JP2010046419A - ミスト発生装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】イオンを安定して発生させるとともに発生させたイオンをミストに帯電させることができるミスト発生装置を提供する。
【解決手段】ミスト発生装置1は、本体ケース2と、本体ケース2内に設けられミストを発生させるミスト発生部と、発生したミストを本体ケース2外へ吐出させるミスト吐出口9bと、コロナ放電によりイオンを発生させるコロナ放電部10と、発生したイオンを本体ケース2外へ吐出させるイオン吐出口14aとを備える。ミスト発生装置1は、コロナ放電部10が本体ケース2内に配置されている。
【選択図】図4

Description

本発明は、ミストとイオンを異なる吐出口から吐出可能なミスト発生装置に関する。
従来、使用者の肌にハリや潤いを与える目的で、マイナスイオンをミストに帯電させつつ、使用者に向けて吐出するミスト発生装置が使用されている。このようなミスト発生装置として、ヒータにより水を沸騰させて発生させたミスト(スチーム)と、コロナ放電により発生させたマイナスイオンとを使用者に向けて吐出可能なミスト発生装置が提案されている(例えば、特許文献1)。特許文献1のミスト発生装置では、ミストを吐出させるミストノズルと、マイナスイオンを吐出させるイオンノズルが並設されるとともに、ミストノズルのミスト吐出口と、イオンノズルのイオン吐出口とが近接するように配置されている。そして、特許文献1では、ミストノズルの近傍に配設されたイオン吐出口からマイナスイオンを吐出することで、マイナスイオンとミストを混合し、マイナスイオンをミストに帯電させるようになっている。
特開2003−159305号公報
一般に、電極にマイナスの高電圧を印加してマイナスイオンを発生させる場合、湿度が高くなるとコロナ放電が不安定となり、マイナスイオンの発生量が減少することが知られている。このため、ミスト吐出口から吐出されるミストによってイオン吐出口近傍の湿度が上昇することを抑制し、コロナ放電を安定させることが望まれている。しかしながら、特許文献1のミスト発生装置では、ミストノズルとイオンノズルを並設し、ミスト吐出口とイオン吐出口とを近接させることで、マイナスイオンをミストに帯電させやすくできる反面、吐出されるミストがイオン吐出口に接近しやすくなっていた。
この発明は、このような従来の技術に存在する問題点に着目してなされたものであり、その目的は、イオンを安定して発生させるとともに発生させたイオンをミストに帯電させることができるミスト発生装置を提供することにある。
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明は、本体ケースと、前記本体ケース内に設けられミストを発生させるミスト発生手段と、前記ミスト発生手段で発生したミストを前記本体ケース外へ吐出させるミスト吐出口と、高圧電源回路を有するとともに該高圧電源回路に電気的に接続された放電針及びグランド電極からなる電極部を有し、コロナ放電によりイオンを発生させるイオン発生手段と、前記イオン発生手段で発生したイオンを前記本体ケース外へ吐出させるイオン吐出口と、を備え、前記イオン発生手段における少なくとも電極部が前記本体ケース内に配置されたことを要旨とするものである。
これによれば、イオン発生手段の少なくとも電極部が本体ケース内に配置される一方で、ミスト吐出口は本体ケース外に向けて開口している。このため、ミスト吐出口から吐出されたミストの吐出先に電極部は配置されていないとともに、ミスト吐出口から電極部までの離間距離を長くすることができる。そして、ミストは、電極部よりも前方から本体ケース外へ向けて吐出される。よって、ミスト吐出口から吐出されたミストをイオン吐出口に接近しにくくすることができる。