JP2010045525A - 無線アドホックネットワークにおける自律的なグループ構築方法及びこの方法を用いたデータ配信方法とデータ収集方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】無線アドホックネットワークにおける自律的なグループ構築方法及びこの方法を用いたデータ配信方法とデータ収集方法を提供する。
【解決手段】無線アドホックネットワークに接続された各無線端末が、無線通信により通信範囲内に存在する他の無線端末を検索して周囲端末リストを作成し、作成された周囲端末リスト中から所定の選択基準に基づいてグループリーダー候補端末を選択し、グループリーダー依頼を行う。グループリーダー依頼を受けた無線端末は受諾または拒否を返信し、各無線端末が自己の属するグループのグループリーダーを決定し、その決定通知を周囲端末リスト中の他の無線端末に通知することによって、自律的なグループを構築する。
【選択図】図3
【解決手段】無線アドホックネットワークに接続された各無線端末が、無線通信により通信範囲内に存在する他の無線端末を検索して周囲端末リストを作成し、作成された周囲端末リスト中から所定の選択基準に基づいてグループリーダー候補端末を選択し、グループリーダー依頼を行う。グループリーダー依頼を受けた無線端末は受諾または拒否を返信し、各無線端末が自己の属するグループのグループリーダーを決定し、その決定通知を周囲端末リスト中の他の無線端末に通知することによって、自律的なグループを構築する。
【選択図】図3
Description
本発明は、散点的に分散している複数の無線端末からなる無線アドホックネットワークにおける自律的なグループ構築方法と、このグループ構築方法により構築されたグループを利用したデータ配信方法と、データ収集方法とに関するものである。
無線アドホックネットワークにおいて、散点的に配置されている複数の無線端末への無線によるデータ配信、もしくはそれらの無線端末からのデータ収集を行うにあたって、一定数以上の無線端末をグループに分割し、グループ単位でデータを配信、収集することで通信負荷の集中を分散させる通信方法は、従来から数多く提案されている。
例えば特許文献1には、各無線端末の位置情報と相互間の電波強度を基に安定した通信経路をツリー状に構築し、それをグループ分割し、各グループの各無線端末から基地局にデータ収集を行う方法が開示されている。しかしこの特許文献1の発明では、基地局が各無線端末のID(端末識別情報)を予め認識していることが前提となっている。このため気象データ収集用の無線端末のように、予め基地局が各無線端末のIDを認識している場合には問題がないが、IDを未登録の無線端末を無線アドホックネットワークに参加させることはできないという問題があった。
また特許文献2には、複数の無線端末が自律的に、ある一つの無線端末をルートとしてツリー状のネットワークを形成する方法が開示されている。しかしこの方法には、特定の無線端末に負荷が集中し易いという問題があった。
特開2007−243794号公報
特開2006−50460号公報
従って本発明の目的は上記した従来技術の問題点を解決し、予めIDが登録されていない無線端末を無線アドホックネットワークに参加させることができ、しかも特定の無線端末に負荷が集中することのない無線アドホックネットワークにおける自律的なグループ構築方法、この方法を用いたデータ配信方法、データ収集方法を提供することである。
上記の課題を解決するためになされた請求項1に記載の無線アドホックネットワークにおける自律的なグループ構築方法は、複数の無線端末からなる無線アドホックネットワークにおける自律的なグループ構築方法であって、各無線端末が、無線通信により通信範囲内に存在する他の無線端末を検索し、周囲端末リストを作成するステップと、各無線端末が、作成された周囲端末リスト中から所定の選択基準に基づいてグループリーダー候補端末を選択するステップと、各無線端末が、選択されたグループリーダー候補端末に対してグループリーダー依頼を行うとともに、グループリーダー依頼を受けた無線端末は受諾または拒否を返信するステップと、各無線端末が、自己の属するグループのグループリーダーを決定し、その決定通知を周囲端末リスト中の他の無線端末に通知するステップとからなることを特徴とするものである。
また請求項2のように、各無線端末が周囲端末リストを作成するステップが、各無線端末が、起動後に自端末識別情報を含めた端末通知依頼をブロードキャストで送信するステップと、端末通知依頼を受信した無線端末が、その端末通知依頼送信元識別情報を自己の周囲端末リストに保存し、自端末識別情報と自端末のグループリーダー端末識別情報を含めた端末通知を返信するステップと、端末通知を受信した無線端末が、その端末通知送信元の端末識別情報と端末通知送信元のグループリーダー端末識別情報を周囲端末リスト中に保存するステップとからなることが好ましい。
また請求項3のように、端末通知を受信した端末は、端末通知受信時の受信強度を選択基準としてグループリーダー候補端末を選択することができる。また請求項4のように、端末通知を受信した端末は、端末通知依頼送信から端末通知受信までに経過した時間、または端末通知の到着順を選択基準としてグループリーダー候補端末を選択することもできる。また請求項5のように、端末通知送信元は、端末通知として自端末のスペックも含めて送信し、端末通知を受信した端末はそのスペックを選択基準としてグループリーダー候補端末を選択することもできる。また請求項6のように、端末通知送信元は、端末通知として自端末のグループメンバー数も含めて送信し、端末通知を受信した端末はそのグループメンバー数を選択基準としてグループリーダー候補端末を選択することもできる。このほか請求項7のように、端末通知受信時の受信強度、端末通知依頼送信から端末通知受信までに経過した時間、端末通知の到着順、周囲端末のスペック、グループメンバー数から選択された2以上の情報に基づきグループリーダー候補端末を選択することもできる。
また請求項8のように、グループリーダー依頼を受けた無線端末は、自己がグループメンバーである場合には拒否を返信し、その他の場合には受諾を返信することが好ましい。また請求項9のように、グループリーダー依頼を受諾した無線端末が存在する場合にはその無線端末を自己のグループリーダーと決定し、それ以外の場合には自己をグループリーダーと決定し、決定後にはグループリーダー決定通知を周囲端末にブロードキャストで送信し、これを受信した周囲端末は周囲端末リスト中のグループリーダー決定通知の送信元のグループリーダーを更新することが好ましい。
