JP2010054058A - 集光蓄熱装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】太陽光Lを受光パネル3に集光し、受光パネル内の媒体に蓄熱する集光蓄熱装置1において、基体2と、前記基体2に設けられた受光パネル3と、前記受光パネルの外側に配置された第1の反射板4,5,6,7と、前記基体の上方空間に配置された第2の反射板8,9,10,11とを備え、前記受光パネル3に対して垂直方向からの太陽光Lが、前記第2の反射板8,9,10,11によって遮蔽されることなく、前記受光パネル3によって受光され、かつ、前記受光パネル3の外側に降り注いだ太陽光Lが、第1の反射板4,5,6,7及び第2の反射板8,9,10,11とにより反射し、この反射光が前記受光パネル3によって受光される。
【選択図】図1
Description
このような、太陽光のエネルギーを蓄熱する従来の装置にあっては、太陽の移動を追従するものでなく屋根等の単に固定設置されていたため、太陽光を集光する能力が不十分であり、効率的に集光蓄熱することができなかった。また、受光パネル内に収容されたパイプに対して直接降り注ぐ太陽光によって、パイプ内の水を温めるように構成されているため、太陽光を集光する能力が不十分であり、効率的に集光蓄熱することができなかった。
図7に示すように、入射した太陽光束Lはパラボラ反射主鏡100によって集光され、次に収束しながら平面副鏡101で再び反射され下方に向かい、さらに平面斜鏡102にて直角に反射され焦点103を結ぶように構成されている。
尚、図中、符号113は水平架台であって、水平回転軸車112を滑らかに駆動するための平らな板台であり、符号114は車輪であって、は機構全体を自由に移動設置するための移動用の車輪である。
このように、この集光蓄熱装置にあっては、平面副鏡101によって遮られた太陽光(外方に反射した太陽光)は有効に活用することができず、より効率的に集光蓄熱することができる装置が望まれていた。
この第1の反射鏡4,5,6,7の上面は、所謂凹面鏡4a,5a,6a,7aに形成され、第1の反射鏡4,5,6,7は基体2に対して、所定の角度傾斜して取り付けられている。
また、この第2の反射鏡8,9,10,11は、図2、3に示すように、基体2から立設した支柱12〜19の上端部に取り付けられている。
また、受光パネル3の外側に降り注いだ太陽光L(受光パネル3の外側領域に入射した太陽光L)は、第1の反射鏡4,5,6,7で反射し、この反射光が第2の反射鏡8,9,10,11(凸面鏡8a,9a,10a,11a)によって反射し、受光パネル3に入射する。
したがって、受光パネル3の外側に降り注いだ太陽光Lを、反射させることにより、受光パネル3に導くことができ、有効に太陽エネルギーを利用することができる。
また、パイプ20は、複数枚の伝熱板21(図4にあっては7枚の伝熱板)に嵌合している。このようにパイプが伝熱板21と接しているため、パイプ20内の媒体をより均一に加熱することができる。
尚、図において、符号28はタンク25内の水を排出するためのドレイン管、符号29はタンク25に対して過剰に水を供給した際、水を排出するためのオーバフロー管である。また、符号30,31は弁である。
即ち、前記加熱された油は、タンク25内部の水によって冷却され、連結管23、蛇腹管22、パイプ20へと流れ、再び油は受光パネル内において加熱される。そして、加熱された(蓄熱された)油は、熱交換パイプ24まで再び移動し、タンク25内の水と熱交換をなし、前記水を湯となすことによって太陽エネルギーを蓄熱する。
このように、パイプ内の媒体を介して、最終的にタンク内の水を加熱し、湯として蓄熱し、必要に応じてポンプP1を駆動してタンク25の外部に前記湯を導出する。
尚、図6に示すように、太陽電池パネル8b,9b,10b,11bによって蓄電されたバッテリー33はヒータ32の駆動源以外に、切換器34を介して、後述する光学系を太陽移動にあわせて追従する機構のモータ43,48の駆動源35として用いることができる。
前記基体2の下面に設けられた首部2aは、支持板42上に設けられた支持フレーム42aに対して、仰角調整軸40によって揺動自在に軸支されている。そして、この支持板42上に設けられたモータ43によって、スプロケット44を回し、チェーン45を介して基体側(仰角調整軸40)に設けられたスプロケット46を回動させることにより、基体2を仰角調整軸40を中心に揺動させ、仰角を調整するように構成されている。
その結果、受光パネル3に直接太陽光Lが入射すると共に、受光パネル3の外側に降り注いだ太陽光Lを第1の反射鏡4,5,6,7、第2の反射鏡8,9,10,11を用いて、前記受光パネル3に入射せしめることができるため、より広い領域に降り注ぐ太陽光Lを効率的に集光でき、受光パネル3に入射せしめることができる。
更に、第2の反射鏡8,9,10,11の上面の太陽電池パネル8b,9b,10b,11bをモータ43,48の駆動用センサーとして用いることができる。即ち、太陽に光学系が正対している場合には、太陽電池パネル8b,9b,10b,11bから同一の電気的出力が得られる。そして、太陽電池パネル8b,9b,10b,11bからの電気的出力が同一になるようにモータ43,48を駆動することにより、太陽に光学系を常に正対させることができる。この場合、前記センサー52を省略することができる。
尚、前記太陽電池パネルの電力をヒータ32、あるいはモータ43,48に用いた場合を説明したが、これに限定されるものではなく、他の用途に用いても良い。
2 基体
3 受光パネル
4,5,6,7 第1の反射鏡
8,9,10,11 第2の反射鏡
8b,9b,10b,11b 太陽電池パネル
12,13,14,15,16,17,18,19 支柱
20 パイプ
24 熱交換パイプ
25 タンク
32 ヒータ
33 バッテリー
34 切換器
35 モータ駆動
Claims (5)
- 太陽光を受光パネルに集光し、受光パネル内の媒体に蓄熱する集光蓄熱装置において、
基体と、前記基体に設けられた受光パネルと、前記受光パネルの外側に配置された第1の反射板と、前記基体の上方空間に配置された第2の反射板とを備え、
前記受光パネルに対して垂直方向からの太陽光が、前記第2の反射板によって遮蔽されることなく、前記受光パネルによって受光され、
かつ、前記受光パネルの外側に降り注いだ太陽光が、第1の反射板及び第2の反射板とにより反射し、この反射光が前記受光パネルによって受光されることを特徴とする集光蓄熱装置。 - 前記受光パネル内にパイプを配設し、前記パイプに接続された熱交換パイプを配設したタンクを設け、このタンク内に水を収容し、
前記熱交換パイプを流れる媒体からタンク内の水に熱交換がなされることを特徴とする請求項1記載の集光蓄熱装置。 - 前記第2の反射鏡の上面には太陽電池パネルが取付けられ、更に前記タンク内にヒータが設けられ、
前記ヒータは前記太陽電池パネルによって蓄電された電気により駆動され、タンク内の水が保温されることを特徴とする請求項2記載の集光蓄熱装置。 - 前記第2の反射鏡の上面には太陽電池パネルが取付けられ、更に基体の水平方向の回転を行なうモータと、基体の仰角の調整を行なうモータとを備え、
前記夫々のモータは前記太陽電池パネルによって蓄電された電気により駆動されることを特徴とする請求項1記載の集光蓄熱装置。 - 前記夫々のモータは、センサーの出力に基づいて駆動され、受光パネルが太陽に正対することを特徴とする請求項4記載の集光蓄熱装置。
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