JP2010049038A - 歯科実習用装置及び歯科実習用模型歯 - Google Patents
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Abstract
【課題】Er:YAGレーザーによる窩洞形成技術を習得するのに適した歯科実習用装置及び歯科実習用模型歯を提供する。
【解決手段】基台と、当該基台の表面に配置された2つ以上のプレートからなり、各プレートが、隣接するプレートと実質的に密接した状態で基台に固定されており、各プレートの隣接するプレートとの境界面は接着されていない構造を有した装置である。天然歯の形態を模した歯科実習用模型歯にあっては、少なくとも歯冠の部分が、天然歯の裂溝に相当する位置にて縦方向に分割されてなる2つ以上のパーツより成り、各パーツが、隣接するパーツと実質的に密接し、天然歯の裂溝に相当する位置では、各パーツの隣接するパーツとの境界面は接着されていない。
【選択図】図1
【解決手段】基台と、当該基台の表面に配置された2つ以上のプレートからなり、各プレートが、隣接するプレートと実質的に密接した状態で基台に固定されており、各プレートの隣接するプレートとの境界面は接着されていない構造を有した装置である。天然歯の形態を模した歯科実習用模型歯にあっては、少なくとも歯冠の部分が、天然歯の裂溝に相当する位置にて縦方向に分割されてなる2つ以上のパーツより成り、各パーツが、隣接するパーツと実質的に密接し、天然歯の裂溝に相当する位置では、各パーツの隣接するパーツとの境界面は接着されていない。
【選択図】図1
Description
本発明は、Er:YAGレーザーによる窩洞形成技術を習得するのに適した歯科実習用装置及び歯科実習用模型歯に関するものである。
現在、歯科の臨床現場で、Er:YAGレーザーによる窩洞形成が無痛治療の一つとして脚光を浴び始めており、Er:YAGレーザーはその特異的な水への吸収特性により現在認可させている歯科用レーザーの中で実用範囲に硬組織が蒸散できるレーザーとして認知されている。しかしながら、現在、硬組織の蒸散の練習を行うには牛歯や人抜去歯牙などを用いる必要があり、それらは入手や感染などに問題があるので、レーザー蒸散実習において有用なレーザー実習用模型の開発が望まれているが、天然歯と類似の構造を持つ窩洞形成模型は無かった。
又、これまでに、歯科用修復材組成物として、例えば下記の特許文献1には、(a)少なくとも1個の不飽和二重結合を持つ(メタ)アクリレートのモノマーと、(b)分子中に環状エーテル構造を含むモノ(メタ)アクリレートにより表面処理された有機無機複合充填材と、(c)平均粒径が5〜50nmの微粒子無機充填材と、(d)重合開始剤とから成るものが開示されているが、この組成物は歯牙欠損の修復に使用されるものであり、もし仮に、このような組成物を用いて天然歯の形態を模した一体成形された模型歯を作製し、これにレーザー照射を行なっても、天然歯の裂溝の場合と同様の窩洞形成実習が行なえない。このように、Er:YAGレーザーによる窩洞形成技術に適した構造を有する実習模型も、人硬組織の蒸散感に近い窩洞形成材料も提案されていないのが現状である。
特開2003−95836号公報
本発明は、歯科医師および、歯科医師を目指す学生がEr:YAGレーザーによる窩洞形成技術を習得するためのトレーニングの実施に適した構造を有した歯科実習用装置及び歯科実習用模型歯を提供することを課題とするものであり、Er:YAGレーザーによる窩洞形成の技術を習得し、評価するためには天然歯の裂溝と同様の構造をもつことが、実習用模型として求められる性能である。そして、Er:YAGレーザーによる窩洞形成を容易に行なうためには、レーザー光を吸収し、材料を蒸散させる必要がある。更に、その蒸散の程度は、天然歯を構成するエナメル質や象牙質と同程度であることが、実習用材料として求められる性能である。天然歯は、エナメル質や象牙質では成分比は異なるものの無機質のハイドロキシアパタイト、有機質のコラーゲン及び水から構成された複合材料と考えられる。
本発明者等は種々検討を行なった結果、Er:YAGレーザーによって蒸散可能な材料より成る2つ以上のパーツを密接した状態で配置して天然歯と同程度の裂溝を模型上に再現し、パーツとパーツの境界位置である裂溝にレーザーを照射することにより、天然歯のエナメル質又は象牙質と同様の感覚で、YAGレーザーによる窩洞形成技術が行なえることを見い出して、本発明を完成した。そして、重合性不飽和単量体中に、セラミックス粒子(無機質充填材)を均一に分散させた複合樹脂を用いることにより、YAGレーザーによる窩洞形成時の蒸散が、天然歯のエナメル質又は象牙質と同程度の材料が提供できることを見い出して、本発明を完成した。