その結果、ミストがイオン吐出口を介して電極部に向けて流れにくくなり、電極部付近の湿度が低く保たれる結果、イオン発生手段により安定してコロナ放電を行うことができ、イオン発生量の減少を防止することができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のミスト発生装置において、前記電極部付近の湿度を検知する湿度検知手段と、前記イオン発生手段の少なくとも電極部を前記本体ケースの外側又は内側に向けて移動させる移動手段と、前記湿度検知手段から得られた湿度情報に基づき前記移動手段の移動を制御する制御手段と、を備えており、前記イオン発生手段の少なくとも電極部が前記本体ケースの外側に向けて最も移動した初期位置にある状態において、前記制御手段は、前記電極部付近の湿度が所定値を超える場合に前記移動手段によって前記イオン発生手段の少なくとも電極部を前記初期位置から前記本体ケースの内側に向けて移動させて前記本体ケース内に配置させることを要旨とする。
これによれば、イオン発生手段における少なくとも電極部が初期位置にある状態、すなわち、電極部がミスト吐出口に最も近づいた状態では、マイナスイオンとミストが混合されやすく、マイナスイオンをミストに帯電させやすくすることができる。そして、電極部付近の湿度が高まってきたときに、移動手段により電極部を本体ケースの内側に向けて移動させ、電極部を本体ケース内に配置し、電極部をミスト吐出口から離間させることで電極部付近の湿度上昇を抑制することができる。よって、ミスト発生装置の使用時には、イオン発生手段における少なくとも電極部を適宜移動させることにより、電極部付近の湿度を常に低く保つことができ、イオン発生手段は安定してコロナ放電を行うことができる。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載のミスト発生装置において、前記湿度検知手段は、電気式湿度計であることを要旨とする。これによれば、電気式湿度計(容量性センサ又は抵抗性センサ)を用いたため、簡単な構成で電極部付近の湿度を正確に検知することができる。
請求項4に記載の発明は、請求項2に記載のミスト発生装置において、前記湿度検知手段は、線材の湿度変化による伸縮を利用したものであるとともに、前記移動手段は前記線材の伸縮を利用して前記イオン発生手段の少なくとも電極部を移動させるものであり、前記湿度検知手段は前記移動手段を兼ねていることを要旨とする。
これによれば、湿度を検知するための手段や電極部を移動させる手段を線材以外に必要とせず、線材だけの簡単な構成で少なくとも電極部付近の湿度上昇を抑えることができる。
本発明によれば、イオンを安定して発生させるとともに発生させたイオンをミストに帯電させることができる。
(第1の実施形態)
以下、本発明のミスト発生装置を具体化した第1の実施形態を図1〜図4にしたがって説明する。なお、以下の説明においてミスト発生装置の「前」及び「後」は、図1に示す矢印Y1の方向を前後方向とし、「上」及び「下」は、図1に示す矢印Y2の方向を上下方向とする。
図1に示すように、ミスト発生装置1の本体ケース2には、タンクホルダ3が設けられている。このタンクホルダ3には水などの液体を供給するタンク4が着脱可能に設けられている。タンク4は、図示しない止水ピンが設けられた蓋部4aにより給水用の開口部が閉止されるとともに、その蓋部4a(開口部)が下側となるようにタンクホルダ3内に配設されている。タンクホルダ3には、止水ピンに対応する形状の図示しない突出ピンが設けられている。タンク4は液体が注入された状態でタンクホルダ3に配設されることで、止水ピンが突出ピンにより押し込まれて水密性が解除されタンク4内の液体が流出されるものであり、タンクホルダ3にはタンク4から流出した液体が貯留される。
タンクホルダ3は、液体供給路5を介して、本体ケース2内の下部に形成された液体溜り部6と接続されている。液体溜り部6には、液体供給路5を介してタンクホルダ3の液体が供給され、貯留されるようになっている。液体溜り部6の前後側面には、液体溜り部6に貯留された液体を加熱して沸騰させるヒータ7が設けられている。本実施形態では、液体溜り部6及びヒータ7がミスト発生手段としてのミスト発生部Mを構成している。液体溜り部6の上部には、本体ケース2の上下方向に沿って延びるミスト流路8が形成されている。
