ51a、51bをそれぞれの支持駒54に固定することにより、固定ブラシ50が、そのU字の底部50aを上方にして、支持パイプ42回りに揺動可能に装着される、前記コイルばね45は、支持駒54とブラシ台44との間に装架されている。
車椅子が所定の位置にセットされると、固定ブラシ50は、当該車椅子の主車輪のタイヤによってU字の底部50aがコイルばね45の付勢方向と反対の方向に押され、U字の底部50aの内側の毛がタイヤの接地部に当接し、U字の平行な直線部50bの毛がタイヤの側部に接触する状態となる。この状態で固定ブラシ50のU字の中心線aが洗浄しようとする車椅子のタイヤの中心の位置と合致するようにブラシ台44が幅方向に滑り移動する。
基台1の後縁には、車椅子を基台上に搬入する作業を容易にするため、スロープ板55が蝶番56で折畳み可能にして設けられている。
固定ブラシ50は、ロック具41を開放してレール板39をその外側端の鉛直方向のピン40回りに旋回することにより、基台上への車椅子の搬入搬出時における主車輪61の通り道から側方へと退避する。
洗浄しようとする車椅子60は、スロープ板55を降ろし、固定ブラシ50を退避させた状態で、基台1上に搬入される。このとき移動台32は、車椅子のホイルベースに合せて前後位置を調整し、主車輪61が固定ブラシ50と主回転ブラシ21bに当接し、キャスター車輪62が前回転ブラシ21fと押圧ローラ38とに当接するようにする。退避させた固定ブラシ50を所定の位置にセットしてロック具41で固定する。回転ブラシ21b、21f及び所定位置にセットされた固定ブラシ50の幅方向位置は、搬入された車椅子のトレッド幅に応じて自動調心される。この状態で主電動機16b及び前電動機16fを駆動して、回転ブラシ21b、21fを回転させる。前電動機16fは、キャスター車輪62が図8で矢印fに示す方向に回転させる。一方、主電動機16bは、主車輪61を図8で矢印b方向に回転させる正転と、この正転より短い距離で同矢印c方向に回転させる逆転とを交互に繰り返すように設定して、主車輪61が往復動しながら図8の矢印b方向に回転して行くようにする。主車輪61が1回転する間に10〜50回の往復動をするように設定するのが好ましい。この状態で操作盤31に設定された時間、前電動機16f及び主電動機16bを回転して車椅子の主車輪61及びキャスター車輪62のタイヤを同時に洗浄する。洗浄が終わったら、ロック具41を開放して固定ブラシ50を退避させ、車椅子60を基台1上から搬出する。
毛先の摩耗などにより固定ブラシ50の洗浄能力が低下したら、固定ブラシ50を上下逆にして取付ける。裏面側も摩耗したときは、固定ブラシ50を交換する。固定ブラシ50は、その芯線の両端を支持駒54にねじなどで止着されているので、容易に取り外すことができ、新たな固定ブラシの装着も容易にできる。固定ブラシ50としては、市販の亀の子たわし(登録商標)の芯線両端の結合を外して用いることが可能で、摩耗の激しい固定ブラシが手に入らないために洗浄作業に支障が生ずる虞がない。
実施例装置の内部構造を示す側面図 図1の装置の平面図 主回転ブラシとその駆動系を示す平面図 回転ブラシの拡大平面図 固定ブラシ取付部の拡大側面図 図5の平面図 固定ブラシの構造を示す模式図 洗浄時の車輪の回転方向を示す側面図
符号の説明
1 基台
13b 主駆動軸
13f 前駆動軸
16b 主電動機
16f 前電動機
21b 主回転ブラシ
21f 前回転ブラシ
22 ブラシ軸
23 円筒ブラシ
25 側面ブラシ
38 押圧ローラ
50 固定ブラシ
50a U字の底部
50b U字の平行な直線部
61 主車輪
62 キャスター車輪
a U字の中心線

Claims (3)

  1. 基台(1)上に搬入した車椅子の左右の主車輪(61)を支持する左右の主回転ブラシ(21b)と、定位置で当該タイヤの周面に摺接する左右の固定ブラシ(50)と、当該車椅子の左右のキャスター車輪(62)を支持する左右の前回転ブラシ(21f)と、前記主回転ブラシを往復回転駆動する主電動機(16b)と、前記前回転ブラシを回転駆動する前電動機(16f)とを備え、
    前記固定ブラシは、前記主車輪のタイヤ側を向いた剛毛を備えたU字形のブラシであり、当該ブラシは、そのU字の中心線(a)を前記タイヤの周方向にしてそのU字の底部(50a)の毛が前記タイヤの接地部に当接し、U字の両側の直線部(50b)の毛が前記タイヤの側面に当接するようにばね付勢されて設けられ、前記主電動機の正転側と逆転側とで回転継続時間が異なる正逆回転により、前記主車輪が往復しながら一方向に回転してタイヤの全周の接地部と側部とを洗浄することを特徴とする、車椅子のタイヤ洗浄装置。
  2. それぞれの回転ブラシ(21b,21f)が、駆動軸(13b,13f)に軸方向移動自在かつ相対回転不能に装着されたブラシ軸(22)と、このブラシ軸に固定されて前記タイヤの接地部を洗浄する円筒ブラシ(23)と、この円筒ブラシを挟んでそれぞれが軸方向移動自在に装着されて当該タイヤの両側面を洗浄する一対の側面ブラシ(25)とを備え、当該一対の側面ブラシは、その対向面にブラシ軸方向に伸びるブラシ毛を備え、かつ互いに接近する方向にばね付勢されて前記ブラシ軸に装着されている、請求項1記載の車椅子のタイヤ洗浄装置。
  3. 固定ブラシ(50)が主回転ブラシ(21b)から見て洗浄される主車輪の反キャスター車輪側に配置され、キャスター車輪(62)を当該固定ブラシ側に押圧する押圧ローラ(38)を備えている、請求項1記載の車椅子のタイヤ洗浄装置。
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