JP2010056971A - 電子機器、送信電力切換方法および送信電力切換プログラム - Google Patents

電子機器、送信電力切換方法および送信電力切換プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】 外部機器が接続される場合であっても適切な電波強度で電波を送信する。
【解決手段】 携帯電話機は、アンテナと、アンテナから電波を送信するFMトランスミッタと、充電器と接続される充電端子と、充電端子に充電器が接続されたことを検出する検出部(S03でYES)と、充電器との間の距離を測定する測距部(S04)と、充電器が接続されたことが検出された場合に測定された距離に基づいてFMトランスミッタが電波を送信する送信電力を制御する電力制御部(S06、S09)と、を備える。
【選択図】 図5

Description

この発明は、電子機器、送信電力切換方法および送信電力切換プログラムに関し、特にアンテナから信号を送出するトランスミッタを備えた電子機器、その電子機器で実行される送信電力切換方法および送信電力切換プログラムに関する。
携帯電話機は、アンテナからFM電波を送出するFMトランスミッタを備えたものが登場している(例えば、特許文献1)。携帯電話機に記憶された音楽データを再生した信号をFMトランスミッタがアンテナを介してFM電波を送出することにより、ラジオ受信機でその信号を受信し、音声出力することができる。
一方、携帯電話機は、イヤホンと接続するための接続端子、パーソナルコンピュータ等のシリアル通信機器と接続するための接続端子、充電器と接続するための接続端子を備えており、イヤホン、シリアル通信機器または充電器などの外部機器と接続される。しかしながら、携帯電話機が外部機器と接続されると、FMトランスミッタに接続されたアンテナのアンテナ利得が変化する。このため、FMトランスミッタが送出するFM電波の電界強度が、予め定められた値を超える場合がある。従来は、外部機器が接続される場合はFMトランスミッタによる送信を禁止するか、あるいはFMトランスミッタの送信電力を外部機器が接続された場合に最大となるアンテナ利得に基づいて定められた送信電力とするようにしていた。しかしながら、前者の場合は、外部機器が接続される場合にFMトランスミッタを機能させることができない。また、後者の場合は、携帯電話に外部機器が接続されない状態において、アンテナ利得が小さくなるので、FMトランスミッタから出力される電波の強度が十分なものとならない。このため、電波による情報の送受信が困難となる場合があるという問題があった。
特開2007−192564号公報
この発明は上述した問題点を解決するためになされたもので、この発明の目的の一つは、外部機器が接続される場合であっても適切な電波強度で電波を送信することが可能な電子機器を提供することである。
この発明の他の目的の一つは、外部機器が接続される場合であっても適切な電波強度で電波を送信することが可能な送信電力制御方法を提供することである。
この発明のさらに他の目的は、外部機器が接続される場合であっても適切な電波強度で電波を送信することが可能な送信電力制御プログラムを提供することである。
上述した目的を達成するために、この発明のある局面によれば、電子機器は、アンテナと、アンテナから電波を送信する送信手段と、外部機器と接続される接続手段と、接続手段に外部機器が接続されたことを検出する検出手段と、外部機器との間の距離を測定する距離測定手段と、外部機器が接続されたことが検出された場合に測定された距離に基づいて送信手段が電波を送信する送信電力を制御する送信電力制御手段と、を備える。
この局面に従えば、外部機器が接続されたことが検出された場合に、外部機器との間の距離が測定され、測定された距離に基づいて電波を送信する送信電力が制御される。外部機器との間の距離に基づいて外部機器と接続された全体の形状が定まり、アンテナ利得が定まるので、送信される電波の電波強度を所定の値以下に抑えることができる。その結果、外部機器が接続される場合であっても適切な電波強度で電波を送信することが可能な電子機器を提供することができる。
好ましくは、送信電力制御手段は、測定された距離がしきい値以上の場合、送信電力を、接続手段に外部機器が接続されていない場合における送信電力よりも小さい第1の送信電力とする。
この局面に従えば、外部機器との間の距離がしきい値以上の場合、外部機器と接続された全体の形状が定まり、アンテナ利得が増大するが、送信電力を、外部機器が接続されていない場合における送信電力よりも小さい第1の送信電力とするので、送信される電波の電波強度が大きくならないようにすることができる。
好ましくは、送信電力制御手段は、測定された距離がしきい値より小さい場合、送信電力を、所定の操作が入力されることを条件に、測定された距離がしきい値以上の場合における第1の送信電力よりも大きい第2の送信電力とする。
この局面に従えば、外部機器との間の距離がしきい値より小さい場合における外部機器と接続された全体の形状を1つ定めておけば、その定められた形状のアンテナ利得が求まり、そのアンテナ利得は外部機器との間の距離がしきい値以上の場合のそれよりも小さくなる。外部機器との間の距離がしきい値より小さい場合に、予め定められた外部機器と接続された全体の形状がユーザに確認されると、外部機器との間の距離がしきい値以上の場合における第1の送信電力よりも大きい第2の送信電力とするので、送信される電波の電波強度を、所定の値以下に抑えつつ、可能な限り大きくすることができる。
好ましくは、距離測定手段により測定された距離がしきい値より小さい場合、または、距離測定手段により距離を測定できない場合に、警告を発する警告手段をさらに備える。
この局面に従えば、ユーザに外部機器との接続形状が適切でないことを通知することができる。
好ましくは、送信電力制御手段は、測定された距離が第1のしきい値以上の場合、または、第1のしきい値より小さい第2のしきい値以下の場合、第1および第2のしきい値それぞれに対して予め定められた送信電力に制御する。
