JP2010054136A - 湿式デシカント装置及び空気熱源ヒートポンプ装置 - Google Patents

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Eiji Tobihara
英治 飛原
Fumio Matsuoka
文雄 松岡
Hirofumi Daiguji
啓文 大宮司
Ri Cho
莉 張
Takashi Yanagihara
隆司 柳原
Tomoaki Kobayakawa
智明 小早川
Michiyuki Saikawa
路之 斎川
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University of Tokyo NUC
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Abstract

【課題】低外気温時にも高効率に除湿を行うことができる湿式デシカント装置を提供する。
【解決手段】本発明の湿式デシカント装置100は、吸収液105に空気中の水分を吸収させる除湿部1と、吸収液105の水分を空気中に放出する再生部2と、除湿部1から再生部2に吸収液105を搬送する除湿部ポンプ4と、再生部2から除湿部1に吸収液105を搬送する再生部ポンプ5と、除湿部1及び再生部2に貯留される吸収液105の量が所定の設定範囲内であり、かつ除湿部1で除湿されて排出される処理空気131の露点温度が所定の設定温度以下である条件を満たす最小のポンプ流量で除湿部ポンプ4及び再生部ポンプ5を駆動する制御装置19と、を備えたことを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、湿式デシカント装置及び空気熱源ヒートポンプ装置に関するものである。
従来の空調装置(空気熱源圧縮式ヒートポンプ装置)は、低外気温度時の(例えば0℃の外気温時)暖房運転や給湯運転時、蒸発器に着霜するという問題があり、これにより能力が低下したり省エネに反するデフロスト運転が必要であるという課題があった。そこで、例えば特許文献1記載の空調装置では、蒸発器に送風する空気を予熱する手段を設けることで、着霜を防止していた。
一方、空気中の水分を除去する装置として、例えば特許文献2記載の湿式デシカント装置が知られている。かかる湿式デシカント装置は、吸収液として塩化リチウム水溶液を用いたKathabar式デシカント装置において、吸収液の加熱冷却をヒートポンプにより行うようにしたものである。
特開2008−39374号公報 特開2003−200016号公報
従来の空調装置では、予熱された空気を送風することで蒸発器の着霜を防止することが可能であった。しかしながら、空気熱源ヒートポンプ装置の他にヒータなどを用意する必要があるため、エネルギー消費量が大きくなるという問題があった。
そこで、空気熱源ヒートポンプ装置に湿式デシカント装置を組み合わせることで、蒸発器の着霜を防止することが考えられるが、この場合大気圧下の開放系で運転する必要があり、冬季には0℃以下の低外気温条件下で運転することになる。すなわち、0℃以下の低温条件では外気温20℃程度の条件に比べて吸収液の吸収速度が低下し、また場合によっては吸収液が凍結することがあることを考慮する必要がある。
本発明は、上記従来技術の問題点に鑑み成されたものであって、低外気温時にも高効率に除湿を行うことができる湿式デシカント装置を提供することを目的としている。
また、湿式デシカント装置を備えた空気熱源ヒートポンプ装置であって、着霜による性能低下を防止でき、あるいは省エネルギー性に優れた空気熱源ヒートポンプ装置を提供することを目的としている。
本発明の湿式デシカント装置は、上記課題を解決するために、吸収液に空気中の水分を吸収させる除湿部と、前記吸収液の水分を空気中に放出する再生部と、前記除湿部から前記再生部に前記吸収液を搬送する除湿部ポンプと、前記再生部から前記除湿部に前記吸収液を搬送する再生部ポンプと、前記除湿部及び前記再生部に貯留される前記吸収液の量が所定の設定範囲内であり、かつ前記除湿部で除湿されて排出される処理空気の露点温度が所定の設定温度以下である条件を満たす最小のポンプ流量で前記除湿部ポンプ及び前記再生部ポンプを駆動するポンプ制御装置と、を備えたことを特徴とする。
この構成によれば、除湿部ポンプと再生部ポンプの流量を制御するポンプ制御装置を設けたことで、除湿部と再生部への吸収液の偏在が無く、バランスのとれた吸収液量を維持することができる。
また、外気温が大幅(例えば0℃から−15℃)に変化し、吸収液の吸収速度が変化する場合にも、再生部では吸収液の再生速度を一定に保ちつつ、除湿部では遅い吸収速度に合わせるように、除湿部ポンプ及び再生部ポンプが互いに独立して動作し、設定範囲内に吸収液量を保持する。したがって、安定した運転が可能である。
前記除湿部に貯留された前記吸収液の量を検知する第1の液量検知装置と、前記再生部に貯留された前記吸収液の量を検知する第2の液量検知装置と、前記除湿部で除湿された処理空気の露点温度を測定する露点温度測定装置と、を備え、前記ポンプ制御装置は、前記第1及び第2の液量検知装置から入力される液量情報と、露点温度測定装置から入力される露点温度情報とに基づいて、前記除湿部ポンプ及び前記再生部ポンプを駆動することが好ましい。
これにより、処理液の濃度及び液量を適正に管理しつつ、除湿部において目標露点温度の処理空気を得ることができる。
前記ポンプ制御装置は、前記露点温度が設定値を超えているとき、前記再生部ポンプの流量を増加させる構成とすることが好ましい。
これにより、除湿部に供給される吸収液の量が増加し、除湿部の除湿能力が増加するので、露点温度を低下させ、設定値以下に抑えることができる。
前記ポンプ制御装置は、前記再生部ポンプの流量調整により前記露点温度の調整を実行した後、前記再生部における前記吸収液の量を、前記除湿部ポンプの流量調整により制御する構成とすることが好ましい。