上記課題を解決可能な本発明の歯科実習用装置は、レーザーを用いた窩洞形成実習を行なうのに使用される装置であって、当該装置が、基台と、当該基台の表面に配置された2つ以上のプレートからなり、前記プレートがそれぞれ、隣接するプレートと実質的に密接した状態で前記基台に固定されており、各プレートの隣接するプレートとの境界面は接着されていないことを特徴とする。
又、本発明は、上記の特徴を有した歯科実習用装置において、前記基台の表面に、硬度の異なる2種類以上のプレートが積層された構造であることを特徴とするものでもある。
更に、本発明は、上記の特徴を有した歯科実習用装置において、前記プレートが、(A)重合性不飽和単量体を30〜90重量%、(B)粒子径が0.01〜5.0μmの範囲内にある無機質充填材を10〜70重量%、及び(C)重合開始剤を前記重合性不飽和単量体100重量部に対して0.01〜5重量部含んでなる複合樹脂を重合硬化することにより得られたものであることを特徴とするものでもある。
又、本発明は、上記の特徴を有した歯科実習用装置において、前記基台の表面に、硬度の異なる2種類以上のプレートが積層された構造であることを特徴とするものでもある。
更に、本発明は、上記の特徴を有した歯科実習用装置において、前記プレートが、(A)重合性不飽和単量体を30〜90重量%、(B)粒子径が0.01〜5.0μmの範囲内にある無機質充填材を10〜70重量%、及び(C)重合開始剤を前記重合性不飽和単量体100重量部に対して0.01〜5重量部含んでなる複合樹脂を重合硬化することにより得られたものであることを特徴とするものでもある。
又、本発明の歯科実習用模型歯は、レーザーを用いた窩洞形成実習を行なうのに使用される、天然歯の形態を模した模型歯であって、少なくとも歯冠の部分が、天然歯の裂溝に相当する位置にて縦方向に分割されてなる2つ以上のパーツより成り、前記パーツがそれぞれ、隣接するパーツと実質的に密接しており、しかも、天然歯の裂溝に相当する位置においては、各パーツの隣接するパーツとの境界面が接着されていないことを特徴とする。
又、本発明は、上記の特徴を有した歯科実習用模型歯において、前記パーツが、天然歯における歯冠部エナメル質の部分を模した形態を有しており、当該パーツのそれぞれが、天然歯における歯冠部エナメル質の部分を除いた部分の形態を模した基台に固定されていることを特徴とするものでもある。
更に、本発明は、上記の特徴を有した歯科実習用模型歯において、前記パーツの硬度が、前記基台の硬度よりも大きいことを特徴とするものでもある。
又、本発明は、前記パーツが、(A)重合性不飽和単量体を30〜90重量%、(B)粒子径が0.01〜5.0μmの範囲内にある無機質充填材を10〜70重量%、及び(C)重合開始剤を前記重合性不飽和単量体100重量部に対して0.01〜5重量部含んでなる複合樹脂を重合硬化することにより得られたものであることを特徴とするものでもある。
又、本発明は、上記の特徴を有した歯科実習用模型歯において、前記パーツが、天然歯における歯冠部エナメル質の部分を模した形態を有しており、当該パーツのそれぞれが、天然歯における歯冠部エナメル質の部分を除いた部分の形態を模した基台に固定されていることを特徴とするものでもある。
更に、本発明は、上記の特徴を有した歯科実習用模型歯において、前記パーツの硬度が、前記基台の硬度よりも大きいことを特徴とするものでもある。
又、本発明は、前記パーツが、(A)重合性不飽和単量体を30〜90重量%、(B)粒子径が0.01〜5.0μmの範囲内にある無機質充填材を10〜70重量%、及び(C)重合開始剤を前記重合性不飽和単量体100重量部に対して0.01〜5重量部含んでなる複合樹脂を重合硬化することにより得られたものであることを特徴とするものでもある。
本発明の歯科実習用装置及び歯科実習用模型歯の場合、天然歯と同程度の裂溝が装置(模型)上に再現されているので、反復して蒸散の練習を行なうことができ、歯科医師のEr:YAGレーザーによる窩洞形成の技術を効果的に、かつ容易に習得することができる。又、本発明では、特定組成の樹脂組成物を使用し、重合条件を適宜選択することによって、天然歯と同程度の蒸散性を有するエナメル質部及び象牙質部が製造でき、蒸散性の異なる樹脂から成る模型歯を使用することで、天然歯の裂溝における窩洞形成と同様の実習が行なえる。
以下、本発明の歯科実習用装置及び歯科実習用模型歯の好ましい具体例を図面に示して、本発明を詳細に説明するが、本発明は、図面に例示したものに限定されるものではない。
