JP2010052287A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 色覚異常者が見分けにくい色を見分けやすく印刷する。
【解決手段】 光沢印刷プリンタ、各画素の色によって異なる光沢度を生成する画像処理手段。
【選択図】 図1

Description

本発明は、色覚異常者が見分けにくい色を見分けやすくして印刷する画像形成装置に関するものである。
色覚異常者は、程度の差はあるが、色覚異常でない人が見分けられる一部の色の組み合わせが見分けにくいという性質を持っている。
そのため色覚異常者に対しては、複数の色によって表現されている文書の中に見分けにくい複数の色が存在する場合に、文書情報の読み取りやすさが損なわれることがある。
例えば、色で塗り分けた円グラフの色の境界がわかりにくかったり、離れた位置にある凡例との対比が難しいこと、などである。
色覚異常者に対しても見やすい文書を作成するには、作成時にあらかじめ見分けにくくならない色使いや表現方法の工夫をする必要がある。
また、既存の文書を色覚異常者に対しても見やすい文書になるように修正する技術がある。
その一例として、文書中で使用されている色に対して名称情報を画像合成して追加する技術がある(特許文献1)。
その一例として、文書中で使用されている色の変わり目に輪郭線を追加したりパターンを変更する技術がある(特許文献2)。
その一例として、マゼンタ、シアン、ブラック、イエローの色成分からなるカラー画像について、その一つ以上の色成分を抜いた画像を印刷する技術がある(特許文献3)。
その一例として、文書中で使用されている色の色相を色平面上で回転させる技術がある(特許文献3)。
その一例として、文書中で使用されている色の色相をユーザの指定した別の色相に変換する技術がある(特許文献4)。
その一例として、文書中で使用されている色に対して、ハッチングパターンを付加する技術がある(特許文献5)。
特開2001−257867号公報 特開2001−293926号公報 特開2004−080118号公報 特開2004−094814号公報 特開2005−051405号公報
しかしながら、色覚異常者に見やすくするための文書作成には、見分けにくい色の組み合わせに対する知識が必要であり、また、複数存在する色覚異常のタイプによって見分けにくい色の組み合わせが異なる。そのため、すべてのタイプに対して見分けにくくならない色使いや表現を検討して文書の作成をする作業には手間がかかるという問題点がある。
また、既存の文書を色覚異常者に対しても見やすい文書になるように修正する技術では、文書自体の色相やパターンに関する見た目が大きく変わってしまうという問題点がある。
上述した課題を解決するために、本発明は、カラー画像データを入力し出力するカラー画像入力手段、前記カラー画像入力手段が出力するカラー画像データを入力してそのカラー画像データに応じた質感データを生成する質感データ生成手段、前記カラー画像入力手段が出力するカラー画像データを入力してそのカラー画像データに応じたカラー画像を出力媒体に対して印刷するカラー画像印刷手段、前記質感データ生成手段が生成する質感画像データを入力してその質感画像データに応じた質感を出力媒体に対して付与する質感付与手段、とを有する画像形成装置である。
また本発明は、上記の画像形成装置で、質感とは印刷面の光沢度である。
また本発明は、上記の画像形成装置で、ユーザの操作により動作モードを選択する動作モード選択手段を有し、前記動作モード選択手段によって選択された動作モードによって、前記質感データ生成手段が動作することを特徴とする。
本発明によって、すべての色覚異常のタイプに対して見分けやすい文書を作成しなくても、文書自体の色相やパターンに関する見た目が大きく変わってしまうことなしに、色覚異常者がより見分けやすい印刷文書を得ることができる。
[実施例1]
以下、本発明の請求項1から請求項2における画像形成装置の一実施の形態を図面に基づき説明する。
図1は本実施の形態に係る画像形成装置の構成を示すブロック図である。
同図において、1は画像形成装置で、2はスキャナで、101はスキャナI/F部で、102は表示・操作部で、103はCPUで、104はメモリで、105は画像処理部で、106はプリンタ部で、107はデータバスである。