この局面に従えば、外部機器と接続された全体の形状が異なればアンテナ利得が異なる。外部機器との間の距離が第1しきい値以上の場合、外部機器との間の距離が第2しきい値より小さい場合それぞれにおいて、外部機器と接続された全体の形状を1つ定めておけば、その定められた形状のアンテナ利得が求まる。外部機器との間の距離が第1しきい値以上の場合、外部機器との間の距離が第2しきい値より小さい場合それぞれにおいて予め定められた送信電力で電波を送信するので、送信される電波の電波強度を、所定の値以下に抑えつつ、可能な限り大きくすることができる。
好ましくは、外部機器は、光を発する発光手段を有し、距離測定手段は、発光手段により発せられる光の強度を測定する発光強度測定手段を含み、該測定された光の強度に基づいて距離を測定する。
好ましくは、距離測定手段により測定された距離がしきい値より小さい場合、警告を発する警告手段をさらに備え、送信電力制御手段は、測定された距離がしきい値より小さい場合、送信電力を、警告手段により警告が発せられた後、測定された距離がしきい値以上の場合における第1の送信電力よりも大きい第2の送信電力とする。
この発明の他の局面によれば、送信電力制御方法は、アンテナと、アンテナから電波を送信する送信手段と、外部機器と接続される接続手段と、を備えた電子機器で実行される送信電力制御方法であって、接続手段に外部機器が接続されたことを検出するステップと、外部機器の接続が検出されることに応じて、外部機器との間の距離を測定するステップと、測定された距離に基づいて送信手段が電波を送信する送信電力を制御するステップと、を備える。
この局面に従えば、外部機器が接続される場合であっても適切な電波強度で電波を送信することが可能な送信電力制御方法を提供することができる。
この発明のさらに他の局面によれば、送信電力制御プログラムは、アンテナと、アンテナから電波を送信する送信手段と、外部機器と接続される接続手段と、を備えた電子機器で実行される送信電力制御プログラムであって、接続手段に外部機器が接続されたことを検出するステップと、外部機器の接続が検出されることに応じて、外部機器との間の距離を測定するステップと、測定された距離に基づいて送信手段が電波を送信する送信電力を制御するステップと、を電子機器を制御するコンピュータに実行させる送信電力制御プログラム。
この局面に従えば、外部機器が接続される場合であっても適切な電波強度で電波を送信することが可能な送信電力制御プログラムを提供することができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。以下の説明では同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがってそれらについての詳細な説明は繰返さない。
図1は、本発明の実施の形態の一つにおける携帯電話機の外観を示す斜視図である。図1(A)は、オープンスタイルの状態にある携帯電話機1の外観を示し、図1(B)はクローズスタイルの状態にある携帯電話機1の外観を示す。図1(A)および図1(B)を参照して、携帯電話機1は、操作側部3と、表示側部2とを含む。操作側部3と表示側部2とは、ヒンジ機構で回転可能に連結され、操作側部3と表示側部2とは開閉自在である。携帯電話機1を折りたたんで、操作側部3と表示側部2とが閉状態にあるときの携帯電話機1の状態がクローズスタイルであり、携帯電話機1を開いて、操作側部3と表示側部2とが開状態にあるときの携帯電話機1の状態がオープンスタイルである。
操作側部3は、電源キー14A、テンキーおよび通話キー等を含む操作キー14と、マイクロホン13とが内側面に配置され、イヤホン端子17、リアル通信端子18および充電端子19が右側面に配置される。
表示側部2は、液晶表示装置(LCD)15と、レシーバを構成する第1スピーカ11と、カメラ24とが内側面に配置され、小型LCD15Aと、第2スピーカ12とが外側面に配置される。なお、ここでは携帯電話機1がLCD15を備える例を示すが、LCD15に代えて、有機EL(ElectroLuminescence)ディスプレイを用いてもよい。
イヤホン端子17は、外部機器としてのイヤホンが接続され、シリアル通信(Universal Serial Bus)端子18は、外部機器としてパーソナルコンピュータまたは充電器などのシリアル通信が可能な機器が接続される。なお、イヤホン端子17に接続されるイヤホンはイヤホンマイクを含む。充電端子19は、外部機器としての充電器が接続される。
図2は、本実施の形態における携帯電話機の機能の一例を示す機能ブロック図である。図2を参照して、携帯電話機1は、携帯電話機1の全体を制御するための制御部21と、アンテナ22Aと接続された無線回路22と、アンテナ23Aと接続されたFMトランスミッタ23と、音声データを処理するためのコーデック部28と、コーデック部28の入出力を切換えるための切換部29と、それぞれが切換部29に接続されたマイクロホン13、第1スピーカ11、第2スピーカ12、イヤホン端子17と、カメラ24と、ユーザの操作の入力を受付ける操作キー14と、振動部26と、LCD15の表示を制御するための表示制御部30と、制御部21で実行するプログラム等を記憶するためのEEPROM(Electronically Erasable and Programmable ROM)31と、制御部21の作業領域として使用されるRAM(Random Access Memory)32と、シリアル通信端子18と、充電端子19と、受光部25と、を含む。
無線回路22は、アンテナ22Aにより受信された無線信号が入力され、無線信号を復調した音声信号をコーデック部28に出力する。また、無線回路22は、コーデック部28から音声信号が入力され、音声信号を変調した無線信号をアンテナ22Aに出力する。
