JP2010051335A - 脂肪定量装置、磁気共鳴イメージングシステム、および脂肪定量方法 - Google Patents

脂肪定量装置、磁気共鳴イメージングシステム、および脂肪定量方法 Download PDF

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Abstract

【課題】信頼性の高い脂肪定量値を算出することが可能な脂肪定量算出装置、その装置が適用されたMRIシステム、その脂肪定量算出方法を提供する。
【解決手段】基準ファントムをスキャンし(ステップS11)、補正係数Cを算出する(ステップS12)。算出した補正係数Cを、関係式記憶手段に記憶されている関係式に代入し(ステップS13)、被検体をスキャンする(ステップS14)。オペレータは、脂肪定量を実行する場合、脂肪定量実行ボタンをクリックする(ステップS16)。脂肪量算出手段は、被検体の腹部の脂肪信号の強度Fと水信号の強度Wとを算出し、関係式に代入することにより、被検体の脂肪の定量値Hを算出する(ステップS17)。
【選択図】図3

Description

本発明は、脂肪定量を行う脂肪定量装置、その脂肪定量装置を有する磁気共鳴イメージングシステム、および脂肪定量を行う脂肪定量方法に関する。
近年、メタボリック症候群と診断される人が増加しており、脂肪定量の重要性も高まっている。これに伴い、磁気共鳴イメージングシステムに組み込まれる様々な水脂肪分離アプリケーションが開発されている(特許文献1参照)。
特開2006-325834号公報
水脂肪分離アプリケーションを用いて脂肪定量を行う場合、例えば、脂肪画像の信号強度を水脂肪画像の信号強度で割算することによって、被検体の脂肪の割合を算出している。
しかし、水のT1値およびT2値は、脂肪のT1値およびT2値とは異なるので、水プロトンと脂肪プロトンの密度が同じであっても、水信号の強度が、脂肪信号の強度と等しくなるわけではない。したがって、脂肪画像の信号強度を水脂肪画像の信号強度で割算して得られる脂肪の定量値は、実際の脂肪量から大きくずれることがあり、算出された脂肪の定量値は、信頼性が高いとは必ずしもいえないことがある。
本発明は、上記の事情に鑑み、信頼性の高い脂肪定量値を算出することが可能な脂肪定量算出装置、その装置を有する磁気共鳴イメージングシステム、その脂肪定量算出方法を提供することを目的とする。
上記の問題を解決する本発明の脂肪定量装置は、
被検体の脂肪定量を行う脂肪定量装置であって、
上記被検体の脂肪信号の強度と、上記被検体の水信号の強度と、上記脂肪信号の強度又は上記水信号の強度を補正する補正係数とを用いて、上記被検体の脂肪の定量値を算出する。
本発明の磁気共鳴イメージングシステムは、本発明の脂肪定量装置を有している。
また、本発明の脂肪定量方法は、
被検体の脂肪定量を行う脂肪定量方法であって、
上記被検体の脂肪信号の強度と、上記被検体の水信号の強度と、上記脂肪信号の強度又は上記水信号の強度を補正する補正係数とを用いて、上記被検体の脂肪の定量値を算出する。
本発明では、脂肪の定量値を算出する場合、被検体から得られた脂肪信号の強度又は水信号の強度を補正する補正係数を用いている。したがって、より正確な脂肪定量を行うことができる。
以下、図面を参照しながら、発明を実施するための最良の形態を詳細に説明する。尚、本発明は、発明を実施するための最良の形態に限定されるものではない。
図1は、本発明のMRI(Magnetic Resonance Imaging)システム1のブロック図である。このMRIシステム1は発明を実施するための最良の形態の一例である。
MRIシステム1は、被検体11から収集したMR信号に基づいて、被検体11の脂肪定量ができるように構成されている。MRIシステム1は、被検体11の脂肪定量を行うために、以下のように構成されている。
MRIシステム1は、被検体11が載置されるテーブル2と、コイルアセンブリ3を有している。コイルアセンブリ3は、被検体11が収容される空間となるボア4を有している。また、コイルアセンブリ3は、超伝導コイル3aと、勾配コイル3bと、送信コイル3cとを有している。
超伝導コイル3aはボア4内に静磁場B0を印加する。勾配コイル3bは、ボア4内に勾配パルスを印加する。送信コイル3cはボア4内にRFパルスを送信する。
また、MRIシステム1は、ベローズ5および受信コイル6を有している。ベローズ5は、被検体11の呼吸を検出し、呼吸信号Sreを生成する。受信コイル6は、被検体11からのMR信号Smrや、後述する基準ファントム13からのMR信号Spf(後述する図4参照)を受信する。
また、MRIシステム1は、制御装置7を有している。
制御装置7は、呼吸信号Sreに基づいて、勾配コイル3bを制御する勾配コイル制御信号Sgと、送信コイル3cを制御する送信コイル制御信号Srfを生成する。また、制御装置7は、受信コイル6からのMR信号Smrに基づいて画像を再構成する。更に、制御装置7は、受信コイル6からのMR信号Smrを解析することにより、被検体11の脂肪定量値を算出する。制御装置7がどのように脂肪定量を行っているかについては後述する。制御装置7は、上記の動作を実行するために、コイル制御手段71〜表示制御手段75を有している。コイル制御手段71〜表示制御手段75の各々の構成については、後述する。