スキャナI/F部101はスキャナ2と接続されており、スキャナ2から送信される画像データを受信することが可能である。スキャナI/F部101は、スキャナ2から受信した画像データをデータバス107を介してメモリ104に対して送信する。
表示・操作部102はCPU103の制御により操作者に対する文字や図形の表示を行う。また表示・操作部102はタッチパネル式の入力装置であり、操作者がタッチパネルに触れたことを検知したときにその座標情報をCPU103に対して通知する。CPU103はその通知により表示・操作部102に表示されているボタンが押下されたかどうかを判断することができる。
CPU103はメモリ104に記憶されているプログラムにしたがって動作するCPUである。CPU103は、スキャナI/F部101、表示・操作部102、画像処理部105、およびプリンタ部106の制御を行う。
メモリ104はCPU103が実行するプログラムが格納されていると共に、CPU103のワークエリアとして利用される他、画像データを格納するために利用される。
画像処理部105はCPU103の制御によりメモリ104に記憶されている画像データの画像処理を行い、メモリ104に対して画像処理後の画像データを出力する。この画像処理についての詳細は後述する。
プリンタ部106はCPU103の制御によりメモリ104に記憶されている画像データを受信して紙に印刷する。このとき、RGB色空間の画像データと光沢度を表す画像データをそれぞれ順番に受信して重ね合わせた印刷をすることで、画素毎に光沢度を変化させたカラー画像の印刷を行うことができる。ここで、光沢の印刷に関しては、透明なインクの印字濃度を変化させて印字することで、無光沢、半光沢、光沢といった様々な光沢度を連続的に再現することができる。
データバス107はスキャナI/F部101、表示・操作部102、CPU103、メモリ104、画像処理部105、および、プリンタ部106とを接続し、データ転送を行う。
図2は画像処理部105の構成を示すブロック図である。
同図において、201は画像データI/F部で、202は色空間変換部で、203は色距離演算部である。
画像データI/F部201はデータバス107、色空間変換部202、および、色距離演算部203に接続されている。画像データI/F部201は、CPU103の制御により、メモリ104に記憶された画像データを受信して色空間変換部202に対して送信する。また、画像データI/F部201は、色距離演算部203から受信した画像データをメモリ104に対して送信する。
色空間変換部202は画像データI/F部201、および、色距離演算部203に接続されている。色空間変換部202は画像データI/F部201から受信した画像データに対して色空間変換画像処理をする。色空間変換部202は色空間変換画像処理された画像データを、色距離演算部203に対して送信する。色空間変換画像処理は、RGB色空間の画像データをxy色空間の画像データに変換する処理であり、その詳細は後述する。なお一般的に、xy色空間は、xy色度図に図示することができ、xy色空間の画素はxy色度図の座標で表すことができる。そのため、以下ではxy色空間の画素値と、xy色度図の座標とを同義のものとして記述する。
色距離演算部203は色空間変換部202、および、画像データI/F部201に接続されている。色距離演算部203は色空間変換部202から受信した画像データに対して色距離演算をして光沢度を表す画像データを生成する。色距離演算部203は複数の動作モードを持っており、CPU103の制御により切り替えられる。動作モードは、カラー強調モードP、カラー強調モードD、および、カラー強調モードT、の3つであり、色距離演算部203は動作モードに応じた色距離演算を行う。色距離演算部203は色距離演算して生成した光沢度を表す画像データを、画像データI/F部201に対して送信する。色距離演算をして光沢度を表す画像データを生成する処理は、xy色空間の画像データの各画素に対して光沢度を表す値を演算により求めて光沢度を表すT画像データを生成する処理であり、その詳細は後述する。
図3は本実施の形態に係る画像形成装置のコピー動作における画像データ転送および画像データ処理の流れを示すチャートである。縦軸は画像データ転送および画像データ処理の項目である。横軸は時間である。実線で示した期間に各項目の画像データ転送および画像データ処理が行われることを表している。