次に請求項10に記載の本発明のデータ配信方法は、請求項1に記載の方法により構築されたグループを利用してデータ配信を行う方法であって、データ配信端末は、無線通信により通信範囲内に存在する無線端末を検索して配信依頼候補端末リストを作成し、作成された配信依頼候補端末リストから所定の選択基準に基づいて配信依頼端末を選択して配信データを送信し、配信データを受信した無線端末は、自己の周囲端末リスト中のグループリーダー端末及びグループメンバー端末へのデータ転送を行い、各無線端末がこの動作を繰り返すことによりデータを配信することを特徴とするものである。
また請求項11のように、データ配信端末が配信依頼候補端末リストを作成するステップが、データ配信端末が、起動後、データ配信端末から端末通知依頼をブロードキャストで送信するステップと、端末通知依頼を受信した無線端末が、自端末識別情報で構成される端末通知を返信するステップと、端末通知を受信したデータ配信端末が、端末通知送信元の端末識別情報を配信依頼候補端末リストに保存するステップとからなることが好ましい。
また請求項12のように、端末通知を受信したデータ配信端末は、端末通知受信時の受信強度をに基づいて配信依頼端末を選択し、配信データを送信することができる。また請求項13のように、端末通知を受信したデータ配信端末は、端末通知依頼送信から端末通知受信までに経過した時間、または端末通知到着順に基づいて配信依頼端末を選択し、配信データを送信することもできる。また請求項14のように、端末通知送信元は端末通知として自端末のスペックも含めて送信し、端末通知を受信したデータ配信端末は、そのスペックに基づいて配信依頼端末を選択し、配信データを送信することもできる。また請求項15のように、端末通知送信元は端末通知として自端末のグループメンバー数も含めて送信し、端末通知を受信したデータ配信端末は、そのグループメンバー数に基づいて配信依頼端末を選択し、配信データを送信することもできる。このほか請求項16のように、端末通知受信時の受信強度、端末通知依頼送信から端末通知受信までに経過した時間、端末通知の到着順、スペック、グループメンバー数から選択された2以上の情報に基づき配信依頼候補端末を選択することもできる。
また請求項17のように、配信データを受信した無線端末は、自己の周囲端末リスト中のグループリーダー端末へのデータ転送を優先して行うことが好ましい。また請求項18のように、配信データを受信した無線端末は、転送先端末がグループリーダーである場合には転送済みリストにその端末を追加登録し、配信データとともにその転送済みリストを送信し、選択した転送先端末がすでに転送済みリストに登録されている場合にはその端末にはデータを転送しないことが好ましい。この場合には請求項19のように、転送済みリストに未登録のグループリーダー端末、もしくは転送済みリストに未登録のグループリーダーを持つグループメンバー端末が自己の周囲端末リストに存在する場合、そのグループリーダー端末、もしくはグループメンバー端末にもデータを配信することが好ましい。
次に請求項20に記載の本発明のデータ収集方法は、請求項10に記載の方法によりデータ配信を行う際に、配信データ受信時にデータ配信端末と配信データ送信元を対応付けたルーティングテーブルを作成し、このルーティングテーブルに基づいてデータ転送を繰り返すことによりデータ配信端末に無線端末からのデータを収集することを特徴とするものである。
請求項1の発明の無線アドホックネットワークにおける自律的なグループ構築方法によれば、各無線端末が無線通信により通信範囲内に存在する他の無線端末を検索し、周囲端末リストを作成し、グループリーダー候補端末を選択し、グループリーダー候補端末に対してグループリーダー依頼を行い、自己の属するグループのグループリーダーを決定し、その決定通知を周囲端末リスト中の他の無線端末に通知する。このようなステップによって各無線端末が自律的にグループ構築を行っていくので、予めネットワーク内の無線端末のID(端末識別情報)を登録しておく必要がなく、無線端末を自由に配置することができる。
請求項2の発明によれば、各無線端末が起動後に自端末識別情報を含めた端末通知依頼をブロードキャストで送信し、これを受信した無線端末はその送信元識別情報を自己の周囲端末リストに保存するとともに端末通知を返信し、一方、端末通知を受信した無線端末はその端末通知送信元の端末識別情報と端末通知送信元のグループリーダー端末識別情報を周囲端末リスト中に保存することにより、周囲端末リストを作成する。このようなステップによって、各無線端末はそれぞれ通信範囲内に存在する他の無線端末についての端末識別情報とグループリーダー端末識別情報とを含む周囲端末リストを効率よく作成することができる。
請求項3の発明によれば、各無線端末は、端末通知受信時の受信強度を選択基準としてグループリーダー候補端末を選択する。このため無線通信の電波状態が良好な無線端末どうしでグループを形成することができる。また請求項4の発明によれば、端末通知依頼送信から端末通知受信までの経過時間、または端末通知の到着順を選択基準としてグループリーダー候補端末を選択する。このため無線通信の電波状態が良好な無線端末どうしでグループを形成することができる。また請求項5の発明によれば、周囲端末のスペックを選択基準としてグループリーダー候補端末を選択する。このためグループメンバーと比較すると通信処理にかかる負荷が大きいグループリーダーとして優れたスペックの無線端末を選択し、グループを形成することができる。また請求項6の発明によれば、グループメンバー数を選択基準としてグループリーダー候補端末を選択する。このため各グループ間のメンバー数のバランスを取り、通信処理にかかる負荷をグループ単位で分散させてグループを形成することができる。更に請求項7の発明によれば、これらの複数の情報の組み合わせに基づいてグループリーダー候補端末を選択するので、より合理的なグループ形成が可能となる。
