JP2010046891A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】記憶手段の記憶領域を圧迫することなく、印刷データに含まれる部品データを再利用化することが可能とする。
【解決手段】
言語変換処理と共に、供給されたXPSファイルを取得して展開し(S20)、そのページ記述言語を解釈して該XPSファイル内に、グラッフィックオブジェクト、又は、テキスト描画オブジェクトがある場合に(S21〜26)、これを又はこれらを抽出し、再利用部品としてアクセス可能なように、記憶部に格納する(S25a〜b、S26a〜c)機能を有したインタープリタを、プリンタコントローラ内に備える。
【選択図】図12
【解決手段】
言語変換処理と共に、供給されたXPSファイルを取得して展開し(S20)、そのページ記述言語を解釈して該XPSファイル内に、グラッフィックオブジェクト、又は、テキスト描画オブジェクトがある場合に(S21〜26)、これを又はこれらを抽出し、再利用部品としてアクセス可能なように、記憶部に格納する(S25a〜b、S26a〜c)機能を有したインタープリタを、プリンタコントローラ内に備える。
【選択図】図12
Description
本発明は、ページ記述言語で記述された印刷データを受信し、これをビットマップデータに変換して印刷を行う画像形成装置に係り、特に、当該印刷データに含まれる部品データを再利用化する画像形成装置に関する。
現在、PC(Personal Computer)等の外部装置で作成された印刷データ、即ち、ポストスクリプト(登録商標)やPCL(Printer Control Language)に代表されるページ記述言語(PDL;Pate Description Language)形式のデータを、LAN等のネットワークを介して受信し、受信したデータを一旦中間形式のデータ(中間データ)に変換してメモリ上に保持し、順次メモリ上に保持されている中間データを読み出してビットマップデータに変換して印刷を行うネットワーク型の複写機、プリンタ又はMFP(Multi Function Peripheral)等の画像形成装置が普及している。
ここで、画像形成装置が解釈する印刷データとしては、今後、上記の代表的な言語の印刷データの代わりに、PDF(Portable Document Format)やXPS(XML Paper Specification)等が主流になると思われる。
これらのページ記述言語で記述された印刷データの共通の特徴としては、まとまりのあるデータ毎に階層構造化されており、印刷制御用コマンド、イメージオブジェクト、グラッフィックオブジェクト、テキスト描画オブジェクト(少なくとも描画される文字列を含み、以下実施例ではさらにフォントオブジェクトを含む)、等の部品化されたデータ(以下、部品データという)が集合して構成されていることである(下記特許文献1参照)。
特に、上記PDFやXPSは、他のページ記述言語よりもさらに階層構造化され、それらの個々の部品データが区別し易くなっている。
このような部品データは、他の印刷ジョブでも使用でき、再利用することにより、印刷ジョブに係る印刷データの作成の手間を省くことができる。
そこで、下記特許文献2では、画像形成装置が、ページ記述言語で記述された印刷データを変換して得たビットマップデータを、記憶手段に保存し、これを再利用する構成が開示されている。
下記特許文献3でも同様に、画像形成装置が、印刷データを指定された保存期間だけ印刷データ保存部に保存して、ユーザ情報に基づいてユーザの印刷データ利用権限を検証した上で、当該印刷データを再利用する構成が開示されている。
特開2007−221604
特開2007−4683
特開2007−213408
しかしながら、上記特許文献2の発明は、ページ記述言語の印刷データ全てに基づいたビットマップデータを再利用する構成であり、その中の所定の部品データを再利用するような構成までは開示されていない。特に、ビットマップデータに変換された後の印刷データを再利用する場合、ビットマップデータでは複数の部品データが展開されて渾然一体となっているため、所定の部品データのみを取り出し、これを再利用することは困難である。
また、ページ記述言語の印刷データに比べビットマップデータの方が、原則としてデータ量が多くなり、記憶手段の記憶領域を圧迫する。さらに、印刷データ全てを保存するので、部品データのみを保存するよりも、当該記憶領域を圧迫する。
上記特許文献3の発明では、ページ記述言語の印刷データを再利用するのか、変換後のビットマップデータを再利用するのか定かではないが、印刷データの全てを再利用している。
本発明の目的は、上記問題点に鑑み、記憶手段の記憶領域を圧迫することなく、且つ容易に、印刷データに含まれる部品データを再利用化することが可能な画像形成装置を提供することにある。
本発明による画像形成装置の第1態様では、
記憶手段と、
ページ記述言語で記述された印刷データが入力される印刷データ入力手段と、
該印刷データ入力手段から供給された該印刷データを読み込み、該ページ記述言語を解釈して該印刷データ内に、グラッフィックオブジェクト、又は、少なくとも描画される文字列を含んだテキスト描画オブジェクトがある場合に、これを抽出する再利用化抽出手段と、
該再利用化抽出手段により抽出されたオブジェクトを、再利用部品として、該記憶手段に格納する再利用化保存制御手段と、
該記憶手段に対し、該格納されたオブジェクトを指示入力に応じてリードさせる制御を行うリード制御手段と、
を備えることを特徴とする。
記憶手段と、
ページ記述言語で記述された印刷データが入力される印刷データ入力手段と、
該印刷データ入力手段から供給された該印刷データを読み込み、該ページ記述言語を解釈して該印刷データ内に、グラッフィックオブジェクト、又は、少なくとも描画される文字列を含んだテキスト描画オブジェクトがある場合に、これを抽出する再利用化抽出手段と、
該再利用化抽出手段により抽出されたオブジェクトを、再利用部品として、該記憶手段に格納する再利用化保存制御手段と、
該記憶手段に対し、該格納されたオブジェクトを指示入力に応じてリードさせる制御を行うリード制御手段と、
を備えることを特徴とする。
本発明による画像形成装置の第2態様では、
該印刷データ入力手段は、該印刷データを印刷指令と共に受信し、該印刷データを該再利用化抽出手段に供給する受信手段を含む、
ことを特徴とする。
該印刷データ入力手段は、該印刷データを印刷指令と共に受信し、該印刷データを該再利用化抽出手段に供給する受信手段を含む、
ことを特徴とする。
本発明による画像形成装置の第3態様では、
該再利用化保存制御手段は、該抽出されたオブジェクトをファイル化して該記憶手段に格納する、
ことを特徴とする。
該再利用化保存制御手段は、該抽出されたオブジェクトをファイル化して該記憶手段に格納する、
ことを特徴とする。
本発明による画像形成装置の第4態様では、
