JP2010056650A - 撮影システム、反射装置、撮影装置、および撮影方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】プライバシの保護を図りつつ撮影距離を確保した自分撮りを行うことがきる撮影システム、反射装置、撮影装置、および撮影方法を提供すること。
【解決手段】撮影システム100は、凸面鏡を有する反射装置200と、撮像を行う撮像部と、凸面鏡の反射面が撮像部の撮像範囲内に位置するか否かを判定する判定部と、凸面鏡の反射面が撮像範囲内に位置するときに撮像部が撮像した画像を記録する記録部とを有する撮影装置300とを具備する。
【選択図】図1
【解決手段】撮影システム100は、凸面鏡を有する反射装置200と、撮像を行う撮像部と、凸面鏡の反射面が撮像部の撮像範囲内に位置するか否かを判定する判定部と、凸面鏡の反射面が撮像範囲内に位置するときに撮像部が撮像した画像を記録する記録部とを有する撮影装置300とを具備する。
【選択図】図1
Description
本発明は、被写体の像を撮影するための撮影システム、反射装置、撮影装置、および撮影方法に関する。
従来、撮影者自身、家族、または、友人等(以下「関係者」という)の写真あるいは映像を撮影することは、様々な場面で行われている。このような私的目的の撮影では、プライバシの保護を図りつつ、できるだけ自由な撮影が可能であることが望ましい。
そこで、レンズの近傍に凸面鏡を配置した撮影装置が、例えば特許文献1に記載されている。この撮影装置によれば、撮影者は、反射鏡に映された撮像範囲の像を確認しながら、撮像される範囲(以下「撮像範囲」という)に他者を入れずに、撮影者自身の姿を撮影することができる。また、この撮影装置は、撮像画像を他者に渡すことなく撮影できる。
また、撮影装置と、撮像範囲の画像表示および操作入力を行う携帯端末とを分離させた撮影システムが、例えば特許文献2に記載されている。この撮影システムによれば、撮影者は、撮像範囲の像を確認しながら、撮影者自身の全身像や関係者を収めた写真を撮影することができる。
また、撮像範囲のうち、被写体以外の部分の入射光をマスクする撮影装置が、例えば特許文献3に記載されている。この撮影装置によれば、撮像範囲に、撮影者自身や関係者以外の人(以下「他人」という)が入っていたとしても、その他人を撮影しないようにすることができる。
図26は、特許文献1〜特許文献3記載の撮影装置を用いた撮影の様子を示す図である。図26に示すように、撮影装置10は、撮像を行う撮像部20と、撮像画像を記録する記録部30とを有する。撮影者は、撮像部20の撮像範囲40内に、撮影者自身または関係者等の被写体50が収まるように、撮影装置10の位置または被写体50の位置を調整し、撮像ボタンを押下する等の撮影操作を行う。
特開2000−314918号公報
特開2004−128842号公報
特開2003−333388号公報
しかしながら、特許文献1〜特許文献3記載の撮影装置は、それぞれ、下記の課題を有する。
例えば、被写体の関係者が被写体の様子を観察する目的で行われる撮影の場合、被写体の全身像を撮影することが求められる。このような全身像の撮影には、ある程度以上の撮影距離を確保する必要がある。ところが、特許文献1記載の撮影装置では、撮影者の手を伸ばせる距離までしか撮影距離を確保することができない。
特許文献2記載の撮影システムでは、撮影装置が被写体自身あるいはその関係者が所有する設備である事は通常考えにくい。少なくとも路上を含む公共のエリアで、広域に渡る場合は現実的に不可能か、極めて稀なケースと言える。従って、撮影装置が環境内に設置された他人の設備であると考えられる。この場合、一時的にせよ撮像画像が他人の設備で保持されることになるため、撮影画像の保護(プライバシ保護)に関連した問題が発生してしまう。撮影画像をより確実に保護するためには、被写体または被写体の関係者が撮影装置を所持した状態で行われる撮影(以下「自分撮り」という)が望ましい。
特許文献3記載の撮影システムでは、被写体が撮像範囲内を移動する場合には、マスク範囲を被写体に追従させることが困難であり、マスク範囲が不適切に設定されてしまうおそれがある。更に、仮にマスク範囲を適切に追従させることが出来た場合であっても、前述の特許文献2の撮影システムと同様、撮影画像が他人の設備で保持されることになり、自分撮りができないため、同様な問題が発生してしまう。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、プライバシの保護を図りつつ撮影距離を確保した自分撮りを行うことが可能な撮影システム、反射装置、撮影装置、および撮影方法を提供することを目的とする。
本発明の撮影システムは、凸面鏡を有する反射装置と、撮像を行う撮像部と、前記凸面鏡の反射面が前記撮像部の撮像範囲内に位置するか否かを判定する判定部と、前記凸面鏡の反射面が前記撮像範囲内に位置するときに前記撮像部が撮像した画像を記録する記録部とを有する撮影装置とを具備する。
本発明の反射装置は、上記撮影システムで使用される反射装置であって、前記凸面鏡の反射面に、前記反射面への入射光のうち入射角が大きい入射光を遮る遮光材を有する。
本発明の反射装置は、上記撮影システムで使用される反射装置であって、前記凸面鏡は、反射面の法線方向により近い方向からの入射光をより高い反射率で反射する。
本発明の撮影装置は、上記撮影システムで使用される撮影装置であって、前記判定部は、前記撮影装置の反射像が前記撮像部の撮像範囲に入っているか否かに基づいて、前記凸面鏡の反射面が前記撮像範囲内に位置するか否かを判定する。
本発明の撮影方法は、上記撮影システムの撮影装置で使用される撮影方法であって、予め定められた発光信号を、前記撮像部の撮像範囲に向けて出力するステップと、前記撮像範囲からの受光を行うステップと、前記撮像範囲から前記発光信号の反射光を受光したか否かを判定するステップと、前記撮像範囲から前記発光信号の反射光を受光したときに撮像および撮像画像の記録を行うステップとを有する。
