JP2010048072A - ダイヤル錠装置 - Google Patents

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秀夫 小平
Keizo Kodaira
景三 小平
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Abstract

【課題】 符号変換機能と符号固定機能との両者の機能を備えると共に、その両機能を簡単な構成のもとには切り換えることが可能なダイヤル錠装置を提供すること。
【解決手段】 ダイヤルリング10と作動軸11との中間に設けた複数のクラッチ15を中継ブッシュ17と共に操作部3におけるシフトドラム13に関係なく強制的に後退させることができる手動の切換用操作体25を進退可能に設けるほか、この切換用操作体25と中継ブッシュ17とを直動カム機構により関連させ、以って簡単な構成のもとに、切換用操作体25に対する進退操作により、符号変換機能と符号固定機能との両機能を選択的には切り換えることができるようにしたことを主要特徴とする。
【選択図】図3

Description

本発明は、不特定多数の使用者が利用するロッカー等に装備するダイヤル錠装置に関するものであり、特に使用者が解錠符号を任意に変換して使用することができる自由変換機能と、解錠符号を変換することができない状態で使用する固定機能との両者の機能を備えると共に、その両者の機能を必要に応じて何れか一方に切換えることが可能なダイヤル錠装置に関するものである。
ダイヤル錠を装備するロッカー等は、利用者による鍵の紛失の虞がない関係上、レジャー施設その他において広く使用されている。ダイヤル錠としては、大別して、製造段階に予め解錠符号(解錠番号)が定められた固定型と、利用者により解錠符号を任意に変換することができる自由変換型と、自由変換型を必要に応じて固定型に切換えることが可能な変換切換型/固定とがある。不特定多数の利用者が使用するロッカーにおいては自由変換型が好都合であり、また特定の利用者が使用するロッカーにおいては固定型が望ましい。
しかし不特定多数の利用者が使用するロッカー施設であっても、限られた一部分の区画については、特定の利用者が専用として使用するように指定する場合があり、そのような場合には、一部分のロッカーを固定型に切り換えて使用するのが便利である。
上記要望に即応する錠装置として、使用者が解錠符号を任意に変換して使用することができる符号変換機能と、解錠符号を変換することができない状態で使用する符号固定機能との両者の機能を備えると共に、その両者の機能を必要に応じて切り換えることが可能なダイヤル錠装置は公知である。(特許文献1)
特許第3358082号公報
しかしながら、前記特許文献1に記載のダイヤル錠装置においては、構造が著しく複雑であり、製造コストが高価であるばかりでなく、故障し易い欠点がある。
そこで本発明の目的は、符号変換機能と符号固定機能との両者の機能を備えると共に、その両機能を簡単な構成のもとに切り換えることが可能なダイヤル錠装置を提供することにあり、他の目的は、閉扉状態においても目視による解錠符号の探索が可能なダイヤル錠装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、請求項記載の発明は、ダイヤルリングと作動軸との中間に設けた複数のクラッチをそれらクラッチの最先部に介設した中継ブッシュと共に操作部におけるシフトドラムに関係なく強制的に後退させることができる手動の切換用操作体を設けて、簡単な構成のもとに、切換用操作体の進退操作により、符号変換機能と符号固定機能との両機能を選択的には切り換えることがようにしたことを主要特徴とするものである。