図1は、本発明の歯科実習用装置の好ましい具体例における概観を示す図であり、(a)は、基台(基板)2上に4枚の長方形状のプレート(パネル)1が、境界面が直線状に密接した状態で配置されて成る装置の概観を示す図であり、(b)は、基台(基板)2上に4枚のプレート(パネル)1が、境界面が波線(曲線)状に密接した状態で配置されて成る装置の概観を示す図であり、(c)は、基台(基板)2上に、(a)と同様にして4枚の長方形状の第1プレート(パネル)1bが、境界面が直線状に密接した状態で配置され、更にその上に1bと同じ大きさの第2プレート(パネル)1aが、境界面が直線状に密接した状態で配置されて成る装置の概観を示す図である。
図1は、本発明の歯科実習用装置の好ましい具体例における概観を示す図であり、(a)は、基台(基板)2上に4枚の長方形状のプレート(パネル)1が、境界面が直線状に密接した状態で配置されて成る装置の概観を示す図であり、(b)は、基台(基板)2上に4枚のプレート(パネル)1が、境界面が波線(曲線)状に密接した状態で配置されて成る装置の概観を示す図であり、(c)は、基台(基板)2上に、(a)と同様にして4枚の長方形状の第1プレート(パネル)1bが、境界面が直線状に密接した状態で配置され、更にその上に1bと同じ大きさの第2プレート(パネル)1aが、境界面が直線状に密接した状態で配置されて成る装置の概観を示す図である。
図1(a)及び(b)の本発明の歯科実習用装置においては、平板状の基台2の表面に、4枚のプレート1が隣接するプレートと実質的に密接した状態で配置されることによって天然歯の裂溝が再現されている。この際、プレート1はそれぞれ、底面の部分が接着剤等により基台2に固定されており、隣接するプレートとの境界面については接着されておらず、実質的に密接した状態となっている。ただし、本発明では、隣接するプレートとの境界に隙間が存在しても良く、隣接するプレート間の隙間は0〜0.2mm程度であれば良い。
尚、本発明では、基台2の材質が特に限定されるものではなく、基台2上のプレート1の枚数は図面のものに限定されるものではなく、2以上であれば良く、プレート1の形状も図面に例示したものに限定されるものではない。本発明において好ましいプレート1の厚みは1〜3mm程度である。
尚、本発明では、基台2の材質が特に限定されるものではなく、基台2上のプレート1の枚数は図面のものに限定されるものではなく、2以上であれば良く、プレート1の形状も図面に例示したものに限定されるものではない。本発明において好ましいプレート1の厚みは1〜3mm程度である。
本発明におけるプレート1は、歯科用のEr:YAGレーザーを照射した際に蒸散可能な材料より成るものであれば良く、特に好ましい材質としては、(A)重合性不飽和単量体を30〜90重量%、(B)粒子径が0.01〜5.0μmの範囲内にある無機質充填材を10〜70重量%、及び(C)重合開始剤を前記重合性不飽和単量体100重量部に対して0.01〜5重量部含んでなる複合樹脂を重合硬化することにより得られたものが挙げられ、所望により、重合禁止剤、着色剤、紫外線吸収剤等を添加することができる。
プレート1の作製に好適な重合性不飽和単量体(A)としては、例えば(メタ)アクリル酸エステル誘導体、アルキレングリコールジ(メタ)アクリレート類、アルキルジ(メタ)アクリレート類、ビスフェノールA−アルキルジ(メタ)アクリレート類、ウレタンジ(メタ)アクリレート類、ウレタントリ(メタ)アクリレート類、ウレタンテトラ(メタ)アクリレート類、ヒドロキシアルキル(メタ)アクリレート類等が挙げられる。これらの重合性不飽和単量体は単独で、又は二種以上混合して用いることができる。
又、無機質充填材(B)としては、粒子径が0.01〜5.0μmの範囲内にある非晶質シリカや周期律表第I族、同第II族、同III族および同第IV族からなる群から選ばれた少なくとも1種の金属成分と珪素成分とを主な構成成分とする無機酸化物、あるいはアルミナ、チタニア、ジルコニア等が挙げられる。これらの無機質充填材は、表面処理をして用いることが単量体成分との分散性向上の点で望ましい。無機質充填材としてシリカを用いた場合、表面処理材としてはγ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン、ビニルトリクロロシラン、ビニルトリエトキシシラン、ビニルトリメトキシシラン、ビニルアセトキシシラン及びビニルトリ(メトキシエトキシ)シラン等の有機ケイ素化合物が用いられ、表面処理は、通常の方法により行われる。
又、重合開始剤(C)としては特に限定されるものではなく公知のものが使用される。重合開始手段としては光エネルギーによるもの、過酸化物と促進剤によるもの等を用いることができる。
