以下、図面を用いて、本発明を実施するための最良の形態について説明する。
図1は、本発明に係るフィルタープレートを用いた塵芥除去装置の実施の形態の一例を示す正面図、図2は図1の側面図である。
この例の塵芥除去装置は、基本的には前述の特許文献1および2に記載された従来の塵芥除去装置と同じ構成を有している。すなわち、図1および図2に示すように、この例の塵芥除去装置1は枠体2を備えている。この枠体2は、図1に示す正面視で枠体部材2a,2b,2c,2dにより矩形状に組み立てられている。その場合、左右の長辺側の2本の枠体部材2a,2bの上縁は傾斜して設けられている。
この枠体2の枠体部材2a,2bの上部には、駆動軸3が図1において左右方向に沿って回転可能に架設されている。この駆動軸3の一端部(図1において右端部)には、駆動スプロケット4が駆動軸3と一体回転可能に設けられている。また、枠体2の上端において左右の側枠部材2eに架設された上端枠部材2fには、駆動機構である電動モータ5が設置されているとともに、電動モータ5の回転軸にスプロケット6がこの回転軸と一体回転可能に設けられている。これらの駆動スプロケット4とスプロケット6との間には、無端状の駆動チェン7が掛け渡されていて、電動モータ5の回転駆動力が駆動チェン7を介して駆動スプロケット4に伝達されるようになっている。その場合、電動モータ5の回転は駆動スプロケット4に減速されて伝達される。
左右の長辺側の2本の枠体部材2a,2bには、それぞれ支持レール8,9が設けられている。これらの支持レール8,9間に、フィルタープレート群からなるスクリーン10が配設されている。図3に示すように、このスクリーン10は複数のフィルタープレート11を連結して無端状に構成されている。これらのフィルタープレート11は、すべて硬質の樹脂あるいは水に対する耐食性の優れた金属から同じ形状に形成されている。
図4は、この例の塵芥除去装置1に用いられている本発明のフィルタープレートの実施の形態の一例を示し、(a)は1枚のフィルタープレートを示す正面図、(b)は(a)に示すフィルタープレートの連結状態を部分的に示す図である。
図4(a)に示すように、この例のフィルタープレート11も、基本的には図11に示す従来のフィルタープレート11と同じに形成されている。すなわち、フィルタープレート11は、略円筒状の第1および第2連結部11a,11bをそれぞれ有している。また、フィルタープレート11は、第1連結部11aと第2連結部11bとを連結する第1アーム11cを有するとともに、第1連結部11aから第2連結部11bと反対側に延設された第2アーム11dを有している。
更に、第1連結部11aと第1アーム11cとの境界部には、第1連結部11aの表面が第1アーム11cの表面より高い段差からなる第1ガイド面11eが形成されている。この第1ガイド面11eは、第2連結溝11kの第2円弧状溝11k1の円弧を形成する円と同心円の円弧に形成されている。また、同じ境界部には、一対のガイド部11f,11gが設けられている。これらのガイド部11f,11gにも、それらの表面が第1連結部11aの表面の表面より高い段差からなる第2および第3ガイド面11h,11iが形成されている。第1および第2連結部11a,11b、第1ないし第3ガイド面11e,11h,11iは、フィルタープレート11の反対側面(図4(a)において裏面)にも、フィルタープレート11の厚みの中心に関して対称に設けられている。
そして、この例のフィルタープレート11は、前述の図11に示す従来のフィルタープレート11における円形の第1および第2連結孔c,eと異なり、第1および第2連結部11a,11bにそれぞれ設けられた第1および第2連結溝11j,11kを有している。これらの第1および第2連結溝11j,11kは、いずれも図4(a)に示す面からこの面の反対側の面(裏面)まで延設されている。