請求項1の発明は、ロッカー等の扉に取り付けて、ダイヤル錠部における操作部に対する操作により、掛止片を駆動してロッカー本体の固定受部に係脱すると共に、ダイヤルリングにより解錠符号を設定した後に、操作部を操作して施錠するほか、解錠に際してはダイヤルリングを解錠符号に復元して操作部を解錠方向に操作することにより掛止片を固定受部から離脱するようにし、更に操作部にはシリンダ錠機構とこのシリンダ錠機構用の非常鍵挿入のための鍵孔を設け、ダイヤルリングによる解錠符号の復元とは無関係に非常鍵により解錠することができるようにし、かつ、ダイヤルリングの内方には作動軸を回転不能に支承したまま常時操作部方向へ付勢した状態に摺動可能に設けると共に、各ダイヤルリングと作動軸との間には軸線方向への摺動により係脱するクラッチを各別に設け、かつクラッチ列の最先端部には中継ブッシュ設けてこれらクラッチと中継ブッシュとを常時操作部方向へ付勢し、作動軸と中継ブッシュとを操作部におけるカム面により各別に進退させて作動軸とクラッチとの係脱およびクラッチとダイヤルリングとの係脱を行うようにした型式のダイヤル錠装置であって、前記中継ブッシュをシフトドラムのカム面により後退させた場合、各クラッチと各ダイヤルリングとが係合するように構成し、かつ中継ブッシュには受動部を設けるほか、受動部に近い背部に中継ブッシュの軸線とほぼ直交するすべり軸受を設けると共に、このすべり軸受には先端に駆動端がある切換用操作体を、その駆動端が受動部に対応する状態のもとに進退可能に設け、かつ前記駆動端と受動部との対接面の少なくとも一方を斜面に形成し、これら切換用操作体と中継ブッシュの受動部とにより直動カム機構を構成し、切換用操作体の進退動に基づいて直動カム機構により中継ブッシュおよび各クラッチを後退または進出させ、解錠符号の変換が不可能な符号固定型と解錠符号の変換が可能な符号変換型との切換えができるようにしたダイヤル錠装置である。
請求項2の発明は、切換用操作体の背部に押し引き型の押しボタンを設けると共に、背部寄りにはばねの付勢によりすべり軸受における阻止部に係合する係合片を設け、この係合片の係合により切換用操作体を後退した位置に拘束する拘束機構を設けた請求項1に記載のダイヤル錠装置である。
請求項3の発明は、切換用操作体にばね性を有する舌状の係合片を常時突出し易い傾向に成形により設け、この係合片をすべり軸受における阻止部に係合するようにした拘束機構を採択した請求項2に記載のダイヤル錠装置である。
請求項4の発明は、ダイヤルリングと作動軸との中間に設けるクラッチが解錠状態にある位置のクラッチの外周面に探索用の表示を設けると共に、表示の正面付近には表側から表示の目視に適応する表出部を開設し、かつ表出部には操作部に対する非常鍵による操作に関連して解除される遮蔽手段を設け、この遮蔽手段としては各クラッチにおける表示の前面を覆うことができるシャッタ板と受動部とを有するシャッタをケースのフロントカバーの背面部においてそのシャッタ板部分が表出部の背後において進退動することができるように設けると共に、操作部における駆動腕とシャッタとの中間に、受動部と傾斜溝または傾斜長孔とにより構成される直動カム機構を採択した連動装置を介設し、操作部に対する非常鍵による操作に関連して遮蔽を解除するようにした請求項1ないし請求項3に記載のいずれか1のダイヤル錠装置である。
請求項5の発明は、ダイヤルリングと作動軸との中間に設けるクラッチが解錠状態にある位置のクラッチの外周面に探索用の表示を設けると共に、表示の正面付近には表側から表示の目視に適応する表出部を開設し、かつ表出部には操作部に対する非常鍵による操作に関連して解除される遮蔽手段を設け、この遮蔽手段としては各クラッチにおける表示の前面を覆うことができるシャッタ板と受動部とを有するシャッタをケース内においてそのシャッタ板部分が表出部の背後において進退動することができるよう旋回可能に設けると共に、操作部における駆動腕の旋回範囲に受動部を配置し、駆動腕により受動部を押動してシャッタ板による遮蔽を解除するようにした請求項1ないし請求項3に記載のいずれか1のダイヤル錠装置である。