コーデック部28は、無線回路22から入力される音声信号を復号し、復号したデジタルの音声信号をアナログに変換し、増幅し、そして切換部29に出力する。また、コーデック部28は、切換部29を介してマイクロホン13からアナログの音声信号が入力され、音声信号をデジタルに変換し、符号化し、そして符号化した音声信号を無線回路22に出力する。
FMトランスミッタ23は、制御部21により制御され、制御部21がEEPROM31に記憶された音楽データを再生したアナログの音声信号を変調し、変調した無線信号に基づく電波をアンテナ23Aから送信する。ここでは、FMトランスミッタ23は、FM(Freqency Modulation)周波数の電波をアンテナ23Aから送信する。なお、FM周波数に限らず、AM(Freqency Modulation)周波数の電波を送信するようにしてもよく、周波数を限定するものではない。また、FMトランスミッタ23は、増幅器を備えており電波を送信するための送信電力を変更することが可能である。FMトランスミッタ23は、制御部21から指示された送信電力で、電波をアンテナ23Aから送信する。
切換部29は、制御部21により制御され、コーデック部28への音声信号の入出力を切換える。切換部29は、コーデック部28から受け付けた音声信号を、イヤホン端子17、第1スピーカ11および第2スピーカ12のいずれかに出力する。イヤホン端子17にイヤホンが接続されている場合には、コーデック部28から受け付けた音声信号をイヤホン端子17に出力する。イヤホン端子17にイヤホンが接続されていない場合、携帯電話機1がハンズフリーモードであれば、コーデック部28から受け付けた音声信号を第2スピーカ12に出力し、携帯電話機1がハンズフリーモードでなければ、コーデック部28から受け付けた音声信号を第1スピーカ11に出力する。ユーザが操作キー14を操作することにより、携帯電話機1がハンズフリーモードに設定される。また、携帯電話機1がオープンスタイルで通話状態のときハンズフリーモードに設定されていなくても、携帯電話機1の状態がクローズスタイルに変化すると、制御部21は、ハンズフリーモードに設定する。このため、切換部29は、携帯電話機1がオープンスタイルで通話状態のときハンズフリーモードに設定されていなければ、コーデック部28から受け付けた音声信号を第1スピーカ11に出力するが、携帯電話機1の状態がクローズスタイルに変化するとコーデック部28から受け付けた音声信号を第2スピーカ12に出力する。
切換部29は、マイクロホン13が出力する音声信号をコーデック部28に出力する。また、切換部29は、イヤホン端子にイヤホンマイクが接続されている場合は、イヤホン端子17から受け付けた音声信号をコーデック部28に出力し、イヤホン端子17にイヤホンマイクが接続されていない場合は、マイクロホン13から受け付けた音声信号をコーデック部28に出力する。
表示制御部30は、制御部21により制御され、制御部21から入力される指示に従ってLCD15を制御して、LCD15に画像を表示させる。LCD15に表示させる画像は、動画像と静止画像とを含む。
カードI/F27には、着脱可能なフラッシュメモリ27Aが装着される。制御部21は、カードI/F27を介して、フラッシュメモリ27Aにアクセスが可能である。なお、ここでは制御部21が実行するためのプログラムをEEPROM31に記憶しておく例を説明するが、プログラムをフラッシュメモリ27Aに記憶しておき、フラッシュメモリ27Aからプログラムを読み出して、制御部21が実行するようにしてもよい。プログラムを記憶する記録媒体としては、フラッシュメモリ27Aに限られず、フレキシブルディスク、カセットテープ、光ディスク(CD−ROM(Compact Disc−ROM)/MO(Magnetic Optical Disc)/MD(Mini Disc)/DVD(Digital Versatile Disc))、ICカード(メモリカードを含む)、光カード、マスクROM、EPROM、EEPROMなどの半導体メモリ等でもよい。また、携帯電話機1をインターネットに無線回路22を介して接続し、インターネットに接続されたコンピュータからプログラムをダウンロードして、制御部21が実行するようにしてもよい。ここでいうプログラムは、制御部21が直接実行可能なプログラムだけでなく、ソースプログラム形式のプログラム、圧縮処理されたプログラム、暗号化されたプログラム等を含む。
カメラ24は、レンズおよびCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)センサ等の光電変換素子を備え、レンズで集光した光をCMOSセンサに結像し、CMOSセンサは受光した光を光電変換して画像データを制御部21に出力する。
受光部25は、赤外光を受光する受光素子を備え、制御部21により制御され、制御部21からの指示に従って、受光素子が受光する赤外光の強度を測定し、測定された光の強度を制御部21に出力する。なお、受光部25が受光する光は、赤外光に限らず、可視光であってもよい。
図3は、携帯電話機が充電器と接続された状態を示す図である。図3を参照して、充電器101は、本体部105と、コネクタ103と、発光部107と、を含む。本体部105は、商用電源または車載バッテリに接続される。コネクタ103は、充電端子19と電気的に接続される。コネクタ103は、本体部105とケーブル109を介して接続される。なお、ここでは、コネクタ103を携帯電話機1の充電端子19と接続する場合を例に説明するが、コネクタ103を充電台に接続し、携帯電話機1が充電台に搭載されるとコネクタが携帯電話機1と電気的に接続されるようにしてもよい。
発光部107は、本体部105に設置され、本体部105が商用電源または車載バッテリに接続されると、予め定められた光の強度で発光し、赤外光を照射する。また、発光部107は、コネクタ103が携帯電話機1と接続される間、予め定められた光の強度で発光するようにしてもよい。この場合、本体部105が商用電源または車載バッテリに接続されていない場合、携帯電話機1から電力が供給されて発光する。また、本体部105に、コネクタ103が携帯電話機1と接続されると、携帯電話機1と通信する通信手段を設け、携帯電話機1からの指示によって発光部107を発光させるようにしてもよい。
