JP2010057329A - 配電系統監視装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡易な装置構成で、分散型電源の電気的データと負荷の電気的データとが合成された観測データから、それぞれの電気的データを推定することができる配電系統監視装置を提供する。
【解決手段】検出部2は、配電線上の観測点での電気的データの時間変化を検出して、観測時系列データを生成する。独立成分分析部5は、観測時系列データが変換された観測スペクトログラムデータのうちの、時刻tsにおける、周波数ωkと周波数ωkに連続する(N−1)個(Nは2以上の自然数)の周波数でのデータのセットを時刻tsおよび周波数ωkでのN次元の観測ベクトルとし、観測ベクトルに基づいて時刻tsおよび周波数ωkでのN行N列の混合行列を生成し、観測ベクトルと混合行列とに基づいて、時刻tsおよび周波数ωkでの観測スペクトログラムデータの独立成分を表わすN次元の独立成分ベクトルを生成する。
【選択図】図2

Description

本発明は、配電系統監視装置に関し、特に分散型電源の電気的データと負荷の電気的データが合成された観測データからそれぞれの電気的データを推定する配電系統監視装置に関する。
複数の分散型電源が連系された配電系統を適切に運用するためには、負荷が消費する電力または電流と、分散型電源が供給する電力または電流の時間変化とを把握する必要がある。そのために、従来は、分散型電源の連系点で個別に電力または電流を測定し、通信線で測定データを監視センターへ伝送するような方法を採用している。
しかしながら、このような方法では、分散型電源ごとに通信線が必要となるため、コストが高くなる。特に、分散型電源が太陽光発電装置のような場合には、極めて多数が連系されるため、多数の通信線が必要となり、コスト面で実際上、実現不可能となる。
特許文献1には、このような通信線を用いない方法が記載されている。すなわち、特許文献1に記載の遠隔電気機器監視方法は、電力需要家が使用している複数の電気機器の可動状況を推定するものであって、電力需要家の給電線から総負荷電流を測定し、該総負荷電流をその基本波並びに高調波毎の電流に変換すると共に、該基本波並びに高調波毎の電流の時間差分をとって電流変化データを作成し、これら基本波並びに高調波毎の電流変化を独立成分分析により同一高調波強度比率を持つ機器群として推定される成分毎に分離し、この同一高調波強度比率成分毎の電流変化の波形から監視対象機器の機器別の電流変化を出力し、機器別の動作状態を推定可能としている。
特開2003−9430号公報
しかしながら、特許文献1に記載の方法では、高調波データを得るために商用周波数(60Hz)を前提としており、そのために高いサンプルレートでの測定を必要としている。したがって、この方法は、高調波の発生が少ない太陽光発電装置や回転機型発電装置のような分散型電源に対して適用できない。また、サンプルレートが高い測定機器が必要となり、コストが高くなるという問題がある。
それゆえに、本発明の目的は、簡易な装置構成で、分散型電源の電気的データと負荷の電気的データとが合成された観測データから、それぞれの電気的データを推定することができる配電系統監視装置を提供することである。
上記課題を解決するために、本発明は、配電線に複数個の負荷および複数の分散型電源とが接続された配電系統を監視する配電系統監視装置であって、配電線上の観測点に接続され、観測点での電気的データの時間変化を検出して、観測時系列データを生成する検出部とを備え、観測点の下流側には、少なくとも1つの分散型電源および少なくとも1つの負荷が含まれ、配電系統監視装置は、さらに、観測時系列データを変換して観測スペクトログラムデータを生成する変換部と、観測スペクトログラムデータのうちの、時刻tsにおける、周波数ωkと周波数ωkに連続する(N−1)個(Nは2以上の自然数)の周波数でのデータのセットを時刻tsおよび周波数ωkでのN次元の観測ベクトルとし、観測ベクトルに基づいて時刻tsおよび周波数ωkでのN行N列の混合行列を生成し、観測ベクトルと混合行列とに基づいて、時刻tsおよび周波数ωkでの観測スペクトログラムデータの独立成分を表わすN次元の独立成分ベクトルを生成する独立成分分析部と、生成された独立成分ベクトルの要素のうちの少なくとも一つを逆変換して、観測点の下流側に含まれる1個の負荷の電気的データの時系列データ、観測点の下流側に含まれる複数個の負荷の電気的データの総和の時系列データ、観測点の下流側に含まれる1個の分散型電源の電気的データの時系列データ、または観測点の下流側に含まれる複数個の分散型電源の電気的データの総和の時系列データを生成する逆変換部とを備える。
好ましくは、独立成分分析部は、最適化手法によって混合行列の原型である原型行列を求める最適化部と、原型行列の要素の値をスケーリングすることによって混合行列を生成するスケーリング部と、スケーリングされた混合行列の逆行列と、観測ベクトルとを用いて、観測スペクトログラムの独立成分ベクトルを生成する独立成分算出部とを含み、スケーリング部は、周波数ωkの観測スペクトログラムデータが観測ベクトルの中のL番目(Lは1以上N以下の自然数)の要素であり、独立成分ベクトルの中で、分散型電源の電気データに基づく要素がbi(i=1〜I)番目の要素であり、負荷の電気データに基づく要素がcj(j=1〜J)番目の要素である場合に、原型行列の第L行目のbi列の要素がDiで、cj列の要素がEjのときに、混合行列のbi列については、原型行列の要素の(−1/Di)倍になるように設定し、混合行列のcj列については、原型行列の要素の(1/Ej)倍になるように設定する。
好ましくは、独立成分分析部は、最適化手法によって混合行列の原型である原型行列を求める最適化部と、原型行列の要素の値を並び替えることによって混合行列を生成する並び替え部と、並び替えされた混合行列の逆行列と、観測ベクトルとを用いて、観測スペクトログラムの独立成分ベクトルを生成する独立成分算出部とを含み、並び替え部は、時刻tsおよび周波数ωkでの混合行列の第U行の要素間の大きさの順序が、時刻tsおよび周波数ωk-1での混合行列の第U行(Uは、1以上N以下の自然数)の要素間の大きさの順序と同一となるように、時刻tsおよび周波数ωkでの原型行列の第U行目の要素を並び替えることによって、時刻tsおよび周波数ωkでの混合行列の第U行の要素を設定する。