これにより、露点温度の調整によって再生部に貯留された吸収液の量が過度に低下したときに、除湿部ポンプを動作させて吸収液を再生部に供給し、除湿部と再生部との吸収液のバランスを適正化することができる。
前記除湿部から前記再生部に供給される前記吸収液を加熱する凝縮器と、前記再生部から前記除湿部に供給される前記吸収液を冷却する蒸発器と、を有する作動媒体循環回路を備えた構成とすることが好ましい。
すなわち、吸収液を加熱又は冷却する手段としてヒートポンプを備えた構成とすることが好ましい。この構成によれば、凝縮器及び蒸発器に対して目標凝縮温度と目標蒸発温度とを設定してヒートポンプを運転することで、再生部及び除湿部の双方における吸収液の温度を容易に調整することができる。また、停止状態から急速に立ち上げることもできるため、起動後迅速に最大除湿能力の運転状態を得ることができる。
前記作動媒体循環回路に設けられた圧縮機を駆動制御する圧縮機制御装置を有しており、前記圧縮機制御装置は、前記除湿部に設けられた前記第1の液量検知装置から入力される液量情報に基づいて、前記圧縮機の運転状態を制御することが好ましい。
すなわち、圧縮機の運転状態を変更することで凝縮器の凝縮温度を調整し、再生部に供給される吸収液の濃度を調整することで、除湿部における吸収液の液量を調整することが好ましい。これにより、吸収液を適正状態に維持できる最小の凝縮圧力で運転することができ、高COP運転が可能になる。
前記圧縮機制御装置は、前記除湿部に貯留された前記吸収液の量が設定値を上回ったときに前記圧縮機の回転数を上昇させることが好ましい。
これにより、除湿部の吸収液の量が多すぎる場合に、再生部における吸収液の温度を上昇させて吸収液の濃度を上昇させ、この濃度を高めた吸収液を除湿部に供給することで、吸収液の量を減少させることができる。
次に,本発明の湿式デシカント装置は、吸収液に空気中の水分を吸収させる除湿部と、前記吸収液の水分を空気中に放出する再生部とを備えた湿式デシカント装置であって、前記除湿部から前記再生部に供給される前記吸収液を加熱する凝縮器と、前記再生部から前記除湿部に供給される前記吸収液を冷却する蒸発器と、を含む作動媒体循環回路を有し、前記作動媒体循環回路に、前記凝縮器又は前記蒸発器の余剰熱を処理する熱交換器が設けられていることを特徴とする。
この構成によれば、余剰熱処理用の熱交換器によって作動媒体循環回路の余剰熱を除去し、あるいは不足する熱を補充することができるため、蒸発器における蒸発温度と凝縮器における凝縮温度とを自在に設定することができ、吸収液の濃度や、再生部及び除湿部における吸収液の量を容易に適正化することができる。したがって、最大除湿量での運転を容易に実現することができる。
前記熱交換器に対して、前記除湿部で除湿された処理空気を送風可能であることが好ましい。
これにより、冬季の低外気温環境における運転時に、熱交換器が着霜するのを防止することができ、省エネルギー運転が可能になる。
前記熱交換器の前段及び後段にそれぞれ膨張弁が設けられていることが好ましい。
この構成によれば、前段及び後段の膨張弁を選択的に動作させることで、熱交換器の動作(凝縮器/蒸発器)を自在に切り替えることができ、吸収液の温度調整を自在に行うことができる。
前記吸収液を前記除湿部ポンプと前記蒸発器とを経由して前記除湿部に循環させる吸収液循環機構を有することが好ましい。
また、前記吸収液を前記再生部ポンプと前記凝縮器とを経由して前記再生部に循環させる吸収液循環機構を有することが好ましい。
これにより、除湿部と再生部との間を移動する吸収液の量が過度に多くなるのを防ぎ、エネルギーの浪費を抑えることができる。
前記露点温度の設定値Tsdp[℃]が、外気温T[℃]に対して、T−15[℃]以上T−10[℃]以下の範囲であることが好ましい。
これにより、除湿部から排出される処理空気を蒸発器に対して送風する場合に、蒸発温度よりも露点温度を低くすることができるので、蒸発器の着霜を確実に防止することができる。
前記吸収液が、塩化リチウム水溶液であることが好ましい。
これにより、0℃以下の外気温でも吸収液が凍結せず、また大気開放系で使用することができる湿式デシカント装置を実現できる。
次に、本発明の空気熱源ヒートポンプ装置は、本発明の湿式デシカント装置と、圧縮機と凝縮器と蒸発器と膨張弁とを配管を介して接続してなる作動媒体循環回路と、を備えたことを特徴とする。
この構成によれば、湿式デシカント装置の除湿部から排出される処理空気を蒸発器に送風することで蒸発器の着霜を防止でき、省エネルギー運転が可能な空気熱源ヒートポンプ装置を実現できる。また、本発明の空気熱源ヒートポンプ装置を空調装置として使用する場合には、再生部から排出される再生空気を利用した室内の加湿及び暖房が可能である。さらに、作動媒体循環回路の一部を吸収液の加熱又は冷却に用いることも可能である。
次に、本発明の空気熱源ヒートポンプ装置は、吸収液に空気中の水分を吸収させる除湿部と前記吸収液の水分を空気中に放出する再生部とを備えた湿式デシカント装置と、少なくとも圧縮機と凝縮器と蒸発器と膨張弁とを配管を介して接続してなる作動媒体循環回路と、を備えた空気熱源ヒートポンプ装置であって、前記作動媒体循環回路に、複数の前記凝縮器と複数の前記蒸発器とが設けられており、複数の前記凝縮器の少なくとも一つが前記除湿部から前記再生部に供給される前記吸収液を加熱する前記凝縮器であり、複数の前記蒸発器の少なくとも一つが前記再生部から前記除湿部に供給される前記吸収液を冷却する前記蒸発器であることを特徴とする。
この構成によれば、湿式デシカント装置の吸収液の加熱及び冷却と、空調や二次媒体の加熱冷却を1つの作動媒体循環回路で実施することができる空気熱源ヒートポンプ装置を提供することができる。
前記吸収液を加熱する第1の前記凝縮器と前記膨張弁との間に第2の前記凝縮器が配置され、前記吸収液を冷却する第1の前記蒸発器と前記膨張弁との間に第2の前記蒸発器が配置されていることが好ましい。
