JP2010055245A - 生産ラインの構築方法および生産ライン構成装置 - Google Patents

生産ラインの構築方法および生産ライン構成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】製品の生産品種の変更や生産数量の変動に容易に対応するとともに、多品種の生産システムにおいて生産ラインの生産効率を高める。
【解決手段】各々が、外形やワーク搬送の受け渡し機構等が共通化された正方形断面の筐体を有する生産ライン構成装置10からなる加工装置101、洗浄装置102、組立装置103、計測・検査装置104の側面を相互に接続して、生産ライン構成装置10の台数や配置位置が異なる多様な生産方式110や生産方式120を構築可能とし、たとえば、製品のライフサイクルに応じた、多様な能力や規模の生産システム100の構築を可能にした。
【選択図】 図1

Description

本発明は、生産ラインの構築方法およびそれに用いられる生産ライン構成装置に関する。
たとえば、製品の製造技術では、製品の多様化や、顧客の嗜好の多様化等により、多品種少量生産を効率よく実現する技術が求められている。
従来、この種の技術として、たとえば特許文献1に開示された技術が知られている。すなわち、特許文献1には、ワークの搬送方向に沿って横並びに配列された複数の構成装置と、ワークを構成装置の配列方向に搬送するワーク搬送装置とによって構成されるワーク製造ラインにおいて、複数の構成装置の中の最小の設置幅を基準幅として、他の構成装置の幅を当該基準幅の整数倍となるように構成し、機種変更等における構成装置の入れ替えを簡単化しようとする技術が開示されている。
ところで、従来の生産システムはピーク生産量を見込んだ生産計画に基づいて専用に生産システムを構築していたため、生産品種の変更や生産数量の変動に柔軟に対応することが困難であり、生産システムの稼働率低下や遊休システムの発生を招いている。
更に、生産システムの機能が生産品種毎に専用の生産ラインである場合は、各生産システム間で装置の共用や転用が困難であるため、生産システム毎に稼働率が異なり、工場全体の生産効率が低くなる。
また、従来の生産システムはワーク搬送ラインに沿った一方向のシステム構成であるため、システム内に同一または類似する工程を複数要する場合であっても工程間で装置を共用することは困難であり、工程毎に新たに装置を設置しなくてはならないため、やはり生産効率が低くなる。
特開2007−245314号公報
本発明の目的は、製品の生産品種の変更や生産数量の変動に容易に対応する事ができ、また多品種の生産システムにおいて生産ラインの生産効率を高めることが可能な技術を提供することにある。
本発明の第1の観点は、各々の筐体が多角形の外観形状を有する複数の生産ライン構成装置を、前記多角形の各辺に対応する側面を介して二次元的に任意の方向に接続して組み合わせることにより製品の生産ラインを構築する生産ラインの構築方法を提供する。
本発明の第2の観点は、外観形状が多角形をなし、前記多角形の各辺に対応する側面を介して二次元的に任意の方向に他の生産ライン構成装置に接続可能な筐体と、
製品の製造工程の少なくとも一部を担う主処理部と、
前記筐体において規格化された高さ位置に設けられ、複数の前記側面を通じて、外部との間における前記製品の受け入れおよび払い出しを行う搬送部と、
前記主処理部および前記搬送部の動作を制御する制御部と、
を含む生産ライン構成装置を提供する。
本発明によれば、製品の生産品種の変更や生産数量の変動に容易に対応する事ができ、また多品種の生産システムにおいて生産ラインの生産効率を高めることが可能な技術を提供することができる。
本実施の形態の一態様では、生産品種の変更や生産数量の変動に応じてモジュール化された生産ライン構成装置の組合せが変更可能な生産システムにおいて、二次元自在な方向に結合可能に構成された生産ライン構成装置をレイアウトすることで、生産数量や生産工程に適した生産システムを構築する技術を開示する。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
(実施の形態1)
本発明に係る実施形態1について、図1および図2を参照して説明する。