請求項8の発明によれば、グループリーダー依頼を受けた無線端末は、自己がグループメンバーである場合には拒否を返信し、その他の場合には受諾を返信するので、各端末の状況に応じてグループリーダーを決定することができる。また請求項9の発明によれば、グループリーダー依頼を受諾した無線端末が存在する場合にはその無線端末を自己のグループリーダーとして決定し、それ以外の場合には自己をグループリーダーとして決定し、決定後にはグループリーダー決定通知を周囲端末にブロードキャストで送信するので、どのような状況においてもグループリーダーの決定が確実に行われ、より効率的なデータ配信を行うためのネットワーク状況を構築することができる。
次に請求項10の発明のデータ配信方法によれば、請求項1に記載の方法により構築されたグループを利用してデータ配信を行う。この場合にデータ配信端末は通信範囲内に存在する無線端末を検索して配信依頼候補端末リストを作成し、そのリスト中から所定の選択基準に基づいて配信依頼端末を選択し、その配信依頼端末に対して配信データを送信する。また配信データを受信した無線端末は、自己の周囲端末リスト中のグループリーダー端末及びグループメンバー端末へのデータ転送を行い、各無線端末がこの動作を繰り返すことによりデータを配信する。このためデータ配信端末は配信依頼端末にのみ配信データを送信すればよく、その後は既に構築されたグループを利用してデータ配信が自律的に進行して行くので、特定の無線端末に負荷が集中することがなく、各無線端末への効率的なデータ配信が可能となる。
請求項11の発明によれば、データ配信端末は起動後にブロードキャストで端末通知依頼を送信し、これを受信した無線端末が自端末識別情報で構成される端末通知を返信し、端末通知依頼を受信した無線端末が端末通知送信元からの情報を配信依頼候補端末リストに保存する方法によって、データ配信端末が配信依頼候補端末リストを作成する。このステップによって、データ配信端末は自端末との無線通信の電波状況が良好な端末を配信依頼端末として選択することができる。
請求項12の発明によれば、端末通知を受信したデータ配信端末は、端末通知受信時の受信強度に基づいて配信依頼端末を選択し、配信データを送信する。このため自端末との無線通信の電波状態が良好な他の無線端末を配信依頼端末として選択することができる。また請求項13の発明によれば、端末通知依頼送信から端末通知受信までに経過した時間、または端末通知の到着順に基づいて配信依頼端末を選択し、配信データを送信する。このため自端末との電波状態が良好な他の無線端末を配信依頼端末として選択することができる。また請求項14の発明によれば、端末通知を送信してきた無線端末のスペックに基づいて配信依頼端末を選択し、配信データを送信する。このため、他の無線端末と比較すると通信処理にかかる負荷が大きい配信依頼端末として、優れたスペックの無線端末を選択することができる。また請求項15の発明によれば、端末通知を送信してきた無線端末が属するグループのグループメンバー数に基づいて配信依頼端末を選択し、配信データを送信する。このため、他の無線端末と比較すると通信処理にかかる負荷が大きい配信依頼端末として、グループメンバー数の少ない、グループリーダー端末の中では比較的通信処理にかかる負荷が小さい無線端末を選択することができる。更に請求項16の発明によれば、これらの複数の情報の組み合わせに基づいて配信依頼端末を選択するので、より合理的な配信依頼端末の選択が可能となる。
請求項17の発明によれば、配信データを受信した無線端末は、自己の周囲端末リスト中のグループリーダー端末へのデータ転送を優先して行う。このように他のグループリーダー端末へのデータ配信の後に自己のグループメンバーへのデータ配信を行うことにより、複数のグループでデータ配信を同時並列的に行わせることができ、データ配信完了までの所要時間を短縮することができる。
請求項18の発明によれば、配信データを受信した無線端末は、転送先端末がグループリーダーである場合には転送済みリストにその端末を追加登録し、配信データとともにその転送済みリストを送信し、選択した転送先端末がすでに転送済みリストに登録されている場合にはその端末にはデータを転送しないので、同一のグループリーダー端末に二重にデータ配信する無駄をなくすることができる。
請求項19の発明によれば、転送済みリストに未登録のグループリーダー端末が自己の周囲端末リストに存在する場合、もしくは転送済みリストに未登録のグループリーダーを持つグループメンバー端末が存在する場合、そのグループリーダー端末やグループメンバー端末にもデータを配信するので、データ配信洩れのグループがなくなり、全部の無線端末に確実にデータ配信を行うことができる。
最後に、請求項20のデータ収集方法によれば、請求項10に記載の方法によりデータ配信を行う際に、配信データ受信時にデータ配信端末と配信データ送信元を対応付けたルーティングテーブルを作成し、このルーティングテーブルに基づいてデータ転送を繰り返すことによりデータ配信端末に無線端末からのデータを収集するので、各グループの無線端末からデータ配信端末に効率よくデータを収集することができる。
以下に本発明の好ましい実施形態を、図面を参照しつつ説明する。
図1はシステム全体の構成図であり、データ配信端末1と散点的に配置された複数の無線端末2とが、無線アドホックネットワークを形成している状態を示している。この図1では各無線端末2はセンサ3を備えたセンサ端末として表示されているが、無線端末2はセンサ端末に限定されるものではない。データ配信端末1はCPU4と、外部との無線通信用のインターフェース(I/F)5と、記憶手段であるRAM6及びROM7と、入力装置8と、出力装置9とを備え、これらはバス10によってつながれている。データ配信端末1は以下に述べるようなプログラムを例えばROM7に記憶している。また配信すべきデータを例えば出力装置9に格納している。
図1はシステム全体の構成図であり、データ配信端末1と散点的に配置された複数の無線端末2とが、無線アドホックネットワークを形成している状態を示している。この図1では各無線端末2はセンサ3を備えたセンサ端末として表示されているが、無線端末2はセンサ端末に限定されるものではない。データ配信端末1はCPU4と、外部との無線通信用のインターフェース(I/F)5と、記憶手段であるRAM6及びROM7と、入力装置8と、出力装置9とを備え、これらはバス10によってつながれている。データ配信端末1は以下に述べるようなプログラムを例えばROM7に記憶している。また配信すべきデータを例えば出力装置9に格納している。