図1(c)の本発明の歯科実習用装置においては、基台2の表面に、硬さの異なる2種類のプレート1a,1bが積層されており、好ましくは、プレート1aは、エナメル質に近い硬さ及び蒸散量を有する材質より成り、プレート1bは、象牙質に近い硬さ及び蒸散量を有する材質より成る。そして、表面側に位置するプレート1aは、底面部が接着剤等によりプレート1bに接着されており、プレート1bは、底面部が接着剤等により基台2に接着されている。この際、隣接するプレート1a同士の境界面及び、プレート1b同士の境界面は接着されておらず、各プレートの境界面は直線状に密接した状態となっている。この際、これらプレートの境界面には着色塗装が施こされても良く、このような構造の場合には、レーザー照射時に蒸散した部分が分かりやすいという利点がある。又、これら境界面の交差部の位置等に、カリエスを想定した部分(小空洞)が設けられた構造としても良い。
本発明では、硬さの異なる2種類の上記プレート1a,1bを製造する際、硬度及び蒸散量を変化させるために無機質充填材の配合量を調整することも可能であるが、これ以外に、同一組成より成る樹脂組成物の重合条件、即ち、重合温度や重合時間を変えることによって重合後の重合物の硬度及び蒸散量を調整することも可能である。ただし、プレート1a,1bの製造時の重合条件は、重合前の樹脂組成物を構成する重合性不飽和単量体の種類や組成により適宜選択される。
本発明では、硬さの異なる2種類の上記プレート1a,1bを製造する際、硬度及び蒸散量を変化させるために無機質充填材の配合量を調整することも可能であるが、これ以外に、同一組成より成る樹脂組成物の重合条件、即ち、重合温度や重合時間を変えることによって重合後の重合物の硬度及び蒸散量を調整することも可能である。ただし、プレート1a,1bの製造時の重合条件は、重合前の樹脂組成物を構成する重合性不飽和単量体の種類や組成により適宜選択される。
図2は、本発明の歯科実習用模型歯の好ましい一例を横から見たときの概観を示す図であり、この図2の模型歯は、図面に示されるようにして、天然歯を模した形態を有し、天然歯の裂溝に相当する位置にて歯牙の縦方向に2つに分割されてなる2つのパーツ3a,3bから構成されている。このパーツ3aと3bの境界面は歯根側の部分では接着剤等により接着されているが、歯冠側の天然歯の裂溝に相当する位置では境界面が接着されておらず、パーツ同士の境界面に0〜0.2mm程度の隙間が形成されるようにして実質的に密接した状態にある。このような構造であることによって、本発明の歯科実習用模型歯の裂溝部分にレーザーを照射した場合には、天然歯を用いて窩洞形成実習を行なうのと非常に近い状態で実習が行なえる。本発明は、図2に例示した2つのパーツより成る模型歯に限定されるものではなく、天然歯の裂溝に相当する位置にて縦方向に3つ以上のパーツに分割され、各パーツがそれぞれ、隣接するパーツと実質的に密接した構造であっても良い。
図3(a)は、図2とは異なる構造を有した本発明の歯科実習用模型歯の好ましい一例における外観を示す図であり、(b)は、(a)の模型歯の縦断面構造を示す図であり、(c)は、(a)の模型歯を上方から見た時の外観を示す図である。
図3(a),(b)に示されるように、この模型歯は、天然歯における歯冠部エナメル質の部分を除いた部分の形態を模した基台4aの歯冠側に、天然歯における歯冠部エナメル質の部分を模した形態を有した部分が形成されており、この部分は、図3(c)に示されるようにして、天然歯の裂溝に相当する位置で4つに分割された4つのパーツ(歯冠部エナメル質構成パーツ)4b〜4eから構成されている。これらパーツ4b〜4eはそれぞれ、接着剤等を用いて基台4aに固定されているが、パーツ同士の境界面(当接面)の位置に形成された裂溝の部分は接着されていない。更に本発明では、天然歯の場合と非常に良く似た窩洞形成実習が行なえるようにするために、基台4aを、天然歯の象牙質に近い硬度及び蒸散量を有する材質から構成し、パーツ4b〜4eを、天然歯のエナメル質に近い硬度及び蒸散量を有する材質から構成することが好ましい。このようにして構成された模型歯の各パーツ4b〜4eの硬度は、基台4aの硬度よりも高い。
本発明においては、天然歯の場合と非常に良く似た窩洞形成実習が行なえるようにするためのパーツ4b〜4eを、(A)重合性不飽和単量体を30〜90重量%、(B)粒子径が0.01〜5.0μmの範囲内にある無機質充填材を10〜70重量%、及び(C)重合開始剤を重合性不飽和単量体100重量部に対して0.01〜5重量部含んでなる複合樹脂を重合硬化することにより作製することができる。
以下、本発明の実施例を挙げれて本発明を説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
