JP2010051658A - 血圧情報測定装置 - Google Patents

血圧情報測定装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2010051658A
JP2010051658A JP2008221286A JP2008221286A JP2010051658A JP 2010051658 A JP2010051658 A JP 2010051658A JP 2008221286 A JP2008221286 A JP 2008221286A JP 2008221286 A JP2008221286 A JP 2008221286A JP 2010051658 A JP2010051658 A JP 2010051658A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pressure
blood pressure
value
cuff
arterial volume
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2008221286A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5169631B2 (ja
JP2010051658A5 (ja
Inventor
Yukiya Sawanoi
幸哉 澤野井
Kenji Fujii
健司 藤井
Naomi Matsumura
直美 松村
Reiji Fujita
麗二 藤田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Omron Healthcare Co Ltd
Original Assignee
Omron Healthcare Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Priority to JP2008221286A priority Critical patent/JP5169631B2/ja
Application filed by Omron Healthcare Co Ltd filed Critical Omron Healthcare Co Ltd
Priority to CN2009801317196A priority patent/CN102123658B/zh
Priority to DE112009001929.3T priority patent/DE112009001929B4/de
Priority to PCT/JP2009/064290 priority patent/WO2010024129A1/ja
Priority to RU2011107235/14A priority patent/RU2506039C2/ru
Publication of JP2010051658A publication Critical patent/JP2010051658A/ja
Priority to US13/033,746 priority patent/US8715197B2/en
Publication of JP2010051658A5 publication Critical patent/JP2010051658A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5169631B2 publication Critical patent/JP5169631B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B5/00Measuring for diagnostic purposes; Identification of persons
    • A61B5/02Detecting, measuring or recording pulse, heart rate, blood pressure or blood flow; Combined pulse/heart-rate/blood pressure determination; Evaluating a cardiovascular condition not otherwise provided for, e.g. using combinations of techniques provided for in this group with electrocardiography or electroauscultation; Heart catheters for measuring blood pressure
    • A61B5/021Measuring pressure in heart or blood vessels
    • A61B5/022Measuring pressure in heart or blood vessels by applying pressure to close blood vessels, e.g. against the skin; Ophthalmodynamometers
    • A61B5/0225Measuring pressure in heart or blood vessels by applying pressure to close blood vessels, e.g. against the skin; Ophthalmodynamometers the pressure being controlled by electric signals, e.g. derived from Korotkoff sounds
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B5/00Measuring for diagnostic purposes; Identification of persons
    • A61B5/02Detecting, measuring or recording pulse, heart rate, blood pressure or blood flow; Combined pulse/heart-rate/blood pressure determination; Evaluating a cardiovascular condition not otherwise provided for, e.g. using combinations of techniques provided for in this group with electrocardiography or electroauscultation; Heart catheters for measuring blood pressure
    • A61B5/021Measuring pressure in heart or blood vessels
    • A61B5/022Measuring pressure in heart or blood vessels by applying pressure to close blood vessels, e.g. against the skin; Ophthalmodynamometers
    • A61B5/0225Measuring pressure in heart or blood vessels by applying pressure to close blood vessels, e.g. against the skin; Ophthalmodynamometers the pressure being controlled by electric signals, e.g. derived from Korotkoff sounds
    • A61B5/02255Measuring pressure in heart or blood vessels by applying pressure to close blood vessels, e.g. against the skin; Ophthalmodynamometers the pressure being controlled by electric signals, e.g. derived from Korotkoff sounds the pressure being controlled by plethysmographic signals, e.g. derived from optical sensors
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B5/00Measuring for diagnostic purposes; Identification of persons
    • A61B5/72Signal processing specially adapted for physiological signals or for diagnostic purposes
    • A61B5/7235Details of waveform analysis
    • A61B5/7239Details of waveform analysis using differentiation including higher order derivatives

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Vascular Medicine (AREA)
  • Cardiology (AREA)
  • Biomedical Technology (AREA)
  • Heart & Thoracic Surgery (AREA)
  • Physiology (AREA)
  • Biophysics (AREA)
  • Pathology (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Ophthalmology & Optometry (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Medical Informatics (AREA)
  • Molecular Biology (AREA)
  • Surgery (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Measuring Pulse, Heart Rate, Blood Pressure Or Blood Flow (AREA)

Abstract

【課題】制御目標値を瞬間的に決定することのできる容積補償式の血圧情報測定装置を提供すること。
【解決手段】血圧情報測定装置は、動脈容積一定制御における制御目標値を検出するために、特定の圧力区間においてカフ圧を瞬時に変化させる(S104)。その期間中に動脈容積信号を検出し(S106)、検出された動脈容積信号の変曲点を微分処理等することにより検出する(S108)。そして、検出された動脈容積信号の変曲点を制御目標値として確定する(S112)。
【選択図】図8