各無線端末2も基本的な構成はデータ配信端末1と同様であり、CPU4と、外部との無線通信用のインターフェース(I/F)5と、記憶手段であるRAM6及びROM7と、入力装置8とを備え、これらはバス10によってつながれている。ただし無線端末2は配信すべきデータを格納するための出力装置9は不要であり、センサ3からのデータが入力される入力装置8を備えている。各無線端末2も以下に述べるようなプログラムを例えばROM7に記憶している。これらの各無線端末2は散点的に配置されたものであり、予め他の無線端末のID(自端末識別情報)を登録しておく必要はない。データ配信端末1とこれら多数の無線端末2は、無線アドホックネットワーク11を介して相互に接続されているが、データ配信端末1は全ての無線端末2と接続されている必要はなく、また各無線端末2は他の全ての無線端末2と接続されている必要もない。
図2は本発明による自律的なグループ構築方法の概念図であり、上段の図は散点的に配置された14個の無線端末2を丸印で示している。本発明においては以下に詳細に述べるステップにより、下段の図に示すようなグループが構築される。GLと記したのはグループリーダー端末、GMと記したのはグループメンバー端末であり、各グループは必ず1つのグループリーダー端末GLと、その他のグループメンバー端末GMとによって構成されている。すなわち、グループリーダー不在のグループはなく、グループ中のグループリーダーは必ず1つである。
まず、自律的なグループ構築を行うために各無線端末2が実行するプログラムを説明する。図3は各無線端末2が実行するメイン処理の基本手順であり、周囲端末検索処理(S100)、グループリーダー決定処理(S200)、データ受信処理(S300)からなる。以下に各処理内容を詳述する。
(周囲端末検索処理)図4は各無線端末2が実行する周囲端末検索処理の手順を示すフロー図であり、端末起動後、先ず設定値の初期化(S101)を行う。ここでは例えば周囲端末への返信依頼を行う間隔を5秒とし、依頼回数を0回とし、最大依頼回数を3回に設定している。
次に各無線端末2は、無線通信により周囲の他の無線端末2に対して、端末通知依頼をブロードキャストで送信(S102)すると同時に、タイマーをスタート(S103)させる。端末通知依頼とは、端末通知依頼を受信した他の無線端末2に対する返信依頼であり、自端末識別情報を含むものである。ここで自端末識別情報とは、MACアドレス、ネットワークアドレス、その他任意のID等を意味するものである。この依頼を受信した無線端末2は必ず端末通知を返信するものとする。この端末通知には、自端末識別情報と自端末のグループリーダー端末識別情報とが含まれる。先に設定された依頼間隔時間(5秒)が経過するまでに他の無線端末2からの端末通知を受信(S105)すれば、送信元の周囲端末からの情報を含む受信データに基づいて、図5に示す周囲端末リストを作成あるいは更新する(S106)。周囲端末リストの内容については後述する。また依頼間隔時間(5秒)が経過するまでに端末通知を受信せず、逆に他の無線端末2からの端末通知依頼を受信(S107)すれば、端末通知を送信(S108)する。このようにして依頼間隔時間(5秒)が経過するか否かを(S104)で判断し、経過すれば(S109)で依頼回数に1を加え、依頼回数が最大依頼回数に達したか否かを(S110)で判断する。すなわち、5秒間隔で3回の端末通知依頼をブロードキャストし、周囲端末リストを初回は作成し、2回目からは更新する。
いま仮に図5の左側の図に示すように、Aの無線端末2の通信範囲内にB〜Gの6つの無線端末2が存在するとした場合には、Aからの端末通知依頼に対してB〜Gからの端末通知が返信されてくる。前記したように、端末通知には自端末識別情報(端末ID)とグループリーダー端末識別情報(グループリーダーID)とが含まれる。グループリーダーIDはその無線端末2が属するグループリーダー端末のIDであり、グループリーダー端末自身のグループリーダーIDは「なし」である。図5ではBとCは既にDをグループリーダーとしており、FとGはEをグループリーダーとしていることが分かる。この状況において、Aは所定の選択基準に基づいてグループリーダー候補端末を選択(すなわち何れのグループに属するかを選択)するのであるが、ここでは端末通知を受信した端末は、端末通知受信時の受信強度(RSSI値)を取得し、この受信強度を選択基準としている。このために図5に示すように、Aが作成する周囲端末リスト中に送信元の周囲端末からの端末通知受信時の受信強度を保存しておく。以上で周囲端末検索処理を終了し、次にグループリーダー決定処理に移行する。
(グループリーダー決定処理)図6はグループリーダー決定処理の手順を示すフロー図であり、スタートすると作成された周囲端末リスト中から、後述するグループリーダー依頼を未送信であり、かつグループメンバー以外の無線端末2があるか否かをチェック(S201)する。ここでグループメンバー以外の無線端末とは、周囲端末リスト中のグループリーダーIDが「なし」の端末である。既に何れかのグループのグループメンバーとなっている無線端末2は、グループリーダーにはなれないものとしておく。
その条件を満たす端末が周囲端末リスト中に複数存在する場合には、端末通知受信時の受信強度(RSSI値)が最大の無線端末2をグループリーダー候補端末として選択(S202)する。そしてその端末に対して、グループリーダー依頼を送信(S203)する。そしてその無線端末2からのグループリーダー受諾を受信したか否かを判断(S204)し、受諾があればその無線端末2を自己のグループリーダーとして認識(S205)し、そのグループリーダー決定通知を周囲端末に対してブロードキャストで送信(S206)する。一方、グループリーダー依頼を送信した無線端末2から拒否を受信(S207)した場合には、最初に戻ってグループリーダー候補端末の選択をやり直す。この場合、拒否された端末に対しては既にグループリーダー依頼を送信済みであるので、その端末は対象から除かれる。またグループリーダー候補端末が見当たらない場合には、やむ無く自らをグループリーダーとして認識(S208)する。以上でグループリーダー決定処理が終了し、次にデータ受信処理に移行する。
(データ受信処理)図7はデータ受信処理の手順を示すフロー図である。先ず他の無線端末2からの端末通知依頼を受信したか否かを判断(S301)し、受信した場合には送信元の無線端末2に対して端末通知を送信(S302)する。