該記憶手段には、該オブジェクトの管理テーブルが格納され、
該再利用化保存制御手段は、該オブジェクトを該記憶手段に格納する際に、該管理テーブルに、該オブジェクトの識別名とその格納先を示す情報とを関連付けて登録し、
該リード制御手段は、該管理テーブルを参照してリード制御する、
ことを特徴とする。
該記憶手段には、該オブジェクトの管理テーブルが格納され、
該再利用化保存制御手段は、該オブジェクトを該記憶手段に格納する際に、該管理テーブルに、該オブジェクトの識別名とその格納先を示す情報とを関連付けて登録し、
該リード制御手段は、該管理テーブルを参照してリード制御する、
ことを特徴とする。
本発明による画像形成装置の第5態様では、
指示入力手段と、
該記憶手段に格納された複数のオブジェクトから、所定の規則に基づいて不必要と判断するもの又は該指示入力手段の指示入力に基づいて不必要と判断されたものを、該記憶手段から消去する消去手段と、
をさらに備えることを特徴とする。
指示入力手段と、
該記憶手段に格納された複数のオブジェクトから、所定の規則に基づいて不必要と判断するもの又は該指示入力手段の指示入力に基づいて不必要と判断されたものを、該記憶手段から消去する消去手段と、
をさらに備えることを特徴とする。
本発明による画像形成装置の第6態様では、
該記憶手段には、再利用化実行可否設定情報が格納され、
該再利用化抽出手段及び該再利用化保存制御手段は、該再利用化実行可否設定情報が実行可を示す場合に、それぞれの上記処理を行う、
ことを特徴とする。
該記憶手段には、再利用化実行可否設定情報が格納され、
該再利用化抽出手段及び該再利用化保存制御手段は、該再利用化実行可否設定情報が実行可を示す場合に、それぞれの上記処理を行う、
ことを特徴とする。
本発明による画像形成装置の第7態様では、
該テキスト描画オブジェクトは、該文字列のグリフをさらに含む、
ことを特徴とする。
該テキスト描画オブジェクトは、該文字列のグリフをさらに含む、
ことを特徴とする。
上記第1態様の構成によれば、特に、「該印刷データ入力手段から供給された該印刷データを読み込み、該ページ記述言語を解釈して該印刷データ内に、グラッフィックオブジェクト、又は、少なくとも描画される文字列を含んだテキスト描画オブジェクトがある場合に、これを抽出する再利用化抽出手段と、該再利用化抽出手段により抽出されたオブジェクトを、再利用部品として、該記憶手段に格納する再利用化保存制御手段と、該記憶手段に対し、該格納されたオブジェクトを指示入力に応じてリードさせる制御を行うリード制御手段と」を備える。このため、ビットマップデータに展開される前の、データサイズが小さく、部品データ単位で区別が容易な、ページ記述言語の印刷データから、グラッフィックオブジェクト又はテキスト描画オブジェクト、すわなち部品データを抽出してリード制御手段によりリード可能な記憶手段に格納することができるので、記憶手段の記憶領域を圧迫することなく、且つ容易に、印刷データに含まれる部品データを再利用化することが可能であるという効果を奏する。なお、記憶手段に格納された部品データに対してリードすることさえできれば、その後種々の目的でこれを再利用することができる。
上記第2態様の構成によれば、「該印刷データ入力手段は、該印刷データを印刷指令と共に受信し、該印刷データを該再利用化抽出手段に供給する受信手段を含む」ので、印刷処理と同時に、当該処理に係る部品データを再利用化することができるという効果を奏する。
上記第3態様の構成によれば、「該再利用化保存制御手段は、該抽出されたオブジェクトをファイル化して該記憶手段に格納する」ので、単なるデータ形成で格納する場合に比べ、記憶手段に格納された部品データ同士の区別が容易となり、リード制御手段が、ファイル名で該部品データを指定して容易にアクセスできるという効果を奏する。
上記第4態様の構成によれば、「該記憶手段には、該オブジェクトの管理テーブルが格納され、該再利用化保存制御手段は、該オブジェクトを該記憶手段に格納する際に、該管理テーブルに、該オブジェクトの識別名とその格納先を示す情報とを関連付けて登録し、該リード制御手段は、該管理テーブルを参照してリード制御する」ので、リード制御手段は、所定の識別名の部品データに対するアクセス指令があった場合に、対応した格納先を示す情報(格納先先頭アドレス又はこれを指すポインタ等)を参照して、当該部品データに直にアクセスすることができ、アクセス制御の処理を迅速化することができるという効果を奏する。この構成は、部品データをファイル形式で格納するのではなく、単なるデータ形式で格納する場合に、このような管理テーブルがないと格納先が不明となることから、特に必要となる。
上記第5態様の構成によれば、「指示入力手段と、該記憶手段に格納された複数のオブジェクトから、所定の規則に基づいて不必要と判断するもの又は該指示入力手段の指示入力に基づいて不必要と判断されたものを、該記憶手段から消去する消去手段と」をさらに備えるので、自動的に又は手動で不必要な部品データが記憶手段から消去され、記憶手段の記憶領域を圧迫することを防止することができるという効果を備える。
上記第6態様の構成によれば、「該記憶手段には、再利用化実行可否設定情報が格納され、該再利用化抽出手段及び該再利用化保存制御手段は、該再利用化実行可否設定情報が実行可を示す場合に、それぞれの上記処理を行う」ので、受信手段が印刷データを印刷指令と共に受信した際に、印刷処理と再利用化処理を共に行うこと、印刷処理のみ行うこと、をユーザが選択可能となる。この場合、再利用化に不必要なオブジェクト(部品データ)を含む印刷データを印刷する場合、再利用化実行可否設定情報を実行不可と設定すると、部品データは再利用部品として記憶手段に格納されないので、記憶手段の記憶領域を圧迫することを防止することができるという効果を備える。
上記第7態様の構成によれば、「該テキスト描画オブジェクトは、少なくとも描画される文字列を含む」ので、再利用化抽出手段が、その文字列を抽出して記憶手段に格納することができ、印刷に用いられた文字列を再利用化することができるという効果を奏する。
上記第8態様の構成によれば、「該テキスト描画オブジェクトは、該文字列のグリフをさらに含む」ので、再利用化抽出手段がその文字列と共にグリフを抽出して記憶手段に格納することができ、上記第7態様の文字列を、印刷データで用いられたそのままのグリフで再利用化することができるという効果を奏する。
本発明の他の目的、構成及び効果は以下の説明から明らかになる。
図1は、本発明の実施例1に係わる画像形成システムを示す図である。
本実施例1の画像形成システム3は、互いに通信可能なホストコンピュータ5及び画像形成装置10から構成される。
ホストコンピュータ5は、印刷ジョブが実行指示された場合、ページ記述言語で、且つ構造化言語で記述されたXPSファイルを、通信路20を介して、画像形成装置10に送信する。