図3(a),(b)に示されるように、この模型歯は、天然歯における歯冠部エナメル質の部分を除いた部分の形態を模した基台4aの歯冠側に、天然歯における歯冠部エナメル質の部分を模した形態を有した部分が形成されており、この部分は、図3(c)に示されるようにして、天然歯の裂溝に相当する位置で4つに分割された4つのパーツ(歯冠部エナメル質構成パーツ)4b〜4eから構成されている。これらパーツ4b〜4eはそれぞれ、接着剤等を用いて基台4aに固定されているが、パーツ同士の境界面(当接面)の位置に形成された裂溝の部分は接着されていない。更に本発明では、天然歯の場合と非常に良く似た窩洞形成実習が行なえるようにするために、基台4aを、天然歯の象牙質に近い硬度及び蒸散量を有する材質から構成し、パーツ4b〜4eを、天然歯のエナメル質に近い硬度及び蒸散量を有する材質から構成することが好ましい。このようにして構成された模型歯の各パーツ4b〜4eの硬度は、基台4aの硬度よりも高い。
本発明においては、天然歯の場合と非常に良く似た窩洞形成実習が行なえるようにするためのパーツ4b〜4eを、(A)重合性不飽和単量体を30〜90重量%、(B)粒子径が0.01〜5.0μmの範囲内にある無機質充填材を10〜70重量%、及び(C)重合開始剤を重合性不飽和単量体100重量部に対して0.01〜5重量部含んでなる複合樹脂を重合硬化することにより作製することができる。
以下、本発明の実施例を挙げれて本発明を説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
I.専門家によるEr:YAGレーザーを用いた官能試験
以下の処方にてぺースト状の複合樹脂を調製し、重合条件(重合温度及び重合時間)を変化させて重合反応を行い、レーザー実習に最適な材料(天然歯と同等の蒸散レベルを有する材料)を得るための重合条件範囲について検討した。
〔重合性不飽和単量体を含む液体成分の調製〕
ジメタクリロキシエチルトリメチルヘキサメチレンジウレタン(UDMA:新中村化学社製)、トリメチロールプロパントリメタクリレート(TMPT:新中村化学社製)、トリエチレングリコールジメタクリレート(TEGDMA:新中村化学社製)、ネオペンチルグリコールジメタクリレート(NPGDMA:新中村化学社製)を40:40:10:10の重量比で配合した重合性不飽和単量体100重量部に、重合開始剤として過酸化ベンゾイル0.5重量部(75%BPO:川口薬品)を添加・溶解して調製した。
〔ぺーストの調製〕
上記の重合開始剤が添加された樹脂調合物と、市販の疎水性シリカ(型番R972:日本アエロジル社製)を60:40の重量比で真空混合機(石川工場社製)で混合練和し、ペースト状の複合樹脂を調製した。
〔試験体の作製〕
上記のペースト状の複合樹脂を45mm×70mm×2.5mmのキャビティーを有した金型内に充填し、加圧しながら重合を行なった。尚、重合条件は、重合温度150℃、120℃、100℃でそれぞれ5分、15分、20分加熱とし、成形圧力は全て5MPaとした。その後、金型から取り出した成形体を切断し、10mm×10mm×2.5mmの大きさの試験体を作製した。
以下の処方にてぺースト状の複合樹脂を調製し、重合条件(重合温度及び重合時間)を変化させて重合反応を行い、レーザー実習に最適な材料(天然歯と同等の蒸散レベルを有する材料)を得るための重合条件範囲について検討した。
〔重合性不飽和単量体を含む液体成分の調製〕
ジメタクリロキシエチルトリメチルヘキサメチレンジウレタン(UDMA:新中村化学社製)、トリメチロールプロパントリメタクリレート(TMPT:新中村化学社製)、トリエチレングリコールジメタクリレート(TEGDMA:新中村化学社製)、ネオペンチルグリコールジメタクリレート(NPGDMA:新中村化学社製)を40:40:10:10の重量比で配合した重合性不飽和単量体100重量部に、重合開始剤として過酸化ベンゾイル0.5重量部(75%BPO:川口薬品)を添加・溶解して調製した。
〔ぺーストの調製〕
上記の重合開始剤が添加された樹脂調合物と、市販の疎水性シリカ(型番R972:日本アエロジル社製)を60:40の重量比で真空混合機(石川工場社製)で混合練和し、ペースト状の複合樹脂を調製した。
〔試験体の作製〕
上記のペースト状の複合樹脂を45mm×70mm×2.5mmのキャビティーを有した金型内に充填し、加圧しながら重合を行なった。尚、重合条件は、重合温度150℃、120℃、100℃でそれぞれ5分、15分、20分加熱とし、成形圧力は全て5MPaとした。その後、金型から取り出した成形体を切断し、10mm×10mm×2.5mmの大きさの試験体を作製した。
〔得られた試験体の硬度測定試験〕
測定器として、ミクロブリネル硬さ試験機(森試験機製作所)を用い、測定時間30秒、鋼球直径1.5mm、荷重:25kgの条件にて各試験体の硬度の測定を行った。