この構成によれば、圧縮機側に設けられた第1の凝縮器を吸収液の加熱に用いるので、再生部において効率良く吸収液を再生することができる。また、圧縮機側に配置された第1の蒸発器を吸収液の冷却に用いるので、吸収液が過度に冷却されるのを防止することができる。
前記作動媒体循環回路に、複数の前記凝縮器及び複数の前記蒸発器の余剰熱を処理する熱交換器が設けられていることが好ましい。これにより、凝縮温度及び蒸発温度の設定自由度が向上するので、吸収液の状態を適正化して最大除湿能力を得ることが容易になる。
複数の前記蒸発器の少なくとも一つに対して、前記除湿部で除湿された処理空気が送風されることが好ましい。これにより、蒸発器における着霜を防止し、省エネルギー運転が可能になる。
本発明の湿式デシカント装置によれば、除湿部ポンプと再生部ポンプを制御するポンプ制御装置により、除湿部と再生部への吸収液の偏在が無く、バランスのとれた吸収液量を維持することができる。また、外気温が大きく変動する場合にも、吸収液量を保持することができ、安定した運転が可能である。
本発明の空気熱源ヒートポンプ装置によれば、湿式デシカント装置の除湿部から排出される処理空気を蒸発器に送風することで蒸発器の着霜を防止でき、省エネルギー運転が可能な空気熱源ヒートポンプ装置を実現できる。また、本発明の空気熱源ヒートポンプ装置を空調装置として使用する場合には、再生部から排出される再生空気を利用した室内の加湿及び暖房が可能である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態である湿式デシカント装置を示す概略構成図である。図2は、本実施形態の制御装置における制御フローを示す図である。
なお、図1中の鎖線枠内に示した数値は、代表的な環境温度で湿式デシカント装置100を動作させたときの各部における空気温度及び絶対湿度、吸収液温度及び濃度、あるいは作動媒体温度のいずれかを示したものである。
図1に示す湿式デシカント装置100は、除湿部1と、再生部2と、熱交換器3と、除湿部ポンプ4と、再生部ポンプ5と、ヒートポンプ110と、を備えて構成されている。ヒートポンプ110は、圧縮機6と、凝縮器7と、第1膨張弁91と、余剰熱処理用熱交換器81と、第2膨張弁92と、蒸発器10とを配管で接続し、内部に作動媒体(冷媒)を封入した構成を備えている。
本実施形態の湿式デシカント装置100は、再生部2によって外気を加温加湿し、この空気を空調対象の室内に供給する構成である。図1中、符号15は室内空気を示している。
湿式デシカント装置100は、除湿部1及び再生部2に循環する吸収液105として、塩化リチウム水溶液を用いている。吸収液105としては、0℃〜−40℃程度の温度域でも凍らず、大気開放系で使用可能な吸収液であれば、本実施形態の湿式デシカント装置100に好適に用いることができる。
除湿部1は、筐体1aと、筐体1a内に設けられたフィン等からなる構造体1bとを備えている。筐体1aの下端部近傍には、除湿対象の入口側処理空気130を内部に導入する図示略の開口部が設けられており、筐体1aの上部には、除湿後の出口側処理空気131を排出する図示略の開口部が設けられている。除湿部1は、筐体1aの上部から供給される吸収液105を構造体1bに掛け流すことで、吸収液と入口側処理空気130とを接触させ、入口側処理空気130に含まれる水分Mを吸収液105に移行させる。除湿された出口側処理空気131は筐体1a上部の開口部から排出される。構造体1bに掛け流された吸収液105は筐体1aの底部に貯留される。
筐体1aの吸収液105を貯留する領域には、液面センサ16(第1の液量検知装置)が設けられ、液面センサ16により筐体1a内の吸収液105の液量を検知可能である。また、吸収液105を貯留する領域には、除湿部ポンプ4が接続されている。
さらに、除湿部1の処理空気出口には、露点温度センサ18(露点温度測定装置)が設けられており、出口側処理空気131の露点温度を測定可能である。
再生部2は、筐体2aと、筐体2a内に設けられたフィン等からなる構造体2bとを備えている。筐体2aは、筐体1aと同様に、下部近傍及び上部にそれぞれ空気の導入口及び排出口となる図示略の開口部を有している。
再生部2は、筐体2aの上部から供給される吸収液105を構造体2bに掛け流しつつ、下部近傍の開口部から入口側再生空気140を内部に導入することで、吸収液105と入口側再生空気140とを接触させ、吸収液105から入口側処理空気140に水分Mを移行させる。加湿後の出口側再生空気141は筐体2aの上部に設けられた開口部から排出される。構造体2bに掛け流された吸収液105は筐体2aの底部に貯留される。
筐体2aの吸収液105を貯留する領域には、液面センサ17(第2の液量検知装置)が設けられ、液面センサ17により筐体2a内の吸収液105の量を検知可能である。また、吸収液105を貯留する領域には、再生部ポンプ5が接続されている。
除湿部ポンプ4の排出側と再生部ポンプ5の排出側には熱交換器3が接続されており、除湿部ポンプ4及び再生部ポンプ5は、除湿部1及び再生部2のそれぞれから吸収液105を吸引し、熱交換器3に圧送する。
熱交換器3は、除湿部ポンプ4から圧送された低濃度の吸収液105と、再生部ポンプ5から圧送された高濃度の吸収液105とを熱交換させる。除湿部ポンプ4から延びる配管は熱交換器3を経由して凝縮器7に接続されており、さらに凝縮器7から延長された位置で再生部2に接続されている。また、再生部ポンプ5から延びる配管は熱交換器3を経由して蒸発器10に接続されており、さらに蒸発器10から延長された位置で除湿部1に接続されている。
したがって、除湿部ポンプ4により圧送される低濃度の吸収液105は、熱交換器3及び凝縮器7で加熱された後、再生部2の筐体2a内に供給される。一方、再生部ポンプ5により圧送される高濃度の吸収液105は、熱交換器3及び蒸発器10で冷却された後、除湿部1の筐体1a内に供給される。