第1および第2連結溝11j,11kは、それぞれ第1および第2円弧状溝部11j1,11k1を有している。また、第1連結溝11jは、第1円弧状溝部11j1と連通する第3円弧状溝部11j2(本発明の第1の開放溝に相当)を有している。この第3円弧状溝部11j2は、第2円弧状溝部11j1,11k1の円弧を形成する円の中心と同心円の円弧に形成されている。また、第3円弧状溝部11j2は、後述するフィルタープレート11の保持部11d2および掬い上げ部11d3と反対方向または略反対方向に設けられている。これにより、第1円弧状溝部11j1は、第1および第2円弧状溝部11j1,11k1の円弧を形成する円の中心を結ぶ直線α(フィルタープレート11の長手方向直線)と直交または略直交する方向でかつフィルタープレート11の掬い上げ部11d3と反対方向または略反対方向で第3円弧状溝部11j2を介して下方に向かって外方に開口している。
一方、第2連結溝11kは、第2円弧状溝部11k1と連通する台形状溝部11k2(本発明の第2の開放溝に相当)を有している。この台形状溝部11k2は第1連結溝11jと反対方向に拡開するようにして設けられている。これにより、第2円弧状溝部11k1は直線αまたは略直線αに沿いかつ第1連結溝11jと反対方向に向かって台形状溝部11k2を介して外方に開口している。したがって、第2円弧状溝部11k1の開放方向は直線αに対してなす角度が実質的に0°に設定される。
更に、図4(b)に示すように、第1連結部11aにおける第1円弧状溝部11j1の中心から第2連結部11bにおける第2円弧状溝部11k1の中心までの長さL1が、第1円弧状溝部11j1の中心から保持部11d2および掬い上げ部11d3によって掬い上げ保持される塵芥の荷重中心までの長さL2より大きくなるように設定されている(L1>L2)。その場合、保持部11d2および掬い上げ部11d3による塵芥の保持状況によって塵芥の荷重中心が掬い上げ部11d3に最も接近した位置となっても、L1>L2となるようにされている。
更に、フィルタープレート11は、第1円弧状溝部11j1と第3円弧状溝部11j2との境界部に脱落防止用の一対の突起11m,11n(本発明の第1の脱落防止部に相当)が設けられているとともに、第2円弧状溝部11k1と台形状溝部11k2との境界部に脱落防止用の一対の突起11o,11p(本発明の第2の脱落防止部に相当)が設けられている
第2アーム11dは略扇状に形成されている。また、第2アーム11dの外周縁11d1は、第1連結孔cの中心と同心円の円弧に形成されている。また、第2アーム11dにはL字状の大きな切り欠きが形成されており、このL字状の長手方向直線状の上縁は、流体とともに流れてくる塵芥を保持する保持部11d2とされているとともに、L字状の長手方向と直交する方向の円弧状の縦縁は、塵芥を掬い上げて保持部11d2に保持させる掬い上げ部11d3とされている。これらの保持部11d2および掬い上げ部11d3により、塵芥掬い上げ保持部が構成されている。
そして、図4(b)および図5(a)に示すように、このように構成されたフィルタープレート11は、第1のフィルタープレート11の一面側に、この第1のフィルタープレート11に長手方向に隣接する第2のフィルタープレート11の他面側が位置するようにセットされる。このとき、第1のフィルタープレート11の第2連結溝11kの第2円弧状溝部11k1に、第2のフィルタープレート11の第1連結溝11jの第1円弧状溝部11j1が整合される。
そして、これらの第1および第2円弧状溝部11j1,11k1が互いに整合された状態では、第1のフィルタープレート11の第2円弧状溝部11k1のほとんどが第2のフィルタープレート11の第2連結部11bによって閉塞されるとともに、第2のフィルタープレート11の第1円弧状溝部11j1のほとんどが第1のフィルタープレート11の第2連結部11bによって閉塞される。これにより、第1のフィルタープレート11の第2円弧状溝部11k1と第2のフィルタープレート11の第1円弧状溝部11j1とで略円形の連結孔が形成される。
更に、第2のフィルタープレート11の外周縁11d1が第1のフィルタープレート11の一面側の第1ガイド面11eにガイドされるようになる。また、第1のフィルタープレート11の第2連結部11bの外周面の一部が第2のフィルタープレート11の他面側の第2および第3ガイド面11h,11iにガイドされるようになる。
更に、第1のフィルタープレート11の他面側に、この第1のフィルタープレート11に長手方向に隣接する第3のフィルタープレート11の一面側が位置するようにセットされる。このとき、第1のフィルタープレート11の第2連結溝11kの第2円弧状溝部11k1に、第3のフィルタープレート11の第1連結溝11jの第1円弧状溝部11j1が整合される。
