JP2010054786A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、LEDヘッド(露光部材)が正規位置からずれたことを認識できる画像形成装置を提供することを目的とする。
【解決手段】画像形成装置は、開口部が形成された第1機体(本体筐体10)と、第1機体の開口部を開閉する第2機体と、第1機体に回転可能に設けられる感光体(感光ドラム53)と、第2機体に設けられて感光体を露光する露光部材(LEDヘッド41)と、を備えている。そして、第1機体には、第2機体を閉めたときに、露光部材と対向して、露光部材の感光体に対する位置を検知する検知センサ(光量センサ100)が固定されている。
【選択図】図2

Description

本発明は、LEDヘッド等の複数の明滅部を有する露光部材を備えた画像形成装置に関する。
従来より、LEDヘッドで感光ドラムを露光する画像形成装置として、装置本体の上部に形成された開口部を開閉するアッパーカバーにLEDヘッドが支持されたものが知られている(特許文献1参照)。この技術では、アッパーカバーを閉じると、LEDヘッドが感光ドラムを露光するための正規位置に配置され、アッパーカバーを開くと、LEDヘッドが正規位置から退避するようになっている。
特開2007−65125号公報
ところで、前述したようなLEDヘッドとして焦点深度の浅いものを採用した場合には、正規位置からLEDヘッドが僅かにずれた場合でも画像品質が低下してしまう。特に、前述したようなアッパーカバーとともにLEDヘッドが移動する構造では、アッパーカバーの開閉のたびにLEDヘッドが正規位置からずれる可能性がある。
しかしながら、前述の技術では、LEDヘッドが正規位置からずれたことを認識する手段がないため、LEDヘッドが正規位置からずれた場合でもそのまま印刷が実行されて、印字不良が発生するおそれがあった。
そこで、本発明は、LEDヘッド(露光部材)が正規位置からずれたことを認識できる画像形成装置を提供することを目的とする。
前記課題を解決するため、本発明に係る画像形成装置は、開口部が形成された第1機体と、前記第1機体の開口部を開閉するために、前記第1機体に回動可能に取り付けられた第2機体と、前記第1機体に回転可能に設けられる感光体と、前記第2機体に設けられ、前記感光体の軸方向に並ぶ複数の明滅部で前記感光体を露光する露光部材と、を備え、前記第1機体には、前記第2機体を閉めたときに、前記露光部材と対向して、前記露光部材の前記感光体に対する位置を検知する検知センサが固定されていることを特徴とする。
ここで、「感光体の軸方向」とは、感光体が感光ドラムである場合には、その軸方向を意味し、感光体がベルトとベルトを回転可能に支持する支持軸とで構成される場合には、支持軸の軸方向を意味する。
本発明によれば、第1機体に固定された検知センサによって、感光体に対する露光部材の位置を検知することができるので、露光部材が正規位置からずれた場合には、そのことを画像形成装置において認識することができる。そして、このように画像形成装置において認識することで、例えばブザーや表示パネル等を介して位置ずれをユーザに報知することができるので、印字不良の発生を抑えることができる。
本発明によれば、第1機体に固定された検知センサによって感光体に対する露光部材の位置を検知することができるので、露光部材が正規位置からずれたことを画像形成装置において認識することができる。
次に、本発明の実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。参照する図面において、図1は、画像形成装置の一例としてのカラープリンタの全体構成を示す断面図である。なお、以下の説明においては、まず、カラープリンタの全体構成を説明した後、本発明の特徴部分の詳細を説明することとする。
以下の説明において、方向は、カラープリンタ使用時のユーザを基準にした方向で説明する。すなわち、図1において、紙面に向かって左側を「前側(手前側)」、紙面に向かって右側を「後側(奥側)」とし、紙面に向かって奥側を「左側」、紙面に向かって手前側を「右側」とする。また、紙面に向かって上下方向を「上下方向」とする。
図1に示すように、カラープリンタ1は、第1機体の一例としての本体筐体10内に、用紙Pを供給する給紙部20と、用紙Pに画像を形成する画像形成部30と、画像が形成された用紙Pを排出する排紙部90とを備えている。