端末通知依頼を受信しない場合には、他の無線端末2からのグループリーダー依頼を受信したか否かを判断(S303)し、受信した場合には自らが何れかのグループのグループメンバーであるか否かを判断(S304)する。もし既にグループメンバーであれば依頼元にグループリーダー依頼拒否を送信(S305)し、自らが何れかのグループのグループメンバーではない場合には依頼元の無線端末2にグループリーダー依頼受諾を送信(S306)する。
また(S303)においてグループリーダー依頼を受信しない場合には、他の無線端末2からのグループリーダー決定通知を受信したか否かを判断(S307)し、もし受信した場合には自己の周囲端末リスト中の送信元の情報を更新(S308)する。
以上に説明した周囲端末検索処理(S100)、グループリーダー決定処理(S200)、データ受信処理(S300)を各無線端末2が実行することにより、自律的にグループが形成されていく。各グループは必ず1つのグループリーダー端末GLを持つ。なお以上の説明ではグループリーダー候補端末を選択する基準として端末通知受信時の受信強度(RSSI値)を採用したため、相互間の受信強度が強い無線端末2どうしがグループを形成することとなる。しかし選択基準としてはこのほか、端末通知依頼送信から端末通知受信までの経過時間、周囲端末のスペック、グループメンバー数などが挙げられるので、これらについて説明する。
(その他の選択基準)図8は端末通知依頼送信から端末通知受信までの経過時間をグループリーダー候補端末を選択する基準とした場合の、周囲端末検索処理の手順を示すフロー図である。図4と基本的な手順は同一であるが、図4の(S106)に相当する部分が、「端末通知依頼送信から端末通知受信までの経過時間に基づき、周囲端末リストを更新」との(S120)に置換されている。この場合の周囲端末リストは図9のようになる。またグループリーダー決定処理の手順は図10に示す通りであり、図6の(S202)に相当する部分が、「端末通知依頼送信から端末通知受信までの経過時間が最小の端末をグループリーダー依頼端末として選択」との(S230)に置換されている。その他のステップは図4、図6と同一であるから、共通するステップ番号を付して説明を省略する。このように端末通知依頼送信から端末通知受信までの経過時間が短い無線端末2をグループリーダー候補端末とすれば、より電波状態が良好な無線端末2どうしでグループが形成されることとなる。
図11は、端末通知送信元は端末通知として自端末のスペックも含めて送信し、端末通知を受信した端末がそのスペックを選択基準としてグループリーダー候補端末を選択する場合の、周囲端末検索処理の手順を示すフロー図である。ここでは無線端末2のスペックとしてCPU周波数が選択されている。図4と基本的な手順は同一であるが、図4の(S106)に相当する部分が、「端末通知送信元のCPU周波数に基づき、周囲端末リストを更新」との(S140)に置換されている。この場合の周囲端末リストは図12のようになる。またグループリーダー決定処理の手順は図13に示す通りであり、図6の(S202)に相当する部分が、「CPU周波数が最大の端末をグループリーダー依頼端末として選択」との(S250)に置換されている。その他のステップは図4、図6と同一であるから、共通するステップ番号を付して説明を省略する。このようにCPU周波数が最大の無線端末2をグループリーダー依頼端末として選択すれば、ハイスペックの無線端末をグループリーダーとしてグループを形成することができる。
図14は、端末通知として自端末のグループメンバー数も含めて送信し、端末通知を受信した端末はそのグループメンバー数を選択基準としてグループリーダー候補端末を選択する場合の、周囲端末検索処理の手順を示すフロー図である。図4と基本的な手順は同一であるが、図4の(S106)に相当する部分が、「端末通知送信元のグループメンバー数に基づき、周囲端末リストを更新」との(S160)に置換されている。この場合の周囲端末リストは図15のようになる。またグループリーダー決定処理の手順は図16に示す通りであり、図6の(S202)に相当する部分が、「グループメンバー数が最小の端末をグループリーダー依頼端末として選択」との(S270)に置換されている。その他のステップは図4、図6と同一であるから、共通するステップ番号を付して説明を省略する。このようにグループメンバー数が最小の無線端末2をグループリーダー候補端末とすれば、各グループ間のメンバー数のバランスを取ることができ、特定のグループリーダーへの負荷の集中を避けることができる。
上記したように、グループリーダー候補端末を選択する基準としては、端末通知受信時の受信強度、電波反射時間、周囲端末のスペック、グループメンバー数などを挙げることができるが、これらの中から選択された2以上の情報に基づきグループリーダー候補端末を選択することもできる。図17は電波強度(RSSI値)とグループメンバー数とを選択基準とした場合の、周囲端末検索処理の手順を示すフロー図である。図4と基本的な手順は同一であるが、図4の(S106)に相当する部分が、「端末通知、受信データのRSSI値、グループメンバー数に基づき、周囲端末リストを更新」との(S180)に置換されている。この場合の周囲端末リストは図18のようになる。またグループリーダー決定処理の手順は図19に示す通りであり、図6の(S202)に相当する部分が、「RSSI値とグループメンバー数から総合的に判断してグループリーダー依頼端末として選択」との(S290)に置換されている。その他のステップは図4、図6と同一であるから、共通するステップ番号を付して説明を省略する。このような選択基準を採用すれば、より合理的なグループ形成が可能となる。
(データ配信方法)次に、上記のようにして構築されたグループを利用したデータ配信方法を説明する。図20はデータ配信方法のイメージ図であり、データ配信端末1が無線アドホックネットワーク11に接続し、ネットワーク中の1台の端末にデータ配信を依頼する。依頼を受けた端末(配信依頼端末)はデータ配信端末1から配信データを受信し、この配信依頼端末を起点としてデータ転送を繰り返すことによりデータを配信する。以下に具体的な手順を説明する。
図21はデータ配信端末1が実行するメイン処理の基本手順であり、配信依頼候補端末検索処理(S400)、配信依頼処理(S500)からなる。