画像形成装置10は、XPS対応型プリンタ機能を備えており、ホストコンピュータ5から印刷指令と共にXPSファイルを受信し、内部のプリンタコントローラで、受信したXPSファイルを一旦中間形式のデータ(中間データ)に変換してメモリ上に保持し、順次メモリ上に保持されている中間データを読み出してビットマップデータに変換して印刷を行うネットワーク型のMFP(Multi Function Peripheral)である。
通信路20は、例えばインターネット、LAN(Local Area Network)若しくはWAN(Wide Area Network)などのネットワークケーブル若しくは無線、又は、シリアル・インターフェース若しくはパラレル・インターフェースである。
図2は、XPSのファイル構造を示す図である。
XPSファイル30は、上記1つの印刷ジョブに係る複数のファイルがZIP圧縮されたものである。これを解凍すると、XPSファイル30は、図2に示すように、構造化され、部品化された複数のファイル(以下、部品ファイルという)から構成されていることが分かる。
このファイル構造は、XPSファイル30に少なくとも1つ以上のイメージオブジェクトが組み込まれている場合、Imagesフォルダ35を有する。Imagesフォルダ35には、例えば、「test1.tif」、「test2.tif」、及び、「test3.gif」のイメージオブジェクトファイル40が含まれている。
図3は、本発明の実施例1に係わる画像形成装置のハードウェア構成を示す概略ブロック図である。
この画像形成装置10には、MPU11にインタフェース12を介してEEPROM13E1、EEPROM13E2、DRAM13D、HDD14、操作パネル15、スキャナ16S、プリンタ16P、NIC17、ファクシミリモデム18及び圧縮・伸張ASIC19が結合されている。図1では、簡単化のため、複数のインタフェースを1つのブロックで示している。
EEPROM13E1及び13E2は、例えばフラッシュメモリである。EEPROM13E1には、BIOS(Basic Input Output System)が格納されている。EEPROM13E2には、OS(Operating System)と、このOS上で動作する各種プログラムと、各種設定値とが格納されている。
DRAM13Dはワークエリア用であり、HDD14はデータファイル格納用である。
操作パネル15は、設定値又は指示を入力し、設定画面や状態などを表示させるためのものである。本実施例1では、操作パネル15がタッチパネルとハードウェアキーの組み合わせで構成されている場合を説明する。
スキャナ16Sは、スキャン、コピー及びファックス送信での画像入力に用いられる。プリンタ16Pは、プリントエンジン、定着器並びに用紙の給紙部、搬送部及び排紙部を備え、DRAM13D上に展開されるビットマップデータに基づいてプリントエンジンの感光ドラムに静電潜像を形成し、これをトナーで現像し、用紙に転写し定着させた後に排紙する。
NIC17は、通信路20上にあるホストコンピュータ5と通信するためのものである。ファクシミリモデム18は、ファクシミリ送受信用である。
圧縮・伸張ASIC19は、MPU11のコプロセッサとして用いられる。
図4は、画像形成装置10の本発明に関係した部分の機能ブロック図である。同図に示すように、画像形成装置10は、上記プリンタ16Pの他に、受信部50と、プリンタコントローラ51と、記憶部52と、アクセス制御部53と、を主に有する。
受信部50は、例えばNIC17であり、上記ホストコンピュータ5等からXPSファイル30を受信し、これをプリンタコントローラ51に渡す役割を担う。
記憶部52は、例えば、EEPROM13E2、HDD14又はその他の記憶装置(例えばUSBメモリ)であり、記憶部の領域内に、再利用部品フォルダ52Aを有し、このフォルダ52A内にXPSファイル30に含まれるイメージオブジェトファイル40が、再利用部品として保存される。
アクセス制御部53は、記憶部52対し、再利用部品フォルダ52A内のイメージオブジェクトファイル40にアクセス(特にリード)させる制御を行う。イメージオブジェクトファイル40にアクセスすることができさえすれば、これを再利用することができる。本実施例1では、再利用の方法まで特に限定はしないが、例えば以下のような方法がある。
(1)操作パネル15の指示に基づき記憶部52からイメージオブジェクトファイル40を読み出し、その部分だけそのまま印刷すること、
(2)操作パネル15の指示に基づき記憶部52内の複数のイメージオブジェクトファイル40を組み合わせて新たな印刷データを作成し、これを印刷すること、
(3)イメージオブジェクトファイル40に基づく画像を、受信部50が新たに受信した印刷ファイルの画像に自動的にオーバレイすること、
(4)記憶部52内のイメージオブジェクトファイル40を、通信路20又はUSBメモリなどのリムーバブル記憶媒体を介してホストコンピュータ5へ渡し、ホストコンピュータ5側で印刷データを作成する際に、渡されたイメージオブジェクトファイル40を利用すること。
(2)操作パネル15の指示に基づき記憶部52内の複数のイメージオブジェクトファイル40を組み合わせて新たな印刷データを作成し、これを印刷すること、
(3)イメージオブジェクトファイル40に基づく画像を、受信部50が新たに受信した印刷ファイルの画像に自動的にオーバレイすること、
(4)記憶部52内のイメージオブジェクトファイル40を、通信路20又はUSBメモリなどのリムーバブル記憶媒体を介してホストコンピュータ5へ渡し、ホストコンピュータ5側で印刷データを作成する際に、渡されたイメージオブジェクトファイル40を利用すること。
プリンタコントローラ51は、MPU11と、EEPROM13E2に格納されている所定のプログラムと、DRAM13Dと、を含んで構成され、機能部として公知の印刷処理部51Aの他に、再利用化抽出部51Bと、再利用化保存制御部51Cと、が本実施例1で新たに設けられている。
印刷処理部51Aは、それぞれ公知である、XPSファイル30を解釈して中間言語に変換するインタープリタ機能と、これをビットマップデータに展開するラスタライズ機能と、ビットマップデータを適宜画像処理してプリンタ16Pに出力する出力機能と、を備える。
再利用化抽出部51Bは、受信部50が受信したXPSファイル30が上記印刷処理部51Aに渡される前に、XPSファイル30を取得し、この中に含まれるイメージオブジェクトファイル40を再利用化するために抽出し、これを再利用化保存制御部51Cに渡す処理を行う。なお、この処理の詳細は後述する。
再利用化保存制御部51Cは、再利用化抽出部51Bから渡されたイメージオブジェトファイル40を、再利用部品として、記憶部52内の再利用部品フォルダ52Aに格納する。
図5は、本実施例1に係る再利用化抽出部51Bの処理のフローチャートである。以下、括弧内は同図中のステップ識別符号である。
(S1)受信部50から取得したXPSファイル30を、ZIP解凍する。