請求項1の発明によれば、中継ブッシュ17に受動部22を設けるほか、この受動部22に近い背部に中継ブッシュ17の軸線とほぼ直交する状態のもとに、先端に駆動端24がある切換用操作体25をその駆動端24が受動部22に対応するように進退可能に設けると共に、これら切換用操作体25と中継ブッシュ17の受動部22とにより直動カム機構を構成し、切換用操作体25の進退動に基づいて中継ブッシュ17および各クラッチ15を後退または進出させるようにしたから、著しく簡単な構造のもとに、解錠符号の変換が不可能な符号固定型と解錠符号の変換が可能な符号変換型との切換えを容易に行うことができる。
請求項2の発明によれば、切換用操作体25の背部に押し引き型の押しボタン26を設けると共に、背部寄りには切換用操作体25が後退位置において拘束状態となる拘束機構を付設したから、これにより切り換え操作が容易であるほか、突出状態の押しボタン26に対する不用意な押圧があっても、誤操作による切り換えを防止することができる。
請求項3の発明によれば、切換用操作体25にばね性を有する舌状の係合片27を常時突出し易い傾向に成形により設け、この係合片27をすべり軸受23における阻止部28に係合するようにしたから、著しく簡単な構造のもとに、切換用操作体25を引き出すだけで係合片27を阻止部28に係合させ、また係合片27に対する手指による押圧により係合を解除することができる。
請求項4の発明によれば、クラッチ15が解錠状態にある位置の外周面に探索用の表示33を設けると共に、表側に表示33の目視に適応する表出部34を開設し、かつ表出部34には操作部3に対する非常鍵による操作に関連して解除される遮蔽手段を設け、この遮蔽手段としてクラッチ15における表示33の前面を覆うことができるシャッタ板35aと受動部37とを有するシャッタ35をケース5のフロントカバー5bの背面部においてそのシャッタ板35a部分が進退動することができるように設けると共に、操作部3における駆動腕36とシャッタ35との中間に、受動部37と傾斜溝41または傾斜長孔とにより構成される直動カム機構を採択した連動装置を介設し、操作部3に対する非常鍵による操作に関連して連動装置の介在のもとに遮蔽が解除されるようにしたから、簡単な構造の装備に拘わらず、閉扉状態においても解錠符号の探索作業を容易に行うことができ、しかも解錠符号を確実に目視できる。
請求項5の発明によれば、クラッチ15が解錠状態にある位置の外周面に探索用の表示33を設けると共に、表側に表示33の目視に適応する表出部34を開設し、かつ表出部34には操作部3に対する非常鍵による操作に関連して解除される遮蔽手段を設け、この遮蔽手段としては各クラッチ15における表示33の前面を覆うことができるシャッタ板35aと受動部42とを有するシャッタ35をケース5内においてそのシャッタ板35a部分が表出部34の背後において進退動することができるように旋回可能に設けると共に、操作部3における駆動腕36の旋回範囲に受動部42を配置し、駆動腕36により受動部42を押動してシャッタ板35aによる遮蔽を解除するようにしたから、著しく簡単な構造の装備に拘わらず、閉扉状態においても解錠符号の探索作業を容易に行うことができ、しかも解錠符号を確実に目視できる。
以下、本発明を添付図に例示する錠装置の実施形態について説明するが、本発明の適用対象としてのダイヤル錠装置としては、例えば図1ないし図4および図6に示す型式を採択する。
図1ないし図4および図6に示すダイヤル錠装置は、大体において、右半部に手掛部1と左半部にダイヤル錠部2を設けたほぼ直方体箱状を呈し、ロッカーL等の扉Dに取り付けて、ダイヤル錠部2における操作部3に対する回動操作に伴い、掛止片4を正逆旋回させてロッカーLの本体における固定受部Sに係脱するようにする。ダイヤル錠部2は、手掛付主ケース5aとフロントカバー5bとからなるケース5のフロントカバー5b側の半部に装着し、フロントカバー5bの上端寄り表部に形成した開口6から操作部3を突設してこの操作部3の後端に前記掛止片4を連結するほか、操作部3の前端には手指による回動に適応する摘み7を設け、この摘み7の一定角度範囲の旋回動により施錠および解錠操作をするようにする。