(配信依頼候補端末検索処理)図22は配信依頼候補端末検索処理の手順を示すフロー図であり、データ配信端末1はスタートすると先ず設定値の初期化(S401)を行う。ここでは例えば依頼間隔を5秒とし、依頼回数を0回とし、最大依頼回数を3回に設定している。
次にデータ配信端末1は、無線通信により周囲の他の無線端末2に対して、端末通知依頼をブロードキャストで送信(S402)すると同時に、タイマーをスタート(S403)させる。端末通知依頼とは、端末通知依頼を受信した他の無線端末2に対する返信依頼であり、自端末識別情報を含むものである。依頼間隔時間(5秒)が経過するまでに他の無線端末2からの端末通知を受信(S405)すれば、送信元の周囲端末からの情報を含む受信データに基づいて、図23に示す配信依頼候補端末リストを作成あるいは更新する(S406)。このようにして依頼間隔時間(5秒)が経過するか否かを(S407)で判断し、経過すれば(S408)で依頼回数に1を加え、依頼回数が最大依頼回数に達したか否かを(S409)で判断する。すなわち、5秒間隔で3回の端末通知依頼をブロードキャストし、配信依頼候補端末リストを初回は作成し、2回目からは更新する。ここでは端末通知を受信した端末は、端末通知受信時の受信強度(RSSI値)を取得し、この受信強度を選択基準としている。このために図23に示すように、データ配信端末1であるAが作成する配信依頼候補端末リスト中に送信元の周囲端末からの端末通知受信時の受信強度を保存しておく。以上で配信依頼候補端末検索処理を終了し、次に配信依頼処理に移行する。
(配信依頼処理)図24はデータ配信端末1が実行する配信依頼処理の手順を示したフロー図である。データ配信端末1は作成された配信依頼候補端末リスト中から、グループメンバー以外であって(すなわちグループリーダーであって)、かつRSSI値が最大の端末を選択(S501)し、その端末に配信データを送信(S502)する。グループリーダー決定の場合には依頼先の端末から拒否される場合があったが、データ配信の場合には依頼を受けた無線端末2は拒否することができないものとする。具体的なデータ転送処理の手順については後述する。
図22〜図24の実施形態では、データ配信端末1は配信依頼候補端末リスト中からグループメンバー以外であってRSSI値が最大の端末を選択したのであるが、グループリーダー決定の場合と同様に、選択基準としては端末通知依頼送信から端末通知受信までに経過した時間(図25)、スペック(図26)、グループメンバー数(図27)、あるいはこれらの受信強度、電波反射時間、スペック、グループメンバー数から選択された2以上の情報(図28)に基づき配信依頼候補端末を選択することができる。その内容は前述のとおりであるから、説明を繰り返すことを省略する。
(データ転送処理)以上にデータ配信端末1が実行する手順を説明したが、次に無線端末2側が実行する手順を説明する。図29はその手順を示すフロー図であり、先ず端末通知依頼を受信したか否かを判断(S601)し、受信の場合には依頼送信元に端末通知を送信(S602)する。受信していない場合にはグループリーダー依頼を受信したか否かを判断(S603)し、受信の場合には自端末が既に何れかのグループのグループメンバーであるか否かを判断(S604)する。既にグループメンバーである場合にはグループリーダーにはなれないので、依頼送信元にグループリーダー依頼拒否を送信(S605)する。また自端末がグループメンバーではない場合には、依頼送信元にグループリーダー依頼受諾を送信(S606)する。
次に、グループリーダー依頼を受信していない場合には、グループリーダー決定通知を受信したか否かを判断(S607)する。もしグループリーダー決定通知を受信した場合には、周囲端末リスト中の依頼送信元の情報を更新(S608)する。受信していない場合には、データ配信端末1からの配信データを受信したか否かを判断(S609)し、受信の場合には次に説明するデータ転送処理(S700)を実行する。このように、本発明ではデータ配信端末1が配信依頼端末を一方的に決定し、その端末に配信データを送信してくる。
(データ転送処理)図30は、配信データを受信した配信依頼端末が実行する手順を示すフロー図である。先ず受信した配信データが既に受信済みであるか否かを確認(S701)する。これは誤って同一の配信データが送信されてくる可能性を想定したものである。受信済みであればデータ転送処理を行う必要はないので処理を終了する。受信済みでなければ、自端末がグループリーダー端末であるか否かを判断(S702)し、グループリーダー端末でない場合には処理を終了する。
自端末がグループリーダー端末である場合には、周囲端末リスト中のグループリーダー端末を転送先リストに追加(S703)し、更に周囲端末リスト中の自端末のグループメンバー端末を転送先リストに追加(S704)する。この転送先リストは図31に示すように、配信データを受信した配信依頼端末がデータ転送を行うべき相手先のリストである。転送データの送信元に対してはデータ転送を行う意味はないから、転送先リストから削除(S705)しておく。このようにして作成された転送先リストに対して配信データを転送(S706)し、この処理を終了する。この処理のイメージは図31に示されるとおりであり、端末Aから転送データを受信した端末Bは、他のグループのグループリーダーである端末Cと端末Dにデータ転送を行うとともに、自グループのメンバーである端末I,L,Jにもデータ転送を行う。ただし送信元の端末Aに対してはデータ転送は不要である。
図32は図30の手順の改良版であり、図30の(S706)のステップを、転送先リストのグループリーダー端末へのデータ転送(S708)と、転送先リストのグループメンバー端末へのデータ転送(S709)とに分割したものである。すなわち、グループリーダー端末へのデータ転送を先行させ、そのグループリーダー端末がグループメンバー端末へのデータ転送を行っている間に、自己のグループメンバー端末へのデータ転送を行う方式である。これによって、全端末へのデータ転送完了までの時間を短縮することができる。