本体筐体10の上部には、開口部10Aが形成されるとともに、この開口部10Aを開閉する第2機体の一例としてのアッパーカバー12が、後側に設けられたヒンジ12Aを支点として上下に回動可能に設けられている。アッパーカバー12の上面は、本体筐体10から排出された用紙Pを蓄積する排紙トレイ13となっており、下面には後述するLEDユニット40を支持する複数のLED取付部材14が設けられている。
給紙部20は、本体筐体10内の下部に設けられ、本体筐体10に着脱自在に装着される給紙トレイ21と、給紙トレイ21から用紙Pを画像形成部30へ搬送する用紙供給機構22を主に備えている。用紙供給機構22は、給紙トレイ21の手前側に設けられ、給紙ローラ23、分離ローラ24および分離パッド25を主に備えている。
このように構成される給紙部20では、給紙トレイ21内の用紙Pが、一枚ずつ分離されて上方へ送られ、紙粉取りローラ26とピンチローラ27の間を通過する過程で紙粉が除去された後、搬送経路28を通って後ろ向きに方向転換され、画像形成部30に供給される。
画像形成部30は、4つのLEDユニット40と、4つのプロセスカートリッジ50と、転写ユニット70と、定着ユニット80とから主に構成されている。
LEDユニット40は、LED取付部材14に対して揺動可能に連結される連結部材16に揺動可能に支持されており、本体筐体10に設けられる図示せぬ位置決め部材によって適宜位置決めされて支持されている。なお、LEDユニット40周りの詳細な構造は、後述することとする。
プロセスカートリッジ50は、アッパーカバー12と給紙部20との間で前後方向に並んで配置され、感光体の一例としての感光ドラム53や、符号を省略して示す公知の帯電器、現像ローラ、トナー収容室などを備えて構成されている。そして、感光ドラム53は、プロセスカートリッジ50が本体筐体10に装着された状態において、本体筐体10に対して位置決めされるとともに、本体筐体10に対して回転可能となっている。
転写ユニット70は、給紙部20と各プロセスカートリッジ50との間に設けられ、駆動ローラ71、従動ローラ72、搬送ベルト73および転写ローラ74を主に備えている。
駆動ローラ71および従動ローラ72は、前後方向に離間して平行に配置され、その間にエンドレスベルトからなる搬送ベルト73が張設されている。搬送ベルト73は、その外側の面が各感光ドラム53に接している。また、搬送ベルト73の内側には、各感光ドラム53との間で搬送ベルト73を挟持する転写ローラ74が、各感光ドラム53に対向して4つ配置されている。この転写ローラ74には、転写時に定電流制御によって転写バイアスが印加される。
定着ユニット80は、各プロセスカートリッジ50および転写ユニット70の奥側に配置され、加熱ローラ81と、加熱ローラ81と対向配置され加熱ローラ81を押圧する加圧ローラ82とを備えている。
このように構成される画像形成部30では、まず、各感光ドラム53の表面が、帯電器により一様に帯電された後、各LEDユニット40で露光される。これにより、露光された部分の電位が下がって、各感光ドラム53上に画像データに基づく静電潜像が形成される。その後、静電潜像に現像ローラよりトナーが供給されることで、感光ドラム53上にトナー像が担持される。
次に、搬送ベルト73上に供給された用紙Pが各感光ドラム53と搬送ベルト73の内側に配置される各転写ローラ74との間を通過することで、各感光ドラム53上に形成されたトナー像が用紙P上に転写される。そして、用紙Pが加熱ローラ81と加圧ローラ82との間を通過することで、用紙P上に転写されたトナー像が熱定着される。
排紙部90は、定着ユニット80の出口から上方に向かって延び、手前側に反転するように形成された排紙側搬送経路91と、用紙Pを搬送する複数対の搬送ローラ92を主に備えている。トナー像が転写され、熱定着された用紙Pは、搬送ローラ92によって排紙側搬送経路91を搬送され、本体筐体10の外部に排出されて排紙トレイ13に蓄積される。
<LEDユニット周りの構成>
次に、本発明の特徴部分であるLEDユニット周りの構成について説明する。参照する図面において、図2はLEDユニット周りの構成を示す正面図であり、図3は制御装置の動作を示すフローチャートであり、図4は光量センサで検知される光の出力値の波形を示すグラフである。なお、図2においては、便宜上、LEDヘッド41と感光ドラム53との間隔を大きく図示することとする。
図2に示すように、LEDユニット40は、露光部材の一例としてのLEDヘッド41と、2つのコイルバネ42と、ホルダ43とを備えて構成されている。
LEDヘッド41は、複数のLED41Aと、ヘッドフレーム41Bと、レンズアレイ41Cとを備えて構成されている。本実施形態においては、明滅部は、一例として、複数のLED41Aとレンズアレイ41Cとにより構成されている。