図4は、携帯電話機が備える制御部の機能の一例を示す機能ブロック図である。図4を参照して、制御部21は、FMトランスミッタ23の送信電力を制御するための電力制御部51と、外部機器の接続を検出するための接続検出部53と、距離を測定する測距部55と、を含む。
接続検出部53は、イヤホンの接続、シリアル通信ケーブルの接続、および充電器101の接続を検出する。具体的には、接続検出部53は、イヤホン端子17にイヤホンが接続されると、イヤホンの接続を検出する。イヤホン端子17が備える所定の接続端子の電圧の変化を検出するようにしてもよいし、イヤホン端子17にイヤホンの接続を検出するためのスイッチを設けるようにしてもよい。また、接続検出部53は、シリアル通信端子18にシリアル通信ケーブルが接続されると、シリアル通信ケーブルの接続を検出する。シリアル通信端子18が備える所定の接続端子の電圧の変化を検出するようにしてもよいし、シリアル通信端子18にシリアル通信ケーブルの接続を検出するためのスイッチを設けるようにしてもよい。さらに、接続検出部53は、充電端子19にコネクタ103が接続されると、充電器101の接続を検出する。充電端子19に所定の電圧が印加されることを検出すると、充電器101の接続を検出する。
接続検出部53は、イヤホンの接続、シリアル通信ケーブルの接続、および充電器101の接続のいずれかを検出すると、イヤホン端子17、シリアル通信端子18、充電端子19のいずれに外部機器が接続されたことを示す接続信号を電力制御部51および測距部55に出力する。イヤホンが接続された場合にはイヤホン端子17の識別情報を含む接続信号を出力し、シリアル通信機器が接続された場合にはシリアル通信端子18の識別情報を含む接続信号を出力し、充電器101が接続されたならば充電端子19の識別情報を含む接続信号を出力する。接続検出部53は、イヤホンの接続、シリアル通信ケーブルの接続、および充電器101の接続のいずれも検出しない場合には、いずれも接続されていないことを示す接続信号を電力制御部51に出力する。
測距部55は、接続検出部53から接続信号が入力される。測距部55は、入力される接続信号が、充電端子19の識別情報を含む場合、受光部25に赤外光を受光させ、受光部25が出力する光の強度を受け付ける。充電器101の発光部107が照射する光の強度は、予め定められているので、EEPROM31に光の強度と距離との関係を定義する光の強度テーブルを予め記憶しておき、この光の強度テーブルを参照することにより、受光部25が出力する光の強度から携帯電話機1と充電器101の発光部107との間の距離、換言すれば、携帯電話機1と本体部105との間の距離を取得する。測距部55は、取得した距離を電力制御部51に出力する。
電力制御部51は、接続検出部53から入力される接続信号に基づいて、接続状態を検出する。ここでは、携帯電話機1に何も接続されていない第1接続状態と、充電器101のみが接続された第2接続状態と、イヤホン端子17、シリアル通信端子18、充電端子19の1以上に外部機器が接続された第2接続状態を除く第3接続状態と、を検出する。
電力制御部51は、接続検出部53から接続信号が入力されない場合、第1接続状態を検出する。接続検出部53から接続信号が入力される場合であって、その接続信号が充電端子19の識別情報を含む接続信号のみの場合、第2接続状態を検出する。接続検出部53から接続信号が入力される場合であって、その接続信号が充電端子19の識別情報を含む接続信号のみでない場合、第3接続状態を検出する。
電力制御部51は、第1接続状態を検出すると、デフォルト送信電力Emaxに決定し、デフォルト送信電力Emaxで電波を送信するようにFMトランスミッタ23を制御する。送信電力Emaxは、携帯電話機1に外部機器が何も接続されていない場合に、アンテナ23Aから送出されるFM電波の電波強度が予め定められた値以下となる最大の値とするのが好ましい。
電力制御部51は、第2接続状態を検出すると、測距部55から入力される距離に基づいて送信電力を決定し、決定した送信電力で電波を送信するようにFMトランスミッタ23を制御する。
携帯電話機1と発光部107との間の距離から充電器101のケーブル101の形状がわかる。携帯電話機1と発光部107との間の距離が、ケーブル101の長さに近ければ、ケーブル101が真っ直ぐ伸びた形状である。ケーブル101の形状が直線に近い場合における携帯電話機1と発光部107との間の第1の距離と、携帯電話機1のアンテナ利得とを予め実験により計測し、計測したアンテナ利得に対応する第1送信電力E1を算出しておく。携帯電話機1は、第1の距離と第1送信電力E1とを関連付けてEEPROM31に予め記憶している。
また、携帯電話機1と発光部107との間の距離が、ケーブル101を折り畳む、または円形にまとめる等して、所定の長さなった状態であれば、ケーブル101が所定の長さの形状である。ケーブル101が所定の長さの状態における携帯電話機1と発光部107との間の第2の距離と、携帯電話機1のアンテナ利得を予め実験により計測し、計測したアンテナ利得に対応する第2送信電力E2を算出しておく。携帯電話機1は、第2の距離と第2送信電力E2とを関連付けてEEPROM31に予め記憶している。第2送信電力E2は、経験的に、第1送信電力E1よりも大きく、デフォルト送信電力Emaxより小さいことが知られている。