また、湿式デシカント装置100には、再生部ポンプ5と熱交換器3との間の配管から分岐し、熱交換器3から凝縮器7に延びる配管に接続されたバイパス配管30と、除湿部ポンプ4と熱交換器3との間の配管から分岐し、熱交換器3から蒸発器10に延びる配管に接続されたバイパス配管31とが設けられている。
バイパス配管30が設けられていることで、再生部ポンプ5によって再生部2から吸引された吸収液105の一部が凝縮器7に搬送され、凝縮器7により加熱された後に再生部2に帰還される。すなわち、吸収液105の一部は、除湿部1に送られることなく、再生部2内で循環利用される。
また、バイパス配管31が設けられていることで、除湿部ポンプ4によって除湿部1から吸引された吸収液105の一部が、蒸発器10を介して除湿部1に帰還される。これにより、除湿部1内においても吸収液105が循環利用される。
ヒートポンプ110は、凝縮器7において作動媒体と吸収液105とを熱交換させ、再生部2に供給される吸収液105を予備加熱する。また、蒸発器10において作動媒体と吸収液105とを熱交換させ、除湿部1に供給される吸収液105を予備冷却する。ヒートポンプ110には、蒸発器10の入口における作動媒体の温度を計測する媒体温度センサ50と、凝縮器7の入口における作動媒体の温度を計測する高圧圧力検知センサ(冷媒凝縮温度)51とが設けられている。
余剰熱処理用熱交換器81は、凝縮器7と蒸発器10との間に設けられている。余剰熱処理用熱交換器81の前後に設けられた第1膨張弁91と第2膨張弁92は、全開機能を有する膨張弁である。また余剰熱処理用熱交換器81に併設されたファン41により、入口側処理空気130(室内排気又は外気)、あるいは除湿後の出口側処理空気131が、余剰熱処理用熱交換器81に対して送風される。
余剰熱処理用熱交換器81は、ヒートポンプ110の余剰熱を除去し、あるいは不足する熱を供給する手段として機能する。ヒートポンプ110の余剰熱が凝縮熱である場合には、第1膨張弁91を全開にすることで余剰熱処理用熱交換器81を凝縮器として機能させ、第2膨張弁92により制御する。逆に、熱が不足する場合には、第2膨張弁92を全開にすることで余剰熱処理用熱交換器81を蒸発器として機能させ、第1膨張弁91によって制御する。
なお、ヒートポンプ110には4方切替弁101が設けられており、4方切替弁101により作動媒体の循環方向を切り替えることができる。すなわち、凝縮器7を蒸発器として機能させ、蒸発器10を凝縮器として機能させることもできる。この場合、図示右側の再生部2が除湿部となり、図示左側の除湿部が再生部となるので、除湿された空気が室内に供給される構成となる。
湿式デシカント装置100は、制御装置19を備えている。制御装置19は、除湿部ポンプ制御部20(ポンプ制御装置)と、再生部ポンプ制御部21(ポンプ制御装置)と、周波数制御部22(圧縮機制御装置)とを含む。制御装置19は、液面センサ16,17と、露点温度センサ18と、除湿部ポンプ4と、再生部ポンプ5と、圧縮機6と、に接続されている。
除湿部ポンプ制御部20は、液面センサ17を介して再生部2における吸収液105の液面情報を取得し、かかる液面情報に基づいて除湿部ポンプ4のポンプ流量を制御する。再生部ポンプ制御部21は、露点温度センサ18を介して取得した露点温度情報に基づいて再生部ポンプ5のポンプ流量を制御する。
周波数制御部22は、目標蒸発温度と目標凝縮温度とに基づいて、圧縮機6の回転数を制御する。より詳しくは、除湿部1から排出される出口側処理空気131の露点温度が設定値に未達である場合に、圧縮機6の回転数を上昇させる制御信号を圧縮機6に出力する。
周波数制御部22はまた、上記の液面情報に基づいて圧縮機6の回転数を制御する。これにより、蒸発器10における作動媒体の蒸発温度と凝縮器7における作動媒体の凝縮温度を変更することができ、吸収液105の濃度を調整することができる。その結果、除湿部1における吸収液105の液面を調整することができる。
次に、図1を参照しつつ、湿式デシカント装置100の動作について説明する。
まず、除湿部1では、外気又は室内排気である入口側処理空気130が筐体1a内に供給される。筐体1a内では、蒸発器10により予備冷却された吸収液105が構造体1bに掛け流されている。
そして、入口側処理空気130が構造体1bの周囲を流通して吸収液105と接触する際に、入口側処理空気130に含まれる水分Mが吸収液105に移行し、水分Mを吸収して希釈された吸収液105は筐体1aの底部に貯留される。除湿された後の出口側処理空気131は、筐体1aの上部から排出される。
筐体1aの底部に貯留された低濃度の吸収液105は除湿部ポンプ4により搬送され、熱交換器3に流入する。熱交換器3には、再生部ポンプ5により筐体2aの底部から高温高濃度の吸収液105が流入しているので、熱交換器3において低濃度の吸収液105と高濃度の吸収液105との間で熱交換がなされる。これにより、除湿部ポンプ4により搬送される低濃度の吸収液105は熱交換器3で昇温された後、凝縮器7に流入してさらに設定再生温度まで昇温される。そして、設定再生温度の低濃度の吸収液105が、再生部2の上部から供給されて構造体2b上に掛け流される。
なお、低濃度の吸収液105の一部は、除湿部ポンプ4の出口側に設けられたバイパス配管31を介して蒸発器10に搬送され、蒸発器10で設定除湿温度に冷却された後、再び除湿部1の上部から構造体1b上に掛け流され、除湿部1内を循環する。
一方、再生部2では、外気である入口側再生空気140が筐体2a内に供給される。筐体2a内では、凝縮器7により予備加熱された吸収液105が構造体2bに掛け流されている。
そして、入口側再生空気140が構造体2bの周囲を流通して吸収液105と接触する際に、吸収液105に含まれる水分Mが入口側再生空気140に移行し、加湿された出口側再生空気141となって筐体2aの上部から空調対象の室内に供給される。水分Mを放出して濃縮された吸収液105は筐体2aの底部に貯留される。なお、吸収液105が入口側再生空気140よりも高温である場合には、出口側再生空気141は加湿されるとともに加温された空気となって室内に供給される。