図2に示すように、ミスト流路8の上部には、ミスト流路8の上部から前方へ向けて延びるとともに本体ケース2外へ突出するミストノズル9が形成されている。このミストノズル9における本体ケース2外に位置する前端(先端)には、ミストを本体ケース2外へ吐出するためのミスト吐出口9bが開口している。また、ミストノズル9の内側には、ミスト流路8を通過するミストをミスト吐出口9bから吐出させるミスト吐出路9aが形成されている。本実施形態では、ミスト流路8及びミスト吐出路9aにより、ミスト移送路が構成されている。そして、ヒータ7により液体溜り部6内の液体が加熱され、沸騰されることでミスト吐出口9bからミストが本体ケース2外へ吐出されるようになっている。なお、ヒータ7に印加する電圧値を変更することにより、吐出させるミスト量を制御することが可能となっている。
本体ケース2において、ミストノズル9より上方には、イオンノズル14が配設されている。このイオンノズル14は、本体ケース2に対して前後方向へ移動可能に設けられているとともに前側が本体ケース2外へ突出している。すなわち、イオンノズル14は、本体ケース2に対し出没可能に設けられている。イオンノズル14の前端(先端)にはイオン吐出口14aが開口している。
本体ケース2において、ミストノズル9より上方には、マイナスイオンを発生させるイオン発生手段としてのコロナ放電部10が設けられている。このコロナ放電部10は、針状の放電針12と、グランドに電気的に接続された半円筒形状のグランド電極13と、放電針12及びグランド電極13それぞれが電気的に接続された高圧電源回路11とから構成されている。放電針12及びグランド電極13はイオンノズル14内に配置されるとともに、高圧電源回路11は、本体ケース2内の上部におけるイオンノズル14外に配置されている。そして、放電針12とグランド電極13とから電極部Dが構成されている。すなわち、コロナ放電部10は、高圧電源回路11を有するとともに電極部Dを有している。
コロナ放電部10を具体的に説明すると、イオンノズル14内におけるイオン吐出口14a側(先端側)には、グランド電極13が配置されているとともに、このグランド電極13より本体ケース2側(基端側)には、放電針12が配置されている。放電針12は、イオンノズル14の中心軸上に位置するように支持部12aにより支持されている。
そして、コロナ放電部10では、高圧電源回路11により放電針12及びグランド電極13間にマイナスの高電圧を印加することでコロナ放電を発生させマイナスイオンが発生するようになっている。コロナ放電部10により発生したマイナスイオンは、イオン吐出口14aから本体ケース2外へ吐出されるようになっている。吐出されたマイナスイオンは、ミストノズル9のミスト吐出口9bから吐出されたミストと混合されることで、ミストがマイナス帯電されるようになっている。
このイオンノズル14(イオン吐出口14a)は、ミストノズル9(ミスト吐出口9b)から所定範囲(1.5cm〜3cm)内の距離(本実施形態では2cm)離れた位置に配置されている。すなわち、イオン吐出口14aは、ミスト吐出口9bの近傍(付近)に配置されている。また、イオン吐出口14a及びミスト吐出口9bは、上下方向に沿って並設されているとともにイオンノズル14(イオン吐出口14a)が上方に、ミストノズル9(ミスト吐出口9b)が下方に配置されている。また、図1に示すように、ミストノズル9のミストの吐出方向m1、及びイオンノズル14のマイナスイオンの吐出方向m2は何れも水平方向となっている一方で、両吐出方向m1,m2は相互に平行になっている。ここで、図2に示すように、イオン吐出口14aとミスト吐出口9bとが同一平面上に位置し、かつ、イオンノズル14内の電極部Dが本体ケース2の外側に向けて最も移動してミスト吐出口9bに最も近づいた位置を、電極部Dの初期位置とする。