また、複数の接続状態それぞれで外部機器が接続された場合における携帯電話機1のアンテナ利得の最大値を実験により計測し、最大となるアンテナ利得と予め定められた送信電力とから第3送信電力E3を算出しておく。携帯電話機1は、算出して求められた第3送信電力E3を予めEEPROM31に記憶している。接続される外部機器の種類により携帯電話機1のアンテナ利得は異なるが、イヤホン端子17、シリアル通信端子18および充電端子19それぞれに、接続可能な外部機器の種類は限られている。外部機器の種類が定まれば、その種類の外部機器に対して、携帯電話機1のアンテナ利得が取り得る最大値が定まる。例えば、イヤホン端子17に接続することが可能な種類の外部機器のうちでそれが携帯電話機1に接続された場合における携帯電話機1のアンテナ利得の最大となるものが定まり、それが携帯電話機1に接続された場合における携帯電話機1のアンテナ利得とすればよい。送信電力E3は、複数の接続状態において、外部機器が接続された場合における携帯電話機1のアンテナ利得の最大値に基づき、アンテナ23Aから送出されるFM電波の電波強度が予め定められた値以下となる値に定められた値である。第3送信電力E3は、携帯電話機1のアンテナ利得が最大となるときの送信電力なので、最も小さな値である。
電力制御部51は、第2接続状態を検出すると、測距部55から入力される距離が予め定められたしきい値(第1の距離)以上ならば第1送信電力E1に決定し、第1送信電力E1で電波を送信するようにFMトランスミッタ23を制御する。なお、受光部25が光を受光することができずに、測距部55により距離を測定できない場合は、しきい値より小さいと判断する。
また、電力制御部51は、第2接続状態を検出すると、測距部55から入力される距離がしきい値(第1の距離)より小さければ、警告部57に警告信号を出力するとともに、ユーザによる許可を受け付ける。ユーザが操作キー14に含まれる複数のキーのうち許可を入力するために予め割り当てられたキーを押下すると、許可を受け付ける。ユーザによる許可は、ユーザが、ケーブル101を折り畳むなどしてケーブルが所定の長さとなる状態にした後に、ユーザにより入力されることが前提となる。電力制御部51は、ユーザによる許可を受けつけることを条件に、第2送信電力E2に決定し、第2送信電力E2で電波を送信するようにFMトランスミッタ23を制御する。一方、電力制御部51は、許可信号を受け付けない場合、第3送信電力E3に決定し、第3送信電力E3で電波を送信するようにFMトランスミッタ23を制御する。
携帯電話機1と発光部107との間の距離がしきい値より小さく、ユーザによる許可が受け付けられた場合は、ケーブル101が所定の長さの状態であり、充電器101が予め定められた形状なので、第2送信電力E2に決定し、第2送信電力E2で電波を送信するようにFMトランスミッタ23を制御する。このため、ケーブル101が所定の長さの状態においては、アンテナ利得が低減するが、第1送信電力E1よりも大きな第2送信電力で電波が送信されるので、FMトランスミッタ23から出力される電波の電界強度が予め定められた値を超えないようにするとともに、相手側受信機等の電波の受信感度を高くすることができる。
一方、携帯電話機1と発光部107との間の距離がしきい値より小さく、ユーザによる許可が受け付けられない場合は、第3送信電力E3に決定し、第3送信電力E3で電波を送信するようにFMトランスミッタ23を制御する。これにより、FMトランスミッタ23から出力される電波の電界強度が予め定められた値を超えないようにすることができる。ユーザによる許可が受け付けられない場合は、ケーブル101が曲線形状等である場合があり、充電器1の形状を特定することができず、アンテナ利得を特定することができないからである。なお、第3送信電力E3で電波を送信するのに代えて、FMトランスミッタ23を駆動しないようにしてもよい。
電力制御部51は、第3接続状態を検出すると、第3送信電力E3に決定し、第3送信電力E3で電波を送信するようにFMトランスミッタ23を制御する。これにより、FMトランスミッタ23から出力される電波の電界強度が予め定められた値を超えないようにすることができる。なお、第3接続状態が検出される場合、FMトランスミッタ23を駆動しないようにしてもよい。
警告部57は、電力制御部51から警告信号が入力されると、ユーザに警告する。警告は、充電器101のケーブル109が所定の長さになるようにケーブル109の形状を整えることを促すためのもので、例えば、LCD15に「充電器のケーブルを折り畳んでください」のメッセージを表示する。また、第2スピーカ12から所定の着信音を発音するようにしてもよいし、振動部26を所定のパターンで振動させるようにしてもよい。さらに、「充電器のケーブルを折り畳んでください」のメッセージを音声で第2スピーカ23から出力してもよいし、「充電器のケーブルを折り畳んでください」のメッセージを記述し、所定の電子メールアドレスを宛先に設定した電子メールを生成し送信するようにしてもよい。なお、警告は、充電器101のケーブル109が直線形状となるように携帯電話機1を配置することを促すためのものであってもよい、例えば、LCD15に「携帯電話機を充電器から離してください」のメッセージを表示する。
図5は、送信電力制御処理の流れの一例を示すフローチャートである。送信電力制御処理は、制御部21がEEPROM31に記憶された送信電力制御プログラムを実行することにより、制御部21により実行される処理である。
図5を参照して、制御部21は、FMトランスミッタ23がONになったか否かを判断する。ユーザが操作キー14にFMトランスミッタ23を起動するための操作を入力すると、制御部21は操作キー14から起動するための操作を受け付ける。制御部21は、操作キー14から起動するための操作を受け付けると、FMトランスミッタ23を起動し、FMトランスミッタ23がONになったと判断する。制御部21は、FMトランスミッタ23がONになるまで待機状態となり(ステップS01でNO)、FMトランスミッタ23がONになったと判断すると、処理をステップS02に進める。すなわち、送信電力制御処理は、FMトランスミッタ23がONになる操作が受け付けられることを条件に実行される処理である。
ステップS02においては、外部機器が接続されたか否かを判断する。具体的には、イヤホンの接続、シリアル通信ケーブルの接続、および充電器101の接続のいずれかを検出したか否かを判断する。外部機器が接続されたことを検出すると、処理をステップS03に進めるが、そうでなければ処理をステップS13に進める。処理をステップS13に進める場合は、第1接続状態である。