T01はスキャナ2における画像データ処理「RGB画像読み取り」が実行される期間を示す。これは、スキャナ2が図示しない原稿の画像を光学的に読み取ってRGB色空間の画像データを生成する期間を表す。スキャナ2は原稿の画像を画素と呼ばれる単位面積毎に次々にRGB値で読み取り画素データ列を生成する。この画素データ列が画像データである。スキャナ2は原稿の左上を基点に右方向に画素列を読み取り、右端まで読み取ったらすでに読み取った左端の画素の下の画素から再度右方向に読み取るという順序で原稿全体の画像データを生成する。T01はこの画像データ生成の期間全体を表している。
T02はスキャナ2における画像データ転送「RGB画像送信」が実行される期間を示す。これは、スキャナ2が生成した画像データをスキャナI/F部101に対して送信する期間を表す。スキャナ2はT01において読み取った画素データを図示しない内部バッファに一旦記憶してから転送するため、T02の期間はT01の期間から若干の遅れを持って並行している。
T03はスキャナI/F部101における画像データ転送「RGB画像受信」が実行される期間を示す。これは、T02においてスキャナ2が送信した画像データをスキャナI/F部101が受信する期間を表す。
T04はスキャナI/F部101における画像データ転送「RGB画像送信」が実行される期間を示す。これは、スキャナI/F部101が受信した画像データをデータバス107を介してメモリ104に対して送信する期間を表す。スキャナI/F部101はT03において受信した画像データを図示しない内部バッファに一旦記憶してから転送するため、T04の期間はT03の期間から若干の遅れを持って並行している。
T05はメモリ104における画像データ転送「RGB画像受信・格納」が実行される期間を示す。これは、T04においてスキャナI/F部101が送信した画像データをデータバス107を介してメモリ104が受信して格納する期間を表す。
T06はメモリ104における画像データ転送「RGB画像読み出し・送信」が実行される期間を示す。これは、T05においてメモリ104が記憶した画像データを読み出して、データバス107を介して画像処理部105内部の画像データI/F部201に対して送信する期間を表す。
T07は画像データI/F部201における画像データ転送「RGB画像受信」が実行される期間を示す。これは、T06においてメモリ104が送信した画像データをデータバス107を介して画像データI/F部201が受信する期間を表す。
T08は画像データI/F部201における画像データ転送「RGB画像送信」が実行される期間を示す。これは、画像データI/F部201が受信した画像データを色空間変換部202に対して送信する期間を表す。画像データI/F部201はT07において受信した画像データを図示しない内部バッファに一旦記憶してから転送するため、T08の期間はT07の期間から若干の遅れを持って並行している。
T09は色空間変換部202における画像データ転送および画像データ処理「RGB画像受信・処理」が実行される期間を示す。これは、画像データI/F部201が送信した画像データを色空間変換部202が受信して、色空間変換画像処理をする期間を表す。
T10は色空間変換部202における画像データ転送「xy画像送信」が実行される期間を示す。これは、色空間変換部202が色空間変換画像処理で生成したxy色空間の画像データを色距離演算部203に対して送信する期間を表す。色空間変換部202は色空間変換画像処理した画像データを図示しない内部バッファに一旦記憶してから転送するため、T10の期間はT09の期間から若干の遅れを持って並行している。
T11は色距離演算部203における画像データ転送および画像データ処理「xy画像受信・処理」が実行される期間を示す。これは、色空間変換部202が送信した画像データを色距離演算部203が受信して、色距離演算処理をする期間を表す。
T12は色距離演算部203における画像データ転送「T画像送信」が実行される期間を示す。これは、色距離演算部203が色距離演算で生成したT画像データを画像データI/F部201に対して送信する期間を表す。色距離演算部203は生成した画像データを図示しない内部バッファに一旦記憶してから転送するため、T12の期間はT11の期間から若干遅れを持って並行している。
T13は画像データI/F部201における画像データ転送「T画像受信・蓄積」が実行される期間を示す。これは、色距離演算部203が送信した画像データを画像データI/F部201が受信して、図示しない内部バッファに蓄積する期間を表す。