測定器として、ミクロブリネル硬さ試験機(森試験機製作所)を用い、測定時間30秒、鋼球直径1.5mm、荷重:25kgの条件にて各試験体の硬度の測定を行った。
〔得られた試験体の専門家による官能試験〕
上記で得られた試験体の、専門家による官能試験は以下のようにして行なった。
それぞれの重合条件の試験体を、レーザー装置:Er:YAGレーザー [Erwin Adverl] (株式会社モリタ製作所製)を用い、100mj,200mjの出力、毎分3〜5ccの注水下で蒸散を行い、天然歯のエナメル質・象牙質に蒸散の感覚が近似しているかを評価した。この際、象牙質に蒸散の感覚が近似しているかは100mjの出力で、エナメル質に蒸散の感覚が近似しているかは200mjの出力でそれぞれ評価を行なった。蒸散感覚については、以下の評価基準により、専門家の人硬組織の蒸散経験により取得した感覚によって判断を行った。
・評価基準
◎:天然歯と同等の蒸散の程度
○:天然歯に近似した蒸散の程度
△:天然歯とは異なる蒸散の程度
×:天然歯とは大きく異なる蒸散の程度
上記の専門家による官能試験の結果を以下の表1に示す。
上記で得られた試験体の、専門家による官能試験は以下のようにして行なった。
それぞれの重合条件の試験体を、レーザー装置:Er:YAGレーザー [Erwin Adverl] (株式会社モリタ製作所製)を用い、100mj,200mjの出力、毎分3〜5ccの注水下で蒸散を行い、天然歯のエナメル質・象牙質に蒸散の感覚が近似しているかを評価した。この際、象牙質に蒸散の感覚が近似しているかは100mjの出力で、エナメル質に蒸散の感覚が近似しているかは200mjの出力でそれぞれ評価を行なった。蒸散感覚については、以下の評価基準により、専門家の人硬組織の蒸散経験により取得した感覚によって判断を行った。
・評価基準
◎:天然歯と同等の蒸散の程度
○:天然歯に近似した蒸散の程度
△:天然歯とは異なる蒸散の程度
×:天然歯とは大きく異なる蒸散の程度
上記の専門家による官能試験の結果を以下の表1に示す。
表1に示されるように、天然歯の象牙質部分と同等の蒸散の程度を示した試験体は、重合温度が100℃で、重合時間が15分及び20分のものであった。そして、これらの試験体のブリネル硬度は約37〜39の範囲であった。一方、天然歯のエナメル質部分と同等の蒸散の程度を示した試験体は、重合温度が150℃で、重合時間が5分、15分及び20分のものであった。そして、これらの試験体のブリネル硬度は約42〜43の範囲であった。
これらの実験から、蒸散感覚においては吸光特性よりも重合条件の差による硬度の差により蒸散感覚の違いが見られた。
又、上記の官能試験の他に、吸光特性測定として、Spectrum GX(Perkin Elmer社製)を用い、ATR法(データ間隔1cm−1、スキャン回数5回)の条件で、波長2.94μmの吸光特性の測定を行ったところ、吸光特性は試験体の差により違いが見られたが、それは人硬組織のものと大きく異なった。
更に、デジタルファインスコープVC3000(オムロン社製)を用い、各試験体の蒸散後の形態の変化(表面変化)の測定を行ったところ、試験体の差により蒸散後の表面の形態変化に差が見られた。
これらの実験から、蒸散感覚においては吸光特性よりも重合条件の差による硬度の差により蒸散感覚の違いが見られた。
又、上記の官能試験の他に、吸光特性測定として、Spectrum GX(Perkin Elmer社製)を用い、ATR法(データ間隔1cm−1、スキャン回数5回)の条件で、波長2.94μmの吸光特性の測定を行ったところ、吸光特性は試験体の差により違いが見られたが、それは人硬組織のものと大きく異なった。
更に、デジタルファインスコープVC3000(オムロン社製)を用い、各試験体の蒸散後の形態の変化(表面変化)の測定を行ったところ、試験体の差により蒸散後の表面の形態変化に差が見られた。
考察:
Er:YAGレーザーにおける人工実習材料の開発において、蒸散感覚が人硬組織に近いコンポジットレジンにおいて吸光特性よりも重合条件による差が関係していると示唆された。そして、重合条件を適宜選択することによって、実験者の感覚により人硬組織の蒸散感に近い試験体が得られることがわかった。
Er:YAGレーザーにおける人工実習材料の開発において、蒸散感覚が人硬組織に近いコンポジットレジンにおいて吸光特性よりも重合条件による差が関係していると示唆された。そして、重合条件を適宜選択することによって、実験者の感覚により人硬組織の蒸散感に近い試験体が得られることがわかった。
II.本発明の歯科実習用装置の製造例