本体ケース2内の上部には、電極部Dを移動させる移動手段として電極部移動機構20が設けられている。この電極部移動機構20は、正逆両方向へ回転可能なモータ21を備えるとともに、このモータ21の駆動力により回転する一対のローラ22a,22bを備え、ローラ22a,22bそれぞれは回転軸23a,23bによって回転可能に本体ケース2に支持されている。
また、電極部移動機構20は、各ローラ22a,22bに一端が固定された金属線材製の連結部材24a,24bを備え、各連結部材24a,24bの他端それぞれは、イオンノズル14の後端(基端)に固定されている。さらに、電極部移動機構20は、各連結部材24a,24bの一端側をガイド、支持する筒状をなすガイド部材25a,25bを備えるとともに、各ガイド部材25a,25bは本体ケース2内に位置決め固定されている。各ガイド部材25a,25b内には連結部材24a,24bが挿通支持されている。そして、モータ21が正方向へ回転すると、ローラ22a,22bは連結部材24a,24bを巻き取る方向へ回転し、モータ21が逆方向へ回転すると、ローラ22a,22bは連結部材24a,24bを送り出す方向へ回転するようになっている。
また、イオンノズル14内の先端側(グランド電極13側)には、電極部D付近(イオンノズル14内)の湿度を検知する湿度検知手段としての湿度センサ26が配置されている。なお、湿度センサ26は、電気式湿度計であり、容量性センサ又は抵抗性センサが用いられる。容量性センサは、感湿体を挟む2つの板状電極の間に交流電圧を印加することによって、感湿体の水分吸収に伴う誘電率の変化がもたらす電極間の静電容量の変化から湿度を測定するものである。抵抗性センサは、感湿体の水分吸収に伴う導電性の変化を利用して湿度を測定するものである。
また、本体ケース2内には、ミスト発生装置1の動作を制御する制御手段としての制御部30が配設されている(図3に示す)。制御部30は、所定のプログラムに従って演算処理を行うCPUと、このCPUが実行するための各種プログラム等を記憶するメモリなどを備えるマイコンから構成されている。そして、制御部30(メモリ)にはミスト発生装置1の駆動制御プログラムが記憶されるとともに、この駆動制御プログラムによりミスト発生装置1の駆動が制御されるようになっている。
次に、ミスト発生装置1の電気的構成について説明する。図3に示すように、制御部30には、ヒータ7、高圧電源回路11、電極部移動機構20のモータ21、及び湿度センサ26が電気的に接続されている。制御部30は、ヒータ7に印加する電圧値を制御することにより、吐出させるミスト量を制御する。また、制御部30は、湿度センサ26から出力される湿度情報に基づきモータ21の駆動を制御する。さらに、制御部30は、高圧電源回路11に印加する電圧を制御することにより、発生させるマイナスイオン量を制御する。また、制御部30には、湿度センサ26からの湿度情報と比較される湿度の所定値(基準湿度)が、情報として記憶されている。基準湿度は、コロナ放電部10によるマイナスイオンの発生量が減少する湿度より若干低い値に設定されている。
次に、上述したミスト発生装置1の作用を説明する。なお、図2に示すように、ミスト発生装置1は、イオンノズル14が、イオン吐出口14aがミスト吐出口9bと同一平面上に位置する状態に配置されるとともに、コロナ放電部10の電極部Dが本体ケース2の外側に向けて最も移動した位置(初期位置)に配置されているものとする。このとき、電極部移動機構20において連結部材24a,24bがローラ22a,22bに巻き取られていない。
まず、タンク4内に水などの液体を注入してタンクホルダ3に設置すると、タンクホルダ3に設けられた突出ピンによってタンク4の蓋部4aの止水ピンがタンク4の内側に押し込まれ、蓋部4aの水密性が解除され、タンク4内の液体はタンクホルダ3に貯留され、液体供給路5に通水され液体溜り部6に液体が貯留される。
この状態において図示しない電源スイッチの操作によりミスト発生装置1の電源が投入されると、制御部30はヒータ7を作動させる。すると、液体溜り部6内の液体が加熱され、沸騰する。この沸騰により発生した水蒸気は、ミスト流路8を通過する際にミストとなる。そして、ミスト流路8を下方から上方に向けて通過するミストは、ミスト吐出路9aに流入する。ミスト吐出路9aに流入したミストはミスト吐出口9bから本体ケース2外に吐出される。