筐体2aの底部に貯留された高濃度の吸収液105は、再生部ポンプ5により搬送されて熱交換器3に流入する。熱交換器3には、除湿部ポンプ4によって搬送された低温低濃度の吸収液105が流通しているので、再生部ポンプ5により搬送される高濃度の吸収液105は熱交換器3で冷却された後、蒸発器10に流入してさらに設定除湿温度まで冷却される。そして、設定除湿温度の高濃度の吸収液105が、除湿部1の上部から供給される。このようにして除湿部1内を吸収液105が循環される。
なお、高濃度の吸収液105の一部は、再生部ポンプ5の出口側に設けられたバイパス配管30を介して凝縮器7に搬送され、凝縮器7で設定再生温度に昇温された後、再び再生部2の上部から構造体2b上に掛け流され、再生部2内を循環する。
このように、湿式デシカント装置100では、吸収液105が所定の除湿温度ないし再生温度に調整されつつ除湿部1と再生部2との間を循環し、処理空気からの水分吸収と、再生空気への加湿を行う。そして、水分を吸収した出口側再生空気141を、室内空気15の加湿及び昇温に利用している。
次に、図2を参照して制御装置19の動作について説明する。図2に示すように、制御装置19における制御フローは、ステップS1〜S10を含む。
湿式デシカント装置100に備えられた制御装置19は、環境温度に応じた最大除湿能力を得られるように、除湿部ポンプ4及び再生部ポンプ5、並びに圧縮機6の駆動状態を制御する。
まず、ステップS1では、図示略の外気温センサにより外気温T[℃]を検出する。外気温センサは、例えば、筐体1aの入口(入口側処理空気130が導入される開口部)に設けられている。
次に、ステップS2において、外気温Tに応じた目標蒸発温度ETを決定する。目標蒸発温度ETは、図1に示すように、例えば外気温が2℃であるとき、10℃程度に設定する。
次に、ステップS3において、出口側処理空気131の目標露点温度Tsdp[℃]を計算する。目標露点温度Tsdpは、T−10[℃]からT−15[℃]の範囲の間の値をとる。
次に、ステップS4において、出口側処理空気131の露点温度Tdpを計測し、続くステップS5において、出口側処理空気131の露点温度Tdpが、目標露点温度Tsdp以下となるように、再生部ポンプ5の吸収液流量Gre[m/h]を制御する。再生部ポンプ5の吸収液流量Greを増加させれば、除湿部1の上部から注ぐ高濃度の吸収液105の量が増加する。これにより、除湿部1の除湿能力が増加するので、出口側処理空気131の露点温度Tdpを低下させ、目標露点温度Tsdp以下に制御することができる。
以上のステップS3〜S5が、露点温度Tdpの制御フローである。
上記のステップS3〜S5において出口側処理空気131の露点温度Tdpを低下させると、再生部ポンプ5の吸収液流量が増加するため、再生部2における吸収液105の液面が低下する。そこで、以下のステップS6、S7により再生部2の吸収液の液面の調整を行う。
まず、ステップS6において、再生部2に設けられた液面センサ17により吸収液105の液面レベルLevelreを検出する。続くステップS7では、検出された液面レベルLevelreが予め設定された範囲内であるかを判定し、設定範囲を超えている場合には、除湿部ポンプ4の吸収液流量Gdeh[m/h]を制御する。すなわち、再生部2における液面レベルLevelreが設定範囲よりも低くなっている場合に、吸収液流量Gdehを増加させて再生部2の上部から注ぐ低濃度の吸収液105を増加させ、再生部2の底部に貯留された吸収液105の液面を上昇させる。
ステップS6、S7により再生部2における吸収液105の液面を調整したならば、次に、ステップS8、S9により、除湿部1における吸収液105の液面を調整する。
まず、ステップS8において、除湿部1に設けられた液面センサ16により吸収液105の液面レベルLeveldehを検出する。続くステップS9では、検出された液面レベルLeveldehが予め設定された範囲内であるかを判定し、設定範囲を超えている場合には、液面レベルLeveldehを設定範囲内に収めるための目標凝縮温度CTを算出する。
湿式デシカント装置100において、最高COP運転を実施するためには、凝縮器7の凝縮圧力が低いほどよい。しかし、凝縮圧力(すなわち凝縮温度)が低すぎると、再生部2に供給される低濃度の吸収液105の温度が過度に低くなり、再生部2から除湿部1に供給される吸収液105の濃度が薄くなる。そうすると、液面レベルLeveldehが上昇する。
つまり、除湿部1における吸収液105の液面レベルLeveldehが設定範囲を上回っている場合、COPは高い状態であるが、再生部2に供給される吸収液105の濃度が適正ではないことになる。そこで、再生部2に供給する吸収液105の濃度を調整するために、凝縮器7に対してより高い目標凝縮温度CTを設定する。
以上のステップS1〜S9が終了したならば、ステップS10において、設定された目標蒸発温度ETと目標凝縮温度CTに基づいて、圧縮機6の回転数(インバータ周波数)を調整し、蒸発器10の蒸発温度と凝縮器7の凝縮温度を制御する。
また、目標蒸発温度ETと目標凝縮温度CTに基づいて、余剰熱処理用熱交換器81を蒸発器として機能させるか、凝縮器として機能させるかを決定する。そして、かかる決定に基づいて第1膨張弁91及び第2膨張弁92と、ファン41とを制御する。
以上のステップS1〜S10により、外気温Tに対応した適切な流量で除湿部ポンプ4及び再生部ポンプ5を駆動することができる。また、除湿能力を損なわない範囲で凝縮圧力を低下させることができるため、高COP運転が可能である。