複数のLED41Aは、左右方向(感光ドラム53の軸方向)において所定の画素ピッチに応じて一列に配列されており、選択的に駆動されることで適宜発光して、光を感光ドラム53に向けて出射するように構成されている。そして、これらのLED41Aは、感光ドラム53よりも左右方向外側へはみ出すように構成されている。
ヘッドフレーム41Bは、樹脂で形成されており、その下部で複数のLED41Aを支持している。そして、このヘッドフレーム41Bが本体筐体10に設けられる図示せぬ位置決め部材によって前後方向で挟持されることで、本体筐体10に対してLEDヘッド41が前後方向に位置決めされるようになっている。
レンズアレイ41Cは、各LED41Aから出射された光を感光ドラム53上に結像させるものであり、GRINレンズ(円柱状レンズ)を一列に並べて構成されている。そして、レンズアレイ41Cは、左右一列に並ぶ複数のLED41Aの一端から他端まで延びるように形成されることで、感光ドラム53よりも左右方向外側へはみ出すように構成されている。
コイルバネ42は、LEDヘッド41とホルダ43との間に配設され、アッパーカバー12が閉じた状態において、LEDヘッド41を常時感光ドラム53に向けて押圧している。なお、図示は省略するが、LEDヘッド41と感光ドラム53との間には、ローラ等の間隔保持部材が設けられており、この間隔保持部材がLEDヘッド41と感光ドラム53との間で挟持されることで、LEDヘッド41と感光ドラム53との間隔が一定に保たれるようになっている。
ホルダ43は、コイルバネ42を介してLEDヘッド41を支持するものであり、前述した連結部材16(図1参照)に回動可能に支持されている。
本体筐体10には、検知センサの一例としての2つの光量センサ100と、2つの絞り部材110とが固定されている。
光量センサ100は、LEDヘッド41の感光ドラム53に対する位置を検知するためにLED41Aからの光を受光するセンサであり、アッパーカバー12を閉めたときにLEDヘッド41の出射面と対向するように配置されている。具体的に、光量センサ100は、レンズアレイ41Cの感光ドラム53よりもはみ出した両側部分に対向するように、感光ドラム53の左右方向両側に1つずつ配設されている。そして、各光量センサ100で検知した信号は、制御装置120に出力されるようになっている。
絞り部材110は、各光量センサ100の光の入射側に配置されており、その適所には、非常に幅狭のスリット111が形成されている。
制御装置120は、所定の検知開始信号を受けたことを条件として、各LED41Aを一端から他端(本実施形態では「左端から右端」とする)に向かって順に明滅させ、各光量センサ100で検知された光に基づいてLEDヘッド41が正規位置か否かを判断する機能を有している。ここで、所定の検知開始信号としては、例えば、アッパーカバー12を閉じたことを検知するセンサから出力される信号を採用してもよいし、ユーザの操作によって操作パネルやパソコン等から出力される信号を採用してもよい。
さらに、制御装置120は、LEDヘッド41が正規位置に位置していないと判断したことを条件に、報知手段の一例としての表示パネル130およびブザー140を作動させてエラー情報をユーザに報知する機能を有している。具体的に、制御装置120は、図3に示すフローチャートに従って動作する。
図3に示すように、制御装置120は、まず、検知開始信号を受けたか否かを判断する(S1)。ステップS1において検知開始信号を受けていないと判断した場合には(No)、制御装置120は、本制御を終了する。
ステップS1において検知開始信号を受けたと判断した場合には(Yes)、制御装置120は、各LED41Aを左端から右端に向かって順に明滅させる明滅制御を開始させる(S2)。ステップS2の後、制御装置120は、明滅制御中であるか否か(各LED41Aの明滅がすべて終了していないか否か)を判断する(S3)。
ステップS3において明滅制御中であると判断した場合には(Yes)、制御装置120は、光量センサ100で所定値以上の出力の光を検知したか否かを判断する(S4)。具体的には、例えば図4に示すように、光量センサ100で検出される光の出力値が、所定値TH以上になった後所定値TH以下になったときに(例えば時刻t3)、制御装置120は、所定値TH以上の光を検知したと判断する(S4)。