ステップS13においては、予め定められたデフォルト送信電力EmaxをFMトランスミッタ23の送信電力に設定し、処理をステップS07に進める。具体的には、デフォルト送信電力Emaxで信号を出力するようにFMトランスミッタ23を制御する。
ステップS03においては、接続された外部機器が充電器101のみか否かを判断する。充電器101のみが接続される第2接続状態ならば処理をステップS04に進め、そうでなく第3接続状態ならば処理をステップS11に進める。
ステップS04においては、接続されている充電器101の本体部105までの距離を測定する。ここでは、受光部25に受光させ、受光部25が出力する光の強度を受け付ける。そして、EEPROM31に記憶されている光の強度テーブルを参照して、受光部25から受け付けられた光の強度に関連付けられている距離を取得する。
ステップS05においては、ステップS04において取得された測定距離を予め定められたしきい値と比較する。しきい値は、ここでは第1の距離である。測定距離がしきい値(第1の距離)以上ならば処理をステップS06に進めるが、そうでなければ処理をステップS08に進める。ステップS06においては、FMトランスミッタ23の送信電力をしきい値の距離に対して予め定められた第1送信電力E1に設定し、処理をステップS07に進める。これにより、FMトランスミッタ23は、第1送信電力E1で電波を送出する。
一方、ステップS08においては、警告する。具体的には、LCD15に「充電器のケーブルを折り畳んでください」のメッセージを表示する。また、第2スピーカ12から所定の着信音を発音するようにしてもよいし、振動部26を所定のパターンで振動させるようにしてもよい。さらに、「充電器のケーブルを折り畳んでください」のメッセージを音声で第2スピーカ23から出力してもよいし、「充電器のケーブルを折り畳んでください」のメッセージを記述し、所定の電子メールアドレスを宛先に設定した電子メールを生成し送信するようにしてもよい。
ステップS09においては、ユーザによる許可を受け付けたか否かを判断する。許可を入力するために操作キー14に予め割り当てられたキーをユーザが押下すると、ユーザによる許可を受け付ける。ユーザによる許可を受け付けたならば処理をステップS10に進めるが、そうでなければ処理をステップS11に進める。
次のステップS10においては、FMトランスミッタ23の送信電力を予め定められた第2送信電力E2に設定し、処理をステップS07に進める。これにより、FMトランスミッタ23は、第1送信電力E1より大きな第2送信電力E2で電波を送出する。
一方、ステップS11においては、第1送信電力E1より小さな第3送信電力E3で電波を送出する。なお、ステップS10においては、FMトランスミッタ23を駆動しないようにし、電波を送信しないようにしてもよい。
処理がステップS12に進む場合は、第3接続状態のときである。ステップS12においては、FMトランスミッタ23の送信電力を予め定められた第3送信電力E3に設定し、処理をステップS07に進める。これにより、FMトランスミッタ23は、第3送信電力E3で電波を送出する。
ステップS07においては、FMトランスミッタ23がOFFになったか否かを判断する。制御部21は、操作キー14からFMトランスミッタ23をOFFにするための操作を受け付けると、FMトランスミッタ23がOFFになったと判断し、FMトランスミッタ23を停止させる。FMトランスミッタ23がOFFになったと判断した場合は処理を終了し、そうでなければ処理をステップS02に戻す。
以上説明したように、本実施の形態における携帯電話機1は、イヤホン、シリアル通信ケーブルおよび充電器101のいずれかが接続されたことを検出し、充電器101が接続された場合に充電器101の本体部105との間の距離を測定し、測定された距離に基づいてFMトランスミッタ23が電波を送信する送信電力を制御する。充電器101との間の距離に基づいて充電器101と接続された携帯電話機1全体の形状が定まり、その形状における携帯電話機1のアンテナ利得を予め計測しておけば、送信される電波の電波強度が所定の値以下となる送信電力を予め定めることができる。充電器101との間の距離に対応して予め定めた第1送信電力E1で送信するようにしたので、送信される電波の電波強度が所定の値以下とすることができる。したがって、充電器101が接続される場合であっても適切な電波強度で電波を送信することができる。
また、充電器101との間の距離がしきい値以上の場合、充電器101と接続された全体の形状が定まり、アンテナ利得が増大するが、充電器101が接続されていない場合における送信電力よりも小さくするので、送信される電波の電波強度が大きくならず、所定の値以下とすることができる。
また、充電器101との間の距離が第1の距離より小さい場合における充電器101と接続された全体の形状を、ケーブル109を折り畳んだ状態の1つに定めておけば、充電器101のケーブル109を折り畳んだ状態のアンテナ利得が求まり、そのアンテナ利得は充電器101との間の距離が第1の距離以上の場合のそれよりも小さくなる。このため、充電器101との間の距離が第1の距離より小さい場合に、予め定められた充電器101と接続された全体の形状がユーザに確認されると、充電器101との間の距離が第1の距離以上の場合における送信電力よりも大きくするので、送信される電波の電波強度を、所定の値以下に抑えつつ、可能な限り大きくすることができる。
また、充電器101との間の距離がしきい値より小さい場合、または、充電器101との間の距離を測定できない場合に、警告を発するようにしたので、ユーザに充電器101との接続形状が適切でないことを通知することができる。ユーザが、携帯電話機1と充電器101との間の距離をしきい値以上にすれば、適切な第1送信電力1で電波が送信されるので、受信感度をよくすることができる。