そして、これらの第1および第2円弧状溝部11j1,11k1が互いに整合された状態では、第1のフィルタープレート11の第2円弧状溝部11k1のほとんどが第3のフィルタープレート11の第2連結部11bによって閉塞されるとともに、第3のフィルタープレート11の第1円弧状溝部11j1のほとんどが第1のフィルタープレート11の第2連結部11bによって閉塞される。これにより、第1のフィルタープレート11の第2円弧状溝部11k1と第3のフィルタープレート11の第1円弧状溝部11j1とで略円柱状の連結孔が形成される。
更に、第3のフィルタープレート11の外周縁11d1が第1のフィルタープレート11の他面側の第1ガイド面11eにガイドされるようになる。また、第1のフィルタープレート11の第2連結部11bの外周面の一部が第3のフィルタープレート11の一面側の第2および第3ガイド面11h,11iにガイドされるようになる。
更に、第1のフィルタープレート11の他面側に、この第1のフィルタープレート11に隣接する第3のフィルタープレート11の一面側が位置するようにセットされる。このとき、第1のフィルタープレート11の第2連結溝11kの第2円弧状溝部11k1に、第3のフィルタープレート11の第1連結溝11jの第1円弧状溝部11j1が整合される。
そして、これらの第1および第2円弧状溝部11j1,11k1が互いに整合された状態では、第1のフィルタープレート11の第2円弧状溝部11k1のほとんどが第3のフィルタープレート11の第2連結部11bによって閉塞されるとともに、第3のフィルタープレート11の第1円弧状溝部11j1のほとんどが第1のフィルタープレート11の第2連結部11bによって閉塞される。これにより、第1のフィルタープレート11の第2円弧状溝部11k1と第3のフィルタープレート11の第1円弧状溝部11j1とで略円柱状の連結孔が形成される。
更に、第3のフィルタープレート11の外周縁11d1が第1のフィルタープレート11の他面側の第1ガイド面11eにガイドされるようになる。また、第1のフィルタープレート11の第2連結部11bの外周面の一部が第3のフィルタープレート11の一面側の第2および第3ガイド面11h,11iにガイドされるようになる。
更に、図4(b)に示すように、第1ないし第3フィルタープレート11の各直線αが1直線状に設定されたとき、第2および第3のフィルタープレート11が図4(b)の面に直交する方向に互いにスクリーン10の幅方向に隣接して整合する。
更に、第3のフィルタープレート11の他面側に、この第3のフィルタープレート11に長手方向隣接する第4のフィルタープレート11の一面側が位置するようにセットされる。このとき、第4のフィルタープレート11の第2連結溝11kの第2円弧状溝部11k1に、第3のフィルタープレート11の第1連結溝11jの第1円弧状溝部11j1が整合される。
そして、これらの第1および第2円弧状溝部11j1,11k1が互いに整合された状態では、第4のフィルタープレート11の第2円弧状溝部11k1のほとんどが第3のフィルタープレート11の第1連結部11aによって閉塞されるとともに、第3のフィルタープレート11の第1円弧状溝部11j1のほとんどが第4のフィルタープレート11の第2連結部11bによって閉塞される。これにより、第4のフィルタープレート11の第2円弧状溝部11k1と第3のフィルタープレート11の第1円弧状溝部11j1とで略円柱状の連結孔が形成される。
更に、第3のフィルタープレート11の外周縁11d1が第4のフィルタープレート11の一面側の第1ガイド面11eにガイドされるようになる。また、第4のフィルタープレート11の第2連結部11bの外周面の一部が第3のフィルタープレート11の他面側の第2および第3ガイド面11h,11iにガイドされるようになる。
更に、図4(b)に示すように、第1ないし第4フィルタープレート11の各直線αが1直線状に設定されたとき、第1および第4のフィルタープレート11が図4(b)の面に直交する方向に互いにスクリーン10の幅方向に隣接して整合する。