以上、詳細に説明したように、本実施形態の湿式デシカント装置100によれば、除湿部ポンプ4と再生部ポンプ5の流量を制御する制御装置19(除湿部ポンプ制御部20、再生部ポンプ制御部21)を設けたことで、除湿部1と再生部2への吸収液105の偏在が無く、バランスのとれた液面レベルを維持することができる。
また、外気温が大幅(例えば0℃から−15℃)に変化し、吸収液105の吸収速度が変化する場合にも、再生部2では吸収液105の再生速度を一定に保ちつつ、除湿部1では遅い吸収速度に合わせるように、除湿部ポンプ4及び再生部ポンプ5が互いに独立して動作し、設定範囲内に液面レベルを保持する。したがって、安定した運転が可能である。
また本実施形態の湿式デシカント装置100では、除湿部1の出口側処理空気131の露点温度が、制御装置19によって外気温Tよりも10〜15℃低く制御される。したがって、この出口側処理空気131を、余剰熱処理用熱交換器81の熱源空気として利用することで、0℃以下の低外気温環境においても余剰熱処理用熱交換器81に着霜を生じさせることなく運転することが可能である。
さらに、制御装置19により圧縮機6の回転数(インバータ周波数)とファン41の回転数を制御することで、凝縮器7と蒸発器10の作動媒体温度を制御することができる。これにより、再生部2と除湿部1のそれぞれにおける吸収液105の温度を制御でき、吸収液105の濃度が適正な状態で運転でき、除湿能力とCOPの双方が高い運転を実現できる。
なお、湿式デシカント装置100の停止時には、吸収液105が外気にさらされているため、除湿部1と再生部2の液面レベルは、外気の温度と湿度による成り行きの液面レベルとなっている。本実施形態の湿式デシカント装置100では、この状態からの起動においても、ヒートポンプ110の目標凝縮温度と目標蒸発温度を与えて圧縮機6のインバータ周波数を急速立ち上げして運転することで、除湿部1の吸収液105の温度と、再生部2の吸収液105の温度を即座に目標値に到達させることができる。
(第2の実施形態)
図3は、本発明の第2の実施形態である空調装置(空気熱源ヒートポンプ装置)を示す概略構成図である。
なお、図3中の鎖線枠内に示した数値は、代表的な環境温度で湿式デシカント装置100を動作させたときの各部における空気温度及び絶対湿度、吸収液温度及び濃度、あるいは作動媒体温度のいずれかを示したものである。
図3に示す空調装置200は、ヒートポンプ210(作動媒体循環回路)と、除湿部1と、再生部2と、熱交換器3と、除湿部ポンプ4と、再生部ポンプ5と、制御装置19とを備えている。ヒートポンプ210は、インバータ制御の圧縮機6と、第1の凝縮器7と、第2の凝縮器8と、膨張弁9と、第1の蒸発器10と、第2の蒸発器11と、余剰熱処理用熱交換器23と、毛細管26とを作動媒体(冷媒)を封入した配管を介して接続した構成である。
除湿部1、再生部2、熱交換器3、除湿部ポンプ4、及び再生部ポンプ5の構成は、先の第1実施形態と共通である。ヒートポンプ210を構成する第1の凝縮器7が再生部2に供給される吸収液105を予備加熱する機能を奏し、第1の蒸発器10が除湿部1に供給される吸収液105を予備冷却する機能を奏する。
本実施形態において、除湿部1は、外気12を内部に取り込んで高濃度の吸収液105と接触させ、外気12の水分Mを吸収液105に移行させる。そして、除湿された外気12を、出口側処理空気13として筐体1aの外部に排出する。排出された出口側処理空気13は、少なくとも第2の蒸発器11に送風される。
一方、再生部2は、外気12を内部に取り込んで低濃度の吸収液105と接触させ、吸収液105の水分Mを外気12に移行させる。そして、加湿された外気12を、出口側再生空気14として筐体1aの外部に排出する。排出された出口側再生空気14は、空調対象の室内に送風される。
なお、図3に示す構成において、第1の実施形態と同様に、除湿部ポンプ4の出口側と第1の蒸発器10とを短絡接続するバイパス配管、及び、再生部ポンプ5の出口側と第1の凝縮器7とを短絡接続するバイパス配管を設けてもよい。これにより、除湿部1内及び再生部2内のそれぞれで吸収液105を循環させることができる。
本実施形態の空調装置200では、ヒートポンプ210が、第2の凝縮器8と第2の蒸発器11とを有している。第2の凝縮器8は、第1の凝縮器7と膨張弁9との間に配置され、第2の蒸発器11は、第1の蒸発器10と膨張弁9との間に配置されている。
第2の凝縮器8は、空調対象の室内の暖房に用いられる。すなわち、室内空気15が第2の凝縮器8と熱交換して暖められ、この暖められた空気が室内に送風される。
第2の蒸発器11は、第2の凝縮器8の暖房熱源としての外気からの顕熱処理部分である。第2の蒸発器11には、除湿部1で除湿された後の出口側処理空気13が送風される。
さらに本実施形態の場合、第2の蒸発器11と膨張弁9との間に、余剰熱処理用熱交換器23が設けられており、余剰熱処理用熱交換器23と第2の蒸発器11との間に、作動媒体を絞るための毛細管26が設けられている。余剰熱処理用熱交換器23には、図示略の送風装置により、室内排気24又は出口側処理空気13である入口空気25が供給される。なお、余剰熱処理用熱交換器23は、必要に応じて設ければよい。
次に、上記構成を備えた本実施形態の空調装置200の動作について説明する。
空調装置200において、除湿部1、再生部2等の湿式デシカント装置部分の動作は先の第1実施形態と同様である。すなわち、制御装置19において図2に示した制御フローを実行することで、吸収液105の濃度や液量を適正な状態に調整し、最大除湿能力を得つつ高COP運転することが可能である。
以下、ヒートポンプ210の動作について、図3及び図4を参照しつつ説明する。
図4は、ヒートポンプ210の圧縮式冷凍サイクルの冷媒のPh線図を示したものである。図3及び図4中に示した符号a〜fは、両図で同一動作点を示している。
図3及び図4に示すように、ヒートポンプ210において圧縮機6で圧縮された高温高圧ガスの冷媒(b点)は、第1の凝縮器7で吸収液105と熱交換して冷却され、高圧飽和ガス(c点)となる。さらに、冷媒は第2の凝縮器8で室内空気15を暖めて暖房に使われ、冷媒自身は冷却凝縮される(d点)。