図1は本発明の一実施の形態である生産ライン構成装置を用いた生産ラインの構築方法の一例を示す概念図であり、図2は本発明の一実施の形態である生産ライン構成装置の構成例を示す斜視図である。
(構成)
図1に例示されるように、本実施の形態の生産ラインの構築方法を実施する生産システム100は、複数の生産ライン構成装置10の連結により構成されている。
ここでは生産ライン構成装置10の一例として、加工装置101(DP)、洗浄装置102(DW)、組立装置103(DA)、計測・検査装置104(Di)にて生産システム100が構成された例を示す。
図2を参照して、本実施の形態の生産ライン構成装置10の構成例について説明する。
図2に例示されるように、本実施の形態における生産ライン構成装置10は、一例として、筐体14の内部に主処理部11(主作業部)、搬送部12、制御電装部13(制御部)の階層を実装することによって構成され、全体の寸法(筐体幅寸法W1、筐体奥行き寸法W2、筐体高さ寸法H0)、搬送部12の位置(搬送開口部規格高さ位置H1)や高さサイズ(搬送開口部規格寸法H2)は規格に則り統一されている。なお、搬送開口部12aの幅は筐体幅寸法W1や筐体奥行き寸法W2で共通に規定される。
すなわち、本実施の形態の場合、個々の生産ライン構成装置10は、床面投影形状(外観形状)が略正方形(W1=W2)を呈しており、幅の等しい4つの接続面14aを備えている。
そして、個々の接続面14aにおける搬送開口部規格高さ位置H1には、製品の出し入れが行われる搬送部12の搬送開口部12aが設けられ、搬送部12の内部には、所望の方式の搬送機構部12bが設けられている。
搬送機構部12bとしては、たとえば、ローラコンベア、ベルトコンベア、ホイールコンベア、ボールコンベア、ロボットハンド、さらには、これらとターンテーブル等を組み合わせた搬送機構が考えられる。
この搬送機構部12bは、一つの接続面14aを通じて到来する製品を、上部の主処理部11に受け渡し、主処理部11から払いだされる製品を、任意の接続面14aの搬送開口部12aを通じて送り出す第1搬送動作を行うことが可能な搬送機構の組合せからなる。
あるいは、搬送機構部12bは、任意の接続面14aの搬送開口部12aから到来する製品を、他の3つの搬送開口部12aの一つ(または、二つあるいは三つ)を通じて送り出す第2搬送動作も可能である。
さらに、上述の第1および第2搬送動作を並行して実行する第3搬送動作も実現可能になっている。
また、配列の両端部や側端部に位置する生産ライン構成装置10における搬送開口部12aは、ワークの受け入れ口、ワークの払い出し口、さらには、メンテナンス開口部、放熱開口部、としても機能する。
このように、個々の生産ライン構成装置10において搬送部12の位置やサイズが搬送開口部規格高さ位置H1や搬送開口部規格寸法H2に統一されているため、筐体14の任意の接続面14aに接続される他の生産ライン構成装置10の搬送部12との間でワークの受け渡しが可能となっている。
たとえば、生産ライン構成装置10が加工装置101の場合、主処理部11は所望の加工機構からなり、ワークの加工等の汎用的な作業・処理を行う。
生産ライン構成装置10が洗浄装置102の場合、主処理部11は洗浄機構部からなり、ワークの洗浄等の汎用的な作業・処理を行う。
生産ライン構成装置10が組立装置103の場合、主処理部11は組立機構部からなり、ワークの組立等の汎用的な作業・処理を行う。
生産ライン構成装置10が計測・検査装置104の場合、主処理部11は計測機構や検査機構からなり、ワークの計測・検査等の汎用的な作業・処理を行う。
制御電装部13は、たとえばコンピュータ等の情報処理装置で構成され、生産ライン構成装置10の全体の動作の制御や隣接する生産ライン構成装置10と間で情報の授受や、他の生産ライン構成装置10との連携動作の同期制御を行う。
このように、本実施の形態の場合には、生産ライン構成装置10の筐体14の外観形状や、搬送部12の構成仕様を規格化することで、生産ライン構成装置10の筐体14の任意の接続面14aに、他の生産ライン構成装置10の接続面14aを接続可能とし、後述のように、2次元的に自在な方向に配列可能な生産方式(生産設備)を構築できる。
(作用)