このようにして、複数のフィルタープレート11は、それらの一部がスクリーン10の幅方向(図1において左右方向)に設定幅となるまで千鳥状に重ねられる。そして、スクリーン10の幅方向に設定幅に重ねられた状態では、互いに幅方向に隣接する第2円弧状溝部11k1と第1円弧状溝部11j1とで1つの比較的長い略円柱状の連結孔が形成されるとともに、第1円弧状溝部11j1と第2円弧状溝部11k1とで1つの比較的長い略円柱状の連結孔が形成される。
そして、このように形成された連結孔に、図4(b)に二点鎖線でおよび図5(a)ないし(c)に実線で示すように円柱状の連結軸12が相対回転可能に貫通される。すなわち、この連結軸12により、スクリーン10の幅方向に隣接する第1のフィルタープレート組13aと、スクリーン10の幅方向に隣接する第2のフィルタープレート組13bとが長手方向に(つまり略直列に)かつ相対回転可能に連結される。
その場合、第1のフィルタープレート組13aの各フィルタープレート11がスクリーン10の幅方向に並列に配設されるとともに、第2のフィルタープレート組13bの各フィルタープレート11はスクリーン10の幅方向に並列に配設される。また、第1のフィルタープレート組13aの互いに隣接するフィルタープレート11の間には所定の隙間が形成されているとともに、第2のフィルタープレート組13bの互いに隣接するフィルタープレート11の間にも所定の隙間が形成されている。したがって、流体がこれらの隙間を通して流れるようになっている。
また、連結軸12により連結された第1のフィルタープレート組13aの各フィルタープレート11は、いずれも、所定値以下の力が連結軸12と直交する方向に連結軸12から引き抜かれるように加えられても突起11o,11pによって連結軸12からそれらの脱落が防止されるが、所定値より大きな力が連結軸12と直交する方向に引き抜かれるように加えられたときは、第2連結部11bが弾性変形することで一対の突起11o,11pの間を拡開して連結軸12から引き抜き可能(離脱可能)となっている。
逆に、第1のフィルタープレート組13aの各フィルタープレート11は、いずれも、台形状溝部11k2が連結軸12に当接された状態で、連結軸12と直交する方向に所定値より大きな力が連結軸12に押し込まれるように加えられたときは、第2連結部11bが弾性変形することで、一対の突起11o,11pの間を拡開して連結軸12に連結可能となっている。
同様に、連結軸12により連結された第2のフィルタープレート組13bの各フィルタープレート11も、いずれも、所定値以下の力が連結軸12と直交する方向に連結軸12から引き抜かれるように加えられても突起11m,11nによって連結軸12からそれらの脱落が防止されるが、所定値より大きな力が連結軸12と直交する方向に引き抜かれるように加えられたときは、第1連結部11aが弾性変形することで一対の突起11m,11nの間を拡開して連結軸12から引き抜き可能(離脱可能)となっている。
逆に、第2のフィルタープレート組13aの各フィルタープレート11は、いずれも、第3円弧状溝部11j2が連結軸12に当接された状態で、連結軸12と直交する方向に所定値より大きな力が連結軸12に押し込まれるように加えられたときは、第2連結部11bが弾性変形することで、一対の突起11o,11pの間を拡開して連結軸12に連結可能となっている。
そして、第2のフィルタープレート組13bに第3のフィルタープレート組が連結軸12によって同様にして連結され、最後のフィルタープレート組が第1のフィルタープレート組13aに連結軸12によって同様にして連結されることで、所定幅の無端状のスクリーン10が構成される。
図5(a)ないし(c)に示すように、各連結軸12の両端部には、ガイドローラ14が回転可能に設けられている(なお、図5(a)ないし(c)には一端部側のガイドローラ14のみ示されていないが、多端部側にも同様のガイドローラ14が一端部側のガイドローラ14と対称的に設けられている)。これらのガイドローラ14はそれぞれ左右の支持レール8,9上を転動可能となっている。これにより、フィルタープレート11によって塵芥が掬い上げられかつ保持されたとき、フィルタープレート11の係る荷重が連結軸12およびガイドローラ14を介して支持レール8,9に支持されるので、各フィルタープレート11は塵芥を掬い上げかつ保持しながら上方へスムーズに搬送するようになっている。