好ましくは、独立成分分析部は、最適化手法によって混合行列の原型である原型行列を求める最適化部と、原型行列の要素の値をスケーリングすることによってスケーリング行列を生成するスケーリング部と、スケーリング行列の要素の値を並び替えることによって混合行列を生成する並び替え部と、並び替えされた混合行列の逆行列と、観測ベクトルとを用いて、観測スペクトログラムの独立成分ベクトルを生成する独立成分算出部とを含み、スケーリング部は、周波数ωkの観測スペクトログラムデータが観測ベクトルの中でL番目(Lは1以上N以下の自然数)の要素であり、独立成分ベクトルの中で、分散型電源の電気データに基づく要素がbi(i=1〜I)番目の要素であり、負荷の電気データに基づく要素がcj(j=1〜J)番目の要素である場合に、原型行列の第L行目のbi列の要素がDiで、cj列の要素がEjのときに、混合行列のbi列については、原型行列の要素の(−1/Di)倍になるように設定し、混合行列のcj列については、原型行列の要素の(1/Ej)倍になるように設定し、並び替え部は、時刻tsおよび周波数ωkでの混合行列の第U行(Uは、Lを除く、1以上N以下の自然数)の要素間の大きさの順序が、時刻tsおよび周波数ωk-1での混合行列の第U行の要素間の大きさの順序と同一となるように、時刻tsおよび周波数ωkでのスケーリング行列の第U行目の要素を並び替えることによって、時刻tsおよび周波数ωkでの混合行列の第U行の要素を設定する。
好ましくは、観測点の下流側には、1個の分散型電源と、複数個の負荷が含まれ、観測ベクトルは、隣接する2個の周波数での観測スペクトログラムデータからなり、独立成分ベクトルは、1個の分散型電源の電気データに基づく第1の要素と、複数個の負荷の電気データの総和に基づく第2の要素とからなる。
好ましくは、観測点の下流側には、同一種類の複数個の分散型電源と、複数個の負荷が含まれ、観測ベクトルは、隣接する2個の周波数での観測スペクトログラムデータからなり、独立成分ベクトルは、同一種類の複数個の分散型電源の電気データの総和に基づく第1の要素と、複数個の負荷の電気データの総和に基づく第2の要素とからなる。
好ましくは、変換部は、観測時系列データをウェーブレット変換して、複数の帯域成分に分割した時系列データを生成するウェーブレット変換部と、帯域成分ごとに別個の窓関数を用いて、分割された時系列データを短時間フーリエ変換して、観測スペクトログラムデータを生成する短時間フーリエ変換部とを含む。
好ましくは、電気的データは、線路電流の実効値、線路電流の瞬時値、有効電力の平均値、有効電力の瞬時値、皮相電力の平均値、および皮相電力の瞬時値のうちのいずれかである。
好ましくは、観測時系列データの時間長は、24時間である。
本発明の配電系統監視装置によれば、簡易な装置構成で、分散型電源の電気的データと負荷の電気的データとが合成された観測データから、それぞれの電気的データを推定することができる。
以下、本発明に係る実施の形態について図面を参照して説明する。
[第1の実施形態]
(配電系統の全体構成)
図1は、本発明の第1の実施形態の配電系統の全体構成を表わす図である。
図1を参照して、変電所10から配電線20を通じて、負荷LD1〜LD6に電力が供給される。また、分散型電源DG1〜DG3が数箇所に設置されており、負荷LD1〜LD6は、分散型電源DG1〜DG3からも電力の供給を受ける。
配線系統監視装置1a,1bは、それぞれ配線線20上の観測点50a,50bに接続される。配電系統監視装置1aが接続される観測点50aの下流側には、1個の分散型電源DG1と、3個の負荷LD1〜LD3とが含まれる。配電系統監視装置1bが接続される観測点50bの下流側には、2個の分散型電源DG1,DG2と、5個の負荷LD1〜LD5とが含まれる。
図1に示す分散型電源DG1〜DG3の種類は、たとえば太陽光発電装置であって、すべて同一のものとし、分散型電源DG1〜DG3の電気的データは、共通のパターンで時間変化するものとする。また、負荷電源LD1〜LD6の電気的データも、共通のパターンで時間変化するものとする。
(配電系統監視装置の構成)
図2は、配電系統監視装置1aの構成を表わす図である。配電系統監視装置1bの構成も、これと同様である。
図2を参照して、配電系統監視装置1aは、検出部2と、変換部9と、独立成分分析部5と、逆変換部10と、出力部8とを備える。
検出部2は、配電線上の観測点に接続され、観測点での電気的データの時間変化を検出して、観測時系列データX(i) (i=1〜m)を生成する。ここで、iは時刻のインデックスであり、X(i)は、時刻ti(i×Δt)での電気的データである。時間長Δt×mは、たとえば24時間とする。電気的データとしては、線路電流の実効値、線路電流の瞬時値、有効電力の平均値、有効電力の瞬時値、皮相電力の平均値、および皮相電力の瞬時値のうちのいずれかを用いる。
変換部9は、ウェーブレット変換部3と短時間フーリエ変換部4とを備える。
ウェーブレット変換部3は、式(1)〜(4)に従って、観測時系列データX(i) (i=1〜m)をウェーブレット変換することによって、低域側観測データYL(s) (s=1〜m/2)、および高域側観測データYH(s) (s=1〜m/2)を生成する。ここで、sは時刻のインデックスである。gはローパスフィルタのインパルス応答であり、hはハイパスフィルタのインパルス応答である。また、↓はダウンサンプリングを表わす。
Figure 2010057329
短時間フーリエ変換部4は、式(5)〜(7)に従って、低域側観測データYL(s) (s=1〜m/2)、および高域側観測データYH(s) (s=1〜m/2)をそれぞれ短時間フーリエ変換することによって、低域側観測スペクトログラムデータPL_T(k,s) (k=1〜n, s=1〜m/2)および高域側観測スペクトログラムデータPH_T(k,s) (k=1〜n, s=1〜m/2)を生成する。
Figure 2010057329
ここで、kは周波数のインデックスであり、sは時刻のインデックスである。WLは低域用の窓関数であり、WHは高域用の窓関数である。低域用の窓は、高域用の窓よりも広い。本発明の実施形態は、ウェーブレット変換により、時系列データを2つの周波数帯域に分割することによって、帯域ごとに別個の窓関数を用いることができるという特徴がある。
観測点で検出された電気的データは、観測点の下流側の全ての負荷の電気的データの総和から、観測点の下流側の全ての分散型電源の電気的データの総和を減算した値に等しい。したがって、ウェーブレット変換および短時間フーリエ変換の線形性から、低域側について以下の式(8)が成立する。
Figure 2010057329
ここで、PL_1(k,s)は、観測点の下流側の全ての分散型電源の電気的データの時系列データの総和を変換した低域側スペクトログラムデータ(以下、第1成分の低域側スペクトログラムデータという)である。PL_2(k,s)は、観測点の下流側の全ての負荷の電気的データの時系列データの総和を変換した低域側スペクトログラムデータ(以下、第2成分の低域側スペクトログラムデータという)である。