本発明によれば、撮影装置を携帯する人または撮影装置が取り付けられた車両等の被写体の像が凸面鏡に映されているときに、反射像の撮影により被写体の撮影を行うことができる。また、凸面鏡の反射像を用いるため、被写体から離れた周囲の像を歪ませることができる。また、凸面鏡までの距離の倍の距離を、被写体までの撮影距離として確保することができる。これにより、プライバシの保護を図りつつ撮影距離を確保した自分撮りを行うことがきる。
以下、本発明の一実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施の形態に係る撮影システムの構成を示すシステム構成図である。本実施の形態は、通学中の児童の様子を撮影した画像を児童の保護者が確認するシステムに本発明を適用した例である。ここで、「撮影」とは、撮像素子により撮像された画像を記録媒体に記録することを含む概念とする。
図1において、撮影システム100は、反射装置200、撮影装置300、および画像表示装置400を有する。
反射装置200は、凸面鏡を有し、被写体(通学児童)および近傍の様子を俯瞰可能な位置に、凸面鏡の反射面を路面に向けた状態で設置されている。反射装置200は、通学路の電柱や壁面に、固定金具または専用の設置器具等を用いて固定的に設置されてもよいし、自走台やヘリウムガスを充填したバルーン等の移動する設備に取り付けられてもよい。いずれにせよ、反射装置200は、障害物の入り組んだ奥まった場所等ではなく、ある程度は周囲の見通しが効く開けた場所に、児童700から直接視認可能な状態で設置することが望ましい。
反射装置200は、凸面鏡であるため、反射面に正対する被写体を、被写体から見た反射面の中央部に映すという光学的特性を有する。また、反射装置200は、被写体から見た反射像の歪曲の度合いが、中央部で小さく、中央部から離れるほど、つまり、被写体から離れるほど大きくなるという光学的特性を有する。
また、凸面鏡の反射面は、球面の少なくとも一部を成す形状を有する。球面は、どの方向から見ても同一の物理形状である。したがって、反射装置200の凸面鏡は、その反射面に正対可能な位置であれば、どの方向から見た場合でも、同一の光学特性をもって、被写体および被写体の近傍を映すことが出来る。また、複数の被写体は、反射装置200の凸面鏡において、それぞれ被写体自身の反射像を同時に得ることができる。
更に、反射装置200は、被写体から見たときの被写体から離れた周囲(以下単に「周囲」という)の反射像が更に不鮮明となるように、その反射面に後述の遮光材を有している。
撮影装置300は、撮像範囲内に凸面鏡の反射面が位置するか否かを判定し、位置すると判定したときに撮像した画像を記録する。具体的には、撮影装置300は、撮像範囲内に、反射装置200の凸面鏡に映された撮影装置300の反射像が入っているか否かを判定し、入っていると判定したときに撮像した画像を記録する。また、撮影装置300は、GPS(global positioning system)衛星500の信号から撮影装置300の現在位置を取得する。そして、撮影装置300は、撮影場所の位置情報を付加した撮影画像を、無線通信ネットワーク600を介して画像表示装置400へ送信する。撮影装置300は、例えば、児童700が携帯するカメラ付き携帯電話機であり、児童のランドセルの上面に撮影方向を上方に向けた状態で取り付けられる。
画像表示装置400は、無線通信ネットワーク600を介して、撮影装置300に対して撮影画像の転送をリクエストし、返送された撮影画像を表示する。画像表示装置400は、例えば、児童700の保護者が携帯する携帯電話機である。また、画像表示装置400は、公知の識別技術、認証技術、暗号化技術等のセキュリティ技術を用いることにより、撮影装置300の撮影画像を他者に漏えいすることなく取得する。
このような撮影システム100によれば、撮影装置300を携帯する児童700が反射装置200の下を歩行しているときに、凸面鏡に映された反射像の撮影により、児童700の姿を撮影することができる。また、本撮影システム100は、凸面鏡の反射像を利用するため、児童700の移動に追従して撮影を行うことができる。すなわち、本撮影システム100は、比較的長い時間に亘って撮影が可能であり、複数の児童700に対して同時に撮影を行ったり、動画で児童700の様子を撮影することが可能となる。
また、反射像が周囲の景色の像を含んでいたとしても、その反射像は大きく歪む。また、保護者のみが、撮影装置300の撮影画像を、画像表示装置400で受信することができる。これにより、他人のプライバシおよび被写体のプライバシの両方を確保した状態で、保護者は、児童700の通学の様子を遠隔から確認することができる。
次に、各装置の構成について説明する。
図2は、反射装置200の凸面鏡の反射面(以下単に「反射面」という)の構成を示す模式図である。
図2に示すように、反射面210には、周囲が撮影されるのをより確実に防ぐために、遮光材220が設けられている。遮光材220は、例えば、反射面210に対して垂直に設けられた薄くて微細な板状の部材であり、反射面210全体に亘って微小な間隔で複数配置される。これにより、例えば、撮影装置300および児童700の像の光810は、遮光材220により遮られることなく反射して撮影装置300に到達し、他人710の像の光820は、遮光材220により遮られ、撮影装置300に到達しない。
図3は、遮光材220の形状の一例を示す斜視図である。
図3に示すように、遮光材220は、例えば、格子状の形状とすることができる。また、反射面210の形状に沿ってこのような格子状の形状を連続させることにより、反射面210全体の遮光材220を1つの部品として生成することができるので、反射装置200の低コスト化を図ることができる。また、このような1つの部品からなる遮光材220を取り付けることにより、既存の凸面鏡を簡単に本実施の形態の反射装置200に変更することができる。