Description

本発明は、血圧情報測定装置に関し、特に、容積補償法を用いて血圧情報を測定することのできる血圧情報測定装置に関する。
従来より、非侵襲で簡便に血圧を測定できる手法として、容積補償法による血圧測定が開発されている。容積補償法とは次のようである。つまり、生体外からカフによって動脈を圧迫し、心拍に同期して脈動する動脈の容積を常時一定に保つことで測定部位を圧迫する圧力(カフ圧)と測定部位の動脈の内圧すなわち血圧とを平衡させ、この平衡状態を維持したときのカフ圧を検出することにより連続的に血圧値を得る方式である。
したがって、容積補償法では、動脈が無負荷状態にあるときの容積値すなわち制御目標値(以下「V0」ともいう)の検出、および、この無負荷状態を維持すること(サーボ制御)の2点が重要となる。特に、V0の決定は、血圧測定の精度に直接影響するため非常に重要である。
V0の決定方法としては、たとえば、カフにより動脈を徐々に圧迫していき、そのときに得られる動脈容積変化信号の最大点を検出することにより、V0を決定する方法がある(特許文献1)。この方法は、正確なV0が検出できる反面、V0の決定に最低でも30秒以上必要になる。そのため、測定開始から最初の血圧決定まで、30+α秒以上の時間が必要になる。また、連続血圧測定中にも、血圧変動、ストレス、環境の変化などにより、V0が変動することがあり、その都度V0を再検出する必要があるが、その場合にもV0決定まで最低30秒必要となる。そのため、連続血圧測定が開始された後も、V0の再決定中は血圧測定ができないことになる。
そこで、V0の決定に要する時間の短縮を実現するための提案も従来よりなされている。たとえば特許文献2では、カフ圧に高周波微小圧振動(例えば、20Hz、10mmHgの正弦波状の圧振動)を重畳させ、その高周波微小圧振動による動脈容積変化が最大となる点を検出することで、V0を決定する。
なお、血圧の測定時間の短縮に関しては、容積補償法とは異なるが、従来より、カフ圧を1心拍以内に急速に加減圧し、動脈内圧=カフ圧となった瞬間を示す脈波上の特徴点を検出し、その時点のカフ圧を血圧値として決定する技術が存在する(特許文献3)。
特許第1547959号公報(特開昭59−156325号公報) 特開2008−36004号公報 米国特許第6802816号
特許文献2の発明を用いたとしても、V0の決定精度を確保するために、カフ圧の加圧速度は20mmHg/sec程度に抑える必要がある。そのため、V0決定には10秒程度を必要としていた。
本発明は、上記のような問題を解決するためになされたものであって、その目的は、制御目標値を瞬間的に決定することのできる容積補償式の血圧情報測定装置を提供することである。
この発明のある局面に従う血圧情報測定装置は、動脈の容積を検出することにより血圧情報を測定するための血圧情報測定装置であって、所定の測定部位に巻き付けるためのカフと、カフ内の圧力を加圧および減圧により調整するための調整手段と、カフ内の圧力を表わすカフ圧を検出するための圧力検出手段と、カフの所定の位置に配置され、動脈の容積を示す動脈容積信号を検出するための容積検出手段と、容積補償法に従い血圧情報を測定するための制御を行なう制御手段とを備え、制御手段は、動脈容積信号に基づいて、動脈の容積が一定となるようにカフ圧調整手段をサーボ制御するためのサーボ制御手段と、動脈容積信号に基づいて、サーボ制御手段の制御目標値を検出するための検出処理手段とを含む。検出処理手段は、カフ圧調整手段を制御することにより、特定の圧力区間においてカフ圧を瞬時に変化させるための調整制御手段と、調整制御手段による制御期間に得られる動脈容積信号の変曲点を制御目標値として決定するための決定手段とを有し、サーボ制御手段は、動脈容積信号の値が、決定手段により決定された制御目標値と一致するようにサーボ制御する。
好ましくは、調整制御手段は、被測定者の1心拍以内にカフ圧を変化させる。
好ましくは、決定手段は、動脈容積信号の微分値の最大点を検出し、最大点が検出された時点の動脈容積信号の値を、制御目標値として決定する。
好ましくは、特定の圧力区間は、所定の第1の圧力値から所定の第2の圧力値までの範囲である。
または、特定の圧力区間は、所定の圧力値から被測定者の最高血圧推定値付近までの範囲であることが好ましい。
または、特定の圧力区間は、被測定者の最低血圧推定値付近から所定の圧力値までの範囲であることが好ましい。
または、特定の圧力区間は、被測定者の最低血圧推定値付近から被測定者の最高血圧推定値付近までの範囲であることが好ましい。
または、特定の圧力区間は、被測定者の平均血圧推定値を中心とした所定の圧力範囲であることが好ましい。
好ましくは、調整制御手段は、特定の圧力区間におけるカフ圧の変化処理を所定回数実行し、決定手段は、各変化処理で得られた動脈容積信号の変曲点の平均値を制御目標値として決定する。
好ましくは、調整制御手段は、特定の圧力区間におけるカフ圧の変化処理を所定回数実行し、決定手段は、各変化処理で得られた動脈容積信号の変曲点の代表値を制御目標値として決定する。
本発明によると、特定の圧力区間を瞬時にカフ圧を変化させ、その期間中に検出される動脈容積信号の変曲点を制御目標値として決定する。したがって、容積補償法による血圧の連続測定(容積脈波の取得)に必要な制御目標値を、従来よりもはるかに短時間に決定することができる。
本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰返さない。
本発明の実施の形態における血圧情報測定装置は、容積補償法に基づいて血圧情報を測定する。本実施の形態において、「血圧情報」とは、循環器系の特徴を示す情報であり、少なくとも脈波を含み、脈波に加え、脈波より算出可能な指標、たとえば、最高血圧、最低血圧、平均血圧、脈拍数、AI(Augmentation Index)値等をさらに含む。
上記血圧情報の一つである脈波には、捉える対象の違いから圧脈波と容積脈波が存在する。圧脈波は、心臓の拍動に伴う血管内容積の変動をカフの容積変化に変換することで、脈波をカフの容積変化に伴うカフ圧の変動として捉えたものであり、圧力センサからの出力に基づいて得ることができる。容積脈波は、脈波を心臓の拍動に伴う血管内容積の変動として捉えたものであり、動脈容積センサからの出力に基づいて得ることができる。なお、血管内容積の変動は、血管内の血液組織量変動として捉えることが可能である。