図1に示す配電系統監視装置1aの場合には、第1成分の低域側スペクトログラムデータPL_1(k,s)は、分散型電源DG1の時系列データを変換した低域側スペクトログラムデータである。第2成分の低域側スペクトログラムデータPL_2(k,s)は、負荷LD1〜LD3の時系列データの総和を変換した低域側スペクトログラムデータである。また、図1に示す配電系統監視装置1bの場合には、第1成分の低域側スペクトログラムデータPL_1(k,s)は、分散型電源DG1およびDG2の時系列データの総和を変換した低域側スペクトログラムデータである。第2成分の低域側スペクトログラムデータPL_2(k,s)は、負荷LD1〜LD5の時系列データの総和を変換した低域側スペクトログラムデータである。
さらに、隣接する周波数の観測スペクトログラムデータの時間変化は類似するという性質を仮定すると、式(9)〜(14)で表わされる近似モデルが得られる。
Figure 2010057329
ここで、RL(k,s)は、低域側の時刻ts、周波数ωkでの観測ベクトルである。OL(k,s)は、低域側の時刻ts、周波数ωkでの独立成分ベクトルである。AL(k,s)は、低域側の時刻ts、周波数ωkでの混合行列である。AL(k,s)は、正則行列であり、逆行列を有する。CL_1(k,s)およびCL_2(k,s)は、低域側の時刻ts、周波数ωkでの線形係数である。
したがって、分散型電源の低域側スペクトログラムデータおよび負荷の低域側スペクトログラムデータは、式(15)および(16)で表わされる。
Figure 2010057329
ここで、BL(k,s)は、低域側の時刻ts、周波数ωkでの復元行列である。
高域側についても、以下の式(17)が成立する。
Figure 2010057329
ここで、PH_1(k,s)は、観測点の下流側の全ての分散型電源の電気的データの総和の時系列データを変換した高域側スペクトログラムデータ(以下、第1成分の高域側スペクトログラムデータという)である。PH_2(k,s)は、観測点の全ての負荷の電気的データの総和の時系列データを変換した高域側スペクトログラムデータ(以下、第2成分の高域側スペクトログラムデータという)である。
さらに、式(18)〜(23)で表わされる近似モデルが得られる。
Figure 2010057329
ここで、RH(k,s)は、高域側の時刻ts、周波数ωkでの観測ベクトルである。OH(k,s)は、高域側の時刻ts、周波数ωkでの独立成分ベクトルである。AH(k,s)は、高域側の時刻ts、周波数ωkでの混合行列である。AH(k,s)は、正則行列であり、逆行列を有する。CH_1(k,s)およびCH_2(k,s)は、高域側の時刻ts、周波数ωkでの線形係数である。
したがって、分散型電源の高域側スペクトログラムデータおよび負荷の高域側スペクトログラムデータは、式(24)および(25)で表わされる。
Figure 2010057329
ここで、BH(k,s)は、高域側の時刻ts、周波数ωkでの復元行列である。
独立成分分析部5は、分散型電源DG1〜DG3の電気的データが、共通のパターンで時間変化し、負荷電源LD1〜LD6の電気的データも、共通のパターンで時間変化するという条件が成立することを前提として、低域側(高域側)観測スペクトログラムデータの独立成分が、第1成分の低域側(高域側)スペクトログラムデータと第2成分の低域側(高域側)スペクトログラムデータであるとみなして、独立成分分析(ICA:Independent Component Analysis)を行なう。
独立成分分析部5は、最適化部11と、スケーリング部12と、並び替え部13と、独立成分算出部14とを備える。
最適化部11は、低域側および高域側のそれぞれについて、一般的な最適化手法に従って、混合行列の原型を表わす原型行列A"(k,s)を生成する。この最適化手法としては、たとえば微分エントロピーを正規化した値であるネゲントロピーを独立性の指標として、不動点法に従って最適値を計算する方法(FastICA)を用いることができる。最適化手法で得られた原型行列は、要素のスケールが不定であり、行方向の要素の配置順序が不定であるという問題があり、そのまま混合行列として用いることができない。本発明の実施形態では、一般的な最適化手法で得られた原型行列に対して、スケーリング部12によるスケーリングおよび並び替え部13による並び替えを行なって混合行列を求めるので、上記不定性の問題を解消できる。
スケーリングは、本発明の実施形態では、式(8)が成立することを利用して行なわれる。また、並び替えは、スペクトログラムは、周波数軸方向および時間軸方向において、緩やかに変化するので、混合行列の行方向の各要素の大小関係は、周波数が順次変化しても維持されるという性質を利用して行なわれる。
スケーリング部12は、原型行列A"(k,s)の要素の大きさをスケーリングして、スケーリング行列A′(k,s)を生成する。
具体的には、スケーリング部12は、式(11)〜(14)で表わされるように、観測ベクトルRL(K,s)の中で、周波数ωkの観測スペクトログラムデータが1番目の要素であり、独立成分ベクトルOL(k,s)の中で、分散型電源の電気データに基づく要素が1番目の要素であり、負荷の電気データに基づく要素が2番目の要素である場合に、次のようにしてスケーリング行列A′(k,s)を生成する。
式(26)は、原型行列A"(k,s)の例を表わし、式(27)は式(26)の原型行列A"(k,s)をスケーリングしたスケーリング行列A′(k,s)である。
Figure 2010057329
つまり、スケーリング部12は、原型行列A"(k,s)の第1行目の第1列の要素がa11で、第2列の要素がa12である場合に、スケーリング行列A′(k,s)の第1列の要素については、原型行列A"(k,s)の要素の(−1/a11)倍の値になるように設定し、スケーリング行列A′(k,s)の第2列の要素については、原型行列A"(k,s)の要素の(1/a12)倍の値になるように設定する。このように設定する理由は、式(8)が成立するために、スケーリング行列A′(k,s)の第1行第1列が「−1」で、スケーリング行列A′(k,s)の第1行第2列が「1」にする必要があるからである。
並び替え部13は、スケーリング行列の要素を並び替えて、混合行列A(k,s)を生成する。具体的には、並び替え部13は、混合行列A(k,s)の第2行の要素間の大きさの順序が、混合行列A(k-1,s)の第2行の要素間の大きさの順序と同一となるように、スケーリング行列A′(k,s)の第2行の要素を並び替えることによって、混合行列A(k,s)の第2行の要素を設定する。
独立成分算出部14は、式(15)および(16)にしたがって、低域側観測スペクトログラムデータPL_T(k,s) (k=1〜n, s=1〜m/2)と復元行列BL(k,s) (k=1〜n, s=1〜m/2)から、第1成分の低域側スペクトログラムデータPL_1(k,s) (k=1〜n, s=1〜m/2)および第2成分の低域側スペクトログラムデータPL_2(k,s) (k=1〜n, s=1〜m/2)を生成する。