一方、ミスト発生装置1の電源が投入されると、制御部30は高圧電源回路11により放電針12及びグランド電極13間にマイナスの高電圧を印加し、コロナ放電を発生させる。そして、コロナ放電部10により発生したマイナスイオンはイオンノズル14のイオン吐出口14aから本体ケース2外へ吐出される。そして、イオン吐出口14aから吐出されたマイナスイオンは、ミストノズル9から吐出されたミストと混合されることで、ミストがマイナス帯電される。
ミスト発生装置1において、制御部30は湿度センサ26からの湿度情報に基づき、電極部D付近(イオンノズル14内)の湿度を推定するとともに、その推定された湿度と基準湿度とを比較する。そして、制御部30は、電極部D付近の湿度が、予め設定された基準湿度を超えたと判定するとモータ21を正方向へ回転させる。すると、図4に示すように、ローラ22a,22bが正方向へ回転するとともに、連結部材24a,24bがローラ22a,22bに巻き取られ、イオン吐出口14aが本体ケース2に近づく方向に向けてイオンノズル14が移動する。このとき、イオンノズル14は、イオンノズル14の前端が本体ケース2の外面と面一となるまで本体ケース2の内側に向けて移動し、本体ケース2内に収容される。
すると、電極部D(放電針12及びグランド電極13)が、初期位置から本体ケース2の内側に向けて移動するとともに、コロナ放電部10が本体ケース2内に配置される。そして、ミスト吐出口9bよりも本体ケース2寄りとなる、本体ケース2からイオンが吐出される。
また、コロナ放電部10が本体ケース2内に配置された状態において、制御部30は湿度センサ26からの湿度情報に基づき、電極部D付近の湿度を推定するとともに、その推定された湿度と基準湿度とを比較する。そして、制御部30は、電極部D付近の湿度が、予め設定された基準湿度より低いと判定するとモータ21を逆方向へ回転させる。すると、ローラ22a,22bが逆方向へ回転するとともに、連結部材24a,24bがローラ22a,22bから送り出され、イオン吐出口14aが本体ケース2の外側に向けて移動するようにイオンノズル14が移動する。その結果、電極部Dが本体ケース2の外側に向けて移動するとともに、イオン吐出口14aがミスト吐出口9bと同一平面上に位置する。よって、電極部Dがミスト吐出口9bに最も近づいた初期位置に配置される。そして、イオン吐出口14aから吐出されたマイナスイオンは、ミストノズル9から吐出されたミストと混合されることで、ミストがマイナス帯電される。
次に、マイナスイオンを帯電させたミストによる使用者の皮膚(肌)への効果について説明する。
一般に人間の表皮は、基底層、有棘層、顆粒層、及び角質層から構成されており、角質層が皮膚の最も外層側を構成している。角質層は、角質細胞と、この角質細胞の間を埋めるセラミドを主成分とした細胞間脂質により構成されている。十分な量のセラミド(細胞間脂質)によって角質細胞間が満たされている場合、角質層は、バリア性を発揮して皮膚からの水分の蒸散を抑制できるとともに、水分を保持することができる。その一方で、セラミドが不足すると、バリア性が低下して皮膚から水分が蒸散しやすくなるとともに、水分の保持量が低下する。
マイナスイオンを帯電させたミストが使用者の肌に接触すると、使用者の皮膚の表面がマイナス帯電されるとともに、ミストにより水分が補給される。そして、皮膚表面がマイナス帯電されると、皮膚表面の微弱なマイナス電位を感知して顆粒層からセラミドの前駆体が角質層に向けて放出されるとともに、最終的にセラミドとなって角質細胞間を埋める。これにより、角質層において細胞間脂質量を増加させ、肌のバリア機能を改善(向上)するとともに、肌の水分保持量を増加(保湿力を向上)させることができる。そして、使用者の肌の肌理(キメ)を改善することができる。