ステップS4において所定値TH以上の出力の光を検知していないと判断した場合には(No)、制御装置120は、ステップS3の処理に戻る。そして、ステップS3において明滅制御中でない(すなわち各LED41Aの明滅が終了した)と判断した場合には(No)、明滅制御中に光が検知されなかったので、制御装置120は、表示パネル130およびブザー140を介してユーザにエラーを報知する(S5)。
また、ステップS4において所定値TH以上の出力の光を検知したと判断した場合には(Yes)、制御装置120は、明滅制御を強制終了して、左端側から順に明滅させている各LED41Aの明滅を途中で停止させる(S6)。ここで、明滅の停止のタイミングは、光を検知した直後に限らず、光を検知してから所定時間経過した後でもよい。ステップS6の後、制御装置120は、所定値TH以上の出力の光が検知され続ける時間(以下、検知継続時間ともいい、図4において符号T1,T2,T3で示す)が、所定時間T4(図4参照)以下であるか否かを判断する(S7)。
ステップS7において検知継続時間が所定時間T4を超えていると判断した場合には(No)、制御装置120はエラーを報知する(S5)。また、ステップS7において検知継続時間が所定時間T4以下であると判断した場合には(Yes)、制御装置120は、所定値TH以上の出力で検知された光を出力したLED41Aを特定する(S8)。具体的には、図4に示すように、制御装置120は、所定値TH以上の出力の光が検知された時刻(例えばt1,t2)に基づいて、その光を出力したLED41Aが端から何番目のLED41Aかを特定する。
ステップS8の後、制御装置120は、特定したLED41Aが所定のLED41Aか否かを判断する(S9)。例えば、所定のLED41Aを端から6番目のLED41Aに設定した場合には、制御装置120は、特定したLED41Aが端から6番目のLED41Aか否かを判断する。厳密には、LED41Aの明滅を開始する左端側のLED41Aから6番目か否かと、LED41Aの明滅が終了する右端側のLED41Aから6番目(すなわち、左端側から「LED41Aの総数−6」番目)か否かを判断する。なお、本実施形態においては、所定のLED41Aを端から6番目のLED41Aに設定した例を示す。
ステップS9において特定したLED41Aが所定のLED41Aでないと判断した場合には(No)、制御装置120は、LEDヘッド41が正規の姿勢と比べて傾いていると判断してエラーを報知する(S5)。ステップS9において特定したLED41Aが所定のLED41Aであると判断した場合には(Yes)、制御装置120は、LEDヘッド41が傾いていないと判断して制御を終了する。
次に、制御装置120の具体的な動作について説明する。参照する図面において、図5は、LEDヘッドが正規位置から上方にずれた状態を示す拡大図(a)と、LEDヘッドが正規位置に配置された状態を示す拡大図(b)と、LEDヘッドが傾いて配置された状態を示す拡大図(c)である。ここで、図5と図2とでLED41Aの数が異なっているが、図2においては便宜上LED41Aを大きく図示する関係上LED41Aの数が少なく図示されているだけである。
最初に、図5(a)を参照して、アッパーカバー12を閉じる際にLEDヘッド41が本体筐体10の一部に引っ掛かることによって正規位置RPから上方にずれた場合の制御装置120の動作について説明する。図5(a)の状態において、制御装置120に検知開始信号が入力されると、制御装置120は各LED41Aの明滅を開始する(S1,S2)。
このとき、各LED41Aから出射される光の焦点FPが絞り部材110のスリット111から上方にずれているので、焦点FPを過ぎた後に徐々に広がっていく光がスリット111を通ることとなる。そのため、複数のLED41Aからの光がスリット111を通ることとなり、その結果、光量センサ100で検知される光の出力値が図4に2点鎖線で示すような横に広がった波形となる。
そして、このような波形で光が検出された場合には、制御装置120は、明滅制御を停止させた後(S4;Yes→S6)、ステップS7において検知継続時間T2が所定時間T4を超えていると判断して(No)、ユーザにエラーを報知する(S5)。
続いて、図5(b)を参照して、アッパーカバー12を閉じた後LEDヘッド41が正規位置RPに配置された場合の制御装置120の動作について説明する。図5(b)の状態においては、左端から6番目のLED41Aから出射される光の焦点FPが絞り部材110のスリット111内に位置するので、この6番目のLED41Aに隣接するLED41Aから出射される光がスリット111を通ることなく絞り部材110で遮断される。