(S2)展開されたフォルダ群の中に、図2に示すようなImagesフォルダ35が存在するかを検索する。
(S3)Imagesフォルダ35が存在する場合には、必ずそのフォルダ35内にイメージオブジェクトファイル40が1つ以上あるので次のステップに進み、Imagesフォルダ35が存在しない場合にはステップS6に進む。
(S4)Imagesフォルダ35内にある全てのイメージオブジェクトファイル40を抽出する。なお、ここでいう「抽出」とは、元のファイルを残したまま、DRAM13D上にコピーすることをいう。
(S5)抽出した全てのイメージオブジェクトファイル40を、再利用化保存制御部51Cに渡す。
(S6)印刷処理部51Aに、XPSファイル30全体を渡し、印刷処理の要求を行う。
以上より、本実施例1によれば、「記憶部52と、ページ記述言語で記述されたXPSファイル30を印刷指令と共に受信し、XPSファイル30をプリンタコントローラ51内部に供給する受信手段と、プリンタコントローラ51内部に存在し、供給されるXPSファイル30内にイメージオブジェクトファイル40がある場合に、これを抽出する再利用化部51Bと、抽出されたイメージオブジェクトファイル40を、再利用部品として、該記憶部52に格納する再利用化保存制御部51Cと、該記憶部52に対し、該イメージオブジェクトをアクセスさせる制御を行うアクセス制御部53と」を備える。このため、ビットマップデータに展開される前の、データサイズが小さく、部品データ単位で区別が容易な、ページ記述言語のXPSファイル30から、部品データを抽出してアクセス制御部53がアクセス可能な記憶部52に格納することができるので、記憶部52の記憶領域を圧迫することなく、且つ容易に、XPSファイル30に含まれる部品、イメージオブジェクトファイル40を再利用化することが可能であるという効果を奏する。
また、印刷ファイルが、XPSファイル30であるので、これに含まれるイメージオブジェクトはファイル形式であり、イメージオブジェクトファイル40と、XPSファイル30に含まれる他のデータとの区別が容易で、再利用化抽出部51Bが迅速にイメージオブジェクトファイル40を検索できるという効果を奏する。以下の実施例2で説明するPDFファイルの場合、PDFファイルを読み込み、これに含まれる言語を解釈しなければイメージオブジェクトを抽出できないので、検索処理に手間がかかる。
さらに、再利用化保存制御部51Cは、抽出されたイメージオブジェクトファイル40をそのままのファイル形式で記憶部52に格納するので、単なるデータ列のデータ形成で格納する場合に比べ、記憶部52に格納されたイメージオブジェクトファイル40同士の区別が容易となり、アクセス制御部53が、ファイル名で当該イメージオブジェクトファイル40を指定でき、容易にアクセスできるという効果を奏する。
なお、上述した本発明の実施例1は、本発明の説明のための例示であり、本発明の範囲をそれらの実施例にのみ限定する趣旨ではない。本発明は、その要旨を逸脱することなしに、様々な変形が可能である。以下に、その変形の一部を例示する。
上記実施例1では、画像形成装置10としてMFPが使用される場合を説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば複写機、又はプリンタなどの他の画像形成装置が使用されてもよい。
また、プリンタコンローラ51は、再利用化抽出部51Bが上記ステップS1〜S5の抽出処理後にステップS6で印刷処理部51Aに処理を渡すことにより、印刷ジョブを受信した際に、部品ファイル(イメージオブジェクトファイル40)の再利用化と、印刷処理とを両方行う構成を説明したが、EEPROM13E2に再利用化実行可否設定情報を予め格納しておき、印刷ジョブを受信した際に、当該再利用化実行可否設定情報に基づき、部品ファイルの再利用化処理のみ行うこと、印刷処理のみを行うこと、又は、これら両方を行うことを、それぞれ切り換えることが可能な構成であってもよい。なお、再利用化実行可否設定手段として、ハードウェアスイッチを用いてもよい。このような場合、必要な時だけ再利用化処理を行うことができるため、不必要なイメージオブジェクトファイル40を再利用部品フォルダ52Aに蓄積せず、記憶部52の記憶領域に格納されるデータのデータ量を少なくすることができる。
さらに、上記同様な考えの下、ホストコンピュータ5のプリントドライバで、印刷ジョブに上記再利用化実行可否設定情報を付与し、プリンタコントローラ51が受信した再利用化実行可否設定情報を参照する構成を備えるようにしてもよい。また、印刷ジョブを作成するアプリケーション毎に、プリンタドライバが上記再利用化実行可否設定情報を該当する印刷ジョブに付与するか否かを判断して該当する場合には付与するような構成にしてもよい。
再利用化抽出部51Bは、印刷処理部51Aのインタープリタとは別個に存在する構成を説明したが、インタープリタの中に含まれる構成であってもよい。また、インタープリタの中に含まれる場合、上記ステップS1〜S6の代わりとして、イメージオブジェクトファイル40を中間言語に変換するのと同時に、抽出を行って再利用化可能にするような構成であってもよい。
また、再利用化保存制御部51Cは、再利用化抽出部から渡されたイメージオブジェクトファイル40を、そのファイル名を変えずにそのまま再利用部品フォルダ52Aに格納する構成を説明したが、イメージオブジェクトファイル40のファイル名同士が重複することを避ける為、既存のファイル名に代えて例えば日時を含むファイル名を新たに付与して、再利用部品フォルダ52Aに格納するようにしてもよい。
さらに、再利用化保存制御部51Cは、再利用部品フォルダ52Aにイメージオブジェクトファイル40を格納する際に、記憶部52に予め格納される図6(a)に示すような管理テーブルファイル60を読み出し、イメージオブジェクトファイル40に係る格納情報を登録する。格納情報としては、同図に示すように、通し番号であるファイル番号61と、抽出したそのままのファイル名62と、印刷ジョブの通し番号やこれとファイル名との組合せ等で示されるJOBID63と、記憶部52内のイメージオブジェトファイル40の先頭アドレス又はこれを変数で表した格納先ポインタである格納場所情報64が挙げられるが、その他にも、上記と同一の理由で、ファイル名62とは別に新たに付与したファイル名やファイルの属性等が含まれる構成であってもよい。この場合、アクセス制御部53は、記憶部52に所定のイメージオブジェクトファイル40をアクセス制御させる際に、上記管理テーブルファイル60を参照し、該当する格納場所情報64を利用することにより、該記憶部52は当該イメージオブジェクトファイル40に直にアクセスすることができ、アクセス制御の処理を迅速化することができるという効果を奏する。