図4は、遮光材220の形状の他の例を示す斜視図である。
図4に示すように、遮光材220は、例えば、円筒状の形状とすることができる。また、遮光材220は、反射面210の形状に沿ってこのような円筒状の形状を連続させた構成としてもよい。このような形状とすることで、図3に示す形状よりも頑丈な遮光材220を得ることができる。
このような遮光材220が設けられることにより、反射面210への入射光は、その入射角に応じて遮蔽される。したがって、反射面210における光線を反射する鏡面の大きさの割合(以下「開口度」という)は、光の入射角に応じて変化する。なお、入射角とは、入射光線が入射点で媒質境界面の法線となす角である。
図5は、反射面210における入射角と開口度との関係を示す説明図である。ここでは、遮光材220の高さをhとし、遮光材220の間隔をd0と置くものとする。
反射面210の部分211において、入射角θnの入射光が到達する範囲の長さdnは、以下の式(1)で表わされる。
dn = d0−2h・tan(θn−90) ・・・・・・(1)
但し、dn<0となる場合は、dn=0である。
dn = d0−2h・tan(θn−90) ・・・・・・(1)
但し、dn<0となる場合は、dn=0である。
例えば、撮影装置300が反射面210の部分211に正対している場合、撮影装置300の像の光は、図5(A)に示すように、ほぼ90度に近い入射角θ1で、部分211に入射する。この場合、開口度d1/d0は、値1となり、反射率は、最大値αを取る。
撮影装置300の近傍の他の人や物の像の光は、図5(B)に示すように、90度よりもやや小さい入射角θ2で部分211に入射する。この場合、遮光材220の存在により、開口度d2/d0は、値1よりも小さくなり、反射率βはαよりも小さい値となる(α>β)。
そして、周囲の像の光は、図5(C)に示すように、90度よりもかなり小さい入射角θ3となる角度で部分211に進行する。この場合、光は、遮光材220に完全に遮られ、部分211に到達しないため、開口度、反射率ともに値0(開口なし)となる。
反射率βが値0になる入射角θの条件は、遮光材220の間隔d0と高さhによって決まることは、図より明らかである。すなわち、反射率βは、遮光材220の高さをh、間隔をd0と置くと、tanθ≦2h/d0を満たすとき、反射率βが値0になる。
遮光材220の間隔d0および高さhは、反射面210全体で均一であり、凸面鏡をどの角度から見ても同じ特性をもって反射像が得られることが望ましい。これにより、凸面鏡は、各位置において、反射面210の法線方向により近い方向からの入射光をより高い反射率で反射することができる。
なお、反射率α、βは、例えば入射光の照度と反射光の照度とを照度計で計測し、「反射率=反射光照度/入射光照度」の計算式から算出することもできる。すなわち、遮光材220の具体的な物理寸法を用いずとも、照度の計測結果から、反射率α、βを特定することができる。
図6は、反射装置200の反射率を示す説明図である。
図6に示すように、反射装置200の各位置において、反射面210の法線方向により近い方向からの入射光の反射光830は、反射面210の法線方向により遠い方向からの入射光の反射光840よりも、高い反射率で反射する。
このような構成の反射装置200を用いることにより、児童700の移動に追従して児童700の像を映すことができ、かつ、周囲の像については映さないようにすることができる。
図7は、撮影装置300の構成を示すブロック図である。
図7において、撮影装置300は、受光部310、発光部320、判定部330、画角調整部340、記録部350、および通信部360を有する。また、撮影装置300は、図示しないが、GPS衛星500のGPS信号を受信し、撮影装置300の現在位置を取得する現在位置取得部を有する。
受光部310は、レンズとCCD(charge coupled device)等のイメージセンサ(撮像素子)と、イメージセンサの撮像面に画像を結像させるレンズユニットとを有し、結像した画像を入力して電気信号に変換する。ここでは、受光部310は、レンズおよびイメージセンサ(撮像体)を収容するレンズユニットの構成を有しているものとする。
発光部320は、電球やLED(light emitting diode:発光ダイオード)等の発光素子を有し、発光信号を出力する。発光部320は、少なくとも受光部310の撮像範囲全体に発光信号を出力することが望ましい。したがって、例えば、発光部320は、指向性の少ない発光素子を採用し、発光素子を受光部310の近傍に、レンズに直接発光信号が入射しないように配置すればよい。
発光部320からの発光信号は、反射装置200等の光の反射体が正対している場合には、その反射体で反射し、反射信号として受光部310に入射する。
判定部330は、発光信号に対応した反射信号を受光部310が受光したか否かに基づいて、撮影装置300の反射像が撮像範囲に入っているか否かを判定する。具体的には、判定部330は、受光部310の出力信号が、反射信号を含むか否か、つまり、直前に発光部320が出力した発光信号の特徴を含むか否かを判定する。受光部310の出力信号が上記特徴を含む場合には、受光部310の撮像画像が撮影装置300の反射像を含んでいるといえる。したがって、そのような状態で受光部310を用いて撮影を行えば、撮影装置300を携帯する児童700の反射像を撮影することが可能である。
判定部330が判定の対象とする発光信号の特徴は、光の形状、波長、色相、明滅パターン、明滅周波数、変化のタイミング、または周波数変調等により示される識別子の少なくとも1つであり、撮影装置300ごとに固有であることが望ましい。これにより、撮影装置300は、他の装置から出力された発光信号や反射信号を、誤って撮影装置300の反射信号であると判定するのを防ぐことができる。すなわち、撮影装置300は、他の装置を携帯する他人を誤って撮影してしまうのを防ぐことができる。