独立成分算出部14は、式(24)および(25)にしたがって、高域側観測スペクトログラムデータPH_T(k,s) (k=1〜n, s=1〜m/2)と復元行列BH(k,s) (k=1〜n, s=1〜m/2)から、第1成分の高域側スペクトログラムデータPH_1(k,s) (k=1〜n, s=1〜m/2)、および第2成分の高域側スペクトログラムデータPH_2(k,s) (k=1〜n, s=1〜m/2)を生成する。
逆フーリエ変換部6は、式(28)〜(32)に従って、第1成分の低域側スペクトログラムデータPL_1(k,s)、第2成分の低域側スペクトログラムデータPL_2(k,s)、第1成分の高域側スペクトログラムデータPH_1(k,s)、および第2成分の高域側スペクトログラムデータPH_2(k,s) (k=1〜n, s=1〜m/2)を逆フーリエ変換することによって、第1成分の低域側時系列データZL_1(s)、第2成分の低域側時系列データZL_2(s)、第1成分の高域側時系列データZH_1(s)、および第2成分の高域側時系列データZH_2(s)を生成する。
Figure 2010057329
逆ウェーブレット変換部7は、式(33)〜(35)に従って、第1成分の低域側時系列データZL_1(s)および第1成分の高域側時系列データZH_1(s)を逆ウェーブレット変換することによって、第1成分の時系列データF_1(i)を生成する。ここで、↑は、アップサンプリングを表わす。
Figure 2010057329
逆ウェーブレット変換部7は、式(36)〜(38)に従って、第2成分の低域側時系列データZL_2(s)および第2成分の高域側時系列データZH_2(s)を逆ウェーブレット変換することによって、第2成分の時系列データF_2(i)を生成する。
Figure 2010057329
出力部8は、第1成分の時系列データF_1(i)および第2成分の時系列データF_2(i)を外部の表示装置または通信装置に出力する。
図1の配電系統監視装置1aから出力される第1成分の時系列データF_1(i)は、分散型電源DG1の電気データの時間変化を表わし、第2成分の時系列データF_2(i)は、負荷LD1〜LD3の電気データの総和の時間変化を表わす。各負荷LD1〜LD3の電気的データは、たとえば、F_2(i)に(1/3)を乗算した値として算出することができる。
また、図1の配電系統監視装置1bから出力される第1成分の時系列データF_1(i)は、分散型電源DG1およびDG2の電気データの総和の時間変化を表わし、第2成分の時系列データF_2(i)は、負荷LD1〜LD5の電気データの総和の時間変化を表わす。分散型電源DG2の電気的データは、F_1(i)から配電系統監視装置1aで求められた分散型電源DG1の電気的データを減算することによって算出することができる。また、各負荷LD4〜LD5の電気的データは、たとえば、F_2(i)から配電系統監視装置1aでのF_2(i)を減算して、減算した値に(1/2)を乗算した値として算出することができる。
(配電系統監視装置の動作)
図3は、本発明の実施形態の配電系統監視装置の動作手順を表わすフローチャートである。図4、図5および図6は、図3のステップS104の詳細を表わすフローチャートである。
図3を参照して、まず、検出部2は、配電線上の観測点での電気的データの時間変化を検出して、観測時系列データX(i) (i=1〜m)を生成する(ステップS101)。
次に、ウェーブレット変換部3は、観測時系列データX(i) (i=1〜m)をウェーブレット変換することによって、低域側観測データYL(s) (s=1〜m/2)、および高域側観測データYH(s) (s=1〜m/2)を生成する(ステップS102)。
次に、短時間フーリエ変換部4は、低域側観測データYL(s) (s=1〜m/2)、および高域側観測データYH(s) (s=1〜m/2)をそれぞれ短時間フーリエ変換することによって、低域側観測スペクトログラムデータPL_T(k,s) (k=1〜n, s=1〜m/2)、および高域側観測スペクトログラムデータPH_T(k,s) (k=1〜n, s=1〜m/2)を生成する(ステップS103)。
次に、独立成分分析部5は、図4〜図6で示す低域側観測スペクトログラムデータPL_T(k,s) (k=1〜n, s=1〜m/2)から、第1成分の低域側スペクトログラムデータPL_1(k,s) (k=1〜n, s=1〜m/2)、および第2成分の低域側スペクトログラムデータPL_2(k,s) (k=1〜n, s=1〜m/2)を生成する。また、独立成分分析部5は、高域側観測スペクトログラムデータPH_T(k,s) (k=1〜n, s=1〜m/2)から、第1成分の高域側スペクトログラムデータPH_1(k,s) (k=1〜n, s=1〜m/2)、および第2成分の高域側スペクトログラムデータPH_2(k,s) (k=1〜n, s=1〜m/2)を生成する(ステップS104)。
次に、逆フーリエ変換部6は、第1成分の低域側スペクトログラムデータPL_1(k,s)、第2成分の低域側スペクトログラムデータPL_2(k,s)、第1成分の高域側スペクトログラムデータPH_1(k,s)、および第2成分の高域側スペクトログラムデータPH_2(k,s) (k=1〜n, s=1〜m/2)を逆フーリエ変換することによって、第1成分の低域側時系列データZL_1(s)、第2成分の低域側時系列データZL_2(s)、第1成分の高域側時系列データZH_1(s)、および第2成分の高域側時系列データZH_2(s)を生成する(ステップS105)。
次に、逆ウェーブレット変換部7は、第1成分の低域側時系列データZL_1(s)および第1成分の高域側時系列データZH_1(s)を逆ウェーブレット変換することによって、第1成分の時系列データF_1(i)を生成する。また、逆ウェーブレット変換部7は、第2成分の低域側時系列データZL_2(s)および第2成分の高域側時系列データZH_2(s)を逆ウェーブレット変換することによって、第2成分の時系列データF_2(i)を生成する(ステップS106)。
次に、出力部8は、第1成分の時系列データF_1(i)および第2成分の時系列データF_2(i)を外部に出力する(ステップS107)。
次に、ステップS104の独立成分分析処理の詳細を説明する。
図4を参照して、まず、低域側の独立成分分析処理が行なわれ(ステップS401)、次に、高域側の独立成分分析処理が行なわれる(ステップS402)。
ステップS401およびS402の処理は、いずれも図5および図6で表わされる手順に従う。
図5を参照して、まず、最適化部11は、k=1に設定し(ステップS201)、s=1に設定する(ステップS202)。