更に、図5(a)ないし(c)、図6に示すように、隣接する連結軸12の両端部は、ガイドローラ14より先端側でリンク15によって相対回転可能に連結されている。そして、各リンク15によって無端状のチェーン16が構成されている。これらのチェーン16は、前述の特許文献1および2に記載された塵芥除去装置と同様に、駆動軸3の両端に設けられたスクリーン駆動スプロケット17、上部ガイドローラ18、下部ガイドローラ19、チェーン押しレール20によってその移動経路が形成されている。したがって、電動モータ5の回転駆動力によって、駆動スプロケット4が回転されると、この駆動スプロケット4の回転が駆動軸3を介してスクリーン駆動スプロケット17が回転される。これらのスクリーン駆動スプロケット17の回転によって、チェーン16が回転されるので、無端状のスクリーン10が図3において時計回りに回転するようになっている。
図2に示すように、枠体2には塵芥収容ホッパー21が駆動軸3の真下に位置して配設されている。また、枠体2には塵芥収容ホッパー21にチェーン16の移動方向下流側に隣接してクリーニング装置22が駆動軸3の真下に位置して配設されている。このクリーニング装置22は、図1において左右方向に延びるようにして左右の枠体部材2a,2bに回転可能に架設された回転軸22aと、この回転軸22aに取り付けられたゴム板等からなる所定数(図示例では2枚)のクリーニング羽根22bとを有している。そして、クリーニング羽根22bがスクリーン10に当接されるとともに時計回りに回転されるようになっている。このクリーニング装置22により、塵芥を塵芥回収ホッパー21に排出後のスクリーン10をクリーニング羽根22bで清掃して塵芥排出後の各フィルタープレート11および各フィルタープレート11間の隙間に残留付着している塵芥を除去するようになっている。その場合、塵芥回収ホッパー21はクリーニング装置22の下方にも延設されており、クリーニング装置22によって除去された塵芥も塵芥回収ホッパー21に回収されるようになる。なお、クリーニング装置22は回転ブラシで構成することもできる。
図2および図3に示すように、枠体2には2機の洗浄ノズル装置23,24が設置されている。これらの洗浄ノズル装置23,24はまったく同じに形成されている。一方の洗浄ノズル装置23について説明すると、図7に示すように、洗浄ノズル装置23はスクリーン10の幅方向に延設された送流体管25を備えている。この送流体管25はスクリーン10に対向するように設けられた所定数(図示例では、4個)のスプレーノズル26を有している。また、送流体管25の一端側は2股に分岐されており、その分岐端の各端25a,25bはともに開放端とされている。一方の開放端25aには、洗浄用の処理水が図示しない処理水供給源から供給されるようになっている。また、他方の開放端25bには、洗浄用のエアが図示しないエア供給源から供給されるようになっている。その場合、処理水が一方の開放端25aに供給される場合には、図7に示すように他方の開放端25bは栓27で閉塞され、また、エアが他方の開放端25bに供給される場合には、図示しないが一方の開放端25aは別の栓で閉塞されるようになっている。一方、送流体管25の他端側は閉塞端とされている。
そして、洗浄ノズル装置23の各スプレーノズル26は、クリーニング装置22によるスクリーン10の清掃位置よりスクリーン10の移動方向の若干下流位置に配置されて、この位置でのスクリーン10に処理水またはエアを所定圧で吹き付けることで、クリーニング装置22による清掃後の各フィルタープレート11および各フィルタープレート11間の隙間に残留付着している塵芥を更に除去するようになっている。
また、他方の洗浄ノズル装置24も同じ送流体管25およびスプレーノズル26を有しており、一方の洗浄ノズル装置23よりスクリーン10の移動方向の下流位置で同様にして処理水またはエアを吹き付けることで、各フィルタープレート11および各フィルタープレート11間の隙間に残留付着している塵芥を更に除去するようになっている。その場合、各洗浄ノズル装置23,24において、各スプレーノズル26から噴出させる流体は、各フィルタープレート11および各フィルタープレート11間の隙間における塵芥の残留付着状況に応じて適宜選択される。