摘み7には非常鍵を挿入するための鍵孔8を設けるほか、操作部3の内部にシリンダ錠機構を設け、利用者が設定した解錠符号を忘れた場合に、管理者により非常鍵を使用して解錠することができるようにする。フロントカバー5bには4個の通孔9を列設して、内方に回転自在に配設する4個のダイヤルリング10の一部を露出させて手指による回動操作のもとに、外周面に設けた0〜9等の符号を選択することができるようにし、ダイヤルリング10の回動操作による解錠符号の設定および復元により施錠および解錠するようにする。なお図示を省略しているが、ダイヤルリング10の符号が安定的に正面を向くことができるように、ダイヤルリング10側の切欠とこの切欠に係入するばね片とからなる位置決め構造を付設する。
ダイヤルリング10の内周一側端部寄りにクラッチ歯10aを設けると共に、内方には作動軸11を全数のダイヤルリング10と同一軸線関係のもとに、後述の中継ブッシュと軸受部材とにより回転不能に支承したまま、軸線方向に適度に摺動が許容される状態に設け、かつ作動軸11の後端部にはコイルばね12を付設してこのコイルばね12の付勢により前端部をシリンダ錠機構におけるシフトドラム13のカム面に常時圧接する進出傾向に保つようにする。作動軸11の外周にはキー片14を突設し、かつ別に一側端寄りの外周と内周とにそれぞれダイヤルリング10のクラッチ歯10aに対応するクラッチ歯15aと作動軸11のキー片14に対応するキー溝15bとがあるほか、キー片14の係合を回避するための逃げ部16を設けた4個の短筒状のクラッチ15を前記作動軸11の外周に摺動可能に緩嵌する。
作動軸11はこれを主ケース5aにおけるシリンダ錠機構寄りに軸線方向に適度に摺動可能で回転不能に設けられた前方の中継ブッシュ17と、後端寄りに固設された軸受部材18とにより支承し、軸受部材18と作動軸11とはスプライン状態に緩嵌する。作動軸11の後端寄り部分には鍔付ブッシュ19を緩嵌して軸受部材18との間にコイルばね20を介設し、このコイルばね20により各クラッチ15をダイヤルリング10との係合が離脱する方向に付勢し、かつ軸受部材18と作動軸11の段部との間に前記コイルばね12を介設する。中継ブッシュ17は全クラッチ15を介してコイルばね20によりシリンダ錠機構におけるシフトドラム13のカム面に常時圧接する傾向に保つ。
シフトドラム13のカム面には、図6に示すように、ほぼ台形の谷部21a,21bを90度の角度間隔のもとに形成し、図6(b)のように谷部21aが作動軸11および中継ブッシュ17に対接する状態において、作動軸11および中継ブッシュ17をコイルばね12およびコイルばね20による各別な付勢により谷部21aに進出させ、これにより各クラッチ15におけるクラッチ歯15aと各ダイヤルリング10におけるクラッチ歯10aとは離脱し、全てのダイヤルリング10は回転が自由となり、解錠符号を設定することができる。解錠符号を設定した後、摘み7に対する操作のもとにシフトドラム13を反時計方向に90度旋回させることにより、図6(a)のように、掛止片4をロッカーLの固定受部Sに係合させると共に、中継ブッシュ17を谷部21bに係合させることなく、作動軸11だけを谷部21bに進出係合させ、これにより各クラッチ15を各ダイヤルリング10に係合させると同時に、各クラッチ15のキー溝15bを作動軸11におけるキー片14から離脱させるようにする。その後ダイヤルリング10をクラッチ15と係合した状態のもとに任意に回転させて符号列を乱して施錠が完了する。この状態でキー片14といずれかのダイヤルリング10のキー溝15bとは符合していない。
解錠に際しては、ダイヤルリング10を設定時の施錠符号に復元することにより、作動軸11におけるキー片14とクラッチ15におけるキー溝15bとを合致させた状態のもとに、摘み7に対する操作により作動軸11を後退させつつシフトドラム13を時計方向に90度旋回させ、これに伴い掛止片4をロッカーLの本体における固定受部Sから旋回離脱させて解錠することができる。