<第1の変形例>
上述した実施の形態においては、第2の距離に対応する充電器101の状態として、ケーブル109を折り畳んで所定の長さの状態とし、その状態における第2送信電力E2を予め計測しておくようにした。第1の変形例における携帯電話機1においては、ケーブル109を折り畳んで所定の長さの状態における第2送信電力E2を予め計測していない場合である。この場合、第2送信電力がEEPROM31に記憶されていないので、送信電力を定めることができない。この場合には、携帯電話機1のアンテナ利得が不明であるので、第3接続状態と同様に第3送信電力E3で電波を送信するようにFMトランスミッタ23を制御する。
具体的には、図6に示した送信電力制御処理において、ステップS21、ステップS09およびステップS10を実行しないようにし、ステップS08において、警告した後に、ステップS11を実行する。ステップS08における警告は、充電器101のケーブル109が直線形状となるように携帯電話機1を配置することを促すためのものであって、例えば、LCD15に「携帯電話機を充電器から離してください」のメッセージを表示する。
第1の変形例における携帯電話機1によれば、携帯電話機1と発光部107との間の距離がしきい値(第1の距離)より小さい場合は、ケーブル101の形状を特定することができず、アンテナ利得を特定することができないので、充電器との間の距離が第1の距離以上の場合における第1送信電力E1よりも小さい、最小の第3送信電力E3で送信するようにした。このため、FMトランスミッタ23から出力される電波の電界強度が予め定められた値を超えないようにすることができる。なお、第3送信電力E3で電波を送信するのに代えて、FMトランスミッタ23を駆動しないようにしてもよい。
<第2の変形例>
上述した実施の形態における携帯電話機1は、ケーブル109を折り畳んで所定の長さの状態とし、その状態における第2送信電力E2を予め計測しておくようにした。第2の変形例における携帯電話機1は、ケーブル109を折り畳んで所定の長さの状態であることを検出する条件として、測距部55により測定された距離が第2の距離以下であることを条件としたものである。電力制御部51は、電力制御部51は、第2接続状態を検出すると、測距部55から入力される距離が第2の距離より小さければ、警告部57に警告信号を出力するとともに、ユーザによる許可を受け付ける。電力制御部51は、ユーザによる許可を受けつけることを条件に、第2送信電力E2に決定し、第2送信電力E2で電波を送信するようにFMトランスミッタ23を制御する。一方、電力制御部51は、測距部55により測定された距離が第2の距離以下でない場合、または、第2の距離以下であるがユーザによる許可を受け付けない場合、第3送信電力E3に決定し、第3送信電力E3で電波を送信するようにFMトランスミッタ23を制御する。
図6は、第2の変形例における送信電力制御処理の流れの一例を示すフローチャートである。図6を参照して、図5に示した送信電力制御処理と異なる点は、図5のステップS05が変更されてステップS05Aとなった点、およびステップS21が追加された点である。その他の処理は図5に示した送信電力制御処理と同じなのでここでは説明を繰り返さない。図6を参照して、ステップS05Aにおいては、ステップS04において取得された測定距離を第1のしきい値、ここでは第1の距離と比較する。測定距離が第1のしきい値(第1の距離)以上ならば処理をステップS06に進めるが、そうでなければ処理をステップS08に進める。
ステップS21においては、ステップS04において取得された測定距離を第2のしきい値、ここでは第2の距離と比較する。測定距離が第2のしきい値(第2の距離)以下ならば処理をステップS09に進めるが、そうでなければ処理をステップS11に進める。
したがって、処理をステップS10に進めるためには、測定距離が第2のしきい値(第2の距離)以下であり(ステップS21でYES)、かつ、ユーザによる許可が受け付けられた場合(ステップS09でYES)である。
第2の変形例における携帯電話機1は、FMトランスミッタ23の送信電力を、第2送信電力E2にするために、携帯電話機1と充電器101との間の距離が第2の距離以下であることを条件とするので、充電器101がケーブル109を折り畳んで所定の長さの状態であることを正確に検出することができる。
<第3の変形例>
上述した実施の形態では、例えば図5のステップS09に示されるように、ユーザによる許可の受付を待って、第2の送信電力E2に設定するものとしたが(ステップS10)、このステップS09におけるユーザの許可の受付処理を省いてもよい。すなわち、図5のフローチャートにおいて、ステップS09、ステップS11の処理を省き、ステップS08における警告が発せられた後、FMトランスミッタ23が、送信電力を第1送信電力E1よりも大きい、第2送信電力E2に設定するものとしでもよい。この第3の変形例の場合、ユーザによる許可の入力処理、その受付確認処理がなくなるため、ユーザの利便性を向上させ、電子機器の処理負担を削減することができる。
<第4の変形例>
上述した実施の形態では、図5のステップS08で表示される警告の内容として、「充電器のケーブルを折り畳んでください」というメッセージであったが、測定距離がしきい値以下の場合、そもそもケーブルの長さが短く、アンテナ利得が小さい場合もある。そこで、警告する表示として、例えば「充電器のケーブルは短いタイプのものですか」や、「充電器のケーブルを折り畳むか、または、充電器のケーブルは短いタイプのものであることを確認してください」といったケーブルの長さが短いことを確認させる内容を含む警告表示としても良い。この第4の変形例の場合、様々なタイプのケーブルに適切に対応することができる。
なお、本実施の形態においては、電子機器の一例として携帯電話機1を例に説明したが、FMトランスミッタ23を備えた装置であれば、送信機等の電子機器であってもよい。