発光信号の特徴を光の形状に持たせる場合には、例えば、発光素子の光出力側に、所望の形状の光透過部を設けた板状部材を配置すればよい。また、発光信号の特徴を光の波長または色相に持たせる場合には、例えば、特定の波長または色相を出力する発光素子を採用すればよい。また、発光信号の特徴を光の明滅周波数、変化のタイミング、または周波数変調等により示される識別子に持たせる場合には、例えば、発光状態を制御可能な発光素子を採用し、発光素子の制御回路を用意すればよい。また、判定部330には、発光信号の特徴に関する情報が、予め記憶される。
なお、本実施の形態では、発光部320は、特定の形状および色相を有する光(光点)を出力する。その際、判定部330は、受光部310の撮像画像が、この形状および色相の光を含むか否かを判定することにより、反射信号の受光の有無を判定するものとする。
画角調整部340は、後述の記録部350により記録される画像(以下「記録画像」という)の中央に撮影装置300の反射像が位置するように、画角を含む受光部310の撮像範囲を調整する。具体的には、画角調整部340は、受光部310が受光した反射信号が撮像面の中心付近に来るように、パン調整およびチルト調整による撮影制御を行う。また、画角調整部340は、反射装置200の凸面鏡の像の撮像面における大きさを基準として、ズーム調整(画角調整)による撮影制御を行う。
具体的には、画角調整部340は、受光部310のレンズユニットをモータ等で駆動し物理的(光学的)に、パン調整、チルト調整、およびズーム調整を行う。
図8は、レンズユニットおよびその周辺の構成を示す斜視図である。
図8において、レンズユニット311は、レンズおよびイメージセンサ(図示せず)を収納する。レンズユニット311には、画角調整部340の構成部品として、パン制御軸341、チルト制御軸342、およびズーム制御軸343とが備えられている。パン制御軸341は、レンズユニット311のパン調整を行うための、つまり、光軸の向きを水平方向において調整するための可動軸である。チルト制御軸342は、レンズユニット311のチルト調整を行うための、つまり、光軸の向きを垂直方向において調整するための可動軸である。ズーム制御軸343は、レンズユニット311のズーム調整を行うための、つまり、画角内に映る像の倍率を調整するための可動軸である。
画角調整部340は、パン制御軸341、チルト制御軸342、およびズーム制御軸343を、それぞれモータ(図示せず)により駆動する。
レンズユニット311の外縁には、発光部320の構成部品として、無指向性のLED321が配置される。LED321は、レンズユニット311の光軸あるいは画角がいかなる方向に調整された場合であっても、撮像範囲内に発光信号を出力するように、配置されていることが望ましい。また、LED321は、発光信号がレンズユニット311のレンズ面に直接入射しないような位置、形状をもって配置されていることが望ましい。このために、例えば、発光部320は、遮光フードなどの物理的遮光物を用いてもよい。
図7に示す記録部350は、判定部330が撮影装置300の反射像が撮像範囲に入っていると判定したとき、受光部310が撮像した画像を記録する。すなわち、記録部350は、撮影装置300の反射像を含む撮像画像を記録する。記録部350は、受光部310で撮像された画像データを、JPEG(Joint Photographic Experts Group)、MPEG(Moving Picture Experts Group)等の静止画像データ、あるいは、動画像データ等(以下「画像データ」と総称する)に変換して記録する。また、記録部350は、撮像画像を記録する際に、上記現在位置取得部がGPS信号から取得した撮影装置300の現在位置を、撮影場所の位置情報として取得し、取得した位置情報を撮像画像に付加する。なお、記録部350は、撮影時刻等、他の情報を撮影画像に付加してもよい。
通信部360は、図1に示す画像表示装置400を含む外部装置との間で、無線データ通信を行う。また、通信部360は、画像表示装置400からのリクエストに応じて、または、定期的に、記録部350の記録画像を画像表示装置400に送信する。撮影装置300と画像表示装置400とは、互いに特定の関係(ここでは児童の所持機器と保護者の所持機器という関係)にあるため、暗証番号等、第三者への漏洩を防ぐ秘密の情報を事前に共有しておくことは容易である。必要であれば、公知の暗号技術およびアクセス制御技術を適用することにより、送信先の限定、送信データの暗号化等を行い、記録画像の第三者への漏洩防止をより強固にすることも可能である。
撮影装置300は、図示しないが、CPU(central processing unit)、制御プログラムを格納したROM(read only memory)などの記憶媒体、RAM(random access memory)などの作業用メモリ、画像処理IC(integrated circuit)、通信回路、バッテリー、および操作用スイッチ類を有する。上記した各部の機能は、CPUが制御プログラムを実行することで実現される。
このような構成の撮影装置300によれば、撮影装置300の反射像が撮像範囲に入っているか否かを判定し、入っていると判定したときに撮像した画像を記録する。
なお、画像データを記録するための記録媒体は、記録画像の利用形態に適したものを用いることが望ましい。例えば、長期間の記録画像を一括で他の装置に移動させる場合には、上記記録媒体は、着脱可能なフラッシュメモリカードや、外部とのデータ送受インタフェースを有するハードディスクドライブ等で構成することが望ましい。また、通信部360により記録画像を随時外部に送信し、撮影装置300内部に保持し続ける必要がない場合には、上記記録媒体は、RAM等の省容量かつ安価な揮発性メモリ等で構成することが望ましい。
