JP2010052306A - 鏡面化粧シート - Google Patents

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Takeshi Murai
剛 村井
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Abstract

【課題】高鏡面でありながら、接着剤のダクの影響を受けず、ラッピング加工適性にも優れた鏡面化粧シートを提供する。
【解決手段】バッカー層1、熱可塑性樹脂基材2、絵柄模様層3、二軸延伸ポリエチレンテレフタレート樹脂層4、表面保護層5を少なくともこの順に積層してなり表面が鏡面加工されてなる鏡面化粧シートにおいて、前記バッカー層が非結晶性ポリエステルからなり、総厚が300〜350μmとなることを特徴とする。ラッピング加工時における熱でバッカー層が軟化する。
【選択図】図1

Description

本発明は、木質系基材、無機質系基材、合成樹脂基材、金属系基材等々の化粧材用基材へ貼り合わせて用いる化粧シートに関するものであり、特にはキッチン扉や浴室内装等の化粧材に用いる鏡面化粧シートに関する。
従来、係る用途の化粧シートとしては、ポリ塩化ビニル樹脂フィルムに適宜の絵柄の印刷を施してなるものが主流であった。また近年ではそれに加えて、環境問題への対応を考慮して、燃焼時の塩化水素又はダイオキシン等の有害物質の発生のおそれのない、ポリオレフィン系樹脂等の非塩素系樹脂フィルムを使用した化粧シートも開発され、広く使用される様になりつつある。
ところで、上記したキッチン扉や浴室内装等の化粧材の用途では、他の通常の化粧材用途と比較して、表面が鏡面加工され格段に優れた高鮮映性が要求されており、上記したポリ塩化ビニル樹脂フィルムやポリオレフィン系樹脂フィルムでは対応できない。これは、ポリ塩化ビニル樹脂フィルムは軟質で厚み精度や表面平滑度に乏しく、ポリオレフィン系樹脂は結晶性が高いために表面ヘイズが高いことや、両者共に耐擦傷性が弱いこと等によるものである。
そこで、高鮮映性が要求される用途の為の化粧シートとしては従来より、透明性や表面平滑性、耐傷付き性等に優れたポリエステル系樹脂フィルムを表面に配した構成の鏡面化粧シートが、主として使用されている。具体的には、着色ポリ塩化ビニル樹脂フィルム又は着色ポリオレフィン系樹脂フィルムからなる隠蔽性のある基材シートの表面に接着剤を介して、予め裏面に適宜の絵柄の印刷を施した透明なポリエステル系樹脂フィルムを貼合わせてなるものである。
通常これらの基材シートや透明なポリエステル系樹脂フィルムの厚みはそれぞれ80〜120μmであるが、そうすると化粧シートとしての総厚は200〜250μm程度であり、化粧板の基材に貼り合わせる際に接着剤のダクをひろってしまい、表面の凹凸が激しい、見栄えの悪い化粧板になってしまうという問題点があった。
基材シートや透明なポリエステル系樹脂フィルムで厚いものとして150〜200μm程度のものもあるが、これらを用いると前記接着剤のダクは防止することができるが、ラッピング加工によるシートの曲げ弾性が強くなってしまい、端部のR加工が困難となるという問題点があった。
特開昭57−165259号公報 特開平4−238026号公報 特開平10−258488号公報
本発明はこれらの問題点を解決するためになされたものであり、すなわちその課題とするところは、高鏡面でありながら、接着剤のダクの影響を受けず、ラッピング加工適性にも優れた鏡面化粧シートを得るものである。
本発明はこの課題を解決したものであり、すなわちその請求項1記載の発明は、バッカー層、熱可塑性樹脂基材、絵柄模様層、二軸延伸ポリエチレンテレフタレート樹脂層、表面保護層を少なくともこの順に積層してなり表面が鏡面加工されてなる鏡面化粧シートにおいて、前記バッカー層が非結晶性ポリエステルからなり、総厚が300〜350μmとなることを特徴とする鏡面化粧シートである。
本発明はその請求項1記載の発明により、バッカー層を設けて総厚が300〜350μmとすることで、高鏡面でありながら、接着剤のダクの影響を受けず、かつ前記バッカー層に非結晶性ポリエステル樹脂を用いることでラッピング加工時における熱でバッカー層が軟化することにより、ラッピング加工適性にも優れた鏡面化粧シートとすることが可能となる。
以下、本発明を図面に基づき詳細に説明する。図1に本発明の鏡面化粧シートの一実施例の断面の構造を示す。バッカー層1を最下層としてその上に熱可塑性樹脂基材2、絵柄模様層3、二軸延伸ポリエチレンテレフタレート樹脂層4、表面保護層5がこの順に設けられてなる。