図33と図34は、転送済みリストを配信データと一緒に送信することにより、データ転送処理を合理化する手順を示す図である。ここでは、グループリーダーである端末Bが端末Aから転送データを受信した状況について説明する。Bの周囲端末リストは図33の通りであるが、Aから図示のようなA,B,Cには転送済みであるとの転送済みリストが送信されてきた場合には、Bの周囲端末リスト中からこの転送済みリストに記載された端末A,B,Cを除外すると、グループリーダー端末としてはDのみが残る。これに自己のグループメンバー端末であるI,L,Jを付け加えたものが、Bの転送先リストとなる。そしてAから送信されてきた転送済みリストにDを付加した転送済みリストを作成し、これを配信データと一緒に送信する。このように配信データに転送済みリストを添付して送信することにより、データ転送処理を合理化することができる。
図34はそのフロー図であり、図30と同様に、受信した配信データが既に受信済みであるか否かを確認(S701)し、受信済みでなければ、自端末がグループリーダー端末であるか否かを判断(S702)する。次に周囲端末リストからグループリーダー端末を転送先リストに追加するのであるが、このとき転送済みリストに未登録のグループリーダー端末のみを転送先リストに追加(S710)する。そして追加したグループリーダー端末を転送済みリストに追加(S711)する。更に周囲端末リスト中の自端末のグループメンバー端末を転送先リストに追加(S712)し、転送先リストの各端末に配信データと転送済みリストを転送(S713)する。このように転送済みリストを用いれば、二重配信等の無駄を確実に排除することができる。
図35と図36は、転送漏れを確実に防止するようにしたデータ転送処理手順の説明図である。図35に示すように、端末Lが自己のグループリーダー端末Bから転送データを受信した状況を示している。これまでの説明では、グループメンバー端末は配信データを受信するのみであった。しかし、グループリーダー端末Bが他のグループリーダーQPを認識していないが、端末Lは他のグループリーダーQや他のグループのメンバーOを認識していることがある。この場合、これまでの説明ではグループメンバー端末Lの段階で転送がストップしてしまい、P,Qのグループには転送漏れが発生する可能性がある。
この問題を解決するために、図36に示すように受信した配信データが既に受信済みであるか否かを確認(S701)し、受信済みでなければ周囲端末リストからグループリーダー端末を転送先リストに追加するのであるが、このとき転送済みリストに未登録のグループリーダー端末のみを転送先リストに追加(S710)する。次に追加したグループリーダー端末を転送済みリストに追加(S720)したうえ、自端末がグループリーダー端末であるか否かを判断(S721)する。自端末がグループリーダー端末である場合には、図34と同様に更に周囲端末リスト中の自端末のグループメンバー端末を転送先リストに追加(S722)し、転送先リストの各端末に配信データと転送済みリストを転送(S723)する。
しかし自端末がグループリーダー端末でない場合には、自己の周囲端末リストからグループメンバー端末を転送先リストに追加する。ただし、転送済みリストに未登録のグループリーダーに所属するグループメンバー端末のみを転送先リストに追加(S724)する。そして追加したグループメンバー端末を転送済みリストに追加(S725)する。このような手順を踏むことによって、転送済みリストに未登録のグループリーダーに所属するグループメンバー端末にも配信が行われることとなる。
(データ収集方法)最後に、前記のようにして構築されたグループを利用したデータ収集方法を説明する。図37はそのイメージ図であり、データ配信と逆順をたどってデータ配信端末に各無線端末2からのデータを収集する。このためには配信データ受信時に、データ配信端末と配信データ送信元を対応付けたルーティングテーブルを作成し、このルーティングテーブルに基づいてデータ転送を繰り返す。
例えば図38のように、端末Aがデータ配信端末Zから配信依頼を受けたとする。このときAのルーティングテーブルには、目的端末(データ配信端末)であるZと、送信元であるZが登録されている。端末Aは他のグループリーダーであるB,Cと自己のグループメンバーであるE,Fにデータ転送を行うが、これらの各端末のルーティングテーブルには、目的端末(データ配信端末)であるZと、送信元であるAが登録されている。この手順を繰り返すことにより、全部の端末のルーティングテーブルが完成すると、最終的にデータが収集されるデータ配信端末と、それに至る経路が明らかとなるので、この経路を逆にたどってデータ収集を行うことにより、全端末からのデータ収集が可能となる。
図39はこの目的で各無線端末2が実行する手順を示すフロー図であるが、図29の(S609)と(S700)との間に、「配信依頼を受けた端末と配信データ転送元を対応づけてルーティングテーブルに登録」との(S800)を挿入したしたのみであり、その他のステップは図29と同一である。このように本発明のデータ収集方法によれば、各グループの無線端末からデータ配信端末に効率よくデータを収集することができる。
1 データ配信端末
2 無線端末
3 センサ
4 CPU
5 インターフェース
6 RAM
7 ROM
8 入力装置
9 出力装置
10 バス
2 無線端末
3 センサ
4 CPU
5 インターフェース
6 RAM
7 ROM
8 入力装置
9 出力装置
10 バス
Claims (20)
- 複数の無線端末からなる無線アドホックネットワークにおける自律的なグループ構築方法であって、
各無線端末が、無線通信により通信範囲内に存在する他の無線端末を検索し、周囲端末リストを作成するステップと、
各無線端末が、作成された周囲端末リスト中から所定の選択基準に基づいてグループリーダー候補端末を選択するステップと、
各無線端末が、選択されたグループリーダー候補端末に対してグループリーダー依頼を行うとともに、グループリーダー依頼を受けた無線端末は受諾または拒否を返信するステップと、
各無線端末が、自己の属するグループのグループリーダーを決定し、その決定通知を周囲端末リスト中の他の無線端末に通知するステップとからなることを特徴とする無線アドホックネットワークにおける自律的なグループ構築方法。 - 各無線端末が周囲端末リストを作成するステップが、
各無線端末が、起動後、自端末識別情報を含めた端末通知依頼をブロードキャストで送信するステップと、
端末通知依頼を受信した無線端末が、その端末通知依頼送信元識別情報を自己の周囲端末リストに保存し、自端末識別情報と自端末のグループリーダー端末識別情報を含めた端末通知を返信するステップと、