本明細書において使用する血圧情報測定装置という用語は、脈波を取得する機能を少なくとも有する装置全般を指すものであり、より特定的には、容積補償法に従うため、光学的な手法により血液組織量変動を検出して容積脈波を取得する装置を指すものである。その意味において、取得される容積脈波をそのまま測定結果として出力するものに限られず、取得された容積脈波に基づいて算出あるいは計測される上述のような特定の指標のみを測定結果として出力するものや、容積脈波および特定の指標の両方を測定結果として出力するものをも含む。
<外観および構成について>
(外観について)
図1は、本発明の実施の形態に係る血圧情報測定装置1の外観斜視図である。血圧情報測定装置1の外観は、一般的な血圧計と同様である。
図1を参照して、血圧情報測定装置1は、本体部10と、被測定者の手首に巻き付け可能なカフ20とを備える。本体部10はカフ20に取り付けられている。本体部10の表面には、たとえば液晶等により構成される表示部40と、ユーザ(被測定者)からの指示を受付けるための操作部41とが配置されている。操作部41は、複数のスイッチを含む。
なお、本実施の形態において、カフ20は、被測定者の手首に装着されるものとして説明する。しかしながら、カフ20が装着される部位(測定部位)は、手首に限定されるものではなく、たとえば、上腕であってもよい。
また、本実施の形態における血圧情報測定装置1は、図1に示されるように、本体部10がカフ20に取り付けられた形態を例に説明する。しかしながら、上腕式の血圧情報測定装置で採用されているような、本体部10とカフ20とがエアチューブ(図2においてエアチューブ31)によって接続される形態のものであってもよい。
(ハードウェア構成について)
図2は、本発明の実施の形態に係る血圧情報測定装置1のハードウェア構成を表わすブロック図である。
図2を参照して、血圧情報測定装置1のカフ20は、空気袋21と、動脈容積センサ70とを含む。動脈容積センサ70は、発光素子71と受光素子72とを有する。発光素子71は、動脈に対して光を照射し、受光素子72は、発光素子71によって照射された光の動脈の透過光または反射光を受光する。発光素子71および受光素子72は、たとえば、空気袋21の内側に所定の間隔に配置される。
なお、動脈容積センサ70は、動脈の容積が検出できるものであればよく、インピーダンスセンサ(インピーダンスプレスチモグラフ)により動脈の容積を検出するものであってもよい。その場合、発光素子71および受光素子72に代えて、動脈を含む部位のインピーダンスを検出するための複数の電極(電流印加用の電極対、および、電圧検知用の電極対)が含まれる。
空気袋21は、エアチューブ31を介して、エア系30に接続される。
本体部10は、上述の表示部40および操作部41に加え、エア系30と、各部を集中的に制御し、各種演算処理を行なうためのCPU(Central Processing Unit)100と、CPU100に所定の動作をさせるプログラムや各種データを記憶するためのメモリ部42と、測定された血圧情報を記憶するための不揮発性メモリ(たとえばフラッシュメモリ)43と、CPU100に電力を供給するための電源44と、計時動作を行なう計時部45と、着脱可能な記録媒体132からプログラムやデータの読み出しおよび書き込みをするためのインターフェイス部46とを含む。
操作部41は、電源をONまたはOFFするための指示の入力を受付ける電源スイッチ41Aと、測定開始の指示を受付けるための測定スイッチ41Bと、測定停止の指示を受付けるための停止スイッチ41Cと、フラッシュメモリ43に記録された血圧などの情報を読み出す指示を受付けるためのメモリスイッチ41Dとを有する。
エア系30は、空気袋21内の圧力(カフ圧)を検出するための圧力センサ32と、カフ圧を加圧するために、空気袋21に空気を供給するためのポンプ51と、空気袋21の空気を排出しまたは封入するために開閉される弁52とを含む。
本体部10は、発光素子駆動回路73と、動脈容積検出回路74と、上記エア系30に関連して、発振回路33と、ポンプ駆動回路53と、弁駆動回路54とをさらに含む。
発光素子駆動回路73は、CPU100からの指令信号に応じて発光素子71を所定のタイミングで発光させる。動脈容積検出回路74は、受光素子72からの出力を電圧値に変換することで動脈容積を検知する。
圧力センサ32は、静電容量形の圧力センサであり、カフ圧により容量値が変化する。発振回路33は、圧力センサ32の容量値に応じた発振周波数の信号をCPU100に出力する。CPU100は、発振回路33から得られる信号を圧力に変換し圧力を検知する。ポンプ駆動回路53は、ポンプ51の駆動をCPU100から与えられる制御信号に基づいて制御する。弁駆動回路54は弁52の開閉制御をCPU100から与えられる制御信号に基づいて行なう。
ポンプ51、弁52、ポンプ駆動回路53および弁駆動回路54は、カフ20内の圧力を加圧および減圧により調整するための調整機構50を構成する。なお、調整機構50を構成する装置は、上記に限定されない。たとえば、調整機構50は、上記に加えて、エアシリンダと、エアシリンダを駆動するためのアクチュエータとを含んでいてもよい。
また、カフ20には空気袋21が含まれることとしたが、カフ20に供給される流体は空気に限定されるものではなく、たとえば液体やゲルであってもよい。あるいは、流体に限定されるものではなく、マイクロビーズなどの均一な微粒子であってもよい。
(機能構成について)
図3は、本発明の実施の形態に係る血圧情報測定装置1の機能構成を示す機能ブロック図である。
図3を参照して、CPU100は、カフ圧取得部102と、検出処理部104と、サーボ制御部106と、血圧決定部108とを含む。なお、図3には、説明の簡単のために、これらの機能ブロックとの間で直接的に信号やデータが授受される周辺のハードウェアのみ示されている。
カフ圧取得部102は、発振回路33からの信号に基づいてカフ圧を取得する。より具体的には、発振回路33により検出された発振周波数の信号を圧力に変換することにより、カフ圧を取得する。取得したカフ圧は、検出処理部104、サーボ制御部106および血圧決定部108に出力される。