本実施の形態の生産システムの構築方法では、生産品種や、製品のライフサイクルにおける生産フェーズ(進捗段階)の違いによる生産数量に応じて、適する生産方式を容易に選択し構築できる。
例えば製品Aと製品Bの生産フェーズによる生産量は図1の上部に示すグラフのように推移するとする。
この場合、製品のライフサイクルにおいて、生産数量が少ない開発段階では製品A、製品Bともに少量生産に適した生産方式110を構築する。この生産方式110は、生産ライン構成装置10として、加工装置101、洗浄装置102、組立装置103、計測・検査装置104を、それぞれ1セット(台)ずつ組み合わせた小規模生産に適したセル生産方式である。
そして、加工装置101に投入されたワークを加工した後に、搬送部12にて洗浄装置102に受け渡して洗浄した後、計測・検査装置104に受け渡して検査し、さらに、組立装置103に受け渡して組立を行った後、製品として外部に払いだす生産工程が実行される。
一方、製品のライフサイクルにおいて、量産が必要となる生産段階においては、多数の生産ライン構成装置10をライン方式の生産方式120となるように配置する。
この生産方式120の例では、加工装置101、洗浄装置102、組立装置103を4セットずつ組合せて配置している。この場合、計測・検査装置104は、4セットの組を3つ配置し、計測・検査工程の処理能力(スループット)を、他の加工装置101、洗浄装置102、組立装置103のセットの処理能力に均衡させる例が示されている。
また、製品のライフサイクルにおいて、生産数量が落ち込む保守段階ではセル方式の生産方式110となるように、加工装置101〜計測・検査装置104の組合せを再配置(再構築)する。このように製品の生産数量の増減に応じて最適な生産設備に切り替えて迅速に対応できる。
(効果)
この実施の形態1によれば、各製品の生産数量や生産工程に適した生産設備となるように、任意の数の生産ライン構成装置10(加工装置101〜計測・検査装置104)を用いて生産ライン(設備)を構築することにより、工場全体の稼働率や生産効率を高く維持できる。また、生産ライン構成装置10の共用や転用により設備投資を最小限にできる。
(実施の形態2)
図3は、本発明の他の実施の形態である生産ラインの構築方法および生産ライン構成装置を実施する生産システムの構成の一例を示す平面図である。
(構成)
本実施の形態2の生産方式130の生産システムは、上述のような構成の生産ライン構成装置10の連結により構成されている。ここでは生産ライン構成装置10の一例として、3セットの加工装置101−1、加工装置101−2、加工装置101−3と、洗浄装置102、組立装置103−1、計測・検査装置104、にて構成された生産方式130を示す。
(作用)
本実施の形態2の場合、図3の実線で示される生産ラインLa、破線で示される生産ラインLbは異品種である製品Aと製品Bのそれぞれの生産工程である。図3のように生産ライン構成装置10を配置すると、製品Aと製品Bの生産工程は、多品種の生産に対応できる生産ライン構成装置10、例えば加工装置101−2と加工装置101−3、洗浄装置102、計測・検査装置104を同一の生産システム内で共有することができる。
これにより一つの生産システム100内に、異品種生産の生産ラインLaおよび生産ラインLbが混在した、いわゆる混流生産が可能となる。
(効果)
本実施の形態2の場合、一つの生産システム100内において多品種の製品の生産ラインLaおよび生産ラインLbが混流しても、各製品の生産数量や生産工程に適した生産システムを構築し、工場全体の稼働率や生産効率を高く維持することができる。また、生産ライン構成装置10の共用や転用により設備投資を最小限にできる。
(実施の形態3)
図4は、本発明のさらに他の実施の形態である生産ラインの構築方法および生産ライン構成装置を実施する生産システムの構成例を示す略平面図である。
この図4の例は、生産品種の変更に応じて生産ライン構成装置10を追加して構築された生産方式140の生産システムの一例である。
(構成)
すなわち、この実施の形態3の生産方式140では、上述の図3で例示した生産方式130の生産システムの構成に、さらに生産ライン構成装置10として、加工装置101−4、組立装置103−2を連結した構成となっている。
(作用)