なお、本発明の塵芥除去装置1では、必ずしも2機の洗浄ノズル装置23,24を設ける必要はなく、洗浄ノズル装置23,24のいずれか一方を設けるだけでもよいし、場合によっては洗浄ノズル装置を省略することもできる。
このように構成されたこの例の塵芥除去装置1においては、基本的に前述の特許文献1および2に記載された塵芥除去装置と同様に作動する。すなわち、図1および図2に示すように、無端状のスクリーン10の下部が、流れる流体28中に埋没される。その場合、枠体2の支持レール8,9が上方に位置するようにされるとともに、図2および図3に示すようにこれらの支持レール8,9に対応する側のスクリーン10の各フィルタープレートは、それらの保持部11d2および掬い上げ部11d3が上方に向くようにされる。
そして、塵芥除去装置1はこの状態で電動モータ5が駆動されると、前述のように無端状のスクリーン10が図2において時計回りに回転する。すなわち、図3に矢印αで示すように支持レール8,9に対応する側のスクリーン10が流体28中の下方位置から上方へ移動する。したがって、図6に示すように流体28の流れによって一緒に流れてくる塵芥29は支持レール8,9に対応する側のスクリーン10のフィルタープレート11における保持部11d2および掬い上げ部11d3によって流体28から上方へ掬い上げられかつ保持されながら搬送される。このとき、塵芥は、隣接するフィルタープレート11の第1アーム11cによっても保持される。
塵芥29を搬送してきたフィルタープレート11はスクリーン駆動スプロケット17を通過することで、上方に向いていた保持部11d2および掬い上げ部11d3が下向きに変更される。すると、スクリーン駆動スプロケット17を通過したフィルタープレート11によって搬送されてきた塵芥29は、下方に落下する。下方に落下した塵芥29は、塵芥収容ホッパー21を通して図示しない収容コンテナに収容される。
そして、塵芥29を排出した各フィルタープレート11はクリーニング装置22によって残留する塵芥が除去される。除去された塵芥は、同様にして塵芥収容ホッパー21を通して収容コンテナに収容される。更に、クリーニング装置22を通過した各フィルタープレート11は、洗浄ノズル装置23のスプレーノズル26から噴出されるエアまたは処理水が所定圧力で吹き付けられる。これにより、各フィルタープレート11および各フィルタープレート11間の隙間に付着する塵芥がエアまたは処理水によって吹き飛ばされる。吹き飛ばされた塵芥は、塵芥収容ホッパー21を通して図示しない収容コンテナに収容される。更に、洗浄ノズル装置23を通過した各フィルタープレート11は、洗浄ノズル装置24のスプレーノズル26から噴出されるエアまたは処理水が所定圧力で吹き付けられる。これにより、各フィルタープレート11および各フィルタープレート11間がより一層更に洗浄される。
こうして、この例の塵芥除去装置1により、流体の流れとともに流れてくる塵芥が流体から除去される。
ところで、塵芥除去装置1が使用されるうちに、前述のように掬い上げた塵芥の重量や流体とともに流れた来た浮遊物や異物が衝突することで、スクリーン10の一部のフィルタープレート11が部分的に破損する。このため、破損したフィルタープレート11を交換する必要がある。そこで、この例の塵芥除去装置1では、図8に矢印βで示すように、所定値を超える力で、破損したフィルタープレート11を第2円弧溝11k1に貫通している回転軸12を中心に上方へ回転させる。すると、このフィルタープレート11の一対の突起11m,11nが弾性的に拡開されて、図8に二点鎖線で示すようにこのフィルタープレート11の第1連結部11aが連結軸12から抜け出る。
そして、扇形状の第2アーム11dの下端がその近傍にある回転軸12に干渉しない位置となるまで、破損してフィルタープレート11をβ方向に回転させた後、第2連結部11bの台形状溝部11k2の方向つまり矢印γ方向に沿って所定値以上の力でフィルタープレート11を連結軸12から引き抜くように引っ張る。すると、このフィルタープレート11の一対の突起11o,11pが弾性的に拡開されて、図8に二点鎖線で示すようにこのフィルタープレート11の第2連結部11bが連結軸12から抜け出る。こうして、破損したフィルタープレート11が連結軸12から取り外される。