その結果、光量センサ100で検知される光の出力値が、図4に実線で示すような波形、すなわち2点鎖線の波形よりも横に狭まるとともに出力値が高い波形となる。そして、このような波形で光が検出された場合には、制御装置120は、ステップS7において検知継続時間T3が所定時間T4以下であると判断して(Yes)、ステップS8に進む。
ステップ8では、実線の波形の光が検知された時刻t2に基づいて、所定値TH以上の出力で検知された光を出力したLED41Aを左から6番目のLED41Aであると特定する。その後、制御装置120は、ステップS9において、特定したLED41Aが所定のLED41A(6番目)であると判断して(Yes)、制御を終了する。
最後に、図5(c)を参照して、アッパーカバー12を閉じる際にLEDヘッド41が本体筐体10の一部に引っ掛かることによって斜めに傾いた場合の制御装置120の動作について説明する。図5(c)の状態においては、左端から3番目のLED41Aから出射される光の焦点FPが絞り部材110のスリット111内に位置するので、この3番目のLED41Aに隣接するLED41Aから出射される光がスリット111を通ることなく絞り部材110で遮断される。
その結果、光量センサ100で検知される光の出力値が、図4に1点鎖線で示すような波形、すなわち実線の波形と略同じ波形となる。そのため、この場合、制御装置120は、前述したLEDヘッド41が正規位置に配置されるときの制御と同様に、ステップS7において検知継続時間T1が所定時間T4以下であると判断して(Yes)、ステップS8に進む。
しかし、ステップ8では、制御装置120は、1点鎖線の波形の光が検知された時刻t1に基づいて、所定値TH以上の出力で検知された光を出力したLED41Aを左から3番目のLED41Aであると特定する。これにより、制御装置120は、ステップS9において、特定したLED41Aが所定のLED41A(6番目)でないと判断して(No)、ユーザにエラーを報知する(S5)。
なお、LEDヘッド41の左側部分が右側部分よりも上方になるようにLEDヘッド41が傾くことによって、左側の光量センサ100で検知される光の出力値が所定値THに満たない場合には、右側の光量センサ100で検知された光に基づいて制御装置120が前述と同様の制御を実行する。
以上によれば、本実施形態において以下のような効果を得ることができる。
本体筐体10に固定された光量センサ100によって感光ドラム53に対するLEDヘッド41の位置(詳しくは、位置に対応して変化する情報)を検知するので、LEDヘッド41が正規位置からずれた場合には、そのことを制御装置120で認識できる。
光量センサ100の光の入射側に、スリット111が形成された絞り部材110を設けたので、正規位置において余分な光が光量センサ100に入るのを抑制して、幅狭の出力波形(図4の実線)を得ることができるので、正規位置からずれたときの出力波形(図4の2点鎖線)と明確に区別でき、良好な制御を行うことができる。
光量センサ100で光が検知されたことを条件にして各LED41Aの明滅を停止させたので、無駄な明滅を省いて、検知制御の時間を短縮することができる。
エラー情報をユーザに報知する表示パネル130およびブザー140を設けることで、LEDヘッド41の位置ずれをユーザに報知して、ユーザにLEDヘッド41の位置ずれを直すことを促すことができるので、印字不良の発生を抑えることができる。
検知継続時間が所定時間T4を超えた場合に、LEDヘッド41が正規位置に位置していないと判断するので、光の焦点FPがスリット111内の位置に合っていない場合に、LEDヘッド41の位置がずれたことをユーザに報知することができる。
所定値TH以上の出力で検知された光を出力したLED41Aを特定し、特定したLED41Aが所定のLED41Aであるか否かを判断することで、LEDヘッド41が傾いているか否かを判断するので、より確実にLEDヘッド41の位置がずれたことをユーザに報知することができる。すなわち、図5(c)で示したように光の焦点FPが偶然スリット111内に合ってしまうことでステップS7においてLEDヘッド41の位置がずれている(No)と判断できなくても、ステップS9においてLEDヘッド41が傾いている(No)と判断することで、位置ずれを確実に判断できる。
なお、本発明は前記実施形態に限定されることなく、以下に例示するように様々な形態で利用できる。
前記実施形態では、LEDヘッド41の位置ずれが発生した場合にはその位置ずれを表示パネル130およびブザー140を用いてユーザに報知したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、図6に示すように、LEDヘッド41の両端部に、LEDヘッド41を光軸方向に移動させる移動機構の一例としての2つのアクチュエータ150を設けることで、制御装置121でLEDヘッド41の位置ずれを検知した場合にLEDヘッド41の位置を調整するようにしてもよい。