本実施の形態3においては、図4の実線で示される生産ラインLa、破線で示される生産ラインLcは異品種である製品Aと製品Cのそれぞれの生産工程である。
図4に示すように、上述の図3の生産システムに加工装置101−4、組立装置103−2を新たに連結する。これにより製品Aと製品Cの生産工程は、多品種の生産に対応できる生産ライン構成装置10、例えば洗浄装置102、計測・検査装置104を共有して、異品種の生産ラインLcを新たに構築することが可能となる。
(効果)
本実施の形態3の場合、複数の生産ラインLaおよび生産ラインLcで一部の生産ライン構成装置10を共有するので、必要最小限の生産ライン構成装置10を連結することにより生産品種の変更や追加等に対応する生産システム(生産方式140)を容易に構築することが可能となる。これにより工場全体の稼働率や生産効率を高く維持することができる。また、生産ライン構成装置10の共用や転用により設備投資を最小限にできる。
(実施の形態4)
図5は、本発明のさらに他の実施の形態に係る生産ラインの構築方法および生産ライン構成装置を実施する生産システムの構成例を示す略平面図である。
(構成)
この図5は、生産品種の生産量の増加に応じて生産ライン構成装置10を追加して構築された生産システム(生産方式150)の一例を示している。
すなわち、この生産方式150では、上述の図3で例示した生産システム(生産方式130)の構成に、さらに加工装置101−4と加工装置101−5を連結した構成となっている。
(作用)
本実施の形態4の場合、図5において、加工装置101−2と加工装置101−4が同工程で、かつ加工装置101−3と加工装置101−5が同工程とする。すなわち、加工装置101−4と加工装置101−5を増設することで、加工装置101−2と加工装置101−3の工程が、追加された加工装置101−4および加工装置101−5によって並列化され、全体の製造ラインバランスを崩すことなく製品Aの増産ラインLa’を構築することができると仮定した場合、加工装置101−4、加工装置101−5を増設するだけで迅速に対応できる。これにより容易に生産数の変動に対応する生産システム(生産方式150)を構築することが可能である。
(効果)
本実施の形態4の場合、全体の製造ラインバランスを考えたうえで、必要最小限の生産ライン構成装置10を連結するだけで、生産数の変動に対応して、生産能力を生産ラインLa(図3)から増産ラインLa'に増強した生産システムを容易に構築することが可能となり、工場全体の稼働率や生産効率を高く維持することができる。また、生産ライン構成装置10の共用や転用により設備投資を最小限に抑制できる。
(実施の形態5)
図6は、本発明のさらに他の実施の形態に係る生産ラインの構築方法および生産ライン構成装置を実施する生産システムの構成の一例を示す略平面図である。
(構成)
本実施の形態5の生産方式160の生産システムは、生産ライン構成装置10の連結により構成されている。ここでは、生産ライン構成装置10の一例として、4台の加工装置101−1〜加工装置101−4、洗浄装置102、2台の組立装置103−1〜組立装置103−2、計測・検査装置104にて構築された生産方式160を示す。
また、この場合、各装置に隣接するように、中央に、生産ライン構成装置10としての搬送機105が連結されている。
すなわち、この搬送機105は、主処理部11を持たず、搬送部12の機能を強化して搬送に特化した構成を有する生産ライン構成装置10からなる。
(作用)
本実施の形態5の生産方式160の場合、生産ラインを構成する生産ライン構成装置10を図6に例示するようにマトリックス状に連結する。
図6の実線で示される生産ラインLd、破線で示される生産ラインLeは、それぞれ異品種である製品Dおよび製品Eの生産工程である。
生産ラインLdの場合、加工装置101−1から製品Dを投入し、製造工程に沿って加工装置101−1 → 加工装置101−2 → 組立装置103−1 → 加工装置101−3 → 計測・検査装置104の順序で製造される。
このとき、本実施の形態5の場合、製造工程に製品Dと同種工程を有する製品Eが加工装置101−2から投入され、生産ラインLeのように、製造工程に沿って加工装置101−2 → 加工装置101−1 → 搬送機105 → 計測・検査装置104 → 加工装置101−4 → 組立装置103−2 → 洗浄装置102の順序で製造される。