次に、最適化部11は、低域側の処理については、式(11)で表わされるRL(k,s)を観測ベクトルxとし、高域側の処理については、式(20)で表わされるRH(k,s)を観測ベクトルxとし、観測ベクトルxの平均値が0となるように中心化を行なって、中心化した観測ベクトルx′を生成する(ステップS203)。
次に、最適化部11は、中心化した観測ベクトルx′が無相関となるように白色化を行なって、白色化された観測ベクトルzを生成する(ステップS204)。
次に、最適化部11は、ステップS203およびS204で前処理された後の観測ベクトルzに基づいて、図6に示す手順に従って、ベクトルbp(p=1〜IC)を計算する。第1の実施形態の場合、IC=2である(ステップS205)。
次に、最適化部11は、ベクトルbp(p=1〜IC)から構成される行列B′(k,s)の逆行列を計算して、原型行列A"(k,s)を求める(ステップS206)。
次に、最適化部11は、s<m/2の場合に(ステップS207でYES)、sをインクリメントして(ステップS208)、ステップS203からの処理を繰り返す。
スケーリング部12は、s<m/2でない場合に(ステップS207でNO)、原型行列A"(k,1)〜A"(k,m/2)のスケーリングを行なって、スケーリング行列A′(k,1)〜A′(k,m/2)を計算する(ステップS209)。
次に、並び替え部13は、スケーリング行列A′(k,1)〜A′(k,m/2)の要素を並び替えて、混合行列A(k,1)〜A(k,m/2)を生成する(ステップS210)。
次に、最適化部11は、k<nの場合に(ステップS211でYES)、kをインクリメントして(ステップS211)、ステップS202からの処理を繰り返す(ステップS212)。
次に、独立成分算出部14は、k<nでない場合に(ステップS211でNO)、混合行列A(k,s)(k=1〜n, s=1〜m/2)の逆行列B(k,s)を計算する。独立成分算出部14は、低域側については、B(k,s)を復元行列BL(k,s)とし、式(16)に従って、独立成分ベクトルOL(k,s)を算出し、高域側については、B(k,s)を復元行列BH(k,s)とし、式(25)に従って、独立成分ベクトルOH(k,s)を算出する(ステップS213)。
次に、図6を参照して、ステップS204の処理の詳細を説明する。
まず、最適化部11は、p=1に設定する(ステップS301)。
次に、最適化部11は、ベクトルbpのノルム1の初期値をたとえば乱数を用いて設定する(ステップS302)。
次に、最適化部11は、ベクトルbpが実数値の場合(つまり、虚部が0)(ステップS303でYES)、式(39)に従って、ベクトルbpの実数用更新処理を行なう(ステップS304)。
一方、最適化部11は、ベクトルbpが実数値でない場合(つまり、虚部が0でない)(ステップS303でNO)、式(40)に従って、ベクトルbpの複素数用更新処理を行なう(ステップS305)。
Figure 2010057329
ここで、Eは期待値を表わす。Gは、あまり速く増加しない非2次関数の微分である。G′は、Gの微分である。また、bp Hは、bを転置して複素共役を取ったものである。
次に、最適化部11は、式(41)で表わされるグラム−シュミット法に基づく逐次的直交化手法を用いて、ベクトルbpを直交化する(ステップS306)。
Figure 2010057329
次に、最適化部11は、式(42)に従って、ベクトルbpの大きさを正規化する(ステップS306)。
Figure 2010057329
次に、最適化部11は、ベクトルbpが収束していなければ(ステップS308でNO)、ステップS303からの処理を繰り返す。
一方、最適化部11は、ベクトルbpが収束しており(ステップS308でYES)、p<ICであれば(ステップS309でYES)、pをインクリメントして(ステップS310)、ステップS302からの処理を繰り返し、p<ICでなければ(ステップS309でNO)、図5のステップS206に移行する。
以上のように、本発明の第1の実施形態の配電系統監視装置によれば、サンプルレートの高い測定機器が不要な簡易な装置構成で、分散型電源の電気的データと負荷の電気的データとが合成された観測データから、それぞれの電気的データを推定することができる。
[第1の実施形態の変形例]
第1の実施形態では、分散型電源DG1〜DG3の電気的データは、共通のパターンで時間変化し、負荷電源LD1〜LD6の電気的データも、共通のパターンで時間変化するものとしたので、観測信号は、2つの独立成分からなるとみなすことができたが、このような条件が満たされない場合には、独立成分分析部5の処理を変える必要がある。
負荷電源LD1〜LD3の電気的データがそれぞれ独立のパターンで時間変化する場合には、図1に示す配電系統監視装置1aにおいて、式(17)は、式(43)のように変形される。
Figure 2010057329
ここで、PL_T(k,s)は、低域側観測スペクトログラムデータである。PL_1(k,s)は、分散型電源DG1の時系列データを変換した低域側スペクトログラムデータである。PL_2(k,s)は、負荷LD1の時系列データを変換した低域側スペクトログラムデータである。PL_3(k,s)は、負荷LD2の時系列データを変換した低域側スペクトログラムデータである。PL_4(k,s)は、負荷LD3の時系列データを変換した低域側スペクトログラムデータである。
式(11)、(12)、(13)は、それぞれ、式(44)、(45)、(46)のように変形される。
Figure 2010057329
ここで、CL_1_1(k,s)〜CL_1_4(k,s)、CL_2_1(k,s)〜CL_2_4(k,s)、CL_3_1(k,s)〜CL_3_4(k,s)は、低域側の時刻ts、周波数ωkでの線形係数である。
このように本変形例では、観測ベクトル、独立成分ベクトルおよび混合行列の次元が増加したが、第1の実施形態で説明した方法と、基本的な処理内容は同じである。
以下、第1の実施形態と若干異なる処理について説明する。
スケーリング部12は、観測ベクトルRL(K,s)の中で、周波数ωkの観測スペクトログラムデータが1番目の要素であり、独立成分ベクトルOL(k,s)の中で、分散型電源の電気データに基づく要素が1番目の要素であり、負荷の電気データに基づく要素が2番目、第3番目、第4番目の要素である場合に、次のようにしてスケーリング行列A′(k,s)を生成する。
式(47)は、原型行列A"(k,s)の例を表わし、式(48)は式(47)の原型行列A"(k,s)をスケーリングしたスケーリング行列A′(k,s)である。
Figure 2010057329
スケーリング部12は、原型行列A"(k,s)の第1行目の第1列の要素がa11で、第2列の要素がa12で、第3列の要素がa13で、第4列の要素がa14である場合に、スケーリング行列A′(k,s)の第1列の要素については、原型行列A"(k,s)の要素の(−1/a11)倍の値になるように設定し、スケーリング行列A′(k,s)の第2列、第3列、第4列の要素については、原型行列A"(k,s)の要素の(1/a12)倍、(1/a13)倍、(1/a14)倍の値になるように設定する。