T14は画像データI/F部201における画像データ転送「T画像送信」が実行される期間を示す。これは、画像データI/F部201が蓄積した画像データをデータバス107を介してメモリ104に対して送信する期間を表す。画像データI/F部201はT07で示す画像データ受信が終了してから蓄積した画像データの読み出しおよび送信を開始するため、T14の期間はT07の期間終了後から若干遅れを持っている。
T15はメモリ104における画像データ転送「T画像受信・格納」が実行される期間を示す。これは、T14において画像データI/F部201が送信した画像データをデータバス107を介してメモリ104が受信して格納する期間を表す。
T16はメモリ104における画像データ転送「RGB画像読み出し・送信」が実行される期間を示す。これは、T05においてメモリ104が記憶した画像データを読み出して、データバス107を介してプリンタ部106に対して送信する期間を表す。
T17はプリンタ部106における画像データ転送「RGB画像受信」が実行される期間を示す。これは、T16においてメモリ104が送信した画像データをデータバス107を介してプリンタ部106が受信する期間を表す。
T18はプリンタ部106における画像データ処理「RGBカラー印刷」が実行される期間を示す。これは、T17においてプリンタ部106が受信したRGB色空間の画像データを紙に印刷する期間を表す。
T19はメモリ104における画像データ転送「T画像読み出し・送信」が実行される期間を示す。これは、T15においてメモリ104が記憶した画像データを読み出して、データバス107を介してプリンタ部106に対して送信する期間を表す。
T20はプリンタ部106における画像データ転送「T画像受信」が実行される期間を示す。これは、T20においてメモリ104が送信した画像データをデータバス107を介してプリンタ部106が受信する期間を表す。
T21はプリンタ部106における画像データ処理「T光沢印刷」が実行される期間を示す。これは、T20においてプリンタ部106が受信した光沢度を表す画像データを紙に印刷する期間を表す。
図4は本実施の形態に係る画像形成装置における、画像データの画素分割を示す模式図である。画像データは、横方向および縦方向にそれぞれその画像データ内で一定数の画素が並んだものである。同図において、小さな正方形が画素を表している。以降では、横方向のことを主走査方向、縦方向のことを副走査方向と表記する。また、主走査方向の画素をまとめてラインと呼ぶ。各画素は画素値を持っており、画素値はRGB色空間での色や、光沢度を表している。
各画素に振られた番号は画素番号を表しており、番号は最も上のラインの最も左の画素を起点に主走査方向右側に順番に振られ、また、順に副走査方向下側のラインに振られている。同図では一例として主走査方向に100の画素が並び、また、副走査方向には70のラインが並ぶ画像データを示している。この例においては、画素番号は0から6999まである。
図5は本実施の形態に係る画像形成装置における、画像データ転送のタイミングチャートである。この画像データ転送とは、次のものである。一つは、スキャナ2からスキャナI/F部101への画像データ転送である。一つは、スキャナI/F部101からメモリ104への画像データ転送である。一つは、メモリ104から画像処理部105内の画像データI/F部201への画像データ転送である。一つは、画像処理部105内の画像データI/F部201からメモリ104への画像データ転送である。一つは、メモリ104からプリンタ部106への画像データ転送である。一つは、画像データI/F部201から色空間変換部202への画像データ転送である。一つは、色空間変換部202から色距離演算部203への画像データ転送である。一つは色距離演算部203から画像データI/F部201への画像データ転送である。
画像データは同期クロック信号clockに同期して、データ信号data[23:0]により画素番号順に転送される。制御信号enableはデータ信号data[23:0]の有効期間を示すものである。