また、符号列を忘れた場合等の非常時に際し、管理人等により非常鍵を使用して解錠することができるように構成しており、即ち、摘み7に設けた鍵孔8に非常鍵を挿入してシリンダ錠機構におけるタンブラによるシフトドラム13の係合を解除した状態のもとに、シフトドラム13に関係なく掛止片4を旋回して解錠することができるようにする。
上記構成は、従来のこの種のダイヤル錠装置における構成と性質的に大差はない。上記構成に対する本発明の特殊構成としては、図3ないし図5に詳示するように、中継ブッシュ17の両側に鍔状の受動部22を設けるほか、この受動部22に近い背部に中継ブッシュ17の軸線とほぼ直交するすべり軸受23を設けると共に、このすべり軸受23には先端寄りに二股の駆動端24がある切換用操作体25をその駆動端24が前記受動部22に対応する状態のもとに進退可能に設け、かつ前記駆動端24と受動部22との対接部の少なくとも一方を斜面に形成し、これら操作体25の駆動端24と中継ブッシュ17の受動部22とにより直動カム機構を構成し、切換用操作体25の進退動に基づいて直動カム機構により中継ブッシュ17および各クラッチ15をシフトドラム13のカム面によることなく後退または進出させることができるようにし、これにより切換用操作体25が図3および図5(a)のように後退した位置においては、中継ブッシュ17をシフトドラム13のカム面により進退させることができる状態を維持して、解錠符号の変換が可能な符号変換型として使用することができるようにし、これに反し切換用操作体25を進出させると、図5(b)のように直動カム機構により中継ブッシュ17を下方へ後退させると同時にクラッチ15を一斉にダイヤルリング10に係合させ、解錠符号の変換が不可能な符号固定型として使用することができる。なお切換用操作体25を引き出して後退させると、解錠符号の変換が可能な符号変換型として使用することができる。
切換用操作体25はこれをプラスチック製とし、その背部に突縁による頭部を形成して押し引き型の押しボタン26を設ける。押しボタン26に近い背部寄りにばね性を有する舌状の係合片27を外側に常時突出し易い傾向に成形により設け、この係合片27をすべり軸受23における阻止部28に係合するようにした拘束機構を設け、以って図3および図5(a)のように後退位置において係合片27を自体のばね性のもとに外側に突出させて軸受23における阻止部28に係合させ、濫りに進出しないように拘束する。符号固定型として使用する場合は、係合片27をばねに抗して押し込んだまま押しボタン26を押すことにより、図5(b)のように駆動端24と受動部22との直動カム機構の作用のもとに、中継ブッシュ17を下方へ後退させると同時に各クラッチ15を後退させる。符号変換型に切り換えるには、押しボタン26を引き出して図5(a)のように後退位置に戻せばよい。なお、切換用操作体25を引き出した場合の抜け止めのため、切換用操作体25の側部に軸線方向の溝29を刻設すると共に、すべり軸受23には溝29に係合するピン状の係合片30を植設するのがよい。
切換用操作体25における拘束機構については、図7のようにすべり軸受23の側部に孔による阻止部28を設けると共に、切換用操作体25にはコイルばね31の付勢により外方に進出する段付きピン状の係合片27を前記阻止部28に対応するように設け、図7(a)のように係合片27が阻止部28に係合した状態のもとに切換用操作体25を後退位置に拘束するようにし、切換用操作体25を進出させるに当っては、解除用ピン32を用意してこれにより係合片27をコイルばね31に抗して退没させた状態のもとに押しボタン26を押せばよく、図7(b)のように切換用操作体25を進出させて中継ブッシュ17を下方へ後退させることができる。なお、すべり軸受23の側部に設ける阻止部28については、切換用操作体25が進出した図7(b)における係合片27に対応した位置にも設けることにより、進出位置においても拘束することができるようにしてもよい。