更に、MRIシステム1は表示モニタ8および操作部9を有している。表示モニタ8は、制御装置7からの表示信号Sdiに応じた画面を表示する。操作部9は、オペレータ12が入力した情報を、制御装置7に伝送する。
上記のMRIシステム1を用いることにより、従来のやり方で算出される脂肪の定量値よりも、信頼性の高い値を得ることができる。以下に、この理由を説明するために、先に、従来のやり方で算出される脂肪の定量値について考察する。
従来では、以下の式(1)を用いて、脂肪の定量値を算出している。
H(%)={F/(F+W)}×100 ・・・(1)
ここで、H:脂肪の定量値、F:脂肪信号の強度、W:水信号の強度
したがって、脂肪信号の強度Fと水信号の強度Wが求められれば、脂肪の定量値Hが算出される。脂肪信号の強度Fと水信号の強度Wを求めるためには、被検体11に対して、例えば、脂肪プロトンと水プロトンの共鳴周波数やT1値の違いを利用したシーケンスを実行すればよい。このシーケンスを実行することにより被検体11から発生するMR信号には、脂肪信号や水信号が含まれているので、得られたMR信号を解析することによって、脂肪信号の強度Fと水信号の強度Wを求めることができる。例えば、脂肪信号の強度Fと水信号の強度Wが、F=Wの場合、脂肪の定量値Hは、式(1)から、以下のようになる。
H={F/(F+W)}×100
={W/(W+W)}×100
=50(%) ・・・(1)’
つまり、式(1)を用いた場合、F=Wのときに、H=50%と算出される。H=50%は、水プロトンと脂肪プロトンとが1:1の割合で含まれていることを意味する。
しかし、脂肪プロトンと水プロトンとを比較すると、T1値は互いに異なっており、T2値も互いに異なっている。したがって、水プロトンと脂肪プロトンとが1:1の割合で含まれている部位から脂肪信号および水信号を収集しても、脂肪信号の強度Fと水信号の強度Wは、F=Wにはならない。水プロトンと脂肪プロトンとが1:1の割合で含まれている部位から脂肪信号と水信号を収集した場合、脂肪信号の強度と水信号の強度との間には、以下の関係が成り立つ。
Fa=α・Wa ・・・(2)
ただし、
Fa:水プロトンと脂肪プロトンとが1:1の割合で含まれている部位から収集された脂肪信号の強度、
Wa:水プロトンと脂肪プロトンとが1:1の割合で含まれている部位から収集された水信号の強度、
α:1以外の定数
例えば、FaがWaの2倍の強度を有している場合、α=2となるので、式(2)は、以下のようになる。
Fa=2Wa ・・・(2)’
式(2)’が成り立つ場合、水プロトンと脂肪プロトンとが1:1の割合で含まれている部位における脂肪の定量値Hは、以下のように求められる。
H={F/(F+W)}×100
={Fa/(Fa+Wa)}×100
={2Wa/(2Wa+Wa)}×100
=67(%) ・・・(1)”
したがって、水プロトンと脂肪プロトンが1:1の割合で含まれている部位では脂肪の定量値はH=50%のはずなのに、式(1)を用いると、H=67%となってしまう。このため、式(1)を用いて算出された脂肪の定量値Hは、信頼性が必ずしも高いとはいえない。
そこで、本実施形態では、式(1)の代わりに、以下の式(3)を用いて、脂肪の定量値を計算する。
H={F/(F+W・C)}×100・・・(3)
ただし、C=Fa/Wa ・・・(4)
式(1)と式(3)とを比較すると、式(3)では水信号の強度WがC=Fa/Waによって補正されていることが分かる。
補正係数Cは、例えば、以下の手順で得ることができる。先ず、脂肪プロトンと水プロトンが1:1の割合で含まれていることが予め分かっている基準ファントムを用意する。次に、この基準ファントムをMRIシステム1のボア4に設置し、基準ファントムの脂肪信号と水信号を収集するためのパルスシーケンスを実行する。このパルスシーケンスを実行することにより、基準ファントムの脂肪信号と水信号を収集することができるので、脂肪信号の強度Faと、水信号の強度Waとを算出することができる。したがって、式(4)より、補正係数Cを算出することができる。FaとWaとの間には式(2)の関係が成り立つので、式(2)を式(4)に代入すると、式(4)は、以下のようになる。
C=Fa/Wa
=αWa/Wa
=α ・・・(4)’
式(4)’を式(3)に代入すると、式(3)は、以下の式(5)で表される。
H={F/(F+αW)}×100・・・(5)
したがって、式(5)を用いる場合、脂肪プロトンと水プロトンが1:1の割合で含まれている部位の脂肪の定量値Hは、以下の式で表される。
H={F/(F+αW)}×100
={Fa/(Fa+αWa)}×100 ・・・(6)
FaとWaとの間には、式(2)が成り立つので、式(2)を式(6)に代入すると、式(3)”は、以下のようになる。
H={Fa/(Fa+αWa)}×100
={αWa/(αWa+αWa)}×100
={αWa/2αWa}×100