図6は本実施の形態に係る画像形成装置における、画像データ転送のデータ信号data[23:0]の構成を示す模式図である。data[23:0]を構成するのはRGB色空間を表す信号R[7:0]、G[7:0]、および、B[7:0]である。この構成をとる画像データ転送は次のものである。一つは、スキャナ2からスキャナI/F部101への画像データ転送である。一つは、スキャナI/F部101からメモリ104への画像データ転送である。一つは、メモリ104から画像処理部105内の画像データI/F部201への画像データ転送である。一つは、メモリ104からプリンタ部106へのRGB画像データ転送である。一つは、画像データI/F部201から色空間変換部202への画像データ転送である。
図7は本実施の形態に係る画像形成装置における、画像データ転送のデータ信号data[23:0]の構成を示す模式図である。data[23:0]を構成するのはxy色空間を表す信号x[7:0]、y「7:0」、および、xy画像の転送に不要な信号ビットを0に固定するための0x00である。この構成をとる画像データ転送は次のものである。それは、色空間変換部202から色距離演算部203へのxy画像データ転送である。
図8は本実施の形態に係る画像形成装置における、画像データ転送のデータ信号data[23:0]の構成を示す模式図である。data[23:0]を構成するのは光沢度を表す信号T[7:0]、および、T画像の転送に不要な信号ビットを0に固定するための0x00である。このデータ信号は、次の画像データ転送における構成を示している。この画像データ転送とは、次のものである。一つは、画像処理部105内の画像データI/F部201からメモリ104へのT画像データ転送である。一つは、メモリ104からプリンタ部106へのT画像データ転送である。一つは色距離演算部203から画像データI/F部201へのT画像データ転送である。
図9はカラー原稿の一例である。本実施例においては、原稿の色を便宜的に濃度で表しており、それぞれの濃度が何色を表しているかわかるように、凡例の各項目名称に実施例を説明するための色名を付加している。実際のカラー原稿の内容は白黒の濃度ではなく色で塗り分けられており、また、凡例の色名称表記もされていないものとする。
図10は図9で示したカラー原稿の一例を従来の技術によりコピー出力した場合に、その印刷結果の見分けやすさを模式的に表した模式図である。同図で、第2色盲やD型などと呼ばれる視覚特性を持つユーザにとっての見分けやすさを示すものである。ただし実際の見え方を示しているのではなく、見分けにくくなる可能性を示すためのものである。以降、見分けにくくなる可能性のある部分を単に、見分けにくくなる部分、と表記する。
見分けにくくなる部分は、図9で示した原稿に比べて濃度差が小さくなっている色部分であり、緑色と赤色、また、濃赤色と濃緑色である。特に緑色と赤色は原稿において隣接しているため、その境界もわかりにくくなっている。
図11は図9で示したカラー原稿の一例を本発明の技術によりコピー出力した場合に、その印刷結果の見分けやすさを模式的に表した模式図である。同図は、第2色盲やD型などと呼ばれる視覚特性を持つユーザにとっての見分けやすさを示すものである。ただし実際の見え方を示しているのではなく、見分けにくくなる可能性を示すものである。
色として見分けにくい部分は、図9で示した原稿に比べて濃度差が小さくなっている色部分であり、緑色と赤色、また、濃赤色と濃緑色である。一方、斜線部分は、光沢度が高めに印刷される領域を表しており、ユーザは光沢度が低めの部分、すなわち斜線のない部分と見分けることが可能である。したがって、色によって見分けにくくなる部分においても、光沢度の違いによって見分けることが可能である。
図12は図9で示したカラー原稿の一例をスキャナで読み取って生成される画像データにおいて、各色部分の画素が持つRGB値を示した表である。
図13は色空間変換部202において実行される色空間変換処理の処理内容を示す数式である。同数式は、RGB色空間のRGB画素値からXYZ色空間のXYZ座標への変換式である。
図14は色空間変換部202において実行される色空間変換処理の処理内容を示す数式である。同数式は、XYZ色空間のXYZ座標からxy色空間のxy座標への変換式である。
図15は図12で示したRGB色空間のRGB画素値を変換したxy色空間のxy座標を示した表である。色空間変換部202は、図12で示したRGB画素値をまず図13で示した数式でXYZ座標に変換し、さらに図14で示した数式でxy座標に変換することで同図の値を得る。
図16は図15で示した各色のxy座標をプロットしたxy色度図である。