以上のことから、肌のバリア機能を改善するとともに保湿力を向上させるためには、より多くのマイナスイオンをミストに帯電させ、使用者の肌に付着させることが望ましい。このため、ミスト吐出口9bとイオン吐出口14aとをできるだけ相互に近接した位置に配設し、マイナスイオンをミストに帯電させ易くすることが好ましい。その一方で、ミスト吐出口9bとイオン吐出口14aとを近接させすぎることで、イオン吐出口14aからイオンノズル14内にミストが流入して電極部D付近の湿度が上昇し、コロナ放電部10におけるマイナスイオンの発生量が減少するという問題が生じ得る。
しかしながら、本実施形態のミスト発生装置1によれば、電極部D付近の湿度が上昇してくると、電極部Dを移動させて本体ケース2内に配置することができる。このため、ミスト吐出口9bから吐出されたミストの吐出先に電極部Dは配置されていないとともに、ミスト吐出口9bから電極部Dまでの離間距離を長くすることができる。よって、電極部Dにミストが接近しにくくなり、電極部D付近の湿度が低く保たれる結果、安定してコロナ放電をさせることでマイナスイオン発生量の減少が防止される。
上記実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)コロナ放電部10を本体ケース2内に配置した。このため、ミスト吐出口9bより本体ケース2側に電極部Dが位置するとともに、ミスト吐出口9bから電極部Dまでの離間距離を長くして、ミスト吐出口9bから吐出された後のミストを電極部Dに接近しにくくして電極部D付近の湿度を低く保つことができる。よって、コロナ放電部10により、マイナスイオンを安定して発生させ、マイナスイオン発生量の減少を防止することができ、その結果として、コロナ放電部10で発生させたマイナスイオンをミストに効率良く帯電させることができる。
(2)コロナ放電部10が本体ケース2内に配置された状態において、ミストノズル9のミスト吐出口9bは本体ケース2外に位置している。このため、ミスト吐出口9bと電極部Dとの距離をより長く確保することができ、ミスト吐出口9bから吐出されたミストを電極部Dにより接近しにくくすることができ、電極部D付近の湿度を低く保つことができる。
(3)ミスト発生装置1は、イオン吐出口14a内における電極部Dの近傍に湿度センサ26を備えるとともに、電極部Dを移動させる電極部移動機構20と、この電極部移動機構20の移動を制御する制御部30とを備える。そして、電極部Dが初期位置にある状態において、制御部30は、湿度センサ26から得られた湿度情報に基づき電極部D付近の湿度が基準湿度(所定値)を超えたと判定すると電極部移動機構20を駆動させて電極部Dを本体ケース2内に配置させる。このため、電極部D付近の湿度が所定値を超えていないときは、イオン吐出口14aとミスト吐出口9bとが同一平面上に位置する(近接する)ように配置しておき、コロナ放電部10で発生させたマイナスイオンをミストに帯電させやすくすることができる。
(4)湿度センサ26として、電気式湿度計(容量性センサ又は抵抗性センサ)を用いたため、簡単な構成で電極部D付近の湿度を正確に検知することができる。
(5)マイナスイオンをミストに帯電させるようにした。このため、使用者の皮膚表面をマイナス帯電させ、角質層の細胞間脂質(セラミド)の量を増加させることで、肌のバリア機能を改善するとともに保湿力を向上させることができる。
(第2の実施形態)
次に、本発明のミスト発生装置を具体化した第2の実施形態を図5にしたがって説明する。以下の説明では、既に説明した実施形態と同一構成について同一符号を付すなどし、その重複する説明を省略又は簡略する。
図5に示すように、第2の実施形態において、移動手段及び湿度検知手段として、湿度変化により伸縮する材質の線材40を用いた。線材40としては、人毛、動物の毛、ナイロン糸が挙げられる。本実施形態において、線材40は、線材40周りの湿度が所定値を超えると収縮するようになっており、線材40が収縮する湿度の所定値とは、コロナ放電部10によるマイナスイオンの発生量が減少する湿度より若干低い湿度である。線材40の一端は、本体ケース2内に固定した固定部41に固定されるとともに、線材40の他端は、イオンノズル14の基端に固定されている。また、線材40は、湿度が所定値より低いときは伸張した状態にあり、線材40が伸張した状態ではイオンノズル14のイオン吐出口14aとミストノズル9のミスト吐出口9bとは同一平面上に位置しているとともに電極部Dは初期位置にある。