検出処理部104は、制御目標値V0および初期制御カフ圧PC0の検出処理を行なう。本実施の形態における検出処理部104の具体的な処理については後述する。
サーボ制御部106は、調整機構50と接続され、動脈容積がV0と一致するようにサーボ制御を行なう。つまり、動脈容積信号の交流成分を表わす動脈容積変化信号の値が「0」になるように、カフ20内の圧力をフィードバック制御する。
血圧決定部108は、サーボ制御の期間中、血圧を連続的に決定(測定)する。具体的には、動脈容積検出回路74から動脈容積信号およびカフ圧取得部102からのカフ圧信号を時系列に取得し、動脈容積値とV0との差が所定の閾値以下である時点のカフ圧を血圧として決定する。
なお、一連の血圧測定期間中、CPU100は、発光素子駆動回路73に指令信号を送信することにより、一定の間隔で発光素子71を発光させているものとする。
また、CPU100に含まれる各機能ブロックの動作は、メモリ部42中に格納されたソフトウェアを実行することで実現されてもよいし、これらの機能ブロックのうち少なくとも1つについては、ハードウェアで実現されてもよい。
ここで、検出処理部104の具体的な処理について説明する。
はじめに、本実施の形態における、V0決定の原理について、図4〜6を用いて説明する。
図4は、動脈の力学特性を示すグラフである。図4のグラフは、横軸に内外圧差Ptr、縦軸に動脈容積Vをとり、内外圧差Ptrと動脈容積Vとの関係を示している。内外圧差Ptrは、動脈内圧Paと、生体の外部からカフによって印可されるカフ圧Pcの差を示す。
このグラフに示されるように、動脈の力学特性は、一般的に強い非線形性を示し、内外圧差Ptrが0(平衡状態)のとき、すなわち、動脈壁が無負荷状態のとき、動脈のコンプライアンス(脈動による容積の変化量)が最大となる。つまり、圧力変化に対する容積変化の追従性(進展性)が最大となる。容積補償法では、検出される動脈容積が常時、内外圧差Ptrが0となる時点の容積値になるように、生体外圧(カフ圧)を逐次制御することで血圧を測定する。そのために、血圧測定の前に、内外圧差Ptrが0となる時点の容積値、すなわち、制御目標値V0を決定する必要がある。
図5は、従来のV0決定方法と本発明のV0決定方法とを比較するための図である。図5において、(a)には、従来法による一般的な決定方法が、(b)には、本発明による決定方法が示されている。
図5(a)を参照して、従来は、カフ圧PCを3mmHg/sec程度の低速で徐々に加圧し(上段)、その期間に動脈容積信号PGdcを検出する(中段)。また、動脈容積信号PGdcの1拍毎の変化分(ΔV)、すなわち、動脈容積変化信号PGacを検出し、その動脈容積変化信号PGacが最大となる点MAXaを検出する(下段)。そして、最大点MAXaが検出された時点の動脈容積信号PGdcの平均値をV0と決定していた。そのため、従来では一般的にV0決定までに30秒以上を要していた。
これに対し、本発明では、V0の点が、動脈のコンプライアンスが最大となる点つまり、カフ圧と動脈内圧とが平衡する点であることに着目し、カフ圧の変化中(加圧または減圧中)の動脈容積信号より動脈のコンプライアンス最大点を検出することで、高速にV0を決定する。
図6は、瞬時にカフ圧を加圧した場合における動脈容積信号の特性を示す図である。図6(a)には、カフ圧の変化と仮想的な動脈内圧との関係が時間軸に沿って示されている。図6(b)には、図6(a)と同一の時間軸に沿って、カフ圧の変化に伴なう動脈容積信号の変化の典型例が示されている。
上述したとおり、米国特許第6802816号(特許文献3)には、カフ圧を1心拍以内に急速に加減圧し、動脈内圧=カフ圧となった瞬間を示す脈波上の特徴点(変曲点)を検出し、その時点のカフ圧を血圧値として決定する技術が開示されている。
図6(a),(b)を参照して、カフ圧を瞬時に加圧すると、カフ圧と動脈内圧とが一致した時点t1における動脈容積信号PGdcの点P1が、動脈のコンプライアンス最大点となる。したがって、この点P1で、動脈容積信号PGdcに変曲点が現れる。この原理より、動脈容積信号PGdcの変曲点を検出すれば、そのときの動脈容積信号PGdcの値をV0と決定することが可能である。変曲点の検出は、動脈容積信号PGdcを微分するなどの手法により容易に検出することができる。
以上より、本実施の形態における検出処理部104は、特定の圧力区間においてカフ圧を瞬時に変化せるための調整制御部112と、調整制御部112による制御期間に得られる動脈容積信号の変曲点を制御目標値として決定するための決定部114とを有する。なお、「カフ圧を変化させる」とは、カフ圧を加圧すること、および、カフ圧を減圧することのいずれかであり、本実施の形態では、前者であるものとする。
具体的には、図5(b)を参照して、調整制御部112は、調整機構50のポンプ駆動回路53および弁駆動回路54を制御することで、カフ圧を瞬時に(1心拍以内に)加圧する(上段)。決定部114は、その期間に、動脈容積検出回路74から動脈容積信号PGdcを検出する(中段)。そして、動脈容積信号PGdcの変曲点を検出するために、たとえば、動脈容積信号の微分値dPGdcの最大点MAXbを検出する(下段)。決定部114は、最大点MAXbが検出された時点の動脈容積信号PGdcの値をV0と決定する。決定部114は、また、最大点MAXbが検出された時点のカフ圧を、制御初期カフ圧(以下、単に「PC0」ともいう)として決定する。
上記サーボ制御部106は、このようにして決定されたV0に動脈容積が一致するようにサーボ制御を行なう。
<動作について>
図7は、本発明の実施の形態における血圧測定処理を示すフローチャートである。図7のフローチャートに示す処理は、予めプログラムとしてメモリ部42に格納されており、CPU100がこのプログラムを読み出して実行することにより、血圧測定処理の機能が実現される。
図7を参照して、CPU100は、電源スイッチ41Aが押下されたか否かを判断する(ステップS2)。電源スイッチ41Aが押下されたと判断した場合(ステップS2においてYES)、ステップS4に進む。