画像表示装置400は、図示しないが、ユーザ操作を受け付ける操作部と、ユーザ操作を受けて無線通信ネットワーク600を介して撮影装置300から撮影画像をリクエストする画像取得部と、返送された撮影画像を表示する画像表示部とを有する。これらの機能は、撮影装置300と同様に、CPU、記憶媒体、作業用メモリ、および通信回路等により実現される。このような構成の画像表示装置400によれば、ユーザ操作を受けて、無線通信ネットワーク600を介して撮影装置300から撮影画像をリクエストし、返送された撮影画像を表示することができる。
以下、上記構成を有する撮影システム100の動作について説明する。
反射装置200は入射光を反射面210で反射するのみである。また、画像表示装置400は、撮影装置300に対して撮影画像をリクエストし、返送された撮影画像を表示するという、単純な動作を行う。したがって、本実施の形態では、撮影装置300の動作についてのみ説明し、反射装置200および画像表示装置400の動作の説明については省略する。
図9は、撮影装置300の全体動作を示すフローチャートである。
まず、ステップS1000において、通信部360は、画像表示装置400から、撮影のリクエストを受信したか否かを判断する。通信部360は、リクエストを受信していない場合には(S1000:NO)、ステップS2000へ進む。
ステップS2000において、発光部320は、発光信号を出力する。
図10は、発光信号の出力の様子を示す説明図である。
図10に示すように、発光部320のLED321は、少なくとも撮像範囲において無指向に、発光信号850を出力する。撮影装置300の撮影範囲の近距離に反射装置200が存在する場合、発光信号850は、反射装置200で反射して、反射信号として撮影装置300のレンズユニット311に戻ってくる。
図11は、発光信号の一例を示す図である。ここでは、説明の簡便化のため、撮影装置300を平面鏡に対面させたときの撮像画像における反射信号として図示する。
図11に示すように、撮像画像860における反射信号851は、特定の色相(例えば赤)の十字形状の光であるものとする。反射信号851は、このような通常の環境には存在しない特徴を有することが好ましい。但し、反射信号851の特徴は、このように限定されるものではない。
そして、図9のステップS3000において、受光部310は、画像を入力し、画像データを判定部330に出力する。このとき、画角調整部340は、レンズユニット311の画角(撮像範囲の大きさ)を最大にしておくことが望ましい。図10に示すように撮影装置300の撮像範囲内に反射装置200が存在し、凸面鏡の反射面が撮影装置300側に向いている場合には、撮像画像は反射信号を含むことになる。
そして、ステップS4000において、判定部330は、反射信号を受信したか否か、つまり、撮像画像が反射信号を含むか否かを判定する。
図12は、反射信号を含む撮像画像の一例を示す図である。
撮像画像860は、反射信号851を含む場合、図12に示すように、発光信号850と同一の特徴を有する画像部分861(光点)を含むことになる。したがって、判定部330は、撮像画像860がこのような画像部分861を含むとき、反射信号851を受信したと判定する。
撮像画像860が発光信号850と同一の特徴を有する画像部分861を含むか否かの判定は、公知の画像処理技術を用いて行うことができる。例えば、撮像画像860内の全領域をスキャンして、発光信号850の特徴として予め登録された特徴を有する光情報があるか否かをチェックする手法を適用すればよい。また、判定部330は、撮像画像860全体をある特徴に着目して変換しその成分を抽出して比較する手法を適用してもよい。
具体的には、例えば、発光信号850が所定の色度値を有する場合には、その色度値を特徴として一致判定を行い、撮像画像860内の全領域の色度値をスキャンして、色度値が一致する部分が存在するか否かを判定すればよい。
または、判定部330は、色度値と輝度値とを掛け合わせたり、形状や大きさを加味する等の処理を加えた値を、比較対象とするようにしてもよい。これにより、類似する特徴を持つ他の画像部分を誤検出する確率を低減させ、撮影装置300の反射信号のみをより高い精度で検出することが可能となる。
図13は、反射信号を含まない撮像画像の一例を示す図である。
図13に示す撮像画像860は、発光信号850と同一の色相の画像部分862を含むものの、画像部分862の形状は、発光信号850とは異なっている。したがって、判定部330は、撮像画像860がこのような画像部分862を含んでいても、反射信号851を受信したとは判定しない。
図14は、反射信号を含まない撮像画像の他の例を示す図である。
図14に示す撮像画像860は、発光信号850と同一の形状の画像部分863を含むものの、画像部分863の色相は、発光信号850とは異なっている。したがって、判定部330は、撮像画像860がこのような画像部分863を含んでいても、反射信号851を受信したとは判定しない。
ステップS4000において、判定部330は、反射信号を受信したか否かを判定し、受信した場合には(S4000:YES)、ステップS5000へ進み、受信していない場合には(S4000:NO)、後述のステップS7000へ進む。
図15は、レンズユニット311の光軸に対して斜め方向に反射装置200が位置するときの発光信号の反射の様子を示す説明図である。なお、以下に説明する図15〜図20では、発光信号を出力しないときの撮像画像(本来の撮影の目的とする画像)に対する処理を、発光信号を出力したときの撮像画像に対する処理に置き換えて説明を行う。
図15に示すように、レンズユニット311の撮像範囲870に反射装置200が位置するとき、LED321から出力される発光信号850は、反射装置200で反射し、反射信号851として、レンズユニット311のレンズ面に入射する。
図16は、図15に示す位置関係における撮影画像の一例を示す図である。