=50(%) ・・・(6)’
式(6)’から、水プロトンと脂肪プロトンが1:1の割合で含まれている部位において、脂肪の定量値Hの計算値は、H=50%になることがわかる。したがって、式(3)および(4)を用いることによって、信頼性の高い脂肪定量を行えることがわかる。
上記の説明では、水プロトンと脂肪プロトンが1:1の割合で含まれている部位における脂肪の定量値Hについて説明されている。しかし、式(3)および(4)を用いることによって、水プロトンと脂肪プロトンとの割合にかかわらず、信頼性の高い脂肪定量を行うことができる。
図2は、式(1)を用いて算出された脂肪の定量値と、式(3)および(4)を用いて算出された脂肪の定量値とを比較するグラフである。尚、式(4)の補正係数Cの値は、C=2である。
グラフの横軸は、ファントム内の脂肪量であり、縦軸は脂肪の定量値である。実線は、脂肪の定量値がファントム内の脂肪量に一致するラインを示す。破線は、式(1)を用いて計算された脂肪の定量値Hであり、一点鎖線は、式(3)および(4)を用いて計算された脂肪の定量値Hである。破線と一点鎖線とを比較すると、式(3)および(4)を用いて計算された脂肪の定量値Hが、式(1)を用いて計算された脂肪の定量値Hよりも、ファントム内の脂肪量に近い値になっており、信頼性が高いことが分かる。
MRIシステムは、式(3)および(4)を用いて脂肪の定量値Hを算出するように、構成されている。
次に、制御装置7の構成について、図1を参照しながら説明する。
制御装置7は、コイル制御手段71〜表示制御手段75有している。
コイル制御手段71は、ベローズ5が検出した呼吸信号Sreに基づいて、勾配コイル3bを制御する制御信号Sgと、送信コイル3cを制御する制御信号Scを生成する。
関係式記憶手段72は、上記の式(3)および(4)を記憶する。
信号処理手段73は、受信コイル6からのMR信号Smrを処理し、式(3)の脂肪信号の強度Fと水信号の強度Wとを計算したり、画像を再構成する。また、信号処理手段73は、後述する基準ファントム13(図4参照)から得られたMR信号Spfを解析して、脂肪信号の強度Faと水信号の強度Waとを算出し、補正係数C(=Fa/Wa)を算出する。信号処理手段73は、算出した補正係数Cを、関係式記憶手段72に記憶された式(3)に代入する。
脂肪量算出手段74は、信号処理手段73が算出した脂肪信号の強度Fと水信号の強度Wとを、式(3)に代入し、脂肪の定量値Hを算出する。
表示制御手段75は、信号処理手段73によって再構成された画像や、脂肪量算出手段74が算出した脂肪の定量値Hが表示されるように、表示モニタ8を制御する。
次に、MRIシステムの処理フローについて説明する。
図3は、MRIシステム1の処理フローを示す図である。
ステップS11では、基準ファントムからMR信号を収集する。このため、オペレータは、MRIシステム1のボア4に基準ファントムを設置する。
図4は、ボア4に基準ファントム13が設置されたMRIシステム1を示す図である。
基準ファントム13は、脂肪プロトンと水プロトンが1:1の割合で含まれたファントムである。オペレータ12は、基準ファントム13からのMR信号を収集するために、基準ファントム13に接触するように受信コイル6を設置する。図4に示すように、基準ファントム13および受信コイル6を設置した後、オペレータ12は、操作部9を操作して、基準ファントム13から脂肪信号と水信号を収集するためのパルスシーケンスを実行するシーケンス実行命令を制御装置7に入力する。
制御装置7にシーケンス実行命令が入力されると、コイル制御手段71は、シーケンス実行命令に応答して、送信コイル3cを制御する制御信号Srfと、勾配コイル3bを制御する制御信号Sgを生成する。送信コイル3cは、制御信号Srfに従ってRFパルスを送信し、勾配コイル3bは、制御信号Sgに従って勾配パルスを印加する。この結果、基準ファントム13からMR信号Sphが発生する。発生したMR信号Sphは、受信コイル6によって収集され、制御装置7に伝送される。MR信号Sphが収集された後、ステップS12に進む。
ステップS12では、制御装置7に伝送されたMR信号Sphが、信号処理手段73(図4参照)によって処理される。信号処理手段73は、MR信号Sphを処理し、脂肪信号の強度Faと水信号の強度Waとを算出し、補正係数C(=Fa/Wa)を算出する。補正係数Cが算出されると、ステップS13に進む。
ステップS13では、信号処理手段73は、算出した補正係数Cを、関係式記憶手段72に記憶された式(3)に代入する。算出した補正係数Cが、例えばC=2の場合、式(3)の補正係数Cに、C=2が代入されるので、関係式記憶手段72に記憶される式は、C=2が代入された以下の式(7)になる。
H={F/(F+2W)}×100・・・(7)
式(7)が求められた後、ステップS14に進む。