ステップS4において、CPU100は、初期化処理を行なう。具体的には、メモリ部42の所定の領域を初期化し、空気袋21の空気を排気し、圧力センサ32の0mmHg補正を行なう。
初期化が終わると、CPU100は、測定スイッチ41Bが押下されたか否かを判断する(ステップS6)。測定スイッチ41Bが押下されるまで待機する。測定スイッチ41Bが押下されたと判断すると(ステップS6においてYES)、ステップS8に進む。
ステップS8において、検出処理部104は、制御目標値検出処理を実行する。すなわち、V0およびPC0が決定される。制御目標値検出処理については、図8のフローチャートを用いて説明する。
図8は、本発明の実施の形態における制御目標値検出処理を示すフローチャートである。
図8を参照して、はじめに、検出処理部104の決定部114は、動脈容積信号の微分値の最大値を格納する微分値メモリ領域(たとえば、メモリ部42の所定の領域)を初期化する(ステップS102)。
続いて、検出処理部104の調整制御部112が、調整機構50に制御信号を送信することにより、カフ20の加圧を開始する(ステップS104)。加圧の速度は、特定の圧力区間を被測定者の1心拍以内に加圧できるような速度であればよく、所定の速度であってよい。所定の速度は、一般的な成人の脈圧と心拍数を考慮した速度であることが好ましい。具体的には、たとえば、0.3〜0.8mmHg/msの間、より好ましくは、0.4〜0.6mmHg/msの間で設定されてよい。
特定の圧力区間の下限(最小値)および上限(最大値)は、本実施の形態では、それぞれ、所定値(たとえば、下限:0mmHg、上限:280mmHg)である。しかしながら、下限および上限は、いずれも所定値に限定されない。V0が検出されるカフ圧は平均血圧付近であることより、下限は、被測定者の最低血圧推定値付近であってもよいし、上限は、被測定者の最高血圧推定値付近であってもよい。最低血圧推定値付近とは、たとえば、最低血圧推定値±所定圧(たとえば10mmHg)の範囲のうちのいずれかの値であり、当該範囲のうち、下限値とされる、最低血圧推定値を基準とした相対値(「0」も含む)は、予め定められている。最高血圧推定値付近とは、たとえば、最高血圧推定値±所定圧(たとえば10mmHg)の範囲のうちのいずれかの値であり、当該範囲のうち、上限値とされる、最高血圧推定値を基準とした相対値は、予め定められている。
または、特定の圧力区間は、被測定者の平均血圧推定値を中心とした所定の圧範囲であってもよい。所定の圧範囲は、たとえば、(平均血圧推定値)−(所定圧(たとえば20mmHg))から(平均血圧推定値)+(所定圧(たとえば20mmHg))の範囲である。
なお、上記した上限と下限との組合わせは入れ替えてもよい。また、上記した各血圧推定値は、フラッシュメモリ43に記憶された過去(たとえば前回)の測定結果に基づいた値であってもよいし、外部より入力された値であってもよい。後者の値としては、たとえば、操作部41を介して入力された値、インターフェイス部46より入力される値、などが想定される。
カフ20の加圧が開始されると、検出処理部104の決定部114は、動脈容積検出回路74より動脈容積信号を検出する(ステップS106)。同時に、カフ圧取得部102よりカフ圧を入力する。検出された動脈容積信号の値は、時系列に、カフ圧と対応付けて一時的に記憶される。
そして、決定部114は、動脈容積信号の変曲点が存在するか否かを検出する(ステップS108)。具体的には、上述のように、まず、ステップS106で検出した動脈容積信号の微分値を算出する。そして、その微分値が最大であるか否かを判断する。より詳細には、決定部114は、算出された微分値が、微分値メモリ領域に記録された微分値(以下「暫定微分最大値」という)未満となるまで、微分値メモリ領域を更新する。算出された微分値が、暫定微分最大値未満となった場合に、暫定微分最大値が最終的な最大値であると判断する。そして、その最大値が検出された時点における動脈容積信号の点を動脈容積信号の変曲点と判断する。
カフ20の内圧が所定値(たとえば280mmHg)に達するまで(ステップS110においてNO)、ステップS104〜S108の処理が繰り返される。なお、ステップS104〜S108の処理は並列的に実行されてもよい。
カフ圧が所定値に達すると(ステップS104においてYES)、決定部114は、動脈容積信号の変曲点に合致する動脈容積信号の値をV0として確定する(ステップS112)。また、検出処理部104は、変曲点が検出された時点のカフ圧をPC0として確定する(ステップS114)。この処理が終わると、メインルーチンに戻る。
再び図7を参照して、V0およびPC0が決定されると、サーボ制御部106は、カフ圧をPC0に設定する(ステップS10)。
次に、サーボ制御部106は、動脈容積信号がV0と一致するように、動脈容積一定制御を実行する(ステップS12)。つまり、調整機構50を制御することにより、動脈容積変化信号の値がほぼゼロになるように、カフ圧をフィードバック制御する。動脈容積変化信号は、たとえば、動脈容積信号をフィルタ処理することで得ることができる。
このような動脈容積一定制御に並行して、血圧決定部108は、動脈容積(動脈容積信号が示す値)とV0との差は所定の閾値以下であるか否かを判断する(ステップS14)。つまり、容積変化信号の値がゼロに近いか(所定の閾値以下であるか)否かが判断される。
動脈容積とV0との差が閾値以下であると判断した場合(ステップS14においてYES)、血圧決定部108は、そのときのカフ圧を血圧として決定し、フラッシュメモリ43に格納する(ステップS16)。ステップS16の処理が終わると、ステップS18に進む。
一方、動脈容積とV0との差が所定の閾値を超えると判断した場合(ステップS14においてNO)、ステップS18に進む。つまり、動脈容積とV0とがほぼ一致しているといえない場合には、そのときのカフ圧は血圧値として決定されない。
ステップS18において、サーボ制御部106は、停止スイッチ41Cが押下されたか否かを判断する。停止スイッチ41Cが押下されていないと判断した場合(ステップS18においてNO)、ステップS12に戻る。停止スイッチ41Cが押下されたと判断した場合(ステップS18においてYES)、一連の血圧測定処理は終了される。なお、本実施の形態では、停止スイッチ41Cの押下が検知された場合に、血圧測定処理を終了することとしたが、動脈容積一定制御が開始されてから所定時間経過した場合に、終了することとしてもよい。