本実施の形態5のように、生産ライン構成装置10をマトリックス状に配置することで多品種に対応できる加工装置101−1、加工装置101−2、計測・検査装置104は、生産ラインLdおよび生産ラインLeで共用されることになる。
また、搬送専用の搬送機105を中央に配置することで、加工装置101−1から計測・検査装置104へのワーク搬送も容易となるとともにワークの移動距離も短縮され、工程も行き先も自由に設定することができる。これにより生産計画の変更に対し、各製品に対する最適な生産システムを構築する際の生産ラインLdや生産ラインLeの工程変更が容易となる。
(効果)
本実施の形態5によれば、異品種である製品Dおよび製品Eの各製品の生産数量や生産工程に適した生産ラインLdおよび生産ラインLe等の生産システムの構築を容易にし、工場全体の稼働率や生産効率を高く維持できる。また、生産ライン構成装置10の共用や転用を容易にして設備投資を最小限にできる。
(実施の形態6)
図7は、本発明のさらに他の実施の形態に係る生産ラインの構築方法および生産ライン構成装置を実施する生産システムの構成の一例を示す略平面図である。
図8は、本実施の形態に係る生産ライン構成装置の構成例を示す斜視図である。
この実施の形態6では、筐体が略正六角形の床面投影形状を有する生産ライン構成装置10Aを用いて、加工装置101、洗浄装置102、組立装置103、計測・検査装置104を構成し、上述の図1に例示した生産方式110と等価な生産ラインを構築した例を示す。
すなわち、本実施の形態の生産ライン構成装置10Aは、図8に例示されるように、正六角形の床面投影形状を有する筐体14を備え、この筐体14には、制御電装部13、搬送部12、主処理部11が高さ方向に順に配置されている。
搬送部12の高さ位置や高さサイズは、所定の搬送開口部規格高さ位置H1、搬送開口部規格寸法H2に共通に設定されている。なお、搬送開口部12aの幅は、正六角形の1辺の長さである接続面幅寸法L0で共通に規定される。
搬送部12において、一辺が接続面幅寸法L0の正六角形の筐体14の6つの接続面14aの各々には、搬送開口部12aが設けられ、搬送部12の内部には、搬送機構部12bが設けられている。
この生産ライン構成装置10Aにおける搬送部12の搬送開口部12aおよび搬送機構部12bの機能は、上述の図2に例示した生産ライン構成装置10と同様である。
他の主処理部11および制御電装部13も、上述の生産ライン構成装置10と同様である。
この生産ライン構成装置10Aによって、加工装置101〜計測・検査装置104を構成した場合、接続面14aの数が、生産ライン構成装置10の4面に対して6面と多いため、一つの生産ライン構成装置10Aの周囲に接続される他の生産ライン構成装置10Aの数が多くなり、より多様な経路(すなわち、生産ライン構成装置10Aの組合せ)の生産ラインLa〜生産ラインLe、増産ラインLa'を構成できる利点がある。
なお、生産ライン構成装置10Aの筐体14の床面投影形状を、他の正三角形や、正多角形としてもよいことはいうまでもない。
以上説明したように、本発明の各実施の形態によれば、各製品の生産数量や生産工程に適した生産システムを構築することにより、工場全体の稼働率や生産効率を高く維持できる。
また、生産ライン構成装置の共用や転用により多品種の試作や生産に必要な設備投資を最小限にでき、廃棄を抑制し、環境にも配慮できる。
すなわち、製品の生産品種の変更や生産数量の変動に容易に対応する事ができ、また多品種の生産システムにおいて生産ラインの生産効率を高めることが可能な技術を提供することができる。
なお、本発明は、上述の実施の形態に例示した構成に限らず、その趣旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることは言うまでもない。
[付記1]
生産品種の変更や生産数量の変動に応じてモジュール化された装置の組合せが変更可能な生産システムにおいて、二次元自在な方向に結合可能に構成された装置をレイアウトすることを特徴とする生産システム。
[付記2]
前記生産システムにおいて、一つの生産システム内で複数の製品を同時に生産することができることを特徴とする付記1の生産システム。