ステップS14では、オペレータ12は、ステップS11でボア4に設置した基準ファントム13をボア4から取り出し、図1に示すように、被検体11にベローズ5を取り付けるとともに、被検体11の腹部11aに受信コイル6を設置し、被検体11をボア4に搬入する。被検体11をボア4に搬入した後、オペレータ12は、被検体11から脂肪信号と水信号を収集するためのパルスシーケンスを実行する。被検体11から脂肪信号と水信号を収集するには、例えば、脂肪プロトンと水プロトンの共鳴周波数やT1値の違いを利用したシーケンスを実行すればよい。このようなシーケンスを実行することにより被検体11から脂肪信号と水信号を収集することができる。オペレータ12は、被検体11から脂肪信号と水信号を収集するためのパルスシーケンスが実行されるように、操作部9を介して制御装置7にシーケンス実行命令を入力する。
制御装置7にシーケンス実行命令が入力されると、コイル制御手段71は、シーケンス実行命令に応答して、送信コイル3cを制御する制御信号Srfと、勾配コイル3bを制御する制御信号Sgを生成する。送信コイル3cは、制御信号Srfに従ってRFパルスを送信し、勾配コイル3bは、制御信号Sgに従って勾配パルスを印加する。この結果、被検体11からMR信号Smrが発生する。発生したMR信号Smrは、受信コイル6によって収集され、制御装置7に伝送される。MR信号Smrが収集された後、ステップS15に進む。
ステップS15では、信号処理手段73が、被検体11から収集されたMR信号Smrを処理し、画像を再構成する。表示制御手段75は、再構成された画像が表示されるように、表示モニタ8を制御する。この結果、表示モニタ8は、以下のような表示画面を表示する。
図5は、表示モニタ8の表示画面の一例である。
表示モニタ8の表示画面80には、被検体11の腹部11aの断面画像81が表示されている。また、断面画像81の左側には、脂肪定量実行ボタン82とキャンセルボタン83が表示されている。脂肪定量実行ボタン82は、被検体11の腹部11aの脂肪の定量値を算出するボタンである。キャンセルボタン83は、プログラムを終了するボタンである。図5に示すような表示画面71が表示された後、ステップS16に進む。
オペレータ12は、脂肪定量を行うかプログラムを終了するかを決定する。オペレータ12は、プログラムを終了すると決定した場合、キャンセルボタン83をクリックする。キャンセルボタン83がクリックされると、プログラムが終了する。
一方、オペレータ12は、脂肪定量を行うと決定した場合、脂肪定量実行ボタン82をクリックする。脂肪定量ボタン82がクリックされると、信号処理手段73は、水脂肪分離アプリケーションを用いて、ステップS14で収集された被検体11の腹部11aの脂肪信号と水信号とを分離し、脂肪信号の強度Fと水信号の強度Wとを算出する。信号処理手段73は、算出した脂肪信号の強度Fと水信号の強度Wとを脂肪量算出手段74に伝送する。脂肪量算出手段74は、算出された脂肪信号の強度Fと水信号の強度Wを式(7)に代入する。これにより、被検体11の脂肪の定量値Hが算出される。被検体11の脂肪の定量値Hが算出された後、ステップS18に進む。
ステップS18では、表示制御手段75が、算出された脂肪の定量値Hが表示されるように、表示モニタ8を制御する。
図6は、脂肪の定量値Hを表示する表示モニタ8の表示画面の一例を示す図である。
図6には、脂肪の定量値Hが20%と表示されている。
以上のようにして、脂肪の定量値Hが算出される。
本実施形態では、式(3)および(4)を用いて脂肪の定量値Hを補正している。したがって、より信頼性の高い脂肪定量を行うことができる。
尚、本実施形態では、被検体11のスキャンをする前に、基準ファントム13のスキャンを行っている。しかし、被検体11をテーブル2に載置するときに、基準ファントム13も一緒にテーブル2に載置し、被検体11と基準ファントム13のMR信号を同時に収集してもよい。
また、本実施形態では、基準ファントム13をスキャンすることによって、式(4)の補正係数C(=Fa/Wa)を算出している。しかし、水プロトンおよび脂肪プロトンのT1値およびT2値は既知であるので、シミュレーションによって補正係数Cを算出することも可能である。
更に、本実施形態では、水信号の強度Wを補正する補正係数Cを用いて脂肪の定量値Hを算出している(式(3)参照)。しかし、水信号の強度Wを補正する代わりに、脂肪信号の強度Fを補正する補正係数C’を用いて脂肪の定量値Hを算出してもよい。
MRIシステム1のブロック図である。 式(1)を用いて算出された脂肪の定量値と、式(3)および(4)を用いて算出された脂肪の定量値とを比較するグラフである。 MRIシステム1の処理フローを示す図である。 ボア4に基準ファントム13が設置されたMRIシステム1を示す図である。 表示モニタ8の表示画面の一例である。 脂肪の定量値Hを表示する表示モニタ8の表示画面の一例を示す図である。
符号の説明
1 MRIシステム
2 テーブル
3 コイルアセンブリ
3a 超伝導コイル
3b 勾配コイル
3c 送信コイル
4 ボア
5 ベローズ
6 受信コイル
7 制御装置
8 表示モニタ
9 操作部
11 被検体
11a 腹部
12 オペレータ
71 コイル制御手段
72 関係式記憶手段
73 信号処理手段
74 脂肪量算出手段
75 表示制御手段