また、充電器101を携帯電話機1に接続された場合に充電器101までの距離を計測するようにしたが、充電器101に限らず、シリアル通信ケーブルで接続される機器またはイヤホンに発光する発光部を設けるようにして、それらとの距離を計測するようにしてもよい。この場合には、シリアル通信機器またはイヤホンの形状からアンテナ利得が定まるので、上述したのと同様に、シリアル通信機器またはイヤホンが接続された場合であっても、それとの間の距離を計測すれば、送信される電波強度が所定の値以下となるように送信電力を定めることができる。
また、図5または図6に示した処理を実行するための送信電力制御方法、またはその送信電力制御方法をコンピュータに実行させるための送信電力制御プログラムとして発明を捉えることができるのは言うまでもない。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
<付記>
(1) 前記送信電力制御手段は、前記測定された距離がしきい値より小さい場合に、前記測定された距離が前記しきい値以上の場合における送信電力よりも小さくする、請求項2に記載の電子機器。
この局面に従えば、外部機器との間の距離がしきい値より小さく、外部機器と接続された全体の形状が定まらない場合、アンテナ利得が不明であるが、外部機器との間の距離がしきい値以上の場合における送信電力よりも小さくするので、送信される電波の電波強度が所定の値よりも大きくならないようにすることができる。
本発明の実施の形態の一つにおける携帯電話機の外観を示す斜視図である。 本実施の形態における携帯電話機の機能の一例を示す機能ブロック図である。 携帯電話機が充電器と接続された状態を示す図である。 携帯電話機が備える制御部の機能の一例を示す機能ブロック図である。 送信電力制御処理の流れの一例を示すフローチャートである。 第2の変形例における送信電力制御処理の流れの一例を示すフローチャートである。
符号の説明
1 携帯電話機、2 表示側部、3 操作側部、11 第1スピーカ、12 第2スピーカ、13 マイクロホン、14 操作キー、14A 電源キー、15 LCD、15A 小型LCD、17 イヤホン端子、18 シリアル通信端子、19 充電端子、21 制御部、22 無線回路、22A アンテナ、23 FMトランスミッタ、23A アンテナ、24 カメラ、25 受光部、26 振動部、27 カードI/F、27A フラッシュメモリ、28 コーデック部、29 切換部、30 表示制御部、51 電力制御部、53 接続検出部、55 距離受付部、57 警告部。

Claims (9)

  1. アンテナと、
    前記アンテナから電波を送信する送信手段と、
    外部機器と接続される接続手段と、
    前記接続手段に外部機器が接続されたことを検出する検出手段と、
    前記外部機器との間の距離を測定する距離測定手段と、
    前記外部機器が接続されたことが検出された場合に前記測定された距離に基づいて前記送信手段が電波を送信する送信電力を制御する送信電力制御手段と、を備えた電子機器。
  2. 前記送信電力制御手段は、前記測定された距離がしきい値以上の場合、送信電力を、前記接続手段に外部機器が接続されていない場合における送信電力よりも小さい第1の送信電力とする、請求項1に記載の電子機器。
  3. 前記送信電力制御手段は、前記測定された距離がしきい値より小さい場合、送信電力を、所定の操作が入力されることを条件に、前記測定された距離がしきい値以上の場合における前記第1の送信電力よりも大きい第2の送信電力とする、請求項2に記載の電子機器。
  4. 前記距離測定手段により測定された距離がしきい値より小さい場合、または、前記距離測定手段により距離を測定できない場合に、警告を発する警告手段をさらに備えた、請求項1〜3のいずれかに記載の電子機器。
  5. 前記送信電力制御手段は、前記測定された距離が第1のしきい値以上の場合、または、前記第1のしきい値より小さい第2のしきい値以下で所定の操作が入力される場合、前記第1および第2のしきい値それぞれに対して予め定められた送信電力に制御する、請求項1に記載の電子機器。
  6. 前記外部機器は、光を発する発光手段を有し、
    前記距離測定手段は、前記発光手段により発せられる光の強度を測定する発光強度測定手段を含み、該測定された光の強度に基づいて距離を測定する、請求項1〜5のいずれかに記載の電子機器。
  7. 前記距離測定手段により測定された距離がしきい値より小さい場合、警告を発する警告手段をさらに備え、
    前記送信電力制御手段は、前記測定された距離がしきい値より小さい場合、送信電力を、前記警告手段により警告が発せられた後、前記測定された距離がしきい値以上の場合における前記第1の送信電力よりも大きい第2の送信電力とする請求項2記載の電子機器。
  8. アンテナと、
    前記アンテナから電波を送信する送信手段と、
    外部機器と接続される接続手段と、を備えた電子機器で実行される送信電力制御方法であって、
    前記接続手段に外部機器が接続されたことを検出するステップと、
    前記外部機器の接続が検出されることに応じて、前記外部機器との間の距離を測定するステップと、
    前記測定された距離に基づいて前記送信手段が電波を送信する送信電力を制御するステップと、を備えた送信電力制御方法。
  9. アンテナと、
    前記アンテナから電波を送信する送信手段と、
    外部機器と接続される接続手段と、を備えた電子機器で実行される送信電力制御プログラムであって、
    前記接続手段に外部機器が接続されたことを検出するステップと、
    前記外部機器の接続が検出されることに応じて、前記外部機器との間の距離を測定するステップと、
    前記測定された距離に基づいて前記送信手段が電波を送信する送信電力を制御するステップと、を前記電子機器を制御するコンピュータに実行させる送信電力制御プログラム。
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