本発明におけるバッカー層1には非結晶性ポリエステルからなるものが用いられる。非結晶性ポリエステル樹脂とは、通常の成形条件下では殆ど結晶化することのない程度に結晶化速度を遅くしたポリエステル樹脂であり、具体的には例えば、テレフタル酸、ナフタレンジカルボン酸等の芳香族ジカルボン酸又はそのエステルと、エチレングリコール、1,4−ブタンジオール等の脂肪族ジオールとの縮合重合反応において、ジカルボン酸成分として例えばセバシン酸、エイコ酸、ドデカンジオン酸、ダイマー酸、シクロヘキサンジカルボン酸等の長鎖脂肪族ジカルボン酸及び/又は脂環族ジカルボン酸を導入したり、ジオール成分としてポリエチレングリコール、ポリテトラメチレングリコール、シクロヘキサンジメタノール等の両末端に水酸基を有するポリエーテル系ジオール及び/又は脂環族ジオールを導入する等して製造された共重合ポリエステル樹脂等がある。
中でも最も代表的なものは、通称PET−Gとして市販されている1,4−シクロヘキサンジメタノール共重合ポリエチレンテレフタレート樹脂であり、該樹脂からなるシートとして具体的には例えば長瀬産業株式会社製「NAGASEA−PET」、リケンテクノス(株)製「RIVESTAR」等として市販されているものなどを挙げることができる。バッカー層の厚みは総厚が後述する範囲であって、他の層とのバランスのとれたものであれば特に限定するものではないが、80〜120μm程度が好適である。
本発明における熱可塑性樹脂基材2としては、従来公知のポリ塩化ビニル系樹脂あるいはポリオレフィン系樹脂からなるものが使用可能であり特に限定しないが、環境問題への対応を考慮して、燃焼時の塩化水素又はダイオキシン等の有害物質の発生のおそれのない、ポリオレフィン系樹脂からなるものが好適である。熱可塑性樹脂基材2の厚みは総厚が後述する範囲であって、他の層とのバランスのとれたものであれば特に限定するものではないが、80〜120μm程度が好適である。
本発明における絵柄模様層3は、所望の意匠絵柄の付与を目的として印刷等により設けられる。その絵柄の種類や構成材料、形成方法等に関して一切制限はない。一般的には、絵柄としては例えば木目柄や石目柄、布目柄、抽象柄、幾何学模様、文字又は記号、或いはそれらの組み合わせ等であるが、単色無地(ベタ)であっても勿論構わない。構成材料は、染料又は顔料等の着色剤を合成樹脂等の展色剤中に分散した印刷インキ又は塗料等を使用するのが一般的であるが、本発明においては折り曲げ加工時や真空成形加工時のシートの伸びに追従可能な柔軟性を備えていることが必要であり、例えばウレタン系樹脂、アクリル系樹脂、ビニル系樹脂、繊維素誘導体等を展色剤とする印刷インキ又は塗料を使用することが望ましい。
絵柄模様層3の形成方法としては、例えばグラビア印刷法、オフセット印刷法、グラビアオフセット印刷法、スクリーン印刷法、フレキソ印刷法、凸版印刷法、インクジェット印刷法、転写印刷法等の公知の印刷方法や、ベタ状の場合には例えばグラビアコート法、マイクログラビアコート法、ロールコート法、ナイフコート法、エアーナイフコート法、ダイコート法、リップコート法、コンマコート法、ディップコート法、フローコート法、スプレーコート法等の公知の塗工方法等を用いることができる。
また、絵柄模様層3の印刷前に被印刷面に予め例えばコロナ放電処理、プラズマ処理、火炎処理、電離放射線処理、酸処理、アルカリ処理、アンカー処理又はプライマー処理等の易接着処理を施すことによって接着性を向上させることも、必要に応じて任意に実施することができる。
本発明における二軸延伸ポリエチレンテレフタレート樹脂層4は、市販の二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルムが使用可能である。紫外線吸収剤、光安定剤、熱安定剤を添加しても良い。厚みは25〜190μmが二次元、三次元成形性に適している。
本発明における表面保護層5としては、その材質は本発明において特に限定されるものではないが、各種表面物性の観点からは硬化型樹脂を使用することが望ましい。具体的には、例えばウレタン系樹脂、アミノアルキド系樹脂、メラミン系樹脂、エポキシ系樹脂、不飽和ポリエステル系樹脂、尿素系樹脂、フェノール系樹脂等の熱硬化型樹脂や、不飽和ポリエステル系樹脂、アクリレート系樹脂、メタクリレート系樹脂等の電離放射線硬化型樹脂等を用いることができる。表面保護層を設けることにより、耐傷付き性を向上させることや、反射光の干渉による干渉縞の発生を防止することも可能なうえ、汚染防止機能を付与することも可能となる。