また、切換用操作体25における拘束機構については、図7のおける段付きピン状の係合片27に代えて図8のようにボール状の係合片27を採択してもよく、阻止部28についても同様に1個所または2個所設けることができ、解除用ピン32は不要である。
解錠符号を忘れた場合等の非常時に際し、管理人等により非常鍵を使用して解錠することができるように構成しているが、解錠符号は別途探索する必要があり、容易かつ確実な探索操作が望まれる。以下解錠符号の探索のための装備について、図2,図9,図10を参照しつつ説明する。
クラッチ15の一側端寄りの延長筒部の外周面にキー溝15bに対応した位置に符号探索用の表示33を設けるのであって、即ち作動軸11におけるキー片14とダイヤルリング10におけるキー溝15bとが合致した状態におけるクラッチ15の前面位置に、目立つ表示例えば赤色反射体の埋設,蓄光シートの貼付,蓄光塗料の塗布等による表示33を設けると共に、ケース5におけるフロントカバー5bには表示33の正面付近に切欠きによる表出部34を開設し、ダイヤルリング10を回転させつつ表出部34とキー溝15bとが合致した状態で、ダイヤルリング10に示される符号が設定されていた解錠符号であり、このように解錠符号を順次探索して解錠符号列を知得することができる。
上記表出部34は符号列を忘れた場合等の非常時に際してのみ管理人等により探索するのであるから、非常時以外に解錠符号が表出されないようにする必要があり、このための手段としては、表示33と表出部34との間において進退により開閉自在のシャッタ35を常時遮蔽状態に設けると共に、必要に応じ開放することができるようにする。シャッタ35の開閉のための装備としては、操作部3における摘み7に駆動腕36を突設し、この駆動腕36の旋回動により連動機構の介在のもとにシャッタ35を開閉する。なお、図示しないが駆動腕36に対応した範域に旋回角度を規制するストッパを設けるのがよい。
シャッタ35としては、各クラッチ15における表示33の前面を覆うシャッタ板35aを基部からホーク状に設けてこれを前記各ダイヤルリング10に隣接する状態のもとに左右にスライド可能に配設すると共に、基部の適宜箇所にピン状の受動部37を設け、これに対しシャッタ35の基部の内方には、シャッタ35の基部に添う状態に枠状の中継体38をコイルばね39,40により上方へ後退し易い傾向のもとに上下方向へスライド可能に配設すると共に、中継体38にはシャッタ35における受動部37に係合する傾斜溝41(傾斜長孔でもよい)を設けて受動部37と傾斜溝41とにより直動カム機構を構成し、かつ中継体38の上端付近には受動部42を前記駆動腕36の旋回範域に配設し、これら受動部42および受動部37と傾斜溝41とにより直動カム機構による連動機構の介在のもとにシャッタ35を開閉することができるようにする。
図9はシャッタ35が閉じて表示33が遮蔽されている状態であって、中継体38はコイルばね39,40により上方へ後退し、シャッタ35は直動カム機構により左方へ押圧された状態で保たれており、表示33を目視することはできない。なお、表出部34の外部から内部のシャッタ板35aを強制的にこじ開けようとしても、直動カム機構の傾斜角度が適切であればシャッタ35を移動させることはできない。
管理人等による解錠符号の探索に当っては、施錠状態において、即ち図6(a)および図9(a)のように、作動軸11は上方へ進出してその先端がシフトドラム13の谷部21bに係合したまま、各クラッチ15は下方へ後退してダイヤルリング10と係合しており、この状態のもとに、図10のように、摘み7の鍵孔8に非常鍵を挿入してシフトドラム13を回転させることなく、掛止片4を固定受部Sから離脱させ、かつ摘み7に設けた駆動腕36により中継体38における受動部42を押動すると、シャッタ35は直動カム機構により右方へ押圧され、シャッタ板35aによる遮蔽を解除して表出部34から内方の表示33の目視が可能になる。そしてダイヤルリング10は図6(a)のようにクラッチ15と係合したまま回転が自由であるから、各ダイヤルリング10の符号を順次にずらしつつ表出部34に表示33が現れた時のダイヤルリング10の符号が解錠符号であり、一連の表示33が揃った状態が解錠符号列である。