基台として、厚さ5mmの市販のアクリル板を20mm×20mmの大きさに切断したものを準備し、このアクリル板の上に配置されるプレートとして、上記Iにおける、重合温度が100℃で、重合時間が15分の試験体(ブリネル硬度:38.3)を10mm×10mm×2.5mmの大きさに切断したものを4枚準備する一方、このプレート上に積層されるプレートとして、上記Iにおける、重合温度が150℃で、重合時間が15分の試験体(ブリネル硬度:42.8)を10mm×10mm×2.5mmの大きさに切断したものを4枚準備した。そして、市販の接着剤を用いて、上記基台上に上記プレートを順次接着し、この際、各プレートは、隣接するプレートと密接するようにして配置し、プレート同士の境界面には接着剤が付着しないように注意し、図1(c)に示される外観の本発明の歯科実習用装置を製造した。
この歯科実習用装置の4枚のプレートが密接する部分(天然歯の裂溝に相当する位置)の近傍に、前記歯科用レーザー装置を用いて出力200mjにてレーザーを照射して窩洞形成実習を行なったところ、天然歯のエナメル質及び象牙質に近似した蒸散の感覚にて窩洞形成実習が行なえることが確認された。
基台として、厚さ5mmの市販のアクリル板を20mm×20mmの大きさに切断したものを準備し、このアクリル板の上に配置されるプレートとして、上記Iにおける、重合温度が100℃で、重合時間が15分の試験体(ブリネル硬度:38.3)を10mm×10mm×2.5mmの大きさに切断したものを4枚準備する一方、このプレート上に積層されるプレートとして、上記Iにおける、重合温度が150℃で、重合時間が15分の試験体(ブリネル硬度:42.8)を10mm×10mm×2.5mmの大きさに切断したものを4枚準備した。そして、市販の接着剤を用いて、上記基台上に上記プレートを順次接着し、この際、各プレートは、隣接するプレートと密接するようにして配置し、プレート同士の境界面には接着剤が付着しないように注意し、図1(c)に示される外観の本発明の歯科実習用装置を製造した。
この歯科実習用装置の4枚のプレートが密接する部分(天然歯の裂溝に相当する位置)の近傍に、前記歯科用レーザー装置を用いて出力200mjにてレーザーを照射して窩洞形成実習を行なったところ、天然歯のエナメル質及び象牙質に近似した蒸散の感覚にて窩洞形成実習が行なえることが確認された。
III.本発明の歯科実習用模型歯の製造例
基台として、上記Iにおけるペースト状複合樹脂を使用し、図3(a)、(b)に示される形状の基台4aに対応するキャビティーを有した金型内にて重合反応を行い、ブリネル硬度が約38である基台4aを作製する一方、図3(a)〜(c)に示される形状の歯冠部エナメル質を構成するパーツ4b〜4eとして、上記Iにおけるペースト状複合樹脂を使用し、各パーツに対応するキャビティーを有した金型内にて重合反応を行い、ブリネル硬度が約42〜43である各パーツを作製した。そして、市販の接着剤を用いて、上記基台上に上記各パーツを接着し、図3(a)〜(c)に示される外観の本発明の歯科実習用模型歯を製造した。尚、各パーツを基台に接着する際には、各パーツが、隣接するパーツと密接するようにして配置し、パーツ同士の境界面には接着剤が付着しないように注意した。
このようにして製造した歯科実習用模型歯を、顎模型上に植立固定し、4つのパーツが当接する部分(天然歯の裂溝に相当する位置)の近傍に、前記歯科用レーザー装置を用いて窩洞形成実習を行なったところ、歯冠部では出力200mjのレーザー照射で天然歯のエナメル質に近似した蒸散感覚にて、続いて基台部では出力100mjのレーザー照射で天然歯の象牙質近似した蒸散感覚にて窩洞形成実習が行なえることが確認された。
基台として、上記Iにおけるペースト状複合樹脂を使用し、図3(a)、(b)に示される形状の基台4aに対応するキャビティーを有した金型内にて重合反応を行い、ブリネル硬度が約38である基台4aを作製する一方、図3(a)〜(c)に示される形状の歯冠部エナメル質を構成するパーツ4b〜4eとして、上記Iにおけるペースト状複合樹脂を使用し、各パーツに対応するキャビティーを有した金型内にて重合反応を行い、ブリネル硬度が約42〜43である各パーツを作製した。そして、市販の接着剤を用いて、上記基台上に上記各パーツを接着し、図3(a)〜(c)に示される外観の本発明の歯科実習用模型歯を製造した。尚、各パーツを基台に接着する際には、各パーツが、隣接するパーツと密接するようにして配置し、パーツ同士の境界面には接着剤が付着しないように注意した。
このようにして製造した歯科実習用模型歯を、顎模型上に植立固定し、4つのパーツが当接する部分(天然歯の裂溝に相当する位置)の近傍に、前記歯科用レーザー装置を用いて窩洞形成実習を行なったところ、歯冠部では出力200mjのレーザー照射で天然歯のエナメル質に近似した蒸散感覚にて、続いて基台部では出力100mjのレーザー照射で天然歯の象牙質近似した蒸散感覚にて窩洞形成実習が行なえることが確認された。