中でも、表面硬度や耐摩耗性等の表面物性と、折り曲げ加工や三次元成形加工等に適した可撓性とのバランスに優れた、2液硬化型ウレタン系樹脂、すなわち、アクリルポリオール又はアクリルポリエーテルを主剤とし、イソシアネート硬化剤を添加して架橋硬化させる熱硬化型樹脂等が、本発明の目的には最も適している。表面保護層5の膜厚は、本発明において特に制限されるものではないが、物性面及び可撓性面の兼ね合いから、通常3〜20μm程度とするのが適当である。
表面保護層5には必要に応じて、例えば紫外線吸収剤、光安定剤、熱安定剤、艶調整剤、滑剤、帯電防止剤、結露防止剤、抗菌剤、防黴剤、減摩剤、着色剤、充填剤等の各種の添加剤から選ばれる1種以上を添加しても良い。また、表面保護層5は同種又は異種の2層以上から構成しても良く、例えば、シリカ、アルミナ、炭化珪素等の高硬度耐摩耗性粒子を含有する第1の層の上に、係る粒子を含有しない第2の層を設けて、耐摩耗性や耐傷付き性と表面光沢や表面平滑性との両立を図ったり、全面に設けられた第1の層の上に、それとは艶状態の異なる第2の層を任意の模様状に設けて、艶変化による視覚的な立体感を表現したりする等の応用も可能である。
本発明の化粧シートの総厚は300〜350μmとする。この範囲とすることで、高鏡面でありながら、接着剤のダクの影響を受け無いものとすることが可能となる。各層の厚みは特に限定しないが、前記バッカー層1、熱可塑性樹脂基材2、二軸延伸ポリエチレンテレフタレート樹脂層4の各層厚みがそれぞれを100μm前後とするのが好適である。
熱可塑性樹脂基材2として厚み120μmのランダムプロピレン樹脂着色シート(リケンテクノス(株)製「OW」)を用い、これにグラビア印刷機にて2液ウレタン樹脂バインダーインキを用いた印刷を行ない絵柄模様層3とした。一方、前記熱可塑性樹脂基材2の絵柄模様層3を設けた面とは逆面に、バッカー層1として非結晶性ポリエステル樹脂100μm(リケンテクノス(株)製「RIVESTAR」)をドライラミネーション法により積層した。
次に、前記熱可塑性樹脂基材2の絵柄模様層3を設けた面上に、2軸延伸ポリエチレンテレフタレート樹脂層4として、厚み100μmの2軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム(東洋紡績(株)製「A4100」)をドライラミネートした。さらにその表面上に表面保護層5として、シリコーン変性紫外線硬化型樹脂(DIC(株)製「DICBEAM EXP−60413グロスST」)を希釈溶剤で適切な粘度に希釈した後、ダイレクトリバースグラビア方式(周速比100%)による塗工により乾燥後の塗工厚が5〜6μmになるよう塗布した後、高照度の高圧水銀ランプを用いて紫外線を照射し硬化させ、化粧シートを得た。
<比較例1>
バッカー層を設けなかった以外は実施例1と同様にして化粧シートを得た。
<比較例2>
前記バッカー層を設けず、2軸延伸ポリエチレンテレフタレート樹脂層4として厚み188μmのものを用いた以外は実施例1と同様にして化粧シートを得た。
<物性試験>
評価試験として、MDF基材へのPURラッピングを施した際の接着剤のダクの見え方の目視による確認と、下記に記す方法でループ反発力テストを行なった。試験概略図を図2に示す。測定器としてテンシロン引っ張り試験モード0kgロードセルを用い、図2に示すような「コの字」形のジグをテンシロンに取り付けた。あらかじめ25mm巾、50mm長さに切ったシートをリング状に丸めたものをジグの間に設置し、引っ張り速度10mm/minにてジグが接触する4mm手前の時点までリング状シートを潰し、その時点での抗力を測定した。測定環境の雰囲気温度を変え、それぞれの雰囲気温度下でのシート抗力を測定した。結果を表1、表2に示す。
本発明の鏡面化粧シートは、特には、キッチン扉や浴室内装等の化粧材に用いる化粧シーとして利用可能である。
本発明の鏡面化粧シートの一実施例の断面の構造を示す説明図である。 本発明の実施例と比較例に対する物性試験における、反発力テストの試験概略図である。
符号の説明
1…バッカー層
2…熱可塑性樹脂基材
3…絵柄模様層
4…二軸延伸ポリエチレンテレフタレート樹脂層
5…表面保護層

Claims (1)

  1. バッカー層、熱可塑性樹脂基材、絵柄模様層、二軸延伸ポリエチレンテレフタレート樹脂層、表面保護層を少なくともこの順に積層してなり表面が鏡面加工されてなる鏡面化粧シートにおいて、前記バッカー層が非結晶性ポリエステルからなり、総厚が300〜350μmとなることを特徴とする鏡面化粧シート。
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