Claims (9)

  1. 被検体の脂肪定量を行う脂肪定量装置であって、
    前記被検体の脂肪信号の強度と、前記被検体の水信号の強度と、前記脂肪信号の強度又は前記水信号の強度を補正する補正係数とを用いて、前記被検体の脂肪の定量値を算出する脂肪定量装置。
  2. 前記補正係数と、前記被検体の脂肪信号の強度と、前記被検体の水信号の強度との関係式を記憶する関係式記憶手段を有する、請求項1に記載の脂肪定量装置。
  3. 前記被検体から収集された脂肪信号の強度と、前記被検体から収集された水信号の強度とを前記関係式に代入することにより、前記被検体の脂肪の定量値を算出する脂肪量算出手段、を有する請求項2又は3に記載の脂肪定量装置。
  4. 前記関係式は、

    H={F/(F+W・C)}×100

    ここで、H:脂肪の定量値、F:被検体から収集された脂肪信号の強度、W:被検体から収集された水信号の強度、C:補正係数

    である、請求項2又は3に記載の脂肪定量装置。
  5. 前記補正係数は、脂肪プロトンと水プロトンとが1:1の割合で含まれたファントムから収集された脂肪信号の強度と、前記ファントムから収集された水信号の強度との比である、請求項4に記載の脂肪定量装置。
  6. 前記被検体から収集された脂肪信号の強度と、前記被検体から収集された水信号の強度は、前記被検体の脂肪と水の共鳴周波数の違いを利用して得られる、請求項1〜5のうちのいずれか一項に記載の脂肪定量装置。
  7. 前記被検体から収集された脂肪信号の強度と、前記被検体から収集された水信号の強度は、前記被検体の脂肪と水の縦緩和時間の違いを利用して得られる、請求項1〜5のうちのいずれか一項に記載の脂肪定量装置。
  8. 請求項1〜7のうちのいずれか一項に記載の脂肪定量装置を有する磁気共鳴イメージングシステム。
  9. 被検体の脂肪定量を行う脂肪定量方法であって、
    前記被検体の脂肪信号の強度と、前記被検体の水信号の強度と、前記脂肪信号の強度又は前記水信号の強度を補正する補正係数とを用いて、前記被検体の脂肪の定量値を算出する脂肪定量方法。
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