上述のように、本実施の形態では、急速に(たとえば0.5mmHg/msの速度で)カフ圧を加圧することにより得られる動脈容積信号の変曲点を利用して、V0を決定するため、V0の検出に0.4秒程度しか掛からない。従来のように、V0決定のためにカフ圧を徐速変化させる必要がないため、従来よりも大幅に短時間にV0を決定することができる。その結果、被測定者の拘束時間を従来よりも短期間にすることができる。
なお、本実施の形態では、最初のV0決定に本手法を採用することとしたが、連続血圧測定の期間中における血圧変動、動脈容積変動、体動などに応じるため、V0を再決定するときに採用してもよい。
また、本実施の形態では、カフ圧を所定値まで加圧してV0を検出するとしたが、動脈容積信号の変曲点が検出された時点で加圧を停止してもよい。これにより、さらにV0決定に要する時間を短縮することができる。
また、加圧時にV0を検出するのではなく、カフ圧を予め高く設定し減圧時にV0を検出してもよい。
また、V0の決定精度を高めるために、複数回(所定回数)カフ圧の加圧または減圧または加減圧を繰り返し、複数回変曲点を検出してもよい。その場合、複数の変曲点それぞれに対応する複数の容積値(上記実施の形態でのV0に相当。以下「変曲容積値」という)の平均値または代表値をV0としてもよい。代表値とは、例えば複数回検出された変曲容積値の最大値および最小値を除く残りの変曲容積値の平均値である。このように、複数回、変曲点を検出することとした場合でも、1回の変曲容積値の決定に0.4秒程度しかかからないため、従来よりも短時間で、かつ、1回でV0を検出するよりも精度良くV0を検出することができる。
なお、本実施の形態では、血圧情報測定装置1は、連続的に血圧を測定することにより容積脈波を測定し、容積脈波をフラッシュメモリ43に記録することとしたが、このような形態に限定されるものではない。たとえば、メモリ部42に一時的に、連続的に得られる血圧を記録しておいて、他の血圧情報をフラッシュメモリ43に記録するものであってもよい。他の血圧情報としては、たとえば、1拍の脈波ごとの最高血圧および最低血圧であってもよい。または、連続的に得られる血圧に基づいた脈波波形に所定のアルゴリズムを適用することで算出可能な、AI(Augmentation Index)であってもよい。
あるいは、メモリ部42に一時的に、連続的に得られる血圧を記録しておき、リアルタイムで表示部40に脈波波形を表示してもよい。
<データ構造について>
次に、上記実施の形態の血圧測定処理によりフラッシュメモリ43に格納される各測定データのデータ構造例について説明する。
図9(a)は、本発明の実施の形態の血圧情報測定装置1における各測定データのデータ構造を示す図である。
図9(a)を参照して、フラッシュメモリ43に格納される測定データ80の各々は、一例として「ID情報」、「記録日時」、「血圧情報」の3つのフィールド81〜83を含む。各フィールドの内容について概略すると、「ID情報」フィールド81は、各測定データを特定するための識別番号などを格納し、「記録日時」フィールド82は、計時部45により計時された、各測定データの測定開始日時や測定期間などの情報を格納する。また、「血圧情報」フィールド83は、時系列の血圧データすなわち、脈波波形データを格納する。
図9(b)は、測定データに含まれる血圧情報フィールド83のデータ構造を示す図である。図9(b)を参照して、血圧情報フィールド83は、「時間データ」を格納する領域831と、「血圧データ」を格納する領域832とを有している。
領域831には、サンプリング周期に応じた複数の時間データ1,2,3,・・・,Nが格納される。領域832には、領域831の時間データそれぞれと対応付けて、血圧データBD(1),BD(2),・・・,BD(n)が格納される。領域832中、「−」で示された領域は、その時点における動脈容積の値と目標値との差が所定値を越えていて血圧として記録されなかったことを示している。
なお、格納形態は、このような例に限定されず、時間(時刻)と血圧とが対応付けられて記憶されればよい。
このように、フラッシュメモリ43には、血圧情報が記憶される。この血圧情報は、最高血圧、最低血圧、平均血圧などの血圧値の他、脈拍数、AIなど、脈波から算出可能な指標をも含んでよい。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本発明の実施の形態に係る血圧情報測定装置の外観斜視図である。 本発明の実施の形態に係る血圧情報測定装置のハードウェア構成を表わすブロック図である。 本発明の実施の形態に係る血圧情報測定装置の機能構成を示す機能ブロック図である。 動脈の力学特性を示すグラフである。 従来の制御目標値決定方法と本発明の制御目標値決定方法とを比較するための図である。 瞬時にカフ圧を加圧した場合における動脈容積信号の特性を示す図である。 本発明の実施の形態における血圧測定処理を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態における制御目標値検出処理を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態における各測定データのデータ構造例を示す図である。
符号の説明
1 血圧情報測定装置、10 本体部、20 カフ、21 空気袋、30 エア系、31 エアチューブ、32 圧力センサ、33 発振回路、40 表示部、41 操作部、41A 電源スイッチ、41B 測定スイッチ、41C 停止スイッチ、41D メモリスイッチ、42 メモリ部、43 フラッシュメモリ、44 電源、45 計時部、46 インターフェイス部、50 調整機構、51 ポンプ、52 弁、53 ポンプ駆動回路、54 弁駆動回路、70 動脈容積センサ、71 発光素子、72 受光素子、73 発光素子駆動回路、74 動脈容積検出回路、100 CPU、102 カフ圧取得部、104 検出処理部、106 サーボ制御部、108 血圧決定部、112 調整制御部、114 決定部、132 記録媒体。