並び替え部13は、混合行列A(k,s)の第U行(U=2、3、4行)の要素間の大きさの順序が、混合行列A(k-1,s)の第U行(U=2、3、4)の要素間の大きさの順序と同一となるように、スケーリング行列A′(k,s)の第U行(U=2、3、4)の要素を並び替えることによって、混合行列A(k,s)の第U行(U=2、3、4)の要素を設定する。
[第2の実施形態]
図7は、本発明の第2の実施形態の配電系統の全体構成を表わす図である。
図7を参照して、配電系統監視装置1aの下流側には、2個の分散型電源DG1,DG2と、3個の負荷LD1〜LD3とを含む。配電系統監視装置1bの下流側には、4個の分散型電源DG1〜DG4と、6個の負荷LD1〜LD6とが含まれる。
第2の実施形態でも、第1の実施形態と同様に、分散型電源DG1〜DG5の電気的データは、共通のパターンで時間変化し、負荷電源LD1〜LD7の電気的データも、共通のパターンで時間変化するものとする。
このような条件が成立する場合には、第2の実施形態の配電系統監視装置1aおよび1bの処理内容は、第1の実施形態と同様である。
処理の結果、配電系統監視装置1aから出力される第1成分の時系列データF_1(i)は、分散型電源DG1およびDG2の電気データの総和の時間変化を表わし、第2成分の時系列データF_2(i)は、負荷LD1〜LD3の電気データの総和の時間変化を表わす。各分散型電源DG1,DG2の電気的データは、たとえば、F_1(i)に(1/2)を乗算した値として算出することができる。また、各負荷LD1〜LD3の電気的データは、たとえば、F_2(i)に(1/3)を乗算した値として算出することができる。
また、処理の結果、配電系統監視装置1bから出力される第1成分の時系列データF_1(i)は、分散型電源DG1〜DG4の電気データの総和の時間変化を表わし、第2成分の時系列データF_2(i)は、負荷LD1〜LD6の電気データの総和の時間変化を表わす。各分散型電源DG3,DG4の電気的データは、たとえば、F_1(i)から配電系統監視装置1aでのF_1(i)を減算して、減算した値に(1/2)を乗算した値として算出することができる。また、各負荷LD4〜LD6の電気的データは、たとえば、F_2(i)から配電系統監視装置1aでのF_2(i)を減算して、減算した値に(1/3)を乗算した値として算出することができる。
[第2の実施形態の変形例]
第2の実施形態では、分散型電源DG1〜DG5の電気的データは、共通のパターンで時間変化し、負荷電源LD1〜LD7の電気的データも、共通のパターンで時間変化するものとしたので、観測信号は、2つの独立成分からなるとみなすことができたが、このような条件が満たされない場合には、独立成分分析部5の処理を変える必要がある。
分散型電源DG1,DG2の電気的データが独立のパターンで時間変化する場合には、図1に示す配電系統監視装置1aにおいて、式(17)は、式(49)のように変形される。
Figure 2010057329
ここで、PL_T(k,s)は、低域側観測スペクトログラムデータである。PL_1(k,s)は、分散型電源DG1の時系列データを変換した低域側スペクトログラムデータである。PL_2(k,s)は、負荷LD1の時系列データを変換した低域側スペクトログラムデータである。PL_3(k,s)は、分散型電源DG2の時系列データを変換した低域側スペクトログラムデータである。PL_4(k,s)は、負荷LD2の時系列データを変換した低域側スペクトログラムデータである。PL_5(k,s)は、負荷LD3の時系列データを変換した低域側スペクトログラムデータである。
式(11)、(12)、(13)は、それぞれ、式(50)、(51)、(52)のように変形される。
Figure 2010057329
ここで、CL_1_1(k,s)〜CL_1_5(k,s)、CL_4_1(k,s)〜CL_4_5(k,s)は、低域側の時刻ts、周波数ωkでの線形係数である。
このように本変形例では、観測ベクトル、独立成分ベクトルおよび混合行列の次元が増加したが、第1の実施形態で説明した方法と、基本的な処理内容は同じである。
以下、第1の実施形態と若干異なる処理について説明する。
スケーリング部12は、観測ベクトルRL(K,s)の中で、周波数ωkの観測スペクトログラムデータが1番目の要素で、独立成分ベクトルOL(k,s)の中の、分散型電源の電気データに基づく要素が1番目と3番目の要素であり、負荷の電気データに基づく要素が2番目、第4番目、第5番目の要素である場合に、次のようにしてスケーリング行列A′(k,s)を生成する。
式(53)は、原型行列A"(k,s)の例を表わし、式(54)は式(53)の原型行列A"(k,s)をスケーリングしたスケーリング行列A′(k,s)である。
Figure 2010057329
スケーリング部12は、原型行列A"(k,s)の第1行目の第1列の要素がa11で、第2列の要素がa12で、第3列の要素がa13で、第4列の要素がa14で、第5列の要素がa15である場合に、スケーリング行列A′(k,s)の第1列、第3列の要素については、原型行列A"(k,s)の要素の(−1/a11)倍、(−1/a13)倍の値になるように設定し、スケーリング行列A′(k,s)の第2列、第4列、第5列の要素については、原型行列A"(k,s)の要素の(1/a12)倍、(1/a14)倍、(1/a15)倍の値になるように設定する。
並び替え部13は、混合行列A(k,s)の第U行(U=2、3、4、5行)の要素間の大きさの順序が、混合行列A(k-1,s)の第U行(U=2、3、4、5)の要素間の大きさの順序と同一となるように、スケーリング行列A′(k,s)の第U行(U=2、3、4、5)の要素を並び替えることによって、混合行列A(k,s)の第U行(U=2、3、4、5)の要素を設定する。
[第3の実施形態]
(配電系統の全体構成)
図8は、本発明の第3の実施形態の配電系統の全体構成を表わす図である。
配電系統監視装置1aの下流側には、1個の分散型電源DG1と1個の負荷LD1が含まれる。配電系統監視装置1bの下流側には、1個の分散型電源DG1と2個の負荷LD1,LD2とが含まれる。配電系統監視装置1cの下流側には、1個の分散型電源DG1と3個の負荷LD1〜LD3とが含まれる。配電系統監視装置1dの下流側には、2個の分散型電源DG1,DG2と4個の負荷LD1〜LD4とが含まれる。配電系統監視装置1eの下流側には、3個の分散型電源DG1〜DG3と5個の負荷LD1〜LD5とが含まれる。