ここで、アクチュエータ150は、ホルダ43に固定される本体部151と、本体部151から上下方向(光軸方向)に進退する作用軸152とを有している。そして、このアクチュエータ150は、制御装置121によって適宜制御されることで、その作用軸152がLEDヘッド41に対して進退するようになっている。
ここで、アクチュエータ150としては、例えば電磁式のものや油圧式のものなどを適宜採用できる。また、移動機構としては、アクチュエータ150に限らず、例えばモータとラック・ピニオン機構で構成されるものなどを採用してもよい。
この形態では、制御装置121は、図7に示すフローチャートに従って作動する。ここで、図7のフローチャートは、図3に示すフローチャートと略同様であり、図3のフローチャートにおけるステップS5の代わりに新たなステップS10を設けている。
ステップ10では、制御装置121は、左右のアクチュエータ150を適宜駆動させる制御を行う。具体的に、制御装置121は、ステップS7でNoと判断した場合には、光の出力波形から得られる検知継続時間に基づいてアクチュエータ150の駆動量を算出し、この駆動量に対応した駆動指令を左右のアクチュエータ150に出力する。これにより、例えば、図5(a)に示すように、正規位置RPから所定距離だけ上方に離れていたLEDヘッド41を、一対のアクチュエータ150で下に所定距離だけ押圧して、正規位置RPに位置させることができる。
また、制御装置121は、ステップS9でNoと判断した場合には、特定したLED41Aの位置からLEDヘッド41の傾き量を算出し、この傾き量に対応した駆動指令を左右のアクチュエータ150の少なくとも1つに出力する。これにより、例えば、図5(c)に示すように、左側端部を下にして斜めに傾いたLEDヘッド41のうち右側部分を右のアクチュエータ150で下に押圧して、LEDヘッド41を正規の姿勢(正規位置RP)に直すことができる。
前記実施形態では、ステップS8,S9においてLEDヘッド41が正規の姿勢よりも傾いているか否かを判断したが、本発明はこれに限定されず、この傾きの判断はなくてもよい。すなわち、検知継続時間が所定時間以下である場合に(S7;Yes)、LEDヘッド41が正規位置に位置すると判断して、そのまま制御を終了してもよい。
なお、このように傾きの判断をなくす場合には、ステップS6の明滅制御を停止する処理も一緒になくすのが望ましい。これによれば、図5(c)に示すように、LEDヘッド41が傾いた場合において、左の光量センサ100で光が検知された後であっても、明滅制御が停止されないので、右の光量センサ100に光が検知されたか否かを知ることができる。そのため、左の光量センサ100のみで光が検知された場合には、LEDヘッド41が傾いていると知ることができる。
前記実施形態では、検知センサとして光量センサ100を採用したが、本発明はこれに限定されず、例えばLEDヘッド41に向けて光や赤外線等を照射し、戻ってくる光等を検知することで距離を検出する距離センサなどを採用してもよい。
前記実施形態では、報知手段として表示パネル130およびブザー140の双方を採用したが、本発明はこれに限定されず、例えば音声を出力する装置を報知手段として採用して、音声によりエラーメッセージをユーザに伝えるようにしてもよい。
前記実施形態では、LED41Aの特定を、所定値TH以上の光が検知された時刻(t1等)に基づいて行ったが、本発明はこれに限定されず、制御装置120から各LED41Aに出力する発光命令に基づいて特定してもよい。この場合、例えば6番目のLED41Aに発光命令を送ったときに光が検知されたら、所定値TH以上の出力で検知された光を出力したLED41Aを6番目と特定すればよい。また、LED41Aの特定を、光の検知が終了した時刻(t3)や、光の出力波形がピークとなる時刻などに基づいて行ってもよい。
前記実施形態では、露光部材として左右方向に一列に配列された複数のLED41Aを備えるLEDヘッド41を採用したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、左右方向に並ぶ複数のLEDを前後に複数列有するLEDヘッドを露光部材として採用してもよい。また、LEDや蛍光灯などの1つの発光素子と、発光素子の外側に、左右方向に並んだ複数の液晶またはPLZT素子の光学シャッタとで、複数の明滅部を構成し、このような明滅部を有するものを露光部材としてもよい。また、露光部材の光源としては、LEDに限らず、EL(エレクトロ・ルミネッセンス)素子や蛍光体などであってもよい。