設定していた解錠符号が確認できたならば、摘み7を反時計方向に45度回転させることにより、駆動腕36による中継体38の受動部42への押圧を解除して中継体38をコイルばね39,40により上方へ後退させ、シャッタ35を遮蔽体制に復元することができる。その後、非常鍵を挿入したまま摘み7を反時計方向に90度回転すると、ダイヤルリング10に解錠符号が示された施錠状態となる。
シャッタ35としては、前記形態とは別の構造を採択することができ、即ち図11のように、シャッタ板35aを枢支基部からホーク状に設けてこれを前記各ダイヤルリング10に隣接する状態のもとに左右に旋回可能に配設すると共に、基部の適切箇所に受動部42を前記駆動腕36の旋回範域に配設し、かつ適宜位置に復元用のばね43を設け、これら駆動腕36と受動部42とにより揺動カム機構を構成し、この揺動カム機構の介在のもとにシャッタ35を開閉するようにしてもよい。
本発明のダイヤル錠装置の一実施形態における施錠状態のダイヤル錠装置の正面図である。 図1のダイヤル錠装置の横断平面図である。 図1のダイヤル錠装置の縦断側面図である。 図1のダイヤル錠装置における切換用操作体,中継ブッシュ,クラッチ,ダイヤルリングの斜面図である。 図1のダイヤル錠装置の切換用操作体の作用説明図である。 図1のダイヤル錠装置の作用説明図であり、(a)は施錠状態で、(b)は解錠状態を示す。 他の実施形態における切換用操作体の作用説明図である。 更に他の実施形態における切換用操作体の作用説明図である。 図1のダイヤル錠装置のフロントカバーを外した状態の要部の正面図および側面図である。 解錠符号探索時のシャッタの開放状態を示す図9に対応した要部の正面図および側面図である。 シャッタの他の実施形態を示す斜面図である。
符号の説明
1 手掛部
2 ダイヤル錠部
3 操作部
4 掛止片
5 ケース
5a 手掛付主ケース
5b フロントカバー
6 開口
7 摘み
8 鍵孔
9 通孔
10 ダイヤルリング
10a クラッチ歯
11 作動軸
12 コイルばね
13 シフトドラム
14 キー片
15 クラッチ
15a クラッチ歯
15b キー溝
16 逃げ部
17 中継ブッシュ
18 軸受部材
19 鍔付ブッシュ
20 コイルばね
21a 谷部
21b 谷部
22 受動部
23 すべり軸受
24 駆動端
25 切換用操作体
26 押しボタン
27 係合片
28 阻止部
29 溝
30 係合片
31 コイルばね
32 解除用ピン
33 表示
34 表出部
35 シャッタ
35a シャッタ板
36 駆動腕
37 受動ピン
38 中継体
39 コイルばね,
40 コイルばね
41 傾斜溝
42 受動部
43 ばね
L ロッカー
D 扉
S 固定受部

Claims (5)

  1. ロッカー等の扉に取り付けて、ダイヤル錠部における操作部に対する操作により、掛止片を駆動してロッカー本体の固定受部に係脱すると共に、ダイヤルリングにより解錠符号を設定した後に、操作部を操作して施錠するほか、解錠に際してはダイヤルリングを解錠符号に復元して操作部を解錠方向に操作することにより掛止片を固定受部から離脱するようにし、更に操作部にはシリンダ錠機構とこのシリンダ錠機構用の非常鍵挿入のための鍵孔を設け、ダイヤルリングによる解錠符号の復元とは無関係に非常鍵により解錠することができるようにし、
    かつ、ダイヤルリングの内方には作動軸を回転不能に支承したまま常時操作部方向へ付勢した状態に摺動可能に設けると共に、各ダイヤルリングと作動軸との間には軸線方向への摺動により係脱するクラッチを各別に設け、かつクラッチ列の最先端部には中継ブッシュを設けてこれらクラッチと中継ブッシュとを常時操作部方向へ付勢し、作動軸と中継ブッシュとを操作部におけるカム面により各別に進退させて作動軸とクラッチとの係脱およびクラッチとダイヤルリングとの係脱を行うようにした型式のダイヤル錠装置であって、