そして、新しいフィルタープレート11の第2連結部11bの台形状溝部11k2を連結軸12に当接させて、前述のように所定値を超える力で連結軸12の方(つまり、矢印γと逆方向)へ押圧すると、連結軸12が一対の突起11o,11pを弾性的に押し開いて第2円弧状溝部11k1内に嵌合される。このとき、連結軸12が当接する台形状溝部11k2の傾斜面によって、一対の突起11o,11pは比較的容易に拡開する。
次に、新しいフィルタープレート11を所定値を超える力で、第2連結部11bの第2円弧状溝部11k1に嵌合された連結軸12を中心として矢印βと反対の図8において反時計回りに回転させる。すると、第1連結部11aにおける第3円弧状溝部11j2が回転軸12に当接するとともに、この連結軸12が一対のの突起11m,11nを弾性的に押し開いて第1円弧状溝部11j1内に嵌合される。こうして、新しいフィルタープレート11が対応する2つの連結軸12にそれぞれ回転可能に組み付けられる。したがって、従来の塵芥除去装置のように、2つの連結軸12を対応するスクリーン10のフィルタープレート11から一々取り外すことなく、フィルタープレート11が簡単に交換されるようになる。
この例のフィルタープレート11によれば、第1および第2連結部11a,11bに第3円弧状溝部11j2および台形状溝部11k2を設けて、第1および第2円弧状溝部11j1,11k1を外方に開放させているので、フィルタープレート11が破損した場合に、2つの連結軸12を対応するスクリーン10のフィルタープレート11から一々取り外すことなく、フィルタープレート11を簡単に交換することができるようになる。特に、従来のように2つの連結軸12に連結された他のフィルタープレート11に影響を与えることがないので、破損したフィルタープレート11をより一層簡単に交換することができる。
また、第2連結部11bの台形状溝部11k2を、直線αとなす角度が実質的に0°なるように設定しているので、フィルタープレート11の連結軸12からの取り外しおよびフィルタープレート11の連結軸12への組み付けを簡単にできるようにしながら、しかも、連結軸12に連結されるフィルタープレート11の第2連結部11bの強度を所定の大きさに確保することができる。
また、フィルタープレート11の第1連結部11aにおける第1円弧状溝部11j1を第3円弧状溝部11j2を介して下方に向けてつまり保持部11d2および掬い上げ部11d3と反対側に開口させているので、フィルタープレート11の保持部11d2および掬い上げ部11d3に塵芥29が掬い上げかつ保持されたとき、第1円弧状溝部11j1の上部の第1連結部11aで連結軸12から反力が支持されるようになる。したがって、第1連結部11aの強度を効率よく利用して、第1円弧状溝部11j1が第3円弧状溝部11j3で外方に開放されても、連結軸12からの反力を第1連結部11aでより確実に支持することができるようになる。その場合、第1連結部11aで支持される力が、第2連結部11bの第2円弧状溝部11k1を中心とするモーメントにより比較的大きいので、この力を一層効率よく支持することができる。
一方、第2連結部11bでも連結軸12からの力を支持するようになる。その場合、第1連結部11aにおける第1円弧状溝部11j1の中心から第2連結部11bにおける第2円弧状溝部11k1の中心までの長さL1が、第1円弧状溝部11j1の中心から保持部11d2および掬い上げ部11d3によって掬い上げ保持される塵芥の荷重中心までの長さL2より大きくなるように設定されている(L1>L2)ので、第2連結部11bで支持される力は第1連結部11aの第1円弧状溝部11j1を中心とするモーメントにより比較的小さい。したがって、台形状溝部11k2を直線αとなす角度が実質的に0°であって、第2連結部11bの力支持部が比較的短くても、連結軸12からの力をより確実に支持することができる。
更に、第1連結部11aに脱落防止用の一対の突起11m,11nを設けているとともに、第2連結部11bに脱落防止用の一対の突起11m,11nを設けているので、通常時は各フィルタープレート11を連結軸12に確実に連結支持させることができる。また、フィルタープレート11の交換時には、前述のようにフィルタープレート11に所定値を超える力を加えることで、フィルタープレート11を連結軸12に対する取り外しおよび組み付けを容易に行うことができる。