図17は図16に基準点P点、D点、T点をプロットしたxy色度図である。これらの基準点は、色距離演算部203の演算で使用されるものである。第1色盲やP型と呼ばれる視覚特性を持つユーザが見分けにくい色の集合は、その多くがxy色度図上でこのP点を通る直線に並ぶと言われている。また、第2色盲やD型と呼ばれる視覚特性を持つユーザが見分けにくい色の集合は、その多くがxy色度図上でこのD点を通る直線に並ぶと言われている。また、第3色盲やT型と呼ばれる視覚特性を持つユーザが見分けにくい色の集合は、その多くがxy色度図上でこのT点を通る直線に並ぶと言われている。
なお、一般的に、xy色度図上で座標が離れた位置にある2点ほど異なる色を持つ傾向にあるため、色覚異常でない人は2つの色を見分けやすくなる。ここで、色覚異常者が見分けられなくて問題となる色の組み合わせは、色覚異常でない人が見分けられて色覚異常者が見分けにくい色の組み合わせである。したがって、色覚異常でない人が見分けられて、第1色盲やP型と呼ばれる視覚特性を持つユーザが見分けにくい2色とは、P点を通る一直線上の2色で、P点からの距離が大きく異なる2色と言うことができる。また、色覚異常でない人が見分けられて、第2色盲やD型と呼ばれる視覚特性を持つユーザが見分けにくい2色とは、D点を通る一直線上の2色で、D点からの距離が大きく異なる2色と言うことができる。また、色覚異常でない人が見分けられて、第3色盲やT型と呼ばれる視覚特性を持つユーザが見分けにくい2色とは、T点を通る一直線上の2色で、T点からの距離が大きく異なる2色と言うことができる。
図18は図17で示した各基準点のxy色空間のxy座標を示した表である。これらの座標は固定値である。
図19は図17で示したxy色度図における赤色とD点との距離の概念を示す概念図である。
図20は色距離演算部203における色距離演算の処理内容を示す数式である。前述したように色距離演算部203の動作モードによって処理が異なり、演算に使用する基準点が異なる。カラー強調モードPのときは基準点はP点で、カラー強調モードDのときは基準点はD点で、カラー強調モードTのときは基準点はT点である。色距離演算部203は、色空間変換部202によって変換されて送信された各画素のxy色度図の座標を使って、基準点座標との距離を求める。そしてその各画素についての距離を使って同数式によってT値を求めて光沢度を表すT画像データを生成し、画像データI/F部201に対して送信する。
図21は図15で示した各色について、基準点D点との距離と、T値を示した表である。
図22は本実施の形態に係る画像形成装置の表示・操作部における、表示画面を示した図である。コピー動作を開始する前に、CPU103は表示・操作部102を制御して同図に示す内容を表示し、ユーザに対してカラー強調モードの選択を促す。ユーザは表示・操作部102を操作することによって、カラー強調モードP、カラー強調モードD、カラー強調モードT、の中からいずれかを選択、入力する。ユーザによって選択されたカラー強調モードによって、CPU103は色距離演算部203の動作モードを切り換え制御する。
図23は図9で示したカラー原稿を読み取って生成したRGB画像データを入力として、画像処理部105によって生成されるT画像データを示した模式図である。T画像データは光沢度を表しており、濃い濃度の部分ほど光沢度の高い部分である。上述したように画像処理部105の処理方式では色距離を算出してT画像データを生成する。そのため、色距離の等しくなる白と黒は同じ光沢度となり、原稿上の黒い文字の部分は同図においては白い背景の部分と同じ濃度となっている。
図24は図9で示したカラー原稿の一例を本発明の技術によりコピー出力した印刷結果を示す模式図である。斜線部分は、光沢度が高めに印刷される領域を表している。
ここで、請求項に記載の各手段との対比を以下に記述する。
請求項1におけるカラー画像入力手段とは、スキャナI/F部101である。
請求項1における質感データ生成手段とは、画像処理部105である。
請求項1におけるカラー画像印刷手段とは、プリンタ部106である。
請求項1における質感付与手段とは、プリンタ部106である。
請求項4における動作モード選択手段とは、表示・操作部102である。
以上の構成において、一例として、コピー動作処理の流れを以下に説明する。
原稿画像は図9で示したものとする。ユーザは第2色盲やD型などと呼ばれる視覚特性を持っているものとする。