そして、第2の実施形態のミスト発生装置1において、電極部D付近の湿度が所定値を超えると、線材40が収縮する。すると、イオンノズル14、及びイオンノズル14内に設けられた電極部Dが本体ケース2に向けて移動するとともに、電極部Dが本体ケース2内に配置される。
このため、ミスト吐出口9bより本体ケース2側に電極部Dが位置するとともに、ミスト吐出口9bから電極部Dまでの離間距離を長くして、ミスト吐出口9bから吐出された後のミストを電極部Dに接近しにくくして電極部D付近の湿度を低く保つことができる。よって、コロナ放電部10により、マイナスイオンを安定して発生させ、マイナスイオン発生量の減少を防止することができ、その結果として、コロナ放電部10で発生させたマイナスイオンをミストに効率良く帯電させることができる。
従って、第2の実施形態によれば、第1の実施形態の効果(1)、(2)及び(5)と同様の効果を得ることができる。
(6)移動手段として、湿度変化により伸縮する材質の線材40を用いた。そして、この線材40の伸縮を利用して電極部Dを移動させて、コロナ放電部10の電極部Dを本体ケース2内に配置することができる。よって、湿度を検知するための湿度センサ26や電極部Dを移動させるモータ21やローラ22a,22b等を必要とせず、簡単な構成で電極部D付近の湿度を低く保つことができる。
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
○ 第1の実施形態において、ミストを発生させてから所定時間経過した後に、電極部移動機構20により電極部Dを移動させて電極部Dを本体ケース2内に配置させるようにしてもよい。この場合、湿度センサ26は削除されるとともに、制御部30はタイマを備え、このタイマはミスト発生部Mによるミスト発生開始からの経過時間を計測する。そして、制御部30は、タイマからの時間情報に基づき、ミスト発生開始からの経過時間が所定時間に達すると、電極部D付近の湿度が所定値を超えたと推定し、電極部移動機構20を駆動させて電極部Dを本体ケース2の内側に向けて移動させる。その結果、電極部D、すなわちコロナ放電部10が本体ケース2内に配置される。そして、イオン吐出口14aから吐出されたマイナスイオンは、ミストノズル9から吐出されたミストと混合されることで、ミストがマイナス帯電される。
○ 第1の実施形態において、湿度検知手段として、湿度センサ26の代わりに伸縮式湿度計を用いてもよい。この伸縮式湿度計は、伸張した状態の人毛、動物の毛、ナイロン糸の湿度変化による伸縮を利用したものである。
○ 図6に示すように、イオンノズル14を、本体ケース2外へ突出するように本体ケース2に固定するとともに、コロナ放電部10が本体ケース2内に配置されるように、電極部Dを、イオンノズル14において本体ケース2内に配置された部位の内側に配置し、高圧電源回路11を本体ケース2内に配置してもよい。この場合、コロナ放電部10(電極部D)及びイオンノズル14を電極部移動機構20や線材40を用いて移動させなくてもよい。
○ 各実施形態において、移動手段によって移動させる対象をコロナ放電部10全体(高圧電源回路11と放電針12とグランド電極13)としてもよい。
○ 各実施形態において、ミスト吐出口9b及びイオン吐出口14aは、左右方向に並ぶように配置してもよく、また、本体ケース2の上方や側方に向けて開口するように配置してもよい。
○ 各実施形態において、ミスト吐出口9bをミストノズル9の前端(先端)に形成するとともに、イオン吐出口14aをイオンノズル14の前端(前端)に形成したが、ミスト吐出口9b及びイオン吐出口14aを本体ケース2の外面から開口するようにして、ミストノズル9及びイオンノズル14が本体ケース2外へ突出していなくてもよい。