図16に示すように、反射装置200は、レンズユニット311の光軸に対して斜め方向に位置しているため、撮像画像860における凸面鏡の像864および反射信号851は、撮像画像860の中心からずれて位置する。
このような撮像範囲で撮像した画像をそのまま記録画像とすると、児童700の画像は隅のほうに小さく表示されることになり、保護者はその様子を確認し辛い。
そこで、図9のステップS5000において、画角調整部340は、反射信号851が記録画像の中央にくるように、かつ、反射装置200の凸面鏡の像864が記録画像を占めるように、レンズユニット311のパン、チルト、およびズーム(画角)を調整する。この調整は、図8で説明したように、パン制御軸341、チルト制御軸342、およびズーム制御軸343を駆動することにより行われる。そして、撮影装置300は、発光信号を出力させずに撮像を行う。
凸面鏡の像864の検出は、反射信号の検出と同様に公知の画像処理技術を用いて行うことができる。また、凸面鏡の外縁部に特徴的な図形、色彩、発光体、反射板等を配置することにより、画像処理による検出を容易化することができる。具体的には、例えば、凸面鏡の外縁部に蛍光色塗料等の、通常の風景には存在しない特定の色相または色反射特性を持った塗料を塗布する。
図17は、画角調整が行われたときの発光信号の反射の様子を示す説明図である。
図17に示すように、画角調整部340は、レンズユニット311の光軸が反射装置200に(反射装置200の反射面210の中心に)向くように、レンズユニット311を駆動する。
図18は、画角調整が行われたときの撮影画像の一例を示す図である。
図18に示すように、画角調整部340は、撮像画像860における凸面鏡の像864および反射信号851が、撮像画像860の中心に位置するように、レンズユニット311を駆動する。更に、画角調整部340は、凸面鏡の像864が撮像画像860の主要部分を占める大きさとなるように、レンズユニット311を駆動する。このように、画角調整部340は、記録画像において目的とする被写体である児童700の反射像が相対的に大きくなるようにする。
なお、画角調整部340は、図8で説明したモータ駆動による画角制御の代わりに、またはこれと併せて、撮像画像の任意領域を切り取るトリミング処理により、記録画像の調整を行うようにしてもよい。トリミング処理には、公知の画像処理技術を適用すればよい。
図19は、トリミングによる画角調整の様子の一例を示す説明図である。
図19に示すように、画角調整部340は、例えば、受光部310の撮像画像860に対して、凸面鏡の像864に外接する切り出し枠865を決定し、切り出し枠865の画像を切り出すトリミング処理を行う。そして、画角調整部340は、切り出し枠865の画像を記録画像のサイズに拡大するトリミングズーム処理を行い、拡大した画像880を撮像画像として、記録部350に出力する。なお、このとき、画角調整部340は、画像880に対して、画像の歪み、明度、色合い等の画質調整を行ってもよい。
図20は、トリミングによる画角調整の様子の他の一例を示す説明図である。
図20に示すように、画角調整部340は、例えば、受光部310の撮像画像860に対して、凸面鏡の像864の内側に、児童700の全身像が収まるような切り出し枠865を決定してもよい。更に、画角調整部340は、図19と同様にトリミング処理およびトリミングズーム処理を行い、拡大した画像880を撮像画像として出力してもよい。
そして、ステップS6000において、記録部350は、入力された撮像画像を、撮影時刻と対応付けて記録する。
そして、ステップS7000において、撮影装置300は、処理を継続するか否かを判断し、継続する場合には(S7000:YES)、ステップS1000へ戻る。
一方、通信部360は、リクエストを受信した場合には(S1000:YES)、ステップS8000へ進む。
ステップS8000において、通信部360は、過去10分以内等、所定時間内に撮影された画像が、記録350に記録されているか否かを判断する。通信部360は、所定時間内に撮影された画像が記録されている場合には(S8000:YES)、ステップS9000へ進む。
ステップS9000において、通信部360は、所定時間内に撮影された画像を、画像表示装置400に送信して、ステップS7000へ進む。
また、通信部360は、所定時間内に撮影された画像が記録されていない場合には(S8000:NO)、ステップS2000へ進む。そして、ステップS6000において、記録部350は、ステップS2000〜S5000の処理により入力された撮像画像を、撮影時刻と対応付けて記録するとともに、記録画像を、画像表示装置400に送信する。
そして、撮影装置300は、処理を継続しない場合には(S7000:NO)、一連の処理を終了する。
例えば、撮影装置300は、画像表示装置400からのリクエストがあってから所定の時間を上限として、撮影画像を取得するまで撮影を試みるようにしても良い。この場合には、撮影画像が取得されないままこの所定の時間が経過していない間は、処理を継続すると判断するようにすればよい。
このような動作により、撮影装置300は、反射装置200の凸面鏡に映された撮影装置300の反射像が撮像範囲に入っているときに撮像した画像を、画像表示装置400に送信することができる。また、撮影装置300は、反射装置200に映された児童の姿以外のものをむやみに撮影することなく、児童の様子を撮影することができる。また、撮影装置300は、リクエストがあるごとに、撮影画像を画像表示装置400に送信することができる。また、撮影装置300は、リクエストが行われたタイミングでは撮影が行えない場合でも、所定時間内に撮影された過去の撮影画像を、画像表示装置400に送信することができる。
図21は、撮像画像の一例を示す図である。
図21に示すように、撮像画像891には、中央部に撮影者とその近傍とを映し、外周部に何も映していない凸面鏡が配置される。このように、撮撮影システム100によれば、目的とする被写体のみを撮影することができ、プライバシの保護を図ることができる。