端末通知を受信した無線端末が、その端末通知送信元の端末識別情報と端末通知送信元のグループリーダー端末識別情報を周囲端末リスト中に保存するステップとからなることを特徴とする請求項1記載の無線アドホックネットワークにおける自律的なグループ構築方法。 - 端末通知を受信した端末は、端末通知受信時の受信強度を選択基準としてグループリーダー候補端末を選択することを特徴とする請求項2記載の無線アドホックネットワークにおける自律的なグループ構築方法。
- 端末通知を受信した端末は、端末通知依頼送信から端末通知受信までに経過した時間、または端末通知の到着順を選択基準としてグループリーダー候補端末を選択することを特徴とする請求項2記載の無線アドホックネットワークにおける自律的なグループ構築方法。
- 端末通知送信元は、端末通知として自端末のスペックも含めて送信し、端末通知を受信した端末はそのスペックを選択基準としてグループリーダー候補端末を選択することを特徴とする請求項2記載の無線アドホックネットワークにおける自律的なグループ構築方法。
- 端末通知送信元は、端末通知として自端末のグループメンバー数も含めて送信し、端末通知を受信した端末はそのグループメンバー数を選択基準としてグループリーダー候補端末を選択することを特徴とする請求項2記載の無線アドホックネットワークにおける自律的なグループ構築方法。
- 端末通知受信時の受信強度、端末通知依頼送信から端末通知受信までに経過した時間、端末通知の到着順、周囲端末のスペック、グループメンバー数から選択された2以上の情報に基づきグループリーダー候補端末を選択することを特徴とする請求項2記載の無線アドホックネットワークにおける自律的なグループ構築方法。
- グループリーダー依頼を受けた無線端末は、自己がグループメンバーである場合には拒否を返信し、その他の場合には受諾を返信することを特徴とする請求項1記載の無線アドホックネットワークにおける自律的なグループ構築方法。
- グループリーダー依頼を受諾した無線端末が存在する場合にはその無線端末を自己のグループリーダーと決定し、それ以外の場合には自己をグループリーダーと決定し、決定後にはグループリーダー決定通知を周囲端末にブロードキャストで送信し、これを受信した周囲端末は周囲端末リスト中のグループリーダー決定通知の送信元のグループリーダーを更新することを特徴とする請求項1記載の無線アドホックネットワークにおける自律的なグループ構築方法。
- 請求項1に記載の方法により構築されたグループを利用してデータ配信を行う方法であって、
データ配信端末は、無線通信により通信範囲内に存在する無線端末を検索して配信依頼候補端末リストを作成し、作成された配信依頼候補端末リストから所定の選択基準に基づいて配信依頼端末を選択して配信データを送信し、
配信データを受信した無線端末は、自己の周囲端末リスト中のグループリーダー端末及びグループメンバー端末へのデータ転送を行い、各無線端末がこの動作を繰り返すことによりデータを配信することを特徴とする無線アドホックネットワークにおけるデータ配信方法。 - データ配信端末が配信依頼候補端末リストを作成するステップが、
データ配信端末が、起動後、データ配信端末から端末通知依頼をブロードキャストで送信するステップと、
端末通知依頼を受信した無線端末が、自端末識別情報で構成される端末通知を返信するステップと、
端末通知を受信したデータ配信端末が、端末通知送信元の端末識別情報を配信依頼候補端末リストに保存するステップとからなることを特徴とする請求項10記載の無線アドホックネットワークにおけるデータ配信方法。 - 端末通知を受信したデータ配信端末は、端末通知受信時の受信強度に基づいて配信依頼端末を選択し、配信データを送信することを特徴とする請求項11記載の無線アドホックネットワークにおけるデータ配信方法。
- 端末通知を受信したデータ配信端末は、端末通知依頼送信から端末通知受信までに経過した時間、または端末通知の到着順に基づいて配信依頼端末を選択し、配信データを送信することを特徴とする請求項11記載の無線アドホックネットワークにおけるデータ配信方法。
- 端末通知送信元は端末通知として自端末のスペックも含めて送信し、端末通知を受信したデータ配信端末は、そのスペックに基づいて配信依頼端末を選択し、配信データを送信することを特徴とする請求項11記載の無線アドホックネットワークにおけるデータ配信方法。
- 端末通知送信元は端末通知として自端末のグループメンバー数も含めて送信し、端末通知を受信したデータ配信端末は、そのグループメンバー数に基づいて配信依頼端末を選択し、配信データを送信することを特徴とする請求項11記載の無線アドホックネットワークにおけるデータ配信方法。
- 端末通知受信時の受信強度、端末通知依頼送信から端末通知受信までに経過した時間、端末通知の到着順、スペック、グループメンバー数から選択された2以上の情報に基づき配信依頼候補端末を選択することを特徴とする請求項11記載の無線アドホックネットワークにおけるデータ配信方法。
- 配信データを受信した無線端末は、自己の周囲端末リスト中のグループリーダー端末へのデータ転送を優先して行うことを特徴とする請求項10記載の無線アドホックネットワークにおけるデータ配信方法。
- 配信データを受信した無線端末は、転送先端末がグループリーダーである場合には転送済みリストにその端末を追加登録し、配信データとともにその転送済みリストを送信し、選択した転送先端末がすでに転送済みリストに登録されている場合にはその端末にはデータを転送しないことを特徴とする請求項10記載の無線アドホックネットワークにおけるデータ配信方法。
- 転送済みリストに未登録のグループリーダー端末、もしくは転送済みリストに未登録のグループリーダーを持つグループメンバー端末が自己の周囲端末リストに存在する場合、そのグループリーダー端末、もしくはグループメンバー端末にもデータを配信することを特徴とする請求項18記載の無線アドホックネットワークにおけるデータ配信方法。
- 請求項10に記載の方法によりデータ配信を行う際に、配信データ受信時にデータ配信端末と配信データ送信元を対応付けたルーティングテーブルを作成し、このルーティングテーブルに基づいてデータ転送を繰り返すことによりデータ配信端末に無線端末からのデータを収集することを特徴とする無線アドホックネットワークにおけるデータ収集方法。
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