Claims (10)

  1. 動脈の容積を検出することにより血圧情報を測定するための血圧情報測定装置であって、
    所定の測定部位に巻き付けるためのカフと、
    前記カフ内の圧力を加圧および減圧により調整するための調整手段と、
    前記カフ内の圧力を表わすカフ圧を検出するための圧力検出手段と、
    前記カフの所定の位置に配置され、前記動脈の容積を示す動脈容積信号を検出するための容積検出手段と、
    容積補償法に従い前記血圧情報を測定するための制御を行なう制御手段とを備え、
    前記制御手段は、
    前記動脈容積信号に基づいて、前記動脈の容積が一定となるように前記カフ圧調整手段をサーボ制御するためのサーボ制御手段と、
    前記動脈容積信号に基づいて、前記サーボ制御手段の制御目標値を検出するための検出処理手段とを含み、
    前記検出処理手段は、
    前記カフ圧調整手段を制御することにより、特定の圧力区間においてカフ圧を瞬時に変化させるための調整制御手段と、
    前記調整制御手段による制御期間に得られる前記動脈容積信号の変曲点を前記制御目標値として決定するための決定手段とを有し、
    前記サーボ制御手段は、前記動脈容積信号の値が、前記決定手段により決定された前記制御目標値と一致するようにサーボ制御する、血圧情報測定装置。
  2. 前記調整制御手段は、被測定者の1心拍以内にカフ圧を変化させる、請求項1に記載の血圧情報測定装置。
  3. 前記決定手段は、前記動脈容積信号の微分値の最大点を検出し、前記最大点が検出された時点の前記動脈容積信号の値を、前記制御目標値として決定する、請求項1または2に記載の血圧情報測定装置。
  4. 前記特定の圧力区間は、所定の第1の圧力値から所定の第2の圧力値までの範囲である、請求項1〜3のいずれかに記載の血圧情報測定装置。
  5. 前記特定の圧力区間は、所定の圧力値から被測定者の最高血圧推定値付近までの範囲である、請求項1〜3のいずれかに記載の血圧情報測定装置。
  6. 前記特定の圧力区間は、被測定者の最低血圧推定値付近から所定の圧力値までの範囲である、請求項1〜3のいずれかに記載の血圧情報測定装置。
  7. 前記特定の圧力区間は、被測定者の最低血圧推定値付近から被測定者の最高血圧推定値付近までの範囲である、請求項1〜3のいずれかに記載の血圧情報測定装置。
  8. 前記特定の圧力区間は、被測定者の平均血圧推定値を中心とした所定の圧力範囲である、請求項1〜3のいずれかに記載の血圧情報測定装置。
  9. 前記調整制御手段は、前記特定の圧力区間におけるカフ圧の変化処理を所定回数実行し、
    前記決定手段は、各変化処理で得られた前記動脈容積信号の変曲点の平均値を前記制御目標値として決定する、請求項1〜8のいずれかに記載の血圧情報測定装置。
  10. 前記調整制御手段は、前記特定の圧力区間におけるカフ圧の変化処理を所定回数実行し、
    前記決定手段は、各変化処理で得られた前記動脈容積信号の変曲点の代表値を前記制御目標値として決定する、請求項1〜8のいずれかに記載の血圧情報測定装置。
JP2008221286A 2008-08-29 2008-08-29 血圧情報測定装置 Active JP5169631B2 (ja)