図22は、図21に示す撮像画像891に対して画像処理を行った後の画像の一例を示す図である。
図22に示すように、撮影装置300は、撮像画像891から、反射像を映している中央部分の画像領域を切り出し、更に、切り出した画像の歪曲を軽減させる画像処理を施した画像892を、撮影画像として記録および送信してもよい。このような画像処理を施すことにより、必要な部分の視認性や見易さを向上させた画像を得ることができる。
以上説明したように、本実施の形態によれば、撮影装置300を携帯する児童の反射像が反射装置200に映されているときに、反射像の撮影により、児童の様子を撮影することができる。また、反射面210が凸面鏡であるため、児童が撮影装置300を携帯した状態で児童の移動に追従した撮影を行うことができる。また、凸面鏡には遮光材220を設けているので、例えば他人の像等の周囲の像が映されるのを防ぐことができる。したがって、プライバシの保護を図りつつ撮影距離を確保した自分撮りを行うことがきる。
なお、以上説明した実施の形態では、凸面鏡の反射面に遮光材220を設けるとしたが、遮光材220の代わりに、法線方向により近い方向からの入射光をより高い反射率で反射するような特殊な反射面を採用してもよい。または、遮光材は、遮光材220と特殊な反射面とを併せた遮光材を採用してもよい。このような特殊な反射面は、鏡面自体への特殊加工や、特殊材料の塗布により実現することが可能である。特殊材料としては、例えば、分光効果で干渉波長を発生させることにより、入射角度によって異なる波長を反射させる市販の偏光塗料を用いることが考えられる。
また、反射装置200は、遮光材も特殊な反射面も採用しない通常の凸面鏡を有するようにしてもよい。凸面鏡の場合、周囲の反射像が映されていたとしても、歪んで視認しづらいためである。
図23は、遮光材も特殊な反射面も用いない場合の撮像画像の一例を示す図である。
図23に示すように、撮像画像893には、凸面鏡の外周部分が周囲を映しているが、その画像は、凸面鏡の中央部分に比べて、大きく歪んでいる。
図24は、図23の撮像画像893の中央部分の画像を示す図である。
図24に示すように、撮像画像893の中央部分の画像894は、歪みが少なく、視認性が高い。
図25は、図23の撮像画像893の周辺部分の画像を示す図である。
図25に示すように、撮像画像893の周辺部分の画像895は、歪みが大きく、視認性が低い。
このように、凸面鏡に遮光材も特殊な反射面も用いなくても、ある程度のプライバシ保護を図ることが可能である。
また、以上説明した実施の形態では、反射信号を受光するための装置部を、撮像素子と兼用としたが、別個に設けてもよい。発光信号の特徴が形状ではない場合には、反射信号を受光するための装置部は、より簡単な受光素子とすることができる。
また、撮影装置は、反射装置の凸面鏡の反射面が撮影装置の撮像範囲内に位置するか否かを、反射信号の受信の有無に基づいて判定するとしたが、これに限定されるものではない。例えば、凸面鏡の近傍にマーカを配置しておき、撮影装置は、このマーカを撮像画像から検出することによって上記判定を行うようにしてもよい。また、撮影装置が、反射装置の位置および向き、または、反射装置で撮影装置の反射像を撮影可能な位置および撮影方向等に関する情報を、予め記憶し、撮影装置の位置および撮影方向と比較して、上記判定を行うようにしてもよい。また、反射装置が、撮影装置の位置および向きを示す情報をRFID(radio frequency identification)タグ等を用いた近距離無線通信により送出し、撮影装置が、その情報の受信を監視し、受信した情報に基づいて上記判定を行うようにしてもよい。
また、反射装置の凸面鏡は、反射面の法線方向により近い方向からの入射光をより高い反射率で反射するとしたが、このように限定されるものではない。例えば、反射面の法線方向に対してより遠い方向の反射像の視認性が、解像度、コントラスト比、色再現度、歪曲収差等の違いにより低下するような構成としてもよい。
また、撮影システムのための反射装置を設置する場合について説明したが、路上に設置されている道路反射鏡等、既存の凸面鏡を有する設備を利用するようにしてもよい。
また、反射装置の凸面鏡の反射面が撮像範囲内に位置するときに、自動的に撮影を行うのではなく、ユーザに対して凸面鏡の反射面が撮像範囲内に位置する旨を通知し、この通知を受けたユーザが撮影操作を行ったときにのみ撮影を行うようにしてもよい。この場合、撮影装置300は、リクエストがあったときにのみ、図9のステップS2000〜S6000の動作を行うようにし、撮影が不能であるとき(撮像範囲内に凸面鏡の反射面が位置しないとき)には、その旨をユーザに通知するようにすればよい。これにより、撮影を行うか否かの最終判定を、ユーザが行うことができ、記録画像の枚数を低減することができる。
また、本発明に係る撮影装置を携帯電話機に適用した場合について説明したが、本発明は、ビデオカメラ、デジタルスチルカメラ、PDA(personal digital assistant)等、各種携帯端末に適用することができる。また、本発明は、携帯端末以外にも、乗用車等の移動体に据え付けられた装置に適用することができる。
また、通学中の児童の様子を保護者が確認する撮影システムの例について説明したが、本発明の適用はこれに限定されるものではない。本発明は、例えば、スポーツのフォームチェックを行うための撮影システムや、乗用車の駐車ガイドや走行記録を行うための撮影システム、アミューズメント施設における来場者撮影システムなど、私的目的で撮影者自身や関係者を撮影する各種システムに適用することができる。
本発明に係る撮影システム、反射装置、撮影装置、および撮影方法は、プライバシの保護を図りつつ撮影距離を確保した自分撮りを行うことがきる撮影システム、反射装置、撮影装置、および撮影方法として有用である。
100 撮影システム