前記実施形態では、カラープリンタ1に本発明を適用したが、本発明はこれに限定されず、その他の画像形成装置、例えば複写機や複合機などに本発明を適用してもよい。
前記実施形態では、感光体として感光ドラム53を採用したが、本発明はこれに限定されず、例えばベルト状の感光体を採用してもよい。
画像形成装置の一例としてのカラープリンタの全体構成を示す断面図である。 LEDユニット周りの構成を示す正面図である。 制御装置の動作を示すフローチャートである。 光量センサで検知される光の出力値の波形を示すグラフである。 LEDヘッドが正規位置から上方にずれた状態を示す拡大図(a)と、LEDヘッドが正規位置に配置された状態を示す拡大図(b)と、LEDヘッドが傾いて配置された状態を示す拡大図(c)である。 アクチュエータを設けた形態を示す正面図である。 図6の形態に係る制御装置の動作を示すフローチャートである。
符号の説明
1 カラープリンタ
10 本体筐体
10A 開口部
12 アッパーカバー
41 LEDヘッド
41A LED
53 感光ドラム
100 光量センサ
110 絞り部材
111 スリット
120 制御装置
130 表示パネル
140 ブザー
150 アクチュエータ
RP 正規位置

Claims (7)

  1. 開口部が形成された第1機体と、
    前記第1機体の開口部を開閉するために、前記第1機体に回動可能に取り付けられた第2機体と、
    前記第1機体に回転可能に設けられる感光体と、
    前記第2機体に設けられ、前記感光体の軸方向に並ぶ複数の明滅部で前記感光体を露光する露光部材と、を備え、
    前記第1機体には、
    前記第2機体を閉めたときに、前記露光部材と対向して、前記露光部材の前記感光体に対する位置を検知する検知センサが固定されていることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記複数の明滅部は、前記感光体よりも前記軸方向外側へはみ出すように構成され、
    前記検知センサは、前記明滅部のはみ出した部分に対向して配置されて、前記明滅部からの光を受光する光量センサであり、
    前記光量センサの光の入射側には、スリットが形成された絞り部材が設けられ、
    前記各明滅部を前記軸方向の一端から他端に向かって順に明滅させ、前記光量センサで検知された光に基づいて前記露光部材が正規位置か否かを判断する制御装置を備えたことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記制御装置は、
    前記光量センサで光が検知されたことを条件に、前記軸方向に沿って順に明滅させている前記各明滅部の明滅を停止させることを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
  4. エラー情報をユーザに報知する報知手段をさらに備え、
    前記制御装置は、
    前記露光部材が正規位置に位置していないと判断したことを条件に、前記報知手段を作動させることを特徴とする請求項2または請求項3に記載の画像形成装置。
  5. 前記露光部材の両端部には、前記露光部材を光軸方向に移動させる移動機構が設けられ、
    前記制御装置は、
    前記露光部材が正規位置に位置していないと判断したことを条件に、前記移動機構を制御して前記露光部材を正規位置に位置させることを特徴とする請求項2〜請求項4のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  6. 前記制御装置は、
    前記光量センサで所定値以上の出力の光が検知され続ける時間が所定時間以下である場合に、前記露光部材が正規位置に位置すると判断することを特徴とする請求項2〜請求項5のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  7. 前記制御装置は、
    前記光量センサによって所定値以上の出力で検知された光を出力した明滅部を特定し、
    特定した明滅部が、所定の明滅部であるか否かを判断することで、前記露光部材が正規の姿勢と比べて傾いていないか否かを判断することを特徴とする請求項2〜請求項6のいずれか1項に記載の画像形成装置。
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