Priority Applications (6)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008221286A JP5169631B2 (ja) 2008-08-29 2008-08-29 血圧情報測定装置
DE112009001929.3T DE112009001929B4 (de) 2008-08-29 2009-08-13 Blutdruckinformations-Messvorrichtung
PCT/JP2009/064290 WO2010024129A1 (ja) 2008-08-29 2009-08-13 血圧情報測定装置
RU2011107235/14A RU2506039C2 (ru) 2008-08-29 2009-08-13 Устройство измерения параметров кровяного давления
CN2009801317196A CN102123658B (zh) 2008-08-29 2009-08-13 血压信息测定装置
US13/033,746 US8715197B2 (en) 2008-08-29 2011-02-24 Blood pressure information measurement device

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008221286A JP5169631B2 (ja) 2008-08-29 2008-08-29 血圧情報測定装置

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2010051658A true JP2010051658A (ja) 2010-03-11
JP2010051658A5 JP2010051658A5 (ja) 2011-09-08
JP5169631B2 JP5169631B2 (ja) 2013-03-27

Family

ID=41721298

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008221286A Active JP5169631B2 (ja) 2008-08-29 2008-08-29 血圧情報測定装置

Country Status (6)

Country Link
US (1) US8715197B2 (ja)
JP (1) JP5169631B2 (ja)
CN (1) CN102123658B (ja)
DE (1) DE112009001929B4 (ja)
RU (1) RU2506039C2 (ja)
WO (1) WO2010024129A1 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011200575A (ja) * 2010-03-26 2011-10-13 Citizen Holdings Co Ltd 電子血圧計
JP2011200576A (ja) * 2010-03-26 2011-10-13 Citizen Holdings Co Ltd 電子血圧計

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5418352B2 (ja) * 2010-03-25 2014-02-19 オムロンヘルスケア株式会社 電子血圧計
JP5499832B2 (ja) 2010-03-30 2014-05-21 オムロンヘルスケア株式会社 血圧測定装置、および、血圧測定装置の制御方法
JP5815261B2 (ja) * 2011-03-31 2015-11-17 テルモ株式会社 肢部圧迫装置
WO2016182315A1 (en) * 2015-05-11 2016-11-17 Samsung Electronics Co., Ltd. Biosensor electrode structure and biosensor including the same
CN109496137B (zh) 2016-07-25 2023-03-21 皇家飞利浦有限公司 光学生命体征传感器

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0663024A (ja) * 1992-08-21 1994-03-08 Nec San-Ei Instr Co Ltd 非観血血圧及び血液酸素飽和度同時連続測定装置
JP2008036004A (ja) * 2006-08-03 2008-02-21 Omron Healthcare Co Ltd 電子血圧計およびその制御方法

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59156325A (ja) 1983-02-25 1984-09-05 株式会社 ウエダ製作所 間接的血圧測定装置
US5797850A (en) * 1993-11-09 1998-08-25 Medwave, Inc. Method and apparatus for calculating blood pressure of an artery
TW515704B (en) 2000-06-16 2003-01-01 Koninkl Philips Electronics Nv System for measuring blood pressure
RU2301013C2 (ru) * 2004-11-15 2007-06-20 Государственное образовательное учреждение высшего профессионального образования "Нижегородская государственная медицинская академия МЗ РФ" (ГОУ ВПО "НижГМА МЗ РФ") Способ графического отображения данных суточного мониторирования артериального давления, способ диагностического обследования больного аг, способ выбора тактики лечения больного аг и оценки эффективности лечения больного аг по вл. в. шкарину

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0663024A (ja) * 1992-08-21 1994-03-08 Nec San-Ei Instr Co Ltd 非観血血圧及び血液酸素飽和度同時連続測定装置
JP2008036004A (ja) * 2006-08-03 2008-02-21 Omron Healthcare Co Ltd 電子血圧計およびその制御方法

Non-Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
JPN6012063043; 澤野井幸哉、藤井健司、松村直美、藤田麗二、他4名: '「容積補償型連続血圧測定のための加圧振動法によるサーボ制御目標値の短時間決定法」' 生体医工学 第46巻第2号, 20080410, p218-p225 *

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011200575A (ja) * 2010-03-26 2011-10-13 Citizen Holdings Co Ltd 電子血圧計
JP2011200576A (ja) * 2010-03-26 2011-10-13 Citizen Holdings Co Ltd 電子血圧計

Also Published As

Publication number Publication date
DE112009001929T5 (de) 2012-01-19
DE112009001929B4 (de) 2024-08-08
CN102123658A (zh) 2011-07-13
US20110208069A1 (en) 2011-08-25
CN102123658B (zh) 2013-07-24
RU2011107235A (ru) 2012-08-27
WO2010024129A1 (ja) 2010-03-04
JP5169631B2 (ja) 2013-03-27
RU2506039C2 (ru) 2014-02-10
US8715197B2 (en) 2014-05-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5098721B2 (ja) 血圧測定装置、血圧導出プログラムおよび血圧導出方法
JP3675764B2 (ja) 動脈硬化検査装置
JP5045514B2 (ja) 電子血圧計
JP4702216B2 (ja) 電子血圧計およびその制御方法
US9149194B2 (en) Electronic sphygmomanometer
JP5169631B2 (ja) 血圧情報測定装置
US9642541B2 (en) Blood pressure measurement device
JP5200956B2 (ja) 血圧情報測定装置
US9364156B2 (en) Blood pressure measurement device and control method for blood pressure measurement device
JP7138797B2 (ja) 動脈コンプライアンスの尺度を導出するための制御ユニット
JP5035114B2 (ja) 電子血圧計
JP2010131247A (ja) 血圧測定装置
JP2009153843A (ja) 血圧測定装置
JP5083037B2 (ja) 電子血圧計
JP5239640B2 (ja) 血圧情報測定装置
WO2013061778A1 (ja) 電子血圧計
JP5353106B2 (ja) 電子血圧計
JP2009285027A (ja) 電子血圧計
JP2014014555A (ja) 電子血圧計および血圧測定方法
JP2011200265A (ja) 動脈硬化指標測定装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110711

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110725

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20121204

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20121217

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5169631

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150