第3の実施形態でも、第1の実施形態と同様に、分散型電源DG1〜DG4の電気的データは、共通のパターンで時間変化し、負荷電源LD1〜LD6の電気的データも、共通のパターンで時間変化するものとする。
このような条件が成立する場合には、第3の実施形態の配電系統監視装置1a〜1eの処理内容は、第1の実施形態と同様である。
処理の結果、配電系統監視装置1aから出力される第1成分の時系列データF_1(i)は、分散型電源DG1の電気データの時間変化を表わし、第2成分の時系列データF_2(i)は、負荷LD1の電気データの時間変化を表わす。
また、処理の結果、配電系統監視装置1bから出力される第1成分の時系列データF_1(i)は、分散型電源DG1の電気データの時間変化を表わし、第2成分の時系列データF_2(i)は、負荷LD1,LD2の電気データの総和の時間変化を表わす。負荷LD2の電気的データは、たとえば、F_2(i)から配電系統監視装置1aでのF_2(i)を減算した値として算出することができる。
また、処理の結果、配電系統監視装置1cから出力される第1成分の時系列データF_1(i)は、分散型電源DG1の電気データの時間変化を表わし、第2成分の時系列データF_2(i)は、負荷LD1〜LD3の電気データの総和の時間変化を表わす。負荷LD3の電気的データは、たとえば、F_2(i)から配電系統監視装置1bでのF_2(i)を減算した値として算出することができる。
また、処理の結果、配電系統監視装置1dから出力される第1成分の時系列データF_1(i)は、分散型電源DG1,DG2の電気データの時間変化を表わし、第2成分の時系列データF_2(i)は、負荷LD1〜LD4の電気データの総和の時間変化を表わす。分散型電源DG2の電気的データは、たとえば、F_1(i)から配電系統監視装置1cでのF_1(i)を減算した値として算出することができる。負荷LD4の電気的データは、たとえば、F_2(i)から配電系統監視装置1cでのF_2(i)を減算した値として算出することができる。
また、処理の結果、配電系統監視装置1eから出力される第1成分の時系列データF_1(i)は、分散型電源DG1〜DG3の電気データの時間変化を表わし、第2成分の時系列データF_2(i)は、負荷LD1〜LD5の電気データの総和の時間変化を表わす。分散型電源DG3の電気的データは、たとえば、F_1(i)から配電系統監視装置1dでのF_1(i)を減算した値として算出することができる。負荷LD5の電気的データは、たとえば、F_2(i)から配電系統監視装置1dでのF_2(i)を減算した値として算出することができる。
[第3の実施形態の変形例]
第3の実施形態では、分散型電源DG1〜DG4の電気的データは、共通のパターンで時間変化し、負荷電源LD1〜LD6の電気的データも、共通のパターンで時間変化するものとしたので、観測信号は、2つの独立成分からなるとみなすことができたが、このような条件が満たされない場合には、第2の実施形態の変形例と同様にして、独立成分分析部5の処理を変えればよい。
(全体を通じての変形例)
(1) ウェーブレット変換
本発明の実施形態では、ウェーブレット変換によって観測時系列データを2個の帯域に分割したが、これに限定するものではなく、たとえば、4個、または8個などの帯域に分割するものとしてもよい。この場合、4個、または8個などの帯域ごとに別個の窓関数を用いて、短時間フーリエ変換することになる。
(2) 独立成分
本発明の実施形態の変形例では、すべての機器の電気データが独立であるとしたが、一部の機器のみが同一のパターンで時間変化するものとしてもよい。この場合には、同一のパターンで時間変化するものを、1個の独立のデータにまとめて扱うこととすればよい。
(3) 観測ベクトル、混合行列
本発明の実施形態およびそれらの変形例では、観測ベクトル内で、周波数ωkの観測スペクトログラムデータが1番目の要素であったが、これに限定するものではない。観測ベクトル内で、周波数ωkの観測スペクトログラムデータがL番目の要素の場合には、以下のようにスケーリングが行われる。
すなわち、独立成分ベクトルの中で、分散型電源の電気データに基づく要素がbi(i=1〜I)番目の要素であり、負荷の電気データに基づく要素がcj(j=1〜J)番目の要素である場合には、スケーリング部12は、原型行列の第L行目のbi列の要素がDiで、cj列の要素がEjのときに、混合行列のbi列については、原型行列の要素の(−1/Di)倍になるように設定し、混合行列のcj列については、原型行列の要素の(1/Ej)倍になるように設定する。
(4) スケーリングと並び替え
本発明の実施形態の独立成分分析部5は、原型行列のスケーリングを行ない、スケーリングされた行列の要素の並び替えを行ったが、これに限定するものではない。たとえば、スケーリングのみ、または並び替えのみを行なうものとしてもよい。並び替えのみを行なう場合には、並び替え部13は、スケーリング行列の並び替えを行なうのではなく、原型行列の並び替えを行なうこととなる。
スケーリング行列に対して並び替えを行なう場合には、要素が「1」または「−1」に設定された行を除外して、並び替えを行なったが、原型行列に対して並び替えを行なう場合には、すべての行の要素の並び替えを行なうこととなる。
(5) 混合行列
本発明の実施形態は、混合行列は、時刻sと周波数kの両方に依存するものとしたが、時刻sに対して、観測時系列データが大きく変化をしないような場合などには、混合行列を周波数kだけに依存するものと近似してもよい。このような場合には、時刻s=1においてだけ混合行列を生成し、生成したs=1の混合行列を用いて、s=1〜m/2における独立成分を計算することとすればよい。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本発明の第1の実施形態の配電系統の全体構成を表わす図である。 配電系統監視装置1aの構成を表わす図である。 本発明の実施形態の配電系統監視装置の動作手順を表わすフローチャートである。 図3のステップS104の詳細を表わすフローチャートである。 図3のステップS104の詳細を表わすフローチャートである。 図3のステップS104の詳細を表わすフローチャートである。 本発明の第2の実施形態の配電系統の全体構成を表わす図である。 本発明の第3の実施形態の配電系統の全体構成を表わす図である。
符号の説明
1a,1b 配電系統監視装置、20 配電線、DG1〜DG5 分散型電源、LD1〜LD7 負荷、2 検出部、3 ウェーブレット変換部、4 短時間フーリエ変換部、5 独立成分分析部、6 逆フーリエ変換部、7 逆ウェーブレット変換部、8 出力部、9 変換部、10 逆変換部、11 最適化部、12 スケーリング部、13 並び替え部、14 独立成分算出部、50a〜50f 観測点。

Claims (9)

  1. 配電線に複数個の負荷および複数の分散型電源とが接続された配電系統を監視する配電系統監視装置であって、