さらにまた、再利用化保存制御部51Cは、抽出したイメージオブジェクトファイル40を直に再利用部品フォルダ52Aに格納する場合を説明したが、抽出した直後はバッファフォルダに一時格納しておき、空き時間に、バッファフォルダに格納されたイメージオブジェクトファイル40と、再利用部品フォルダ52Aに既に格納されているイメージオブジェクトファイル40と、が同一内容であるか否か判断した後、同一でないものだけ、再利用部品フォルダ52Aに格納するようにしてもよい。この場合、同一内容のイメージオブジェクトファイル40同士が再利用部品フォルダ52Aに格納されることがないので、再利用部品フォルダ52Aのデータ量を少なくすることができる。
また、プリンタコントローラ51には、記憶部52に格納された複数のイメージオブジェクトから不必要と判断するものを、記憶部52から消去する消去部をさらに備える構成であってもよい。具体的には、消去部が、操作パネル15から不必要と判断されたファイルの消去指示があった時、印刷ジョブを受信した際又は定期的等所定のタイミングで、再利用部品フォルダ内の全イメージオブジェクトファイル40のアクセス日時を監視し、アクセス日時が古いと判断したものを不必要とみなして消去する構成が考えられる。他にも、所定のタイミングで、上記管理テーブルファイル60を参照し、JOBIDが古いイメージオブジェクトファイル40を不必要とみなして随時削除していく構成も考えられる。
さらに、本発明で適用されるページ記述言語としては、上記XPSの他に、PDF、PRESCRIBE(登録商標)、PCL、PS(PostScript)等が挙げられる。なお、PDF形式の印刷データの、本発明の適用方法に関しては、以下の実施例2で詳述する。
さらにまた、記憶部52は、上記HDD14やEEPROM13E2などの固定記憶装置に限られず、フロッピー(登録商標)ディスク、CD、MD、HDD、SDカード、又はCFカード等のリムーバブル記憶媒体であってもよい。
また、再利用化抽出部51Bは、図2に示すような、TIFF(Tagged Image File Format)形式又はGIF(Graphic Interchange Format)形式のイメージオブジェクトファイル以外にも、例えば、LZW(Lempel Ziv Welch)、Flate、RunLength、CCITT Fax、JBIG2(Joint Bi-level Image experts Group 2)、DCT、JPX、PNG(Portable Network Graphics)、又はHDP(HD Photo)等を抽出することも可能である。
さらに、画像形成装置10は、上述した構成要素以外の構成要素を含んでいてもよく、あるいは、上記した構成要素のうちの一部が含まれていなくてもよい。
上記実施例1では、画像形成装置10が受信する印刷ファイルがXPS形式である場合を説明したが、印刷ファイルのフォーマット、特に、ページ記述言語毎にデータ構造が異なるため、この種類に応じて再利用化抽出部51Bの処理も若干異なる。例えば、本発明に係るXPSファイル30とPDFファイル100との相違点として、特に、これらに含まれるイメージオブジェクトが単一のファイル形式で存在しているか、或いはファイル内オブジェクト形式で存在しているかということが挙げられる。
そこで、本実施例2では、画像形成装置10が、ホストコンピュータ5から受信する印刷ファイルがPDF形式(以下、PDFファイルという)である場合を説明する。なお、画像形成装置10の構成は、実施例2ではPDF対応型プリンタ機能を備えること、並びに、再利用化抽出部51B及び再利用化保存制御部51Cが異なる処理を有することを除いて、実施例1で説明したものと同一である。
図7は、画像形成装置10が受信するPDFファイルをアスキーコード形式で閲覧した一例である。
このPDFファイル100も、他のページ記述言語で記述された印刷データと同様に、印刷制御用コマンド、イメージオブジェクト(実施例1ではイメージオブジェクトファイル40に相当)、グラッフィックオブジェクト、テキスト描画オブジェクト等の部品データが集合して構成されている。
その中で、イメージオブジェクト101は、例えば図7中、/Subtype/Image以降にある「Stream」直後から「endstream.endobj」の手前までのデータである。
図8は、本実施例2に係る再利用化抽出部51Bの処理のフローチャートである。以下、括弧内は同図中のステップ識別符号である。
(S10)予めEEPROM13E2に格納されている上述した再利用化実行可否設定情報を取得し、これに基づき、再利用化処理を行うか否かを判断する。行うと判断した場合には次のステップに進み、そうでない場合には、ステップS17に進む。
(S11)受信部50が受信したPDFファイル100を取得し、これを読み込む。
(S12)PDFファイル100内のイメージオブジェクト101の個数Nを取得する。例えば、ファイル内の/Subtype/Imageの個数を算出すれば、イメージオブジェクト101の個数Nを取得することができる。
(S13、S16)以下のステップS14〜S15を、N回分繰り返す。
(S14)所定のSubtype/Imageに対応するイメージオブジェクト101を抽出する。
(S15)抽出したイメージオブジェクト101を、再利用化保存制御部51Cに渡す。
(S17)印刷処理部51Aに、PDFファイル100全体を渡し、印刷処理の要求を行う。
再利用化保存制御部51Cは、抽出されたイメージオブジェクト101を取得した後、これをアクセス制御部53がアクセスできるようにファイル化し、名前を付けて、図2に示すようなイメージオブジェクトファイル40を作成する。その後、実施例1と同様に、イメージオブジェトファイル40を、再利用部品として記憶部52内の再利用部品フォルダ52Aに格納する。
本実施例2によれば、PDFファイル100に含まれる部品データのうちイメージオブジェクト101を、他の目的のために、再利用化することができるという効果を奏する。
なお、上述した本発明の実施例2は、本発明の説明のための例示であり、本発明の範囲をそれらの実施例にのみ限定する趣旨ではない。本発明は、その要旨を逸脱することなしに、様々な変形が可能である。以下に、その変形の一部を例示する。
再利用化保存制御部51Cは、抽出されたイメージオブジェクト101をファイル化する構成を説明したが、ファイル化せずに、これを記憶部52の所定の記憶領域に格納する構成であってもよい。この場合、アクセス制御部53がイメージオブジェクト101をアクセス制御可能なように、当該データ101と他のデータを区別できるようにする必要がある。区別する方法としては、上記実施例1の変形例で説明した、管理テーブルファイルを用いる構成が考えられる。