CPU103は上述した通り、表示・操作部102に図22で示した画面を表示する。ユーザは自分の視覚特性に応じた、カラー強調モードDを選択する。CPU103は上述した通り、色距離縁残部203の動作モードをユーザが選択したカラー強調モードDに切り替える。
次に、ユーザはスキャナ2の図示しない原稿読み取り台上に、図9で示した原稿を載せ、スキャナ2の図示しないコピー開始ボタンを押す。スキャナ2は原稿画像を読み取って、RGB画像データを生成する。
以降の動作は、上述の図3における画像データ処理チャートで説明した通りであり、以下に補足説明を記述する。
T01からT05において転送される画像データは、図9で示したカラー原稿を読み取ったものであり、図4および図6で示すような画素データから構成されている。各画素データはR、G、B、3つの輝度情報の組からなり、すべての画素が輝度情報の組を有している。その中で例として、原稿上の円グラフの色部分を読み取った画素は、図12で示す輝度情報の組を持っている。
T06からT09において転送されるRGB画像データはT01からT05において転送されるものと同じであり、図9で示したカラー原稿を画像データ化したものである。これを色空間変換部202でxy色空間の画像データに変換する。
T10からT11において転送されるxy画像データは、図9で示したカラー原稿を読み取って生成したRGB画像データの各画素の輝度情報の組を色空間変換部202によってxy色度図の座標値に変換したものである。これを色距離変換部203でT画像データに変換する。
T12からT15において転送されるT画像データは、図23で示したものであり、図21のTで示すような画素データから構成されている。
T16からT18において転送されるRGB画像データは、T06からT09において転送されるものと同じである。
T19からT21において転送されるT画像データは、T12からT15において転送されるものと同じである。
T18およびT21におけるRGBカラー印刷およびT光沢印刷によって出力される印刷結果は、図24で示したものである。上述の通り、光沢度を表現するために斜線を用いており、斜線部は光沢の高い部分を表している。
図24で示した印刷をユーザの視覚特性を考慮して、その見分けやすさを模式的に表したものが図11である。視覚特性上、色として見分けにくい部分は、図24で示した印刷結果に対して濃度差が小さくなっている色部分であり、緑色と赤色、また、濃赤色と濃緑色である。一方、斜線部分は、光沢度が高めに印刷される領域を表しており、ユーザは光沢度が低めの部分、すなわち斜線のない部分と見分けることが可能である。したがって、色によって見分けにくくなる部分においても、光沢度の違いによって見分けることが可能である。
なお、ユーザが第1色盲やP型などと呼ばれる視覚特性を持っている場合は、カラー強調モードの選択時に、カラー強調モードP、を選択することで、色距離演算部203において基準点にP点が使用されるようになる。これによりT画像は各画素のP点からの距離によって生成されるため、第1色盲やP型などと呼ばれる視覚特性を持っているユーザの見分けにくい複数の異なる色に対して光沢度が異なる印刷出力を得ることができる。したがって、色によって見分けにくくなる部分においても、光沢度の違いによって見分けることが可能である。
また、ユーザが第3色盲やT型などと呼ばれる視覚特性を持っている場合は、カラー強調モードの選択時に、カラー強調モードT、を選択することで、色距離演算部203において基準点にT点が使用されるようになる。これによりT画像は各画素のT点からの距離によって生成されるため、第3色盲やT型などと呼ばれる視覚特性を持っているユーザの見分けにくい複数の異なる色に対して光沢度が異なる印刷出力を得ることができる。したがって、色によって見分けにくくなる部分においても、光沢度の違いによって見分けることが可能である。
なおさらに、例えば印刷面の凹凸といった、光沢度の他の質感、を印刷結果に与えることができるプリンタを使って、光沢度以外の質感によってユーザが見分けにくい色を見分けやすくすることが可能である。
また、複数の質感を独立して与えることができるプリンタを使って、複数の基準点からの距離を利用した複数の質感を独立に制御した印刷結果を得ることも可能である。この構成においては、基準点をP点とT点の2つを取り、それぞれから得られる距離で求めた2つのTの値でそれぞれの質感を独立に制御した印刷結果を得ることができる。この印刷結果は、全色盲と呼ばれる視覚特性を持っているユーザに対しても、見分けやすさを向上したものとなる。