○ 各実施形態において、ヒータ7により水を加熱してミストを発生するように構成したが、異なる機構によりミストを発生するようにしてもよい。例えば、超音波や、加湿エレメントを用いてミストを発生させてもよい。
○ 各実施形態において、コロナ放電部10は、マイナスイオンを発生可能に構成したが、プラスイオンを発生可能に構成してもよい。この場合、放電針12及びグランド電極13間にプラスの高電圧を印加する。このように構成しても、コロナ放電部10において、イオンを発生させることができる。
次に、上記実施形態及び別例から把握できる技術的思想について以下に追記する。
(1)前記ミスト発生部によるミスト発生からの経過時間を計測するタイマと、イオン発生手段の少なくとも電極部を移動させる移動手段と、前記タイマから得られた時間情報に基づき前記移動手段の移動を制御する制御手段と、を備え、前記イオン発生手段の少なくとも電極部が前記ミスト吐出口に最も近づいた初期位置にある状態において、前記制御手段は、前記電極部付近の湿度が所定値を超えたと推定される場合に前記移動手段によって前記イオン発生手段の少なくとも電極部を前記初期位置から前記本体ケースの内側に向けて移動させて本体ケース内に配置させる請求項1に記載のミスト発生装置。
第1の実施形態におけるミスト発生装置の模式図。 第1の実施形態におけるイオン吐出口近傍を示す模式断面図。 第1の実施形態におけるミスト発生装置の電気的構成を示すブロック図。 電極部及びイオンノズルを移動させた状態を示す模式断面図。 (a)は第2の実施形態におけるイオン吐出口近傍を示す模式断面図、(b)は電極部及びイオンノズルを移動させた状態を示す模式断面図。 電極部及びイオンノズルの配置の別例を示す模式断面図。
符号の説明
D…電極部、M…ミスト発生手段としてのミスト発生部、1…ミスト発生装置、2…本体ケース、9b…ミスト吐出口、10…イオン発生手段としてのコロナ放電部、11…高圧電源回路、12…放電針、13…グランド電極、14a…イオン吐出口、20…移動手段としての電極部移動機構、26…湿度検知手段及び電気式湿度計としての湿度センサ、30…制御手段としての制御部、40…湿度検知手段及び移動手段としての線材。

Claims (4)

  1. 本体ケースと、
    前記本体ケース内に設けられミストを発生させるミスト発生手段と、
    前記ミスト発生手段で発生したミストを前記本体ケース外へ吐出させるミスト吐出口と、
    高圧電源回路を有するとともに該高圧電源回路に電気的に接続された放電針及びグランド電極からなる電極部を有し、コロナ放電によりイオンを発生させるイオン発生手段と、
    前記イオン発生手段で発生したイオンを前記本体ケース外へ吐出させるイオン吐出口と、を備え、
    前記イオン発生手段における少なくとも電極部が前記本体ケース内に配置されたことを特徴とするミスト発生装置。
  2. 前記電極部付近の湿度を検知する湿度検知手段と、前記イオン発生手段の少なくとも電極部を前記本体ケースの外側又は内側に向けて移動させる移動手段と、前記湿度検知手段から得られた湿度情報に基づき前記移動手段の移動を制御する制御手段と、を備えており、前記イオン発生手段の少なくとも電極部が前記本体ケースの外側に向けて最も移動した初期位置にある状態において、前記制御手段は、前記電極部付近の湿度が所定値を超える場合に前記移動手段によって前記イオン発生手段の少なくとも電極部を前記初期位置から前記本体ケースの内側に向けて移動させて前記本体ケース内に配置させる請求項1に記載のミスト発生装置。
  3. 前記湿度検知手段は、電気式湿度計である請求項2に記載のミスト発生装置。
  4. 前記湿度検知手段は、線材の湿度変化による伸縮を利用したものであるとともに、前記移動手段は前記線材の伸縮を利用して前記イオン発生手段の少なくとも電極部を移動させるものであり、前記湿度検知手段は前記移動手段を兼ねている請求項2に記載のミスト発生装置。
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