具体的には、記憶部52の所定の記憶領域に、非ファイル形式のイメージオブジェクト101を格納する際に、記憶部52に予め格納される図6(b)に示すような管理テーブルファイル110を読み出し、イメージオブジェクト101に係る格納情報を登録する。格納情報としては、同図に示すように、通し番号であるデータ番号111と、データ101について区別可能なように自動的に作成したデータ名112と、印刷ジョブの通し番号やこれとデータ名との組合せ等で示されるJOBID113と、記憶部52内のイメージオブジェトデータ101の先頭アドレス又はこれを変数で表した格納先ポインタである格納場所情報114(例えばHDD14の物理アドレス)が挙げられる。この場合、アクセス制御部53は、記憶部52に所定のイメージオブジェクト101をアクセス制御させる際に、上記管理テーブルファイル60を参照し、該当する格納場所情報114を利用することにより、該記憶部52は、他のデータと区別して当該イメージオブジェクト40にアクセスすることができる。
また、画像形成装置10は、PDF形式だけでなく、上記実施例1で挙げたXPS形式、PCL形式、PS形式など他の形式の印刷データも解釈可能なプリンタ機能を複数有し、これらの形式に応じて再利用化処理方法を切り換える構成を備えるようにしてもよい。
本実施例3では、上記実施例1と同様にXPSファイルを受信する場合を説明するが、再利用化抽出部51Bは、上記再利用部品として、イメージオブジェクトの代わりに、グラッフィックオブジェクト、又は、テキスト描画オブジェクトを抽出する。
本実施例3における画像形成装置10の構成は、再利用化抽出部51B及び再利用化保存制御部51Cが異なる処理を有することを除いて、実施例1で説明したものと同一である。
図9は、本実施例3に係るXPSのファイル構造を示す図である。
このXPSファイル200は、Pagesフォルダ201と、Fontsフォルダ202と、を有する。Pagesフォルダ201には、例えば、「1.fpage」、「2.fpage」及び「3.fpage」のXPSファイル200に係るページ単位のファイル(以下、ページファイル203という)が含まれている。また、Fontsフォルダ202には、例えば、同図に示すように、テキスト描画オブジェクトの一部であり、これに用いられる複数のフォントオブジェクトファイル204が含まれている。
図10は、図9に示すページファイル203をアスキーコード形式で閲覧した一例である。なお、同図では便宜的に、各行の先頭に行番号を付している。また、本実施例で用いる「行」は、論理行であって、「<」で始まるコードから、リターンコード(同図では「↓」に該当)直前の「>」までを、1行とする。
同図においてページファイル203には、2行目と4行目に2つのグラッフィックオブジェクト230を含み、3行目にテキスト描画オブジェクト240の一部を含んでいる。これら、オブジェクト230及び240には、描画データ以外にも、識別コードと種々の属性コードと、を含んで構成される。グラッフィックオブジェクト230の識別コードは「Path」であり、テキスト描画オブジェクト240の識別コードは「Glyphs」である。また、属性コードとしては、例えば同図に示す、「"#ffffffff"」、「"#ff808080"」、「FontRenderingEmSize="10.9814" 」又は「StyleSimulations="None"」等が挙げられる。なお、テキスト描画オブジェクト240は、同図に示すような、描画に用いられる文字列、スタイル又は位置等の他、上記フォントオブジェクトファイル204も含んだものである。
図4に示すアクセス制御部53は、以下で説明する再利用化処理によりページファイル203から抽出され、記憶部52に格納された、グラッフィックオブジェクト230と、テキスト描画オブジェクト240とを、操作パネル15の指示入力に応じて、本実施例2で説明したような管理テーブルファイルを参照し、リードすることができる。
図11は、本実施例3に係る管理テーブルファイルの説明図である。この管理テーブルファイル300には、データ番号301、データ名302と、オブジェクト種別識別文字列303と、属性の名前とその値の組304と、JOBID305と、記憶部52内の格納先先頭物理アドレス306と、の各種情報が関連付けて登録される。アクセス制御部53が、このような管理テーブルファイル300を参照することができるため、データ名302を指定したアクセス指令があったときに、格納先先頭物理アドレス306に基づき指定されたデータに直にアクセスすることができ、アクセス制御の処理を迅速化することができる。また、ユーザが管理テーブルを参照することにより、記憶部52に格納された部品データを逐次アクセスしてその情報を把握することに比べ、より短時間で部品データの属性情報等を容易に把握することができる。
図12は、本実施例3に係るプリンタコントローラ51内のインタープリタの処理フローチャートである。以下、括弧内は同図中のステップ識別符号である。なお、本実施例3では、実施例1で説明した再利用化抽出部51B及び再利用化保存制御部51Cと同様な機能がインタープリタに含まれているものとする。
(S20)図4に示す受信部50から供給されるXPSファイル200を取得し、これをZIP解凍する。
(S21、S29)解凍されて展開されたフォルダ群の中で、Pagesフォルダ201を検索し、このフォルダの中に含まれるページファイル203の数だけ、以下のステップS22〜28の処理を繰り返す。
(S22)Pagesフォルダ201から、ページファイル203を1つ取得する。
(S23、S28)取得したページファイル203の最初の行から最後の行まで、以下のステップS24〜S27の処理を繰り返す。
(S24)取得したページファイル203から、順次の1行のデータ(以下、行データという)を読み込む。
(S25)読み込んだ行データが、グラッフィックオブジェクト230であるか否かを判断する。具体的には、読み込んだ行データ内に、グラッフィックオブジェクト230の識別コードである「Path」があるか否かで判断する。肯定判断した場合にはステップS25aに進み、否定判断した場合にはステップS26に進む。
(S25a)読み込んだ行データ、すなわちグラッフィックオブジェクト230を抽出する。
(S25b)抽出されたグラッフィックオブジェクト230を、再利用部品として図4に示す記憶部52の所定の記憶領域に格納する。次に、このオブジェクト230にデータ名を付与し、このデータ名302と、このグラフィックオブジェクト230に含まれるオブジェクト種別識別文字列303及び属性の組304と、記憶部52における当該グラッフィックオブジェクト230の格納先先頭物理アドレス306と、をそれぞれ図11に示す管理テーブルファイル300の各種フィールドに関連付けて登録する。
(S26)読み込んだ行データが、テキスト描画オブジェクト240であるか否かを判断する。具体的には、読み込んだ行データ内に、テキスト描画オブジェクト240の識別コードである「Glyphs」があるか否かで判断する。肯定判断した場合にはステップS26aに進み、否定判断した場合にはステップS27に進む。