本発明の一実施の形態である生産ライン構成装置を用いた生産ラインの構築方法の一例を示す概念図である。 本発明の一実施の形態である生産ライン構成装置の構成例を示す斜視図である。 本発明の他の実施の形態である生産ラインの構築方法および生産ライン構成装置を実施する生産システムの構成の一例を示す平面図である。 本発明のさらに他の実施の形態である生産ラインの構築方法および生産ライン構成装置を実施する生産システムの構成例を示す略平面図である。 本発明のさらに他の実施の形態に係る生産ラインの構築方法および生産ライン構成装置を実施する生産システムの構成例を示す略平面図である。 本発明のさらに他の実施の形態に係る生産ラインの構築方法および生産ライン構成装置を実施する生産システムの構成の一例を示す略平面図である。 本発明のさらに他の実施の形態に係る生産ラインの構築方法および生産ライン構成装置を実施する生産システムの構成の一例を示す略平面図である。 本発明のさらに他の実施の形態に係る生産ライン構成装置の構成例を示す斜視図である。
符号の説明
10 生産ライン構成装置
10A 生産ライン構成装置
11 主処理部
12 搬送部
12a 搬送開口部
12b 搬送機構部
13 制御電装部
14 筐体
14a 接続面
100 生産システム
101 加工装置
101−1 加工装置
101−2 加工装置
101−3 加工装置
101−4 加工装置
101−5 加工装置
102 洗浄装置
103 組立装置
103−1 組立装置
103−2 組立装置
104 計測・検査装置
105 搬送機
110 生産方式
120 生産方式
130 生産方式
140 生産方式
150 生産方式
160 生産方式
A 製品
B 製品
C 製品
D 製品
E 製品
H0 筐体高さ寸法
H1 搬送開口部規格高さ位置
H2 搬送開口部規格寸法
L0 接続面幅寸法
La 生産ライン
La' 増産ライン
Lb 生産ライン
Lc 生産ライン
Ld 生産ライン
Le 生産ライン
W1 筐体幅寸法
W2 筐体奥行き寸法

Claims (7)

  1. 各々の筐体が多角形の外観形状を有する複数の生産ライン構成装置を、前記多角形の各辺に対応する側面を介して二次元的に任意の方向に接続して組み合わせることにより製品の生産ラインを構築することを特徴とする生産ラインの構築方法。
  2. 請求項1記載の生産ラインの構築方法において、
    個々の前記生産ライン構成装置は、
    前記製品の製造工程の少なくとも一部を担う主処理部と、
    前記筐体において規格化された高さ位置に設けられ、複数の前記側面を通じて、外部との間における前記製品の受け入れおよび払い出しを行う搬送部と、
    前記主処理部および前記搬送部の動作を制御する制御部と、
    を含むことを特徴とする生産ラインの構築方法。
  3. 請求項1記載の生産ラインの構築方法において、
    前記多角形は、略正多角形であることを特徴とする生産ラインの構築方法。
  4. 請求項1記載の生産ラインの構築方法において、
    複数の前記生産ライン構成装置の少なくとも一つは、他の複数の前記生産ライン構成装置の間における前記製品の搬送を専ら行うことを特徴とする生産ラインの構築方法。
  5. 外観形状が多角形をなし、前記多角形の各辺に対応する側面を介して二次元的に任意の方向に他の生産ライン構成装置に接続可能な筐体と、
    製品の製造工程の少なくとも一部を担う主処理部と、
    前記筐体において規格化された高さ位置に設けられ、複数の前記側面を通じて、外部との間における前記製品の受け入れおよび払い出しを行う搬送部と、
    前記主処理部および前記搬送部の動作を制御する制御部と、
    を含むことを特徴とする生産ライン構成装置。
  6. 請求項5記載の生産ライン構成装置において、
    前記多角形は、略正多角形であることを特徴とする生産ライン構成装置。
  7. 請求項5記載の生産ライン構成装置において、
    前記主処理部が省略され、前記搬送部によって、他の前記生産ライン構成装置との間における前記製品の搬送を専ら行うことを特徴とする生産ライン構成装置。
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