一方、この例のフィルタープレート11を用いた塵芥除去装置1によれば、破損したフィルタープレート11を容易に交換することができることから、メインテナンスが簡単になり、長期的に利便性を向上することができる。
図9(a)ないし(c)は、それぞれ、本発明のフィルタープレート11の変形例を示す図、図10(a)ないし(c)は、それぞれ、図9(a)ないし(c)に示す例のフィルタープレート11の連結軸12からの取り外しおよびフィルタープレート11の連結軸12への組み込みを説明する図である。
前述の例では、フィルタープレート11の第2連結部11bにおける台形状溝部11k2を、直線αとなす角度が実質的に0°なるように設定しているが、図9(a)ないし(c)にそれぞれ示すように、本発明のフィルタープレート11では、その第2連結部11bにおける台形状溝部11k2は、直線α対して0°以外の所定の角度となるように設定されている。すなわち、図9(a)に示す例では、第2連結部11bにおける台形状溝部11k2が、直線α対して0°以外の所定の角度である45°となるように上方に向けて設けられている。この例のフィルタープレート11の他の構成は前述の例と同じである。
このように構成されたこの例のフィルタープレート11は、図10(a)に示すように連結軸12に対して取り外しおよび組み付けを行う場合には、前述の例よりも大きくβ方向に回転させることになる。また、連結軸12からの力を支持する第2連結部11bの支持部を前述の例より大きくできるので、第2連結部11bのこの支持部の強度をより大きくすることができる。この例のフィルタープレート11の他の作用効果は前述の例と同じである。
また、図9(b)に示す例では、第2連結部11bにおける台形状溝部11k2が、直線α対して60°となるように上方に向けて設けられている。この例のフィルタープレート11の他の構成は前述の例と同じである。
このように構成されたこの例のフィルタープレート11は、図10(b)に示すように連結軸12に対して取り外しおよび組み付けを行う場合には、前述の図9(a)に示す例よりも大きくβ方向に回転させることになる。また、連結軸12からの力を支持する第2連結部11bの支持部を前述の図9(a)に示す例より大きくできるので、第2連結部11bのこの支持部の強度をより一層大きくすることができる。この例のフィルタープレート11の他の作用効果は前述の例と同じである。
更に、図9(c)に示す例では、第2連結部11bにおける台形状溝部11k2が、直線α対して90°となるように上方に向けて設けられている。この例のフィルタープレート11の他の構成は前述の例と同じである。
このように構成されたこの例のフィルタープレート11は、図10(c)に示すように連結軸12に対して取り外しおよび組み付けを行う場合には、前述の図9(b)に示す例よりも更に大きくβ方向に回転させることになる。また、連結軸12からの力を支持する第2連結部11bの支持部を前述の図9(b)に示す例より大きくできるので、第2連結部11bのこの支持部の強度をより一層大きくすることができる。この例のフィルタープレート11の他の作用効果は前述の例と同じである。
なお、本発明のフィルタープレートおよび塵芥除去装置は、前述の各例に限定されることなく、特許請求の範囲に記載された事項の範囲内で種々設計変更が可能である。
1…塵芥除去装置、2…枠体、3…駆動軸、4…駆動スプロケット、5…電動モータ、8,9…支持レール、10…スクリーン、11…フィルタープレート、11a…第1連結部、11b…第2連結部、11c…第1アーム、11d…第2アーム、11d2…保持部、11d3…掬い上げ部、11j…第1連結溝、11j1…第1円弧状溝部、11j2…第3円弧状溝部、11k…第2連結溝、11k1…第2円弧状溝部、11k2…台形状溝部、11m,11n,11o,11p…突起、12…連結軸、13a…第1のフィルタープレート組、13b…第2のフィルタープレート組、14…ガイドローラ、15…リンク、16…チェーン、17…スクリーン駆動スプロケット、18…上部ガイドローラ、19…下部ガイドローラ、20…チェーン押しレール、21…塵芥収容ホッパー、22…クリーニング装置、23,24…洗浄ノズル装置、25…送流体管、26…スプレーノズル、28…流体、29…塵芥