(S26a)読み込んだ行データ、すなわちテキスト描画オブジェクト240(一部のフォントオブジェクトファイル204を除く)を抽出する。
(S26b)抽出したテキスト描画オブジェクト240に用いられるフォントオブジェクトファイル204を抽出する。具体的には、テキスト描画オブジェクト240に含まれる「FontUri=」以降のデータから、テキスト描画オブジェクト240に用いられるフォントオブジェクトファイル204を特定し、Fontsフォルダ202に含まれる複数のフォントオブジェクトファイル204から特定したものを、XPSファイル200から抽出する。
(S26c)抽出されたテキスト描画オブジェクト240(フォントオブジェクトファイル204を除く)及びフォントオブジェクトファイル204を、再利用するときに一緒に用いられるように1つのデータにまとめ、これを再利用部品として、記憶部52の所定の記憶領域に格納する。次に、このまとめたデータにデータ名を付与し、このデータ名302と、このオブジェクト種別識別文字列303及び属性の組304と、記憶部52における当該まとめたデータの格納先先頭物理アドレス306と、をそれぞれ図12に示す管理テーブルファイル300の各種フィールドに登録する。
(S27)読み込んだ行データに基づき、中間言語のデータを生成する。
本実施例3によれば、「記憶部52と、XPSファイル200を印刷指令と共に受信し、該XPSファイル200をプリンタコントローラ51のインタープリタに供給する受信部50と、該受信部50から供給されたXPSファイル200を読み込み、そのページ記述言語を解釈して該XPSファイル200内に、グラッフィックオブジェクト230、又は、テキスト描画オブジェクト240及びフォントオブジェクトファイル204がある場合に、これを又はこれらを抽出し、再利用部品として、該記憶手段に格納するインタープリタと、該記憶部52に対し、該格納されたオブジェクトをリードさせる制御を行うアクセス制御部53と」を備える。このため、ビットマップデータに展開される前の、データサイズが小さく、部品データ単位で区別が容易な、XPSファイル200から、グラッフィックオブジェクト230又はテキスト描画オブジェクト240等の部品データを抽出してアクセス制御部53によりリード可能な記憶部52に格納することができるので、記憶部52の記憶領域を圧迫することなく、且つ容易に、XPSファイル200に含まれる部品データを再利用化することが可能であるという効果を奏する。
また、「記憶部52には、オブジェクト230、240及び204の管理テーブルファイル300が格納され、インタープリタは、該オブジェクトを該記憶部52に格納する際に、該管理テーブルファイル300に、該オブジェクトの識別名であるデータ名302とその格納先を示す格納先先頭物理アドレス306とを関連付けて登録し、アクセス制御部53は、該管理テーブルファイル300を参照してリード制御する」ので、アクセス制御部53は、所定のデータ名302の部品データに対するアクセス指令があった場合に、対応する格納先先頭物理アドレス306を参照して、当該部品データに直にアクセスすることができ、リード制御の処理を迅速化することができるという効果を奏する。
なお、本発明には外にも種々の変形例が含まれる。
本実施例3では、管理テーブルファイル300を参照してリード制御する構成を説明したが、上記実施例1のように、このファイル300を参照しない構成であってもよい。この場合、インタープリタは、抽出した各部品データのうち、ファイル形式でないグラッフィックオブジェクト230とテキスト描画オブジェクト240とをファイル化して、記憶部52に格納する。
また、管理テーブルファイル300は、図11に示すようなものに限られず、例えば、属性の組304の登録フィールドが無いもの、逆にその欄が複数ある場合、オブジェクト種別識別文字列303の登録フィールドが無いもの、又は、アクセス日時や格納日時等のその他の情報に対する登録フィールドがさらに追加されているもの、等が挙げられる。
さらに、本実施例3に係る発明も、上記実施例1と同様に、XPSファイル200の他に、PDFファイル、RESCRIBEのファイル、PCLのファイル、PSのファイル等にも適用できる。
さらにまた、テキスト描画オブジェクト240(フォントオブジェクトファイル204を除く)と、これに用いられるフォントオブジェクトファイル204は、ステップS1で1つのデータにまとめず、別個のデータとして、管理テーブルファイル300に登録するようにしてもよい。この場合には、テキスト描画オブジェクト240が、管理テーブルファイル300に登録されたフォントオブジェクトファイル204のうち何れを用いるのか把握可能なようにする必要がある。
また、本実施例3に係るインタープリタは、図12に示すように、グラッフィックオブジェクト230と、テキスト描画オブジェクト240と、両方抽出する場合を説明したが、いずれか一方のみ抽出する構成、上記実施例1で説明した方法でイメージオブジェクトも抽出する構成、又は、テキスト描画オブジェクト240のうち一部のデータ、例えば文字列のみ若しくはフォントオブジェクトファイル204のみ抽出する構成等であってもよい。
さらに、上記と同様な考えの下、インタープリタは、グリフの集合体であるフォントオブジェクトファイル204のうち、実際に描画に用いられるグリフのみを抽出するような構成であってもよい。
3 画像形成システム
5 ホストコンピュータ
10 画像形成装置
20 通信路
30 XPSファイル
35 Imagesフォルダ
11 MPU
12 インタフェース
13E1、13E2 EEPROM
13D DRAM
14 HDD
15 操作パネル
16S スキャナ
16P プリンタ
17 NIC
18 ファクシミリモデム
19 圧縮・伸張ASIC
40 イメージオブジェクトファイル
50 受信部
51 プリンタコントローラ
52 記憶部
53 アクセス制御部
52A 再利用部品フォルダ
51A 印刷処理部
51B 再利用化抽出部
51C 再利用化保存制御部
60 管理テーブルファイル
61 ファイル番号
62 ファイル名
63 JOBID
64 格納場所情報
100 PDFファイル
101 イメージオブジェクト
110 管理テーブルファイル
111 データ番号
112 データ名
113 JOBID
114 格納場所情報
200 XPSファイル
201 Pagesフォルダ
202 Fontsフォルダ
203 ページファイル
230 グラッフィックオブジェクト
240 テキスト描画オブジェクト
300 管理テーブルファイル
301 データ番号
302 データ名
303 オブジェクト種別識別文字列
304 属性の組
305 JOBID
306 格納先先頭物理アドレス
5 ホストコンピュータ
10 画像形成装置
20 通信路
30 XPSファイル
35 Imagesフォルダ
11 MPU
12 インタフェース
13E1、13E2 EEPROM
13D DRAM
14 HDD
15 操作パネル