その後、膨張弁9により断熱膨張して低圧二相の低温冷媒となり(e点)、余剰熱処理用熱交換器23に流入する。本実施形態の場合、凝縮器側が暖房にも使用されているため、余剰熱処理用熱交換器23は第3の蒸発器として機能する。余剰熱処理用熱交換器23(第3の蒸発器)における蒸発温度ETは、余剰熱処理用熱交換器23に供給される入口空気25の温度よりも5〜15℃程度低い温度である。余剰熱処理用熱交換器23に送風される入口空気25は、室内排気24又は出口側処理空気13である。
余剰熱処理用熱交換器23から流出した二相冷媒(f点)は、毛細管26で絞られた(g点)のち、第2の蒸発器11において乾燥した出口側処理空気13と熱交換して飽和ガス(h点)となる。その後、第1の蒸発器10に流入する。
そして、第1の蒸発器10において吸収液105を冷却する。冷媒自身は加熱ガスとなり(a点)、再び圧縮機6に循環する。
本実施形態に係るヒートポンプ210では、第1の凝縮器7が再生部2用の吸収液105の加熱に用いられ、第2の凝縮器8は室内の暖房に用いられている。ここで、圧縮機6から第1の蒸発器7供給される加熱冷媒ガスであるため、吸収液105の加熱用に使用される第1の凝縮器7の温度としては、高温80℃から50℃までの温度が利用可能であり、再生部2に供給する吸収液105の加熱に好適である。一方、第2の凝縮器8は、室内の暖房用であるため、冷媒の温度は飽和凝縮温度の50℃程度で十分である。
このように本実施形態では、第1の凝縮器7及び第2の凝縮器8における凝縮温度と、凝縮器の用途を勘案して適切な順番で配置したことで、吸収液105の加熱と暖房の双方を効率良く行うことが可能になっている。
また、本実施形態の空調装置200では、第2の蒸発器11に対して除湿部1の出口側処理空気13が送風される。出口側処理空気13は、露点温度センサ18で露点温度Tdpを監視しつつ制御装置19により運転制御される湿式デシカント装置により、外気温Tに対して10〜15℃程度低い設定温度以下の露点温度Tdpとなるように制御されている。そして、第2の蒸発器11の蒸発温度ETは、外気温Tに対して5〜15℃程度低く設定されるため、ET≧Tdpとなる。これにより、第2の蒸発器11は着霜の防止されたノンフロスト運転が可能である。
また本実施形態では、図4に示すように、第1の蒸発器10は外気の潜熱部分を担当し、冷媒は低圧の加熱ガスである。このように、外気温Tとの温度差が小さい(ΔET≦ΔET)領域を吸収液105の冷却に用いることで、吸収液105が過度に冷却されて外気温Tとの温度差が小さくなりすぎるのを防止することができる。このように本実施形態の空調装置200では、第1の蒸発器10及び第2の蒸発器11についても、蒸発器の用途を勘案して適切な順番で配置されていることで、吸収液105の加熱と暖房熱源の取り込みとを効率良く行うことが可能である。
また、本実施形態の空調装置200では、再生部2において加温加湿された出口側再生空気14を室内に送風して空調に用いるようになっているので、室内が乾燥しやすい冬季の暖房運転における空調品質を向上させることができる。
本発明者らは、第2実施形態の空調装置200におけるCOPを、以下に示すパラメータに基づいて算出した。下記に示すように、冬季運転、夏季運転のいずれにおいても高いCOPが得られる。
(冬季運転)
外気温度 :−7℃〜10℃
ヒートポンプ蒸発温度:−15℃〜5℃(蒸発器10,11,23)
ヒートポンプ凝縮温度:45℃〜60℃(凝縮器7,8)
塩化リチウム溶液濃度:30%〜40%
COP :3.0〜5.3
(夏季運転)
外気温度 :28℃〜35℃
ヒートポンプ蒸発温度:10℃〜18℃(蒸発器10,11,23)
ヒートポンプ凝縮温度:45℃〜60℃(凝縮器7,8)
塩化リチウム溶液濃度:30%〜40%
COP :5.5〜6.8
また、空調装置200と、従来の空調装置との比較も行った。比較対象とした従来の空調装置は、空調装置100から湿式デシカント装置を省略したものであり、したがって従来の空調装置には、第1の凝縮器7及び第1の蒸発器10は設けられていない。また、従来の空調装置では、冬季運転時に蒸発器(第2の蒸発器11)に着霜が生じる。
表1は、従来の空調装置と本発明に係る空調装置200のCOPを比較したものである。表1に示すように、湿式デシカント装置を備え、ノンフロスト運転を可能にした本実施形態の空調装置200では、従来の空調装置に比してCOPを大きく向上させることができる。
Figure 2010054136
第1の実施形態に係る湿式デシカント装置を示す概略構成図。 第1の実施形態の制御装置における制御フローを示す図。 第2の実施形態に係る空調装置を示す概略構成図。 第2実施形態に係る圧縮式冷凍サイクルの冷媒のPh線図。
符号の説明
100 湿式デシカント装置、200 空調装置(空気熱源ヒートポンプ装置)、1 除湿部、2 再生部、3 熱交換器、4 除湿部ポンプ、5 再生部ポンプ、6 圧縮機、7 凝縮器(第1の凝縮器)、8 第2の凝縮器、9 膨張弁、10 蒸発器(第1の蒸発器)、11 第2の蒸発器、12 外気、13 出口側処理空気、14 出口側再生空気、15 室内空気、16 液面センサ(第1の液量検知装置)、17 液面センサ(第2の液量検知装置)、18 露点温度センサ、19 制御装置、20 除湿部ポンプ制御部(ポンプ制御装置)、21 再生部ポンプ制御部(ポンプ制御装置)、22 周波数制御部(圧縮機制御装置)、23 余剰熱処理用熱交換器、24 室内排気、26 毛細管、30,31 バイパス配管、41 ファン(送風装置)、50 蒸発温度センサ、51 凝縮温度センサ、81 余剰熱処理用熱交換器、91 第1膨張弁、92 第2膨張弁、105 吸収液、110,210 ヒートポンプ(作動媒体循環回路)、130 入口側処理空気、131 出口側処理空気、140 入口側再生空気、141 出口側再生空気