    配電線上の観測点に接続され、前記観測点での電気的データの時間変化を検出して、観測時系列データを生成する検出部とを備え、前記観測点の下流側には、少なくとも1つの分散型電源および少なくとも1つの負荷が含まれ、前記配電系統監視装置は、さらに、
    前記観測時系列データを変換して観測スペクトログラムデータを生成する変換部と、
    前記観測スペクトログラムデータのうちの、時刻tsにおける、周波数ωkと前記周波数ωkに連続する(N−1)個(Nは2以上の自然数)の周波数でのデータのセットを時刻tsおよび周波数ωkでのN次元の観測ベクトルとし、前記観測ベクトルに基づいて前記時刻tsおよび前記周波数ωkでのN行N列の混合行列を生成し、前記観測ベクトルと前記混合行列とに基づいて、前記時刻tsおよび前記周波数ωkでの観測スペクトログラムデータの独立成分を表わすN次元の独立成分ベクトルを生成する独立成分分析部と、
    前記生成された独立成分ベクトルの要素のうちの少なくとも一つを逆変換して、前記観測点の下流側に含まれる1個の負荷の電気的データの時系列データ、前記観測点の下流側に含まれる複数個の負荷の電気的データの総和の時系列データ、前記観測点の下流側に含まれる1個の分散型電源の電気的データの時系列データ、または前記観測点の下流側に含まれる複数個の分散型電源の電気的データの総和の時系列データを生成する逆変換部とを備えた、配電系統監視装置。
  2. 前記独立成分分析部は、最適化手法によって混合行列の原型である原型行列を求める最適化部と、
    前記原型行列の要素の値をスケーリングすることによって混合行列を生成するスケーリング部と、
    前記スケーリングされた混合行列の逆行列と、前記観測ベクトルとを用いて、前記観測スペクトログラムの独立成分ベクトルを生成する独立成分算出部とを含み、
    前記スケーリング部は、周波数ωkの観測スペクトログラムデータが前記観測ベクトルの中のL番目(Lは1以上N以下の自然数)の要素であり、前記独立成分ベクトルの中で、分散型電源の電気データに基づく要素がbi(i=1〜I)番目の要素であり、負荷の電気データに基づく要素がcj(j=1〜J)番目の要素である場合に、前記原型行列の第L行目のbi列の要素がDiで、cj列の要素がEjのときに、前記混合行列のbi列については、前記原型行列の要素の(−1/Di)倍になるように設定し、前記混合行列のcj列については、前記原型行列の要素の(1/Ej)倍になるように設定する、請求項1記載の配電系統監視装置。
  3. 前記独立成分分析部は、最適化手法によって混合行列の原型である原型行列を求める最適化部と、
    前記原型行列の要素の値を並び替えることによって混合行列を生成する並び替え部と、
    前記並び替えされた混合行列の逆行列と、前記観測ベクトルとを用いて、前記観測スペクトログラムの独立成分ベクトルを生成する独立成分算出部とを含み、
    前記並び替え部は、時刻tsおよび周波数ωkでの前記混合行列の第U行の要素間の大きさの順序が、時刻tsおよび周波数ωk-1での前記混合行列の第U行(Uは、1以上N以下の自然数)の要素間の大きさの順序と同一となるように、時刻tsおよび周波数ωkでの前記原型行列の第U行目の要素を並び替えることによって、時刻tsおよび周波数ωkでの前記混合行列の第U行の要素を設定する、請求項1記載の配電系統監視装置。
  4. 前記独立成分分析部は、最適化手法によって混合行列の原型である原型行列を求める最適化部と、
    前記原型行列の要素の値をスケーリングすることによってスケーリング行列を生成するスケーリング部と、
    前記スケーリング行列の要素の値を並び替えることによって混合行列を生成する並び替え部と、
    前記並び替えされた混合行列の逆行列と、前記観測ベクトルとを用いて、前記観測スペクトログラムの独立成分ベクトルを生成する独立成分算出部とを含み、
    前記スケーリング部は、周波数ωkの観測スペクトログラムデータが前記観測ベクトルの中でL番目(Lは1以上N以下の自然数)の要素であり、前記独立成分ベクトルの中で、分散型電源の電気データに基づく要素がbi(i=1〜I)番目の要素であり、負荷の電気データに基づく要素がcj(j=1〜J)番目の要素である場合に、前記原型行列の第L行目のbi列の要素がDiで、cj列の要素がEjのときに、前記混合行列のbi列については、前記原型行列の要素の(−1/Di)倍になるように設定し、前記混合行列のcj列については、前記原型行列の要素の(1/Ej)倍になるように設定し、
    前記並び替え部は、時刻tsおよび周波数ωkでの前記混合行列の第U行(Uは、Lを除く、1以上N以下の自然数)の要素間の大きさの順序が、時刻tsおよび周波数ωk-1での前記混合行列の第U行の要素間の大きさの順序と同一となるように、時刻tsおよび周波数ωkでの前記スケーリング行列の第U行目の要素を並び替えることによって、時刻tsおよび周波数ωkでの前記混合行列の第U行の要素を設定する、請求項1記載の配電系統監視装置。
  5. 前記観測点の下流側には、1個の分散型電源と、複数個の負荷が含まれ、
    前記観測ベクトルは、隣接する2個の周波数での観測スペクトログラムデータからなり、
    前記独立成分ベクトルは、前記1個の分散型電源の電気データに基づく第1の要素と、前記複数個の負荷の電気データの総和に基づく第2の要素とからなる、請求項1〜4のいずれか1項に記載の配電系統監視装置。
  6. 前記観測点の下流側には、同一種類の複数個の分散型電源と、複数個の負荷が含まれ、
    前記観測ベクトルは、隣接する2個の周波数での観測スペクトログラムデータからなり、
    前記独立成分ベクトルは、前記同一種類の複数個の分散型電源の電気データの総和に基づく第1の要素と、前記複数個の負荷の電気データの総和に基づく第2の要素とからなる、請求項1〜4のいずれか1項に記載の配電系統監視装置。
  7. 前記変換部は、
    前記観測時系列データをウェーブレット変換して、複数の帯域成分に分割した時系列データを生成するウェーブレット変換部と、
    前記帯域成分ごとに別個の窓関数を用いて、前記分割された時系列データを短時間フーリエ変換して、前記観測スペクトログラムデータを生成する短時間フーリエ変換部とを含む、請求項1〜6のいずれか1項に記載の配電系統監視装置。
  8. 前記電気的データは、線路電流の実効値、線路電流の瞬時値、有効電力の平均値、有効電力の瞬時値、皮相電力の平均値、および皮相電力の瞬時値のうちのいずれかである、請求項1〜7のいずれか1項に記載の配電系統監視装置。
  9. 前記観測時系列データの時間長は、24時間である、請求項1〜8のいずれか1項に記載の配電系統監視装置。
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