200 反射装置
210 反射面
220 遮光材
300 撮影装置
310 受光部
311 レンズユニット
320 発光部
321 LED
330 判定部
340 画角調整部
341 パン制御軸
342 チルト制御軸
343 ズーム制御軸
350 記録部
360 通信部
400 画像表示装置
500 GPS衛星
600 無線通信ネットワーク
200 反射装置
210 反射面
220 遮光材
300 撮影装置
310 受光部
311 レンズユニット
320 発光部
321 LED
330 判定部
340 画角調整部
341 パン制御軸
342 チルト制御軸
343 ズーム制御軸
350 記録部
360 通信部
400 画像表示装置
500 GPS衛星
600 無線通信ネットワーク
Claims (14)
- 凸面鏡を有する反射装置と、
撮像を行う撮像部と、前記凸面鏡の反射面が前記撮像部の撮像範囲内に位置するか否かを判定する判定部と、前記凸面鏡の反射面が前記撮像範囲内に位置するときに前記撮像部が撮像した画像を記録する記録部と、を有する撮影装置と、
を具備する撮影システム。 - 前記判定部は、
前記撮影装置の反射像が前記撮像部の撮像範囲に入っているか否かに基づいて、前記凸面鏡の反射面が前記撮像範囲内に位置するか否かを判定する、
請求項1に記載の撮影システム。 - 請求項1または請求項2記載の撮影システムで使用される反射装置であって、
前記凸面鏡の反射面に、前記反射面への入射光のうち入射角が大きい入射光を遮る遮光材を有する、
反射装置。 - 請求項1に記載の撮影システムで使用される反射装置であって、
前記凸面鏡は、反射面の法線方向により近い方向からの入射光をより高い反射率で反射する、
反射装置。 - 前記凸面鏡の反射面は、球面の少なくとも一部を成す形状である、
請求項3または請求項4に記載の反射装置。 - 請求項1に記載の撮影システムで使用される撮影装置であって、
前記判定部は、
前記撮影装置の反射像が前記撮像部の撮像範囲に入っているか否かに基づいて、前記凸面鏡の反射面が前記撮像範囲内に位置するか否かを判定する、
撮影装置。 - 前記撮像範囲に向けて発光信号を出力する発光部と、
前記撮像範囲からの光を受光する受光部と、を更に有し、
前記判定部は、
前記発光部が出力した発光信号の反射光を前記受光部が受光したか否かに基づいて、前記撮影装置の反射像が前記撮像範囲に入っているか否かを判定する、
請求項6に記載の撮影装置。 - 前記発光信号は、光の形状、光の波長、色相、明滅パターン、明滅周波数、変化のタイミング、または周波数変調等により示される識別子の少なくとも1つに特徴を有し、
前記判定部は、
前記撮像部の撮像画像が前記特徴のある形状を含むか否か、または、前記受光部が受光した光が前記特徴のある波長、色相、明滅パターン、明滅周波数、変化のタイミング、もしくは周波数変調等により示される識別子を有するか否か、に基づいて、前記発光信号の反射光を前記受光部が受光したか否かを判定する、
請求項7に記載の撮影装置。 - 記録画像の中央に前記撮影装置の反射像が位置するように、前記撮像部の撮像範囲を調整する画角調整部、を更に有する、
請求項6に記載の撮影装置。 - 前記撮影装置の反射像が中央に位置する画像範囲を、記録画像として前記撮像画像から切り出す画角調整部、を更に有する、
請求項6に記載の撮影装置。 - 記録画像における前記凸面鏡の像の大きさを基準として、前記撮像部の撮像範囲の大きさを調整する画角調整部、を更に有する、
請求項6に記載の撮影装置。 - 前記凸面鏡の像の大きさを基準とした大きさの画像範囲を、記録画像として前記撮像画像から切り出す画角調整部、を更に有する、
請求項6に記載の撮影装置。 - 前記記録画像を、画像の表示を行う他の装置に送信する通信部、を更に有する、
請求項6に記載の撮影装置。 - 請求項1に記載の撮影システムの撮影装置で使用される撮影方法であって、
予め定められた発光信号を、前記撮像部の撮像範囲に向けて出力するステップと、
前記撮像範囲からの受光を行うステップと、
前記撮像範囲から前記発光信号の反射光を受光したか否かを判定するステップと、
前記撮像範囲から前記発光信号の反射光を受光したときに撮像および撮像画像の記録を行うステップと、
を有する撮影方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008216929A JP2010056650A (ja) | 2008-08-26 | 2008-08-26 | 撮影システム、反射装置、撮影装置、および撮影方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008216929A JP2010056650A (ja) | 2008-08-26 | 2008-08-26 | 撮影システム、反射装置、撮影装置、および撮影方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2010056650A true JP2010056650A (ja) | 2010-03-11 |
Family
ID=42072153
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2008216929A Pending JP2010056650A (ja) | 2008-08-26 | 2008-08-26 | 撮影システム、反射装置、撮影装置、および撮影方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2010056650A (ja) |
-
2008
- 2008-08-26 JP JP2008216929A patent/JP2010056650A/ja active Pending
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