Claims (19)

  1. 吸収液に空気中の水分を吸収させる除湿部と、
    前記吸収液の水分を空気中に放出する再生部と、
    前記除湿部から前記再生部に前記吸収液を搬送する除湿部ポンプと、
    前記再生部から前記除湿部に前記吸収液を搬送する再生部ポンプと、
    前記除湿部及び前記再生部に貯留される前記吸収液の量が所定の設定範囲内であり、かつ前記除湿部で除湿されて排出される処理空気の露点温度が所定の設定温度以下である条件を満たす最小のポンプ流量で前記除湿部ポンプ及び前記再生部ポンプを駆動するポンプ制御装置と、
    を備えたことを特徴とする湿式デシカント装置。
  2. 前記除湿部に貯留された前記吸収液の量を検知する第1の液量検知装置と、
    前記再生部に貯留された前記吸収液の量を検知する第2の液量検知装置と、
    前記除湿部で除湿された処理空気の露点温度を測定する露点温度測定装置と、
    を備え、
    前記ポンプ制御装置は、前記第1及び第2の液量検知装置から入力される液量情報と、露点温度測定装置から入力される露点温度情報とに基づいて、前記除湿部ポンプ及び前記再生部ポンプを駆動することを特徴とする請求項1に記載の湿式デシカント装置。
  3. 前記ポンプ制御装置は、前記露点温度が設定値を超えているとき、前記再生部ポンプの流量を増加させることを特徴とする請求項1又は2に記載の湿式デシカント装置。
  4. 前記ポンプ制御装置は、前記再生部ポンプの流量調整により前記露点温度の調整を実行した後、前記再生部における前記吸収液の量を、前記除湿部ポンプの流量調整により制御することを特徴とする請求項3に記載の湿式デシカント装置。
  5. 前記除湿部から前記再生部に供給される前記吸収液を加熱する凝縮器と、前記再生部から前記除湿部に供給される前記吸収液を冷却する蒸発器と、を有する作動媒体循環回路を備えたことを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の湿式デシカント装置。
  6. 前記作動媒体循環回路に設けられた圧縮機を駆動制御する圧縮機制御装置を有しており、
    前記圧縮機制御装置は、前記除湿部に設けられた前記第1の液量検知装置から入力される液量情報に基づいて、前記圧縮機の運転状態を制御することを特徴とする請求項5に記載の湿式デシカント装置。
  7. 前記圧縮機制御装置は、前記除湿部に貯留された前記吸収液の量が設定値を上回ったときに前記圧縮機の回転数を上昇させることを特徴とする請求項6に記載の湿式デシカント装置。
  8. 吸収液に空気中の水分を吸収させる除湿部と、前記吸収液の水分を空気中に放出する再生部とを備えた湿式デシカント装置であって、
    前記除湿部から前記再生部に供給される前記吸収液を加熱する凝縮器と、前記再生部から前記除湿部に供給される前記吸収液を冷却する蒸発器と、を含む作動媒体循環回路を有し、
    前記作動媒体循環回路に、前記凝縮器又は前記蒸発器の余剰熱を処理する熱交換器が設けられていることを特徴とする湿式デシカント装置。
  9. 前記熱交換器に対して、前記除湿部で除湿された処理空気を送風可能であることを特徴とする請求項8に記載の湿式デシカント装置。
  10. 前記熱交換器の前段及び後段にそれぞれ膨張弁が設けられていることを特徴とする請求項8又は9に記載の湿式デシカント装置。
  11. 前記吸収液を前記除湿部ポンプと前記蒸発器とを経由して前記除湿部に循環させる吸収液循環機構を有することを特徴とする請求項1から10のいずれか1項に記載の湿式デシカント装置。
  12. 前記吸収液を前記再生部ポンプと前記凝縮器とを経由して前記再生部に循環させる吸収液循環機構を有することを特徴とする請求項1から11のいずれか1項に記載の湿式デシカント装置。
  13. 前記露点温度の設定値Tsdp[℃]が、外気温T[℃]に対して、T−15[℃]以上T−10[℃]以下の範囲であることを特徴とする請求項1から12のいずれか1項に記載の湿式デシカント装置。
  14. 前記吸収液が、塩化リチウム水溶液であることを特徴とする請求項1から13のいずれか1項に記載の湿式デシカント装置。
  15. 請求項1から14のいずれか1項に記載の湿式デシカント装置と、圧縮機と凝縮器と蒸発器と膨張弁とを配管を介して接続してなる作動媒体循環回路と、を備えたことを特徴とする空気熱源ヒートポンプ装置。
  16. 吸収液に空気中の水分を吸収させる除湿部と前記吸収液の水分を空気中に放出する再生部とを備えた湿式デシカント装置と、少なくとも圧縮機と凝縮器と蒸発器と膨張弁とを配管を介して接続してなる作動媒体循環回路と、を備えた空気熱源ヒートポンプ装置であって、
    前記作動媒体循環回路に、複数の前記凝縮器と複数の前記蒸発器とが設けられており、
    複数の前記凝縮器の少なくとも一つが前記除湿部から前記再生部に供給される前記吸収液を加熱する前記凝縮器であり、
    複数の前記蒸発器の少なくとも一つが前記再生部から前記除湿部に供給される前記吸収液を冷却する前記蒸発器であることを特徴とする空気熱源ヒートポンプ装置。
  17. 前記吸収液を加熱する第1の前記凝縮器と前記膨張弁との間に第2の前記凝縮器が配置され、前記吸収液を冷却する第1の前記蒸発器と前記膨張弁との間に第2の前記蒸発器が配置されていることを特徴とする請求項16に記載の空気熱源ヒートポンプ装置。
  18. 前記作動媒体循環回路に、複数の前記凝縮器及び複数の前記蒸発器の余剰熱を処理する熱交換器が設けられていることを特徴とする請求項16又は17に記載の空気熱源ヒートポンプ装置。
  19. 複数の前記蒸発器の少なくとも一つに対して、前記除湿部で除湿された処理空気が送風されることを特徴とする請求項15から18のいずれか1項に記載の空気熱源ヒートポンプ装置。
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