16S スキャナ
16P プリンタ
17 NIC
18 ファクシミリモデム
19 圧縮・伸張ASIC
40 イメージオブジェクトファイル
50 受信部
51 プリンタコントローラ
52 記憶部
53 アクセス制御部
52A 再利用部品フォルダ
51A 印刷処理部
51B 再利用化抽出部
51C 再利用化保存制御部
60 管理テーブルファイル
61 ファイル番号
62 ファイル名
63 JOBID
64 格納場所情報
100 PDFファイル
101 イメージオブジェクト
110 管理テーブルファイル
111 データ番号
112 データ名
113 JOBID
114 格納場所情報
200 XPSファイル
201 Pagesフォルダ
202 Fontsフォルダ
203 ページファイル
230 グラッフィックオブジェクト
240 テキスト描画オブジェクト
300 管理テーブルファイル
301 データ番号
302 データ名
303 オブジェクト種別識別文字列
304 属性の組
305 JOBID
306 格納先先頭物理アドレス
Claims (7)
- 記憶手段と、
ページ記述言語で記述された印刷データが入力される印刷データ入力手段と、
該印刷データ入力手段から供給された該印刷データを読み込み、該ページ記述言語を解釈して該印刷データ内に、グラッフィックオブジェクト、又は、少なくとも描画される文字列を含んだテキスト描画オブジェクトがある場合に、これを抽出する再利用化抽出手段と、
該再利用化抽出手段により抽出されたオブジェクトを、再利用部品として、該記憶手段に格納する再利用化保存制御手段と、
該記憶手段に対し、該格納されたオブジェクトを指示入力に応じてリードさせる制御を行うリード制御手段と、
を備えることを特徴とする画像形成装置。 - 該印刷データ入力手段は、該印刷データを印刷指令と共に受信し、該印刷データを該再利用化抽出手段に供給する受信手段を含む、
ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。 - 該再利用化保存制御手段は、該抽出されたオブジェクトをファイル化して該記憶手段に格納する、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。 - 該記憶手段には、該オブジェクトの管理テーブルが格納され、
該再利用化保存制御手段は、該オブジェクトを該記憶手段に格納する際に、該管理テーブルに、該オブジェクトの識別名とその格納先を示す情報とを関連付けて登録し、
該リード制御手段は、該管理テーブルを参照してリード制御する、
ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1つに記載の画像形成装置。 - 指示入力手段と、
該記憶手段に格納された複数のオブジェクトから、所定の規則に基づいて不必要と判断するもの又は該指示入力手段の指示入力に基づいて不必要と判断されたものを、該記憶手段から消去する消去手段と、
をさらに備えることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1つに記載の画像形成装置。 - 該記憶手段には、再利用化実行可否設定情報が格納され、
該再利用化抽出手段及び該再利用化保存制御手段は、該再利用化実行可否設定情報が実行可を示す場合に、それぞれの上記処理を行う、
ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1つに記載の画像形成装置。 - 該テキスト描画オブジェクトは、該文字列のグリフをさらに含む、
ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1つに記載の画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008212598A JP2010046891A (ja) | 2008-08-21 | 2008-08-21 | 画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008212598A JP2010046891A (ja) | 2008-08-21 | 2008-08-21 | 画像形成装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2010046891A true JP2010046891A (ja) | 2010-03-04 |
Family
ID=42064407
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2008212598A Pending JP2010046891A (ja) | 2008-08-21 | 2008-08-21 | 画像形成装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2010046891A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US9940556B2 (en) | 2016-08-31 | 2018-04-10 | Kyocera Document Solutions Inc. | Method of image processing that ensures effective resource data search |
US9953250B2 (en) | 2016-09-20 | 2018-04-24 | Fuji Xerox Co., Ltd. | Image processing apparatus and non-transitory computer readable medium that caches and revises data |
-
2008
- 2008-08-21 JP JP2008212598A patent/JP2010046891A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US9940556B2 (en) | 2016-08-31 | 2018-04-10 | Kyocera Document Solutions Inc. | Method of image processing that ensures effective resource data search |
US9953250B2 (en) | 2016-09-20 | 2018-04-24 | Fuji Xerox Co., Ltd. | Image processing apparatus and non-transitory computer readable medium that caches and revises data |
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