    前記中継ブッシュ(17)をシフトドラム(13)のカム面により後退させた場合、各クラッチ(15)と各ダイヤルリング(10)とが係合するように構成し、かつ中継ブッシュ(17)には受動部(22)を設けるほか、受動部(22)に近い背部に中継ブッシュ(17)の軸線とほぼ直交するすべり軸受(23)を設けると共に、このすべり軸受(23)には先端に駆動端(24)がある切換用操作体(25)を、その駆動端(24)が受動部(22)に対応する状態のもとに進退可能に設け、かつ前記駆動端(24)と受動部(22)との対接面の少なくとも一方を斜面に形成し、これら切換用操作体(25)と中継ブッシュ(17)の受動部(22)とにより直動カム機構を構成し、切換用操作体(25)の進退動に基づいて直動カム機構により中継ブッシュ(17)および各クラッチ(15)を後退または進出させ、解錠符号の変換が不可能な符号固定型と解錠符号の変換が可能な符号変換型との切換えができるようにしたダイヤル錠装置。
  2. 切換用操作体(25)の背部に押し引き型の押しボタン(26)を設けると共に、背部寄りにはばねの付勢によりすべり軸受(23)における阻止部(28)に係合する係合片(27)を設け、この係合片(27)の係合により切換用操作体(25)を後退した位置に拘束する拘束機構を設けた請求項1に記載のダイヤル錠装置。
  3. 切換用操作体(25)にばね性を有する舌状の係合片(27)を常時突出し易い傾向に成形により設け、この係合片(27)をすべり軸受(23)における阻止部(28)に係合するようにした拘束機構を採択した請求項2に記載のダイヤル錠装置。
  4. ダイヤルリング(10)と作動軸(11)との中間に設けるクラッチ(15)が解錠状態にある位置のクラッチ(15)の外周面に探索用の表示(33)を設けると共に、表示(33)の正面付近には表側から表示(33)の目視に適応する表出部(34)を開設し、かつ表出部(34)には操作部(3)に対する非常鍵による操作に関連して解除される遮蔽手段を設け、この遮蔽手段としては各クラッチ(15)における表示(33)の前面を覆うことができるシャッタ板(35a)と受動部(37)とを有するシャッタ(35)をケース(5)のフロントカバー(5b)の背面部においてそのシャッタ板(35a)部分が表出部(34)の背後において進退動することができるように設けると共に、操作部(3)における駆動腕(36)とシャッタ(35)との中間に、受動部(37)と傾斜溝(41)または傾斜長孔とにより構成される直動カム機構を採択した連動装置を介設し、操作部(3)に対する非常鍵による操作に関連して遮蔽を解除するようにした請求項1ないし請求項3に記載のいずれか1のダイヤル錠装置。
  5. ダイヤルリング(10)と作動軸(11)との中間に設けるクラッチ(15)が解錠状態にある位置のクラッチ(15)の外周面に探索用の表示(33)を設けると共に、表示(33)の正面付近には表側から表示(33)の目視に適応する表出部(34)を開設し、かつ表出部(34)には操作部(3)に対する非常鍵による操作に関連して解除される遮蔽手段を設け、この遮蔽手段としては各クラッチ(15)における表示(33)の前面を覆うことができるシャッタ板(35a)と受動部(42)とを有するシャッタ(35)をケース(5)内においてそのシャッタ板(35a)部分が表出部(34)の背後において進退動することができるよう旋回可能に設けると共に、操作部(3)における駆動腕(36)の旋回範囲に受動部(42)を配置し、駆動腕(36)により受動部(42)を押動してシャッタ板(35a)による遮蔽を解除するようにした請求項1ないし請求項3に記載のいずれか1のダイヤル錠装置。
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