本発明の歯科実習用装置及び歯科実習用模型歯は、Er:YAGレーザーによる窩洞形成技術を習得するのに好適であり、これら装置および模型歯を構成する各部分(樹脂成形体)の製造条件(原料樹脂の種類や配合比率、重合温度、重合時間等)、並びに、形状(成形金型の形状)を適宜選択することによって、天然歯に非常に近い状態を再現することが可能となる。
1 プレート
1a 第1プレート
1b 第2プレート
2 基台
3a,3b 本発明の歯科実習用模型歯を構成するパーツ
4a 基台
4b〜4e 歯冠部エナメル質を構成するパーツ
1a 第1プレート
1b 第2プレート
2 基台
3a,3b 本発明の歯科実習用模型歯を構成するパーツ
4a 基台
4b〜4e 歯冠部エナメル質を構成するパーツ
Claims (7)
- レーザーを用いた窩洞形成実習を行なうのに使用される歯科実習用装置であって、当該装置が、基台と、当該基台の表面に配置された2つ以上のプレートからなり、前記プレートがそれぞれ、隣接するプレートと実質的に密接した状態で前記基台に固定されており、各プレートの隣接するプレートとの境界面は接着されていないことを特徴とする歯科実習用装置。
- 前記基台の表面に、硬度の異なる2種類以上のプレートが積層された構造であることを特徴とする請求項1に記載の歯科実習用装置。
- 前記プレートが、(A)重合性不飽和単量体を30〜90重量%、(B)粒子径が0.01〜5.0μmの範囲内にある無機質充填材を10〜70重量%、及び(C)重合開始剤を前記重合性不飽和単量体100重量部に対して0.01〜5重量部含んでなる複合樹脂を重合硬化することにより得られたものであることを特徴とする請求項1又は2に記載の歯科実習用装置。
- レーザーを用いた窩洞形成実習を行なうのに使用される、天然歯の形態を模した歯科実習用模型歯であって、少なくとも歯冠の部分が、天然歯の裂溝に相当する位置にて縦方向に分割されてなる2つ以上のパーツより成り、前記パーツがそれぞれ、隣接するパーツと実質的に密接しており、しかも、天然歯の裂溝に相当する位置においては、各パーツの隣接するパーツとの境界面が接着されていないことを特徴とする歯科実習用模型歯。
- 前記パーツが、天然歯における歯冠部エナメル質の部分を模した形態を有しており、当該パーツのそれぞれが、天然歯における歯冠部エナメル質の部分を除いた部分の形態を模した基台に固定されていることを特徴とする請求項4に記載の歯科実習用模型歯。
- 前記パーツの硬度が、前記基台の硬度よりも高いことを特徴とする請求項5に記載の歯科実習用模型歯。
- 前記パーツが、(A)重合性不飽和単量体を30〜90重量%、(B)粒子径が0.01〜5.0μmの範囲内にある無機質充填材を10〜70重量%、及び(C)重合開始剤を前記重合性不飽和単量体100重量部に対して0.01〜5重量部含んでなる複合樹脂を重合硬化することにより得られたものであることを特徴とする請求項4〜6のいずれか1項に記載の歯科実習用模型歯。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008213478A JP2010049038A (ja) | 2008-08-22 | 2008-08-22 | 歯科実習用装置及び歯科実習用模型歯 |
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JP (1) | JP2010049038A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN114419968A (zh) * | 2021-12-21 | 2022-04-29 | 中国人民解放军空军军医大学 | 一种用于训练牙科操作手感的进阶性模块化模型 |
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2008
- 2008-08-22 JP JP2008213478A patent/JP2010049038A/ja active Pending
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CN114419968A (zh) * | 2021-12-21 | 2022-04-29 | 中国人民解放军空军军医大学 | 一种用于训练牙科操作手感的进阶性模块化模型 |
CN114419968B (zh) * | 2021-12-21 | 2024-06-04 | 中国人民解放军空军军医大学 | 一种用于训练牙科操作手感的进阶性模块化模型 |
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