本実施の形態に係る画像形成装置の構成を示すブロック図である。 画像処理部105の構成を示すブロック図である。 本実施の形態に係る画像形成装置のコピー動作における画像データ転送および画像データ処理の流れを示すチャートである。 本実施の形態に係る画像形成装置における、画像データの画素分割を示す模式図である。 本実施の形態に係る画像形成装置における、画像データ転送のタイミングチャートである。 本実施の形態に係る画像形成装置における、画像データ転送のデータ信号data[23:0]の構成を示す模式図である。 本実施の形態に係る画像形成装置における、画像データ転送のデータ信号data[23:0]の構成を示す模式図である。 本実施の形態に係る画像形成装置における、画像データ転送のデータ信号data[23:0]の構成を示す模式図である。 カラー原稿の一例である。 図9で示したカラー原稿の一例を従来の技術によりコピー出力した場合に、その印刷結果の見分けやすさを模式的に表した模式図である。 図9で示したカラー原稿の一例を本発明の技術によりコピー出力した場合に、その印刷結果の見分けやすさを模式的に表した模式図である。 図9で示したカラー原稿の一例をスキャナで読み取って生成される画像データにおいて、各色部分の画素が持つRGB値を示した表である。 色空間変換部202において実行される色空間変換処理の処理内容を示す数式である。 色空間変換部202において実行される色空間変換処理の処理内容を示す数式である。 図12で示したRGB色空間のRGB画素値を変換したxy色空間のxy座標を示した表である。 図15で示した各色のxy座標をプロットしたxy色度図である。 図16に基準点P点、D点、T点をプロットしたxy色度図である。 図17で示した各基準点のxy色空間のxy座標を示した表である。 図17で示したxy色度図における赤色とD点との距離の概念を示す概念図である。 色距離演算部203における色距離演算の処理内容を示す数式である。 図15で示した各色について、基準点D点との距離と、T値を示した表である。 本実施の形態に係る画像形成装置の表示・操作部における、表示画面を示した図である。 図9で示したカラー原稿を読み取って生成したRGB画像データを入力として、画像処理部105によって生成されるT画像データを示した模式図である。 図9で示したカラー原稿の一例を本発明の技術によりコピー出力した印刷結果を示す模式図である。
符号の説明
1 画像形成装置
2 スキャナ
101 スキャナI/F部
102 表示・操作部
103 CPU
104 メモリ
105 画像処理部
106 プリンタ部
107 データバス
201 画像データI/F部
202 色空間変換部
203 色距離演算部

Claims (4)

  1. カラー画像データを入力し出力するカラー画像入力手段と、前記カラー画像入力手段が出力するカラー画像データを入力してそのカラー画像データに応じた質感データを生成する質感データ生成手段と、前記カラー画像入力手段が出力するカラー画像データを入力してそのカラー画像データに応じたカラー画像を出力媒体に対して印刷するカラー画像印刷手段と、前記質感データ生成手段が生成する質感画像データを入力してその質感画像データに応じた質感を出力媒体に対して付与する質感付与手段とを有する画像形成装置。
  2. 質感とは印刷面の光沢度であることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記質感生成手段においてカラー画像データに応じた質感データを生成するとは、カラー画像データを構成する各画素の色度図上での座標に応じてその画素に対する質感を決定することであることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  4. ユーザの操作により動作モードを選択する動作モード選択手段を有し、前記動作モード選択手段によって選択された動作モードによって、前記質感データ生成手段が動作することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
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